JP6223355B2 - 外部層中のリグノセルロース繊維およびコア中に存在する発泡プラスチック粒子を有するリグノセルロース材料、およびその方法および使用 - Google Patents

外部層中のリグノセルロース繊維およびコア中に存在する発泡プラスチック粒子を有するリグノセルロース材料、およびその方法および使用 Download PDF

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Description

本発明は、コアおよび2つの外部層を有するリグノセルロース材料であって、前記コアが発泡プラスチック粒子を含み、且つ前記外部層がリグノセルロース繊維を含む前記材料に関する。
CH−A−370229号は、軽量性と圧縮強度との両方を有し、且つ木材チップまたは木材繊維、結合材、および多孔質で、発泡性または部分的に発泡性のプラスチックからなり、充填材として役立つ圧縮成形品を開示している。
それらの圧縮成形品の欠点は、プラスチックを含まない外部層を有さないことであり、それは、慣例的な被覆技術(例えば家具の箔での裏張りまたはメラミンフィルムでの短い周期でのコーティング)が不充分な結果に至ることを意味する。
DE−U−202007017713号は、木材チップと、パネルの中心層内に均質に分布された発泡ポリスチレンビーズとを組み合わせることによって質量を低減されたチップボードパネルを開示している。
それらの材料の欠点は、曲げ強度、ねじ引き抜き抵抗および表面品質が全ての用途のために充分ではないことである。
WO−A−2008/046890号は軽量の、一重および多重の木材ベースの材料であって、木材粒子と、かさ密度10〜100kg/m3を有するポリスチレンおよび/またはスチレンコポリマーの充填材と、結合剤とを含む前記材料を開示している。有利には、充填材は木材ベースの材料内で均質に分布されている。前記木材ベースの材料は、木材ベニヤから、木材チップから、または木材繊維から製造され、より特定には木材チップおよび木材繊維から製造される。
それらの材料の欠点は、特定のパネル密度についての特性における改善が、接着剤の量および/またはポリマーの量を増加することでしか達成されず、従ってコストの上昇を伴うことである。
従って、本発明の課題は、上記の欠点を軽減すること、より特定には、改善された曲げ強度、改善されたねじ引き抜き値および/または良好な表面特性を有して、従来の高密度木材ベースの材料のように良好な加工特性を有する軽量のリグノセルロース材料を提供することであった。
それに応じて、コアおよび2つの外部層を有し、且つ、コア中に、
A) リグノセルロース粒子: 30質量%〜98質量%、
B) 10〜150kg/m3の範囲のかさ密度を有する発泡プラスチック粒子: 1質量%〜25質量%、
C) フェノールプラスト樹脂、アミノプラスト樹脂、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機イソシアネートからなる群から選択される1つまたはそれより多くの結合剤: 1質量%〜50質量%、および
D) 添加剤: 0質量%〜30質量%
を含み、または好ましくはそれらからなり、且つ、外部層中に、
E) リグノセルロース繊維: 70質量%〜99質量%
F) フェノールプラスト樹脂、アミノプラスト樹脂、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機イソシアネートからなる群から選択される1つまたはそれより多くの結合剤: 1質量%〜30質量%、および
G) 添加剤: 0質量%〜30質量%
を含み、または好ましくはそれらからなる、新規且つ改善されたリグノセルロース材料が見出された。
成分A、B、C、D、E、FおよびGの質量パーセントの記載は、全体の乾燥質量の割合としての当該成分の乾燥質量に関する。成分A、B、CおよびDについての合計の質量パーセントの数値は100質量%である。成分E、FおよびGの合計は同様に100質量%になる。さらには、外部層だけでなく、コアも水を含有し、それは質量の数値には入れられない。水は、リグノセルロース粒子中に存在する残留湿分、結合剤、例えば結合剤の希釈のためにもしくは外部層の加湿のために追加的に添加される水、または添加剤、例えば水性硬化剤溶液もしくは水性パラフィンエマルション、または例えば蒸気を使用して発泡される場合の発泡プラスチック粒子に起因し得る。コアの含水率および外部層の含水率は、全体の乾燥質量100%に対して、20質量%まで、即ち、0質量%〜20質量%、好ましくは2質量%〜15質量%、より好ましくは4質量%〜10質量%であってよい。コアの全体の乾燥質量対外部層の全体の乾燥質量の比は、一般に、100:1および0.25:1、好ましくは10:1〜0.5:1、より好ましくは6:1〜0.75:1、より特定には4:1〜1:1である。
本発明のリグノセルロース材料を、以下のとおりに製造することができる:
コアのための成分および外部層のための成分を、一般には互いに別々に混合する。
コアのために、リグノセルロース粒子Aを、成分B、CおよびDと、および/またはそこに含まれる成分の構成要素(即ち2つまたはそれより多くの構成要素、例えば1つの成分の群からの物質または化合物)と、任意の所望の順序で混合することができる。成分A、B、CおよびDは各々、1つ、2つの(A1、A2またはB1、B2、またはC1、C2またはD1、D2)または複数の成分の構成要素(A1、A2、A3、・・・、またはB1、B2、B3、・・・、C1、C2、C3、・・・、またはD1、D2、D3、・・・)で構成されてよい。
該成分が複数の成分の構成要素からなる場合、それらの成分の構成要素を、混合物として添加してもよいし、互いに別々に添加してもよい。別々に添加する場合、それらの成分の構成要素を、互いの直後に添加するか、または互いに直接的には続かない、異なる時点で添加してよい。例えば、成分Cが2つの構成要素C1およびC2で構成される場合、これは、C2がC1の直後に添加されるか、またはC1がC2の直後に添加されるか、または1つまたはそれより多くの他の成分または成分の構成要素、例えば成分BがC1の添加とC2の添加との間に添加されることを意味する。添加される前に、成分および/または成分の構成要素が他の成分または成分の構成要素と予め混合されることも可能である。例えば、添加剤の構成要素D1を、結合剤Cに、または結合剤の構成要素C1に添加した後、この混合物を実質的な混合物に添加する。
好ましくは、まず、発泡プラスチック粒子Bをリグノセルロース粒子Aに添加し、その後、この混合物を結合剤Cと、または1つまたはそれより多くの結合剤の構成要素C1、C2等と混合する。2つまたはそれより多くの結合剤の構成要素が使用される場合、それらは好ましくは互いに別々に添加される。添加剤Dは、好ましくは、結合剤Cと、または結合剤の構成要素(即ち複数の構成要素、例えばその成分の群からの物質または化合物)と部分的に混合され、その後、添加される。
外部層のために、リグノセルロース粒子Eを成分FおよびGと、および/またはそこに存在する成分の構成要素(即ち複数の構成要素、例えば1つの成分の群からの物質または化合物)と、任意の所望の順序で混合する。2つの外部層のために、同一の混合物または2つの異なる混合物を使用することが可能であるが、好ましくは同一の化合物である。
該成分が複数の成分の構成要素からなる場合、それらの成分の構成要素を、混合物として添加することもできるし、互いに別々に添加することもできる。この場合、それらの成分の構成要素を、互いの直後に添加するか、または互いに直接的には続かない、異なる時点で添加することができる。添加剤Gは好ましくは結合剤Fまたは結合剤の構成要素と部分的に混合され、その後、添加される。
得られる混合物A、B、C、DおよびE、F、Gは、互いに重畳して積層され、且つ、高められた温度で慣例的な方法によって圧縮されて、リグノセルロース成形品が得られる。このために、支持材上にマットを製造し、前記マットはE、F、G/A、B、C、D/E、F、Gの順のそれらの混合物で構成される(「サンドイッチ構造」)。このマットを、通常、温度80〜300℃、好ましくは120〜280℃、より好ましくは150〜250℃、および圧力1〜50bar、好ましくは3〜40bar、より好ましくは5〜30barで圧縮して、成形品を形成する。1つの好ましい実施態様においては、該マットをこの熱間プレスに先立ち、冷間で予備的なプレスに供する。当業者に公知の方法によって圧縮を行うことができる (「Taschenbuch der Spanplatten Technik」、H.−J. Deppe、K. Ernst、第4版、2000、DRW − Verlag Weinbrenner、Leinfelden Echterdingen、232〜254ページ、および「MDF− Mitteldichte Faserplatten」 H.−J. Deppe、K. Ernst、1996、DRW− Verlag Weinbrenner、Leinfelden−Echterdingen、93〜104ページ内の例を参照)。これらの方法は、例えば一段階または多段階のプレスにおける断続的なプレス技術、または例えば二重ベルトプレスにおける連続的なプレス技術を使用する。
本発明のリグノセルロース材料は一般に、平均密度300〜600kg/m3、好ましくは350〜590kg/m3、より好ましくは400〜570kg/m3、より特定には450〜550kg/m3を有する。
成分Aのリグノセルロース粒子は、コアのリグノセルロース材料中に30質量%〜98質量%、好ましくは50質量%〜95%質量%、より好ましくは70質量%〜90質量%の量で存在し、且つ、それらのベース材料は任意の所望の多様な木材またはそれらの混合物であってよく、例は、トウヒ、ブナ、マツ、カラマツ、ライム、ポプラ、ユーカリ、トネリコ、クリおよびモミの木またはそれらの混合物、好ましくはトウヒ、ブナまたはそれらの混合物、より特定にはトウヒであり、且つ、例えば木材部材、例えば木材ラス、木材片(wood strip)、木材チップ、木材繊維、木材くずまたはそれらの混合物、好ましくは木材チップ、木材繊維、木材くずおよびそれらの混合物、より好ましくは木材チップ、木材繊維またはそれらの混合物(チップボード、MDF(中密度繊維板)およびHDF(高密度繊維板)のパネルの製造のために使用される種類のもの)を含んでよい。リグノセルロース粒子は、木本植物、例えばアマ、アサ、穀類、または他の一年生植物、好ましくはアマまたはアサに由来してもよい。チップボードを製造するために使用される種類の木材チップを使用することが特に好ましい。異なるリグノセルロース粒子の混合物、例えば木材チップと木材繊維との混合物、または木材チップと木材くずとの混合物が使用される場合、木材チップの割合は好ましくは少なくとも75質量%、即ち75質量%〜100質量%、より好ましくは少なくとも90質量%、即ち90質量%〜100質量%である。成分Aの平均密度は、一般に、0.4〜0.85g/cm3、好ましくは0.4〜0.75g/cm3、より特定には0.4〜0.6g/cm3である。
リグノセルロース粒子のための出発材料は、通常、林業の間伐からの材木、森林残留物、残留産業材木および使用済み材木、および植物含有木材繊維である。所望のリグノセルロース粒子、木材粒子、例えば木材チップまたは木材繊維への加工を、例えば公知の方法(例えばM. Dunky、P. Niemz、Holzwerkstoffe und Leime、91〜156ページ、Springer Verlag Heidelberg、2002)に従って行うことができる。
外部層のリグノセルロース材料内で、成分Eのリグノセルロース繊維は、70質量%〜99質量%、好ましくは75質量%〜97質量%、より好ましくは80質量%〜95質量%の量で存在し、少なくとも75質量%、即ち75質量%〜100質量%、好ましくは少なくとも85質量%、即ち85質量%〜100質量%、より好ましくは少なくとも95質量%、即ち95質量%〜100質量%のリグノセルロース繊維からなる。最も好ましくは、リグノセルロース繊維だけが、即ち、100質量%のリグノセルロース繊維が使用される。使用される原材料は、成分Aについて列挙されたあらゆる種類の木または木本植物からの木材であってよい。機械的な粉砕に続き、例えば熱水による予備処理後の研削作業によって繊維を製造することができる。繊維化方法は、例えばDunky、Niemz、Holzwerkstoffe und Leime、Technologie und Einflussfaktoren、Springer、2002、135〜148ページから公知である。成分Eの平均密度は、一般に、0.3〜0.85g/cm3、好ましくは0.35〜0.8g/cm3、より特定には0.4〜0.75g/cm3である。
成分Aは0質量%〜10質量%、好ましくは0.5質量%〜8質量%、より好ましくは1質量%〜5質量%の通常の少量の水を含んでよい(通常、0質量%〜0.5質量%、好ましくは0質量%〜0.4質量%、より好ましくは0質量%〜0.3質量%の少ない変動範囲)。この量の数字は、100質量%の絶対乾燥木材物質に基づいており、且つ、第一の成分との、もしくは第一の成分の構成要素との、もしくはB、CおよびDから選択された第一の混合物との混合の直前の、(当業者に公知の通常の方法による)乾燥後の成分Aの含水率を記載する。
1つの好ましい実施態様において、成分Eは0質量%〜10質量%、好ましくは0.5質量%〜8質量%、より好ましくは1質量%〜5質量%の少量の水を含んでよい(通常、0質量%〜0.5質量%、好ましくは0質量%〜0.5質量%、より好ましくは0質量%〜0.3質量%の少ない変動範囲)。この量の数字は、100質量%の絶対乾燥木材物質に基づいており、且つ、第一の成分もしくは成分の構成要素もしくはFおよびGから選択された混合物との混合の直前の、(当業者に公知の通常の方法による)乾燥後の成分Eの含水率を記載する。
他の好ましい実施態様において、成分Eは水を30質量%〜200質量%、好ましくは40質量%〜150質量%、より好ましくは50質量%〜120質量%含んでよい(0質量%〜20質量%、好ましくは0質量%〜10質量%、より好ましくは0質量%〜5質量%の変動範囲)。この量の数字は、100質量%の絶対乾燥木材物質に基づいており、且つ、第一の成分との、もしくは第一の成分の構成要素との、もしくはFおよびGから選択された第一の混合物との混合の直前の成分Eの含水率を記載する。この実施態様において、全ての成分および/または成分の構成要素の一部を添加することに続き、当業者に公知の方法によって乾燥を行い、好ましくはこの乾燥を全ての成分の添加後に行う。
適した発泡プラスチック粒子(成分B)は、かさ密度10〜150kg/m3、好ましくは30〜130kg/m3、より好ましくは35〜110kg/m3、より特定には40〜100kg/m3(バラ材で充填された規定容量を計量することによって測定)を有する発泡プラスチック粒子、好ましくは発泡熱可塑性粒子を含む。
発泡プラスチック粒子Bは一般に、平均直径0.01〜50mm、好ましくは0.25〜10mm、より好ましくは0.4〜8.5mm、より特定には0.4〜7mmを有する球またはビーズの形態で使用される。1つの好ましい実施態様において、球は、例えば球形または楕円形の粒子の形態において単位容積あたり小さな表面積を有し、且つ有利には独立気泡の球である。DIN ISO 4590による連続気泡の割合は、一般に30%以下、即ち0%〜30%、好ましくは1%〜25%、より好ましくは5%〜15%である。
発泡性プラスチックもしくは発泡プラスチック粒子の基礎となる適切なポリマーは、発泡され得る一般に全ての公知のポリマーまたはそれらの混合物、好ましくは熱可塑性ポリマーまたはそれらの混合物である。非常に適した前記ポリマーの例は、ポリケトン、ポリスルホン、ポリオキシメチレン、PVC (硬質および軟質)、ポリカーボネート、ポリイソシアヌレート、ポリカルボジイミド、ポリアクリルイミドおよびポリメタクリルイミド、ポリアミド、ポリウレタン、アミノプラスト樹脂およびフェノール樹脂、スチレンホモポリマー(以下で「ポリスチレン」または「スチレンポリマー」とも称される)、スチレンコポリマー、C2〜C10−オレフィンホモポリマー、C2〜C10−オレフィンコポリマー、およびポリエステルを含む。前記のオレフィンポリマーを製造するために、1−アルケン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンを使用することが好ましい。
前記ポリマー、好ましくは熱可塑性樹脂を、発泡性プラスチック粒子Bまたは発泡プラスチック粒子Bの基礎を形成する通常の添加剤とさらに混合することができ、例はUV安定剤、酸化防止剤、被覆材料、疎水化剤、成核剤、可塑剤、難燃剤、可溶性および不溶性の、有機および/または無機の染料、顔料、および熱線吸収粒子、例えばカーボンブラック、グラファイトまたはアルミニウム粉末(共に、または空間的に別々に、補助剤として)である。
成分Bは通常、以下のように得ることができる:
発泡可能媒体(「膨張剤」とも称される)を使用して、または発泡可能媒体を含んで、適したポリマーをマイクロ波エネルギー、熱エネルギー、熱風、好ましくは蒸気、および/または圧力変化に曝すことによって発泡させることができる(この発泡を多くの場合、「フォーミング」とも称する)(Kuntstoff Handbuch 1996、第4巻、「Polystyrol」、Hanser 1996、640〜673ページ、またはUS−A−5112875号)。この手順の間、一般に、膨張剤が膨らみ、粒子のサイズが大きくなり、且つ、気泡構造が形成される。この発泡を、慣例的なフォーミング装置(しばしば「プレフォーマー」とも称される)内で行うことができる。前記のプレフォーマーは永続的に設置されてもよいし、移動式であってもよい。発泡を1つまたはそれより多くの段階において行うことができる。1段階法においては一般に、発泡性プラスチック粒子を直接的に所望の最終サイズへと発泡させる。多段階法においては一般に、発泡性プラスチック粒子をまず中間のサイズへと発泡させ、その後、1つまたはそれより多くのさらなる段階において、相応の数の中間サイズを介して、所望の最終的なサイズへと発泡させる。上記で示された緻密なプラスチック粒子(本願においては「発泡性プラスチック粒子」とも称する)は一般に、発泡プラスチックとは対照的に気泡構造を有さない。発泡プラスチック粒子は一般に、プラスチックおよび膨張剤の合計の質量に対して0質量%〜5質量%、好ましくは0.5質量%〜4質量%、より好ましくは1質量%〜3質量%の低い残留膨張剤含有率を有する。このように得られた膨張プラスチック粒子を一時保管庫に置くか、または本発明の成分Bを製造するための他の中間段階は行わずにさらに使用することができる。
発泡性プラスチック粒子は、当業者に公知の全ての膨張剤を使用して発泡させることができ、例は脂肪族のC3〜C10−炭化水素、例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタンおよび/またはヘキサンおよびそれらの異性体、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、またはハロゲン化炭化水素、好ましくはn−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタンおよびシクロペンタン、より好ましくはn−ペンタンとイソペンタンとの市販のペンタン異性体混合物である。
発泡性プラスチック粒子中の膨張剤の量は一般に、各々、膨張剤を含有する発泡性プラスチック粒子の各々の場合に対して、0.01質量%〜7質量%、好ましくは0.01質量%〜4質量%、より好ましくは0.1質量%〜4質量%の範囲である。
1つの好ましい実施態様は、スチレンホモポリマー(本願においては単に「ポリスチレン」とも称する)、スチレンコポリマーまたはそれらの混合物を、成分B中の唯一のプラスチックとして使用する。
この種のポリスチレンおよび/またはスチレンコポリマーを、当業者に公知の任意の重合技術によって調製できる: 例えば、Ullmann’s Encyclopedia、第6版、2000 Electronic ReleaseまたはKunststoff−Handbuch 1996、第4巻、「Polystyrol」、567〜598ページを参照のこと。
発泡性ポリスチレンおよび/またはスチレンコポリマーは一般に、従来の方法において、懸濁重合によって、または押出法によって調製される。
懸濁重合の場合、スチレンを、随意にさらなるコモノマーを添加して、水性懸濁液中で、通常の懸濁安定剤の存在下でラジカル形成触媒によって重合できる。膨張剤および任意の他の通常の補助剤が、重合のための最初の装入物中に含まれてもよいし、または重合の間もしくは重合終了後にバッチに添加されてもよい。膨張剤で含浸された、得られるビーズ状の発泡性スチレンポリマーを、重合終了後に水相から分離し、洗浄、乾燥およびふるい分けすることができる。
押出法の場合、押出機を通じて膨張剤をポリマー中に混入し、例えばダイプレートによって搬送し、且つ、圧力下で小球状にして、粒子またはストランドを形成することができる。
好ましい、または特に好ましい上述の発泡性スチレンポリマーまたは発泡性スチレンコポリマーは、膨張剤の含有率が比較的低い。そのようなポリマーを「膨張剤が少ない」とも称する。膨張剤が少ない発泡性ポリスチレンまたは発泡性スチレンコポリマーを製造するために非常に適した方法はUS−A−5112875号内に記載されており、参照をもって本願に含まれるものとする。
上述のとおり、スチレンコポリマーを使用することも可能である。有利には、それらのスチレンコポリマーは、プラスチックの質量(膨張剤含まず)に対して、少なくとも50質量%、即ち50質量%〜100質量%、好ましくは少なくとも80質量%、即ち80質量%〜100質量%の共重合されたスチレンを含有する。考慮されるコモノマーの例は、α−メチルスチレン、環状のハロゲン化スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸またはメタクリル酸と1〜8個の炭素原子を有するアルコールとのエステル、N−ビニルカルバゾール、マレイン酸、マレイン酸無水物、(メタ)アクリルアミドおよび/または酢酸ビニルを含む。
ポリスチレンおよび/またはスチレンコポリマーは有利には、少量の共重合された連鎖分枝剤、換言すれば1つ以上の二重結合、好ましくは2つの二重結合を有する化合物、例えばジビニルベンゼン、ブタジエンおよび/またはブタンジオールジアクリレートを含むことができる。膨張剤は一般に、スチレンに対して0.0005〜0.5mol%の量で使用される。異なるスチレン(コ)ポリマーの混合物も使用できる。非常に適したスチレンホモポリマーまたはスチレンコポリマーは、無色明澄なポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アニオン重合されたポリスチレンまたは耐衝撃性ポリスチレン(A−IPS)、スチレン−α−メチルスチレンコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマー(ABS)、スチレン−アクリロニトリル(SAN)、アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸エステル(ASA)、メチルアクリレート−ブタジエン−スチレン(MBS)、メチルメタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(MABS)ポリマー、またはそれらの混合物であるか、またはポリフェニレンエーテル(PPE)と共に使用される。
70000〜400000g/mol、より好ましくは190000〜400000g/mol、非常に好ましくは210000〜400000g/molの範囲の分子量を有するプラスチック粒子、より好ましくはスチレンポリマーまたはスチレンコポリマー、より特定にはスチレンホモポリマーを使用することが好ましい。
それらの発泡ポリスチレン粒子または発泡スチレンコポリマー粒子を、リグノセルロース物質を製造するために、膨張剤を減少するためのさらなる手段を用いてまたは用いないで使用できる。
発泡性ポリスチレンまたは発泡性スチレンコポリマーまたは発泡ポリスチレンまたは発泡スチレンコポリマーは通常、帯電防止コーティングを有する。
発泡プラスチック粒子Bは一般に、リグノセルロース材料を形成するための圧縮後であっても溶融されていない状態であり、このことは、プラスチック粒子Bが一般に、リグノセルロース粒子に貫入または含浸されているのではなく、リグノセルロース粒子の間に分布していることを意味する。プラスチック粒子Bは通常、物理的手段によって、例えばリグノセルロース材料の粉砕後に、リグノセルロースから分離できる。
コアの乾燥質量全体に対する発泡プラスチック粒子Bの全体量は、一般に、1質量%〜25質量%、好ましくは3質量%〜20質量%、より好ましくは5質量%〜15質量%の範囲である。上述の発泡プラスチック粒子Bの寸法を、リグノセルロース粒子、好ましくは木材粒子A)に適合させるか、または前記AをBに適合させることが有利であることが判明している。
この適合は、リグノセルロース粒子、好ましくは木材粒子Aおよび発泡プラスチック粒子Bのそれぞれのd値(Rosin−Rammler−Sperling−Bennet関数)の関係によって以下に示される。
Rosin−Rammler−Sperling−Bennet関数は、例えばDIN66145内に記載されている。
d値は、DIN 66165のPart 1および2に類似して、発泡プラスチック粒子Bおよびリグノセルロース粒子、好ましくは木材粒子Aの粒径分布を測定するために、まずふるい分析を行うことによって測定される。
その後、ふるい分析からの値を、Rosin−Rammler−Sperling−Bennet関数に代入し、そしてd値を算出する。
Rosin−Rammler−Sperling−Bennet関数は、以下のとおりである:
R=100*exp(−(d/d’)n))
パラメータの定義は以下のとおりである:
R それぞれのふるいトレー上に残留している残滓(質量%)
d 粒径
d’ 残滓の36.8質量%での粒径
n 粒径分布の幅。
非常に適したリグノセルロース粒子A、好ましくは木材粒子は、Rosin−Rammler−Sperling−Bennetによるd値0.1〜5、好ましくは0.3〜3、より好ましくは0.5〜2.75の範囲を有する(上述の通りのd’値の定義および測定)。
非常に適したリグノセルロース材料は、リグノセルロース粒子、好ましくは木材粒子Aの、および発泡プラスチック粒子Bの粒子についての、Rosin−Rammler−Sperling−Bennetによるd’値が以下の関係に従う場合に得られる:
粒子Aのd’ ≦ 2.5×粒子Bのd’、好ましくは、
粒子Aのd’ ≦ 2.0×粒子Bのd’、より好ましくは、
粒子Aのd’ ≦ 1.5×粒子Bのd’、非常に好ましくは、
粒子Aのd’ ≦ 粒子Bのd’。
コアの質量全体に対する結合剤Cの全体量は、1質量%〜50質量%、好ましくは2質量%〜15質量%、より好ましくは3質量%〜10質量%の範囲である。
外部層の乾燥質量全体に対する結合剤Fの全体量は、1質量%〜30質量%、好ましくは2質量%〜20質量%、より好ましくは3質量%〜15質量%の範囲である。
成分Cの結合剤および成分Fの結合剤を、フェノプラスト樹脂、アミノプラスト樹脂、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機イソシアネートからなる群から選択でき、成分CおよびFの同一または異なる結合剤または結合剤混合物を使用し、好ましくは異なる結合剤を使用し、両方の場合において、フェノプラストおよびアミノプラストが特に好ましい。フェノプラストまたはアミノプラスト樹脂の場合における質量の数値は、相応の成分の固体含有率(120℃で2時間にわたり、Gunter Zeppenfeld, Dirk Grunwald, Klebstoffe in der Holz− und Moe−belindustrie、第二版、DRW−Verlag、268ページに準拠して水を蒸発させることによって測定)に対する一方で、イソシアネート、より好ましくはPDMI(ポリマーのジフェニルメタンジイソシアネート)に関しては、イソシアネート成分自体(つまり、例えば溶剤または乳化媒体を含まず)に対する。
「フェノプラスト」との用語は、フェノールとアルデヒドとの縮合によって得られる合成樹脂または変性された生成物を示す。非置換のフェノールの他に、フェノール誘導体がフェノプラスト樹脂の製造のために使用される。それらは、クレゾール、キシレノールおよび他のアルキルフェノール(例えばp−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノールおよびp−tert−ノニルフェノール)、アリールフェノール(例えばフェニルフェノールおよびナフトール)および二価のフェノール(例えばレゾルシノールおよびビスフェノールA)を含む。最も重要なアルデヒド成分は、ホルムアルデヒドであり、それは、水溶液および固体のパラホルムアルデヒドを含む様々な形態で、また、ホルムアルデヒドを生じさせる化合物として使用される。他のアルデヒド(例えばアセトアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒドおよびフルフラール)が、ケトンと同様に、より限定された範囲で用いられる。フェノプラスト樹脂を、メチロールまたはフェノールヒドロキシル基の化学反応によって、および/または変性剤中での物理的な分散によって(EN ISO 10082)、変性することができる。
好ましいフェノプラスト樹脂は、フェノールアルデヒド樹脂、最も好ましくはフェノールホルムアルデヒド樹脂である。フェノールホルムアルデヒド樹脂(PE樹脂とも称する)が、例えばKunststoff−Handbuch、第二版、Hanser 1988、第10巻、「Duroplaste」、12〜40ページから公知である。
アミノプラスト樹脂として、当業者に公知の全てのアミノプラスト樹脂、好ましくは木材ベースの材料の製造について公知のものを使用することが可能である。この種の樹脂およびそれらの製造は、例えばUllmanns Enzyklopadie der technischen Chemie、第4改訂拡張版、Verlag Chemie、1973、403〜424ページ、「Amino−plaste」、およびUllmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第A2巻、VCH Verlagsgesellschaft、1985、115〜141ページ、「Amino Resins」、およびM. Dunky, P. Niemz, Holzwerkstoffe und Leime、Springer 2002、251〜259ページ (UF resins)および303〜313ページ(MUF and UF with a small amount of melamine)内に記載されている。一般的には、それらは、少なくとも1つの(有機基で随意に置換された)アミノ基またはカルバミド基(カルバミド基はカルボキサミド基とも称される)、好ましくはカルバミド基、好ましくはウレアまたはメラミンを有する化合物と、アルデヒド、好ましくはホルムアルデヒドとの重縮合生成物である。好ましい重縮合生成物は、ウレアホルムアルデヒド樹脂 (UF樹脂)、メラミンホルムアルデヒド樹脂 (MF樹脂)またはメラミン含有ウレアホルムアルデヒド樹脂 (MUF樹脂)、より好ましくはウレアホルムアルデヒド樹脂であり、例は、BASF SE製のKaurit(登録商標)接着剤製品である。
特に好ましい重縮合生成物は、アルデヒドと、(随意に有機基で部分的に置換された)アミノ基および/またはカルバミド基とのモル比が0.3:1〜1:1、好ましくは0.3:1〜0.6:1、より好ましくは0.3:1〜0.55:1、非常に好ましくは0.3:1〜0.5:1の範囲であるものである。アミノプラストがイソシアネートと組み合わされて使用される場合、アルデヒドと、(随意に有機基で部分的に置換された)アミノ基および/またはカルバミド基とのモル比が0.3:1〜1:1、好ましくは0.3:1〜0.6:1、より好ましくは0.3:1〜0.45:1、非常に好ましくは0.3:1〜0.4:1の範囲である。
上記のアミノプラスト樹脂は、通常、液体の形態で、通常は25質量%〜90質量%の濃度の溶液、好ましくは50質量%〜70質量%の濃度の溶液、好ましくは水溶液として使用されるが、しかし、固体の形態として使用することもできる。
液体の水性アミノプラスト樹脂の固体含有率は、Guenter Zeppenfeld, Dirk Grunwald, Klebstoffe in der Holz− und Mobelindustrie、第二版、DRW−Verlag、268ページに従って測定できる。
結合剤Cおよび結合剤Fの構成要素は、本質的に単独で使用することができる、つまり、例えばアミノプラスト樹脂または有機イソシアネートまたはPF樹脂を結合剤Cまたは結合剤Fの唯一の構成要素として使用することができる。しかしながら、さらに、結合剤Cおよび結合剤Fの樹脂構成要素を、結合剤Cおよび/または結合剤Fの2つまたはそれより多くの構成要素の組み合わせとして使用することもでき、それらの組み合わせは好ましくはアミノプラスト樹脂および/またはフェノールプラスト樹脂を含む。
1つの好ましい実施態様において、アミノプラストとイソシアネートとの組み合わせを結合剤Cとして使用できる。この場合、コアの乾燥質量全体に対する結合剤C中のアミノプラスト樹脂の全体量は、1質量%〜45質量%、好ましくは4質量%〜14質量%、より好ましくは6質量%〜9質量%の範囲である。コアの乾燥質量全体に対する結合剤C中の有機イソシアネート、好ましくは2〜10個のモノマー単位、好ましくは2〜8個のモノマー単位を有し且つモノマー単位あたり平均で少なくとも1つのイソシアネート基を有するオリゴマーのイソシアネート、より好ましくはPMDIの全体量は、0.05質量%〜5質量%、好ましくは0.1質量%〜3.5質量%、より好ましくは0.5質量%〜1.5質量%の範囲である。
成分DおよびGは互いに独立して、異なるもしくは同一の、好ましくは同一の、当業者に公知の硬化剤またはそれらの混合物を含むことができる。それらの成分は通常、結合剤Cおよび/またはFがアミノプラストまたはフェノプラスト樹脂を含む場合に使用される。それらの硬化剤は、好ましくは、アミノプラスト樹脂またはフェノプラスト樹脂の全体量に対して例えば0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、より好ましくは0.1質量%〜3質量%の範囲で結合剤Cおよび/またはFに添加される。
アミノプラスト樹脂成分のための、またはフェノプラスト樹脂成分のための硬化剤は、ここで、アミノプラスト樹脂またはフェノプラスト樹脂の重縮合を促進する、もしくはもたらす任意の分子量の全ての化学的化合物を包含すると理解される。アミノプラスト樹脂またはフェノールホルムアルデヒド樹脂のための1つの非常に適した硬化剤の群は、有機酸、無機酸、有機酸の酸性塩および無機酸の酸性塩、または酸形性塩、例えばアンモニウム塩または酸形成塩、例えば有機アミンのアンモニウム塩または酸性塩である。この群の成分は、当然、混合物で使用できる。例は、硫酸アンモニウムまたは硝酸アンモニウム、または有機酸もしくは無機酸、例えば硫酸、ギ酸または酸再生物質、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムまたはそれらの混合物である。アミノプラスト樹脂またはフェノプラスト樹脂用の硬化剤の1つの好ましい群は、有機酸または無機酸、例えば硝酸、硫酸、ギ酸、酢酸、および酸基を有するポリマー、例えばアクリル酸またはメタクリル酸またはマレイン酸のホモポリマーまたはコポリマーである。
フェノプラスト樹脂、好ましくはフェノールホルムアルデヒド樹脂も、アルキレンによって(alkylenically)架橋させることができる。炭酸塩または水酸化物、例えば炭酸カリウムおよび水酸化ナトリウムを使用することが好ましい。
アミノプラスト樹脂用の硬化剤のさらなる例は、M. Dunky, P. Niemz、Holzwerkstoffe und Leime、Springer 2002、265〜269ページから公知であり、且つ、フェノプラスト樹脂、好ましくはフェノールホルムアルデヒド用の硬化剤のさらなる例はM. Dunky, P. Niemz、Holzwerkstoffe und Leime、Springer 2002、341〜352ページから公知である。
本発明のリグノセルロース材料は、さらに、市販の通常の添加剤および当業者に公知の添加剤を、成分Dとして、および成分Gとして、互いに独立して、同一または異なる、好ましくは同一の添加剤を、0質量%〜10質量%、好ましくは0.5質量%〜5質量%、より好ましくは1質量%〜3質量%の量で含んでよく、例は、疎水化剤、例えばパラフィンエマルション、抗真菌剤、ホルムアルデヒド捕捉剤、例えばウレアもしくはポリアミン、および難燃剤である。
コア中に発泡プラスチック粒子を有し且つ外部層中にリグノセルロース繊維を有する本発明のリグノセルロース材料の厚さは、応用分野で異なり、且つ、一般に0.5〜100mmの範囲、好ましくは10〜40mmの範囲、より特定には15〜20mmの範囲に位置付けられている。
本発明の好ましい実施態様において、発泡性プラスチック粒子Bは、コア中で不均質に分布して存在する。これは、コアの外部領域(「外側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Xが、コアの内部領域(「内側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Yとは異なること、換言すれば、コアの内部領域(「内側」)よりもコアの外部領域(「外側」)において、より大きいまたはより小さいことを意味する。コアの内部領域は一般に、パネル面に平行に延びる面によって、コアの2つの外部領域から分けられている。コアの内部領域は、コアの全体の乾燥質量の20質量%〜80質量%、好ましくは30質量%〜70質量%、より好ましくは40質量%〜60質量%、より特定には45質量%〜55質量%、非常に好ましくは50質量%を含み且つ2つの外部領域の間に位置している領域であると理解される。2つの外側領域は、同一の質量、つまり、各々25質量%、またはほぼ同一の質量、即ち、25.01:24.99質量%〜25.99:24.01質量%、好ましくは25.01:24.99質量%〜25.8:24.2質量%、より好ましくは25.01:24.99質量%〜25.6:24.4質量%、より特定には25.01:24.99質量%〜25.4:24.6質量%、またはコアの乾燥質量全体に対して異なる質量、つまり、26:24質量%〜40:10質量%、好ましくは26:24質量%〜30:20質量%、より好ましくは26:24質量%〜27:23質量%、より特定には26:24質量%〜26.5:23.5質量%を有してよい。コアの内部領域と2つの外部領域との合計は100質量%になる。コアの外部領域における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Xを測定するために、2つの外部領域内に含まれる全ての発泡プラスチック粒子Bおよび全てのリグノセルロース粒子Aが使用される。この場合、2つの外側領域の一方におけるプラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する比を記載する比X’は、2つの外側領域の他方における比を記載するX’’と異なってもよいし同一であってもよい。
本発明の材料において、コアの外部領域(「外側」)における発泡プラスチック粒子のリグノセルロース粒子に対する質量比Xと、コアの内部領域(「内側」)における発泡プラスチック粒子とリグノセルロース粒子に対する質量比Yとの間の比Zは、1.05:1〜1000:1、好ましくは1.1:1〜500:1、より好ましくは1.2:1〜200:1である。さらに好ましい実施態様において、この比Zは、0.001:1〜0.95:1、好ましくは0.002:1〜0.9:1、より好ましくは0.005:1〜0.8:1である。
コア内のプラスチック粒子Bの不均質な分布を、以下のように生成することができる:
成分A、B、CおよびDの複数の混合物を、異なる質量比の成分AとBとを含有して製造することができる。それらの混合物を連続的に散布させることができる。この場合、一般に、異なる質量比の成分AおよびBとの混合はわずかのみ、または混合がないべきである。その結果、リグノセルロース材料のコア内の発泡プラスチック粒子の不均質な分布を達成できる。これに関して、木材粒子Aとプラスチック粒子Bとの両方を、予め、例えばふるい分けによって異なる分級物へと分けることができる。各々の混合物は、木材粒子Aの異なる分級物および/またはプラスチック粒子Bの異なる分級物を含むことができる。
他の実施態様において、コア内のプラスチック粒子Bの不均質な分布を、分離した散布によって行うことができる。この場合、サイズおよび/または質量に依存して、コアの外部領域または内部領域のいずれかに球が蓄積することを確実にする手段を使用して散布を行う。これは、例えば、ふるい分け装置を使用して混合物A、B、C、Dを散布させることによって行うことができる。1つの好ましい実施態様において、この装置は、鏡映対称に配置された異なる孔径のふるいを装備している。特に好ましくは、下方の外部層用材料を有する支持体が、ふるい分け手段の下で搬送され、その際、ふるい分け装置は、散布手段の(製造方向における)初めのところに小さな孔径を有するふるいがあり、ふるいの孔径は散布ステーションの中心に向かって内側に増加し、前記ステーションの端部で再度減少するように配置されている。ふるいの前記の配置は、小さなリグノセルロース粒子がコアの外側領域(外部層に近い領域)に入り、且つ、大きなリグノセルロース粒子がコアの内側の領域に入ることを意味する。同時に、小さなプラスチック粒子がコアの外側領域(外部層に近い領域)に入り、且つ、大きなプラスチック粒子がコアの内側の領域に入る。リグノセルロース粒子およびプラスチック粒子のサイズ分布に依存して、これは、リグノセルロース粒子A対プラスチック粒子Bの種々の質量比をもたらす。この種の散布ステーションは、EP−B−1140447号およびDE−C−19716130号内に記載されている。
例えば、リグノセルロース粒子の散布ステーションは、各々複数の後方かき寄せレーキ(back−scraping rake)を収容する2つの計量サイロを含むことができる。種々の大きな粒子Aおよび成分B、CおよびDで構成されるばら材料(コア混合物)を、(例えば上から)計量サイロに供給できる。計量サイロの各々の下側には、底部ベルトが配置されていてよく、前記底部ベルトは2つの偏向ローラー上を流れ、且つその都度排出ロールと共にコア混合物のための排出ユニットを構成する。排出ロールの各々の下方には、連続的なスクレーパーベルトがあり、前記スクレーパーベルトは2つの偏向ローラー上で誘導され、且つ、その下方の掃引部分(tower)は、その都度、種々の孔径を有するふるい分け装置の上で誘導されることができ、そのようにふるい分け装置の種々の区画が構成される。スクレーパーベルトと共に、ふるい分け装置は、コア混合物のリグノセルロース粒子Aおよびプラスチック粒子Bをそれらのサイズによって分別できる分別手段を構成する。ふるい分け装置の区画は、微細なリグノセルロース粒子Aおよび/またはプラスチック粒子Bが、ウェブ(web)の搬送方向において外部にある散布ステーションの領域において、下方の外部層上に各々散布される一方で、粗いリグノセルロース粒子Aおよび/またはプラスチック粒子Bが、分別手段の内部領域を介して、外部層上に散布されるように配置されてよい(詳細はEP−B−1140447号を参照)。
本発明の他の有利な実施態様によれば、配分区画(apportioning section)の少なくとも一部が、その都度、研磨要素を含み、前記研磨要素は、ふるい分け手段の表面に対して押しつけられ、且つ配分区画が動かされる際にふるい分け手段の表面上を摩擦するように動く。各々の配分区画または配分区画の少なくともいくつか用に、穏やかな圧力下でふるい分け手段の表面に対して押しつけられている研磨装置は、さらに、洗浄効果を強化し、前記洗浄効果は配分区画がふるい分け手段の表面上を動く際に生じる。同時に、研磨要素は、粒子上で、ふるい分け表面に対して垂直方向に作用する力の成分を強化し、そのことによってスループットの上昇をもたらす。搬送手段は好ましくはスクレーパーベルトとして、より好ましくは連続的なスクレーパーベルトとして設計されている。このように、搬送手段の特に単純且つ安価な構成が可能である。ここで、有利には、粒子のために、スクレーパーベルトが、少なくともふるい分け手段の表面に対して垂直方向の小領域上で予め構成され、それによって粒子を、計量サイロからその供給ユニットを介してスクレーパーベルトを通じてふるい分け手段上へと向かわせることが可能になる。これは、供給ユニットの複雑な構成を不要にする。本発明のさらに有利な実施態様によれば、スクレーパーベルトは駆動装置、より特定には板状の駆動装置を含み、それは好ましくは、チェーンまたはベルトの形態での連続的な支持要素上で、規則的な間隔で備えられる。この場合、支持要素は、その都度、前記駆動装置上の中心に載置されてよい。しかしながら、各々、駆動装置の側方の外側端部の領域内に固定された、複数の支持要素、より特定には2つのチェーンまたはベルト支持要素が備えられることも可能である。これは、本発明によって設計されたスクレーパーベルトの安定性を高める。好ましくは、駆動装置は、単数または複数の支持要素の上で取り外し可能なように固定されており、且つ/または空気を通さない設計である。このことは、一方では、使用される駆動装置が、用いられるふるい分け手段に最適に合わせられ、他方では、摩耗した駆動装置を新しいものと置き換えることができることを確実にする。本発明の他の有利な実施態様によれば、研磨要素は、その都度、駆動装置の区画によって構成される。このように、本発明の手段の設計は、特に費用効率が良く、なぜなら、研磨要素のための別途の部品が不要であるからである。特に、少なくとも、研磨要素を構成するそれらの区画において、駆動装置は、例えば硬質ゴム製の柔軟性のある設計である。これは、研磨要素がふるい分け手段の表面に順応し、そのことによってふるい分け表面が多少不規則であっても、前記研磨要素がふるい分け手段の表面上に特定の圧力で、その全幅にわたり且つ移動範囲全体にわたって押しつけられることを確実にすることを可能にする。本発明の他の好ましい実施態様によれば、駆動装置は少なくとも研磨要素を構成する区画において耐摩耗性の設計であり、より特定には、耐摩耗性コーティング、例えばテフロンコーティングを有する。研磨要素を形成する駆動装置の区画は、駆動装置と一体化されて設計されていても、別途の部品として設計されていてもよい。研磨要素が別途の部品として設計される場合は、それらは好ましくは、摩耗の際に交換可能であるように、取り外し可能な形で駆動装置上に載置される。本発明の他の有利な実施態様によれば、駆動装置(少なくともその区画において研磨要素を形成する)は、撥水性の非付着性材料から形成される。これは、結合剤で濡れた粒子が駆動装置に貼りついたままになること(このことは、配分区画の採集能力を限定しかねない)を阻止する。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、ふるい分け手段は異なるふるい開口部を有する複数のふるい分け領域、より特定には2つのふるい分け領域を含む。この方法において、異なる大きさの粒子は、異なる大きさのふるい開口部を有するふるい分け領域によって分別される。これに関して、特に、ふるい分け領域は、ふるい分け手段の表面上を動くことができる配分区画の移動方向に沿って相前後して配置され、且つ、好ましくは、配分区画の移動方向に位置する単数もしくは複数のふるい分け領域のふるいの開口部は、移動の方向とは反対に位置する単数もしくは複数のふるい分け領域のふるいの開口部よりも大きい。このことは、それらがふるい表面上を通過する際に、小さな直径を有する粒子がまずふるい分け手段を通過する一方で、次のふるい分け領域においては、結果として次に大きな粒子がふるいを通過することを確実にする。従って、ふるい分け領域の数およびふるいの開口部の大きさに依存して、粒子の所望の分別が達成される。これらの分別された粒子を、ふるい分けゾーンに従って、異なる粒径のための異なる収集ゾーンへと向かわせてもよいし、または例えば、ふるい分け手段の下に配置される移動中のコンベヤ上に向かわせて、その上で、このように厚さ方向にわたって異なる粒径分布を有するウェブを製造することができる。
本発明のさらに有利な実施態様によれば、連続的なスクレーパーベルトが、2つの偏向ロールを介して誘導され、下方のベルト区画はふるい分け手段の表面上で直接的に流れ、且つ、上方のベルト区画は、ふるい分け手段の表面から特定の距離のところで、より特定にはその都度、実質的にふるい分け手段の表面に並行に流れる。このように、本発明の手段のために、特にコンパクトな設計が可能である。好ましくは、この場合、スクレーパーベルトの少なくとも1つの端部、より特定には偏向ロールの領域において、放出された粒子を採集するための採集手段がある。それらの粒子は、ばら材料中に存在する異物、例えばスクリューまたは釘(nail)であることがあり、例えば選択的に、それらは最大許容サイズを超える凝集物または粒子であることがあり、且つ、ふるい分け手段の最大のふるい開口部が詰まり得ないように放出され且つ取り出される。本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも上方のベルト区画と下方のベルト区画との間の領域に中間ベースが備えられ、且つ、駆動装置は、研磨要素を形成する区画に対向するその端部で中間ベースをおさえ、それは、配分区画が移動する際、それらの端部が研磨しながら(abradingly)中間ベース上を誘導されることを意味する。この実施態様において、計量サイロから供給ユニットを介して中間ベースに初めに施与されるばら材料は、定義された行程で、偏向ローラーの間の特定の位置にもたらされることができる。この場合、1つの好ましい実施態様によれば、中間ベースは1つの偏向ローラーから、上方のベルト区画の移動の方向において、反対の他の偏向ローラーに向かって延びていてよく、この他の偏向ローラーと、この他の偏向ローラーに面する中間ベースの端部との間に、ふるい分け手段の表面に垂直な方向における粒子に対して透過性である領域が形成される。特に、この領域が、比較的大きなふるい開口部を有するさらなるふるい分け手段から構成される場合、ここを、ふるい開口部のサイズを上回るサイズを有する異物または粒子を予備的に堆積させるための場所にすることが可能である。さらなるふるい分け手段を通過する粒子だけが、下にあるふるい分け手段の上に落下し、その上でそれらが搬送手段によって移動される。本発明の他の好ましい実施態様によれば、2つのスクレーパーベルトが長手方向に相前後して位置しており、且つ、前記スクレーパーベルトは特に、互いに鏡映対称に配置されている。この場合、有利には、分配手段、より特定にはシャトル分配器(shuttle distributor)の形態の分配手段が、計量サイロの供給ユニットの下流に配置されており、且つ、計量サイロから引き出された粒子を、供給ユニットを通じて2つのスクレーパーベルトに、より特定には交互に供給するために使用できる。この設計によって、1つの計量サイロから出発して、粒子を2つの異なるスクレーパーベルトに分配することが可能である。特に、2つのスクレーパーベルトを反対方向に駆動でき、且つ、2つの上方のベルト区画が相互に分岐するように動くことができ、且つ上方のベルト区画と下方のベルト区画との間に、既に記載されたように中間ベースが備えられる場合、粒子が、分配手段を介してそれぞれの中間ベースにもたらされ、反対方向に位置するスクレーパーベルトの端部に搬送され、そこでそれらがその都度、スクレーパーベルトの下に配置されているふるい分け手段にもたらされることが可能である。それらのふるい分け手段のふるい開口部のサイズが適切だとすれば、特に、ふるい開口部のサイズが下方のベルト区画の移動方向において増加する場合、コア用の材料が、ふるい分け手段の下に配置されている移動中のコンベヤベルト上で形成されることができ、その際、下の方の外部層は既に散布されており、微細なリグノセルロース粒子Aおよび/またはプラスチック粒子Bがコアの外部層内に蓄積し、且つ粗いリグノセルロース粒子Aおよび/またはプラスチック粒子Cがコアの内部層内に蓄積しているコア材料が形成される。分配手段の代わりに、例えば、2つのスクレーパーベルトに粒子を装填する2つの計量サイロがあることも可能である。全ての実施態様において、ふるい分け手段および/またはさらなるふるい分け手段は好ましくは、揺動ふるいとして、または振動シェーカーふるいとして設計される。この場合、ふるい分け手段に供給されるばら材料は、さらにばらばらにされ、それは微細な粒子、次にふるいから少し離れたところで中程度の大きさの粒子が、より迅速にふるい開口部に向かって、それを通り抜けることを意味する(詳細はDE−C−19716130号参照)。
他の好ましい実施態様は、特定の形状を有するロール(ロールスクリーン)を供えたローラー散布装置の使用である。この場合も、好ましくは対称な構造が選択され、それは小さなリグノセルロース粒子Aおよび/または小さなプラスチック粒子Bが、外部層に近いコアの外部領域に入り、且つ、大きなリグノセルロース粒子Aおよび/または大きなプラスチック粒子Bがコアの内部領域に入ることを意味する。1つの特に好ましい実施態様は、1つまたはそれより多くのClassiFormer(商標)装置の使用である。例えば、対称な構造を有するClassi−former CC(Dieffenbacher製)が適している。選択的に、対向し且つ相前後して配置された2つのClassiformer Cを使用することが可能である。
リグノセルロース材料、例えば木材ベースの材料は、固体の木材に対して、安価且つ資源を保護する代替物であり、且つ、特に家具の組み立てにおいて、ラミネート床のために、および建設材料として、非常に重要になりつつある。通常、出発材料として役立つのは、種々の厚さの木材粒子であり、例えば、様々な木材からの木材チップまたは木材繊維である。かかる木材粒子は、通常、天然または合成の結合剤を用い、および随意にさらなる添加剤を添加して圧縮されて、パネルまたはストランド形態の木材ベースの材料に成形される。
軽量の木材ベースの材料は、以下の理由から非常に重要である:
軽量の木材ベースの材料により、最終的な顧客による製品の取り扱い、例えば荷造り、輸送、開梱、または家具を組み立てることが非常に容易になる。軽量の木材ベースの材料は、より低い輸送および梱包コストをもたらし、軽量の木材ベースの材料を製造する際の材料のコストを節約することも可能である。軽量の木材ベースの材料は、例えば輸送手段において使用される場合、それらの輸送手段によるエネルギー消費をより低くすることができる。さらには、軽量の木材ベースの材料を使用して、例えば材料集約的な装飾部材、台所における比較的厚い調理台および側方のパネルを、より経済的に製造することが可能である。
例えば浴室および台所の家具の区分において、または内装用品において、改善された機械的特性、例えば改善された曲げ強度およびねじ引き抜き値を有する軽量および経済的なリグノセルロース材料が求められている多くの用途がある。さらには、かかる材料は、良好な特性を有するコーティング、例えば塗料またはワニス仕上げを施すことを可能にするために、極めて良好な表面品質を有するべきである。
実施例
1. 発泡ポリマー粒子の製造
発泡性ポリスチレンPolystyrol Kaurit(登録商標) Light 200(BASF SE製)を、出発材料として使用した。該ポリスチレン粒子を、バッチ式プレフォーマー内で、蒸気で処理し且つ発泡させて、かさ密度50g/lにした。この方法で得られた発泡ポリマー粒子(成分B)を、さらなる使用前に7日間、通気性のある布袋内で室温で保管した。
2. 木材の製造
各々の木材板のために、出発材料の3つの異なる混合物を製造した。
混合物1: カバー層のための成分E、F、G
混合物2: コアの外部領域のための成分A、B、C、D
混合物3: コアの内部領域のための成分A、B、C、D。
成分Bは、比較例1については省略される、即ち、その際、混合物2および3は成分A、CおよびDのみを含む。比較例2および本発明による例3については、混合物2および3は同一である。比較例1および2において、混合物1は成分Eとして木材の削りくずを含み、全ての他の例においては木材繊維である。
混合物を各々、ラボ用のミキサー内で製造し、その際、固体の要素が最初に導入され且つ混合された。液体の要素は、容器内で予め混合され、その後、吹き付けられた。
混合物1、薄いカバー層については、含水率5.9%を有するトウヒの削りくずまたは含水率2.8%を有する木材繊維が使用された(成分E)。
混合物2および3、中央の層については、含水率3.2%を有する削りくずで構成される削りくずが使用された(成分A)。
固体含有率67%を有するKaurit(登録商標) glue 347(BASF SE製)を結合剤として使用した(成分CおよびF)。混合物1について、水40質量部および濃度52%の硝酸アンモニウム溶液1質量部(各々、100質量部のKaurit glue 347に対する)を、前記接着剤に添加した後、混合物の固体の要素にもたらした。混合物2および3については、52%濃度の硝酸アンモニウム溶液4質量部(100質量部のKaurit glue 347に対する)を接着剤に添加した後、混合物の固体の要素にもたらした。
カバー層(混合物1)については、接着剤混合物の量は、10%の接着剤の添加が得られるように、即ち、E100質量部(固体に対して)あたり、接着剤10質量部(固体に対して)になるように設定される。
コア層(コアの外部領域(混合物2)と、コアの内部領域(混合物3)との両方)について、接着剤の量は、8.0%の接着剤の添加が得られるように、即ち、AおよびBの混合物100質量部(固体に対して)あたり、接着剤8.0質量部(固体に対して)になるように設定される。
引き続き、その混合物を、30×30cmの型枠内で、互いの上に層状に入れ、5層の対称な構造を有する木材マットを得る(順番: 混合物1、混合物2、混合物3、混合物2、混合物1)。量は、層の質量比(乾燥したものに対する)が各々、15.5:20.5:28:20.5:15.5であるように選択された。
成分Bを含む全ての例において、内部の3層中に含まれる成分Bの総量の、内部の3層中に含まれる成分Aの総量に対する質量比は同一である(固体に対して)。
木材マットの総質量は、18.5mmの所定の厚さで、プレス工程の最後の時点で所望の密度が得られるように選択された。
その後、木材マットを冷間で予備圧縮し、且つ、ホットプレスにおいてプレスした。ここで、厚さは16mmに設定された。プレス温度はその都度、210℃であり、且つプレス時間は210秒であった。
3. 木材の調査
3.1 密度
密度の測定を、製造の24時間後にEN 1058に準拠して行った。
3.2 横引張強さ
横引張強さの測定を、EN 319に準拠して行った。
3.3 曲げ強度および曲げにおける弾性係数
曲げ強度および曲げにおける弾性係数の測定を、DIN EN 310に準拠して行った。
3.4 ねじ引き抜き抵抗
ねじ引き抜き抵抗の測定を、DIN EN 320に準拠して行った。表面についてのねじ引き抜き抵抗のみ測定した。
3.5 剥離強度
表面品質の尺度として、剥離強度の測定を、DIN EN 311に準拠して行った。
Figure 0006223355

Claims (4)

  1. コアおよび2つの外部層を有するリグノセルロース材料であって、コア中に
    A) リグノセルロース粒子: 30質量%〜98質量%、
    B) 10〜150kg/m3の範囲のかさ密度を有する発泡プラスチック粒子: 1質量%〜25質量%、および
    C) フェノプラスト樹脂、アミノプラスト樹脂、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機イソシアネートからなる群から選択される1つまたはそれより多くの結合剤: 1質量%〜50質量%
    含み、且つ、外部層中に、
    E) リグノセルロース繊維: 70質量%〜99質量%、および
    F) フェノプラスト樹脂、アミノプラスト樹脂、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機イソシアネートからなる群から選択される1つまたはそれより多くの結合剤: 1質量%〜30質量%
    含み、発泡プラスチック粒子Bが、コア中で不均一に分布して存在し、コアの外部領域(「外側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Xが、コアの内部領域(「内側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Yとは異な
    前記結合剤C)および/またはF)がフェノプラスト樹脂またはアミノプラスト樹脂である場合、コア用の添加剤D)および/または外層用の添加剤G)として少なくとも硬化剤が、アミノプラスト樹脂またはフェノプラスト樹脂の全体量に対して0.01質量%〜10質量%の範囲で前記結合剤Cおよび/またはFに添加される、
    前記リグノセルロース材料。
  2. 外部層用の成分E、FおよびG、およびコア用の成分A、B、CおよびDを混合することによる、請求項に記載のリグノセルロース材料の製造方法であって、成分AおよびBの不均質な混合物が形成されるようにコア用の材料が散布され、前記不均質な混合物とは、コアの外部領域(「外側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Xが、コアの内部領域(「内側」)における発泡プラスチック粒子Bのリグノセルロース粒子Aに対する質量比Yとは異なると定義される、前記方法。
  3. 請求項に記載のリグノセルロース材料の製造方法であって、成分AおよびBの不均質な混合物が、異なるA対Bの割合を有する異なる混合物を連続して散布することによって得られる、前記方法。
  4. 請求項に記載のリグノセルロース材料の製造方法であって、成分AおよびBの不均質な混合物が、A、B、CおよびDを含む混合物を別々に散布することによって得られる、前記方法。
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