JP6234707B2 - 水位計測装置、水位計測プログラム、水位計測方法およびレーダ観測方法 - Google Patents

水位計測装置、水位計測プログラム、水位計測方法およびレーダ観測方法 Download PDF

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Description

本発明は、河川の水位を計測する水位計測装置、水位計測プログラム、水位計測方法およびレーダ観測方法に関するものである。
水害に備えてハザードマップを作成し、また、被害を予測する必要がある。この際、河川の水位は重要な情報であり、広域の河川の水位を迅速かつ正確に収集することが求められる。
従来の河川の水位計測方法には、人手を必要とする方法および人手を必要としない方法(フロート式、水圧式)がある(非特許文献1)。
人手を必要とする方法は平時ならば実施できるが、水害発生時の実施は現実的でない。
人手を必要としない方法は河川の計測ポイントにセンサを設置する必要があるため、広域の計測には高いコストが掛かる。
一方、広域(例えば、数十キロ四方)を昼夜、天候および水害の有無を問わずに撮影できるセンサとして、合成開口レーダ(SAR)が注目を集めている。
四国水文観測検討会、"水文観測"、[online]、2003年3月31日、国土交通省四国地方整備局、[2013年5月14日検索]、インターネット(URL:http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/mizu/yougo/sect04.htm) M.Sugimoto and K.Ouchi、"Rotation of polarimetric matrices and its effects on classification accuracy of man−made structures by synthetic aperture radar"、APSAR 2011 J.van Zyl and Y.Kim、"Synthetic Aperture Radar Polarimetry"、John Wiley & Sons、NJ、2011、Chapter 2.2 Y.Yamaguchi、A.Sato、and W.M.Boerner、"Four−component scattering power decomposition with rotation of coherency matrix"、IEEE Trans.Geosci.Remote Sens、vol.49、no.6、pp.2251−2258、June 2011 J.van Zyl M.Arii、and Y.Kim、"Model−based decomposition of polarimetric SAR covariance matrices constrained for nonnegative eigenvalues"、IEEE Trans.Geosci.Remote Sens、vol.49、no.9、pp.3452−3459、Sep 2011 J.S.Lee and E.Pottier、"Polarimetric radar imaging from basics to applications"、CRC PRESS、FL、2009、Chapter 10.1
本発明は、レーダ観測によって得られた画像データを用いて河川の水位を計測できるようにすることを目的とする。
本発明の水位計測装置は、
橋梁が存在する観測地域の上空から前記橋梁に向けて電磁波を照射するレーダ観測によって得られる観測値を画素毎に含んだ前記観測地域の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
前記レーダ観測で電磁波が照射された方向と直交するアジマス方向に対して前記橋梁の長手方向が成す角度を、アジマス回転角として算出するアジマス回転角算出部と、
前記画像データの画素毎に、画素に対応する観測値に基づいた成分を含む散乱行列を生成する散乱行列生成部と、
前記散乱行列生成部によって生成される散乱行列毎に、前記アジマス回転角算出部によって算出された前記アジマス回転角を用いて散乱行列を補正する散乱行列補正部と、
前記散乱行列補正部によって得られる補正後の各散乱行列を用いて、前記橋梁と前記橋梁の下方に位置する水面とに反射した電磁波の観測値に対応する間接散乱画素を、前記画像データから選択する散乱画素選択部と、
前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素の画素位置に基づいて、前記橋梁から前記水面までの高さを前記水面の水位として算出する水位算出部とを備える。
前記散乱行列補正部は、散乱行列毎に、前記アジマス回転角に相当する回転変換を行うための回転行列を用いて散乱行列を補正する。
前記散乱画素選択部は、
補正後の散乱行列毎に、補正後の散乱行列に含まれる成分を用いて指標値を算出し、
補正後の各散乱行列に対応する指標値のうち、間接散乱画素用の間接散乱条件を満たす指標値を判定し、
補正後の各散乱行列に対応する画素のうち、前記間接散乱条件を満たす指標値に対応する画素を前記間接散乱画素として選択する。
前記水位算出部は、前記橋梁に反射した電磁波の観測値に対応する直接散乱画素から前記間接散乱画素までの画素数を算出し、前記画素数に基づいて前記水位を算出する。
前記散乱画素選択部は、複数の間接散乱画素を選択し、
前記散乱画素選択部は、前記画像データが表すレーダ画像内で前記直接散乱画素を通る直線のうち、電磁波が照射された方向を表す直線をレンジ方向直線として算出し、
前記散乱画素選択部は、前記複数の間接散乱画素のうち、前記レンジ方向直線上の間接散乱画素を選択し、
前記水位算出部は、前記直接散乱画素から前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素までの画素の個数を前記画素数として算出する。
前記水位算出部は、前記画素数に相当する距離をパス長差として算出し、前記パス長差と前記橋梁に対する電磁波の入射角とを用いて前記水位を算出する。
前記水位計測装置は、
前記橋梁から前記水面までの過去の高さを表す過去水位を記憶する水位記憶部と、
前記水位算出部によって算出された前記水位と前記水位記憶部に記憶された前記過去水位との差を水位変化量として算出する水位変化量算出部とを備える。
前記水位計測装置は、
水位表示部と、
複数の橋梁が架けられた河川が流れる地域を前記観測地域として表す地図データを記憶する地図データ記憶部とを備え、
前記水位変化量算出部は、前記河川に架けられた橋梁毎に橋梁の下方の水面の水位変化量を算出し、
前記水位表示部は、前記水位変化量算出部によって橋梁毎に算出された水位変化量と、前記地図データ記憶部に記憶された前記地図データとを用いて、前記河川の水位を表す水位マップを表示する。
前記画像データ記憶部は、電磁波の照射方向が異なるレーダ観測毎に、レーダ観測によって得られた画像データを、電磁波の照射方向を示す照射方向情報に対応付けて記憶し、
前記水位計測装置は、
前記橋梁の長手方向を示す橋梁情報を記憶する橋梁情報記憶部と、
前記画像データ記憶部に記憶される画像データ毎に画像データに対応付けられた照射方向情報が示す電磁波の照射方向と前記橋梁情報が示す前記橋梁の長手方向とが成す角度をレンジ回転角として算出し、前記水位の計測に用いる画像データを各レンジ回転角の大きさに基づいて選択する画像データ選択部とを備える。
前記画像データ記憶部は、観測位置が異なるレーダ観測毎に、レーダ観測によって得られた画像データを、観測位置を示す観測位置情報に対応付けて記憶し、
前記水位計測装置は、
前記橋梁の位置を示す橋梁情報を記憶する橋梁情報記憶部と、
前記画像データ記憶部に記憶される画像データ毎に画像データに対応する観測位置情報が示す観測位置と前記橋梁情報が示す前記橋梁の位置とに基づいて前記橋梁に対する電磁波の入射角を算出し、前記水位の計測に用いる画像データを各入射角の大きさに基づいて選択する画像データ選択部とを備える。
本発明の水位計測プログラムは、前記水位計測装置としてコンピュータを機能させる。
本発明の水位算出方法は、画像データ記憶部と、アジマス回転角算出部と、散乱行列生成部と、散乱行列補正部と、散乱画素選択部と、水位算出部とを備える水位計測装置を用いる。
前記画像データ記憶部が、橋梁が存在する観測地域の上空から前記橋梁に向けて電磁波を照射するレーダ観測によって得られる観測値を画素毎に含んだ前記観測地域の画像データを記憶し、
前記アジマス回転角算出部が、前記レーダ観測で電磁波が照射された方向と直交するアジマス方向に対して前記橋梁の長手方向が成す角度を、アジマス回転角として算出し、
前記散乱行列生成部が、前記画像データの画素毎に、画素に対応する観測値に基づいた成分を含む散乱行列を生成し、
前記散乱行列補正部が、前記散乱行列生成部によって生成される散乱行列毎に、前記アジマス回転角算出部によって算出された前記アジマス回転角を用いて散乱行列を補正し、
前記散乱画素選択部が、前記散乱行列補正部によって得られる補正後の各散乱行列を用いて、前記橋梁と前記橋梁の下方に位置する水面とに反射した電磁波の観測値に対応する間接散乱画素を、前記画像データから選択し、
前記水位算出部が、前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素の画素位置に基づいて、前記橋梁から前記水面までの高さを前記水面の水位として算出する。
本発明のレーダ観測方法は、レーダ観測装置を備えた飛行体を用いる。
向きが異なる複数の橋梁を含んだ観測地域の上空を前記飛行体が異なる飛行方向で飛行し、前記レーダ観測装置が前記観測地域をレーダ観測することによって前記観測地域の画像データを生成する。
本発明によれば、例えば、レーダ観測によって得られた画像データを用いて河川の水位を計測することができる。これにより、昼夜、天候および水害の有無を問わずに河川の水位を計測できる。
実施の形態1における水位計測装置100の機能構成図である。 実施の形態1におけるレーダ観測の観測方法の種類を示す図である。 実施の形態1におけるアジマス回転角αを示す図である。 実施の形態1における直接散乱および間接散乱を示す図である。 実施の形態1における水位計測装置100の水位計測方法を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるレーダ画像210の一例を示す図である。 実施の形態1におけるパス長差ΔRを表す図である。 実施の形態1におけるレーダ観測の幾何学関係を示す図である。 実施の形態1における水位計測装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態2における水位計測装置100の機能構成図である。 実施の形態2における水位計測装置100の水位計測方法を示すフローチャートである。 実施の形態2における観測地域の一例を示す図である。 実施の形態2における水位マップ198の一例を示す図である。 実施の形態3におけるレーダ観測方法の概要図である。
実施の形態1.
レーダ観測によって得られた画像データを用いて河川の水位を計測する形態について説明する。
図1は、実施の形態1における水位計測装置100の機能構成図である。
実施の形態1における水位計測装置100の機能構成について、図1に基づいて説明する。
水位計測装置100は、橋梁選択部110と、レーダ画像選択部120(画像データ選択部の一例)とを備える。
水位計測装置100は、アジマス回転角算出部130と、散乱行列算出部140(散乱行列生成部、散乱行列補正部の一例)と、散乱画素選択部150とを備える。
水位計測装置100は、水位計測部160(水位算出部、水位変化量算出部の一例)と、水位表示部170と、計測記憶部190とを備える。
計測記憶部190は、水位計測装置100で使用するデータを記憶する。
例えば、計測記憶部190は、地図データ191と、橋梁情報192と、画像データ193と、軌道情報194(照射方向情報、観測位置情報の一例)と、参照水位195(過去水位の一例)と、計測水位196とを記憶する。
地図データ191、橋梁情報192、画像データ193、軌道情報194および参照水位195は、計測記憶部190に予め記憶される。
計測水位196は、水位計測部160によって計測された後に記憶される。
地図データ191は、SARなどのレーダ(モノスタティックレーダともいう)を用いてレーダ観測が行われた観測地域の地図に関するデータである。
例えば、地図データ191は、観測地域を流れる河川の位置情報および河川に架けられている複数の橋梁のそれぞれの位置情報を含む。例えば、位置情報は座標値を示す。
橋梁情報192は、観測地域に設けられている橋梁毎に橋梁に関する情報を示す。
例えば、橋梁情報192は、橋梁の識別名、橋梁の位置情報、橋梁の長手方向を示す橋梁方向情報などを示す。
画像データ193は、レーダ観測によって得られたレーダ画像を表すデータである。画像データ193は、実施されたレーダ観測毎に生成される。
なお、1つの画像データ193は、HH画像のデータと、VV画像のデータと、HV画像のデータとを含む。
HH画像のデータは、水平方向(H)に振動する電磁波(水平偏波の電磁波)を送信(照射)し、水平方向に振動する電磁波を受信する観測方法(HH観測)によって得られる観測値Shhを画素毎に含む(図2の(1)参照)。
VV画像のデータは、垂直方向(V)に振動する電磁波(垂直偏波の電磁波)を送信し、垂直方向に振動する電磁波を受信する観測方法(VV観測)によって得られる観測値Svvを画素毎に含む(図2の(2)参照)。
HV画像のデータは、垂直方向に振動する電磁波を送信し、水平方向に振動する電磁波を受信する観測方法(HV観測)によって得られる観測値Shvを画素毎に含む(図2の(3)参照)。但し、HV画像のデータは、水平方向に振動する電磁波を送信し、垂直方向に振動する電磁波を受信する観測方法(VH観測)によって得られる観測値Svhを画素毎に含んでも構わない。
図2は、実施の形態1におけるレーダ観測の観測方法の種類を示す図である。
図1に戻り、説明を続ける。
軌道情報194は、レーダ観測を行った飛行体(航空機、人工衛星など)がレーダ観測時に飛行した軌道を示す情報である。軌道情報194は、実施されたレーダ観測毎に生成され、画像データ193に対応付けて記憶される。
なお、飛行体は、レーダ観測用のレーダ(例えば、SAR)を備える。
参照水位195は、水害が発生していない平常時に、橋梁(例えば、橋梁の通路の縁)から橋梁の下方に位置する水面までの高さ(水位)を計測して得られた値である。参照水位195は橋梁毎に計測される。
計測水位196は、水位計測部160によって計測される水位である。例えば、計測水位196は河川の増水時に計測される。
橋梁選択部110は、計測対象の位置に設けられている橋梁の橋梁情報192を選択する。
レーダ画像選択部120は、橋梁情報192と各軌道情報194とに基づいて、計測に用いる画像データ193を選択する。
アジマス回転角算出部130はアジマス回転角αを算出する。
例えば、アジマス回転角算出部130は、画像データ193に基づいて、画素毎にアジマス回転角αを算出する。
アジマス回転角αは、レーダ観測で電磁波が照射されたレンジ方向と直交するアジマス方向(飛行体209の飛行方向と同じ)に対して橋梁201の長手方向が成す角度である(図3参照)。なお、レーダ観測のレンジ方向を地表に投影した方向である電波照射方向(電磁波の照射方向)と橋梁201の長手方向とが成す角度を「レンジ回転角β」とする。
図3は、実施の形態1におけるアジマス回転角αを示す図である。
図1に戻り、説明を続ける。
散乱行列算出部140は、アジマス回転角αを用いて、画像データ193から得られる画素毎の散乱行列[S]を補正する。
散乱画素選択部150は、画素毎の補正後の散乱行列[S’]を用いて、橋梁だけに反射した直接散乱の電磁波を観測して得られた画素(以下、橋梁の直接散乱画素という)を選択する。
また、散乱画素選択部150は、画素毎の補正後の散乱行列[S’]を用いて、橋梁に反射した後に水面に反射した間接散乱の電磁波を観測して得られた画素(以下、橋梁の間接散乱画素という)を選択する。
直接散乱(一回散乱ともいう)の電磁波は、一つの反射物(例えば、橋梁201)だけに反射して飛行体209のレーダに到達した電磁波である(図4の実線矢印を参照)。
間接散乱(二回散乱ともいう)の電磁波は、複数の反射物(例えば、橋梁201と水面202)に反射して飛行体209のレーダに到達した電磁波である(図4の波線矢印を参照)。
なお、垂線の方向に対して電磁波の照射方向が成す角度を「入射角θ」という。
図4は、実施の形態1における直接散乱および間接散乱を示す図である。
図1に戻り、説明を続ける。
水位計測部160は、橋梁の直接散乱画素の画素位置と橋梁の間接散乱画素の画素位置とに基づいて、橋梁の下方の水位および水位の変化量を算出する。
以下、水位計測部160によって算出された水位を「計測水位196」という。
水位表示部170は、計測水位196および水位変化量197をディスプレイに表示する。
図5は、実施の形態1における水位計測装置100の水位計測方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における水位計測装置100の水位計測方法について、図5に基づいて説明する。
S110において、橋梁選択部110は、地図データ191を用いて観測地域の画像をディスプレイに表示する。観測地域の画像は、観測地域を流れる河川の表記と、河川に架かっている複数の橋梁のそれぞれの表記とを含んでいる。
利用者は、水位の計測を行いたい箇所に設けられている橋梁の表記を観測地域の画像から選択し、選択した橋梁の表記を指定する。
橋梁選択部110は、指定された橋梁の表記に対応付けられている位置情報を地図データ191から取得する。
橋梁選択部110は、計測記憶部190に記憶されている複数の橋梁情報192のうち、取得した位置情報と同じ位置を示す橋梁の位置情報を含んだ橋梁情報192を選択する。
S110の後、処理はS120に進む。
S120において、レーダ画像選択部120は、S110で選択された橋梁情報192と、計測記憶部190に記憶されている各軌道情報194とに基づいて、計測に用いる画像データ193を選択する。
例えば、レーダ画像選択部120は、以下のように画像データ193を選択する。
(1)レーダ画像選択部120は、軌道情報194毎に、軌道情報194が示す飛行体の軌道に基づいて、レーダ観測の電波照射方向(レンジ方向を地表に投影した方向)を算出する。
レーダ画像選択部120は、軌道情報194毎に、軌道情報194に基づく電波照射方向と橋梁情報192が示す橋梁の長手方向とが成すレンジ回転角β(図3参照)を算出する。
レーダ画像選択部120は、軌道情報194毎に算出したレンジ回転角βに基づいて以下のように画像データ193を選択する。
(a)レーダ画像選択部120は、最も直角に近いレンジ回転角βに対応する軌道情報194を選択する。
(b)レーダ画像選択部120は、予め定められた角度範囲(例えば、70度以上110度以下)に含まれるレンジ回転角βに対応する1つ以上の軌道情報194のうち、いずれかの軌道情報194(例えば、最も直角に近いレンジ回転角βに対応する軌道情報194)を選択する。
但し、レーダ画像選択部120は、レンジ回転角βの代わりにアジマス回転角αを算出し、軌道情報194を選択しても構わない。つまり、レーダ画像選択部120は、最も小さいアジマス回転角αに対応する軌道情報194、または、所定の角度範囲(例えば、−20度以上20度以下)に含まれるレンジ回転角βに対応するいずれかの軌道情報194、を選択しても構わない。
なお、橋梁の側方上空から橋梁をレーダ観測した場合、橋梁に反射した後に水面に反射した間接散乱の電磁波を受信することができない。つまり、レンジ回転角βが0度(またはアジマス回転角が90度)である場合、間接散乱の電磁波を受信することができない。そのため、レーダ画像選択部120は、直角に近いレンジ回転角β(または0度に近いアジマス回転角α)に対応する軌道情報194を選択する。
(2)レーダ画像選択部120は、軌道情報194毎に、軌道情報194が示す飛行体の軌道に基づいて、橋梁をレーダ観測したときのレーダ(飛行体)の座標値(以下、観測座標値という)を算出する。
レーダ画像選択部120は、軌道情報194毎に、軌道情報194に対応する観測座標値と橋梁情報192が示す橋梁の座標値とに基づいて、橋梁に対する電磁波の入射角θ(図4参照)を算出する。
レーダ画像選択部120は、観測レーダの仕様で定められた角度範囲内の最小の角度に最も近い入射角θに対応する軌道情報194を選択する。
但し、レーダ画像選択部120は、0度に最も近い入射角θに対応する軌道情報194、または、所定の角度範囲(例えば、−20度以上20度以下)に含まれる入射角θに対応するいずれかの軌道情報194を選択しても構わない。
なお、後述するように、入射角θが小さいほど、直接散乱画素と間接散乱画素との距離が長くなり、直接散乱画素と間接散乱画素との区別が容易になる。そのため、レーダ画像選択部120は、入射角θが小さい軌道情報194を選択する。
(3)レーダ画像選択部120は、上記の(1)と(2)とを組み合わせて軌道情報194を選択しても構わない。
例えば、レーダ画像選択部120は、所定の角度範囲に含まれるレンジ回転角β(またはアジマス回転角α)に対応する1つ以上の軌道情報194のうち、観測レーダの仕様の角度範囲内で0度に最も近い入射角θに対応する軌道情報194を選択する。
S120の後、処理はS130に進む。
S130において、アジマス回転角算出部130はアジマス回転角αを算出する。
例えば、アジマス回転角算出部130は、以下のようにアジマス回転角αを算出する。
アジマス回転角算出部130は、S120で選択された画像データ193に基づいて、画素毎にアジマス回転角αを算出する。
アジマス回転角αを算出するための式(1)は以下の通りである。
符号の意味は次の通りである。
「α」は、アジマス回転角である。
「Shh」は、HH観測の観測値である。
「Shv」は、HV観測の観測値である。
「Svv」は、VV観測の観測値である。
Figure 0006234707
なお、非特許文献2はアジマス回転角αに関して開示している。
上記の式(1)によって得られるアジマス回転角αは、共分散行列[C(α)]を構成する成分のうち、観測値Shvに関する成分「|Shv」の値を最小にするための回転角の大きさである。
共分散行列[C(α)]は、以下の式(2)に示すように、回転行列R(α)を用いてアジマス回転角αに相当する回転変換を行った後の共分散行列[C]である。
共分散行列[C]は、レーダ観測時の揺らぎ又はノイズの影響を観測値から除去するために用いられる。但し、観測値のアンサンブル平均を利用することによって揺らぎ又はノイズの影響が除去されるため、画素の分解能が低下する。
なお、式(2)に含まれる記号<>はアンサンブル平均を意味する。
式(2)の説明の詳細については非特許文献3を参照のこと。
Figure 0006234707
ビルまたは船舶などの人工物をレーダ観測した場合、通常、HH観測の観測値ShhおよびVV観測の観測値Svvは大きな値を示し、HV観測の観測値Shvは小さな値を示す。なお、HV観測の観測値Shvは、様々な傾きを有する自然物(例えば、樹木)をレーダ観測した場合に大きな値になる。
但し、複数の人工物が連なり、複数の人工物の連なりが電磁波の照射方向に対して傾きを有する場合、HV観測の観測値Shvが小さな値にならないことが知られている(非特許文献4参照)。
直線構造を有する橋梁についても、複数の人工物の連なりと同様に、HV観測の観測値Shvが小さな値にならない。
そこで、アジマス回転角算出部130は、電磁波の照射方向に対する橋梁の傾きの大きさを推定するために、HV観測の観測値Shvを最小値にするためのアジマス回転角αを算出する。
但し、アジマス回転角算出部130は、橋梁情報192と軌道情報194とに基づいて、各画素で共通なアジマス回転角αを算出しても構わない。
この場合、アジマス回転角算出部130は、S120で選択された画像データ193に対応する軌道情報194に基づいて、レーダ観測のアジマス方向を算出する。そして、アジマス回転角算出部130は、レーダ観測のアジマス方向と、S110で選択された橋梁情報192が示す橋梁の長手方向と、が成す角度をアジマス回転角αとして算出する。
S130の後、処理はS140に進む。
S140において、散乱行列算出部140は、S120で選択された画像データ193と、S130で算出されたアジマス回転角αとを用いて散乱行列[S’]を算出する。
散乱行列算出部140は以下のように散乱行列[S’]を算出する。
まず、散乱行列算出部140は、画像データ193を用いて、画素毎に散乱行列[S(α)]を生成する。
散乱行列[S(α)]は以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0006234707
散乱行列[S(α)]は、レーダ観測のアジマス方向からアジマス回転角αだけ回転した方向が橋梁の長手方向である場合(つまり、実施の形態1におけるレーダ観測の場合)に画像データ193から得られる散乱行列[S]を意味する。
散乱行列[S(α)]は、橋梁の長手方向がレーダ観測のアジマス方向と一致する場合に得られる散乱行列[S]を用いて、以下の式(4)で表すことができる。
「R(α)」は、アジマス回転角αに相当する回転変換を行うための回転行列を意味する。
Figure 0006234707
そして、散乱行列算出部140は、画素毎に、アジマス回転角αを用いて散乱行列[S(α)]を補正する。
これにより、橋梁の長手方向がレーダ観測のアジマス方向と一致する場合に得られる散乱行列[S]に相当する散乱行列[S’]を得ることができる。散乱行列[S’]は、補正後の散乱行列[S(α)]である。
散乱行列「S’」は以下の式(5)で表すことができる。
Figure 0006234707
S140の後、処理はS150に進む。
S150において、散乱画素選択部150は、S140で画素毎に算出された散乱行列[S’]を用いて、直接散乱画素と間接散乱画素とを判別する。
例えば、散乱画素選択部150は、以下のように直接散乱画素と間接散乱画素とを判別する。
散乱画素選択部150は、画素毎に、画素に対応する散乱行列[S’]を用いて指標値Eを算出する。
指標値Eを算出するための式(6)を以下に示す。
なお、式(6)は「位相」の観点に基づく指標値Eの一例である。
Figure 0006234707
散乱画素選択部150は、画素毎に算出した各指標値Eのうち、直接散乱画素を判別するための条件(以下、直接散乱条件という)と、間接散乱画素を判別するための条件(以下、間接散乱条件という)とのいずれかの条件を満たす指標値を判定する。
直接散乱条件を表す式(7−1)と間接散乱条件を表す式(7−2)とを以下に示す。
式(7−1)は、arg(Shh’S vv’)が0を含む直接散乱範囲内の値、つまり、0に近い値であることを意味する。
式(7−2)は、arg(Shh’S vv’)がπを含む間接散乱範囲内の値、つまり、πに近い値であることを意味する。
なお、式(7−2)および式(7−2)は「位相」の観点に基づく条件の一例である。
Figure 0006234707
そして、散乱画素選択部150は、直接散乱条件を満たす指標値Eに対応する画素を直接散乱画素として判別する。
また、散乱画素選択部150は、間接散乱条件を満たす指標値Eに対応する画素を間接散乱画素として判別する。
但し、散乱画素選択部150は、別の種類の指標値を算出し、別の種類の条件を用いても構わない。
なお、非特許文献5は、直接散乱および間接散乱の特徴に関して開示している。
例えば、散乱画素選択部150は、以下の式(8−0)に示す指標値Eを算出し、以下の式(8−1)および式(8−2)に示す条件を用いても構わない。
式(8−1)が直接散乱条件を示し、式(8−2)が間接散乱条件を示している。
なお、式(8−0)は「振幅比」の観点に基づく指標値Eの一例であり、式(8−1)および式(8−2)は「振幅比」の観点に基づく条件の一例である。
Figure 0006234707
例えば、散乱画素選択部150は、以下の式(E1)、式(E2)または式(E3)に示す指標値Eを算出し、指標値Eが直接散乱範囲の値または間接散乱範囲の値であるか否かを判定しても構わない。
式(E1)および式(E2)は3種類の成分の組み合わせに基づく指標値の一例であり、式(E3)は重み付け(係数)を用いて算出する指標値の一例である。
E = Shh’・Svv’・Shv’ ・・・式(E1)
E = (Shh’+SVV’)・Shv’ ・・・式(E2)
E = 0.1×|Shh’|+0.7×Shh’・Svv’・Shv’+0.2(Shh’+Svv’)・Shv’ ・・・式(E3)
また、散乱画素選択部150は、複数の種類の指標値Eおよび条件を用いても構わない。
例えば、散乱画素選択部150は、上述したように、式(6)、式(7−1)および式(7−2)を用いて直接散乱画素および間接散乱画素の判別を行う。
さらに、散乱画素選択部150は、直接散乱画素と間接散乱画素とのいずれにも判別できなかった画素毎に、式(8−0)、式(8−1)および式(8−2)を用いて直接散乱画素および間接散乱画素の判別を行う。
S150の後、処理はS151に進む。
S151において、散乱画素選択部150は、S150で判別した直接散乱画素のうち、橋梁を表示する直接散乱画素を選択する。
また、散乱画素選択部150は、S150で判別した間接散乱画素のうち、橋梁を表示する間接散乱画素を選択する。
例えば、散乱画素選択部150は、橋梁の直接散乱画素および橋梁の間接散乱画素を以下のように選択する。
散乱画素選択部150は、S120で選択した画像データ193に対応する橋梁情報192が示す飛行体の軌道に基づいて、橋梁をレーダ観測したときのレーダ(飛行体)の観測座標値を算出する。
散乱画素選択部150は、軌道情報194に対応する観測座標値と、S110で選択した橋梁情報192が示す橋梁の座標値とに基づいて、レーダ画像210内で橋梁が表示される画素の座標値を推定する。
そして、散乱画素選択部150は、推定した画素の座標値に位置する直接散乱画素を橋梁の直接散乱画素211として選択する(図6参照)。
また、散乱画素選択部150は、レーダ画像210内で橋梁の直接散乱画素211を通る直線のうち、電磁波が照射された方向を表す直線をレンジ方向直線218として算出し、レンジ方向直線218上の間接散乱画素を橋梁の間接散乱画素212として選択する(図6参照)。
図6は、実施の形態1におけるレーダ画像210の一例を示す図である。
但し、散乱画素選択部150は、レーダ画像210をディスプレイに表示し、橋梁の直接散乱画素211または橋梁の間接散乱画素212を利用者に選択させてもよい。
その場合、散乱画素選択部150は、利用者による選択を容易にさせるため、直接散乱画素と間接散乱画素とを色分けして表示するとよい。また、散乱画素選択部150は、色分けする代わりに、模様または記号などを付記することによって直接散乱画素と間接散乱画素を区別して表示してもよい。
S151の後、処理はS160に進む。
なお、散乱画素選択部150は、S150で間接散乱画素だけを判別し、S151で橋梁の直接散乱画素と橋梁の間接散乱画素とを選択しても構わない。
S160において、水位計測部160は、S151で選択した橋梁の直接散乱画素および橋梁の間接散乱画素に基づいて、橋梁から橋梁の下方の水面までの高さ(計測水位196)を算出する。また、水位計測部160は、参照水位195に対する水位の変化量(水位変化量197)を算出する。
例えば、水位計測部160は、以下のように計測水位196および水位変化量197を算出する。
水位計測部160は、橋梁の直接散乱画素211から橋梁の間接散乱画素212までの画素数nを算出する。
水位計測部160は、1画素当たりの現実の距離rを用いて、画素数nに相当する現実の距離(パス長差ΔR)を算出する(図7参照)。1画素当たりの現実の距離は計測記憶部190に予め記憶されているものとする。
画素数nに相当する現実の距離は、直接散乱の電磁波の伝搬距離(パス長)と間接散乱の電磁波の伝搬距離との距離差を意味する。以下、画素数nに相当する現実の距離を「パス長差ΔR」という。
図7は、実施の形態1におけるパス長差ΔRを表す図である。
水位計測部160はパス長差ΔRに基づいて計測水位196を算出する。
例えば、計測水位196を算出するための水位算出式は「ΔR=hcosθ」である。この水位算出式は、図8に示す幾何学関係に基づいて得られる式である(非特許文献6参照)。
図8は、実施の形態1におけるレーダ観測の幾何学関係を示す図である。
「θ」は、橋梁201に対する電磁波の入射角である。
「R」は、飛行体209から橋梁201までの電磁波の伝搬距離(観測距離)である。
「h」は、橋梁201から水面202までの高さ(計測水位196)である。
観測距離Rは電磁波の波長λに比べて非常に長い距離であり、間接散乱の反射の向きは直接散乱の反射の向きに対して平行であるものとみなすことができる。
なお、入射角θおよび観測距離Rは、橋梁情報192が示す橋梁201の座標値と、軌道情報194から得られる飛行体209の座標値とを用いて算出される。
以下に、水位算出式「ΔR=hcosθ」を求めるための導出式を示す。
Figure 0006234707
上記の水位算出式を入射角θで微分すると「dR/dθ=−hsinθ」が得られる。
また、入射角θが0度である場合のパス長差ΔRは「h」である。一方、入射角θが90度である場合のパス長差ΔRは水位hの大きさに関わらず「0」である。
つまり、入射角θが小さいほどパス長差ΔRが大きくなり、橋梁の直接散乱画素211から橋梁の間接散乱画素212までの画素数nを大きくなる(図7参照)。
したがって、入射角θが小さいほど橋梁の直接散乱画素211と橋梁の間接散乱画素212との区別が容易になる。
水位計測部160は、計測記憶部190に記憶されている参照水位195のうち、S110で選択した橋梁情報192に対応する橋梁の参照水位195を選択する。
そして、水位計測部160は、参照水位195と計測水位196との差を水位変化量197として算出する。
S160の後、処理はS170に進む。
S170において、水位表示部170は、S160で算出された計測水位196および水位変化量197をディスプレイに表示する。但し、水位表示部170は、計測水位196と水位変化量197とのいずれか一方を表示しても構わない。
S170の後、水位計測方法の処理は終了する。
図9は、実施の形態1における水位計測装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1における水位計測装置100のハードウェア構成の一例について、図9に基づいて説明する。
水位計測装置100は、演算装置901、補助記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904および入出力装置905を備えるコンピュータである。
演算装置901、補助記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904および入出力装置905はバス909に接続している。
演算装置901は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。
補助記憶装置902は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリまたはハードディスク装置である。
主記憶装置903は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。
通信装置904は、有線または無線でインターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)、電話回線網またはその他のネットワークを介して通信を行う。
入出力装置905は、例えば、マウス、キーボード、ディスプレイ装置である。
プログラムは、通常は補助記憶装置902に記憶されており、主記憶装置903にロードされ、演算装置901に読み込まれ、演算装置901によって実行される。
例えば、オペレーティングシステム(OS)が補助記憶装置902に記憶される。また、「〜部」として説明している機能を実現するプログラム(水位計測プログラムの一例)が補助記憶装置902に記憶される。そして、OSおよび「〜部」として説明している機能を実現するプログラムは主記憶装置903にロードされ、演算装置901によって実行される。
「〜の判断」、「〜の判定」、「〜の抽出」、「〜の検知」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の選択」、「〜の生成」、「〜の入力」、「〜の出力」等の処理の結果を示す情報、データ、信号値または変数値が主記憶装置903または補助記憶装置902にファイルとして記憶される。また、水位計測装置100が使用するその他のデータが主記憶装置903または補助記憶装置902に記憶される。
また、図9は実施の形態1における水位計測装置100のハードウェア構成の一例を示すものであり、水位計測装置100のハードウェア構成は図9に示す構成と異なる構成であってもよい。
なお、実施の形態1に係る方法(水位計測方法の一例)はフローチャート等を用いて説明している手順または一部異なる手順によって実現することができる。
実施の形態1により、レーダ観測の画像データを用いて河川の水位を計測することができる。これにより、昼夜、天候および水害の有無を問わずに河川の水位を計測できる。
実施の形態2.
河川全体の水位を計測する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態2における水位計測装置100の機能構成図である。
実施の形態2における水位計測装置100の機能構成について、図10に基づいて説明する。
水位計測装置100の機能構成は、実施の形態1(図1参照)と同様である。
但し、水位計測部160は、橋梁毎に計測水位196および水位変化量197を算出する。
また、水位表示部170は、各橋梁の計測水位196または水位変化量197を用いて、河川の全体の水位を表す水位マップ198を表示する。
図11は、実施の形態2における水位計測装置100の水位計測方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における水位計測装置100の水位計測方法について、図11に基づいて説明する。
水位計測方法は、実施の形態1(図5参照)で説明したS110とS170との代わりに、S111、S112およびS171からS173を含む。
S111において、利用者は、水位の計測を行いたい河川の識別名を指定する。
橋梁選択部110は、指定された識別名で識別される河川に架けられている1つ以上の橋梁を地図データ191に基づいて判定する。
橋梁選択部110は、計測記憶部190に記憶されている複数の橋梁情報192のうち、判定した1つ以上の橋梁のそれぞれの橋梁情報192を選択する。
例えば、橋梁選択部110は、図12に示す4つの橋梁201aから橋梁201dのそれぞれの橋梁情報192を選択する。
図12は、実施の形態2における観測地域の一例を示す図である。
S111の後、処理はS112に進む。
S112において、橋梁選択部110は、S111で得られた1つ以上の橋梁情報192のうち、未選択の橋梁情報192を一つ選択する。
S112の後、処理はS120からS160に進む。
S120からS160において、水位計測装置100の各機能は、S112で選択された橋梁情報192を対象にして計測水位196および水位変化量197を算出する(実施の形態1と同様)。
S120からS160の後、処理はS171に進む。
S171において、橋梁選択部110は、S112で選択していない未選択の橋梁情報192があるか否かを判定する。
未選択の橋梁情報192が有る場合(YES)、処理はS112に戻る。
未選択の橋梁情報192が無い場合(NO)、処理はS172に進む。
S172において、水位表示部170は、S111からS171で橋梁毎に算出された水位変化量197を用いて水位マップ198を生成する。
水位マップ198は、S111で指定された河川の全体の水位を表す。
例えば、水位表示部170は、水位変化量197が多い部分を濃い青色で表示し、水位変化量197が少ない部分を薄い青色で表示する(図13参照)。
橋梁201aの下方および橋梁201bの下方の水位変化量197が多く、橋梁201cの下方および橋梁201dの下方の水位変化量197が少ない場合、図13に示すような水位マップ198が生成される。
図13は、実施の形態2における水位マップ198の一例を示す図である。
但し、水位表示部170は、水位変化量197の代わりに計測水位196を用いて水位マップ198を生成してもよい。
S172(図11参照)の後、処理はS173に進む。
S173において、水位表示部170は、S172に生成した水位マップ198をディスプレイに表示する。
S173の後、水位計測方法の処理は終了する。
実施の形態2により、河川全体の水位を計測し、河川の水位マップ198を生成することができる。
実施の形態3.
レーダ観測の実施方法について説明する。
レーダ観測の実施者は、観測地域の上空にレーダ観測用の飛行体を複数回飛行させる。なお、飛行体の飛行方向は飛行体を飛行させる毎に変える。
レーダ観測用の飛行体は、レーダおよびレーダ観測装置を備え、飛行中にレーダおよびレーダ観測装置を用いてレーダ観測を行う。
レーダは電磁波の送受信を行う。また、レーダ観測装置は、レーダを制御し、レーダによる電磁波の送受信結果に基づいて画像データ193を生成する。
図14は、実施の形態3におけるレーダ観測方法の概要図である。
例えば、飛行体209は、図14に示すように観測地域の上空を2回飛行する。
(1)飛行体209は一回目の飛行を行う。
一回目の飛行方向は、橋梁201aの長手方向および橋梁201bの長手方向と直交する方向であり、橋梁201cの長手方向および橋梁201dの長手方向と平行な方向である。
このため、一回目の飛行において、橋梁201cおよび橋梁201dに対して直接散乱の他に間接散乱をレーダ観測できるが、橋梁201aおよび橋梁201bの間接散乱をレーダ観測できない。
したがって、一回目の飛行で得られる画像データ193を用いて水位計測を行った場合、橋梁201cの下方および橋梁201dの下方の水位を計測することはできるが、橋梁201aの下方および橋梁201bの下方の水位を計測することはできない。
(2)飛行体209は二回目の飛行を行う。二回目の飛行において、飛行体209は一回目の飛行方向に対して直交する方向に飛行する。
つまり、二回目の飛行方向は、橋梁201aの長手方向および橋梁201bの長手方向と平行な方向である。
このため、二回目の飛行では、橋梁201aおよび橋梁201bに対して直接散乱の他に間接散乱をレーダ観測できる。
したがって、二回目の飛行で得られる画像データ193を用いて水位計測を行えば、橋梁201aの下方および橋梁201bの下方の水位を計測することができる。
但し、飛行体209の二回目の飛行方向は、一回目の飛行方向に対して必ずしも直交する方向でなくても構わない。
また、飛行体209が3回以上飛行し、レーダ観測を行っても構わない。
一台の飛行体209を複数回飛行させることによって複数回のレーダ観測を行う代わりに、複数台の飛行体209を同じ時間帯に飛行させることによって複数回のレーダ観測を行ってもよい。
例えば、レーダ観測用の人工衛星が観測地域の上空を飛行する時間帯に、人工衛星の飛行方向とは異なる方向にレーダ観測用の航空機を飛行させてもよい。
同じ時間帯のレーダ観測によって得られた複数の画像データ193を用いることにより、長手方向の向きが互いに直交する複数の橋梁が河川に架けられていても、同じ時間帯の河川全体の水位を計測することができる。
各実施の形態は、水位計測装置100およびレーダ観測方法の形態の一例である。
つまり、水位計測装置100は、各実施の形態で説明した機能または構成の一部を備えなくても構わない。
また、水位計測装置100は、各実施の形態で説明していない機能または構成を備えても構わない。
さらに、各実施の形態は、矛盾が生じない範囲で一部または全てを組み合わせても構わない。
100 水位計測装置、110 橋梁選択部、120 レーダ画像選択部、130 アジマス回転角算出部、140 散乱行列算出部、150 散乱画素選択部、160 水位計測部、170 水位表示部、190 計測記憶部、191 地図データ、192 橋梁情報、193 画像データ、194 軌道情報、195 参照水位、196 計測水位、197 水位変化量、198 水位マップ、201 橋梁、202 水面、209 飛行体、210 レーダ画像、211 直接散乱画素、212 間接散乱画素、218 レンジ方向直線、219 河川、901 演算装置、902 補助記憶装置、903 主記憶装置、904 通信装置、905 入出力装置、909 バス。

Claims (13)

  1. 橋梁が存在する観測地域の上空から前記橋梁に向けて電磁波を照射するレーダ観測によって得られる観測値を画素毎に含んだ前記観測地域の画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記レーダ観測で電磁波が照射された方向と直交するアジマス方向に対して前記橋梁の長手方向が成す角度を、アジマス回転角として算出するアジマス回転角算出部と、
    前記画像データの画素毎に、画素に対応する観測値に基づいた成分を含む散乱行列を生成する散乱行列生成部と、
    前記散乱行列生成部によって生成される散乱行列毎に、前記アジマス回転角算出部によって算出された前記アジマス回転角を用いて散乱行列を補正する散乱行列補正部と、
    前記散乱行列補正部によって得られる補正後の各散乱行列を用いて、前記橋梁と前記橋梁の下方に位置する水面とに反射した電磁波の観測値に対応する間接散乱画素を、前記画像データから選択する散乱画素選択部と、
    前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素の画素位置に基づいて、前記橋梁から前記水面までの高さを前記水面の水位として算出する水位算出部と
    を備えることを特徴とする水位計測装置。
  2. 前記散乱行列補正部は、散乱行列毎に、前記アジマス回転角に相当する回転変換を行うための回転行列を用いて散乱行列を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の水位計測装置。
  3. 前記散乱画素選択部は、
    補正後の散乱行列毎に、補正後の散乱行列に含まれる成分を用いて指標値を算出し、
    補正後の各散乱行列に対応する指標値のうち、間接散乱画素用の間接散乱条件を満たす指標値を判定し、
    補正後の各散乱行列に対応する画素のうち、前記間接散乱条件を満たす指標値に対応する画素を前記間接散乱画素として選択する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水位計測装置。
  4. 前記水位算出部は、前記橋梁に反射した電磁波の観測値に対応する直接散乱画素から前記間接散乱画素までの画素数を算出し、前記画素数に基づいて前記水位を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の水位計測装置。
  5. 前記散乱画素選択部は、複数の間接散乱画素を選択し、
    前記散乱画素選択部は、前記画像データが表すレーダ画像内で前記直接散乱画素を通る直線のうち、電磁波が照射された方向を表す直線をレンジ方向直線として算出し、
    前記散乱画素選択部は、前記複数の間接散乱画素のうち、前記レンジ方向直線上の間接散乱画素を選択し、
    前記水位算出部は、前記直接散乱画素から前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素までの画素の個数を前記画素数として算出する
    ことを特徴とする請求項4記載の水位計測装置。
  6. 前記水位算出部は、前記画素数に相当する距離をパス長差として算出し、前記パス長差と前記橋梁に対する電磁波の入射角とを用いて前記水位を算出する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5記載の水位計測装置。
  7. 前記水位計測装置は、
    前記橋梁から前記水面までの過去の高さを表す過去水位を記憶する水位記憶部と、
    前記水位算出部によって算出された前記水位と前記水位記憶部に記憶された前記過去水位との差を水位変化量として算出する水位変化量算出部とを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の水位計測装置。
  8. 前記水位計測装置は、
    水位表示部と、
    複数の橋梁が架けられた河川が流れる地域を前記観測地域として表す地図データを記憶する地図データ記憶部とを備え、
    前記水位変化量算出部は、前記河川に架けられた橋梁毎に橋梁の下方の水面の水位変化量を算出し、
    前記水位表示部は、前記水位変化量算出部によって橋梁毎に算出された水位変化量と、前記地図データ記憶部に記憶された前記地図データとを用いて、前記河川の水位を表す水位マップを表示する
    ことを特徴とする請求項7記載の水位計測装置。
  9. 前記画像データ記憶部は、電磁波の照射方向が異なるレーダ観測毎に、レーダ観測によって得られた画像データを、電磁波の照射方向を示す照射方向情報に対応付けて記憶し、
    前記水位計測装置は、
    前記橋梁の長手方向を示す橋梁情報を記憶する橋梁情報記憶部と、
    前記画像データ記憶部に記憶される画像データ毎に画像データに対応付けられた照射方向情報が示す電磁波の照射方向と前記橋梁情報が示す前記橋梁の長手方向とが成す角度をレンジ回転角として算出し、前記水位の計測に用いる画像データを各レンジ回転角の大きさに基づいて選択する画像データ選択部とを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の水位計測装置。
  10. 前記画像データ記憶部は、観測位置が異なるレーダ観測毎に、レーダ観測によって得られた画像データを、観測位置を示す観測位置情報に対応付けて記憶し、
    前記水位計測装置は、
    前記橋梁の位置を示す橋梁情報を記憶する橋梁情報記憶部と、
    前記画像データ記憶部に記憶される画像データ毎に画像データに対応する観測位置情報が示す観測位置と前記橋梁情報が示す前記橋梁の位置とに基づいて前記橋梁に対する電磁波の入射角を算出し、前記水位の計測に用いる画像データを各入射角の大きさに基づいて選択する画像データ選択部とを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の水位計測装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の水位計測装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする水位計測プログラム。
  12. 画像データ記憶部と、アジマス回転角算出部と、散乱行列生成部と、散乱行列補正部と、散乱画素選択部と、水位算出部とを備える水位計測装置を用いる水位算出方法であって、
    前記画像データ記憶部が、橋梁が存在する観測地域の上空から前記橋梁に向けて電磁波を照射するレーダ観測によって得られる観測値を画素毎に含んだ前記観測地域の画像データを記憶し、
    前記アジマス回転角算出部が、前記レーダ観測で電磁波が照射された方向と直交するアジマス方向に対して前記橋梁の長手方向が成す角度を、アジマス回転角として算出し、
    前記散乱行列生成部が、前記画像データの画素毎に、画素に対応する観測値に基づいた成分を含む散乱行列を生成し、
    前記散乱行列補正部が、前記散乱行列生成部によって生成される散乱行列毎に、前記アジマス回転角算出部によって算出された前記アジマス回転角を用いて散乱行列を補正し、
    前記散乱画素選択部が、前記散乱行列補正部によって得られる補正後の各散乱行列を用いて、前記橋梁と前記橋梁の下方に位置する水面とに反射した電磁波の観測値に対応する間接散乱画素を、前記画像データから選択し、
    前記水位算出部が、前記散乱画素選択部によって選択された前記間接散乱画素の画素位置に基づいて、前記橋梁から前記水面までの高さを前記水面の水位として算出する
    ことを特徴とする水位計測方法。
  13. レーダ観測装置をそれぞれに備えた複数の飛行体を用いるレーダ観測方法であって、
    向きが異なる複数の橋梁を含んだ観測地域の上空を前記複数の飛行体が同じ時間帯に異なる飛行方向で飛行し、それぞれの飛行体のレーダ観測装置が前記観測地域をレーダ観測することによって前記観測地域の画像データを生成する
    ことを特徴とするレーダ観測方法。
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