JP6230641B2 - 光走査装置及びそれを備える画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、光走査装置、およびそれを備える画像形成装置に関する。
レーザビームプリンターや複写機などの電子写真方式の画像形成装置は、感光体を露光するための光ビームを出射する光走査装置を備える。画像形成装置は、光走査装置から出射される光ビームによって感光体上に静電潜像を形成し、静電潜像をトナーによって現像することによって画像を形成する。
図13は光走査装置の斜視図である。光源1301から出射された光ビームはポリゴンミラー1302の反射面によって偏向される。ポリゴンミラー1302によって偏向された光ビームは、fθレンズ1303、1304などのfθレンズを通過し、反射ミラー1305によって反射されて、感光体上に到達する。ポリゴンミラー1302、fθレンズ1303、1304、及び反射ミラー1305などの光学部材は光走査装置の筐体1306に取り付けられる。
画像形成時、ポリゴンミラー1302は駆動モータによって回転駆動される。一般的に、駆動モータの回転数は20,000〜40,000rpmと高速であるため、駆動モータは駆動が開始されてから数分で15℃以上も温度が上昇する。駆動モータが駆動されることによって生じる熱によって、筐体1306内部には温度分布が生じる。この温度分布が生じることによって筐体1306は均一に変形せずに歪みを引き起こす。特に、駆動モータが配置された部分は他の部分に比べて温度上昇量が大きいため、駆動モータが配置された部分の変形量は相対的に大きくなる。結果とし、筐体1306は、図14に示すように駆動モータを中心として筐体1306の底面がすり鉢状に撓む。図14では変形をわかりやすくするため、実際の変形量よりも誇張して図示している。この変形に伴い、筐体1306に取り付けられた光学部材の姿勢が所望の姿勢から変化するため、光ビームの光路が所望の光路から変動してしまう。それによって、形成される画像の質が低下する。
それに対して、特開2009−198890には駆動モータ近傍に開口を設けることによって筐体内部と外部とを通気可能とした光走査装置が開示されている。開口を設けることによって筐体内部の熱が放出されるため、筐体の変形を抑制することができる。
特開2009−198890号公報
しかしながら、特開2009−198890に記載の光走査装置には、開口を設けることによって熱変形を抑制することができるが、開口を設けることによって開口周辺部の強度(剛性)が低下するという課題がある。
図13に示すように、剛性を高めるために光走査装置の筐体には補強部であるリブ(例えば、図13中のリブ1307)が設けられている。特開2009−198890に記載の光走査装置に設けられた開口周辺にはリブが設けられていないため、開口周辺の剛性が低下する。
上記課題に対して、本願発明の光走査装置は、光ビームを出射する光源と、前記光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動させる駆動モータと、前記駆動モータの回転軸を受ける軸受部と、前記回転多面鏡と前記駆動モータとを収容し、前記軸受部が挿入される開口と、前記開口を跨ぐように前記開口の縁を連結する連結部と、が設けられている筐体と、を備え、前記連結部は、前記開口に挿入された前記軸受部の前記駆動モータの回転軸線上に位置する部分が筐体外部に向けた開放された形状をなし、前記連結部は、前記開口に挿入された前記軸受部の前記駆動モータの回転軸線上に位置する部分が筐体外部に向けた開放された形状をなし、前記連結部は、前記回転多面鏡が配置された面の裏面である前記筐体の外部の面から立設し、前記開口を囲うように前記裏面である前記筐体外部の面から立設する補強部を備え、前記連結部と前記補強部とは連結され、前記裏面である前記筐体外部の面から立設する前記補強部の高さは前記連結部の高さよりも高く、前記補強部には前記開口から前記筐体内部への塵埃の浸入を抑制するための防塵シールが取り付けられることを特徴とする。
本発明の光走査装置によれば、筐体に設けられた開口部分の熱変形を抑制することができる。
画像形成装置の要部概略断面図。 光走査装置の内部構成を示す概略図。 光走査装置の内部構成を示す斜視図およびその拡大図。 ポリゴンミラー周辺部の断面図。 光走査装置外部の斜視図及びその拡大図。 実施例1に係る光走査装置の他の実施例。 開口周辺の上面図。 本実施例に対する光走査装置の比較例。 実施例1に係る光走査装置の効果示す図。 実施例1に係る光走査装置の効果示す図。 実施例1に係る光走査装置の効果示す図。 実施例2に係る光走査装置の外部の概略斜視図。 光走査装置の従来例を示す斜視図。 光学箱の変形を示す図。 光学箱の他の実施例。
(実施例1)
以下、図面に沿って実施例を説明する。図1は、本実施例における電子写真方式の画像形成装置の要部概略断面図である。本実施例の画像形成装置は、用紙を供給する給紙部101、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット102Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット102M、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット102C、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット102Bkを備える。各画像形成ユニットの構成要素は同一であるため、以下では画像形成ユニット102Yを用いて画像形成ユニットの構成を説明する。画像形成ユニット102Yは、感光体であるところの感光ドラム107Y、帯電装置108Y、現像装置109Yを備える。画像を形成する際に、感光ドラム107Yの表面は帯電装置108Yによって帯電される。帯電された感光ドラム107Yは後述する光走査装置103によって露光され、それによって感光ドラム107Y上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置109Yによって供給されるイエローのトナーによって可視像化(現像)される。
同様に、画像形成ユニット102M、102C、102Bkもそれぞれ感光ドラム107M、107C、107Bk、帯電装置108M、108C、108Bk、現像装置109M、109C、109Bkを備える。各要素の機能は画像形成ユニット102Yに備えられた要素と同一である。
各々の画像形成ユニットの感光ドラム上に形成されるトナー像は1次転写部(Ty、Tm、Tc、Tbk)において感光ドラムから中間転写ベルト105に転写される。中間転写ベルト105に転写されたトナー像は、給紙部101から2次転写部T2搬送されてきた記録紙に一括して転写される。トナー像が転写された記録紙は定着装置106に搬送される。定着装置106は記録紙上のトナー像を加熱定着する。定着装置106によって定着処理された記録紙は画像形成装置外部に排出される。
次に、光走査装置について説明する。画像形成ユニット102Y、102Mに備えられる感光ドラム107Y、107Mは光走査装置103によって露光され、画像形成ユニット102C、102Bkに備えられる感光ドラム107C、107Bkは光走査装置104によって露光される。各感光ドラムは光ビームによって露光されることでその表面に静電潜像が形成される。
光走査装置103及び光走査装置104は同一構成であるため、以下では光走査装置103を例に説明をする。
図2(a)は、図1に示す光走査装置103の光路を一平面上に展開した主走査断面図である。ここでの主走査断面とは、後述するポリゴンミラーを駆動する駆動モータの回転軸を法線とする平面である。
図2(a)に示すように、光走査装置103は感光ドラム107Mを露光する光ビームを出射する光源201を備える。光源201から出射した光ビーム(レーザ光)はコリメータレンズ202によって平行光束に変換され、直後のシリンドリカルレンズ203によって収束光となる。シリンドリカルレンズ203は、感光ドラム107Mの副走査方向(感光ドラム107Mの回転方向)に対応する方向に光束を収束させる屈折力を備える。シリンドリカルレンズ203を通過した光ビームは、絞り204によって所定の形状に整形された後、回転多面鏡であるポリゴンミラー205の反射面上に線状に結像する。
図2(b)は光走査装置103の概略断面図である。ポリゴンミラー205は駆動モータ218によって回転駆動される。光源201から出射された光ビームは回転するポリゴンミラー205によって偏向されることで感光ドラム107Mを所定の方向(矢印M’)に走査する(移動する)走査光に変換される。走査光は、光学部材の1つであるところのfθレンズ206を通過し、反射ミラー214によって反射された後、fθレンズ207を通過する。fθレンズ207を通過した走査光は、反射ミラー215によって感光ドラム107Mに導かれる。なお、fθレンズ206及び207を通過した走査光は感光ドラム107M上を所定の方向に等速に移動する。
また、光走査装置103は感光ドラム107Yを露光する光ビームを出射する光源208を備える。光源208から出射した光ビームはコリメータレンズ209によって平行光束に変換され、直後のシリンドリカルレンズ210によって収束光となる。シリンドリカルレンズ210は、感光ドラム107Yの副走査方向(感光ドラム107Yの回転方向)に対応する方向に光束を収束させる屈折力を備える。シリンドリカルレンズ210を通過した光ビームは、絞り211によって所定の形状に整形された後、回転多面鏡であるポリゴンミラー205の反射面上に線状に結像する。
図2(b)に示すように、光源208から出射された光ビームは回転するポリゴンミラー205によって偏向されることで感光ドラム107Yを所定の方向(矢印Y’)に走査する(移動する)走査光に変換される。走査光は、光学部材の1つであるところのfθレンズ212を通過し、反射ミラー216によって反射された後fθレンズ213を通過する。fθレンズ213を通過した走査光は、反射ミラー217によって感光ドラム107Mに導かれる。なお、fθレンズ206及び207を通過した走査光は感光ドラム107M上を所定の方向に等速に移動する。
ポリゴンミラー205、駆動モータ218、上記各種レンズ、反射ミラーは筐体219内部に収容される。筐体219は、ポリフェニレンエーテル(PPE)とポリスチレン(PS)の合成樹脂にガラス繊維を混ぜて補強した材質で形成される。
ところで、先に述べたように、ポリゴンミラー205近傍の温度は駆動モータ218の回転開始後数分で15℃以上も上昇する。筐体219は合成樹脂で形成されているため、熱変形し易い。特に光走査装置内部には、ポリゴンミラー205、各種レンズ、反射ミラーなどの光学部材が収容されているため、駆動モータ218から生じる熱が筐体219に均一に拡散しない。そのため、画像形成時に筐体219に熱分分布が生じる。特に、ポリゴンミラー205周辺部の昇温量は、その周辺部以外(周辺部の外側)の昇温量よりも大きくなるため、相対的に熱変形量が大きくなる。そのため、図14に示すような筐体219の底面のすり鉢状の変形が生じる。
底面がすり鉢状に変形すると、光学部材の相対位置関係が崩れるため光ビームの光路が変動し、それによって感光ドラム上の所望の位置に光ビームが結像しないようになる。例えば、反射ミラー214及び反射ミラー216の姿勢は光路に与える影響が大きく、それぞれのミラーの設置角度が数分変動することによって最終的に感光ドラム上での光ビームの結像位置が副走査方向に40〜50μmずれてしまう。
光ビームの結像位置のずれは、4色を重ね合わせて画像を形成する場合に色ずれとなって顕在化し、画質低下の要因となる。特に、本実施例のようにポリゴンミラー205を挟んで複数の光ビームを双方向に対向走査を行う光走査装置を採用する画像形成装置においては、筐体219の変形によって左右対称に照射位置が変動するため、相対的な色ずれ量は80から100μmへと倍増する。
そこで、本実施例の光走査装置は、ポリゴンミラー205によって上昇した筐体219内部の熱を放出するための開口を筐体219に設けている。また、本実施例の光走査装置は、開口を設けることによって低下した開口周辺部の剛性を確保するための補強部(連結部)を設けている。
まず、開口について説明する。図3(a)は、図2で説明した光走査装置の筐体219の斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示すポリゴンミラー205周辺の拡大図であり、図3(c)はポリゴンミラー205が取り外された状態でのポリゴンミラー205設置部周辺の拡大図である。なお、図3(a)(b)(c)はポリゴンミラー205のみが実装された図を示しているが、実際には上記レンズや反射ミラーが筐体219内部に配置されている。また、図4はポリゴンミラー205周辺部の断面図である。
図3(b)に示すように、ポリゴンミラー205及び駆動モータ218は、駆動モータ218を駆動するためのICが実装された基板301に取り付けられる。図3(b)において、駆動モータ218はポリゴンミラー218の下側に設けられている。基板301は、光走査装置組立時に図3(c)に示す筐体219に設けられた座面306、307、308、309上に載置され、図3(b)に示すビス302、303、304、305によって座面上に固定される。
図3(c)に示すように、筐体219の底面には開口H1が設けられている。基板301が筐体219の座面306、307、308、309上にビス止めされ、駆動モータ218の軸受部218a(図4参照)は開口H1に挿入された状態となる。駆動モータ218の軸受部218aはその軸受部218a内部の軸の回転方向の全周にわたって開口H1に嵌合するものではなく、軸受部218aには上記全周方向において軸受部218aの一部が筐体219に当接していない部分がある。即ち、筐体219の開口H1の形状は、軸受部218の形状に対して、駆動モータ218の軸受部218aが挿入された状態で筐体219と軸受部218aとの間の少なくとも一部に通気可能な隙間である間隙H2が形成されるような形状となっている。筐体219と軸受部218aとで形成される間隙H2から筐体219内部の空気は筐体219外部に放出され、筐体219外部の空気は筐体219内部に入り込む。筐体219内部の空気が外部に放出されることによって筐体219内部の熱が放出され、筐体219外部の空気(筐体219内部よりも相対的に冷たい空気)が筐体219内部に入ることによって筐体219及び筐体219に設置された光学部材が冷却される。また、間隙H2を設けることによって軸受部218aと開口H1のエッジとの間に空気層が生じるため、軸受部218aから開口H1のエッジ(筐体219の底面)に熱伝導し難い構成となっている。結果として、筐体219の局所的な熱変形を抑制することができるため、筐体219の歪みを抑制することができる。
なお、本実施例では、開口H1を駆動モータ218近傍に設けているが、開口H1の場所はこれに限られるものではない。筐体219内部において相対的に温度が高くなる場所に対応させるように開口H1を設けても同様の効果が期待できる。
本実施例の開口H1には駆動モータ218の軸受部218aが挿入されるため、開口周辺部分の温度が筐体219のほかの部分に対して大きく上昇する。開口H1のエッジ部分は自由端であるため熱変形し易く、それによって画像形成時に筐体219に図14に示すすり鉢状の変形が生じるおそれがある。
このような課題に対して、本実施例の光走査装置には、開口H1周辺部の剛性(強度)を確保するための補強部としてのリブが設けられている。図3(c)に示すように、リブ220a、220bが開口H1を跨ぐように開口H1の縁(エッジ)を連結する。
図5を用いて補強部について詳しく説明する。図5(a)は、光走査装置の筐体219の外部の斜視図である。補強部としてのリブ220a及びリブ220bは筐体外部の面(筐体内部の駆動モータが設置される面の裏面)から立設している。
図5(b)は図5(a)からリブ220a、220bだけを抽出した図である。図5(b)に示すように、駆動モータ218の回転軸方向から開口H1を見たときにリブ220a、220bはそれぞれ開口H1を横断(縦断)し、リブ220aとリブ220bとは駆動モータ218の回転軸の延長線上で交差する。なお、本実施例ではリブ220a、220bの複数のリブを設けているが、実施の形態はリブ220aのみでも良いし、3つ以上のリブを設けても良い。例えば、図6に示すように、リブの形状を駆動モータ218の開口中心から筐体219の底面に沿う方向に三ツ矢状に放射した形状としても良い。図6に示すリブ601は、開口H1中心から放射状に延びたリブが筐体219の底面に沿って延びている。
図5(b)に示すように、リブ220aは開口H1のエッジ部のポイントWとポイントXとの相対位置関係を維持するためにポイントWとポイントXとを連結する補強部である。また、リブ220bは開口H1のエッジ部のポイントYとポイントZとを連結補強部である。なお、ポイントW、X、Y、Zは上記開口H1の縁に相当する。
次に、図3(c)、図4、及び図7を用いて、軸受部218aが嵌合される嵌合部について説明する。図3(c)に示すように、リブ220a及び220b(以下、十字リブ220とする。)には軸受部218aが嵌合する嵌合部310であるところの切り欠き(段差)が設けられている。図7は、開口H1及び十字リブ220を駆動モータ218の回転軸方向から見た図である。リブ220a及びリブ220bそれぞれには幅Dの段差が設けられている。駆動モータ218の軸受部218aの径は直径Dの円筒形状をしており真鍮などの材質で形成されている。この嵌合部に駆動モータ218の軸受部218aが嵌合される。光走査装置組立時には、軸受部218aを嵌合部310に嵌合させて駆動モータ218の位置決めを行った後、基板301をビス302、303、304、305によって固定する。
図4を用いてリブの寸法について説明する。図4は説明を簡易にするために、十字リブ220のうちリブ220aを図示せず、リブ220bを図示している。十字リブ220は筐体219の開口H1のエッジから開口H1の中央に向かう途中で高さh1からh2へと一段落ちており、この段差に軸受部218aが嵌合される。なお、本実施例ではh1=5mm,h2=2.5mmであり、リブの幅Wは2mmとなっている。
次に本実施例の効果について説明する。図8は、本実施例の比較例である光走査装置であり、図13に示す光走査装置と同一のものである。図8(b)はポリゴンミラー設置箇所の拡大図である。比較例では、筐体1306の底面に開口H3(開口H1の径>開口H3の径)が形成されている。駆動モータの軸受部はその全周にわたって筐体1306と接しており、本実施例にように筐体1306と駆動モータの軸受部とによって間隙H2は形成されない。従って、構成上、筐体1306内部と外部とは通気不可能になっている。
図9は本実施例と比較例とで、筐体219の温度分布にどのような差異が生じるかを示したものである。具体的には、図4に示した断面図のA点及びB点においてそれぞれ駆動モータの駆動が開始されてからの10分間にどれだけ昇温したかを示している。開口H1またはH3からA点までの距離は10mm、駆動モータ中心からB点までの距離は22mmである。
図9において、実線が本実施例の実験結果を示し、点線が比較例の実験結果を示している。図9に依れば、比較例に比べて本実施例の方がA点とB点の間の温度勾配が約1℃小さくなっている。従って、本実施例の方が比較例よりも筐体を歪ませる不均一な線膨張が生じ難い構成であることがわかる。
図10は、本実施例と比較例とにおいて開口H1と開口H3の周辺部の静的強度を解析したものである。具体的には、開口H1及びH3の周囲に駆動モータの回転軸方向の単位加重をかけたときの開口H1及びH3のエッジの変形量を示している。これによると、十字リブ220がない比較例での変形量を100%としたとき、本実施例での変形量は約88%に留まり、本実施例の方が比較例に比べて約12%強度が向上していることがわかる。なお、リブの断面積を大きくすればより開口H1周辺部の強度を増すことが可能である。
図11は、図4に示した断面図の矢印部分(変形測定点)の変形量(傾き)を実測した結果である。具体的には、駆動モータの駆動が開始されてからの10分間に測定点における平面の角度がどれだけ変化したかを示している。これによると、従来例での変化量が約180秒であったのに対して、本実施例での変化量は100秒に減少しており、本実施例の方が比較例に比べて約45%変形を低減することができたことがわかる。
このように、筐体219内部と外部とを通気可能にする開口H1を設け、開口H1を設けることによって低下した開口H1周辺の筐体219の剛性を確保するために開口H1に跨るようにまたは横切るようにリブを設けることによって、駆動モータ218駆動時の筐体219の熱変形の発生を抑制することができる。
(実施例2)
実施例1では筐体219と軸受部218aとで通気可能な開口H1が形成される光走査装置について説明した。しかしながら、実施例1の構成では開口H1から筐体内部に塵埃が入り込むおそれがある。そこで、本実施例の光走査装置は、開口H1を防塵シールで閉塞することによって実施例1の構成よりも防塵性を高めている。
図12(a)及び(b)は、本実施例の光走査装置に用いられる筐体外部の斜視図である。開口H1、開口H1を跨るようにリブ220a及び220bが設けられている点は実施例1と同様であるが、開口を囲う補強部としてのリブ1201が設けられている点が実施例1の構成と異なる点である。リブ1201の筐体底面からの高さはリブ220a及び220bの筐体底面からの高さよりも高い。また、本実施例の光走査装置は、開口を囲うリブ1201とリブ220a、リブ1201とリブ220bとがそれぞれ連結されているため、リブ1201の存在によって実施例1の構成よりも開口周辺部の強度が高い。
図12(b)はリブ1201に防塵部材である防塵シール1202を取り付けた光走査装置を示している。防塵シール1202を取り付けることによって筐体219と軸受部218aとによって形成される開口H1を覆い、筐体219内部への塵埃の浸入を抑制することができる。また、防塵シール1202は筐体219に用いられる合成樹脂よりも熱伝達率が高い材質を用いる。これにより、開口H1を合成樹脂で覆う構成よりも筐体内部の熱が外部に放出され易くなる。
なお、本実施例では、防塵シール1202の肉厚を筐体219底面の肉厚よりも薄くする構成としても良い。防塵シール1202の肉厚を筐体219底面の肉厚よりも薄くすることによって、筐体219の底面に開口H1を設けない構成に対して防塵膜を介して筐体219内部の熱が筐体219の外部に放出され易い構成としても良い。
以上、説明したように、リブ220a及びリブ220bに連結し、開口H1を囲うリブ1201を設けることによって、開口H1周辺部の剛性をさらに高めることができる。また、リブ220a及びリブ220bよりも筐体底面からの高さが高いリブ1201に防塵シール1202を取り付けることによって筐体内部への塵埃の浸入を抑制することができる。
なお、リブの形状は、実施例1の図3(c)や本実施例の図12(a)に示すような形状に限られるものではない。その他のリブの形状を図15を用いて説明する。
図15(a)は、筐体219の開口H1周囲の斜視図である。図15(b)は、図15(b)の上面図である。図15(c)は、図15(b)に示すA−Aラインの断面図である。
図15(a)に示すように、開口H1のエッジW’、X’、Y’、Z’それぞれから開口H1の中央部に向かってリブ1501、1502、1503、1504が延びる。各リブ1501、1502、1503、1504は、開口H1の中央部に形成された円形状のリブ1505に連結される。このように、リブの形状は図3(c)に示すような十字のリブに限定されるものではない。
また、図15(c)に示すように、開口H1を囲うように筐体219の外部には補強部1506が設けられており、補強部1506によって開口H1のエッジの剛性が高められている。尚、図12(a)のように、補強部1506と各リブ1501、1502、1503、1504を連結し、剛性を高めるような構成にしても良い。
H1 開口
218 駆動モータ
218a 軸受部
219 筐体
220a、220b リブ
310 嵌合部

Claims (3)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転駆動させる駆動モータと、
    前記駆動モータの回転軸を受ける軸受部と、
    前記回転多面鏡と前記駆動モータとを収容し、前記軸受部が挿入される開口と、前記開口を跨ぐように前記開口の縁を連結する連結部と、が設けられている筐体と、を備え、
    前記連結部は、前記開口に挿入された前記軸受部の前記駆動モータの回転軸線上に位置する部分が筐体外部に向けた開放された形状をなし、
    前記連結部は、前記開口に挿入された前記軸受部の前記駆動モータの回転軸線上に位置する部分が筐体外部に向けた開放された形状をなし、
    前記連結部は、前記回転多面鏡が配置された面の裏面である前記筐体の外部の面から立設し、
    前記開口を囲うように前記裏面である前記筐体外部の面から立設する補強部を備え、前記連結部と前記補強部とは連結され、
    前記裏面である前記筐体外部の面から立設する前記補強部の高さは前記連結部の高さよりも高く、前記補強部には前記開口から前記筐体内部への塵埃の浸入を抑制するための防塵シールが取り付けられることを特徴とする光走査装置。
  2. 記開口の形状は前記開口に挿入された前記軸受部と筐体との間に間隙を形成する形状であり、前記連結部は前記開口に挿入された前記軸受部が嵌合される嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記感光体と請求項1または2に記載の光走査装置と、前記光走査装置から出射される光ビームによって前記感光体上に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、を備える画像形成装置。
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