JP6228216B2 - 無線通信システムにおいてアンテナポートの関係を考慮した下りリンク信号送受信方法および装置 - Google Patents

無線通信システムにおいてアンテナポートの関係を考慮した下りリンク信号送受信方法および装置 Download PDF

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Description

以下の説明は、無線通信システムに関し、特に、アンテナポートの関係を考慮した下りリンク信号送信もしくは受信方法、並びに、アンテナポートの関係を考慮した下りリンク信号送信もしくは受信装置に関する。
多入力多出力(Multi-Input Multi-Output;MIMO)技術は、単一の送信アンテナおよび単一の受信アンテナを用いることから脱皮し、複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを用いてデータの送受信効率を向上させる技術である。受信端は、単一のアンテナを用いる場合には単一のアンテナ経路(path)を通してデータを受信するが、複数のアンテナを用いる場合には複数の経路を通してデータを受信する。したがって、データの送信速度および送信量を向上させることができ、カバレッジ(coverage)を増大させることができる。
MIMO動作の多重化利得を高めるために、MIMO受信端からチャネル状態情報(Channel Status Information;CSI)のフィードバックを受け取ってMIMO送信端で用いることができる。受信端では、送信端からの所定の参照信号(Reference Signal;RS)を用いてチャネル測定を行うことによってCSIを決定することができる。
発展した無線通信システムでは、互いに異なるアンテナポート間の関係を様々に定義することができる。例えば、ネットワーク側の互いに異なるRSポートが、実際に同一の位置に存在するか否かを照会せずに、端末側で、互いに異なるRSポートが疑似コロケーション(Quasi Co-Located;QCL)されていると仮定したり、またはQCLされていないと仮定することができる。
本発明は、アンテナポートの関係(特に、QCL関係)を考慮して、ネットワーク側から送信される下りリンク信号を端末側で正確にかつ効率的に受信する方法を提供することを目的とする。
本発明で達成しようとする技術的課題は、上記の技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の一実施例に係る無線通信システムにおいて端末が拡張物理下りリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel;EPDCCH)をデコーディングする方法は、下りリンクサブフレームでEPDCCHがマッピングされるリソース要素(Resource Element;RE)を決定するステップと、EPDCCHがマッピングされるREに基づいてEPDCCHをデコーディングするステップと、を有することができる。EPDCCHのモニタリングのための少なくとも一つのEPDCCH−物理リソースブロック(Physical Resource Block;PRB)−セットが、端末に対して設定されてもよい。ここで、少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに対するパラメータセットが、上位層によって指示され、上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、EPDCCHがマッピングされるREが決定されてもよい。
上記の技術的課題を解決するために、本発明の他の実施例に係る無線通信システムにおいて拡張物理下りリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel;EPDCCH)をデコーディングする端末装置は、送信モジュールと、受信モジュールと、プロセッサと、を有することができる。プロセッサは、下りリンクサブフレームでEPDCCHがマッピングされるリソース要素(RE)を決定し、EPDCCHがマッピングされるREに基づいてEPDCCHをデコーディングするように設定されてもよい。EPDCCHのモニタリングのための少なくとも一つのEPDCCH−PRB(Physical Resource Block)−セットが、端末に対して設定されてもよい。ここで、少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに対するパラメータセットが、上位層によって指示され、上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、EPDCCHがマッピングされるREが決定されてもよい。
上記の本発明に係る実施例において以下の事項を共通に適用することができる。
上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、EPDCCHに対するアンテナポート疑似コロケーション(Quasi Co-Location;QCL)が決定されてもよい。
上位層によって指示されたパラメータセットは、特定のPDSCH REマッピングおよびQCL指示子(PDSCH resource element mapping and Quasi co-location Indicator;PQI)パラメータセットであり、特定のPQIパラメータセットがEPDCCHのデコーディングのために用いられてもよい。
パラメータセットは、セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal;CRS)ポート数情報、CRS周波数シフト情報、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast Broadcast Single Frequency Network;MBSFN)サブフレーム設定情報、送信電力が0であるチャネル状態情報−参照信号(Zero Power Channel State Information-Reference Signal;ZP CSI−RS)設定情報、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel;PDSCH)開始シンボル値、または、送信電力が0でない(Non-Zero Power;NZP)CSI−RS設定情報のうち少なくとも一つのパラメータを含んでもよい。
EPDCCHがマッピングされるREは、ZP CSI−RSのために用いられないREであってもよい。ZP CSI−RSのために用いられるREは、ZP CSI−RS設定情報に基づいて決定されてもよい。
EPDCCHがマッピングされるREは、CRSのために用いられないREであってもよい。CRSのために用いられるREは、CRSポート数情報、CRS周波数シフト情報、または、MBSFNサブフレーム設定情報のうち少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
下りリンクサブフレームにおけるEPDCCH開始シンボルは、PDSCH開始シンボル値に基づいて決定されてもよい。
EPDCCHを介して受信される下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)に基づいて、PDSCH信号が受信されてもよい。
前記端末は、送信モード10(TM10)に設定されてもよい。
本発明について前述した一般的な説明と後述する詳細な説明は例示であり、請求項に記載の発明に関する更なる説明のためのものである。
本発明によれば、アンテナポートの関係(特に、QCL関係)を考慮して、ネットワーク側から送信される下りリンク信号を端末側で正確にかつ効率的に受信する方法を提供することができる。
本発明から得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかであろう。
無線フレームの構造を説明する図である。 下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。 下りリンクサブフレームの構造を示す図である。 上りリンクサブフレームの構造を示す図である。 マルチアンテナを有する無線通信システムの構成図である。 一つのリソースブロック対におけるCRSおよびDRSの例示パターンを示す図である。 LTE−Aシステムで定義されるDMRSパターンの一例を示す図である。 LTE−Aシステムで定義されるCSI−RSパターンの例を示す図である。 CSI−RSが周期的に送信される方式の一例を説明する図である。 キャリアアグリゲーションを説明する図である。 クロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)を説明する図である。 本発明に係るPDSCH信号送受信方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る基地局装置および端末装置の好適な実施例の構成を示す図である。
本明細書に添付される図面は、本発明に関する理解を提供するためのもので、本発明の様々な実施の形態を示し、明細書の記載と共に本発明の原理を説明する。
以下の実施例は、本発明の構成要素と特徴を所定の形態で組み合わせたものである。各構成要素または特徴は、特別の言及がない限り、選択可能であると考慮すればよい。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と組み合わせていない形態で実施されもてよく、一部の構成要素および/または特徴を組み合わせて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成または特徴に取り替えられてもよい。
本明細書において、本発明の実施例を、基地局と端末との間のデータ送信および受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と通信を直接行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を持つ。本文書で基地局によって行われるとした特定の動作は、場合によっては基地局の上位ノード(upper node)によって行われることもある。
すなわち、基地局を含めた複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは明らかである。「基地局(Base Station;BS)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head;RRD)、送信ポイント(TP)、受信ポイント(RP)などの用語に置き換えてもよい。中継機は、RN(Relay Node)、RS(Relay Station)などの用語に置き換えてもよい。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)などの用語に置き換えてもよい。
以下の説明で使われる特定の用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定の用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造および装置は省略されたり、各構造および装置の主要機能を中心にしたブロック図の形式で図示されることもある。また、本明細書を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802システム、3GPPシステム、3GPP LTEおよびLTE−A(LTE-Advanced)システム並びに3GPP2システムの少なくとも一つに関して開示された標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の実施例において、本発明の技術的思想を明確にするために説明を省いたステップまたは部分は、上記の文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している用語はいずれも上記の標準文書によって説明することができる。
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)などの無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術によって具現することができる。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するE−UMTS(Evolved UMTS)の一部で、下りリンクにおいてOFDMAを採用し、上りリンクにおいてSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進展版である。WiMAXは、IEEE 802.16e規格(Wireless MAN-OFDMA Reference System)および進展したIEEE 802.16m規格(Wireless MAN-OFDMA Advanced system)によって説明することができる。明確性のために、以下では3GPP LTEおよび3GPP LTE−Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されることはない。
図1は、無線フレームの構造を説明する図である。
セルラOFDM無線パケット通信システムにおいて、上り/下りリンクデータパケット送信はサブフレーム(subframe)単位で行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間として定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2無線フレーム構造と、をサポートする。
図1(a)は、タイプ1の無線フレーム構造を示す図である。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは時間領域(time domain)において2個のスロットで構成される。1個のサブフレームを送信するために掛かる時間をTTI(Transmission Time Interval)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってもよい。1スロットは時間領域において複数の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;OFDM)シンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTEシステムでは、下りリンクでOFDMAを用いるので、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC−FDMAシンボルまたはシンボル区間と呼ばれることもある。リソースブロック(RB)は、リソース割当単位であり、1スロットにおいて複数の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成(configuration)によって異なることがある。CPには拡張CP(extended CP)と通常CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが通常CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってもよい。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1OFDMシンボルの長さが増加するため、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、通常CPの場合に比べて少ない。拡張CPの場合に、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってもよい。端末が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合には、シンボル間干渉をより減らすために拡張CPを用いることができる。
通常CPが用いられる場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含み、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームにおける先頭2個または3個のOFDMシンボルは物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control CHannel;PDCCH)に割り当て、残りのOFDMシンボルは物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared CHannel;PDSCH)に割り当てることができる。
図1(b)は、タイプ2の無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、5個のサブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period;GP)、およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)で構成され、一つのサブフレームは2個のスロットで構成される。DwPTS、GPおよびUpPTSで構成されるサブフレームを、特別サブフレーム(special subframe)と呼ぶことができる。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期またはチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期とに用いられる。保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間で下りリンク信号のマルチパス遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、またはスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更することができる。
図2は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。
同図では、1下りリンクスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、1リソースブロック(RB)が周波数領域で12個の副搬送波を含むとしているが、本発明はこれに制限されない。例えば、通常CP(Cyclic Prefix)の場合では1スロットが7 OFDMシンボルを含むが、拡張CP(extended-CP)では1スロットが6 OFDMシンボルを含むことができる。リソースグリッド上の各要素をリソース要素(resource element)と呼ぶ。1リソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NDLは、下りリンク送信帯域幅による。上りリンクスロットの構造は下りリンクスロットの構造と同一であってもよい。
図3は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。
1サブフレーム内で第一のスロットの先頭における最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に対応する。残りのOFDMシンボルは、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Chancel;PDSCH)が割り当てられるデータ領域に対応する。
3GPP LTEシステムで用いられる下りリンク制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(Physical Control Format Indicator CHannel;PCFICH)、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control CHannel;PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Chanel;PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネル送信に用いられるOFDMシンボルの数に関する情報を含む。PHICHは、上り送信の応答としてHARQ ACK/NACK信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を、下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)という。DCIは、上りリンクまたは下りリンクスケジューリング情報を含んだり、任意の端末グループに対する上り送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下りリンク共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当および送信フォーマット、上りリンク共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当情報、ページングチャネル(PCH)のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答(Random Access Response)などの上位層制御メッセージのリソース割当、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令のセット、送信電力制御情報、VoIP(Voice over IP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信され、端末は複数のPDCCHをモニタリングすることもできる。
PDCCHは一つまたは複数の連続する制御チャネル要素(Control Channel Element;CCE)のアグリゲーション(aggregation(集約))で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づくコーディングレートでPDCCHを提供するために用いられる論理割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループに対応する。PDCCHのフォーマットと利用可能なビット数とは、CCEの数とCCEによって提供されるコーディングレートとの間の相関関係によって決定される。
基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者または用途によって無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier;RNTI)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定の端末に対するものであれば、端末のcell−RNTI(C−RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。または、PDCCHがページングメッセージに対するものであれば、ページング指示子識別子(Paging Indicator Identifier;P−RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的には、システム情報ブロック(SIB))に対するものであれば、システム情報識別子およびシステム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を示すために、ランダムアクセス−RNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
図4は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる。制御領域には上りリンク制御情報を含む物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel;PUCCH)が割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを含む物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel;PUSCH)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHおよびPUSCHを同時に送信しない。一つの端末のPUCCHは、サブフレームにおいてリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して互いに異なる副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数ホッピング(frequency-hopped)するという。
マルチアンテナ(MIMO)システムのモデル化
図5は、マルチアンテナを有する無線通信システムの構成図である。
図5(a)に示すように、送信アンテナの数をNT個、受信アンテナの数をNR個に増やすと、送信機または受信機のいずれか一方のみで複数のアンテナを用いる場合とは違い、アンテナ数に比例して理論的なチャネル送信容量が増加する。したがって、送信レートを向上させ、周波数効率を画期的に向上させることができる。チャネル送信容量が増加することから、送信レートを、理論的に、単一アンテナ利用時の最大送信レート(Ro)にレート増加率(Ri)を掛けた分だけ増加させることができる。
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例えば、4個の送信アンテナと4個の受信アンテナとを用いるMIMO通信システムでは、シングルアンテナシステムに比べて理論上、4倍の伝送レートを取得することができる。マルチアンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、これを実質的なデータ伝送率の向上へと導くための種々の技術が現在まで活発に研究されている。それらのいくつかの技術は、既に3世代移動通信および次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
現在までのマルチアンテナ関連の研究動向をみると、様々なチャネル環境および多元接続環境におけるマルチアンテナ通信容量計算などと関連した情報理論側面の研究、マルチアンテナシステムの無線チャネル測定およびモデル化の研究、並びに、伝送信頼度の向上および伝送率の向上のための時空間信号処理技術の研究などを含め、様々な観点で活発に研究が行われている。
マルチアンテナシステムにおける通信方法を数学モデルを用いてより具体的に説明する。当該システムには、NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナが存在するとする。
送信信号について説明すると、NT個の送信アンテナがある場合に、送信可能な最大情報はNT個である。送信情報を下記の数式(2)のように表現することができる。
Figure 0006228216
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一方、図5(b)は、NT個の送信アンテナから受信アンテナiへのチャネルを示す図である。これらのチャネルをまとめてベクトルおよび行列の形態で表示することができる。図5(b)で、合計NT個の送信アンテナから受信アンテナiに到着するチャネルは、次のように表すことができる。
Figure 0006228216
したがって、NT個の送信アンテナからNR個の受信アンテナに到着する全てのチャネルは、次のように表現することができる。
Figure 0006228216
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上述した数式モデルによって受信信号を次の通り表現することができる。
Figure 0006228216
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ランクの他の定義は、行列を固有値分解(Eigen value decomposition)したとき、0でない固有値の数として定義することができる。同様に、ランクの更に他の定義は、特異値分解(singular value decomposition)したとき、0でない特異値の数として定義することができる。したがって、チャネル行列においてランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで送信できる互いに異なる情報片の最大数ということができる。
本文書の説明において、MIMO送信における‘ランク(Rank)’とは、特定の時点および特定の周波数リソースで独立して信号を送信できる経路の数を表し、‘レイヤ(layer)の数’は、各経路を通して送信される信号ストリームの数を表す。送信端は、信号の送信に用いられるランク数に対応する数のレイヤを送信するのが一般的であるため、特別な言及がない限り、ランクはレイヤ数と同じ意味を有する。
参照信号(Reference Signal;RS)
無線通信システムでパケットを送信する際、送信されるパケットは無線チャネルを介して送信されるため、送信過程で信号の歪みが発生しうる。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号から歪みを補正しなければならない。チャネル情報を把握するために、送信側も受信側も知っている信号を送信し、該信号がチャネルを介して受信される際の歪みの程度を用いてチャネル情報を得る方法を主に用いる。該信号をパイロット信号(Pilot Signal)または参照信号(Reference Signal)という。
マルチアンテナを用いてデータを送受信する場合に、正しい信号を受信するためには、各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状況を知る必要がある。そのために、各送信アンテナ別に異なる参照信号が存在しなければならない。
移動通信システムにおいて、参照信号(RS)はその目的によって2種類に大別できる。その一つは、チャネル情報の取得のために用いられるRSであり、もう一つは、データ復調のために用いられるRSである。前者は、端末が下りチャネル情報を取得するためのRSであるため、広帯域で送信されなければならず、特定のサブフレームで下りデータを受信しない端末であっても、当該RSを受信および測定可能でなければならない。このようなRSは、ハンドオーバなどのための測定などにも用いられる。後者は、基地局が下りデータを送る時、そのリソースで送るRSであり、端末は、当該RSを受信することによってチャネル推定ができ、データを復調することができる。このようなRSは、データの送信される領域で送信されなければならない。
既存の3GPP LTE(例えば、3GPP LTEリリース−8)システムでは、ユニキャスト(unicast)サービスのために2種類の下りリンクRSを定義する。その一つは、共通参照信号(Common RS;CRS)であり、もう一つは、専用参照信号(Dedicated RS;DRS)である。CRSは、チャネル状態に関する情報取得およびハンドオーバなどのための測定などに用いられ、セル固有(cell-specific)RSと呼ぶことができる。DRSは、データ復調のために用いられ、端末固有(UE-specific)RSと呼ぶことができる。既存の3GPP LTEシステムにおいて、DRSは、データ復調のみのために用いることができ、CRSは、チャネル情報取得のためにもデータ復調のためにも用いることができる。
CRSは、セル固有に送信されるRSであり、広帯域(wideband)に対してサブフレームごとに送信される。CRSは、基地局の送信アンテナ数によって最大4個のアンテナポートに対して送信可能である。例えば、基地局の送信アンテナが2個である場合、0番と1番のアンテナポートに対するCRSを送信し、4個の場合は、0〜3番のアンテナポートに対するCRSをそれぞれ送信する。
図6は、一つのリソースブロック対におけるCRSおよびDRSの例示パターンを示す図である。
図6の参照信号パターンの例では、基地局が4個の送信アンテナをサポートするシステムで、一つのリソースブロック対(通常CPの場合、時間上で14個のOFDMシンボル×周波数上で12個の副搬送波)上におけるCRSおよびDRSのパターンを示している。図6で、‘R0’、‘R1’、‘R2’および‘R3’と表示されたリソース要素(Resource Element;RE)は、それぞれ、アンテナポートインデックス0、1、2および3に対するCRSの位置を表す。一方、図6で‘D’と表示されたリソース要素は、LTEシステムで定義されるDRSの位置を表す。
LTEシステムの進展版のLTE−Aシステムでは、下りリンクで最大8個の送信アンテナをサポートすることができる。そのため、最大8個の送信アンテナに対するRSもサポートされなければならない。LTEシステムにおける下りリンクRSは最大4個のアンテナポートのみに対して定義されているため、LTE−Aシステムにおいて基地局が4個より最大8個の下りリンク送信アンテナを有する場合、それらのアンテナポートに対するRSがさらに定義されなければならない。最大8個の送信アンテナポートに対するRSとして、チャネル測定のためのRS、データ復調のためのRSの両方とも考慮されなければならない。
LTE−Aシステムを設計する上で重要な考慮すべき事項の一つは、下位互換性(backward compatibility)である。下位互換性とは、既存のLTE端末がLTE−Aシステムでも正しく動作するようにサポートすることを意味する。RS送信の観点からは、LTE標準で定義されているCRSが全帯域でサブフレームごとに送信される時間−周波数領域に最大8個の送信アンテナポートに対するRSを追加すると、RSオーバーヘッドが過度に大きくなる。そのため、最大8個のアンテナポートに対するRSを新しく設計するに当たり、RSオーバーヘッドを減らすことを考慮しなければならない。
LTE−Aシステムで新しく導入されるRSは、大きく、2種類に分類できる。その一つは、送信ランク、変調およびコーディング方式(Modulation and Coding Scheme;MCS)、プリコーディング行列インデックス(Precoding Matrix Index;PMI)などの選択のためのチャネル測定を目的とするRSであるチャネル状態情報−参照信号(Channel State Information RS;CSI−RS)であり、もう一つは、最大8個の送信アンテナを通して送信されるデータの復調を目的とするRSである復調−参照信号(DeModulation RS;DM RS)である。
チャネル測定目的のCSI−RSは、既存のLTEシステムにおけるCRSが、チャネル測定、ハンドオーバなどの測定などを目的とすると同時にデータ復調を目的として用いられるのとは違い、チャネル測定を目的として設計されるという特徴がある。勿論、CSI−RSは、ハンドオーバなどの測定などの目的に用いられてもよい。CSI−RSがチャネル状態に関する情報を得る目的のみで送信されるため、既存のLTEシステムにおけるCRSとは違い、サブフレームごとに送信されなくてもよい。したがって、CSI−RSのオーバーヘッドを減らすために、CSI−RSは時間軸上で間欠的に(例えば、周期的に)送信されるように設計されてもよい。
ある下りリンクサブフレーム上でデータが送信される場合、データ送信がスケジューリングされた端末に専用の(dedicated)DM RSが送信される。すなわち、DMRSは、端末固有(UE-specific)RSと呼ぶこともできる。特定の端末専用のDM RSは、当該端末がスケジューリングされたリソース領域、すなわち、当該端末に対するデータが送信される時間−周波数領域でのみ送信されるように設計することができる。
図7は、LTE−Aシステムで定義されるDM RSパターンの一例を示す図である。
図7は、下りリンクデータが送信される一つのリソースブロック対(通常CPの場合、時間上で14個のOFDMシンボル×周波数上で12個の副搬送波)上で、DM RSが送信されるリソース要素の位置を示している。DM RSは、LTE−Aシステムでさらに定義される4個のアンテナポート(アンテナポートインデックス7、8、9および10)に対して送信することができる。互いに異なるアンテナポートに対するDM RSは、異なる周波数リソース(副搬送波)および/または異なる時間リソース(OFDMシンボル)に位置することで区別することができる(すなわち、FDMおよび/またはTDM方式で多重化できる)。また、同一の時間−周波数リソース上に位置する互いに異なるアンテナポートに対するDM RSは、直交コード(orthogonal code)によって区別することができる(すなわち、CDM方式で多重化できる)。図7の例で、DM RS CDMグループ1と表示されたリソース要素(RE)には、アンテナポート7および8に対するDM RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。同様に、図7の例で、DM RSグループ2と表示されたリソース要素には、アンテナポート9および10に対するDM RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。
基地局でDMRSを送信するに当たり、データに適用されるプリコーディングと同じプリコーディングがDMRSに適用される。したがって、端末でDMRS(または、端末固有RS)を用いて推定されるチャネル情報は、プリコーディングされたチャネル情報である。端末は、DMRSから推定したプリコーディングされたチャネル情報を用いて、データ復調を容易に行うことができる。しかし、端末は、DMRSに適用されたプリコーディング情報を把握できず、DMRSを用いては、プリコーディングされていないチャネル情報を取得することができない。端末は、DMRS以外の別の参照信号、すなわち、前述したCSI−RSを用いて、プリコーディングされていないチャネル情報を取得することができる。
図8は、LTE−Aシステムで定義されるCSI−RSパターンの例を示す図である。
図8は、下りリンクデータが送信される一つのリソースブロック対(通常CPの場合、時間上で14個のOFDMシンボル×周波数上で12個の副搬送波)上でCSI−RSが送信されるリソース要素の位置を示している。ある下りリンクサブフレームで、図8(a)乃至8(e)のいずれか一つのCSI−RSパターンを用いることができる。CSI−RSは、LTE−Aシステムでさらに定義される8個のアンテナポート(アンテナポートインデックス15、16、17、18、19、20、21および22)に対して送信することができる。互いに異なるアンテナポートに対するCSI−RSは、異なった周波数リソース(副搬送波)および/または異なった時間リソース(OFDMシンボル)に位置することで区別することができる(すなわち、FDMおよび/またはTDM方式で多重化できる)。また、同一の時間−周波数リソース上に位置する互いに異なるアンテナポートに対するCSI−RSは、直交コード(orthogonal code)によって区別することができる(すなわち、CDM方式で多重化できる)。図8(a)の例で、CSI−RS CDMグループ1と表示されたリソース要素(RE)には、アンテナポート15および16に対するCSI−RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。図8(a)の例で、CSI−RS CDMグループ2と表示されたリソース要素には、アンテナポート17および18に対するCSI−RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。図8(a)の例で、CSI−RS CDMグループ3と表示されたリソース要素には、アンテナポート19および20に対するCSI−RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。図8(a)の例で、CSI−RS CDMグループ4と表示されたリソース要素には、アンテナポート21および22に対するCSI−RSを位置させることができ、これらは、直交コードによって多重化できる。図8(a)を参照して説明した原理を、図8(b)乃至8(e)に適用することもできる。
図6乃至図8のRSパターンは単なる例示であり、本発明の様々な実施例を適用するにあって特定のRSパターンに限定されるものでない。すなわち、図6乃至図8と異なるRSパターンが定義および使用される場合にも、本発明の様々な実施例を同様に適用することができる。
CSI−RS設定(configuration)
前述したように、下りリンクで最大8個の送信アンテナをサポートするLTE−Aシステムにおいて、基地局は、全てのアンテナポートに対するCSI−RSを送信しなければならない。最大8個の送信アンテナポートに対するCSI−RSをサブフレームごとに送信すると過度なオーバーヘッドにつながりうるため、CSI−RSをサブフレームごとに送信せず、時間軸で間欠的に送信することによってそのオーバーヘッドを減らす必要がある。そのために、CSI−RSを、一つのサブフレームの整数倍の周期で周期的に送信したり、特定の送信パターンで送信することができる。
このとき、CSI−RSが送信される周期やパターンは、ネットワーク(例えば、基地局)が設定(configuration)することができる。CSI−RSに基づく測定を行うために、端末は、必ず自体の属するセル(または、送信ポイント(TP))のそれぞれのCSI−RSアンテナポートに対するCSI−RS設定(configuration)を知っていなければならない。CSI−RS設定は、CSI−RSが送信される下りリンクサブフレームインデックス、送信サブフレームにおける、CSI−RSリソース要素(RE)の時間−周波数位置(例えば、図8(a)乃至図8(e)のようなCSI−RSパターン)、および、CSI−RSシーケンス(CSI−RS用に用いられるシーケンスであって、スロット番号、セルID、CP長などに基づいて所定の規則に従って擬似ランダム(pseudo-random)に生成される)などを含むことができる。すなわち、任意の(given)基地局で複数のCSI−RS設定を用いることができ、基地局は、複数のCSI−RS設定のうち、セル内の端末に対して用いられるCSI−RS設定を知らせることができる。
複数のCSI−RS設定は、端末がCSI−RSの送信電力が0でない(non-zero)と仮定するCSI−RS設定を一つ含んでも含まなくてもよく、また、端末が送信電力が0であると仮定するCSI−RS設定を一つまたは複数含んでも含まなくてもよい。
また、上位層によって、送信電力が0のCSI−RS設定に関するパラメータ(例えば、16ビットビットマップZeroPowerCSI−RSパラメータ)のそれぞれのビットは、CSI−RS設定(または、CSI−RS設定によってCSI−RSを割り当て可能なRE)に対応させることができ、端末は、当該パラメータで1に設定されるビットに対応するCSI−RS設定のCSI−RS REにおける送信電力が0であると仮定することができる。
また、それぞれのアンテナポートに対するCSI−RSは区別される必要があるため、それぞれのアンテナポートに対するCSI−RSが送信されるリソースは互いに直交(orthogonal)しなければならない。図8で説明した通り、それぞれのアンテナポートに対するCSI−RSを、直交する周波数リソース、直交する時間リソースおよび/または直交するコードリソースを用いてFDM、TDMおよび/またはCDM方式で多重化できる。
CSI−RSに関する情報(CSI−RS設定)を基地局がセル内の端末に知らせるとき、まず、各アンテナポートに対するCSI−RSがマッピングされる時間−周波数に関する情報を知らせなければならない。具体的には、時間に関する情報は、CSI−RSが送信されるサブフレーム番号、CSI−RSが送信される周期、CSI−RSが送信されるサブフレームオフセット、特定のアンテナのCSI−RSリソース要素(RE)が送信されるOFDMシンボル番号などを含むことができる。周波数に関する情報は、特定のアンテナのCSI−RSリソース要素(RE)が送信される周波数間隔(spacing)、周波数軸におけるREのオフセットまたはシフト値などを含むことができる。
図9は、CSI−RSが周期的に送信される方式の一例を説明する図である。
CSI−RSは、一つのサブフレームの整数倍の周期(例えば、5サブフレーム周期、10サブフレーム周期、20サブフレーム周期、40サブフレーム周期または80サブフレーム周期)で周期的に送信することができる。
図9では、一つの無線フレームが10個のサブフレーム(サブフレーム番号0乃至9)で構成されている。図9は、例えば、基地局のCSI−RSの送信周期が10ms(すなわち、10サブフレーム)であり、CSI−RS送信オフセット(Offset)が3である場合を示している。複数のセルのCSI−RSが時間上で均一に分布されるように、オフセット値は、基地局ごとにそれぞれ異なる値を有することができる。10msの周期でCSI−RSが送信される場合、オフセット値は0〜9のいずれか一つを有することができる。同様に、例えば、5msの周期でCSI−RSが送信される場合、オフセット値は0〜4のいずれか一つの値を有することができ、20msの周期でCSI−RSが送信される場合、オフセット値は0〜19のいずれか一つの値を有することができ、40msの周期でCSI−RSが送信される場合、オフセット値は0〜39のいずれか一つの値を有することができ、80msの周期でCSI−RSが送信される場合、オフセット値は0〜79のいずれか一つの値を有することができる。このオフセット値は、所定の周期でCSI−RSを送信する基地局がCSI−RS送信を開始するサブフレームの値を表す。基地局がCSI−RSの送信周期およびオフセット値を知らせると、端末は、その値を用いて当該サブフレーム位置で基地局のCSI−RSを受信することができる。端末は、受信したCSI−RSを用いてチャネルを測定し、その結果としてCQI、PMIおよび/またはRI(Rank Indicator)などの情報を基地局に報告することができる。本文書で、CQI、PMIおよびRIを区別して説明する場合以外は、これらを総称してCQI(または、CSI)ということができる。また、CSI−RSに関連した上記の情報は、セル固有情報であり、セル内の端末に共通に適用することができる。また、CSI−RS送信周期およびオフセットは、CSI−RS設定別に異なるように指定することができる。例えば、後述するように、0の送信電力で送信されるCSI−RSを示すCSI−RS設定と0でない(non-zero)送信電力で送信されるCSI−RSを示すCSI−RS設定とに対して、別々のCSI−RS送信周期およびオフセットを設定することができる。
PDSCH送信が可能な全てのサブフレームで送信されるCRSとは違い、CSI−RSは、一部のサブフレームでのみ送信されるように設定することができる。例えば、上位層でCSIサブフレームセットCCSI,0およびCCSI,1を設定することができる。CSI参照リソース(すなわち、CSI計算の基準となる所定のリソース領域)は、CCSI,0またはCCSI,1のいずれかに属してもよく、CCSI,0およびCCSI,1の両方に同時に属しなくてもよい。そのため、CSIサブフレームセットCCSI,0およびCCSI,1が上位層によって設定される場合に、端末は、CSIサブフレームセットのいずれにも属しないサブフレームに存在するCSI参照リソースに関するトリガ(または、CSI計算に関する指示)を受け取ると期待することができない。
また、CSI参照リソースは、有効な下りリンクサブフレーム上で設定されてもよい。有効な下りリンクサブフレームは、様々な要件を満たすサブフレームとして設定することができる。それらの要件の一つは、周期的CSI報告の場合に、端末に対してCSIサブフレームセットが設定されると、周期的CSI報告にリンク(link)されるCSIサブフレームセットに属するサブフレームであることでもよい。
また、CSI参照リソースで、端末は、次のような仮定を考慮してCQIインデックスを導出することができる(詳細な事項は、3GPP TS 36.213を参照)。
− 1サブフレームの先頭の3個のOFDMシンボルは、制御シグナリングによって占有される。
− 1次同期信号(primary synchronization signal)、2次(secondary)同期信号または物理放送チャネル(PBCH)によって用いられるリソース要素はない。
− 非マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(non-Multicast Broadcast Single Frequency Network;non-MBSFN)サブフレームのCP長。
− 冗長バージョン(Redundancy Version)は0である。
− チャネル測定のためにCSI−RSが用いられる場合、PDSCH EPRE(Energy Per Resource Element)とCSI−RS EPREとの比率(ratio)は、所定の規則に従う。
− 送信モード(Transmission Mode;TM)9(すなわち、最大8レイヤ送信をサポートするモード)におけるCSI報告の場合に、端末に対してPMI/RI報告が設定されると、DMRSオーバーヘッドは最も最近に報告されたランクに一致すると仮定する(例えば、DMRSオーバーヘッドは、図7で説明した通り、2個以上のアンテナポート(すなわち、ランク2以下)の場合には、一つのリソースブロック対におけるDMRSオーバーヘッドが12 REであるが、3個以上のアンテナポート(すなわち、ランク3以上)の場合には、24 REであるから、最も最近に報告されたランク値に対応するDMRSオーバーヘッドを仮定してCQIインデックスを計算することができる。)
−CSI−RSおよび0(ゼロ)電力CSI−RSに対してREが割り当てられない。
−PRS(Positioning RS)に対してはREが割り当てられない。
−PDSCH送信方式は、端末に対して現在設定されている送信モード(デフォルトモードであってもよい)に従う。
−PDSCH EPREとセル固有参照信号EPREとの比率(ratio)は所定の規則に従う。
このようなCSI−RS設定は、例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを用いて基地局が端末に知らせることができる。すなわち、専用(dedicated)RRCシグナリングを用いてCSI−RS設定に関する情報がセル内の各端末に提供されるようにすることができる。例えば、端末が初期アクセスまたはハンドオーバによって基地局と接続(connection)を確立(establish)する過程で、基地局が当該端末にRRCシグナリングでCSI−RS設定を知らせるようにすることができる。或いは、基地局が端末にCSI−RS測定に基づくチャネル状態フィードバックを要求するRRCシグナリングメッセージを送信する時、当該RRCシグナリングメッセージでCSI−RS設定を当該端末に知らせるようにすることもできる。
一方、CSI−RSが存在する時間位置、すなわち、セル固有サブフレーム設定周期およびセル固有サブフレームオフセットは、例えば、次の表1のようにまとめることができる。
Figure 0006228216
Figure 0006228216
Figure 0006228216
下記の表2のように定義されるCSI−RS−Config情報要素(IE)は、CSI−RS設定を特定するために用いることができる。
Figure 0006228216
上記の表2で、アンテナポートカウント(antennaPortsCount)パラメータは、CSI−RSの送信のために用いられるアンテナポート(すなわち、CSI−RSポート)の数を示し、an1は1個に対応し、an2は2個に対応する。
上記の表2で、p_Cパラメータは、端末がCSIフィードバックを導出(derive)する時に仮定するPDSCH EPRE(Energy Per Resource Element)とCSI−RS EPREとの比率を示す。
上記の表2で、リソース設定(resourceConfig)パラメータは、例えば、図8のようなRB対でCSI−RSがマッピングされるリソース要素の位置を決定する値を有する。
Figure 0006228216
上記の表2で、zeroTxPowerResourceConfigListおよびzeroTxPowerSubframeConfigは、それぞれ、送信電力0のCSI−RSに対するresourceConfigおよびsubframeConfigに対応する。
上記の表2のCSI−RS設定IEに関するより具体的な事項については、標準文書TS 36.331を参照されたい。
CSI−RSシーケンスの生成
Figure 0006228216
Figure 0006228216
Figure 0006228216
Figure 0006228216
Figure 0006228216
CSI−RSシーケンス生成に関するより具体的な事項については、標準文書TS 36.211 v10.4.0を参照されたい。
チャネル状態情報(CSI)
MIMO方式は、開ループ(open-loop)方式と閉ループ(closed-loop)方式とに区別できる。開ループMIMO方式は、MIMO受信端からのチャネル状態情報のフィードバックを受け取らずに送信端でMIMO送信を行う方式を意味する。閉ループMIMO方式は、MIMO受信端からチャネル状態情報のフィードバックを受け取って送信端でMIMO送信を行う方式を意味する。閉ループMIMO方式では、MIMO送信アンテナの多重化利得(multiplexing gain)を得るために、送信端および受信端のそれぞれがチャネル状態情報に基づいてビームフォーミングを行うことができる。受信端(例えば、端末)がチャネル状態情報をフィードバックできるように、送信端(例えば、基地局)は受信端(例えば、端末)に上り制御チャネルまたは上り共有チャネルを割り当てることができる。
端末は、CRSおよび/またはCSI−RSを用いて下りリンクチャネルに対する推定および/または測定を行うことができる。端末によって基地局にフィードバックされるチャネル情報(CSI)は、ランク指示子(RI)、プリコーディング行列インデックス(PMI)およびチャネル品質指示子(CQI)を含むことができる。
RIは、チャネルランクに関する情報である。チャネルのランクは、同一の時間−周波数リソースを介して互いに異なる情報を送信できるレイヤ(または、ストリーム)の最大数を意味する。ランク値は、チャネルの長期間(long term)フェージングによって主に決定されるため、PMIおよびCQIに比べてより長い周期でフィードバックされてもよい。
PMIは、送信端からの送信に用いられるプリコーディング行列に関する情報であり、チャネルの空間特性を反映する値である。プリコーディングとは、送信レイヤを送信アンテナにマッピングすることを意味し、プリコーディング行列によってレイヤ−アンテナ間のマッピング関係を決定することができる。PMIとは、信号対雑音および干渉比(Signal-to-Interference plus Noise Ratio;SINR)などの測定値(metric)を基準にして端末が好む(preferred)基地局のプリコーディング行列インデックスに対応する。プリコーディング情報のフィードバックオーバーヘッドを減らすために、送信端および受信端の両方で、様々なプリコーディング行列を含むコードブックを予め共有しており、当該コードブックにおいて特定のプリコーディング行列を示すインデックスのみをフィードバックする方式を用いることができる。例えば、最も最近に報告されたRIに基づいてPMIを決定することができる。
CQIは、チャネル品質またはチャネル強度を示す情報である。CQIは、予め決定されたMCSの組合せとして表現することができる。すなわち、フィードバックされるCQIインデックスは、対応する変調方式(modulation scheme)およびコードレート(code rate)を示す。CQIは、特定のリソース領域(例えば、有効サブフレームおよび/または物理リソースブロックによって特定される領域)をCQI参照リソースとして設定し、当該CQI参照リソースにPDSCH送信が存在すると仮定したうえ、所定のエラー確率(例えば、0.1)を越えることなくPDSCHが受信され得る場合を仮定して計算することができる。一般に、CQIは、基地局がPMIを用いて空間チャネルを構成する場合に得られる受信SINRを反映する値となる。例えば、最も最近に報告されたRIおよび/またはPMIに基づいてCQIを計算することができる。
拡張されたアンテナ構成をサポートするシステム(例えば、LTE−Aシステム)では、マルチユーザ−MIMO(MU−MIMO)方式を用いて更なる複数のユーザによるダイバーシチを取得することを考慮している。MU−MIMO方式では、アンテナ領域(domain)で多重化される端末間の干渉チャネルが存在するため、マルチユーザのうち一つの端末がフィードバックするチャネル状態情報を用いて基地局で下りリンク送信を行う場合に、他の端末に干渉が生じないようにする必要がある。したがって、MU−MIMO動作が正しく行われるためには、シングルユーザ−MIMO(SU−MIMO)方式に比べてより高精度のチャネル状態情報がフィードバックされなければならない。
このように、より正確なチャネル状態情報を測定および報告するには、既存のRI、PMIおよびCQIで構成されるCSIを改善した新しいCSIフィードバック方法を適用することができる。例えば、受信端がフィードバックするプリコーディング情報を2個のPMI(例えば、i1およびi2)の組合せによって示してもよい。これによって、より高精度のPMIがフィードバックされ、このような精度のPMIに基づいてより高精度のCQIを計算および報告することができる。
一方、CSIは、周期的にPUCCHで送信されてもよく、非周期的にPUSCHで送信されてもよい。また、RI、第1のPMI(例えば、W1)、第2のPMI(例えば、W2)、CQIのいずれがフィードバックされるか、並びに、フィードバックされるPMIおよび/もしくはCQIが広帯域(WB)に対するものかもしくはサブ帯域(SB)に対するものかによって、様々な報告モードを定義することができる。
CQI計算
以下では、下りリンク受信端が端末である場合を仮定してCQI計算について具体的に説明する。しかし、本発明で説明する内容は、下りリンク受信主体としての中継機にも同様に適用することができる。
端末がCSIを報告する時にCQIを計算するベースとなるリソース(以下では、参照リソース(reference resource)と称する)を設定/定義する方法について説明する。まず、CQIの定義についてより具体的に説明する。
端末の報告するCQIは、特定のインデックス値に対応する。CQIインデックスは、チャネル状態に対応する変調方式、コードレートなどを示す値である。例えば、CQIインデックスおよびその解釈は、次の表3のように与えることができる。
Figure 0006228216
時間および周波数で制限されない観察に基づいて、端末は、上りリンクサブフレームnで報告されるそれぞれのCQI値に対して、上記の表3のCQIインデックス1乃至15のうち、所定の要件を満たす最高のCQIインデックスを決定することができる。所定の要件は、当該CQIインデックスに対応する変調方式(例えば、MCS)および送信ブロックサイズ(TBS)の組合せで、CQI参照リソースと呼ばれる下りリンク物理リソースブロックのグループを占めるシングルPDSCH送信ブロックが、0.1(すなわち、10%)を越えない送信ブロックエラー確率で受信されるものと定めることができる。CQIインデックス1さえ上記の要件を満たさない場合には、端末は、CQIインデックス0に決定することができる。
送信モード9(最大8レイヤまでの送信に対応する)およびフィードバック報告モードの場合に、端末は、CSI−RSのみに基づいて、上りリンクサブフレームnで報告されるCQI値を計算するためのチャネル測定を行うことができる。他の送信モードおよび対応する報告モードでは、端末はCRSに基づいてCQI計算のためのチャネル測定を行うことができる。
下記の要件を全て満たす場合に、変調方式および送信ブロックサイズの組合せは、一つのCQIインデックスに対応しうる。すなわち、関連付けられた送信ブロックサイズテーブルによってCQI参照リソースにおけるPDSCH上の送信に関して上記の組合せがシグナリングされること、変調方式が当該CQIインデックスによって指定されること、並びに、送信ブロックサイズおよび変調方式の組合せが上記参照リソースに適用される場合に、当該CQIインデックスによって指定されるコードレートに一番近い有効チャネルコードレートを有すること、がこれらの要件に該当する。送信ブロックサイズおよび変調方式の組合せの2個以上が、当該CQIインデックスによって指定されるコードレートに同程度で近い場合には、送信ブロックサイズが最小である組合せに決定されてもよい。
CQI参照リソースは、次のように定義される。
周波数領域において、CQI参照リソースは、導出されたCQI値に関連付けられた帯域に対応する下りリンク物理リソースブロックのグループとして定義される。
時間領域において、CQI参照リソースは、シングル下りリンクサブフレームn−nCQI_refとして定義される。ここで、周期的CQI報告の場合には、nCQI_refは、4以上の値のうち、最小の値であるととともに、下りリンクサブフレームn−nCQI_refが有効である下りリンクサブフレームに対応する値に決定される。非周期的CQI報告の場合には、nCQI_refは、上りリンクDCIフォーマット(すなわち、上りリンクスケジューリング制御情報を端末に提供するためのPDCCH DCIフォーマット)におけるCQI要求に対応する(または、CQI要求が受信された)有効な下りリンクサブフレームと同じ下りリンクサブフレームが、CQI参照リソースとして決定される。また、非周期的CQI報告の場合に、nCQI_refは4であり、下りリンクサブフレームn−nCQI_refは有効な下りリンクサブフレームに対応し、ここで、下りリンクサブフレームn−nCQI_refは、任意の接続応答グラント(random access response grant)におけるCQI要求に対応する(または、CQI要求が受信された)サブフレーム以降に受信されてもよい。ここで、有効な下りリンクサブフレームとは、当該端末に対して下りリンクサブフレームとして設定され、送信モード9以外はマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast Broadcast Single Frequency Network;MBSFN)サブフレームではなく、DwPTSの長さが7680*Ts(Ts=1/(15000×2048)秒)以下である場合にDwPTSフィールドを含まず、そして、当該端末に対して設定された測定ギャップに属しない下りリンクサブフレームを意味する。CQI参照リソースのための有効な下りリンクサブフレームがない場合、上りリンクサブフレームnでCQI報告は省略されてもよい。
レイヤ領域でCQI参照リソースは、CQIが前提とする任意のRIおよびPMIとして定義される。
CQI参照リソースで端末がCQIインデックスを導出するために次の事項を仮定することができる。(1)下りリンクサブフレームにおける先頭の3 OFDMシンボルは、制御シグナリングの用途に用いられる。(2)1次同期信号、2次同期信号または物理放送チャネルによって用いられるリソース要素はない。(3)非MBSFNサブフレームのCP長を有する。(4)冗長バージョンは0である。(5)チャネル測定のためにCSI−RSが用いられる場合、PDSCH EPREとCSI−RS EPREとの比率は、上位層によってシグナリングされる所定の値を有する。(6)送信モード別に定義されたPDSCH送信方式(シングルアンテナポート送信、送信ダイバーシチ、空間多重化、MU−MIMOなど)が当該端末に対して現在設定されている(デフォルトモードであってもよい)。(7)チャネル測定のためにCRSが用いられる場合、PDSCH EPREとCRS EPREとの比率は所定の要件によって決定されうる。CQI定義に関するより具体的な事項は、3GPP TS 36.213を参照されたい。
要するに、下りリンク受信端(例えば、端末)は、現在CQI計算を行う時点を基準に過去の特定の単一サブフレームをCQI参照リソースとして設定し、当該CQI参照リソースで基地局からPDSCHが送信された時、そのエラー確率が10%を越えない条件を満たすようにCQI値を計算することができる。
協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point:CoMP)
3GPP LTE−Aシステムの拡張システム性能要求条件に応じて、CoMP送受信技術(co−MIMO、協調(collaborative)MIMOまたはネットワークMIMOなどと表現されることもある)が提案されている。CoMP技術は、セル境界(cell-edge)に位置している端末の性能を向上し、平均セクタスループット(throughput)を増加させることができる。
一般に、周波数再利用ファクタ(frequency reuse factor)が1であるマルチセル環境で、セル間干渉(Inter-Cell Interference;ICI)によって、セル境界に位置している端末の性能と平均セクタスループットとが減少することがある。このようなICIを低減するために、既存のLTEシステムでは、端末固有電力制御による部分的周波数再利用(Fractional Frequency Reuse;FFR)などの単純な受動的方式を用いて、干渉によって制限を受けている環境でセル境界に位置している端末が適切なスループット性能を有するようにする方法が適用されてきた。しかし、セル当たりの周波数リソースの使用を減らすより、ICIを低減したり、ICIを端末が所望する信号として再利用することが一層好ましいだろう。このような目的を達成するために、CoMP送信方式を適用することができる。
下りリンクで適用可能なCoMP方式は、大きく、ジョイントプロセシング(Joint Processing;JP)方式と調整スケジューリング/ビームフォーミング(Coordinated Scheduling/Beamforming;CS/CB)方式とに分類できる。
JP方式は、CoMP協調単位のそれぞれのポイント(基地局)でデータを用いることができる。CoMP協調単位は、協調送信方式に用いられる基地局の集合を意味する。JP方式は、ジョイント送信(Joint Transmission)方式と動的セル選択(Dynamic cell selection)方式とに分類できる。
ジョイント送信方式とは、PDSCHが一度に複数のポイント(CoMP協調単位の一部または全部)から送信される方式のことをさす。すなわち、単一端末に送信されるデータを複数の送信ポイント(Transmission Point;TP)から同時に送信することができる。ジョイント送信方式によれば、コヒーレントに(coherently)またはノンコヒーレントに(non-coherently)受信信号の品質を向上させることができ、かつ、他の端末に対する干渉を能動的に消去することができる。
動的セル選択方式とは、PDSCHが一度に(CoMP協調単位の)一つのポイントから送信される方式のことを指す。すなわち、特定の時点で単一端末に送信されるデータは一つのポイントから送信され、その時点で協調単位内の他のポイントは当該端末に対してデータ送信を行わない。ここで、当該端末にデータを送信するポイントを動的に選択することができる。
一方、CS/CB方式によれば、CoMP協調単位が単一端末に対するデータ送信のビームフォーミングを協調的に行うことができる。ここで、データはサービングセルのみで送信されるが、ユーザスケジューリング/ビームフォーミングは、当該CoMP協調単位におけるセルの調整によって決定されうる。
一方、上りリンクでは、調整(coordinated)マルチポイント受信は、地理的に離れた複数のポイントの調整によって送信された信号を受信することを意味する。上りリンクにおいて適用可能なCoMP方式は、ジョイント受信(Joint Reception;JR)と調整スケジューリング/ビームフォーミング(coordinated scheduling/beamforming;CS/CB)とに分類できる。
JR方式は、PUSCHを介して送信された信号が複数の受信ポイントで受信されることを意味し、CS/CB方式は、PUSCHが一つのポイントのみで受信されるが、ユーザスケジューリング/ビームフォーミングはCoMP協調単位のセルの調整によって決定されることを意味する。
このようなCoMPシステムを用いると、端末は、マルチセル基地局(Multi-cell base station)から共同でデータのサポートを受けることができる。また、各基地局は、同一の無線周波数リソース(Same Radio Frequency Resource)を用いて一つまたは複数の端末を同時にサポートすることによって、システムの性能を向上させることができる。また、基地局は、基地局と端末との間のチャネル状態情報に基づいて空間分割多元接続(Space Division Multiple Access:SDMA)方法を行うこともできる。
CoMPシステムでサービング基地局および一つまたは複数の協調基地局はバックボーンネットワーク(Backbone Network)を通してスケジューラ(scheduler)に接続する。スケジューラは、バックボーンネットワークを通して、各基地局が測定しフィードバックした各端末と協調基地局との間のチャネル状態に関するチャネル情報を受け取って動作することができる。例えば、スケジューラは、サービング基地局および一つまたは複数の協調基地局に対して協調MIMO動作のための情報をスケジューリングすることができる。すなわち、スケジューラから各基地局に協調MIMO動作に関する指示を直接下すことができる。
上述した通り、CoMPシステムは、複数のセルを一つのグループにまとめて仮想MIMOシステムとして動作するものと見なすことができ、基本的に、CoMPシステムにはマルチアンテナを用いるMIMOシステムの通信方式を適用することができる。
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)
キャリアアグリゲーションを説明するに先立ち、LTE−Aで無線リソースを管理するために導入されたセル(Cell)の概念についてまず説明する。セルは、下りリンクリソースおよび上りリンクリソースの組合せとして理解できる。ここで、上りリンクリソースは必須の要素ではなく、よって、セルは、下りリンクリソース単独で構成されてもよく、または下りリンクリソースおよび上りリンクリソースで構成されてもよい。下りリンクリソースは、下りリンク成分搬送波(DownLink Component Carrier;DL CC)と、上りリンクリソースは上りリンク成分搬送波(UpLink Component Carrier;UL CC)と呼ぶことができる。DL CCおよびUL CCは、搬送波周波数(carrier frequency)として表現することができ、搬送波周波数は、当該セルにおける中心周波数(center frequency)を意味する。
セルは、プライマリ周波数(primary frequency)で動作するプライマリセル(Primary Cell;PCell)と、セカンダリ周波数(secondary frequency)で動作するセカンダリセル(secondary cell;SCell)と、に分類できる。PCellおよびSCellはサービングセル(serving cell)と呼ぶことができる。PCellは、端末が初期接続設定(initial connection establishment)過程を行ったり、接続再設定過程またはハンドオーバ過程で指示されたセルとすることができる。すなわち、PCellは、後述するキャリアアグリゲーション環境で制御関連の中心となるセルとして理解してもよい。端末は、自体のPCellでPUCCHの割当を受けて送信することができる。SCellは、RRC(Radio Resource Control)接続設定がなされた後に構成可能であり、追加の無線リソースを提供するために用いることができる。キャリアアグリゲーション環境でPCell以外の残りのサービングセルをSCellと見なすことができる。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションが設定されていないかまたはキャリアアグリゲーションをサポートしない端末の場合、PCellのみで構成されたサービングセルが一つだけ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態であるとともにキャリアアグリゲーションが設定された端末の場合、一つまたは複数のサービングセルが存在し、全サービングセルにはPCellおよび全SCellが含まれる。キャリアアグリゲーションをサポートする端末のために、ネットワークは、初期セキュリティ活性化(initial security activation)過程が開始された後、接続設定過程で初期に構成されるPCellに付加して一つまたは複数のSCellを構成することができる。
図10は、キャリアアグリゲーションを説明する図である。
キャリアアグリゲーションは、高い高速送信レートの要求に適合するために、より広い帯域を使用するように導入された技術である。キャリアアグリゲーションは、搬送波周波数が互いに異なる2個以上の成分搬送波(Component Carrier;CC)または2個以上のセルのアグリゲーション(aggregation(集約))として定義することができる。図10を参照すると、図10(a)は、既存のLTEシステムで一つのCCを用いる場合のサブフレームを示し、図10(b)は、キャリアアグリゲーションが用いられる場合のサブフレームを示している。図10(b)には、20MHzのCC3個が用いられて合計60MHzの帯域幅をサポートする例を示している。ここで、各CCは、周波数上で連続していてもよく、非連続でもよい。
端末は、下りリンクデータを複数のDL CCを介して同時に受信し、モニタリングすることができる。各DL CCとUL CCとの間のリンク(linkage)はシステム情報で示すことができる。DL CC/UL CCリンクは、システムにおいて固定的でもよく、半静的に(semi-statically(半固定的に、セミパーシステントに))構成されてもよい。また、システム帯域全体がN個のCCで構成された場合でも、特定の端末がモニタリング/受信できる周波数帯域はM(<N)個のCCに限定されてもよい。キャリアアグリゲーションに関する様々なパラメータは、セル固有(cell-specific)、端末グループ固有(UE group-specific)または端末固有(UE-specific)の方式で設定することができる。
図11は、クロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)を説明する図である。
クロスキャリアスケジューリングとは、例えば、複数のサービングセルのいずれか一つのDL CCの制御領域に、他のDL CCの下りリンクスケジューリング割当情報を全て含むこと、または、複数のサービングセルのいずれか一つのDL CCの制御領域に、該DL CCとリンクされている複数のUL CCに関する上りリンクスケジューリンググラント(grant)情報を全て含むことを意味する。
クロスキャリアスケジューリングに関して、搬送波指示子フィールド(Carrier Indicator Field;CIF)について説明する。CIFは、PDCCHを介して送信されるDCIフォーマットに含まれてもよく(例えば、3ビットサイズで定義される)、含まれなくてもよく(例えば、0ビットサイズで定義される)、含まれる場合、クロスキャリアスケジューリングが適用されることを示す。クロスキャリアスケジューリングが適用されない場合には、下りリンクスケジューリング割当情報は、現在下りリンクスケジューリング割当情報が送信されるDL CC上で有効である。また、上りリンクスケジューリンググラントは、下りリンクスケジューリング割当情報が送信されるDL CCとリンクされた一つのUL CCに対して有効である。
クロスキャリアスケジューリングが適用された場合、CIFは、いずれか一つのDL CCでPDCCHを介して送信される下りリンクスケジューリング割当情報に関連付けられたCCを示す。例えば、図11を参照すると、DL CC A上の制御領域におけるPDCCHを介してDL CC BおよびDL CC Cに関する下りリンク割当情報、すなわち、PDSCHリソースに関する情報が送信される。端末は、DL CC Aをモニタリングし、CIFからPDSCHのリソース領域および対応するCCを把握できる。
PDCCHにCIFが含まれるかまたは含まれないかは半静的に設定されてもよく、CIFは上位層シグナリングによって端末固有に活性化されてもよい。
CIFが非活性化(disabled)された場合に、特定のDL CC上のPDCCHは、該DL CC上のPDSCHリソースを割り当て、特定のDL CCにリンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てることができる。この場合、既存のPDCCH構造と同じコーディング方式、CCEベースのリソースマッピング、DCIフォーマットなどを適用することができる。
一方、CIFが活性化(enabled)された場合に、特定のDL CC上のPDCCHは、複数の集約されたCCのうち、CIFが示す一つのDL/UL CC上におけるPDSCH/PUSCHリソースを割り当てることができる。この場合、既存のPDCCH DCIフォーマットにCIFをさらに定義することができ、CIFは、固定した3ビット長のフィールドとして定義されてもよく、CIF位置がDCIフォーマットサイズに関わらずに固定されてもよい。この場合にも、既存のPDCCH構造と同じコーディング方式、CCEベースのリソースマッピング、DCIフォーマットなどを適用することができる。
CIFが存在する場合にも、基地局は、PDCCHをモニタリングするDL CCセットを割り当てることができる。これによって、端末のブラインドデコーディングの負担を減少させることができる。PDCCHモニタリングCCセットは、集約された全DL CCのうちの一部であり、端末は、PDCCHの検出/デコーディングを対応するCCセットのみで行うことができる。すなわち、端末に対してPDSCH/PUSCHをスケジューリングするために、基地局は、PDCCHをPDCCHモニタリングCCセット上でのみ送信することができる。PDCCHモニタリングDL CCセットは、端末固有、端末グループ固有、または、セル固有に設定することができる。例えば、図11の例のように3個のDL CCが集約される場合に、DL CC AをPDCCHモニタリングDL CCとして設定することができる。CIFが非活性化される場合、それぞれのDL CC上のPDCCHは、DL CC AにおけるPDSCHのみをスケジューリングすることができる。一方、CIFが活性化されると、DL CC A上のPDCCHは、DL CC Aはもとより、他のDL CCにおけるPDSCHもスケジューリングすることができる。DL CC AがPDCCHモニタリングCCとして設定される場合には、DL CC BおよびDL CC CにはPDCCHが送信されなくてもよい。
PDCCH処理
PDCCHをリソース要素上にマッピングするとき、連続した論理割当単位である制御チャネル要素(CCE)を用いる。1個のCCEは複数(例えば、9個)のリソース要素グループ(REG)を含み、1個のREGは、参照信号(RS)を除く状態で隣接した4個のREで構成される。
特定のPDCCHのために必要なCCEの数は、制御情報のサイズであるDCIペイロード、セル帯域幅、チャネルコーディングレートなどによって異なってくる。具体的には、特定のPDCCHのためのCCEの数を、下記の表1のように、PDCCHフォーマットによって定義することができる。
Figure 0006228216
PDCCHには4種類のフォーマットのいずれか一つを用いることができるが、それが端末には知らされない。そのため、端末にとってはPDCCHフォーマットを知らないまま復号をしなければならない。これをブラインドデコーディングという。ただし、端末が下りリンクに用いられる可能な全CCEを各PDCCHフォーマットに対してデコーディングすることは大きな負担となるため、スケジューラに対する制約とデコーディング試行回数とを考慮して探索空間(Search Space)を定義する。
すなわち、探索空間は、アグリゲーションレベル(Aggregation Level)上で端末がデコーディングを試みるべきCCEからなる候補(candidate)PDCCHのアグリゲーションである。ここで、各アグリゲーションレベルおよびPDCCH候補の数を下記の表2のように定義することができる。
Figure 0006228216
上記の表5からわかるように、4種類のアグリゲーションレベルが存在するので、端末は各アグリゲーションレベルによって複数の探索空間を有する。また、上記の表5に示すように、探索空間は、端末固有探索空間と共通探索空間とに区別できる。端末固有探索空間は特定の端末のためのものであり、各端末は、端末固有探索空間をモニタリングして(可能なDCIフォーマットによってPDCCH候補のアグリゲーションに対してデコーディングを試みて)、PDCCHにマスクされているRNTIおよびCRCを確認し、有効な場合、制御情報を取得することができる。
共通探索空間は、システム情報に関する動的スケジューリングやページングメッセージなどの場合を含む、複数の端末または全端末がPDCCHを受信する必要がある場合に用いる。ただし、共通探索空間は、リソース運用上、特定の端末のためのものとして用いられてもよい。また、共通探索空間は端末固有探索空間とオーバーラップしてもよい。
上述した通り、端末は探索空間に対してデコーディングを試みるが、このデコーディングを試みる回数は、DCIフォーマットおよびRRCシグナリングによって指示される送信モード(Transmission mode)によって決定される。キャリアアグリゲーションが適用されない場合、端末は共通探索空間に対してPDCCH候補数6個のそれぞれに対して2種類のDCIサイズ(DCIフォーマット0/1A/3/3AおよびDCIフォーマット1C)を考慮するので、最大12回のデコーディングを試みる必要がある。端末固有探索空間に対しては、PDCCH候補数(6+6+2+2=16)に対して2種類のDCIサイズを考慮するので、最大32回のデコーディングを試みる必要がある。したがって、キャリアアグリゲーションが適用されない場合、最大44回のデコーディングを試みる必要がある。
拡張(Enhanced)制御チャネル
拡張制御チャネルの一例として、E−PDCCH(Enhanced PDCCH)について説明する。
前述したDCIフォーマットに含まれる制御情報は、LTE/LTE−Aで定義されたPDCCHを介して送信されることを中心に説明したが、PDCCHではなく他の下りリンク制御チャネル、例えば、E−PDCCHにも適用可能である。E−PDCCHは、端末のためのスケジューリング割当などのDCIを運ぶ(carry)制御チャネルの新しい形態に対応し、セル間干渉調整(ICIC)、CoMP、MU−MIMOなどの方式を効果的にサポートするために導入できる。
このようなE−PDCCHは、既存のLTE/LTE−AシステムにおいてPDCCH送信のために定義される領域(例えば、図3の制御領域)以外の時間−周波数リソース領域(例えば、図3のデータ領域)に割り当てられるという点で、既存のPDCCHと区別される(以下では、既存のPDCCHを、E−PDCCHと区別するために、レガシPDCCH(legacy-PDCCH)と称する)。例えば、E−PDCCHのリソース要素へのマッピングは、時間領域では下りリンクサブフレームの先頭N(例えば、N≦4)個のOFDMシンボルを除いたOFDMシンボルにマッピングされ、周波数領域では半静的に割り当てられたリソースブロック(RB)のセットにマッピングされること、と表現できる。
また、E−PDCCHの導入と同様の理由で、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACK情報を運ぶ新しい制御チャネルとしてE−PHICHを定義でき、下りリンク制御チャネル送信に用いられるリソース領域に関する情報を運ぶ新しい制御チャネルとしてE−PCFICHを定義することもできる。このようなE−PDCCH、E−PHICHおよび/またはE−PCFICHを総称してEnhanced(拡張)−制御チャネルと呼ぶことができる。
EREG(Enhanced REG)をEnhanced−制御チャネルのリソース要素へのマッピングを定義するために用いることができる。例えば、一つの物理リソースブロック対(PRB pair)に対して、16個のEREG(すなわち、EREG 0からEREG 15)が存在しうる。一つの物理リソースブロック(Physical Resource Block;PRB)上でDMRS(DeModulation Reference Signal)がマッピングされたREを除いた残りのREに対して、0から15までの番号がつけられる。番号がつけられる順序は、まず、周波数の増加する順序に従い、続いて、時間の増加する順序に従う。例えば、iという番号がつけられたREが一つのEREG iを構成する。
Enhanced−制御チャネルは、1つまたは複数のECCE(Enhanced CCE)のアグリゲーション(aggregation(集約))を用いて送信することができる。それぞれのECCEは、1つまたは複数のEREGを含むことができる。ECCE当たりのEREGの数は、例えば、4または8であってもよい(通常CPの一般サブフレームの場合は4)。
Enhanced−制御チャネルに対して利用可能なECCEには、0からNECCE−1まで番号を付けることができる。NECCEの値は、例えば、1、2、4、8、16または32であってもよい。
Enhanced−制御チャネルの送信のために設定されたPRB対のREの数は、次の条件、i)、ii)およびiii)を満たすREの数として定義できる。i)PRB対における16個のEREGのいずれか一つのEREGの一部であること、ii)セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal;CRS)またはCSI−RS(Channel State Information-Reference Signal)のために用いられないこと、および、iii)Enhanced−制御チャネルが始まるOFDMシンボルのインデックス以上のインデックスを有するOFDMシンボルに属すること。
また、Enhanced−制御チャネルは、ローカル(localized)方式または分散(distributed)方式でREにマッピングされうる。Enhanced−制御チャネルは、次の条件a)乃至d)を満たすREにマッピングされうる。a)送信のために割り当てられたEREGの一部であること、b)物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast CHannel;PBCH)または同期信号(synchronization signal)の送信に用いられるPRB対の一部でないこと、c)CRSまたは特定のUEに対するCSI−RSのために用いられないこと、および、d)Enhanced−制御チャネルが始まるOFDMシンボルのインデックス以上のインデックスを有するOFDMシンボルに属すること。
Enhanced−制御チャネルの割当は、次のように行うことができる。基地局からの上位層シグナリングで端末に一つまたは複数のEnhanced−制御チャネル−PRB−セットを設定することができる。例えば、E−PDCCHの場合は、Enhanced−制御チャネル−PRB−セットがE−PDCCHのモニタリングのためのものであってもよい。
また、Enhanced−制御チャネルのREマッピングにはクロスインターリービング(cross interleaving)が適用されても、適用されなくてもよい。
クロスインターリービングが適用されない場合、一つのEnhanced−制御チャネルはリソースブロックの特定のセットにマッピングされてもよく、リソースブロックのセットを構成するリソースブロックの数はアグリゲーションレベル(aggregation level)1、2、4または8に対応できる。また、他のEnhanced−制御チャネルは、当該リソースブロックセットで送信されなくてもよい。
クロスインターリービングが適用される場合は、複数のEnhanced−制御チャネルが一緒に多重化およびインターリービングされて、Enhanced−制御チャネル送信のために割り当てられたリソースブロック上にマッピングされてもよい。すなわち、特定のリソースブロックセット上で複数のEnhanced−制御チャネルが一緒にマッピングされると表現することもできる。
DCIフォーマット1A
DCIフォーマット1Aとは、一つのセルにおける一つのPDSCHコードワードのコンパクト(compact)スケジューリングのために用いられるDCIフォーマットのことを指す。すなわち、DCIフォーマット1Aは、シングルアンテナ送信、シングルストリーム送信、または送信ダイバーシチ送信など、ランク1送信で用いられる制御情報を含むことができる。表6は、既存の3GPP LTE/LTE−A標準で定義するDCIフォーマット1Aの一例を表す。
Figure 0006228216
上記の表6のような制御情報を含むDCIフォーマット1Aは、PDCCHまたは拡張PDCCH(Enhanced PDCCH;EPDCCH)を介して基地局から端末に提供することができる。
DCIフォーマット1Aは、最も基本的な下りリンク送信(ランク1で一つのPDSCHコードワードを送信)をスケジューリングする情報を含む。したがって、ランク2以上および/または複数のコードワード送信などの複雑なPDSCH送信方式が正しく行われない場合、最も基本的なPDSCH送信方式をサポートするための用途(すなわち、フォールバック(fallback))に用いることができる。
QCL(Quasi Co-location)
QCまたは疑似コロケーション(Quasi Co-Located;QCL)関係は、信号に対する観点またはチャネルに対する観点で説明することができる。
一つのアンテナポート上で受信される信号の広域特性(large scale properties)を、他のアンテナポート上で受信される信号から類推(infer)できる場合に、これらの2つのアンテナポートはQCLされていると見なすことができる。ここで、信号の広域特性は、遅延拡散(delay spread)、ドップラシフト(Doppler shift)、周波数シフト(frequency shift)、平均受信電力(average received power)、受信タイミング(received timing)のうち一つまたは複数を含むことができる。
或いは、一つのアンテナポート上のシンボルが送信されるチャネルの広域特性を、他のアンテナポート上のシンボルが送信されるチャネルの特性から類推できる場合に、これらの2つのアンテナポートがQCLされていると見なすことができる。ここで、チャネルの広域特性は、遅延拡散(delay spread)、ドップラ拡散(Doppler spread)、ドップラシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)および平均遅延(average delay)のうち一つまたは複数を含むことができる。
本発明でQCまたはQCLという用語を使用するに当たり、上述した信号の観点かまたはチャネルの観点かについて区別しない。
端末は、QCLに対する仮定が成立するアンテナポート間には、実際には2つのアンテナポートがco−locatedされていなくても、co−locatedされていると仮定することができる。例えば、端末は、QCL仮定が成立する2つのアンテナポートが同一の送信ポイント(TP)に存在すると仮定することができる。
例えば、特定のCSI−RSアンテナポートと、特定の下りリンクDMRSアンテナポートと、特定のCRSアンテナポートと、がQCLされていると設定することができる。これは、特定のCSI−RSアンテナポートと、特定の下りリンクDMRSアンテナポートと、特定のCRSアンテナポートと、が一つのサービングセル(serving-cell)からのものである場合であってもよい。
また、CSI−RSアンテナポートと下りリンクDMRSアンテナポートとがQCLされていると設定されてもよい。例えば、複数のTPが参加するCoMP状況で、いずれのCSI−RSアンテナポートが実際にいずれのTPから送信されるかは端末に明示的に知らされない。この場合、特定のCSI−RSアンテナポートと特定のDMRSアンテナポートとがQCLされていることを端末に知らせることができる。これは、特定のCSI−RSアンテナポートと特定のDMRSアンテナポートとがいずれか一つのTPからのものである場合であってもよい。
このような場合、端末はCSI−RSまたはCRSを用いて取得したチャネルの広域特性情報を用いて、DMRSを用いたチャネル推定の性能を高めることができる。例えば、CSI−RSから推定されたチャネルの遅延拡散を用いて、DMRSから推定されたチャネルの干渉を抑制するなどの動作を行うことができる。
例えば、遅延拡散およびドップラ拡散に関して、端末はいずれか一つのアンテナポートに対する電力遅延プロファイル(power-delay-profile)、遅延拡散およびドップラスペクトル、ドップラ拡散推定結果を、他のアンテナポートに対するチャネル推定時に用いられるウィナーフィルタ(Wiener filter)などに同様に適用することができる。また、周波数シフトおよび受信タイミングに関して、端末は、いずれか一つのアンテナポートに対する時間および周波数同期(synchronization)を行った後、同一の同期を他のアンテナポートの復調に適用することができる。また、平均受信電力に関して、端末は、2個以上のアンテナポートにわたる参照信号受信電力(reference signal received power;RSRP)測定を平均することができる。
例えば、端末がPDCCH(もしくは、EPDCCH)を介して、特定のDMRSベースのDL関連DCIフォーマット(DMRS-based DL-related DCI format)(例えば、DCIフォーマット2C)でDLスケジューリンググラント情報を受信することがある。この場合、端末は、設定されたDMRSシーケンスを用いて該当のスケジューリングされたPDSCHに対するチャネル推定を行った後、データ復調を行う。例えば、端末が、このようなDLスケジューリンググラントから受け取ったDMRSポート設定が、特定のRS(例えば、特定のCSI−RS、特定のCRSまたは自体のDLサービングセルのCRSなど)ポートとQCLされていると仮定できるならば、端末は、当該DMRSポートを介したチャネル推定時に、上記の特定のRSのポートから推定した遅延拡散などの広域特性推定値をそのまま適用してDMRSベース受信の性能を向上させることができる。
これは、CSI−RSまたはCRSは、周波数ドメインで全帯域にわたって送信されるセル固有信号であり、端末固有に送信されるDMRSに比べてチャネルの広域特性をより正確に把握できるからである。特に、CRSは、サブフレームごとに全帯域にわたって相対的に高い密度でブロードキャストされる参照信号であるから、一般に、チャネルの広域特性に対する推定値は、CRSから安定してより正確に取得することができる。一方、DMRSは、スケジューリングされた特定のRBのみで端末固有に送信されるため、チャネルの広域特性の推定値の精度がCRSまたはCSI−RSに比べて劣る。また、端末に多数のPRBGがスケジューリングされた場合であっても、基地局が送信に用いたプリコーディング行列は物理リソースブロックグループ(PRBG)単位で変わることもあるため、端末に受信される有効チャネルはPBRG単位で変わることがある。そのため、広い帯域にわたってDMRSに基づいて広域チャネル特性を推定しても、その正確さが低下しうる。
一方、端末は、QCLされていない(non-quasi-co-located;NQC)アンテナポート(AP)に対しては、これらのAPが同一の広域チャネル特性を有すると仮定することができない。この場合、端末はタイミング取得および追跡(timing acquisition and tracking)、周波数オフセット推定および補償(frequency offset estimation and compensation)、遅延推定(delay estimation)、およびドップラ推定(Doppler estimation)などについてNQC AP別に独立して処理しなければならない。
QCLされているか否かは、下りリンク制御情報(例えば、DCIフォーマット2DのPDSCH REマッピングおよびQCL指示子(PDSCH RE Mapping and QCL Indicator;PQI)フィールド)を用いて端末に提供することができる。具体的には、QCL設定に対するパラメータセットが上位層によって予め設定されており、DCI 2DのPQIフィールドを用いてそれらのQCLパラメータセットの中から特定の一つのパラメータセットを示すことができる。
QC関連情報のシグナリング方法
本発明の一実施例では、CRS、CSI−RS、DMRSなどのRS間のQC仮定情報を基地局がシグナリングすることによって、端末のCSIフィードバックおよび受信処理性能を向上させることができる方法を提案する。
QC関連情報の上位層シグナリング方法
以下では、QC関連情報を上位層(例えば、RRC)シグナリングで設定する本発明の実施例について説明する。例えば、端末が上位層によって一つまたは複数のCSI−RS設定(configuration(s))をシグナリングされる際、それぞれのCSI−RS設定別に特定のRSとのQC仮定が可能か否かが知らされてもよい(ここで、特定のRSは、端末の特定のセル(例えば、DLサービングセルまたは隣接セル)のCRS、他のCSI−RSまたはDMRSであってもよい)。このように設定された端末は、それぞれのCSI−RS設定に基づくCSIフィードバックにおいて、報告する情報(例えば、RI、PMI、CQIなど)を計算/決定する際にこれらのQC仮定またはNQC仮定を適用することができる。
QC関連情報の上位層シグナリング方法の一例として、CSI−RSポートとCRSポートとの間のQC/NQCの適用による動作について説明する。
例えば、端末に複数のCSI−RS設定がシグナリングされることがある。以下の説明で、CSI−RS設定はCSI−RSリソース(resource)として理解されてもよい。例えば、端末は、CSI−RS設定1(以下では、“CSI−RS1”と表記)およびCSI−RS設定2(以下では、“CSI−RS2”と表記)を上位層によってシグナリングされることがある。また、CSI−RS1はDLサービングセルCRSとのQCを仮定してもよいことと、CSI−RS2はDLサービングセルCRSとのNQCを仮定してもよいことと、が上位層によってシグナリングされてもよい。
この場合、端末は、DLサービングセルCRSとのQC仮定が可能なCSI−RS1を用いるCSI計算について、次のような仮定に基づくことができる。端末は、CSIを計算する際、DMRSベースのPDSCHを受信する場合を仮定してデータ復調時に所定のエラー率を越えないRI、PMI、CQIなどを計算/決定できるが、このとき、当該PDSCH DMRSポートとDLサービングセルCRSとがQC関係であることを仮定した場合、データ復調時の10%以下のFERを達成できるRI、PMI、CQIなどを計算することができる。また、CSI−RS1を用いるCSI計算において、CSI−RS configurationに含まれるPc値(上記の表2のパラメータp_Cを参照)に、上記DLサービングセルCRSを考慮した所定のスケーリング(scaling)を適用する方式でQC仮定を反映することもできる。
一方、端末は、CSI−RS2がDLサービングセルCRSとNQC関係にあると設定されたため、CSI−RS2を送信したTPからDMRSベースPDSCHを受信する場合を仮定してRI、PMI、CQIを計算/決定する際、当該PDSCH DMRSポートとDLサービングセルCRSとのQC仮定を適用しない。すなわち、QCを仮定せずに、DMRSベースPDSCHを用いたデータ復調時の10%以下のFERを達成できるRI、PMI、CQIなどを計算/決定することができる。例えば、QC仮定を適用できる場合に比べてより低い(すなわち、よりロバストな送信が予想される)MCSレベル、CQI、RI値などを計算/決定し、それを基地局に報告することができる。
QC関連情報の上位層シグナリング方法の追加の例示として、特定のCSI−RS設定のCSI−RSポートとは異なるCSI−RS設定のCSI−RSポートとのQC/NQC仮定の適用を示す情報が上位層シグナリングに含まれてもよい。
例えば、CSI−RS設定別に所定のロケーション(location)情報を含み、同一のロケーション値を有するCSI−RS間には互いにQCを仮定してもよいと解釈するシグナリング方法を提案する。該ロケーション情報はNビットサイズを有することができる。例えば、L×M個のアンテナを含む2次元URA(Uniform Rectangular Antenna array)を具備した基地局で3次元ビームフォーミングを行う場合を仮定することができる。この場合、基地局は、一つの端末に対して、2次元URAによって構成される複数のCSI−RS設定間にQC関係を有することを知らせることができる。これによって、端末は、一つのCSI−RS設定の特定のCSI−RSポートに対して測定された広域チャネル特性(例えば、遅延拡散、ドップラ拡散、周波数シフト、受信タイミングなど)の一部または全部を、他のCSI−RS設定のCSI−RSポートに対して適用することができる。これによって、端末のチャネル推定の複雑さを大幅に減少させることができる。ただし、互いに異なるCSI−RS設定に対して広域チャネル特性のうち平均受信電力がQC関係にあると仮定すると、3次元ビームフォーミングの利得を十分に受けることができないので、平均受信電力を決定する際には、互いに異なるCSI−RS設定に属したCSI−RSポートに対してはNQC関係であると仮定してもよい。
追加の例示として、CSI−RS設定別にフラグビット(flag bit)が含まれてもよい。フラグビットがトグル(toggle)される度に、QC仮定が適用される同一グループに属するか否かを示すことができる。例えば、フラグビットの値がトグルされる場合(すなわち、以前のCSI−RS設定のフラグビットの値に比べて当該CSI−RS設定のフラグビットの値が0から1に切り替わったり、1から0に切り替わった場合)には、以前のCSI−RS設定と異なるグループに属することを示し、フラグビットの値がトグルされない場合には、同一グループに属することを示すことができる。例えば、端末が合計5個のCSI−RS設定(CSI−RS1、CSI−RS2、…、CSI−RS5)をシグナリングされた場合に、CSI−RS1およびCSI−RS2ではフラグビットが‘0’であり、CSI−RS3およびCSI−RS4に対しては‘1’、CSI−RS5に対しては‘0’とトグルされた場合を仮定することができる。この場合、CSI−RS1とCSI−RS2との間にはQC仮定が可能であり、CSI−RS3とCSI−RS4との間にもQC仮定が可能であり、CSI−RS5は他のCSI−RSとQC関係にない(すなわち、NQC関係にある)ことを示すことができる。また、CSI−RS1またはCSI−RS2と、CSI−RS3またはCSI−RS4と、の間ではQC仮定が可能でないことがわかる。
追加の例示として、CSI−RS設定別に含まれているCSI−RSシーケンススクランブルシード値をXとすれば、X値が同一か否かによってQC仮定が適用されるか否かを暗黙的に(implicitly)示すことができる。例えば、CSI−RS設定別に含まれるX値が同一であれば、該当のCSI−RS設定間にはCSI−RSポートのQC仮定が適用されることを示すことができる。一方、CSI−RS設定別に含まれるX値が互いに異なる場合には、該当のCSI−RS設定間にはCSI−RSポートのNQC仮定が適用されることを示すことができる。ここで、X値は、端末固有に設定されるCSI−RS設定に含まれる値であるから、セル固有に与えられる物理セル識別子(PCI)とは独立的に設定される値であってもよく、仮想セル識別子(VCI)と呼ぶことができる。また、X値は、PCIと同様に0乃至503の範囲のいずれか一つの整数値を有することができるが、PCI値と同一でなくてもよい。
また、特定のCSI−RS設定に含まれたX値が特定のCRSポートのPCI値と同じ場合は、当該CSI−RS設定のCSI−RSポートと上記特定のCRSポートとの間でQC仮定が可能であることを暗黙的に示すことができる。一方、特定のCSI−RS設定に含まれたX値が特定のCRSポートのPCI値と異なる場合は、当該CSI−RS設定のCSI−RSポートと上記特定のCRSポートとの間にNQC仮定が適用されることを暗黙的に示すことができる。
追加として、CSI−RSスクランブルシーケンスシード値であるX値は、一つのCSI−RS設定内のCSI−RSポート別に個別に割り当てられてもよい。この場合、あるCSI−RSポートと他のRSポート(例えば、他のCSI−RS設定のCSI−RSポート、同一CSI−RS設定内における他のCSI−RSポートおよび/もしくはCRSポート)とのQC/NQC仮定が適用されるか否かは、それぞれのCSI−RSポートに対するX値(または、特定のCSI−RSポートに対するX値および特定のCRSのPCI値)が同一か否かによって暗黙的に示すことができる。
QC関連情報の上位層シグナリング方法の追加の例示として、特定のCSI−RS設定によるDMRSポートとのQC/NQC仮定の適用を示す情報が含まれてもよい。
例えば、CSI−RS設定別に特定のDMRSポートとのQC/NQC仮定の適用をRRCシグナリングで指定することができる。万一、全てのDMRSポートとのQC仮定の適用が可能なCSI−RS1が設定されると、端末は、CSI−RS1を用いた広域チャネル特性の推定値をDMRSベースのPDSCH受信時にも同様に適用することができる。このようなCSI−RS1が設定された端末は、基地局が半静的に(すなわち、上位層によって再設定されない限り)CSI−RS1を送信したTPから当該端末にPDSCHを送信するという意味であると解釈することもできる。特に、CoMPシナリオ4(すなわち、同一のセルIDを有する複数のTPからCRSが同時送信される状況)では、CRSを用いたTP固有のQC仮定を適用し難いため、CSI−RSポートとのQC仮定が設定されたDMRSポートの情報を端末に知らせ、DMRSベースの受信処理の性能を向上させることに活用することができる。
追加の例示として、端末にCSI−RS1およびCSI−RS2が設定された場合、CSI−RS1はDLサービングセルCRSとのQC仮定が適用され、CSI−RS2はDLサービングセルCRSとのNQC仮定が適用される場合を仮定する。この場合、端末は、DMRSポートにCSI−RS1およびDLサービングセルCRSの両方とのQC仮定が適用されるという半静的な指示を受けたと暗黙的に解釈して動作することができる。例えば、CSI−RS1がDLサービングセルCRSとのQC仮定が可能であると設定されたため、端末は、CSI−RS1に基づくCSIフィードバック時に、NQCを仮定する場合に比べてより高いMCSレベル、CQIなどのCSIフィードバック情報を報告することができる。したがって、基地局がCSI−RS1とDLサービングセルCRSとの間にQC仮定が適用されると設定すると、(基地局が他のシグナリングをしない限り)端末は、基地局が自体にDL送信をスケジューリングする際には、CSI−RS1を送信したTPがDMRSベースPDSCHを送信するようにするという一種の約束であると解釈することができる。これによって、端末は、QCの仮定されたCSI−RS1ベースのCSIフィードバック情報を報告し、実際のPDSCH受信もQC仮定を適用して行うことによって、受信処理の性能向上を期待することができる。
具体的には、CoMP測定セット(measurement set)における複数のCSI−RS設定のうち一つでもDLサービングセルCRSとのQC仮定が可能であるとされた場合、端末は、DMRSベースPDSCHの復調を行うに当たり、当該DMRSポートと自体のDLサービングセルCRSポートと(さらに、当該DLサービングセルCRSポートとのQC仮定が適用されるCSI−RSポートと)の間のQC仮定が可能であることが半静的に指示されたと暗黙的に解釈することができる。これによって、端末は、このようなDLサービングセルCRS、DMRS、CSI−RSポート間のQC仮定を考慮して受信処理を行うことができる。また、当該端末がCSIフィードバックを行う際にも、このようなQC仮定が適用された受信処理を仮定してCSIを生成する。例えば、端末がDMRSベースPDSCHを受信することを仮定し、当該DMRSポートとDLサービングセルCRSポートと(さらに、当該DLサービングセルCRSポートとのQC仮定が適用されるCSI−RSポートと)の間でQC関係を有すると仮定し、データ復調時に10%以下のエラー率を達成できるMCSレベル、CQI、RI、PMIなどを計算/決定してそれを報告することができる。
一方、CoMP測定セットにおける複数のCSI−RS設定がいずれもDLサービングセルCRSとのNQC仮定を適用することが設定された場合には、端末は、DMRSベースPDSCHの復調を行うに当たり、当該DMRSポートと自体のDLサービングセルCRSポートとの間にNQC仮定が適用されることが半静的に指示されたと暗黙的に解釈することができる。また、当該端末が受信処理を行うに当たり、当該CSI−RS設定のCSI−RSポートと他のRSポートとのQC仮定を適用してはならない。また、当該端末がCSIフィードバックを行う際にも、このようなNQC仮定が適用された受信処理を仮定してCSIを生成する。例えば、端末がDMRSベースPDSCHを受信することを仮定し、当該DMRSポートとDLサービングセルCRSポートとの間でNQC関係を有すると仮定し、データ復調時に10%以下のエラー率を達成できるMCSレベル、CQI、RI、PMIなどを計算/決定してそれを報告することができる。
追加の例示として、CSI−RS設定別にサブフレームインデックス情報が含まれ、当該サブフレームでDMRSベースPDSCHスケジューリングを受け取る場合に、当該DMRSポートと当該CSI−RSポートと(さらに、DLサービングセルCRSポートと)の間のQC/NQC仮定の適用がRRCシグナリングによって指定されてもよい。例えば、CSI−RS1は、偶数インデックスを有するサブフレームでDMRSポートとのQC仮定が可能であるとシグナリングされる場合、端末は、偶数インデックスのサブフレームでは、CSI−RS1のCSI−RSポートおよび/またはDLサービングセルCRSポートを用いた広域チャネル特性推定値の一部または全部を、DMRSベースPDSCH受信処理に同様に適用することができる。CSIフィードバックの場合には、端末が、QC仮定を考慮したCSIとNQC仮定を考慮したCSIとの両方を生成して報告することができる。或いは、CQIのみに対してQCである場合を仮定したCQIとNQCである場合を仮定したCQIとの両方を計算/決定して報告することもできる。
このようなシグナリングは、サブフレームビットマップまたはサブフレームインデックスセットの形態で提供することができる。例えば、サブフレームセット1は“DMRSポートとDLサービングセルCRSポートと”の間のQC仮定が可能であり、サブフレームセット2は“DMRSポートと特定のCSI−RSポートと”の間のQC仮定が可能であると設定されてもよい。或いは、サブフレームセット1は“DMRSポートとDLサービングセルCRSポートと”の間のQC仮定が可能であり、サブフレームセット2は“DMRSポートとDLサービングセルCRSポートと”の間のNQCを仮定しなければならないと設定されてもよい。
QC関連情報の動的シグナリング方法
以下では、QC関連情報を動的シグナリングを用いて設定する本発明の実施例について説明する。例えば、端末は、DMRSベースPDSCH送信に対するDL関連(または、下りリンクグラント)DCIを、PDCCH或いはEPDCCHを介して受信できるが、当該DMRSポートと他のRS(例えば、当該端末のDLサービングセルCRSまたはCSI−RS)ポートとのQC仮定の適用が可能か否かを示す情報が含まれてもよい。
QC関連情報の動的シグナリング方法の一例として、1ビットサイズの情報を用いて当該DMRSポートと、特定のRS(例えば、当該端末のDLサービングセルCRSまたはCSI−RS)ポートと、の間のQC仮定の適用が可能か否かのみを動的にシグナリングすることができる。これによって、CoMP動的ポイント選択(DPS)または動的セル選択方式によるPDSCHスケジューリングのためのDL関連DCIを提供する際、基地局は、QC仮定が可能なTPからのPDSCHがDPS方式で送信される場合には、QC仮定の適用が可能であることを動的に端末に示すことによって、端末の受信処理性能を高めることができる。
QC関連情報の動的シグナリング方法の追加の例示として、上位層(例えば、RRC層)シグナリングによって、“CSI−RSポートとDMRSポートとの間のQC対(pair)情報”、または、“CRSポートとDMRSポートとの間のQC−pair情報”を、複数の状態(state)を有する情報として半静的に予め設定しておき、DCIを用いてスケジューリンググラント情報を端末に提供する際に、これらの複数の状態のいずれか一つを動的に示す方式を適用することができる。例えば、N(例えば、N=2)個のビット状態のうち一つを動的にトリガし、ここで、それぞれの状態は、RRCによって予め設定されたRS間(inter-RS)QC−pair候補(例えば、CSI−RSおよびDMRS pair、または、CRSおよびDMRS pair)のうち一つに対応する。
例えば、N=2の場合、状態‘00’は、NQC(すなわち、DMRSポートは他のRSポートとのQC仮定が適用されないこと)を、状態‘01’は、DLサービングセルCRSポートとのQC仮定が可能であることを、状態‘10’は、RRC設定された第1セットのRS(例えば、特定のCSI−RSまたは特定のCRS)ポートとのQC仮定が可能であることを、状態‘11’は、RRC設定された第2セットのRSポートとのQC仮定が可能であることを示すと予め設定することができる。例えば、RRC設定された第1セットのRS間QC−pairは、“DMRSポートはCSI−RS1およびCSI−RS2のCSI−RSポートとのQC仮定が可能であること”を示すことができ、RRC設定された第2セットのRS間QC−pairは、“DMRSポートはCRSポートとのQC仮定が可能であること”を示すことができる。
また、QC情報とCRSレートマッチング(RM)パターン情報とがジョイントコーディングされてもよい。これによって、上記DCIフォーマットにおけるNビットフィールドは、“PDSCH REマッピングおよびQCL指示子フィールド”(略して、PQIフィールド)と呼ぶことができる。
例えば、N(例えば、N=2)個のビット状態は、下記の表7のように構成することができる。
Figure 0006228216
上記の表7で、“QC assumption with CSI−RS”項目は、特定の状態(‘00’、‘01’、‘10’、‘11’)を示す情報がDMRSベースPDSCH送信をスケジューリングするDL関連DCIに含まれるとき、当該DMRSポートといずれのCSI−RS設定との間にQC仮定の適用が可能かを示す。例えば、TP当たり一つずつの互いに異なるCSI−RSが事前にRRCシグナリングで端末に設定された場合を仮定することができる。ここで、特定のTPをインデックスn(n=0,1,2,…)を用いてTPnと称し、TPnに対応する設定されたCSI−RS設定をCSI−RSnと称することができる。ここで、TPという用語は、セル(cell)という意味と理解してもよい。また、CSI−RSnは、送信電力が0でない(non-zero power;NZP)CSI−RS設定であってもよい。
この場合、上記の表7で、状態‘00’は、TP1から送信されるCSI−RS1のCSI−RSポートと当該DMRSポートとの間でQC仮定が可能であることを意味できる。状態‘01’は、TP2から送信されるCSI−RS2のCSI−RSポートと当該DMRSポートとの間で、状態‘10’は、TP3から送信されるCSI−RS3のCSI−RSポートと当該DMRSポートとの間で、QC仮定が可能であることを意味できる。すなわち、基地局は、DL関連DCIを用いて‘00’、‘01’または‘10’のいずれか一つの状態を示すことによって、TP1、TP2またはTP3のいずれか一つのTPからのDPS方式PDSCH送信を動的にシグナリングすることができる。
また、上記の表7の“QC assumption with CSI−RS”項目を特定のTPから送信することを知らせるなどの形態でシグナリングすることもできる。例えば、特定のTPを示す識別子(例えば、PCI、VCIまたはスクランブルシーケンスシード値など)を用いて、DMRSとのQC仮定が適用されるCSI−RSを送信するTPを端末に知らせることもできる。
また、“QC assumption with CSI−RS”項目が特定のCSIプロセスを示すように用いることもできる。ここで、DPS方式のPDSCH送信では一つのCSIプロセスインデックスのみが指定されてもよく、JPまたはジョイント送信(JT)方式のPDSCH送信では複数のCSIプロセスインデックスが指定されてもよい。ここで、それぞれのCSIプロセスは、チャネル測定のためのCSI−RSリソースおよびCSI−干渉測定リソース(CSI-IM resource)と関連付けられてもよい。具体的には、一つのCSIプロセスは、所望の信号測定のための一つのNZP CSI−RSリソース、および、干渉測定のための一つの干渉測定リソース(IMR)との関連付けとして定義される。それぞれのCSIプロセスは、独立したCSIフィードバック設定を有する。独立したCSIフィードバック設定は、フィードバックモード(いずれの種類のCSI(RI、PMI、CQIなど)をいかなる順序で送信するか)、フィードバック周期およびオフセットなどを意味する。
このように“QC assumption with CSI process”を示すN(N=2)ビット情報がDMRSベースPDSCH送信をスケジューリングするDL関連DCIに含まれる場合、特定のCSIプロセスに関連付けられたNZP CSI−RSリソースおよびIMRのそれぞれに対して、DMRSとのQC仮定が適用可能か否かを知らせることができる。すなわち、NZP CSI−RSリソースおよびIMRの両方、NZP CSI−RSのみまたはIMRのみが、DMRSとのQC仮定の適用が可能か、それとも両方ともDMRSとNQCであるかに関する情報を個別に提供することができる。
ここで、IMRとDMRSとの間にQC仮定の適用が可能であるということは、DMRSベースの復調を行う際、ウィナー(Wiener)フィルタのようなMMSE(Minimum Mean Squared Error)フィルタなどの係数(coefficient)を決定するなどの受信処理において、IMRから推定されたパラメータ(例えば、干渉または雑音分散(variance)値)を活用することができることを意味でき、これによって、DMRSの復調性能を向上させることができる。
このようにCSIプロセスに属するNZP CSI−RSおよびIMRのそれぞれに対してDMRSとのQC仮定が可能か否かを個別に知らせることによって、より正確なチャネル推定性能を期待することができる。例えば、SU(Single User)−MIMO送信またはMU(Multiple User)−MIMO送信によって、IMRを用いて推定されたパラメータ(例えば、雑音分散値など)を、DMRSを用いたデータ復調時の受信処理に使用(例えば、MMSEフィルタなどの係数として使用)する時に誤差が発生しうるからである。すなわち、SU−MIMO送信の場合には、NZP CSI−RSリソースもMRもDMRSとのQC仮定の適用が可能であるため、データ復調性能の向上を期待することができる。しかし、MU−MIMO送信の場合には、NZP CSI−RSリソースとDMRSとの間のQC仮定の適用のみが可能であり、IMRとDMRSとの間にはNQC仮定が適用されること(すなわち、IMRを用いて測定された雑音分散値などをデータ復調時に再利用することが禁止されること)が好ましい。
したがって、上記の表7のそれぞれの状態に関連付けられた追加の1ビットサイズのフラグビットを定義し、その値が‘0’なら、NZP CSI−RSリソースとDMRSとの間のQC仮定のみを示すものとし、その値が‘1’なら、NZP CSI−RSリソースおよびIMRの両方とDMRSとの間のQC仮定を示すと定義することができる。或いは、追加のフラグビットの値が‘0’なら、MU−MIMO送信であることを示し、‘1’なら、SU−MIMO送信であることを示すと定義することもできる。或いは、このような追加のフラグビットの値が‘0’であれば、CSIプロセスインデックスとDMRSとの間のQC仮定の非活性化(すなわち、NQC仮定が適用されること)を示し、その値が‘1’であれば、CSIプロセスインデックスとDMRSとの間のQC仮定の活性化を示すと定義することもできる。
前述したようなQC情報の動的シグナリングのために定義されるNビット(例えば、N=2)の情報および/または追加の1ビットサイズのフラグ情報は、既存のDCIフォーマットで定義するフィールドを再利用することもでき、または、新しいビットフィールドをさらに定義することによって構成することもできる。ここで、追加の1ビットサイズのフラグ情報が、SU−MIMOかまたはMU−MIMOかによってQC仮定をスイッチングする用途に用いられる場合には、動的シグナリングに別のビットとして含まれず、上記Nビット情報が示す追加情報(すなわち、事前にRRCシグナリングによってNビット情報のそれぞれの状態が意味する情報)として半静的に設定されてもよい。
前述したように、上記の表7の例で、DPS方式のPDSCH送信においていずれのTPからの送信であるか(または、DMRSがいずれのRSとQCであると仮定するか)を示すことができる。これに加えて、上記の表7の状態‘11’の例のように、TP1およびTP2からのJT方式のPDSCH送信を示すこともできる。すなわち、上記の表7の例示のように、“QC assumption with CSI−RS”項目を“CSI−RS1、CSI−RS2”としてシグナリングしたり、TP1およびTP2に対応する識別子(例えば、PCI、VCI、またはスクランブルシーケンスシード値)としてシグナリングしたり、“CSI process1、CSI process2”などとシグナリングしたりすることができる。このようなシグナリング情報をDCIを用いて取得した端末は、これらのTPとのQC仮定の適用が可能であるという情報から、当該DMRSポートが複数のTPからの仮想DMRS形態で送信されることがわかり、それぞれのTPからの広域特性推定値の平均を算出する方式などでそれらのTPからの広域特性推定値を決定し、それを用いて受信性能を向上させることができる。
追加の例示として、上記のNビット情報の特定の状態(例えば、表7の状態‘11’)の“QC assumption with CSI−RS”項目を“non−QC(NQC)”に設定したり、使用不可(not available)に設定したり、または、空にしておくことによって、いかなるTPともQC仮定を適用してはならない旨のシグナリングを与えることもできる。これは、JTを指示するための用途などに用いることができる。例えば、JTの場合には、特定の一つのTPとのQC仮定情報のみを提供することが不適切であることもあるため、最初からNQC状態であると知らせることもできる。また、このように、使用不可または空にしておく形態のシグナリングの場合には、NQCであることが暗黙的に指示され、これによって、いかなるQC仮定も適用しないようにしたり、または、一定のデフォルト状態が適用されるようにすることもできる。例えば、デフォルト状態は、特定のDLサービングセルRS(例えば、DLサービングセルCRS、デフォルトTP(例えば、DLサービングTP)に対応するCSI−RS、または、特定のCSIプロセスに属したCSI−RSなど)とのQC仮定のみが可能な状態として定義されてもよい。
さらに、上記の表7の例示のように、当該PDSCH受信時に端末が仮定すべきCRSレートマッチング(RM)パターンに関する情報がシグナリングされてもよい。CRSRMパターンに関する情報は、CRSポート数、CRSv−shift(基本的なCRSパターン(図6参照)を基準に周波数軸方向でシフトされる値)、RMパターンが適用されるサブフレームセットなどを含むことができる。CRS RMパターンとは、CRSがマッピングされるREを除く残りのREにPDSCHがマッピングされることを仮定して、PDSCHシンボルを構成することを意味する。したがって、PDSCH受信側で正しくPDSCHを復調するためには、当該PDSCHがいずれのCRSパターンを考慮してレートマッチングされて送信されたかを正確に知る必要がある。
例えば、TPnが送信するCRS RMパターン情報をCRS−RMnとすれば、状態‘00’はTP1で送信するCRS RMパターンに関する情報を意味するCRS−RM1、状態‘01’はTP2で送信するCRS RMパターンに関する情報を意味するCRS−RM2、状態‘10’はTP3で送信するCRS RMパターンに関する情報を意味するCRS−RM3、をそれぞれシグナリングすることができる。すなわち、基地局は、状態‘00’、‘01’または‘10’のいずれか一つの状態を示すことによって、TP1、TP2またはTP3のいずれか一つのTPからのDPSによるPDSCH送信を動的にシグナリングすることができる。ここで、“QC assumption with CSI−RS”情報と併せてCRS RMパターン情報を提供することによって、特に、CoMPシナリオ3(すなわち、互いに異なるセルID(すなわち、PCI)を有する複数のTPからCRSが同時送信される状況)で、それぞれのCRS RMパターンをCRS−RMnの形態で正しく動的に示すことができる。
また、上記の表7の“RM pattern information”項目を特定のTPから送信することを知らせるなどの形態でシグナリングすることもできる。例えば、特定のTPを示す識別子(例えば、PCI、VCIまたはスクランブルシーケンスシード値など)を用いて、CRS RMパターンが何であるかを端末に知らせることもできる。
このように、上記の状態‘00’、‘01’または‘10’でDPS送信を動的に示すことができる。さらに、上記の表7の状態‘11’の例示のように、TP1およびTP2からのJTを示す方法として、“RM pattern information”項目を“CRS−RM1、CRS−RM2”としてシグナリングしたり、TP1およびTP2に対応する識別子(例えば、PCI、VCIまたはスクランブルシーケンスシード値など)を示したりすることもできる。このようなシグナリング情報をDCIから取得した端末は、例えば、CRS−RM1とCRS−RM2との和集合に対応する全てのREでは、PDSCHがレートマッチングされると仮定してPDSCH復調を行うことができる。すなわち、PDSCHを受信する端末の立場では、“RM pattern information”項目でCRS RMパターン情報が複数示された場合には、示されたCRS RMパターンのいずれか一つで示されたRE位置は、いずれもPDSCHがマッピングされていない(すなわち、PDSCH送信時にレートマッチングが行われていない)と仮定してPDSCH復調を行うことができる。
さらに、上記の表7の例示における“Flag for QC assumption with CRS”項目のように、“QC assumption with CSI−RS”項目で示す特定のCSI−RSnと、“RM pattern information”項目で示す特定のCRSポート(すなわち、PCI情報によって特定されるCRSポート)と、の間のQC仮定が適用可能か否かを示すフラグ指示情報が含まれてもよい。すなわち、特定の状態値(例えば、‘00’、‘01’、‘10’、‘11’)がトリガされ、その状態値が示す情報でフラグビットが活性化された場合(または、‘1’値を有する場合)、当該状態値が示すCSI−RSnのCSI−RSポートと、当該状態値が示すCRS−RMnのCRSポート(例えば、CRS−RMnが示すPCInまたはVCInなどから当該CRSポートがわかる)と、の間にQC仮定の適用が可能であることを示すと定義できる。一方、特定の状態値(例えば、‘00’、‘01’、‘10’、‘11’)がトリガされ、その状態値が示す情報でフラグビットが非活性化された場合(または、‘0’値を有する場合)、当該状態におけるCSI−RSnのCSI−RSポートと、当該状態におけるCRS−RMnが示すCRSポート(例えば、CRS−RMnが示すPCIn或いはVCInなどから当該CRSポートがわかる)と、の間にQC仮定を適用してはならないこと(すなわち、NQC関係であること)を示すと定義できる。
上記の表7の例を参照すると、状態‘00’および‘01’の場合には、“Flag for QC assumption with CRS”が‘1’に設定されるので、これにより、それぞれ、TP1またはTP2からのDPS送信を意味する。具体的には、状態‘00’でフラグビットが‘1’値に設定されると、CRS−RM1パターンによってPDSCHがレートマッチングされたと仮定し、CSI−RS1とDMRSポートとの間のQC仮定の適用が可能であり、CSI−RS1とPCI1ベースCRSポートとのQC仮定の適用も可能であると解釈される。状態‘01’でフラグビットが‘1’値に設定される場合、CRS−RM2パターンによってPDSCHがレートマッチングされたと仮定し、CSI−RS2とDMRSポートとの間のQC仮定の適用が可能であり、CSI−RS2とPCI2ベースCRSポートとの間のQC仮定の適用も可能であると解釈される。
このように、DMRSポートと特定のCSI−RSポートとの間のQC仮定の適用が可能か否かだけでなく、当該CSI−RSポートと特定のCRSポートとのQC仮定の適用が可能か否か(すなわち、上記の表7のフラグビットが示す情報)が端末にシグナリングされると、端末は、DMRSベースPDSCH復調を行う際に、QC仮定の適用が可能なCSI−RSポートだけでなく、RS密度が遥かに高い当該CRSポートから推定された広域チャネル特性(すなわち、より正確な広域チャネル特性)を用いることができる点で好ましい。
一方、上記の表7の例で、状態‘10’に対応する“Flag for QC assumption with CRS”は‘0’に設定され、これは、TP3からのDPS送信を意味し、ここで、CRS−RM3パターンによってPDSCHがレートマッチングされたことを仮定し、CSI−RS3とDMRSポートとの間のQC仮定の適用は可能であるが、CSI−RS3とPCI3ベースCRSポートとの間のQC仮定は適用してはならないと解釈される。
上記の表7の例で、状態‘11’に対応する“Flag for QC assumption with CRS”は‘1’に設定され、これにより、TP1およびTP2からのJT送信を意味し、CRS−RM1およびCRS−RM2パターンを全て考慮してPDSCHがレートマッチングされたと仮定し、CSI−RS1とPCI1ベースCRSポートとの間のQC仮定の適用が可能であり、CSI−RS2とPCI2ベースCRSポートとの間のQC仮定の適用も可能であると解釈される。
このように特定の状態値に対応する“QC assumption with CSI−RS”項目に複数のCSI−RSnが存在し、“RM pattern information”項目に複数のCRS−RMnが存在する場合には、所定の順序でCSI−RSnとCRS−RMnとの間にQC−pairが構成されると解釈できる。例えば、CSI−RS1とCRS−RM1との間にQC仮定が適用され、CSI−RS2とCRS−RM2との間にQC仮定が適用されると解釈できる。フラグビットが‘0’に設定された場合では、例えば、CSI−RS1とCRS−RM1との間のQC仮定が適用されず、CSI−RS2とCRS−RM2との間にQC仮定が適用されない(すなわち、いずれもNQC関係である)と解釈できる。或いは、それぞれのCSI−RSnとそれぞれのCRS−RMnとの間のQC/NQCの適用を個別に知らせる形態で“Flag for QC assumption with CRS”情報が構成されてもよい。
QC関連情報の動的シグナリング方法の追加の例示として、N(例えば、N=2)個のビット状態は、下記の表8のように構成されてもよい。
Figure 0006228216
上記の表8の例で、CRS−RM4(例えば、PCI4)は、TP1とTP2とがPCI4を共有(share)しているCoMPシナリオ4に対応できる。また、上記の表8の状態‘11’の場合のように、CRS RMパターン情報としてNo−CRS(すなわち、MBSFN)を示すこともできる。図3を参照すると、MBSFNサブフレームは、制御領域でCRSおよび制御チャネル(例えば、PDCCH)のみが送信され、データ領域ではCRSおよびPDSCHが送信されないサブフレームを意味する。JTの場合、MBSFNサブフレームのみでスケジューリングをするために、No−CRS(すなわち、MBSFN)が指定されてもよい。この場合、端末は、データ領域でCRSがないと解釈するので、PDSCHに対するレートマッチングを仮定するにあたって、CRSポートに対応するRE位置でPDSCHのレートマッチングが行われていない(すなわち、対応するREにPDSCHがマッピングされる)と仮定することができる。
上記の表7および表8を参照して説明したNビットサイズのフィールド(例えば、PQIフィールド)のそれぞれの状態には、DMRSスクランブルシード値x(n)(例えば、n=0、1)が事前に(例えば、RRCシグナリングによって)暗黙的にリンク(link)または結合(tie)されてもよい。この場合、2^N個の状態のうち、特定の一つの状態が動的シグナリングによって示されるとき、該状態値にリンクされたx(n)値のうちいずれの値が用いられるべきかは、別の動的指示パラメータ(例えば、スクランブル識別子値(nSCID))によって示されるなどのジョイントエンコーディング方式も可能である。
上記の表7の例で前述したようなジョイントエンコーディング方式を追加する場合、下記の表9のような例を考慮することができる。
Figure 0006228216
上記の表9の例で、x(n)の範囲は、PCI範囲と同様に0乃至503であってもよい。上記の表9では、それぞれの状態別に割り当てられたx(0)およびx(1)の例示値を示す。例えば、nSCID=1にリンク/結合されたx(1)の値として、いずれも同一値420を割り当てることができる。このように複数のTPから共通に使用する特定の識別子値を割り当てておき、nSCID=1が指示される場合、このような共有された識別子値を使用するようにすることによって、TP間のDMRS直交性が確保されるようにすることができる。また、上記の表9の例示のように、nSCID=0にリンク/結合されたx(0)の値は、それぞれの状態別に異なる値を割り当てることができる。これによって、TP固有VCI(または、スクランブルシード値)を用いてセル分割(cell-splitting)利得を得るようにすることができる。また、上記の表9の例で、状態‘11’に対するx(0)値を、他の状態に対するx(0)値と異なる値にすることによって、JTのための別のVCI(または、スクランブルシード値)を指定することもできる。
例えば、前述したようなQC情報およびCRS RMパターンに関する情報を示すNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)で、2^N個の状態のそれぞれに対してx(n)値が異なるようにリンク/結合されてもよい。このとき、DCIフォーマットにおける他のフィールドによってDMRSシーケンス生成のために用いられるnSCID値が動的に示されるが、このnSCID値によってx(n)値が暗黙的に決定される。例えば、nSCID=nであれば、x(n)(例えば、n=0または1)が指示される、と規則を定めておくことができる。このようなx(n)に関するジョイントエンコーディングにより、例えば、端末が上記2^N個の状態のうちの特定の状態が動的に指示される場合に、当該状態にリンクされたx(0),x(1)、…が決定される。さらに、別のフィールドで指示されるnSCID値によって、x(0),x(1),…のうち一つが最終的に決定/選択されてもよい。
QC動作方式(Behavior)
CoMP動作をサポートしない既存のシステム(例えば、3GPP LTEリリース−10(Rel-10)以前の標準に基づくシステム)におけるRSポート間のQC仮定は、事実上、暗黙的に一つの動作方式(behavior)として定義されたといえる。このような一つの動作方式を本発明ではBehavior Aと称し、Behavior Aは、CRS、CSI−RSおよびPDSCH DMRSが周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。これは、既存のシステムではCoMP動作を考慮せず、CRS、CSI−RSおよびPDSCH DMRSポートが全て一つのセルまたはTPから送信されることを当然に仮定しなければならなかったためである。
CoMP動作をサポートするシステムでは、QC仮定に対して他の動作方式(例えば、TP1のCSI−RS1とTP2のCSI−RS2とがQCであると仮定する動作方式など)が定義されてもよい。したがって、本発明では、複数のQC動作方式を適用可能なシステムにおいて、Behavior Aがデフォルト動作方式として定義される方法について提案する。すなわち、特定の条件を満たす場合に、端末は常にデフォルト動作方式であるBehavior Aに従うと定義できる。
例えば、特定のCSIプロセスインデックスに対しては、別にシグナリングされない限り、端末は常にBehavior Aを適用するように設定することができる。これは、端末に複数のCSIプロセスが設定された場合に、当該端末が少なくとも一つのCSIプロセスに対しては既存のシステム(Rel−10システム)と同じQC仮定に従って動作するようにし、既存のシステムと同じ性能を保障するようにするためである。例えば、CSIプロセスインデックス0に対しては常にBehavior Aが適用されるようにすることができる。この場合、CSIプロセスインデックス0に対して、例えば、CoMPシナリオ3の場合において、DLサービングセル/TPから送信されるCRSとのQC仮定を適用できる特定のCSI−RSリソースが設定されていてもよい。
また、デフォルト動作方式であるBehavior Aは、CoMP動作をサポートするシステム(例えば、3GPP LTE Rel−11以降の標準に基づくシステム)で定義される新しい送信モード(例えば、TM10)を除いて、既存のシステム(例えば、3GPP LTE Rel−10以前の標準に基づくシステム)で定義された送信モード(例えば、TM9)に対して適用されるように定義されてもよい。
CoMP動作をサポートするシステムのみに適用可能なQC動作方式は、次のように定義できる。
新しい送信モード(例えば、TM10)に対して適用されるDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2D)を介してDLグラントを受信する場合、端末は、新しいQC動作方式(以下、Behavior B)を仮定することができる。Behavior Bは、CRS、CSI−RS並びにPDSCH DMRS(および/もしくはEPDCCH DMRS)が遅延拡散、ドップラ拡散、ドップラシフト、平均利得、平均遅延のうち一つまたは複数に対して、次の例外事項を除いてはQCされていないと仮定することと定義できる。上記の例外事項は、PDSCH DMRS(および/またはEPDCCH DMRS)と、物理層シグナリング(例えば、PDCCH DCIを用いたシグナリング)によって指示される特定のCSI−RSリソースと、は、遅延拡散、ドップラ拡散、ドップラシフト、平均遅延のうち一つまたは複数に対して、QCされていると仮定できるということである。すなわち、Behavior Bの場合、基本的に、CRSと他のRS(例えば、CSI−RS、DMRS)との間ではQC仮定をしてはならないと設定され、DCIフォーマット2Dを介してDLグラントを受信する時、上記の表7、表8、表9の例示のように、動的シグナリングによって指示される特定のCSI−RSリソースのCSI−RSポートと、DCIフォーマット2DによってスケジューリングされるPDSCHのDMRSポートと、の間のQC仮定は適用されてもよいと理解することができる。
或いは、特定のCRSと特定のCSI−RSとの間のQC仮定の適用可能か否かも、上記の表7、表8、表9の例示のように(または、別のRRCシグナリングによって)シグナリングされてもよい。
DCIフォーマット2Dを介してDLグラントを受信する場合には、対応するPDSCH DMRSポートと特定のCSI−RSポートとの間でQC仮定が可能でありうる。さらに、RRCシグナリングを通して特定のCSI−RSポートと特定のCRSポートとの間のQC仮定の適用可能か否かが設定されてもよい。この場合には、DMRSポートとCSI−RSポートとCRSポートとの間全てでQC仮定が可能であるというシグナリングが与えられてもよい。このようなBehavior BがDCIフォーマット2Dに対して与えられてもよく、端末は、Behavior Bに従うQC仮定に基づいてデータ復調を行うことができる(例えば、他のRSから推定された広域特性をウィナーフィルタ係数を決定するのに反映するなど)。Behavior Bに従う場合、特定のCSI−RSと、CRSと、DMRSと、の間全てでQC仮定が可能であると指示されたときにも、Behavior Aとの大きな違いは、特定のCSI−RSと、CRSと、DMRSと、が必ずしもDLサービングセルからのものである必要がないということである。例えば、CRSは、DLサービングセルではなく隣接セルのCRSポートであってもよく、CSI−RSは、複数のCSI−RSリソースのうちいずれか一つが指示されてもよい。
ここで、周波数オフセット(または、ドップラシフト)に対して、端末はBehavior Bに設定されるとしても、初期(または、大体の(coarse))周波数オフセットをサービングセルCRSから推定し、特定の周波数範囲(例えば、[−N;+N]Hz)内でのみ当該指示されたCSI−RSから精密な(fine)周波数オフセットを推定するように設定されてもよい。例えば、当該CSI−RSの送信周期が5msであれば、その逆数である200Hzだけの周波数オフセット差をCSI−RSから不明瞭性(ambiguity)なく推定できるため、次のような端末動作を定義することができる。
端末は、(Behavior Bで)指示されたCSI−RSを用いて端末によって追跡された(tracked)ドップラシフト(および/またはドップラ拡散)がサービングセルに対する周波数オフセットの範囲(例えば、[−N;+N]Hz)内であると予想することができる。例えば、指示されたCSI−RSの周期が5msである場合には、N=100Hzである。例えば、指示されたCSI−RSの周期が10msである場合には、N=50Hzである。例えば、指示されたCSI−RSの周期が20msである場合には、N=25Hzである。例えば、指示されたCSI−RSの周期が40msである場合には、N=12.5Hzである。例えば、指示されたCSI−RSの周期が80msである場合には、N=6.25Hzである。要するに、指示されたCSI−RSがT[ms]の周期を有する場合、N=1/(kT)[Hz]と設定され、ここで、kは、例えば2であってもよい。
このような本発明の提案は、指示されたCSI−RSの周期が変化するのに応じて、UEが上記の周波数オフセット(または、ドップラシフトおよび/またはドップラ拡散)の推定のためにサービングセルCRSを基準に探索しなければならない周波数範囲を多様に定めるという意味を有する。ここで、指示されたCSI−RSは、上位層によって複数のCSI−RSリソースが設定された端末(例えば、TM10が設定された端末)の場合には、DCI(例えば、DCIフォーマット2D)によって指示されるDMRSとのQC仮定が可能な一つのNZP CSI−RSを意味できる。或いは、指示されたCSI−RSは、DCIフォーマット1Aの場合に、RRCで設定された特定のデフォルトCSI−RSであってもよい。
CSI−RS周期が5msである場合に比べて、周期が10msである場合には、端末が探索すべき範囲が半分に減る。すなわち、基地局はCSI−RS周期を大きく設定するほど、CSI_RSは、サービングセルのCRSとの周波数オフセットがより狭い範囲内で形成されなければならない。これに従って端末が動作できるようにすることによって、端末はより狭い探索範囲内でのみ周波数オフセットを推定することができる。このような探索範囲を外れる周波数オフセットを有するCSI−RS送信によって、端末がチャネル推定を正しく行うことができず、性能劣化が発生することを防止するように、基地局が上記のようなCRSとCSI−RSとの間の関係を保障しなければならない。
基地局の立場では、CRSを送信するTPのオシレータと上記指示されたCSI−RSを送信するTPのオシレータとの間の周波数オフセット(または、ドップラシフト)が、指示されたCSI−RSの周期T[ms]に従うN=1/(kT)値(例えば、k=2)による[−N;+N]Hzの範囲を満たさないと、当該CSI−RSの周期をT[ms]に設定できないことを意味できる。この場合、基地局は、T[ms]よりも小さい値の周期を有するCSI−RSを設定して送信しなければならない。
或いは、端末動作を統一するために、基地局は常にT1ms(例えば、T1=5)の周期を有するCSI−RSのみを、Behavior Bの場合に適用するCSI−RSとして設定するように制限することができる。この場合、端末は、指示されるCSI−RSの周期に関係なく、(Behavior Bで)指示されたCSI−RSを用いて、端末によって追跡された(tracked)ドップラシフト(および/またはドップラ拡散)がサービングセルに対する周波数オフセットの範囲([−N;+N]Hz、例えば、N=100)内であると予想できる。
或いは、基地局は、T1msの周期以外の他の周期を有するCSI−RSを設定できるが、端末が探索すべき周波数範囲は最小の範囲と定めることもできる。例えば、基地局は、T=5、10、20、40、80msの周期を有するCSI−RSを様々に設定できるが、N値は少なくとも最も狭い範囲(すなわち、T=80ms時のN=6.25Hz値)を常に保障するようにすることもできる。この場合、端末は、指示されるCSI−RSの周期に関係なく、(Behavior Bで)指示されたCSI−RSを用いて端末によって追跡された(tracked)ドップラシフト(および/またはドップラ拡散)がサービングセルに対する周波数オフセットの範囲([−N;+N]Hz、例えば、N=6.25)内であると予想できる。基地局がT=5、10msの周期を有するCSI−RSを様々に設定できる場合、最小限の探索周波数範囲を保障するためのN=50Hzに設定できる。すなわち、いかなる周期を有するCSI−RSが指示されるかにかかわらず、端末は特定の範囲[−N;+N]Hz内でのみ探索を行えばいいといえる。これによって、基地局は、端末の上記動作を保障できる周期を有するCSI−RSのみを、端末がBehavior Bで活用するように設定することができる。
一方、新しい送信モード(例えば、TM10)を適用可能なシステムでも、システム性能が低い場合や他の問題がある場合などに備えて安定的に動作できるように、デフォルト送信モードで動作することがサポートされなければならず、これをフォールバック(fallback)動作モードと称することができる。例えば、フォールバックDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1A)を介してMBSFNサブフレームでDLグラントを受信する場合には、端末はBehavior A’(すなわち、上記Behavior Aの変形動作方式)に従うことができる。Behavior A’は、CRS、CSI−RS並びにPDSCH DMRS(および/もしくはEPDCCH DMRS)が、遅延拡散、ドップラ拡散、ドップラシフト、平均利得、平均遅延のうち一つまたは複数に対して、次の例外事項を除いてはQCされていないと仮定することとして定義できる。上記例外事項は、CRS(例えば、DLサービングセルのCRSまたはRRCシグナリングによって指示される特定のCRS)とPDSCH DMRSとが、遅延拡散、ドップラ拡散、ドップラシフト、平均遅延のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。すなわち、Behavior A’の場合、基本的に、CSI−RSと他のRS(例えば、CRS、DMRS)との間にはQC仮定をしてはならないと設定でき、DCIフォーマット1Aを介してMBSFNサブフレームでDLグラントを受信するとき、特定のCRSポートとDCIフォーマット1AによってスケジューリングされるPDSCHのDMRSポート(例えば、DMRSポート7)との間には常にQC仮定が適用されてもよいと理解してもよい。
追加の例示として、Behavior A’が、特定のCSI−RSリソースインデックスn(例えば、n=0)とCRSとDMRSとの間でQC仮定を追加可能であることとして定義されてもよい。この場合、当該CSI−RSリソースのスクランブルシード値Xは常にPCIになるように制限されてもよい。或いは、端末動作の観点では、端末がCSI−RSリソースインデックスnがPCIと同一でないと予想(expect)することができないと表現されてもよい。或いは、上記の提案事項においてCSI−RSリソースに代えて、CSIプロセス(または、当該CSIプロセスに関連付けられた特定のCSI−RSリソース)が用いられてもよい。すなわち、Behavior A’は、特定のCSIプロセスi(例えば、i=0)とCRSとDMRSとの間でQC仮定がさらに可能であると表現されてもよい。端末はこのような仮定によってデータ復調を行う際、他のRSを用いて推定された広域チャネル特性を受信処理に適用(例えば、ウィナーフィルタ係数決定などに反映)することができる。
このようにBehavior A’がBehavior AまたはBとは異なる別のBehaviorとして定義されることによって、端末のデータ復調性能をより向上させることができる。具体的には、DCIフォーマット1AはフォールバックDCIフォーマットに対応し、これは、様々なRRC再設定が適用されている区間において不明瞭性(ambiguity)が発生しうる状況などで明確かつロバストな送信を可能にするために用いることができる。このようなDCIフォーマット1AがMBSFNサブフレームで受信された場合に、既存システム(例えば、Rel−10システム)ではDMRSポート7で復調を行うように定義されている。このとき、DMRSスクランブルシード値としてPCIを用いるようにすることができる。この場合、当該PCIを用いて生成されるCRSをブロードキャストするDLサービングセルCRSポートとDMRSとの間のQC仮定が適用されてもよい。したがって、CRSを用いて測定されるより正確な広域チャネル特性をデータ復調時にも用いることができ、データ復調性能を向上させることができる。
したがって、Behavior A’は、基本的に、CRSポートとDMRSポートとの間のQC仮定が可能となるようにすることができ、これに加えて、特定のCSI−RSリソースインデックス(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)または特定のCSIプロセスインデックス(例えば、CSIプロセスインデックス0)に属したCSI−RSポートとDMRSポートとの間のQC仮定が可能であるという情報を提供することができる。例えば、複数のTPが同一のセル識別子を用いるCoMPシナリオ4の場合に、CRSが同時に送信されるTPからCSI−RSも同時に送信される(すなわち、PCIによって生成された仮想CSI−RSが複数のTPから同時に送信される)形態で動作できる。
すなわち、Behavior A’は、基本的に、Behavior Aに比べて、CRSとDMRSとの間には常にQC仮定が可能であるという点では同一であるが、DMRSとのQC仮定の適用が可能なCSI−RSを指示する方式において異なると理解してもよい。すなわち、Behavior Aによれば、当該DMRSとのQC仮定が可能なCSI−RSをDCIで動的に指示できるが、Behavior A’によれば、当該DMRSとのQC仮定が可能なCSI−RSを半静的にRRCシグナリングによって指示したり、または、特定のCSI−RSリソースインデックス(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)を静的に設定したりすることができる。
Behavior A’に関する追加の例示として、Behavior A’は、CRSとDMRSとの間のQC仮定は不可能であり、特定のCSI−RSリソースインデックス(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)とDMRSとの間のQC仮定は可能であることとして定義されてもよい。このように定義されるBehavior A’はBehavior Bと略同様である。ただし、Behavior Bによれば、当該DMRSとQC可能なCSI−RSリソースをDCIで動的に指示できるのに対し、Behavior A’によれば、当該DMRSとのQC仮定が可能なCSI−RSを半静的にRRCシグナリングによって指示したり、または、特定のCSI−RSリソースインデックス(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)を静的に設定したりすることができる。
前述したようなBehavior A’に関する本発明の様々な例示において、特定のCSI−RSリソースインデックス(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)が静的または半静的に設定される代わりに、Behavior Bと同様に動的に指示されてもよい。例えば、MBSFNサブフレーム(または、MBSFNサブフレームの端末固有探索空間)で検出されるDCIフォーマット1Aの特定のフィールドを用いて、当該DMRSポートとのQC仮定の適用が可能なCSI−RSリソース(または、CSIプロセス)に属したCSI−RSポートを指示することができる。このような場合には、MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受ける場合にも、DCIフォーマット2Dを介してDLグラントを受ける場合にもBehavior Bが適用されるようにすることもできる。或いは、MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受ける場合や、TM9以下のTMに対してはいずれもBehavior Aが適用されるようにし(この場合、CSI−RSリソースは半静的にRRCシグナリングされたり、特定のCSI−RSリソースインデックスが静的に適用されてもよい)、DCIフォーマット2DでDLグラントを受ける場合のみ、Behavior Bが適用されるようにしてもよい。
一方、Behavior Aの定義でCSI−RSが除外されてもよい。すなわち、Behavior Aは、CRSとPDSCH DMRSとが、周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。CSI−RSに対するQC仮定が除外されたことは、CoMPシナリオ4のように、CRSは複数のTPから同時にSFN形態で送信されるが、CSI−RSは当該TPで同時にSFN形態で送信しないように動作することをサポートするためである。すなわち、Behavior AでCRSとDMRSとの間のQC仮定だけでもデータ復調に役立つ広域特性推定値に十分に反映でき、CRSに比べて相対的に密度の低いCSI−RSを用いて測定されたチャネル特性がDMRSベースのデータ復調の性能を大きく向上させることはないと見なされるため、CSI−RSとDMRSとの間のQC仮定は除外されてもよい。
また、このようにCSI−RSを排除したBehavior Aは、端末にいかなるCSI−RSリソースも設定されない場合(例えば、TDDシステム、相互的(reciprocity)システムなど)に適用されてもよい。一方、端末にCSI−RSリソースが設定される場合には、最初に説明したBehavior Aによって、CRSとCSI−RSとDMRSとの間の全てのQC仮定が適用されてもよい。このようなBehavior Aは、特定のTM(例えば、TM1乃至TM9、またはTM1乃至TM8)のみに対して適用されるように限定することもできる。
CSI−RSリソースが設定された否かによるBehavior Aは、次の通り表現できる。すなわち、Behavior Aは、CRS、CSI−RS(if configured(設定された場合))およびPDSCH DMRSは、周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。すなわち、CSI−RSに対してはif configuredという条件を与えることによって、前述したCSI−RSリソースが設定されたか否かによるBehavior Aを簡略に表現することができる。
さらに、前述したBehavior A’として説明した事項をBehavior Aと統合すると、次のように定義できる。すなわち、Behavior Aは、CRS、CSI−RS(if only one CSI−RS resource is configured(一つのCSI−RSリソースのみが設定された場合))およびPDSCH DMRSが、周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。いい換えると、Behavior Aは、CRSとCSI−RS(CSI−RSが設定された場合なら、そして設定されたCSI−RSリソースの数が1であれば))とPDSCH DMRSとが、周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。いい換えると、Behavior Aは、CRS、CSI−RS(CSI−RSが設定された場合なら、そして設定されたCSI−RSリソースの数が1であれば(または、CSIプロセスの最大数に対するUEの性能Pが{1}であれば))およびPDSCH DMRSが、周波数シフト、ドップラ拡散、受信タイミング、遅延拡散のうち一つまたは複数に対してQCされていると仮定することとして定義できる。
このようにCSI−RSに対してはif one CSI−RS resource is configuredと同じ意味を有する条件を与えることによって、前述したCSI−RSリソースが設定されたか否かによるBehavior Aを簡略に表現することができる。これによって、端末に一つのCSI−RSリソースが設定された場合にのみ、CRSとCSI−RSとDMRSとの間にQC仮定を適用することができる。端末にいかなるCSI−RSリソースも設定されなかった場合(例えば、TDDシステム)や2個以上のCSI−RSリソースが設定された場合(例えば、TM10)には、CRSとDMRSとの間のQC仮定のみを適用でき、CSI−RSとのQC仮定は適用しない。
このように、CSI−RSに対するQC仮定を除外する場合を包括する方式としてBehavior Aを定義すれば、このように定義されたBehavior Aは、TM10においてMBSFNサブフレーム上でDCIフォーマット1Aを通してDLグラントを受信する場合にも、同様に、適用されると整理できる。一方、TM10のみでDCIフォーマット2Dを介してDLグラントを受信する場合にのみ、Behavior Bが適用されるとすることができる。
前述した提案事項のうち、MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受信する場合における端末のQC Behaviorは、非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受信する場合(または、非MBSFNサブフレームで端末固有探索空間上でDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受信する場合にのみ)にも同様に適用することができる。これは、既存のシステム(例えば、Rel−10以前のシステム)では非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントが受信される場合には、CRSベースのデータ復調を行うように定義されているが、新しいシステム(例えば、Rel−11以降のシステム)で新しいTM(例えば、TM10)における非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介して(または、非MBSFNサブフレームで端末固有探索空間上でDCIフォーマット1Aを介して)DLグラントを受信する場合には、MBSFNサブフレームにおける動作と同様に、DMRSベースのデータ復調が定義されうることを考慮したわけである。このように非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントが受信される場合にも、DMRS(例えば、DMRSポート7)ベースのデータ復調が定義される場合には、前述した本発明の実施例においてMBSFNサブフレームでDCIフォーマット1Aを介してDLグラントを受信する場合に関する説明を同様に適用することができる。
PDSCHシンボルの位置決定
前述した本発明の様々な実施例では、DCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)を用いて、QC仮定の適用が可能か否かに関する情報とPDSCH REマッピング関連情報とを動的に示すことについて説明した。これに加えて、本発明では、DCIフォーマット内のNビットフィールドを用いて、PDSCH開始シンボル(PDSCH start symbolまたはdata start symbol)(すなわち、PDSCHのマッピングが始まるOFDMシンボル)に関する情報をさらに示す方法について提案する。
すなわち、上位層によって2^N個のパラメータセットが端末に設定され、DCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)で2^N個のパラメータセットのいずれか一つが動的にシグナリングされるが、一つのパラメータセットのパラメータにはPDSCH開始シンボル情報が含まれてもよい。
一つのサブフレームのOFDMシンボルインデックスが0,1,2,…と与えられると仮定する。すなわち、通常CPサブフレームの場合、第一のスロット(または、スロットインデックスが0から始まる場合、偶数インデックスのスロット)のOFDMシンボルインデックスは、0、1、2、3、4、5、6であり、第二のスロット(または、スロットインデックスが0から始まる場合、奇数インデックスのスロット)のOFDMシンボルインデックスは、7、8、9、10、11、12、13である。拡張CPの場合、第一のスロット(または、偶数インデックスのスロット)のOFDMシンボルインデックスは0、1、2、3、4、5であり、第二のスロット(または、奇数インデックスのスロット)のOFDMシンボルインデックスは6、7、8、9、10、11である。一般には、OFDMシンボルインデックス0、1または2までPDCCHをマッピングできる。端末は、PDCCHシンボルがどこまで存在するかをPCFICHから知ることができる。PDSCH開始シンボルインデックスに関する別のシグナリングがないと、基本的には、PCFICHによって決定される最後のPDCCHシンボルインデックスの直後のシンボルインデックスがPDSCH開始シンボルインデックスとして決定される。
本発明では、PDSCH開始シンボル位置がPCFICH(すなわち、制御フォーマット指示子(Control Format Indicator;CFI)値)から決定されることとは別に、PDSCH開始シンボル情報をシグナリングする方法について提案する。例えば、PDSCH開始シンボル情報は、上記のQC仮定関連情報を指示するDCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)が指示する2^N個の状態別にそれぞれ提供されてもよい。または、2^N個の状態のうち複数の状態に対して共通に適用されるPDSCH開始シンボル情報がRRCシグナリングで設定されてもよい。
本発明では、サブフレームパターン(または、サブフレームセット)別にPDSCH開始シンボルインデックス情報を端末に知らせる方式を提案する。サブフレームセットは少なくとも2セット存在でき、このようなサブフレームセットに関する設定は、端末に予め知らせることができる。例えば、MBSFNサブフレームで構成された一つのセットと、非MBSFNサブフレームで構成された他のセットと、を設定することができる。この場合、MBSFNサブフレームに対して適用されるPDSCH開始シンボルインデックスと、非MBSFNサブフレームに対して適用されるPDSCH開始シンボルインデックスと、をそれぞれシグナリングできる。
追加の例示として、DCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)によって指示される2^N個の状態のそれぞれに対して(または、別のRRCシグナリングによって全ての状態に対して共通に適用される情報として)一つのPDSCH開始シンボルインデックス値(例えば、インデックスk)を提供することができる。また、基本的には、シグナリングされるk値によってPDSCH開始シンボルを決定するが、特定のサブフレームセット(例えば、MBSFNサブフレーム)では、k>KThresholdである場合には、k=KThresholdとして適用できる。すなわち、特定のサブフレームでは、シグナリングされるk値に、上限(KThreshold)が存在すると解釈することができる。いい換えると、k=min(KThreshold,K)であり、ここで、Kは、一般的なサブフレームで適用されるPDSCH開始シンボルインデックス値であり、kは、特定のサブフレームで端末が決定するPDSCH開始シンボルインデックス値である。
特定のサブフレームセットは、MBSFNサブフレームであってもよく、または非MBSFNサブフレームであってもよい。また、特定のサブフレームセットは、一つのサブフレームセットであってもよく、複数のサブフレームセットであってもよい。
例えば、KThreshold=3の場合、DCIフォーマットのNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)の特定の状態がk=4を示す場合を仮定する。端末は、非MBSFNサブフレームでは、シグナリングされた通り、PDSCH開始シンボルインデックスが4であると見なしてPDSCH復調を行う。一方、端末は、MBSFNサブフレームではk=KThreshold=3であると解釈し、これによってPDSCH開始シンボルインデックスが3であると仮定してPDSCH復調を行う。ここで、KThreshold=3は単なる例示であり、これに制限されない。KThreshold=0、1、2、3、4であってもよい。
上記の提案事項を整理して表現すると、端末は、一般的なサブフレーム(例えば、非MBSFNサブフレーム)では、RRCシグナリングされたPDSCH開始シンボルの候補の値、非クロスキャリアスケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つ(これをKとして表現する)を、PDSCH開始シンボルインデックス値として決定することができる。ここで、RRCシグナリングされたPDSCH開始シンボルの候補の値は、0またはリザーブされた値、1、2、3、4であってもよい(4は、システム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)。一方、特定のサブフレーム(例えば、MBSFNサブフレーム)では、特定のサブフレーム(例えば、MBSFNサブフレーム)におけるPDSCH開始シンボルインデックスkを、k=min(KThreshold,K)(例えば、KThreshold=2)に決定する。
追加の例示として、このように決定されたPDSCH開始シンボルが他の制御チャネル領域(例えば、DLサービングセル制御チャネル領域)と重なる場合には、当該制御チャネル領域の次のOFDMシンボルがPDSCH開始シンボルであると決定されるようにしてもよい。
例えば、非MBSFNサブフレームにおいて、PDSCH開始シンボル(すなわち、k)は、K値と、非クロススケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値またはクロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値(すなわち、P)と、のうちの最大値に決定できる(すなわち、k=max{K、P})。ここで、K値は、0もしくはリザーブされた値、1、2、3、4、(4は、システム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)、非クロスキャリアスケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つであってもよい。一方、DCIによって指示されるMBSFNサブフレームにおいて、PDSCH開始シンボル(すなわち、k)は、KThreshold値およびK値のうちの最小値と、P値と、のうちの最大値に決定することができる(すなわち、max{min(KThreshold,K),P})。
追加の例示として、サービングセルのPCFICHからPDSCH開始シンボルを決定することに関わらずにK値を定めるように修正することもできる。
例えば、非MBSFNサブフレームで、PDSCH開始シンボル(すなわち、k)は、K値およびP値のうちの最大値に決定できる(すなわち、k=max{K,P})。ここで、K値は、0またはリザーブされた値、1、2、3もしくは4(4は、システム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)のうちの一つであってもよい。一方、DCIによって指示されるMBSFNサブフレームで、PDSCH開始シンボル(すなわち、k)は、KThreshold値およびK値のうちの最小値と、P値と、のうちの最大値に決定してもよい(すなわち、max{min(KThreshold,K),P})。
前述したようにPDSCH開始シンボルを決定する方法は、TDDシステムにおいて特別サブフレーム(special subframe)の設定のうちDwPTSシンボル数が特定の値以下である場合には適用されないように制限することもできる。TDD特別サブフレームの設定は、例えば、8種類が定義でき、そのうち、DwPTSシンボルの数が3個以下である設定は、0番および5番の設定でありうる(詳細な事項はTS 36.211文書を参照)。すなわち、特定のシンボル数を超えるTDD特別サブフレーム設定にのみ、PDSCH開始シンボル情報に対してRRCシグナリングによって定められる値と、DCIシグナリングによって定められる値と、の間の優先順位に関する規則が適用されるようにすることができる。
追加の例示として、TDDシステムについては、DCIシグナリングのための2^N状態別にいずれのTDD特別サブフレーム設定に従うようにスケジューリングするかを知らせることもできる。
例えば、2^N個の状態別に独立したTDD特別サブフレーム設定が、RRCシグナリングによって設定されてもよい。DCIシグナリングを用いて、2^N状態のうちいずれの状態が現在スケジューリングされるPDSCH送信に対して適用されなければならないかを動的に示すことができる。特定の状態が指示され、この状態がいずれかの特別サブフレーム設定(例えば、特別サブフレーム設定6)を指示している場合、設定されている端末のDLサービングセルの特別サブフレーム設定を無視し、上記DCIシグナリングされる特別サブフレーム設定によってDwPTS領域のOFDMシンボル長だけのPDSCHが送信されるとオーバーライド(override)して解釈し、これに基づいてPDSCH復調を行うことができる。
DCIによって指示される特別サブフレーム設定が複数である場合、JT送信が行われてもよく、このような場合には、特別サブフレーム設定の積集合に対応するDwPTSシンボル(すなわち、特別サブフレーム設定でDwPTSが共通に存在するOFDMシンボル)上にPDSCH送信が常に存在すると解釈したり、和集合に対応するDwPTSシンボル(すなわち、特別サブフレーム設定のうちDwPTS領域が最も大きいものによるOFDMシンボル)上にPDSCH送信が存在すると解釈できる。
さらに、PDSCH終了OFDMシンボル(PDSCH last symbol、PDSCH ending symbolまたはdata last symbol、data ending symbol)情報を明示的に知らせることもできる。ここで、DCIシグナリングの2^N状態別に特別サブフレーム設定と共にPDSCH終了シンボル情報を知らせることもでき、または特別サブフレーム設定は知らせず、終了OFDMシンボル情報のみを知らせることもできる。
例えば、端末は、DCIシグナリングを通して指示される特別サブフレーム設定からDwPTS領域を決定でき、ここでPDSCH終了OFDMシンボル情報が明示的にさらに与えられる場合には、これによって、DwPTS領域における最後のいくつかのOFDMシンボルはPDSCH領域から除外されると決定してもよく、または、DwPTS領域に比べてより多いシンボルがPDSCH領域に含まれてもよい。すなわち、端末は、DCIシグナリングを通して特別サブフレーム設定が与えられても、PDSCH終了OFDMシンボル情報が与えられる場合には、PDSCH終了OFDMシンボルに基づいてPDSCH領域を決定することができる。
一方、DCIフォーマットのNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)によって指示される2^N状態別に特別サブフレーム設定を知らせる方式の代わりに、端末が、DLサービングセルの特別サブフレーム設定に従い、サービングセル以外の隣接セル/TPからのPDSCH送信であってもサービングセルの特別サブフレーム設定に従う、と端末は仮定することもできる。すなわち、端末は、DLサービングセルの特別サブフレーム設定と同じ設定であると仮定(assume)できると定義されたり、または、DLサービングセルの特別サブフレーム設定と異なる特別サブフレーム設定を予想することができないと定義されてもよい。同様に、端末は、特別サブフレームのDwPTSにPDSCHがスケジューリングされる場合には、当該PDSCHが、自体のDLサービングセル以外の他のセル/TPから送信されると予想することができない。
追加の例示として、特別サブフレームで(具体的には、DwPTSで)DLグラントが送信される時に、対応するDCIフォーマットにNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)は含まれないと定義されてもよい。このような場合は、非CoMP動作を意味でき、特別サブフレームではDLサービングセルからのPDSCH送信のみをスケジューリングできるという意味であってもよい。
前述した本発明の様々な実施例で、DCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)の2^N個の状態別に特別サブフレーム設定を知らせることによって、DwPTS領域の終了OFDMシンボルインデックスの範囲を端末に知らせることができる。また、PDSCH開始OFDMシンボルインデックスを決定するシグナリングも併せてDCIフォーマット内のNビットフィールド(例えば、PQIフィールド)の2^N個の状態別にRRCシグナリングによって提供することができる。すなわち、PDSCH開始OFDMシンボルインデックスを知らせる情報と、PDSCH終了OFDMシンボルインデックスを決定するためのTDD特別サブフレーム設定に関する情報と、が共に2^N個の状態別にRRC設定パラメータセットに含まれてもよい。これによって、端末は、DCIを介して動的にシグナリングされる状態値に対応するパラメータセットに含まれるPDSCH開始シンボルおよび/またはPDSCH終了シンボルを決定し、これによってPDSCH復調を正しく行うことができる。
EPDCCH関連PQIパラメータの適用
DMRSとCSI−RSとの間のQCL情報、PDSCH REマッピング(もしくは、CRS RMパターン(例えば、CRSポートの数、CRS周波数シフト、セル識別子など))情報、MBSFNサブフレーム設定に関する情報、NZP CSI−RS設定情報、送信電力が0である(Zero-Power;ZP)CSI−RS設定情報、TDD特別サブフレーム設定情報、PDSCH開始シンボル情報、および/または、PDSCH終了シンボル情報などは、一つのパラメータセット(もしくは、パラメータリスト)に含まれるPQIパラメータとして定義できる。このようなパラメータセットをPDSCH REマッピングおよびQCL指示子(PDSCH RE mapping and QCL indicator;PQI)パラメータセットと称することができる。複数の(例えば、2^N個の)PQIパラメータセットが上位層によって半静的に設定されてもよい。2^N個のPQIパラメータセットのうち一つのパラメータセットは、DCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット2D)内のNビットサイズのPQIフィールドの状態値(以下、“PQI状態値”と称する)によって動的に指示されてもよい。
また、このようなPQIパラメータセットに関する情報は、DCIフォーマット1Aによってスケジューリングされる場合に端末が従うべき情報として別にRRC設定されたパラメータセットの形態で半静的に設定されてもよい。或いは、DCIフォーマット1Aの場合に従うべきデフォルト情報としていずれのPQIパラメータセットが設定されてもよい。デフォルトPQIパラメータセットは、例えば、サービングセルの設定に従うようにしたものであってもよく、デフォルト設定として別に定義されてもよい。このようなDCIフォーマット1Aの場合に対するデフォルトPQIパラメータセットは、DCIフォーマット2Dの場合に関して上位層によって設定された複数のPQIパラメータセットのうちいずれか一つのパラメータセット(例えば、最も低いPQI状態値(例えば、‘00’)に対応するパラメータセット)(例えば、パラメータセット1)であってもよい。
EPDCCHを介してDCIフォーマット1Aに対応するスケジューリング情報が端末にシグナリングされてもよい。EPDCCHの場合には、EPDCCHセット別に適用される特定のPQIパラメータセットが上位層シグナリングによって設定されうる。EPDCCHセット(または、EPDCCH−PRB−set)は、例えば、ローカル方式EPDCCHマッピングRBセットまたは分散方式EPDCCHマッピングRBセットを意味する。
EPDCCHを介してDCIフォーマット1Aに対応するスケジューリング情報が端末にシグナリングされる場合、PQIパラメータの一つまたは複数が、事前にRRCシグナリングなどによってEPDCCHセット別に設定されてもよい。したがって、DCIフォーマット1AがいずれのEPDCCHセットを介して端末に送信されるかによって、当該EPDCCHセット別に設定(または、リンクまたはマッピング)されているRRC設定された(RRC-configured)パラメータセットに含まれたパラメータの一部または全部に、端末が従うように動作できる。より具体的には、端末は、事前に設定されたEPDCCHセットのそれぞれに対する探索空間でブラインドデコーディングを行い、ブラインドデコーディングの結果、成功的に検出されたDCIフォーマット1Aが存在する場合、当該探索空間を説明(describe)するEPDCCHセットにリンクされたRRC設定されたパラメータセットに含まれたパラメータの一部または全部に従う仮定を、当該DCIフォーマット1AによってスケジューリングされるPDSCH復調時に反映して受信処理を行うことができる。
このようにEPDCCHセット別に設定されたPQIパラメータに従うようにすることは、DCIフォーマット1AがTM10でEPDCCHを介して送信される場合にのみ適用されると限定してもよい。TM10の場合には、複数のEPDCCHセットが設定された場合に、それぞれのEPDCCHのセット別にPQIパラメータセットがRRC設定され、端末は、DCIフォーマット1Aが上記複数のEPDCCHセットのうちいずれのEPDCCHセットから検出されたかによって、当該EPDCCHセットに対応するRRC設定されたパラメータセットに含まれるパラメータの一部または全部に従う仮定を、当該DCIフォーマット1AによってスケジューリングされるPDSCH復調時に反映することができる。一方、TM1乃至TM9の場合には、複数のEPDCCHセットが設定された場合であっても、PQIパラメータセットに含まれるパラメータの一部または全部が上記複数のEPDCCHセットに共通に適用されるように設定されてもよい。端末は、当該DCIフォーマット1AがいずれのEPDCCHセットを介して受信およびデコーディングされたかにかかわらず、上記の共通に設定されたPQIパラメータセットに含まれるパラメータの一部または全部に従う仮定を、当該DCIフォーマット1AによってスケジューリングされるPDSCH復調時に反映して受信処理を行うことができる。
前述したEPDCCHセット固有にまたはEPDCCHセット共通にPQIパラメータセットがRRC設定される本発明の実施例に関する説明において、DCIフォーマット1Aを例に挙げているが、同一の例示がDCIフォーマット2Cまたは2Dに対して適用されてもよい。
また、レガシPDCCHを介して送信されるDCIに関するPQIパラメータセットと、EPDCCHを介して送信されるDCIに関するPQIパラメータセットが独立してRRC設定されてもよい。すなわち、レガシPDCCHを介して送信されるDCIのPQI状態値にマッピングされるPQIパラメータセットは、EPDCCHを介して送信されるDCIのPQI状態値にマッピングされるPQIパラメータセットとは別に設定されるため、互いに異なってもよい。
また、EPDCCHセット別にEPDCCHQC動作方式(behavior)が定義されてもよい。例えば、EPDCCHセット別にEPDCCH Behavior AまたはEPDCCH Behavior Bが適用されることがRRC設定されてもよい。ここで、EPDCCH Behavior Aは、EPDCCH DMRSとサービングセルCRSとの間のQCLを仮定する動作方式である。EPDCCH Behavior Bは、EPDCCH DMRSとCSI−RSとの間のQCLを仮定する動作方式である。また、複数のEPDCCHセット全てに対してEPDCCH Behavior AがデフォルトQC動作方式として設定され、それぞれのEPDCCHセット別に独立して特定のCSI−RSに対するEPDCCH Behavior Bが設定されてもよい。EPDCCH QC動作方式については、後で詳しく説明する。
さらに、EPDCCHセット別に、QCL動作方式だけでなく、PQIパラメータの一部または全部が設定されてもよい。この場合、いずれかのDCIの2^N個のPQI状態値に対応するようにRRC設定されたPQIパラメータセットの一部または全部が、EPDCCH自体のデコーディングに適用されるように設定されてもよい。例えば、レガシPDCCHを介して(もしくは、EPDCCHを介して)DCI(例えば、DCIフォーマット2D)が送信される場合に、該DCIの特定のPQI状態値に対応するようにRRC設定されたパラメータセットのパラメータの一部または全部が特定のEPDCCHセットにそのまま適用されうるように、それぞれのEPDCCHセット別に上記PQI状態値のうち特定の状態値によって指示されるPQIパラメータセットが設定されるようにすることができる。
すなわち、それぞれのEPDCCHセット別にRRC設定によって、上記PQI状態値のうち特定の状態値を指定することができる。また、該特定のPQI状態値が示すPQIパラメータ(DMRSとCSI−RSとの間のQCL情報、PDSCH REマッピング(または、CRS RMパターン(例えば、CRSポートの数、CRS周波数シフト、セル識別子など))情報、MBSFNサブフレーム設定に関する情報、NZP CSI−RS設定情報、ZP(Zero-Power)CSI−RS設定情報、TDD特別サブフレーム設定情報、PDSCH開始シンボル情報および/またはPDSCH終了シンボル情報など)の一部または全部がそのままEPDCCHデコーディング自体に適用されるようにすることができる。
例えば、上記PQIパラメータのうちZP CSI−RS設定情報によって、EPDCCH自体のREマッピングを決定し(すなわち、ZP CSI−RSが指示するREにはEPDCCHがマッピングされないという仮定の下に)、EPDCCHのデコーディングを行うことができる。
また、上記PQIパラメータのうちCRS RMパターン情報によって、EPDCCH自体のREマッピングを決定し、EPDCCHデコーディングを行うことができる。
また、上記PQIパラメータのうちMBSFNサブフレーム設定情報によって、EPDCCHが送信されるサブフレームがMBSFNサブフレームかまたは非MBSFNサブフレームかを決定し、これによってCRSがマッピングされるREが存在するか否かを決定し、最終的にEPDCCH自体のREマッピングを決定してEPDCCHデコーディングを行うことができる。
また、上記PQIパラメータのうちPDSCH開始シンボル情報に基づいてEPDCCH自体の開始シンボルを決定し、これによってEPDCCH自体のREマッピングを決定してEPDCCHデコーディングを行うことができる。例えば、PQIパラメータセットに含まれたPDSCH開始シンボル情報からPDSCH開始シンボル値kを決定できるが、このk値をそのままEPDCCHの開始シンボル値として適用することができる。ここで、EPDCCHの開始シンボルインデックス値kは、MBSFNサブフレームと非MBSFNサブフレームとに共通に適用されてもよい。或いは、非MBSFNサブフレームに対してはk=Kとして決定され、MBSFNサブフレームに対してはk=min(KThreshold,K)として決定されてもよい。ここで、K値は、0もしくはリザーブされた値、1、2、3、4、(4は、システム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)、非クロスキャリアスケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つであってもよい。例えば、KThreshold=2であってもよい。
また、上記PQIパラメータに一つのNZP CSI−RS設定情報が含まれる場合、このようなNZP CSI−RS設定情報は、EPDCCH自体のデコーディングに関して無視してもよい(または、考慮しなくてもよい)。すなわち、EPDCCHセット別にBehavior AまたはBehavior Bが個別にRRC設定される場合、PDSCH復調のためのPQIパラメータセットのうち一つのNZP CSI−RS設定情報は、EPDCCHデコーディングのために適用しない。
或いは、EPDCCH Behavior Bが指示された特定のEPDCCHセットに関しては、NZP CSI−RS設定情報を考慮してもよい。NZP CSI−RS設定情報がPQIパラメータセットに含まれることは選択可能(optional)であるから、場合を分けて説明する。上記PQIパラメータに一つのNZP CSI−RS設定情報が含まれる場合は、これを考慮してEPDCCH自体のREマッピングを決定し、EPDCCHデコーディングを行うことができる。すなわち、EPDCCHセット別にRRC設定されたPQIパラメータセットに属した一つのNZP CSI−RS設定情報が存在すると、EPDCCH DMRSと上記一つのNZP CSI−RSとの間のQCLを仮定するBehavior Bを適用してEPDCCHデコーディングを行う。上記PQIパラメータに一つのNZP CSI−RS設定情報が含まれない場合には、EPDCCH DMRSとデフォルトCSI−RSとの間のQCLを仮定するBehavior Bを適用してEPDCCHデコーディングを行う。ここで、デフォルトCSI−RSは、最も低いインデックスのCSI−RSリソース(例えば、CSI−RSリソースインデックス0)、特定のCSI−RSリソース(例えば、CSI−RSリソースインデックスn、ここで、nは予め指定された値)、最も低いCSIプロセスインデックスに属したCSI−RSリソース(例えば、CSIプロセスインデックス0に属したCSI−RSリソース)、または、特定のCSIプロセスに属したCSI−RSリソース(例えば、CSIプロセスインデックスnに属したCSI−RSリソース、ここで、nは予め指定された値)のうち一つに設定できる。
前述したように、本発明によれば、EPDCCHセットのそれぞれに対して(または、共通に)上位層によって設定されたPQIパラメータセットを、EPDCCH自体のREマッピングおよびEPDCCHアンテナポートQCLを決定するために用いることができ、これによってEPDCCHデコーディングの性能を高めることができる。
PDSCH開始シンボル決定の優先順位
DCI内のNビットサイズのPQIフィールドは、2^N個のPQI状態値のうちいずれか一つの値を有することができて、これは、2^N個のPQIパラメータセットのうちいずれか一つを示すことができる。このような2^N個のPQIパラメータセットは、上位層(例えば、RRC層)によって予め設定することができる。
いずれのPQIパラメータセットにも特定のパラメータが含まれない場合には、該特定のパラメータのためにデフォルト規則によって決定された値を適用することができる。
例えば、特定のPQIフィールドの状態値に対応するPQIパラメータセットにおいてPDSCH開始シンボルインデックス情報が含まれない(または、与えられない)場合、端末は、PDSCH開始シンボルインデックスがサービングセルのPDSCH開始位置にマッチすると仮定することができる。これは、PQIパラメータではなくても、別途のRRCシグナリングによってEPDCCH開始シンボルが端末に設定されていると、PQIパラメータにPDSCH開始シンボルが含まれない場合に、DLサービングセルのPCFICHからPDSCH開始シンボルを決定するよりは、既にRRCシグナリングで与えられたEPDCCH開始シンボル位置がPDSCH開始シンボルの位置と同一であると決定するようにするという意味である。
例えば、特定のPQIフィールドの状態値に対応するPQIパラメータセットにおいて、PDSCH開始シンボルインデックス情報が含まれない(または、与えられない)場合、端末は、PDSCH開始シンボルインデックスが、DLサービングセルのPCFICHで示すPDCCHの終了シンボルインデックスの次のシンボルインデックス(すなわち、PDCCHの終了シンボルインデックス+1)であると決定することができる。
このように本発明で提案するPQIパラメータを適用する優先順位は、次のように設定することができる。一番目の優先順位は(すなわち、他の場合に比べて優先的に適用される動作は)、PQI状態値に対応する特定のPQIパラメータが与えられる場合にはそれに従うことである。二番目の優先順位は(すなわち、上記一番目の優先順位による動作が適用されない場合に適用される動作は)、PQI状態値に対応する特定のPQIパラメータが与えられない場合に適用されることであり、上記特定のPQIパラメータと関連して(PQIパラメータ設定ではない他の目的のためでも)別途に設定された値が存在する場合には、それによって上記特定のPQIパラメータの値を決定することである。
PQIパラメータのうちPDSCH開始シンボル情報を例に上げて本発明に係る動作を説明する。
まず、一番目の優先順位による動作または二番目の優先順位による動作を適用するか否かを決定するために、DCI内のPQIフィールドの特定の状態値に対応するPQIパラメータセットにPDSCH開始シンボル値が含まれるか(または、与えられるか)否かを決定する。
一番目の優先順位による動作として、DCI内のPQIフィールドの特定の状態値に対応するPQIパラメータセットによってPDSCH開始シンボル値が提供される場合、端末はそれを用いてPDSCH復調(または、EPDCCHデコーディング)を行うことができる。
ここで、非MBSFNサブフレームに対してRRCシグナリングされたPDSCH開始シンボル情報(例えば、上記実施例でK値として表現された情報)は、0もしくはリザーブされた値、1、2、3、4(4は、システム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)、非クロスキャリアスケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つであってもよい。
或いは、K値は、0もしくはリザーブされた値、1、2、3、4(4はシステム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)、非クロスキャリアスケジューリングの場合には特定のセルもしくはTPのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つであってもよい。ここで、特定のセルもしくはTPのPCFICHによって与えられる情報(または、制御領域のOFDMシンボル数を示す他のパラメータ/値/変数)によって動的にPDSCH開始シンボル数を決定する方式は、上記特定のセルもしくはTPのRS(例えば、CRS、CSI−RS、トラッキング(tracking)RSなど)を確実に検出できる場合に(例えば、干渉除去受信器(interference cancellation receiver)を備える端末で)適用するようにすることができる。
一方、このように特定のセルもしくはTPのPCFICHによって動的にPDSCH開始シンボル値Kを決定する動作は、DL制御チャネル領域とPDSCH領域との重複を防止するための他の実施例にも適用することができる。
例えば、非MBSFNサブフレームで、PDSCH開始シンボル値k=max{K,P}と決定することができる。MBSFNサブフレームで、PDSCH開始シンボル値k=max{(min(KThreshold,K))と決定することができる。ここで、K値は、0もしくはリザーブされた値、1、2、3、4(4はシステム帯域幅が10個のPRB以下である場合にのみ適用される)、非クロスキャリアスケジューリングの場合には特定のセルもしくはTPのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値のうち一つであってもよい。Pは、非クロススケジューリングの場合にはサービングセルのPCFICHから決定される値、または、クロスキャリアスケジューリングの場合には上位層によって設定された値であってもよい。KThreshold値は、例えば、2であってもよい。
二番目の優先順位による動作として、DCI内のPQIフィールドの特定の状態値に対応するPQIパラメータセットによってPDSCH開始シンボル値が提供されない場合、端末は、(PQIパラメータ設定でない他の目的のためでも)別途に設定されたPDSCH開始シンボル値が存在すると、それを用いてPDSCH復調(または、EPDCCHデコーディング)を行うことができる。
例えば、PQIパラメータ以外で別に設定されたPDSCH開始シンボル値は、EPDCCH開始シンボル値を示すための情報であってもよい。すなわち、EPDCCH開始シンボル=PDSCH開始シンボルと決定するが、このため、端末にEPDCCH開始シンボル情報が半静的に設定されている場合には、端末は、それによってPDSCH開始シンボルを決定してPDSCH復調などを行うことができる。
他の例示として、DLサービングセルに対するPDSCH開始シンボル情報がなくても、他のセルまたはTP(例えば、CSI−RSとのQC情報などを用いてPDSCHを送信するセルまたはTP)に対して設定されたPDSCH開始シンボル情報が存在すると、端末はそれによってPDSCH復調などを行うことができる。これは、キャリアアグリゲーション(CA)システムでSCellのPDSCH開始シンボル情報がRRCシグナリングによって与えられる方式に似ていると理解してもよく、ここで、SCellを、同一周波数帯域におけるCoMP測定セット内の隣接TPと見なすことができる。
例えば、フォールバック動作のためにDCIフォーマット1Aが用いられる場合を仮定することができる。この場合、CoMPのような動作モードのための情報(特に、PDSCH開始シンボルに関する情報)が提供されないことがある。或いは、CoMPモードのためのPDSCHをスケジューリングするDCIであっても、他の端末と共にスケジューリングメッセージの検出を試みる共通探索空間で送信されるときには、他のスケジューリング情報との長さを同一に維持するためにPDSCH開始シンボル情報などが含まれないこともある。このようにPDSCH開始シンボルに関する情報が存在しないスケジューリング情報によってPDSCHがスケジューリングされる場合、EPDCCHとPDSCHとは同一のセル(または、CC)上で同一の開始点を有するとすることができる。
三番目の優先順位による動作として、PQIパラメータも与えられず、他の目的のために設定された値も存在しない場合には、最も基本的な動作をサポートするための方式によって、PDSCH開始シンボルインデックスを、DLサービングセルのPCFICHで示すPDCCHの終了シンボルインデックスの次のシンボルインデックス(すなわち、PDCCHの終了シンボルインデックス+1)に決定することができる。
Figure 0006228216
Figure 0006228216
他の例示として、上記の表10で、フレーム構造、MBSFNかまたは非MBSFNサブフレームか、CRSアンテナポート数などの条件によってCFIが示す値(すなわち、PDCCHのためのOFDMシンボルの数)のうち、当該条件での最大値を決定し、該決定された最大値に対応するシンボルインデックス+1をPDSCH開始シンボル位置と決定することもできる。このように条件による最大値は、上記の表10の特定の行(row)における最大値または特定の列(column)における最大値などと決定することができる。
他の例示として、DLサービングセルではなく、他のセルまたはTPのPDSCH開始シンボル位置情報を用いることもできる。例えば、他のセルまたはTPは、CSI−RSとのQC情報などによってPDSCHを送信するセルまたはTPであってもよい。他のセルまたはTPに対する特定のシグネチャ値(例えば、当該セルまたはTPの物理セル識別子、仮想セル識別子などのスクランブルシード値など)が示されるとき、当該セルまたはTPのRS(例えば、CRS、トラッキングRS、CSI−RSなど)を用いてPCFICHをデコーディングできる場合、PCFICHで示されるCFI値によって決定されるPDCCHの終了シンボルインデックスの次のシンボルインデックスをPDSCH開始シンボル位置に決定することができる。
追加の例示として、端末が特定のPDSCHスケジューリング情報(例えば、特定のDCIフォーマットを介した下りリンクスケジューリング情報)を受信した場合、PDSCHを送信するセルが当該端末のサービングセルではなく特定のセルであると事前に定めることが可能である。この場合、事前に定められた特定のセルがどのセルであるかは、上位層(例えば、RRC層)によって設定することができる。
また、EPDCCHではなくPDCCHを介して送信されるDCIによってPDSCHがスケジューリングされる場合には、EPDCCH開始シンボルに関する情報がPDSCH開始シンボルと異なるか、または、EPDCCH開始シンボルに関する情報自体が存在しない場合に対応しうる。この場合には、上記の二番目の優先順位で別途に設定されたPDSCH開始シンボル値を用いることができず、上記の三番目の優先順位によってPDSCH開始シンボル位置を決定してもよい。
フォールバックモードでスケジューリングされたPDSCHに対するPQIパラメータの適用
端末に対して送信モード再設定などが行われる状況で、基地局と端末との動作モード設定が一致しない場合が生じうる。このような場合には、安定した動作のために、端末、基地局の両方が基本的にサポートするフォールバックモードで動作できる。本発明では、フォールバックモードでスケジューリングされるPDSCHに対してPQIパラメータを適用する動作を提案する。
フォールバックモードで動作する場合、上記の一番目の優先順位による動作(例えば、PDSCH開始シンボル情報)が直接与えられる場合の動作)が適用されないことがある。ここで、フォールバックモードで動作する場合には、上記の一番目の優先順位による動作が適用されない場合、上記の二番目の優先順位による動作(例えば、EPDCCH開始シンボル情報によってPDSCH開始シンボル位置を決定する動作)を行わず、上記の三番目の優先順位による動作(例えば、PCFICHが示すCFI値によって決定されるPDCCHの終了シンボルインデックスの直後のシンボルインデックスをPDSCH開始シンボル位置と決定する動作)が行われてもよい。
例えば、フォールバックモードのためのDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1A)によってスケジューリングされたPDSCH送信開始シンボル位置は、より安定したフォールバック動作のために同一のセル(または、CC)上のEPDCCH開始シンボルと異なるように設定されてもよい。例えば、フォールバックモードのためのDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、このPDSCHは事前に定められた特定のセル(例えば、当該端末のサービングセル)から送信されると指定されてもよい。これは、フォールバックモードでは、サービングセルが端末の動作を管理するようにすることが適切であるからである。このような場合、DCIフォーマット1AでスケジューリングされたPDSCHの開始シンボル位置は、サービングセルのPDSCH開始シンボル位置と同一になるよう設定されることが好ましい。
これによって、端末は、DCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされた場合には、別にRRC設定されるEPDCCHの開始シンボル位置にかかわらず、サービングセルのPCFICHのCFIが示す値によってPDSCH開始シンボル位置を決定することができる。
或いは、上位層(例えば、RRC層)シグナリングを用いてサービングセルのPDSCH開始シンボル情報を知らせ、それに従うようにすることもできる。ここで、上位層信号が示すサービングセルPDSCH開始シンボル情報は、DCIフォーマット1Aでスケジューリングされた場合に適用しなければならないPDSCH開始シンボル位置として与えられたり、または、サービングセルの特定のRS(例えば、CRSもしくは基準となる特定のCSI−RS)と同一の位置でPDSCHが送信されると仮定できる場合に用いるPDSCH開始シンボル位置として与えられてもよい。ここで、上記基準となるCSI−RSは、サービングセルが送信すると暗黙的に仮定し、最初の(または、最も低い)CSI−RS設定インデックスのように、特定のCSI−RS設定インデックスに対応するものであってもよい。
また、PDSCHスケジューリングメッセージが共通探索空間(CSS)上で検出され、PDSCHスケジューリングメッセージにPDSCH開始シンボル位置に関する情報が含まれない場合にも、上記と同様の方式で動作できる。すなわち、非MBSFNサブフレームにおいてCSS上で送信されるDCIフォーマット1Aの場合は、CRSベースで動作し、いかなる種類の送信モードでも同一の動作を保障するフォールバック動作を提供しなければならず、よって、必ずサービングセルのPCFICH情報によってPDSCH開始シンボル位置を決定するようにすることが好ましい。
前述した本発明の提案を整理すると、フォールバックモードにおけるPQIパラメータの適用に関する本発明の第1実施例による端末動作は、次のように定義できる。
− 非MBSFNサブフレームにおいて共通探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DLサービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定される。
− MBSFNサブフレームまたは非MBSFNサブフレームにおいて端末固有探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち、予め決定された一つに従うPQIパラメータによって決定される。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値または最も低いPQI状態値などと定義できる。
フォールバックモードにおけるPQIパラメータの適用に関する本発明の第2実施例として、非MBSFNサブフレームで端末固有探索空間上で送信されるDCIによってPDSCHがスケジューリングされる場合にもフォールバックモードとして動作できるように次の端末動作を定義することができる。これによって、MBSFNサブフレームである場合と非MBSFNサブフレームである場合とに条件を分け、次のように端末動作を定義することもできる。
− 非MBSFNサブフレームにおいてDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルはDLサービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定される。
− MBSFNサブフレームにおいてDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つに従うPQIパラメータによって決定される。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値または最も低いPQI状態値などと定義できる。
前述した本発明の実施例で提案する事項は、CRSベースでPDSCH復調を行う場合には、サービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいてPDSCH開始シンボルを決定すべきだということである。また、TM10の場合にも、TM9と同様、非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、共通探索空間でDCIフォーマット1Aが検出されるかまたは端末固有探索空間でDCIフォーマット1Aが検出されるかにかかわらず、CRSベースのPDSCH送信(例えば、アンテナポート0送信または送信ダイバーシチモード)が行われるとすれば、上記のフォールバックモードでPQIパラメータ適用に関する本発明の第2実施例で説明したようにPQIパラメータを適用するのではなく、サービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいてPDSCH開始シンボルを決定することができる。一方、非MBSFNサブフレームでEPDCCHを介して送信されるDCIフォーマット1Aは端末固有探索空間のみを通して送信されるため、上記フォールバックモードにおけるPQIパラメータ適用に関する本発明の第1実施例で説明した通り、非MBSFNサブフレームで共通探索空間を通して受信されたDCIフォーマット1AによってスケジューリングされたPDSCHに関しては、サービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいてPDSCH開始シンボルを決定し、その他のDCIフォーマット1AによってスケジューリングされたPDSCHに関しては、特定のPQI状態値に対応するPQIパラメータを適用することができる。
上記のフォールバックモードにおけるPQIパラメータ適用に関する本発明の第1および第2実施例について、DCIフォーマット1AがEPDCCH上で送信されるかまたはPDCCH上で送信されるかの詳細な条件を考慮した本発明の追加の実施例による端末動作は、次のように定義できる。
上記フォールバックモードにおけるPQIパラメータ適用に関する本発明の第1実施例は、次のような変形例として定義することもできる。
− 非MBSFNサブフレームで共通探索空間上のEPDCCHを介して送信されるDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、EPDCCH開始シンボルによって決定する。ここで、EPDCCH開始シンボルは、サービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定してもよく、または、RRC設定されたEPDCCH開始シンボル値によって決定してもよい。
− 非MBSFNサブフレームで共通探索空間上のPDCCHを介して送信されるDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DLサービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定する。
− PDCCHを介した送信かEPDCCHを介した送信かにかかわらず、MBSFNサブフレームまたは非MBSFNサブフレームで端末固有探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つに従うPQIパラメータによって決定する。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などと定義できる。
上記フォールバックモードにおけるPQIパラメータ適用に関する本発明の第2実施例は、次のような変形例として定義することもできる。
− 非MBSFNサブフレームでEPDCCHを介して送信されるDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、EPDCCH開始シンボルによって決定する。ここで、EPDCCH開始シンボルは、サービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定してもよく、または、RRC設定されたEPDCCH開始シンボル値によって決定してもよい。
− 非MBSFNサブフレームでPDCCHを介して送信されるDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DLサービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)に基づいて決定する。
− PDCCHを介した送信かまたはEPDCCHを介した送信かにかかわらず、MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、該PDSCHの開始シンボルは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つにマッチするPQIパラメータによって決定する。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などと定義できる。
前述したように、フォールバックモード(例えば、DCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合)でPDSCH開始シンボルを決定する方法に関する本発明の様々な実施例は、CRS RM(Rate Matching)パターン(例えば、CRSポート数、CRS周波数シフト情報、MBSFN設定情報など)を決定する動作についても同様に適用することができる。これは、フォールバックモードDCIフォーマット1AによってスケジューリングされるCRSベースPDSCH送信(例えば、アンテナポート0送信または送信ダイバーシチモード)に対してはサービングセルのPCFICH情報(すなわち、CFI)によってPDSCH開始シンボルを決定し、不明瞭性の除去および安全性を図るということであるから、CRS RMパターンの決定も、これと同様の目的で、サービングセルのCRS RMパターンによってPDSCH REマッピングを決定することが適切である。すなわち、DCIフォーマット2Dに対して設定された特定のPQI状態値(例えば、最初のPQI状態値または最も低いPQI状態値)に対応するPQIパラメータ(例えば、PDSCH開始シンボル情報またはCRS RMパターンなど)は、CRSベースPDSCH送信(例えば、アンテナポート0送信または送信ダイバーシチモード)に対しては適用せず、その他のPDSCH送信(例えば、DMRSベースPDSCH送信)のみに対して限定的に適用することが好ましい。このようにCRS RMパターンが決定される場合、それに従ってPDSCH REマッピングを決定してもよい。
ここで、CRSベースで送信されるPDSCHの復調については、PQIパラメータのうち一部は用いるが、その他のパラメータはPQIパラメータに従わず、サービングセルの情報に従うように動作することもできる。例えば、CRSベースで送信されるPDSCHの復調については、PQIパラメータセットに含まれるパラメータのうちZP CSI−RS設定および/またはPDSCH開始シンボルに関する情報のみを適用し、CRS RMパターンに関する情報は適用しないように(すなわち、CRS RMパターンに関してはサービングセルの情報に従うように)することができる。これによる端末動作を次のように定義することができる。
− 非MBSFNサブフレームで共通探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、CRS RMパターンは、DLサービングセルのCRS RMパターン情報によって決定する。ここで、サービングセルのCRS RMパターン情報は、例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定などを含むことができる。
− MBSFNサブフレームまたは非MBSFNサブフレームで端末固有探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、CRS RMパターンは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つに従うPQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連付けられたパラメータによって決定する。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。また、PQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連付けられたパラメータは、CRSポート数(例えば、1、2、4またはリザーブされた値)、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定などに対応する。
上記のCRS RMパターンの決定に関する本発明の実施例では、非MBSFNサブフレームにおいて端末固有探索空間上で送信されるDCIによってPDSCHがスケジューリングされる場合にもフォールバックモードとして動作できるように、下記の端末動作を定義することができる。これによって、MBSFNサブフレームである場合と非MBSFNサブフレームである場合とに条件を分けて、次のように端末動作を定義することもできる。
− 非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、CRS RMパターンは、DLサービングセルのCRS RMパターン情報によって決定する。ここで、サービングセルのCRS RMパターン情報は、例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定などを含むことができる。
− MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、CRS RMパターンは、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つに従うPQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連付けられたパラメータによって決定する。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。また、PQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連したパラメータは、CRSポート数(例えば、1、2、4またはリザーブされた値)、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定などに対応する。
本発明の他の変形例として、サブフレームタイプ(例えば、MBSFNまたは非MBSFN)および探索空間のタイプ(例えば、共通探索空間または端末固有探索空間)に対する条件にかかわらず、DCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合には、常にDCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つ(例えば、最も低いPQI状態値)に対応するPQIパラメータに従うようにするが、CRS−ベースPDSCHがスケジューリングされた場合には、上記のPQIパラメータのうちPDSCH開始シンボル情報および/またはCRS RMパターン情報は、サービングセル以外の他のセルの情報によってRRC設定されると予想することができないと定義することもできる。これによる端末動作を次のようにまとめることができる。
まず、CRS RM情報に関する端末動作を次のように定義できる。
− 非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、端末は、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つによって指示されるCRS RMパターンに関連付けられたパラメータが、当該端末のサービングセルのCRS RM情報と異なると予想する(expect)ことができない。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。また、PQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連したパラメータは、CRSポート数(例えば、1、2、4またはリザーブされた値)、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定などに対応する。
上記の端末動作を次のように表現することもできる。
− TM10に設定された端末がポート0乃至3で復調されるPDSCHを受信する場合、端末は、当該PDSCHのREマッピングを定義するPQI状態のCRSポート数、v−shift(または、周波数シフト)、MBSFNサブフレーム設定情報がサービングセルと同一になるよう与えられると仮定することができる。ここで、ポート0乃至3は、CRSアンテナポートインデックスを意味する。
次に、PDSCH開始シンボル情報に関する端末動作は、次のように定義できる。
− 非MBSFNサブフレームでDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、端末は、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つによって指示されるPDSCH開始シンボル情報が、当該端末のサービングセルのPDSCH開始シンボル情報と異なると予想する(expect)ことができない。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。
上記の端末動作を次のように表現することもできる。
−TM10に設定された端末がポート0乃至3で復調されるPDSCHを受信する場合、端末は、当該PDSCHの開始シンボルを定義するPQI状態の開始シンボル情報がサービングセルと同一になるよう与えられると仮定することができる。ここで、ポート0乃至3は、CRSアンテナポートインデックスを意味する。
本発明の他の変形例として、DCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合には、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つ(例えば、最も低いPQI状態値)に対応するPQIパラメータに従うようにするが、非MBSFNサブフレームで共通探索空間上で送信されるDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合には、上記PQIパラメータのうちPDSCH開始シンボル情報および/またはCRS RMパターン情報はサービングセル以外の他のセルの情報によってRRC設定されると予想することができないと定義されてもよい。これによる端末動作は、次のように整理できる。
まず、CRS RM情報に関する端末動作は、次のように定義できる。
− 非MBSFNサブフレームで共通探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、端末は、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つによって示されるCRS RMパターンに関連付けられたパラメータが、当該端末のサービングセルのCRS RM情報と異なると予想する(expect)ことができない。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。また、PQIパラメータのうちCRS RMパターンに関連したパラメータは、CRSポート数(例えば、1、2、4またはリザーブされた値)、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定などに対応する。
次に、PDSCH開始シンボル情報に関する端末動作を次のように定義できる。
− 非MBSFNサブフレームで共通探索空間上のDCIフォーマット1AによってPDSCHがスケジューリングされる場合、端末は、DCIフォーマット2Dに対して設定されたPQI状態値のうち予め決定された一つによって示されるPDSCH開始シンボル情報が、当該端末のサービングセルのPDSCH開始シンボル情報と異なると予想する(expect)ことができない。ここで、DCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むDCIフォーマットを例示的に称するものである。また、PQI状態値のうち予め決定された一つは、デフォルトPQI状態値を意味するものであり、例えば、最初のPQI状態値、または、最も低いPQI状態値などとして定義できる。
PDSCH QCL動作方式(Behavior)とEPDCCH QCL動作方式
前述した本発明の様々な提案のうち、PDSCHに関するQC動作方式(または、PDSCH QCL動作方式)としてBehavior A、Behavior Bを定義した。簡略に再び整理すると、PDSCH QCL Behavior Aは、サービングセルCRSとCSI−RSとPDSCH DMRSとの間のQCLを仮定する動作方式であり、PDSCH QCL Behavior Bは、CSI−RS(例えば、特定のセルのCRSとQCLされたCSI−RS)とPDSCH DMRSとの間のQCLを仮定する動作方式である。
前述した本発明の様々な提案のうち、EPDCCHに関するQC動作方式(または、EPDCCH QCL動作方式)としてBehavior A、Behavior Bを定義した。簡略に再び整理すると、EPDCCH QCL Behavior Aは、EPDCCH DMRSとサービングセルCRSとの間のQCLを仮定する動作方式であり、EPDCCH QCL Behavior Bは、EPDCCH DMRSとCSI−RSとの間のQCLを仮定する動作方式である。
本発明の追加の提案として、EPDCCH QCL Behavior AとEPDCCH QCL Behavior Bとは、いずれのPDSCH QCL BehaviorがRRC設定されるかによって、制約(restriction)を伴って設定されるようにすることができる。
例えば、端末にPDSCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとCSI−RSとDMRSとの間のQCL)が設定される場合、EPDCCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)が自動的に設定されるようにすることができる。いい換えると、端末にPDSCH QCL Behavior Aが設定される場合、EPDCCH QCL Behaviorは、必ずEPDCCH QCL Behavior Aのみが設定されなければならない。すなわち、端末にPDSCH QCL Behavior Aが設定される場合、当該端末にEPDCCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)が設定されると予想することができない。端末にPDSCH QCL Behavior Aが設定されると、PQIパラメータにQCLに関するNZP CSI−RS設定に関する情報が含まれないこともあるため、EPDCCH QCL Behavior Bが設定された場合、いずれのCSI−RSとEPDCCH DMRSとがQCLであるかを特定できなくなる。そのため、このような不明瞭性を防止するために、PDSCH QCL Behavior Aが設定される場合、EPDCCH QCL Behavior Aが設定されることが適切である。これと同様の目的で、EPDCCH Behavior Aが設定される場合には、PDSCHBehavior Aが設定されるようにすることもできる。
追加の例示として、端末にPDSCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとDMRSとの間のQCL)が設定される場合、EPDCCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)が自動的に設定されるようにすることができる。いい換えると、端末にPDSCH QCL Behavior Bが設定される場合、EPDCCH QCL Behaviorは、必ずEPDCCH QCL Behavior Bのみが設定されなければならない。すなわち、端末にPDSCH QCL Behavior Bが設定される場合、当該端末にEPDCCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)が設定されると予想することができない。これは、PDSCH QCL BehaviorとEPDCCH QCL Behaviorとの統一性を維持するためである。同様に、EPDCCH Behavior Bが設定される場合にはPDSCHBehavior Bが設定されるようにすることもできる。
このような本発明の提案を次のように表現することもできる。すなわち、PDSCH QCL BehaviorとEPDCCH QCL Behaviorとが、いずれもQCL Behavior Aに設定されたり、または、いずれもQCL Behavior Bに設定されるように制約をおくことができる。すなわち、PDSCH QCL BehaviorとEPDCCH QCL Behaviorとを、互いに連結したりまたは依存したりするようにRRC設定することができる。
一方、端末にPDSCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとDMRSとの間のQCL)が設定される場合、EPDCCH QCL Behaviorは、EPDCCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)、または、EPDCCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)のいずれか一つが設定されてもよい。すなわち、PDSCH QCL Behavior Bである場合にのみ、EPDCCH QCL Behaviorは、AまたはBのいずれかがRRC設定されるように制約を緩和することもできる。
これと同様に、EPDCCH QCL Behavior Bが設定される場合には、PDSCH QCL Behavior AまたはBのいずれか一つが設定されてもよい。
或いは、PDSCH QCL BehaviorとEPDCCH QCL Behaviorとの間の設定上の独立性を提供するためには、前述したような制約を置かなくてもよい。すなわち、端末にPDSCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとCSI−RSとDMRSとの間のQCL)が設定される場合、EPDCCH QCL Behaviorは、EPDCCH QCL Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)またはEPDCCH QCL Behavior B(すなわち、CSI−RSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)のいずれか一つが設定されてもよい。
同様に、EPDCCH QCL Behavior Aが設定される場合には、PDSCH QCL Behavior AまたはBのうちいずれか一つが設定されてもよい。
一方、それぞれのEPDCCHセット別に適用される(EPDCCHを介して送信されるDCIによってスケジューリングされるPDSCHの復調のため、および/または、EPDCCH自体のデコーディングのため、に用いられる)特定の一つのPQI状態値がRRC設定されてもよい。この場合、EPDCCH Behavior A(すなわち、サービングセルCRSとEPDCCH DMRSとの間のQCL)が設定されていると、端末は、PDSCH復調および/またはEPDCCHデコーディングのために、上記指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち一部には従うが、他のPQIパラメータはDLサービングセルのものに従うように動作できる。
ここで、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータは、CRSポートの数、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定情報、NZP CSI−RS設定情報、ZP CSI−RS設定情報、PDSCH開始シンボル情報などを含むことができる。
例えば、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、PDSCH開始シンボル情報のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作できる。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、CRS RMパターン情報(例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、および、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定)のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、一つのZP CSI−RS設定情報のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、PDSCH開始シンボル情報およびCRS RMパターン情報(例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、および、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定)のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、PDSCH開始シンボル情報および一つのZP CSI−RS設定情報のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、CRS RMパターン情報(例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、および、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定)並びに一つのZP CSI−RS設定情報のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
他の実施例として、RRC指示された特定の一つのPQI状態値にリンクされたPQIパラメータセットに含まれるPQIパラメータのうち、端末は、PDSCH開始シンボル情報、CRS RMパターン情報(例えば、サービングセルのCRSポート数、サービングセルのCRS周波数シフト、および、サービングセルのMBSFNサブフレーム設定)並びに一つのZP CSI−RS設定情報のみに従い、他のパラメータはサービングセルのものに従うように動作してもよい。
PQIフィールドの構成
CoMP動作をサポートすることを大きな特徴とする新しい送信モード(例えば、TM10)に対するDCIフォーマット2Dは、PQIフィールドを含むことができる。PQIフィールドはNビットサイズで定義でき、これによって2^N個の状態値のうち一つを示すことができる。2^N個のPQI状態値のそれぞれに対応するPQIパラメータセットがRRC設定されてもよい。一つのPQIパラメータセットには、CRSポートの数、CRS周波数シフト、MBSFNサブフレーム設定情報、NZP CSI−RS設定情報、ZP CSI−RS設定情報、PDSCH開始シンボル情報などが含まれてもよい。したがって、PQI状態値によって2^N個のPQIパラメータセットのいずれか一つを動的に指示またはスイッチングすることができる。
一方、TM10におけるフォールバック動作のためのDCIフォーマット1Aには、PQIフィールドが含まれないように定義される。すなわち、TM10におけるDCIフォーマット1AにPQIフィールドがないということは、DCIフォーマット1Aによっては非CoMP動作がサポートされるという意味であり、例えば、DLサービングセルからの非CoMP送信のみがスケジューリングされるという意味として解釈できる。
他の例示として、共通探索空間上で送信されるDCIフォーマット1Aは他のDCIフォーマットとの長さを同一に維持するためにPQIフィールドを含まないと定義するが、端末固有探索空間上で送信されるDCIフォーマット1Aは、DCIフォーマット2Dと同様に、PQIフィールドを含むと定義でき、これによってCoMP動作をサポートすることができる。
他の実施例として、非MBSFNサブフレームで送信されるDCIフォーマット1AはPQIフィールドを含まず、MBSFNサブフレームで送信されるDCIフォーマット1AはDCIフォーマット2Dと同様に、PQIフィールドを含むとして定義でき、これによってCoMP動作をサポートすることができる。
他の実施例として、非MBSFNサブフレームにおいて共通探索空間上で送信されるDCIフォーマット1AはPQIフィールドを含まず、MBSFNサブフレームで送信されるDCIフォーマット1Aおよび非MBSFNサブフレームにおいて端末固有探索空間上で送信されるDCIフォーマット1Aは、DCIフォーマット2Dと同様に、PQIフィールドを含むと定義でき、これによってCoMP動作をサポートすることができる。
他の実施例として、非MBSFNサブフレームで送信されるDCIフォーマット1AおよびMBSFNサブフレームにおいて共通探索空間上で送信されるDCIフォーマット1Aは、PQIフィールドを含まず、MBSFNサブフレームにおいて端末固有探索空間上で送信されるDCIフォーマット1Aは、DCIフォーマット2Dと同様に、PQIフィールドを含むと定義でき、これによってCoMP動作をサポートすることができる。
一方、PQIビット幅(すなわち、N)は、端末の性能(UE capability)によって別々に定義することができる。例えば、(TM10で)最大限にサポートされるCSIプロセスの数(N_P)に関する端末の性能が定義され、端末はそれを基地局に知らせることができる。例えば、N_P=1、3または4として定義できる。
本発明では、N_P値によってPQIビット幅(N)が決定されることを提案する(Nは、PQIビット幅、PQI状態の数、または、PQI状態のエンコーディングパターンなどを示す値として定義されてもよい)。
N_P=1の場合に、PQIのための明示的なビットは、DCIフォーマット上に存在しないと定義可能である(すなわち、N=0)。この場合、PQIのための明示的なビットはないが、一つのデフォルトPQI状態に対するPQIパラメータセットは、デフォルト情報としてRRCシグナリングされたり、別のRRCシグナリングを用いずに、DCIフォーマット1Aで用いるデフォルトPQI状態に対応するRRC設定されたパラメータが、DCIフォーマット2Dでもそのまま用いられると定義されてもよい。
或いは、N_P=1の場合に、PQIのための明示的なビットを定義しない一方、nSCIDフィールドの値によって連携される2個の状態値(0または1)をPQI状態値として用いることもできる。
或いは、N_P=1の場合に、PQIのための明示的な1ビットをDCIフォーマットに含めてもよい。これによって、2個のPQI状態値を表現することができる。
N_P=3または4の場合に、PQIのための明示的な2ビットがDCIフォーマットに含まれると定義することもできる。
或いは、N_P=3または4の場合に、PQIのための明示的な1ビットがDCIフォーマットに含まれ、この1ビットとnSCIDフィールドの値とによって、関連付けられた2個の状態値(0または1)を組み合わせて3個または4個のPQI状態のうちいずれか一つが指示されるようにすることもできる。
或いは、N_P=3の場合は、PQIのための明示的なビットを1ビットのみ適用し、2個の状態値のみを制限的に用いるようにする方法も適用可能である。
前述した実施例のように、最大限にサポートされるCSIプロセス数に関する端末性能値N_Pによって、静的にPQIビット幅(または、PQI状態の数)Nを決定する方法と同様に、N_P値によってPQIビット幅(または、PQI状態の数)の最大値を決定することもできる。すなわち、PQIビット幅の最大値以内でPQIパラメータセットがRRC設定されてもよい。
一方、DCIフォーマット1Aで用いるPQI状態のRRCパラメータセット情報は、DCIフォーマット2Dの特定のPQI状態(例えば、最も低い状態インデックス)を静的に用いるようにすることもできる。また、DCIフォーマット1Aの場合に適用するPQIパラメータとしてDCIフォーマット2Dの特定のPQI状態によって指示されるPQIパラメータを用いるようにする動作を適用するか否かが、RRC設定されてもよい。
図12は、本発明に係るEPDCCH信号送受信方法を説明するフローチャートである。
ステップS1210で、上位層によって一つ以上のEPDCCH−PRB−セット(または、EPDCCHセット)が端末に対して設定されうる。EPDCCH−PRB−セットは、端末がEPDCCH送信をモニタリングするように設定されるリソースを意味する。
ステップS1220で、上位層によって一つまたは複数のEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに関するパラメータセット(または、PQIパラメータセット)が指示されうる。例えば、第1EPDCCH−PRB−セットに関して第1PQIパラメータセット(または、PQIパラメータセットの第1状態値)が上位層によって指示され、第2EPDCCH−PRB−セットに関しては第2PQIパラメータセット(または、PQIパラメータセットの第2状態値)が上位層によって指示されうる。
ステップS1230で、端末は、指示されたパラメータセットに属するパラメータ(例えば、CRSポート数情報、CRS周波数シフト情報、MBSFNサブフレーム設定情報、ZP CSI−RS設定情報、PDSCH開始シンボル値、NZP CSI−RS設定情報など)に基づいて、EPDCCH自体に対するデコーディングを行うことができる。具体的には、特定のEPDCC−PRB−セットに関して指示された特定のパラメータセットを用いて、端末は、EPDCCHがマッピングされるREを決定することができる。また、特定のEPDCC−PRB−セットに関して指示された特定のパラメータセットを用いて、端末は、EPDCCHアンテナポート(例えば、EPDCCH DMRSアンテナポート)と他のアンテナポートとの間のQCL関係を決定することができる。
EPDCCHデコーディングに成功した端末は、EPDCCHを介して送信されるDCIによって割り当てられるPDSCH信号を受信することができる。
図12を参照して説明したEPDCCH信号送受信方法に関して、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されてもよく、2つ以上の実施例が同時に適用されてもよい。ここで、重複する説明は省略する。
図13は、本発明に係る端末装置および基地局装置の好適な実施例の構成を示す図である。
図13を参照すると、本発明に係る基地局装置10は、受信モジュール11、送信モジュール12、プロセッサ13、メモリ14および複数のアンテナ15を含むことができる。受信モジュール11は、外部装置(例えば、端末)から各種の信号、データおよび情報を受信することができる。送信モジュール12は、外部装置(例えば、端末)に各種の信号、データおよび情報を送信することができる。プロセッサ13は、基地局装置10の動作全般を制御することができる。複数のアンテナ15は、基地局装置10がMIMO送受信をサポートすることを意味する。
本発明の一例に係る基地局装置10は、端末装置20にPDSCH信号を送信するように構成できる。プロセッサ13は、端末装置20がEPDCCHをモニタリングしなければならない一つまたは複数のEPDCCH−PRB−セットを、上位層シグナリングによって端末装置20に設定することができる。また、プロセッサ13は、端末装置20に設定された一つまたは複数のEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに関してパラメータセット(または、PQIパラメータセット)を、上位層シグナリングによって端末装置20に指示することができる。プロセッサ13は、EPDCCHを下りリンクサブフレームのRE上にマッピングさせ、EPDCCHを介してDCIを端末装置20に送信するように送信モジュール12を制御できる。ここで、EPDCCHがマッピングされるRE、EPDCCHの復調に必要なQCLに対する仮定などは、当該EPDCCHが送信されるEPDCCH−PRB−セットに対して指示されたパラメータセットに対応するように設定されてもよい。
基地局装置10のプロセッサ13は、その他にも、基地局装置10が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を果たし、メモリ14は、演算処理された情報などを所定の時間記憶することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き替えられてもよい。
図13を参照すると、本発明に係る端末装置20は、受信モジュール21、送信モジュール22、プロセッサ23、メモリ24および複数のアンテナ25を含むことができる。受信モジュール21は、外部装置(例えば、基地局)から各種の信号、データおよび情報を受信することができる。送信モジュール22は、外部装置(例えば、基地局)に各種の信号、データおよび情報を送信することかできる。プロセッサ23は、端末装置20の動作全般を制御することができる。複数のアンテナ25は、端末装置20がMIMO送受信をサポートすることを意味する。
本発明の一例に係る端末装置20は、基地局装置10からPDSCH信号を受信するように構成できる。プロセッサ23は、下りリンクサブフレームでEPDCCH REマッピングを決定するように設定できる。プロセッサ23は、前記EPDCCH REマッピングを仮定してEPDCCHをデコーディングするように設定できる。プロセッサ23は、PDSCH割当情報を下りリンク制御情報(DCI)を介して受信することができる。ここで、EPDCCHのモニタリングのための一つまたは複数のEPDCCH−PRB(Physical Resource Block)−セットが端末に対して設定されてもよく、一つまたは複数のEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに関するパラメータセット(または、PQIパラメータセット)が上位層によって指示されてもよい。これによって、プロセッサ23は、当該指示されたパラメータセットに基づいてEPDCCH REマッピングを決定し、EPDCCHアンテナポートQCLを決定することができる。
端末装置20のプロセッサ23は、その他にも、端末装置20が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を果たし、メモリ24は、演算処理された情報などを所定の時間記憶することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えられてもよい。
このような基地局装置10および端末装置20の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり、または、2以上の実施例が同時に適用されたりするように具現することができ、重複する内容については説明を省略する。
また、本発明の様々な実施例の説明において、下りリンク送信主体(entity)または上りリンク受信主体は主に基地局を例に挙げて説明し、下りリンク受信主体または上りリンク送信主体は主に端末を例に挙げて説明したが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。例えば、基地局に関する説明は、セル、アンテナポート、アンテナポートグループ、RRH、送信ポイント、受信ポイント、アクセスポイント、中継機などが端末への下りリンク送信主体となったり、端末からの上りリンク受信主体となる場合にも同様に適用することができる。また、中継機が端末への下りリンク送信主体となったり端末からの上りリンク受信主体となる場合、または中継機が基地局への上りリンク送信主体となったり基地局からの下りリンク受信主体となる場合にも、本発明の様々な実施例で説明した本発明の原理を同様に適用することができる。
上述した本発明の実施例は、様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせなどによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、一つまたは複数のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態として具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶させ、プロセッサによって駆動することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを授受することができる。
以上開示した本発明の好ましい実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者にとっては、本発明の領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正および変更できるということは明らかである。例えば、当業者は、上記の実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で用いることができる。したがって、本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
本発明は、本発明の精神および必須の特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態として具体化できる。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解釈してはならず、例示として考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内における変更は、いずれも本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を組み合わせて実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。
上述したような本発明の実施の形態は、様々な移動通信システムに適用可能である。

Claims (10)

  1. 無線通信システムにおいて、端末がEPDCCHをデコーディングする方法であって、
    下りリンクサブフレームで前記EPDCCHがマッピングされるREを決定するステップと、
    前記EPDCCHがマッピングされるREに基づいて前記EPDCCHをデコーディングするステップと、を有し、
    前記EPDCCHのモニタリングのための少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットが、前記端末に対して設定され、
    前記少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに対するパラメータセットが、上位層によって指示され、
    前記上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、前記EPDCCHがマッピングされるREが決定される、EPDCCHデコーディング方法。
  2. 前記上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、前記EPDCCHに対するアンテナポートQCLが決定される、請求項1に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  3. 前記上位層によって指示されたパラメータセットは、特定のPQIパラメータセットであり、
    前記特定のPQIパラメータセットが、前記EPDCCHのデコーディングのために用いられる、請求項1に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  4. 前記パラメータセットは、
    CRSポート数情報、CRS周波数シフト情報、MBSFNサブフレーム設定情報、ZP CSI−RS設定情報、PDSCH開始シンボル値、または、NZP CSI−RS設定情報のうち少なくとも一つのパラメータを有する、請求項1に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  5. 前記EPDCCHがマッピングされるREは、前記ZP CSI−RSのために用いられないREであり、
    前記ZP CSI−RSのために用いられるREは、前記ZP CSI−RS設定情報に基づいて決定される、請求項4に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  6. 前記EPDCCHがマッピングされるREは、前記CRSのために用いられないREであり、
    前記CRSのために用いられるREは、前記CRSポート数情報、前記CRS周波数シフト情報、または、前記MBSFNサブフレーム設定情報のうち少なくとも一つに基づいて決定される、請求項4に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  7. 前記下りリンクサブフレームにおけるEPDCCH開始シンボルは、前記PDSCH開始シンボル値に基づいて決定される、請求項4に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  8. 前記EPDCCHを介して受信されるDCIに基づいて、PDSCH信号が受信される、請求項1に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  9. 前記端末は、送信モード10に設定される、請求項1に記載のEPDCCHデコーディング方法。
  10. 無線通信システムにおいて、EPDCCHをデコーディングする端末装置であって、
    送信モジュールと、
    受信モジュールと、
    プロセッサと、を有し、
    前記プロセッサは、下りリンクサブフレームで前記EPDCCHがマッピングされるREを決定し、前記EPDCCHがマッピングされるREに基づいて前記EPDCCHをデコーディングするように設定され、
    前記EPDCCHのモニタリングのための少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットが、前記端末に対して設定され、
    前記少なくとも一つのEPDCCH−PRB−セットのそれぞれに対するパラメータセットが、上位層によって指示され、
    前記上位層によって指示されたパラメータセットに基づいて、前記EPDCCHがマッピングされるREが決定される、EPDCCHデコーディング端末装置。
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