JP6233772B2 - 非線形素子 - Google Patents

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本発明は、スパイク信号を発生することができる非線形素子に関する。
現在、生物の脳における情報処理の特徴を模倣したニューラルネットワークの研究が盛んに行われており、このニューラルネットワーク研究においては、ニューロンの機能は電子回路を用いて再現されている。
しかし、このような電子回路化されたニューロン素子は、その構造が複雑であり、またサイズが大きいため、集積化が困難であるという問題があった。
そこで、近年、分子電子素子をニューロン素子の構成部品として使用することにより、回路を簡素化して集積化を容易にし、ニューラルネットワーク構築を目指した技術が報告されている。
より具体的には、例えば、分子電子素子である機能性分子素子を利用したニューロン素子及びそれを用いたニューラルネットワーク情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の機能性分子素子は、この素子を流れる電流が印加電圧に対し変曲点を有する関数として表されるという電流電圧特性を有するため、この機能性分子素子を、出力信号を定める素子として利用することにより、回路を簡素化することができるとともに、効果的なアナログ型の出力特性を提供することができると記載されている。
特開2009−157600号公報
ここで、近年注目を集めている、生体の神経回路により近いスパイキングニューラルネットワークの研究においては、実際にスパイク信号(パルス)を発生するようなニューロン素子の開発が求められており、特に、単一素子でスパイクを発生するような生体の神経回路により近い系の開発が望まれている。
しかし、上記特許文献1に記載されたニューロン素子においては、上述のごとく、回路を簡素化して集積化を容易にすることはできるものの、本質的に古典的ニューラルネットワークでの使用を想定したニューロン素子であり、単一でスパイク信号を発生することができるような素子ではないため、スパイキングニューラルネットワーク研究等への応用は困難であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、単一の分子電子素子として機能し、素子の集積化が容易であり、かつ、スパイク信号を発生することができる非線形素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の非線形素子は、電極と、導電性粒子と、該導電性粒子に接続され、非線形な電流電圧特性を示す粒子とにより構成され、前記電極に接続されたネットワーク構造体とを備えることを特徴とする。
同構成によれば、本発明に係る非線形素子をしきい素子としてニューロン素子に利用した場合に、ニューロン素子の集積化が容易となり、複雑かつ高度なスパイキングニューラルネットワーク構築を可能とする。
本発明によれば、ニューロン素子の集積化が容易となり、複雑かつ高度なスパイキングニューラルネットワーク構築が可能となる。
本発明の実施形態に係る非線形素子の構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子のネットワーク構造体を示す模式図である。 (a)フィッツヒュー=南雲モデル及び(b)ノイズアシスト型フィッツヒュー=南雲モデルの等価回路(L. Gonzalez-Carabarin, T. Asai, M. Motomura, J. Signal Processing 16, 503-509 (2012)より転載)を示す図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子の接続体構造を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子の作製工程を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子の測定方法を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子のネットワーク構造体を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子に電圧(0〜125V)を印加した場合の電流の経時変化図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子に電圧(150V)を印加した場合の電流の経時変化図である。 本発明の実施形態に係る非線形素子に電圧(150V)を印加し、一定時間経過した後の電流の経時変化図である。 比較例の電流の経時変化図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る非線形素子の構造を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の分子電子素子1は、基板42と、基板42上に形成された非線形素子2とにより構成され、非線形素子2は、基板42上に一定の距離で離間されて配置された2つの電極41a,41bと、基板42上において、電極41a,41bの間に配置されたネットワーク構造体30とを備えている。
ここで、本発明において、「分子電子素子」とは、分子レベルで結合位置などを制御した分子集合体、及びこのような分子集合体と基板とが一体となった素子を意味し、好ましくはスイッチ機能や、メモリ機能など所定の機能を有する素子を意味する。
基板42は、非線形素子2を保持する支持台としての役割を有するものであり、基板42の表面は電気的絶縁性を有する材料により形成される。基板42の種類としては、ガラス基板、熱酸化膜付シリコン基板、樹脂基板など、基板42表面に電気的絶縁性を有する基板であれば特に限定されない。また、基板42は、非線形素子2を保持することができる材質であれば、板状など硬質のものも、フィルム状など軟質のものも使用することができる。また、基板42は、板状、球状、リボン状等、いかなる形状であってもよい。
電極41a,41bは、電極41a,41bに接続されたネットワーク構造体に電流を流す役割を有するものであり、導電性を有する材料であれば特に限定されない。電極41a,41bの材料としては、Au、Pt、Al、Cuなどの金属、シリコン、インジウム錫酸化物(ITO)などが挙げられ、必要に応じて複数の種類の材料を組み合わせて使用することができる。また、電極41a,41bの形状は、板状、薄膜状、ブロック形状、円柱状、針状、球状、リボン状、繊維状等、いかなる形状のものも使用できる。
また、本発明の実施形態においては、電極41a,41bは、単一の電極によって構成されていても、複数の電極によって構成されていてもよい。より具体的には、例えば、電極41a,41bを部分的に含む、絶縁体で接続された単一の電極によって構成されていてもよい。また、例えば、電極41a,41b間に配置されたネットワーク構造体30に、他方向から電圧等の外部刺激を加えることができるように、電極41a,41bに加えてさらに複数の電極によって構成されていてもよい。
次に、ネットワーク構造体30は、図1に示すように、複数の導電性粒子31と、複数の非線形な電流電圧特性を示す粒子(以下、「非線形IV特性粒子」という。)32とから構成されている。
ここで、本発明において、「粒子」とは、1nm〜100μmの径を有する単分子又は物質の集合体を意味する。具体的には、例えば、分子、イオン、錯体、ポリマー、液晶分子、金属、有機材料、無機材料、有機無機ハイブリッド材料などの物質及びこれら物質の混合物により構成され、粒子形状に成形可能なものである。
また、本発明において、「ネットワーク構造体」とは、導電性粒子31及び非線形IV特性粒子32が、物理的、電気的、磁気的、又は化学的接続、もしくはこれら接続状態のうち複数の接続状態を含む接続を介して、相互に接触している構造体を意味する。
導電性粒子31は、電極41a,41bと、非線形IV特性粒子32とを接続し、電極間に配置されたネットワーク構造体30に電流を流す配線の役割を有するものであり、導電性を示す物質により構成される粒子である。より具体的には、導電性を有する分子、イオン、錯体、ポリマー、液晶分子、金属、有機材料、無機材料、有機無機ハイブリッド材料などの物質及びこれら物質の混合物により構成される粒子である。
ここで、本発明の実施形態においては、導電性粒子31として、導電性ナノワイヤを使用することができる。
本発明において、「導電性ナノワイヤ」とは、繊維状の形状を有する導電性粒子を意味し、直径が1nm〜100μm、より好ましくは1nm〜200nm、長さが10nm〜100μm、より好ましくは、100nm〜100μmの繊維状導電性粒子である。導電性ナノワイヤの種類としては、例えば、カーボンナノチューブなどの有機物ナノワイヤ;Ag、Au、Ni、Cu、Pd、Pt、Rh、Ir、Ru、Os、Fe、Co、Sn等からなる群より選択された1種類以上の元素で構成される金属ナノワイヤ;IrO、In、SnO、ITO等からなる群より選択された1種類以上の酸化物で構成される酸化物ナノワイヤ及びこれらの混合ナノワイヤなどが挙げられる。
また、本発明の実施形態においては、導電性粒子31として、カーボンナノチューブを使用してもよい。
カーボンナノチューブは実質的にグラファイトの1枚面を巻いて筒状にした形状を有しており、1層に巻いたものを単層カーボンナノチューブ(SWNT)、多層に巻いたものを多層カーボンナノチューブ(MWNT)という。カーボンナノチューブは、優れた強度、弾性率、導電性等を有し、その繊維状の形状から、分子電子素子の配線として使用することが可能である。本発明においては、SWNT及びMWNTを各々単独で用いてもよく、2種以上を併せて用いてもよい。カーボンナノチューブは、半導体性カーボンナノチューブ、金属性カーボンナノチューブ、あるいは両者の混合物を使用することができる。半導体性カーボンナノチューブと金属性カーボンナノチューブとの混合物を用いる場合、混合物中の両者の含有比率は、導電性の観点から、金属性カーボンナノチューブの含有比率が高いほうが好ましい。また、カーボンナノチューブには金属などが内包されていてもよく、フラーレン等の分子が内包されたものを用いてもよい。なお、本発明の導電性粒子には、カーボンナノチューブの他に、カーボンナノホーン、カーボンナノコイル、カーボンナノビーズなどのナノカーボンが含まれてもよい。
なお、本発明の実施形態において、導電性粒子31の形状は、特に限定されるものではない。例えば、球状、略球状、円柱状、略円柱状、水滴形状、針状、繊維状、フィルム状等、種々の形状のものを使用することができる。
次に、本発明において、「非線形な電流電圧特性」とは、印加電圧に対して出力電流が比例しない電流電圧特性のことをいい、具体的には例えば、半導体のpn接合(以下、pn接合という。)に見られる整流性、ショットキー接合に見られる整流性、数十nmの幅で大量にドープされたpn接合に見られる負性微分抵抗、トンネル接合に見られるクーロンブロッケード現象等が挙げられる。ここで、整流性とは、電流を一定方向にのみ流す特性、負性微分抵抗とは印加電圧の増加に伴い電流が減少する特性、クーロンブロッケード現象とは低印加電圧で電流が減少する特性のことをいう。
また、本発明において、「非線形な電流電圧特性を示す粒子(非線形IV特性粒子)」とは、粒子が、物理的、電気的、磁気的、又は化学的接続、もしくはこれら接続状態のうち複数の接続状態を含む接続を介して電極に接続されており、その電極に電圧を印加した場合に、上述の非線形な電流電圧特性を示す粒子のことをいう。
本発明の実施形態において、非線形IV特性粒子32は、導電性粒子31に接触し、ネットワーク構造体30を形成する接点の役割を有するとともに、電流が流れた場合に、上述の非線形な電流電圧特性を示し、スイッチ機能やメモリ機能などを発現する機能性素子としての役割を有する。例えば、負性微分抵抗を示す物質としては、酸化還元能を有する、共鳴トンネル効果を示す、又は水晶振動子に相当する構造を有する分子、イオン、錯体、ポリマー、液晶分子、金属、有機材料、無機材料、有機無機ハイブリッド材料などの物質及びこれら物質の混合物により構成される粒子である。また、酸化還元能を有する物質は、例えば、ポリオキソメタレート(POM)、TiO、Ta、MoO、MnO、SiO、Co、TaO等の金属酸化物、MoS等の遷移金属硫化物、MoN等の金属窒化物、LiTi12等の複合金属酸化物、LiFePO等のリン酸塩、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリインドール、ポリパラフェニレン及びこれらの誘導体等である。
ここで、本発明の実施形態においては、非線形IV特性粒子32として、ポリオキソメタレート(POM)の粒子を使用してもよい。
POMは、一般式[Xn−で表すことができる金属酸化物である。Xは、主として、第13〜15族から選ばれる少なくとも1種の元素かコバルトあるいは希土類から選ばれる少なくとも1種の元素であり、より具体的には例えば、P、As、Si、B、Co、Alなどである。Mは、主として第5〜11族から選ばれる少なくとも1種の元素(b=1、2、3、・・・)であり、他にもランタノイド系、アクチノイド系のものも含まれ、より具体的には例えば、Mo、W、Cr、V、Nb、Fe、Ta、Alなどである。具体的なポリオキソメタレートの例は、[Mo192−、[PMo12403−、[BW12405−、[SbW248−、[SiV10406−などである。
なお、本発明の実施形態において、非線形IV特性粒子32の形状は、特に限定されるものではない。例えば、球状、略球状、円柱状、略円柱状、水滴形状、針状、繊維状、フィルム状等、種々の形状のものを使用することができる。
ここで、本実施形態の非線形素子2においては、電極41a,41bに接続されたネットワーク構造体30が、導電性粒子31と、導電性粒子31に接続された非線形IV特性粒子32とにより構成されている点に特徴がある。
例えば、図2に示すように、本発明の実施形態におけるネットワーク構造体30は、繊維形状を有する導電性粒子31及び略球形状を有する非線形IV特性粒子32から構成され得る。この場合、ネットワーク構造体30は、繊維形状を有する導電性粒子31及び略球形状を有する非線形IV特性粒子32の、物理的接続を伴う接続領域33を介して、相互に接触し得る。
このような構成により、本発明に係る非線形素子2の電極41a,41bに電圧を印加した場合に、スパイク信号を発生させることができるため、本発明に係る非線形素子2をしきい素子としてニューロン素子に利用した場合に、集積化が容易なニューロン素子として有用であり、複雑かつ高度なスパイキングニューラルネットワーク構築が可能となる。
なお、本発明において「しきい素子」とは、特定のしきい値(例えば、電圧の下限値等)以上の入力信号に対して信号を出力し、しきい値以下の入力信号に対しては信号を出力しない素子を意味する。
ここで、本発明の実施形態に係る非線形素子2が、スパイク信号を発生する素子であるためには、負性微分抵抗素子を備える電子回路と等価であることが好ましい。負性微分抵抗素子を備える電子回路は、図3(a)に示すフィッツヒュー=南雲モデル(R. FitzHugh, Bull. Math. Biophysics 17, 257-278 (1955))と等価である場合に、スパイク信号を発生する回路として機能し得る。
図3(a)に示すように、フィッツヒュー=南雲モデルは、負性微分抵抗素子としてトンネルダイオードを利用してニューロン発火現象におけるスパイク信号発生を再現した電気回路モデルである。フィッツヒュー=南雲モデルにおいては、外部から電圧パルスなどの刺激を受けた場合、その刺激量があるしきい値を超えると、スパイク信号を一つ発生する(以下、状態Aとする)。また、電圧E及び抵抗Rの条件に応じて、外部から刺激を受けなくても、スパイク信号を連続的に発生し続けることも可能である(以下、状態Bとする)。
また、負性微分抵抗素子を備える電子回路は、ダイオード発振器と同様に発振回路として機能し得る。このとき流れる電流は、発振振幅が印加電圧の上昇に伴い漸増するノイズ電流である。
ここで、負性微分抵抗素子を備える電子回路が、発振回路であり、フィッツヒュー=南雲回路と等価かつ状態Aにある場合に、印加電圧の上昇に伴い、回路内で発生するノイズがランダムな外部刺激の代わりとなり、その刺激値が確率的にしきい値を超えてランダムなスパイク電流を発生する状態Bとなる。このような電子回路は、ノイズアシスト型フィッツヒュー=南雲モデル(図3(b)、L. Gonzalez-Carabarin, T. Asai, M. Motomura, J. Signal Processing 16, 503-509 (2012))と等価であると考えることができる。
そして、本発明の実施形態に係るネットワーク構造体30においては、図4に示すように、例えば、単一の導電性粒子31と、接続領域33を介して接続された単一の非線形IV特性粒子32とにより構成される接続体36を、複数個備えている。ここで、接続体36においては、例えば、接続体36と、接続体36に接続された電極41a,41bとにより構成される構造物5に電圧を印加した場合に、その電流電圧特性が負性微分抵抗を示すことが好ましい。
例えば、導電性粒子31としてSWNTを、非線形IV特性粒子32としてPOMを使用した場合、本実施形態におけるネットワーク構造体30は、POMが介在するとともに、SWNTとPOMとにより構成された接続体36を備える。ここで、本発明者らは、SWNTとPOMとの接続体36が、印加電圧の増加に伴い出力電流が減少する電流電圧特性(すなわち、上述のごとく、負性微分抵抗)を示すことを確認している。従って、本実施形態における非線形素子2は、負性微分抵抗素子を備える電子回路として使用することができる。
すなわち、本実施形態における非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合にスパイク電流を出力する素子として機能し得る。従って、本発明の実施形態に係る非線形素子2をパルス(スパイク信号)発生素子として、パルスジェネレータに利用することが可能である。
また、本実施形態における非線形素子2は、発振回路として使用することが可能である。すなわち、本発明の実施形態における非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合に発振電流を出力する素子としても機能し得る。また、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合にノイズ電流を出力する素子としても機能し得る。
また、本実施形態における非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合に、ノイズアシスト型フィッツヒュー=南雲モデルと等価となり、ノイズ電流及びスパイク電流を出力する素子としても機能し得る。
また、本実施形態における非線形素子2は、しきい値を超える外部刺激が与えられた場合にスパイク信号を出力するしきい素子としても機能し得る。従って、本実施形態における非線形素子2をしきい素子として利用することにより、ニューロン素子を作製することが可能である。そして、本実施形態における非線形素子2をしきい素子とするニューロン素子を複数個接続し、ニューラルネットワーク情報処理装置を作製することが可能である。
なお、本実施形態における非線形素子2においては、ネットワーク構造体30中のSWNT及びPOMの混合比及び素子サイズを調整することにより、所望の印加電圧(例えば、80V〜150Vの間の任意の電圧)においてスパイク信号を発生し得る非線形素子2を作製することが可能である。すなわち、本発明の実施形態における非線形素子2においては、導電性粒子31及び非線形IV特性粒子32の混合比及び素子サイズを調整することにより、所望のしきい値を有するしきい素子を作製することが可能である。
次に、本実施形態の非線形素子2の作製方法について一例を挙げて説明する。
図5に示すように、容器61a中において、繊維状の導電性粒子31を、非線形IV特性粒子32の原料である物質を溶解させた溶液62中に懸濁させる。このとき、超音波処理を施すことにより、繊維状の導電性粒子31の繊維束を解き、溶液62中に一様に分散させておくことが好ましい。超音波処理により、繊維状の導電性粒子31と、非線形IV特性粒子32の原料である物質との接触面積が大きくなり、その結果、ネットワーク構造体30中における、導電性粒子31と、非線形IV特性粒子32との接続領域33が増加し、非線形素子2の特性を向上させることが可能である。
ここで、溶液62を調整する際に使用する溶媒としては、導電性粒子31又は導電性粒子31の原料である物質、及び、非線形IV特性粒子32の原料である物質を溶解、分散又は懸濁させ、ネットワーク構造体30を作製する際に、粒子31,32の形状を形成し、かつ、接続領域33を形成させることができる溶媒であることが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、アセトン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレン、ヘキサン、ペンタン等の有機溶媒及び水、又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
次に、繊維状の導電性粒子31を分散させた溶液62に、超遠心処理を施し、溶液62の上澄み部分をシリンジ63を用いて採取し、ろ紙65aを備える漏斗64及び受器66からなるろ過装置を使用してろ過処理を施す。溶液62の上澄み部分に、本実施形態におけるネットワーク構造体30が含まれているため、本ろ過処理により、ろ紙65a表面上に、ネットワーク構造体30を吸着させて溶液62から単離することができる。
次に、本実施形態におけるネットワーク構造体30を表面に吸着させたろ紙65aを漏斗64から取り外し、基板42の絶縁性表面に貼着する(ろ紙65b)。ホットプレート68上に、物質67aを入れた容器61bを置き、容器61b上に、ろ紙65bを貼着した基板42を、ろ紙65bを貼着した面を下に向けて置く。物質67aを加熱することにより物質67aが蒸発(物質67b)し、基板42に貼着したろ紙65bを溶解させ、基板42表面からろ紙65bのろ紙成分を取り除く。その結果、基板42の絶縁性表面上に、導電性粒子31と非線形IV特性粒子32とにより構成されたネットワーク構造体30を転写させ、吸着させることができる。
ここで、ネットワーク構造体30を単離し、基板42に吸着させるろ紙65としては、溶液62で使用した溶媒には溶解せず、物質67には溶解する素材であることが好ましい。この際、溶液62で使用した溶媒と物質67が同一の物質であって、温度条件によるろ紙の溶解度の差により、溶解性を制御してもよい。すなわち、例えば溶媒として物質67を用いて溶液62を作製した場合に、ろ過処理時には0℃で、また、転写時には60℃で行うといった温度差による処理方法を採用することが可能である。
ろ紙65の材料としては、具体的には、セルロース混合エステル、ポリカーボネート等を使用することができる。また、ろ紙65の孔径としては、導電性粒子31及び非線形IV特性粒子32の種類に合わせ、10nm〜10μmのものを適宜使用することができる。
物質67としては、ろ紙65を溶解させる又はある温度以上で溶解させることが可能であり、かつ、ネットワーク構造体30を劣化させない物質であることが好ましい。具体的には、アセトン、エタノール、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム等の有機溶媒等が挙げられる。
ネットワーク構造体30を吸着させた基板42上に、マスク69を配置し、蒸着材料70を矢印方向から蒸着することにより、ネットワーク構造体30に接続された電極41a,41bを作製する。このようにして、本実施形態における非線形素子2を作製することができる。
次に、本発明の実施形態に係る非線形素子2の測定方法を説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る非線形素子2の測定方法の一例を示す概略図である。
真空プローバー71中において、本発明の実施形態に係る非線形素子2を素子7部分に設置し、電極41a,41bとプローブ針711a,711bを使用して(すなわち、図示していないが、電極41a,41b上にプローブ針711a,711bを接触させ)、電極41a,41bに電圧を印加することにより測定を行う。入力側では、ファンクションジェネレータ72をDCモードで使用し、アンプ73によって30倍に増幅させて電圧を印加する。出力側には、プリアンプ74を経由して計測システム(DAQ24bit)75により出力信号を記録する。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
本発明の実施形態におけるネットワーク構造体30は、導電性粒子31と非線形IV特性粒子32の種類及び形状により、適宜様々な構造を有し得る。例えば、ネットワーク構造体30は、導電性粒子31と、導電性粒子31の表面上に形成されたフィルム状の非線形IV特性粒子32とにより構成されていてもよい。より具体的には、図7に示すように、繊維形状を有する導電性粒子31の表面上を、フィルム状の非線形IV特性粒子32で被覆した状態にある複合粒子54が、フィルム状の非線形IV特性粒子32の表面上で、複合粒子接続領域53を介して、相互に接続された構造50を有していてもよい。
また、本実施形態における複合粒子54を構成する非線形IV特性粒子32は、フィルム状の非線形IV特性粒子32の代わりに、複数の非線形IV特性粒子32により構成された薄膜状の非線形IV特性粒子32の集合体であってもよい。
このような構成により、導電性粒子31の表面上に一様に非線形IV特性粒子32を存在させることができ、導電性粒子31と非線形IV特性粒子32との接続領域33を形成し得る表面積が増加する。このため、ネットワーク構造体30が備える接続領域33の総数及び総面積が増加し、より小型の、しきい値電圧の低い本発明に係る非線形素子2を作製することが可能である。
以上に説明した本発明の実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(1)本発明の実施形態における非線形素子2は、電極41a,41bに接続されたネットワーク構造体30が、導電性粒子31と、導電性粒子31に接続された非線形IV特性粒子32とにより構成されている。従って、本発明に係る非線形素子2の電極41a,41bに電圧を印加した場合に、スパイク信号を発生させることができるため、本発明に係る非線形素子2をしきい素子としてニューロン素子に利用した場合に、集積化が容易なニューロン素子として有用であり、複雑かつ高度なスパイキングニューラルネットワーク構築が可能となる。
(2)本発明の実施形態におけるネットワーク構造体30は、単一の導電性粒子31と、接続領域33を介して接続された単一の非線形IV特性粒子32とにより構成される接続体36を、複数個備えている。ここで、接続体36においては、接続体36と、接続体36に接続された電極41a,41bとにより構成される構造物5に電圧を印加した場合に、その電流電圧特性が負性微分抵抗を示す。従って、本発明の実施形態における非線形素子2は、負性微分抵抗素子を備える電子回路として使用することができる。
(3)本発明の実施形態におけるネットワーク構造体30は、導電性粒子31と、導電性粒子31の表面上に形成されたフィルム状の非線形IV特性粒子32又は薄膜状の非線形IV特性粒子32の集合体とにより構成され得る。従って、導電性粒子31の表面上に一様に非線形IV特性粒子32を存在させることができ、導電性粒子31と非線形IV特性粒子32との接続領域33を形成し得る表面積が増加する。このため、ネットワーク構造体30が備える接続領域33の総数及び総面積が増加し、より小型の、しきい値電圧の低い本発明に係る非線形素子2を作製することが可能である。
(4)本発明の実施形態における非線形素子2は、複数の電極によって構成されていてもよい。従って、電極41a,41b間に配置されたネットワーク構造体30に、他方向から電圧等の外部刺激を加えることが可能である。
(5)本発明の実施形態に係る非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合にスパイク電流を出力する素子として機能し得る。従って、本発明の実施形態に係る非線形素子2をパルス(スパイク信号)発生素子として、パルスジェネレータに利用することが可能である。
(6)本発明の実施形態に係る非線形素子2は、発振回路として使用することが可能である。すなわち、本発明の実施形態に係る非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合に発振電流を出力する素子としても機能し得る。また、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合にノイズ電流を出力する素子としても機能し得る。
(7)本発明の実施形態における非線形素子2は、非線形素子2の両端に電圧を印加した場合に、ノイズアシスト型フィッツヒュー=南雲モデルと等価となり、ノイズ電流及びスパイク電流を出力する素子としても機能し得る。
(8)本発明の実施形態における非線形素子2は、しきい値を超える外部刺激が与えられた場合にスパイク信号を出力するしきい素子としても機能し得る。従って、本発明の実施形態に係る非線形素子2をしきい素子として利用することにより、ニューロン素子を作製することが可能である。そして、本発明の実施形態に係る非線形素子2をしきい素子とするニューロン素子を複数個接続し、ニューラルネットワーク情報処理装置を作製することが可能である。
(9)本発明の実施形態における非線形素子2は、ネットワーク構造体30中の導電性粒子31及び非線形IV特性粒子32の混合比及び素子サイズを調整することにより、所望のしきい値を有するしきい素子とすることが可能である。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例1)
(SWNTの精製)
SWNT(Carbon Nanotechnologies, Inc. Houston, TX)をアモルファスカーボン除去のため大気下200℃で20時間加熱処理を施した後、触媒金属除去のため12mol/Lの塩酸で洗浄後、超純水で洗浄し、精製済みSWNTを得た。
(SWNT/POMネットワーク構造体の作製)
SWNT/POMネットワーク構造体を以下の要領で作製した。まず0.8mgのリンモリブデン酸(H3PMo12O40・nH2O、和光純薬工業(株)社製)を10mLのエタノールに溶解した。その後1.6mgの精製済みSWNTを加えた。16時間超音波処理を施した後、4000rpmで3時間遠心処理を行った。上澄み1mLを粗さ1μmのセルロース混合エステルろ紙(MCEろ紙、Millipore社製)を用いて吸引ろ過することにより、ろ紙上にネットワーク構造体が形成された。その後吸引ろ過装置にMCEろ紙を設置したままエタノール、超純水で吸引ろ過することにより洗浄した。MCEろ紙が乾燥しないうちに、アセトン及びエタノールで洗浄済みの熱酸化膜付きシリコン基板(SiO基板)上にMCEろ紙を添付し、裏返したものを、アセトンを入れたサンプル瓶の上に置き、サンプル瓶をホットプレート(プレート温度80℃)で1時間加熱した。アセトンの蒸気がMCEろ紙を溶解させ、MCEろ紙が基板上から除去され、SiO基板上にSWNT/POMネットワーク構造体を形成した。
(電極作製)
SWNT/POMネットワーク構造体が形成されたSiO基板上に、メタルマスクを設置し抵抗加熱蒸着法により、Au(膜厚80nm)電極構造を作製した。
(測定)
真空プローバー(ナガセテクノエンジニアリング(株)社製、極低温プローバーARK-HELIPS-LV)に、入力側にファンクションジェネレータ((株)エヌエフ回路設計ブロック社製、WF1974)及びアンプ(30倍に増幅)を接続し、出力側にプリアンプ及びNI9227計測システム(DAQ24bit、National Instruments社製、NI 9227)を接続し、PC上でLabVIEW(National Instruments社)(登録商標)を使用して測定を行った。真空プローバー中に設置されたプローブ針を素子に接触させて測定を行った。なお、本実施例1において、図6中の素子7は本発明に係る非線形素子である。図8、図9及び図10に測定結果を示す。
(実施例2)
SWNT/POMネットワーク構造体を実施例1に記載の方法と同様の方法で作製した。なお、0.4mgのリンモリブデン酸(H3PMo12O40・nH2O、和光純薬工業(株)社製)を使用した。SWNT/POMネットワーク構造体が形成されたSiO基板上に、実施例1に記載の方法によりAu電極を作製した。測定を実施例1に記載の構成及び方法により行った。本実施例2において、図6中の素子7は本発明に係る非線形素子である。
(比較例1)
実施例1及び実施例2で使用したSWNT/POMネットワーク構造体の代わりに、1
MΩの抵抗を設置し、電流量の測定を行った。すなわち、本比較例1において、図6中の
素子7は1MΩの抵抗素子である。図11に電流の経時変化図を示す。
図8より、実施例1における非線形素子は、印加電圧0Vから125Vにおいて電流が発振し、その発振振幅が印加電圧の上昇に伴い漸増していることが判る。この印加電圧0Vから125Vにおける発振電流を解析したところ、その振幅だけが漸増するノイズ電流であることが判った。
また、図9に示すように、印加電圧150Vでは発振電流が不安定化することが判った。その後150Vを印加したまま一定時間放置させたところ、図10に示すようにベースの電流量が漸増し、スパイク電流を呈するようになった。
これは本実施例1の非線形素子が、ノイズアシスト型フィッツヒュー=南雲回路と等価であり、十分印加電圧が大きい場合に前記非線形素子の内部ノイズにより、ランダムなスパイク電流を発生していると考えられる。
一方、比較例1における抵抗素子においては、図11に示すように、オームの法則に従い、印加電圧に比例した電流が流れることが判った。すなわち、実施例1における非線形素子において観測されるノイズ電流及びスパイク電流は、非線形素子を構成するSWNT/POMネットワーク構造体が、負性微分抵抗を示す、SWNTとPOMとの接続体により構成された特異的な構造であることに由来すると考えられる。
一方、実施例2における非線形素子においては、実施例1における非線形素子に比べて、リンモリブデン酸の含有量を低く設定している。このとき、印加電圧80Vにおいて、スパイク電流の発生が観測された。すなわち、本発明の実施形態に係る非線形素子において、ネットワーク構造体中の導電性粒子及び非線形IV特性粒子の混合比及び素子サイズを調整することにより、所望の印加電圧においてスパイク信号を発生し得る非線形素子を作製することが可能であるといえる。
本発明によれば、単一の分子電子素子で構成され、素子の集積化が容易であり、かつ、スパイク信号を発生することができる非線形素子が提供され、その結果、ニューロン素子の集積化が容易となり、複雑かつ高度なスパイキングニューラルネットワークの構築が可能となるため、例えば、スパイクタイミング依存シナプス可塑性などの情報伝達機構解明に関する研究や、より生物の脳に近いニューロコンピュータの実現、人工知能を実装したロボットの実現などを通じて、脳科学、コンピュータ科学及びロボット工学への研究、応用等に貢献することが可能である。
1 分子電子素子
2 非線形素子
5 構造物
7 素子
30 ネットワーク構造体
31 導電性粒子
32 非線形IV特性粒子
33 (導電性粒子31と非線形IV特性粒子32との)接続領域
36 接続体
41 電極
42 基板
50 構造
53 複合粒子接続領域
54 複合粒子
61 容器
62 溶液
63 シリンジ
64 漏斗
65 ろ紙
66 受器
67 物質
68 ホットプレート
69 マスク
70 蒸着材料
71 真空プローバー
711 プローブ針
72 ファンクションジェネレータ
73 アンプ
74 プリアンプ
75 計測システム(DAQ24bit)

Claims (10)

  1. 電極と、
    導電性粒子と、該導電性粒子に接続され、非線形な電流電圧特性を示す粒子とにより構成され、前記電極に接続されたネットワーク構造体と
    を備え
    前記非線形な電流電圧特性を示す粒子がポリオキソメタレートの粒子である
    ことを特徴とする非線形素子。
  2. 前記導電性粒子と、前記粒子とにより構成された接続体であって、
    前記接続体は、前記接続体に接続された前記電極に電圧を印加した場合に、電流電圧特性が負性微分抵抗を示し、
    前記ネットワーク構造体が少なくとも1つ以上の前記接続体を備えることを特徴とする請求項1に記載の非線形素子。
  3. 前記ネットワーク構造体が、前記導電性粒子と、該導電性粒子の表面上に形成されたフィルム状の前記粒子とにより構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非線形素子。
  4. 前記導電性粒子が導電性ナノワイヤであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非線形素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の非線形素子をパルス発生素子として使用することを特徴とする、パルスジェネレータ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の非線形素子により形成されていることを特徴とする、ニューロン素子。
  7. 電極と、
    導電性粒子と、該導電性粒子に接続され、非線形な電流電圧特性を示す粒子とにより構成され、前記電極に接続されたネットワーク構造体と
    を備える非線形素子により形成されていることを特徴とする、ニューロン素子。
  8. 前記導電性粒子と、前記粒子とにより構成された接続体であって、
    前記接続体は、前記接続体に接続された前記電極に電圧を印加した場合に、電流電圧特性が負性微分抵抗を示し、
    前記ネットワーク構造体が少なくとも1つ以上の前記接続体を備えることを特徴とする請求項7に記載のニューロン素子。
  9. 前記ネットワーク構造体が、前記導電性粒子と、該導電性粒子の表面上に形成されたフィルム状の前記粒子とにより構成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のニューロン素子。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のニューロン素子を複数個接続することにより形成されていることを特徴とする、ニューラルネットワーク情報処理装置。
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