JP6235750B2 - 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 - Google Patents
吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6235750B2 JP6235750B2 JP2017138923A JP2017138923A JP6235750B2 JP 6235750 B2 JP6235750 B2 JP 6235750B2 JP 2017138923 A JP2017138923 A JP 2017138923A JP 2017138923 A JP2017138923 A JP 2017138923A JP 6235750 B2 JP6235750 B2 JP 6235750B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- nonwoven fabric
- sheet layer
- elastic
- hot melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
不織布からなる第1シート層と、この第1シート層の一方の面に対向する不織布からなる第2シート層と、これら第1シート層及び第2シート層の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた複数本の細長状の弾性伸縮部材とを備えており、
前記第1シート層及び第2シート層は、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで配置されたホットメルト接着剤を介して接合されたシート接合部を有しており、
前記第1シート層及び第2シート層のいずれか一方が、他方よりもホットメルト接着剤の剥離強度が低い低接着性不織布とされており、
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも柔軟剤の含有量が多い不織布であるか、又は前記低接着性不織布は柔軟剤が外添されたものであり、低接着性不織布でない方の不織布は柔軟剤が内添されたものであり、
前記低接着性不織布の剥離強度は100〜300cN/25mmであり、
前記低接着性不織布でない方の不織布の剥離強度は、前記低接着性不織布の剥離強度より高く、300cN/25mm以上である、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
本発明の特徴は、ホットメルト接着剤の接着性に乏しい、剥離強度は100〜300cN/25mmが低接着性不織布を敢えて一方の接着面としたところにある。この結果、ホットメルト接着剤の糸引きや飛散があっても、そのような不十分な接着条件では第1シート層及び第2シート層は接着されないか、又は多少接着されたとしてもすぐに剥がれるため、接着による襞の見栄えの悪化が起こりにくくなる。また、接着面の両方を低接着性不織布とすると、本来接着すべきシート接合部における接着も不十分になるおそれがあるが、本発明では、一方のみ低接着性不織布とすることにより、シート接合部では確実な接着が可能となり、結果的に見栄えに優れる襞が形成されるようになる。
また、不織布に柔軟剤を添加して撥水性不織布とすることは広く行われており、この柔軟剤の含有量の多少(含有の有無を含む)又は内添・外添の違いは、ホットメルト接着剤の接着性に影響を与える。すなわち、含有量が多いほど接着性が低下し、また内添よりも外添の方が接着性が低下する。よって、このような柔軟剤に関する違いを有する不織布を、低接着性不織布及び非低接着性不織布として好適に用いることができる。なお、このような手法により、第1シート層及び第2シート層を柔軟剤に関すること以外は同じ不織布を利用することができるという利点もある。
前記シート接合部と前記弾性伸縮部材とが交差する部分のうち、前記弾性伸縮部材の前記低接着性不織布でない方の不織布側で前記ホットメルト接着剤が前記弾性伸縮部材と交差する方向に連続し、かつ前記弾性伸縮部材の前記低接着性不織布側では前記ホットメルト接着剤が前記弾性伸縮部材と交差する方向に不連続とされている、請求項1記載の吸収性物品の伸縮構造。
このように弾性伸縮部材の非低接着性不織布側ではホットメルト接着剤が連続していると、シート接合部における接着性が高いものとなる。さらに、低接着性不織布側ではホットメルト接着剤が不連続とされているため、低接着性不織布側の柔軟性が損なわれにくいものとなる。
前記ホットメルト接着剤は、温度140℃における溶融粘度が10,000〜40,000mPa・s、温度160℃における溶融粘度が5,000〜10,000mPa・sのものであり、かつループタック粘着力が10〜500g/25mmのものである、
請求項1又は2記載の吸収性物品の伸縮構造。
シート接合部を形成するためのホットメルト接着剤としては、溶融粘度が低く、ループタック粘着力が高いものが不織布の接着性に優れる点で好ましいが、その場合、製造時の糸引きや飛散が発生しやすくなる。しかし、本発明ではホットメルト接着剤の糸引きや飛散があっても意図しない接着が発生しにくいため、このような不織布に対する接着性に富むホットメルト接着剤を使用することも可能となる。
各シート接合部の伸縮方向の幅が0.5〜4mmであり、隣り合うシート接合部の間隔が4〜8mmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。
このような寸法でホットメルト接着剤によるシート接合部が配置されている(交差方向連続接合形態)と、形成される襞は、真直ぐに延びるものでありながら十分な高さと倒れにくさが両立するものとなる。
より詳細には、各シート接合部の伸縮方向の幅は隣り合う襞の間隔に影響を及ぼすものであり、形成される襞が薄い場合にこの幅が4mmを超えると、隣り合う襞の間が広くなり過ぎ、個々の襞が独立した見栄えとなるだけでなく、厚み方向の圧縮力により襞が潰れ広がる、倒れる等の変形をするとき、隣り合う襞が支え合う作用が弱くなる結果、変形に対する抵抗あるいは変更後の復元も弱くなり、結果的にフンワリ感が不十分となってしまう。
しかも、単にシート接合部の伸縮方向の幅を0.5〜4mmとするだけで、隣り合うシート接合部の間隔を4mm未満又は8mm超とした場合には次のようになる。すなわち、隣り合うシート接合部の間隔は襞の高さや幅に影響するものであり、隣り合うシート接合部の間隔が2mm程度であると伸縮方向に連続接合した場合と同様に直交方向の連続性に乏しい襞となってしまい(伸縮方向に間欠的にシート接合部を設ける意味が無くなる)、3mmでは襞は伸縮方向と直交する方向に真直ぐに延びるが、隣り合う襞が支え合う作用は期待できず、フンワリ感は不足する。また、シート接合部の間隔が8mmを超えると、包装時の圧縮により襞が不規則に潰れてしまい、製品の見栄えが悪くなる。これに対して、シート接合部の伸縮方向の幅を0.5〜4mmとし、かつシート接合部の間隔を4〜8mmとしたときに初めて、十分なフンワリ感が得られ、また、包装時の圧縮により襞が不規則に潰れにくいものとなる。
そして、このようなパターンのシート接合部を有する場合、ホットメルト接着剤の塗布幅が狭いこともあって、糸引きや飛散が発生しやすい。よって、本発明はこのような寸法でシート接合部が形成される場合に特に好適である。
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも凹部の面積率が高く、かつ単位面積当たりの凹部の数が多い不織布である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。
例えばスパンボンド不織布は繊維の結合にヒートエンボス加工が用いられるため表面に所定のパターンで凹部が多数形成されており、また他の不織布においても別途ヒートエンボス加工を施すことにより、表面に所定のパターンで凹部を多数形成することができる。そして、凹部の面積率の高低及び単位面積当たりの凹部数の多少(凹部の有無を含む)は、ホットメルト接着剤の接着性に影響を与える。すなわち、凹部の面積率が高く、かつ単位面積当たりの凹部の数が多いほど、接着性が低下する。よって、このような凹部に関する違いを有する不織布を、低接着性不織布及び非低接着性不織布として好適に用いることができる。なお、このような手法により、第1シート層及び第2シート層を凹部に関すること以外は同じ不織布を利用することができるという利点もある。
前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合され、この接合された部分と対応する前後方向範囲が環状の胴周り部となるとともに、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性伸縮部材が幅方向に沿うように、かつ前記低接着性不織布が外側で前記低接着性不織布でない方の不織布が内側となるように設けられている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。
本発明の伸縮構造は、このようにパンツタイプ使い捨ておむつの外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に好適なものである。特に、外装体の外面が低接着性不織布により形成されるため、製品外面の襞の見栄えが悪化しにくくなる。
いずれか一方が他方よりもホットメルト接着剤の剥離強度が低い低接着性不織布からなる第1シート層及び第2シート層を用い、
前記第1シート層及び第2シート層の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて複数本の細長状の弾性伸縮部材を挟み、
前記第1シート層及び第2シート層を、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで配置したホットメルト接着剤を介して接合することによりシート接合部を形成する方法であって、
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも柔軟剤の含有量が多い不織布であるか、又は前記低接着性不織布は柔軟剤が外添されたものであり、低接着性不織布でない方の不織布は柔軟剤が内添されたものであり、
前記低接着性不織布の剥離強度は100〜300cN/25mmであり、
前記低接着性不織布でない方の不織布の剥離強度は、前記低接着性不織布の剥離強度より高く、300cN/25mm以上である、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
前記シート接合部の形成に際し、
前記ホットメルト接着剤を、前記低接着性不織布でない方の不織布に、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで塗布し、
前記低接着性不織布には前記ホットメルト接着剤を塗布しない、
請求項7記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
請求項2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
前記ホットメルト接着剤として、温度140℃における溶融粘度が10,000〜40,000mPa・s、温度160℃における溶融粘度が5,000〜10,000mPa・sのものであり、かつループタック粘着力が10〜500g/25mmのものを用いる、
請求項7又は8記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
請求項3記載の発明と同様の作用効果を奏する。
版ロールの周方向が伸縮方向となるように、前記第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方を版ロールと接触させ、版ロールの外周面上に周方向に間欠的かつ軸方向に連続的となる縞状のパターンで保持された前記ホットメルト接着剤を、当該第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方に転写するホットメルト接着剤塗布工程と、
少なくとも一方に前記ホットメルト接着剤が転写された第1シート層及び第2シート層間に、前記弾性伸縮部材を挟む圧着工程とを有し、
前記ホットメルト接着剤塗布工程で、前記版ロールの外周面における各ホットメルト接着剤の周方向の幅を0.5〜4mmとし、隣り合うホットメルト接着剤の周方向の間隔を4〜8mmとする、
請求項7〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
請求項4記載の発明と同様の作用効果を奏する。また、このようなロール転写によるパターン塗布は、ホットメルト接着剤の幅を細く塗布できるが、糸引きや飛散も発生しやすい。よって、本発明を適用するのに特に好適である。
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも凹部の面積率が高く、かつ単位面積当たりの凹部の数が多い不織布である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
請求項5記載の発明と同様の作用効果を奏する。
図1〜図6は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装体12と、外装体12に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。符号201は内装体200と外装体12との接合領域を示しており、符号Yはおむつの全長を示しており、符号Xはおむつの全幅を示している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、肌に接する側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、装着者の肌側に起立する立体ギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30と吸収要素50との間には中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体56側へ移行させて吸収体56による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収体56からの吸収液の逆戻り現象を防止し、トップシート30の表面を乾燥した肌触りとするためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
立体ギャザー60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、トップシート30上を伝わって横方向に移動する流動性排泄物(尿や軟便等)を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態の立体ギャザー60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。この形態は面接触タイプの立体ギャザーであるが、幅方向外側に折り返されない線接触タイプの立体ギャザー(図示略)も採用することができる。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装体12は、前後方向中央から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、前後方向中央から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図6に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口WO及び脚を通すための左右一対の脚開口LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃Fのウエスト縁から後身頃Bのウエスト縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
図示例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装体12により連続的に覆っているが、前身頃Fを形成する外装体と後身頃Bを形成する外装体とが股間側で連続しておらず、離間されている形態とすることもでき(図示略)、その場合、内装体200の外面のうち、前身頃Fを形成する外装体と後身頃Bを形成する外装体との間に露出する部分を覆う股間部外装体を貼り付けることもできる。股間部外装体としては、前述した外装体に用いられるものと同様の資材を用いることができる。
本パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、ウエスト部Wから中間部Lにかけての領域に本発明の伸縮構造が採用されている。すなわち、当該部分は、図4、図7及び図11に示すように、第1シート層12S及び第2シート層12Hの間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて複数本の細長状の弾性伸縮部材19が設けられており、弾性伸縮部材19の両端部19fは、第1ホットメルト接着剤71を介して、第1シート層12S及び第2シート層12Hの少なくとも一方に固定された固定端部19fとされており、第1シート層12S及び第2シート層12Hは、少なくとも弾性伸縮部材19の両端部19fの間と対応する伸縮方向範囲で、弾性伸縮部材19の長手方向に間欠的、かつ弾性伸縮部材19と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで配置された第2ホットメルト接着剤72を介して接合されたシート接合部70を有している。
第1ホットメルト接着剤71及び第2ホットメルト接着剤72としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在し、特に限定無く使用できる。第1ホットメルト接着剤71及び第2ホットメルト接着剤72は同じものを使用することもできる。また、第2ホットメルト接着剤72と弾性伸縮部材19との交差位置では、第2ホットメルト接着剤72を介して弾性伸縮部材19を第1シート層12S及び第2シート層12Hの少なくとも一方に固定できるため、第2ホットメルト接着剤72のみで十分に弾性伸縮部材19を固定できるのであれば、第1ホットメルト接着剤71を設けなくても良い。
図4、図7及び図11に示すように、連続伸縮領域A3及び間欠伸縮領域A2における弾性伸縮部材19は、その幅方向両端部19fが第1ホットメルト接着剤71を介して第1シート層12S及び第2シート層12Hに固定された固定端部19fとされている。図示形態のように、外装体12における幅方向中間部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けられている弾性伸縮部材19の場合には、幅方向両側の各弾性伸縮部材19の両端部19fが固定端部19fとされ、外装体12の幅方向全体にわたり連続する弾性伸縮部材19の場合には、弾性伸縮部材19における外装体12の幅方向両端部19fに位置する部分が固定端部19fとされる。
第2ホットメルト接着剤72は、少なくとも弾性伸縮部材19の固定端部19f間の幅方向範囲内において第1シート層12S及び第2シート層12Hを接合するものであり、どの程度の範囲に配置されていても良いが、図示形態のように、弾性伸縮部材19の固定端部19fを含む伸縮領域A2,A3の全体にわたり一様なパターンで設けられていることが好ましい。
特徴的には、第1シート層12S及び第2シート層12Hのいずれか一方が、他方よりもホットメルト接着剤の剥離強度が低い低接着性不織布とされる。低接着性不織布は、剥離強度が100〜300cN/25mmのもの、特に200〜300cN/25mmのものであると好ましく、低接着性不織布でない方の不織布は、剥離強度が300cN/25mm以上のもの、特に300〜350cN/25mmのものであると好ましい。
製造に際しては、第1ホットメルト接着剤71を用いる場合には第1ホットメルト接着剤71を弾性伸縮部材19、又は第1シート層12S及び第2シート層12Hの少なくとも一方に塗布し、第2ホットメルト接着剤72を第1シート層12S及び第2シート層12Hの少なくとも一方に塗布し、両シート層12S,12Hを張り合わせるのと同時に弾性伸縮部材19を両シート層12S,12H間に挟み込めばよい。
非伸縮領域A1は、両シート層12S,12Hの接合及び弾性伸縮部材19の固定を行った後、非伸縮領域A1とする領域において、弾性伸縮部材19を幅方向中間の1か所又は複数か所で加圧及び加熱により切断するか、又は弾性伸縮部材19のほぼ全体を加圧及び加熱により細かく切断し、間欠伸縮領域A2に伸縮性を残しつつ非伸縮領域A1では伸縮性を殺すことにより構築することができる。
非伸縮領域A1にはシート接合部70を設けなくても良いが、第1シート層12Sが第2シート層12Hに対してずれたり、浮いたりするのは好ましくないため、接合するのが好ましい。非伸縮領域A1における第1シート層12S及び第2シート層12Hの接合は、2枚のシート層12S,12Hが接合される限り特に限定されるものではないが、前述の交差方向連続接合形態で形成されていると、非伸縮領域A1における不要弾性伸縮部材19rが2枚のシート層12S,12Hに対してホットメルト接着剤により固定されるため好ましい。
図7、図9及び図10に示される例は、パンツタイプ使い捨ておむつのウエスト縁部W、ウエスト下方部U及び中間部Lまでの部分に本発明の伸縮構造を適用したものであるが、図8に示すようにウエスト下方部U及び中間部L(図8の形態はウエスト縁部Wについては弾性伸縮部材19の幅方向全体にわたり第1ホットメルト接着剤71で固定したもの)のみに適用しても、またウエスト下方部Uのみに適用しても良い(特に中間部Lの弾性伸縮部材16がない場合等)。また、上述の伸縮構造は、立体ギャザー、テープタイプ使い捨ておむつの背側部分の胴周り部、脚周り部若しくはファスニングテープ等、他の伸縮部にも適用することができる。
明細書中で以下の用語が使用される場合、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
Claims (11)
- 不織布からなる第1シート層と、この第1シート層の一方の面に対向する不織布からなる第2シート層と、これら第1シート層及び第2シート層の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた複数本の細長状の弾性伸縮部材とを備えており、
前記第1シート層及び第2シート層は、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで配置されたホットメルト接着剤を介して接合されたシート接合部を有しており、
前記第1シート層及び第2シート層のいずれか一方が、他方よりもホットメルト接着剤の剥離強度が低い低接着性不織布とされており、
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも柔軟剤の含有量が多い不織布であるか、又は前記低接着性不織布は柔軟剤が外添されたものであり、低接着性不織布でない方の不織布は柔軟剤が内添されたものであり、
前記低接着性不織布の剥離強度は100〜300cN/25mmであり、
前記低接着性不織布でない方の不織布の剥離強度は、前記低接着性不織布の剥離強度より高く、300cN/25mm以上である、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造。 - 前記シート接合部と前記弾性伸縮部材とが交差する部分のうち、前記弾性伸縮部材の前記低接着性不織布でない方の不織布側で前記ホットメルト接着剤が前記弾性伸縮部材と交差する方向に連続し、かつ前記弾性伸縮部材の前記低接着性不織布側では前記ホットメルト接着剤が前記弾性伸縮部材と交差する方向に不連続とされている、請求項1記載の吸収性物品の伸縮構造。
- 前記ホットメルト接着剤は、温度140℃における溶融粘度が10,000〜40,000mPa・s、温度160℃における溶融粘度が5,000〜10,000mPa・sのものであり、かつループタック粘着力が10〜500g/25mmのものである、
請求項1又は2記載の吸収性物品の伸縮構造。 - 各シート接合部の伸縮方向の幅が0.5〜4mmであり、隣り合うシート接合部の間隔が4〜8mmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。
- 前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも凹部の面積率が高く、かつ単位面積当たりの凹部の数が多い不織布である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。
- 前記吸収性物品は、前身頃及び後身頃を構成する外装体と、この外装体に取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合され、この接合された部分と対応する前後方向範囲が環状の胴周り部となるとともに、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであり、
前記伸縮構造は、前記外装体における少なくとも内装体の幅方向両側を含む領域に、前記弾性伸縮部材が幅方向に沿うように、かつ前記低接着性不織布が外側で前記低接着性不織布でない方の不織布が内側となるように設けられている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造。 - いずれか一方が他方よりもホットメルト接着剤の剥離強度が低い低接着性不織布からなる第1シート層及び第2シート層を用い、
前記第1シート層及び第2シート層の間に、伸縮方向に沿ってかつ互いに間隔を空けて複数本の細長状の弾性伸縮部材を挟み、
前記第1シート層及び第2シート層を、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで配置したホットメルト接着剤を介して接合することによりシート接合部を形成する方法であって、
前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも柔軟剤の含有量が多い不織布であるか、又は前記低接着性不織布は柔軟剤が外添されたものであり、低接着性不織布でない方の不織布は柔軟剤が内添されたものであり、
前記低接着性不織布の剥離強度は100〜300cN/25mmであり、
前記低接着性不織布でない方の不織布の剥離強度は、前記低接着性不織布の剥離強度より高く、300cN/25mm以上である、
ことを特徴とする吸収性物品の伸縮構造の製造方法。 - 前記シート接合部の形成に際し、
前記ホットメルト接着剤を、前記低接着性不織布でない方の不織布に、前記弾性伸縮部材の長手方向に間欠的、かつ前記弾性伸縮部材と交差する方向に細長く連続する縞状のパターンで塗布し、
前記低接着性不織布には前記ホットメルト接着剤を塗布しない、
請求項7記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。 - 前記ホットメルト接着剤として、温度140℃における溶融粘度が10,000〜40,000mPa・s、温度160℃における溶融粘度が5,000〜10,000mPa・sのものであり、かつループタック粘着力が10〜500g/25mmのものを用いる、
請求項7又は8記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。 - 版ロールの周方向が伸縮方向となるように、前記第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方を版ロールと接触させ、版ロールの外周面上に周方向に間欠的かつ軸方向に連続的となる縞状のパターンで保持された前記ホットメルト接着剤を、当該第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方に転写するホットメルト接着剤塗布工程と、
少なくとも一方に前記ホットメルト接着剤が転写された第1シート層及び第2シート層間に、前記弾性伸縮部材を挟む圧着工程とを有し、
前記ホットメルト接着剤塗布工程で、前記版ロールの外周面における各ホットメルト接着剤の周方向の幅を0.5〜4mmとし、隣り合うホットメルト接着剤の周方向の間隔を4〜8mmとする、
請求項7〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。 - 前記低接着性不織布は、低接着性不織布でない方の不織布よりも凹部の面積率が高く、かつ単位面積当たりの凹部の数が多い不織布である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品の伸縮構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138923A JP6235750B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138923A JP6235750B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016069153A Division JP6298093B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017185336A JP2017185336A (ja) | 2017-10-12 |
JP6235750B2 true JP6235750B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=60043602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017138923A Active JP6235750B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6235750B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019111203A1 (en) | 2017-12-07 | 2019-06-13 | Toray Opelontex Co., Ltd. | Composite laminate body and disposable diaper |
CN112107429B (zh) * | 2019-06-20 | 2023-03-28 | 尤妮佳股份有限公司 | 短裤型吸收性物品和短裤型吸收性物品制造方法 |
JP7333745B2 (ja) * | 2019-12-04 | 2023-08-25 | 花王株式会社 | パンツ型吸収性物品 |
WO2021111570A1 (ja) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5308242B2 (ja) * | 2009-06-09 | 2013-10-09 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP6410075B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2018-10-24 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品の伸縮構造 |
JP6202613B2 (ja) * | 2013-09-26 | 2017-09-27 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品における吸水性向上方法 |
-
2017
- 2017-07-18 JP JP2017138923A patent/JP6235750B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017185336A (ja) | 2017-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6298093B2 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 | |
JP5997404B1 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 | |
JP6108372B1 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 | |
JP5956508B2 (ja) | 伸縮弾性部材の製造方法およびその伸縮弾性部材を用いた使い捨ておむつ | |
JP6175175B1 (ja) | 使い捨て着用物品の伸縮構造及びその形成方法 | |
JP6074523B1 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造 | |
JP2014207973A (ja) | 吸収性物品の伸縮構造 | |
JP2014207973A5 (ja) | ||
JP6235750B2 (ja) | 吸収性物品の伸縮構造及びその製造方法 | |
JP2015226569A5 (ja) | ||
JP2015171503A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2017164034A (ja) | 吸収性物品の伸縮構造、及びパンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2015173751A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2016067433A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP2016067433A5 (ja) | ||
JP2017131449A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法 | |
JP2017136476A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP6012028B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP2017136475A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170718 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170718 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20170718 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20170731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170804 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171006 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171026 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6235750 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |