JP6228225B2 - メタクリル樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
メタクリル樹脂組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6228225B2 JP6228225B2 JP2015545008A JP2015545008A JP6228225B2 JP 6228225 B2 JP6228225 B2 JP 6228225B2 JP 2015545008 A JP2015545008 A JP 2015545008A JP 2015545008 A JP2015545008 A JP 2015545008A JP 6228225 B2 JP6228225 B2 JP 6228225B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methacrylic resin
- mass
- polymerizable monomer
- resin composition
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F2/00—Processes of polymerisation
- C08F2/02—Polymerisation in bulk
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F2/00—Processes of polymerisation
- C08F2/38—Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F220/00—Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F220/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
- C08F220/10—Esters
- C08F220/12—Esters of monohydric alcohols or phenols
- C08F220/14—Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F6/00—Post-polymerisation treatments
- C08F6/001—Removal of residual monomers by physical means
- C08F6/005—Removal of residual monomers by physical means from solid polymers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
(II)前記反応器にて、重合性単量体の一部をラジカル塊状重合させて、メタクリル酸メチルに由来する構造単位60〜90質量%、メタクリル酸脂環式炭化水素エステルに由来する構造単位10〜40質量%、およびアクリル酸エステルに由来する構造単位0〜10質量%を有するメタクリル樹脂と、 未反応の重合性単量体と、 重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを含有する樹脂混合物を得、
(III)該樹脂混合物を、前記反応器から、ベントを備えた二軸押出機に連続的に移送し、
(IV)前記二軸押出機にて、前記樹脂混合物から未反応の重合性単量体と重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを除去することを有する、
重合性単量体から成る二量体および三量体の合計含有量が0.3質量%以下であるメタクリル樹脂組成物を製造する方法。
〔3〕 メタクリル樹脂組成物に含有するメタクリル酸脂環式炭化水素エステルの量が1.0質量%以下である、〔1〕または〔2〕に記載のメタクリル樹脂組成物の製造方法。
〔4〕 メタクリル酸脂環式炭化水素エステルが、メタクリル酸ジシクロペンタニルまたはメタクリル酸イソボルニルである、〔1〕〜〔3〕のいずれかひとつに記載のメタクリル樹脂組成物の製造方法。
(II)前記反応器にて、重合性単量体の一部をラジカル塊状重合させて、メタクリル酸メチルに由来する構造単位60〜90質量%、メタクリル酸脂環式炭化水素エステルに由来する構造単位10〜40質量%、およびアクリル酸エステルに由来する構造単位0〜10質量%を有するメタクリル樹脂と、 未反応の重合性単量体と、 重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを含有する樹脂混合物を得、
(III)該樹脂混合物を、前記反応器から、ベントを備えた二軸押出機に連続的に移送し、
(IV)前記二軸押出機にて、前記樹脂混合物から未反応の重合性単量体と重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを除去してメタクリル樹脂組成物を得、該メタクリル樹脂組成物をストランド状に押し出し、
(V)ストランド状に押し出されたメタクリル樹脂組成物をペレタイザーでカットすることを有する、
重合性単量体から成る二量体および三量体の合計含有量が0.3質量%以下であるメタクリル樹脂ペレットを製造する方法。
(VI)該メタクリル樹脂ペレットを加熱溶融させて所望形状に成形することを有する、成形体の製造方法。
〔7〕 前記〔1〕〜〔4〕のいずれかひとつに記載の製造方法を実施してメタクリル樹脂組成物を得、
該メタクリル樹脂組成物を加熱溶融させて板状に成形することを有する、
光路長200mmのイエロインデックスが10以下である板状成形体を製造する方法。
〔8〕 板状成形体が、その厚さに対する樹脂流動長さの比が380以上のものである、〔7〕に記載の板状成形体の製造方法。
〔9〕 板状成形体が、光路長3mmの波長435nmにおける透過率が90%以上である、〔7〕または〔8〕に記載の板状成形体の製造方法。
〔10〕 板状成形体が導光板である〔7〕〜〔9〕のいずれかひとつに記載の板状成形体の製造方法。
単量体(II)の使用量は、全重合性単量体に対して、通常、10〜40質量%、好ましくは11〜35質量%、より好ましくは12〜20質量%である。
単量体(III)の使用量は、全重合性単量体に対して、通常、10質量%以下、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜6質量%である。
単量体(IV)の使用量は、全重合性単量体に対して、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。
連続流通式反応に使用される反応器の典型例としては、連続流通式槽型反応器と連続流通式管型反応器がある。連続流通式槽型反応器は反応液が完全混合に近い混合状態で反応させることができる。連続流通式管型反応器は反応液が栓流(プラグフロー)に近い混合状態で反応させることができる。これら反応器は、1基以上用いてもよいし、また、異なる反応器2基以上を組み合せて用いてもよい。本発明においては、例えば、反応初期段階から中期段階までを連続流通式槽型反応器で行い、反応終期段階を連続流通式管型反応器で行うことができる。反応器は攪拌機を有していてもよく、該攪拌機は反応器の様式に応じて選択することができるが、例えば、マックスブレンド式攪拌機、中央に配した縦型回転軸の回りを回転する格子状の翼を有する攪拌機、プロペラ式攪拌機、スクリュ式攪拌機、スタティックミキサなどが挙げられ、連続流通式槽型反応器ではマックスブレンド式攪拌機を用いるのが均一混合性の点から好ましい。
添加剤としては、熱安定剤、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、離型剤、無機充填剤、無機繊維または有機繊維、鉱物油軟化剤、高分子加工助剤、帯電防止剤、難燃剤、染顔料、着色剤、艶消し剤、光拡散剤、耐衝撃性改質剤、蛍光体、粘着剤、粘着付与剤、可塑剤、発泡剤などが挙げられる。
アニリド類としては、2−エチル−2’−エトキシ−オキサルアニリド(クラリアントジャパン社製;商品名サンデユボアVSU)などが挙げられる。
これら紫外線吸収剤の中でも、紫外線被照による樹脂劣化が抑えられるという観点からベンゾトリアゾール類が特に好ましい。
有機色素としては、樹脂に対しては有害とされている紫外線を可視光線に変換する機能を有する化合物が好ましく用いられる。
光拡散剤や艶消し剤としては、ガラス微粒子、ポリシロキサン系架橋微粒子、架橋ポリマー微粒子、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。
蛍光体としては、蛍光顔料、蛍光染料、蛍光白色染料、蛍光増白剤、蛍光漂白剤などが挙げられる。
鉱物油軟化剤は、成形加工時の流動性を向上させるために使用される。例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイルなどが挙げられる。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、カーボンブラック、酸化チタン、シリカ、クレー、硫酸バリウム、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。繊維状充填材としては、ガラス繊維、カーボン繊維などが挙げられる。
前記前面板が用いられるディスプレイ装置は、特に限定されず、例えば、大画面テレビや広告用ディスプレイなどの大型ディスプレイ装置;携帯電話やスマートフォンのような中小型ディスプレイ装置などが挙げられる。
さらに前記前面板は、平面状に限られず曲面形状を有しても良い。前記曲面形状は一方向に湾曲した形状であってもよいし、複数の方向に湾曲した形状であっても良い。前記前面板を曲面形状とするために、前記板状成形体は、フレキシブル特性を有してもよいし、予め所望の曲面形状に成形されていてもよい。
本発明の成形品は、他の機能フィルムや機能シートと接着層や粘着層を介して積層してもよく、フィルムインサート成形により積層してもよい。前記機能フィルムや機能シートとしては、導光板や拡散板、飛散防止フィルム、透明導電フィルムなどが挙げられる。
島津製作所社製ガスクロマトグラフ GC−14Aに、カラムとしてGL Sciences Inc.製 INERT CAP 1(df=0.4μm、0.25mmI.D.×60m)を繋ぎ、下記分析条件にて分析を行い、それに基づいて算出した。
<分析条件>
injection温度:250℃
detector温度:250℃
カラム温度条件:
初期温度 :60℃
初期温度保持時間:5分間
昇温速度 :10℃/分
最高温度 :250℃
最高温度保持時間:10分間
重量平均分子量(Mw)および分子量分布はGPC(ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー)によりポリスチレン換算分子量で求めた。
・装置:東ソー株式会社製GPC装置「HLC−8320」
・分離カラム:東ソー株式会社製の「TSKgel GMHXL」、「G4000HXL」を直列に連結
・溶離剤:テトラヒドロフラン
・溶離剤流量:0.35ml/分
・カラム温度:40℃
・検出方法:示差屈折率(RI)
実施例および比較例で得られたメタクリル樹脂組成物のメルトフローレートを、JIS K7210に準拠して、230℃、3.8kg荷重、10分間の条件で測定した。
射出成形機(住友重機械工業株式会社製、SE−180DU−HP)を使用し、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を、シリンダ温度280℃、金型温度75℃、成形サイクル1分で射出成形して、長さ290mm、幅100mm、厚さ2mmの試験片を得た。温度50℃、5mmHgの条件下において3日間試験片を真空乾燥させ、絶乾時の試験片の質量W0を測定した。その後、絶乾試験片を温度60℃、湿度90%の条件下で300時間放置した。その後、試験片の質量W1を測定した。下式により飽和吸水率(%)を算出した。
飽和吸水率(%)={W1−W0}/W0×100
実施例および比較例で作製した板状成形体の外観を肉眼で観察した。表面汚れ、割れなどの外観不良の有無で評価した。
A: 良好
B: 表面汚れ有り
C: 割れ有り
実施例および比較例で用いた単量体混合物のイエロインデックスを、日本電色工業株式会社製の測色色差計ZE−2000を用い、JIS Z−8722に準拠して測定した値を元にJIS K7373に準拠して算出した。
実施例および比較例で作製した板状成形体から長さ200mmの試験片をそれぞれ切り出し、これら試験片の光路長200mmのイエロインデックスを、日本電色工業株式会社製の測色色差計ZE−2000を用い、JIS Z−8722に準拠して測定した値を元にJIS K7373に準拠して算出した。
実施例および比較例で作製した板状成形体から光路長200mmの試験片および光路長3mmの試験片をそれぞれ切り出し、波長435nmの光の光路長200mmおよび光路長3mmにおける透過率をそれぞれ測定した。
実施例および比較例で作製した板状成形体を60℃の恒温器に入れて大気中で4時間放置した。恒温器から板状成形体を取り出して、長さ方向の寸法を測定した。恒温器に入れる前の長さ方向の寸法(205mm)からの寸法変化率を算出した。
射出成形機(住友重機械工業株式会社製、SE−180DU−HP)を使用し、実施例1〜3および比較例1〜6で得られたペレット状のメタクリル樹脂組成物をシリンダ温度230℃、金型温度65℃、成形サイクル0.5分で射出成形して、または比較例8で得られた板状成形体を切り出して、長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmの試験片を作製し、ISO179−1に準拠し、ノッチ無しのシャルピー衝撃強度を測定した。
攪拌機および採取管付オートクレーブに、精製されたMMA78質量部、TCDMA20質量部、およびMA2質量部を入れて単量体混合物を調製した。単量体混合物のイエロインデックスは0.9であった。単量体混合物に重合開始剤(AIBN、水素引抜能:1%、1時間半減期温度:83℃)0.006質量部および連鎖移動剤(n−OM)0.37質量部を加え溶解させて原料液を得た。窒素ガスにより製造装置内の酸素ガスを追出した。
前記原料液を、オートクレーブから、温度140℃に制御された連続流通式槽型反応器に、平均滞留時間120分間となるように、一定流量で供給して、塊状重合させた。反応器の採取管より反応液を分取し、ガスクロマトグラフィーによって測定したところ、重合転化率は57質量%であった。
得られた板状成形体の特性を評価した。それらの結果を表1に示す。
MMAの量を73質量部に、TCDMAの量を23質量部に、MAの量を4質量部に、n−OMの量を0.33質量部に変え、樹脂製造条件を表1に示した値に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。得られたペレット状のメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を評価した。これらの結果を表1に示す。
MMAの量を83質量部に、TCDMAの量を15質量部に、MAの量を2質量部に、n−OMの量を0.38質量部に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。得られたペレット状のメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を評価した。これらの結果を表1に示す。
TCDMAをIBXMAに変え、n−OMの量を0.36質量部に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。得られたペレット状のメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を評価した。これらの結果を表1に示す。
表1および2に示す合成条件および樹脂製造条件に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。これらのペレット状のメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に成形し、特性を測定した。これらの結果を表1および2に示す。
表2に示す合成条件および樹脂製造条件に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。
このペレット状のメタクリル樹脂組成物を270℃に制御された二軸押出機に一定速度で供給した。該二軸押出機において未反応単量体を主成分とする揮発分が分離除去されて、樹脂成分がストランド状に押し出された。該ストランドをペレタイザーでカットし、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た(リペレット)。TCDMAの含有量は0.7質量%であった。リペレットされたメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を測定した。これらの結果を表2に示す。
表2に示す合成条件および樹脂製造条件に変えた以外は実施例1と同じ手法によって、ペレット状メタクリル樹脂組成物を得た。
このペレット状メタクリル樹脂組成物20質量部とトルエン80質量部の溶液を調製し、該溶液を大量のメタノール中に注ぎ、再沈殿させ、粉末状のメタクリル樹脂組成物を得た。
該粉末状のメタクリル樹脂組成物を230℃に制御された単軸押出機に一定速度で供給し、押し出されたストランドをペレタイザーでカットし、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た(リペレット)。TCDMAの含有量は0.2質量%であった。リペレットされたメタクリル樹脂組成物の物性を実施例1と同じ手法で測定した。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を測定した。これらの結果を表2に示す。
MMA83質量部、TCDMA15質量部、およびMA2質量部を入れて単量体混合物を調製した。単量体混合物のイエロインデックスは0.9であった。単量体混合物に重合開始剤(AIBN、水素引抜能:1%、1時間半減期温度:83℃)0.1質量部、および0.4質量部の連鎖移動剤(n−OM)を加え、溶解させて原料液を得た。
100質量部のイオン交換水、0.03質量部の硫酸ナトリウムおよび0.46質量部の懸濁分散剤を混ぜ合わせて混合液を得た。耐圧重合槽に、420質量部の前記混合液と210質量部の前記原料液を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら、温度を70℃にして重合反応を開始させた。重合反応開始後、3時間経過時に、温度を90℃に上げ、撹拌を引き続き1時間行って、ビーズ状の微粒子が分散した分散液を得た。
得られた分散液を濾過し、微粒子をイオン交換水で洗浄したのち、80℃で4時間、100Paで減圧乾燥し、ビーズ状の共重合体を得た。
得られた共重合体を230℃に制御された単軸押出機に供給して、未反応単量体などの揮発成分を分離除去し、次いで樹脂成分を押出成形してストランドにした。該ストランドをペレタイザーでカットし、ペレット状のメタクリル樹脂組成物を得た。また、実施例1と同様に板状成形体を作製し、特性を測定した。これらの結果を表2に示す。
MMA73質量部、TCDMA25質量部、およびMA2質量部を入れて単量体混合物を調製した。単量体混合物のイエロインデックスは0.9であった。単量体混合物に重合開始剤(AIBN、水素引抜能:1%、1時間半減期温度:83℃)0.1質量部を加え、溶解させて原料液を得た。
かかる原料液を、撥水処理したガラス板(厚さ10mm、30cm角)2枚と塩化ビニル樹脂製ガスケットより構成されるガラスセルに注入し、760mmHgにて3分間脱気した。このガラスセルを70℃にて2時間、次いで120℃にて2時間、重合させ、ガラス板を取り除くことにより、厚さ0.5mmの板状成形体を作製したところ、取り出し時に板状成形体が割れ、またその板厚精度は低かった。
上記と同様の重合条件にて厚さ2mmおよび4mmの板状成形体を作製し、得られた板状成形体からそれぞれ光線透過率評価用に長さ290mm、幅100mm、厚さ2mmの試験片および耐衝撃性評価用に長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmの試験片を切り出して、樹脂組成物の物性および板状成形体の特性の評価を行った。得られた板状成形体は、非常に高分子量体であるため溶媒に溶解せず、膨潤するのみであった。そのため、分子量の測定はできなかった。推定重量平均分子量は100万g/mol以上である。これらの結果を表2に示す。
4 樹脂流動長さ;
21 反応器; 11 MMAタンク; 12 MAタンク;
13 n−OMタンク; 14 開始剤MMA溶液タンク;
18 窒素ガス混合器; 23 ベント付押出機;
22 加熱用熱交換器; P ペレット状樹脂組成物
Claims (10)
- (I)重合性単量体100質量部と重合開始剤と連鎖移動剤0.2〜0.8質量部とを反応器に連続的に供給し、
(II)前記反応器にて、重合性単量体の一部をラジカル塊状重合させて、メタクリル酸メチルに由来する構造単位60〜90質量%、メタクリル酸脂環式炭化水素エステルに由来する構造単位10〜40質量%、およびアクリル酸エステルに由来する構造単位0〜10質量%を有するメタクリル樹脂と、未反応の重合性単量体と、重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを含有する樹脂混合物を得、
(III)該樹脂混合物を、前記反応器から、ベントを備えた二軸押出機に連続的に移送し、
(IV)前記二軸押出機にて、前記樹脂混合物から未反応の重合性単量体と重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを、210℃〜300℃の温度での断熱フラッシュ及び真空ベント圧力15Torr以下の二軸押出機ベントでの脱揮によって、除去することを有する、
重合性単量体から成る二量体および三量体の合計含有量が0.3質量%以下であるメタクリル樹脂組成物を製造する方法。 - 未反応の重合性単量体と重合性単量体から成る二量体若しくは三量体との除去が、220℃〜280℃の温度での断熱フラッシュ及び真空ベント圧力9Torr以下の二軸押出機ベントでの脱揮によって行われる、請求項1に記載のメタクリル樹脂組成物の製造方法。
- メタクリル樹脂組成物に含有するメタクリル酸脂環式炭化水素エステルの量が1.0質量%以下である、請求項1または2に記載のメタクリル樹脂組成物の製造方法。
- メタクリル酸脂環式炭化水素エステルが、メタクリル酸ジシクロペンタニルまたはメタクリル酸イソボルニルである、請求項1〜3のいずれかひとつに記載のメタクリル樹脂組成物の製造方法。
- (I)重合性単量体100質量部と重合開始剤と連鎖移動剤0.2〜0.8質量部とを反応器へ連続的に供給し、
(II)前記反応器にて、重合性単量体の一部をラジカル塊状重合させて、メタクリル酸メチルに由来する構造単位60〜90質量%、メタクリル酸脂環式炭化水素エステルに由来する構造単位10〜40質量%、およびアクリル酸エステルに由来する構造単位0〜10質量%を有するメタクリル樹脂と、未反応の重合性単量体と、重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを含有する樹脂混合物を得、
(III)該樹脂混合物を、前記反応器から、ベントを備えた二軸押出機に連続的に移送し、
(IV)前記二軸押出機にて、前記樹脂混合物から未反応の重合性単量体と重合性単量体から成る二量体若しくは三量体とを、210℃〜300℃の温度での断熱フラッシュ及び真空ベント圧力15Torr以下の二軸押出機ベントでの脱揮によって、除去してメタクリル樹脂組成物を得、該メタクリル樹脂組成物をストランド状に押し出し、
(V)ストランド状に押し出されたメタクリル樹脂組成物をペレタイザーでカットすることを有する、
重合性単量体から成る二量体および三量体の合計含有量が0.3質量%以下であるメタクリル樹脂ペレットを製造する方法。 - 請求項5に記載の製造方法を実施してメタクリル樹脂ペレットを得、
(VI)該メタクリル樹脂ペレットを加熱溶融させて所望形状に成形することを有する、成形体の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかひとつに記載の製造方法を実施してメタクリル樹脂組成物を得、
該メタクリル樹脂組成物を加熱溶融させて板状に成形することを有する、
光路長200mmのイエロインデックスが10以下である板状成形体を製造する方法。 - 板状成形体が、その厚さに対する樹脂流動長さの比が380以上のものである請求項7に記載の板状成形体の製造方法。
- 板状成形体が、光路長3mmの波長435nmにおける透過率が90%以上である請求項7または8に記載の板状成形体の製造方法。
- 板状成形体が導光板である請求項7〜9のいずれかひとつに記載の板状成形体の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013223782 | 2013-10-28 | ||
JP2013223782 | 2013-10-28 | ||
PCT/JP2014/078638 WO2015064576A1 (ja) | 2013-10-28 | 2014-10-28 | メタクリル樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2015064576A1 JPWO2015064576A1 (ja) | 2017-03-09 |
JP6228225B2 true JP6228225B2 (ja) | 2017-11-08 |
Family
ID=53004178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015545008A Expired - Fee Related JP6228225B2 (ja) | 2013-10-28 | 2014-10-28 | メタクリル樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6228225B2 (ja) |
KR (1) | KR20160079767A (ja) |
TW (1) | TWI646140B (ja) |
WO (1) | WO2015064576A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI655216B (zh) | 2014-08-06 | 2019-04-01 | Kuraray Co., Ltd. | (甲基)丙烯酸樹脂組成物之製造方法 |
CN105111359B (zh) * | 2015-09-13 | 2019-04-02 | 长春工业大学 | 一种聚甲基丙烯酸甲酯共聚物的制备方法 |
WO2017169931A1 (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 旭化成株式会社 | メタクリル系樹脂組成物、及び成形体 |
CN112979859A (zh) * | 2019-12-16 | 2021-06-18 | 中国石油天然气股份有限公司 | (甲基)丙烯酸酯类聚合物、其制备方法及导光板 |
EP4146451A1 (en) * | 2020-05-08 | 2023-03-15 | Covestro Deutschland AG | Thermoplastic resin substrate for curved mirror and method for preparing the same |
CN113619054A (zh) * | 2020-05-08 | 2021-11-09 | 科思创德国股份有限公司 | 曲面镜用热塑性树脂基板及其制备方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0615579B2 (ja) | 1984-09-20 | 1994-03-02 | 日立化成工業株式会社 | 重合体からなる光学機器 |
JPS60147416A (ja) * | 1984-01-10 | 1985-08-03 | Sumitomo Chem Co Ltd | 低吸湿性メタクリル系樹脂の製造方法 |
JPH0714967B2 (ja) * | 1985-10-15 | 1995-02-22 | 旭化成工業株式会社 | メタクリル系樹脂の製造方法 |
JPH0676448B2 (ja) * | 1988-06-25 | 1994-09-28 | 三菱レイヨン株式会社 | 改質されたメタクリル系樹脂成形材料の製造方法 |
JP2000178509A (ja) * | 1998-12-16 | 2000-06-27 | Nitto Denko Corp | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類およびこれらの製造方法 |
JP2002328240A (ja) * | 2001-05-02 | 2002-11-15 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 導光体 |
JP2003128707A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 光学材料用メタクリル樹脂及びその製造方法 |
JP2005308781A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 短波長型半導体レーザー用ピックアップレンズ |
WO2013161267A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | 株式会社クラレ | メタクリル樹脂組成物 |
-
2014
- 2014-10-28 WO PCT/JP2014/078638 patent/WO2015064576A1/ja active Application Filing
- 2014-10-28 JP JP2015545008A patent/JP6228225B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2014-10-28 TW TW103137196A patent/TWI646140B/zh not_active IP Right Cessation
- 2014-10-28 KR KR1020167005429A patent/KR20160079767A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20160079767A (ko) | 2016-07-06 |
TWI646140B (zh) | 2019-01-01 |
WO2015064576A1 (ja) | 2015-05-07 |
TW201527391A (zh) | 2015-07-16 |
JPWO2015064576A1 (ja) | 2017-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10619043B2 (en) | Methacrylic resin composition | |
JP6228225B2 (ja) | メタクリル樹脂組成物の製造方法 | |
TWI573807B (zh) | (甲基)丙烯酸樹脂組成物之製造方法 | |
TWI568751B (zh) | (甲基)丙烯酸樹脂組成物 | |
JP6259400B2 (ja) | メタクリル樹脂組成物 | |
US9914796B2 (en) | Method for producing (meth)acrylic resin composition | |
JP6360490B2 (ja) | 板状成形体 | |
JP6230532B2 (ja) | メタクリル樹脂組成物並びにその成形品および製造方法 | |
JPWO2019059179A1 (ja) | 車両用表示装置の導光板 | |
JP7184793B2 (ja) | メタクリル樹脂、メタクリル樹脂組成物及び成形体 | |
JPWO2019004083A1 (ja) | メタクリル共重合体および成形体 | |
TW202106732A (zh) | 甲基丙烯酸共聚物及成形品 | |
WO2018124069A1 (ja) | メタクリル共重合体および成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6228225 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |