JP6222314B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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本開示は、無線通信装置に関する。
近年、無線LAN規格であるIEEE802.11に代表される無線ネットワークは、機器の自由度が高い等の利点から、有線ネットワークに代わり普及しつつあり、利用されるアプリケーションも多種多様になっている。
特開2008−283590号公報 特表2008−523697号公報 特開2007−74561号公報
IEEE802.11のインフラストラクチャモードでは、先にアクセスポイント(AP)の動作を開始させ、予め設定した周波数にてアクセスポイントから周期的に報知情報(ビーコン(Beacon))を送信させる。ステーション(STA)は、アクセスポイントから送信されたビーコンを受信することによって通信相手であるアクセスポイントを発見する。
一方、通信する機器についてアクセスポイント、ステーションの区別を予めすることなく、接続が完了してからのネゴシエーションによりアクセスポイント、ステーションを決定する方式が想定されている。この方式では、相手側がどの周波数で動作しているのか判らないため、周波数を切り換えながらビーコンなどの報知情報を送り、あるタイミングで互いの機器の周波数が一致した場合に初めて報知情報を受信することができ、接続を完了させることができる。
しかしながら、この場合、アクセスポイントになるか、ステーションになるかは、接続時に各機器がどちらの役割を担っていたかによって決まってしまう。このため、どの機器が親機になり、どの機器が子機になるかは、ユーザの意思や、アプリケーション、現時点での他機器との接続状況とは関係なく、ランダムに決定されてしまう。
そこで、報知情報を送信しながら通信相手を探す際に、いずれの装置が親機としての役割を担うかを確実に決定することが求められていた。
本開示によれば、無線通信ネットワークを介して自装置の報知情報を送信する報知情報送信部と、前記自装置の報知情報を受信した他装置から、前記自装置の報知情報に対する他装置の応答情報を受信する応答情報受信部と、他装置の報知情報を受信する報知情報受信部と、前記他装置の報知情報に対する自装置の応答情報を送信する応答情報送信部と、前記他装置の報知情報又は前記他装置の応答情報に含まれる動作モード判断情報に基づいて、自装置を親機または子機のいずれか一方として動作させることを決定する動作モード決定部と、を備え、前記動作モード判断情報は、他装置の機能、他装置の電力供給に関する状況、他装置の優先度指数、他装置に付随する子機の機能、他装置の親機・子機同時運用機能の有無、他装置に付随する子機の通信アプリケーションの状態、のうちの少なくともいずれかである、無線通信装置が提供される。
本開示によれば、報知情報を送信しながら通信相手を探す際に、いずれの装置が親機としての役割を担うかを確実に決定することが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
1つの親機(AP)が複数の子機(STA−i,STA−j)と接続されてネットワークトポロジーを構成するインフラストラクチャモードを示す模式図である。 各機器が状況に応じて親機、子機のいずれにもなることができ、P2P(Peer to Peer)での接続が可能なシステムを示す模式図である。 図2に示すP2P接続のシステムにおいて、複数の周波数上での運用が可能な無線システムで接続時間を縮小するために、それぞれの機器が行う処理を示すフローチャートである。 図3の処理について、それぞれの無線機i,jの時間軸で見た状態を示す模式図である。 図3及び図4で説明したP2P接続のシステムにおいて、無線機iと無線機jが接続される際に、無線機iの動作を示す状態遷移図である。 本開示の第1の実施形態に係る無線通信装置100の動作を示す状態遷移図である。 第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るシステム構成例を示す模式図である。 図8に示す2つのネットワークを、無線機iを他の全ての機器に対する親機として統合した例を示す模式図である。 無線機jが無線機iの子機として動作すると共に、無線機jが無線機nに対しては親機として動作する例を示す模式図である。 図10の場合に、無線機jが同一周波数で時間分割を行った場合を示す模式図である。 図10の場合に、無線機jが別周波数で時間分割を行った場合を示す模式図である。 本開示の第2の実施形態に係る無線通信装置の動作を示す状態遷移図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
<1.第1の実施形態>
(1)前提となる技術
(2)第1の実施形態に係る無線通信装置の状態遷移
(3)第1の実施形態に係る無線通信装置の構成
<2.第2の実施形態>
(1)第2の実施形態に係るシステム構成例
(2)第2の実施形態に係る無線通信装置の状態遷移
(3)第2の実施形態に係る無線通信装置の構成
<1.第1の実施形態>
(1)前提となる技術
IEEE802.11 WLANをベースとした機器接続が一般化している。IEEE802.11では、図1に示すように、1つの親機(AP)が複数の子機(STA−i,STA−j)と接続されてネットワークトポロジーを構成するインフラストラクチャモードがある。また、IEEE802.11では、親機を必要とせず、機器同士を直接接続可能なアドホックモードが存在する。なお、本明細書において、親機をアクセスポイント(AP)と称し、子機をステーション(STA)と称する場合がある。
インフラストラクチャモードは、幅広く家庭の内外に普及しており、モバイル機器のインターネット接続手段の一つとして中核を担っている。インフラストラクチャモードは、アクセスポイント(AP;親機)を必要とする構成のため、子機同士を直接接続することはできない。アドホックモードは、機器間の接続は仕様上可能であるが、互換性、消費電力、使い勝手の観点での利便性が比較的低く、現時点で大幅な普及には至っていない。
一方、近年のデバイス技術の進化により、図2に示すような、親機(AP)の機能と子機(STA)の機能の両方を備えた無線機器を想定している。図2に示すシステムでは、各機器が状況に応じて親機、子機のいずれにもなることができ、P2P(Peer to Peer)での接続が可能である。このため、インフラストラクチャモードでのアクセスポイントに相当するような特別な無線機がない環境においても、機器同士の接続が可能である。図2(A)では、無線機iが親機となり、無線機jが子機となった状態で無線機iと無線機jが接続されている。また、図2(B)では、無線機iが子機となり、無線機jが親機となった状態で無線機iと無線機jが接続されている。図2に示すシステムは、一方の無線機が親機(AP)となり、他方の無線機が子機(STA)となることで、幅広く利用され且つ互換性が確保されているインフラストラクチャモード動作での接続が可能である。
図2のように機器が状況に応じて親機(AP)、子機(STA)の役割を決定するような構成で無線接続を実現するためには、状況の判断、すなわち、繋がる相手が何処に(どの周波数に)存在していて、どの機器が親機の役割をするか判断する必要がある。一方で、ユーザの使い勝手を向上するためには、接続に要する時間を最小限に抑える必要がある。
図3は、図2に示すP2P接続のシステムにおいて、複数の周波数上での運用が可能な無線システムで接続時間を縮小するために、それぞれの機器が行う処理を示すフローチャートである。ここでは、図2に示す無線機iと無線機jが接続される場合に、無線機iで行われる処理を例に挙げて説明する。
先ず、ステップS10において、無線機iは、自局の運用周波数周波数[fi(0)]で周期的メッセージであるビーコン(Beacon)を送信する。次に、ステップS12では、自局の運用周波数[fi(0)]上で、無線機iが送信したビーコンに対する他局(無線機j)の応答メッセージを待ち受ける。次に、ステップS14では、周波数を切換えて、他局の周波数上で他局が送信したビーコンを検索する。ステップS14の後はステップS10へ戻る。
以上のように、無線機iは、ステップS10,12ではビーコンを送信して応答を待ち受ける親機として動作し、ステップS14ではビーコンを検索する子機として動作し、親機と子機の動作を繰り返し行う。図3の処理は、無線機jにおいても同様に行われる。
図4は、図3の処理について、それぞれの無線機i,jの時間軸で見た状態を示す模式図である。図4に示すように、無線機iは、周波数fi(0)でビーコンを送信した後、周波数fi(0)でビーコンに対する応答を待つ。その後、周波数fi(n++)で他装置(無線機j)から送信されたビーコンを検索(サーチ)する。この動作はインターバルiで行われ、以後、無線機iはこの動作を繰り返す。
同様に、無線機jは、周波数fj(0)でビーコンを送信した後、周波数fj(0)でビーコンに対する応答を待つ。その後、周波数fj(n++)で他装置(無線機i)から送信されたビーコンをサーチする。この動作はインターバルjで行われ、以後、無線機jはこの動作を繰り返す。なお、図4では、無線機iのビーコン送信タイミングと、無線機jのビーコン送信タイミングが相違している場合を示している。図4において、無線機iが親機として送信したビーコンと、無線機jが子機としてサーチした周波数が一致すると、無線機iと無線機jとが接続される。この場合、無線機jは無線機iへビーコンに対する応答を送信する。また、無線機jが親機として送信したビーコンと、無線機iが子機としてサーチした周波数が一致すると、無線機jと無線機iとが接続される。この場合、無線機iは無線機jへビーコンに対する応答を送信する。
図5は、図3及び図4で説明したP2P接続のシステムにおいて、無線機iと無線機jが接続される際に、無線機iの動作を示す状態遷移図である。なお、無線機jについても無線機iと同様に動作する。先ず、状態1において、無線機iが親機として動作するため、予め決定しておいた無線運用周波数fi(0)に設定される(Select Operation Freq. fi(0))。次に、状態2に遷移し、周期メッセージ(ビーコン)を周波数fi(0)で送信する(Beacon Tx Proc)。ビーコンには、P2P接続に関する情報が付加されている。P2P接続に関する情報として、例えば、SSID(Service Set Identifier)、運用周波数などの情報が挙げられる。この情報の追加は、IEEE 802.11では、IEEE Std 802.11−2007 7.2.3.1 Beacon frame formatのエレメント(element)の追加で実現可能である。P2P接続情報には、接続有効性を示すフラッグが含まれる。
次に、状態3に遷移し、他局(ここでは無線機j)からビーコンに対する応答メッセージを待ち受ける(Wait for Request)。IEEE802.11では、プローブリクエスト(Probe Request)のメッセージ、アソシエーションリクエスト(Association Request)のメッセージ待ちに相当する状態である。プローブリクエスト、アソシエーションリクエストには、P2P接続に関する情報が含まれる。P2P接続に関する情報は、IEEE Std 802.11−2007 7.2.3.4/8のエレメント(element)の追加で実現可能である。
状態3において、無線機jからプローブリクエストを受信した場合、状態4に移る。状態4では、受信したプローブリクエストに含まれるP2P接続に関する情報(P2P element)に基づいて、プローブリクエストの送信先の機器がP2P接続可能な相手であるか否かを判断する(Decision for P2P)。ここで、P2P接続に関する情報には、例えば、WPS等で実施されるプッシュボタン(Push Button)式の自動接続などにおいて、プッシュボタンを押した機器同士をつなげる際に特定時間内のみ接続を許容するための仕組みに関する情報等が含まれる。この場合、一定時間内のみ接続が有効であることを通知する情報が含まれる。状態4の後は状態5に遷移し、状態4で判断した結果に基づいて、プローブレスポンスのメッセージを送信する(Send Response)。
また、状態3において、無線機jからアソシエーションリクエストを受信した場合、状態6に遷移する。状態6では、アソシエーションリクエストに含まれるP2P接続に関する情報(Information Element)から、アソシエーションリクエストの送信先の機器が所望の接続相手か否かを判断する(Decision FOR P2P)。プローブリクエストの場合と同様に、P2P接続に関する情報には、例えば、WPS等で実施されるプッシュボタン式の自動接続などにおいて、プッシュボタンを押した機器同士をつなげる際に特定時間内のみ接続を許容するための仕組みに関する情報が含まれる。
状態6の後は状態7へ遷移し、アソシエーションレスポンスを送信する(Send Response)。インフォメーションエレメントに基づいて、アソシエーションリクエストの送信先の相手が所望の接続相手であると判断した場合は、状態8に移る。状態8では、ビーコンの送信周波数fi(0)での接続処理を行う(Connect f=fi(0))。状態8は、Association/Authentication/Securityの設定シーケンスであり、無線機iはAPとして動作する。一方、状態7において、インフォメーションエレメントに基づいて、相手が所望の接続相手でないと判断した場合には、接続を拒絶し(Not P2P Peer)、状態3に戻る。
状態3において、所定時間Tdwellの間、プローブリクエスト、アソシエーションリクエストを受信しなかった場合は、状態9に移る。
状態9以降では、子機としての動作に切り換わる。状態9では、周波数をfi(n)に設定し、能動的に親機の存在を確認する場合(Active Search時)には、プローブリクエスト(Probe Req)を送信する。状態9の後は状態10に遷移し、周波数fi(n)にて、親機(ここでは無線機j)からのビーコンの検出、プローブレスポンスの検出を行う(Passive Search)。
状態10において、ビーコン、またはプローブレスポンスが検出された場合、状態11に遷移し、アソシエーションリクエストを送る(Send Association Request)。その後、状態12に遷移し、アソシエーションリクエストに対する応答であるアソシエーションレスポンスを待ち受ける(Wait for Responce)。応答があった場合は、状態13に遷移する。ここで、無線機jが親機として運用周波数fj(0)で動作しているものとすると、状態13では、無線機jの周波数fi(n)=fj(0)での接続処理を行う(Connect fi(n)=fj(0))。状態13はAuthentication/Security設定シーケンスであり、無線機iは子機として動作する。一方、状態12でアソシエーションレスポンスの応答がなかった場合は、状態9に遷移する。
状態10において、所定時間Tdwell2の間、ビーコン、またはプローブレスポンスが検出されなかった場合は、状態1に移る。状態1以降は、再びアクセスポイントとして動作する。
以上のように、図5に示す動作によれば、無線機iが親機として動作した際に、ビーコン送信後にプローブリクエスト、アソシエーションリクエストの応答が所定時間内に無かった場合は、子機としての動作に遷移する(状態3→状態9)。また、子機として動作した際に、所定時間の間、ビーコン、またはプローブレスポンスを受信しなかった場合は、親機としての動作に遷移する(状態10→状態1)。これにより、無線機i,jのそれぞれにおいて、図3及び図4で説明した親機と子機の機能を交互に繰り返す動作が実現される。
そして、このような動作を無線機i、無線機jの双方が行った場合、無線機iが親機の状態で無線機jと接続されるか(状態8)、または無線機iが子機の状態で無線機jと接続されるか(状態13)は、確率としていずれの場合もあり得る。このような構成では、P2P接続において親機と子機の役割はランダムに決定されてしまう。親機、子機の役割をある定められた規則に従って決定するため、それぞれの無線機の機能(Capability)、ネットワークの運用状態等に応じて、より柔軟に親機、子機の役割分担を決定し、各機器の運用周波数を変更できるようにすることが望ましい。
(2)第1の実施形態に係る無線通信装置の状態遷移
図6は、本開示の第1の実施形態に係る無線通信装置100の動作を示す状態遷移図である。本実施形態では、接続相手発見後に、プロトコルを追加することなく、親機・子機の動作モードの決定シーケンスを追加し、適切な接続体系を実現する。
図6において、図5と同じ符号で示される状態での基本的な動作は、図5と同様である。図6では、図5に加えて、状態14、状態15が付加されている。先ず、状態1において、無線機iが親機として動作するため、無線運用周波数fi(0)が設定される(Select Operation Freq. fi(0))。運用周波数の決定は、周期メッセージ(ビーコン)を送信する周波数帯域の空き状況(干渉量)に基づいて決定することができる。また、運用周波数の決定は、ビーコン送信を行う周波数上での既通信相手数に基づいて決定することができる。次に、状態2に遷移し、ビーコンを周波数fi(0)で送信する(Beacon Tx Proc)。図5と同様に、ビーコンには、P2P接続に関する情報が付加されている。P2P接続に関する情報として、例えば、SSID(Service Set Identifier)、運用周波数などの情報が挙げられる。情報の追加は、IEEE 802.11では、IEEE Std 802.11−2007 7.2.3.1 Beacon frame formatのエレメント(element)の追加で実現可能である。P2P接続情報には、接続有効性を示すフラッグが含まれる。また、ビーコンには、親機・子機の動作モードを判断するための情報が付加されている。この情報の要素は、後で詳細に説明するが、無線機の機能、電力制限の状況、親機動作優先度指数などの情報である。
次に、状態3に遷移し、他局(ここでは無線機j)からビーコンに対する応答メッセージを待ち受ける(Wait for Request)。IEEE802.11では、プローブリクエスト(Probe Request)のメッセージ、アソシエーションリクエスト(Association Request)のメッセージ待ちに相当する状態である。プローブリクエスト、アソシエーションリクエストには、P2P接続に関する情報が含まれる。P2P接続に関する情報は、IEEE Std 802.11−2007 7.2.3.4/8のエレメント(element)の追加で実現可能である。
状態3において、無線機jからプローブリクエストを受信した場合、状態4に移る。状態4では、受信したプローブリクエストに含まれるP2P接続に関する情報(P2P element)に基づいて、プローブリクエストの送信先の機器がP2P接続可能な相手であるか否かを判断する(Decision for P2P)。ここで、P2P接続に関する情報には、例えば、WPS等で実施されるプッシュボタン(Push Button)式の自動接続などにおいて、プッシュボタンを押した機器同士をつなげる際に特定時間内のみ接続を許容するための仕組みに関する情報等も含まれる。また、プローブリクエストのメッセージには、親機・子機の動作モード決定に必要な情報要素が含まれている。
状態4の判断で、相手がP2P接続可能な所望の接続相手であると判断した場合、更に状態4において、無線機iは、相手の無線機jよりも自装置の方が親機として動作した方が良いか否か、について判断する。より詳細には、プローブリクエストのメッセージに含まれる、親機・子機の動作モード決定に必要な情報要素を抽出し、自装置の情報要素と比較した上で、自装置が親機になるか、相手が親機になるかを判断する。いずれが親機になるかの判断は、無線機の機能(伝送機能(伝送Capability(Rate, format))、セキュリティ機能(Security
Capability)、ルーティング機能など)の情報要素に基づいて行われる。また、いずれが親機になるかの判断は、電力制限の状況、親機動作優先度指数などの情報要素に基づいて行われる。そして、これらの情報に基づいて、より機能(Capability)が高度であり、より電力制限が少なく、より優先度指数が高い機器が親機になるように判断する。一方、相手が所望の接続相手ではないと判断した場合、状態3に遷移する。
機能(Capability)に応じて親機・子機の動作モードを決定する場合、Capabilityが大きい方が子機を受け入れ易いため、親機として動作するように判断がなされる。例えば、伝送Capabilityを比較した結果、無線機iの方が無線機jよりも多くの伝送レート、伝送フォーマットに対応できる場合は、無線機iを親機とした方が無線機iにより多くの機器が接続できるため、無線機iが親機になるように決定する。一例として、無線機iがIEEE 802.11b,g,aに対応し、無線機jがIEEE 802.11bのみに対応している場合、無線機iが親機となる。また、無線機iの方が無線機jよりもセキュリティ機能が優れている場合は、無線機iが親機となる。
また、ルーティング機能を有する機器は、自身が受けた情報を自身に付随する他の機器またはネットワークなどに送ることができる。従って、ルーティング機能の有無に応じて親機・子機の動作モードを決定する場合、ルーティング機能を有する機器を親機とし、ルーティング機能を有さない機器を子機とする。
また、電力制限状況によって親機・子機の動作モードを決定する場合、一方の機器がAC電源への接続が可能であり、他方がバッテリー駆動の場合、AC電源への接続が可能な機器の方が安定的に電力を供給できるため、AC電源への接続が可能な機器が親機となる。また、例えば、無線機i,jの双方がバッテリー駆動の場合、バッテリー残量がより多い方が親機として動作するように判断がなされる。
また、優先度指数は、機器の種類によって決定される指数であり、例えば無線機iがテレビ受像機に含まれ、無線機jが映像を録画する録画装置に含まれる場合、これらの機器の種類によって優先度指数は予め決定される。テレビ受像機の方が録画装置よりも優先度指数が高い場合、無線機iと無線機jが接続される際には、テレビ受像機に含まれる無線機iが親機となり、録画装置に含まれる無線機jは子機となる。また、例えば無線機iがノート型パーソナルコンピュータであり、無線機jがモバイル機器である場合、いずれの機器が親機になるかは、各機器の優先度指数に従って決定される。この場合、ノート型パーソナルコンピュータが親機となり、モバイル機器が子機となる。各無線機は、予め設定された優先度指数を有している。
状態4の後は状態5に遷移し、状態4で判断した結果に基づいて、プローブレスポンスのメッセージを送信する(Send Response)。プローブレスポンスには、無線機iが親機、子機のいずれになるべきかを判断した結果に基づいて、親機、子機の役割を変更する場合は、その旨の要求(Master Switch)が含まれる。
P2P接続情報から相手が所望の接続相手であると判断し、無線機iが親機、子機のいずれになるべきかを判断した結果、無線機iが子機になると判断した場合は、無線機iが送信したプローブレスポンスに役割変更要求(Master Switch)が含まれる。この場合は状態14に遷移する。プローブリクエストには、相手装置(無線機j)の運用周波数の情報が含まれている。無線機iはこれに基づいて、状態14において、自装置の周波数を相手局(無線機j)が周期メッセージ送信を行っている運用周波数(ビーコン送信周波数fj(0))に設定する(Set fi(n)=fj(0))。また、この場合、プローブリクエストを無線機jから受信したことにより、親機として動作する無線機jが存在することが明らかであるため、その後の状態10において、無線機jからビーコンまたはプローブレスポンスを確実に取得できることが見込まれる。従って、状態14において、無線機iは、状態10でのタイムアウトの所定時間(親機検索タイムアウト値Tdwell2)をデフォルト値よりも長い時間に設定する(Set new Tdwell2)。これにより、無線機iは、状態10で無線機jからビーコンまたはプローブレスポンスを確実に受信することができる。状態14の後は状態9へ遷移する。
また、状態3において、無線機jからアソシエーションリクエストを受信した場合、状態6に遷移する。状態6では、アソシエーションリクエストに含まれるP2P接続に関する情報(Information Element)から、アソシエーションリクエストの送信先の機器が所望の接続相手かどうかを判断する(Decision for P2P)。プローブリクエストの場合と同様に、P2P接続に関する情報には、例えば、WPS等で実施されるプッシュボタン式の自動接続などにおいて、プッシュボタンを押した機器同士をつなげる際に特定時間内のみ接続を許容するための仕組みに関する情報が含まれる。また、アソシエーションリクエストのメッセージには、親機・子機の動作モード決定に必要な情報要素が含まれている。
また、状態6において、無線機iは、相手の無線機jよりも自装置の方が親機として動作した方が良いか否か、について判断する。より詳細には、アソシエーションリクエストのメッセージに含まれる、親機・子機の動作モード決定に必要な情報要素を抽出し、自装置の情報要素と比較した上で、自装置が親機になるか、相手が親機になるかを判断する。いずれが親機になるか判断は、無線機の機能(伝送機能(伝送Capability(Rate, format))、セキュリティ機能(Security
Capability)、ルーティング機能など)に基づいて行われる。また、いずれが親機になるか判断は、電力制限の状況、親機動作優先度指数などの情報要素に基づいて行われる。そして、これらの情報に基づいて、より機能(Capability)が高度であり、より電力制限が少なく、より優先度指数が高い機器が親機になるように判断する。
状態6の後は状態7へ遷移し、状態6での結果に基づいて、アソシエーションレスポンスを送信する(Send Response)。アソシエーションレスポンスには、無線機iが親機、子機のいずれになるべきかを判断した結果に基づいて、親機、子機の役割を変更する場合は、その旨の要求(Master Switch)が含まれる。
P2P接続情報から相手が所望の接続相手であると判断し、且つ無線機iが親機になると判断した場合は、状態8に移り、ビーコンの送信周波数fi(0)での接続処理を行う(Connect f=fi(0))。状態8は、Association/Authentication/Security設定シーケンスであり、無線機iは親機(AP)として動作する。一方、状態6での結果に基づいて、相手が所望の接続相手でないと判断した場合には、状態7において、接続を拒絶し(Not P2P Peer)、状態3に戻る。
また、状態6での結果に基づいて、相手が所望の接続相手であると判断し、且つ無線機iが子機になると判断した場合は、状態7において親機、子機の役割を変更する要求(Master Switch)を含むアソシエーションレスポンスを送信する。そして、アソシエーションレスポンスを送信した後、状態14に移る。アソシエーションリクエストにも相手装置(無線機j)の運用周波数の情報が含まれている。無線機iはこれに基づき、状態14において、自装置の周波数を相手局(無線機j)が周期メッセージ送信を行っている運用周波数(ビーコン送信周波数fj(0))に設定する(Set fi(n)=fj(0))。また、無線機iは、状態10でのタイムアウトの所定時間(親機検索タイムアウト値Tdwell2)をデフォルト値よりも長い時間に設定する(Set new Tdwell2)。状態14の後は状態9へ遷移する。
状態3において、所定時間Tdwell1の間、プローブリクエスト、アソシエーションリクエストを受信しなかった場合(子機検索のタイムアウト時)は、Tdwell1をデフォルトの値に戻して状態9に移る。
状態9以降では、子機としての動作に切り換わる。状態9では、能動的にアクセスポイントの存在を確認する場合(Active Search時)には、周波数fi(n)でプローブリクエスト(Probe Req)を送信する。状態9の後は状態10に遷移し、周波数fi(n)にて、親機(ここでは無線機j)からのビーコンの検出、プローブレスポンスの検出を行う(Passive Search)。
状態10において、ビーコン、またはプローブレスポンスが検出された場合において、相手装置(無線機j)が子機として動作する旨の情報が含まれていなかった場合(no master switch)には、状態11に遷移する。一方、状態10において、ビーコン、またはプローブレスポンスが検出された場合において、相手装置(無線機j)が子機として動作する旨の情報が含まれていた場合(master switch)には、状態15に遷移する。
状態11では、アソシエーションリクエストを送る(Send Association Request)。アソシエーションリクエストには、状態10で受信したビーコンまたはプローブレスポンスに基づいて、無線機iが親機、子機のいずれになるべきかを判断した情報が含まれる。その後、状態12に遷移し、アソシエーションリクエストに対する応答であるアソシエーションレスポンスを待ち受ける(Wait for Responce)。応答があった場合は、そのメッセージ要素を解析する。解析の結果、相手装置(無線機j)が親機として動作する旨のメッセージがアソシエーションレスポンスに含まれている場合には、状態13へ遷移する。状態13では、親機(無線機j)の周波数fi(n)=fj(0)での接続処理を行う(Connect fi(n)=fj(0))。状態13はAuthentication/Security設定シーケンスであり、無線機iは子機として動作する。一方、状態12でアソシエーションレスポンスの応答がなかった場合は、状態9に遷移する。
また、状態12におけるアソシエーションレスポンスの解析の結果、相手装置(無線機j)が子機として動作する旨の応答があった場合には、状態15へ遷移する。この場合、子機として動作する旨の情報を含むアソシエーションレスポンスを無線機jから受信したことにより、子機として動作する無線機jが存在することが明らかであり、親機となった後に無線機iのビーコン送信に対する応答は確実に取得できると見込まれる。従って、状態15では、状態3でのタイムアウトの所定時間(子機検索タイムアウト値Tdwell1)をデフォルト値よりも長い時間に設定し、状態1に遷移する(Set new Tdwell1)。これにより、状態3でビーコンに対する応答を確実に受信することができる。
また、状態10において、所定時間Tdwell2の間、ビーコン、またはプローブレスポンスが検出されなかった場合は、状態1に移る。状態1以降は、再び親機として動作する。
以上のように、図6の動作によれば、無線機iが親機として動作する場合に、相手機器から送られたプローブリクエスト、アソシエーションリクエストに含まれる情報要素に基づいて、自身が親機または子機として機能するかが判断される(状態4、状態6)。また、子機として動作する場合に、相手機器から送られたビーコン、プローブレスポンス、アソシエーションレスポンスに含まれる情報要素に基づいて、自身が親機として機能するか、子機として機能するかが判断される(状態10、状態12)。従って、相手装置から送られた情報に含まれる無線機の機能、電力制限の状況、親機動作優先度指数などの情報に基づいて、いずれの機器が親機または子機として動作するかを決定することが可能となる。
なお、図6は無線機iの状態遷移を示しているが、無線機jの状態遷移も図6と同様である。この場合において、無線機iが状態1で送信するビーコンは、無線機jが状態10で待ち受けるビーコンに対応する。また、無線機iが状態3で受信するプローブリクエストは、無線機jが状態9で送信するプローブリクエストに対応し、無線機iが状態3で受信するアソシエーションリクエストは、無線機jが状態11で送信するアソシエーションリクエストに対応する。また、無線機iが状態5で送信するプローブレスポンスは、無線機jが状態10で受信するプローブレスポンスに対応し、無線機iが状態7で送信するアソシエーションレスポンスは、無線機jが状態12で受信するアソシエーションレスポンスに対応する。
また、無線機iの状態8と無線機jの状態13は対応しており、無線機iが状態8に遷移して親機となった場合、無線機jは状態13に遷移して子機となる。無線機jが状態8に遷移して親機となった場合、無線機iは状態13に遷移して子機となる。
(3)第1の実施形態に係る無線通信装置の構成
図7は、第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。無線通信装置100は、無線LAN規格のIEEE802.11a, IEEE802.11b, IEEE802.11n等による無線通信ネットワークにより、他の無線通信装置と通信可能に構成されている。図7に示すように、各無線通信装置100は、データ処理部102、伝送処理部104、無線インターフェース部106、制御部108、メモリ110、アンテナ112を備える。
送信時には、データ処理部102は、例えば上位レイヤからの要求に応じて各種データフレーム、データパケットを作成して伝送処理部104に供給する。伝送処理部104は、送信時にはデータ処理部102で生成されたパケットに対して各種データヘッダやFCS(Frame Check Sequence)などの誤り検出符号の付加などの処理を行い、処理後のデータを無線インターフェース部106に提供する。無線インターフェース部106は、伝送処理部104により受け取ったデータから搬送波の周波数帯の変調信号を生成し、アンテナ112から無線信号として送信させる。
また、受信動作を行う際には、無線インターフェース部106は、アンテナ112により受信された無線信号をダウンコンバージョンし、ビット列に変換することにより各種データフレームを復号する。すなわち、無線インターフェース部106は、アンテナ112と協働して送信部、および受信部として機能することができる。伝送処理部104は、無線インターフェース部106から供給される各種データフレームに付加されているヘッダを解析し、誤り検出符号に基づいてデータフレームに誤りがないことを確認すると、各種データフレームをデータ処理部102へ供給する。データ処理部102は、伝送処理部104から供給される各種データフレーム、データパケットを処理し、解析する。
制御部108は、データ処理部102、伝送処理部104、無線インターフェース部106のそれぞれの動作を制御するブロックである。制御部108は、送受信周波数(運用周波数)の決定を行う。また、制御部108は、制御メッセージの作成や送信命令、制御メッセージの解釈などの動作を行う。制御メッセージは、ビーコン、プローブリクエスト、及びアソシエーションリクエストなどの報知情報と、ビーコンの受信応答、プローブレスポンス、アソシエーションレスポンスなどの応答情報を含む。また、制御部108は、無線通信装置100の受信動作、送信動作などの各種動作を制御する。
図7に示すように、制御部108は、主な機能構成として、制御メッセージ生成・送信指令部108a、受信・解釈処理部108b、比較部108c、動作モード決定部108d、運用周波数設定・切換部108eを含む。制御メッセージ生成・送信指令部108aは、上記制御メッセージの作成や送信命令を行う。受信・解釈処理部108bは、通信相手側から送られた制御メッセージの受信処理、解釈処理を行う。比較部108cは、受信・解釈処理部108bによる制御メッセージの解釈に基づいて、自装置の情報要素と通信相手側から送られた情報要素を比較する。動作モード決定部108dは、比較部108cによる比較の結果に基づいて、自装置と通信相手のいずれが親機、子機の機能を担うかを判断する動作を行う。動作モード決定部108dによる判断結果は、制御メッセージに包含されて通信相手の装置に送られる。運用周波数設定・切換部108eは、状態2、状態14において、運用周波数の設定・切換処理を行う。
メモリ110は、制御部108によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。メモリ110としては、DRAMなどの揮発性メモリ、EEPROMなどの不揮発性メモリ、ハードディスク、光ディスクなどの各種記録媒体を用いることができる。なお、図7に示す各ブロックは、ハードウェア(回路)によって構成されることができる。また、各ブロックを演算処理部(CPU)とこれを機能させるソフトウエア(プログラム)によって構成することもできる。この場合、そのプログラムは、無線通信装置100が備えるメモリ110等の記録媒体に格納されることができる。
図6の状態遷移において、上述したように、ビーコン、プローブリクエスト、プローブレスポンス、アソシエーションリクエスト、アソシエーションレスポンスの各メッセージには、無線機の機能、電力制限の状況、親機動作優先度指数などの情報要素が含まれる。制御メッセージ生成・送信指令部108aは、これらの情報を含む制御メッセージを生成し、送信処理を行う。また、受信・解釈処理部108bは、これらの情報を含む制御メッセージの受信処理、解釈処理を行う。
以上説明したように第1の実施形態によれば、2つの無線機が接続される際に、いずれの機器が親機となり、子機となるかを確実に決定することが可能となる。従って、より親機に相応しい機能を有する機器を親機として動作させることが可能となる。これにより、P2P接続における自由度を向上することができ、機器接続の機会を増加することが可能となる。また、各装置における親機−子機の状態遷移のタイミングによって接続が左右されることがなく、接続に要する時間短縮も可能となる。これにより、より適切なネットワークトポロジーを構築可能となる。また、IEEE802.11などで規定される既存の無線LANの仕組みをそのまま流用可能であり、既存のインフラを使用した機器接続が可能となる。更に、既存のインフラを使用することにより、既存デバイスとの互換性の維持も可能となる。
<2.第2の実施形態>
(1)第2の実施形態に係るシステム構成例
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、既に子機と接続されており、付随する子機を有している親機が、他の無線機との接続を確立するための仕組みを提供する。図8は、第2の実施形態に係るシステム構成例を示す模式図である。図8は、親機である無線機iに対して2つの子機(無線機k、無線機l)が接続されており、また、親機である無線機jに対して1つの子機(無線機n)が接続されている状態を示す模式図である。無線機iは運用周波数fi(0)でビーコンを送信し、無線機k、無線機lは周波数fi(0)で無線機iと接続されている。また、無線機jは運用周波数fj(0)でビーコンを送信し、無線機nは周波数fj(0)で無線機iと接続されている。以下では、親機として動作している無線機iと、別の親機として動作している無線機jを接続する例を示す。
図8に示す無線機iと無線機jを接続する場合、図9及び図10に示す2通りの手法が想定できる。図9は、図8に示す2つのネットワークを、無線機iを他の全ての機器に対する親機として統合した例であり、元々親機であった無線機jは無線機iの子機となる。また、無線機jの子機であった無線機nも新たに無線機iの子機となる。これにより、無線機k,i,j,nは、無線機iの運用周波数fi(0)で無線機iと接続される。無線機jは無線機nに対して、親機となる無線機iについての新しい接続先情報(SSID、運用周波数など)を通知した後、無線機iとの接続を確立する。これにより、無線機nは子機として無線機iと接続することができる。
図10は、無線機jが無線機iの子機として動作すると共に、無線機jが無線機nに対しては親機として動作する例を示している。無線機jは、無線機iとの通信においては、無線機iの運用周波数fi(0)で動作する。また、無線機jは、無線機nとの通信においては、運用周波数fj2(0)でビーコンを送信する。無線機nは、無線機jの運用周波数fj2(0)で無線機jと接続される。
図10の場合、無線機jは、無線機nに対しては親機として動作し、無線機iに対しては子機として動作する。無線機jは、親機・子機の機能を、(1)複数の無線機を備えることによる各無線機の同時運用、(2)同一周波数での時間分割(ランダムアクセス)による運用、(3)別周波数での時間分割(タイムスロット分割)による運用、等により実現する。
(1)の手法の場合、例えば無線機jが周波数2.4[GHz]と周波数2.5[GHz]の2つの無線機を備えていれば、周波数2.4[GHz]の無線機で無線機iとの接続を行い、周波数2.5[GHz]の無線機で無線機jとの接続を行う。この場合、無線機jは、無線機i,nの双方と同時に通信することができる。
図11は、上記(2)の手法により、無線機jが同一周波数で時間分割を行った場合を示す模式図である。この場合、無線機iはビーコン間隔i(beacon Interval i)で同一周波数fi(0)のビーコンを送信する。無線機jは、ビーコン間隔j(beacon Interval j)で同一周波数fi(0)のビーコンを送信し、ビーコンを送信している間は無線機nに対する親機として機能する。また、無線機jは、ビーコン送信以外の期間において、無線機iからのビーコンを待ち受けるとともに、無線機nからのレスポンスを待ち受け、無線機iに対する子機として機能する。ビーコン間隔i,jは、ランダムな時間に設定されることができる。
図12は、上記(3)の手法により、無線機jが別周波数で時間分割を行った場合を示す模式図である。この場合、無線機iは、図10と同様に、ビーコン間隔iで同一周波数fi(0)のビーコンを送信する。一方、無線機jは、ビーコン間隔jで周波数fj2(0)のビーコンを送信し、ビーコン間隔jの前半の所定期間では周波数fj2(0)にて無線機nからの応答を受け、無線機nの親機として動作する。また、無線機jは、ビーコン間隔jの後半の所定期間では無線機iの運用周波数fi(0)で動作し、無線機iの子機として動作する。この場合、無線機jによるビーコンの送信、周波数の切り換えは、タイムスロット分割により規則正しい周期で行われる。
(2)第2の実施形態に係る無線通信装置の状態遷移
図13は、本開示の第2の実施形態に係る無線通信装置100の動作を示す状態遷移図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、接続相手発見後に、プロトコル追加することなく動作モード(親機・子機)の決定シーケンスを追加し、適切な接続体系を実現するとともに、各機器に付随する子機の数などの接続状況等に応じて親機・子機を決定する。
図13において、図6と同じ符号で示される状態での基本的な動作は、図6と同様である。図13では、図6に加えて、ネットワークの構成を決定する状態16が付加されている。以下、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
第1の実施形態で説明したように、ビーコン、プローブリクエスト、プローブレスポンス、アソシエーションリクエスト、アソシエーションレスポンスの各制御メッセージには、親機・子機の動作モード決定に必要な情報が含まれている。第2の実施形態では、親機・子機の動作モードを判断するための情報として、(i)付随する子機の数、(ii)親機・子機同時運用機能の有無、などを示す情報が追加されている。また、第2の実施形態では、親機・子機の動作モードを判断するための情報として、更に、(iii)付随する子機の機能(Capability)、(iv)付随する子機の通信アプリケーションの状態、などを示す情報が追加されている。ここで、親機・子機同時運用機能とは、図11及び図12で説明した無線機jのように、親機と子機の双方の動作を担うことのできる機能をいう。
そして、第2の実施形態では、状態4の判断において、プローブリクエストに含まれる上記(i)〜(iv)の判断情報と、自装置の対応する情報等に基づいて、ネットワーク構成を決定する。例えば、無線機jは、付随している子機の数が無線機iの方が多いことから、無線機iの子機となることを決定する。そして、無線機jは、以下の条件に基づいて、ネットワークの構成を変更する。ここでの条件とは、(a)無線機jに接続されている子機nが無線機iに接続するための機能(Capability)を有していること、(b)子機jと子機nの通信アプリケーションが遅延クリティカルでないこと、(c)子機jと子機nの通信アプリケーションが大量の帯域を消費しないこと、である。これらの条件は、無線機j,nの機能、通信アプリケーションの状態などに応じて制御部108が判断する。上記3条件を満たす場合は、無線機jは、状態16に遷移し、図9に示す状態にネットワークの構成を変更する。なお、(c)の条件は、所定のしきい値に基づいて判断することができる。
図9に示すネットワーク構成の場合、無線機jは、無線機iの子機として動作する。従って、無線機jの状態は状態16から状態14へ遷移する。
図9に示すネットワーク構成の場合、無線機jと無線機nの通信は、親機である無線機iを介して行われる。この際、上記(a)〜(c)の3条件のいずれかが満たされていないと、無線機jと無線機nとの間で所望の通信を実現することができない。従って、無線機jは、上記(a)〜(c)の3条件のいずれかが満たされていない場合は、状態16において、図10に示す状態にネットワークの構成を変更する。この場合、上述したように、無線機jは無線機iに対しては子機として動作し、無線機nに対しては親機として動作する。これにより、無線機i−j間、無線機j−n間の双方において、遅延を生じさせず、また大量の帯域を消費することなく通信を行うことができる。
また、状態6においても、アソシエーションリクエストに含まれる情報に基づいて、状態4と同様の判断を行う。例えば、無線機jは、付随している子機の数が無線機iの方が多いことから、無線機iの子機となることを決定する。そして、無線機jは、上記の3条件が満たされている場合は、状態7から状態16に遷移し、図9に示す状態にネットワークの構成を変更する。
また、無線機jは、上記(a)〜(c)の3条件のいずれかが満たされていない場合は、状態7から状態16へ遷移し、図10に示す状態にネットワークの構成を変更する。この場合、上述したように、無線機jは無線機iに対しては子機として動作し、無線機nに対しては親機として動作する。
また、無線機iは、図9又は図10に示す状態にネットワークの構成を変更するため、状態16において、付随する子機へネットワーク構成の変更通知を送る。例えば、図9に示す接続を行う場合、無線機jは、無線機nに対して、無線機nの親機となる無線機iの情報(無線機iのESSID、運用周波数など)を無線機nに通知し、無線機nが無線機iと接続するよう再接続を促す。なお、接続先の変更が不要の場合には、ネットワーク構成の変更通知を送る必要はない。
(3)第2の実施形態に係る無線通信装置の構成
第2の実施形態に係る無線通信装置の構成は、図7で説明した第1の実施形態と同様である。上述のように、第2の実施形態では、親機・子機の動作モードを判断するための情報として、第1の実施形態の情報に対して上記(i)〜(iv)の情報が追加されている。制御メッセージ生成・送信指令部108aは、第1の実施形態に係る動作モード判断のための情報に加えて、上記(i)〜(iv)の判断情報を含む制御メッセージを生成し、送信処理を行う。
また、制御メッセージ生成・送信指令部108aは、図9に示すネットワーク構成に変更する場合は、接続先となる無線機の情報(ESSID、運用周波数など)を含む接続指令を含む制御メッセージを生成し、送信処理を行う。
受信・解釈処理部108bは、上記(i)〜(iv)の判断情報を含む制御メッセージを受信し、メッセージの解釈を行う。比較部108cは、受信・解釈処理部108bによる制御メッセージの解釈に基づいて、自装置の情報要素と通信相手側から送られた情報要素を比較する。動作モード決定部108dは、比較部108cによる比較の結果に基づいて、自装置と通信相手のいずれが親機、子機の機能を担うかを判断する動作を行う。また、動作モード決定部108dは、図10に示すネットワーク構成に変更する場合は、接続相手に応じて親機と子機の動作が切り換わるように動作モードを変更する。運用周波数設定・切換部108eは、図10に示すネットワーク構成に変更する場合に、図12で説明したタイムスロット分割により周波数を切換える場合は、運用周波数の設定・切換を行う。
以上説明したように第2の実施形態によれば、接続される機器に既に子機が付随している場合など、ネットワークの状況に応じて、より親機として相応しい機能を有する機器を親機として動作させることが可能となる。これにより、複数のネットワークを最も効率の良い状態で統合することも可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)無線通信ネットワークを介して自装置の報知情報を送信する報知情報送信部と、
前記自装置の報知情報を受信した他装置から、前記自装置の報知情報に対する他装置の応答情報を受信する応答情報受信部と、
他装置の報知情報を受信する報知情報受信部と、
前記他装置の報知情報に対する自装置の応答情報を送信する応答情報送信部と、
前記他装置の報知情報又は前記他装置の応答情報に含まれる動作モード判断情報に基づいて、自装置を親機または子機のいずれか一方として動作させることを決定する動作モード決定部と、を備え、
前記動作モード判断情報は、他装置の機能、他装置の電力供給に関する状況、他装置の優先度指数、他装置に付随する子機の機能、他装置の親機・子機同時運用機能の有無、他装置に付随する子機の通信アプリケーションの状態、のうちの少なくともいずれかである、
無線通信装置。
100 無線通信装置
108 制御部
108a 制御メッセージ生成・送信指令部
108b 受信・解釈処理部
108c 比較部
108d 動作モード決定部
108e 運用周波数設定・切換部

Claims (14)

  1. IEEE802.11をベースにしたシステムで利用される無線通信装置であって、
    SSIDを含むP2P接続に関する第1の情報を第1の周波数で送信し、前記SSIDを含むP2P接続に関する第2の情報を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で送信する送信部と、
    他装置から前記第1の情報に対する応答として前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む第1の応答を前記第1の周波数で所定時間待ち受け、前記他装置から前記第2の情報に対する応答として前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む第2の応答を前記第2の周波数で所定時間待ち受ける受信部と、
    前記第1の応答又は前記第2の応答を受信した場合に、優先度指数に基づいて、ビーコンを送信する親機又はビーコンを受信する子機いずれかに自装置を決定する動作モード決定部と、
    を備える、無線通信装置。
  2. 前記送信部が送信する前記第1の情報又は前記第2の情報は、自装置が前記親機として動作する場合に送信する周期的メッセージまたは一定の時間内で繰り返し送信されるメッセージである、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の周波数で送信した前記第1の情報に対する前記第1の応答を他装置から受信した場合に、前記第1の応答に基づいて自装置を前記親機とするか前記子機とするかを判定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1の応答に基づいて自装置を親機とすると判定した場合に、前記第1の周波数で前記他装置と通信の接続を行う、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1の応答に基づいて自装置を子機とすると判定した場合に、前記第2の周波数で前記情報を待ち受ける、請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む前記第2の応答を、前記第2の周波数で他装置から受信した場合に、前記優先度指数として、前記他装置の機能、前記他装置の電力供給に関する状況、前記他装置の優先度指数、前記他装置に付随する前記子機の機能、前記他装置の親機・子機同時運用機能の有無、前記他装置に付随する子機の通信アプリケーションの状態、のうちの少なくともいずれかに基づいて自装置を前記親機とするか前記子機とするかが決定される、請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む前記第2の応答を、前記第2の周波数で他装置から受信した場合に、当該情報に前記他装置が親機として動作する旨の情報が含まれている場合は、自装置を子機とし、前記他装置を前記親機とすることを決定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記送信部が前記第1の情報又は前記第2の情報を送信する際の周波数と前記受信部が前記第1の応答又は前記第2の応答を受信する際の周波数を切換える周波数切換部を備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 前記第2の周波数で受信した前記第2の応答に含まれる動作モード判断情報と自装置の対応する情報とを比較する比較部を備え、
    前記比較部による比較の結果に基づいて、自装置を前記親機とするか前記子機とするかが決定される、請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 複数の他装置と接続される際に、接続相手に応じて異なる周波数で接続する、請求項1に記載の無線通信装置。
  11. 複数の他装置と接続される際に、同一周波数での時間分割により前記複数の他装置との接続を行う、請求項1に記載の無線通信装置。
  12. 複数の他装置と接続される際に、接続相手に応じて前記親機と前記子機の動作が切り換わるように自装置を動作させる、請求項1に記載の無線通信装置。
  13. 前記送信部が送信する前記第1の情報又は前記第2の情報には、新規に接続される第1の他装置に対して自装置が子機として動作する場合に、自装置に前記子機として既に接続されている第2の他装置を前記第1の他装置の前記子機として動作させるための指令が含まれる、請求項1に記載の無線通信装置。
  14. IEEE802.11をベースにしたシステムで利用される無線通信装置におけるプログラムであって、
    SSIDを含むP2P接続に関する第1の情報を第1の周波数で送信し、前記SSIDを含むP2P接続に関する第2の情報を前記第1の周波数とは異なる第2の周波数で送信する手段、
    他装置から前記第1の情報に対する応答として前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む第1の応答を前記第1の周波数で所定時間待ち受け、前記他装置から前記第2の情報に対する応答として前記SSIDを含むP2P接続に関する情報を含む第2の応答を前記第2の周波数で所定時間待ち受ける手段、
    前記第1の応答又は前記第2の応答を受信した場合に、優先度指数に基づいて、ビーコンを送信する親機又はビーコンを受信する子機いずれかに自装置を決定する手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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