JP6242508B2 - Ledドライバにおいて高いpwm調光比を達成するための切替コンバータ内の事前充電インダクタ - Google Patents

Ledドライバにおいて高いpwm調光比を達成するための切替コンバータ内の事前充電インダクタ Download PDF

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Description

(発明の分野)
本発明は、変調された電流パルスをLED負荷に供給するように切替調整器を制御することによる、発光ダイオード(LED)のパルス幅変調(PWM)調光に関し、具体的には、極端に小さい調光デューティサイクルを達成するように、LEDオン時間が起こる前に、調整器のインダクタを事前充電するための事前充電技法に関する。
(背景)
LEDの知覚される輝度は、LEDへの一定規模の電流パルスのデューティサイクルを制御するためにPWM調光器を使用することによって、調光されることができる。PWM周波数は、60Hzを上回り、一般的には、100〜1KHz等の明滅が知覚されることができる周波数を上回る。パルスあたりの理想電流は、LEDの最適な動作を提供する電流である。
LEDのピーク波長および効率は、駆動電流とともに変化する。例えば、GaN LEDでは、電流が増加すると青方偏移がある。したがって、パルスあたりの電流は、パルス全体を通して一定の標的電流であることが望ましい。電流は、典型的には、PWM調光周波数よりはるかに高い周波数(例えば、>100kHz)において切り替わる切替調整器によって供給されるため、多くの調整器切替パルスが単一のPWM調光オン時間中に生じる。そのような高周波数パルスは、出力コンデンサによって平滑化されるため、LEDを通る電流は、本質的に、パルスの持続時間にわたって直流である。
切替調整器は、PWM調光パルスのオン時間中に標的電流を生成するように、感知されたLED電流からフィードバックを受信する。基本的に、PWM調光コントローラがオンパルスを生成するとき、調整器は、標的電流を生成するように起動し、同時に、LED負荷は、調整器から電流を引き込むように接続される。PWM調光コントローラがオンパルスを終了させるとき、調整器は、動作することを止め、LED負荷は、調整器の出力コンデンサから電流を引き込むことを止めるように、接地から断絶されるか、または調整器から断絶されるかのいずれかである。オフ時間中に、調整器のインダクタ電流は、典型的には、ゼロまで降下する。
そのような典型的なPWM調光システムに関する1つの問題としては、PWM調光オンパルスの立ち上がりエッジにおいて、調整器が起動し、LED負荷が電流を引き込み始めるときに、出力コンデンサからLED負荷の中への電流の即時サージがある。この出力コンデンサ内の電荷の低減は、調整器が電荷を補充する時間を有することなく、調整器の出力電流を急速に低下させ、順に、調整器へのフィードバック(感知されたLED電流)に影響を及ぼす。したがって、過渡電流があり、調整器が電流パルス中にLEDに出力される定常状態電流を達成するために、いくらかの時間を要する。LEDの中への本初期電流上昇遅延は、PWM調光器オン時間の開始時にゼロ電流から始まって、調整器のインダクタを通して上昇する電流によるものである。調整器は、インダクタから送達される電流がLEDを通る標的直流に等しくなるまで(すなわち、定常状態に達するまで)、20を上回るサイクル等、多くの切替サイクルを要し得る。LEDの知覚される輝度(および、それほどの重要性はないが、ピーク波長)は、PWMオン時間中に調整器によって供給される直流の規模およびオンパルスのデューティサイクルの両方によって判定される。したがって、PWMオンパルスがアサートされた後に可能な限り早く、調整器が定常状態を達成することが重要である。
標的直流を達成するために調整器によって必要とされる切替サイクルの数は、インダクタを横断する電圧(例えば、バック調整器内の入力電圧と出力電圧との間の差)、インダクタ値、インダクタを通る開始電流、標的直流、スイッチング周波数、および他の要因に依存する。調整器が定常状態直流に到達する前にいくつかの切替サイクル(例えば、20を上回るサイクル)を必要とするため、PWMオンパルスの最小オン時間が制限される。人間は、異なるPWM調光デューティサイクルを伴ういかなる色偏移も感知しないはずであるため、最小オン時間は、PWM調光器オン時間の大半の間にLEDに同一のピーク波長を生成させるために十分に長いはずである。これは、最小オン時間を10%デューティサイクルまたはそれを上回るものに限定し得る。実施例として、100KHz切替調整器が、インダクタ電流を標的インダクタ電流まで上昇させるために20サイクル(2×10E−4秒)を要する場合、この時間は、100HzPWM調光器における2%デューティサイクルのオン時間に等しい。したがって、2%デューティサイクルでは、LEDへの平滑化電流パルスは、標的LED電流より小さい。人間の輝度の知覚が対数で表されるため、2%最小デューティサイクルは、ユーザが非常に暗い光を所望する場合に有意である。加えて、(順方向バイアスダイオードである)LEDの輝度およびインピーダンスも電流の線形関数ではないため、標的直流より小さい任意の電流は、LEDを全く照射させなくし、2%未満のデューティサイクルにおいてLEDを完全にオフにさせ得る。
本問題の1つの解決策は、PWM調光器オンパルスが生成されるときに、LED負荷が最初にコンデンサから電流を引き込むと調整器の出力コンデンサからの可聴雑音を低減させることを意図している、米国特許第8,294,388号で説明されている。その特許で説明される回路は、PWMオンパルスを感知し、それを調整器に印加することを遅延させる。PWMオンパルスを感知すると、システムは、入力電圧、出力電圧、およびインダクタ値に基づいて計算されたある電流レベルまでインダクタを事前充電する。所望の事前充電電流レベルに達した後、調整器は、動作し始めるように制御され、LED負荷は、残りのPWM調光器オン時間にわたって電流を引き込む。しかしながら、インダクタが低電流レベルから事前充電している遅延時間中に、出力コンデンサがインダクタの中へ放電しているため、その電圧は、標的電流をLED負荷に供給するために必要とされる電圧より低い。インダクタ電流がその標的事前充電レベルに到達するとき、調整器は動作し始め、LED負荷は電流を引き込み始める。しかしながら、この時に、コンデンサ電圧は、前のPWM調光器オン時間が終了したときにあった定常状態レベルを依然として下回り、LED負荷への電流を最初に低くさせる。したがって、調整器のフィードバックループは、出力電圧の初期降下を補正しなければならず、次いで、調整器は、定常状態を達成するために複数の切替サイクルを要しなければならない。従来技術の調整器が定常状態に到達するために要する付加時間により、達成可能な最小PWMデューティサイクルが依然として制限され、ユーザは、低いレベルまでのLED輝度の調光を完全に制御することはできない。
加えて、従来技術のシステムは、測定された入力電圧および出力電圧、ならびに他のパラメータを使用して、インダクタの最適な事前充電電流レベルを計算しなければならない。本精密測定は、複雑になり、最適な事前充電レベルは、特にブーストコンバータでは達成されないであろう。
加えて、従来技術の特許は、オンパルス立ち上がりエッジが遅延させられた同一の量だけ(調整器に印加される)調光器オンパルス立ち下がりエッジを遅延させることを記述していない。これは、調光が次第に非比例的になるため、オンパルスが短いときに非常に低いデューティサイクルにおいて特に問題である。
加えて、調光器オンパルスを遅延させることによって、元のPWM調光器信号を使用した、他の回路との調整器動作の同期化は、はるかに困難であるか、または可能ではない。
必要とされるものは、実質的に一定の電流がオン時間全体を通してLED負荷に供給されている間に、調光比を最大限にするように、PWM最小デューティサイクルがゼロに接近することを可能にする切替調整器によって駆動される、LEDの調光を制御する技法である。
米国特許第8,294,388号明細書
(要約)
本発明は、LED PWM調光器システム内の切替調整器のインダクタを事前充電し、事前充電は、LEDの最小オン時間が調整器の1切替サイクルまたはそれを下回るほど少なくなることを可能にする。
PWM調光器オン時間の終了時に、調整器の出力コンデンサは、調整器のインダクタおよび負荷から電気的に絶縁され、LED負荷に電流を供給することを妨げられるため、コンデンサ電圧は、インダクタのオフ時間中にも事前充電中にも変化しない。誤差電圧Ve(フィードバックループの状態)もPWMオフ時間中にフリーズされる。これは、切替調整器のフィードバックループがオフ時間(インダクタが事前充電している時間を含む)中に定常状態のままであることを可能にする。
あるタイプの調整器に適用可能な別の実施形態では、人間の眼がLED負荷14の輝度における小さい高周波数リップルを知覚しないため、インダクタ電流を平滑化するために出力コンデンサCoutは使用されない。LEDの輝度およびピーク波長は、オン時間にわたって平均化される。
また、オン時間の終了時に、インダクタを通る瞬間および/または平均電流に正比例する値が、サンプルアンドホールド回路によって等、測定されて記憶される。
調光器PWM周期は、反復的であり(例えば、1/100秒)、したがって、オン時間の開始は、予測可能である。前のサイクルのオフ時間または反復PWM周期時間を測定することによって、次のサイクルのオン時間の開始が予測されることができる。次のオン時間の予測された開始に先立って、インダクタは、正確に、または近似的に、オフ時間が起こったときの直前にあった電流レベルまで事前充電される。これは、事前充電電流を記憶された瞬間または平均インダクタ電流値と比較することによって行われることができる。事前充電時間は、事前充電電流を記憶された瞬間または平均インダクタ電流もしくは任意の他の標的事前充電電流に等しくさせるように、自動的に調節される。
出力コンデンサにおける電圧および誤差電圧Veは、これらの電圧がオフ時間中に隔離されるため、影響を受けない。PWMオン時間パルスの前縁が受信されるとき、調整器動作が開始され、出力コンデンサは、インダクタから電流を受容し、電流をLED負荷に供給することができ、Veは、フィードバックループを動的に調節することを再開することができる。したがって、PWMオン時間パルスの立ち上がりエッジにおいて、調整器は、精密に、前のオフ時間の開始時にあった状態であり、オン時間の全体を通してLED負荷への送達された電流の変化が殆どまたは全くない。換言すると、LED負荷への電流パルスは、PWMオン時間パルスの開始からオン時間パルスの終了まで実質的に一定である。
したがって、調光オン時間は、調整器の単一の切替サイクルまたはそれを下回るまで、非常に短くされることができる。したがって、本発明で典型的LED調光システムを増強することは、調光比が、例えば、約100:1(1%)から20,000:1(0.005%)を上回るまで拡張されることを可能にし得る。
PWMオン時間の終了時のLED負荷電流が標的LED負荷電流に合致することを確実にするために、事前充電時間は、オン時間の終了時のLED負荷電流を標的LED負荷電流に合致させるように調節される。標的LED負荷電流は、調整器の誤差増幅器の入力における基準電圧に合致するために必要とされる、電流レベルであってもよい。非常に短いオン時間に関して、オン時間の終了時のLED負荷電流は、例えば、たとえ事前充電インダクタ電流がPWMオン時間の終了時に記憶されたインダクタ電流に合致しても、低すぎる場合がある。非常に低いPWMデューティサイクルにおいて、ループが反応し、ILEDをそのプログラムされた値に適切に調整する時間を有していない可能性がある。これは、調整器の単一の切替サイクルより小さいPWMデューティサイクルの結果であり得る。そのような場合において、事前充電インダクタ電流が前のオン時間の終了時に記憶された瞬間インダクタ電流より高いように、またはインダクタ電流レベルにかかわらず、事前充電回路は、オン時間に先立ってインダクタを過剰駆動し得る。本事前充電制御は、非常に低いデューティサイクルにおいて標的一定LED負荷電流を提供する目的をより良好に達成するため、事前充電電流を記憶された瞬間インダクタ電流に合致させることに優先する。ILED電流がPWMオン時間の終了時に高すぎる場合、ILEDループは、適切なILED電流を生成するように事前充電時間を短縮することができる。一般に、ILED電流は、(変換器の帯域幅に応じて)いくつかの切替サイクルより長いオン時間を有する、殆どのPWMデューティサイクルのためのPWMオン時間の終了時に通常調整器フィードバックループによって適切に調整されるはずである。本余剰ILED事前充電ループは、調光比の線形性を非常に高い比まで拡張する。本ILEDループが必要とされないとき、これは、インダクタ電流比較器およびループが事前充電時間を制御することを可能にする。しかしながら、これが必要とされるときは、事前充電時間制御ループを引き継ぐ。
最適な事前充電レベルが計算されないが、オフ時間の直前の記憶されたレベルに基づくため、事前充電レベルは、記憶されたレベルに等しいように精密に設定されることができる。しかしながら、これはまた、随意に、計算されることもできる。
事前充電技法は、ブースト、バック、バック・ブースト、フライバック等のあらゆるタイプの切替調整器に適用されることができる。
上記の技法を使用することによって、オンパルスをLEDに提供するように調整器を制御するときに、元のPWM調光信号の遅延がない。これは、複数のデバイスが同一の元のPWM調光信号によって制御されているときに、同期化問題を回避するために有利であり得る。
別の実施形態では、PWM調光信号のオン時間パルスを予測するのではなく、インダクタ電流が、前の(PWMout)オン時間の終了時のインダクタ電流レベルである、その標的電流まで上昇するために要する時間にわたって、調整器を制御するために使用されるPWM調光信号(PWMout)が、元のPWM調光信号(PWMin)から遅延させられる。PWMin信号の前縁は、インダクタの事前充電を開始するために使用される。インダクタが標的電流まで事前充電された後、PWMin信号の時間偏移バージョンである遅延PWMout信号が、調整器に提供される。
遅延時間は、インダクタ電流を標的電流まで上昇させるために要する時間になるように、フィードバックループによって自動的に調節される。遅延時間は、必要とされる場合、事前充電インダクタ電流を前のPWMoutオン時間の終了時の記憶されたインダクタ電流値と比較することによって、調節される。
LED負荷電流(ILED)が、非常に小さいデューティサイクルにおいてもPWMoutオン時間の終了時に適切であることを確実にするために、ILEDは、PWMoutオン時間の終了時に記憶され、標的ILEDを表す基準電圧と比較される。値が合致しない場合、次のサイクルのための事前充電インダクタ電流は、ILED値を基準電圧に合致させるように過剰駆動または過少駆動される。これは、PWMinとPWMoutとの間の遅延を調節することによって行われる。これは、事前充電インダクタ電流を前のPWMoutオン時間の終了時の瞬間インダクタ電流に合致させることに優先する。
他の実施形態も、発明を実施するための形態で説明される。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
発光ダイオード(LED)負荷の調光用の調整器を制御するための方法であって、前記方法は、
第1の周波数と、LEDオン時間対LEDオフ時間の比を制御するための選択可能デューティサイクルとを有する第1の調光信号を提供することであって、前記第1の調光信号は、各オン/オフサイクルのためのオンパルスを生成する、ことと、
LED負荷スイッチ(29)をオンおよびオフにして、前記LED負荷を通る電流を選択的に伝導するように、前記第1の調光信号によって前記LED負荷スイッチを制御することと、
前記LEDオン時間中に電流を前記LED負荷に供給するように、および前記オフ時間中にいかなる電流も前記LED負荷に供給しないように、調整器を制御することであって、前記調整器は、インダクタを有する、ことと、
インダクタ電流(IL、ILED)に対応する第1の値を生成するように、前記オン時間中に前記調整器の定常状態条件中の前記インダクタ電流を検出することと、
前記オフ時間中に前記第1の値を記憶することと、
前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる標的電流レベルまで前記インダクタを事前充電することと、
前記インダクタが前記標的電流レベルまで事前充電された後、前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間中に電流を前記LED負荷に供給するように前記調整器を制御することとを止めることと、
前記オフ時間中に前記調整器のフィードバックループ内の制御信号を実質的に一定に維持することと
を含み、
前記オン時間の開始時に前記LED負荷に供給される電流が、前のオン時間の終了時に前記LED負荷に供給される電流にほぼ等しいように、前記LED負荷スイッチが、LEDオン時間の開始時にオンにされるときに、前記インダクタは、前記調整器の前記定常状態条件中に前記インダクタ電流にほぼ等しい電流で事前充電される、方法。
(項目2)
前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流(IL)を検出することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記インダクタ電流を検出するステップは、前記LED負荷電流(ILED)に実質的に等しい平均インダクタ電流を検出することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1の調光信号の前に、第2の調光信号を提供することをさらに含み、
前記第2の調光信号は、前記第1の調光信号と実質的に同一の第1の周波数およびデューティサイクルを有し、
前記調整器を制御するステップは、前記LEDオン時間に先立って前記インダクタを事前充電するように、前記第2の調光信号によって前記調整器を制御することを含み、
前記インダクタを事前充電するステップは、前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる前記標的電流レベルまで前記インダクタを事前充電することを含み、前記事前充電は、前記第2の調光信号によって開始され、
前記インダクタが前記標的電流レベルまで事前充電された後、前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間中に調整された電流を前記LED負荷に供給するように前記調整器を制御することとを止める、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記標的電流レベルまで前記インダクタ電流を事前充電するために要する時間にわたって、前記第2の調光信号に対して前記第1の調光信号を遅延させることをさらに含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記標的電流レベルまで前記インダクタ電流を事前充電することは、前記電流が前記標的電流レベルに到達するまで、前記インダクタを通る前記電流を上昇させることを含み、前記第1の調光信号の遅延時間は、前記インダクタ電流が前記標的電流レベルまで上昇するために要する時間に対応する、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記第1の調光信号は、前記LEDオン時間およびLEDオフ時間の両方を遅延させるように、前記第2の調光信号に対して遅延させられる、項目4に記載の方法。
(項目8)
前記第1の値を生成するように前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流(IL)を検出することを含み、
前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる電流レベルまで前記インダクタを事前充電するステップは、事前充電電流レベルを前記記憶された第1の値に対応する電流レベルと比較しながら、前記電流レベルまで前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間における前記事前充電電流レベルが前記記憶された第1の値に対応する前記電流レベルにほぼ等しくなるまで、事前充電タイミングを調節することとを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記インダクタを事前充電するステップを開始するためのタイミング信号を生成することをさらに含み、前記タイミング信号は、前記LEDオン時間に先立って前記インダクタが事前充電されることを可能にするように、前記第1の調光信号と位相がずれている、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記LEDオン時間を予測するように、前記第1の調光信号の周期を判定することと、
前記予測されたLEDオン時間の前の時間から前記LEDオン時間まで、前記インダクタの前記事前充電を行うことと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流および平均インダクタ電流の両方を検出することを含み、前記定常状態条件中の前記瞬間電流および前記平均電流の両方の記憶された値は、前記次のオン時間の開始および終了時に前記LED負荷に供給される電流が標的LED負荷電流にほぼ等しいことを確実にするように、前記次のオン時間中に前記調整器において生成される電流と比較される、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記インダクタを事前充電するステップは、前記前のオン時間中のその定常状態平均、ピーク、またはバレーインダクタ電流の所定の割合まで前記インダクタを事前充電することを含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
検出された負荷電流を識別するように、前記LEDオン時間の終了時に前記LED負荷への電流を検出することと、
前記検出された負荷電流を標的負荷電流と比較することと、
前記LEDオン時間の終了時における前記検出された負荷電流が前記標的負荷電流に実質的に合致するように、前記インダクタの事前充電時間を調節することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記調整器は、出力コンデンサ(Cout)を含み、前記方法はさらに、前記オフ時間中に任意の電流発生器または電流ドレインから前記出力コンデンサを電気的に絶縁することによって、前記オフ時間中に前記出力コンデンサにおける電圧を実質的に一定に維持することを含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
発光ダイオード(LED)負荷を調光するための調整器システムであって、前記調整器システムは、
第1の周波数と、LEDオン時間対LEDオフ時間の比を制御するための選択可能デューティサイクルとを有する第1の調光信号を受信するための第1の端子であって、前記第1の調光信号は、各オン/オフサイクルのためのオンパルスを生成する、第1の端子と、
定常状態条件下で前記LEDオン時間中に調整された電流を前記LED負荷に供給するように、および前記オフ時間中にいかなる電流も前記LED負荷に供給しないように制御されている電流調整器であって、前記電流調整器は、インダクタを有する、電流調整器と、
インダクタ電流に対応する第1の値を生成するように、前記調整器の定常状態条件中に前記インダクタ電流を検出するための電流検出回路(R1、R2、16、21)と、
前記オフ時間中に前記第1の値を記憶するための、前記電流検出回路に連結された記憶回路(38、40)と、
前記オフ時間中に前記記憶された第1の値に関係付けられる電流レベルまで前記インダクタを事前充電するように接続されている事前充電器回路(12、120)であって、前記第1の調光信号のオン時間パルスの前縁において、前記LEDオン時間の開始時に前記LED負荷に供給される電流が、前のLEDオン時間の終了時に前記LED負荷に供給される電流にほぼ等しいように、前記インダクタは、前記調整器の前記定常状態条件中に前記インダクタ電流にほぼ等しい電流で事前充電されている、事前充電器回路と、
前記オフ時間中に前記調整器のフィードバックループ内の制御信号を実質的に一定に維持するように接続されている第1の隔離回路(31)と
を備える、調整器システム。
図1は、PWM調光器回路と、PWM調光器オンパルスに先立ってほぼ定常状態LED電流までインダクタを事前充電するためのインダクタ事前充電器回路とを用いて増強されたブーストLEDドライバを図示する。 図2は、図1の回路の動作のフローチャートである。 図3は、PWM調光器オン時間が調整器のいくつかの切替サイクルより長い、種々の波形を図示する。 図4は、PWM調光器オン時間がおよそ調整器の単一の切替サイクルである、種々の波形を図示する。 図5は、LED負荷が、接地から断絶されるのではなく、PWMオフ時間中に調整器から断絶される、図1のブーストLEDドライバの出力部分の変形例を図示する。 図6は、4スイッチバック・ブーストLEDドライバに適用されている事前充電回路を図示する。 図7は、別のタイプのバック・ブーストLEDドライバに適用されている事前充電回路を図示する。 図8は、バックLEDドライバに適用されている事前充電回路を図示する。 図9は、別のタイプのバックLEDドライバに適用されている事前充電回路を図示する。 図10は、フライバックLEDドライバに適用されている事前充電回路を図示する。 図11は、元のPWMin調光信号のオン時間パルスが、事前充電を開始し、調整器を制御するために使用されるPWMout調光信号が、インダクタ電流が標的電流まで上昇させられるまで遅延させられる、PWM調光器回路と、前のPWMoutオン時間の終了時に測定されたレベルまでインダクタ電流を適応的に事前充填するためのインダクタ事前充電器回路とを用いて増強されたブーストLEDドライバを図示する。 図12は、図11の実施形態を使用して事前充電ルーチンを実行するときの種々の波形を図示する。
種々の図中で類似または同一である要素は、同一の数字で標識される。
(詳細な説明)
図1は、本発明のブースト調整器の実施形態を図示する。調整器は、LED負荷を駆動するように、入力コンデンサCinによってフィルタ処理される入力電圧Vinをより高い電圧まで引き上げる。回路の調整器部分10は、従来的であり、詳細に説明される必要はないものとする。ブースト調整器の多くの変形例が使用されてもよく、図1は、実施例にすぎない。事前充電器回路12は、本発明の側面を含有する。
ブースト調整器の一般的動作は、以下の通りである。調整器は、定常状態であるときに標的出力電流を生成する。実質的に直流の電流が、PWM調光オン時間中にLED負荷14に印加される。本電流は、低値感知抵抗器R1を横断する電圧によって検出される。差動増幅器16は、LED電流ILEDに対応するフィードバック電圧を生成する。本フィードバック電圧は、フィードバック電圧を基準電圧Vrefと比較する、トランスコンダクタンス誤差増幅器18に印加される。補償コンデンサCcompは、どのようにフィードバック電圧がVrefと対照するかに応じて、充電され、放電され、または変化させられない。結果として生じる誤差電圧Veは、フィードバックループがフィードバック電圧を定常状態のVrefに合致させるように、切替MOSFET19のデューティサイクルを設定する。本誤差電圧Ve端子は、典型的には、外部コンデンサCcompが接続される、ICパッケージの電圧補償Vcピンとして識別される。従来の切替調整器で行われるように、ループ安定性を提供するように、制御ループ内のVeに追加された傾斜補償があってもよい。
調整器切替サイクルの開始時に、クロック20は、MOSFET19をリセットしてそれをオンにする、パルスを生成する。これは、インダクタLを充電するように、インダクタLおよび抵抗器R2を通して勾配電流を流れさせる。勾配電流は、ピークインダクタ電流(ピークIL)比較器23によって誤差電圧Veと比較される勾配IL信号を差動増幅器21の出力において生成する。電圧レベルが交差するとき、MOSFET19は、オフにされる。MOSFET19がオフになるとき、ダイオード24のアノードにおける増加した電圧は、ダイオード24を順方向にバイアスし、インダクタLは、インダクタ電流が減少すると出力コンデンサCoutの中へ放電する。コンデンサCoutの電圧は、標的電流ILEDをLEDに提供するために必要とされる電圧である。コンデンサCoutは、インダクタLによって供給される電流を平滑化する。LED負荷14に供給される平滑化電流は、オン時間中に供給されるインダクタ電流の平均である。
調整器のスイッチング周波数は、典型的には、より小さい構成要素の使用を可能にするように、1MHz等、100kHzを上回る。
PWM調光器制御回路28は、PWM信号を生成し、LEDの知覚される輝度を設定するように、手動で、またはプロセッサによって制御されてもよい。回路28の一部は、外部で生成されたPWM信号または電圧を図1の回路に印加するために必要な形式およびレベルに変換するように、ICの内部にあり得る。回路28は、100Hz等の固定周波数においてオン時間パルスを生成する。オン時間パルスのデューティサイクルは、LEDの知覚される輝度を判定する。100%デューティサイクルは、サイクル時間の100%でLEDをオンにする。10%デューティサイクルは、LEDを10分の1の明るさにさせる。デューティサイクルの制御は、可変抵抗を手動で制御することによって等、任意の手段によるものであってもよい。
PWMが高いとき、MOSFET29は、LED負荷14がLEDを照射するために、接地への電流経路を作成するようにオンにされる。PWM信号はまた、PWM信号が高いときに、MOSFET19の切替が有効にされ、PWM信号が低いときに、(以下で説明される事前充電時間中を除いて)MOSFET19がオフに保たれるように、ピークIL比較器23に印加される。MOSFET19のスイッチング周波数がPWM信号のものよりもはるかに高いため、典型的には、PWM信号のオン時間中に調整器の多くの切替サイクルがあろう。
PWM信号はまた、オフ時間中の検出されたゼロLED電流が、オフ時間中に誤差電圧Veに影響を及ぼさないように、オン時間中に誤差増幅器18を補償コンデンサCcompに連結し、オフ時間中にコンデンサCcompから誤差増幅器18を分断する、スイッチ31を制御する。したがって、フィードバックループは、オフ時間中にフリーズされる。誤差増幅器18は、トランスコンダクタンス増幅器であり得る。
従来の調光システムでは、調整器のオフ時間中に、インダクタLを通る電流は、ゼロまで降下する。したがって、そのような従来のシステムでは、インダクタ電流を必要な平均定常状態電流まで上昇させるために、オン時間の開始後に調整器の複数の切替サイクルが必要とされる。これは、調光のための最小オン時間(またはデューティサイクル)を制限する。本最小オン時間を下回ることは、輝度制御を高度に非線形にさせ、LEDの色出力を変化させる。本発明の事前充電器回路12は、本問題を回避する。
オフ時間またはPWM周期を測定することによって、本発明は、事前充電器回路12を通して、ほぼ前のPWM調光器オン時間の終了時に存在した電流レベルまでインダクタLを予測的に充電し始める。結果として、LEDへの電流パルスレベルは、調光オン時間の開始から終了まで実質的に一定となり、高いPWM調光デューティサイクルおよび非常に低いデューティサイクルのための電流パルスは、実質的に同一となるであろう。したがって、低いデューティサイクルにおいて色偏移がなく、LEDの輝度は、調整器の1切替サイクルまたはそれを下回るまで正確に制御されるであろう。したがって、調光は、完全輝度から実質的にオフまで円滑に制御され得る。事前充電器回路12の動作は、あらゆるタイプの切替調整器に等しく適用され、ブースト調整器は、一実施例にすぎない。
事前充電器回路12の動作は、以下の通りである。
PWM調光周波数が、100Hz等、任意のデューティサイクルのために一定であるため、オンパルスの前縁は、前のオンパルス前縁の正確に1/100秒後である、予測可能な時間に生じる。PWM信号は、オンパルスの前縁においてタイマをトリガする、オンパルス予測回路32に印加される。タイマは、事前充電動作を開始するように、次のオンパルスの前縁に先立った短い時間に有効化信号を生成する。これは、デジタルで、またはアナログ回路を使用してのいずれかで、多くの方法において行われてもよい。タイマは、位相ロックループ(PLL)、または制御可能な遅延を有する遅延ロックループ(DLL)であってもよい。一実施例では、コンデンサは、オンパルスの前縁において初期電圧まで充電され、所定の一定速度で放電される。ある時は、次のオンパルスの前に、コンデンサ電圧が閾値を下回るとき、比較器が、インダクタLの事前充電を開始するようにトリガされる。インダクタLの事前充電のための時間を可能にするように、例えば、1%だけ調光器クロックと同期していないデジタルタイマもまた、使用されてもよい。
したがって、予測回路32出力(事前充電)は、PWM信号がインダクタLの事前充電を有効にするように高くなる少し前に、高くなる。予測回路32の出力(事前充電)は、事前充電動作を無効にするように、PWMオン時間パルスの前縁において低くなる。以下で説明されるように、予測回路32のオンパルス出力とPWM信号のオンパルスとの間の制御可能な遅延は、インダクタ事前充電電流を判定する。
予測回路32からの高い信号は、ピークIL比較器23の出力とともにORゲート33に印加される。高い信号は、インダクタLおよび抵抗器R2を通して勾配電流を伝導するように、MOSFET19をオンにする。したがって、差動増幅器21の出力は、インダクタLを通る瞬間電流ILに比例する。別の実施形態では、インダクタ巻線自体が、感知抵抗器の役割を果たす。インダクタLの事前充電は、高い周波数におけるパルス上昇ではなく、電流の単一の上昇によって行われることが好ましい。しかしながら、これは、変換器において、高いデューティサイクルを伴うスイッチング周波数を上昇させ得る。
差動増幅器21からのIL信号出力は、(比較器であり得る)差動増幅器34の反転入力に印加される。前のオン時間の終了時にサンプルアンドホールド回路38によって記憶されるIL値は、差動増幅器34の非反転入力に印加される。PWM信号は、PWMオンパルスの前縁のみにおいて差動増幅器34を効果的に有効にするように、差動増幅器34に印加される。したがって、差動増幅器34の出力は、PWMオン時間の開始時のインダクタ事前充電電流が前のオン時間の終了時に存在したインダクタ電流に合致するかどうかを判定する。
差動増幅器34の出力は、調節回路39に印加される。調節回路は、測定された事前充電電流ILが記憶されたIL電流に合致するように、オンパルス予測回路32に印加される遅延制御信号(例えば、遅延ロックループ)を生成して、事前充電時間の開始とPWMオン時間との間の遅延を継続的に制御する。事前充電電流が低すぎると判定される場合、調節回路39は、例えば、差動増幅器34への入力が合致するまで、次のサイクルのための事前充電時間を延長するようにDLL内の遅延要素を制御する。事前充電電流が高すぎると判定される場合、調節回路39は、例えば、差動増幅器34への入力が合致するまで、次のサイクルのための事前充電時間を短縮するようにDLL内の遅延要素を制御する。差動増幅器34がアナログ値を出力する場合、差の規模は、次のサイクルのための値を合致させるために必要とされる必要遅延調節に直接相関させられることができる。差動増幅器34が比較器である場合、いくつかの反復が値を合致させるために必要とされ得る。オンパルス予測回路32が位相ロックループを使用する場合、遅延制御信号は、電圧制御された発振器の出力を調節してもよい。
したがって、次のオン時間の前のインダクタLの状態は、前のオン時間の終了時のインダクタの状態と同一またはほぼ同一である。
サンプルアンドホールド回路38は、インダクタ電流ILを常に監視し、PWMオンパルスの立ち下がりエッジにおいて、既存のインダクタ電流ILレベルが記憶(保持)される。上記で説明されるように、次いで、本インダクタ電流IL値は、事前充電時間が、次のPWMオン時間が生じる時点でサンプルアンドホールド回路38に記憶された電流レベルまでインダクタLを適応的に事前充電するよう調節されるように、差動増幅器34に印加される。PWMオン事象時に、事前充電が停止する。
ダイオード24は、MOSFETがオフであるときのみ順方向にバイアスされるため、出力コンデンサCoutは、本質的に、事前充電段階中に隔離され、その全電荷を保持する。したがって、ダイオード24は、隔離回路の役割を果たす。
したがって、調整器は、出力コンデンサCout電圧および誤差電圧Veを含む、前のオン時間の終了時と同一の状態である。
事前充電時間は、オンパルス予測回路32から出力される事前充電信号が低くなり、PWMオン時間が開始するとき、PWMオン事象時に終了する。PWM信号が高くなるとき、ピークインダクタ電流比較器23は、MOSFET19の高周波数切替を調整するように有効にされ、MOSFET29は、LED負荷14を通して調整された電流ILEDを引き込むようにオンになる。
別の実施形態では、調整器の切替MOSFET19を使用するのではなく、専用事前充電MOSFETが、インダクタLを通して事前充電電流を伝導するように、事前充電信号によって制御される。MOSFETは、MOSFET19と並列に接続されてもよい。別個の事前充電MOSFETを使用することによって、調整器部分は、事前充電器回路を既存の調整器設計に単純に追加することに対して事前充電器部分から完全に独立し得る。
PWMオン時間の終了時のILEDはまた、全てのPWMデューティサイクルのための正しいILEDとなるはずである。ILED値は、典型的には、通常の定常状態動作中に調整器部分10によって正しく調整される。しかしながら、短いPWMオン時間に関して、調整器は、標的値になるようにILED値を調整できない場合がある。したがって、事前充電回路はまた、PWMオン時間の終了時の実際のILED値を標的ILEDと比較してもよい。これが正しくない場合、オンパルス予測回路32は、事前充電時間を増加させて、オン時間の終了時のILEDを標的ILEDに合致させるように制御される。本調節は、事前充電器回路の目標が正しいILEDをLED負荷に提供することであるため、事前充電インダクタ電流ILを記憶された瞬間インダクタ電流ILに合致させることに優先する。測定されたILED値は、PWM信号の後縁(オン時間の終了)においてサンプルアンドホールド回路40によって記憶され、保持されたILED値は、差動増幅器42の反転入力に印加される。Vrefは、非反転入力に印加される。オン時間の終了時の検出されたILEDと(Vrefによって規定される)標的ILEDとの間の任意の差は、2つの値が合致するように、オンパルス予測回路32を介して事前充電時間を調節するために使用される。
PWM信号の後縁が、代わりに、差動増幅器42を制御して実際のILED値とPWMオン時間の終了時の(Vrefによって規定される)標的ILEDとの間の差を検出するように、差動増幅器42に印加されてもよいため、したがって、サンプルアンドホールド回路40は、必要とされないであろう。
別の実施形態では、ILED精度の付加的保証として、PWMオン時間の開始時のILEDは、PWMオン時間ILEDの開始が標的ILED電流であることをさらに確実にするように、前のPWMオン時間の終了からの保持されたILEDまたはVrefのいずれか一方と比較されることができる。
一実施例では、標的ILまたはILEDは、外部信号または構成要素を使用することによって等、ユーザによって設定され、フィードバックループは、事前充電時間中に標的ILまたはILEDを達成するように事前充電を調節する。
一実施例では、調節回路は、ICの外部にあり、任意の非理想的特性に対処するように、加工施設における回路の試験中にICの最終値を微調整するために使用されてもよい。
事前充電電流を前のオンパルス立ち下がりエッジにおける記憶された瞬間インダクタ電流と比較する代わりに、インダクタLを通る事前充電電流は、インダクタを通る記憶された定常状態平均電流、バレー(valley)電流、またはピーク電流、もしくはこれらのある割合に合致させられてもよい。
したがって、LED負荷14への電流パルスは、開始から終了まで実質的に同一の規模を有し、フィードバックループの状態がオフ時間および事前充電時間中にフリーズされるため、フィードバックループにおいて実質的にいかなる過渡電流も生じておらず、PWM調光器オン時間は、調整器の単一の切替サイクルと同じくらい少なく、または単一の切替サイクル未満でさえあり得る。
調整器部分10および事前充電器回路12は、単一の集積回路(IC)として実装されてもよい。一実施例では、コンデンサCinおよびCoutならびにインダクタLは、それらのサイズにより、IC上に含まれないが、これらの構成要素は、ICと同一のパッケージに含まれてもよい。調光器コントローラの任意の部分もまた、チップ上に置かれてもよく、またはチップは、単純にPWM信号用の入力ピンを有してもよい。
ICは、インダクタ電流が、以下のレベルのうちのいずれか、すなわち、1)オン時間中の平均インダクタ電流レベル、2)オン時間中のバレーレベル、3)オン時間中のピークレベル、または4)上記のうちのいずれかのある割合(例えば、90%)まで上昇するように、事前充電時間を調整することができる。
代替実施形態では、事前充電電流を記憶されたインダクタ電流と比較するのではなく、所望の事前充電電流は、IC内の回路によって、またはマイクロプロセッサ等の外部回路によって計算され、もしくはICのピンを使用してユーザによって設定されることができる。所望の事前充電器増幅時間は、入力電圧および出力電圧を測定し、次いで、値および回路トポロジに関係付けられる種々の定数にアルゴリズムを適用することによって、計算されることができる。そのような場合において、インダクタ電流およびILED電流は、チップ内に記憶される必要はない。
図1のブースト調整器では、出力コンデンサCoutは、ショットキーダイオードであり得るダイオード24によって、事前充電中にインダクタLから本質的に隔離される。代わりに、同期整流器スイッチが使用されてもよく、したがって、事前充電時間中にオフにされなければならない。出力コンデンサが、通常は、インダクタの一方の端部に直接接続される、バック調整器用等の他の調整器構成では、オン時間が始まるまで出力電圧がフリーズされたままであるように、コンデンサが事前充電周期中にインダクタの中へ放電することを防止するために、隔離スイッチがコンデンサと直列に追加される。誤差電圧Veもまた、オン時間が始まるまでフィードバックループがフリーズされたままであるように、次のオン時間まで充電することを妨げられる。
あるタイプの調整器に適用可能である別の実施形態では、人間の眼がLED負荷14の輝度における小さい高周波数リップルを知覚しないため、インダクタ電流を平滑化するために出力コンデンサCoutは使用されない。LEDの輝度およびピーク波長は、オン時間にわたって平均化される。
図2は、事前充電ルーチンを要約するフローチャートである。
図2のステップ50では、調整器は、非給電状態から起動していると仮定され、事前充電時間12は、調整器がその定常状態を達成するまで、または開始タイミングが終了する後まで無効にされる。
ステップ52では、調整器がその定常状態にあるか、または起動が終了しており、PWM信号がLED負荷14の輝度を制御するようにICに印加されると仮定される。各調光サイクルに関して、オンパルス予測回路32は、そのPWM周期およびPWMオンタイミングのためのPWM信号を検出し、次のオンパルスの少し前に事前充電ルーチンを有効にする。サンプルアンドホールド回路38および40は、瞬間インダクタ電流レベルILおよび前のオン時間の終了時に存在した直流ILEDレベルを保存する。
ステップ54では、MOSFET19は、次のオン時間の少し前に、単一の事前充電器増幅器において、インダクタLを事前充電するように制御される。次いで、PWM信号は、オン時間を開始するように高くなり、これは、調整器を有効にし、LED負荷14を通して電流を引き込ませる。
ステップ56では、オン時間の終了時に(オン時間中の任意の他の所望の時間に)LED負荷14を通る結果として生じる直流ILEDが、変換器によって設定される標的ILEDに合致することを確実にするように、検証ステップが行われる。ILEDが合致しない場合、後続のパルスのための事前充電時間は、電圧オフセットを変化させること、抵抗を変化させること、VCOを制御すること、または任意の他のパラメータによって等、調節される(ステップ58)。これは、非常に高い調光比において特に重要である。これは、標的インダクタ電流を上回るまたはそれ未満までインダクタを事前充電することを必要とし得る。
ステップ60では、事前充電インダクタ電流ILは、随意に、事前充電電流が正確であったかどうかを判定するように、オン時間中の実際のインダクタ電流と比較される。合致がある場合、調節が行われる必要はない。合致がない場合、後続のパルスのための事前充電時間が調節される(ステップ62)。
図3は、PWM調光器オン時間が、調整器のいくつかの切替サイクルより長い、種々の波形A−Fを図示する。図4は、PWM調光器オン時間が、ほぼ調整器の単一の切替サイクルである、種々の波形A−Fを図示する。
図3および4の波形Aは、図1のICに印加される、外部で生成されたPWM調光信号を示す。PWM信号は、内部構成要素およびLED負荷14と接地との間に接続されたMOSFET29に印加される、ICの内部の対応するPWM信号(波形B)を生成するように、適切にレベル偏移される。
波形Cは、出力コンデンサCout電圧Voutを図示する。電圧がオン/オフサイクル全体を通して実質的に一定である程度に留意されたい。調整器がオフであるとき、非常にわずかな上昇がVoutに示されているが、これは、LED負荷が断絶された後でさえも、PWMオフ事象時にCoutの中へ誘導エネルギーを放出し得る、調整器の固有動作によるものである。このわずかな上昇は、必ずしも全ての実施形態で起こるわけではない。
波形Dは、事前充電MOSFET32のためのゲート制御信号を図示する。波形D信号は、PWMオン時間パルスの少し前に印加される。ゲート電圧のタイミングは、次のオン時間の時にインダクタLを通る標的事前充電電流を達成するように制御されることができる。
波形Eは、(オンパルスの前の)インダクタを通る事前充電電流を図示し、オン時間中のインダクタを通る調整された電流を図示する。実施例では、インダクタ電流は、事前充電時間に先立ってゼロまで低減させられ、次いで、インダクタLの定常状態バレー電流まで上昇する。別の実施形態では、標的事前充電電流は、平均定常状態インダクタ電流、ピーク定常状態インダクタ電流、またはこれらのうちのいずれかのある割合(ピーク、バレー、平均)であった可能性がある。
波形Fは、LED負荷14に印加された、結果として生じる平滑化電流パルスを図示する。電流パルスは、実質的に一定であり、調光デューティサイクルにかかわらず同一のレベルである。図4では、デューティサイクルは、オン時間が調整器の単一の切替サイクルとほぼ同一であるため、極めて小さい。オン時間の終了時のILED値が(Vrefによって規定される)標的ILED値に等しくなかった場合、事前充電時間は、値を合致させるように調節される。
図5は、PWM調光のためにLED負荷14を通して電流を伝導する代替的方法を図示する。PWM調光器制御回路28は、調整器とLED負荷14との間で直列に接続されたPチャネルMOSFET66をオンおよびオフにすることを制御する。本システムの全ての他の側面は、図1と同一である。
図6は、4スイッチバック・ブースト調整器70に印加されている事前充電器回路68を図示する。本実施例では、インダクタLの事前充電のために専用MOSFETを使用する代わりに、MOSFET72および75は、電流が所定の事前充電レベルに到達するまで、インダクタLを通して電流を引き込むように、PWMオン信号に先立って適応的にオンにされる。本電流レベルは、前のオン時間の終了時に存在した同一の電流レベルであってもよく、またはバレー電流、ピーク電流、平均電流、平均、ピーク、もしくはバレー電流のうちのいずれかの割合であり得る。MOSFET73および74は、事前充電中にオフである。PWMオン信号が調整器を有効にするように高くなるとき、通常の切替動作を開始し、MOSFET66は、電流パルスをLED負荷14に供給するようにオンにされる。この時に、インダクタ事前充電電流がその標的レベルにあるはずであり、または事前充電タイミングが調節される。事前充電時間の増加が電流を増加させ、事前充電時間の減少が電流を減少させる。
調整器の通常動作は、周知である。インダクタ充電周期中に、MOSFET72および75は、オンであり、放電周期中に、MOSFET73および74は、オンである。ILEDを調整することによって、図1のフィードバックループに類似するフィードバックループ(図示せず)は、LED負荷14を通る標的電流ILEDを達成するために必要な出力コンデンサCoutにおける必要電圧およびVeを維持する。
図7は、事前充電器回路80で増強された別のタイプの周知のバック・ブースト調整器78を図示する。MOSFET82は、前述で議論された事前充電レベルのうちのいずれかまでインダクタLを事前充電するように、PWMオンパルスに先立ってオンにされる。代替として、専用事前充電トランジスタ(例えば、MOSFETまたは他のスイッチデバイス)が、MOSFET82と並列に接続されてもよい。LED負荷14は、Vin端子および調整器出力端子を横断して接続される。調整器出力端子は、1つまたは複数のLED列を通る電流を調整することの直接的結果としての入力からのブースト電圧である。事前充電動作は、図1に関して説明されるものに類似する。
図8は、事前充電器回路86で増強された周知のバック調整器84を図示する。MOSFET88および90は、前述で議論された事前充電レベルのうちのいずれかまでインダクタLを事前充電するように、PWMオンパルスに先立ってオンにされる。事前充電中に、MOSFET92および93は、出力コンデンサCoutが事前充電中に消耗されないようにオフにされる(VoutおよびVeを含むフィードバックループが、調光器オフ時間全体の間にフリーズされる)。調整器84は、LED負荷14を通して、入力電圧Vinより小さい電圧をLED負荷14にわたってもたらす標的電流ILEDを供給するように、フィードバックによって制御される。事前充電動作は、図1に関して説明されるものに類似する。
図9は、事前充電器回路94で増強された別のタイプの周知のバック調整器92を図示する。調整器92は、ダイオードの代わりに、同期整流器MOSFET96を使用する。MOSFET98および100は、前述で議論された事前充電レベルのうちのいずれかまでインダクタLを事前充電するように、PWMオンパルスに先立ってオンにされる。MOSFET102は、コンデンサCoutがオフ時間中に放電されないように、調整器オフ時間中にオフにされる。また、フィードバックループ(VoutおよびVe)は、オフ時間中にフリーズされる。
調整器92の通常動作中、MOSFET98は、インダクタLを充電するようにオンにされ、MOSFET96は、インダクタLを放電するようにオンにされる。調整器は、LED負荷14を通して、入力電圧より小さい電圧をLED負荷14にわたってもたらす標的電流ILEDを供給するように、フィードバックによって制御される。事前充電動作は、図1に関して説明されるものに類似する。
図10は、事前充電器回路106で増強された周知のフライバック調整器104を図示する。変圧器108は、隔離に使用され、事前充電器回路106の中へのフィードバック信号は、隔離されてもよく、または隔離されなくてもよい。MOSFET110は、前述で議論された事前充電レベルのうちのいずれかまでインダクタLを事前充電するように、PWMオンパルスに先立ってオンにされる。
事前充電動作は、図1に関して説明されるものに類似する。
全ての実施形態に関して、インダクタを通る電流を判定するために、感知抵抗器の代わりに、事前充電MOSFETのオン抵抗(Rds)が使用されることができる。
ILのための検出された電流信号が記憶され、オン時間の開始時にIL信号と比較される代わりに、誤差増幅器(例えば、図1の増幅器18)の誤差電圧Ve出力が、ILのレベルを判定するために使用されることができる。
前述のように、調整器のオン時間中のピークインダクタ電流は、必要事前充電電流を判定するために使用されることができる。感知抵抗器を使用してピーク電流を直接測定する必要があるのではなく、本ピーク電流は、切替トランジスタがオンである時間から導出されることができる。
電流サンプリングは、長いケーブルの使用による電流のリンギングがある場合、PWMオンの開始時に非常に低いPWM調光デューティサイクルについてフィルタ処理される必要があり得る。
非常に低い調光デューティサイクルが、調整器がLED負荷を通る所望の標的電流を達成することを可能にしない場合、短いオン時間中に供給される平均電流が、標的LED電流を提供するために十分であるように、事前充電電流は、ピークインダクタ電流レベルまたはそれを上回る等の任意のレベルであるように制御されてもよい。これは、LEDオン時間が調整器の単一の切替サイクルより短い場合に起こり得る。オン時間が非常に短いため、調整器がオン時間の全体を通して所望の一定LED電流を達成しない場合、たとえ事前充電インダクタ電流がPWMオン時間の終了時のインダクタ電流に合致しても、インダクタは、短いオン時間中のLEDへの平滑化(または平均)電流が標的ILEDに合致するように、前のオン時間の終了時に存在したインダクタ電流より高くまたは低く、事前充電時間中に過剰もしくは過少駆動されてもよい。本過剰駆動ループは、図2のステップ56および58によって、ならびに図1の事前充電調節回路39によって制御される。したがって、ILEDが低すぎる場合、たとえインダクタが前のオン時間の終了時の同一レベルまで事前充電していても、過剰駆動ループが事前充電時間を増加させ、加えて、標的ILEDを達成するようにインダクタ事前充電電流を上昇させる。付加的事前充電電流は、より長時間にわたってインダクタを事前充電することによって達成される。事前充電時間はまた、必要な場合に事前充電電流を減少させるように短縮されることもできる。
任意のタイプのトランジスタ(例えば、双極、MOSFET等)または他の切替デバイスが、種々の回路で使用されてもよい。
上記の技法を使用することによって、オンパルスをLEDに提供するように調整器を制御する(PWMout)ときに、元のPWM調光信号(PWMin)の遅延がなくなる。これは、複数のデバイスが同一の元のPWM調光信号によって制御されているときに、同期化問題を回避するために有利であり得る。しかしながら、そのような同期化が問題ではない場合、PWMout信号は、以下で説明されるようにPWMin信号から遅延させられてもよい。
図11は、元のPWM調光信号(PWMin)のオン時間パルスが、事前充電を開始し、調整器10およびMOSFET29を制御するために使用されるPWM調光信号(PWMout)が、インダクタ電流が標的電流まで上昇させられるまで遅延させられる、図1または図5と同一であるが、PWM調光器回路と、標的インダクタ電流までインダクタLを事前充填するためのインダクタ事前充電器回路120とを用いて増強された、ブーストLED調整器部分10を図示する。
PWMin信号は、その遅延を遅延制御信号によって制御させる、PWM調光制御遅延回路122に印加される。回路122は、調整器10およびMOSFET29の有効化を制御する、PWMout信号を出力する。PWMin信号は、ICのピンに印加される、外部で生成された信号であってもよい。遅延回路122は、遅延時間を制御する1つまたはそれを上回る制御可能遅延要素とともに、遅延ロックループ(DLL)を含んでもよい。電圧制御された発振器を使用する位相ロックループ等のアナログタイプを含む、多くの他のタイプの制御可能遅延回路が公知である。遅延回路は、終端電圧が制御される勾配電圧を生成してもよく、終端電圧は、遅延時間の量を設定し、遅延制御信号によって調節される。遅延は、遅延制御信号の規模によって制御されてもよい。
PWMinとPWMoutとの間の遅延時間に等しい持続時間を有するパルスは、ORゲート33の入力に印加される。これは、インダクタLを通して勾配電流ILを引き込むようにMOSFET19をオンにする。瞬間インダクタ電流は、抵抗器R2および差動増幅器21を使用して測定される。増幅器21は、ILに比例する値を出力する。インダクタ電流を測定する他の方法も、使用されることができる。
測定されたIL値は、前のPWMoutオン時間の終了時にサンプルアンドホールド回路38によって記憶されたインダクタ電流と比較される。PWMoutオン時間パルスの後縁は、各PWMoutオン時間の終了時にIL値を保持するようにサンプルアンドホールド回路38をトリガする。
保持されたIL値および事前充電IL値は、ループの一部として差動増幅器34に印加される。PWMout信号もまた、PWMoutオン時間パルスが高くなる時間(LEDオン時間の開始)に差動増幅器34に差を測定させるように、差動増幅器34に印加される。理想的には、2つのIL値は、同一である。差動増幅器34の出力は、事前充電調節回路39に印加される。IL値がPWMoutオン時間の開始時に合致しない場合、調節回路39は、IL値が最終的にLEDオン時間の開始時に合致するように、遅延回路122によるPWMin/PWMout遅延を上方または下方に調節して遅延時間を増加もしくは減少させる、遅延制御信号を生成する。これは、いくつかのPWMサイクルを要し得るが、事前充電時間および電流の変動は、顕著ではないであろう。一実施例では、増幅器34によって出力される差信号の規模は、遅延制御信号の規模を制御する。別の実施形態では、調節回路39は、適切な遅延時間を生成するように反復プロセスを行う。
LEDオフ時間中に、出力コンデンサCout電圧および誤差電圧Veは、図1および5に関して説明されるようにフリーズされる。
LEDオン時間の終了時のLED負荷電流ILEDが標的ILEDであることを確実にするために、サンプルアンドホールド回路40および差動増幅器42は、図1に関して説明されるものと同様に使用される。これは、調整器が、短いPWMoutオン時間中に標的ILED電流を達成できない場合がある、極めて小さいPWMデューティサイクルのために重要である。例えば、オン時間は、調整器の単一の切替サイクルより短くあり得る。PWMout信号は、PWMoutオン時間の終了時に検出されたILEDを保持するように、サンプルアンドホールド回路40をトリガする。次いで、この保持されたILED値は、差動増幅器42によって、(誤差増幅器18に印加されるVrefによって規定される)標的ILED値と比較される。差動増幅器42の出力は、調節回路39に印加される。値が合致する場合、ILED値を合致させるために遅延調節は必要とされない。ILED値が合致しない場合、調節回路39は、ILED値が合致するまでPWMinおよびPWMout信号の間の遅延を調節するように、遅延制御信号を生成する。これは、事前充電時間中にインダクタを過剰駆動または過少駆動し、前のオン時間の終了時の記憶された瞬間インダクタ電流ILに合致しない事前充電電流をもたらし得る。ILED値を合致させることは、IL値を合致させることに優先する。
サンプルアンドホールド回路40を使用する代わりに、PWMout信号の後縁は、オン時間の終了時にVrefと測定されたILED値との間の差のスナップショットを撮るように、差動増幅器42をトリガしてもよい。
図1に関して説明されるように、別個の事前充電MOSFETが、調整器のMOSFET19と並列に接続され、インダクタの事前充電のためのみに使用されてもよい。
図11の事前充電システム120/122は、上記で説明されるもの等の任意のタイプの調整器とともに使用されてもよい。
図12は、図11の実施形態を使用して事前充電ルーチンを実行するときの種々の波形を図示する。
図12の波形Aは、図11のICに印加される、外部で生成されたPWM調光信号PWMinを示す。
波形Bは、調整器およびMOSFET29を制御するために使用される、遅延PWMout信号を図示する。PWMout信号は、ICの内部の回路を制御するために適切に調整(例えば、レベル偏移)される。遅延時間Tdは、可変であり、インダクタ事前充電電流を直接制御する。
波形Cは、出力コンデンサCout電圧Voutを図示する。電圧がオン/オフサイクル全体を通して実質的に一定である程度に留意されたい。
波形Dは、PWMinおよびPWMout信号の前縁の間の遅延時間Tdと直接一致する、MOSFET19のためのゲート制御信号を図示する。
波形Eは、(PWMoutオン時間パルスの前の)インダクタを通る事前充電電流を図示し、オン時間中のインダクタを通る調整された電流を図示する。実施例では、インダクタ電流は、事前充電時間に先立ってゼロまで減衰し、次いで、インダクタLのピーク定常状態電流まで上昇する。別の実施形態では、標的事前充電電流レベルは、平均定常状態インダクタ電流、バレー定常状態インダクタ電流、または定常状態電流のある割合であった可能性がある。
波形Fは、LED負荷14に印加された、結果として生じる平滑化電流パルスを図示する。電流パルスは、実質的に一定であり、調光デューティサイクルにかかわらず同一のレベルである。オン時間の終了時のILED値が(Vrefによって規定される)標的ILED値に等しくなかった場合、遅延時間(すなわち、事前充電時間)は、値を合致させるように調節される。
全ての実施形態では、オン時間パルスは、使用される構成要素(例えば、PMOSトランジスタ対NMOSトランジスタ等)に応じて、論理高または論理低信号であってもよい。そのような場合において、立ち上がりであろうと立ち下がりであろうと、オンパルスの「前縁」は、LEDをオンにするようにトリガする。
本発明の特定の実施形態が示され、説明されているが、そのより広い側面において本発明から逸脱することなく、変更および修正が行われ得、したがって、添付の請求項は、本発明の真の精神および範囲内に入るような全ての変更および修正をそれらの範囲内に包含するものであることが、当業者に明白となるであろう。

Claims (15)

  1. LED(発光ダイオード)負荷の調光用の調整器を制御するための方法であって、前記方法は、
    第1の周波数と、LEDオン時間対LEDオフ時間の比を制御するための選択可能デューティサイクルとを有する第1の調光信号を提供することであって、前記第1の調光信号は、各オン/オフサイクルのためのオンパルスを生成する、ことと、
    LED負荷スイッチ(29)をオンおよびオフにして、前記LED負荷を通る電流を選択的に伝導するように、前記第1の調光信号によって前記LED負荷スイッチを制御することと、
    前記LEDオン時間中に電流を前記LED負荷に供給するように、および前記オフ時間中にいかなる電流も前記LED負荷に供給しないように、前記調整器を制御することであって、前記調整器は、インダクタを有する、ことと、
    インダクタ電流(IL、ILED)に対応する第1の値を生成するように、前記オン時間中に前記調整器の定常状態条件中の前記インダクタ電流を検出することと、
    前記オフ時間中に前記第1の値を記憶することと、
    前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる標的電流レベルまで前記インダクタを事前充電することと、
    前記インダクタが前記標的電流レベルまで事前充電された後、前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間中に電流を前記LED負荷に供給するように前記調整器を制御することとを止めることと、
    前記オフ時間中に前記調整器のフィードバックループ内の制御信号を実質的に一定に維持することと
    を含み、
    前記オン時間の開始時に前記LED負荷に供給される電流が、前のオン時間の終了時に前記LED負荷に供給される電流にほぼ等しいように、前記LED負荷スイッチが、LEDオン時間の開始時にオンにされるときに、前記インダクタは、前記調整器の前記定常状態条件中に前記インダクタ電流にほぼ等しい電流で事前充電される、方法。
  2. 前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流(IL)を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記インダクタ電流を検出するステップは、前記LED負荷電流(ILED)に実質的に等しい平均インダクタ電流を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の調光信号の前に、第2の調光信号を提供することをさらに含み、
    前記第2の調光信号は、前記第1の調光信号と実質的に同一の第1の周波数およびデューティサイクルを有し、
    前記調整器を制御するステップは、前記LEDオン時間に先立って前記インダクタを事前充電するように、前記第2の調光信号によって前記調整器を制御することを含み、
    前記インダクタを事前充電するステップは、前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる前記標的電流レベルまで前記インダクタを事前充電することを含み、前記事前充電は、前記第2の調光信号によって開始され、
    前記インダクタが前記標的電流レベルまで事前充電された後、前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間中に調整された電流を前記LED負荷に供給するように前記調整器を制御することとを止める、請求項1に記載の方法。
  5. 前記標的電流レベルまで前記インダクタ電流を事前充電するために要する時間にわたって、前記第2の調光信号に対して前記第1の調光信号を遅延させることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記標的電流レベルまで前記インダクタを事前充電することは、前記電流が前記標的電流レベルに到達するまで、前記インダクタを通る前記電流を上昇させることを含み、前記第1の調光信号の遅延時間は、前記インダクタ電流が前記標的電流レベルまで上昇するために要する時間に対応する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1の調光信号は、前記LEDオン時間およびLEDオフ時間の両方を遅延させるように、前記第2の調光信号に対して遅延させられる、請求項4に記載の方法。
  8. 前記第1の値を生成するように前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流(IL)を検出することを含み、
    前記LED負荷の次のオン時間に先立って、前記記憶された第1の値に関係付けられる電流レベルまで前記インダクタを事前充電するステップは事前充電電流レベルを前記記憶された第1の値に対応する電流レベルと比較しながら、前記電流レベルまで前記インダクタを事前充電することと、前記LEDオン時間における前記事前充電電流レベルが前記記憶された第1の値に対応する前記電流レベルにほぼ等しくなるまで事前充電タイミングを調節することとを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記インダクタを事前充電するステップを開始するためのタイミング信号を生成することをさらに含み、前記タイミング信号は、前記LEDオン時間に先立って前記インダクタが事前充電されることを可能にするように、前記第1の調光信号と位相がずれている、請求項1に記載の方法。
  10. 前記LEDオン時間を予測するように、前記第1の調光信号の周期を判定することと、
    前記予測されたLEDオン時間の前の時間から前記LEDオン時間まで、前記インダクタの前記事前充電を行うことと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記インダクタ電流を検出するステップは、瞬間インダクタ電流および平均インダクタ電流の両方を検出することを含み、前記定常状態条件中の前記瞬間インダクタ電流および前記平均インダクタ電流の両方の記憶された値は、前記次のオン時間の開始および終了時に前記LED負荷に供給される電流が標的LED負荷電流にほぼ等しいことを確実にするように、前記次のオン時間中に前記調整器において生成される電流と比較される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記インダクタを事前充電するステップは、前記前のオン時間中のその定常状態平均、ピーク、またはバレーインダクタ電流まで前記インダクタを事前充電することを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 記LEDオン時間の終了時に前記LED負荷への電流を検出することと、
    前記検出された電流を標的負荷電流と比較することと、
    前記LEDオン時間の終了時における前記検出された電流が前記標的負荷電流に実質的に合致するように、前記インダクタの事前充電時間を調節することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記調整器は、出力コンデンサ(Cout)を含み、前記方法はさらに、前記オフ時間中に任意の電流発生器または電流ドレインから前記出力コンデンサを電気的に絶縁することによって、前記オフ時間中に前記出力コンデンサにおける電圧を実質的に一定に維持することを含む、請求項1に記載の方法。
  15. LED(発光ダイオード)負荷を調光するための調整器システムであって、前記調整器システムは、
    第1の周波数と、LEDオン時間対LEDオフ時間の比を制御するための選択可能デューティサイクルとを有する第1の調光信号を受信するための第1の端子であって、前記第1の調光信号は、各オン/オフサイクルのためのオンパルスを生成する、第1の端子と、
    定常状態条件下で前記LEDオン時間中に調整された電流を前記LED負荷に供給するように、および前記オフ時間中にいかなる電流も前記LED負荷に供給しないように制御されている電流調整器であって、前記調整器は、インダクタを有する調整器と、
    インダクタ電流に対応する第1の値を生成するように、前記調整器の定常状態条件中に前記インダクタ電流を検出するための電流検出回路(R1、R2、16、21)と、
    前記オフ時間中に前記第1の値を記憶するための、前記電流検出回路に連結された記憶回路(38、40)と、
    前記オフ時間中に前記記憶された第1の値に関係付けられる電流レベルまで前記インダクタを事前充電するように接続されている事前充電器回路(12、120)であって、前記第1の調光信号のオン時間パルスの前縁において、前記LEDオン時間の開始時に前記LED負荷に供給される電流が、前のLEDオン時間の終了時に前記LED負荷に供給される電流にほぼ等しいように、前記インダクタは、前記調整器の前記定常状態条件中に前記インダクタ電流にほぼ等しい電流で事前充電されている、事前充電器回路と、
    前記オフ時間中に前記調整器のフィードバックループ内の制御信号を実質的に一定に維持するように接続されている第1の隔離回路(31)と
    を備える、調整器システム。
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