JP6237195B2 - 印刷方法および印刷装置 - Google Patents

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本発明は、インクノズルからインク滴を吐出して印刷を行う印刷方法および印刷装置に関する。
インクノズルからインクを吐出して印刷を行う印刷装置では、一定時間以上インクが吐出されないインクノズルは、ノズル先端から水分が蒸発してインクの粘度が高くなり、目詰まり状態になる。このため、吐出頻度が低いインクノズルから正常にインクを吐出できなくなり、印刷品質が低下するおそれがある。そこで、印刷装置内にメンテナンスユニットを設け、メンテナンスユニットに向けてインクを吐出するフラッシングを行うことで、インクノズルの目詰まりを予防あるいは解消している。特許文献1には、この種の印刷装置(インクジェット記録装置)が開示されている。
特許文献1では、フラッシングを一定時間毎に行うことによるインク消費量の増大および印刷時のスループットの低下を抑制するため、印刷内容に応じてフラッシングを実施しない制御を行っている。例えば、ノズル毎に印刷が行われなかった時間を計測し、基準値以上の時間が経過したノズルのみフラッシングを行うようにしている。しかしながら、このような制御を行ったとしても、フラッシングの頻度は減るものの、フラッシングによるスループットの低下を完全になくすことはできない。そこで、メンテナンスユニットを用いず、記録媒体の上にインクを吐出するフラッシング(いわゆる紙上フラッシング)を行い、インクノズルの目詰まりを予防あるいは解消することが行われている。特許文献2には、この種の印刷装置(液滴吐出装置)が開示されている。
特許文献2では、ドットが不規則に配置されたパターン(ダミージェット吐出データ)を予めメモリーに記憶させておき、あるいは、このようなパターンをその都度生成し、このパターンと、印刷する画像データとを合成して印刷することで、記録媒体の上にフラッシングを行う。このようにすると、フラッシングを実施する際に印刷を中断する必要がない。従って、スループットを低下させることなく、インクノズルの目詰まりによる印刷品質の低下を防止できる。
特開平11−192729号公報 特開2007−136722号公報
特許文献2では、記録媒体にインクを吐出する紙上フラッシングを実施するために、予め、ドットが不規則に配置されたパターン(すなわち、フラッシングパターン)を記憶させておくか、あるいは、乱数に基づいてその都度フラッシングパターンを生成する処理を行っている。しかしながら、予めフラッシングパターンを記憶させておく場合、最大の印刷サイズに対応するフラッシングパターンをメモリーに記憶させておく必要があり、必要な記憶容量が大きくなってしまう。また、乱数に基づいてその都度パターンを生成する場合には、そのような処理プログラムを記憶させておく必要があり、画像処理の負荷も大きい。更に、印刷サイズだけでなく、印刷速度などの他のパラメーターの設定によって必要なフラッシングパターンのサイズが異なる場合もあり、このような場合には、必要な記憶容量が更に大きくなり、画像処理の負荷が更に大きくなってしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みて、記録媒体に向けてインクを吐出するフラッシング(紙上フラッシング)を行う印刷装置および印刷方法において、紙上フラッシングの実施に必要なデータの記憶容量を少なくすると共に画像処理の負荷を軽減することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の印刷方法は、第1の印刷速度で印刷するときは、フラッシングドットを含むn列×m行(n、mはいずれも2以上の整数)の第1のフラッシングパターンを記録媒体の搬送方向と交差する列方向および前記搬送方向である行方向に配列して、印刷データに基づく印刷ドットパターンに対応するサイズの第1の印刷フラッシングパターンを決定し、前記印刷ドットパターンと前記第1の印刷フラッシングパターンとを合成して第1の合成ドットパターンを生成し、生成した前記第1の合成ドットパターンに基づいて印刷ヘッドのインクノズルから前記記録媒体にインクを吐出し、前記第1の印刷速度と異なる第2の印刷速度で印刷するときは、前記第1のフラッシングパターンの行数を前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度との速度比に基づいて調整した第2のフラッシングパターンを生成し、前記第2のフラッシングパターンを前記列方向および前記行方向に配列して、前記印刷ドットパターンに対応する前記サイズの第2の印刷フラッシングパターンを決定し、前記印刷ドットパターンと前記第2の印刷フラッシングパターンとを合成して第2の合成ドットパターンを生成し、生成した前記第2の合成ドットパターンに基づいて前記印刷ヘッドの前記インクノズルから前記記録媒体にインクを吐出することを特徴とする。
また、本発明の印刷装置は、インクノズルを有する印刷ヘッドと、記録媒体を第1の印刷速度及び前記第1の印刷速度と異なる第2の印刷速度で搬送する搬送機構と、前記搬送機構を制御して、前記記録媒体を前記第1の印刷速度もしくは前記第2の印刷速度で搬送させる搬送制御部と、フラッシングドットを含むn列×m行(n、mはいずれも2以上の整数)の第1のフラッシングパターンを記憶する記憶部と、前記第1のフラッシングパターンに基づいて、前記第1のフラッシングパターンの行数を前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度との速度比に基づいて調整した第2のフラッシングパターンを生成するフラッシングパターン生成部と、前記第1のフラッシングパターンを前記記録媒体の搬送方向と交差する列方向および前記搬送方向である行方向に配列した第1の印刷フラッシングパターン、および、前記第2のフラッシングパターンを前記列方向および前記行方向に配列した第2の印刷フラッシングパターンを生成するフラッシングパターン決定部と、印刷データに基づいて生成される印刷ドットパターンと前記第1の印刷フラッシングパターンとを合成して第1の合成ドットパターン、もしくは前記印刷ドットパターンと前記第2の印刷フラッシングパターンとを合成して第2の合成ドットパターンを生成するフラッシングパターン合成部と、前記フラッシングパターン合成部で生成された前記第1の合成ドットパターンもしくは前記第2の合成ドットパターンに基づいて前記印刷ヘッドからインクを吐出させる印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の印刷方法および印刷装置は、このように、紙上フラッシングによってインクノズル内のインクの増粘を抑制できる。従って、印刷時のスループットを低下させることなく、インクノズルの目詰まりを予防あるいは解消できる。特に、本発明では、基準印刷速度である第1の印刷速度で印刷するときは、基準となるパターンである第1のフラッシングパターンを繰り返し配列して印刷フラッシングパターンを形成できる。また、第1の印刷速度と異なる第2の印刷速度で印刷するときは、第1のフラッシングパターンの行数を速度比に応じて増減して第2のフラッシングパターンを生成し、これを第1のフラッシングパターンと同様に繰り返し配列して、印刷フラッシングパターンを生成できる。これにより、異なる印刷速度であっても紙上フラッシングの頻度を同程度に保つように印刷フラッシングパターンを生成できる。従って、様々な印刷速度での印刷時に同程度の頻度で紙上フラッシングを実施でき、インクノズルの目詰まりを予防あるいは解消できる。また、印刷速度毎に異なる基準フラッシングパターンを記憶させておく必要がないため、紙上フラッシングの実施に必要なデータの記憶容量を小さくすることができ、画像処理の負荷も小さい。
本発明において、前記第2のフラッシングパターンにおける前記フラッシングドットの前記行方向の座標は、前記第1のフラッシングパターンにおける前記フラッシングドットの前記行方向の座標に前記速度比を乗じて決定されていることが望ましい。このようにすると、印刷速度が異なっても同様なタイミングで紙上フラッシングを実施できる。従って、フラッシングの頻度を一定に保つことができる。よって、インクノズルの目詰まりを予防あるいは解消できる。
また、本発明において、前記第1のフラッシングパターンは、前記フラッシングドットを1列に1つ含むことが望ましい。このように、第1のフラッシングパターンの行方向のサイズをフラッシングの1周期のサイズとすることにより、第1のフラッシングパターンのサイズを小さくすることができる。よって、必要な記憶容量を小さくすることができる。
ここで、前記第1の印刷速度は、前記第2の印刷速度よりも遅い速度であることが望ましい。このようにすると、フラッシングドットの発生周期をドット数に置き換えたサイズが小さいため、第1のフラッシングパターンのサイズを小さくすることができる。よって、必要な記憶容量を小さくすることができる。
また、本発明において、前記印刷ヘッドをメンテナンスユニットに対向させて、予め設定したタイミングで前記メンテナンスユニットにインクを吐出する定期フラッシングを行うことが望ましい。このようにすると、ライン型の印刷ヘッドで最大印刷幅よりも狭い印刷領域に印刷する場合のように、印刷領域外のインクノズルが使用されずに印刷が行われる場合においても、定期フラッシングによってインクノズルの目詰まりを予防あるいは解消できる。
本発明を適用したプリンターの制御系を示す概略ブロック図である。 図1のプリンターの印刷ヘッドおよびメンテナンスユニット、ならびに印刷用紙を模式的に示す説明図である。 入力データからヘッド駆動データへの変換工程を示す説明図である。 基準フラッシングパターンの説明図である。 調整フラッシングパターンおよびその生成方法の説明図である。 印刷フラッシングパターンの説明図である。 印刷フラッシングパターンと印刷ドットパターンをインク色別にオフセットして重ね合わせた状況を示す説明図である。 オフセット位置情報テーブルの説明図である。 印刷フラッシングパターンと印刷ドットパターンの合成方法の説明図である。 フラッシングドット合成テーブルの説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した印刷装置および印刷方法の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発明をインクジェットプリンターに適用したものであるが、本発明は、スキャナー、ファクシミリ等の機能を備える印刷装置にも適用可能である。また、以下の実施の形態はラインヘッド方式の印刷ヘッドを備えるものであるが、本発明はシリアルヘッド方式の印刷ヘッドを備える印刷装置にも適用可能である。
(プリンター)
図1は本発明を適用したプリンターの制御系を示す概略ブロック図であり、図2は図1のプリンターの印刷ヘッドおよびメンテナンスユニット、ならびに印刷用紙を模式的に示す説明図である。図1、図2に示すように、プリンター1は、シアンインクC、マゼンタインクM、イエローインクY、ブラックインクBkの4色のインクのインク滴を吐出する印刷ヘッド2と、印刷ヘッド2による印刷位置を経由する搬送経路に沿って印刷用紙P(記録媒体)を搬送する搬送機構3と、メンテナンスユニット4と、印刷ヘッド2、搬送機構3、メンテナンスユニット4等を制御する制御部5と、印刷対象の入力データ(画像データや文書データ等)を受信する通信部6等を備える。本形態では、印刷用紙Pとして、長尺の台紙に一定間隔でラベルが貼り付けられているラベル紙を用いている。ラベル紙の場合、ラベルの全領域あるいはラベル上の所定の領域が印刷領域P1となる。なお、印刷用紙Pとして、ラベルが貼り付けられていない連続用紙や単票紙を用いても良い。
印刷ヘッド2はライン型のインクジェットヘッドであり、図2に示すように、印刷用紙Pの搬送方向Aに沿って所定の間隔で配列された4組のインクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkを備える。インクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkは、いずれも、搬送方向Aと交差する紙幅方向Bの長さが印刷用紙Pの最大幅よりも長く、印刷用紙Pの上にインクを吐出して印刷を行う。印刷用紙Pの搬送方向Aの最上流に配置されたインクジェットヘッド2Bkは黒インクBkを吐出するものであり、その下流側のインクジェットヘッド2CはシアンインクCを吐出するものである。また、インクジェットヘッド2Cの下流側に配置されたインクジェットヘッド2MはマゼンタインクMを吐出するものであり、その下流側のインクジェットヘッド2YはイエローインクYを吐出するものである。
インクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkは、搬送方向Aと交差する紙幅方向Bに配列された4個のヘッドユニット21〜24を備える。4個のヘッドユニット21〜24は、隣り合うヘッドユニットが搬送方向Aに前後するように並んでいる。また、4個のヘッドユニット21〜24は、複数のインクノズル25を紙幅方向Bに所定のノズルピッチで配列したインクノズル列を2列備える。ノズルピッチは、例えば、300dpiに設定される。2列のインクノズル列は、紙幅方向Bの位置を、隣り合うノズル間の距離(ノズルピッチ)の1/2の寸法ずらして配置される。また、紙幅方向Bで隣り合うヘッドユニット21、22は、その端部分のインクノズル25が搬送方向Aに見たときに重なり合うように配置される。同様に、紙幅方向Bに隣り合うヘッドユニット22、23およびヘッドユニット23、24においても、その端部分のインクノズル25が搬送方向Aに見たときに重なり合うように配置される。
メンテナンスユニット4は、印刷ヘッド2の待機位置、例えば、搬送経路の幅方向の外側に配置される。印刷ヘッド2は、図示しないヘッド移動機構によって、搬送経路の印刷用紙Pに対向する位置と、メンテナンスユニット4に対向する位置に移動する。印刷が行われない待機状態では、メンテナンスユニット4によって、印刷ヘッド2のノズル面がキャッピングされる。また、印刷開始前や、印刷待機中などの所定のタイミングで、メンテナンスユニット4に対向する位置に印刷ヘッド2を移動させて、メンテナンスユニット4に向けてインクノズル25からインクを吐出する定期のフラッシングが実施される。本形態では、後述するように、印刷中に、印刷動作と並行して、印刷領域P1と対向する位置にあるインクノズル25からインク滴を吐出するフラッシング(いわゆる、紙上フラッシング)を実施する。また、定期のフラッシングでは、印刷時に使用されないインクノズル25、例えば、印刷領域P1の紙幅方向Bの外側の位置にあるインクノズル25を含むインクノズル25のフラッシングを実施する。従って、印刷領域P1から外れた位置にあるインクノズル25についてもフラッシングを実施でき、その目詰まりを予防あるいは解消できる。
(制御系)
プリンター1の制御系は、図1に示すように、CPU等を備える制御部5で構成される。制御部5の入力側には、通信部6が接続される。制御部5には、通信部6を介して、コンピューターなどの外部の機器から、印刷対象の入力データ(画像データや文書データ等)が供給される。一方、制御部5の出力側には、印刷ヘッド2、搬送機構3、メンテナンスユニット4等が接続される。搬送機構3は、印刷用紙Pを搬送する紙送りローラー対、制御部5からの制御信号によって回転する搬送モーター、搬送モーターの回転を紙送りローラー対に伝達する駆動力伝達機構などの公知の機構を備える。
制御部5は、記憶部51、レンダリング部52、色変換処理部53、2値化処理部54、フラッシングパターン決定部55、フラッシングパターン合成部56、印刷制御部57、サイズ調整部58等を備える。また、制御部5は、搬送機構3を制御して指定された速度で印刷用紙Pを搬送する搬送制御部(図示省略)を備える。
記憶部51は、色変換ルックアップテーブル61、SMLテーブル62、基準フラッシングパターン63、オフセット位置情報テーブル64、フラッシングドット合成テーブル65等を記憶保持する。
(入力データからヘッド駆動データへの変換工程)
図3は、入力データからヘッド駆動データへの変換工程を示す説明図である。レンダリング部52は、印刷対象の入力データ10(印刷データ)を、指定された印刷サイズおよび解像度に応じた画素数の画像データ11に変換するレンダリング処理を行う。具体的には、入力データ10を指定された印刷サイズに拡大あるいは縮小し、指定された解像度となるように画素に分解する。レンダリング処理後の画像データ11の画素は、RGB表色系の色データ(RGB多値データ)となっている。
色変換処理部53は、レンダリング処理後の画像データ11の画素(RGB多値データ)を、色変換ルックアップテーブル61を参照して、C、Y、M、Bkの4色のインク量データ12(12Bk、12C、12M、12Y)に分解する色変換処理を行う。色変換ルックアップテーブル61には、RGB表色系の色データであるRGB多値データ(R、G、Bの組み合わせ)に対して、C、Y、M、Bkの4色のインク量データが対応付けられる。C、Y、M、Bkのインク量データは、例えば、8ビットの階調値(256階調)で表される。
2値化処理部54は、色変換処理後のインク量データ12(12Bk、12C、12M、12Y)について、画素のインク量データを、インクノズル25によって形成可能な4階調のドットデータに変換する処理を行う。SMLテーブル62には、C、M、Y、Bkのインク量データの階調値と、空白ドットを含む4種類のドットの発生率が対応づけられる。4種類のドットは、Null(空白ドット)、S(小ドット)、M(中ドット)、L(大ドット)である。2値化処理部54は、まず、SMLテーブル62を参照して、画素のインク量データを4種類のドットの発生率データに変換するドット割合決定処理を行い、しかる後に、画素におけるドット生成の有無をドットサイズ別に決定するハーフトーン処理を行う。これにより、インク色別に、画素の位置に対して空白ドットを含む4種類の印刷ドットのいずれかが指定された印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)が生成される。
サイズ調整部58(フラッシングパターン生成部)は、印刷速度に基づき、基準フラッシングパターン63(第1のフラッシングパターン)のサイズを調整して調整フラッシングパターン63A(第2のフラッシングパターン)を生成する処理を行う。基準フラッシングパターン63および調整フラッシングパターン63Aの具体的な構成については後述する。プリンター1の印刷速度は、基準印刷速度Fと、基準印刷速度Fよりも速い高速印刷用速度F1(所定の印刷速度)の少なくとも2種類に設定可能である。なお、高速印刷用速度F1よりも更に速い印刷速度を設定することも可能であり、印刷速度を3つ以上設定することもできる。この場合には、印刷速度に応じて調整フラッシングパターン63Aを生成する。印刷速度は、入力データ10において指定される。なお、入力データ10とは別の制御コマンドを制御部5に入力して、印刷速度を設定してもよい。
フラッシングパターン決定部55は、基準フラッシングパターン63あるいは調整フラッシングパターン63Aと、入力データ10の印刷サイズに基づき、印刷フラッシングパターン66を決定するフラッシングパターン決定処理を行う。印刷フラッシングパターン66は、入力データ10の印刷領域P1への印刷と並行して印刷領域P1にインク滴を吐出する紙上フラッシングを行うにあたって、インク滴を吐出するインクノズル25およびそのタイミングを指定するパターンである。印刷フラッシングパターン66の具体的な構成については後述する。
フラッシングパターン合成部56は、ハーフトーン処理後の印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)と、印刷フラッシングパターン66とを合成するフラッシングパターン合成処理を行う。フラッシングパターン合成処理は、後述するように、オフセット位置情報テーブル64(図8参照)およびフラッシングドット合成テーブル65(図10参照)を参照して行われる。
印刷制御部57は、印刷フラッシングパターン66を合成した後の合成ドットパターン14(14Bk、14C、14M、14Y)の各ドットを、インクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkのインクノズル25に割り当てることで、印刷ヘッド2の駆動に用いるヘッド駆動データ15を生成するヘッド駆動データ生成処理を行う。そして、生成したヘッド駆動データに基づいて印刷ヘッド2からのインクの吐出を制御する。ここで、各色のインクノズル25は、上述したように4個のヘッドユニット21〜24の端部分において搬送方向Aに重複する。このため、ヘッド駆動データ生成処理では、重複する2つのヘッドユニットのどちらか一方のインクノズル25にドットを割り当てるマスク処理が行われる。また、このマスク処理では、搬送方向Aに重複するインクノズル25に割り当てられるドットが、紙上フラッシングのドット(後述するフラッシングドットDf)あるいはこれと印刷ドットを合成したドットである場合には、重複するインクノズル25の両方にドットを割り当てる。
(基準フラッシングパターン)
図4は基準フラッシングパターン63の説明図である。この図に示すように、基準フラッシングパターン63(第1のフラッシングパターン)は、n列×m行のドットマトリクスパターンであり、空白ドットおよびフラッシングドットDfによって構成されている。図4では、説明を単純にするため、10列×10行のドットマトリクスパターンの例を示しているが、これとは異なる行数および列数のドットマトリクスパターンを用いることもできる。なお、以下の説明において、「列が並ぶ方向」を「列方向」とし、「行が並ぶ方向」を「行方向」とする。すなわち、図4に示すように、基準フラッシングパターン63は、列方向Vにn列が並び、行方向Hにm行が並ぶドットマトリクスパターンである。
基準フラッシングパターン63の列方向Vは、インクノズル25の配列方向に対応している。印刷ヘッド2が備える4組のインクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkは、インクノズル25の紙幅方向Bの配列数が同じであり、紙幅方向Bの列数は、本形態では3200列となる。基準フラッシングパターン63における列方向Vのドット配列数(すなわち、列数n)は、印刷ヘッド2におけるインクノズル25の紙幅方向Bの配列数(3200)よりも少なく設定される。
また、基準フラッシングパターン63の行方向Hは、フラッシングの実施タイミングに対応する。基準フラッシングパターン63の行方向Hのサイズ(すなわち、行数m)は、フラッシングの実施周期(すなわち、インク滴の吐出周期/フラッシングドットDfの発生周期)をドット数に置き換えたものである。例えば、0.1秒に1回フラッシングを実施する場合、この期間(0.1秒)に印刷されるドット数(すなわち、行数m)は、印刷速度や解像度の設定にもよるが、1000〜10000ドットの範囲内の数となる。例えば、フラッシングドットDfの発生周期が5000ドットの場合、行数mは5000に設定される。なお、行数mをフラッシングドットDfの発生周期の整数倍にしても良いが、基準フラッシングパターン63のサイズを小さくするため、行数m=フラッシングドットDfの発生周期とする。
ここで、解像度が一定の場合に、印刷速度が遅くなると、1周期のドット数が少なくなる。また、印刷速度が一定で、解像度が変化する場合も、1周期のドット数が少なくなる。印刷速度は、単位時間に印刷される寸法(搬送方向Aの長さ)であり、例えば、300mm/secなどの値が用いられる。基準フラッシングパターン63の行方向Hのサイズはフラッシングの1周期のドット数であるが、1周期のドット数は、印刷速度および解像度に比例して増減される。上述したように、プリンター1は、解像度を一定として、複数の印刷速度での印刷が可能である。そして、フラッシング発生周期のドット数が最も少ない速度、すなわち、最も遅い印刷速度である基準印刷速度F(第1の印刷速度)でのフラッシング1周期分のサイズ(ドット数)が、基準フラッシングパターン63の行方向Hのサイズ(ドット数)になっている。
基準フラッシングパターン63は、1周期のフラッシングパターンであるため、1列に1つのフラッシングドットDfを含む。各列のフラッシングドットDfの位置によってフラッシングの実施タイミングが指定される。フラッシングドットDfの位置は、n列のうちの一部では一致しており、他の列では互いに異なる。例えば、図4の例では、基準フラッシングパターン63の3列目と10列目では1行目にフラッシングドットDfが配置されている。一方、他の8つの列では、フラッシングドットDfの位置は異なる行(2〜7行、9〜10行の8つの行)に分散する。なお、n列のうちの3列以上でフラッシングドットDfを同じ行に配置してもよい。
(印刷速度が異なる場合の基準フラッシングパターン63のサイズ調整)
図5は調整フラッシングパターン63Aおよびその生成方法の説明図である。サイズ調整部58は、指定された印刷速度が基準印刷速度F(第1の印刷速度)のとき、調整フラッシングパターン63(第2のフラッシングパターン)を生成する処理を行わない。一方、指定された印刷速度が基準印刷速度Fと異なる速度のとき、指定された印刷速度と基準印刷速度Fとの速度比Rに基づいて基準フラッシングパターン63の行数を増やすサイズ調整処理を行い、調整フラッシングパターン63Aを生成する。図5の例は、指定された印刷速度が高速印刷用速度F1(第2の印刷速度)であり、高速印刷用速度F1と基準印刷速度Fとの速度比Rが2.5(すなわち、F1=2.5F)の場合の例である。調整フラッシングパターン63Aは、基準フラッシングパターン63と同じく1周期のフラッシングパターンである。調整フラッシングパターン63Aの行方向Hのサイズである行数は、速度比Rに基づき、m×Rで決定される。すなわち、m=10、R=2.5の場合、行数=25となる。m×Rが小数点以下の端数を含む場合、端数を切り捨てた行数となる。速度比Rは、入力データ10で指定するか、あるいは、入力データ10において基準速度モードと高速印刷モードなどの印刷モードを指定し、記憶部51には印刷モードと速度比との対応テーブルを記憶させておき、対応テーブルを参照して、印刷モードに対応する速度比Rを決定する処理を行っても良い。
調整フラッシングパターン63Aの各列には、基準フラッシングパターン63の各列と同様に、1列に1つのフラッシングドットDfが含まれる。調整フラッシングパターン63Aは、基準フラッシングパターン63を行方向HにR倍に比例拡大したパターンであり、各列におけるフラッシングドットDfの位置は、行方向HにR倍に比例拡大した位置に決定される。すなわち、元の基準フラッシングパターン63におけるフラッシングドットDfの座標が(g、h(gは行番号すなわち行方向Hの座標、hは列番号すなわち列方向Vの座標))であるとき、g×Rを算出して、この値に基づいて調整フラッシングパターン63AにおけるフラッシングドットDfの位置を決定する。具体的には、g×Rから小数点以下の端数を切り捨てた値g1を算出する。そして、座標(g1、h)を調整フラッシングパターン63AにおけるフラッシングドットDfの位置に決定する。全てのフラッシングドットDfについてこのように座標を算出することで、調整フラッシングパターン63AにおけるフラッシングドットDfの配置が決定される。そして、このような配置を実現するように基準フラッシングパターン63に空白行を付加して、調整フラッシングパターン63Aを生成する。
図5には、サイズ調整処理における行番号g(行方向Hの座標)の変換例を示している。g×Rから小数点以下の端数を切り捨てる処理によって、元の基準フラッシングパターン63の行番号g(具体的には、1、2・・・10)が、g1(具体的には、2、5、7、10、12、15、17、22、25)に変換される。そして、フラッシングドットDfを変換後の行に移動させ、空白行として、1、3、4、6、8、9、11、13、14、16、18、29、21、23、24行の全15行を追加する。これにより、基準印刷速度Fでの印刷時と同じ周期でインクノズル25からインク滴を吐出できる調整フラッシングパターン63Aが生成される。
なお、図5の例は、先頭行を1行目として行番号を設定してサイズ調整処理を行った例であるが、先頭行の行番号を0行目として行番号g1を算出してサイズ調整処理を行ってもよい。この方法でも、フラッシングドットDfを行方向Hに比例拡大した位置に移動させることができる。また、速度比Rを2.5と異なる値にした場合にも、同様にフラッシングドットDfの発生頻度を調整できる。なお、本形態では、g×Rから小数点以下の端数を切り捨ててg1を算出しているが、小数点以下の端数を切り上げる方法、あるいは、四捨五入する方法でg1を算出してサイズ調整を行っても良い。
(印刷フラッシングパターン)
図6は印刷フラッシングパターン66の説明図であり、印刷用紙Pに所定ピッチで配列された複数の印刷領域P1に複数の入力データ10を続けて印刷する場合に用いる複数の印刷フラッシングパターン66の例を示している。また、図6の例は、印刷速度が基準印刷速度Fであって、基準フラッシングパターン63から印刷フラッシングパターン66を生成する場合の例である。図6に示すように、印刷用紙Pには、隣り合う印刷領域P1の間に非印刷領域が配置される。第1の印刷領域P1(1)には第1の入力データ10(1)を印刷し、続いて、第2の印刷領域P1(2)には第2の入力データ10(2)を印刷する。3以上の入力データ10を続けて印刷する場合には、同様に、i番目(i≧3)の印刷領域P1(i)まで入力データ10(i)を続けて印刷する。
このとき、フラッシングパターン決定部55によって、入力データ10((1)、10(2)・・・10(i))のそれぞれに対して、その印刷サイズに対応するサイズの印刷フラッシングパターン66(66(1)、66(2)・・・66(i))が形成される。すなわち、第1の入力データ10(1)の印刷サイズと同一サイズの第1の印刷フラッシングパターン66(1)、第2の入力データ10(2)の印刷サイズと同一サイズの第2の印刷フラッシングパターン66(2)が生成される。同様に、i番目の入力データ10(i)の印刷サイズと同一サイズの印刷フラッシングパターン66(i)が生成される。印刷フラッシングパターン66(66(1)、66(2)・・・66(i))は、後述する合成処理によって、入力データ10(10(1)、10(2)・・・10(i))から生成された印刷ドットパターン13(13(1)、13(2)・・・13(i))と合成される。
入力データ10(10(1)、10(2)・・・10(i))の印刷サイズは、上述したレンダリング処理後の画像データ11のサイズであり、より具体的には、画素を印刷ドットに置き換えた印刷ドットパターン13のサイズである。印刷速度が基準印刷速度Fのとき、印刷フラッシングパターン66(66(1)、66(2)・・・66(i))は、基準フラッシングパターン63の行方向Hを搬送方向Aと一致させ、列方向Vを搬送方向Aと交差する紙幅方向Bと一致させる向きに配置して、この基準フラッシングパターン63を行方向H(搬送方向A)および列方向V(紙幅方向B)に配列して生成される。例えば、印刷フラッシングパターン66(1)には、基準フラッシングパターン63が行方向Hおよび列方向Vに複数回繰り返して配列される。このような方法で、1周期のフラッシングパターンである基準フラッシングパターン63から、任意の印刷サイズと同じサイズの印刷フラッシングパターン66を生成する。ここで、印刷速度が基準印刷速度Fと異なる速度のときは、調整フラッシングパターン63Aが生成される。この場合には、フラッシングパターン決定部55は、基準フラッシングパターン63に代えて調整フラッシングパターン63Aを用いて、同様に印刷フラッシングパターン66を生成する。
図6に示す例では、第1の印刷フラッシングパターン66(1)の先頭行は、基準フラッシングパターン63の1行目のドット列である。一方、第1の印刷フラッシングパターン66(1)の最終行は、基準フラッシングパターン63のk行目(k<m)のドット列である。このように、第1の入力データ10(1)の搬送方向Aの印刷サイズが基準フラッシングパターン63の行方向Hのサイズの整数倍でない場合、第1の印刷フラッシングパターン66(1)の最終行(k行)は、基準フラッシングパターン63の最終行(m行)とは異なるドット列になる。
フラッシングパターン決定部55は、基準フラッシングパターン63の途中、すなわち、m行目よりも前の行で第1の印刷フラッシングパターン66(1)が終わる場合には、次の印刷で使用される第2の印刷フラッシングパターン66(2)の先頭行を、直前に用いられた第1の印刷フラッシングパターン66(1)の最終行に基づいて決定する。具体的には、第2の印刷フラッシングパターン66(2)の先頭行を、第1の印刷フラッシングパターン66(1)の最終行(k行)の次の行(k+1行)にする。同様に、i番目の印刷フラッシングパターン66(i)の先頭行を、直前の印刷フラッシングパターン66(i−1)の最終行であるj行(j<m)の次の行(j+1行)とする。
このように、連続印刷の場合には、直前の印刷フラッシングパターン66の最終行に基づいて基準フラッシングパターン63の位置をオフセットして配列して、次の印刷フラッシングパターン66を生成する。その結果、連続して使用される2つの印刷フラッシングパターン66にわたって、基準フラッシングパターン63で定めたフラッシングの頻度が保たれるようにフラッシングドットDfが配列されることになる。これにより、複数の印刷領域P1への連続印刷の全工程において、基準フラッシングパターン63で定めたフラッシングの頻度が保たれるように、フラッシングドットDfの配列が決定される。
また、基準フラッシングパターン63に代えて調整フラッシングパターン63Aを行方向Hおよび列方向Vに配列して印刷フラッシングパターン66を決定する場合においても、同様に、印刷フラッシングパターン66の先頭行を直前の印刷フラッシングパターン66の最終行を考慮して決定することで、調整フラッシングパターン63Aで定めたフラッシングドットDfの発生頻度が保たれる。これは、基準フラッシングパターン63で定めたフラッシングの発生頻度と同じであるため、印刷速度が異なっても、同一の頻度でフラッシングドットDfを発生させることができる。
(印刷フラッシングパターンの合成)
図7は、印刷フラッシングパターン66と印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)をインク色別にオフセットして重ね合わせた状況を示す説明図である。また、図8はオフセット位置情報テーブル64の説明図である。図8に示すように、オフセット位置情報テーブル64には、C、Y、M、Bkの4つのインク色について、行方向Hのオフセット量Dhおよび列方向Vのオフセット量Dvの組み合わせである色別オフセット量(Dh、Dv)が対応づけられる。色別オフセット量(Dh、Dv)の値は、例えば、Bk、C、M、Yの順に、(0、0)、(4、1)、(6、3)、(5、5)のように設定される。なお、色別オフセット量は、DhとDvの一方あるいは両方が互いに異なっていればよく、図8に示す値に限定されるものではない。
印刷フラッシングパターン66と印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)との合成処理では、まず、4つの印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)に対して、同一の印刷フラッシングパターン66を、指定された色別オフセット量(Dh、Dv)だけずらして重ね合わせる。具体的には、図7(a)に示すように、印刷ドットパターン13Bkには、色別オフセット量(0、0)に基づき、印刷フラッシングパターン66がオフセットなしで重ね合わされる。同様に、図7(b)に示すように、印刷ドットパターン13Cには、色別オフセット量(4、1)に基づき、印刷フラッシングパターン66が行方向Hに4ドット、列方向Vに1ドットずらして重ね合わされる。また、図7(c)に示すように、印刷ドットパターン13Mには、色別オフセット量(6、3)に基づき、印刷フラッシングパターン66が行方向Hに6ドット、列方向Vに3ドットずらして重ね合わされる。そして、図7(d)に示すように、印刷ドットパターン13Yには、色別オフセット量(5、5)に基づき、印刷フラッシングパターン66が行方向Hに5ドット、列方向Vに5ドットずらして重ね合わされる。
図7(e)に示すように、印刷フラッシングパターン66は、インク色によってオフセット位置をずらして重ね合わせられ、印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)と合成される。すなわち、印刷ドットパターン13Bkと印刷フラッシングパターン66が黒インクに対するオフセット量(0、0)に基づいて合成され、印刷ドットパターン13Cと印刷フラッシングパターン66がシアンインクに対するオフセット量(4、1)に基づいて合成され、印刷ドットパターン13Mと印刷フラッシングパターン66がマゼンダインクに対するオフセット量(6、3)に基づいて合成され、印刷ドットパターン13Yと印刷フラッシングパターン66がイエローインクに対するオフセット量(5、5)に基づいて合成される。このように、インク色によってオフセット位置をずらすことで、フラッシングドットDfの位置が複数のインク色について重なり合うことを回避できる。これにより、紙上フラッシングの実施による印刷結果の変化(すなわち、フラッシングによるドットの追加や、ドットサイズの変更)を目立たないようにすることができる。従って、印刷領域にフラッシングを実施したことによる印刷品質の低下を抑制できる。また、オフセット位置をずらすことで、複数のインク色のインクを吐出する複数のインクノズル群に対して、同一の印刷フラッシングパターン66を用いることができる。従って、処理負担を小さくでき、記憶容量も少なくて済む。
図9は印刷フラッシングパターン66と印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)の合成方法の説明図であり、フラッシングドットDfが重ね合わされた位置でのドットサイズの変化を示している。また、図10はフラッシングドット合成テーブル65の説明図である。フラッシングドット合成テーブル65には、印刷ドットにおける4階調のドットサイズについて、フラッシングドットDfが重なった場合に最終的に採用する最終ドットサイズ(すなわち、補正後のドットサイズ)が対応付けられる。図9、図10は、フラッシングドットDfのドットサイズをMに設定した場合について例示している。
フラッシングドット合成テーブル65は、印刷ドットにフラッシングドットDfが重なったときは、ドットサイズの大きい方を最終的なドットサイズとして採用するように設定される。具体的には、図10に示すように、Mより小さいサイズの印刷ドットD(Null)、D(S)にフラッシングドットDfが重なったときは、ドットサイズをMドットに変換して、最終ドットDt(M)を採用する。一方、MまたはLサイズの印刷ドットD(M)、D(L)にフラッシングドットDfが重なったときは、元の印刷ドットのドットサイズをそのまま用いて、最終ドットDt(M)あるいはDt(L)を採用する。フラッシングドット合成テーブル65を参照することで、図9に示すように、印刷フラッシングパターン66を重ね合わされた印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)から合成ドットパターン14(14Bk、14C、14M、14Y)が生成される。このように、異なるサイズのドットが重なったときはサイズすなわちインクの吐出量が多いドットサイズを採用することで、ノズル面近傍のインクの粘度の増大を抑制できる。また、このような合成方法では、単にフラッシングドットDfのドットサイズ(Mサイズ)に置き換える方法と比較して、フラッシングドットDfの合成に伴う印刷データの変化を最小限にすることができる。
(印刷方法)
プリンター1の制御部5は、画像データや文書データなどの入力データ10を通信部6を介して受け取ると、この入力データ10に対して上述したレンダリング処理、色変換処理、2値化処理(ドット割合決定処理およびハーフトーン処理)を行い、上述した印刷フラッシングパターン66の決定処理および印刷ドットパターン13(13Bk、13C、13M、13Y)との合成処理を行って、合成ドットパターン14に基づいてヘッド駆動データ15を生成する。
その一方で、制御部5は、印刷用紙Pを印刷ヘッド2に向けて搬送し、印刷ヘッド2による印刷位置に印刷用紙Pの印刷領域P1の先頭部分を位置決めする頭出し動作を行う。そして、頭出し動作が完了すると、生成したヘッド駆動データ15に基づいて、インクノズル25に対応する圧電素子に印加される電圧のパルスを駆動信号として生成して、印刷ヘッド2に供給する。これにより、印刷ヘッド2が駆動され、インクジェットヘッド2C、2M、2Y、2Bkの各インクノズル25からインク滴が吐出されて、入力データ10で指示された内容の印刷が行われる。制御部5は、指定された印刷速度(基準印刷速度F、あるいは、高速印刷用速度F1)に従い、ヘッド駆動データ15に基づいて印刷ヘッド2を駆動して印刷用紙Pにインクを吐出する動作と、印刷用紙Pを搬送する動作とを行う。
ヘッド駆動データ15には印刷フラッシングパターン66が合成されているので、ヘッド駆動データ15に従って印刷ヘッド2を駆動することで、入力データ10の印刷を行うインクドットの形成動作と、インクノズル25のフラッシングを行うインクドットの形成動作とが行われる。すなわち、指定された印刷速度での印刷領域P1への画像や文書等の印刷と、印刷領域P1へのフラッシング(紙上フラッシング)とが行われる。
以上のように、本形態のプリンター1では、入力データ10の印刷領域P1への印刷動作と紙上フラッシングとを行う。従って、印刷時のスループットを低下させることなく、インクノズル25の目詰まりを予防あるいは解消でき、印刷品質の低下を抑制できる。特に、本形態では、フラッシングの1周期のサイズの基準フラッシングパターン63を用いて任意の印刷サイズに相当するサイズの印刷フラッシングパターン66を生成できる。従って、小さなサイズの基準フラッシングパターン63から簡単な処理で印刷フラッシングパターン66を生成できる。このため、紙上フラッシングの実施に必要なデータの記憶容量が少なく、画像処理の負荷も小さい。
また、本形態では、基準印刷速度F(第1の印刷速度)での印刷のときは基準フラッシングパターン63(第1のフラッシングパターン)をそのまま用いるが、基準印刷速度Fと異なる印刷速度(例えば、高速印刷用速度F1/第2の印刷速度)での印刷も可能であり、このときは、基準印刷速度Fに対する高速印刷用速度F1の速度比Rに基づき、基準フラッシングパターン63を行方向Hに比例拡大するサイズ調整を行って、調整フラッシングパターン63A(第2のフラッシングパターン)を生成する。そして、基準フラッシングパターン63に代えて調整フラッシングパターン63Aを用いて印刷フラッシングパターン66を生成する。このようにすると、複数の印刷速度で印刷を行うときに、同じ頻度でインクノズル25からインク滴を吐出するように紙上フラッシングを実施できるが、そのために複数のフラッシングパターンを記憶しておく必要がない。従って、紙上フラッシングの実施に必要なデータの記憶容量を小さくすることができる。
また、本形態では、最も遅い印刷速度を基準印刷速度Fとして、基準印刷速度Fでの印刷で用いられる1周期のフラッシングドットDfの配置パターンを基準フラッシングパターン63としている。従って、基準フラッシングパターン63のサイズを小さくすることができ、紙上フラッシングの実施に必要なデータの記憶容量を小さくすることができる。なお、基準印刷速度Fよりも遅い印刷速度を設定して、基準フラッシングパターン63を比例縮小することによって調整フラッシングパターン63Aを生成することも可能であるが、この場合には、基準フラッシングパターン63が最小のサイズとならないため、最も遅い印刷速度で用いるパターンを基準フラッシングパターン63に設定することが望ましい。
(他の形態)
(1)上記形態は、印刷速度をパラメーターとして、基準印刷速度Fのときに用いる基準フラッシングパターン63を基準として、紙上フラッシングにおけるフラッシングの頻度(すなわち、フラッシングドットDfの行方向Hの発生頻度)を一定頻度(例えば、0.1秒に1回)に保つように調整フラッシングパターン63Aを生成するものであったが、フラッシングの頻度の適正値は0.1秒に1回に限定されるものではなく、印刷に関する各種のパラメーターによって変動する。例えば、メンテナンスユニット4に印刷ヘッド2を対向させてインクを吐出する定期フラッシングを高頻度で行うときには、紙上フラッシングにおけるインク滴の吐出頻度を低くすることが望ましい。一方、定期フラッシングの頻度を低くするときには、紙上フラッシングにおけるインク滴の吐出頻度を高くすることが望ましい。
紙上フラッシングにおけるインク滴の吐出頻度の適正値が変わる場合に、これを調整する制御は、上記形態において基準フラッシングパターン63を速度比Rに基づいて比例拡大したのと同じ処理によって行うことができる。例えば、定期フラッシングの実施頻度が異なる複数の印刷モードに対して、適正なインク滴の吐出頻度(例えば、フラッシングドットDfの行方向Hの発生頻度に置き換えた値)を対応付けた頻度設定テーブルを作成して、記憶部51に記憶させておく。そして、印刷を行うときには、サイズ調整部58がこの頻度設定テーブルを参照してサイズ調整比率を決定し、サイズ調整比率に基づいて基準フラッシングパターン63を行方向Hに比例拡大あるいは比例縮小して、調整フラッシングパターン63Bを生成する。
基準フラッシングパターン63は、上記形態において基準印刷速度Fを最も低速の印刷速度にしたのと同様に、定期フラッシングの頻度が最も低頻度の場合に合わせたパターンに決定しておくことが望ましい。このようにすると、紙上フラッシングにおけるインク滴の吐出頻度が最も高いパターン、すなわち、最も小さいサイズのパターンが基準フラッシングパターン63になる。従って、基準フラッシングパターン63の記憶容量が少なくて済む。
(2)印刷速度と定期フラッシングの頻度の両方をパラメーターとして、調整フラッシングパターン63Aを生成してもよい。また、解像度や、環境条件(例えば、気温や湿度)などの他のパラメーターに応じて、同様に調整フラッシングパターン63Aを生成してもよい。複数のパラメーターを用いる場合には、複数のパラメーターの組み合わせとフラッシングドットDfの発生頻度とを対応づけたテーブルを作成して、これを参照して基準フラッシングパターン63を比例拡大あるいは比例縮小する比率を決定すればよい。
1…プリンター(印刷装置)、2…印刷ヘッド、2Bk、2C、2M、2Y…インクジェットヘッド、3…搬送機構、4…メンテナンスユニット、5…制御部、6…通信部、10…入力データ(印刷データ)、11…画像データ、12(12Bk、12C、12M、12Y)…インク量データ、13(13Bk、13C、13M、13Y)…印刷ドットパターン、14(14Bk、14C、14M、14Y)…合成ドットパターン、15…ヘッド駆動データ、21〜24…ヘッドユニット、25…インクノズル、51…記憶部、52…レンダリング部、53…色変換処理部、54…2値化処理部、55…フラッシングパターン決定部、56…フラッシングパターン合成部、57…印刷制御部、58…サイズ調整部、61…色変換ルックアップテーブル、62…SMLテーブル、63…基準フラッシングパターン(第1のフラッシングパターン)、63A…調整フラッシングパターン(第2のフラッシングパターン)、64…オフセット位置情報テーブル、65…フラッシングドット合成テーブル、66…印刷フラッシングパターン、A…搬送方向、B…紙幅方向、D…印刷ドット、Df…フラッシングドット、Dt…最終ドット、H…行方向、V…列方向、P…印刷用紙(記録媒体)、P1…印刷領域、R…速度比

Claims (10)

  1. 第1の印刷速度で印刷するときは、
    フラッシングドットを含むn列×m行(n、mはいずれも2以上の整数)の第1のフラッシングパターンを記録媒体の搬送方向と交差する列方向および前記搬送方向である行方向に配列して、印刷データに基づく印刷ドットパターンに対応するサイズの第1の印刷フラッシングパターンを決定し、
    前記印刷ドットパターンと前記第1の印刷フラッシングパターンとを合成して第1の合成ドットパターンを生成し、
    生成した前記第1の合成ドットパターンに基づいて印刷ヘッドのインクノズルから前記記録媒体にインクを吐出し、
    前記第1の印刷速度と異なる第2の印刷速度で印刷するときは、
    前記第1のフラッシングパターンの行数を前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度との速度比に基づいて一定の頻度でフラッシングされるよう調整した第2のフラッシングパターンを生成し、前記第2のフラッシングパターンを前記列方向および前記行方向に配列して、前記印刷ドットパターンに対応する前記サイズの第2の印刷フラッシングパターンを決定し、
    前記印刷ドットパターンと前記第2の印刷フラッシングパターンとを合成して第2の合成ドットパターンを生成し、
    生成した前記第2の合成ドットパターンに基づいて前記印刷ヘッドの前記インクノズルから前記記録媒体にインクを吐出することを特徴とする印刷方法。
  2. 前記一定の頻度は、前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度で同じ周期である請求項 1に記載の印刷方法。
  3. 前記第2のフラッシングパターンに含まれるフラッシングドットの前記行方向の座標は、前記第1のフラッシングパターンに含まれるフラッシングドットの前記行方向の座標に前記速度比を乗じて決定される請求項1または2に記載の印刷方法。
  4. 前記第1のフラッシングパターンは、前記フラッシングドットを1列に1つ含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷方法。
  5. 前記第1の印刷速度は、前記第2の印刷速度よりも遅い速度である請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷方法。
  6. 前記印刷ヘッドをメンテナンスユニットに対向させて、予め設定したタイミングで前記メンテナンスユニットにインクを吐出するフラッシングを行う請求項1ないしのいずれか1項に記載の印刷方法。
  7. インクノズルを有する印刷ヘッドと、
    記録媒体を第1の印刷速度及び前記第1の印刷速度と異なる第2の印刷速度で搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構を制御して、前記記録媒体を前記第1の印刷速度もしくは前記第2の印刷速度で搬送させる搬送制御部と、
    フラッシングドットを含むn列×m行(n、mはいずれも2以上の整数)の第1のフラッシングパターンを記憶する記憶部と、
    前記第1のフラッシングパターンに基づいて、前記第1のフラッシングパターンの行数を前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度との速度比に基づいて一定の頻度でフラッシ ングされるよう調整した第2のフラッシングパターンを生成するフラッシングパターン生成部と、
    前記第1のフラッシングパターンを前記記録媒体の搬送方向と交差する列方向および前記搬送方向である行方向に配列した第1の印刷フラッシングパターン、および、前記第2のフラッシングパターンを前記列方向および前記行方向に配列した第2の印刷フラッシングパターンを生成するフラッシングパターン決定部と、
    印刷データに基づいて生成される印刷ドットパターンと前記第1の印刷フラッシングパターンとを合成して第1の合成ドットパターン、もしくは前記印刷ドットパターンと前記第2の印刷フラッシングパターンとを合成して第2の合成ドットパターンを生成するフラッシングパターン合成部と、
    前記フラッシングパターン合成部で生成された前記第1の合成ドットパターンもしくは前記第2の合成ドットパターンに基づいて前記印刷ヘッドからインクを吐出させる印刷制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  8. 前記一定の頻度は、前記第1の印刷速度と前記第2の印刷速度で同じ周期である請求項 7に記載の印刷装置。
  9. 前記フラッシングパターン決定部は、前記第2のフラッシングパターンにおける前記フラッシングドットの前記行方向の座標を、前記第1のフラッシングパターンにおける前記フラッシングドットの前記行方向の座標に前記速度比を乗じて決定する請求項7または8に記載の印刷装置。
  10. 前記第1の印刷速度は、前記第2の印刷速度よりも遅い速度である請求項7ないし9の いずれか1項に記載の印刷装置。
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