JP6232108B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像素子を用いた撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラ100(以下、単にカメラ100という)の機能構成例を示す図である。
フォーカスアクチュエータ114は、フォーカス駆動回路126の制御に従い、第3レンズ群105を光軸に沿って駆動する。
図2は、本実施形態における撮像素子107の画素配列の一例を、12列×12行画素の範囲で示す図である。同様のパターンで画素が撮像素子107の撮像画面に配置される。本実施形態では、撮像素子107の撮像画面サイズが横22.3mm×縦14.9mmであり、画素ピッチ4μm、有効画素数が横5575列×縦3725行=約2000万画素であるものとする。
被写体からの光束は、結像光学系の射出瞳400を通過してそれぞれの画素に入射する。
次に、マイクロレンズ光学系の焦点位置の構成について説明する。
図3及び図4に示したマイクロレンズ305が形成された撮像素子に、光が入射した場合の光強度分布の数値解析例を図8に示す。電磁波の数値計算には、FDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いた。波長λ=540nm、右円偏光の平面波が、マイクロレンズ305の上方から光軸に平行に入射した場合の撮像素子内部での光強度分布の計算例である。
マイクロレンズ光学系の焦点位置と、開口部を有する遮光層の位置関係が設計値通りに構成された場合の光強度分布の計算例を図9(a)に示す。設計値では、マイクロレンズ光学系の焦点位置を、開口部を有する遮光層よりマイクロレンズ側にΔz(0<Δz<zD)離れた位置(基準位置)に設定する。図9(a)の例は、Δz=0.5nFΔの場合である。この時、瞳強度分布の片側半値幅Γは、概ね、以下の式(8a)で求められる。
例えば、設計値よりも膜厚がδz1(0<δz1<Δz)小さくなった場合の光強度分布の計算例を、図9(b)に示す。この時、瞳強度分布の片側半値幅Γを表す式は、式(8a)から以下の式(8b)へと変化する。
図10に、膜厚が設計値より0.39μm大きい場合の瞳強度分布を実線で、膜厚が設計値より0.35μm小さい場合の瞳強度分布を破線で示す。このように、瞳強度分布がいずれの場合もほぼ同じであることがわかる。このように、0.74μmの範囲の膜厚変化に対し、瞳強度分布の変化が抑制できていることがわかる。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る撮像素子の画素配列を、4行×4列の範囲で示した図である。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、2行×2列の画素群230は、対角2画素にGの分光感度を有する画素230Gが、他の2画素にRの分光感度を有する画素230RとBの分光感度を有する画素230Bが配置されている。本実施形態では、各画素230R、230G、230Bがそれぞれ、瞳分割用の4つの副画素(画素230Rであれば副画素230R1〜230R4)から構成されていることを特徴とする。本実施形態では、焦点検出用画素と撮像画素とに構成上の明確な区別はなく、全ての画素が焦点検出用画素としても撮像画素としても機能する。
以上の構成により、受光面の位置の製造上のばらつきによる焦点検出用画素の瞳強度分布の変化を抑制することが可能となる。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る撮像素子の1つの画素の、図12(b)と同様の断面図である。本実施形態においても、第2の実施形態と同様、各画素が複数の副画素に分割されている。ここでは、図12(a)に示したように4つの副画素が設けられているものとする。図13に示すように、本実施形態では、光電変換部の受光効率を向上するために、各光電変換部の受光面のマイクロレンズ側に光導波路307を形成している。光導波路307は副画素単位で分割されている。
以上の構成により、光導波路の受光面の位置の製造上のばらつきによる焦点検出用画素の瞳強度分布の変化を抑制することが可能となる。また、光導波路を設けることで、光電変換部の受光効率を向上させることができる。
Claims (23)
- 焦点検出用画素と、撮像画素とを含む複数の画素が2次元配列された撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、前記マイクロレンズが集光した光を受光する光電変換部と、
前記焦点検出用画素の前記マイクロレンズと前記光電変換部との間に設けられた遮光層であって、該焦点検出用画素の前記光電変換部の受光面の重心に対して偏心した重心を有する開口を有する遮光層とを有し、
前記マイクロレンズの焦点位置が、該マイクロレンズが設けられている画素の分光感度に応じて制限された波長領域に対応した焦点位置であり、
前記マイクロレンズの焦点位置が、前記遮光層を基準にして所定距離だけ前記マイクロレンズ側に設定され、
前記マイクロレンズの焦点位置での屈折率をn、前記マイクロレンズの絞り値をF、前記波長領域における波長をλ、前記マイクロレンズの回折限界Δを
Δ=2.44λF
としたとき、前記所定距離が、前記波長領域において0より大きくnFΔより小さいことを特徴とする撮像素子。 - 前記焦点検出用画素に設けられた前記マイクロレンズの焦点位置が、540nmを基準とする波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
- 前記撮像画素に設けられた前記マイクロレンズの焦点位置が、赤、緑、青のいずれかの分光感度に応じた波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
- 前記焦点検出用画素は被写体像を結像するための撮像レンズにおける射出瞳を分割した一部の領域からの光束を受光することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
- 前記複数の画素は水平方向及び垂直方向に2次元配列され、
前記射出瞳の分割方向は前記水平方向または前記垂直方向であることを特徴とする請求項4に記載の撮像素子。 - 前記複数の画素は所定の周期で配列され、
前記焦点検出用画素は前記複数の画素内に前記所定の周期よりも長い周期で周期的に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。 - 前記複数の画素は所定の周期で配列され、
前記マイクロレンズの回折限界Δは前記波長領域において前記所定の周期よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。 - 前記所定距離が0.2nFΔ以上であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像素子。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の撮像素子を備えたことを特徴とする撮像装置。
- 複数の画素が2次元配列された撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、画素の分光感度に応じた波長領域の光を受光する複数の光電変換部とを有し、
前記マイクロレンズの焦点位置は、前記複数の光電変換部の受光面よりも前記マイクロレンズ側に所定量のオフセットを持って位置し、
前記オフセットは、前記波長領域における波長に対応する回折限界を許容錯乱円とした場合の前記マイクロレンズの焦点深度より小さい量であることを特徴とする撮像素子。 - 複数の画素が2次元配列された撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、前記マイクロレンズが集光した光を受光する複数の光電変換部とを有し、
前記マイクロレンズの後側焦点深度は、前記マイクロレンズが設けられている画素の分光感度に応じて制限された波長領域に対応した前記マイクロレンズの焦点位置から、前記マイクロレンズの前記波長領域に対応した回折限界を許容錯乱円とする前記マイクロレンズ側とは反対方向への焦点深度までの範囲であり、
前記複数の光電変換部の受光面が、前記マイクロレンズの後側焦点深度に位置することを特徴とする撮像素子。 - 前記マイクロレンズの焦点深度は、前記波長領域における波長に対応する回折限界をΔ、前記マイクロレンズの焦点位置での屈折率をn、前記マイクロレンズの絞り値をFとして、nFΔで決定されることを特徴とする請求項10または11に記載の撮像素子。
- 前記マイクロレンズの焦点位置が、540nmを基準とする波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮像素子。
- 前記マイクロレンズの焦点位置が、赤、緑、青のいずれかの分光感度に応じた波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮像素子。
- 前記複数の光電変換部は被写体像を結像するための撮像レンズにおける射出瞳を分割した一部の領域からの光束を受光することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の撮像素子。
- 複数の画素を有する撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、前記マイクロレンズが集光した光を受光する複数の光電変換部と、
前記マイクロレンズと前記複数の光電変換部との間に設けられた所定の膜厚を有する膜とを有し、
前記マイクロレンズの焦点位置が、前記マイクロレンズが設けられている画素の分光感度に応じて制限された波長領域に対応した焦点位置であり、
前記マイクロレンズの焦点位置は、前記膜内に設定され、
前記マイクロレンズの焦点位置での屈折率をn、前記マイクロレンズの絞り値をF、前記波長領域における波長をλ、前記マイクロレンズの回折限界Δを
Δ=2.44λF
としたとき、前記マイクロレンズの焦点位置から前記複数の光電変換部の受光面までの距離が、前記波長領域において0より大きくnFΔより小さいことを特徴とする撮像素子。 - 前記マイクロレンズによる前記受光面における集光スポットの直径が1.13Δより小さい位置に前記マイクロレンズの焦点位置を設定したことを特徴とする請求項16に記載の撮像素子。
- 2次元配列された複数の画素を有する撮像素子の製造方法であって、
前記複数の画素の各々について、1つ以上の光電変換部を形成するステップと、
前記複数の画素に各々について、前記光電変換部の受光側にマイクロレンズを積層するステップとを含み、
前記マイクロレンズは、前記光電変換部の受光面よりも前記マイクロレンズ側にオフセットした焦点位置を有するように形成され、
前記オフセットは、前記マイクロレンズが形成される画素の分光感度に応じた波長領域における波長に対応する回折限界を許容錯乱円とした場合の、前記マイクロレンズの焦点深度より小さい量であることを特徴とする撮像素子の製造方法。 - 前記マイクロレンズの焦点深度は、前記波長領域における波長に対応する回折限界をΔ、前記マイクロレンズの焦点位置での屈折率をn、前記マイクロレンズの絞り値をFとして、nFΔで決定されることを特徴とする請求項18に記載の撮像素子の製造方法。
- 前記マイクロレンズの焦点位置が、540nmを基準とする波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項18または19に記載の撮像素子の製造方法。
- 前記マイクロレンズの焦点位置が、赤、緑、青のいずれかの分光感度に応じた波長領域に対応した焦点位置であることを特徴とする請求項18または19に記載の撮像素子の製造方法。
- 複数の画素が2次元配列された撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、画素の分光感度に応じた波長領域の光を受光する光電変換部と前記波長領域の光を遮光する遮光層を有し、
前記マイクロレンズの焦点位置は、前記遮光層よりも前記マイクロレンズ側にオフセットした位置であり、
前記オフセットは、前記波長領域における波長λによって決定される回折限界Δを許容錯乱円とした場合の前記マイクロレンズの焦点深度より小さい量であることを特徴とする撮像素子。 - 複数の画素が2次元配列された撮像素子であって、
前記複数の画素の各々の受光側に設けられたマイクロレンズと、
前記複数の画素の各々に設けられ、画素の分光感度に応じた波長領域の光を受光する複数の光電変換部と、
前記マイクロレンズと前記複数の光電変換部の間に設けられた複数の導波路とを有し、
前記マイクロレンズの焦点位置は、前記複数の導波路の受光面よりも前記マイクロレンズ側にオフセットした位置であり、
前記オフセットは、前記波長領域における波長λによって決定される回折限界Δを許容錯乱円とした場合の前記マイクロレンズの焦点深度より小さい量であることを特徴とする撮像素子。
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