以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の全体構成の一例を示す図である。本実施形態には、情報提供システム10、投稿管理システム12、投稿者端末14、情報登録端末16、が含まれる。そして本実施形態では、情報提供システム10、投稿管理システム12、投稿者端末14が、インターネットなどの第1の通信手段18−1に接続されている。そして情報提供システム10、投稿管理システム12、投稿者端末14は、第1の通信手段18−1を介して互いに通信可能となっている。また、情報提供システム10、情報登録端末16が、LANなどの第2の通信手段18−2に接続されている。そして情報提供システム10、情報登録端末16は、第2の通信手段18−2を介して互いに通信可能となっている。
本実施形態に係る投稿管理システム12は、例えば、投稿者端末14を介して投稿される情報を公開するソーシャル・ネットワーキング・サービスや電子掲示板サービスを提供するサーバ等のコンピュータシステムである。本実施形態では、3つの投稿管理システム12(12−1〜12−3)のそれぞれが、互いに異なる事業者によって運営されていることとする。
本実施形態に係る情報提供システム10は、例えば、投稿管理システム12に投稿された情報を解析して、当該情報に応じた広告等の情報を投稿管理システム12に提供するサーバ等のコンピュータである。
本実施形態に係る投稿者端末14は、例えば、投稿管理システム12にコメントを投稿するために使用されるパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等のコンピュータである。
本実施形態に係る情報登録端末16は、例えば、情報提供システム10に広告等の情報を登録するために使用されるパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等のコンピュータである。
本実施形態に係る投稿管理システム12は、投稿者端末14からコメントの投稿を受け付ける。そして、本実施形態に係る投稿管理システム12は、投稿されたコメントが一覧として配置された投稿ページを投稿者端末14に提供する。
図2Aに、第1の投稿管理システム12−1により提供される、第1の投稿管理システム12−1に投稿されたコメントC(C−1〜C−3)が一覧で示された投稿ページ20−1の一例を示す。図2Bに、第2の投稿管理システム12−2により提供される、第2の投稿管理システム12−2に投稿されたコメントC(C−4〜C−7)が一覧で示された投稿ページ20−2の一例を示す。図2Cに、第3の投稿管理システム12−3により提供される、第3の投稿管理システム12−3に投稿されたコメントC(C−8〜C−11)が一覧で示された投稿ページ20−3の一例を示す。
また、図2A〜図2Cに示す投稿ページ20には、コメントCとともに、当該コメントCの投稿者の識別子UID及び当該コメントの投稿日時PDが併せて配置されている。図2A〜図2Cに示す投稿ページ20には、投稿日時PDが古いものから新しいものの順に、コメントC−1、C−2、・・・、C−11が示されている。
また、本実施形態に係る投稿管理システム12は、特定のコメントCに対するフォローコメントの投稿を受付可能となっている。ここでフォローコメントとは、例えば特定のコメントCに対する反応を示すコメントCを指す。より具体的には例えば、コメントCの内容に対する反論を示すコメントCの投稿や、反論を示すコメントCに対して賛同あるいは反対するコメントCを指す。以下、特定のコメントCに対するフォローコメントを、当該特定のコメントCの子コメントと呼ぶこととする。また、当該特定のコメントCを、当該特定のコメントCに対するフォローコメントの親コメントと呼ぶこととする。そして本実施形態では、コメントCと、当該コメントCの子コメントとは、互いに関連付けて管理される。図2Aに示す投稿ページ20−1には、コメントC−2、C−3が、コメントC−1の子コメントとして配置されている。図2Bに示す投稿ページ20−2には、コメントC−5が、コメントC−4の子コメントとして配置されており、コメントC−7が、コメントC−6の子コメントとして配置されている。図2Cに示す投稿ページ20−3には、コメントC−9が、コメントC−8の子コメントとして配置されており、コメントC−11が、コメントC−10の子コメントとして配置されている。
また、コメントC−2、C−3、C−5、C−7、C−9、及び、C−11のそれぞれについては、そのそばに、当該コメントCに対応付けられるフォローコメント表示画像FPが配置されている。フォローコメント表示画像FPがクリックされると、当該フォローコメント表示画像FPに対応付けられるコメントCに対するフォローコメントが一覧として配置されたページが投稿者端末14のディスプレイに表示される。また本実施形態に係る投稿管理システム12は、このようにして表示されるフォローコメントに対するフォローコメントの投稿も受付可能となっている。
また、図2A〜図2Cに示す投稿ページ20には、投稿されたコメントCの内容に関連する商品やサービスの広告の画像である広告画像22−1が配置されている。広告画像22−1は、本実施形態では例えば、情報提供システム10から第1の投稿管理システム12−1〜第3の投稿管理システム12−3のそれぞれに提供される。
そして本実施形態では例えば、図3に示すように、特定の商品又はサービスに対する否定的な評価を含むコメントC−12が投稿管理システム12に投稿されると、当該評価を踏まえた情報、ここでは例えば広告画像22−2が投稿ページ20に配置されることとなる。図3には、型番が「AA−001」であるカメラに対する「形状が古くさい。」という否定的な評価の内容を含むコメントC−12が配置された、第1の投稿管理システム12−1により提供される投稿ページ20−1が示されている。そして当該投稿ページ20−1には、当該評価の内容に対抗する当該カメラの広告である広告画像22−2が配置されている。
以下、特定の商品又はサービスに対する否定的な評価を含むコメントCの投稿管理システム12への投稿に応じて、当該評価を踏まえた情報が投稿ページ20に配置される仕組みについてさらに説明する。
本実施形態に係る情報提供システム10は、予め定められた時間間隔で、投稿管理システム12にアクセスして投稿ページ20を取得する。本実施形態では、情報提供システム10は、第1の投稿管理システム12−1〜第3の投稿管理システム12−3のそれぞれにアクセスして、投稿ページ20−1〜20−3を取得する。そして、本実施形態に係る情報提供システム10は、前回取得した投稿ページ20には含まれておらず、今回取得した投稿ページ20に含まれているコメントCを特定する。このようにして特定されるコメントCを新規取得コメントと呼ぶこととする。
そして本実施形態に係る情報提供システム10は、新規取得コメントのうちの、特定の商品やサービスを対象としたコメントCを抽出する。具体的には例えば、型番が「AA−001」であるカメラを対象としたコメントCが抽出される。このようにして抽出されるコメントを解析対象コメントと呼ぶこととする。なお、解析対象コメントだけが投稿管理システム12から取得されるようにしてもよい。
そして本実施形態に係る情報提供システム10は、解析対象コメントに基づいて、図4に例示する投稿ログデータを生成する。本実施形態では、解析対象コメントのそれぞれについて当該解析対象コメントに対応付けられる投稿ログデータが生成される。図4に示すように、投稿ログデータには、投稿ログID、コメントデータ、投稿先データ、投稿者ID、投稿日時データ、親投稿ログIDが含まれる。投稿ログIDは投稿ログデータの識別子である。コメントデータは、当該投稿ログデータに対応付けられる解析対象コメントを示すデータである。投稿先データは、当該解析対象コメントの投稿先を示すデータである。投稿者IDは当該解析対象コメントの投稿者の識別子UIDである。投稿日時データは当該解析対象コメントの投稿日時PDを示すデータである。親投稿ログIDは、当該解析対象コメントの親コメントの投稿ログIDである。
そして本実施形態に係る情報提供システム10は、例えば公知の自然言語処理技術を用いて、生成された投稿ログデータに含まれるコメントデータから、当該特定の商品やサービスについての否定的な評価の内容のコメントCを少なくとも1つ抽出する。このようにして抽出されたコメントCを否定コメントと呼ぶこととする。そして、抽出された否定コメントのそれぞれの投稿者が特定される。そして、情報提供システム10は、公知の自然言語処理技術を用いて、抽出された否定コメントのそれぞれについて、当該否定コメントに基づいて、否定的な評価の対象となった商品又はサービスの属性を表す語句及び当該属性についての評価を表す語句を特定する。具体的には例えば、当該属性を表す語句として「形状」が特定され、当該評価を表す語句として「古い」が特定される。
そして情報提供システム10は、公知の自然言語処理技術を用いて、抽出された否定コメントのそれぞれについて、当該否定コメントに対するフォローコメントのうち、当該否定コメントに対する反論であるフォローコメントを抽出する。当該フォローコメントを、当該否定コメントに対する反論コメントと呼ぶこととする。そして、抽出された反論コメントそれぞれの投稿者が抽出される。
そして情報提供システム10は、抽出された反論コメントのそれぞれについて、当該反論コメントの子コメントを再帰的に特定する。このようにして本実施形態では、抽出された反論コメントの子コメント、当該子コメントの子コメント、・・・のように、抽出された反論コメントに子コメントとして関連付けられているコメントCが再帰的に特定されることとなる。このようにして特定されるコメント群を、抽出された反論コメントに対するフォローコメント群と呼ぶこととする。そして、本実施形態では例えば、抽出された反論コメントに対するフォローコメント群のそれぞれについて、当該反論コメントに対して賛同するコメントCであるか反対するコメントCであるかを特定可能となっている。そして、本実施形態では、抽出された反論コメントに対して賛同するコメントCの数及び反対するコメントCの数が特定される。また、本実施形態では、抽出された反論コメントに対して賛同するコメントCそれぞれの投稿者及び反対するコメントCそれぞれの投稿者も特定される。なお本実施形態では、反論コメントと当該反論コメントに対して賛同するコメントCの投稿者が同一である場合は、当該コメントCは、抽出された反論コメントに対して賛同するコメントCとしては計数されない。
そして、情報提供システム10は、抽出された否定コメントのそれぞれに対応付けられる、図5に例示する否定評価管理データを生成する。否定評価管理データには、例えば、否定評価ID、否定対象属性データ、評価データ、投稿先データ、反論データ、賛同数データ、反対数データ、否定者賛同有無データ、賛同数判定データ、賛同率判定データ、通知判定データ、が含まれる。
図5に示すように、反論データ、賛同数データ、反対数データ、否定者賛同有無データ、賛同数判定データ、賛同率判定データ、通知判定データの組合せは、1つの否定評価管理データに複数含まれていてもよい。
否定評価IDは否定評価管理データの識別子である。否定対象属性データは、上述のようにして特定される、当該否定コメントにおいて否定的な評価の対象となった商品又はサービスの属性を表す語句を示すデータである。評価データは、上述のようにして特定される、当該否定コメントにおける否定対象属性データが示す属性についての評価を表す語句を示すデータである。投稿先データは、当該否定コメントの投稿先を示すデータである。反論データは、上述のようにして特定される、当該否定コメントに関連付けられている、当該否定コメントに対する1又は複数の反論コメントを示すデータである。
賛同数データは、上述のようにして特定される、当該反論コメントに対して賛同するコメントCの数を示すデータである。反対数データは、上述のようにして特定される、当該反論コメントに対して反対するコメントCの数を示すデータである。
否定者賛同有無データは、当該否定コメントの投稿者によって当該否定コメントに対する当該反論コメントに対して賛同するコメントCが投稿されたか否かを示すデータである。本実施形態では、否定者賛同有無データの値として、投稿された場合は「○」が設定され、そうでない場合は「×」が設定される。賛同数判定データは、賛同数データが示す数が予め定められた数よりも大きいか否かを示すデータである。本実施形態では例えば、賛同数判定データの値として、賛同数データが示す数が予め定められた数よりも大きい場合は「○」が設定され、そうでない場合は「×」が設定される。賛同率判定データは、賛同数データが示す数と反対数データが示す数との合計、すなわち当該反論コメントに対する総賛否数に対する、賛同数データが示す数の割合が、予め定められた割合よりも大きいか否かを示すデータである。本実施形態では例えば、賛同率判定データの値として、当該反論コメントに対する総賛否数に対する、賛同数データが示す数の割合が、予め定められた割合よりも大きい場合は「○」が設定され、そうでない場合は「×」が設定される。
通知判定データは、当該否定評価管理データの少なくとも一部である否定評価通知データを情報登録端末16に通知するか否かを示すデータである。本実施形態では、例えば、通知判定データの値として、通知される場合は「○」が設定され、そうでない場合は「×」が設定される。本実施形態では、例えば、賛同数判定データの値と賛同率判定データの値が両方「○」である場合、又は、否定者賛同有無データの値が「○」である場合に、通知判定データの値として「○」が設定される。そして、賛同数判定データの値と賛同率判定データの値のいずれかが「×」であり、かつ、否定者賛同有無データの値が「×」である場合に、通知判定データの値として「×」が設定される。
そして、通知判定データの値が「○」である否定評価管理データの少なくとも一部である否定評価通知データが情報登録端末16に通知される。本実施形態では例えば、否定評価通知データには、値が「○」である通知判定データに関連付けられている、否定評価ID、否定対象属性データ、評価データ、反論データ、賛同数データ、反対数データ、が含まれる。
そして本実施形態では、広告作成者が、情報登録端末16が受信する否定評価通知データを参照して、当該否定評価通知データに示されている否定的な評価に対抗する広告画像22−2を作成する。図6は、広告作成者によって作成された広告画像22−2の一例を示す図である。図6に示す広告画像22−2には、当該広告画像22−2の識別子である広告ID、及び、当該広告画像22−2が対抗する否定的な評価が示されている否定評価通知データの否定評価IDが関連付けられている。図6の例では、広告IDとして121が、否定評価IDとして003が関連付けられている広告画像22−2が示されている。
広告作成者は例えば、否定評価IDが003である否定評価通知データに示されている、「形状が古い」という否定的な評価の内容に対する「クラシカルでよい。」という反論や当該反論に対する賛否数を参考にして広告を作成することが可能となる。具体的には例えば図5に示すような、「形状が古い」という否定的な評価の内容に対抗する「クラシカルスタイル」というキャッチフレーズの広告画像22−2の作成が可能となる。
そして、情報登録端末16は、当該広告画像22−2を情報提供システム10に送信する。すると、情報提供システム10は当該広告画像22−2を受信する。そして、情報提供システム10は、図7に例示する評価広告関連付けデータを生成する。評価広告関連付けデータには、受信した広告画像22−2に関連付けられている広告IDと否定評価IDとが含まれる。例えば、情報提供システム10が図5に示す広告画像22−2を受信した場合は、広告IDとして121を含み否定評価IDとして003を含む評価広告関連付けデータが生成される。
以上のようにして、本実施形態では、評価広告関連付けデータを介して、情報提供システム10に登録された広告画像22と、否定評価管理データと、が関連付けられることとなる。また、情報提供システム10に登録された広告画像22は、投稿管理システム12に提供される情報の候補として取り扱われる。また本実施形態では、否定評価管理データは、特定の商品又はサービスに対する否定的な評価の内容のコメントCの投稿に応じて提供される広告画像22を特定する際に用いられる、当該商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件に対応付けられる。そして本実施形態では、取得される投稿ページ20に含まれるコメントCの内容が満足する条件に関連付けられている広告画像22が特定されて、当該広告画像22が投稿管理システム12に提供されることとなる。
具体的には例えば、第1の投稿管理システム12−1に投稿されたコメントCに基づいて、否定的な評価の対象となった商品又はサービスの属性が「形状」と特定され、当該属性についての評価が「古い」と特定されたとする。そして、広告画像22に関連付けられている否定評価管理データのそれぞれについて、当該新規取得コメントの内容が、当該否定評価管理データに対応付けられる条件を満足するか否かが判定される。具体的には例えば、当該新規取得コメントに基づいて特定される属性を示す否定対象属性データと、コメントCに基づいて特定される評価を示す評価データと、を含む否定評価管理データが、条件を満足する否定評価管理データとして判定される。ここでは例えば、否定評価IDが003である否定評価管理データが特定されることとなる。
そして、当該新規取得コメントの内容が満足する条件に対応付けられる否定評価管理データに関連付けられている広告画像22が第1の投稿管理システム12−1に送信される。ここでは例えば広告画像22−2が送信される。
そして、第1の投稿管理システム12−1は、当該広告画像22−2を受信すると、図3に示すように投稿ページ20−1に当該広告画像22−2を配置する。なお、図3に示すように投稿ページ20−1に配置されている広告画像22−1が広告画像22−2に置換されるようにしてもよい。またあるいは、投稿ページ20−1に広告画像22−2が追加で配置されるようにしてもよい。
このようにして本実施形態では、商品又はサービスに対する否定的な評価の内容を含むコメントCが投稿管理システム12に投稿されると、当該評価の内容を踏まえた情報、ここでは例えば広告画像22−2が、当該投稿管理システム12に提供されることとなる。
以下、本実施形態に係る情報提供システム10の機能及び情報提供システム10で実行される処理についてさらに説明する。
図8は、本実施形態に係る情報提供システム10で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る情報提供システム10で、図8に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図8に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
本実施形態に係る情報提供システム10は、情報提供システム10にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部を含んでいる。また、情報提供システム10は、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどの記憶部も含んでいる。情報提供システム10の記憶部には、情報提供システム10の制御部によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、情報提供システム10は、例えば、ネットワークボードなどの通信インタフェースである通信部も含んでいる。情報提供システム10の通信部は、第1の通信手段18−1を介して、投稿管理システム12や投稿者端末14との間で情報の送受信を行う。情報提供システム10の通信部は、第2の通信手段18−2を介して、情報登録端末16との間で情報の送受信を行う。
本実施形態に係る情報提供システム10は、図8に示すように、機能的には、例えば、投稿ログデータ記憶部30、否定評価管理データ記憶部32、公開対象記憶部34、関連付け情報記憶部36、投稿情報取得部38、投稿ログデータ生成部40、否定評価管理データ生成部42、公開対象特定部44、否定評価通知データ通知部46、公開対象受付部48、公開対象関連付け部50、公開対象提供部52、を含んでいる。投稿ログデータ記憶部30、否定評価管理データ記憶部32、公開対象記憶部34、関連付け情報記憶部36は、情報提供システム10の記憶部を主として実装される。投稿情報取得部38、否定評価通知データ通知部46、公開対象受付部48、公開対象提供部52は、情報提供システム10の通信部を主として実装される。その他の機能は、情報提供システム10の制御部を主として実装される。
これらの機能は、コンピュータである情報提供システム10にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムを、情報提供システム10の制御部で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して情報提供システム10に供給される。
投稿ログデータ記憶部30は、図4に例示する投稿ログデータを記憶する。
否定評価管理データ記憶部32は、図5に例示する否定評価管理データを記憶する。本実施形態では上述のように、否定評価管理データは、商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件に対応付けられる。
公開対象記憶部34は、投稿管理システム12での公開対象を複数記憶する。公開対象記憶部34は、本実施形態では例えば広告画像22を複数記憶する。
関連付け情報記憶部36は、否定評価管理データと公開対象とを関連付ける関連付け情報を記憶する。関連付け情報記憶部36は、本実施形態では例えば、図7に例示する評価広告関連付けデータを記憶する。本実施形態では上述のように、評価広告関連付けデータを介して、公開対象の一例である広告画像22と、否定評価管理データと、が関連付けられることとなる。
投稿情報取得部38は、商品又はサービスに対する否定的な評価の内容を含む、投稿先に投稿された投稿情報を取得する。投稿情報取得部38は、本実施形態では例えば、予め定められた1又は複数の投稿管理システム12から投稿ページ20を取得する。また本実施形態では、投稿情報取得部38は、予め定められた時間間隔で定期的に投稿管理システム12から投稿ページ20を取得する。また、投稿情報取得部38は、特定の商品やサービスを対象としたコメントCだけを取得するようにしてもよい。
投稿ログデータ生成部40は、上述のようにして、投稿情報取得部38が取得する投稿ページ20に基づいて投稿ログデータを生成する。本実施形態では例えば、新規取得コメントのうちの特定の商品又はサービスを対象としたコメントCに基づいて、投稿ログデータが生成される。そして、投稿ログデータ生成部40は、生成される投稿ログデータを投稿ログデータ記憶部30に記憶させる。
否定評価管理データ生成部42は、投稿ログデータ生成部40が生成する投稿ログデータに基づいて否定評価管理データを生成して、否定評価管理データ記憶部32に記憶させる。否定評価管理データ生成部42は、本実施形態では例えば、投稿ログデータ生成部40が生成する投稿ログデータに含まれるコメントデータから否定コメントを少なくとも1つ抽出する。そして否定評価管理データ生成部42は、抽出された否定コメントに基づいて、上述のようにして否定評価管理データを生成して、否定評価管理データ記憶部32に記憶させる。
公開対象特定部44は、公開対象記憶部34に記憶されている複数の公開対象のうちから、投稿管理システム12に提供される公開対象を特定する。
本実施形態では、公開対象特定部44は、否定評価管理データ生成部42が抽出する否定コメントが満足する、商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件を特定する。本実施形態では上述のように例えば、抽出された否定コメントに基づいて特定される属性が示されている否定対象属性データ及び抽出された否定コメントに基づいて特定される評価が示されている評価データを含む否定評価管理データが特定される。
そして公開対象特定部44は、否定評価管理データが特定された場合は、当該否定評価管理データに基づいて、公開対象記憶部34に記憶されている公開対象を特定する。公開対象特定部44は、本実施形態では例えば、評価広告関連付けデータにおいて特定された否定評価管理データに含まれる否定評価IDに関連付けられている広告IDを特定する。そして公開対象特定部44は、当該広告IDに関連付けられている広告画像22を特定する。
なお、否定評価管理データ生成部42が抽出する否定コメントが満足する、商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件に対応付けられる否定評価管理データが存在しない場合に、当該コメントCに基づいて否定評価管理データが生成されるようにしてもよい。また、生成される否定評価管理データに含まれる否定対象属性データが示す属性と評価データが示す評価とを含む否定評価管理データが既に否定評価管理データ記憶部32に記憶されている場合に、当該否定評価管理データが更新されるようにしてもよい。
否定評価通知データ通知部46は、投稿情報に表されている、商品又はサービスに対する否定的な評価を示す情報を情報登録端末16に通知する。否定評価通知データ通知部46は、本実施形態では例えば、否定評価管理データ生成部42が生成する否定評価管理データの一部である否定評価通知データを情報登録端末16に通知する。本実施形態では上述のように、値が「○」である通知判定データに関連付けられている、否定評価ID、否定対象属性データ、評価データ、反論データ、賛同数データ、反対数データ、を含む否定評価通知データが通知される。なお、抽出された否定コメントCが満足する、商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件に対応付けられる否定評価管理データが存在しない場合に、当該否定コメントに基づいて生成される否定評価通知データが通知されるようにしてもよい。また、否定評価管理データ生成部42が生成する否定評価管理データのすべてについて、当該否定評価管理データに対応付けられる否定評価通知データが通知されるようにしてもよい。
公開対象受付部48は、情報登録端末16から公開対象を受け付ける。公開対象受付部48は、本実施形態では例えば、広告ID及び否定評価IDに関連付けられている広告画像22を受け付ける。
公開対象関連付け部50は、公開対象受付部48が受け付ける公開対象を公開対象記憶部34に記憶させる。本実施形態では、公開対象関連付け部50は、広告画像22を公開対象記憶部34に記憶させる。また、公開対象関連付け部50は、公開対象受付部48が受け付ける広告画像22に基づいて、関連付け情報を生成して、関連付け情報記憶部36に記憶させる。本実施形態では例えば、評価広告関連付けデータが生成されて、関連付け情報記憶部36に記憶される。このようにして、本実施形態では、投稿情報に基づいて決定される商品又はサービスに対する否定的な評価に関する条件と、当該否定的な評価を示す情報が通知される者により作成される公開対象と、が関連付けられることとなる。
公開対象提供部52は、公開対象特定部44が特定する広告画像22を投稿管理システム12に提供する。ここで例えば、コメントCに基づいて広告画像22が特定された場合は、当該コメントCの投稿先の投稿管理システム12に当該広告画像22が提供されることとなる。
本実施形態では、上述の通り予め定められた時間間隔で定期的に投稿管理システム12から投稿ページ20が取得される。ここで、投稿ページ20の取得に応じて本実施形態に係る情報提供システム10で行われる処理の流れの一例を、図9に示すフロー図を参照しながら説明する。
まず、投稿情報取得部38が、投稿ページ20を取得する(S101)。そして、投稿ログデータ生成部40が、S101に示す処理で取得する投稿ページ20に含まれる新規取得コメントを特定する(S102)。そして、投稿ログデータ生成部40が、S102に示す処理で特定された新規取得コメントのうちの解析対象コメントに基づいて投稿ログデータを生成して、投稿ログデータ記憶部30に記憶させる(S103)。そして、否定評価管理データ生成部42が、S103に示す処理で記憶された投稿ログデータから否定コメントを少なくとも1つ抽出する(S104)。
そして、否定評価管理データ生成部42が、S104に示す処理で抽出された否定コメントに対する反論コメントを少なくとも1つ抽出し、当該少なくとも1つの反論コメントのそれぞれについて子コメントを再帰的に特定する(S105)。そして、否定評価管理データ生成部42が、S105に示す処理での特定結果に基づいて、否定評価管理データを生成して、否定評価管理データ記憶部32に記憶させる(S106)。
そして、公開対象特定部44が、S104に示す処理で抽出される否定コメントのうち、以下のS108〜S110に示す処理が行われていない否定コメントを特定する(S107)。そして、S107に示す処理で特定された否定コメントが満足する条件に対応付けられる否定評価管理データが存在するか否かを確認する(S108)。存在する場合は(S108:Y)、当該否定評価管理データに関連付けられている広告画像22を特定する(S109)。そして、公開対象提供部52が、S109に示す処理で特定された広告画像22を、当該コメントCの投稿先である投稿管理システム12に送信する(S110)。
S108に示す処理で否定評価管理データが存在しないことが確認された場合(S108:N)、及び、S110に示す処理が終了した場合は、S108〜S110に示す処理が行われていない否定コメントが存在するか否かを確認する(S111)。存在する場合は(S111:Y)、S107以降の処理を再度実行する。
存在しない場合は(S111:N)、否定評価通知データ通知部46が、S106に示す処理で記憶された否定評価管理データのうちの、通知判定データの値が「○」である否定評価管理データを特定する(S112)。そして、否定評価通知データ通知部46が、S112に示す処理で特定された否定評価管理データに対応付けられる否定評価通知データを情報登録端末16に送信して(S113)、本処理例に示す処理を終了する。
次に、情報登録端末16からの広告画像22の受付に応じて情報提供システム10で行われる処理の流れの一例を、図10に示すフロー図を参照しながら説明する。
まず、公開対象受付部48が、広告ID及び否定評価IDに関連付けられている広告画像22を受け付ける(S201)。そして、公開対象関連付け部50が、S201に示す処理で受け付ける広告画像22を公開対象記憶部34に記憶させる(S202)。そして、公開対象関連付け部50が、S201に示す処理で受け付ける広告画像22に関連付けられている広告ID及び否定評価IDを含む評価広告関連付けデータを生成して、関連付け情報記憶部36に記憶させて(S203)、本処理例に示す処理を終了する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、投稿ページ20にクリックすることで反論を示すコメントCに対する賛同又は反対の意思表示を行うためのアイコンが配置されていてもよい。そして、上述の賛同数が、当該賛同の意思表示を行うためのアイコンがクリックされた数を示していてもよい。あるいは上述の賛同数が、当該アイコンがクリックされた数と、反論を示すコメントCに対して賛同するコメントCの数の合計を表していてもよい。また例えば、上述の反対数が、当該反対の意思表示を行うためのアイコンがクリックされた数を示していてもよい。あるいは上述の反対数が、当該アイコンがクリックされた数と、反論を示すコメントCに対して反対するコメントCの数の合計を表していてもよい。
また、否定評価通知データは、図11に示すような、木構造で表現された画像であっても構わない。そして当該画像が情報登録端末16のディスプレイに表示されるようにしてもよい。図11に示す画像には、否定的なコメントC、当該否定的なコメントCに対する反論のコメントC、当該反論のコメントCに対して賛同又は反対するコメントCに対応付けられるアイコンが配置されている。そして、当該アイコンをクリックすると、当該アイコンに対応付けられているコメントCが表示されるようになっている。また、図11に示す画像には、コメントCに対する賛同の意思表示の投票数(図11では、「いいね!」と表示されている)も示されている。
また、本実施形態における情報提供システム10が複数の筐体から構成されていてもよい。また、上記の具体的な文字列や数値、並びに、図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。