JP6230579B2 - 快適性向上制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、閉鎖空間内の人に対して音を提示することで、閉鎖空間内の人の快適性を向上させるようした快適性向上制御システムに関するものである。
従来、エレベータのカゴ等の閉鎖空間において、音楽や音声等の音を提示するようにした技術が種々存在している。なお、閉鎖空間とは、2人以上の人間が存在可能な空間であり、一定時間、出入口が閉鎖され、内部に存在している人が外部に出られないような空間をいう。たとえば、閉鎖空間としては、エレベータのカゴ、エレベータのカゴと同等の環境が想定される一般家庭、食堂、電車、バス、船、飛行機等の居室、客室、バス、トイレなどが想定される。
そのようなものとして、特許文献1には「マイクおよびカメラの少なくとも一つを含み、前記待機空間における利用者の挙動を監視する監視手段と、スピーカーおよび表示画面の少なくとも一つを含み、前記待機空間において音声または映像の少なくとも一方を放送する放送手段と、前記監視手段で得られたデータに基づいて、前記利用者が気まずさを感じているか否かを判断し、判断結果に応じて前記放送手段を制御する制御手段と、を備える」放送装置が開示されている。
具体的には、特許文献1に記載の放送装置では、エレベータの利用者が待機する待機空間であるカゴ内に設置したカメラやマイクで、利用者を確認して、利用者の顔の向きから「気まずさ」を判断し、「気まずさ」を緩和する音楽や映像を、音圧レベルを調整して放送するようにしている。
また、特許文献2には「乗りかご内に設置したカメラの画像から乗客の人数、年齢、性別を判別するかご内状況認識手段を具備し、該認識手段の認識結果は該エレベータ制御装置に伝達され、該エレベータ制御装置は乗りかごの動作指示をかご制御装置に出力して乗りかごの動作を制御する」エレベータ制御システムが開示されている。
具体的には、特許文献2に記載のエレベータ制御システムでは、カメラ画像から、三人以上の人が乗りかご内にいると判断した場合に、リラックスさせるアナウンスや音楽を再生するようにしている。
特開2012−56755号公報 特開2013−159451号公報
特許文献1や特許文献2に開示されているような従来の技術では、市販されている、いわゆる作曲者が専門に作曲した環境音楽などと称されている音楽を再生しているのが一般的である。
そして、閉鎖空間内のいずれの人に対しても、音楽内容の好き嫌いに関係なく、作曲者の趣味や嗜好で作曲された音楽を、閉鎖空間内のいずれの人を何らかの手段で検出して、その時々の状況に併せて、音圧レベル等を変化させて提示するだけであった。つまり、従来の技術では、再生する音楽に対して人の快−不快等の快適性を心理的に評価した分析などは行っておらず、エレベータを利用する人の主観及び心理評価した結果から専門に作曲した音楽ではなかった。
そのため、カゴ内に流れる音楽を聴いて、快適になる人もいれば、不快感になる人もいた。
また、エレベータの騒音と比較して、エレベータ内に流す音の音圧レベルを騒音よりも高い音圧レベルで流した場合には、今度は、この音が不快感を招く原因を作ることにもなっていた。たとえば、エレベータのカゴ内に人が多い場合、友人同士で乗っているということも考えられる。このような場合、音楽が聞こえるレベルまで高くした音圧レベルの音楽を再生すると、これが会話の阻害なども平気に行うことになる。このようなことが、不快感を招く原因の一つになっているということも考えられる。
特許文献1、2に開示されているような従来の技術では、提示する音の音圧レベルを上げるようになっている。そのうち、音声とは、以下を基本としている。大辞林によれば、音声とは「人間が意思を伝達するために口から発する音。言語音。人の声。」と定義されている。つまり、音楽と音声とは別物であり、人の声が対象としたものが音声である。そのことから、従来の技術は、商業ビルなどの音声案内などの音声に対する音圧レベルを、エレベータのカゴに乗車している人に聞こえるレベルに上げることを目的としているということが理解でき、快−不快などの心理面とは異なる現象に対しての効果を狙ったものであるということがわかる。
また、従来の技術で使用している環境音楽は、「意味無し音」などとも称されており、「さび」などが分かりにくい「旋律」を有するものであった。このような環境音楽を提示する本来の目的は、不特定多数の人間が多くいるような公共的場所等における騒音等の喧噪感を低減させることである。
エレベータのカゴのようなほとんど音(騒音)がない閉鎖空間において、見知らぬ人同士が非常に近い位置関係となるような条件では、「気まずさ」や「緊張感」、更には「恐怖心」といった心理的な現象が起きる。たとえば、このような空間は身近なところで言えばエレベータのカゴ以外に多く存在せず、エレベータのカゴに2名乗員となった場合などは、たとえ数秒間といえども、「気まずさ」や「緊張感」、更には「恐怖心」といった心理的な現象が比較的容易に引き起こされる。特に若い女性の場合、先に見知らぬ人がエレベータのカゴに乗車していることがわかると、エレベータの利用を諦めてしまうということも実際に生じている。
以上のように、「喧噪感」を低減するような環境音楽を提示する従来の技術においては、音楽の提示の目的がそもそも異なるために、「気まずさ」や「緊張感」、更には「恐怖心」といった心理的な現象を和らげることができなかった。
さらに、従来の技術では、エレベータのカゴ内にカメラやマイクを設置して、乗車している人の有無や、人の不快感を顔認識で行っていた。しかしながら、セキュリティーとしての利用以外に、顔等の認識を行うことは近年のプライバシー保護の観点から外れたこととなり、最悪の場合には提訴などの問題を引き起こすという事態も懸念される。
本発明は、以上のような課題に対処するためになされたもので、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音を閉鎖空間内の人に提示することで、閉鎖空間内の人の快適性を向上させる快適性向上制御システムを提供することを目的としている。
本発明に係る快適性向上制御システムは、2人以上の人間が存在可能な閉鎖空間内に2人以上の人間が存在しているとき、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音を前記閉鎖空間に提示する制御装置を備え、前記音は、ダイナミックレンジを70dB以内、再生音圧レベルを前記閉鎖空間の暗騒音と同等又は暗騒音−3dB以内、再生周波数特性におけるピーク成分をベース周波数特性からの突出量が5dB以下、人の声の代表周波数1kHzから−200Hz、+2kHzの帯域の周波数特性の音圧レベルを他の周波数帯域よりも3dB前後低く、一定周期で変化する旋律を有するように創生されるものである。
本発明に係る快適性向上制御システムによれば、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音を2人以上の人間が存在する閉鎖空間に提示するので、閉鎖空間に存在している人間の快適性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る快適性向上制御システムの概略構成を模式的に示す概略構成図である。 SD法の評価に用いる形容詞対の一例を示した図である。 SD法による人間の主観的及び生理的な評価結果をまとめた概略図である。 図3の結果を多変量解析した概略図である。 各試験音を提示している時の人の生理反応結果の一例を心拍変動指数の時間変化の平均特性で表したグラフである。 実験用に開発したデザイン音の仕様及び周波数特性を説明するためのグラフである。 従来の環境音を提示した場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。 実験用に開発したデザイン音を提示した場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。 音の提示をしない場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る快適性向上制御システムの動作の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る快適性向上制御システム100の概略構成を模式的に示す概略構成図である。図1に基づいて、快適性向上制御システムの構成及び処理動作について説明する。なお、以下の説明において、快適性向上制御システム100を単にシステム100と称する場合がある。
システム100は、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音を、閉鎖空間内に提示するようにしたものである。システム100が提示する音は音声を含まない音(デザイン音とも略す)であり、システム100では、創生した音を閉鎖空間内の人に対して2ch以上の音再生手段30を用いて提示するようにしている。図1では、閉鎖空間の一例としてエレベータのカゴ10を図示している。なお、以下の説明では、エレベータのカゴ10を単にカゴ10と称する。また、閉鎖空間とは、2人以上の人間が存在可能な空間であり、一定時間、出入口が閉鎖され、内部に存在している人が外部に出られないような空間をいう。
[システム100の構成]
図1において、システム100は、対象である閉鎖空間、カゴ10の内部に音を提示可能に設置されている。
システム100は、カゴ10内に設置された暗騒音を検出する音検出装置20と、カゴ10内に音を提示できる位置に設置され、カゴ10の内部に音を提示する音再生手段30と、カゴ10の内部に存在している人を検出する人検出装置40と、カゴ10の内部に光を提示する照明装置60と、カゴ10の内部の照度及び輝度を検出する光検出装置70と、音検出装置20、人検出装置40、及び、光検出装置70からの情報に基づいて音再生手段30及び照明装置60を制御する制御装置50と、を有している。
音検出装置20は、カゴ10内に設置された暗騒音を検出するものである。音検出装置20は、たとえばマイクロホンなどで構成され、カゴ10の底面から1.7m以上の高さ位置に設置する。カゴ10の底面から1.7m以上の高さ位置に音検出装置20を設置する理由は、この高さ以下だと、カゴ10内の人の衣服が暗騒音の検出を阻害することになるからである。
音再生手段30は、制御装置50からの信号によって音を再生するものである。音再生手段30は、たとえばスピーカーなどで構成され、カゴ10の底面から1.7m以上の高さ位置に設置する。カゴ10の底面から1.7m以上の高さ位置に音再生手段30を設置する理由は、この高さ以下だと、カゴ10内の人が音の伝達を阻害することになるからである。たとえば、図1に示すようにカゴ10の天井面に音再生手段30を設置するとよい。ただし、カゴ10の天井面に音再生手段30を設置することに限定するものではなく、カゴ10の壁面に音再生手段30を設置してもよい。
人検出装置40は、カゴ10の内部に存在している人の有無を検出するものである。
上述したように、マイクやカメラを利用しての人の検出は、プライバシー保護の観点から好ましくない。そこで、システム100では、カゴ10の壁面に設置されている行き先階スイッチや、駆動部品の1つである巻上機側に設置されているトルク検出装置を人検出装置40として利用している。こうすることで、システム100では、特定のセンシング手段を用いなくても人の有無を検出でき、センシング手段を設置する必要がない分コストの低減が図れる。
カゴ10の壁面に設置されている行き先階スイッチを人検出装置40として利用する場合には、行き先階スイッチが押された時に人の有無を判断すればよい。
また、トルク検出装置を人検出装置40として利用する場合には、カゴ10の昇降動作におけるトルク変動から人の有無を判断すればよい。一般的なエレベータでは、カゴ10の昇降動作において、不要な振動を起こさせないための精密な制御を巻上機側で行っている。そこで、トルク検出装置による微小なトルク変化を重量変化として捉えるなどの制御を利用することで、人の有無が検出できる。
照明装置60は、カゴ10の内部に光を提示するものである。照明装置60は、たとえば調光可能なLED照明装置や蛍光灯などで構成することができる。
光検出装置70は、カゴ10の内部の照度及び輝度を検出するものである。光検出装置70は、たとえば照度計や輝度計などで構成され、カゴ10の天井面に設置する。
制御装置50は、音検出装置20、人検出装置40、及び、光検出装置70から入力される情報に基づいて、音再生手段30から提示する音を調整したり、照明装置60から提示する光を調光したりするものである。制御装置50は、特に種類を限定するものではないが、音再生手段30及び照明装置60を制御できるマイクロコンピュータなどで構成するとよい。たとえば、制御装置50は、人検出装置40からの情報によって人がいると判断した際に、専用音楽の再生や、照明との連動などを図ることで、カゴ10内の人への不快感の低減を図るようにしている。
なお、図1では、照明装置60及び光検出装置70を備えた場合を例に示しているが、これらは必須のものではなく、より快適性を向上させるために追加的に利用されるものである。
[提示する音の決定について]
システム100が提示する音は、以下のように決定される。
音の内容を決めるに当たっては、複数の形容詞対を用いて、音に対する印象を複数段階で評価するSD(semantic differential scale method)法による評価結果を用いた。この因子分析した結果からシステム100が提示する音を決定している。生理反応は、エレベータの乗車時間に対応するために、短時間での反応が得られやすい「心拍」の分析を行った。
図2は、SD法の評価に用いる形容詞対の一例を示した図である。図3は、SD法による人間の主観的及び生理的な評価結果をまとめた概略図である。図4は、図3の結果を多変量解析した概略図である。図2〜図4に基づいて、人間の主観的及び生理的な音質評価結果を因子分析した結果から決定した音について具体的に説明する。
図2に示すように、SD法の人間の主観的及び生理的な音質評価結果には7つの形容詞対を用い、それぞれ5段階で評価した。7つの形容詞対は、具体的には、「暗い−明るい」、「落ち着かない−落ち着く」、「狭苦しい−広がりのある」、「暑苦しい−涼しげな」、「安心な−不安な」、「不快である−不快でない」、「調和している−調和していない」である。
また、図3に示す評価は、マンションやオフィスなどで一般的にみることが多い、約15人乗りのエレベータを利用し、最小人員構成である男女それぞれ1名ずつの2名乗車の分析結果の一例を示している。女性被験者は20歳代の女子学生、男性被験者は40歳代の一般男性とし、両者に面識はない。女性21名、男性3名を被験者とした。
さらに、この評価実験では、エレベータの乗車時間を、超高層ビルを最速で動くものとして、最大15秒とし、試験音を変えてそれぞれ3回評価した。
男女両者の距離を事前に指定することなく、女性を先に乗車させ、男性を後から乗車させている。このときの女性の動く範囲での距離を被験者のパーソナルスペース(図1に示す破線矢印)として実験を行っている。なお、平均的な男女間の間隔(パーソナルスペース)は1.24mであった。これは、エドワード・ホールが提唱した(引用:『かくれた次元』日高敏隆・佐藤信行 共訳、みすず書房、1970年)以下の距離に相当するものである。
エドワード・ホールによれば、社会距離とは 相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる距離をいうとされている。社会距離には、近接相(1.2m〜2m)、遠方相(2m〜3.5m)がある。
近接相とは、知らない人同士が会話をしたり、商談をしたりする場合に用いられる距離とされている。
遠方相とは、公式な商談で用いられる距離とされている。
実験にあたり、男性が乗車すると同時に女性はある程度の距離を被験者全員が保つことが確認できた。これは、極端な距離をとると相手に対して失礼すぎるなどの迷いから、その範囲の距離になっているとの意見があった。
また、被験者に対する一般的な意見の聴取により、以下のことがわかった。
「あなたはエレベータで他の人と一緒になったとき、「気まずさ」を感じましたか?」という質問内容に対して、「はい」と回答した被験者は86.4%(21人中19人)であった。
被験者に提示する音は以下の通りである。
(1)音楽(女性のボーカル入り)
(2)音楽(男性のボーカル入り)
(3)従来の環境音楽
(4)実験用に開発したデザイン音(人の主観的及び生理的な評価に基づいて創出された音)
(1)〜(4)をカゴ10で被験者に聞いてもらい、その時の各音源に対する被験者それぞれの主観的及び生理的な評価結果が図3に示したものである。その結果、図3に示すように、(4)実験用に開発したデザイン音に対する評価が、他の音源よりも好印象となるということが分析できた。
音に対する印象を聞き取ると、(1)及び(2)の場合は、趣味性や静かなカゴ10内では逆にうるさいと感じるという意見が多く、カゴ10には不向きの印象となることが裏付けられた。
また、(3)に関しては、聞いていられるが必要性も感じないとのマイナス意見が多く、(1)及び(2)と同じく、カゴ10には不向きの印象となる結果となった。
逆に、(4)は、口ずさめること(被験者の記憶として定着しやすいこと)ができるという意見が多く、音楽に注意が向く、つまり気まずさが和らぐという結果となった。すなわち、適当な旋律がある音の方が、不快感が低減されるなどの好印象を受けるというが確認できた。
図4に示すそれぞれの音源に対する因子分析結果から、明らかに(4)の音源が他の音源よりも良い結果を得られるというが確認できた。なお、図4では、横軸が被験者の主観の1つである「不快である−不快でない」を、縦軸が被験者の主観の1つである「安心な−不安な」を、それぞれ表している。
図4に示すように、被験者の主観が快適性評価エリア(図4に示すグラフの右上のエリア)と不快性評価エリア(図4に示すグラフの左下のエリア)とに2分されることがわかった。
この図4から、(4)実験用に開発したデザイン音が被験者に対して快適性を与えられるということがわかった。
この結果から、(4)実験用に開発したデザイン音を閉鎖空間内に存在する人に提示すると、閉鎖空間内に存在する人の快適性を向上できることがわかる。
次に、(4)実験用に開発したデザイン音の理想な音源仕様について説明する。
(a)ダイナミックレンジは狭くする。大凡70dB前後の範囲内とする。
(b)再生音圧レベルは、設置する閉鎖空間(ここではカゴ10)の暗騒音と同等レベル、もしくは暗騒音−3dB以内とする。
暗騒音は、閉鎖空間内に設けたマイクロホン等で計測した音圧レベルで求めるものとする。また、音圧レベルは、自動的に逐次調整される。
(c)再生周波数特性におけるピーク成分は、閉鎖空間の移動時間に関わらず、ベース周波数特性からの突出量を5dB以下とする。
(d)人の声のセンター周波数(代表周波数)を1kHzとし、その周波数から−200Hz、+2kHzの帯域の周波数特性の音圧レベルを他の周波数帯域よりも3dB前後低くする。
(e)一定周期で変化する旋律で構成。
一定周期で変化する旋律は、聞いた人の記憶として定着しやすく、容易に口ずさめるという特性を有している。
〈(a)に対しての理由〉
ダイナミックレンジが70dBよりも大きい場合、音圧レベルの変動が大きくなり、狭い空間では反射音などが影響し、その結果、人が「騒音」と判断してしまうことになり、不快な心理要因へと移行してしまう。そのため、ダイナミックレンジは70dB前後の範囲内とした。
なお、ダイナミックレンジとは、識別可能な信号の最小値と最大値の比率をいう。
〈(b)に対しての理由〉
閉鎖空間内において快適性を提供する場合、閉鎖空間の移動で発生する暗騒音(一般的には風切り音や摺動音、空調音)が内部に聞こえる。この暗騒音の伝搬音を騒音の平均値として計測し、音圧レベルをそれと同等レベルもしくは暗騒音よりも−3dB以内として、音の放射を行うようにした。
この程度の音圧レベルとすることにより、快適性を提供する音が騒音になってしまうことにならないようにできる。
なお、暗騒音は、閉鎖空間の内部の床面から1.7m以上の上方で計測することとした。この高さは、カゴ10の乗員(中学生以下を省いた)の平均的な身長高であり、身長高と同等以上の高さで計測すれば、快適音を障害のない上面から乗員に提供することが可能になるからである。
また、閉鎖空間の大きさに応じてマイクロホン等の設置個数を決定すればよく、2個以上設置する場合には、それぞれの音圧から算出した平均音圧を利用して制御すればよい。
〈(c)に対しての理由〉
再生周波数特性におけるピーク成分は、音の種類に関係なく、人に不快感を与える要因となりえる。よって、ピーク成分の突出量を抑えることは快適性向上につながることになる。そのため、ピーク成分の突出量を5dB以下に抑えるものとした。
〈(d)に対しての理由〉
公共的な場におけるエレベータなどでは、音声案内等が提示されることがある。そのため、その音声を阻害させないような配慮が必要となる。そこで、人の声のセンター周波数1kHzの−200Hz、+2kHzの周波数帯域の音圧レベルを、他の周波数帯域よりも−3dB以内として、音圧レベルを抑えることにした。
〈(e)に対しての理由〉
図3に示す結果から裏付けられるように、ボーカル(音声)入りの場合は、趣味の問題や静かなカゴ10内では逆にうるさいと感じる等の意見を受け、カゴ10のような閉鎖空間には不向きの印象となるということがわかった。
また、従来の環境音の場合は、聞いていられるが、必要性も感じないとのマイナス意見が多く、ボーカル(音声)入りと同じく、不向きな結果となった。
逆に、(4)実験用に開発したデザイン音は、聞いている間に口ずさめるような旋律としているために、音楽に注意が向くことで気まずさが和らぐと判断できる結果を得られた。よって、変化の組み合せによる(口ずさめるような)旋律をもつ方が不快感低減などの好印象になるという結果が確認できた。
図5は、各試験音を提示している時の人の生理反応結果の一例を心拍変動指数の時間変化の平均特性で表したグラフである。図5に基づいて、各試験音を提示している時の人の生理反応について説明する。図5では、縦軸が心拍変動数(LF/HF)を、横軸が時間(SEC)を、それぞれ示している。なお、図5では、先にカゴ10に乗車している女性の生理反応結果を示している。
図4に示したように、明らかに(4)実験用に開発したデザイン音が他の音源よりも好印象となるという結果が確認できた。図5によれば、先にカゴ10に乗車している女性は、カゴ10に男性が入ったと同時に心拍が早くなり、ストレス状態があがるということが示唆される。
その後の時間経過により多少の「馴れ」や落ち着きで心拍変動が下がるが、下がり方が各音源で異なっていることがわかる。
心拍変動の低下が一番大きいのは、(4)実験用に開発したデザイン音を提示した場合であり、専用音源の聴取により、時間変化によるストレス低減が早く行われることが確認できた。
図6は、実験用に開発したデザイン音の仕様及び周波数特性を説明するためのグラフである。図6に基づいて、実験用に開発したデザイン音の仕様及び周波数特性について説明する。図6では、縦軸が音圧レベル(dB)を、横軸が周波数(Hz)を、それぞれ示している。また、比較するために、従来の環境音の仕様及び周波数特性をあわせて図示している。
ここまでの主観的及び生理的な反応を分析した結果から、カゴ10内での同乗者に対する不快感を低減することが可能な音源は、(4)実験用に開発したデザイン音ということになり、この音の仕様は上述した通りである。
そして、(4)実験用に開発したデザイン音の周波数特性は、図6に示すようになる。具体的には、(4)実験用に開発したデザイン音は、上述した(a)〜(e)の仕様を踏まえて創生され、図6に示す周波数特性を有するようになっている。
[照明装置60及び光検出装置70を備えた場合について]
照明装置60及び光検出装置70はシステム100に必須の構成ではないが、これらをシステム100に備えることによって、閉鎖空間内の人の快適性を更に向上させることができる。音の提示では人の聴覚を介して人の快適性に対する刺激を与えることになるが、照明を利用することにより人の視覚を介して人の快適性に対する刺激を追加的に与えることができる。
上述したように、照明装置60は、制御装置50により制御されることで照明対象空間(閉鎖空間の内部)の色温度を変更可能に調整するものである。色温度とは、光の色を数値で表現するものである(単位はK(ケルビン))。
音の提示と連動して、照明装置60によって閉鎖空間内部の色温度を、人の存在に応じて変化させることで更なる不快感低減を図ることが可能になる。もちろん、色温度を上げるということは、閉鎖空間内部が明るくなるということであり、セキュリティー対策にもなる。また、電波時計や照度計(光検出装置70)との連携により、外部からの太陽光が入り込む状態を検出することができ、照明感度を下げるなどの制御動作も行えることになる。
色温度を上げる場合、シースルーのエレベータのようにカゴ10が昇降する建物及びカゴ10の壁面がガラスなどの透明部材で構成されていれば容易に実現できるが、それ以外のエレベータでは屋外の光が閉鎖空間内に入り込まない場合が生じる。一般的には、カゴ10を昇降させる筒内に、屋外の光が入り込まない場合が多い。このような場合を想定して、比較的、カゴ10の内部の色温度を上げた状態として、カゴ10内の乗員の様子が分かりやすい状態を保たせる動作を行うようにして実験を行った。
図7は、従来の環境音を提示した場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。図8は、実験用に開発したデザイン音を提示した場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。図9は、音の提示をしない場合の色温度と快適性との関係を調査した結果の一例を示すグラフである。図7〜図9に基づいて、色温度と快適性との関係について説明する。図7〜図9では、縦軸が照度(lx)を、横軸が色温度(K)を、それぞれ示している。
実験は、照明装置60として調光可能なLED照明をカゴ10内に設置して、色温度を3000K〜7000Kの5段階、照度を100lx〜400lxの4段階で総当たり評価して行なった。
また、実験で用いる音源は、(A)従来の環境音、(B)実験用に開発したデザイン音(上記の(4)実験用に開発したデザイン音と同じものである)、(C)音なしの3パターンとした。
これらから、快適性に関する評価を「安心な−不安な」の形容詞の一対比較で評価して行なったものである。
その結果が図7〜図9である。
図7に示すように、(A)従来の環境音を提示する場合、「安心な」領域は色温度が高く照度が中間的な領域に限定されているということが確認できた。
図8に示すように、(B)実験用に開発したデザイン音を提示する場合、「安心な」領域は色温度が低い領域でも照度が高い領域で確認できた。具体的には、(B)実験用に開発したデザイン音を提示する場合においては、色温度が3000K〜4500K、照度が200lx〜400lxの範囲が「安心な」領域であり、色温度が5000K〜6000K、照度が100lx〜300lxの範囲が「安心な」領域であった。
図9に示すように、(C)音なしの場合、「安心な」領域は色温度が高く照度も高い領域に限定されているということが確認できた。
以上の結果より、(B)実験用に開発したデザイン音を提示する場合では、色温度を従来環境音よりも低くでき、色温度が低くても照度があれば快適性が向上するということがわかった。
音の提示をしない場合、照明をかなり明るく、又は強く光らせないと不安要素を低減できないこともわかった。
このように、(B)実験用に開発したデザイン音の提示により、聴感的な不快感を低減することになり、色温度の制御範囲を広げられるという要素を含んでいることが確認できた。つまり、(B)実験用に開発したデザイン音の提示により、目がくらむほどの明るさや輝度も必要ないということになり、照明装置60との連動によっては、快適性の更なる向上を図ることができるということも確認できた。
[システム100の動作]
図10は、システム100の動作の流れを説明するフローチャートである。図10に基づいて、システム100の動作について説明する。また、ここでは、カゴ10に人が乗車する場合を例にシステム100の動作を説明する。さらに、照明装置60及び光検出装置70を備えている場合についてのシステム100の動作について説明する。
人がカゴ10に乗車すると(ステップS101)、システム100では人検出装置40がカゴ10内の人の有無を検出し、その情報に基づいて制御装置50がカゴ10に2人以上の人間がいるかどうかを判断する。たとえば、制御装置50は、トルク検出装置によるトルク変化によって2人以上の人間がいると判断したり、行き先階スイッチの操作によって2人以上の人間がいると判断したりする(ステップS102又はステップS103)。
2人以上の人がカゴ10に存在していると判断すると、制御装置50は、周囲騒音(暗騒音)を検知する(ステップS104)。暗騒音は、カゴ10内に設置された音検出装置20により検知する。
次に、制御装置50は、創生するデザイン音の仕様を自動調整する(ステップS105)。具体的には、制御装置50は、上記(a)〜(d)を自動的に実行し、それらを(e)の旋律に組み合わせて、カゴ10内に提示するデザイン音を創生する。
また、2人以上の人がカゴ10に存在していると判断すると、制御装置50は、周囲照度及び時間のうちの少なくとも一方を計測する(ステップS106)。周囲照度及び時間は、光検出装置70及び電波時計により検知する。
次に、制御装置50は、提示する光の調光を実行する(ステップS107)。
そして、制御装置50は、創生したデザイン音を光の提示とともにカゴ10内に発生させる(ステップS108)。
したがって、システム100では、実験用に開発したデザイン音の提示を照明装置60と連動させることによって、カゴ10に乗車している人の快適性の向上を図ることができる。
以上のように、システム100によれば、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音(実験用に開発したデザイン音)を閉鎖空間内に存在する人に提示することにより、閉鎖空間内に存在する人の快適性を向上できる。具体的には、システム100によれば、閉鎖空間に2人以上の人間が存在する場合に閉鎖空間に実験用に開発したデザイン音を提示することで、閉鎖空間の存在している人それぞれの気まずさを低減することが可能になる。
また、システム100に照明装置60及び光検出装置70を備えるようにすれば、実験用に開発したデザイン音の提示とともに光の提示により、閉鎖空間内に存在する人の快適性を向上できる。
なお、実施の形態では、閉鎖空間としてエレベータのカゴを例に説明したが、閉鎖空間をエレベータのカゴに限定するものではなく、エレベータのカゴと同等の環境が想定される一般家庭、食堂、電車、バス、船、飛行機等に存在している居室、客室、バス、トイレなども本発明の想定さる閉鎖空間に含まれる。また、エレベータのカゴ以外の閉鎖空間の場合、行き先階スイッチではなく、閉鎖空間の移動を促すスイッチを人検出装置40として適用することができる。さらに、エレベータのカゴ以外の閉鎖空間の場合、巻上機のトルクではなく、閉鎖空間を移動させる駆動部品(モーターやエンジンなど)のトルクを検出するようにしてもよい。
また、閉鎖空間の重量や温度、湿度を検出できる装置を人検出装置40として適用してもよい。具体的には、重量センサーや温度センサー、湿度センサーを設置し、これらの測定器からの測定値から制御装置50が重量変化、温度変化、湿度変化を演算し、閉鎖空間内に2人以上の人間が存在しているかどうかを判断すればよい。また、人検出装置40として赤外線センサーを適用することを排除するものではない。
10 エレベータのカゴ、20 音検出装置、30 音再生手段、40 人検出装置、50 制御装置、60 照明装置、70 光検出装置、100 快適性向上制御システム。

Claims (8)

  1. 2人以上の人間が存在可能な閉鎖空間内に2人以上の人間が存在しているとき、人間の主観的及び生理的な音質評価結果に基づいて創生した音を前記閉鎖空間に提示する制御装置を備え
    前記音は、
    ダイナミックレンジを70dB以内、
    再生音圧レベルを前記閉鎖空間の暗騒音と同等又は暗騒音−3dB以内、
    再生周波数特性におけるピーク成分をベース周波数特性からの突出量が5dB以下、
    人の声の代表周波数1kHzから−200Hz、+2kHzの帯域の周波数特性の音圧レベルを他の周波数帯域よりも3dB前後低く、
    一定周期で変化する旋律を有するように創生される
    快適性向上制御システム。
  2. 前記閉鎖空間に2人以上の人間が存在することを検知する人検出装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記人検出装置からの情報に基づいて前記閉鎖空間に2人以上の人間が存在していると判断したときに前記音を前記閉鎖空間に提示する
    請求項1記載の快適性向上制御システム。
  3. 前記人検出装置は、
    前記閉鎖空間の移動を促すスイッチで構成されている
    請求項に記載の快適性向上制御システム。
  4. 前記人検出装置は、
    前記閉鎖空間を移動させる駆動部品のトルクを検出するトルク検出装置で構成されている
    請求項に記載の快適性向上制御システム。
  5. 前記人検出装置は、
    前記閉鎖空間の重量、温度、又は、湿度を検出する測定器で構成されている
    請求項に記載の快適性向上制御システム。
  6. 前記閉鎖空間の暗騒音を計測する音検出装置を備え、
    前記音検出装置は、
    前記閉鎖空間の底面から1.7m以上の高さ位置に2個以上設置されている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の快適性向上制御システム。
  7. 前記閉鎖空間に前記を提示する音再生手段を備え、
    前記音再生手段は、
    前記閉鎖空間の底面から1.7m以上の高さ位置に設置されている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の快適性向上制御システム。
  8. 前記閉鎖空間に光を提示する調光可能な照明装置を備え、
    前記照明装置は、
    色温度が3000K〜4500K、照度が200lx〜400lx
    色温度が5000K〜6000K、照度が100lx〜300lxの範囲で調光される
    請求項1〜のいずれか一項に記載の快適性向上制御システム。
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