JP6222996B2 - 通信システム、基地局、及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システム、基地局、及び通信制御方法に関する。
例えばTD−LTE方式の通信方式において、伝送に用いられる搬送波(キャリア)は1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、20MHzの周波数帯域幅(以下、帯域幅という。)を取り得ることができる(非特許文献1、2等)。各帯域幅に含まれるリソースブロック(RB)の数は夫々6RB、15RB、25RB、50RB、100RBであり、当該帯域幅が大きくなるほど通信速度が高速になる。ただし現行の他の通信方式(デジタルコードレス電話等)用に割当てられた周波数帯域等を共用することはできないため、利用可能な周波数帯域の範囲内において、適切な帯域幅を設定することになる。
公衆PHSの周波数帯域として1884.5MHzから1893.5MHzの、帯域幅が9MHzの領域(以下、9MHz帯域、または第2周波数帯域という。)が割当てられている。例えば9MHz帯域においてTD−LTE方式の通信方式を用いる場合、帯域幅の9MHzに収まるようにキャリアの帯域幅を5MHz(以下、第1周波数帯域幅ともいう。)とし、1キャリアを配置することが考えられる。しかし、帯域幅を5MHzとすると、帯域幅が10MHzの場合等と比較して通信速度が低速となってしまう。また帯域幅である9MHzの5MHz分しか通信に利用しないため、通信資源の利用効率が悪くなってしまう。
一方、5MHzのキャリアを9HMz帯域に連続して2つ配置すると、帯域幅の9MHzを超えてしまい、隣接する他のシステムの帯域(デジタルコードレス電話の帯域)にはみ出してしまう。より具体的には、5MHz(実効帯域は4.5MHz)のキャリアを2つ連続して配置した場合に占める実効帯域は9MHzであるものの、漏えい電力がデジタルコードレス電話の周波数帯域にはみ出してしまい、電波干渉が生じてしまう。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、TD−LTE等の通信方式において、キャリアの帯域幅を確保して通信の高速化を図り、かつ当該通信方式に割当てられた周波数帯域内(例えば9MHz帯域)にキャリアを収めて他のシステムとの電波干渉を防止することができる通信システム、基地局、及び通信制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る通信システムは、
第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムであって、
前記通信システムは、前記第2周波数帯域において各キャリアの一部を重複させて配置し、
前記一部が重複されて配置された一方のキャリアを使用する第1の基地局は、ユーザデータの割当てに関して、他方のキャリアを使用する第2の基地局よりも優先的に前記重複部分の一部の無線リソースを使用し、
前記第1の基地局及び前記第2の基地局は、参照信号の割当てに関して、前記重複部分において互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
前記第2の基地局は、前記第1の基地局がユーザデータを優先的に割当てる前記無線リソースにおいて前記参照信号を送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の基地局は、所定の制御信号の割当てに関して、前記第1の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする。
また、本発明に係る基地局は、
第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムにおける基地局であって、
前記第2周波数帯域において各キャリアの一部が重複して配置され、前記一部が重複されて配置されたキャリアの一方を使用し、
ユーザデータの割当てに関して、前記重複部分の無線リソースのうち各基地局が優先的に使用する部分を区分し、
参照信号の割当てに関して、前記重複部分において各基地局が互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
他方のキャリアを使用する他の基地局がユーザデータの割当てに関して優先的に使用する前記部分において、前記参照信号を送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る基地局は、
所定の制御信号の割当てに関して、他方のキャリアを使用する他の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする。
また、本発明に係る通信制御方法は、
第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムの通信制御方法であって、
前記通信システムは、前記第2周波数帯域において各キャリアの一部を重複させて配置し、
前記一部が重複されて配置された一方のキャリアを使用する第1の基地局が、ユーザデータの割当てに関して、他方のキャリアを使用する第2の基地局よりも優先的に前記重複部分の一部の無線リソースを使用し、
前記第1の基地局及び前記第2の基地局は、参照信号の割当てに関して、前記重複部分において互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
前記第2の基地局は、前記第1の基地局がユーザデータを優先的に割当てる前記無線リソースにおいて前記参照信号を送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る通信制御方法は、
前記第2の基地局は、所定の制御信号の割当てに関して、前記第1の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする。
本発明における通信システム、基地局、及び通信制御方法によれば、TD−LTE等の通信方式において、キャリアの帯域幅を確保して通信の高速化を図り、かつ当該通信方式に割当てられた周波数帯域内(例えば9MHz帯域)にキャリアを収めて他のシステムとの電波干渉を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る通信システムの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る基地局のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る移動局のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るキャリアの配置概要図である。 本発明の実施の形態1に係るダウンリンクにおける無線リソース割当ての例を示す図である。 図5の先頭ODFMシンボルにおける無線リソース割当ての例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例に係るダウンリンクにおける無線リソース割当ての例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る基地局のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る通信システム1の概略図である。本発明の実施の形態1に係る通信システム1は複数の通信装置を備える。例えば図1に示すように通信システム1は、通信装置10a(基地局10a)及び通信装置10b(基地局10b)を備え、各々に通信装置11a(移動局11a)及び通信装置11b(移動局11b)が接続される。図1においては、基地局及び移動局を夫々2つずつ備える例を示すがこれに限られず、基地局及び移動局は夫々2以上であってもよい。また通信システム1において、基地局10a及び基地局10bに通信可能に構成される。
通信システム1は、TD−LTE、LTE等の通信方式が採用されているシステムである。以下、本実施形態では通信システム1は、TD−LTEの通信方式が採用されているものとして説明する。また通信システム1は、9MHz帯域(第2周波数帯域)において5MHz(実効帯域は4.5MHz)の帯域幅(第1周波数帯域幅)のキャリアを2つ配置して無線通信を行う。以下、第2周波数帯域に配置する2つのキャリアをキャリアA、キャリアBという。例えば基地局10a及び通信装置11aは、キャリアAを用いて通信し、基地局10b及び通信装置11bは、キャリアBを用いて通信する。
図2(a)(b)は、各々本発明の実施の形態1に係る基地局10a及び基地局10bのブロック図である。図2(a)に示すように基地局10aは、基地局通信部101aと、基地局ベースバンド部102aと、基地局制御部103aとを備える。基地局通信部101a及び基地局ベースバンド部102aは、基地局制御部103aに接続されている。
基地局通信部101aは、アンテナを介して移動局11aと無線信号(データ)を送受信する。基地局通信部101aは、受信した無線信号(受信信号)に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行い、処理後の信号を基地局ベースバンド部102aに送る。また、基地局通信部101aは、基地局ベースバンド部102aから受けたベースバンド信号に対しアップコンバード及び増幅等を行い、無線信号(送信信号)を生成する。そして基地局通信部101aは、アンテナを介して当該無線信号を移動局11aに送信する。
基地局ベースバンド部102aは、基地局通信部101aから受けた信号に対してAD変換及び高速フーリエ変換等を行うことにより受信信号を復調し、ベースバンド信号を取り出す。そして基地局ベースバンド部102aは、ベースバンド信号を基地局制御部103aに送る。また、基地局ベースバンド部102aは、基地局制御部103aにより生成されたベースバンド信号に対して逆高速フーリエ変換及びDA変換等を行うことにより、ベースバンド信号を変調する。そして変調されたベースバンド信号を基地局通信部101aに送る。また、基地局ベースバンド部102aは、移動局11aから受信した無線信号(CQIレポート)からチャネル品質を示すCQI(Channel Quality Indicator)を抽出する。そして基地局ベースバンド部102aは、抽出したCQIを基地局制御部103aに送る。
基地局制御部103aは、基地局10aの各機能ブロックをはじめとして基地局10aの全体を制御及び管理する。基地局制御部103aは、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理毎に特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。
基地局制御部103aは、基地局10aと移動局11aとの無線通信を実現するために、第1周波数帯域幅のキャリアAを用いる。具体的には、基地局制御部103aは、キャリアAの一部である使用ダウンリンク無線リソース、使用アップリンク無線リソースを移動局11a(及び基地局10aに接続する他の移動局)に割当てる。使用ダウンリンク無線リソースとは、基地局が移動局との下り通信(ダウンリンク)で使用する無線リソースである。使用アップリンク無線リソースとは、移動局が基地局との上り通信(アップリンク)で使用する無線リソースである。そして基地局制御部103aは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースを用いて、移動局11aと通信する。また基地局制御部103aは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの情報を、基地局通信部101aを介して移動局11a(及び基地局10aに接続する他の移動局)に送信する。
基地局10aに接続する各移動局に対する無線リソースの割当ては、基地局ベースバンド部102aが抽出したCQIを用いて、例えばPF(Proportional Fair)等のスケジューリングアルゴリズムに基づいて行われる。PFは、RB毎に平均SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)に対する瞬時SINRが大きい移動局に該RBを割当てるスケジューリング方法である。また、基地局制御部103aは、割当てた無線リソースで所定のBLER(Block Error Rate)を満たす最も高効率のMCS(Modulation and Coding Scheme)を決定する。MCSは、無線信号の伝送に用いるデータ変調方式とチャネル符号化率の組み合わせを示す0から28の値である。MCSの値が大きい程効率が高い一方、無線信号の符号化強度は低下する。基地局10aが送信する無線信号の種類に応じた無線リソースの割当てについては、図5及び図6の説明にて後述する。
図2(b)に示すように基地局10bは、基地局10aと同一構成である。基地局通信部101b及び基地局ベースバンド部102bは、夫々基地局通信部101a及び基地局ベースバンド部102aと同一の動作をする。
基地局10bの基地局制御部103bは、基地局10bと移動局11bとの無線通信を実現するために、第1周波数帯域幅のキャリアBを用いる。具体的には、基地局制御部103bは、キャリアBの一部である使用ダウンリンク無線リソース、使用アップリンク無線リソースを移動局11b(及び基地局10bに接続する他の移動局)に割当てる。そして基地局制御部103bは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースを用いて、移動局11bと通信する。また基地局制御部103bは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの情報を、基地局通信部101bを介して移動局11b(及び基地局10bに接続する他の移動局)に送信する。
基地局10bに接続する移動局毎に行われる無線リソースの割当ては、基地局ベースバンド部102bが抽出したCQIを用いて、例えばPF等のスケジューリングアルゴリズムに基づいて行われる。また、基地局制御部103bは、割当てた無線リソースで所定のBLERを満たす最も高効率のMCSを決定する。基地局10bが送信する無線信号の種類に応じた無線リソースの割当てについては、図5及び図6の説明にて後述する。
図3(a)(b)は、各々本発明の実施の形態1に係る移動局11a及び移動局11bのブロック図を示す。図3(a)に示すように移動局11aは、移動局通信部111aと、移動局ベースバンド部112aと、移動局制御部113aとを備える。移動局通信部111a及び移動局ベースバンド部112aは、移動局制御部113aに接続されている。
移動局通信部111aは、アンテナを介して基地局10aと無線信号(データ)を送受信する。移動局通信部111aは、受信した無線信号(受信信号)に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行い、処理後の信号を移動局ベースバンド部112aに送る。また、移動局通信部111aは、移動局ベースバンド部112aから受けたベースバンド信号に対しアップコンバード及び増幅等を行い、無線信号(送信信号)を生成する。そして移動局通信部111aは、アンテナを介して当該無線信号を基地局10aに送信する。
移動局ベースバンド部112aは、移動局通信部111aから受けた信号に対してAD変換及び高速フーリエ変換等を行うことにより受信信号を復調し、ベースバンド信号を取り出す。そして移動局ベースバンド部112aは、ベースバンド信号を移動局制御部113aに送る。また、移動局ベースバンド部112aは、移動局制御部113aにより生成されたベースバンド信号に対して逆高速フーリエ変換及びDA変換等を行うことにより、ベースバンド信号を変調する。そして変調されたベースバンド信号を移動局通信部111aに送る。
移動局制御部113aは、移動局11aの各機能ブロックをはじめとして移動局11aの全体を制御及び管理する。移動局制御部113aは、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理毎に特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。
移動局制御部113aは、基地局10aから受信した、キャリアAの中の使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの割当て情報に基づき、使用する無線リソース、変調方式及び符号化率を決定する。そして移動局制御部113aは、当該決定した無線リソース、変調方式及び符号化率を用いて、移動局通信部111a及び移動局ベースバンド部112aにより、基地局10aと無線通信を行う。また移動局制御部113aは、チャネル品質に関連する情報としてCQIレポートを所定の周期で生成する。好適には移動局制御部113aは、CQIレポートの生成の際、重複部分のチャネル品質による影響を排除するために、Higher Layer-configured subband feedback(Mode 3-0,Mode 3-1)又はUE-selected subband feedback(Mode 2-0,Mode 2-2)を使用する。
図3(b)に示すように移動局11bは、移動局11aと同一構成である。移動局通信部111b及び移動局ベースバンド部112bは、夫々移動局通信部111a及び移動局ベースバンド部112aと同一の動作をする。
移動局11bの移動局制御部113bは、基地局10bから受信した、キャリアBの中の使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの割当て情報に基づき、使用する無線リソース、変調方式及び符号化率を決定する。そして移動局制御部113bは、当該決定した無線リソース、変調方式及び符号化率を用いて、移動局通信部111b及び移動局ベースバンド部112bにより、基地局10bと無線通信を行う。また移動局制御部113bは、チャネル品質に関連する情報としてCQIレポートを所定の周期で生成する。好適には移動局制御部113bは、CQIレポートの生成の際、重複部分のチャネル品質による影響を排除するために、Higher Layer-configured subband feedback(Mode 3-0,Mode 3-1)又はUE-selected subband feedback(Mode 2-0,Mode 2-2)を使用する。
ここで、第1周波数帯域幅(5MHz)のキャリアA及びキャリアBを連続して第2周波数帯域(9MHz帯域)に配置すると、合計で10MHzとなり9MHzを超過する。そこで本発明の実施の形態1に係る通信システム1は、9MHz帯域において、キャリアA及びキャリアBの一部の帯域を重複(オーバーラップ)させて配置する。図4にキャリアA及びキャリアBの一部を重複させて配置した概要図を示す。図4に示すように、9MHz帯域の周辺の帯域として、1.7G携帯電話帯域、ガードバンド帯域、公衆PHS帯域(9MHz帯域)、デジタルコードレス電話帯域、公衆PHS帯域、ガードバンド帯域、2G携帯電話帯域が夫々1879.9MHz未満、1879.9MHz〜1884.5MHz、1884.5MHz〜1893.5MHz、1893.5MHz〜1906.1MHz、1906.1〜1915.7MHz、1915.7MHz〜1920MHz、1920MHz以上の領域に割当てられている。そして図4に示すように、本通信システム1では、キャリアA及びキャリアBを一部重複させて、9MHz帯域に配置する。具体的には、キャリアの中心周波数は、LTEの規格に基づくと0.1MHz単位で割当てるため(非特許文献1)、キャリアAの周波数帯域の大部分を、1884.5MHz〜1889.5MHzの間に配置し、キャリアBの周波数帯域の大部分を、1888.5〜1893.5MHzの間に配置する。そして、キャリアAとキャリアBとは、例えば、1888.5MHz〜1889.5MHzの間の1MHzの部分において重複させる。以下、当該重複する部分を重複部分(又はオーバーラップ帯域)という。基地局10a及び基地局10bが重複部分において衝突する無線リソースで夫々無線信号を送信すると、干渉により移動局が正しく無線信号を受信できない。従って、重複部分における無線リソース毎に何れか一方の基地局のみが無線信号を送信することが望ましい。
次に、図5及び図6を参照して、基地局が送信する無線信号の種類に応じた無線リソースの割当てについて説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係るダウンリンクにおける無線リソース割当ての例を示す図である。概略として基地局10a及び基地局10bは、キャリアの重複部分において各基地局が無線信号の送信に優先的に用いる無線リソースを区分して無線通信を行う。図5(a)は、1スロットあたり夫々25個のRBを有するキャリアA及びキャリアBを5RBずつ重複して配置し、全体で45RBを有する帯域とした様子を示す。なお図5(a)では、時間軸方向には2スロットからなる1個のサブフレームを示し、RBにはインデックス番号として0番から44番のRB番号を付している。また図5(a)においては説明のため、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)等の制御チャネルが割当てられる制御情報領域を省略し、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)等の共有チャネルが割当てられるユーザデータ領域のみを示している。PDCCHは、基地局と移動局との接続に関する制御情報を送信するチャネルである。またPDSCHは、基地局から移動局へのダウンロード等に関するユーザデータを送信するチャネルである。以下において、低周波数側をキャリアAとし、高周波数側をキャリアBとして説明する。
PBCH(Physical Broadcast Channel)、PSS(Primary Synchronization Signal)、及びSSS(Secondary Synchronization Signal)は、LTEの規格に基づくとキャリアの中心周波数において6RB分の帯域に割当てられる(非特許文献2)。従って、基地局10a及び基地局10bの送信するPBCH、PSS、及びSSSは、重複部分には割当てられないため、キャリア間の衝突を考慮する必要はない。
次にPDSCHについて説明する。基地局10aは、重複部分における衝突の影響を軽減するために、分散型RB割当によるスケジューリングを行う。ここで24番のRBは周波数ホッピングしないため、基地局10aは、PDSCHの割当てに関して0番から23番のRBを使用し、24番のRBを使用しない。一方、基地局10bは、PDSCHの割当てに関して24番から44番のRBを使用して局所型RB割当によるスケジューリングを行う。
このように、ユーザデータを送信するPDSCHの割当てに関して、基地局10aが重複部分の一部、すなわち20番から23番のRBを優先的に使用することにより、重複部分においてPDSCHが衝突することを防止することができる。
図5(b)は、図5(a)における19番と20番のRBの詳細を示す図である。1RBは、周波数軸方向に12個のサブキャリアを有し、時間軸方向に7個のOFDMシンボルからなる1個のスロットを有する。また2スロットからなるサブフレームにおいて、PDCCH等が割当てられる制御情報領域として先頭の3シンボルが使用され、PDSCH等が割当てられるユーザデータ領域として残りの11シンボルが使用される。
次に、セル固有参照信号(以下、参照信号)について説明する。参照信号は、制御チャネルのチャネル等化に用いられ、キャリアのアンテナポート毎に送信される。図5(b)は、基地局10a及び基地局10bのアンテナポート0及びアンテナポート1に対応する参照信号の割当ての例を示す。LTEの規格に基づくと参照信号は、アンテナポート毎に6サブキャリアあたり所定の配置による2個のRE(Resource Element)に割当てられる(非特許文献2)。19番のRBは、重複部分ではないためキャリアAのアンテナポート0及びアンテナポート1にそれぞれ対応する参照信号が割当てられている。一方、20番のRBは、重複部分であるため、基地局10bの参照信号が更に割当てられている。ここで基地局10bは、基地局10aとは異なる配置により互いに衝突しない無線リソースを使用して参照信号を送信する。具体的には、基地局10a及び基地局10bは、キャリア間でセルIDを調節することにより、1RBにおいて夫々異なるサブキャリアを使用して参照信号を送信する。つまり基地局10a及び基地局10bは、重複部分において送信する参照信号の配置を異ならせる。ここでセルIDとは、基地局10a及び基地局10bをそれぞれ識別するための識別子であって、基地局制御部103a及び基地局制御部103bがそれぞれ適宜に変更可能である。そして基地局制御部103a及び基地局制御部103bは、セルIDに基づいて参照信号の初期オフセット、すなわち周波数軸方向の割当て開始位置を決定する。
このように、基地局10a及び基地局10bは、互いに配置の異なる無線リソースを使用して参照信号を送信することにより、重複部分において参照信号が衝突することを防止することができる。
次にPDCCHについて説明する。PDCCHは、サブフレームの先頭シンボルにおいて、4REからなる1つのREG(Resource Element Group)単位で割当てられる。1RBには、参照信号を割当てたREを除き、低周波数側の4サブキャリアからなるREG(以下、前半REG)及び高周波数側の4サブキャリアからなるREG(以下、後半REG)の計2つのREGが含まれる。またPDCCHは、9REGを用いるCCE(Control Channel Element)を4つ有し、計36REGを有する。ここで基地局10aは、図6の説明において後述するように、重複部分を避けてPCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)及びPHICH(Physical HARQ Indicator Channel)を割当てた後、PCFICH及びPHICHが割当てられていない無線リソースに、インターリーブを行って低周波数側から順にPDCCHを割当てる。PCFICHは、サブフレームにおいて制御信号領域として使用されるシンボル数を示す情報を送信するチャネルである。またPHICHは、移動局が送信した無線信号の送達確認情報を送信するチャネルである。LTEの規格に基づくと、PCFICHは4つのREGを有し、PHICHは3つのREGを有する(非特許文献2)。従って基地局10aは、低周波数側から43REG、すなわち0番のRBの前半REGから21番のRBの前半REGまでの範囲にPDCCHを割当てる。図5(b)に示すように、19番のRBは、重複部分ではないため基地局10aのPDCCHが割当てられている。一方、20番のRBは重複部分であるため、基地局10bのPDCCH及び参照信号が更に割当てられている。このため、キャリア間でPDCCHと参照信号、又はPDCCH同士が衝突することとなる。
ここでPDCCHは、一般的に冗長を行っており符号化強度が強く、また基地局10aはPDCCHを低周波数側の無線リソースから順に割当てるため、重複部分の一部(20番のRB及び21番のRBの前半REG)において多少衝突しても移動局において復調できる可能性が高い。このため、PDCCHと参照信号とが衝突するREにおいては、参照信号を優先的に送信し、PDCCHは送信しない。なおPDCCH同士が衝突するREにおいては、基地局10a及び基地局10bの双方がPDCCHを送信する。
このように、基地局10a及び基地局10bは、PDCCHと参照信号が衝突するREにおいて参照信号のみを送信することにより、参照信号がPDCCHと干渉することを防止することができる。
次にPCFICH及びPHICHについて説明する。図6は、キャリアA及びキャリアBの内、先頭のOFDMシンボルをREG単位で示しており、図中の“前”は前半REGを、“後”は後半REGを夫々意味している。LTEの規格に基づくと基地局は、PCFICH及びPHICHを、それぞれキャリア帯域幅を4等分又は3等分する位置に割当てる(非特許文献2)。ここでPCFICH及びPHICHの初期オフセットは、キャリアのセルIDを調整することにより変動可能である。図6は、キャリアAはセルID=2とし、キャリアBはセルID=13とした場合のPCFICH及びPHICHの割当ての例を示しており、重複部分を避けて割当てられている。つまり、基地局10a及び基地局10bは、セルIDを調整し重複部分を避けてPCFICH及びPHICHを割当てる。
或いは、基地局10aは重複部分を避けてPCFICH及びPHICHを割当て、基地局10bは、重複部分における基地局10aのPDCCHを避けてPCFICH及びPHICHを割当ててもよい。具体的には、基地局10aは、PDCCHを0番のRBの前半REGから21番のRBの前半REGまでに割当てるため、21番のRBの後半REGから24番のRBの後半REGはNullとなっている。従って、基地局10bは、重複部分において基地局10aのPDCCHが割当てられている無線リソース(20番のRBの前半REGから21番のRBの前半REG)を避けてPCFICH及びPHICHを割当てる。
このように、基地局10bは、所定の制御信号を送信するPCFICH及びPHICHの割当てに関して、基地局10aの制御チャネル(PDCCH,PCFICH及びPHICH)と配置の異なる無線リソースを使用することにより、基地局10a及び基地局10bの送信するPCFICH及びPHICHが互いに衝突することを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係る通信システム1について、図7に示すフローチャートによりその動作を説明する。
図7(a)は、本発明の実施の形態1に係る通信システム1の基地局10a及び移動局11aの動作を示す。
はじめに基地局制御部103aは、キャリアAの一部である使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースを、移動局11a(及び基地局10aに接続する他の移動局)に割当てる(ステップS101a)。好適には、分散型RB割当により使用ダウンリンク無線リソースの割当てを行う。
このとき基地局制御部103aは、ダウンリンクにおいて、0番から23番のRBのユーザデータ領域にPDSCHを割当てる。また基地局制御部103aは、基地局10bと異なるサブキャリアに参照信号を割当てる。また基地局制御部103aは、セルIDを調整し重複部分を避けて制御情報領域にPCFICH及びPHICHを割当てる。また基地局制御部103aは、PCFICH及びPHICHを割当てた後に、インターリーブを行ってPCFICH及びPHICHが割当てられていない無線リソースに低周波数側から順にPDCCHを割当てる。
次に基地局制御部103aは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの割当て情報を、基地局通信部101aを介して移動局11a(及び基地局10aに接続する他の移動局)に送信する(ステップS102a)。移動局11aは、当該情報を受信する(ステップS103a)。
続いて基地局制御部103aは、基地局通信部101a及び基地局ベースバンド部102aにより移動局11aと通信する(ステップS104a)。
このとき基地局制御部103aは、ダウンリンクにおいて、自局のPDCCHと基地局10bの参照信号とが衝突するREにおいては、PDCCHを送信しない。
図7(b)は基地局10b及び移動局11bの動作を示す。はじめに基地局制御部103aは、キャリアBの一部である使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースを、移動局11b(及び基地局10bに接続する他の移動局)に割当てる(ステップS101b)。
このとき基地局制御部103bは、ダウンリンクにおいて、24番から44番のRBのユーザデータ領域に局所型RB割当てによりPDSCHを割当てる。また基地局制御部103bは、基地局10aと異なるサブキャリアに参照信号を割当てる。また基地局制御部103bは、セルIDを調整して重複部分又は基地局10aの制御チャネル(PDCCH)を避けて制御情報領域にPCFICH及びPHICHを割当てる。また基地局制御部103bは、PCFICH及びPHICHを割当てた後に、PCFICH及びPHICHが割当てられていない無線リソースにPDCCHを割当てる。
次に基地局制御部103bは、割当てた使用ダウンリンク無線リソース及び使用アップリンク無線リソースの割当て情報を、基地局通信部101bを介して移動局11b(及び基地局10bに接続する他の移動局)に送信する(ステップS102b)。移動局11bは、当該情報を受信する(ステップS103b)。
続いて基地局制御部103bは、基地局通信部101b及び基地局ベースバンド部102bにより移動局11bと通信する(ステップS104b)。
このように本発明の実施の形態1に係る通信システム1によれば、TD−LTE等の通信方式において、一方の通信装置(基地局10a)は、PDSCHの割当てに関して、他方の通信装置(基地局10b)よりも優先的に前記重複部分の一部の無線リソースを使用することにより、キャリアの帯域幅を確保して通信の高速化を図り、かつ当該通信方式に割当てられた周波数帯域内にキャリアを収めて他のシステムとの電波干渉を防止することができる。また基地局10a及び基地局10bは、参照信号の割当てに関して、重複部分において互いに衝突しない無線リソースを使用して、すなわち互いに異なるサブキャリアを用いて参照信号を送信することにより、互いの参照信号が干渉することを防止して通信の安定性を向上することができる。また基地局10bは、PCFICH及びPHICHの割当てに関して、基地局10aの制御チャネル、すなわちPDCCH、PCFICH及びPHICHと衝突しない無線リソースを使用することにより、PCFICH及びPHICHが基地局10aの制御チャネルと衝突することを避けて通信の安定性を向上することができる。
(実施の形態1の変形例)
次に本発明の実施の形態1の変形例について説明する。変形例に係る基地局10bは、重複部分における参照信号の割当てに関して、基地局10aとは異なる配置により制御信号領域の無線リソースを使用し、ユーザデータ領域の無線リソースを使用しない。
図8は、図5(a)における19番と20番のRBの詳細を示す図である。重複部分でない19番のRBは、実施の形態1と同様である。重複部分である20番のRBは、基地局10bの参照信号が先頭シンボルに割当てられている。一方、ユーザデータ領域には基地局10bの参照信号が割当てられず、実施の形態1と比較して基地局10aのPDSCHが多く割当てられている。
このように、本発明の実施の形態1の変形例に係る通信システム1によれば、基地局10bは、重複部分における参照信号の割当てに関して、基地局10aとは異なる配置により制御信号領域の無線リソースを使用することにより、通信の安定性を向上することができる。また基地局10aは、基地局10bが重複部分のユーザデータ領域に参照信号を割当てない分、基地局10aのPDSCHを割当てることにより、ユーザデータをより効率良く送信することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。概略として実施の形態2に係る通信システム1は、基地局に接続する移動局のMCSに応じて無線リソースの割当て方法を変更する。
図9は、各々本発明の実施の形態2に係る基地局10a及び基地局10bのブロック図である。図9(a)に示すように基地局10aは、基地局通信部101aと、基地局ベースバンド部102aと、基地局制御部103aと、基地局記憶部104aとを備える。基地局通信部101a及び基地局ベースバンド部102aは、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
基地局記憶部104aは、MCS閾値105aを予め記憶する。MCS閾値105aは、基地局10aに接続する各移動局に対する無線リソースの割当てにおいて基地局制御部103aにより用いられるMCSの閾値(第1の閾値)と、1つの移動局についてPDSCHのBLER特性が劣化しない衝突RB割合に対するMCSの閾値(第2の閾値)とを含む。なお第2の閾値は、シミュレーションにより事前に算出可能である。
基地局制御部103aは、移動局11aのMCSに基づいて移動局11aに対する無線リソースの割当てを行う。具体的には、基地局制御部103aは、移動局に対するRB割当ての際、移動局11aのMCSが第1の閾値以上である場合、移動局11aを重複部分のRBに割当てる優先度を下げる。例えば、割当優先度[RB]=瞬時SINR[RB]/平均SINR[RB]+α[RB,MCS]の計算式において、MCSが第1の閾値(例えば、28)以上である場合はα=−1とし、MCSが第1の閾値未満である場合はα=0とする。なお、重複部分でないRBについては、常にα=0とする。
また基地局制御部103aは、重複部分に割当てたPDSCHの一部において、移動局11aのMCSに基づいてPDSCHを送信するか否かを決定する。具体的には、基地局制御部103aは、移動局11aのMCSが第2の閾値以上である場合、重複部分のユーザデータ領域において基地局10bの参照信号と衝突するREでPDSCHを送信することを決定し、その旨を基地局10bに通知する。一方、基地局制御部103aは、移動局11aのMCSが第2の閾値未満である場合、該REでPDSCHを送信しないことを決定し、その旨を基地局10bに通知する。
図9(b)に示すように基地局10bは、基地局通信部101bと、基地局ベースバンド部102bと、基地局制御部103bと、基地局記憶部104bとを備える。基地局通信部101b及び基地局ベースバンド部102bは、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
基地局記憶部104bは、MCS閾値105bを予め記憶する。MCS閾値105bは、基地局10bに接続する各移動局に対する無線リソースの割当てにおいて基地局制御部103bにより用いられるMCSの閾値(第1の閾値)を含む。
基地局制御部103bは、移動局11bのMCSに基づいて移動局11bに対する無線リソースの割当てを行う。具体的には、基地局制御部103bは、移動局に対するRB割当ての際、移動局11bのMCSが第1の閾値以上である場合、移動局11bを重複部分のRBに割当てる優先度を下げる。例えば、割当優先度[RB]=瞬時SINR[RB]/平均SINR[RB]+α[RB,MCS]の計算式において、MCSが第1の閾値(例えば、28)以上である場合はα=−1とし、MCSが第1の閾値未満である場合はα=0とする。なお、重複部分でないRBについては、常にα=0とする。
また基地局制御部103bは、基地局10aの通知に基づいて、重複部分のユーザデータ領域において参照信号を送信するか否かを決定する。具体的には、基地局制御部103bは、重複部分のユーザデータ領域において基地局10bの参照信号と衝突するREで基地局10aがPDSCHを送信する旨の通知を受信した場合、該REで参照信号を送信しない決定をする。一方、基地局制御部103bは、該REで基地局10aがPDSCHを送信しない旨の通知を受信した場合、該REで参照信号を送信する決定をする。
図10は、本発明の実施の形態2に係る通信システム1において、基地局が移動局のMCSに基づいて無線リソースの割当てを行う動作を示す。はじめに基地局10aは、移動局11aからCQIレポートを受信する(ステップS201)。
次に基地局10aは、受信したCQIレポートから抽出したCQIに基づいて移動局11aのMCSを決定する(ステップS202)。
次に基地局10aは、移動局11aに対するRBの割当優先度を決定する。具体的には、基地局10aは、ステップS202で決定したMCSの値が第1の閾値以上である場合、重複部分のRBに対する割当優先度を下げる。
次に基地局10aは、ステップS202で決定したMCSが第2の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS204)。
MCSが第2の閾値以上である場合(ステップS204−Yes)、基地局10aは、重複部分のユーザデータ領域において基地局10bの参照信号と衝突するREでPDSCHを送信することを決定する(ステップS205)。
続いて基地局10aは、該REでPDSCHを送信することを基地局10bに通知する(ステップS206)。
そして基地局10bは、基地局10aから通知を受信すると、該REで参照信号を送信しないことを決定する(ステップS207)。
一方、MCSが第2の閾値未満である場合(ステップS204−No)、基地局10aは、重複部分のユーザデータ領域において基地局10bの参照信号と衝突するREでPDSCHを送信しないことを決定する(ステップS208)。
続いて基地局10aは、該REでPDSCHを送信しないことを基地局10bに通知する(ステップS209)。
そして基地局10bは、基地局10aから通知を受信すると、該REで参照信号を送信することを決定する(ステップS210)。
このように、本発明の実施の形態2に係る通信システム1は、基地局に接続する移動局のMCSが高い場合、該移動局を重複部分のRBに割当てる優先度を下げることにより、無線信号が干渉する蓋然性を低減して通信の安定性を向上することができる。また基地局10a及び基地局10bは、移動局11aのMCSに応じて重複部分のユーザデータ領域において基地局10aのPDSCH(ユーザデータ)と基地局10bの参照信号とが衝突するREを何れの基地局が使用するかを決定することにより、すなわちMCSが大きい場合には基地局10aがPDSCHを優先的に送信し、MCSが小さい場合には基地局10bが参照信号を優先的に送信することにより、通信システム1全体として通信の安定性を向上することができる。
なお、上述の実施形態においては、通信システム1が9MHz帯域の第2周波数帯域を用いるものとしたがこれに限られず、第2周波数帯域は、9MHz未満又は9MHzを超過する帯域であってもよい。この場合、第2周波数帯域の帯域幅に応じて、第1周波数帯域の帯域幅及び複数キャリアの重複部分の帯域幅を適宜変更する。
なお、上述の実施の形態2においては、自局に接続する移動局のMCSが第2の閾値以上である場合、重複部分のRBに割当てる優先度を下げることとしたがこれに限られず、重複部分以外のRBに割当てる優先度を上げるようにしてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 通信システム
10a、10b 基地局(通信装置)
11a、11b 移動局(通信装置)
101a、101b 基地局通信部
102a、102b 基地局ベースバンド部
103a、103b 基地局制御部
104a、104b 基地局記憶部
105a、105b MCS閾値
111a、111b 移動局通信部
112a、112b 移動局ベースバンド部
113a、113b 移動局制御部

Claims (6)

  1. 第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムであって、
    前記通信システムは、前記第2周波数帯域において各キャリアの一部を重複させて配置し、
    前記一部が重複されて配置された一方のキャリアを使用する第1の基地局は、ユーザデータの割当てに関して、他方のキャリアを使用する第2の基地局よりも優先的に前記重複部分の一部の無線リソースを使用し、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局は、参照信号の割当てに関して、前記重複部分において互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
    前記第2の基地局は、前記第1の基地局がユーザデータを優先的に割当てる前記無線リソースにおいて前記参照信号を送信しないことを特徴とする、通信システム。
  2. 前記第2の基地局は、所定の制御信号の割当てに関して、前記第1の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする、請求項に記載の通信システム。
  3. 第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムにおける基地局であって、
    前記第2周波数帯域において各キャリアの一部が重複して配置され、前記一部が重複されて配置されたキャリアの一方を使用し、
    ユーザデータの割当てに関して、前記重複部分の無線リソースのうち各基地局が優先的に使用する部分を区分し、
    参照信号の割当てに関して、前記重複部分において各基地局が互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
    他方のキャリアを使用する他の基地局がユーザデータの割当てに関して優先的に使用する前記部分において、前記参照信号を送信しないことを特徴とする、基地局。
  4. 所定の制御信号の割当てに関して、他方のキャリアを使用する他の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする、請求項に記載の基地局。
  5. 第1周波数帯域幅のキャリアを連続して配置すると予め規定された第2周波数帯域の帯域幅を超えるような該第2周波数帯域において、前記キャリアを複数配置して無線通信を行う、複数の基地局を備える通信システムの通信制御方法であって、
    前記通信システムは、前記第2周波数帯域において各キャリアの一部を重複させて配置し、
    前記一部が重複されて配置された一方のキャリアを使用する第1の基地局が、ユーザデータの割当てに関して、他方のキャリアを使用する第2の基地局よりも優先的に前記重複部分の一部の無線リソースを使用し、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局は、参照信号の割当てに関して、前記重複部分において互いに配置の異なる無線リソースを使用し、
    前記第2の基地局は、前記第1の基地局がユーザデータを優先的に割当てる前記無線リソースにおいて前記参照信号を送信しないことを特徴とする、通信制御方法。
  6. 前記第2の基地局は、所定の制御信号の割当てに関して、前記第1の基地局の制御チャネルと配置の異なる無線リソースを使用することを特徴とする、請求項に記載の通信制御方法。
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