JP6222306B2 - 調整装置、およびプログラム - Google Patents

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本発明は、調整装置、およびプログラムに関する。
近年、自動車にはカーナビゲーション装置、オーディオシステム、エアコン等多くの機
器が搭載されている。運転者によるそれらの機器を操作するときの通常のボタンの押下に
よる操作は、運転者の視線の動きを伴うことになる。したがって、自動車の運転中のボタ
ン操作による機器の操作は、運転者の前方不注意につながる誘因となるため、前方を見た
ままの状態で機器の操作が可能であることが望ましい。
このような、前方を見たままの機器の操作を可能とする操作入力装置として、カメラで
運転者の手の形状および手振り(以下、ジェスチャーという)を撮像し、ジェスチャーを
判別して、車載機器の操作を行う装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1
に記載された操作入力装置は、カメラとして主に昼間には可視光カメラを用い、夜間には
赤外線カメラを用いて、ジェスチャーを撮像および判別するものとしている。
特開2009−104297号公報
しかしながら、特許文献1に記載された操作入力装置は、赤外線カメラを使用する場合
、昼間は太陽光による外乱の影響を受けるため、ジェスチャーの検出精度が悪いという問
題点があった。また、赤外線カメラを夜間に用い、可視光カメラを昼間に用いる場合、2
台のカメラが必要になり、コストアップにつながるという問題点もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外乱の影響を抑制してジェスチャーの検出精度を向上させる調整装置、プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る調整装置は、赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線を検出して撮像し、画像を生成する撮像手段と、前記画像において、前記赤外線照射手段により赤外線が照射された第1エリアの輝度と、前記第1エリア外に配置された第2エリアの輝度との輝度差を算出する輝度演算手段と、前記輝度差が所定の目標範囲より大きい場合には、前記赤外線照射手段から照射される赤外線の照射強度を小さくし、前記輝度差が所定の目標範囲より小さい場合には、前記照射強度を大きくすることで、前記照射強度を調整する赤外線制御手段とを備える。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、赤外線を照射する赤外線照射ステップと、赤外線を検出して撮像し、画像を生成する撮像ステップと、前記画像において、前記赤外線照射ステップにより赤外線が照射された第1エリアの輝度と、前記第1エリア外に配置された第2エリアの輝度との輝度差を算出する輝度演算ステップと、前記輝度差が所定の目標範囲より大きい場合には、前記赤外線照射ステップから照射される赤外線の照射強度を小さくし、前記輝度差が所定の目標範囲より小さい場合には、前記照射強度を大きくすることで、前記照射強度を調整する赤外線制御ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、外乱の影響を抑制してカメラの検出精度を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る操作入力システムの全体構成の例を示す図である。 図2は、実施形態の入力コントローラのブロック構成の例を示す図である。 図3は、実施形態の入力コントローラにおける赤外線LEDの輝度調整処理の動作例を示すフローチャートである。 図4は、実施形態のカメラユニットによって撮像される画像およびサンプルエリアの例を示す図である。 図5は、実施形態の入力コントローラにおけるジェスチャー操作認識処理の動作例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態の入力コントローラにより撮像された画像の二値化画像の例を示す図である。 図7は、実施形態の入力コントローラにより撮像された画像の二値化画像から距離変換と輪郭抽出とを行ってもとめた輪郭抽出画像を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る操作入力装置(調整装置)、およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換および変更を行うことができる。
(操作入力システムの構成)
図1は、実施形態に係る操作入力システムの全体構成の例を示す図である。図1を参照
しながら、本実施形態に係る操作入力システム1の全体構成について説明する。なお、以
下の説明において、図1に示す操作入力システム1が自動車に搭載される場合を例に説明
するが、これに限定されるものではなく、電車または飛行機等に搭載されるものとしても
よい。
図1に示す操作入力システム1は、運転者のジェスチャーを認識して、ジェスチャーに
対応した操作コマンドにしたがって、操作対象機器を操作するシステムである。操作入力
システム1は、入力コントローラ10(操作入力装置)と、カーナビゲーション装置20
とが、通信ケーブル30によって接続されて構成されている。
入力コントローラ10は、運転者のジェスチャーを認識して、ジェスチャーに対応する
操作コマンドを生成し、通信ケーブル30を介して、操作コマンドをカーナビゲーション
装置20に送信する装置である。入力コントローラ10は、赤外線を照射する複数の赤外
線LED401と、所定の画角内の画像を撮像するカメラ411と、カメラ411の光学
系の入射側に取り付けられ、赤外線のみを透過させる赤外線透過フィルタ412と、を備
えている。また、入力コントローラ10は、撮像する画像に自動車のウィンドウが入らな
いような撮像方向となるように設置される。例えば、入力コントローラ10は、自動車の
車内のダッシュボードに設置され、ダッシュボードから斜め上方の車内のルーフに向かう
撮像方向となるように設置するようにするのが望ましい。これによって、後述するジェス
チャー操作認識処理において、自動車のウィンドウから入り込んでくる太陽光等の外乱に
よるジェスチャーの検出精度の低下を抑制することができる。
カメラ411は、例えば、通常の可視光を検出するカメラでよいが、少なくとも赤外線
についても検出できるカメラであるものとする。カメラ411は、図示しないレンズ等に
よって構成された光学系と、赤外線透過フィルタ412を透過して光学系に入射した赤外
線を電気信号に変換することによって画像を生成する固体撮像素子(撮像素子)と、を備
えている。固体撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Devi
ce)センサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor)センサ等である。
上述のように、少なくとも赤外線を検出できるカメラ411および赤外線透過フィルタ
412を使用しているので、赤外線のみを高精度に検出する赤外線カメラを使用する場合
と比較してコストを低減することができる。
なお、図1に示すように、赤外線LED401は、カメラ411の周囲を囲むように複
数設けられるものとしているが、複数の赤外線LED401の配置構成は、図1に示す配
置構成に限定されるものではない。また、赤外線LED401は、複数ではなく、1つで
あってもよい。
カーナビゲーション装置20は、入力コントローラ10による操作対象機器の一例とし
ての装置であり、搭載された自動車等の車両の現在地、および目的地への経路案内を表示
する装置である。カーナビゲーション装置20は、入力コントローラ10によって生成さ
れ、通信ケーブル30を介して受信した操作コマンドに従って、操作コマンドに対応した
機能を実行する。カーナビゲーション装置20は、自動車等の車両の現在地、および目的
地への経路案内を表示する表示画面421を備えている。
通信ケーブル30は、入力コントローラ10およびカーナビゲーション装置20の通信
規格に対応したケーブルであり、例えば、USBケーブルまたはEthernet(登録
商標)ケーブル等である。
なお、図1に示す操作対象機器としては、カーナビゲーション装置20を例に示したが
、これに限定されるものではなく、オーディオシステム、エアコンその他の車載機器であ
ってもよい。
また、図1においては、入力コントローラ10と、操作対象機器としてのカーナビゲー
ション装置20とが別体として構成されているが、これに限定されるものではなく、一体
型として構成されるものとしてもよい。この場合、カメラ411の位置は、カーナビゲー
ション装置20をダッシュボードに設置したとき、ダッシュボードから斜め上方の車内の
ルーフに向かう撮像方向となる位置に設けることが望ましい。
(入力コントローラのブロック構成)
図2は、実施形態の入力コントローラのブロック構成の例を示す図である。図2を参照
しながら、本実施形態の入力コントローラ10のブロック構成について説明する。
図2に示すように、入力コントローラ10は、赤外線LEDユニット11(赤外線照射
手段)と、カメラユニット12(撮像手段)と、通信インターフェース(I/F)13と
、制御ユニット14と、を備えている。
赤外線LEDユニット11は、図1に示した赤外線LED401を備え、後述するLE
D制御部142からの命令によって、赤外線を照射するユニットである。
カメラユニット12は、画像を撮像し、制御ユニット14に送信するユニットである。
カメラユニット12は、図1に示した赤外線透過フィルタ412が装着されたカメラ41
1によって実現される。
通信インターフェース13は、操作対象機器であるカーナビゲーション装置20の通信
規格に対応したインターフェースであり、例えば、USBインターフェースまたはEth
ernetインターフェース等である。
制御ユニット14は、入力コントローラ10の全体の制御をつかさどる。制御ユニット
14は、例えば、赤外線LEDユニット11から照射する赤外線の強度の調整、カメラユ
ニット12によって撮像された画像に対する各種処理、撮像された画像に基づいた運転者
のジェスチャーの判定、および、判定されたジェスチャーに対応する操作コマンドのカー
ナビゲーション装置20への送信を制御する。制御ユニット14は、輝度演算部141(
輝度演算手段)と、LED制御部142(赤外線制御手段)と、画像処理部143(画像
処理手段)と、ジェスチャー判定部144(判定手段)と、コマンド生成部145(命令
手段)と、記憶部146(記憶手段)と、を有する。
輝度演算部141は、カメラユニット12によって撮像された画像において、赤外線L
EDユニット11からの赤外線の照射領域に相当するエリアの輝度の平均値、および、照
射領域外の所定のエリアの輝度の平均値を算出する。輝度演算部141は、照射領域に相
当するエリアの輝度の平均値と、照射領域外の所定のエリアの輝度の平均値との輝度差を
算出する。
LED制御部142は、赤外線LEDユニット11から照射する赤外線の強度を制御す
る。
画像処理部143は、カメラユニット12によって撮像された画像を二値化し、二値化
した画像に運転者の手によるジェスチャーが含まれるか否かを判断する。
ジェスチャー判定部144は、画像処理部143によって検出されたジェスチャーが、
どのようなジェスチャーであるかを判定する。なお、ジェスチャーは運転者の手によるも
のに限定されるものではなく、広く操作指示をするための指示物体(手を含む)であって
もよい。
コマンド生成部145は、ジェスチャー判定部144によって判定されたジェスチャー
に対応する操作対象機器としてのカーナビゲーション装置20に対する操作コマンドを生
成する。
記憶部146は、RAM(Random Access Memory)またはSSD
(Solid State Drive)等の書き換え可能な揮発性または不揮発性の記
憶装置によって実現される。記憶部146は、LED制御部142によって照射する赤外
線が所定の強度に制御された場合に、カメラユニット12によって撮像された画像におい
て赤外線の照射領域に相当するエリアの最大輝度値を記憶する。
輝度演算部141、LED制御部142、画像処理部143、ジェスチャー判定部14
4およびコマンド生成部145は、図示しないROM(Read Only Memor
y)等に記憶されたプログラムに従ったCPU(Central Processing
Unit)からの命令により動作することで実現される機能または手段である。なお、
輝度演算部141、LED制御部142、画像処理部143、ジェスチャー判定部144
およびコマンド生成部145の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではな
く、ハードウェア回路によって実現されてもよい。また、輝度演算部141、LED制御
部142、画像処理部143、ジェスチャー判定部144およびコマンド生成部145は
、機能を概念的に構成したものであって、このような構成に限定されるものではない。
(輝度調整処理の動作)
図3は、実施形態の入力コントローラにおける赤外線LEDの輝度調整処理の動作例を
示すフローチャートである。図4は、実施形態のカメラユニットによって撮像される画像
およびサンプルエリアの例を示す図である。図3および4を参照しながら、本実施形態の
入力コントローラ10における赤外線LEDユニット11から照射される赤外線について
の輝度調整処理について説明する。
<ステップS11>
制御ユニット14のLED制御部142は、赤外線LEDユニット11から所定強度の
赤外線をある程度の広がりをもった状態で照射させる。カメラユニット12は、自動車の
ルーフに向かう撮像方向の画像を撮像し、画像を制御ユニット14の輝度演算部141に
送信する。カメラユニット12が撮像する画像は、赤外線LEDユニット11から照射さ
れた赤外線のうち自動車のルーフ等から反射した赤外線が赤外線透過フィルタ412を透
過して撮像された白黒の画像である。そして、ステップS12へ進む。
<ステップS12>
輝度演算部141は、図4に示すように、受信した画像である撮像画像201において
、赤外線LEDユニット11からルーフに照射される赤外線のエリアである照射領域25
1内に含まれる所定のエリアである照射領域サンプルエリア202(第1エリア)の輝度
の平均値(以下、照射部輝度平均値という)を算出する。また、輝度演算部141は、撮
像画像201において、照射領域251外の所定のエリアである周辺部サンプルエリア2
03a〜203d(第2エリア)それぞれの輝度の平均値を算出する。輝度演算部141
は、算出した周辺部サンプルエリア203a〜203dそれぞれの輝度の平均値から最大
の平均値(以下、周辺部輝度平均値という)を抽出する。この場合、赤外線が照射されて
いる照射領域251内の照射領域サンプルエリア202の輝度は高く、赤外線が照射され
ていない照射領域251外の周辺部サンプルエリア203a〜203dの輝度は低い状態
となる。そして、輝度演算部141は、照射部輝度平均値と周辺部輝度平均値との差であ
る輝度差を算出する。そして、ステップS13へ進む。
図4に示す周辺部サンプルエリア203a〜203dのように、輝度の平均値を算出す
るサンプルエリアを複数とすることによって、照射領域251外のエリアの輝度情報の多
くを含んだ状態で周辺部輝度平均値を算出することができる。これによって、輝度演算部
141は、照射部輝度平均値と周辺部輝度平均値との差である輝度差を精度よく算出する
ことができる。
なお、図4に示すように、照射領域サンプルエリア202は1つ、かつ、周辺部サンプ
ルエリア203a〜203dは4つとしたが、これに限定されるものではなく、その他の
数のサンプルエリアを構成するものとしてもよい。また、図4に示すように、周辺部サン
プルエリア203a〜203dは、撮像画像201の四隅に配置されるものとしているが
、これに限定されるものではなく、照射領域251外のエリアであればいずれに配置され
るものとしてもよい。ただし、撮像画像201に自動車のウィンドウ部分が含まれている
場合は、太陽光による赤外線の輝度の影響を低減するため、周辺部サンプルエリア203
a〜203dを、ウィンドウ部分を避けた位置に構成することが望ましい。
<ステップS13>
LED制御部142は、輝度差と所定の目標値とを比較する。LED制御部142によ
る輝度差と目標値との比較の結果、輝度差が目標値よりも大きい場合(ステップS13:
大)、ステップS14へ進み、輝度差が目標値よりも小さい場合(ステップS13:小)
、ステップS15へ進み、そして、輝度差が目標値と同じである場合(ステップS13:
同)、ステップS16へ進む。
なお、LED制御部142は、輝度値と所定の目標値との比較を実行しているが、所定
の目標値であるか否かの判定は、輝度値が所定の目標範囲内にあるか否かを判定するもの
を含む概念とする。この場合、輝度値が所定の目標範囲よりも大きい場合、ステップS1
4へ進み、輝度値が所定の目標範囲よりも小さい場合、ステップS15へ進み、そして、
輝度値が所定の目標範囲内である場合、ステップS16へ進むものとすればよい。
<ステップS14>
LED制御部142は、赤外線LEDユニット11から照射している赤外線の強度を所
定量小さくする。そして、ステップS11に戻り、再び、カメラユニット12は画像を撮
像する。
<ステップS15>
LED制御部142は、赤外線LEDユニット11から照射している赤外線の強度を所
定量大きくする。そして、ステップS11に戻り、再び、カメラユニット12は画像を撮
像する。
このように、ステップS14およびステップS15の動作が繰り返されることによって
、輝度差が所定の目標値と一致するように、赤外線LEDユニット11から照射される赤
外線の強度が調整される。
<ステップS16>
LED制御部142は、輝度差と所定の目標値とが同じである場合、そのときの赤外線
LEDユニット11からの赤外線の照射強度を維持し、輝度演算部141は、照射領域サ
ンプルエリア202の最大輝度値をもとめ、その最大輝度値を記憶部146に記憶させる
以上のように輝度調整処理が実行される。輝度調整処理は、操作入力システム1の起動
時に初期動作として実行され、その後は、所定時間ごとに実行されるものとすればよい。
(ジェスチャー操作認識処理)
図5は、実施形態の入力コントローラにおけるジェスチャー操作認識処理の動作例を示
すフローチャートである。図6は、実施形態の入力コントローラにより撮像された画像の
二値化画像の例を示す図である。図7は、実施形態の入力コントローラにより撮像された
画像の二値化画像から距離変換と輪郭抽出とを行ってもとめた輪郭抽出画像を示す図であ
る。図5〜7を参照しながら、本実施形態の入力コントローラ10におけるジェスチャー
操作認識処理について説明する。
<ステップS31>
カメラユニット12は、自動車のルーフに向かう撮像方向の画像を撮像し、画像を制御
ユニット14の輝度演算部141に送信する。そして、ステップS32へ進む。
<ステップS32>
輝度演算部141は、受信した画像を構成する各画素の画素値と、記憶部146に記憶
されている最大輝度値とを比較して画像を二値化し、図6に示す二値化画像201aを生
成する。例えば、輝度演算部141は、受信した画像を構成する各画素の画素値が、最大
輝度値よりも大きい場合、値が「1」である画素に変換し、最大輝度値以下である場合、
値が「0」である画素に変換して、二値化画像201aを生成する。そして、ステップS
33へ進む。
<ステップS33>
図6に示した二値化画像201aは、撮像した画像を二値化した例を示すものであり、
画素値「1」の画素の塊であるブロックとしてブロック301〜303を有している。運
転者は、入力コントローラ10のカメラユニット12の前に手をかざすと、赤外線LED
401から照射した赤外線が手に当たる。手をかざす前は、赤外線LED401から照射
した赤外線は、車内のルーフに当たっていたが、手をかざすことによって、ルーフまでの
距離よりも短い手の位置で反射し、カメラユニット12に入射することになる。したがっ
て、手をかざした状態でカメラユニット12により撮像された画像において、手の領域部
分の輝度は、手をかざしていない状態でカメラユニット12により撮像された画像におい
てルーフに相当する部分の輝度と比較して高い値となる。よって、カメラユニット12に
より撮像された画像を二値化すると、手の領域部分の画素の画素値は「1」となり、手の
領域以外の部分の画素の画素値は「0」となる。
ただし、上述のような方法で撮像画像を二値化すると、細かいノイズが発生することが
あるので、ノイズ除去のためのフィルタをかけるのが望ましい。二値化画像のノイズ除去
のために、例えば、メディアンフィルタによってフィルタ処理を行う。ここで、メディア
ンフィルタとは、フィルタ対象の画像におけるn×nの局所領域における画素の画素値を
小さい順に並べ、並べた画素値のうち真中に相当する画素値を局所領域の中央の画素の画
素値として置換するフィルタである。このような、ノイズ除去のためのフィルタをかけた
後でも、手の領域のブロック以外のブロックが残る場合がある。したがって、画像処理部
143は、二値化画像201aに複数のブロックが存在する場合、それぞれのブロックの
面積を算出し、最大面積のブロックを手の領域のブロックの候補として抽出する。図6に
おいては、画像処理部143は、ブロック301〜303のうち、最大面積を有するブロ
ック301を手の領域のブロックの候補として抽出する。そして、ステップS34へ進む
<ステップS34>
画像処理部143は、二値化画像201aにおける手の領域の候補であるブロック30
1の面積を、所定の閾値と比較し、閾値よりも大きい場合、ブロック301が手の領域に
対応するものであると判定する。画像処理部143は、二値化画像201aにおいて手の
領域の候補であるブロック301の面積が所定の閾値以下である場合、ブロック301が
手の領域のブロックでないと判断し、ジェスチャー操作認識処理を終了する。一方、画像
処理部143は、手の領域の候補であるブロック301の面積が所定の閾値より大きい場
合、ブロック301が手の領域のブロックであると判断し、ステップS35へ進む。
<ステップS35>
画像処理部143は、二値化画像201aにおいて、手の領域のブロックと判定したブ
ロック301の輪郭線を抽出した図7に示す輪郭抽出ブロック301aを含む輪郭抽出画
像201bを得る。具体的には、画像処理部143は、二値化画像201aのうちブロッ
ク301以外のブロックであるブロック302、303を消去した画像に対して、距離変
換処理を実行する。ここで、距離変換処理とは、二値化画像における画素値が「1」であ
る画素の画素値を、その画素から最も近い画素値が「0」である画素までの距離に置換す
る処理である。距離変換処理した画像において、距離が「1」である画素を結ぶことによ
って、画像における図形の輪郭線をもとめることができる。このようにしてもとめた画像
が輪郭抽出画像201bである。さらに、画像処理部143は、輪郭抽出ブロック301
aの輪郭線の長さを算出する。そして、ステップS36へ進む。
<ステップS36>
ジェスチャー判定部144は、ここでは、例えば、運転者の手によるジェスチャーとし
て「グー」、「チョキ」および「パー」のいずれのジェスチャーであるかを判定するもの
とする。手のジェスチャーが「パー」である場合、指それぞれの輪郭線が現れるため、輪
郭線が長くなるのに対し、「グー」である場合、手の形状が楕円のようになるため輪郭線
も短くなるという特徴がある。ここで、特徴量として(輪郭線の長さ)/(面積の平方根
)を定義する。「パー」のような複雑な図形の場合、上述の特徴量は大きくなり、「グー
」のような単純な図形の場合、特徴量は小さくなり、「チョキ」の場合は、特徴量はそれ
らの中間の値となることから、この特徴量を採用することによって、「グー」、「チョキ
」および「パー」のジェスチャーの判定が可能となる。ジェスチャー判定部144は、画
像処理部143によって算出されたブロック301の面積、および、輪郭抽出ブロック3
01aの輪郭線の長さから上述の特徴量を算出し、この特徴量に基づいて、手のジェスチ
ャーが「グー」、「チョキ」または「パー」のいずれであるか判定する。そして、ステッ
プS37へ進む。
なお、上述のように、ジェスチャー判定部144が判定するジェスチャーとして「グー
」、「チョキ」および「パー」を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば
、ジェスチャー判定部144は、立てた指の本数を検出してジェスチャーを判定するもの
としてもよい。
また、ジェスチャー判定部144がジェスチャーを判定するための特徴量として、(輪
郭線の長さ)/(面積の平方根)を挙げたが、これに限定されるものではなく、ジェスチ
ャーを判定することが可能な特徴量であれば、どのような算出式を用いてもよい。
また、ジェスチャー判定部144は、上述のような「グー」、「チョキ」および「パー
」のように静的な運転者のジェスチャーのみではなく、過去のジェスチャーと比較して、
運転者の手の動き、その方向および指の屈伸等、動的なジェスチャーを判定するものとし
てもよい。
<ステップS37>
コマンド生成部145は、ジェスチャー判定部144によって判定されたジェスチャー
に対応するカーナビゲーション装置20に対する操作コマンドを生成する。そして、ステ
ップS38へ進む。
<ステップS38>
コマンド生成部145は、生成した操作コマンドを、通信インターフェース13および
通信ケーブル30を介して、カーナビゲーション装置20に送信する。カーナビゲーショ
ン装置20は、受信した操作コマンドにしたがって、操作コマンドに対応した機能を実行
する。
例えば、ジェスチャー判定部144によって判定されたジェスチャーが「パー」である
場合、カーナビゲーション装置20は、表示画面421に表示されている地図を市街図に
変更する。また、カーナビゲーション装置20は、ジェスチャーが「チョキ」である場合
、表示画面421に表示されている地図を拡大し、ジェスチャーが「グー」である場合、
表示画面421に表示されている地図を縮小する。
以上のようなジェスチャー操作認識処理は、繰り返し実行されるものとする。上述のよ
うなジェスチャー操作認識処理が実行されることによって、運転者のジェスチャーによっ
て、操作対象機器であるカーナビゲーション装置20を操作することが可能になる。
また、ステップS33で、画像処理部143により何らかの最大面積を有するブロック
が抽出され、ステップS34で、画像処理部143によりそのブロックの面積が所定の閾
値以下である場合、運転者が何らかのジェスチャー操作を試みた可能性が高く、輝度調整
処理が適切に実行されていない可能性も高い。このように、ステップS34で画像処理部
143によりそのブロックの面積が所定の閾値以下となり、ジェスチャー操作認識処理が
終了したとき、制御ユニット14は、輝度調整処理を実行するのが望ましい。
以上のように、赤外線LEDユニット11によって撮像される赤外線による画像におい
て、照射領域サンプルエリア202の輝度と、周辺部サンプルエリア203a〜203d
の輝度との差である輝度差が、目標の輝度差となるように、赤外線LEDユニット11か
ら照射される赤外線の照射強度を調整している。これによって、入力コントローラ10の
周辺環境の変化に応じて、赤外線の照射強度が調整されるので、ジェスチャー操作認識処
理に対する外乱の影響を低減し、ジェスチャーの検出精度を向上させることができる。ま
た、可視光を利用しないで赤外線を利用するので夜間でも使用することが可能であり、か
つ、昼間でも外乱として太陽光の影響も受けにくいので、入力コントローラ10の機器の
信頼性が向上する。さらに、赤外線LEDユニット11から照射される赤外線の照射強度
は、上述のように、目標の輝度差となるように調整されるので、消費電力の増大を抑制す
ることができる。
また、本実施の形態に係る操作入力システム1は、昼間は可視光カメラを使用し、夜間
は赤外線カメラを使用するというように、2つのカメラを使用する必要がないので、コス
トの増大を抑制することができる。
1 操作入力システム
10 入力コントローラ
11 赤外線LEDユニット
12 カメラユニット
13 通信インターフェース
14 制御ユニット
20 カーナビゲーション装置
30 通信ケーブル
141 輝度演算部
142 LED制御部
143 画像処理部
144 ジェスチャー判定部
145 コマンド生成部
146 記憶部
201 撮像画像
201a 二値化画像
201b 輪郭抽出画像
202 照射領域サンプルエリア
203a〜203d 周辺部サンプルエリア
251 照射領域
301〜303 ブロック
301a 輪郭抽出ブロック
401 赤外線LED
411 カメラ
412 赤外線透過フィルタ
421 表示画面

Claims (7)

  1. 赤外線を照射する赤外線照射手段と、
    赤外線を検出して撮像し、画像を生成する撮像手段と、
    前記画像において、前記赤外線照射手段により赤外線が照射された第1エリアの輝度と、前記第1エリア外に配置された第2エリアの輝度との輝度差を算出する輝度演算手段と、
    前記輝度差が所定の目標範囲より大きい場合には、前記赤外線照射手段から照射される赤外線の照射強度を小さくし、前記輝度差が所定の目標範囲より小さい場合には、前記照射強度を大きくすることで、前記照射強度を調整する赤外線制御手段と、
    を備えた調整装置。
  2. 前記輝度演算手段は、前記画像において、前記第1エリアの輝度の平均値と、前記第2エリアの輝度の平均値との差を前記輝度差として算出する請求項1に記載の調整装置。
  3. 前記赤外線制御手段は、前記輝度差が所定の目標範囲より大きい場合には、前記赤外線照射手段から照射される赤外線の照射強度を小さくし、前記輝度差が所定の目標範囲より小さい場合には、前記照射強度を大きくすることで、前記輝度差が所定の目標範囲内に入るように前記照射強度を調整する請求項1または2のいずれか一項に記載の調整装置。
  4. 前記照射強度の調整を所定間隔に実行する請求項1からのいずれか一項に記載の調整装置。
  5. 前記撮像手段は、少なくとも赤外線を検出する撮像素子と、前記撮像素子の入射側に配置された赤外線透過フィルタと、を含む請求項1からのいずれか一項に記載の調整装置。
  6. 前記第2エリアは、前記画像において複数配置された請求項1からのいずれか一項に記載の調整装置。
  7. 赤外線を照射する赤外線照射ステップと、
    赤外線を検出して撮像し、画像を生成する撮像ステップと、
    前記画像において、前記赤外線照射ステップにより赤外線が照射された第1エリアの輝度と、前記第1エリア外に配置された第2エリアの輝度との輝度差を算出する輝度演算ステップと、
    前記輝度差が所定の目標範囲より大きい場合には、前記赤外線照射ステップから照射される赤外線の照射強度を小さくし、前記輝度差が所定の目標範囲より小さい場合には、前記照射強度を大きくすることで、前記照射強度を調整する赤外線制御ステップと、
    をコンピュータに実行させる調整プログラム。
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