以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1実施形態]
本実施形態に係る広告システムは、広告サーバ及びユーザ端末を含む。広告システムは、例えば、ユーザ端末におけるデジタルコンテンツの利用中に表示される広告に係るシステムに適用することができる。広告の表示形態として、バナー画像を表示するバナー広告、アイコン画像を表示するアイコン広告、又は、文字情報を主体としたリスト広告などがある。また広告の運用形態として、広告を利用するユーザに対して報酬が付与されるインセンティブ型と、ユーザに対して報酬が付与されない非インセンティブ型がある。このインセンティブ型の広告のことをリワード広告と呼ぶことがある。また、非インセンティブ型の広告のことをリンク広告と呼ぶことがある。
これらのリワード広告又はリンク広告には、例えば、広告の対象となるデジタルコンテンツを取り扱うWebページがリンクされている。ここで、デジタルコンテンツを取り扱うWebページとは、デジタルコンテンツに関するランディングページやダウンロードページである。さらに、リワード広告の場合であれば、ユーザがリワード広告を介して所定の成果を達成した場合に、その成果を達成したユーザに対して報酬が支払われる。所定の成果とは、例えば、広告の対象となるデジタルコンテンツを有料又は無料で購入することであってもよい。あるいは、所定の成果とは、例えば、ユーザ端末にダウンロードされて利用可能になるデジタルコンテンツであれば、購入したデジタルコンテンツをリンク先のWebページからアプリケーションをダウンロードし、ユーザ端末にインストールすることであってもよい。なお、アプリケーションとは、例えば、コンピュータで実行可能なプログラムのことをいう。ダウンロードとは、例えば、ネットワークを通じてデータを受信し、ユーザ端末に記憶させることをいい、インストールとは、例えば、アプリケーションをユーザ端末にて実行可能な状態にすることをいう。ユーザに対して支払われる報酬は、例えば、リワード広告を表示していたデジタルコンテンツ又はリワード広告の対象となるデジタルコンテンツにおいて利用することができるポイントなどが挙げられる。
なお、本実施形態に係る広告サーバは、デジタルコンテンツの種類には特に限定されない。例えば、デジタルコンテンツは、ゲーム、チャット、データストレージ又はこれらの組み合わせなどを提供するアプリケーションであってもよいし、電子書籍、映像、音楽又はこれらを組み合わせたデジタルメディアであってもよい。これらのデジタルコンテンツは、ネットワークを通じてオンラインストア(例えば、アプリケーションストア)から配信される。
図1は、上述した広告システム1の構成を示す概略図である。図1に示すように、広告システム1は、複数のユーザ端末10、広告サーバ30及びゲームサーバ50を備える。また、広告システム1は、外部装置であるアプリケーションストア70と関係する。
複数のユーザ端末10は、ユーザ端末10−1〜ユーザ端末10−nを含む。nは1より大きい自然数である。ユーザ端末10−1〜ユーザ端末10−nは、双方向通信機能を備えた機器で、例えば携帯電話機、通信機能付き携帯ゲーム機又はパーソナルコンピュータ、タブレット端末などである。ユーザ端末10−1〜ユーザ端末10−nは、ユーザが利用可能な端末である。なお、ユーザ端末は、必ずしも移動通信端末である必要はなく、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータなどであってもよい。ユーザ端末10−1〜ユーザ端末10−nは、ネットワークNを介して、広告サーバ30、ゲームサーバ50及びアプリケーションストア70と通信可能に構成されている。ネットワークNは、例えばインターネット又は専用回線などである。なお、図1の広告システム1は一例であり、広告サーバ30は、複数のサーバ装置で構成され、各サーバ装置が並列又は直列に接続されていてもよい。また、ゲームサーバ50又はアプリケーションストア70も、複数のサーバ装置で構成され、各サーバ装置が並列又は直列に接続されていてもよい。また、広告サーバ30が、本実施形態に係る広告システム1専用のサーバ装置でもよく、他のサービスも提供している汎用的なサーバ装置でもよい。また、広告システム1が、他のシステムの一部として構成されてもよい。
ユーザ端末10には、広告システム1に対応したアプリケーションであって、アプリケーションストア70からネットワークNを介して配信されたゲームアプリケーションがインストールされている。このインストール済みのゲームアプリケーションにより提供されるゲームは、ゲームサーバ50によって管理されている各種データを利用して提供されてもよい。各種データは、ユーザ端末10とゲームサーバ50とが通信することによって取得される。当該ゲームでは、ユーザに勧める他のゲームアプリケーションのリワード広告又はリンク広告が表示される。リワード広告又はリンク広告は、広告サーバ30から得られた広告情報を用いて表示される。広告情報とは、広告をユーザ端末に表示させるために必要な情報である。広告情報の一例としては、広告の表示内容、広告の表示契機、広告の表示形態などを示す情報が挙げられる。広告情報の具体的な一例としては、販売対象となるアプリケーションを識別する情報、当該アプリケーションをダウンロード可能なアプリケーションストア70のWebページのアドレスに関する情報などが挙げられる。リワード広告又はリンク広告には、他のゲームアプリケーションをダウンロード可能なアプリケーションストア70のWebページへのリンクが張られている。ユーザ端末10は、アプリケーションストア70と通信可能に構成されており、アプリケーションストア70で販売対象となるアプリケーションをダウンロードしてインストール可能に構成されている。
図2は、図1に示すユーザ端末10のハードウェア構成を説明するブロック図である。図2に示すように、ユーザ端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、主記憶部12、補助記憶部13、通信制御部14、入力部15及び出力部16を含む一般的なコンピュータとして構成される。主記憶部12は、例えば、CPU11が直接アクセス可能なユーザ端末10内の記憶媒体であり、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)又はフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶部13は、ユーザ端末10本体と着脱可能なメモリーカードなどの記憶媒体である。通信制御部14は、通信を制御するネットワーク回路などの通信デバイスである。入力部15は、カメラ又はタッチパネルなどの入力デバイスである。出力部16は、ディスプレイ又はスピーカなどの出力デバイスである。後述するユーザ端末10の各機能は、上述した各ハードウェアの動作の組み合わせによって実現される。例えば、CPU11の制御により、主記憶部12などのハードウェアに所定のソフトウェアを読み込ませ、入力部15及び出力部16を動作させ、主記憶部12又は補助記憶部13に記憶されたデータの読み出し又は書き込みを行い、通信制御部14により通信するなど、の各ハードウェアの動作の組み合わせによって、後述するユーザ端末10の各機能が実現される。
図3は、図1に示す広告サーバ30のハードウェア構成を説明するブロック図である。図3に示すように、広告サーバ30は、CPU31、主記憶部32、補助記憶部33、通信制御部34、入力部35及び出力部36を含む一般的なコンピュータとして構成される。主記憶部32は、例えば、CPU31が直接アクセス可能なユーザ端末10内の記憶媒体であり、SDRAM又はフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶部33は、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成されたハードディスクなどの記憶媒体である。通信制御部34は、通信を制御するネットワークカードなどの通信デバイスである。入力部35は、キーボード又はマウスなどの入力デバイスである。出力部36は、ディスプレイなどの出力デバイスである。後述する広告サーバ30の各機能は、上述した各ハードウェアの動作の組み合わせによって実現される。例えば、CPU31の制御により、主記憶部32などのハードウェアに所定のソフトウェアを読み込ませ、入力部35及び出力部36を動作させ、主記憶部32又は補助記憶部33に記憶されたデータの読み出し又は書き込みを行い、通信制御部34により通信するなど、の各ハードウェアの動作の組み合わせによって、後述する広告サーバ30の各機能が実現される。
図4は、広告システム1の機能構成を説明するブロック図である。図4に示すユーザ端末10は、第1ゲームを提供する第1アプリケーション100がインストールされていて、事後的に第2ゲームを提供する第2アプリケーション110がインストールされた状態である。第1アプリケーション100は、CPU11により実行されることで機能し、通信制御部14を介して各種データを管理するゲームサーバ50と通信して、第1ゲームを提供する。また、第1アプリケーション100は、広告サーバ30から得られた広告情報を用いて他のアプリケーション(例えば、第2アプリケーション110)を紹介するリワード広告又はリンク広告を出力部36に表示させることができる。つまり、第1アプリケーション100は広告掲載アプリケーションであり、第2アプリケーション110は広告対象アプリケーションである。
また、第1アプリケーション100は、リワード広告又はリンク広告を、ゲーム画面中に任意のタイミングで自動的にバナー広告の形態で出力部36に表示させたり、ユーザの操作に基づいてリスト広告の形態で出力部36に表示させたりすることができる。このように、第1アプリケーション100は、リワード広告又はリンク広告の表示の契機と表示の形態とを、適宜設定することができる。例えば、第1アプリケーション100は、ユーザの操作に基づいてリスト広告の形態で複数のアプリケーションのタイトルの一覧を表示したWebページを、Webビューア102を利用してゲーム画面上に重畳表示させる。これにより、第1アプリケーション100は、リワード広告又はリンク広告を実現することができる。第1アプリケーション100は、このWebビューア102を利用してアクセス先のURLを指定することによって、指定したURLから送信されたWebページを表示させることができる。つまり、第1アプリケーションは、アプリケーションの一機能としてWEBページの表示機能を有する。第1アプリケーションがWebビューア102を利用して広告サーバ30にアクセスする場合、広告サーバ30はWEBサーバとして機能する。この例の場合、重畳表示されたアプリケーションリストのWebページがユーザ操作などにより閉じられる(Webビューア102が閉じられる)と、画面の表示は元のゲーム画面に戻る。
また、広告で示されるアプリケーションが何であるかをユーザが区別できる広告情報をアプリケーション情報という。換言すれば、アプリケーション情報は、広告で示されるアプリケーションをユーザが識別可能な広告情報である。つまり、アプリケーション情報には、アプリケーションを識別する文字情報や図形情報が含まれる。具体的な一例としては、アプリケーション情報は、アプリケーションのタイトル、アプリケーションのアイコン又はアプリケーションのバナー画像などである。また、アプリケーション情報は、これらを組み合わせた情報であってもよい。また、複数のタイトル、複数のアイコン、又は複数のバナー画像を用いたリスト広告をアプリケーションリストという。以下では、アプリケーション情報の表示の一例として、アプリケーションのタイトルをリスト広告として表示するアプリケーションリストが表示される場合を説明する。
第1アプリケーション100には、管理プログラムとして、SDK(Software Development Kit)101が組み込まれている。SDK101は、広告サーバ30との通信を制御する。つまり、SDK101が組み込まれたアプリケーションは、広告システム1に対応したアプリケーションである。SDK101は、例えば、Webビューア102を介して通信制御部14を動作させ、広告サーバ30への送信、及び、広告サーバ30からの受信を実現する。例えば、SDK101は、第1アプリケーション100からの指示を受けて、Webビューア102を利用してリスト要求を広告サーバ30へ送信する。リスト要求とは、アプリケーションリストを出力部16に表示させるための要求である。また、SDK101は、端末情報TAを広告サーバ30へ送信する。端末情報TAとは、ユーザ端末10に対応した地域を特定するために用いられる情報である。端末情報TAには、地域に関連付けられた情報、所定の規則に従って地域を推定することができる情報などが含まれる。端末情報TAとして、例えば、IPアドレス、言語設定情報、地域設定情報、決済情報(例えば通貨単位)、電話番号、キャリア(電話回線事業者)情報、機種情報、キーボード設定情報、又は、インストールされているアプリケーションのタイトルもしくはアプリケーションの識別情報などのうちの何れか又はこれらを組み合わせたものを採用してもよい。SDK101は、端末情報TAを含めたリスト要求を送信してもよい。さらに、SDK101は、ユーザ端末10のOS(Operating System)情報を広告サーバ30へ送信してもよい。OS情報とは、ソフトウェアを動作する環境に関する情報である。なお、SDK101は、OS情報を含めたリスト要求を送信してもよい。
広告サーバ30は、リスト要求に対する応答として、Webビューア102に表示させるアプリケーションリストのWebページを送信する。さらに、SDK101は、アプリケーションリストの中から1又は複数のアプリケーションのタイトルを選択するユーザ操作を、入力部15を介して取得する。そして、SDK101は、ユーザ操作の入力に応じた選択結果を、Webビューア102を介して広告サーバ30へ通知する。選択結果とは、ユーザにより選択されたアプリケーションを示す情報である。そして、広告サーバ30は、SDK101の選択結果通知に対する応答として、例えば、Webビューア102に表示させるための、ユーザにより選択されたアプリケーションのランディングページを送信する。このランディングページには、例えば、ユーザにより選択されたアプリケーションに関する詳しい情報が記載されていると共に、アプリケーションストア70における当該アプリケーションのダウンロードページのURLが記載されている。
Webビューア102は、ランディングページに記載されたアプリケーションストア70のダウンロードページのURLに対するユーザ操作を受付けると、ユーザにより選択されたアプリケーションに対するダウンロードページの表示要求をアプリケーションストア70へ送信する。アプリケーションストア70は、表示要求に対する応答として、Webビューア102に表示させるダウンロードページを送信する。そして、SDK101は、表示されたダウンロードページにてアプリケーションの購入に係るユーザ操作を受付けると、アプリケーションを配信するようにアプリケーションストア70へ要求する。なお、広告サーバ30は、選択結果通知に対する応答として、ランディングページを送信する替わりにアプリケーションストア70へリダイレクトさせて、アプリケーションストア70からアプリケーションのダウンロードページを送信させるようにしてもよい。
広告サーバ30(管理装置の一例)は、受付部300、端末情報取得部310、地域情報取得部320、アプリケーション管理部330及び通知部350を備えている。
アプリケーション管理部330(アプリケーション管理部の一例)は、ユーザ端末10へ通知されるアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)に対応する複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のそれぞれと、ネットワークNを通じて配信される各広告対象アプリケーションの配信先を識別する仕向地(配信先情報の一例)との関連を管理する。アプリケーション管理部330の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行することで実現する。広告対象アプリケーションとは、アプリケーションストア70で配信されるアプリケーションのうち、リワード広告又はリスト広告の対象となるアプリケーションである。例えば、広告対象アプリケーションは、ユーザ端末10に対して通知するアプリケーションのタイトルに対応するアプリケーションである。配信先情報とは、ネットワークNを通じて配信される広告対象アプリケーションの配信先を識別する情報である。例えば、配信先情報とは、国名、国の一部の領域名、複数の国に跨がる領域名などである。配信先情報は、広告対象アプリケーションに予め設定されている。アプリケーション管理部330は、例えば、広告対象アプリケーションの仕向地を国コードで管理する。アプリケーション管理部330は、例えば、広告対象アプリケーションの仕向地がアメリカであれば、国コードとして「US」を関連付けて当該広告対象アプリケーションを管理する。また、広告対象アプリケーションの仕向地が複数存在する場合には、アプリケーション管理部330は、当該広告対象アプリケーションと複数の国コードと関連付ける。例えば、広告対象アプリケーションの仕向地がアメリカとカナダであれば、アプリケーション管理部330は、国コードとして「US」及び「CA」の双方を関連付ける。また、広告対象アプリケーションの仕向地が全ての国に対応する場合は、アプリケーション管理部330は、全世界を示すコードとして例えば、「ZZ」を関連付けるようにしてもよい。
アプリケーション管理部330は、例えばテーブルを用いて広告対象アプリケーションと国コードとの関連を管理してもよい。アプリケーション管理部330は、アプリケーション国別管理テーブルTBL301を参照可能に構成されている。図5は、アプリケーション国別管理テーブルTBL301の一例を示す図である。図5に示すように、アプリケーション国別管理テーブルTBL301では、「アプリケーション管理ID」、「仕向地」及び「アプリケーションストアURL」が関連付けられている。「アプリケーション管理ID」は、広告対象アプリケーションを識別する識別子である。「仕向地」は、アプリケーションが対象とする地域(国など)である。「アプリケーションストアURL」は、アプリケーションストア70のURLである。例えば、「アプリケーション管理ID」が「APL0001」である場合には、「仕向地」として「KR」、「SG」及び「IN」が関連付けられている。また、識別子が「APL0001」であって「KR」、「SG」又は「IN」を仕向地とするアプリケーションをダウンロード可能なURLも、「アプリケーション管理ID」及び「仕向地」ごとに管理されている。
アプリケーション管理部330は、さらに複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のそれぞれと、各広告対象アプリケーションが動作するOS情報(プラットフォーム情報の一例)との関連を管理してもよい。例えば、図5に示すように、テーブルを用いて「OS識別子」及び「アプリケーションタイトル」を、上述した「アプリケーション管理ID」と関連付けてもよい。「OS識別子」とは、ユーザ端末10にインストールされているOSを識別する識別子である。上記の場合、「アプリケーション管理ID」、「仕向地」及び「OS識別子」が確定すると、アプリケーションストアのURL及び「アプリケーションタイトル」が確定する。
受付部300(受付部の一例)は、ユーザ端末10からアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)のリスト要求(要求の一例)を受付ける。受付部300の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。例えば、受付部300は、広告システム1に対応した複数の広告掲載アプリケーションのうちユーザ端末10にインストールされた第1アプリケーション100が実行され、第1アプリケーション100のSDK101からリスト要求を受付ける。ここで、ユーザ端末10から送信されたリスト要求を、直接的に広告サーバ30が受信して、受付部300で受付けるようにしてもよいし、他の装置を介在させて、間接的に広告サーバ30が受信して、受付部300で受付けるようにしてもよい。他の装置とは、例えば、ユーザ端末10で実行された第1アプリケーション100に対応したゲームサーバ50である。すなわち、受付部300は、直接的又は間接的にリスト要求を受付けることが可能である。
端末情報取得部310(端末情報取得部の一例)は、リスト要求(要求の一例)と関連付けてユーザ端末10に関する端末情報TAを取得する。端末情報取得部310の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。例えば、端末情報取得部310は、リスト要求と関連付けてユーザ端末10に関するIPアドレスを端末情報TAとして取得する。IPアドレスの替わりに、ユーザ端末10の機種情報、キーボード設定情報、ユーザ端末10にインストールされているアプリケーションのタイトル又は識別情報などを、端末情報TAとしてもよい。あるいは、ユーザ端末10が電話機能を具備している場合には、電話番号又はキャリア情報などを端末情報TAとしてもよい。あるいは、ユーザ端末10の言語設定情報、ユーザ端末10の地域設定情報、決済情報(例えば通貨単位)などを端末情報TAとしてもよい。さらに、端末情報取得部310は、上述した情報のうちの1つを取得するだけでなく、複数の情報を取得するようにしてもよい。また、端末情報取得部310は、複数の情報を取得対象とし、ユーザ端末10から取得できた情報だけをユーザ端末10の端末情報TAとして採用してもよい。つまり、端末情報TAは、全てのユーザ端末10から取得可能な情報である必要はない。
また、端末情報取得部310は、端末情報TAをリスト要求に含ませて取得するようにしてもよい。例えば、端末情報取得部310は、ユーザ端末10で設定された言語設定情報、地域設定情報、又はキーボード設定情報などの端末情報TAをリスト要求に含ませることができる。この場合、リスト要求と関連付けてユーザ端末10に関する端末情報TAを取得することが可能になる。また、端末情報取得部310は、端末情報TAをリスト要求に係る通信プロトコルから取得するようにしてもよい。例えば、端末情報取得部310は、IPアドレスを通信プロトコルから取得してもよい。この場合でも、端末情報取得部310は、リスト要求と関連付けてユーザ端末10に関する端末情報を取得することができる。
アプリケーション管理部330が、複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のそれぞれと、各広告対象アプリケーションが動作するOS情報(プラットフォーム情報の一例)との関連を管理する広告サーバ30においては、端末情報取得部310は、さらにリスト要求(要求の一例)と関連付けてユーザ端末10のOS情報を取得するようにしてもよい。例えば、端末情報取得部310は、ユーザ端末10のOS情報をリスト要求に含ませて取得する。また、端末情報取得部310は、リスト要求とは異なるタイミングでユーザ端末10のOS情報を取得してもよい。
地域情報取得部320(地域情報取得部の一例)は、端末情報TAに基づいてユーザ端末10に対応した地域情報を取得する。地域情報取得部320の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。地域情報とは、ユーザ端末10に対応した地域に関する情報である。ユーザ端末10に対応した地域とは、例えばユーザの居所である地域である。地域とは、国単位の領域、国の一部の領域、又は複数の国に跨がる領域などである。例えば、地域は、日本、アメリカ又は韓国などの国単位の領域であってもよい。あるいは、地域は、アメリカの州単位の領域であってもよい。あるいは、地域は、EP又はアジアなどの複数の国に跨がる領域であってもよい。また、地域に関する情報とは、地域を識別する情報のみならず、地域を識別する情報に関連付けられた情報であってもよい。例えば、国名が割り当てられたアプリケーションストア名であってもよい。地域情報取得部320は、例えば、IPアドレスに基づいてユーザの居所である地域を特定する。例えば、地域情報取得部320は、国コードとIPアドレスとが関連付けられたテーブルである国別IPアドレス管理テーブルTBL302を参照可能に構成されており、当該テーブルを用いて、ユーザの居所である地域を特定する。
図6は、地域情報取得部320により参照可能に構成された国別IPアドレス管理テーブルTBL302の一例を示す図である。図6に示すように、国別IPアドレス管理テーブルTBL302は、IPアドレスの範囲を示す「指定範囲開始IPアドレス」及び「指定範囲終了IPアドレス」と、国を識別する「国コード」とを関連付けたテーブルである。ここでは一例として、「指定範囲開始IPアドレス」の「58.11.0.0」、及び、「指定範囲終了IP」の「58.19.0.0」と、「国コード」の「KR」が関連付けられている。同様に、「指定範囲開始IP」の「58.31.0.0」、及び、「指定範囲終了IP」の「58.39.0.0」と、「国コード」の「TW」が関連付けられている。その他のIPアドレスの範囲についても、それぞれ国コードが関連付けられている。このため、例えば、ユーザ端末10のIPアドレスが、「58.12.0.0」である場合には、「58.11.0.0」から「58.19.0.0」までの範囲に該当するため、地域情報取得部320は、ユーザの居所である地域として「KR」を特定する。あるいは、例えば、ユーザ端末10のIPアドレスが、「58.32.0.0」である場合には、「58.31.0.0」から「58.39.0.0」までの範囲に該当するため、地域情報取得部320は、ユーザの居所である地域として「TW」を特定する。このように、地域情報取得部320は、IPアドレスの範囲と、国コードとが関連付けられたテーブルを用いて、取得されたIPアドレスから、ユーザの居所である地域を特定する。
なお、地域情報取得部320が地域を特定することとは、IPアドレスなどに基づいて所定のアルゴリズムなどに従って、複数の地域の候補の中から1の地域を特定することを意味する。したがって、地域情報取得部320が決定した地域は、実際の地域と相違する場合が有り得る。このため、例えば、IPアドレスに基づいて2つの地域が候補とされた場合には、所定規則に従って1の地域を特定するようにしてもよい。
通知部350(通知部の一例)は、複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のうち地域情報取得部320で取得された地域情報に対応する仕向地(配信先情報の一例)に関連付けられている広告対象アプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)を、リスト要求(要求の一例)をしたユーザ端末10(ユーザ端末の一例)に対して通知する。通知部350の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。例えば、地域情報取得部320で特定された地域情報に対する国コードに関連付けられている広告対象アプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーションのタイトルを、リスト要求をしたユーザ端末の実行された広告掲載アプリケーションに対して通知する。すなわち、地域情報取得部320で取得された地域情報に対応する仕向地に関連付けられている広告対象アプリケーションとは、地域情報取得部320で取得された地域情報に対応する仕向地に対応したアプリケーションストアで配信される広告対象アプリケーションである。なお、受付部300は、通知した広告対象アプリケーションのタイトルのうちユーザが選択した広告対象アプリケーションのタイトルを受信する。
アプリケーション管理部330が、複数の広告対象アプリケーションのそれぞれと、各広告対象アプリケーションが動作するOS情報との関連を管理する広告サーバ30においては、通知部350は、複数の広告対象アプリケーションのうち(アプリケーションの一例)、地域情報取得部320で取得された地域情報に対応する仕向地(配信先情報の一例)と、端末情報取得部310により取得されたOS情報(プラットフォーム情報の一例)とに関連付けられている広告対象アプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)を、リスト要求(要求の一例)をしたユーザ端末10(ユーザ端末の一例)に対して通知するようにしてもよい。
また、通知部350が通知する広告対象アプリケーションのタイトルの表示態様(アプリケーションリスト)は、以下のように例示できる。
(1)仕向地に対応した広告対象アプリケーションのタイトルの全部を通知し、ユーザ端末10の表示画面に、全部の広告対象アプリケーションのタイトルをリスト表示する。
(2)仕向地に対応した広告対象アプリケーションのタイトルのうち、ユーザ端末10で実行又は利用されていない広告対象アプリケーションのタイトルだけを通知し、ユーザ端末10の表示画面に、ユーザ端末10で実行又は利用されていない広告対象アプリケーションのタイトルをリスト表示する。
(3)仕向地に対応した広告対象アプリケーションのタイトルの全部を通知するが、広告対象アプリケーションごとにユーザ端末10で実行又は利用されたか否かを示す付加情報を合わせて通知し、ユーザ端末10の表示画面に、広告対象アプリケーションのタイトルを利用しているか否かを区別してリスト表示する。
アプリケーションリストがリワード広告である場合には、広告サーバ30は、さらに、インストール情報取得部360、判定部370及び報酬付与部380を備えてもよい。
インストール情報取得部360(インストール情報取得部の一例)は、複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のうちの何れかの広告対象アプリケーションがユーザ端末10(ユーザ端末の一例)により実行された場合、広告対象アプリケーションがユーザ端末10により実行されたことに応じて送信されたアプリケーションの稼働情報(インストール情報の一例)を取得する。インストール情報取得部360の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。一例として、第2アプリケーション110がユーザ端末10にインストールされた場合を説明する。第2アプリケーション110は、管理プログラムであるSDK111を有する。SDK111は、第1アプリケーション100のSDK101と同一に構成され、第2アプリケーションがインストールされた後に起動された場合に稼働情報を広告サーバ30へ送信する。稼働情報は、第2アプリケーションが実行されたことを示す情報であり、ユーザ端末10に第2アプリケーションがインストールされたことを示す情報である。なお、ユーザ端末10から第2アプリケーションがアンインストールされた場合でも、広告サーバ30は第2アプリケーションがインストールされたこととして把握する。このため、稼働情報は、ユーザ端末10に第2アプリケーションがインストールされ続けていることを示す情報ではない。この稼働情報は、インストールされたアプリケーションのタイトル又はインストールされた日時などを含む情報である。インストール情報取得部360は、SDK111により送信されたインストール情報を取得する。
なお、第2アプリケーションがインストールされている状態を、他のアプリケーション(例えば、第1アプリケーション)が検知して、その検知情報(インストール情報の一例)をインストール情報取得部360が取得するようにしてもよい。この場合、第2アプリケーションがインストールされた直後であって、まだ実行されていない(起動されていない)場合が含まれてもよい。この例の場合、第1アプリケーション100のSDK101に、複数の広告対象アプリケーションのうちユーザ端末10にインストールされている広告対象アプリケーションを検知する機能を具備させればよい。
判定部370(判定部の一例)は、ユーザ端末に対して通知した対象アプリケーション情報のうち、ユーザにより指定された広告対象アプリケーションに対する稼働情報(インストール情報の一例)を取得したか否かを判定する。換言すれば、判定部370は、稼働情報に基づいて、リワード広告の報酬条件を満たすか否かを判定する。判定部370の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行することで実現する。報酬条件を満たす場合としては、例えば以下の2つを判定する。
(1)受付部300が受信したユーザからの選択結果を示す広告対象アプリケーションのタイトルと、インストール情報取得部360が取得した稼働情報に基づくアプリケーションのタイトルと、が一致すること。
(2)ユーザ端末10のユーザに報酬を付与したことがないか、又は、ユーザに報酬を付与した回数が所定回数以下であること。例えば、周知の端末特定技術を用いてユーザの識別子を広告サーバ30側で管理することで、報酬を付与した回数とユーザとを関連付けすることができる。この条件により、インストールとアンインストールとを繰り返して、報酬を不正に得ようとするユーザを排除することができる。
報酬付与部380(報酬付与部の一例)は、判定部370にて報酬条件を満たすと判定(肯定判定)された場合には、ユーザに対する報酬付与処理を実行する。報酬付与部380の機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行するとともに、通信制御部34を動作させることで実現する。報酬付与部380が実行する報酬付与処理には、例えば以下の2つがある。
(1)広告サーバ30が、ユーザに付与する報酬内容を管理して、ユーザ端末10(第1アプリケーション100)又はゲームサーバ50に対して、使用可能なポイント又はアイテムなどを報酬として付与する。
(2)広告サーバ30が、ユーザに付与する報酬内容を管理せず、ユーザ端末10(第1アプリケーション100)又はゲームサーバ50に対して、報酬条件を満たしたことだけを通知する。つまり、広告サーバ30は、ユーザが報酬条件を満たしたときに付与される報酬の内容を把握していない。いずれの場合も、ゲームサーバ50にて管理されている、ユーザ端末10の第1アプリケーションによる第1ゲームのデータが変更され報酬が支払われる。なお、ゲームアプリケーション(広告掲載アプリケーション)の中にはゲームサーバ50との通信を必要としないものが含まれていてもよい。このようなゲームアプリケーションに対しては、ユーザ端末10に対して報酬付与処理を実行する。
次に、ユーザ端末からのリスト要求に対するアプリケーションリストの表示の処理を説明する。図7は、リスト要求に対するアプリケーションリストの表示に係るユーザ端末10及び広告サーバ30の処理を説明するフローチャートである。図7に示す処理は、例えば、第1アプリケーション100に搭載された「一押しアプリ一覧」機能において、ユーザ端末10にてユーザによる選択操作がされたことに基づいて実行される。
最初に、ユーザ端末10にインストールされた第1アプリケーション100のSDK101は、リスト要求送信処理として、アプリケーションリストのリスト要求を広告サーバ30に対して送信する(S100)。また、SDK101は、IPアドレスをリスト要求に含ませて広告サーバ30へ送信することができる。例えば、IPアドレス「58.11.4.4」を含むリスト要求となる。さらに、SDK101は、ユーザ端末10のOSを識別する情報をリスト要求に含めて、広告サーバ30へ送信することができる。この場合、例えば、OS識別子「OS1」をさらに含むリスト要求となる。
このリスト要求に対して、広告サーバ30の受付部300は、リスト要求受付処理として、IPアドレスを含むリスト要求を受付ける(S300)。例えば、IPアドレス「58.11.4.4」を含むリスト要求を受付部300が受付ける。さらにリスト要求には、OS識別子が含まれている。例えばOS識別子「OS1」を含むリスト要求を受付部300が受付ける。
次に、広告サーバ30の端末情報取得部310は、IPアドレス取得処理として、S300のリスト要求受付処理で取得されたリスト要求に含まれたIPアドレス「58.11.4.4」を取得する(S304)。続いて、広告サーバ30の地域情報取得部320は、国コード取得処理として、S304のIPアドレス取得処理で取得されたIPアドレスに基づいて国コードを取得する(S306)。例えば、地域情報取得部320は、図6に示す国別IPアドレス管理テーブルTBL302と、IPアドレス「58.11.4.4」とを用いて国コード「KR」を取得する。
次に、広告サーバ30のアプリケーション管理部330は、リスト作成処理として、S306の国コード取得処理で取得された国コード「KR」に基づいてアプリケーションタイトル及びURLを取得し、取得したアプリケーションタイトルを用いてアプリケーションリストを作成し、通知部350へ出力する(S312)。例えば、アプリケーション管理部330は、図5に示すアプリケーション国別管理テーブルTBL301を用いて、国コード「KR」に対応するアプリケーションタイトル(ハングル語でのタイトル名)及びURLを取得する。なお、国コード「KR」に対応するアプリケーション「APL0001」には、異なるOSに対応させたものとして、2つ存在する。この場合、アプリケーション管理部330は、S300のリスト要求受付処理で取得されたOS識別子を用いて、1のタイトルを確定させる。例えば、S300のリスト要求受付処理でOS識別子「OS1」が取得されている場合には、OS識別子「OS1」に関連した「APL0001」のタイトルが選ばれる。なお、OS識別子が特定できない場合には、アプリケーション管理部330は、1のタイトルを確定させずに、後述するS312のリスト作成処理にて、OS識別子の情報を付記してアプリケーションリストを作成するようにしてもよい。また、OS識別子が特定できる場合でも、1のタイトルを確定させずに、後述するS312のリスト作成処理にて、OS識別子の情報を付記したアプリケーションリストを作成するようにしてもよい。
次に、通知部350は、通知処理として、作成されたアプリケーションリストをユーザ端末10へ通知する(S314)。通知を受けたユーザ端末10にインストールされた第1アプリケーション100のSDK101は、リスト受信処理として、アプリケーションリストを受信する(S102)。これにより、リワード広告又はリンク広告の対象となる広告対象アプリケーションのタイトルがユーザへ通知される。
次に、第1アプリケーション100のSDK101は、選択結果通知処理として、ユーザからの選択操作を受付けて、選択されたアプリケーションを含む選択結果を、広告サーバ30へ送信する(S110)。そして、広告サーバ30の受付部300は、選択結果受信処理として、ユーザからの選択結果を受信する(S324)。広告サーバ30のアプリケーション管理部330は、URL通知処理として、ユーザにより選ばれたアプリケーションを配信するアプリケーションストアのURLを取得する。URLは、S312のリスト作成処理で取得済みである。なお、S312のリスト作成処理でURLは取得せず、このURL通知処理において、アプリケーション管理部330がURLを取得してもよい。通知部350は、URL通知処理として、取得されたURLをユーザ端末10へ送信する(S326)。SDK101は、URL受信処理として、ユーザにより選ばれたアプリケーションを配信するアプリケーションストアのURLが記載されたランディングページを受信する(S112)。
以上で図7に示す処理が完了する。図7に示す処理が実行されることにより、IPアドレスからユーザ端末10の地域情報として国コード「KR」が取得される。そして、複数の広告対象アプリケーションのうち、ユーザ端末10の地域情報と同一の仕向地であるアプリケーションのタイトルがユーザ端末10へ送信される。図8は、第1実施形態に係る広告サーバ30の効果を説明する図である。図8において、国コードを考慮しない場合のアプリケーションリストLT101の一例と、国コードを考慮した場合のアプリケーションリストLT102の一例を示す図である。図8に示すように、アプリケーションリストLT101は、アプリケーションのタイトルとして、ユーザの居所である地域では用いられない言語のタイトルを含む。このため、アプリケーションリストLT101は、表示させてしまうと、ユーザが理解することができないおそれがある。そこで、アプリケーションリストLT102のように、ユーザの居所である地域で用いられる言語のタイトルのみを含むアプリケーションリストとする。このように、ユーザに対して適切なアプリケーションのタイトルを通知することができる。さらに、OS識別子を用いてアプリケーションリストが生成されるため、ユーザ端末10において適切に動作するアプリケーションのタイトルをユーザ端末10へ通知することができる。
次に、図7の処理でユーザにより選択されたアプリケーションをダウンロードする処理を説明する。図9は、アプリケーションのダウンロードに係るユーザ端末10及びアプリケーションストア70の処理を説明するフローチャートである。図9に示す処理は、ユーザ端末10の画面に表示されたランディングページに記載されたアプリケーションストア70のダウンロードページのURLに対するユーザ操作を受け付けることで開始される。
最初に、ユーザ端末10は、ストアページ要求処理として、図7のS110の選択結果通知処理で選択されたアプリケーションのダウンロードページを要求する(S120)。そして、アプリケーションストア70は、要求受付処理として、ダウンロードページの要求を受け付ける(S702)。次に、アプリケーションストア70は、ストアページ応答処理として、図7のS110の選択結果通知処理で選択されたアプリケーションのダウンロードページを応答する(S704)。そして、ユーザ端末10は、ストアページ表示処理として、アプリケーションストア70から送信されたダウンロードページを表示する(S122)。
次に、ユーザ端末10は、購入要求処理として、アプリケーションストア70に対して、アプリケーションの購入の要求をする(S124)。そして、アプリケーションストア70は、アプリケーション購入処理として、アプリケーションの購入要求を受け付ける。さらに、アプリケーションストア70は、アプリケーション購入処理として、アプリケーションの購入に関する購入手続き処理を行う(S706)。
次にアプリケーションストア70は、S706の購入手続き処理が正常に終了した場合には、ダウンロード処理として、アプリケーションのプログラムをユーザ端末10へ送信する(S708)。そして、ユーザ端末10は、プログラム取得処理として、アプリケーションのプログラムを取得し、主記憶部32又は補助記憶部33に記憶する(S126)。
以上で図9に示す処理が完了する。図9に示す処理が実行されることにより、アプリケーションリストのうちユーザが選択したアプリケーションのプログラムがアプリケーションストア70から取得される。
次に、アプリケーションリストがリワード広告に対応する場合に実行される報酬処理を説明する。図10は、報酬付与に係るユーザ端末10及び広告サーバ30の処理を説明するフローチャートである。図10に示す処理は、ユーザが選択したアプリケーションである第2アプリケーション110のプログラムがユーザ端末10にダウンロードされた後、第2アプリケーション110を起動したときに開始される。
最初に、ユーザ端末10にインストールされた第2アプリケーション110が起動された場合、第2アプリケーション110のSDK111は、稼働情報通知処理として、第2アプリケーション110が稼働したことを示す稼働情報を広告サーバ30へ送信する(S130)。そして、広告サーバ30のインストール情報取得部360は、稼働情報受信処理として、稼働情報を受信する(S330)。
次に、広告サーバ30の判定部370は、報酬判定処理として、S330の稼働情報通知処理で得られた稼働情報に基づいて、報酬条件を満たすか否かを判定する(S332)。判定部370は、例えば、通知部350からユーザ端末10へ通知された広告対象アプリケーションのタイトルと、ユーザ端末10から取得されたインストール情報に基づくアプリケーションのタイトルと、が一致するか否かを判定する。また、判定部370は、通知部350からユーザ端末10へ通知した日時が、ユーザ端末10から取得されたインストール情報に基づくインストールされた日時よりも先である否かを判定する。また、判定部370は、ユーザ端末10のユーザに報酬を付与したことがあるか否かを判定する。あるいは、判定部370は、ユーザ端末10のユーザに報酬を付与した回数が所定回数以下であるか否かを判定してもよい。
次に、広告サーバ30の報酬付与部380は、報酬付与処理として、ゲームサーバ50により管理されているデータを変更するように、ゲームサーバ50へ通知する(S334)。S334の報酬付与処理が終了した場合、又は、S332の報酬判定処理において報酬条件を満たさない場合には、図10に示す処理を終了する。
以上で図10に示す処理が完了する。図10に示す処理が実行されることにより、リワード広告の報酬が支払われる。
次に、コンピュータを広告サーバ30として機能させるための管理装置プログラムを説明する。
管理装置プログラムPG1は、メインモジュール、受付モジュール、端末情報取得モジュール、地域情報取得モジュール、アプリケーション管理モジュール、及び、通知モジュールを備えている。メインモジュールは、処理を統括的に制御する部分である。受付モジュール、端末情報取得モジュール、地域情報取得モジュール、アプリケーション管理モジュール、及び、通知モジュールを実行させることにより実現される機能は、上述した広告サーバ30の受付部300、端末情報取得部310、地域情報取得部320、アプリケーション管理部330、及び、通知部350の機能と同じである。
管理装置プログラムPG1は、例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させて、この記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。ここで、記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するとは、コンピュータにプログラムをインストールすることを含む。また、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記憶媒体は、CD−ROM等の非一過性の記憶媒体であってもよい。また、記憶媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記憶媒体も含まれる。配信サーバの記憶媒体に記憶されるプログラムのコードは、ユーザ端末で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされてユーザ端末10で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にユーザ端末10で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記憶されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る広告システム1Aは、第1実施形態に係る広告システム1と比べて、ユーザ端末10Aの地域情報として取得された国コードが不適切な場合に、ユーザによって修正することができるように構成されている点、及び、ユーザ又はユーザ端末10Aを識別するユーザID(識別情報の一例)を用いて、地域情報取得処理を簡略化している点が相違する。以下では、第1実施形態と重複する部分については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図11は、第2実施形態に係る広告システム1Aの機能構成を説明するブロック図である。図11に示すユーザ端末10Aは、第1ゲームを提供する第1アプリケーション100Aがインストールされていて、事後的に第2ゲームを提供する第2アプリケーション110がインストールされた状態である。ユーザ端末10Aは、第1実施形態に係るユーザ端末10と比べて、第1アプリケーション100Aの替わりに第1アプリケーション100Aを有する点が相違し、その他は同一である。第1アプリケーション100Aは、第1実施形態に係る第1アプリケーション100と比べて、SDK101の替わりにSDK101Aを有する点が相違し、その他の機能は同一である。SDK101Aは、ユーザ又はユーザ端末10Aを識別するユーザID(識別情報の一例)を含めたリスト要求を送信する。
ユーザIDは、例えば、第1アプリケーションにて用いられているユーザに対応したIDであってもよい。あるいは、ユーザIDとして、ユーザアカウント又はメールアドレスなどを利用してもよい。あるいは、ユーザIDとして、UDID(Unique Device Identifier)、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、又は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)などを利用してもよい。また、ユーザIDとして、ユーザ端末10AのOSの機能としてユーザ端末10Aごとに対応付けられた互いに異なる情報であって、ユーザ端末10Aで実行するアプリケーションで使用することが許可されている情報(例えば、広告識別子(Advertising Identifier))を利用してもよい。また、ユーザIDとして、広告システム1Aにて独自に生成されたIDでもよい。例えば、画面解像度・幅、又はタイムゾーン時差などの100種類程度のパラメータを広告サーバ30Aが取得して、所定のアルゴリズムを用いて生成したIDであってもよい。また、上述した情報をハッシュ化又は暗号化して利用してもよい。なお、国コードとUDIDとを関連付けるタイミングは、地域情報取得部320AがIPアドレスに基づいて仕向地を特定したとき、又は、後述のように、ユーザにより設定された地域情報である地域設定情報に基づいてアプリケーションの仕向地を特定し直したときであってもよい。
また、SDK101Aは、Webビューア102を利用して、アプリケーションリストを含むアプリケーションストアの国別ページをユーザ端末10Aの表示画面に表示させる。図12は、ユーザ端末10Aの表示画面に表示されるアプリケーションストアの国別ページの一例を示す図である。図12に示す国別ページLT103は、「カナダ」のアプリケーションストアから配信され仕向地が「カナダ」であるアプリケーションのアプリケーションリストを含むWebページである。図12では、アイコン及びタイトルを含むアプリケーションリストが表示されている。アプリケーションのタイトルは、英語で表記されている。
国別ページLT103には、アプリケーションリストと共に、ユーザによりアプリケーションストア名である国名を選択可能なプルダウンメニューP101と、プルダウンメニューP101で選択された国名を決定するための変更ボタンP102とが表示される。ユーザにより入力部15を介してプルダウンメニューP101がクリック操作されると、国名の一覧がユーザ端末10Aの表示画面に表示される。例えば、「カナダ」「韓国」「シンガポール」及び「インド」などの国名が表示される。そして、国名の一覧から選択された1つの国名が、変更ボタンP102のクリック操作によって設定される。このように、ユーザ端末10Aにインストールされた第1アプリケーション100のSDK101Aは、国別ページLT103の変更に係るユーザ操作を受け付けることができる。なお、ユーザによる国名の選択は、プルダウンメニューを必ずしも用いる必要はなく、ラジオボタンを用いてもよいし、二者択一であればチェックボックスを用いてもよい。また、変更ボタンP102を省略し、ユーザにより1つのアプリケーションストアが選択された時点で、当該選択された国名が設定されるようにしてもよい。また、国名以外にも、地域を設定することができる情報(例えば地域の名称又は国コードなど)を選択させてもよい。
SDK101Aは、ユーザにより設定された地域に関する情報、すなわち地域設定情報を含めたリスト再要求を広告サーバ30Aへ送信する。そして、SDK101Aは、ユーザにより設定された地域設定情報を用いて再作成されたアプリケーションリストを受信する。その他は、SDK101の機能と同一である。
広告サーバ30A(管理装置の一例)は、第1実施形態に係る広告サーバ30と比べて、受付部300の替わりに受付部300Aを備える点、地域情報取得部320の替わりに地域情報取得部320Aを備える点、通知部350の替わりに通知部350Aを備える点、及びユーザ管理部340Aをさらに備える点が相違し、その他は同一である。
受付部300A(受付部の一例)は、ユーザ端末10から、アプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)のリスト再要求(再要求の一例)として、ユーザにより設定された地域に関する地域設定情報を含むリスト再要求を受付ける。その他は、受付部300の機能と同一である。
地域情報取得部320A(地域情報取得部の一例)は、地域設定情報に基づいて、ユーザ端末10Aに対応した地域に関する地域情報を取得し直す。換言すれば、地域情報取得部320Aは、ユーザの設定に基づいてユーザ端末10Aに対応した地域に関する地域情報を取得する。その他は、地域情報取得部320の機能と同一である。
通知部350A(通知部の一例)は、複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のうち地域情報取得部320Aで取得し直した地域情報に対応する仕向地(配信先情報の一例)に関連付けられている広告対象アプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)を、リスト再要求(再要求の一例)をしたユーザ端末10A(ユーザ端末の一例)に対して通知する。地域情報取得部320Aから取得される地域情報は、例えば国コードで示される。その他は、通知部350の機能と同一である。
ユーザ管理部340A(ユーザ管理部の一例)は、地域情報取得部320Aにより取得された地域情報と、地域情報取得部320Aにより取得された地域情報と、ユーザID(ユーザ又は前記ユーザ端末を識別する識別情報の一例)との関連を管理する。ユーザ管理部340Aの機能は、例えば、CPU31が出力する信号に基づいて、補助記憶部33に記憶されている所定のプログラムを主記憶部32にロードし、主記憶部32にロードされた所定のプログラムを実行することで実現する。例えば、ユーザ管理部340Aは、ユーザと地域情報とが関連付けられたテーブルであるユーザ別国情報管理テーブルTBL303を参照可能かつ書き込み可能に構成されている。図13は、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303の一例を示す図である。この例では、地域情報は国コードを用いて示されている。図13に示すように、ユーザID「0000001」と地域情報「KR」とが関連付けられている。同様に、ユーザID「0000002」と地域情報「SG」とが関連付けられている。
ユーザ管理部340Aは、受付部300Aで受付けたリスト要求(要求の一例)に対応するユーザID(ユーザ又は前記ユーザ端末を識別する識別情報の一例)に関連付けられた地域情報がユーザ管理部340Aで管理されていない場合には、地域情報取得部320Aにより端末情報TAに基づいて取得された地域情報とユーザIDとを関連付けて、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303に記録(管理の一例)する。ユーザIDに関連付けられた地域情報がユーザ管理部340Aで管理されていない場合とは、例えば、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303に当該ユーザIDに対応した記録が存在しない場合を示す。つまり、ユーザIDに対応した記録が存在しない場合には、当該ユーザIDに対応したレコードが追加されて記録される。例えば、図13に示すユーザ別国情報管理テーブルTBL303において、リスト要求に含まれるユーザID「0000003」の記録が存在しない場合には、ユーザID「0000003」及び地域情報取得部320Aにより取得された地域情報を関連づけたレコードがユーザ別国情報管理テーブルTBL303に追加される。
ユーザ管理部340Aは、受付部300Aで受付けたリスト要求(要求の一例)に対応するユーザID(ユーザ又は前記ユーザ端末に係る識別情報の一例)に関連付けられた地域情報がユーザ管理部340Aで管理されていない場合に、地域情報取得部320Aにより端末情報TAに基づいて取得された地域情報とユーザIDとを関連付けて、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303に記録(管理の一例)すると共に、地域情報取得部320Aにより地域設定情報に基づいて地域情報が取得され直されたときは、地域設定情報をユーザIDに関連付けられた地域情報として上書き(変更の一例)するようにしてもよい。つまり、ユーザ管理部340Aは、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303の記録に関して、ユーザ端末10Aに対応して端末情報TAに基づいて取得された地域情報を、ユーザの設定に基づいて取得された地域情報で上書きして変更する。例えば、図13に示すユーザ別国情報管理テーブルTBL303において、ユーザID「0000001」と、ユーザ端末10Aに対応して端末情報TAに基づいて取得された地域情報「KR」とが関連付けられているとする。そして、ユーザ管理部340Aは、ユーザID「0000001」のユーザ端末10Aから送信されたリスト再要求に含まれる地域設定情報「カナダ」に基づいて取得された地域情報「CA」を用いて、地域情報「KR」を上書して変更する。なお、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303の記録を変更する方法として、上書きして変更する以外に、端末情報TAに基づいて取得した地域情報を無効化する一方、ユーザの設定に基づいて取得した地域情報のレコードを追加するようにしてもよい。地域情報を無効化する場合には、ユーザ管理部340Aは、無効化されたことを示す情報をユーザ別国情報管理テーブルTBL303で管理すればよい。
一方、ユーザ管理部340Aは、受付部300Aで受付けたリスト要求(要求の一例)に対応するユーザID(ユーザ又はユーザ端末10に係る識別情報の一例)に関連付けられた地域情報がユーザ管理部340Aで管理されている場合には、ユーザ管理部340AからユーザIDに基づく地域情報を取得する。つまり、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303に当該ユーザIDに対応した記録が存在する場合には、端末情報TAに基づいてユーザ端末10に対応した地域情報を取得することせずに、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303を参照して、ユーザ端末10に対応した地域情報を取得することができる。
次に、リスト要求及びリスト再要求に対するアプリケーションリストの表示の処理を説明する。図14及び図15は、リスト要求及びリスト再要求に対するアプリケーションリストの表示に係るユーザ端末10A及び広告サーバ30Aの処理を示すフローチャートである。図14及び図15に示す処理は、例えば、第1アプリケーション100Aに搭載された「一押しアプリ一覧」機能において、ユーザ端末10Aにてユーザによる選択操作がされたことに基づいて実行される。
最初に、ユーザ端末10Aにインストールされた第1アプリケーション100AのSDK101Aは、リスト要求送信処理として、アプリケーションリストのリスト要求を広告サーバ30Aに対して送信する(S1100)。また、SDK101Aは、IPアドレスをリスト要求に含ませて広告サーバ30Aへ送信することができる。例えば、IPアドレス「58.11.4.4」を含むリスト要求となる。さらに、SDK101Aは、ユーザIDをリスト要求に含めて、広告サーバ30Aへ送信することができる。例えば、ユーザID「0000001」をさらに含むリスト要求となる。
このリスト要求に対して、広告サーバ30Aの受付部300Aは、リスト要求受付処理として、IPアドレスを含むリスト要求を受付ける(S1300)。例えば、IPアドレス「58.11.4.4」を含むリスト要求を受付部300Aが受付ける。さらにリスト要求には、ユーザIDが含まれている。例えばユーザID「0000001」を含むリスト要求を受付部300Aが受付ける。
次に、広告サーバ30Aのユーザ管理部340Aは、ユーザ判定処理として、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDが管理済みであるか否かを判定する(S1302)。ユーザ管理部340Aは、例えば、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303を参照して、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDが管理済みであるか否かを判定する。例えば、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDが「0000001」である場合には、図13に示すユーザ別国情報管理テーブルTBL303に存在するため、当該ユーザIDは管理されていると判定される。一方、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDがユーザ別国情報管理テーブルTBL303に存在しない場合には、当該ユーザIDは管理されていないと判定される。
S1302のユーザ判定処理にて、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDは管理されていないと判定された場合、IPアドレス取得処理(S1304)及び国コード取得処理(S1306)が行われる。これらの処理は、図7のS304のIPアドレス取得処理及びS306の国コード取得処理と同一である。そして、広告サーバ30Aのユーザ管理部340Aは、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDと、S1306の国コード取得処理で取得された地域情報を示す国コードとを関連づけて、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303へ記録する(S1308)。例えば、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDが「0000003」であり、S1306の国コード取得処理で取得された国コードが「US」である場合には、ユーザID「0000003」及び地域情報「US」のレコードが、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303に追加される。
広告サーバ30Aの地域情報取得部320Aは、S1302のユーザ判定処理にてユーザIDが管理されていると判定された場合、国コード取得処理として、ユーザ管理部340Aから地域情報を示す国コードを取得する(S1310)。ユーザ管理部340Aは、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303から当該ユーザIDの国コードを取得できる。例えば、ユーザIDが「0000001」である場合には、ユーザ管理部340Aは、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303から国コード「KR」を取得し、地域情報取得部320Aへ出力する。
次に、広告サーバ30Aのアプリケーション管理部330は、リスト作成処理として、S1308の国コード記録処理又はS1310の国コード取得処理で取得された国コードに基づいて、アプリケーションタイトル及びURLを取得する(S1312)。S1312のリスト作成処理は、図7に示すS312のリスト作成処理と同一である。
次に、広告サーバ30Aの通知部350Aは、通知処理として、作成されたアプリケーションリストをユーザ端末10Aへ通知する(S1314)。通知を受けたユーザ端末10AのSDK101Aは、リスト受信処理として、アプリケーションリストを受信する(S1102)。
次に、ユーザ端末10AのSDK101Aは、受付処理として、アプリケーションの仕向地に対応づけたアプリケーションストアの国別ページの変更に係るユーザ操作を受け付ける(S1104)。例えば、SDK101Aは、Webビューア102を利用して、通知部350Aから受信したアプリケーションリストを含むアプリケーションストアの国別ページLT103をユーザ端末10Aの表示画面に表示させてユーザ操作を受け付ける。図12は、ユーザ端末の表示画面に表示される国別ページの一例を示す図である。国別ページLT103は、アプリケーションタイトルが表示されたアプリケーションリストと、国名が割り当てられたアプリケーションストアの選択が可能なプルダウンメニューP101と、プルダウンメニューP101の選択結果を設定するための変更ボタンP102とを含む。図12では、国名として「JAPAN」が選択され、アプリケーションタイトルが日本語で表示されている。ここで、例えば図12に示すアプリケーションリストが、日本語を理解することができないユーザのユーザ端末10Aの表示画面に表示された場合には、ユーザは、入力部15を介してプルダウンメニューP101をクリック操作し、表示された国名の一覧の中から例えば国名例えば「KOREA」を選択し、変更ボタンP102をクリック操作する。このユーザ操作を受け付けることにより、地域設定情報である「韓国」が取得される。
第1アプリケーション100AのSDK101Aは、国別ページの変更に係るユーザ操作を受け付けた場合には、リスト再要求送信処理として、S1104の受付処理にて取得された地域設定情報を含むアプリケーションリストのリスト再要求(再要求の一例)を広告サーバ30Aに対して送信する(S1106)。この場合、例えばS1104の受付処理にて取得された地域設定情報「韓国」がリスト再要求に含まれる。
このリスト再要求に対して、広告サーバ30Aの受付部300Aは、リスト再要求受付処理として、地域設定情報を含むリスト再要求を受付ける(S1316)。例えば、地域設定情報「韓国」を含むリスト再要求を受付部300Aが受付ける。
そして、広告サーバ30Aの地域情報取得部320Aは、国コード取得処理として、S1316のリスト再要求受付処理で受け付けたリスト再要求に含まれる地域設定情報「韓国」を、ユーザ端末10Aに対応した地域に関する地域情報を示す国コードとして取得し直す(S1317)。
次に、広告サーバ30Aのユーザ管理部340Aは、国コード記録処理として、S1300のリスト要求受付処理で取得されたユーザIDと、S1317の国コード取得処理で取得された地域情報を示す国コードとを関連づけて、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303へ記録する(S1318)。なお、S1106のリスト再要求送信処理においてリスト再要求にユーザIDが含まれる場合には、S1316のリスト再要求受付処理でユーザIDを用いて、S1317の国コード取得処理で取得された国コードと関連付けしてもよい。
そして、広告サーバ30Aのアプリケーション管理部330は、リスト再作成処理として、取得したアプリケーションタイトルを用いてアプリケーションリストを作成し、通知部350Aへ出力する(S1320)。広告サーバ30Aの通知部350Aは、通知処理として、再作成されたアプリケーションリストをユーザ端末10Aへ通知する(S1322)。通知を受けたユーザ端末10Aにインストールされた第1アプリケーション100AのSDK101Aは、リスト受信処理として、アプリケーションリストを受信する(S1108)。これにより、リワード広告の対象となるアプリケーションのタイトルがユーザへ再び通知される。
次に、ユーザ端末10AのSDK101Aは、S1108のリスト受信処理が終了した場合には、選択結果通知処理として、ユーザからの選択操作を受付けて、選択されたアプリケーションを含む選択結果を、広告サーバ30Aへ送信する(S1110)。S1324の選択結果受信処理、S1326のURL通知処理、S1112のURL受信処理は、図7に示すS324の選択結果受信処理、S326のURL通知処理、S112のURL受信処理とそれぞれ同一である。なお、S1104の受付処理にて国別ページの変更に係るユーザ操作を受け付けずに選択操作を受付けた場合は、同様に選択結果通知処理を行う。
以上で図14、図15に示す処理が完了する。図14、図15に示す処理が実行されることにより、ユーザIDであるユーザIDを用いて、既に管理されているユーザの地域情報を示す国コードがユーザ別国情報管理テーブルTBL303からユーザ端末10Aの地域情報として取得される。このため、IPアドレスから国コードを推定する処理を省略することができるため、ユーザに対して適切なアプリケーションリストを通知することができる。さらに、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303を広告サーバ30Aで管理することで、第1アプリケーション100とは異なる第2アプリケーション110に搭載された「一押しアプリ一覧」機能を初めて利用した場合であっても、ユーザに対して適切なアプリケーションリストを通知することが可能となる。すなわち、ユーザ端末10Aにインストールされた広告対象アプリケーションのいずれかにおいて、ユーザIDを用いてユーザの地域情報を示す国コードがユーザ別国情報管理テーブルTBL303で管理されれば、当該広告対象アプリケーションだけでなく、他の広告対象アプリケーションにおいても、ユーザに対して適切なアプリケーションリストを通知することが可能となる。
さらに、図14、図15に示す処理が実行されることにより、ユーザへ通知したアプリケーションリストをユーザが確認し、地域情報が再設定されるため、ユーザの居所である地域にマッチしたアプリケーションリストを確実に生成することができる。さらに、ユーザにより再設定された情報が、ユーザ別国情報管理テーブルTBL303へ記録され、以降の処理で利用されるため、ユーザがリストの通知の度に毎回修正する手間を省くことができる。さらにまた、次回の処理において、実績のあるデータを用いることができるので、ユーザの居所である地域にマッチしたアプリケーションリストを適切に生成することができる。
次に、コンピュータを広告サーバ30Aとして機能させるための管理装置プログラムを説明する。
管理装置プログラムPG2は、メインモジュール、受付モジュール、端末情報取得モジュール、地域情報取得モジュール、アプリケーション管理モジュール、ユーザ管理モジュール、及び、通知モジュールを備えている。メインモジュールは、処理を統括的に制御する部分である。受付モジュール、端末情報取得モジュール、地域情報取得モジュール、アプリケーション管理モジュール、ユーザ管理モジュール、及び、通知モジュールを実行させることにより実現される機能は、上述した広告サーバ30Aの受付部300A、端末情報取得部310、地域情報取得部320A、アプリケーション管理部330、ユーザ管理部340A及び通知部350Aの機能と同様である。
管理装置プログラムPG2は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させて、この記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。その他は、管理装置プログラムPG1と同じである。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る広告システム1Bは、第1実施形態に係る広告システム1と比べて、ユーザ端末が地域情報を取得する機能を広告サーバ30Bではなくユーザ端末10Bが備えている点が相違する。以下では、第1実施形態と重複する部分については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図16は、第3実施形態に係る広告システム1Bの機能構成を説明するブロック図である。図16に示すユーザ端末10Bは、ユーザ端末へ通知されるアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)に対応する複数の広告対象アプリケーション(アプリケーションの一例)のそれぞれと、ネットワークを通じて配信される各広告対象アプリケーションの仕向地(配信先情報の一例)との関連を管理する広告サーバ30B(管理装置の一例)と通信可能となっている。また、ユーザ端末10Bは、第1ゲームを提供する第1アプリケーション100Bがインストールされていて、事後的に第2ゲームを提供する第2アプリケーション110がインストールされた状態である。ユーザ端末10Bは、第1実施形態に係るユーザ端末10と比べて、第1アプリケーション100Aの替わりに第1アプリケーション100Bを有する点をさらに備える点が相違し、その他は同一である。
第1アプリケーション100Bは、第1実施形態に係る第1アプリケーション100と比べて、SDK101の替わりに地域情報取得部1011とアプリケーション情報取得部1012とを具備するSDK101Bを有する点が相違し、その他の機能は同一である。SDK101Bは、国コード(地域情報の一例)を含めたリスト要求を送信する。地域情報及び国コードは、第1実施形態で説明した内容と同一である。
地域情報取得部1011は、端末情報TAに基づいて国コード(地域に関する地域情報の一例)を取得する。例えば、地域情報取得部1011は、国コードとIPアドレスとが関連付けられたテーブルである国別IPアドレス管理テーブルTBL101を参照可能に構成されており、当該テーブルを用いて、ユーザの居所である地域を特定する。国別IPアドレス管理テーブルTBL101は、図6に示す国別IPアドレス管理テーブルTBL302と同一である。この例のように、地域情報取得部1011は、IPアドレスに基づいてユーザの居所である地域を特定することができる。SDK101Bは、地域情報取得部1011により取得された国コードを含めたリスト要求を送信する。
広告サーバ30Bは、第1実施形態に係る広告サーバ30と比べて、端末情報取得部310、地域情報取得部320及び国別IPアドレス管理テーブルTBL302を備えない点のみが相違し、その他の構成は同一である。すなわち、広告サーバ30Bは、ユーザ端末10Bのリスト要求に対する応答として、アプリケーションリストをユーザ端末10Bへ通知する。
アプリケーション情報取得部1012は、国コード(地域情報の一例)に対応する配信先情報に関連付けられている広告対象アプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーションのタイトル(アプリケーション情報の一例)を、広告サーバ30B(管理装置の一例)から取得する。
次に、リスト要求に対するアプリケーションリストの表示に係る処理を説明する。図17は、リスト要求に対するアプリケーションリストの表示に係るユーザ端末10B及び広告サーバ30Bの処理を示すフローチャートである。図17に示す処理は、例えば、第1アプリケーション100Bに搭載された「一押しアプリ一覧」機能において、ユーザ端末10Bにてユーザによる選択操作がされたことに基づいて実行される。
最初に、ユーザ端末10Bにインストールされた第1アプリケーション100BのSDK101Bの地域情報取得部1011は、IPアドレス取得処理として、ユーザ端末10BのIPアドレスを取得する(S2096)。地域情報取得部1011は、補助記憶部13などに格納されたIPアドレスを含む端末情報TAを参照してもよいし、確認コマンドを実行することで取得してもよい。続いて、地域情報取得部1011は、国コード取得処理として、S2096のIPアドレス取得処理で取得されたIPアドレスに基づいて国コードを取得する(S2098)。S2098の国コード取得処理は、図7のS306の処理と同一である。
そして、ユーザ端末10BのSDK101Bが、リスト要求送信処理として、S2098の国コード取得処理で取得された国コードを含むリスト要求を広告サーバ30Bへ送信する(S2100)。
これ以降のS2300のリスト要求受付処理、S2312のリスト作成処理、S2314の通知処理については、図7に示すS300のリスト要求受付処理、S312のリスト作成処理、及び、S314の通知処理は、図7に示すS300のリスト要求受付処理、S312のリスト作成処理、及び、S314の通知処理とそれぞれ同一である。
次に、SDK101Bのアプリケーション情報取得部1012は、図7に示すS102と同一のリスト受信処理として、アプリケーションリストを受信する(S2102)。これにより、リワード広告又はリンク広告の対象となるアプリケーションのタイトルがユーザへ通知される。
また、これ以降のS2110の選択結果通知処理、S2320の選択結果受信処理、S2322のURL通知処理、及び、S2112のURL受信処理については、図7に示すS110の選択結果通知処理、S320の選択結果受信処理、S322のURL通知処理、及び、S112のURL受信処理とそれぞれ同一である。
以上で図17に示す処理が完了する。図17に示す処理が実行されることにより、IPアドレスからユーザ端末10Bの地域情報として国コードが取得される。そして、複数の広告対象アプリケーションのうち、ユーザ端末10Bの地域情報と同一の仕向地であるアプリケーションのタイトルがユーザ端末10Bへ送信される。このため、ユーザに対して適切なアプリケーションのタイトルを通知することができる。
次に、コンピュータをユーザ端末10Bとして機能させるための端末プログラムを説明する。
端末プログラムPG3は、メインモジュール、地域情報取得モジュール、及び、アプリケーション情報取得部モジュールを備えている。メインモジュールは、処理を統括的に制御する部分である。地域情報取得モジュール及びアプリケーション情報取得部モジュールを実行させることにより実現される機能は、上述したユーザ端末10Bの地域情報取得部1011、及び、アプリケーション情報取得部1012の機能と同様である。
端末プログラムPG3は、例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させて、この記憶媒体に記憶されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。その他は、管理装置プログラムPG1と同じである。
[変形例]
以上、第1〜第3実施形態について説明したが本発明は上記実施形態に限定されるものではない。以下、変形例について説明する。
(1)第2実施形態の広告システム1Aにおいて、図14のS1302のユーザ判定処理、S1308の国コード記録処理、及びS1310の国コード取得処理は、ユーザIDを用いない場合などには、省略してもよい。つまり、第2実施形態の広告システム1Aは、ユーザ端末10Aの地域情報として取得された国コードが不適切な場合に、ユーザによって修正することができるように構成されている場合のみでもよい。同様に、第2実施形態の広告システム1Aにおいて、図15のS1104の受付処理、S1106のリスト要求送信処理、S1316のリスト要求受付処理、S1318のリスト作成処理、S1322の通知処理、及びS1108のリスト受信処理については、ユーザによる国コードの修正を許容しない場合などには、省略してもよい。つまり、第2実施形態の広告システム1Aは、ユーザ又はユーザ端末10Aを識別するユーザID(識別情報の一例)を用いて、地域情報取得処理を簡略化できるように構成されている場合のみでもよい。さらに、S1308の国コード記録処理及びS1318の国コード記録処理は、次に図7又は図14,15に示す制御処理を実行するまでに行われていればよく、必ずしも図中で示すタイミングで実行する必要はない。
(2)上述した第1〜第3実施形態では、広告サーバ30(30A、30B)において生成したアプリケーションリストを表示したWebページとしてユーザ端末の表示画面に表示した場合を例にして説明したが、Webページ以外の手法で表示してもよい。この場合、ユーザ端末10(10A、10B)の表示画面に表示されるアプリケーションリストを、広告サーバ30(30A、30B)から得られた広告情報を用いて、所定のルール(例えば、上位10タイトル)に従って生成し、ユーザ端末10(10A、10B)で生成したアプリケーションリストを表示するようにしてもよい。また、第1アプリケーションのゲーム画面にリワード広告やリスト広告を組み込んで表示することも可能となる。
(3)第1〜第3実施形態について説明した第1アプリケーション100(100A、100B)に組み込まれているSDK101(101A、101B)と、第2アプリケーション110(110A、110B)に組み込まれているSDK111(111A、111B)とは、同一に構成されている場合を例にして説明したが、異なる構成でもよい。互いのSDKが同一に構成されているのは、第1アプリケーション100(100A、100B)と第2アプリケーション110(110A、110B)のどちらもが、広告掲載アプリケーションと広告対象アプリケーションのどちらにもなり得ることを意味する。したがって、アプリケーションを、広告掲載アプリケーション又は広告対象アプリケーションのどちらか一方の機能を具備させる場合には、他方の機能を具備する必要がない。例えば、アプリケーションが、リンク広告における広告対象アプリケーションの機能のみを具備する場合には、SDKが組み込まれていなくてもよい。また、アプリケーションが、リワード広告における広告対象アプリケーションの機能のみを具備する場合には、SDKの機能として、図10に示す稼働情報通知処理の機能だけを具備していればよい。
(4)上述した第1〜第3実施形態では、地域情報取得部320で取得された地域情報を用いて、ユーザの居所である地域で用いられる言語のタイトルでのアプリケーションリストをユーザ端末に表示させる場合を例にして説明したが、これに限られるものではない。すなわち、アプリケーションリストは、地域情報取得部320で取得された地域情報に対応する仕向地に対応したアプリケーションストアで配信される広告対象アプリケーションのURLが特定できればよく、ユーザの居所である地域で用いられる言語のタイトルは付随的なものである。つまり、アプリケーションリストからユーザにより選択されたアプリケーションのタイトルに対応したアプリケーションストア70のダウンロードページへ移行できればよい。例えば、地域情報取得部320は、ユーザ端末10(10A、10B)に対応した地域情報を取得する場合に、端末情報TAとしてIPアドレスを採用し、タイトルの言語は、ユーザ端末10(10A、10B)における言語設定にしたがって設定されてもよい。また、このとき、ユーザ端末10(10A、10B)の言語設定に対応した言語のタイトルが用意されていない場合も有り得る。この場合には、英語でのタイトルを採用するようにしてもよい。なお、アプリケーションリストがタイトルを含めずにバナー広告やアイコン広告だけで構成される場合も有り得る。この場合には、地域情報に関わらず同一の画像を採用することも可能である。このような場合であっても、ユーザにより選択されたアプリケーションのバナー広告やアイコン広告に対応したアプリケーションストア70のダウンロードページへ移行できるようになる。
(5)第1〜第3実施形態について説明した広告対象アプリケーションは、デジタルコンテンツの一例である。したがって、広告サーバ30(管理装置の一例)が具備する、受付部300C、端末情報取得部310C、地域情報取得部320C、アプリケーション管理部330C及び通知部350Cは、以下のように機能させることが可能である。
(5−1)アプリケーション管理部330Cは、ネットワークNを通じて配信されるデジタルコンテンツであって、ユーザ端末10に対してコンテンツリスト(コンテンツ情報の一例)を通知する対象となる複数の広告対象デジタルコンテンツのそれぞれと、当該広告対象デジタルコンテンツの仕向地(配信先情報の一例)とを関連付ける。
(5−2)受付部300Cは、ユーザ端末10からコンテンツリスト(コンテンツ情報の一例)のリスト要求(要求の一例)を受付ける。
(5−3)端末情報取得部310Cは、リスト要求(要求の一例)と関連付けてユーザ端末10に関する端末情報TAを取得する。
(5−4)地域情報取得部320Cは、端末情報TAに基づいてユーザ端末10に対応した地域情報を取得する。
(5−5)通知部350Cは、複数の広告対象デジタルコンテンツのうち、地域情報取得部320Cで取得された地域情報に対応する仕向地(配信先情報の一例)に関連付けられている広告対象デジタルコンテンツの一部又は全部に対応する広告対象コンテンツのタイトル(コンテンツ情報の一例)を、リスト要求(要求の一例)をしたユーザ端末10(ユーザ端末の一例)に対して通知する。
[発明のまとめ]
以上の記載から本発明の種々の態様は例えば以下のように把握される。なお、本発明の一態様の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
本発明の一態様に係る管理装置(30、30A)は、ユーザ端末(10、10A)へ通知されるアプリケーション情報(例えばアプリケーションのタイトル)に対応する複数のアプリケーション(例えば広告対象アプリケーション)のそれぞれと、ネットワークを通じて配信される各アプリケーションの配信先を識別する配信先情報(例えば仕向地)との関連(TBL301)を管理するアプリケーション管理部(330)と、前記ユーザ端末から前記アプリケーション情報の要求(例えばリスト要求)を受付ける受付部(300、300A、S300、S1300)と、前記要求と関連付けて前記ユーザ端末に関する端末情報(例えばIPアドレス)を取得する端末情報取得部(310、S304、S1304)と、前記端末情報に基づいて、前記ユーザ端末に対応した地域に関する地域情報(例えば国コード)を取得する地域情報取得部(320、320A、S306、S1306)と、前記複数のアプリケーションのうち前記地域情報取得部により取得された地域情報に対応する配信先情報(例えば仕向地)に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応する前記アプリケーション情報を、前記要求をした前記ユーザ端末に対して通知する通知部(350、350A、S314、S1314)と、を備える。
上記態様に係る管理装置では、ユーザ端末から取得した端末情報に基づいて、ユーザ端末に対応した地域に関する地域情報が取得される。そして、複数のアプリケーションのうち、取得された地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーション情報が、要求をしたユーザ端末に対して通知される。このため、ユーザに関連した地域を仕向地としているアプリケーションのアプリケーション情報を、ユーザ端末へ通知することができる。このように、ユーザに対して適切なアプリケーション情報を通知することが可能となる。
また、従来の広告システムを複数の地域に対応させた場合、例えば、ローカライゼーションされた全てのアプリケーションを網羅的にユーザ端末へ通知することが考えられる。この場合、ユーザが利用できないアプリケーション情報とユーザが利用できるアプリケーション情報とがユーザ端末へ通知される。このため、通知される情報量が増加するため、表示する情報量も増加し、一画面に収まらない可能性や、ユーザに多くのスクロール操作やページ送り操作を強いるおそれがある。また、ユーザが購入できないアプリケーションに関する情報が当該ユーザへ通知されること、及び、当該情報に基づいてユーザ端末からダウンロード要求が通知されることは、単にサーバ負荷やネットワーク負荷が増大するだけである。
これに対して、上記態様に係る管理装置によれば、ユーザに関連した地域を仕向地としているアプリケーションのアプリケーション情報を、ユーザ端末へ通知することができるため、ローカライゼーションされた全てのアプリケーションを網羅的に表示させるようにユーザ端末へ通知する場合に比べて、通知する情報量を少なくすることができる。これにより、表示する情報量を減らすことができるため、画面表示に関する課題及びユーザ操作に関する課題を解決するとともに、サーバ負荷及びネットワーク負荷の増大を抑えることができる。
一実施形態に係る管理装置(30A)では、前記受付部(300A)は、前記ユーザ端末(10A)から、前記アプリケーション情報の再要求(例えば、リスト再要求)として、ユーザにより設定された地域に関する地域設定情報(例えば国名)を含む再要求を受付け(S1316)、前記地域情報取得部(320A)は、前記地域設定情報に基づいて、前記ユーザ端末に対応した地域に関する地域情報を取得し直し(S1317)、前記通知部(350A)は、前記複数のアプリケーションのうち前記地域情報取得部で取得し直した地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応する前記アプリケーション情報を、前記再要求をした前記ユーザ端末に対して通知してもよい(S1322)。このように、ユーザにより設定された地域設定情報を用いて、地域情報が取得し直されるため、ユーザ端末に対してより適切なアプリケーション情報を通知することが可能となる。
一実施形態に係る管理装置(30A)では、前記地域情報取得部(320A)により取得された地域情報と、ユーザ又は前記ユーザ端末を識別する識別情報(例えばユーザID)との関連(TBL303)を管理するユーザ管理部(340A、S1308)をさらに備えてもよい。この場合、端末情報から地域情報を推定する処理を省略することができるため、ユーザに対して適切なアプリケーションリストを通知することができる。
一実施形態に係る管理装置(30A)では、前記ユーザ管理部(340A)は、前記受付部(300A、S1300)で受付けた要求に対応するユーザ又は前記ユーザ端末に係る前記識別情報に関連付けられた地域情報が前記ユーザ管理部で管理されていない場合には(S1302:No)、前記地域情報取得部(320A)により前記端末情報に基づいて取得された地域情報と前記識別情報とを関連付け(TBL303)てよい(S1308)。この場合、未だユーザ端末を識別する識別情報と地域情報とが関連付けられていないユーザ端末を対象として、ユーザ端末を識別する識別情報と地域情報とを関連付けることができる。このため、全てのユーザ端末に対して関連付けの処理を行う場合に比べて、処理負荷を軽減することが可能となる。
一実施形態に係る管理装置(30A)では、前記地域情報取得部(320A)は、前記受付部(300A、S1300)で受付けた要求に対応するユーザ又は前記ユーザ端末に係る前記識別情報に関連付けられた地域情報が前記ユーザ管理部(340A)で管理されている場合には(S1302:Yes)、前記ユーザ管理部から前記識別情報に基づく地域情報を取得してもよい(S1310)。この場合、ユーザ端末を識別する識別情報から地域情報を取得することができるため、端末情報取得部に関する処理と、地域情報取得部に関する処理を省略することができる。このため、アプリケーション情報を簡易かつ適切にユーザ端末へ通知することが可能となる。
一実施形態に係る管理装置(30A)では、前記地域情報取得部(320A)により取得された地域情報と、ユーザ又は前記ユーザ端末を識別する識別情報(例えばユーザID)との関連(TBL303)を管理するユーザ管理部(340A、S1308・S1318)をさらに備え、前記ユーザ管理部は、前記受付部で受付けた要求に対応するユーザ又は前記ユーザ端末に係る前記識別情報に関連付けられた地域情報が前記ユーザ管理部で管理されていない場合に(S1302:No)、前記地域情報取得部により前記端末情報に基づいて取得された地域情報と前記識別情報とを関連付ける(TBL303)と共に(S1308)、前記地域情報取得部により前記地域設定情報に基づいて地域情報が取得され直されたときは、前記地域設定情報を前記識別情報に関連付けられた地域情報として変更してもよい(S1318)。
この場合、ユーザ端末を識別する識別情報と地域情報とを関連付けすることができる。そして、未だユーザ端末を識別する識別情報と地域情報とが関連付けられていないユーザ端末を対象として、ユーザ端末を識別する識別情報と地域情報とを関連付けることができる。このため、全てのユーザ端末に対して関連付けの処理を行う場合に比べて、処理負荷を軽減することが可能となる。さらに、ユーザ端末を識別する識別情報から地域情報を取得することができるため、端末情報取得部に関する処理を省略することができる。このため、アプリケーション情報を簡易かつ適切にユーザ端末へ通知することが可能となる。
一実施形態に係る管理装置(30)では、前記アプリケーション管理部(330)は、さらに複数のアプリケーションのそれぞれと、各アプリケーションが動作するOS情報(例えばOS識別子)とを関連付け(TBL301)し、前記端末情報取得部(310)は、さらに前記要求と関連付けて前記ユーザ端末のOS情報を取得し、前記通知部(350)は、前記複数のアプリケーションのうち、前記地域情報取得部により取得された地域情報に対応する配信先情報と、前記端末情報取得部により取得されたOS情報とに関連付けられている前記アプリケーションの一部又は全部に対応する前記アプリケーション情報を、前記要求をした前記ユーザ端末に対して通知してもよい。この場合、ユーザ端末のプラットフォームにて動作可能なアプリケーション情報が通知されるので、異なるプラットフォームのそれぞれで動作するアプリケーションを対象とした広告システム1であっても、ユーザに対して適切なアプリケーション情報をユーザ端末へ通知することができる。
一実施形態に係る管理装置(30)では、前記複数のアプリケーションのうちの何れかのアプリケーションが前記ユーザ端末(10)により実行された場合、当該アプリケーションが前記ユーザ端末により実行されたことに応じて送信されたインストール情報を取得するインストール情報取得部(360、S330)と、前記ユーザ端末に対して通知した前記アプリケーション情報のうち、ユーザにより指定されたアプリケーションに対する前記インストール情報を取得したか否かを判定する判定部(370、S332)と、前記判定部により肯定判定された場合には、ユーザに対する報酬付与処理を実行する報酬付与部(380、S334)と、をさらに備えてもよい。この場合、いわゆるリワード広告システムに対応した管理装置とすることができる。
本発明の別の態様に係るユーザ端末(10B)は、アプリケーション情報(例えばアプリケーションのタイトル)に対応する複数のアプリケーション(例えば広告対象アプリケーション)のそれぞれと、ネットワークを通じて配信される各アプリケーションの配信先を識別する配信先情報(例えば仕向地)との関連を管理する管理装置(30B)と通信可能なユーザ端末(10B)であって、端末情報(例えばIPアドレス)に基づいて地域に関する地域情報(例えば国コード)を取得する地域情報取得部(1011、S2096・S2098)と、前記複数のアプリケーションのうち、前記地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応する前記アプリケーション情報を、前記管理装置から取得するアプリケーション情報取得部(1012、S2102)とを備える。
上記態様に係るユーザ端末では、端末情報に基づいてユーザ端末に対応した地域に関する地域情報が取得される。そして、複数のアプリケーションのうち、取得された地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーション情報が、管理装置から取得される。このため、ユーザに関連した地域を仕向地としているアプリケーションのアプリケーション情報を、ユーザへ通知することが可能となる。
本発明のさらに別の態様に係る管理装置プログラム(PG1、PG2)は、ユーザ端末(10、10A)へ通知されるアプリケーション情報(例えばアプリケーションのタイトル)に対応する複数のアプリケーション(例えば広告対象アプリケーション)のそれぞれと、ネットワークを通じて配信される各アプリケーションの配信先を識別する配信先情報(例えば仕向地)との関連(TBL301)を管理するアプリケーション管理部(330)、前記ユーザ端末から前記アプリケーション情報の要求を受付ける受付部(300、300A、S300、S1300)、前記要求と関連付けて前記ユーザ端末に関する端末情報(例えばIPアドレス)を取得する端末情報取得部(310、S304、S1304)と、前記端末情報に基づいて、前記ユーザ端末に対応した地域に関する地域情報(例えば国コード)を取得する地域情報取得部(320、320A、S306、S1306)、及び、前記複数のアプリケーションのうち、前記地域情報取得部により取得された地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応する前記アプリケーション情報を、前記要求をした前記ユーザ端末に対して通知する通知部(350、350A、S314、S1314)として管理装置(30、30A)を動作させる。上記態様に係る管理装置プログラムによれば、上述した態様に係る管理装置と同様の効果を奏する。
本発明のさらに別の態様に係る端末プログラム(PG3)は、アプリケーション情報(例えばアプリケーションのタイトル)に対応する複数のアプリケーション(例えば広告対象アプリケーション)のそれぞれと、ネットワークを通じて配信される各アプリケーションの配信先を識別する配信先情報(例えば仕向地)との関連を管理する管理装置(30B)と通信可能なユーザ端末(10B)を動作させる端末プログラム(PG3)であって、前記ユーザ端末(10B)を、端末情報(例えばIPアドレス)に基づいて地域に関する地域情報(例えば国コード)を取得する地域情報取得部(1011、S2096・S2098)、及び、前記複数のアプリケーションのうち、前記地域情報に対応する配信先情報に関連付けられているアプリケーションの一部又は全部に対応するアプリケーション情報を、前記管理装置から取得するアプリケーション情報取得部(1012、S2102)として動作させる。上記態様に係る端末プログラムによれば、上述した態様に係るユーザ端末と同様の効果を奏する。