JP6220655B2 - 雰囲気制御機構及び小型製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液処理カップ内部の雰囲気を制御する雰囲気制御機構と、この雰囲気制御機構を用いた小型製造装置とに関する。例えば、本発明は、小型の半導体ウェハを用いた半導体製造プロセスで使用されるレジスト塗布装置やレジスト現像装置等に適用することができる。
従来の雰囲気制御機構について、半導体製造プロセス用のレジスト塗布装置に搭載されたものを例に採って説明する。
従来の半導体製造工場では、巨大なクリーンルーム内に製造装置を設置して、半導体デバイスの製造を行っていた。半導体工場のクリーンルームには、所定の温度・湿度に調整されたクリーンエアーが常時供給されており、これによってクリーンルーム内の温度・湿度が管理されている。従来のレジスト塗布装置は、このようなクリーンルーム内に設置されると共に、このクリーンルーム内のクリーンエアーを取り込んで、所定の温度及び湿度に再調整し、フィルタを通して、天井側から処理室内に供給していた(下記特許文献1参照)。
このため、従来は、クリーンルーム内の温度・湿度が精度良く管理されていれば、屋外等の温度・湿度が変動しても、レジスト塗布装置や現像装置の内部の温度や湿度を、十分な精度で制御することができた。
特許第3388906号
従来の半導体製造工場は、規模が巨大であるため、建設コストや運営コストが非常に高額であった。このような大規模製造システムは、少品種大量生産ではチップの製造単価低減に寄与するが、少量多品種生産の要請に応え難く、市場状況に応じた生産量の調整を困難にすると共に、中小企業の参入を困難にする。これらの問題を解決するためには、小口径ウェハ(例えば、直径20mm以下)を用いて低コストで半導体チップを製造できると共に、クリーンルーム内に設置する必要の無い、小型で安価な半導体製造装置が望まれる。
しかしながら、半導体製造工場にクリーンルームを設けない場合、工場内部の温度や湿度を精度良く制御することは困難である。このため、屋外等の温度・湿度の変動により工場内部の温度・湿度が変動して、レジスト塗布装置や現像装置の内部の温度・湿度が変動してしまうおそれがある。
レジスト塗布装置内の温度・湿度が変動すると、レジストの粘度や乾燥速さが変動するため、レジスト膜厚制御の精度が悪化する。また、レジスト現像装置の温度が変動すると、現像速さが変動して、現像精度が悪化する。
このような課題は、レジスト塗布装置やレジスト現像装置だけで無く、他の半導体製造装置にも生じ、また、半導体デバイスを製造する装置だけで無く、例えばサファイア基板やアルミニウム基板等に処理を施して電子デバイスを製造する装置や、光学デバイスを製造する装置等にも生じる。
本発明の課題は、製造工場内部の温度や湿度が変動しても、製造装置の内部の温度・湿度を精度良く制御できる雰囲気制御機構を提供することにある。
請求項1の発明に係る雰囲気制御機構は、処理基板を内部に収容して処理を施す薬液処理カップの内部雰囲気を制御する雰囲気制御機構であって、ガスを貫流させることによって前記薬液処理カップの壁部の温度を調整するために該壁部に設けられた通気路と、該通気路に該ガスを供給する給気口と、前記薬液処理カップの上面開口部の外縁近傍に設けられ、前記通気路を貫流した前記ガスを該上面開口部の中心方向に噴出することによって、前記薬液処理カップ内を該ガスで充満させると共に、該薬液処理カップ内への外気の浸入を抑える、複数のガス噴出口とを備える雰囲気制御機構としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ガスが、温度及び湿度の両方が調整されたガスであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記ガスが、クリーンエアー又はクリーン化された窒素ガスであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成に加え、前記通気路は、前記薬液処理カップの高さ方向に配列された複数の環状路と、隣接する二本の前記環状路間にそれぞれ設けられた接続路とを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記環状路に前記ガスを流入させる側の前記接続路と、該環状路から該ガスを流出させる側の前記接続路とが、該環状路が形成する円の中心点に対して180度ずれた位置に配置されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の構成に加え、前記処理基板の径が20mm以下であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の雰囲気制御機構を備える小型製造装置としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、薬液処理カップ内へ供給されたガスにより、この薬液処理カップ内部の温度を制御することができる。更に、ガスを上面開口部の中心方向に噴出することにより、外気の浸入を抑えて、温度の制御精度を向上させることができる。加えて、このガスに通気路を通過させることにより、薬液処理カップの壁部の温度を調整して、外部の温度変化が壁部から内部に伝搬することを抑制できる。従って、請求項1の発明によれば、外部温度が変動しても、薬液処理カップ内の温度を精度良く制御することができる。
請求項2の発明によれば、温度及び湿度の両方が調整されたガスを使用することにより、薬液処理カップ内の温度に加えて、湿度も精度良く制御することができる。
請求項3の発明によれば、ガスとしてクリーンなエアー又は窒素ガスを使用することにより、薬液処理カップをクリーンルーム内に設置しなくても、クリーンな雰囲気で処理基板の処理を行うことができる。
請求項4の発明によれば、複数の環状路及び接続路を用いて前記通気路を形成することにより、簡単な構造の通気路で、薬液処理カップの壁部の温度を、精度良く制御することができる。
請求項5の発明によれば、ガス流入側の接続路とガス流出側の接続路とを180度ずれた位置に配置したので、環状路のガス流量を均一化して、薬液処理カップの温度を均一化することができる。
請求項6の発明によれば、径が20mm以下の処理基板を使用することにより、雰囲気制御機構を小型化することが容易になる。
請求項7の発明によれば、本発明に係る雰囲気制御機構を備えているので、上記請求項1乃至6の効果を有する小型製造装置を提供することができる。
実施の形態1に係る小型製造装置の全体構成を示す概念的斜視図である。 実施の形態1に係るレジスト塗布装置の構成を示す概念的平面図である。 実施の形態1に係るスピンコーター機構のコーターカップ部の構成を示す概略的断面図である。 図3に示したコーターカップ部の通気路の構成を概念的に示す断面図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1について、本発明を小型半導体ウェハ用のレジスト塗布装置に適用した場合を例に採り、図1乃至図4を用いて説明する。
図1は、この実施の形態1に係る小型半導体製造装置の全体構成を概念的に示す斜視図である。
図1から解るように、この実施の形態1に係る小型半導体製造装置100(本発明の「小型製造装置」に相当する)は、処理室としてのレジスト塗布装置110と、装置前室120とを収容する。レジスト塗布装置110と装置前室120とは、分離可能に構成されている。
レジスト塗布装置110は、図示しないウェハ搬送口を介して装置前室120から半導体ウェハW(図1では示さず)を受け取る。そして、この半導体ウェハWに対して、レジスト膜形成処理を行う。レジスト塗布装置110についての詳細な説明は、後述する。この実施の形態1では、半導体ウェハWとして、径が20mm以下(例えば12.5±0.2mm)の小径のものを使用する。
一方、装置前室120は、ウェハ搬送容器(図示せず)に収容された半導体ウェハWを取り出して、レジスト塗布装置110に搬送するための部屋である。装置前室120の天板120aには、ウェハ搬送容器を載置するための容器載置台121と、載置されたウェハ搬送容器を上方から押圧固定する押さえレバー122と、小型半導体製造装置100の操作を行うための操作釦114等を有する操作パネル124が設けられている。また、装置前室120は、ウェハ搬送容器から下方に取り出した半導体ウェハWをレジスト塗布装置110に搬入するための搬送ロボット(図示せず)を備えている。
図2は、レジスト塗布装置110の構成を概念的に示す平面図である。図2に示したように、この実施の形態1では、1台のレジスト塗布装置110(例えば筐体の水平断面の一辺が30cm)の内部に、搬送ユニット210、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)処理ユニット220、スピンコーターユニット230、レジストノズル240、EBR(Edge Bead Removal)ノズル250、ベーク処理ユニット260等が収容されている。
搬送ユニット210は、半導体ウェハWを上述の搬送ロボット(図示せず)から受け取って、HMDS処理ユニット220、スピンコーターユニット230、ベーク処理ユニット260に順次搬送する。搬送ユニット210の本体部211は、一対のハンド部212a,212bを備えている。ハンド部212a,212bの先端部分には、円弧状のウェハ載置部213a,213bが、互いに対向するように形成されている。半導体ウェハWは、これらウェハ載置部212a,212bに外縁部が当接するように、載置される。ハンド部212a,212bは、互いに遠ざかる方向に開いたり、互いに近づく方向に閉じたりすることができる。図2は、ハンド部212a,212bが閉じた状態である。搬送ユニット210は、図示しない機構により、本体部211を回転させることができると共に、ハンド部212a,212bを伸縮させることができる。
HMDS処理ユニット220は、HMDS処理(すなわち、フォトレジストと半導体ウェハWとの密着性を向上させるために、半導体ウェハWの表面のO−H基をHMDSで置換する処理)を行うための機構である。HMDS処理ユニット220は、ホットプレート221と、例えば4本の載置ピン222a〜222dとを備えている。載置ピン222a〜222dは、このホットプレート221の外縁部の内側に略均等に配置されている。これら載置ピン222a〜222dは、図示しない昇降機構によって昇降させることができ、最下降したときにはホットプレート221内に収容される。半導体ウェハWをホットプレート221上に載置する為には、まず、ハンド部212a,212bが閉じた状態で、ウェハ載置部213a,213b上に半導体ウェハWを載置し、搬送ユニット210の本体部211を、ホットプレート221に対向する位置まで回転させ、更に、ハンド部212a,212bをホットプレート221上まで前進させる。そして、載置ピン222a〜222dを上昇させて半導体ウェハWを下方から持ち上げることで、ハンド部212a,212bから離間させる。続いて、このハンド部212a,212bを開いて、後退させる。その後、ホットプレート221内に収容される位置まで、載置ピン222a〜222dを下降させることにより、ホットプレート221上に半導体ウェハWが載置される。
スピンコーターユニット230は、半導体ウェハWに対するレジスト膜の形成や、EBR処理、裏面洗浄処理等を行うための機構である。スピンコーターユニット230は、半導体ウェハWを保持して回転させるための、載置部231を備えている。スピンコーターユニット230の詳細については、後述する。
レジストノズル240は、レジスト膜形成工程において、回転する半導体ウェハWに、フォトレジスト液を供給するためのノズルである。フォトレジスト液を供給する際、レジストノズル240は、載置部231に載置された半導体ウェハWの中心部上方までノズル口241を回転移動させて、この半導体ウェハW上に、フォトレジスト液を滴下する。
EBRノズル250は、EBR工程(すなわち、半導体ウェハWの周縁部に形成されたレジスト膜を除去する工程)において、半導体ウェハWの周縁部にレジスト溶解液を供給するためのノズルである。EBR工程に際して、EBRノズル250は、載置部231に載置された半導体ウェハWの周縁部上方までノズル口251を回転移動させて、レジスト溶解液を滴下する。
ベーク処理ユニット260は、フォトレジスト膜を固化するために半導体ウェハWを加熱する機構である。ベーク処理ユニット260は、ホットプレート261と、例えば4本の載置ピン262a〜262dとを備えている。載置ピン262a〜262dは、このホットプレート261の外縁部の内側に略均等に配置されており、図示しない昇降機構によって昇降させることができる。半導体ウェハWをホットプレート261上に載置する際の手順は、HMDS処理ユニット220の場合と同様であるので、説明を省略する。
図3は、この実施の形態1に係るスピンコーターユニット230の構成を示す概略的断面図である。また、図4は、この実施の形態1に係るコーターカップ部330の通気路の構成を概念的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
図3に示すように、スピンコーターユニット230は、回転部310と、外筒部材320と、コーターカップ部330(本発明の「薬剤処理カップ」に相当する)と、ガス供給バルブ360とを備えている。
回転部310は、中空の回転軸311を備えている。回転軸311は、駆動部(図示せず)によって回転及び昇降される。回転軸311の上端部は、半導体ウェハWを載置する載置部231(図2参照)となっており、半導体ウェハWを載置して中空部311aを真空引きすることにより、この半導体ウェハWを保持することができる。
外筒部材320は、回転軸311の外周を囲むように設けられている。外筒部材320は、半導体ウェハWから飛散したフォトレジスト液や洗浄液等が廃液溝(図示せず)に流入するように、傘状に形成されている。
コーターカップ部330は、カップ筐体340と、カップカバー350とを備えている。このコーターカップ部330は、回転部310及び外筒部材320の外周を覆っており、半導体ウェハWから飛散したフォトレジスト液や洗浄液等がコーターカップ部330の外部に達することを防ぐ。
このコーターカップ部330は、温湿度調整用のガスを貫流させるための、通気路331,332を備えている。通気路331は、給気口343を介して、ガス供給バルブ360に連結されている。このガス供給バルブ360は、図示しないガス供給機構(ガスボンベ等)に連結されている。
この通気路331は、カップ筐体340に形成されており、環状路341a〜341eと接続路342a〜342dとを有する(図4)。このうち、環状路341aは、給気口343に連通している。
環状路341a〜341eは、図3及び図4(a)に示すように、カップ筐体340の高さ方向に配列形成されている。そして、隣接する環状路どうしが、接続路342a〜342dによって連通している。
図4(b)は、環状路341bと接続路342a,342bとの位置関係を示す概念図である。図4(b)から分かるように、環状路341bにガスを流入させる接続路342aとガスを流出させる接続路342bとは、この環状路341bが形成する円の中心点に対して、180度ずれた位置に配置されている。なお、環状路341c,341dにおけるガス流入側接続路とガス流出側接続路との位置関係も、同様である。
通気路332は、カップカバー350に形成されている。通気路332は、通気口332aを介して、上記通気路331の最上段の環状路341eから、ガスを供給される。通気口332aの個数は、任意である。また、環状路341eの内側面全体と連通するように、環状の通気口332aを設けてもよい。 通気路332に供給されたガスは、複数個(図3では2個のみ示した)のガス噴出口332bから、噴出される。これらのガス噴出口332bは、カップカバー350の開口部351(本発明の「上面開口部」に相当する)の中心方向に向かってガスを噴出するように、形成されている。
以下、コーターカップ部330内の温度及び湿度を調整する方法について説明する。
まず、ガス供給バルブ360を開くと、給気口343を介して、温湿度調整用のガスが、通気路331の環状路341aに供給される。このガスとしては、温度及び湿度の両方が所望値に調整されたものを使用する。ガスの種類は限定されないが、例えば、空気や窒素が使用できる。また、このガスとしては、レジスト塗布工程の歩留まりを向上させるために、塵埃が十分に除去された、クリーンなガスが使用される。
このガスが、以下のようにして通気路331,332を貫流することにより、コーターカップ部330の壁部(すなわち、カップ筐体340及びカップカバー350)の温度が調整される。
環状路341aに供給されたガスは、まず、接続路342aを通過して、環状路341bに達し、更に、接続路342bに達する。上述のように、この実施の形態1では、ガス流入側の接続路342bとガス流出側の接続路342cとを、環状路341bが形成する円の中心点に対して180度ずれるように、配置した(図4(b)参照)。このため、図4(b)の経路Aと経路Bとで、ガスの流量を均一化することができる。これにより、カップ筐体340のうち環状路341b近傍部分の温度を、経路A付近と経路B付近とで、ほぼ均一にすることができる。
接続路342bを通過したガスは、接続路342c、342dを介して、環状路341c〜341eを順次貫流する。環状路341c,341dも、上述の環状路341dと同様、流入側の接続路と流出側の接続路とが180度ずれている。このため、環状路341c,341dの近傍付近でも、温度を均一化することができる。
接続路342dを通過したガスは、最上段の環状路341eに達し、この環状路341eの開口から、カップカバー350の通気路332に供給される。そして、通気を332は、複数個のガス噴出口332bから、このガスを噴出する。このとき、このガス噴出口332bは、上述のように、カップカバー350の開口部351の中心方向に向かって、ほぼ水平に、ガスを噴出する。これにより、噴出したガスがコーターカップ部330内に貯留されると共に、開口部351付近には、噴出されたガスの壁が形成されて、コーターカップ部330の内部への外気の浸入が抑えられる。この結果、コーターカップ部330内の温度を精度良く制御することができる。
以上説明したように、この実施の形態1によれは、温度・湿度が調整されたガスをコーターカップ部330内に貯留させると共に、このコーターカップ部330内への外気の浸入を抑えるので、外部温度が変動しても、コーターカップ部330内の温度や湿度を精度良く制御することができる。
加えて、この実施の形態1によれば、このガスによって、カップ筐体340及びカップカバー350自体の温度を調整するので、コーターカップ部330の外部温度が変化しても、この温度変化がコーターカップ部330の内部に伝わり難くなる。これにより、コーターカップ部330内の温度制御の精度を更に向上させることができる。
また、この実施の形態1によれば、温度だけでなく湿度も調整されたガスを使用するので、コーターカップ部330内の温度及び湿度の両方を精度良く制御することができる。
更に、この実施の形態1によれば、ガスとしてクリーンエアーやクリーン化された窒素ガス等の、塵埃が十分に少ないガスを使用するので、小型半導体製造装置100をクリーンルーム内に設置しなくても、クリーンな雰囲気で処理基板の処理を行うことができる。
加えて、この実施の形態1によれば、複数の環状路341a〜341e及び接続路342a〜342dを用いて通気路331を形成したので、簡単な構造で、コーターカップ部330の温度を、精度良く制御することができる。
加えて、環状路341b〜341dにおいて、ガス流入側の接続路とガス流出側の接続路とを180度ずらしたので、コーターカップ部330の温度制御の精度を更に高めることができる。
この実施の形態1によれば、小型の半導体製造装置100を安価に提供することができるので、径が20mm以下の半導体ウェハWを使用する半導体製造装置に好適である。
なお、この実施の形態1では、本発明をレジスト塗布装置に適用した場合を例に採って説明したが、例えばレジスト現像装置等、他の半導体製造装置にも適用することができ、更には、半導体製造装置以外の製造装置にも適用することができる。
また、半導体ウェハWを用いる製造装置だけでなく、他の種類の基板(例えばサファイア基板等の絶縁性基板や、アルミニウム基板等の導電性基板)や、非円盤形状(例えば矩形)の処理基板からデバイスを製造する製造装置にも適用することができる。
この実施の形態1では、本発明を小型製造装置に適用した場合を例に採って説明したが、例えば8インチや12インチ等の大径半導体ウェハを使用する半導体製造装置等、大型の製造装置にも使用できる。
100 小型半導体製造装置
110 処理室
120 装置前室
121 容器載置台
122 押さえレバー
124 操作パネル
210 搬送ユニット
220 HMDS処理ユニット
230 スピンコーターユニット
240 レジストノズル
250 EBRノズル
260 ベーク処理ユニット
310 回転部
311 回転軸
320 外筒部材
330 コーターカップ部
331,332 通気路
343 給気口
340 カップ筐体
341a〜341e 環状路
342a〜342d 接続路
350 カップカバー
332a 通気口
332b ガス噴出口
360 バルブ

Claims (7)

  1. 処理基板を内部に収容して処理を施す薬液処理カップの内部雰囲気を制御する雰囲気制御機構であって、
    ガスを貫流させることによって前記薬液処理カップの壁部の温度を調整するために該壁部に設けられた通気路と、
    該通気路に該ガスを供給する給気口と、
    前記薬液処理カップの上面開口部の外縁近傍に設けられ、前記通気路を貫流した前記ガスを該上面開口部の中心方向に噴出することによって、前記薬液処理カップ内を該ガスで充満させると共に、該薬液処理カップ内への外気の浸入を抑える、複数のガス噴出口と、
    を備えることを特徴とする雰囲気制御機構。
  2. 前記ガスは、温度及び湿度の両方が調整されたガスであることを特徴とする請求項1に記載の雰囲気制御機構。
  3. 前記ガスは、クリーンエアー又はクリーン化された窒素ガスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の雰囲気制御機構。
  4. 前記通気路は、
    前記薬液処理カップの高さ方向に配列された複数の環状路と、
    隣接する二本の前記環状路間にそれぞれ設けられた接続路と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の雰囲気制御機構。
  5. 前記環状路に前記ガスを流入させる側の前記接続路と、該環状路から該ガスを流出させる側の前記接続路とが、該環状路が形成する円の中心点に対して180度ずれた位置に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の雰囲気制御機構。
  6. 前記処理基板の径が20mm以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の雰囲気制御機構。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の雰囲気制御機構を備えることを特徴とする小型製造装置。
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