JP6239711B1 - 船舶のダクト装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このダクト装置100では、ダクト外殻後端101bの半径が所定値に設定されたダクト外殻101の中心ODをプロペラ回転面107の中心OPよりも上方位置に設けるようにしているため、プロペラ回転面107の頂点107bを基準にそのプロペラ回転面107の円周に沿って左右に広がる方向に進むに従ってダクト外殻後端101bとプロペラ回転面107の中心Opとの距離LBが次第に小さくなることになる。
船尾部の後方に配されるプロペラの前方に配され、ダクト外殻とそのダクト外殻を前記船尾部に固定する支持部材とよりなるダクト装置であって、
前記ダクト外殻が、前記プロペラの回転軸線と平行な中心軸線を有し前端から後端に向かって進むに従いその中心軸線からの距離が次第に小さくなるような外形の円錐台形状筒を水平面で切断したときの上部部分のような外観形状で径方向に切断したときの断面形状が径方向内側に凸の翼状に構成され、
前記支持部材が、前記ダクト外殻が前記プロペラの上半部分と相対するように前記ダクト外殻を前記プロペラの前方で、かつそのダクト外殻の下端が前記プロペラの回転面の中心を通る水平面上に位置するように配置させた状態で前記ダクト外殻を前記船尾部に固定するよう構成される船舶のダクト装置において、
前記ダクト外殻の前記中心軸線を前記プロペラの回転軸線よりも下方位置に設け、前記ダクト外殻の後端の半径を所定値に設定することで、前記ダクト外殻の後端の形状を前記プロペラの回転面上に投影したときに、前記プロペラの回転面の頂部よりも低い位置に前記ダクト外殻の後端が配され、かつ前記プロペラの回転面の頂点を基準にその回転面の円周に沿って左右に広がる方向に進むに従って前記ダクト外殻の後端と前記プロペラの回転面の中心との距離が次第に大きくなるようにしたことを特徴とするものである(第1発明)。
また、本発明の船舶のダクト装置によれば、プロペラの回転面の頂点を基準にその回転面の円周に沿って左右に広がる方向に進むに従ってプロペラの回転面上に投影されたダクト外殻の後端とプロペラの回転面の中心との距離が次第に大きくなるようにされているので、プロペラの回転面の頂点を基準にその回転面の円周に沿って左右に広がる方向に進むに従ってプロペラの回転面上に投影されたダクト外殻の後端とプロペラの回転面の中心との距離が次第に小さくなるようにされている従来のダクト装置100と比べて、プロペラの回転面上に投影されたダクト外殻の内側部分の領域を広げることができ、プロペラの回転面に向かって流れる水の平均流速が船速と比べてより遅い領域を従来のダクト装置100と比べて広く確保することができて、従来のダクト装置100よりもプロペラ推進効率を向上させることができる。
図1(a)に示されるように、本実施形態の船舶1は、例えば一軸船の船尾構造を有する肥大船型船舶であって、船体中央部から船幅が狭くなる船尾2に設けられる舵3と、舵3と対向する船尾部(船尾ボス部)4に支承され、後方から見て右まわりの回転方向で船尾部4の後方に配されるプロペラ5とを備えて構成されている。
プロペラ5の前方の船尾部4には、ダクト装置10が配置されている。このダクト装置10は、ダクト外殻11と、このダクト外殻11がプロペラ5の上半部分と相対するようにダクト外殻11をプロペラ5の前方に配置させた状態でダクト外殻11を船尾部4に固定するために船尾部4の左右両側に配される支持部材12および船尾部4の上側に配される支持部材13(図1(b)参照)とを備えて構成されている。
ダクト外殻11は、プロペラ5の回転軸線15と平行な中心軸線16を有し前端11aから後端11bに向かって進むに従いその中心軸線16からの距離が次第に小さくなるような外形の円錐台形状筒を水平面で切断したときの上部部分のような外観形状に形成されている。このダクト外殻11の中心軸線16は、プロペラ5の回転軸線15よりもΔtだけ下方位置に設けられている。また、ダクト外殻11を径方向に切断したときの断面形状は、図1(b)に示されるように、周方向全域に亘って径方向内側に凸の翼状とされている。
0.3R≦(rD−Δt)≦0.7R ・・・(1)
図1(a)および(b)において示される船尾部4の左右両側に配される支持部材12は、ダクト外殻11と船尾部4とを接続するように左右方向に延びる四角形状の平板部材(断面翼状の板状部材も可であり、また水平面に対し適宜に角度を付すことも可)から構成されている。この支持部材12は、その板面を上下方向に臨ませた状態でダクト外殻11の前部位置に配設されている。これにより、図3(a)に示されるように、支持部材12の後方でダクト外殻11と船尾部4(図3(a)において図示省略)との間に、船尾部4の下側からプロペラ回転面20に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部21が形成されている。
一方、船尾部4の上側に配される支持部材13は、ダクト外殻11と船尾部4とを接続するように上下方向に延びる四角形状の平板部材(断面翼状の板状部材も可であり、また鉛直面に対し適宜に角度を付すことも可)から構成されている。この支持部材13は、その板面を左右方向に臨ませた状態でダクト外殻11の前部から後部に亘る位置に配設されている。
本実施形態のダクト装置10によれば、図2に示されるように、ダクト外殻後端11bの形状をプロペラ回転面20上に投影したときに、プロペラ回転面20の頂部20aよりも低い位置にダクト外殻後端11bが配される。プロペラ回転面20上に投影されたダクト外殻後端11bの内側を流れる水の流速と比べて相対的に速いため、適切な高さにダクトを配置することによってプロペラ回転面の頂部の水流速を速くすることができて、キャビテーション発生リスクを抑えることができる。
図9(a)および(b)に示されるように、支持部材12の前後方向の長さがダクト外殻31の前後方向の長さの半分でダクト外殻31の前部位置に配設した場合には、船尾部4の下側からプロペラ回転面20に向かって斜め上向きに流れる水の流れの一部は支持部材12によって遮られるが、一部の水流は支持部材12によって遮られることなくプロペラ回転面20へとスムーズに流れる。
図10(a)および(b)に示されるように、支持部材12を設けない場合には、船尾部4の下側からプロペラ回転面20に向かって斜め上向きに流れる水の流れの殆ど全てが遮られることなくプロペラ回転面20へとスムーズに流れる。
このようにして得られる水流改善効果により、図11のグラフに示されるように、プロペラ回転面の280°〜320°(40°〜80°)の範囲において、プロペラ回転面20に対する流入速度を速くすることができ、特に、プロペラ回転面の280°〜300°(60°〜80°)の範囲においては、船尾部4の下側からプロペラ回転面20に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部の開口面積が増えれば増えるほど、プロペラ回転面20に対する流入速度を顕著に速くすることができて、プロペラ回転面20の上部20cにおける水流速の変動を抑えることができる。
4 船尾部
5 プロペラ
10 ダクト装置
11 ダクト外殻
12,13 支持部材
15 プロペラの回転軸線
16 ダクト外殻の中心軸線
21 開口部
Claims (5)
- 船尾部の後方に配されるプロペラの前方に配され、ダクト外殻とそのダクト外殻を前記船尾部に固定する支持部材とよりなるダクト装置であって、
前記ダクト外殻が、前記プロペラの回転軸線と平行な中心軸線を有し前端から後端に向かって進むに従いその中心軸線からの距離が次第に小さくなるような外形の円錐台形状筒を水平面で切断したときの上部部分のような外観形状で径方向に切断したときの断面形状が径方向内側に凸の翼状に構成され、
前記支持部材が、前記ダクト外殻が前記プロペラの上半部分と相対するように前記ダクト外殻を前記プロペラの前方で、かつそのダクト外殻の下端が前記プロペラの回転面の中心を通る水平面上に位置するように配置させた状態で前記ダクト外殻を前記船尾部に固定するよう構成される船舶のダクト装置において、
前記ダクト外殻の前記中心軸線を前記プロペラの回転軸線よりも下方位置に設け、前記ダクト外殻の後端の半径を所定値に設定することで、前記ダクト外殻の後端の形状を前記プロペラの回転面上に投影したときに、前記プロペラの回転面の頂部よりも低い位置に前記ダクト外殻の後端が配され、かつ前記プロペラの回転面の頂点を基準にその回転面の円周に沿って左右に広がる方向に進むに従って前記ダクト外殻の後端と前記プロペラの回転面の中心との距離が次第に大きくなるようにしたことを特徴とする船舶のダクト装置。 - 前記船尾部の下側から前記プロペラの回転面に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部を前記船尾部と前記ダクト外殻との間に形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶のダクト装置。
- 前記支持部材は、前記ダクト外殻と前記船尾部とを接続するように左右方向に延びる形状であり、当該支持部材を前記ダクト外殻の前部もしくは後部位置に配設することにより、当該支持部材の後方もしくは前方で前記ダクト外殻と前記船尾部との間に、前記船尾部の下側から前記プロペラの回転面に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部を形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶のダクト装置。
- 前記支持部材は、前記ダクト外殻と前記船尾部とを接続するように左右方向に延びる形状であり、複数個の当該支持部材を前後方向に所定の隙間を設けて配設することにより、前後方向で互いに隣り合う当該支持部材の間に、前記船尾部の下側から前記プロペラの回転面に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部を形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶のダクト装置。
- 前記支持部材は、前記ダクト外殻と前記船尾部とを接続するように上下方向に延びる形状であり、当該支持部材のみを前記ダクト外殻と前記船尾部との間に配設して前記船尾部の左右両側を開放することにより、前記船尾部の下側から前記プロペラの回転面に向かって斜め上向きに流れる水が通過可能な開口部を前記船尾部と前記ダクト外殻との間の全域に形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶のダクト装置。
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