JP6236775B2 - 検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検知装置に関するものである。
放電回路をトランジスタと抵抗器で構成し、組み電池セルのコネクタに嵌合するコネクタにより、組み電池セルと放電回路とを接続し、セル電圧比較回路を構成する3つのコンパレータの反転入力端子を組み電池セルの端子に、非反転入力端子を基準電圧源に接続し、当該コンパレータの入力端子を所定時間短絡することにより、コンパレータの入力側の浮遊容量を放電して、放電回路による短絡を解除した後に、コンパレータの入力端子電圧が短絡状態の電圧である場合には、組み電池セルとコンパレータの入力端子との間が非導通状態であると判断する電源装置が開示されている(特許文献1)。
特開2001−157367号公報
しかしながら、上記従来の電源装置では、例えば放電回路の内部で異常が発生した場合でも、組み電池セルとコンパレータの入力端子との間が非導通状態であると、判断されるため、異常の種類を区別した上で、異常を検知することができない、という問題があった。
本発明は、異常の種類を区別した上で、異常を検知することができる検知装置を提供する。
本発明は、第1のスイッチ手段を、複数のセルのうち第1のセルに対して電気的に並列に接続し、第2のスイッチ手段を、第1のセルに隣接する第2のセルに対して電気的に並列に接続し、第1のスイッチ手段をオンに、かつ、第2のスイッチ手段をオフにした第1の切り替え状態における電圧検出手段の検出電圧と、第1のスイッチ手段をオフに、かつ、第2のスイッチ手段をオンにした第2の切り替え状態における電圧検出手段の検出電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、セルの状態、容量調整手段の回路の状態、複数のセルの端子と容量調整手段の端子とを接続する接続手段の嵌合状態を検知することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、スイッチ手段を、第1切り替え状態から第2切り替え状態に切り替えたときに異常の種類に応じて、切り替え前後のセルの電圧が異なるため、第1の切り替え状態のセルの電圧と、第2の切り替え状態のセルの電圧とを比較することで、異常の種類を区別して検知することができる、という効果を奏する。
本発明の実施形態に係る電源システムのブロック図である。 図1のセル、コネクタ、放電抵抗及びスイッチ部の等価回路である。 図1のセル、コネクタ、放電抵抗及びスイッチ部の等価回路である。 図1のセル、コネクタ、放電抵抗及びスイッチ部の等価回路である。 図1の制御部及びバッテリコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 図5の異常検知制御の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る検知装置を備えた電源システムのブロック図である。図1の電源システムは、例えば車両等に搭載され、車両の動力源を制御するシステムである。以下、本例では電源システムを電気自動車に搭載した場合を例に説明するが、電源システムは車両以外の装置に搭載されてもよい。
図1に示すように、電源システムは、組電池1と、セルコントローラ2と、バッテリコントローラ3とを備えている。組電池1は、直列に接続された複数のセル11、12により構成され、車両の動力源である。セル11、12は、リチウムイオン電池等の二次電池により構成される。セル12は、セル11と隣接するように接続されている。なお、組電池1を構成するセルは3個以上であってもよい。
セルコントローラ2は、セル11、12の充電の状態を管理するコントローラである。また、セルコントローラ2は、セル11、12間のバラツキを調整する機能を有している。また、セルコントローラ2は、セル11、12の異常、組電池1とセルコントローラ2とを接続するコネクタの嵌合不良、及び、セルコントローラ2の内部回路の異常を検知する機能も有している。セルコントローラ2は、コネクタ20を介して組電池1に接続されている。セルコントローラ2は、バッテリコントローラ3と制御信号の送受信を行う。なお、セルコントローラ2が本例の検知装置に相当する。
バッテリコントローラ3は、セルコントローラ2を介して、組電池1の状態を管理するコントローラである。バッテリコントローラ3は、車両全体を制御するメインコントローラ(図示しない)とCAN通信網により接続されている。当該メインコントローラにより、図示しないモータを駆動させる際には、バッテリコントローラ3は、組電池1の出力電力を管理することで、組電池1を制御する。
セルコントローラ2は、コネクタ20、容量調整回路30、電圧センサ51、52、及び、制御部60を備えている。
コネクタ20は、組電池1とセルコントローラ2とを接続するためのコネクタである。コネクタ20は、互いに嵌合可能な一対の部材で構成され、当該一対の部材のうち一方の部材は、組電池1に設けられた端子に、他方の部材は、セルコントローラ2の端子に、それぞれ接続されている。
複数のコネクタ20は、セル11、12の正極及び負極の端子と対応して設けられている。そして、上記の一対の部材を嵌合させることで、対応する端子同士が接続し、組電池1内のセル11、12と、後述する容量調整回路30が、電気的に接続される。
容量調整回路30は、放電抵抗31とスイッチ部41の直列回路を有し、放電抵抗32とスイッチ部42の直列回路を有している。
放電抵抗31、32は、セル11、12から放電された電力を熱エネルギーで消費させることで、セル11、12の容量を調整するための抵抗である。放電抵抗31は、セル11の容量を調整する抵抗であって、セル11に対して電気的に並列に接続されている。放電抵抗32は、セル12の容量を調整する抵抗であり、セル12に対して電気的に並列に接続されている。
スイッチ部41は、制御部60の制御信号に基づき、オン及びオフを切り替えることで、セル11、コネクタ20及び放電抵抗31により形成される閉回路の電気的な導通及び遮断を切り替えるためのスイッチである。同様に、スイッチ部42は、セル12、コネクタ20及び放電抵抗32の閉回路の電気的な導通及び遮断を切り替えるスイッチである。スイッチ部41、42は、例えばトランジスタにより構成される。
スイッチ部41、42は、放電抵抗31、32に対して直列に、それぞれ接続され、またセル11、12に対して電気的に、それぞれ接続されている。そして、放電抵抗31及びスイッチ部41の直列回路が、コネクタ20を介して、セル11に並列に接続され、放電抵抗32及びスイッチ部42の直列回路が、コネクタ20を介して、セル12に並列に接続されている。
電圧センサ51、52は、セル11、12の電圧をそれぞれ検出するセンサであって、セル11、12に対して並列に接続されている。
制御部60は、容量調整制御部61、駆動部62、判定部63及び記憶部64を有している。
容量調整制御部61は、電圧センサ51、52により検出されるセル11、12の検出電圧に基づき、セル11、12の容量のバラツキを検出し、駆動部62を介して、スイッチ部41、42を制御して、セル11、12の容量を調整する。
駆動部62は、容量調整制御部61又は状態検知部63の制御信号に基づき、スイッチ部41、42のトランジスタのゲートに、駆動信号を送信することで、スイッチ部41、42のオン、オフを切り替える。
状態検知部63は、スイッチ部41、42のオン、オフの状態、及び、電圧センサ51、52の検出電圧に基づいて、セル11、12の状態、コネクタ20の嵌合状態、及び、放電抵抗31、32とスイッチ部41、42の直列回路の状態を検知する。
記憶部64は、メモリなどの記録媒体であって、セル11、12間のバラツキを判定するための容量調整の判定閾値、及び、セル11、12の電池の状態を示す閾値を保存している。記憶部64には、セル11、12の許容電圧範囲が予め設定されている。許容電圧範囲は、セル11、12の電池の性能に応じて設定される範囲であって、電池の使用可能な電圧範囲である。許容電圧範囲は、電池の材料、組成に応じて予め設定され、あるいは、電池の想定する寿命に応じて設定されている。
例えば、セル11の内部で短絡が発生した場合、または、劣化等により内部抵抗が過度に高い場合には、セル11の電圧は許容電圧範囲外の電圧となる。
バッテリコントローラ3は、車両を駆動させるためのメインスイッチ(図示しない)のオンを確認すると、セルコントローラ2に対して、セル11、12の容量調整を行う旨の制御信号を送信する。セルコントローラ2は、当該制御信号を受信すると、容量調整制御部61による容量調整の制御を開始する前に、状態検知部63を制御して、セル11、12の状態、及び、容量調整を行う回路の状態を検知する。
駆動部62は、スイッチ部41、42をオフ状態にする。そして、状態検知部63は、スイッチ部41、42のオフ状態で、電圧センサ51、52により、セル11、12の電圧を検出する。状態検知部63は、セル11、12の電圧がゼロであるか否かを判定する。セルコントローラ2とセル11、12とを接続する配線が断線している場合には、セル11又はセル12の検出電圧はゼロを示す。そのため、状態検知部63は、セル11又はセル12の検出電圧が零の場合には、セルコントローラ2とセル11、12とを接続する配線で断線が発生していると判定する。
また、状態検知部63は、セル11、12の検出電圧と許容電圧範囲とを比較する。そして、セル11、12の検出電圧が許容電圧範囲外である場合には、状態検知部63は、セル11、12に異常が生じていると判定する。
状態検知部63は、セルコントローラ2とセル11、12とを接続する配線で断線が発生している、又は、セル11、12に異常が生じている、と判定した場合には、断線又はセル異常の発生している箇所を特定した上で、異常が発生している旨の信号をバッテリコントローラ3に送信する。バッテリコントローラ3は、当該異常を示す信号を受信した場合には、警告ランプ等で、異常を通知した上で、車両を停止させる。
配線の断線及びセル11、12に異常が生じていない場合には、制御部60は、電圧センサ51、52の検出電圧のうち、最大の検出電圧を特定する。そして、当該最大の検出電圧と、他のセル11、12の検出電圧との電圧差(ΔV)を演算する。状態検知部63は、それぞれの電圧差(ΔV)と、異常判定閾値とを比較する。異常判定閾値は、セル11、12の電池の異常を示す閾値であり、記憶部64に予め記録されている。
そして、電圧差(ΔV)が異常判定閾値より大きい場合には、状態検知部63は
セル11、12に異常が発生していると判定する。状態検知部63は、異常が発生しているセルを特定した上で、バッテリコントローラ3に異常信号を送信する。バッテリコントローラ3は、当該信号を受信した場合には、警告ランプ等で、異常を通知する。なお、バッテリコントローラ3は、電圧差(ΔV)に基づく異常が特定された場合に、車両を停止させるよう制御してもよい。
容量調整制御部61は、上記により演算された電圧差(ΔV)と、バラツキが発生していること示す異常判定閾値とを比較する。そして、電圧差(ΔV)が当該異常判定閾値より大きい場合には、容量調整制御部61は、当該電圧差(ΔV)の演算対象となったセル(電圧の大きい方のセル)を、バラツキの大きいセルであると判定し、容量調整の対象電池として特定する。容量調整制御部61は、容量調整となる電池の特定を、セル毎で特定する。なお、容量調整のセルの特定は、他の方法であってもよい。
容量調整制御部61は、容量調整を行う電池を特定した場合には、特定されたセル11、12に応じて、放電時間を演算する。放電時間は、電圧差が大きいほど、長くなるように、演算される。また、放電時間は、容量調整のセル11、12に対応して接続されたスイッチ部51、52をオンにした場合に、セル11、12から出力される放電電流と、抵抗31、32の抵抗値から演算される。
容量調整制御部61は、駆動部62を制御して、容量調整の対象セル11、12と対応するスイッチ部41、42をオンにし、セル11、12を放電させる。スイッチ部41、42のオン時間が、演算した放電時間に達すると、容量調整制御部61は、スイッチ部41、42をオフにする。容量調整制御部61は、容量調整の対象の各セル11、12について、放電による容量調整を行う。これにより、セル11、12間の容量のバラツキがなくなる。
状態検知部63は、容量調整中、あるいは、容量調整を終える直前に、スイッチ部41をオンに、スイッチ部42をオフにした状態で、セル11、12の電圧をセンサ51、52で検出し、スイッチ部41をオフに、スイッチ部42をオンにした状態で、セル11、12の電圧をセンサ51、52で検出し、それぞれの検出電圧を比較し、その比較結果から、セル11、12の状態、容量調整の回路の状態、及び、コネクタ20の嵌合の状態を検知する。
ここで、コネクタ20の嵌合不良と放電抵抗31、32の異常について、図2を用いて、説明する。図2は、図1の電源システムのうち、セル11、12、コネクタ20、放電抵抗31、32、及び、スイッチ部41、42の等価回路である。
コネクタ20が完全に嵌合している場合には、図2に示すコネクタ20の抵抗がゼロ、若しくは、ゼロに近い値になる。そのため、容量調整をする際の回路において、セル11、12と、放電抵抗31、32及びスイッチ部41、42との間で、抵抗成分は実質的になくなる。一方、コネクタ20が完全に嵌合しておらず、例えば、コネクタ20内の端子同時が部分的に接触している場合には、図2に示すコネクタ20の抵抗は、ゼロにはならない。そのため、放電抵抗31、32及びスイッチ部41、42との間で、抵抗成分が発生する。
例えば、セル11とセル12との接続点と、スイッチ部41と放電抵抗32との接続点との間に設けられているコネクタ20(図2の二段目のコネクタ)で嵌合不良が発生した場合には、当該コネクタ20の抵抗成分はゼロにならない。一方、他のコネクタ20の抵抗成分はゼロになる。
かかる状態で、スイッチ部41をオンに、スイッチ部42をオフにした時、あるいは、スイッチ部41をオフに、スイッチ部42をオンにした時には、ゼロでない抵抗成分のコネクタ20の部分で、電圧低下が発生する。そのため、本例では、スイッチ部41、42のオン、オフを切り替えて、電圧センサ51、52の検出電圧(V、V)を用いて、当該電圧低下を検知することで、コネクタ20の嵌合不良を検知する。
さらに、図2において、放電抵抗31、32に異常が発生し、放電抵抗31、32の抵抗が変化した場合にも、放電抵抗31、32の異常部分で電圧低下(あるいは電圧上昇)が発生する。例えば、抵抗31で異常が発生し、抵抗値が元の抵抗値より高くなり、抵抗32が正常である場合について、抵抗31を含む閉回路(図2の上段の閉回路)の抵抗値は、抵抗32を含む閉回路(図2の下側の閉回路)の抵抗値よりも高くなる。
そして、抵抗31の閉回路は、スイッチ部41をオンに、スイッチ部42をオフにすることで形成される回路であり、抵抗32を含む閉回路はスイッチ部41をオフに、スイッチ部42をオンにすることで形成される回路である。そのため、本例では、スイッチ部41、42のオン、オフを切り替えて、電圧センサ51、52の検出電圧(V、V)を用いて、放電抵抗31、32の抵抗値の変化を検知することで、放電抵抗31、32の異常も検知する。以下、具体的な異常検知の制御について説明する。
容量調整制御部61により、スイッチ部41をオンに、スイッチ部42をオフにし、セル11の容量調整を行っている場合に、状態検知部63は、電圧センサ51によりセル11の電圧を検出し、電圧センサ52によりセル12の電圧を検出する。この時の回路の状態は、図3に示すような状態となる。図3は、セル11、12、コネクタ20、放電抵抗31、32、及び、スイッチ部41、42の等価回路である。図3に示す状態において、電圧センサ51の検出電圧をV11とし、電圧センサ52の検出電圧をV12とする。また、図3に示すように、スイッチ部41をオンに、スイッチ部42をオフにしている状態を、以下、第1の切り替え状態とも称する。
次に、第1の切り替え状態における、セル11、12の電圧を検出した後、状態検出部63は、駆動部62を介して、スイッチ部41をオンからオフに切り替え、かつ、スイッチ部42をオフからオンに切り替える。この時の回路の状態は、図4に示すような状態となる。図4は、セル11、12、コネクタ20、放電抵抗31、32、及び、スイッチ部41、42の等価回路である。図4に示す状態において、電圧センサ51の検出電圧をV21とし、電圧センサ52の検出電圧をV22とする。また、図4に示すように、スイッチ部41をオフに、スイッチ部42をオンにしている状態を、以下、第2の切り替え状態とも称す。
次に、状態検知部63は、第1の切り替え状態における検出電圧(V11、V12)と、第2の切り替え状態における検出電圧(V21、V22)とを比較する。
図3に示す等価回路において、1〜3三段目のコネクタ20の抵抗をr、r、rとし、放電抵抗31、32の抵抗をR、Rとし、セル11の電圧(開放電圧)をE、セル12の電圧(開放電圧)をEとすると、検出電圧(V11)及び検出電圧(V12)は、以下の式1、2でそれぞれ表される。
Figure 0006236775
Figure 0006236775
また、図4に示す等価回路において、検出電圧(V21)及び検出電圧(V22)は、以下の式3、4でそれぞれ表される。
Figure 0006236775
Figure 0006236775
そして、全てのコネクタ20で嵌合不良が発生しておらず、抵抗31、32に異常が発生していない場合には、r、r、rは近似的にゼロなり、またR=R=Rが成立する。そのため、式1〜4で示される検出電圧(V11、V12、V21、V22)は、以下の式5〜8で表される。
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
そして、セル11又はセル12に異常が生じている場合には、異常が生じているセルの電圧が許容電圧範囲外となる。そのため、セル11で異常が生じている場合には、検出電圧(V11)は検出電圧(V21)と等しくなり、検出電圧(V11、V21)は許容電圧範囲外になる。また、セル12で異常が生じている場合には、検出電圧(V12)は検出電圧(V22)と等しくなり、検出電圧(V12、V22)は許容電圧範囲外になる。
すなわち、状態検知部63は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態に、スイッチ部41、42を切り替えたときに、第2の切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V21)が、第1の切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V11)と等しく、かつ、セル11の検出電圧(V11、V21)が許容電圧範囲内である場合には、セル11が正常である、と判定する。
一方、状態検知部63は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、セル11の検出電圧(V11)が検出電圧(V21)と等しく、かつ、セル11の検出電圧(V11、V21)が許容電圧範囲外である場合には、セル11が異常である、と判定する。
また、状態検知部63は、セル12についても同様に、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、セル12の検出電圧(V12、V22)を比較し、セル12の検出電圧(V12、V22)が許容電圧範囲内であるか否かで、セル12の正常及び異常を判定する。
次に、セル11、12が正常であって、1段目及び3段目のコネクタ20で嵌合不良が発生しておらず、抵抗31、32で異常が発生しておらず、2段目のコネクタ20で嵌合不良が発生した場合について、説明する。かかる場合には、r、rは近似的にゼロなり、またR=R=Rが成立する。一方、rで示されるコネクタ20には、嵌合不良により抵抗成分が発生しているため、rはゼロよりも高い値になる。そして、式1〜4で示される検出電圧(V11、V12、V21、V22)は、以下の式9〜12で表される。
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
式9、12に示すように、検出電圧(V11)と検出電圧(V22)の間で、電圧(E、E)に乗算される係数部分(R/(r+R))は同じ値である。セル11が容量調整されている点を鑑みると、セル11の電圧(E)とセル12の電圧(E)との電圧差は小さい。そのため、検出電圧(V11)と検出電圧(V22)は大きく相違せず、スイッチ部41、42の切り替えにより、第1の切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V11)が、第2の切り替え状態におけるセル12の検出電圧(V22)に遷移している。
また、式10、11に示すように、検出電圧(V12)と検出電圧(V21)との間でも、同様な電圧の遷移が生じており、スイッチ部41、42の切り替えにより、第1の切り替え状態におけるセル12の検出電圧(V12)が、第2の切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V21)に遷移している。言い換えると、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、切り替えの前後で、電圧センサ51の検出電圧と、電圧センサ52で検出電圧とが反転している。
そして、状態検知部63は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態に、スイッチ部41、42を切り替えたときに、セル11の検出電圧(V11)がセル12の検出電圧(V22)に遷移し、セル12の検出電圧(V12)がセル11の検出電圧(V21)に遷移した場合には、コネクタ20の勘合不良であると判定する。
言い換えると、状態検知部63は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態に、スイッチ部41、42を切り替えたときに、切り替えの前後で、電圧センサ51の検出電圧と、電圧センサ52で検出電圧とが反転した場合には、コネクタ20の勘合不良であると判定する。
次に、セル11、12が正常であって、1段目及び3段目のコネクタ20で嵌合不良が発生しておらず、抵抗32で異常が発生しておらず、2段目のコネクタ20で嵌合不良が発生し、抵抗31で異常が発生した場合について、説明する。かかる場合には、r、rは近似的にゼロなり、またR=Rが成立する。rはゼロよりも高い値となる。Rは、Rと異なる値(R)となる。そして、式1〜4で示される検出電圧(V11、V12、V21、V22)は、以下の式13〜16で表される。
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
Figure 0006236775
式13、16に示すように、検出電圧(V11)と検出電圧(V22)の間で、電圧(E、E)に乗算される係数部分は異なる値となる。すなわち、上記の式9、12で示されるような、検出電圧(V11)と検出電圧(V22)との間の電圧遷移は無い。また、式5、7で示されるような関係は成立せず、検出電圧(V11)と検出電圧(V21)とは異なる値になっている。
式14、15に示すように、検出電圧(V12)と検出電圧(V21)との間でも、上記の式10、11で示されるような電圧遷移は無い。また、式6、8で示されるような関係は成立せず、検出電圧(V12)と検出電圧(V22)とは異なる値になっている。
すなわち、状態検知部63は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態に、スイッチ部41、42を切り替えたときに、式9、12及び式10、11で示されるような電圧遷移が無く、セル11の検出電圧(V11)及びセル12の検出電圧(V12)がセル11の検出電圧(V 21 )及びセル12の検出電圧(V22)とそれぞれ異なる場合には、コネクタ20の勘合不良及び放電抵抗31の異常である、と判定する。
さらに、制御部60は、状態検知部63により、コネクタ20の嵌合不良を検知した場合には、嵌合不良のコネクタ20の抵抗を演算し、当該コネクタ20を含む閉回路での容量調整の時間を、再演算する。
式9の関係式において、電圧(E)は、スイッチ部41、42をオフにした時の、電圧センサ51の検出電圧から算出される。そして、放電抵抗31の抵抗値(R)は既知である。そのため、制御部60は、スイッチ部41、42をオフにした状態で、電圧センサ51で電圧(E)を検出した上で、式9により、嵌合不良のコネクタ20の抵抗(r)を演算する。
コネクタ20の嵌合不良を判定する前に、容量調整制御部61で演算された容量調整の時間は、容量調整の閉回路において、放電抵抗31の抵抗に基づき演算された時間であって、コネクタ20の嵌合不良による抵抗成分を含めて、演算されていない。そのため、容量調整制御部61は、演算されたコネクタ20の抵抗(r)を含めて、再度、容量調整の時間を演算する。そして、容量調整制御部61は、当該容量調整の時間に基づいて、セル11の容量調整を行う。
また、制御部60は、状態検知部63により、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗31、32の異常を検知した場合には、嵌合不良のコネクタ20の抵抗及び異常が生じている放電抵抗31、32の抵抗を演算し、当該コネクタ20及び当該放電抵抗31、32を含む閉回路での容量調整の時間を、再演算する。
式13、14の関係において、電圧(E、E)は、スイッチ部41、42をオフにした時の、電圧センサ51、52の検出電圧から算出される。そのため、制御部60は、スイッチ部41、42をオフにした状態で、電圧センサ51、52で電圧(E、E)を検出した上で、式13、14により、嵌合不良のコネクタ20の抵抗(r)及び放電抵抗31の抵抗(R)を演算する。
そして、容量調整制御部61は、演算されたコネクタ20の抵抗(r)及び放電抵抗31の抵抗(R)を含めて、再度、容量調整の時間を演算する。容量調整制御部61は、当該容量調整の時間に基づいて、セル11の容量調整を行う。
次に、本例の電源システムの制御フローについて、図5、図6を用いて説明する。図5は、制御部60の制御手順を示すフローチャートである。図6は、図5の異常検知制御(ステップS12)の制御手順を示すフローチャートである。
初期状態として、スイッチ部41、42はオフ状態であり、図示しないメインコントローラにより車両を駆動させると、ステップS1にて、制御部60は、電圧センサ51、52により、セル11、12の電圧を検出する。ステップS2にて、状態検知部63は、電圧センサ51、52の検出電圧に基づいて、セル11、12に接続された配線の断線を検知する。
断線が検知されなかった場合には、ステップS3にて、状態検知部63は、電圧センサ51、52の検出電圧と許容電圧範囲とを比較する。検出電圧が許容電圧範囲内である場合には、ステップS4にて、制御部60は、各セル11、12の検出電圧の中から最大の検出電圧を特定し、最大の検出電圧と、他の検出電圧との電圧差(ΔV)を演算する。
ステップS5にて、状態検知部63は電圧差(ΔV)と異常判定閾値とを比較する。電圧差(ΔV)が異常判定閾値以上である場合には、ステップS6にて、状態検知部63は、セル異常によりバラツキが生じている旨の信号をバッテリコントローラ3に送信し、バッテリコントローラ3は当該信号に基づき、ランプ等により警告を表示し、ステップS7に進む。ステップS5に戻り、電圧差(ΔV)が異常判定閾値未満である場合には、ステップS7に進む。
ステップS7にて、容量調整制御部61は、電圧差(ΔV)に基づいて、容量調整の対象となるセル11、12を特定する。なお、容量調整制御部61は、ステップS5にて異常と判定されたセル11、12は、容量調整の対象セルから除外してもよい。
ステップS8にて、制御部60は、容量調整の対象となるセルを有するか否かを判定する。容量調整の対象セルを有さない場合には、容量調整を実行せずに、本例の制御フローを終了する。容量調整の対象セルを有する場合には、ステップS9に進む。
ステップS9にて、容量調整制御部61は、容量調整の対象セルの電圧差に基づき、放電時間を演算する。ステップS10にて、容量調整制御部61は、放電するセル11、12と対応するスイッチ部41、42をオンにし、他のスイッチ部41、42はオフ状態のままにする。ステップS11にて、セル11、12の放電中、制御部60は、異常検知制御を実行するか否かを判定する。異常検知制御を実行しない場合には、ステップS13に進む。異常検知制御を行う場合には、ステップS12の制御を行う。
図6を用いて、ステップS12の異常検知制御について説明する。なお、以下、説明を容易にするために、セル11を容量調整の対象セルとする。
まず、状態検知部63は、容量調整を行っているセル11の電圧と、セル11と隣接して接続されているセル12の電圧を、電圧センサ51、52を用いて検出する(ステップS21)。この時、セル11に対応するスイッチ部41はオン状態であり、セル12に対応するスイッチ部42はオフ状態である。
ステップS22にて、セル11の検出電圧が許容電圧範囲外であるか否かを判定する。セル11の検出電圧が許容電圧範囲外である場合には、ステップS23にて、状態検知部63は、駆動部62を介して、スイッチ部41をオフに、スイッチ部42をオンにする。ステップS24にて、状態検知部63は、セル11、12の電圧を検出する。
状態検知部63は、第1の切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V11)及びセル12の検出電圧(V12)と、第2切り替え状態におけるセル11の検出電圧(V21)及びセル12の検出電圧(V22)を比較する。そして、状態検知部63は、セル11の検出電圧(V11)が検出電圧(V21)と等しいか否か、及び、セル12の検出電圧(V 12 )が検出電圧(V22)と等しいか否かを判定する(ステップS25)。検出電圧(V11)が検出電圧(V21)と等しくない場合、又は、検出電圧(V 12 )が検出電圧(V22)と等しくない場合には、状態検知部63は、セル11、12は正常であり、セル11、12以外の部分で異常が生じていると判定して、ステップS26に進む。
そして、ステップS26にて、状態検知部63は、検出電圧(V11)と検出電圧(V22)との間、及び、検出電圧(V12)と検出電圧(V21)との間で、電圧遷移が生じているか否かを判定する。電圧遷移が生じている場合には、ステップS27にて、状態検知部63は、コネクタ20の嵌合不良が発生していると判定する。ステップS28にて、バッテリコントローラ3は、コネクタ20の嵌合不良が生じている旨の警告を表示する。
ステップS26に戻り、電圧遷移が生じていない場合には、ステップS29にて、状態検知部63は、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗31の異常が生じていると判定する。ステップS30にて、バッテリコントローラ3は、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗31の異常が生じている旨の警告を表示する。
ステップS31にて、制御部60は、セル11、コネクタ20、放電抵抗31及びスイッチ部41により形成される回路の抵抗を演算する。ステップS32にて、容量調整制御部61は、ステップS31で演算された抵抗に基づいて、放電時間を再演算する。ステップS33にて、スイッチ部41をオンに戻し、スイッチ部42をオフに戻す。そして、図5のステップS13に進む。
ステップS25に戻り、検出電圧(V11)が検出電圧(V21)と等しく、検出電圧(V 12 )が検出電圧(V22)と等しい場合には、ステップS34にて、状態検知部63は、セル11に異常が発生していると判定する。ステップS35にて、バッテリコントローラ3は、セル11の異常が生じている旨の警告を表示する。ステップS36にて、バッテリコントローラ3はメインコントローラ(図示しない)を介して、車両を停止させて、本例の制御を終了する。
ステップS22に戻り、セル11の検出電圧が許容電圧範囲内である場合には、ステップS37に進む。ステップS37〜ステップS46の制御フローの内容は、ステップS23〜ステップS32と同様であるため、説明を省略する。
ステップS39にて、検出電圧(V11)が検出電圧(V21)と等しく、検出電圧(V 12 )が検出電圧(V22)と等しい場合には、ステップS47にて、状態検知部63は、セル11が正常であり、コネクタ20の嵌合状態、及び、放電抵抗31、スイッチ部41の回路部分も正常である、と判定し、ステップS33に進む。
図5に戻り、ステップS13にて、容量調整制御部61は、ステップ10でスイッチ部41をオンにしてから、放電時間を経過した否かを判定する。放電時間を経過すると、ステップS14にて、ステップS7で特定された容量調整の対象セルの全てについて、容量調整を行った否かを判定する。全ての対象セルについて、容量調整を行った場合には、本例の制御を終了する。
一方、全ての対象セルについて容量調整を行っていない場合には、ステップS10に戻り、調整を行っていないセル11、12の容量調整を実行する。
また、ステップS2に戻り、断線が有ると判定された場合、又は、ステップS3に戻り、セル電圧(開放電圧)が許容電圧範囲外である場合には、ステップS15にて、バッテリコントローラ3は、メインコントローラ(図示しない)を介して、車両を停止させて、本例の制御を終了する。
上記のように、本例は、第1の切り替え状態における、セル11、12の検出電圧と、第2の切り替え状態における、セル11、12の検出電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、セル11、12の状態、放電抵抗31、32及びスイッチ部41、42を含む回路の状態、及び、コネクタ20の嵌合状態を検出する。これにより、異常の種類を区別した上で検知することができる。また、必ずしもシステムをすぐに停止する必要がない、コネクタ20の嵌合不良や放電抵抗31、32の異常を区別した上で、異常を検知することができるため、不必要なシステムの停止を防ぐことができる。
また、本例は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、セル11の検出電圧(V21)が検出電圧(V11)と等しく、かつ、検出電圧(V11、V21)が許容電圧範囲内である場合には、セル11が正常であると判定する。これにより、本来、セルが正常であるにもかからず、コネクタ20の嵌合不良等によりセルが異常である、と誤って判定することを防ぐ。その結果として、不必要なシステムの停止を防ぐことができる。
また、本例は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、セル11の検出電圧(V11)がセル12の検出電圧(V22)に遷移し、検出電圧(V12)が検出電圧(V21)に遷移した場合には、コネクタ20の嵌合不良であると、判定する。これにより、コネクタ20の嵌合不良により、電圧センサ51、52の検出電圧が許容範囲外の電圧値を示した場合に、直ちに、セル11、12の異常と判定せずに、コネクタ20の嵌合不良を検知することができる。その結果として、不必要なシステムの停止を防ぐことができる。
また、本例は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、上記の電圧遷移を特定せず、かつ、第1の切り替え状態におけるセル11、12の検出電圧(V11、V12)が、第2の切り替え状態におけるセル11、12の検出電圧(V21、V22)と異なる場合には、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗の異常であると判定する。これにより、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗31、32の異常により、電圧センサ51、52の検出電圧が許容範囲外の電圧値を示した場合に、直ちに、セル11、12の異常と判定せずに、コネクタ20の嵌合不良及び放電抵抗31、32の異常を検知することができる。その結果として、不必要なシステムの停止を防ぐことができる。
また本例は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、セル11の検出電圧(V21)が検出電圧(V11)と等しく、かつ、検出電圧(V11、V21)が許容電圧範囲外である場合には、セル11が異常であると判定する。これにより、システムの停止を要する、セル11の異常を検知することができる。
また本例は、第1の切り替え状態から第2の切り替え状態にスイッチ部41、42を切り替えたときに、第2の切り替え状態におけるセル11、12の検出電圧(V11、V12)が、セル21、22の検出電圧(V21、V22)とそれぞれ異なる場合には、少なくともコネクタ20の嵌合不良である、と判定する。これにより、必ずしもシステムの停止を要しない、コネクタ20の嵌合不良を検知することができる。
また本例は、演算されたコネクタの抵抗及び放電抵抗の抵抗から検出電圧を補正することもできる。
上記のスイッチ部41、42が本発明の「スイッチ手段」に相当し、容量調整回路30が本発明の「容量調整手段」に相当し、コネクタ20が本発明の「接続手段」に、状態検知部63が本発明の「状態検知手段」に相当する。
1…組電池
11、12…セル
2…セルコントローラ
20…コネクタ
30…容量調整回路
31、32…放電抵抗
41、42…スイッチ部
51、52…電圧センサ
60…制御部
61…容量調整制御部
62…駆動部
63…状態検知部
64…記憶部
3…バッテリコントローラ(B/C)

Claims (6)

  1. 複数のセルが直列接続された組電池の異常を検知する検知装置において、
    前記複数のセルにそれぞれ接続され、前記複数のセルの電圧を検出する複数の電圧検出手段と、
    前記複数のセルに接続され、前記セルを放電させる複数の放電抵抗と複数のスイッチ手段とを接続した回路を有する容量調整手段と、
    前記複数のセルの端子と前記容量調整手段の端子とを接続する接続手段と、
    前記複数のセルの状態、前記回路の状態、及び、前記接続手段の嵌合の状態の、3つの状態を検知する状態検知手段とを備え、
    前記複数のスイッチ手段のうち第1のスイッチ手段、及び、前記複数の放電抵抗のうち第1の放電抵抗は、前記複数のセルのうち第1のセルに対して電気的に並列に接続され、
    前記複数のスイッチ手段のうち第2のスイッチ手段、及び、前記複数の放電抵抗のうち第2の放電抵抗は、前記複数のセルのうち前記第1のセルに隣接する第2のセルに対して電気的に並列に接続され、
    前記状態検知手段は、
    前記第1のスイッチ手段をオンに、かつ、第2のスイッチ手段をオフにした第1の切り替え状態における、前記第1のセル及び前記第2のセルに対する前記電圧検出手段の検出電圧のうちいずれか一方と、前記第1のスイッチ手段をオフに、かつ、第2のスイッチ手段をオンにした第2の切り替え状態における、前記第1のセル及び前記第2のセルに対する前記電圧検出手段の検出電圧のうちいずれか一方との、2つの検出電圧のうち前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧が予め定められた前記セルの許容電圧範囲内であるか否かを判定し、かつ、前記2つの検出電圧を比較し、
    前記2つの検出電圧のうち前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧が前記セルの許容電圧範囲内であるか否かの判定結果と、前記2つの検出電圧の比較結果に基づいて、前記3つの状態を検知する
    ことを特徴とする検知装置。
  2. 前記状態検知手段は、
    前記第1の切り替え状態から前記第2の切り替え状態に前記複数のスイッチ手段を切り替えたときに、前記第2の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧が、前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧と等しく、かつ、前記第1のセルの検出電圧が前記セルの許容電圧範囲内である場合には、前記第1のセルが正常であると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記状態検知手段は、
    前記第1の切り替え状態から前記第2の切り替え状態に前記複数のスイッチ手段を切り替えたときに、前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧が、前記第2の切り替え状態における前記第2のセルの検出電圧に遷移し、前記第1の切り替え状態における前記第2のセルの検出電圧が、前記第2の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧に遷移する電圧遷移を特定した場合には、前記接続手段の嵌合不良であると判定する
    ことを請求項1又は2記載の検知装置。
  4. 前記状態検知手段は、
    前記第1の切り替え状態から前記第2の切り替え状態に前記複数のスイッチ手段を切り替えたときに、前記電圧遷移を特定せず、かつ、前記第2の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧及び前記第2のセルの検出電圧が、前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧及び前記第2のセルの検出電圧とそれぞれ異なる場合には、前記接続手段の嵌合不良及び前記第1のスイッチ手段に接続された前記放電抵抗の異常であると判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の検知装置。
  5. 前記状態検知手段は、
    前記第1の切り替え状態から前記第2の切り替え状態に前記複数のスイッチ手段を切り替えたときに、前記第2の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧が、前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧と等しく、かつ、前記第1のセルの検出電圧が前記セルの許容電圧範囲外である場合には、前記第1のセルが異常であると判定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の検知装置。
  6. 前記状態検知手段は、
    前記第1の切り替え状態から前記第2の切り替え状態に前記スイッチ手段を切り替えたときに、
    前記第2の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧及び前記第2のセルの検出電圧が、前記第1の切り替え状態における前記第1のセルの検出電圧及び前記第2のセルの検出電圧とそれぞれ異なる場合には、少なくとも前記接続手段の嵌合不良であると判定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の検知装置。
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