JP6220149B2 - 移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、精密加工装置、精密測定装置あるいは半導体露光装置などで用いる直線運動ステージを駆動する移動装置に関するものである。
従来、切削や研削のような機械的な加工を行う加工装置や、種々の測定を行う測定装置には加工、測定の対象物や工具を移動させるために直線運動ステージが用いられている。特に精密加工装置や精密測定装置においては、高精度な加工や測定を行うために、直線運動ステージには高い運動精度が求められている。
このような直線運動ステージの駆動機構として、送りねじ機構が採用されている。送りねじ機構は、回転モータによって送りねじ軸を回動し、送りねじ軸に螺合した送りナットが送りねじ軸の軸心に沿って運動することに伴って、ナットに結合された移動体を移動させるものである。
しかしながら、送りねじ機構によって駆動される移動装置において、ナノメートル単位の運動精度を得ることは困難である。これは、組付誤差による移動体の案内面と送りねじ軸の軸心の平行ずれ、送りねじ軸の曲がりや振れ回り、送りねじ軸と送りナットの螺合部のばらつき、移動体の案内の剛性不足により、送りナットの運動が必ずしも理想的な直線運動とはならないためである。
送りナットの運動は直線運動のみならず、送りねじ軸の軸心に直交する面内での上下左右2方向への位置変動および互いに直交する3平面の各面内での姿勢変動を伴っている。こうした送りナットの送りねじ軸の軸心方向以外への位置変動と姿勢変動が移動体に伝達されることで、直線運動ステージの運動精度が悪化する。以下、この送りナットの互いに直交する3平面の各面内での姿勢変動をそれぞれローリング、ピッチング、ヨーイングと呼称する。
このような問題を解決するために、従来様々な対策が取られており、中でも流体静圧継手が代表的である。すなわち、送りナットと移動体の間に流体静圧軸受を形成し、送りナットの送りねじ軸の軸心方向以外への位置変動と姿勢変動の伝達を遮断、吸収する継手機構である。
例えば、特開平08−118187号公報(特許文献1)は、移動体に固着した従動部材を送りナットの前後に配し、従動部材と送りナットの間に流体静圧軸受を形成する構成である。しかも、送りナットの送りねじ軸回りの回動を規制する案内を移動体と独立に設ける構成としている。この構成によれば、送りねじ軸の軸心方向以外の2方向への位置変動と、ローリングの姿勢変動の遮断と、ピッチングの姿勢変動の抑制が可能である。
特開平08−118187号公報
しかしながら、従来の構成では送りねじ軸の軸心方向以外の2方向の位置変動と3方向の姿勢変動の全てを遮断、吸収することは困難である。特許文献1では、送りナットの回動を規制する案内の剛性によって送りナットのピッチングの姿勢変動の発生を抑制する構成となっている。案内の剛性如何ではピッチングの姿勢変動の発生を抑制しきれず、送りナットの前後に形成された流体静圧軸受を介して姿勢変動が移動体に伝達してしまう。また、ヨーイングの姿勢変動は抑制することができない。
以上の事から、本発明は、送りねじ機構によって駆動される移動装置において、送りナットの送りねじ軸の軸心方向の運動を伝達し、送りねじ軸の軸心方向以外への全ての位置変動と姿勢変動の伝達を遮断し得る継手機構を提供することを課題とする。
本発明の移動装置は、送りねじ軸の回動によって、送りナットを送りねじ軸の軸心に沿って移動させることによって、移動体を移動させる移動装置であって、前記送りナットの移動方向の面と、前記移動体の従動部を対向配置し、前記面は、複数のポケットを有し、前記複数のポケットには、共通の減圧手段を介した流体が供給されることを特徴とする。
本発明によれば、送りナットの送りねじ軸の軸心方向の運動を伝達し、送りねじ軸の軸心方向以外への全ての位置変動と姿勢変動の伝達を遮断、吸収することが可能である。すなわち、送りねじ軸の回動によって生じる推力が送りナット前後の流体静圧軸受に作用すると、送りナットと従動部材の隙間すなわち流体静圧軸受の軸受隙間が均等に変化する。この時、減圧手段の作用によりポケット内の圧力が変化することで、推力と前記流体静圧軸受の負荷容量が平衡する。
これにより、送りナットのねじ軸の軸心方向の運動を移動体に伝達することが可能である。送りナットが送りねじ軸の軸心方向以外への位置変動を生じても、移動体の案内面と流体静圧軸受が略直角であることで、送りナットのねじ軸の軸心方向以外への位置変動の移動体への伝達を吸収することができる。しかも、移動体と独立に設けられた直線摺動部によって送りナットを摺動自在に支持しているため、送りナットのローリング方向の姿勢変動の移動体への伝達を遮断することができる。また、共通の減圧手段の作用により、軸受隙間の偏りに対して流体静圧軸受はほとんどモーメントを発生しないため、送りナットのピッチング方向またはヨーイング方向の姿勢変動を吸収することができる。
また、共通の減圧手段の間において各ポケットに個別の減圧手段を設けることで、並進剛性とモーメント剛性を略独立に設定することが可能となる。共通の減圧手段の間において各ポケットに個別の減圧手段を設けない場合、送りナットの姿勢変動に対して流体静圧軸受はほとんどモーメントを発生しない。この時、送りナットの姿勢変動が流体静圧軸受の当初の軸受隙間を上回る場合、送りナットと従動部材の衝突が発生する可能性がある。このため、共通の減圧手段の間において各ポケットに個別の減圧手段を設けることで送りナットの姿勢変動を吸収しながらも、送りナットと前記従動部材との衝突を回避することが可能な流体静圧軸受の並進剛性とモーメント剛性を設定することができる。
本発明の実施の形態に係わる移動装置の全体概略図である。 本発明の実施の形態に係わる移動装置の部分断面図である。 図2のA−A矢視線における移動装置の断面図である。 図2のB−B矢視線に沿って見た流体静圧軸受のポケット9a〜9dまたは20a〜20dの形状を示す図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係わる並進剛性のシミュレーション結果を示すグラフである。(b)は本発明の第1の実施形態に係わるモーメント剛性のシミュレーション結果を示すグラフである。 従来例による流体静圧軸受を用いた場合の移動装置の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる移動装置の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わるシミュレーション結果を示すグラフである。 (a)〜(b)は本発明の第3の実施形態に係わるポケットの形状の例を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係わるポケットの形状の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係わる流体供給系の例を示す図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる移動装置の全体概略図、図2は本発明の実施形態に係わる移動装置の部分断面図である。また、図3は図2のA−A矢視線における移動装置の断面図、図4は図2のB−B矢視線に沿って見た流体静圧軸受のポケット9a〜9dおよび20a〜20dの形状を示す図である。
本発明の各実施形態の概略を図1に基づいて説明する。本発明の実施形態としての駆動部を内蔵するステージ22は、案内部10、移動体3、不図示の駆動部によって構成されている。移動体3が案内部10の周囲を取り囲む形状となっており、案内部10の側面である外側案内面13によって移動体3の直線運動が案内されている。また、駆動部は、案内部10の内部に格納されている。
次に、図2を参照して本発明の各実施形態に係わる移動装置(駆動部に相当)について説明する。移動装置は、不図示の回転モータを駆動源とした回動要素としての送りねじ軸1と、送りねじ軸1に螺合した直動要素としての送りナット2を基本構造要素として有している。送りねじ軸1および送りナット2は、移動体3を送り動作対象として、矢印Lで示す送りねじ軸の軸心方向に送り動作するように設けられる。実施形態においては、送りねじ軸1および送りナット2の螺合部に略球形の転動体を有するボールねじを用いている。なお、送りねじ軸1および送りナット2として、ボールねじの代わりに静圧ねじ、または、すべりねじを使用することもできる。
図2に基づいて送りナット2の周辺に配置された機構について説明する。移動体3は従動部4を有している。従動部4は送りねじ軸の軸心方向(送りナットの移動方向)について、送りナット2の前面5、後面12を挟むように配されている。つまり、送りナットの移動方向の面と、前記移動体の従動部を対向配置する。図2において、送りナットは、紙面左右どちらにも移動可能である。ここでは、送りナットの移動方向の面を前面5、後面12としたが、後面12が前面、前面5が後面であってもよい。従動部4と送りナット2の前面5は隙間8をおいて近接しており、送りナット2の前面5に設けられたポケット9a、9b、9c、9d(9c、9dは不図示)から隙間8に流体を供給することで、流体静圧軸受を形成している。
また、従動部4と送りナット2の後面12も隙間8をおいて近接しており、送りナット2の後面12に設けられたポケット20a、20b、20c、20d(20c、20dは不図示)から隙間8に流体を供給することで、流体静圧軸受を形成している。すなわち、送りナット2が従動部4に荷重を伝達する方向(送りナット2の送りねじ軸による移動方向(送りねじ軸の軸心方向))の前面5および後面12で、対向する流体静圧軸受によって支持されている。
ここで、従動部4の内面15は、移動体3を案内する案内部10の外側案内面13と直交する方向に配置され、送りナット2には、送りねじ軸の軸心方向と直交する方向に流体静圧軸受が形成されている。流体静圧軸受は、軸受面に関する法線方向(ねじ軸の軸心方向)にのみ荷重を伝達する。この実施の形態の構成を取ることにより、送りナット2が従動部4に荷重を伝達する方向(送りナット2の送りねじ軸による移動方向(送りねじ軸の軸心方向))の前面5および後面12を支持する流体静圧軸受は、送りねじ軸の軸心方向にのみ荷重を伝達する。
図4に、送りナット2の前面5に設けられたポケット9a、9b、9c、9d(9c、9dは不図示)または送りナット2の後面12に設けられたポケット20a、20b、20c、20d(20c、20dは不図示)の形状を示す。図4に示すように、送りナット2の前面5に設けられたポケット9a〜9d、後面12に設けられたポケット20a〜20dは、ねじ軸の軸心の同心円周上で送りねじ軸1を取り囲むよう等配されている。また、ポケット9a〜9dには、供給孔32a〜32dがあけられ、ポケット20a〜20にdは、供給孔33a〜33dがあけられている。
供給孔32a〜32dからは、図2に示すように、共通の減圧手段である共通絞り7を介して流体が供給される。また、供給孔33a〜33dからは、共通の減圧手段である共通絞り19を介して流体が供給される。共通の減圧手段から流体が供給されるポケットを有していると、たとえ軸受隙間が異なっていても、ポケット間での圧力差を生じないよう動作する。したがって、各実施形態の構成により、隙間8の偏りに対して、同一の軸受面に配置されたポケットから供給される流体による圧力は、各ポケット間で圧力差を生じさせることがなく、従来例による流体静圧軸受に比してモーメント剛性を低くすることが可能である。
ここで、図3に基づいて送りナット2および移動体3の案内機構について説明する。送りナット2の動きを規制するため、特に送りねじ軸の軸心回りの回動を規制するため、案内部10が配置されている。そして、案内部10は送りナット2の側面に設けられた面(流体静圧軸受面)17に対向する面(内側案内面)11を有する。送りナット2に設けた流体静圧軸受面17を案内部10の内側案内面11と内側隙間23をおいて近接させ、流体静圧軸受面17に設けられた内側ポケット24から内側案内面11との間の内側隙間23に流体を供給することで流体静圧軸受を形成し、案内部10を支持している。
また、内側ポケット24には、減圧手段として内側絞り25がそれぞれ設けられており、内側絞り25を介して内側ポケット24に流体が供給される。送りねじ軸1の回動に連動して送りナット2が回動しようとすると、内側隙間23が変化し、内側絞り25の作用によって内側ポケット24の圧力が変化する。これにより、送りナット2を回動させるモーメントと流体静圧軸受面17の負荷容量とが平衡し、送りナット2の送り軸心回りの回動が規制される。しかも、流体静圧軸受面17によって非接触に支持されているため、送りナット2は送りねじ軸の軸心方向に摺動自在である。
また、案内部10は、移動体3の内面と対向する面を有し、移動体3は、前記内面と対向する面との間に流体を供給することによって前記案内部を支持する。具体的には、移動体3の送りねじ軸の軸心方向への直線運動を案内するために、移動体3に流体静圧軸受面14を設けている。流体静圧軸受面14は案内部10の外側案内面13と外側隙間26を介して近接しており、流体静圧軸受面14に設けられた外側ポケット2から外側隙間26に流体を供給することで流体静圧軸受を形成し、前記案内部10を支持している。また、外側ポケット2には、減圧手段として外側絞り28がそれぞれ設けられており、外側絞り28を介して外側ポケット2に流体が供給される。流体静圧軸受面14は互いに対向するように移動体3の左右両側に設けられている。
対向する流体静圧軸受面14は互いの負荷容量が平衡しているから、流体静圧軸受面に対して外力が作用しない限り、移動体3が送りねじ軸の軸心方向に直線運動する時、外側隙間26は一定に保たれる。移動体3に左右方向の外力が作用する場合、外側隙間26が変化し、外側絞り28の作用によって外側ポケット2の圧力が変化することで、左右方向の外力と流体静圧軸受面14の負荷容量が平衡する。したがって、移動体3に左右方向の外力が作用する時、移動体3の送りねじ軸の軸心方向の直線運動の精度は流体静圧軸受面14の並進剛性とモーメント剛性に依存する。
また、移動体3の自重を支持し、移動体3の送りねじ軸の軸心方向への直線運動を案内するために、移動体3の下面には流体静圧軸受面16が設けられている。流体静圧軸受面16は土台18と下部隙間29を介して近接しており、流体静圧軸受面16に設けられた下部ポケット30から下部隙間29に流体を供給することで流体静圧軸受を形成している。
また、下部ポケット30には減圧手段として下部絞り31がそれぞれ設けられており、下部絞り31を介して下部ポケット30に流体が供給される。流体静圧軸受面16の負荷容量と移動体3の自重が平衡しているため、移動体3に上下方向の外力が作用しない限り、移動体3が送りねじ軸の軸心方向に直線運動する時、下部隙間29は一定に保たれる。移動体3に上下方向の外力が作用する場合、下部隙間29が変化し、下部絞り31の作用によって下部ポケット30の圧力が変化することで、上下方向の外力と流体静圧軸受面16の負荷容量が平衡する。したがって、移動体3に上下方向の外力が作用する時、移動体3の送りねじ軸の軸心方向の直線運動の精度は流体静圧軸受面16の並進剛性とモーメント剛性に依存する。なお、移動体3または土台18に錘または磁石を設けるなどして流体静圧軸受面16に予圧を作用させても良い。
なお、上述の実施形態における流体静圧軸受の作動流体としては、圧力油、圧力液体、圧縮空気のいずれも用いることができる。
[第1の実施形態]
上述の実施の形態の効果を確認するために流体静圧軸受の並進剛性とモーメント剛性のシミュレーションを行った。ポケット9a〜9dまたは20a〜20dは、各ポケットの面積を800[mm]とし、直径48[mm]の円周上に等配した。ポケット深さを1[mm]、軸受隙間を10[μm]、供給圧力を1.4[MPa]とした。送りナット2の送り移動を精度良く移動体3に伝達するために、ポケット9a〜9dまたは20a〜20dによって構成される流体静圧軸受は高い並進剛性を有しているべきであり、ここでは200[N/μm]程度を目標とした。
シミュレーション結果を図5(a)および(b)に示す。共通絞り7および19を変化させ、送りナット2の前面5および送りナット2の後面12の流体静圧軸受の合成として並進剛性とモーメント剛性を求めたものである。比較のため、図6に示したような従来手法による流体静圧軸受を送りナット2の前面5および送りナット2の後面12に配した場合のシミュレーション結果を併記している。ここで、従来例による流体静圧軸受とは、同一の軸受面を構成する複数ポケットに対して、それぞれ個別の絞りを介して流体を供給するものである。
シミュレーション結果より、それぞれ同程度の並進剛性をもつ時、第1の実施形態を取る場合、モーメント剛性は従来例に比して1/10倍程度となっており、本発明の効果が確認できる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる移動装置の部分断面図である。図7を参照しながら本実施形態を説明する。第2の実施形態では、送りナット2の前面5に設けられたポケット9a〜9dと、ポケット9a〜9dに流体を供給する共通絞り7の間に、各ポケットに個別の減圧手段である個別絞り6a〜6dがそれぞれ設けられている。また、送りナット2の後面12に設けられたポケット20a〜20dと、ポケット20a〜20dに流体を供給する共通絞り19の間に、各ポケットに個別の減圧手段である個別絞り21a〜21dがそれぞれ設けられている。
上記実施形態の効果を確認するために流体静圧軸受のモーメント剛性のシミュレーションを行った。共通絞り7および19の絞り抵抗Rを6.4×1010に固定し、個別絞り6a〜6dおよび21a〜21dの絞り抵抗Rを変化させ、並進剛性とモーメント剛性を求めた。シミュレーション結果を図8に示す。
シミュレーション結果より、個別絞り6a〜6dおよび21a〜21dの絞り抵抗Rを変化させることで、並進剛性を大きく変化させることなくモーメント剛性を変化させることができるとわかる。したがって、送りナット2の姿勢変動を伝達することなく、送りナット2と従動部材4を衝突させないモーメント剛性を並進剛性と略独立に設定することが可能である。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係わる移動装置の送りナット2の前面5または送りナット2の後面12に設けるポケットの形状例を図9および図10に示す。ポケット9a〜9fの形状は、多角形ポケットを送りねじ軸1を取り囲むよう等配しても良い。また、ポケット9a〜9fの個数は、複数のポケットであれば同様の効果をなすことが可能である。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係わる移動装置の流体供給系を図11に示す。同一の軸受面を構成するポケット9a〜9dのうち、送りねじ軸1について軸対称の位置に配置されたポケットの組において共通絞り34aまたは34bを設けても良い。
1. 送りねじ軸
2. 送りナット
3. 移動体
4. 従動部材
5. 送りナット前面
6a,6b,6c,6d. 個別絞り
7. 共通絞り
8. 隙間
9a,9b,9c,9d,9e,9f. ポケット
10. 案内部
11. 内側案内面
12. 送りナット後面
13. 外側案内面
14. 流体静圧軸受面
15. 従動部材内面
16. 流体静圧軸受面
17. 流体静圧軸受面
18. 土台
19. 共通絞り
20a,20b,20c,20d. ポケット
21a,21b,21c,21d. 個別絞り
22. ステージ
23. 内側隙間
24. 内側ポケット
25. 内側絞り
26. 外側隙間
27. 外側ポケット
28. 外側絞り
29. 下部隙間
30. 下部ポケット
31. 下部絞り
32a,32b,32c,32d. 供給孔
33a,33b,33c,33d. 供給孔
34a,34b. 共通絞り
L 送りねじ軸の軸心方向

Claims (7)

  1. 送りねじ軸の回動によって、送りナットを送りねじ軸の軸心に沿って移動させることによって、移動体を移動させる移動装置であって、
    前記送りナットの第一の移動方向の第一の面と、前記移動体の第一の従動部を対向配置し、
    前記送りナットの第二の移動方向の第二の面と、前記移動体の第二の従動部を対向配置し、
    前記第一の面は、複数のポケットを有し、該第一の面の複数のポケットには、共通の第一の減圧手段を介した流体が供給され
    前記第二の面は、複数のポケットを有し、該第二の面の複数のポケットには、前記共通の第一の減圧手段とは異なる共通の第二の減圧手段を介した流体が供給されることを特徴とする移動装置。
  2. 前記第一の面の複数のポケットと前記共通の第一の減圧手段の間に、前記第一の面の複数のポケットそれぞれに個別の減圧手段を有する請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記第一の面の複数のポケットは、前記送りねじ軸の周囲に等配に設けられている請求項1または2に記載の移動装置。
  4. 前記第一の面の複数のポケットのうち、軸対称の位置に配置されたポケットに前記共通の第一の減圧手段を介した流体が供給されることを特徴とする請求項3に記載の移動装置。
  5. 前記送りナットの動きを規制する案内部を有し、該案内部は、前記送りナットの側面に対向する面を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の移動装置。
  6. 前記送りナットは、前記送りナットの側面に対向する面との間に流体を供給することによって前記案内部を支持することを特徴とする請求項5に記載の移動装置。
  7. 前記案内部は、前記移動体の内面と対向する面を有し、
    前記移動体は、前記内面と対向する面との間に流体を供給することによって前記案内部を支持することを特徴とする請求項6に記載の移動装置。
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