JP6243274B2 - 導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法、並びに透明導電膜 - Google Patents

導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法、並びに透明導電膜 Download PDF

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Description

本発明は、透明導電膜等の分野で使用される導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法、並びに導電性グラファイトを利用した透明導電膜に関する。
近年、新規電子材料として、グラフェンが注目されている。グラフェンとは、sp結合炭素原子の単層シートであり、六角形格子構造を有する。2004年、グラフェンのフェルミ準位付近の電子が、質量ゼロの粒子のように振舞うことが発見された。この振舞いに由来するグラフェンの特異な物性が、電子デバイス、スピンデバイス等の応用技術の側面から大きな注目を集めている(非特許文献1、非特許文献2)。
グラフェンの特異な物性としては、例えば室温での量子ホール効果や弾道的キャリア輸送、単結晶シリコンより一桁以上高いキャリア移動度などがある。このような特異な物性に着目してグラフェンのいくつかの用途が提案されている。例えば、各種薄膜型表示装置や太陽電池、タッチパネル用の透明電極、超高移動度トランジスタ、帯電防止膜、単分子検出ガスセンサー、導電性複合材料など多岐にわたる。しかし、これらの用途に対する応用を進めるためには、大面積なグラフェンを簡便かつ再現性よく大量に形成する手法や、様々な基板の上にグラフェンを積層し導電性グラファイトを作成する技術の開発が必要となる。
グラフェンの実用化を考えた際、欠陥のない大面積なグラフェンを形成することは難しいため、グラフェンが数層積層した薄層グラファイトの開発が進んでおり、いくつかの作製方法が知られている。例えば、熱CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法(非特許文献3)、ガスプラズマ法(特許文献1)、有機物の高温炭化を用いた方法(特許文献2)や、グラファイトを硫酸、硫酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム存在下で酸化し、該酸化グラフェンを溶媒に溶かした塗料を基板上に塗布し、ヒドラジン還元や焼成で還元する手法(非特許文献4)などが挙げられる。また、該酸化グラフェンの還元を液中プラズマ照射処理により行う還元方法も提案されている(特許文献3)。
特開2010−212619号公報 特開2012−184134号公報 特開2011−126742号公報
K. S. Novoselov, A. K. Geim, S. V. Morozov, D. Jiang, Y. Zhang, S. V. Dubonos, I. V. Grigorieva, A. A. Firsov, Science 306 (2004) 666. K. S. Novoselov, D. Jiang, F. Schedin, T. J. Booth, V. V. Khotkevich, S. V. Morozov and A. K. Geim, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 102 (2005) 10451 Nano Lett., 9, 30(2009) 小幡誠司、グラフェンの機能と応用展望II、監修 斉木幸一郎ら、シーエムシー出版、92頁、2012年 Nano Letters, 6, 2667-2763(2006)
しかしながら、非特許文献3に記載の熱CVD法においては、金属板上にグラフェン薄膜を形成した後、その金属板を溶解除去し、使用する基板上に転写する煩雑な工程が必要となる。
特許文献1に記載のガスプラズマ法では、優れた特性の薄層グラファイトの作製が期待できる一方、高価な装置と厳しい安全対策が必要である。
特許文献2に記載の有機物の高温炭化を用いた方法においては、グラフェン中の不純物が多くなるため、グラフェンの導電性が低くなり実用的ではない。
また、特許文献3に記載の酸化グラフェンから還元してグラフェンを得る方法においては、還元処理が完全に行われず、グラフェンの導電性の低下を招くことが問題となっている。これは、酸化工程においての炭素のsp結合の切断、C−O結合の生成等により、酸化グラフェンがグラフェンに可逆的に戻らないことを示している。
さらに、透明導電膜の材料としてITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)が主に使用されているが、レアメタルとして資源の枯渇が憂慮されているインジウムを使用していること、耐屈曲性が低いことから、代替技術の開発が強く求められている。グラフェン、薄層グラファイトを使用した透明導電膜は、レアメタルを使用せず、耐屈曲性に優れることから、ITO代替透明導電膜として活用が期待されている。
そこで、本発明は、煩雑な工程を経ることなく製造可能な導電性が良好な導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法、並びにその導電性グラファイトを利用した透明導電膜を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述の課題に鑑み、薄層グラファイトをソリューションプラズマで処理することによって、導電性が良好なグラファイトを得られることを発見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の特徴を有している。
[1]
均層数が2層以上30層以下であり、
元素分析における酸素の含有比率が3.5重量%以上10重量%以下であ
平均層間距離が0.3356nm以上0.3360nm以下であり、
ラマンスペクトルのGバンドのピーク強度に対するDバンドのピーク強度の比が0.3以上2.0以下であり、
平均結晶子サイズが5nm以上1000nm以下である導電性グラファイト。
[2]
溶液中に分散された平均層数が2層以上16層以下であり、
元素分析における酸素の含有比率が3.5量%以上10重量%以下である薄層グラファイトに対してソリューションプラズマ処理を行うソリューションプラズマ処理工程を備える導電性グラファイトの製造方法。

[1]に記載の導電性グラファイトを基板上に積層した透明導電膜。
本発明によれば、簡易な工程で従来の薄層グラファイトよりも導電性の向上した導電性グラファイトを得ることができ、より導電性の高い透明導電膜を得ることができる。
シート状導電体のシート抵抗を説明する斜視図である。
<1−1.導電性グラファイト>
以下、本出願の実施形態に係る導電性グラファイトについて詳細に記述する。
[導電性グラファイト]
本実施の形態に係る導電性グラファイトは、グラフェンが数層積層し、高い導電性が付与された薄層グラファイトである。導電性グラファイトは、薄層グラファイトに対して後述するソリューションプラズマ処理を行ことにより得ることができる。
(薄層グラファイト)
本実施形態における薄層グラファイトとは、炭素原子の単層シートが平均2〜30層程度積層した構造を含むグラファイトを指す。また、本実施形態における薄層グラファイトは元素分析における酸素(O)の含有比率が20重量%以下のものが好ましい。Oの含有比率が20重量%以下の場合、薄層グラファイトの導電性が顕著に向上するため好ましい。
薄層グラファイトを作製するのに使用されるグラファイト原料としては、天然グラファイトと、人造グラファイト(例えば、キッシュ黒鉛、高配向性熱分解黒鉛、熱膨張グラファイト、酸化グラフェン等)が挙げられる。原料グラファイトに薄層化処理を行い、薄層グラファイトが得られる。薄層化の方法としては、ビーズミル法、酸化グラフェン法、超音波印加法、超臨界法などの既知の手法を用いることができる。
ビーズミル法は、グラファイトを水、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の溶媒に分散させ、ビーズミル装置でせん断することで、薄層グラファイトを得ることができる。
酸化グラフェン法は、グラファイトを濃硫酸、硝酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムで処理することによってグラファイトを酸化し、層間のファンデルワールス力を弱めることによって薄層グラファイトを得ることができる。
超音波印加法は、グラファイトをビーズミル法に用いられる溶媒と同様の溶媒に分散させ、超音波を印加することによって層を剥がし、薄層グラファイトを得ることができる。
超臨界法は、グラファイトをビーズミル法に用いられる溶媒と同様の溶媒に分散させ、耐圧容器に入れた後、超臨界状態−常温常圧状態のサイクルを1〜100回程度繰り返す。これにより、グラファイト層間に溶媒分子が入り込み、薄層グラファイトを得ることができる。
(導電性グラファイトの平均層数)
導電性グラファイトの平均層数は、2層以上30層以下が好ましく、2層以上20層以下がより好ましい。導電性グラファイトの平均層数は1層より小さくはなりえず、1層より小さい場合は欠陥の値がでていることとなる。その場合、導電性グラファイトの導電性の低下が起こり好ましくない。すなわち、平均層数が2層以上の場合は、欠陥を含むことなく導電性が向上するため好ましい。また、平均層数が30層以下の場合、導電性グラファイトの透過率が向上するため好ましい。
導電性グラファイトの平均層数は、ラマンスペクトルの分析により求められる。平均層数は、ラマンスペクトルのDバンドの倍音(2Dバンド)スペクトルのピークの形から見積もる方法(非特許文献5)より求められる。ここで、ラマンスペクトル分析において、Dバンド;約1350cm−1のバンド、Gバンド;spカーボン起因の約1580cm−1のバンド、Dバンドの倍音の2Dバンド;約2700cm−1のバンド、とする。
単層のグラファイトでは、ラマンスペクトルのピークトップが2690cm−1付近、19層以上では2725cm−1付近にピークトップがくる。このため、ラマンスペクトルのピークトップの位置、ピークの形を文献値(非特許文献5)と比較することによって層数を求めることができる。グラファイトの層数を測定位置を変えて3回以上測定し、各測定で得られた層数の平均をとることで平均層数を求めることができる。
(導電性グラファイトの酸素含有比率)
導電性グラファイトの酸素(O)の含有比率は、20重量%以下が好ましく、10重量%以下がより好ましい。酸素の含有比率が20重量%以下の場合、薄層グラファイトの導電性が顕著に向上するため好ましい。
導電性グラファイトの酸素含有比率は、一般的な元素分析により求められる。
(導電性グラファイトの平均結晶子サイズ)
本実施形態に係る導電性グラファイトの平均結晶子サイズLは5nm以上1000nm以下が好ましく、10nm以上900nm以下がより好ましく、15nm以上800nm以下がさらに好ましい。平均結晶子サイズLが5nmより大きい場合、グラファイトの末端が相対的に少なくなることから導電性が上昇し好ましい。平均結晶子サイズLが1000nmより小さい場合、導電性グラファイトを溶媒に分散させたグラファイトインクの塗布性が良好になり、均一膜が得られやすくなるため好ましい。
導電性グラファイトの平均結晶子サイズはX線回折(XRD;X‐ray Diffraction)による結晶構造解析により求められる。カーボン(002)面に注目し、その平均結晶子サイズをL値とする。
(導電性グラファイトの平均層間距離)
本実施形態に係る導電性グラファイトの平均層間距離dは、0.3350nm以上0.3360nm以下が好ましく、0.3352nm以上0.3358nm以下がより好ましい。平均層間距離dは0.001nm程度の層間距離の差でも結晶構造のパッキングにおいて非常に大きな構造の変化をもたらす。理想的なグラファイト結晶の層間距離は0.3354nmであるため、平均層間距離dが0.3350nm以上0.3360nm以下の範囲であれば、導電性グラファイトの結晶構造が崩れずに結晶性が高くなるため好ましい。
導電性グラファイトの平均層間距離は、平均結晶子サイズと同様に、X線回折(XRD)による結晶構造解析により求められる。カーボン(002)面に注目し、その平均層間距離をd値とする。
(導電性グラファイトの欠陥値)
本実施形態に係る導電性グラファイトの欠陥値は、ラマンスペクトルのGバンドのピーク強度に対するDバンドのピーク強度の比で表される。当該欠陥値D/G(ピーク強度の比)は、0.01以上2.0以下が好ましく、0.10以上1.5以下がより好ましく、0.3以上1.5以下がさらに好ましい。欠陥値D/Gが0.01未満の場合、完全な無欠陥グラフェンの大面積シートに等しく、これを塗布法で作製するのは現実的に困難である。このため、欠陥値D/Gは0.01以上であることが好ましい。欠陥値D/Gが2.0以下の場合、sp由来のカーボン以外の結合(例えばsp結合の炭素結合や、C−O結合など)が少なくなり、導電性が向上するため好ましい。
本実施形態の導電性グラファイトの欠陥値D/Gは、ラマンスペクトルから求められる。C=Cのsp結合以外の炭素への結合はDバンドのピークとして表れるため、グラファイト構造の欠陥はラマンスペクトルのGバンドのピーク強度に対するDバンドのピーク強度の比である欠陥値(D/G)で表すことができる。ここで、Dバンド;約1350cm−1のバンド、Gバンド;spカーボン起因の約1580cm−1のバンド、とする。
なお、本実施形態の導電性グラファイトは、ソリューションプラズマ処理前の薄層グラファイトに比べて欠陥値D/Gが増大するにもかかわらず、層間距離が小さくなる。通常、欠陥値D/Gが大きくなるということは、グラファイト中のグラフェンシートのsp結合が切断され、別の原子と結合することを意味し、結晶構造が乱れるため、層間距離は増大する傾向にある。しかしながら、本実施形態のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトは、ソリューションプラズマ処理前に比べて欠陥値D/Gが増大しているにもかかわらず、通常の場合とは反対に層間距離が小さくなる傾向を示す。
すなわち、ソリューションプラズマ処理前の薄層グラファイトに比べて欠陥値D/Gが大きく、かつ層間距離が小さい本実施形態の導電性グラファイトは、ソリューションプラズマ処理により製造された導電性グラファイトであると推定することができる。
(導電性グラファイトの透過率)
本実施形態に係る導電性グラファイトの透過率としては、10%以上100%以下が好ましく、30%以上99%以下がより好ましい。
導電性グラファイトの透過率は、導電性グラファイトを透明基板上に成膜した後に、市販の紫外可視分光光度計を用いた測定を行うことで求めることができる。なお、本実施形態に係る導電性グラファイトの透過率は、紫外可視分光光度計での測定波長が550nmの時点での測定値を本発明の透過率とする。
(導電性グラファイト膜のシート抵抗)
本実施形態に係る導電性グラファイトを用いた導電性グラファイト膜のシート抵抗としては、0.01Ω/sq.以上10000Ω/sq.以下が好ましく、0.01Ω/sq.以上1000Ω/sq.以下がより好ましい。
ここで、シート抵抗とは、以下のように定義される。
図1に示すように、シート状導電体の厚さをt、長さをL、幅をWとすると、端子X,Y間の抵抗値RX−Yは次式(1)で表される。
X−Y=ρ・{L/(t・W)} ・・・(1)
(式(1)中、ρは材料の比抵抗[Ω・cm]である。)
ここで、厚さtを比抵抗に含めると、式(1)は次式(2)で表される。
X−Y=ρ・(L/W) ・・・(2)
(式(2)中、ρ=ρ/tであり、ρをシート抵抗[Ω/sq.]という。)
(薄層グラファイトのさらなる薄層化)
本実施形態の導電性グラファイトは、公知の手法を用いて剥離し、グラファイト層数をさらに減少させた導電性グラファイトであってもよい。薄層化の方法としては、ビーズミル法、酸化グラフェン法、超音波印加法、超臨界法など、グラファイト原料の薄層化処理として説明した各手法を用いることができる。
<1−2.導電性グラファイトの製造方法>
以下、導電性グラファイトの製造方法について説明する。
導電性グラファイトは、薄層グラファイトに対してソリューションプラズマ処理を行うことにより導電性を付与することで製造される。
(ソリューションプラズマ処理)
本実施形態の導電性グラファイトは、薄層グラファイトを溶媒中、ソリューションプラズマ処理することにより得られる。このソリューションプラズマ処理について説明する。ソリューションプラズマとは、水溶液中で発生させたプラズマである。すなわち、薄層グラファイトを含む水溶液中でプラズマを発生させることにより、水溶液中の薄層グラファイトの導電性をプラズマを発生前よりも向上させるプラズマ処理を、ソリューションプラズマ処理という。
溶液中に対向するように配置された2つの電極の間にパルス電圧を印加することにより、2つの電極間にプラズマを発生させることができる。発生したプラズマの周囲には気泡が発生し、その気泡がプラズマを取り囲んだ状態で溶液中に存在している。ソリューションプラズマはこのようにプラズマによる「高エネルギー状態」を溶液中に閉じ込めるという状態を実現しており、これにより周囲の気相、液相またはその界面で様々な化学反応が促進される。このようなソリューションプラズマで薄層グラファイトを処理することにより、本実施形態の導電性グラファイトを得ることができる。
ソリューションプラズマ処理に使用する電源としては、パルス電圧を印加できるパルス電源が好ましく用いられる。パルス電源を用いることにより、溶液の過熱、電極劣化の抑制を図ることができる。
ソリューションプラズマ処理に用いられる電極としては、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等が好ましく用いられる。
ソリューションプラズマ処理に使用される溶媒としては、水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ベンジルアルコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン等)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等)等が用いられる。特に、水、メタノール、エタノールが好ましく用いられる。
ソリューションプラズマ処理における周波数は、100Hz以上30kHz以下が好ましく、1k以上30kHz以下がより好ましい。
ソリューションプラズマ処理におけるパルス幅は、0.1μ秒以上40μ秒以下が好ましく、10μ秒以上40μ秒以下がより好ましい。
ソリューションプラズマ処理における電極間距離は、0.01mm以上20mm以下が好ましく、0.1mm以上10mm以下がより好ましい。還元性Hラジカルの発生濃度が大きくなるためである。
<2.透明導電膜>
以下、導電性グラファイトを用いた透明導電膜について説明する。
本実施形態の導電性グラファイトを用いた透明導電膜は、導電性グラファイトを溶媒に分散させてグラファイトインクとした後、基板に塗布することにより得られる。
グラファイトインクに用いられる溶媒としては、水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン等)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等)等が用いられる。特に好ましくは、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドが用いられる。
グラファイトインクには、分散剤を添加しても構わない。分散剤としては、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレアート等のソルビタン系ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル等のフェニルエーテル系ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル等のアルキルエーテル系ノニオン界面活性剤、エチレングリコール−プロピレングリコール共重合ポリマー(製品名:Pluronic−P123(BASF社製))等の低気泡非イオン界面活性剤、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の高分子界面活性剤、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、等が好ましく用いられる。分散にあたり、超音波ホモジナイザー、遠心分離器等の物理的な力を印加しても構わない。
グラファイトインクの塗布は、ディッピング、スピンコーター、ナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ダイコーター、キャップコーターなどの公知の方法を用いて実施することができる。これらのうち、スピンコーター、バーコーター、スプレーコーター、ダイコーターが好ましく用いられる。
グラファイトインクの塗布後、過熱処理によって溶媒を除去することも好ましく行われる。ホットプレート、真空乾燥機などの公知の方法を用いて溶媒を除去することができる。乾燥温度は、溶媒を効率よく除去するために40℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。また、グラファイトへのダメージを与えないために1000℃以下が好ましく、500℃以下がより好ましい。
<3.本実施形態の効果>
以上説明した本実施形態に係る導電性グラファイトの製造方法では、煩雑な工程を経ることなく導電性が良好な導電性グラファイトを得ることができる。
以下、実施例により本出願の実施の形態に係る導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法を詳細に説明するが。なお、本出願の実施形態に係る導電性グラファイト及び導電性グラファイトの製造方法は、以下の実施例に限定されるものではない。
まず、各実施例及び比較例のグラファイトからなる粉体試料に対する測定内容を説明する。
1)XRD(X-ray Diffraction)による結晶構造解析
粉体試料を、深さ2mmのアルミニウム(Al)製の試料ホルダーにそのまま充填し、XRD測定を行い、平均層間距離および平均結晶子サイズの測定を行った。
<測定条件>
測定装置:Ultra−UV(Cu管球)(株式会社リガク製)
励起電圧・電流:40kV・40mA
スリット:DS=1°、SS=開放、RS=開放、縦スリット:10mm
スキャン範囲:2θ=5〜70°(0.02°/ステップ)、
スキャンスピード:10°/分
2)ラマンスペクトル分析
粉体試料に対し、以下の条件で、顕微ラマンスペクトル測定を行い、粉末試料の欠陥値及び粉末試料の平均層数の測定を行った。
<測定条件>
測定装置:NRS−3200(日本分光株式会社製)
レーザー波長/強度:532.1mm/1.5mW
対物レンズ:20倍
露光時間:60秒
積算回数:2回
なお、ラマンスペクトル分析において、Dバンド;約1350cm−1のバンド、Gバンド;spカーボン起因の約1580cm−1のバンド、Dバンドの倍音の2Dバンド;約2700cm−1のバンド、とした。
ラマンスペクトルのGバンドのピーク強度に対するDバンドのピーク強度の比(すなわち、Dバンドのピーク強度/Gバンドのピーク強度)を欠陥値D/Gとした。
また、2Dバンドスペクトルのピーク位置を非特許文献5の2Dバンドスペクトルと比較することにより、グラファイトの層数を求めた。グラファイトの層数を測定場所を変えて3回測定し、各測定で得られた層数の平均から平均層数を算出した。
3)元素分析
粉体試料約2mgを計量し、以下の条件でCHNO元素分析を行い、各元素の含有比率を測定した。
<測定条件>
測定装置:MT−6(ヤナコ分析工業株式会社社製)
1.C、H、N分析
キャリアーガス:ヘリウム180mL/min
助燃ガス:高純度酸素20mL/min
試料炉温度:950℃、燃焼炉温度:850℃、還元炉温度:550℃
TCD検出器(差動熱伝道度計):100℃
水吸収剤:アンヒドロン(過塩素酸マグネシウム)
二酸化炭素吸収剤:ソーダタルク
2.O分析
キャリアーガス:ヘリウム180mL/min
試料炉温度:1050℃、燃焼炉温度:1000℃、吸収炉温度:500℃
酸性ガス吸収:室温
酸化炉:300℃
TCD検出器(差動熱伝道度計):100℃
二酸化炭素吸収剤:ソーダタルク
4)シート抵抗の測定
無アルカリガラス イーグルXG(コーニング社製、厚さ1.1mm×50mm×50mm)のガラス表面に、グラファイトインクをスプレーコーター(株式会社エアテックス製 APC−04コンプレッサー、XP−727エアブラシ)でスプレー塗工し、透過率30%のグラファイト塗工膜を形成した。グラファイトインクは、各実施例及び比較例のグラファイト2gを水100gに分散し、超音波を1時間印加して作製した。グラファイト塗工膜を乾燥させたのち、抵抗率計ロレスタGP(三菱化学株式会社製)のPSPプローブを使用して、グラファイト塗工膜表面のシート抵抗を測定した。
5)透過率の測定
シート抵抗の測定時と同様の方法で作製したグラファイト塗工膜に対して、紫外可視吸光光度計UV−2500PC(島津製作所株式会社製)を用いて、波長300〜800nmの範囲の透過スペクトルを0.5nm間隔で測定し、測定波長550nmの時点での測定値を透過率とした。
<実施例1>
市販の薄層グラファイト(平均層数16層、D/G=0.17、酸素の含有比率O=3.5重量%)2.0gを水200gに分散させ、ソリューションプラズマ処理を行った。ソリューションプラズマ処理は、液中パルスプラズマ発生装置MPP−HV04(株式会社栗田製作所製)を用いて、周波数30kHz、パルス幅2.0μ秒、電極幅1mmの条件で、6時間処理を行った。ソリューションプラズマ処理後、薄層グラファイトが分散された溶液を吸引ろ過したのち100℃の温度で12時間真空乾燥を行い、ソリューションプラズマ処理グラファイトを得た。
このソリューションプラズマ処理グラファイトに対し、上述の方法でXRD分析、ラマンスペクトル分析、元素分析を行った。また、ソリューションプラズマ処理グラファイト2gを水100gに分散し、超音波を1時間印加してグラファイトインクを作製した。このグラファイトインクを用いて、上述の方法でシート抵抗の測定、透過率の測定を行った。各測定の結果を表1、表2、表3に記す。
<比較例1>
実施例1で用いたものと同様の薄層グラファイトを、上述の方法でXRD分析、ラマンスペクトル分析、元素分析を行い、シート抵抗の測定、透過率の測定を行った。各測定の結果を表1、表2、表3に記す。
<比較例2>
実施例1で用いたものと同様の薄層グラファイト3.0gを加熱炉の中に入れ、流量比率が水素ガス4%、アルゴンガス96%の混合ガスフロー中、1000℃で1時間加熱を行い、水素還元グラファイトを得た。この水素還元グラファイトに対し、上述の方法でXRD分析、ラマンスペクトル分析、元素分析を行い、シート抵抗の測定、透過率の測定を行った。各測定の結果を表1、表2、表3に記す。
<比較例3>
実施例1で用いたものと同様の薄層グラファイト5.0gを0.1mol/Lのヒドラジン一水和物水溶液100gに分散させ、90℃に過熱し、1時間反応を行った。加熱処理後、薄層グラファイトが分散された溶液を吸引ろ過したのち、100℃の温度で12時間真空乾燥を行い、ヒドラジン還元グラファイトを得た。
このヒドラジン還元グラファイトに対し、上述の方法でXRD分析、ラマンスペクトル分析、元素分析を行い、シート抵抗の測定、透過率の測定を行った。各測定の結果を表1、表2、表3に記す。
<比較例4>
実施例1で用いたものと同様の薄層グラファイト5.0gに対して、濃硫酸、硝酸ナトリウム及び過マンガン酸カリウムで酸化処理を行い、酸化グラファイトを得た。合成された酸化グラファイトは、ラマンスペクトル分析による欠陥値D/Gが1.597であり、層数は測定できなかった。また、元素分析により測定した酸素の含有比率Oが46.8重量%であった。この酸化グラファイトに対し、実施例1と同様の方法でソリューションプラズマ処理を行った。このソリューションプラズマ処理後の酸化グラファイトに対し、上述の方法でXRD分析、ラマンスペクトル分析、元素分析を行い、シート抵抗の測定、透過率の測定を行った。各測定の結果を表1、表2、表3に記す。
以下の表1に、XRD分析及びラマンスペクトル分析の結果を示す。以下の表2に、元素分析の結果を示す。以下の表3に、元素分析の結果を示す。シート抵抗の測定及び透過率の測定の結果を示す。
Figure 0006243274
Figure 0006243274
Figure 0006243274
実施例及び各比較例について考察する。
実施例1のソリューションプラズマ処理グラファイトは、原料の薄層グラファイト(比較例1)に比べD/G欠陥が増大し、層間距離が縮まっており、また、元素分析結果より、酸素の含有比率Oが変わらないことから酸化・還元は進行していない。また、実施例1のソリューションプラズマ処理グラファイトを用いた場合の透過率30%におけるシート抵抗は852[Ω/sq.]であり、原料の薄層グラファイトを用いた場合と比較して抵抗が大きく減少している。
比較例2の水素還元グラファイトは、原料の薄層グラファイト(比較例1)に比べD/G欠陥はわずかに増大したが層間距離はほぼ変わらず、また、元素分析結果より、酸素の含有比率Oが減少していることから還元が進行している。また、比較例2の水素還元グラファイト用いた場合の透過率30%におけるシート抵抗は52000[Ω/sq.]であり、原料の薄層グラファイトを用いた場合と比較して高抵抗となっている。
比較例3のヒドラジン還元グラファイトは、原料の薄層グラファイト(比較例1)に比べD/G欠陥はわずかに増大したが層間距離はほぼ変わらず、また、元素分析結果より、酸素の含有比率Oがやや減少していることから還元が進行している。また、比較例3のヒドラジン還元グラファイトを用いた場合の透過率30%におけるシート抵抗は48020[Ω/sq.]であり、原料の薄層グラファイトを用いた場合と比較して高抵抗となっている。
比較例4のソリューションプラズマ処理後の酸化グラファイトは、原料の酸化グラファイト(比較例1)に比べD/G欠陥はほぼ変わらず、また、元素分析結果より、酸素の含有比率Oがわずかに減少していた。また、比較例4のソリューションプラズマ処理後の酸化グラファイトを用いた場合の透過率30%におけるシート抵抗は、2.2×10[Ω/sq.]であり、原料の薄層グラファイトを用いた場合と比較して高抵抗となっている。
以上から、実施例1のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトは、ソリューションプラズマ処理前の薄層グラファイトに比べて欠陥値D/Gが増大するにもかかわらず、シート抵抗が顕著に減少している(実施例1)。平均結晶子サイズは処理前後の結果を比較しても変わらないことから、粉砕による末端の増大ではないことが示唆される(実施例1、比較例1)。また、元素分析の結果より、酸素の含有比率が増大していないため、酸化の進行による欠陥の増大ではないことが示唆される(実施例1、比較例1)。
通常、欠陥値D/Gが増大するということは、グラファイト中のグラフェンシートのsp結合が切断され、別の原子と結合することを意味し、シート抵抗は上がる傾向がある。しかしながら、実施例1のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトは欠陥値D/Gが増大しているにもかかわらず、通常の場合とは反対にシート抵抗が減少する傾向を示す。
また、実施例1のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトは、ソリューションプラズマ処理前の薄層グラファイトに比べて欠陥値D/Gが増大するにもかかわらず、ソリューションプラズマ処理前に比べて層間距離が小さくなる(実施例1)。通常、欠陥値D/Gが増大するということは、グラファイト中のグラフェンシートのsp結合が切断され、別の原子と結合することを意味し、結晶構造が乱れるため、層間距離は増大する傾向にある。しかしながら、実施例1のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトは、ソリューションプラズマ処理前に比べて欠陥値D/Gが増大しているにもかかわらず、通常の場合とは反対に層間距離が小さくなる傾向を示す。
実施例1のソリューションプラズマ処理を行った薄層グラファイトについて、ソリューションプラズマ処理前に比べて欠陥値D/Gが増大しているのにもかかわらず、シート抵抗が低下し、層間距離が小さくなる理由は定かではない。ソリューションプラズマでは還元性のHラジカルが発生しており、強力なプラズマによりC−C結合が切断される。これにより、グラファイトの欠陥が増大するが、結合の還元修復がなんらかの形で行われることにより結晶構造がパッキングされ、層間距離が小さくなることにより導電性の向上につながっているのではないか、と推測される。
本発明の範囲は、図示又は記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明の製造方法により得られる導電性グラファイトは、各種薄膜型表示装置や太陽電池、タッチパネル用の透明電極、超高移動度トランジスタ、帯電防止膜、単分子検出ガスセンサー、導電性複合材料などに利用することができる。

Claims (3)

  1. 均層数が2層以上30層以下であり、
    元素分析における酸素の含有比率が3.5重量%以上10重量%以下であ
    平均層間距離が0.3356nm以上0.3360nm以下であり、
    ラマンスペクトルのGバンドのピーク強度に対するDバンドのピーク強度の比が0.3以上2.0以下であり、
    平均結晶子サイズが5nm以上1000nm以下である導電性グラファイト。
  2. 溶液中に分散された平均層数が2層以上16層以下であり、
    元素分析における酸素の含有比率が3.5量%以上10重量%以下である薄層グラファイトに対してソリューションプラズマ処理を行うソリューションプラズマ処理工程を備える
    導電性グラファイトの製造方法。
  3. 請求項1に記載の導電性グラファイトを基板上に積層した透明導電膜。
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