JP6238047B2 - 地下水水質測定方法および地下水水質測定装置 - Google Patents

地下水水質測定方法および地下水水質測定装置 Download PDF

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本発明は、原位置における地下水の水質を測定する方法および水質を測定する装置に関するものであり、特に、ボーリング孔等の掘削孔を利用して地下深部の地下水のpH、酸化還元電位(以下、ORPという。)などの原位置の地下水水質を測定するのに好適な地下水水質測定方法および地下水水質測定装置に関するものである。
従来、地盤調査などにおいて原位置の地下水の水質を測定するための技術が知られている(例えば、特許文献1〜4または非特許文献1を参照)。特許文献1に示される採水装置は、筒状のロッドに接続され、ボーリング孔内の所定位置に設置されるパッカーと、パッカーで閉塞された区間内の地下水をロッドを介して揚水するためのポンプと、ロッド内を開閉するバルブとを備えており、ロッド内の地下水を真空ボトルに移して、水質分析を行うものである。
また、特許文献2に示される地下水の溶存酸素検出技術は、ボーリング孔内の地下水深度に光センサ付きパッカー対で仕切った区間を形成し、当該区間が前述の深度の地下水で置換されたのち当該区間へ酸素と反応して発光する発光試薬を投入し、光センサの出力により前述の深度の地下水の溶存酸素を検出するものである。
また、特許文献3に示される地盤探査器は、長尺(例えば10m)のセンサーケーブルの下端に設けた地盤測定部と、上端に設けた地上の計測器とで構成されており、地盤内に形成したボーリング孔内に地盤測定部を浸水するまで貫入し、その深度における地下水のpH、ORP等を測定し、その測定値を地上の計測器に表示させるものである。
また、特許文献4に示される地下水のモニタリング技術は、ボーリング孔内の深度方向に所定の間隔で設置される複数の観測用パッカーにて多段に区分けされた各区間のうち、採水対象区間の地下水の水質を観測するとともに採水が可能で、かつ、採水時も採水対象区間を含むすべての区間の間隙水圧を連続測定するものである。
また、非特許文献1に示されるMPシステムは、地下深部の地下水を、原位置での圧力を保持したまま大気と接触しない状態で採水する地下水モニタリング方法である。この方法では、ボーリング孔にMPケーシングと呼ばれるパッカーの付いたケーシングを設置し、それにより決められた区間の地下水を採水口の開閉により採水ボトルに取り込んでいる。
図7は、上記のMPシステムの構成図を示したものである。図7に示すように、このMPシステムは、地中に設けられたボーリング孔1内の深度方向に所定の間隔で設置される複数のパッカー2にて多段に区分けされた各区間のケーシングパイプ3部分に連結された水圧計測用のメジャーメントポート4および採水用のポンピングポート5と、位置特定用のロケーションカラー6と、下端閉塞用のエンドプラグ7とを備えている。なお、ケーシングパイプ3の連結部分はOリング等により水漏れが防止され、ポンピングポート5は、採水作業や計測区間内の水の入れ替え等に使用する図示しない採水ポートを有している。
次に、このMPシステムによる水圧計測方法について説明する。
図8は、このMPシステムによる水圧計測の概念を示した側断面図である。図8に示すように、このMPシステムは、ケーシングパイプ3内に挿通され、メジャーメントポート4に接続してケーシングパイプ3外部の間隙水圧を測定するための圧力センサを有するプレッシャープローブ8をさらに備えており、深度方向多区間の地下水の間隙水圧の測定が可能となっている。
図9は、プレッシャープローブの概略図であり、図10は、プレッシャープローブによる水圧計測手順の説明図である。図9および図10に示すように、プレッシャープローブ8は円筒状のものであり、ロケーションアーム8aとバッキングシュー8bと圧力センサ8cと導入口8dとプランジャー8eとを備える。
ロケーションアーム8aは、プレッシャープローブ8の上下方向中央部の外周面に出没自在に設けられ、突出する方向に付勢されている。バッキングシュー8bは、ロケーションアーム8aが設けられる位置の裏面側に設けられる。圧力センサ8cは、円筒内部に格納されている。導入口8dは、地下水を内部の圧力センサ8cに導入するためのものであり、ロケーションアーム8aの下側に設けられる。プランジャー8eは、圧力漏れを防ぐためのものであり、導入口8dに設けられる。
ここで、プランジャー8eの周囲には図示しないフェイスシールが施してあり、導入口8dをメジャーメントポート4の計測口4aに押し当てた際の圧力漏れを防ぐようになっている。また、プレッシャープローブ8の下端には外部接続口8gが設けてあり、この外部接続口8gは開閉バルブ8fを介して導入口8dと連通可能になっている。
プレッシャープローブ8による地下水の間隙水圧を計測する手順としては、まず、図8に示すように、ケーブル11aに繋がれたプレッシャープローブ8を、地上からの制御によりウインチ11bを介してケーシングパイプ3内の計測対象箇所(任意のメジャーメントポート4の位置)に降ろす。そして、図10(1)に示すように、このプレッシャープローブ8のロケーションアーム8aをメジャーメントポート4に設置する。ここで、メジャーメントポート4内壁には、ロケーションアーム8aを引っ掛けるためのらせん状の溝が設けてあるので、この溝にロケーションアーム8aを引っ掛けるようにする。
続いて、図10(2)に示すように、バッキングシュー8bでメジャーメントポート4内壁から反力を取り、プレッシャープローブ8の圧力センサ8cの導入口8dをメジャーメントポート4の計測口4aに押し当てて水圧を計測する。なお、図11に示すように、各区間のケーシングパイプ3の各メジャーメントポート4に対して一連のプレッシャープローブ8をそれぞれ接続することで、多区間の間隙水圧を同時に連続して測定することもできる。
次に、このMPシステムを用いた採水方法について説明する。
図12は、このMPシステムによる採水作業の概念図であり、図13は、採水作業手順の説明図である。図12および図13に示すように、プレッシャープローブ8の下端の外部接続口8gには、地下水を採水するためのサンプラーボトル9の採水口9aを接続しておく。このような構成を採用することで、深度方向多区間の地下水の採水と間隙水圧の測定が可能となる。地下水を採水する際は、プレッシャープローブ8はサンプラープローブとしての機能を兼ねることになる。
プレッシャープローブ8による採水作業手順としては、まず、図12に示すように、ケーブル11aに繋がれたプレッシャープローブ8およびサンプラーボトル9を、地上からの制御によりウインチ11bを介してケーシングパイプ3内の計測対象箇所(任意のメジャーメントポート4の位置)に降ろす。そして、図13(1)に示すように、プレッシャープローブ8のロケーションアーム8aをメジャーメントポート4内壁の溝に設置する。
続いて、図13(2)に示すように、バッキングシュー8bでプレッシャープローブ8の圧力センサ8cの導入口8dをメジャーメントポート4の計測口4aに押し当てて導入口8dを計測口4aに接続するとともに、バルブ8fを開いてプレッシャープローブ8の導入口8dとサンプラーボトル9の採水口9aとを連通状態にする。そして、プレッシャープローブ8の導入口8d、外部接続口8g、採水口9aを介して地下水をサンプラーボトル9内に採水する。なお、圧力センサ8cで採水対象区間の間隙水圧を測定しながら採水することも可能である。
ここで、採水に用いるサンプラーボトル9はステンレス製の中空構造のものであり、地下深部(例えば深度約1400mまで)の地下水をその圧力を保持した状態で地上に回収することができる(封圧採水)。
地上に回収されたサンプラーボトル9は減圧後開封され、封入してある地下水は現場にて所定の採水ビンに移されてから分析所に送付され、水質分析される。このとき、水質分析のデータ保証のため、現場においては採水した地下水のpH、ORP(酸化還元電位)などの物理化学変数(水質)が測定される。
特開2009−293224号公報 特開2007−256025号公報 特許第5165048号公報 特許第4452851号公報
「HDB−3、4孔における地下水の水圧・水質長期モニタリング装置の設置(核燃料サイクル開発機構業務報告書)」、JNC TJ5410 2004−006、2004年3月、清水建設株式会社
ところで、上記の従来の水質測定方法で用いるサンプラーボトル9は中空構造であるため、採水前において内部に空気が混入しやすく、混入した空気の影響により、採水した地下水のpH、ORPの値が変化する可能性がある。この場合、採水した地下水の正確なpH、ORPの測定ができないために、正確な水質の評価ができなくなるおそれがあった。このため、採水した原位置における地下水の水質をより正確に測定することが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原位置における地下水の水質をより正確に測定することができる地下水水質測定方法および地下水水質測定装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る地下水水質測定方法は、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する方法であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックス内に入れるとともに、前記グローブボックス内にpH計とORP計を入れ、前記グローブボックス内に不活性ガスを充填し、前記グローブボックス内の酸化状態を酸素濃度計で検知し、前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定することを特徴とする。
また、本発明に係る地下水水質測定装置は、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する装置であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水する手段と、地上に回収した前記サンプラーボトルが内部に入れられ、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックスと、前記グローブボックス内に入れられるpH計とORP計と、不活性ガスが充填された前記グローブボックス内の酸化状態を検知する酸素濃度計と、前記酸素濃度計で前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る地下水水質測定方法によれば、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する方法であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックス内に入れるとともに、前記グローブボックス内にpH計とORP計を入れ、前記グローブボックス内に不活性ガスを充填し、前記グローブボックス内の酸化状態を酸素濃度計で検知し、前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定するので、採水する地下水に対して、サンプラーボトル内に採水前から溜まっていた空気等の気体が混入するのを防ぐことができる。このため、採水した地下水のpH、ORPの値に影響を与えるおそれがない。したがって、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る地下水水質測定装置によれば、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する装置であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水する手段と、地上に回収した前記サンプラーボトルが内部に入れられ、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックスと、前記グローブボックス内に入れられるpH計とORP計と、不活性ガスが充填された前記グローブボックス内の酸化状態を検知する酸素濃度計と、前記酸素濃度計で前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定する手段とを備えるので、採水する地下水に対して、サンプラーボトル内に採水前から溜まっていた空気等の気体が混入するのを防ぐことができる。このため、採水した地下水のpH、ORPの値に影響を与えるおそれがない。したがって、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置が適用される地下水モニタリング装置(MPシステム)の一例を示す図である。 図2は、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置の実施例を示す側断面図である。 図3は、本発明に用いられるサンプラーボトルの一例を示す側断面図である。 図4は、本発明に用いられるサンプラーボトルの底面図である。 図5は、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置の動作を説明する図である。 図6は、本発明による現場におけるpH、ORP測定方法の一例であり、不活性ガス雰囲気下での測定例を示す図である。 図7は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)の一例を示す図である。 図8は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)による水圧計測の概念を示す側断面図である。 図9は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)のプレッシャープローブを示す図であり、(1)は概略斜視図、(2)は側面図である。 図10は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)による水圧計測の手順図である。 図11は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)による自動水圧計測の概念を示す側断面図である。 図12は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)による採水作業の概念を示す側断面図である。 図13は、従来の地下水モニタリング装置(MPシステム)による採水の手順図である。
以下に、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例では、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置を上述したMPシステムに適用する場合を例にとり説明するが、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置が適用されるMPシステムについて図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、このMPシステムは、ボーリング孔10内の深度方向に所定の間隔で設置される複数のパッカー12にて多段に区分けされた各区間の中空円筒状のケーシングパイプ14(ケーシング)部分に連結された水圧計測用のメジャーメントポート16と、採水用のポンピングポート18と、位置特定用のロケーションカラー20と、下端閉塞用のエンドプラグ22とを備えている。ケーシングパイプ14の連結部分はOリング等により水漏れが防止され、ポンピングポート18は、採水作業や計測区間内の水の入れ替え等に使用する採水ポートを有している。また、各段のケーシングパイプ14の寸法としては、例えば内径50〜60mm程度、一本あたりの長さ1〜3m程度とすることができる。
このMPシステムは、図2に示すように、ケーシングパイプ14内に挿通され、メジャーメントポート16に接続してケーシングパイプ14外部の間隙水圧を測定するための圧力センサを有するプレッシャープローブ24と、プレッシャープローブ24を介して地下水を採水するためのサンプラーボトル26とをさらに備えており、深度方向多区間の地下水の採水と間隙水圧の測定が可能となっている。プレッシャープローブ24は上記の従来のものと同様な構造であるため詳細な説明は省略する。サンプラーボトル26はステンレス製であり、地下深部(例えば深度約1400mまで)の地下水をその圧力を保持した状態で地上に回収することができる(封圧採水)。
次に、サンプラーボトル26の構成について説明する。
図3および図4に示すように、サンプラーボトル26は、上下に延びた中空筒状部30とこの両端を塞ぐ頂部32と底部34とで気密状態に密封された容器により構成される。頂部32および底部34の内面側は、互いに平行な面一の状態に形成してある。頂部32には小径の採水口36が設けてあり、外側の専用バルブ38に接続してある。
底部34の外側部分に形成された凹状部34aには固定部材42aが設けられ、この固定部材42aから下側には容量変更手段28が設けてある。この容量変更手段28は、上下方向に延在するピストンロッド42とその下端部に設けた水平棒状の把持部40とからなる。これらピストンロッド42、把持部40は本発明の容量変更手段28として機能するものであり、ピストンロッド42を押し引き操作することにより、サンプラーボトル26の気密状態を維持しつつ、底部34を中空筒状部30内で筒軸方向(筒の延在方向)に移動できるようになっている。
上記のように構成されたサンプラーボトル26の動作および作用を説明する。
ピストンロッド42を押し上げて底部34と頂部32の内面側同士を隙間なく密着させた状態にすると、サンプラーボトル26に溜まっていた空気等の気体は採水口36を通じて外部に排出され、地下水が入れられる前のサンプラーボトル26の容量を簡便にゼロにすることができる。なお、この操作は、遅くとも採水直前までに行っておくことが必要であるが、好ましくは、地上にてサンプラーボトル26をプレッシャープローブ24に接続する前に行っておくことが望ましい。また、ピストンロッド42の押し引き操作については、地上で行う場合には人の手で行ってもよいし、ボーリング孔に挿入後に行う場合には、地上からの遠隔操作で行うようにしてもよい。
上記の実施の形態において、容量変更手段28として、底部34の外側に設けたピストンロッド42を押し引き操作することにより底部34を中空筒状部30内で筒軸方向に移動可能とした構成について説明したが、これに限るものではない。例えばサンプラーボトル26の気密状態を維持しつつ底部34と頂部32の少なくとも一方を中空筒状部30内で筒軸方向に沿って移動させて底部34と頂部32との間隔を変更することにより、サンプラーボトル26の容量を変更するようにしてもよい。また、採水直前にサンプラーボトル26の容量をゼロにして、ボトル内部の空気等の気体を排除可能な構造であれば、そのほかの構造を採用してももちろん構わない。
図2に示すように、本発明を適用したMPシステムにより地下水を採水する場合には、プレッシャープローブ24はサンプラープローブとしての機能を兼ねることになる。このプレッシャープローブ24の下側にサンプラーボトル26を図示しないバルブを介して接続しておく。そして、地上からの制御によりケーブル11a、ウインチ11b等を介してプレッシャープローブ24およびサンプラーボトル26をケーシングパイプ14内の採水対象箇所に降ろす。
次に、本発明を適用したMPシステムによる採水作業の具体的手順について説明する。
まず、図3に示されるサンプラーボトル26において、ボトル26内に存在する空気等の気体が地下水に混入しないように、遅くとも地下水の採水直前までに、ピストンロッド42を押し上げて底部34と頂部32の内面側同士を隙間なく密着させた状態にしておき、採水前のサンプラーボトル26内の気体容量をゼロにしておく。
次に、図5(1)に示すように、地上から降ろしたプレッシャープローブ24およびサンプラーボトル26を採水対象箇所のメジャーメントポート16に設置する。ここで、メジャーメントポート16内壁には、上記の従来技術と同様に、プレッシャープローブ24のロケーションアーム24aを引っ掛けるためのらせん状の溝が設けてある。一方、ロケーションアーム24aは突出する方向に付勢されて、出没自在となっている。そこで、このロケーションアーム24aをメジャーメントポート16に設置する。
続いて、図5(2)に示すように、バッキングシュー24bでメジャーメントポート16内壁から反力を取り、プレッシャープローブ24の圧力センサ24cの導入口24dをメジャーメントポート16の計測口16aに押し当てて導入口24dを計測口16aに接続する。そして、バルブ24fを開いてプレッシャープローブ24の導入口24dおよび外部接続口24gと、サンプラーボトル26の採水口36とを連通状態にする。圧力センサ24cにより採水対象区間の間隙水圧を測定しながら、プレッシャープローブ24の導入口24dを介して地下水をサンプラーボトル26内に採水する。
ここで、採水する時には対象区間の地下水圧の水頭よりもケーシングパイプ14内の孔内水位を低下させておく。この状態でプレッシャープローブ24を対象区間のメジャーメントポート16に設置しバルブ24fを開くと、圧力差によって対象区間の地下水がサンプラーボトル26内に流入する。この作動圧が例えば約20kPaに設定してある場合には、孔内水位は対象区間の水圧よりも20kPa以下に調整しておけばよい。サンプラーボトル26内に流入した地下水の圧力によってボトル内の底部34は下方に押し下げられ、ついにはサンプラーボトル26の最下部に達することで所定の容量の地下水が採水できる。このようにすることで、従来から知られているMPシステムに対して本発明を容易に適用可能である。
サンプラーボトル26を地上で回収し、圧力を開放することによってpH、ORP等の地下水水質の測定が可能となる。ここで、サンプラーボトル26から地下水を取り出す場合には、サンプラーボトル26の容量を容量変更手段28で減少することでサンプラーボトル26内の地下水を回収できる。例えば、図3に示される構造のものであれば、ピストンロッド42を押し上げることによって採水口36を通じて地下水を取り出し、サンプラーボトル26の容量を減少させることができる。
ここで、本発明に係る地下水水質測定方法は、地下水を封圧採水する直前のサンプラーボトル26の容量をゼロにしてから、原位置の地下水をサンプラーボトル26に封圧採水した後、地上に回収したサンプラーボトル26を、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックス内に入れるとともに、グローブボックス内にpH計とORP計を入れ、グローブボックス内に不活性ガスを充填し、グローブボックス内の酸化状態を酸素濃度計で検知し、グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、サンプラーボトル26を開封して、地下水のpHとORPを測定するものである。
次に、サンプラーボトル26を地上に回収した後における地下水水質測定方法の実施の形態について図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、グローブバッグ44(グローブボックス)の中にpH計46、ORP計48および地上に回収したサンプラーボトル26を入れる。そして、窒素ボンベ50からパイプ52を通じてグローブバッグ44内に窒素(N)等の不活性ガスを充てんし、酸化状態を酸素濃度計54で確認する。還元状態にあることを確認した後、サンプラーボトル26を開封し、採水した地下水のpH、ORPの測定を行う。ここで、グローブバッグ44内は、窒素ガスで充分に置換し、作業中も窒素を供給して出入り(インとアウト)のバランスをとっておくことが好ましい。
このように、本発明によれば、採水する地下水に対して、サンプラーボトル26内に採水前から溜まっていた空気等の気体が混入するのを防ぐことができる。このため、採水した地下水のpH、ORPの値に影響を与えるおそれがない。したがって、本発明によれば、地上に回収したサンプラーボトル26を減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る地下水水質測定装置は、地下水を封圧採水する直前のサンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水をサンプラーボトルに封圧採水する手段と、地上に回収したサンプラーボトルが内部に入れられ、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックスと、グローブボックス内に入れられるpH計とORP計と、不活性ガスが充填されたグローブボックス内の酸化状態を検知する酸素濃度計と、酸素濃度計でグローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、サンプラーボトルを開封して、地下水のpHとORPを測定する手段とを備えるものである。したがって、本発明に係る地下水水質測定装置によれば、上記の地下水水質測定方法と同様な効果を奏することができる。
このように、本発明によれば、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができる。特に、放射性廃棄物処分の環境影響評価では地下深部の地下水水質の把握が非常に重要である。しかし、従来の方法では水質分析のため地上に揚水すると、温度・圧力の変化や大気との接触のために水質が変化することから、分析データから地下水水質を推定する必要がある。その推定を行うために必要なデータが正確なpH、ORPに関するデータである。本発明によれば、地下水モニタリング孔において大気の影響を受けていないより正確なpH、ORPの測定ができるようになるので、地下深部の地下水水質の推定のために必要な基礎データを取得することができる。
以上説明したように、本発明に係る地下水水質測定方法によれば、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する方法であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックス内に入れるとともに、前記グローブボックス内にpH計とORP計を入れ、前記グローブボックス内に不活性ガスを充填し、前記グローブボックス内の酸化状態を酸素濃度計で検知し、前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定するので、採水する地下水に対して、サンプラーボトル内に採水前から溜まっていた空気等の気体が混入するのを防ぐことができる。このため、採水した地下水のpH、ORPの値に影響を与えるおそれがない。したがって、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができる。
また、本発明に係る地下水水質測定装置によれば、原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する装置であって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水する手段と、地上に回収した前記サンプラーボトルが内部に入れられ、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックスと、前記グローブボックス内に入れられるpH計とORP計と、不活性ガスが充填された前記グローブボックス内の酸化状態を検知する酸素濃度計と、前記酸素濃度計で前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定する手段とを備えるので、採水する地下水に対して、サンプラーボトル内に採水前から溜まっていた空気等の気体が混入するのを防ぐことができる。このため、採水した地下水のpH、ORPの値に影響を与えるおそれがない。したがって、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封した際に、原位置の地下水の水質を従来の方法よりも正確に測定することができる。
以上のように、本発明に係る地下水水質測定方法および地下水水質測定装置は、サンプラーボトルを原位置に設置してこの位置の地下水をサンプラーボトルに封圧採水した後、地上に回収したサンプラーボトルを減圧後開封して地下水の水質を測定するのに有用であり、特に、ボーリング孔等の掘削孔を利用して地下深部の地下水のpH、ORPなどの原位置の地下水水質を測定するのに適している。
10 ボーリング孔
12 パッカー
14 ケーシングパイプ
16 メジャーメントポート
16a 計測口
18 ポンピングポート
20 ロケーションカラー
22 エンドプラグ
24 プレッシャープローブ(サンプラープローブ)
24a ロケーションアーム
24b バッキングシュー
24c 圧力センサ
24d 導入口
24e プランジャー
24f バルブ
24g 外部接続口
26 サンプラーボトル
28 容量変更手段
30 中空筒状部
32 頂部
34 底部
34a 凹状部
36 採水口
38 バルブ
40 把持部
42 ピストンロッド
42a 固定部材
44 グローブバッグ(グローブボックス)
46 pH計
48 ORP計
50 窒素ボンベ
52 パイプ
54 酸素濃度計

Claims (2)

  1. 原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する方法であって、
    前記サンプラーボトルは、中空筒状部とこの中空筒状部の両端を塞ぐ頂部と底部とで気密状態に密封された容器により構成され、底部の外側にはピストンロッドが設けられ、ピストンロッドを押し引き操作することによって底部を中空筒状部内で筒軸方向に移動可能であり、
    前記ピストンロッドを押し上げて底部と頂部の内面側同士を隙間なく密着させることによって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水した後、
    地上に回収した前記サンプラーボトルを、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックス内に入れるとともに、前記グローブボックス内にpH計とORP計を入れ、前記グローブボックス内に不活性ガスを充填し、前記グローブボックス内の酸化状態を酸素濃度計で検知し、前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定することを特徴とする地下水水質測定方法。
  2. 原位置に設置したサンプラーボトルに地下水を封圧採水した後、地上に回収した前記サンプラーボトルを減圧後開封して前記地下水の水質を測定する装置であって、
    前記サンプラーボトルは、中空筒状部とこの中空筒状部の両端を塞ぐ頂部と底部とで気密状態に密封された容器により構成され、底部の外側にはピストンロッドが設けられ、ピストンロッドを押し引き操作することによって底部を中空筒状部内で筒軸方向に移動可能であり、
    前記ピストンロッドを押し上げて底部と頂部の内面側同士を隙間なく密着させることによって、前記地下水を封圧採水する直前の前記サンプラーボトルの容量をゼロにしてから、原位置の地下水を前記サンプラーボトルに封圧採水する手段と、
    地上に回収した前記サンプラーボトルが内部に入れられ、外部から手を差し入れてグローブ装着操作を可能とした気密性を有するグローブボックスと、
    前記グローブボックス内に入れられるpH計とORP計と、
    不活性ガスが充填された前記グローブボックス内の酸化状態を検知する酸素濃度計と、
    前記酸素濃度計で前記グローブボックス内が還元状態にあることを確認した後、前記サンプラーボトルを開封して、前記地下水のpHとORPを測定する手段とを備えることを特徴とする地下水水質測定装置。
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