以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施例1>
本実施例にかかる録画システムの構成について図9を用いて説明する。図9に示した録画システムでは、カメラ901と記録制御装置902が接続される。また、記録制御装置902はネットワーク903を介して記録装置904と接続される。カメラ901と記録制御装置902はネットワーク903を介して接続されることとしてもよい。
カメラ901と記録制御装置902は一体として構成されることとしてもよい。あるいは、記録制御装置902と記録装置904が一体として構成され、記録制御装置902とカメラ901とがネットワーク903を介して接続されることとしてもよい。
カメラ901は撮像装置である。カメラ901は撮像した撮像画像を記録制御装置902に送信する。
記録制御装置902は、カメラ901が送信した撮像画像を取得して、取得した複数の撮像画像を記録装置904に記録させる制御を行う。本実施例では、カメラ901から記録制御装置902に撮像画像を送信する場合について説明するが、これに限らない。カメラ901が撮像した撮像画像を保持する他の装置が記録制御装置902に画像データを送信してもよい。
記録装置904は、記録制御装置902の制御により、カメラ901が撮像した撮像画像及び記録制御装置902が生成するメタデータを記録する。記録装置904は例えば、NAS(Network Attached Storage)、SDカード、または、ハードディスクなどデータを記録可能な媒体であればよく、特定の機器に限定されない。
ネットワーク903は有線LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)等により構成される。ネットワーク903は、例えばインターネットである。ネットワーク903は、その通信規格、規模、構成を問わない。ネットワークをLANにより構成する場合、LANの通信規格として、例えばEthanet(登録商標)等を用いることができる。
次に、本実施例にかかる記録制御装置902の構成について図1を用いて説明する。入力部101は、映像データを記録制御装置902に入力する。入力部101は入力した映像データを構成する複数の画像(以下、「フレーム」)に画像IDを付与する。この画像IDは取得した各フレームを識別するための識別情報である。
本実施例において、入力部101はカメラ901が撮像した映像データを取得して、記録制御装置902に入力する場合について説明するが、これに限らない。例えば、入力部101はカメラ901が撮像した映像データを保持する他の装置から、映像データを取得することとしてもよい。あるいは入力部101は、記録制御装置902の内部のメモリや記憶部に記憶された映像データを取得することとしてもよい。
取得部102は、カメラ901からカメラの制御情報を取得する。カメラの制御情報には、例えば、カメラの撮像範囲に関する情報が含まれる。カメラの撮像範囲に関する情報には、例えば、カメラのパン、チルト又はズーム位置についての情報等が含まれる。また例えばカメラの制御情報には、カメラのホワイトバランスや露出変化等についての設定情報を含むこととしてもよい。このように、取得部102は複数の画像を撮像するカメラ(撮像装置)に対して行われた制御の内容を示す制御情報を取得する。
入力部101が取得するフレームの画像データのヘッダ部にカメラの制御情報が記載されている場合、取得部102は当該ヘッダ部の情報を用いてカメラの制御情報を取得することとしてもよい。
符号化部103は、入力部101が取得した各フレームの画像データを符号化して符号化画像を生成する。本実施例では例えば、符号化部103は入力部101が取得した各フレームをH.264/MPEG−4 AVC(以下、「H.264」)方式で符号化する。また符号化部103は、取得した各フレームの画像データの輝度成分のみを抽出したグレイ画像を生成する。
符号化部103における符号化処理の方式は、H.264方式に限定されるものでなく、High Efficiency Video Coding符号化方式(以下、「HEVC」)等を用いることができる。また、連続JPEG方式やMPEG−2方式など、連続画像を符号化することができる符号化方式を用いることができる。
解析部104は、入力部101が入力した動画像を構成する複数のフレームに対して画像解析を行う。本実施例にかかる解析部104の構成を図10に示す。
動体検知部1001は、入力部101が取得した複数のフレームによって構成される動画像から動体を検知する処理を行う。本実施例にかかる動体検知部1001は、符号化部103が生成したグレイ画像を用いて動体を検知する。グレイ画像を用いる場合に限らず、入力部101が取得したフレームの画像データを直接用いて動体を検知することとしてもよい。動体の検知には例えば背景差分法や、フレーム間差分法を用いることができる。
追尾部1002は、動体検知部1001が検知した動体を追尾する処理を行う。例えば追尾部1002は、検知した動体のフレームにおける位置を複数のフレーム間で比較して、同一物体であると判定した動体に固有の識別情報を付与する。動体追尾の方法は、動体の位置をフレーム間で比較する方法に限られず、オプティカルフロー等を用いることとしてもよい。
特定部1003は、フレーム中の物体が特定の物体であるか否か判定する。例えば、フレーム中の画像と、特定の形状(例えば、人物の形状)を表す所定のパターン画像とを照合して、特定の形状を有する物体がフレーム中に存在するか判定する。特定の物体として例えば、人物、動物、その他の属性を付与することができる。人物はさらに男性であるか、女性であるか区別して属性を付与することとしてもよい。
本実施例にかかる特定部1003は、識別情報が付与された動体のそれぞれの形状の特徴および行動特徴のパターンから、当該動体が特定の物体であるか判定する。
通過検知部1004は、追尾する動体が、フレームの画像上の特定の領域或いは線を通過したことを検知する通過検知処理を行う。
置き去り検知部1005は、所定の物体がフレームの画像上の同一の領域内に所定時間以上の間滞在したことを検知する置き去り検知処理を行う。
メタデータ生成部1006は、解析部104による画像解析の結果に応じてフレームごとにメタデータを生成する。メタデータには例えば、動体の識別情報、動体が移動した軌跡、物体の特定結果、通過検知結果、置き去り検知結果等が含まれる。また、メタデータ生成部1006が生成するメタデータには、自身のデータサイズが記載される。例えばデータサイズの情報はメタデータの先頭に記述することができる。
解析部104が行う処理は、上記記載のものに限定されず、画像を解析しメタデータを生成する処理であればよい。以下、映像データを解析部104が解析して検知したイベントを総称して検知イベントという。検知イベントには、例えば、動体検知イベント、特定物体の検知イベント、通過検知イベント、置き去り検知イベント等が含まれる。このように解析部104は、複数の画像(例えば、フレーム)から構成される映像において所定のイベントが発生したことを検知する。
図1に示した記憶部105は、符号化部103が符号化した符号化画像を記憶する。また、記憶部105は、解析部104が生成したメタデータを記憶する。
符号化画像及びメタデータは記憶部105に一時的に記憶される。記憶部105に記憶された符号化画像及びメタデータのデータ量が所定量に達すると、記憶された符号化画像及びメタデータについてのファイルが後述の生成部107において生成される。そして、生成部107が生成したファイルは記録制御部109により記録装置904に送られる。当該所定量は後述の設定部106によって設定される。記録装置904に送られた符号化画像及びメタデータは、記憶部105から削除される。
また記憶部105は、入力部101が取得したフレームの画像IDと、符号化部103が生成した符号化画像とを関連付けて記憶する。さらに記憶部105は、入力部101が取得したフレームの画像IDと、解析部104がフレームごとに生成したメタデータとを関連付けて記憶する。
設定部106は、記録制御装置902が記憶制御を行うために用いる各種設定を保持する。設定部106は、記憶部105に保持する符号化画像及びメタデータのデータ量の閾値に関する設定を保持する。記憶部105に記憶された符号化画像及びメタデータのデータ量がこの閾値に達すると、記憶された符号化画像及びメタデータに基づいて生成部107によりファイルが生成され、記録装置904に送られる。
また設定部106は、記録制御装置902が記録装置904にファイルを記録させるために用いる設定を保持する。記録装置904に記録されるファイルは、記憶部105に記憶された符号化画像及びメタデータに基づいて生成部107が生成するファイルである。
記録制御装置902は、図4に示すように、ファイルを階層構造で記録装置904に記録させる。設定部106は、階層構造を構成する1つのディレクトリ(以下、「フォルダ」)に格納することができるファイル数についての設定を保持する。1つのフォルダに格納することができるファイル数は、階層構造の階層ごとに設定することができる。以下、フォルダに格納することができるファイル数を階層設定数と呼ぶ。
図4に示した例では、Layer2の階層にあるフォルダ000には20個のファイル(例えば、mp4ファイル、metaファイル)を格納することができる。図4の例では、階層設定数は20である。図4の例では、映像ファイル(mp4ファイル)と連結メタデータファイル(metaファイル)が1対1で対応づけて記録される。
映像ファイルは、記憶部105に記憶された複数の符号化画像に基づいて、後述の生成部107が生成するデータファイルである。
連結メタデータファイルは、記憶部105に記憶されたメタデータに基づいて後述の生成部107が生成するサマリ情報と、記憶部105に記憶したメタデータを連結したメタデータのファイルである。サマリ情報については図2を用いて後述する。また、連結メタデータファイルについては図11を用いて後述する。
図4のLayer2の階層にあるフォルダ000には、10個の映像ファイルと共に、10個の連結メタデータファイルが格納される。
フォルダに格納されるファイル数が階層設定数に達すると、後述の生成部107がフォルダに格納されるファイルについて階層サマリ情報を生成する。
階層サマリ情報とは、フォルダに格納される複数のファイルから構成される映像データにおける検知イベントについての情報、及び、当該映像データに関する保護情報を示す情報である。階層サマリ情報については、図5(a)及び(b)を用いて後述する。生成された階層サマリ情報のファイルは、当該階層サマリ情報の内容に対応するフォルダに格納される。
また、フォルダに格納されるファイルのファイル数が階層設定数に達すると、生成部107によって新たなフォルダが生成される。
図1に示した設定部106は、サマリ情報として記載する内容を指定するサマリフィルタを設定として保持する。サマリ情報とは、1つの映像ファイルにおける検知イベントについての情報、及び、当該映像ファイルの映像データに関する保護情報を示す情報である。保護情報とは、映像ファイルの映像データの一部又は全体が削除されないように保護することを示す情報である。
本実施例では、設定部106に保持される設定の内容は、記録制御装置902のユーザが決定することができるものとする。例えばユーザは、ネットワーク903を介して記録制御装置902に接続された不図示のPC(Personal Computer)やタブレット端末等を操作して、設定部106に保持させる設定の内容を決定することができる。
生成部107は、記憶部105に記憶された符号化画像を用いて映像ファイルを生成する。また生成部107は、解析部104が生成したメタデータに基づいて映像ファイルのサマリ情報を生成する。映像ファイルのサマリ情報については、図2を用いて詳細を後述する。
また生成部107は、生成したサマリ情報と解析部104のメタデータ生成部が生成したメタデータとに基づいて連結メタデータファイルを生成する。1つの連結メタデータは1つの映像ファイルに対応して生成される。連結メタデータについては、図11を用いて詳細を後述する。
さらに、生成部107は、各映像ファイルのサマリ情報に基づいて、階層サマリ情報を生成する。階層サマリ情報は、複数の映像ファイルについての複数の連結メタデータに基づいて生成される。階層サマリ情報については、図5(a)及び(b)を用いて詳細を後述する。
映像ファイルのサマリ情報は、対応する各映像ファイルを記録装置904から削除することを制限するか否かを特定するための保護情報を含むメタデータである。たとえばサマリ情報は、所定のイベントが発生した場面の映像を構成する画像の削除を制限することを示す保護情報を含む。
また階層サマリ情報は、記録装置に記録させる複数の画像のうち記録装置904から削除することを制限する画像を特定するためのメタデータである。例えば、階層サマリ情報は、記録装置に記録させる複数の映像ファイルのうち記録装置904から削除することを制限する映像ファイルを示す。
本実施例において、生成部107が生成する映像ファイルはMP4(ISO/IEC 14496−14:2003)方式によって圧縮符号化されたファイルである。生成部107は、MP4ファイル構造に必要な各符号化画像のサイズやオフセット位置などを設定する。生成部107が生成する映像ファイルのファイルフォーマットは、MP4方式に限定されない。AVI(Audio Video Interleave)など符号化画像をひとつの映像として構成することができるものであればよい。
本実施例において生成部107が生成するサマリ情報は、記憶されたメタデータの範囲、イベントの数、オブジェクトの数、オブジェクトの位置情報およびカメラ901の制御情報を含む。生成部107は、設定部106が保持するサマリ情報フィルタの設定に従ってサマリ情報を生成する。
サマリ情報をXML(Extensible Markup Language)方式で記載した例を図2に示す。生成部107が生成するサマリ情報はXML方式に限定されるものではなく、バイナリ方式や独自の構造をもつ方式などとしてもよい。
図2の例では、サマリ情報フィルタにメタデータの範囲201、イベント数202、オブジェクト数203、オブジェクトの位置情報204が記載されている。
メタデータの範囲201は、サマリ情報として記述される内容が該当するデータの範囲を示す。図2の例では、メタデータの範囲201を、入力部101が付与した画像IDを用いて表す。メタデータの範囲201の1000−1300は、画像IDが1000であるフレームから画像IDが1300であるフレームまでの一連のフレームからなる映像データについてのサマリ情報であることを示す。
イベント数202は、メタデータの範囲201内での検知イベント(event)の数を示す。図2の例ではイベント数202として、通過検知イベント(tripwire)の数が1、置き去りイベント(abandoned)の数が1であることが示されている。
オブジェクト数203は映像データから検知したオブジェクト(object)の数を示す。このオブジェクトには動体検知部1001が検知した動体、または、特定部1003が特定の物体であると判定した物体等が該当する。
図2に示した例では、オブジェクト数203は、特定部1003が特定の物体であると判定した物体の数をその属性ごとに示している。図2に示したオブジェクト数203は、人間(男性)(human gender=“male”)が4人、人間(女性)(human gender=“female”)が3人検知されたことを示す。また図2に示したオブジェクト数203は、動物(猫)(animal type=“cat”)が2匹、その他の物体(other)が4つ検知されたことを示す。図2に示した例に限らず、オブジェクト数として、動体が検知された数を示すこととしてもよい。
位置情報204はオブジェクトを検知した画面上の領域(area)を示す。例えば位置情報204は、検知した複数のオブジェクトがそれぞれ検知された位置を包含する領域を示す。
図2の例に示した位置情報204には、2つの領域の位置情報が記載されている。図2の例では、1枚のフレーム上の領域をx座標とy座標によって示す。座標の原点の位置は特に限定しない。
図2の例では位置情報204は、第1の領域が、x座標の値が400から580の範囲内であって、かつ、y座標の値が50から130の範囲内である領域であることを示す。また、第1の領域において、置き去り検知のイベントが発生したことを示す。さらに、第1の領域において、人物及びその他の物体が検知されたことを示す。
また図2の例では位置情報204は、第2の領域が、x座標の値が0から170の範囲内であって、かつ、y座標の値が230から320の範囲内である領域であることを示す。また、第2の領域において、通過検知(tripwire)のイベントが発生したことを示す。さらに、第2の領域において、人物(human)及び動物(animal)が検知されたことを示す。
保護範囲205は、記録装置904に記録されたデータの削除処理を行う場合に、メタデータの範囲201が示す範囲のデータ(例えばフレーム)の削除を制限するか否かを示す。例えば、削除処理の際にメタデータの範囲201が示す範囲のデータを削除する場合は0を記録し、削除を制限する場合は1を記録することができる。また、削除を制限する場合には、削除を制限する理由を示す情報を記載することとしてもよい。削除を制限する理由とは、例えば、メタデータの範囲201が示す範囲のデータにおいて、所定のイベントが発生したことを示す情報である。
例えば、通過検知イベント(tripwire)、又は、置き去り検知イベント(abandoned)が発生した場面のデータは削除処理中に削除しないことが予め設定されている場合について説明する。当該設定は後述の保護設定部108によって設定されているものとする。図2の例では、通過検知イベント及び置き去り検知イベントが、フレームの画像ID1000から画像ID1300までの間に発生している。そこで、保護範囲205には、通過検知イベントが発生したため削除処理中であってもフレームの画像ID1000から画像ID1300までの間のフレームの削除を制限することを特定するための情報を記載する。例えば、<tripwire>1</tripwire>のように記載される。同様に、置き去り検知イベントが発生したため、削除処理中であってもフレームの画像ID1000から画像ID1300までの間のフレームの削除を制限することを特定するための情報を記載する。例えば、<abandoned>1</abandoned>のように記載される。
このようにして、例えば、画像IDが1000から1300までのフレームから構成される映像データは削除したり、他のデータによって上書きしたりすることを禁止することができる。
サマリ情報に記載する内容は上述の内容に限定されるものではない。またサマリ情報に記載する内容は上述の全ての内容を含む必要はない。サマリ情報は、メタデータの範囲201に示された範囲において記録されたメタデータの内容を集約したものであればよい。
保護設定部108は、削除を制限するデータを設定する制御を行う。例えば保護設定部108は、動体検知、特定の物体の検知、置き去り検知または通過検知等の検知イベントが発生した範囲のフレームの削除を制限する設定を行う。こうして保護設定部108は、記録装置904の空き容量が不足した時に、検知イベントが発生した範囲のデータが削除されないようにすることができる。
いずれのデータを削除を制限するデータとするかについての設定を、ユーザが保護設定部108に対して指示することとしてもよい。例えばユーザは、ネットワーク903を介して記録制御装置902に接続された不図示のPCやタブレット端末等を操作して、保護設定部108が行う設定の内容を指示することができる。例えば、動体検知、特定の物体の検知、置き去り検知または通過検知等の検知イベントのうちいずれの検知イベントが関連付けられたデータを保護対象とするかユーザが指示し、保護設定部108に設定させることができる。
以下、保護設定部108が設定する内容について説明する。例えば、動体検知部1001が第1の時刻に第1の動体の出現を検知し、第1の時刻から当該動体を追尾部1002が追尾し、第1の時刻よりも後の第2の時刻に当該動体が検知されなくなる場合について説明する。ここで、第1の時刻以後であって第2の時刻以前の第3の時刻に、追尾する動体が特定の物体(例えば、人物)であると特定部1003が特定するものとする。
そして保護設定部108が、動体検知イベントが発生した映像データを、削除を制限するデータとして設定したものとする。この場合、第1の時刻から、検知された動体が映像データにおいて検知されなくなる第2の時刻までの期間を含むデータを、削除を制限するデータとすることができる。このようにして、動体が検知された期間のデータを、削除を制限するデータとすることができる。
または保護設定部108が、人物が存在している間の映像データを、削除を制限するデータとして設定したものとする。この場合、追尾している第1の動体が特定の物体(例えば、人物)であることを特定部1003が特定した場合、追尾部1002が第1の動体の追尾を開始した第1の時刻以前の時刻を、削除を制限する期間の開始時刻とすることができる。そして、第1の動体が映像データにおいて検知されなくなる第2の時刻以後の時刻を、削除を制限する期間の終了時刻とすることができる。
このようにして、追尾する動体が特定の物体であると特定された場合に、第1の時刻から第2の時刻までの期間を含むデータの削除を制限することができる。例えば、映像データ中の動体が人物であることを検知した場合に、当該人物が動体として検知されてから当該人物が検知されなくなるまでの期間を含む映像データの削除を制限することができる。
このようにして、映像データにおいて特定の物体が存在する期間を含む期間のデータが削除されないようにすることができる。また、動体が特定の物体であると特定された時刻から遡って、当該動体の追尾が開始された時刻以前から、データの削除を制限する期間を開始することができる。ここで、特定の物体とは特定の特徴量を有する物体のことをいう。特徴量には例えば、物体の形状、色、又は、大きさ等が含まれる。
その他、保護設定部108は、カメラ901のフォーカスやズーム値、撮像方向に等ついての制御情報に基づいて、フレームの削除を制限する期間を設定することとしてもよい。
また、保護設定部108は、記録制御装置902が記録装置904に記録させるデータに優先度を関連付けることとしてもよい。そして、記録装置904の記録容量が不足した場合、第1の優先度が関連付けられたデータが、第1の優先度より高い第2の優先度が関連付けられたデータによって上書きされるようにすることができる。
例えば、検知イベントが発生した範囲のデータの優先度が、検知イベントが発生していない範囲のデータの優先度よりも高くなるようにして、データに優先度を関連付けることができる。あるいは、検知イベントの種類に応じた優先度を関連付けることができる。そして、記録装置904の記録容量が不足した場合、より低い優先度が関連付けられたデータが、より高い優先度が関連付けられたデータによって上書きされるようにすることができる。すなわち、より低い優先度が関連付けられたデータが記録装置904から削除される。このようにして、記録制御装置902は、第1の画像又は第2の画像を削除する場合、検知したイベントの種類に応じて、第1の画像と第2の画像のうち何れの画像を削除するかを決定する。
保護設定部108はさらに、記憶部105にデータを記憶したフレームのうち、削除を制限するフレームを、保護設定部108が設定した設定に基づいて決定する。削除を制限するフレームの決定方法について、図3を用いて説明する。図3の「入力フレーム」の矢印は、入力部101によって複数のフレームが継続的に記録制御装置902に入力されることを示している。
本実施例において、記録制御装置902に入力される映像データは複数枚のフレーム(以下、「チャンク」)ごとに区切って管理される。例えば、所定枚数のフレームを1チャンクとして管理する。あるいは、映像データを所定時間毎に区切り、区切られた各データを1チャンクとして管理する。図3の例では、入力された映像データは、チャンクn、チャンクn+1、チャンクn+2、チャンクn+3に区切られる。各チャンクには複数枚のフレームが含まれる。図3の例では、フレームの画像ID700以後1000より前の複数枚のフレームをチャンクnとし、画像ID1000以後1300より前の複数枚のフレームをチャンクn+1とする。また、図3の例では、フレームの画像ID1300以後1600より前の複数枚のフレームをチャンクn+2とし、画像ID1600以後1900より前の複数枚のフレームをチャンクn+3とする。
本実施例において、カメラ901の設定変更がない場合、1チャンクごとにひとまとまりのサマリ情報が生成される。カメラ901の設定変更とは例えば、カメラの撮像範囲の変更(例えば、パン、チルト又はズーム)等が含まれる。
カメラ901の設定変更がない場合、ひとまとまりのサマリ情報は、1チャンクに含まれる複数のフレームによって構成される映像データにおける、検知イベントの情報と当該映像データの保護情報を含む。
図2の例では、ひとまとまりのサマリ情報とは<summary>タグから</summary>タグまでの間に記載された情報である。図2の例では、ひとまとまりのサマリ情報は、イベント数202、オブジェクト数203、位置情報204、保護範囲205を含む。
図3の例では、チャンクnに含まれる複数枚のフレームから構成される映像データについて、ひとまとまりのサマリ情報が生成される。同様に、チャンクn+1、チャンクn+2、チャンクn+3のそれぞれについてサマリ情報が生成される。
1チャンク期間中にカメラ901の設定変更があった場合には、サマリ情報を分割して生成することとしてもよい。例えば、カメラ901の設定変更があった場合、カメラ901の設定変更を行う前に撮影されたフレームを含む映像データについてのひとまとまりのサマリ情報を生成する。また、カメラ901の設定変更を行った以後に撮影されたフレームを含む映像データについてのひとまとまりのサマリ情報を生成する。このように、生成部107はカメラ901の制御情報に基づいてサマリ情報を生成する。
図3の「検知イベント範囲」の矢印は、保護設定部108によって設定された所定の検知イベントが発生した期間を示している。図3の例は、チャンクn+1期間中に所定の検知イベントが発生し、チャンクn+3期間中に当該検知イベントが終了したことを示している。ここで、保護設定部108によって設定された所定の検知イベントとは、当該検知イベントが生じた映像データの削除を制限することが設定された検知イベントである。例えば、動体検知、通過検知、置き去り検知、又は、特定物体検知のイベントうち、いずれかとすることができる。あるいは、上述のように、同一の物体に対して動体検知及び特定物体検知の少なくともいずれかが発生している期間を検知イベント範囲とすることができる。
図3の「削除制限フレーム範囲」の矢印は、データの削除を制限する範囲を示している。本実施例では、保護設定部108が設定した所定の検知イベントが発生した期間を含むチャンクの範囲全体を、データの削除を制限する範囲とする。図3の例では、保護設定部108は、チャンクn+1の開始フレームからチャンクn+3の終了フレームまでの範囲をフレームの削除を制限する範囲に設定する。すなわち、削除制限範囲は、チャンク単位で設定される。
保護設定部108は、削除制限フレーム範囲に対応するサマリ情報の保護範囲205に、当該サマリ情報が示す範囲のデータの削除制限を行うことを示す情報を記述する。図3の例では、保護設定部108は、チャンクn+1の範囲についてのひとまとまりのサマリ情報の保護範囲205に、削除制限を行うことを示す情報を記述する。同様に、チャンクn+2の範囲、チャンクn+3の範囲について各サマリ情報の保護範囲205に、削除制限を行うことを示す情報を記述する。
記録制御部109は、記憶部105に記録された符号化画像、階層サマリ情報、及び、連結メタデータを記録装置904に記録させる制御を行う。符号化画像から生成される映像データ、階層サマリ情報、及び、連結メタデータは階層化して記録装置904に記録される。階層サマリ情報については、図5を用いて後述する。また、連結メタデータについては、図11を用いて後述する。
符号化画像から生成される映像データ、階層サマリ情報、及び、連結メタデータを階層化した様子を図4に示す。図4は、Layer0からLayer3までの4階層に分けた場合のファイルの階層構造を示している。
図4に示した例において、Layer0のフォルダはルートディレクトリである。Layer1のフォルダ000は、Layer0のフォルダ(ルートディレクトリ)のサブディレクトリである。Layer2のフォルダ000及びフォルダ001は、それぞれ、Layer1のフォルダ000(第1のディレクトリ)のサブディレクトリである。Layer2のフォルダ000(第1のサブディレクトリ)、及び、Layer2のフォルダ001(第2のサブディレクトリ)は、それぞれ、複数の映像ファイルと、連結メタデータファイルと、階層サマリ情報のファイルを含む。
図4の00001.mp4ファイルから00010.mp4までのmp4ファイルは、複数の符号化画像から生成される映像データのファイルである。本実施例では、図3を用いて説明した1チャンクにつき1つの映像データファイルを生成するものとする。したがって、チャンクnは1つの映像データファイル(例えば1つのmp4ファイル)に含まれ、チャンクn+1は別の1つの映像データファイル(例えば別の1つのmp4ファイル)に含まれる。
図4の00001.metaファイルから00010.metaまでのmetaファイルは、連結メタデータのファイルである。
図4のlayer1.metaファイル、layer2.metaファイル、layer3_1.metaファイル及び、layer3_2.metaファイルは階層サマリ情報のファイルである。
連結メタデータは、記憶部105に記憶されたメタデータに基づいて後述の生成部107が生成するサマリ情報と、記憶部105に記憶したメタデータを連結したメタデータである。
映像ファイル、及び、連結メタデータについて、図11を用いて説明する。図11は、記録装置904に記録する映像ファイルと連結メタデータファイルのファイル構成例である。上段の映像ファイルは、MP4Box構造のヘッダ(Movie Header)を先頭に配置し、以降にFrame[0]からFrame[n]まで、符号化画像を連続して配置したものである。連結メタデータファイルは、生成部107が作成したサマリ情報を先頭に配置し、以降に以降にFrame[0]からFrame[n]までの符号化画像と対応させて、記憶部105に記憶されたメタデータを連続して配置したものである。
図11に示した構造の映像ファイル及び連結メタデータファイルは、名前は同一として、拡張子は別として記憶する。これにより映像ファイルと連結メタデータの対応付けをする。さらに、連結メタデータファイルを保存するとき、階層サマリ情報を作成及び更新する。なお、サマリ情報及び記憶部105に記憶したメタデータは、必ずしも同一ファイルとする必要はなく、サマリ情報と記憶部105に記憶したメタデータを別ファイルとして記録してもよい。
また階層サマリ情報は、フォルダ内の連結メタデータファイルを集約して生成されるメタデータである。階層サマリ情報は、1つフォルダに1つの階層サマリ情報のファイルが含まれるようにして生成される。
例えば、Layer3の階層サマリ情報であるlayer3_1.metaファイル、及び、layer3_2.metaファイルは、Layer2の各フォルダに1つずつ含まれるようにして生成される。
例えば、Layer2のフォルダ000に記録させるlayer3_1.metaファイルは、Layer2のフォルダ000に含まれる映像ファイルのうち、削除を制限する映像ファイルを特定するための情報を含む。このように、第1のサブディレクトリに記録させる第2のメタデータ(階層サマリ情報)は、当該第1のサブディレクトリに含まれる映像ファイルのうち、削除を制限する映像ファイルを特定するための情報を含む。
また、Layer2のフォルダ001に記録させるlayer3_2.metaファイルは、Layer2のフォルダ001に含まれる映像ファイルのうち、削除を制限する映像ファイルを特定するための情報を含む。このように、第2のサブディレクトリに記録させる第3のメタデータ(階層サマリ情報)は、当該第2のサブディレクトリに含まれる映像ファイルのうち、削除を制限する映像ファイルを特定するための情報を含む。
また、Layer2の階層サマリ情報であるlayer2.metaファイルは、Layer1の各フォルダに1つずつ含まれるようにして生成される。
例えば、Layer1のフォルダ000(第1のディレクトリ)は階層サマリ情報であるlayer2.metaファイル(第1のメタデータ)を含む。このファイルは、Layer1のフォルダ000(第1のディレクトリ)に含まれるサブディレクトリのうちサブディレクトリ内の画像を記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定するための情報を含む。記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定するための情報については、図5(b)を用いて詳細を説明する。
またこのファイルは、Layer2のフォルダ000に含まれる映像ファイルと、Layer2のフォルダ001に含まれる映像ファイルのうち削除を制限する映像ファイルを特定するための情報を含むこととしてもよい。
生成部107は、layer2.metaファイル(第1のメタデータ)を、layer3_1.metaファイル(第2のメタデータ)と、layer3_2.metaファイル(第3のメタデータ)とに基づいて生成する。layer3_1.metaファイルは、Layer2のフォルダ000内の階層サマリ情報である。また、layer3_2.metaファイルは、Layer2のフォルダ001内の階層サマリ情報である。
このように記録制御部109は、第1のディレクトリに含まれるサブディレクトリのうちサブディレクトリ内の画像を記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定するための第1のメタデータを、第1のディレクトリに記録させる。第1のメタデータは階層サマリ情報であるlayer2.metaファイルである。記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定するための情報については、図5(b)を用いて詳細を説明する。
Layer1の上位階層であるLayer0にはフォルダが1つのみ存在するため、Layer1の階層サマリ情報であるlayer1.metaファイルは、1つのみ生成される。
階層サマリ情報について、図5(a)及び(b)を用いて説明する。図5(a)に示す階層サマリ情報は、図4のLayer3の階層サマリ情報であるlayer3_1.metaファイル(第2のメタデータ)の内容の一例である。
Layer3の階層サマリ情報は、Layer2における1つのフォルダに含まれるサマリ情報に基づいて生成される。例えば生成部107は、Layer2のフォルダ000に含まれる複数の画像(複数の映像ファイル)に対応する複数の連結メタデータに基づいて、階層サマリ情報layer3.metaを生成する。Layer3の階層サマリ情報は、Layer2における1つのフォルダに含まれる映像データについての検知イベントの数およびカメラ901の撮像範囲の制御の有無をXML方式で記載する。
例えば、図5(a)の例では、00001.metaファイルから、通過検知イベント(tripwire)が1回、置き去りイベント(abandoned)が1回生じたことを示す情報が取り出される。また00001.metaファイルから、カメラの901の撮像範囲の制御(ptz)がなかったことを示す情報が取り出される。そして、階層サマリ情報にそれらの情報が記載される。また、00002.metaファイルから、通過検知イベントが1回生じたことを示す情報が取り出される。また、00002.metaファイルから、置き去りイベント、カメラの901の撮像範囲の制御のいずれもなされなかったことを示す情報が取り出される。そして、階層サマリ情報にそれらの情報が記載される。さらに、00003.metaファイルから、通過検知イベントが1回、置き去りイベントが1回生じたこと、カメラの901の撮像範囲の制御が1回生じたことを示す情報が取り出される。そして階層サマリ情報にそれらの情報が記載される。
フォルダ内の映像データについて、フレームの画像IDが1000から1900までのデータによって構成される複数の映像ファイルは、通過検知イベントを含み、この映像ファイルの削除を制限することが階層サマリ情報に記載される。これは、図3のチャンクn+1からチャンクn+3の削除が制限されることに相当する。また、フレームの画像ID1000から1300までのデータによって構成される複数の映像ファイルは、置き去りイベントを含み、これらの映像ファイルの削除を制限することが記載されている。これは、図3のチャンクn+1の削除が制限されることに相当する。また、フレームの画像ID1600から1900までのデータによって構成される複数の映像ファイルは、置き去り検知イベントを含み、これらの映像ファイルの削除を制限することが記載されている。これは図3のチャンクn+3の削除が制限されることに相当する。
データの削除を制限することを示す記載は、図5(a)に示した階層サマリ情報のうち保護情報501の範囲に記載されている。
次に、Layer2の階層サマリ情報(第1のメタデータ)について図5(b)を用いて説明する。図5(b)は、図4のLayer2の階層サマリ情報であるlayer2.metaファイルの内容の一例である。
Layer2の階層サマリ情報は、Layer1(第1のディレクトリ)における1つのフォルダに含まれるLayer3の階層サマリ情報に基づいて生成される。Layer2の階層サマリ情報は、Layer2における各フォルダに含まれる映像データについての検知イベントの数およびカメラ901の撮像範囲の制御の有無をXML方式で記載する。さらに、記録制御部109によって、後述するデータの削減処理が行われた場合には、削減処理が行われたデータのフォルダ名が階層サマリ情報に記載される。
記録制御装置902は、Layer2の各フォルダに記録装置904から削除することを制限する画像が含まれるかを、Layer2の階層サマリ情報に基づいて判定することができる。
図5(b)の例では、<metadata name=000>から</metadata>までの記載がLayer2のフォルダ000(第1のサブディレクトリ)に含まれる映像データにおいて生じた検知イベントを示している。図5(b)の例では、Layer2のフォルダ000に含まれる映像データにおいて、通過検知イベント、置き去り検知イベント、及び、撮像方向の変更イベントが生じたことが示されている。
例えば、通過検知イベント又は置き去り検知イベントが発生した場面の画像の削除を制限することが予め設定されている場合について説明する。この場合、記録制御装置902の記録制御部109は、図5(b)の階層サマリ情報を参照して、Layer2のフォルダ000は記録装置904から削除することを制限する画像を含むと判定することができる。
同様に、図5(b)の例では、<metadata name=001>から</metadata>までの記載がLayer2のフォルダ001(第2のサブディレクトリ)に含まれる映像データにおいて生じた検知イベントを示している。図5(b)の例では、Layer2のフォルダ001に含まれる映像データにおいて、通過検知イベント、及び、置き去り検知イベントが生じたことが示されている。
例えば、通過検知イベント又は置き去り検知イベントが発生した場面の画像の削除を制限することが予め設定されている場合について説明する。この場合、記録制御装置902の記録制御部109は、図5(b)の階層サマリ情報を参照して、Layer2のフォルダ001は記録装置904から削除することを制限する画像を含むと判定することができる。
また、記録制御装置902は、Layer2の階層サマリ情報に基づいて、データの削減処理が行われたフォルダを特定することができる。
このように、Layer2の階層サマリ情報(第1のメタデータ)は、第1のサブディレクトリに記録装置904から削除することを制限する画像が含まれるか判定するためのメタデータである。さらに、Layer2の階層サマリ情報は第2のサブディレクトリに記録装置904から削除することを制限する画像が含まれるか判定するためのメタデータである。図4では、例えば、第1のサブディレクトリはLayer2のフォルダ000に対応し、第2のサブディレクトリはLayer2のフォルダ001に対応する。
図5(b)の例では、Layer2のフォルダ000について、データの削減処理が行われたことを示す削減情報502が記載されている。本実施例においてデータの削減処理とは、データの削除が制限されていないデータを削除する処理をいう。ただし、データの削除が制限されていないデータを削除しても記録装置904の空き容量が不足する場合に、データの削除が制限されたデータを順次削除する処理を含むこととしてもよい。
記録制御装置902は、layer2.metaファイルの削減情報502を参照することにより、まだ削減処理が行われていないフォルダを特定することができる。すなわち、第1のディレクトリ(Layer1のフォルダ000)に含まれるサブディレクトリのうちサブディレクトリ内の画像を記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定することができる。
次に図1に示した記録制御部109が行う処理について説明する。まず記録制御部109は、フォルダの生成を行う。例えば、映像ファイル(例えば、mp4ファイル)、及び、連結メタデータのファイル(例えば、metaファイル)を記録装置904に記録させる場合、Layer1およびLayer2のフォルダを1つずつ生成する。そして、最下位層のLayer3に映像ファイルおよび連結メタデータファイルを記録する。図4の例ではLayer1にフォルダ000が生成される。また、Layer2にフォルダ000が生成される。そして、Layer2のフォルダ000内に映像ファイル及び連結メタデータのファイルが記録される。
次に、記録装置904に記録するファイルを追加する場合について説明する。ここで、各フォルダに記録可能なファイルの数(階層設定数)が、上述の通り、設定部106によって設定されている。本実施例では、Layer2の1つのフォルダ内に例えば10個の映像ファイルと10個の連結メタデータのファイルを記録できるものとする。すなわち階層設定数は20である例について説明する。
本実施例では、記録制御部109は、Layer2のフォルダのうち、フォルダ名の数字が最も大きいフォルダ内に、新たに映像ファイル、及び、連結メタデータのファイルを追加してゆく。
ファイルを追加するフォルダに格納されたファイルの数が階層設定数に達した場合、記録制御部109はLayer2に新たなフォルダを生成する。本実施例では、新たに生成したフォルダのフォルダ名の数字が、Layer2において生成された他のすべてのフォルダのフォルダ名の数字よりも大きくなるようにして、新たなフォルダのフォルダ名を付ける。フォルダ名の付け方はこれに限られず、新たにファイルを記録させる場合にいずれのフォルダに記録させればよいか判別できるものであればよい。
本実施例では、Layer2には1000個のフォルダを生成することができるものとする。例えば、Layer2にはフォルダ000からフォルダ999までのフォルダを生成することができるものとする。
Layer2に生成されたフォルダの数が上限に達した場合であって、さらに新たなフォルダを生成する必要がある場合には、Layer1に新たなフォルダを生成する。そして、生成した新たなフォルダの下にLayer2のフォルダ000を生成する。以降上述の内容と同様にフォルダを生成する。
本実施例では、Layer1には1000個のフォルダを生成することができるものとする。例えば、Layer1にはフォルダ000からフォルダ999までのフォルダを生成することができる。Layer1において生成されたフォルダ数が上限に達した場合であって、さらにファイルを記録装置904に記録させる必要がある場合には、記録制御部109は、記録装置904に記録されたデータの削減を行う。
記録装置904に記録されたデータの容量が所定量に達した場合、或いは、記録装置904に記録可能なデータ量が所定量以下となった場合に、記録制御部109はデータの削減を行うこととしてもよい。この場合、記録制御部109が記録装置に記録されたデータの容量を判定する。あるいは、記録制御部109が記録装置に記録することができるデータの容量を判定する。
次に、記録制御部109が行うデータの削除制御について説明する。データの削除を行う場合、記録制御部109は、記録装置904においてShrink1という名前のフォルダ(第2のディレクトリ)を生成する。そして、記録制御部109はLayer0以下のフォルダをShrink1フォルダに移動させる。図4の例では、記録制御部109は、Layer0のフォルダ000をShrink1内に移動する。また記録制御部109は、Layer1のフォルダ000並びにlayer1.metaファイルをShrink1内に移動する。さらに記録制御部109は、Layer2のフォルダ000、フォルダ001、及び、layer2.metaファイルをShrink1内に移動する。さらに記録制御部109は、Layer3の各ファイルをShrink1内に移動する。
次に記録制御部109は、Shrink1フォルダに移動したフォルダに含まれる階層サマリ情報を参照する。記録制御部109は、Layer2の階層サマリ情報(layer2.meta)を参照して、削減処理を行うことができるLayer2のフォルダを特定する。削減処理を行うフォルダとは、削除が制限されていないデータを削除することによりフォルダ内のデータを削減させるフォルダである。
例えば記録制御部109は、layer2.metaファイルの削減情報502を参照する。削減情報502には、既に削減処理を行ったフォルダが示されている。記録制御部109は、削減情報502を参照することにより、まだ削減処理が行われていないフォルダを特定する。そして、特定したフォルダのうち、フォルダに付与された番号が若いフォルダから順に、削減処理を行う対象とする。削減情報502に、削減処理を既に行ったフォルダが記載されていない場合、記録制御部109はフォルダ000を削減処理を行う対象のフォルダとする。
次に記録制御部109は、shrink1フォルダに移動したデータのうち、削減処理を行うことを決定したフォルダに格納されたサマリ情報を参照し、フォルダ内の削除が制限されていないデータを削除する。
例えば、図5(a)に示した階層サマリ情報の例は、metadata name=00001に対応する00001.mp4ファイルにおいて、削除制限の対象である通過検知イベントと、置き去り検知イベントが発生していることを示す。
また、metadata name=00002に対応する00002.mp4ファイルにおいて、削除制限の対象である通過検知イベントが発生していることを示す。
さらに、metadata name=00003に対応する00003.mp4ファイルにおいて、削除制限の対象である通過検知イベントと、置き去り検知イベントが発生していることを示す。
そこで記録制御部109は、フォルダ000に含まれるファイルのうち、ファイル名が00001から00003までのmp4ファイル及びmetaファイル以外のファイルを削除するファイルとして特定する。このようにして、記録制御部109は、削除処理を行うファイルを決定する。そして、決定したファイルを削除する。
また、たとえば検知イベントの種類に応じて優先順位がされていた場合、優先順位の低い検知イベントが関連付けられた範囲のデータから順に削除を行ってもよい。記録制御部109は、記録装置904が記録可能な容量が所定量に達するまでデータを削除する。
例えば、解析部104は映像の第1の期間に優先順位の高い第1の検知イベントが発生したことを検知する。また、解析部104は、映像の第2の期間に優先順位が第1の検知イベントよりも低い、第2の検知イベントが発生したことを検知する。第2の検知イベントは第1の検知イベントと異なるイベントである。例えば、第1の検知イベントは通過検知イベントであり、第2の検知イベントは置き去り検知イベントである。生成部107は、解析部104の解析結果に基づいて、第1の期間において第1の検知イベントが発生したことを示すサマリ情報及び当該サマリ情報を含む連結メタデータを生成する。このサマリ情報及び連結メタデータは、第1の検知イベントが発生した期間の映像データを構成する画像の削除を制限することを示す。
また生成部107は、解析部104の解析結果に基づいて、第2の期間において第2の検知イベントが発生したことを示すサマリ情報及び当該サマリ情報を含む連結メタデータを生成する。このサマリ情報及び連結メタデータは、第2の検知イベントが発生した期間の映像データを構成する画像の削除を制限することを示す。
まず記録制御部109は、第1の期間に含まれずかつ第2の期間に含まれない期間の映像を構成する第3の画像を、第1の画像及び第2の画像よりも先に記録装置から削除する制御を行う。
次に記録制御部109は、生成部107が生成したサマリ情報又は連結メタデータに基づいて、第1の期間の前記映像を構成する第1の画像よりも第2の期間の映像を構成する第2の画像を先に記録装置904から削除する制御を行う。
記録制御部109は、Layer2の1つのフォルダに含まれるファイルについて削減処理を行うと、削除処理を行った当該フォルダのフォルダ名をLayer2の階層サマリ情報に記載する。例えば図4の例では、Layer2のフォルダ000に含まれるファイルについて削減処理を行うと、そのファイルを削除したことをフォルダ名000を階層サマリ情報であるlayer2.metaに記載する。layer2.metaには、例えば図5(b)の削減情報502のようにして、削除したフォルダの名前が記載される。さらに、Layer3の階層サマリ情報に、削除したファイルのファイル名(Layer2のフォルダ000に含まれていたファイルのファイル名)を記載することとしてもよい。図5(b)の削減情報502は、フォルダ000について削減処理を行ったことを示している。
同様にして、記録制御部109はshrinkフォルダに移動されたLayer2の各フォルダについて削減処理を行う。
Layer2のフォルダについて削減処理を行うと記録制御部109は、新たにLayer1およびLayer2のフォルダを生成する。そして記録制御部109は、最下位層のLayer3に新たな映像データのファイル、及び、連結メタデータのファイルを記録する。
このようにして、削減処理後には今まで記録装置904に記録されていたファイルのうち削除が制限されたファイルのみを格納するShrinkフォルダと、新たに生成された階層データとが記録装置904に記録される。
再び記録装置904の空き容量が不足した場合は、さらにShrink2という名前のフォルダを生成し、Shrink1フォルダを生成した場合の処理と同様にして削減処理を行う。
削減処理は上述の例に限らず、保護範囲内のデータ以外のデータを記録装置904から削除する方法であれば、他の実現方法であっても構わない。
記録装置904に記録可能な実際の記録容量から、削除することが制限されたデータのデータ容量を除いた範囲を、記録装置904に記録可能な記録容量として管理することとしてもよい。この記録装置904に記録可能な記録容量は、記録制御部109が記録装置904に対して削減処理を行うか否かを判定するために用いることができる。このようにして、記録制御部109は、削除を制限するデータを示す連結サマリ情報(メタデータ)に基づいて、記録装置904に記録することができるデータの容量を判定する。そして記録制御部109は、記録装置に記録された画像データを、記録装置904に記録することができるデータ容量が所定量未満となったと判定した場合に削除する制御を行う。
次に、記録制御装置902が行う処理について、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。以下では、図6及び図7の処理を、図1に示した記録制御装置902の各構成が協同して行う例について説明する。
図6及び図7に示した処理は、記録制御装置902が内蔵するプロセッサにより行われることとしてもよい。記録制御装置902がプロセッサを内蔵する形態では、図6及び図7の処理フローは図6及び図7に示す手順をプロセッサに実行させるためのソフトウェア(プログラム)を示す。記録制御装置902が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、記録制御装置902が内蔵する記憶部から読み出したプログラムを実行する。プロセッサとして例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いることができる。
まず、図6を用いて記録制御装置902が行う処理について説明する。入力部101は、記録処理を開始後、記録処理を継続するかを判定する(S1)。例えば入力部101は、カメラ901から映像データの出力がされている間は記録処理を継続すると判定することができる。または、カメラ901から映像データが出力されなくなってから所定時間経過すると、記録処理を終了すると判定することができる。あるいは、ユーザによって記録処理の終了が指示された場合に、記録処理を終了すると判定することができる。
記録処理を継続する場合、入力部101はカメラ901から映像データを取得して記録制御装置902内に入力する(S2)。
入力部101によって映像データが入力されると、符号化部103が入力された映像データを構成するそれぞれのフレームについての符号化画像を生成する(S3)。
次に、符号化画像に基づいて、解析部104が解析処理を行う(S4)。解析処理とは例えば、動体検知処理、追尾処理、特定物体検知処理、通過検知処理、置き去り検知処理等を含む。また解析部104は、解析結果を示すメタデータを生成する。
次に記憶部105は、符号化部103が生成した符号化画像、及び、解析部104が生成したメタデータを記憶する(S5)。
さらに記憶部105は、記憶部105に記憶したデータ量が、設定部106が設定した設定値に達したか判定する(S6)。記憶部105に記憶したデータ量が設定値を下回る場合、S1の処理に戻り、処理を繰り返す。一方、記憶部105に記憶したデータ量が設定値に達した場合、ステップS7の処理に進む。
記憶部105に記憶したデータ量が設定値に達した場合(S6でYes)、生成部107は生成処理を行う(S7)。すなわち、生成部107は記憶部105に記憶したメタデータに基づいて、サマリ情報を生成する。また、生成部107は生成したサマリ情報に基づいて階層サマリ情報を生成する。また生成部107は、サマリ情報と解析部104による解析結果を示すメタデータとに基づいて連結メタデータを生成する。さらに生成部107は、記憶部105に記憶した符号化画像に基づいて、映像ファイルを生成する。
記録制御部109は、記録装置904に対する記録処理を行う(S8)。記録制御部109は生成部107が生成した映像ファイルを記録装置904に記録させる。また、記録制御部109は生成部107が生成した連結メタデータを記録装置904に記録させる。さらに記録制御部109は、保護設定部108が設定した保護範囲のデータの削除が制限されるように、データの保護範囲を示す階層サマリ情報を記録装置904に記録する。
例えば記録制御部109は、記録装置904の第1のディレクトリ(例えば、Layer1のフォルダ000)に含まれる第1のサブディレクトリ(例えば、Layer2のフォルダ000)に第1の複数の画像を記録させる。また記録制御部109は、第1のディレクトリに含まれる第2のサブディレクトリ(例えば、Layer2のフォルダ001)に第2の複数の画像を記録させる。そして、第1のディレクトリに含まれるサブディレクトリのうちサブディレクトリ内の画像を記録装置904から削除することができるサブディレクトリを特定するための第1のメタデータを第1のディレクトリに記録させる。第1のメタデータは例えば、階層サマリ情報のlayer2.metaファイルである。
また記録制御部109は、第1のサブディレクトリには、第1の複数の画像のうち記録装置904から削除することを制限する画像を特定するための第2のメタデータ(例えば、階層サマリ情報「layer3_1.meta」)を記録させる。
また記録制御部109は、第2のサブディレクトリには、第2の複数の画像のうち記録装置904から削除することを制限する画像を特定するための第3のメタデータ(例えば、階層サマリ情報「layer3_2.meta」)を記録させる。
記録装置904に対する記録処理を行うと、記憶部105は記憶したデータを消去する。記憶部105に記憶したデータが削除されると、S1の判定処理に戻る(S9)。
次に、図6を用いて説明した記録処理(S8)の詳細について、図7を用いて説明する。以下では、図7に示した記録処理を記録制御部109が実行する場合について説明する。
記録制御部109は、記録装置904の空き容量を参照し、データを書き込む容量が所定量以上あるか否かを確認する(S10)。
記録装置904にデータを書き込むことができる容量が所定量以上あると確認されると(ステップS10においてYes)、記録制御部109は記録制御装置902へデータを書き込む(S11)。
一方ステップS10において、データを書き込む容量が所定量未満であると判定されると、記録制御部109は記録装置904に記録されている階層サマリ情報及び連結メタデータを参照し、削除することができるデータを探索する。
はじめに記録制御部109は、記録装置904内にshrinkフォルダがあるか確認する(S12)。記録制御部109は、記録装置904に記録された階層サマリ情報を参照することにより、記録装置904内にshrinkフォルダがあるか確認することができる。例えば記録制御部109は、階層サマリ情報の削減情報502に、削減処理を行ったフォルダが記載されていれば、shrinkフォルダが存在すると判断することができる。
記録装置904内にshrinkフォルダがまだ生成されていない場合は、新たにshrinkフォルダを生成し、記録装置904内に記録されているデータを、生成されたshrinkフォルダ内に移動する(S13)。
次に記録制御部109は、shrinkフォルダに移動した階層サマリ情報を読み出し(S14)、データを削除するフォルダを探索する(S15)。記録制御部109は、階層サマリ情報に記載された削減情報502を参照して、削減処理を行うフォルダを特定する。削減処理を行うフォルダとは、フォルダ内のデータのうち、削除が制限されていないデータを削除して、フォルダ内のデータを削減させるフォルダである。本実施例では、削減情報502には、既に削減処理を行ったフォルダのフォルダ名が記載されるため、削減情報502に記載されていないフォルダを、削減処理を行うフォルダとして特定することができる。
記録制御部109は、削減処理を行うフォルダが存在しない場合、新たにshrinkフォルダを生成する。削減処理を行うフォルダが存在しない場合とは、例えば、shrinkフォルダに格納された全てのフォルダについて、削減処理を行ったことが削減情報502に記載されている場合である。
新たに生成されるshrinkフォルダのフォルダ名は、既存のshrinkフォルダと異なるようにする。例えば、最初に作成したshrinkフォルダのフォルダ名をshrink1とし、新たに作成したshrinkフォルダのフォルダ名をshrink2などとする。そして、記録装置904に記録されているデータを新規生成したshrink2フォルダ内に移動する(S16)。
次に、shrink2フォルダに移動したデータのうち、削減処理を行うことを決定したフォルダに格納された階層サマリ情報を参照し、フォルダ内の削除が制限されていないデータを削除する(S17)。
このようにして、記録制御部109は、記録装置904に記録させた画像を削除する場合に、記録装置904に記録された第1のディレクトリ、及び、そのサブディレクトリを第2のディレクトリ(shrinkフォルダ)に移動させる。そして記録制御部109は、第2のディレクトリに含まれる画像のうち削除が制限されていない画像を削除する制御を、削減処理を行うことを決定したフォルダに格納された階層サマリ情報に基づいて行う。データ削除後は、ステップS10へ戻る。
記録装置904に記録したデータを削減する方法は上述の内容に限られない。記録装置904に記録したデータのうち削除を制限するデータを示すメタデータを参照して、記録装置904に記録したデータの削減処理を行うものであればよい。
本実施例にかかる記録制御装置902によれば、記録装置904の記憶容量が不足した場合であっても、重要なシーンの画像を失うことなく、記録装置904に対する画像記録を継続することができる。
<実施例2>
実施例1では、入力された映像データを記録制御装置902内の解析部104が解析し、解析結果を示すメタデータを生成する例について説明した。
本実施例では、記録制御装置902が映像データの解析結果を外部装置から取得する例について説明する。
例えば、記録制御装置902は、カメラ901から映像データの解析結果をメタデータとして受信することとしてもよい。あるいは、カメラ901が出力する映像データを解析する解析装置から、解析結果を受信することとしてもよい。
図8は、本実施例にかかる記録制御装置902の構成を示す図である。
入力部801は、映像データを記録制御装置902に入力する。入力部801は、入力した映像データを構成する複数のフレームに対応する画像IDを取得する。この画像IDは取得した各フレームを識別するための識別情報である。
メタデータ取得部802は、映像データにおいて所定のイベントが発生したことを示すメタデータ(以下、イベント情報)を取得する。また、メタデータ取得部802は、取得したメタデータに対応するフレームの画像IDを取得する。メタデータに対応する画像IDを持つフレームが存在しない場合、近傍の画像IDを持つ画像をメタデータと対応付ける。
生成部107は、メタデータ取得部802が取得したイベント情報に基づいて、所定のイベントが発生した場面の映像データを構成する画像の削除を制限することを示すサマリ情報、及び、当該サマリ情報を含む連結メタデータを生成する。
その他の構成は実施例1と同様であり、外部から取得した画像およびメタデータに対して記録制御を実施する。さらに、記録装置904に記録されているデータの削減が必要となった場合には、サマリ情報および階層サマリ情報を参照し、削除制限されているデータ以外のデータを削減処理する。
本実施例にかかる記録制御装置902によれば、記録装置904の記憶容量が不足した場合であっても、重要なシーンの画像を失うことなく、記録装置904に対する画像記録を継続することができる。
<その他の実施例>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。