JP6221876B2 - 帯電部材及びその製造方法、プロセスカートリッジ、並びに、画像形成装置 - Google Patents
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Description
電子写真方式を利用した画像形成装置では、帯電装置として、従来の金属ワイヤに高電圧を印加することで発生するコロナ放電により帯電するコロトロンやスコロトロンに代わり、一般的に印加する電圧が少なく、オゾン発生量が少ない帯電ロールを代表とした接触式帯電部材を用いる方式のものが広く用いられている。
即ち、請求項1に係る発明は、
導電性支持体と、前記導電性支持体上に設けられる弾性層とを有し、
前記弾性層の圧縮永久歪量(Cs1)が20%以下であり、前記弾性層を120℃で24時間加熱した後の圧縮永久歪量をCs2としたときにCs1−Cs2が10%以下であり、アセトン中に24時間浸漬したときの前記弾性層の膨潤度が2.0%以下である帯電部材。
前記弾性層は、エピクロルヒドリンゴムを含有する請求項1に記載の帯電部材。
導電性支持体上に弾性層形成用組成物を押出しにより配置し、常圧下において前記弾性層形成用組成物を加硫して弾性層を形成する形成工程を有する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材の製造方法。
像保持体と、前記像保持体を帯電する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材とを備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
像保持体と、前記像保持体を帯電する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、を備える画像形成装置。
請求項3に係る発明によれば、プロセスカートリッジ又は画像形成装置に装着された状態で長期間未使用状態にあっても、その後の使用において、画質不良及び感光体汚染の発生が抑制され、良好な画質が得られる帯電部材の製造方法が提供される。
請求項4に係る発明によれば、弾性層の、Cs1、Cs1−Cs2の差又は膨潤度が特定の範囲外である場合に比較して、プロセスカートリッジに装着された状態で長期間未使用状態にあっても、その後の使用において、画質不良及び感光体汚染の発生が抑制され、良好な画質が得られる帯電部材を備えるプロセスカートリッジが提供される。
請求項5に係る発明によれば、弾性層の、Cs1、Cs1−Cs2の差又は膨潤度が特定の範囲外である場合に比較して、画像形成装置に装着された状態で長期間未使用状態にあっても、その後の使用において、画質不良及び感光体汚染の発生が抑制され、良好な画質が得られる帯電部材を備える画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る帯電部材は、導電性支持体と、前記導電性支持体上に設けられる弾性層とを有し、前記弾性層の圧縮永久歪量(Cs1)が20%以下であり、前記弾性層を120℃で24時間加熱した後の圧縮永久歪量をCs2としたときにCs1−Cs2が10%以下であり、前記弾性層の膨潤度が2.0%以下であるものである。
ここで、導電性とは、比抵抗が106 Ω・cm未満である性質をいう。
また、帯電部材の弾性層は、ゴム材料で構成されているものが広く用いられている。ゴム材料には、ゴム原材料に導電性等の機能を付与する導電剤や充填材、架橋させるための材料である加硫剤や加硫促進剤等が用いられている。ゴム原材料の低分子量成分や加硫剤や加硫促進剤の反応残渣等は、高温高湿環境下でのブリード・ブルームを引き起こし易い。ブリード・ブルーム物質は感光体表面に移行し表面を汚染させたり、変質させたりして画質不良を引き起こすことがある。
また、弾性層のCs1−Cs2を10%以下とすることにより、長期未使用時に歪が加えられた状態での弾性層の加硫の進行を防止できるため、長期未使用時の感光体や帯電部材を清掃する清掃部材の接触部分での圧縮永久歪によるスジ状の欠陥が防止可能となる。Cs1−Cs2は、5.0%以下が好ましく、3.0%以下がより好ましい。
さらに、弾性層の膨潤度を2.0%以下とすることにより、弾性層の加硫が十分に進行した状態であるため、ブリード・ブルームによる感光体表面を汚染させたり、変質させたりすることを防止可能となる。膨潤度は、1.8%以下が好ましく、1.7%以下がより好ましい。
本実施形態において、膨潤度は、アセトン中に24時間、試験片を浸漬させ、膨潤度(%)=浸漬後質量/浸漬前質量×100にて算出した。
Cs1測定用試験片の作製は、帯電部材の弾性層を形成する温度、時間で作製する。Cs2測定用試験片は、Cs1測定用試験片として作製した試験片に、120℃で24時間の熱履歴を加えて作製する。
図1は、本実施形態に係る帯電ロールの一例を示す、ロールの軸に垂直方向の概略断面構成図である。
図1の帯電ロールは、導電性支持体31上に、弾性層33を備える。
図2は、本実施形態に係る帯電ロールの他の一例を示す、ロールの軸に垂直方向の概略断面構成図である。
図2の帯電ロールは、導電性支持体31上に、接着層32と、弾性層33と、表面層35とを備える。
図3は、本実施形態に係る帯電ロールの他の一例を示す、ロールの軸に垂直方向の概略断面構成図である。
図3の帯電ロールは、導電性支持体31上に、接着層32と、弾性層33と、中間層34と、表面層35とを備える。
その他好ましい材料として、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、天然ゴム等、及びこれらのブレンドゴムが挙げられる。該弾性層構成材料は、抵抗層を形成した場合、抵抗層材料として用いてもかまわない。
また、イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩等;リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩等;が挙げられる。
これらの導電剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、導電剤の添加量は特に制限はないが、上記電子導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下の範囲であることが好ましく、5質量部以上25質量部以下の範囲であることがより好ましい。一方、上記イオン導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下の範囲であることがより好ましい。
上記高分子材料は単独で用いてもよく、2種以上を混合又は共重合して用いてもよい。また、当該高分子材料の数平均分子量は、1,000以上100,000以下の範囲であることが好ましく、10,000以上50,000以下の範囲であることがより好ましい。
上記粒子としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム等の金属酸化物及び複合金属酸化物、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン等の高分子微粉体を単独または混合して用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
本実施形態で用いられる加硫剤としては、4,4’−ジチオジモルホリン、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等が挙げられ、配合に無関係に加硫剤として安定して機能するためには加硫促進剤として機能は低い、4,4’−ジチオジモルホリンが望ましい。
ゴム又はエラストマーの加硫は加硫剤だけでも可能であるが、十分な加硫及び加硫時間短縮のために加硫促進剤を用いることが望ましい。狙いの加硫特性を発現させるためには、加硫促進剤は数種類を組み合わせても構わない。
加硫促進剤としてチアゾール系とチウラム系を併用する場合の比率はチアゾール系の配合量はチウラム系の0.8倍以上2倍以下(質量比)が望ましい。
ストレーナーでは、上述の通りポリマーでの分子量低下はあるが、フィラーのような充填材の堰き止めはなく、ストレーナー前後で構成成分比率の変化はない。
なお、このストレーニングを行うことで、オーブンロールによる混練工程を実施する必要がなくなるため、帯電部材の製造工程の削減が実現され、低コスト化も実現される。
具体的には、本実施形態に係る帯電部材を備える帯電装置12は、図4に示すように、例えば、帯電部材121と、クリーニング部材122と、が特定の食い込み量で接触して配置されている。そして、帯電部材121の基材(導電性支持体)121Aおよびクリーニング部材122の基材122Aの軸方向両端は、各部材が回転自在となるように導電性軸受け123(導電性ベアリング)で保持されている。導電性軸受け123の一方には電源124が接続されている。
なお、帯電装置は、上記構成に限られず、例えば、クリーニング部材122を備えない形態であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を帯電する本実施形態に係る帯電部材と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、を備える。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成工程と、現像剤により、像保持体の表面に形成された潜像をトナー像として現像する現像工程と、を有する画像形成方法が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置には、像保持体の表面に形成されたトナー像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置等の周知の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
図5は、第1実施形態に係る画像形成装置の基本構成を概略的に示す断面図である。図5に示す画像形成装置200は、像保持体である電子写真感光体207と、電子写真感光体207を帯電させる帯電装置208と、帯電装置208に接続された電源209と、帯電装置208により帯電される電子写真感光体207を露光して潜像を形成する露光装置206と、露光装置206により形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置211と、現像装置211により形成されたトナー像を被転写体(記録媒体)500に転写する転写装置212と、クリーニング装置213と、除電器214と、定着装置215とを備える。なお、この場合には、除電器214が設けられていないものもある。
離型剤としては低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして挙げられる。
帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプ等の帯電制御剤を用いることができる。
他の無機粒子としては、粉体流動性、帯電制御等の目的で、平均1次粒径が40nm以下の小径無機粒子を用い、更に必要に応じて、付着力低減の為、それより大径の無機又は有機粒子を併用してもよい。これらの他の無機粒子は公知のものを使用できる。
また、小径無機粒子については表面処理することにより、分散性が高くなり、粉体流動性をあげる効果が大きくなるため有効である。
画像形成装置210においては、上述の通り、中間転写方式が適用されている点が異なるが、上記第1実施形態に係る画像形成装置200の場合と同様に、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを感光層に含有せしめた電子写真感光体207と、本実施形態に係る帯電部材とを組み合わせることで、良好な画質を長期にわたって安定的に得ることができる。
更に、電子写真感光体207に形成されたトナー像が1次転写部材212aに転写される際に、1次転写部材212aから電子写真感光体207に向けて予め定められた電流密度の電流を供給することで、被転写体500の種類・材質等による転写電流の変動を抑制することができるため、電子写真感光体207に流入する電荷量を精度よく制御することができるようになる。その結果、高画質化及び環境に対する負荷の低減を一層高水準で達成することが可能となる。
ここで、画像形成装置220に搭載されている電子写真感光体401a〜401dは、それぞれ600nm以上900nm以下の波長域での分光吸収スペクトルにおいて810nm以上839nm以下の範囲に最大ピーク波長を有するヒドロキシガリウムフタロシアニンを含有する感光層を有する電子写真感光体である。
弾性材料としては、ポリウレタン、塩素化ポリイソプレン、NBR、クロロピレンゴム、EPDM、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム、シリコーンゴム等を1種類、又は2種類以上をブレンドしてなる材料を用いることができる。これらの基材に用いる樹脂材料及び弾性材料に、必要に応じて、電子伝導性を付与する導電剤やイオン伝導性を有する導電剤を1種類又は2種類以上を組み合わせて添加する。この中でも、機械強度に優れる点で、導電剤を分散させたポリイミド樹脂を用いることが好ましい。上記の導電剤としては、カーボンブラック、金属酸化物、ポリアニリン等の導電性ポリマーを用いることができる。
中間転写体として中間転写ベルト409のようなベルトの形状の構成を採用する場合、一般にベルトの厚さは50μm以上500μm以下が好ましく、60μm以上150μm以下がより好ましいが、材料の硬度に応じて選択することができる。
上記フィルム成形は、一般には、導電剤を分散したポリアミド酸溶液の成膜用原液を円筒金型に注入して、例えば、100℃以上200℃以下に加熱しつつ500rpm以上2000rpm以下の回転数で円筒金型を回転させながら、遠心成形法によりフィルム状に成膜し、次いで、得られたフィルムを半硬化した状態で脱型して鉄芯に被せ、300℃以上の高温でポリイミド化反応(ポリアミド酸の閉環反応)を進行させて本硬化させることにより行うことができる。また、成膜原液を金属シート上に流延して、上記と同様に100℃以上200℃以下に加熱して溶媒の大半を除去し、その後300℃以上の高温に段階的に昇温してポリイミドフィルムを形成する方法もある。また、中間転写体は表面層を有していてもよい。
また、中間転写体としてドラム形状を有する構成を採用する場合、基材としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、銅等で形成された円筒状基材を用いることが好ましい。この円筒状基材上に、必要に応じて弾性層を被覆し、該弾性層上に表面層を形成することができる。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、像保持体と、前記像保持体を帯電する本実施形態に係る帯電部材とを備え、画像形成装置に着脱されるものである。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図8に示すプロセスカートリッジ230は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(本実施形態に係る帯電部材の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
なお、図8中、109は露光装置(潜像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
−ゴム組成物の作製−
下記組成の混合物を2.5Lのニーダーで混練りしてゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を用いて、JIS K6262圧縮永久歪試験用の大型試験片金型を用いて、プレス成形し評価サンプルを得た。
・ゴム材(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム Hydrin T3106:日本ゼオン社製): 100質量部
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製): 20質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製): 2質量部
・イオン導電剤(ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、商品名「BTEAC」ライオンアクゾ社製): 1質量部
・加硫剤(有機硫黄 4,4’−ジチオジモルホリン バルノックR:大内新興化学工業社製): 1.5質量部
・加硫促進剤(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド ノクセラーDM−P:大内新興化学工業社製): 1.5質量部
・加硫促進剤(テトラエチルチウラムジスルフィド ノクセラーTET−G:大内新興化学工業社製): 1.8質量部
・加硫促進助剤(酸化亜鉛 酸化亜鉛1種:正同化学工業社製): 3質量部
・ステアリン酸: 1.0質量部
・重質炭酸カルシウム: 30質量部
5μmの厚さの無電解ニッケルメッキ後6価クロム酸を施した直径8mmのSUM23Lから成る導電性支持体を用意し、上述のようにして得られたゴム組成物を、シリンダー内径60mm、スクリュー長さLとスクリュー径Dとの比=L/Dが20の1軸ゴム押出し機を用いてスクリュー回転25rpmで押出すとともに、導電性支持体を連続的にクロスヘッドに通過させることにより、導電性支持体上にゴム組成物を被覆した。押出機の温度条件設定は、シリンダー部、スクリュー部、ヘッド部、ダイ部のいずれとも80℃とした。導電性支持体と被覆されたゴム組成物で形成された未加硫ゴムロールは、空気加熱炉で160℃で60分間加硫し直径12mmの弾性ロールを得た。
圧縮永久歪Cs1、熱履歴前後の圧縮永久歪差Cs1−Cs2、膨潤度、ブリード/ブルーム、画質評価結果は表1に示した。
弾性ロールをカラー複写機DocuCentre−IV C5570:富士ゼロックス社製のドラムカートリッジに装着し、高温高湿下(45℃、95%RH)で30日保管し、下記基準に基づいてゴムロール表面、感光体表面へのブリード/ブルームの有無を確認した。
◎:変化なし
○:軽微なブリード/ブルームあり
△:部分的にブリード/ブルームあり
×:全面にブリード/ブルームあり
××:ブリード/ブルームに加え、クラック発生
ブリード/ブルーム評価後のドラムカートリッジをカラー複写機DocuCentre−IV C5570:富士ゼロックス社製に装着し、A3で30%ハーフトーン画像を30枚印刷して、下記基準に基づいて画質評価を行った。
◎:スジ、白点、色点状の画質不良が未発生。
○:軽微なスジ、白点、色点状の画質不良が部分的に発生。
△:軽微なスジ、白点、色点状の画質不良が発生。
×:スジ、白点、色点状の画質不良が発生。
−ゴム組成物の作製−
実施例1と同様にしてゴム組成物を得て、このゴム組成物を押出し機を用いてSUS304からなる線径80μm、#150の綾織りメッシュを通すことで、ストレーニングをした。ストレーニングしたゴム組成物を用いて実施例1と同様に評価サンプルを得た。
−弾性ロールの作製−
前記ストレーニングしたゴム組成物を用いて、実施例1と同様に弾性層を形成し、弾性ロールを得た。
−評価−
各種評価を実施例1と同様に実施した結果を表1に示す。
−ゴム組成物の作製−
実施例1と同様にしてゴム組成物を得て、このゴム組成物を押出し機を用いてSUS304からなる線径30μm、#350の綾織りメッシュを通すことで、ストレーニングをした。ストレーニングしたゴム組成物を用いて実施例1と同様に評価サンプルを得た。
−弾性ロールの作製−
前記ストレーニングしたゴム組成物を用いて、実施例1と同様に弾性層を形成し、弾性ロールを得た。
−評価−
各種評価を実施例1と同様に実施した結果を表1に示す。
−ゴム組成物の作製−
下記組成の混合物を2.5Lのニーダーで混練りしてゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を、押出し機を用いてSUS304からなる線径30μm、#350の綾織りメッシュを通すことで、ストレーニングをした。ストレーニングしたゴム組成物を用いて実施例1と同様にして評価サンプルを得た。
・ゴム材(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム Hydrin T3106:日本ゼオン社製): 100質量部
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製): 20質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製): 2質量部
・イオン導電剤(ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、商品名「BTEAC」ライオンアクゾ社製): 1質量部
・加硫剤(有機硫黄 4,4’−ジチオジモルホリン バルノックR:大内新興化学工業社製): 6.0質量部
・加硫促進剤(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド ノクセラーDM−P:大内新興化学工業社製): 1.5質量部
・加硫促進剤(テトラエチルチウラムジスルフィド ノクセラーTET−G:大内新興化学工業社製): 1.8質量部
・加硫促進助剤(酸化亜鉛 酸化亜鉛1種:正同化学工業社製): 3質量部
・ステアリン酸: 1.0質量部
・重質炭酸カルシウム: 30質量部
前記ストレーニングしたゴム組成物を用いて、実施例1と同様にして弾性層を形成し、弾性ロールを得た。
−評価−
各種評価を実施例1と同様にして実施した結果を表2に示す。
−ゴム組成物の作製−
実施例1の加硫剤を以下の通りに変更した以外は、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。
加硫剤(有機硫黄 4,4’−ジチオジモルホリン バルノックR:大内新興化学工業社製): 0.5質量部
このゴム組成物を、押出し機を用いてSUS304からなる線径30μm、#350の綾織りメッシュを通すことで、ストレーニングをした。ストレーニングしたゴム組成物を用いて実施例1と同様にして評価サンプルを得た。
−弾性ロールの作製−
前記ゴム組成物を用いて、実施例1と同様にして弾性層を形成し、弾性ロールを得た。
−評価−
各種評価を実施例1と同様にして実施した結果を表2に示す。
Claims (5)
- 導電性支持体と、前記導電性支持体上に設けられる弾性層とを有し、
前記弾性層の圧縮永久歪量(Cs1)が20%以下であり、前記弾性層を120℃で24時間加熱した後の圧縮永久歪量をCs2としたときにCs1−Cs2が10%以下であり、アセトン中に24時間浸漬したときの前記弾性層の膨潤度が2.0%以下である帯電部材。 - 前記弾性層は、エピクロルヒドリンゴムを含有する請求項1に記載の帯電部材。
- 導電性支持体上に弾性層形成用組成物を押出しにより配置し、常圧下において前記弾性層形成用組成物を加硫して弾性層を形成する形成工程を有する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材の製造方法。
- 像保持体と、前記像保持体を帯電する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材とを備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
- 像保持体と、前記像保持体を帯電する請求項1又は請求項2に記載の帯電部材と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、を備える画像形成装置。
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JP2015184472A (ja) | 2015-10-22 |
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