JP6219527B2 - ジョイント・マルチチャネル符号化のための方法および装置 - Google Patents
ジョイント・マルチチャネル符号化のための方法および装置 Download PDFInfo
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Description
本願は2013年9月12日に出願された米国仮特許出願第61/877,189号の優先権を主張するものである。同出願はここに参照によってその全体において組み込まれる。
本稿に開示される発明は、概括的にはオーディオ・エンコードおよびデコードに関する。特に、複数のステレオ変換を実行することによってマルチチャネル・オーディオ・システムのチャネルをエンコードおよびデコードするよう適応されたオーディオ・エンコーダおよびオーディオ・デコーダに関する。
第一の側面によれば、マルチチャネル・オーディオ・システムにおけるエンコード方法、エンコード装置およびコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。
前記第二の対の入力チャネルを第二のステレオ・エンコードにかけるよう構成された第二のステレオ・エンコード・コンポーネントと;前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルを第三のステレオ・エンコードにかけて第一の対の出力チャネルを提供するよう構成された第三のステレオ・エンコード・コンポーネントと;前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルを第四のステレオ・エンコードにかけて第二の対の出力チャネルを得るよう構成された第四のステレオ・エンコード・コンポーネントと;前記第一および第二の対の出力チャネルを出力するよう構成された出力コンポーネントとを有する、エンコード装置が提供される。
第二の側面によれば、マルチチャネル・オーディオ・システムにおけるデコード方法、デコード装置およびコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。
第三の側面によれば、少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムのオーディオ・コンテンツを表わす信号をデコードするときに使う符号化構成をエンコーダによってデコーダに指示するための信号伝達フォーマットが提供される。ここで、前記少なくとも四つのチャネルは複数の構成に基づいて異なるグループに分割可能であり、各グループはジョイント・エンコードされるチャネルに対応する。当該信号伝達フォーマットは、前記デコーダによって適用されるべき前記複数の構成の一つを指示する少なくとも二つのビットを有する。
図1のaは、この場合左スピーカーLに対応する第一のチャネル102と、この場合右スピーカーRに対応する第二のチャネル104とを含むオーディオ・システムのチャネル・セットアップ100を示している。第一102および第二104のチャネルは、ジョイントステレオ・エンコードおよびデコードにかけられてもよい。
Ln=An; Rn=Bn
換言すれば、LR符号化は単に入力チャネルの素通しを含意する。そのような符号化は、入力チャネルが非常に異なっている場合に有用でありうる。
Ln=(An+Bn); Rn=(An−Bn)
エンコーダの観点からは、対応する式は:
An=0.5(Ln+Rn); Bn=0.5(Ln−Rn)
となる。換言すれば、MS符号化は、入力チャネルの和と差を計算することに関わる。このため、チャネルAn(エンコーダ側での第一の出力チャネル116およびデコーダ側での第一の入力チャネル116’)は第一および第二のチャネルLnおよびRnのミッド信号(和信号)と見なされてもよく、チャネルBnは第一および第二のチャネルLnおよびRnのサイド信号(差信号)と見なされてもよい。MS符号化は、入力チャネルLnおよびRnが信号形状および音量に関して似通っている場合に有用でありうる。そのような場合には、サイド信号Bnは0に近くなるからである。そのような状況では、音源はあたかも図1のaの第一のチャネル102と第二のチャネル104の間の中間に位置しているかのように聞こえる。
Ln=(1+α)An+Bn; Rn=(1−α)An−Bn
ここで、αはサイド情報115、115’の一部をなし得るパラメータである。上式は、デコーダの観点からの、すなわちAn、BnからLn、Rnへのプロセスを記述している。この場合も、信号Anはミッド信号と考えられてもよく、信号Bnは修正されたサイド信号と考えられてもよい。特に、α=0については、向上されたMS符号化方式はミッド‐サイド符号化に帰着する。向上されたMS符号化は、似通っているが異なる音量の信号を符号化するために有用でありうる。たとえば、図1のaの左チャネル102および右チャネル104が同じ信号を含むが音量が左チャネル102のほうが大きい場合、音源は、図1のaの項目105によって示されるように、左側により近く位置しているかのように聞こえる。そのような状況では、ミッド‐サイド符号化は0でないサイド信号を生成することになる。だが、0から1までの間のαの適切な値を選択することによって、修正されたサイド信号Bnは0に等しくまたは0に近くなりうる。同様に、0からマイナス1までの間のαの値は右チャネルの音量のほうが大きい場合に対応する。
この例によれば、Lf、Ls、Rf、Rsチャネルはジョイント符号化され、Cチャネルは別個に符号化される。そのような符号化構成の図解はたとえば図6のdを参照。Lf、Ls、RfおよびRsチャネルを合同して符号化するために、これらのチャネルを表わすMDCTスペクトルが、窓形状および変換長に関して共通の窓を用いて符号化されるべきである。
この例によれば、LfおよびLsチャネルは合同で符号化される。さらに、RfおよびRsチャネルは(RfおよびRsチャネルとは別個に)合同で符号化され、Cチャネルは別個に符号化される。そのような符号化構成の図解についてはたとえば図6のbを参照。(図6のaの事例はチャネルの入れ替えによって達成できる。)
中央チャネルの別個の符号化を達成するために、デコード・コンポーネント420eは素通し(LR符号化)するよう設定される。これは、行列Aが恒等行列に等しいことを含意する。
この例によれば、Lf、Ls、Rf、RsおよびCチャネルが合同で符号化される。そのような符号化構成の図解についてはたとえば図6のeを参照。Lf、Ls、Rf、RsおよびCチャネルを合同で符号化するために、これらのチャネルを表わすMDCTスペクトルが、窓形状および変換長に関して共通の窓を用いて符号化されるべきである。Lf、Ls、RfおよびRsチャネルは次の行列演算に従ってデコードされうる:
この例によれば、C、LfおよびRfチャネルが合同で符号化され、Rs、Lsチャネルが合同で符号化される。そのような符号化構成の図解についてはたとえば図6のcを参照。C、LfおよびRfチャネルを合同で符号化するために、これらのチャネルを表わすMDCTスペクトルが、窓形状および変換長に関して共通の窓を用いて符号化されるべきである。また、RsおよびLsチャネルを表わすMDCTスペクトルが、窓形状および変換長に関して共通の窓を用いて符号化されるべきである。しかしながら、C/Lf/Rfについての窓はRs/Lsについての窓とは異なっていてもよい。前方チャネルおよびサラウンド・チャネルの別個の符号化を達成するためには、行列A2およびB2は恒等行列に設定されるべきである。
前方チャネルは
case l_2_2_coding:
1_2_2_channel_mapping /* 0=Lf/Rf, Ls/Rs; 1=Lf/Ls+Rf/Rs */
two_channel_data(); /* Lf/Rf または Lf/Ls */
two_channel_data(); /* Ls/Rs または Rf/Rs */
mono_data() /* C */
break;
case 3ch_joint_coding:
three_channel_data() /* L/R/C */
two_channel_data() /* Ls/Rs */
break;
case 4ch_joint_coding:
four_channel_data() /* L/R/Ls/Rs */
mono_data() /* C */
break;
case 5ch_joint_coding:
five_channel_data()
break;
}
上記の擬似コードに関し、信号伝達フォーマットは、パラメータhigh_mid_coding_configを符号化するために2ビットを使い、パラメータ1_2_channel_,mappingを符号化するために1ビットを使う。
上記の記述を吟味すれば、当業者には本開示のさらなる実施形態が明白になるであろう。本稿および図面は実施形態および例を開示しているが、本開示はこれらの個別的な例に制約されるものではない。付属の請求項によって定義される本開示の範囲から外れることなく数多くの修正および変形をなすことができる。請求項に現われる参照符号があったとしても、その範囲を限定するものと理解されるものではない。
いくつかの態様を記載しておく。
〔態様1〕
少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるデコード方法であって、
第一の対の入力チャネルおよび第二の対の入力チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力チャネルを第一のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第二の対の入力チャネルを第二のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルを第三のステレオ・デコードにかけて第一の対の出力チャネルを得る段階と;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルを第四のステレオ・デコードにかけて第二の対の出力チャネルを得る段階と;
前記第一および第二の対の出力チャネルの出力とを含む、
デコード方法。
〔態様2〕
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のチャネルである、態様1記載のデコード方法。
〔態様3〕
第五の入力チャネルを受領する段階と;
前記第五の入力チャネルおよび前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のチャネルを第五のステレオ・デコードにかける段階とをさらに含み、
前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは前記第五のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルに等しく、
前記第五のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルが第五の出力チャネルとして出力される、
態様1記載のデコード方法。
〔態様4〕
第三の対の入力チャネルを受領する段階と;
前記第三の対の入力チャネルを第六のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一の対の出力チャネルの第二のチャネルおよび前記第六のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルを第七のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第二の対の出力チャネルの第二のチャネルおよび前記第六のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルを第八のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一の対の出力チャネルの前記第一のチャネル、前記第七のステレオ・デコードから帰結するチャネル対、前記第二の対の出力チャネルの前記第一のチャネルおよび前記第八のステレオ・デコードから帰結するチャネル対の出力と
をさらに含む、態様1ないし3のうちいずれか一項記載のデコード方法。
〔態様5〕
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコードならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・デコードは、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む符号化方式に従ってステレオ・デコードを実行することを含む、態様1ないし4のうちいずれか一項記載のデコード方法。
〔態様6〕
異なる周波数帯域について異なる符号化方式が使用される、態様5記載のデコード方法。
〔態様7〕
異なる時間フレームについて異なる符号化方式が使用される、態様5または6記載のデコード方法。
〔態様8〕
前記第一、第二、第三および第四ならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・デコードは、臨界サンプリングされた修正離散コサイン変換(MDCT)領域において実行される、態様1ないし7のうちいずれか一項記載のデコード方法。
〔態様9〕
すべての入力チャネルが同じ窓を使ってMDCT領域に変換される、態様8記載のデコード方法。
〔態様10〕
前記第二の対の入力チャネルは、第一の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有し、前記第二のステレオ・デコードから帰結するチャネル対は、前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域については0に等しい、態様1ないし9のうちいずれか一項記載のデコード方法。
〔態様11〕
前記第二の対の入力チャネルが、第一の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有し、前記第一の対の入力チャネルが、前記第一の周波数閾値より大きい第二の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有しており、当該方法はさらに、
前記第一の対の出力チャネルを第一の和信号および第一の差信号として表現し、前記第二の対の出力チャネルを第二の和信号および第二の差信号として表現する段階と;
高周波再構成を実行することにより前記第一の和信号および前記第二の和信号を前記第二の周波数閾値より上の周波数範囲に延長する段階と;
前記第一の和信号および前記第一の差信号を混合する段階であって、前記第一の周波数閾値より下の周波数については、前記混合は前記第一の和信号および前記第一の差信号の逆和差変換を実行することを含み、前記第一の周波数閾値より上の周波数については、前記混合は前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域に対応する前記第一の和信号の部分のパラメトリック・アップミックスを実行することを含む、段階と;
前記第二の和信号および前記第二の差信号を混合する段階であって、前記第一の周波数閾値より下の周波数については、前記混合は前記第二の和信号および前記第二の差信号の逆和差変換を実行することを含み、前記第一の周波数閾値より上の周波数については、前記混合は前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域に対応する前記第二の和信号の部分のパラメトリック・アップミックスを実行することを含む、段階とを含む、
態様1ないし10のうちいずれか一項記載のデコード方法。
〔態様12〕
前記第一の和信号および前記第二の和信号を前記第二の周波数閾値より上の周波数範囲に延長する段階、前記第一の和信号および前記第一の差信号を混合する段階および前記第二の和信号および前記第二の差信号を混合する段階は、直交ミラー・フィルタ(QMF)領域で実行される、態様11記載の方法。
〔態様13〕
態様1ないし12のうちいずれか一項記載の方法を実行するための命令をもつコンピュータ可読媒体を有するコンピュータ・プログラム・プロダクト。
〔態様14〕
少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるデコード装置であって、
第一の対の入力チャネルおよび第二の対の入力チャネルを受領するよう構成された受領コンポーネントと;
前記第一の対の入力チャネルを第一のステレオ・デコードにかけるよう構成された第一のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第二の対の入力チャネルを第二のステレオ・デコードにかけるよう構成された第二のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第一のチャネルを第三のステレオ・デコードにかけて第一の対の出力チャネルを得るよう構成された第三のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のチャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルを第四のステレオ・デコードにかけて第二の対の出力チャネルを得るよう構成された第四のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一および第二の対の出力チャネルを出力するよう構成された出力コンポーネントとを有する、
デコード装置。
〔態様15〕
態様14記載のデコード装置を有するオーディオ・システム。
〔態様16〕
少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるエンコード方法であって、
第一の対の入力チャネルおよび第二の対の入力チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力チャネルを第一のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第二の対の入力チャネルを第二のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルを第三のステレオ・エンコードにかけて第一の対の出力チャネルを得る段階と;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルを第四のステレオ・エンコードにかけて第二の対の出力チャネルを得る段階と;
前記第一および第二の対の出力チャネルの出力とを含む、
エンコード方法。
〔態様17〕
前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のチャネルである、態様16記載のエンコード方法。
〔態様18〕
第五の入力チャネルを受領する段階と;
前記第五の入力チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のチャネルを第五のステレオ・エンコードにかける段階とをさらに含み、
前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは前記第五のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルであり、
前記第五のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルが第五の出力チャネルとして出力される、
態様16記載のエンコード方法。
〔態様19〕
第三の対の入力チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力チャネルの第二のチャネルおよび前記第三の対の入力チャネルの第一のチャネルを第六のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第二の対の入力チャネルの第二のチャネルおよび前記第三の対の入力チャネルの第二のチャネルを第七のステレオ・エンコードにかける段階であって、
前記第六のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第一の対の入力チャネルの第一のチャネルは前記第一のステレオ・エンコードにかけられ、
前記第七のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二の対の入力チャネルの第一のチャネルは前記第二のステレオ・エンコードにかけられる、段階と;
前記第六のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルおよび前記第七のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルを第八のステレオ・エンコードにかけて第三の対の出力チャネルを得る段階とを含む、
態様16ないし18のうちいずれか一項記載のエンコード方法。
〔態様20〕
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコードならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・エンコードは、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む符号化方式に従ってステレオ・エンコードを実行することを含む、態様16ないし19のうちいずれか一項記載のエンコード方法。
〔態様21〕
異なる周波数帯域について異なる符号化方式が使用される、態様20記載のエンコード方法。
〔態様22〕
異なる時間フレームについて異なる符号化方式が使用される、態様20または21記載のエンコード方法。
〔態様23〕
前記第一、第二、第三および第四ならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・エンコードは、臨界サンプリングされた修正離散コサイン変換(MDCT)領域において実行される、態様16ないし22のうちいずれか一項記載のエンコード方法。
〔態様24〕
すべての入力チャネルが、同じ窓を使ってMDCT領域に変換される、態様23記載のエンコード方法。
〔態様25〕
態様16ないし24のうちいずれか一項記載の方法を実行するための命令をもつコンピュータ可読媒体を有するコンピュータ・プログラム・プロダクト。
〔態様26〕
少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるエンコード装置であって、
第一の対の入力チャネルおよび第二の対の入力チャネルを受領するよう構成された受領コンポーネントと;
前記第一の対の入力チャネルを第一のステレオ・エンコードにかけるよう構成された第一のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第二の対の入力チャネルを第二のステレオ・エンコードにかけるよう構成された第二のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のチャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルを第三のステレオ・エンコードにかけて第一の対の出力チャネルを提供するよう構成された第三のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第二のチャネルを第四のステレオ・エンコードにかけて第二の対の出力チャネルを得るよう構成された第四のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一および第二の対の出力チャネルを出力するよう構成された出力コンポーネントとを有する、
エンコード装置。
〔態様27〕
態様26記載のエンコード装置を有するオーディオ・システム。
〔態様28〕
少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムのオーディオ・コンテンツを表わす信号をデコードするときに使う符号化構成をエンコーダによってデコーダに指示するための信号伝達フォーマットであって、前記少なくとも四つのチャネルは複数の構成に基づいて異なるグループに分割可能であり、各グループはジョイント・エンコードされるチャネルに対応し、当該信号伝達フォーマットは、前記デコーダによって適用されるべき前記複数の構成の一つを指示する少なくとも二つのビットを有する、信号伝達フォーマット。
〔態様29〕
前記少なくとも二つのビットは、前記複数の構成の一つを、前記複数の構成の前記一つの識別番号を指示することによって指示する、態様28記載の信号伝達フォーマット。
〔態様30〕
前記マルチチャネル・オーディオ・システムは五つのチャネルを含み、前記複数の符号化構成は、
五つのチャネルのジョイント符号化;
四つのチャネルのジョイント符号化および最後のチャネルの別個の符号化;
三つのチャネルのジョイント符号化および他の二つのチャネルの別個のジョイント符号化;および
二つのチャネルのジョイント符号化、他の二つのチャネルの別個のジョイント符号化および最後のチャネルの別個の符号化
に対応する、態様28または29記載の信号伝達フォーマット。
〔態様31〕
前記少なくとも二つのビットが二つのチャネルのジョイント符号化、他の二つのチャネルの別個のジョイント符号化および最後のチャネルの別個の符号化を指示する場合、前記少なくとも二つのビットは、どの二つのチャネルがジョイント符号化されるべきで、どの他の二つのチャネルがジョイント符号化されるべきかを指示するビットを含む、態様30記載の信号伝達フォーマット。
Claims (36)
- 少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるデコード方法であって、
第一の対の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一の対の入力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力オーディオ・チャネルを第一のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第二の対の入力オーディオ・チャネルを第二のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルを第三のステレオ・デコードにかけて第一の対の出力オーディオ・チャネルを得る段階と;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第四のステレオ・デコードにかけて前記第一の対の出力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の出力オーディオ・チャネルを得る段階であって、前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルである、または第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルの第五のステレオ・デコードから帰結するオーディオ・チャネルである、段階と;
前記第一および第二の対の出力チャネルの出力とを含み、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコードのうち少なくとも二つは、少なくとも一つの周波数帯域および少なくとも一つの時間フレームについて、それぞれのステレオ・デコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの重み付けされたまたは重み付けされない和と、それぞれのステレオ・デコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの間の重み付けされたまたは重み付けされない差とを形成することを含む、
デコード方法。 - サイド情報を受領する段階を含み、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコードについて、
前記サイド情報に基づいて、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群から符号化方式を選択し、
選択された符号化方式に従ってステレオ・デコードを実行することを含む、
請求項1記載のデコード方法。 - 前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のチャネルである、請求項1または2記載のデコード方法。
- 前記第五の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルを前記第五のステレオ・デコードにかける段階とをさらに含み、
前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは前記第五のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルに等しく、
前記第五のステレオ・デコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルが第五の出力チャネルとして出力される、
請求項1または2記載のデコード方法。 - 第三の対の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第三の対の入力オーディオ・チャネルを第六のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一の対の出力オーディオ・チャネルの第二のオーディオ・チャネルおよび前記第六のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルを第七のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第二の対の出力オーディオ・チャネルの第二のオーディオ・チャネルおよび前記第六のステレオ・デコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第八のステレオ・デコードにかける段階と;
前記第一の対の出力オーディオ・チャネルの前記第一のオーディオ・チャネル、前記第七のステレオ・デコードから帰結するオーディオ・チャネル対、前記第二の対の出力チャネルの前記第一のオーディオ・チャネルおよび前記第八のステレオ・デコードから帰結するオーディオ・チャネル対の出力と
をさらに含む、請求項1ないし4のうちいずれか一項記載のデコード方法。 - 前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコードならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・デコードは、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群からの符号化方式に従ってステレオ・デコードを実行することを含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載のデコード方法。
- 異なる周波数帯域について異なる符号化方式が使用される、請求項6記載のデコード方法。
- 異なる時間フレームについて異なる符号化方式が使用される、請求項6または7記載のデコード方法。
- 前記第一、第二、第三および第四ならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・デコードは、臨界サンプリングされた修正離散コサイン変換(MDCT)領域において実行される、請求項1ないし8のうちいずれか一項記載のデコード方法。
- すべての入力オーディオ・チャネルが同じ窓を使ってMDCT領域に変換される、請求項9記載のデコード方法。
- 前記第二の対の入力オーディオ・チャネルは、第一の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有し、前記第二のステレオ・デコードから帰結するチャネル対は、前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域については0に等しい、請求項1ないし10のうちいずれか一項記載のデコード方法。
- 前記第二の対の入力オーディオ・チャネルが、第一の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有し、前記第一の対の入力オーディオ・チャネルが、前記第一の周波数閾値より大きい第二の周波数閾値までの周波数帯域に対応するスペクトル内容を有しており、当該方法はさらに、
前記第一の対の出力オーディオ・チャネルを第一の和信号および第一の差信号として表現し、前記第二の対の出力オーディオ・チャネルを第二の和信号および第二の差信号として表現する段階と;
高周波再構成を実行することにより前記第一の和信号および前記第二の和信号を前記第二の周波数閾値より上の周波数範囲に延長する段階と;
前記第一の和信号および前記第一の差信号を混合する段階であって、前記第一の周波数閾値より下の周波数については、前記混合は前記第一の和信号および前記第一の差信号の逆和差変換を実行することを含み、前記第一の周波数閾値より上の周波数については、前記混合は前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域に対応する前記第一の和信号の部分のパラメトリック・アップミックスを実行することを含む、段階と;
前記第二の和信号および前記第二の差信号を混合する段階であって、前記第一の周波数閾値より下の周波数については、前記混合は前記第二の和信号および前記第二の差信号の逆和差変換を実行することを含み、前記第一の周波数閾値より上の周波数については、前記混合は前記第一の周波数閾値より上の周波数帯域に対応する前記第二の和信号の部分のパラメトリック・アップミックスを実行することを含む、段階とを含む、
請求項1ないし11のうちいずれか一項記載のデコード方法。 - 前記第一の和信号および前記第二の和信号を前記第二の周波数閾値より上の周波数範囲に延長する段階、前記第一の和信号および前記第一の差信号を混合する段階および前記第二の和信号および前記第二の差信号を混合する段階は、直交ミラー・フィルタ(QMF)領域で実行される、請求項12記載の方法。
- 請求項1ないし13のうちいずれか一項記載の方法を実行するための命令をもつコンピュータ可読媒体を有するコンピュータ・プログラム・プロダクト。
- 少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるデコード装置であって、
第一の対の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一の対の入力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の入力オーディオ・チャネルを受領するよう構成された受領コンポーネントと;
前記第一の対の入力オーディオ・チャネルを第一のステレオ・デコードにかけるよう構成された第一のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第二の対の入力オーディオ・チャネルを第二のステレオ・デコードにかけるよう構成された第二のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルを第三のステレオ・デコードにかけて第一の対の出力オーディオ・チャネルを得るよう構成された第三のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・デコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第四のステレオ・デコードにかけて前記第一の対の出力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の出力オーディオ・チャネルを得るよう構成された第四のステレオ・デコード・コンポーネントであって、前記第一のステレオ・デコードから帰結する第二のチャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルである、または第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一のステレオ・デコードから帰結する前記第二のオーディオ・チャネルの第五のステレオ・デコードから帰結するオーディオ・チャネルである、第四のステレオ・デコード・コンポーネントと;
前記第一および第二の対の出力オーディオ・チャネルを出力するよう構成された出力コンポーネントとを有しており、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコードのうち少なくとも二つは、少なくとも一つの周波数帯域および少なくとも一つの時間フレームについて、それぞれのステレオ・デコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの重み付けされたまたは重み付けされない和と、それぞれのステレオ・デコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの間の重み付けされたまたは重み付けされない差とを形成することを含む、
デコード装置。 - サイド情報を受領するよう構成されており、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・デコード・コンポーネントについて、
前記サイド情報に基づいて、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群から符号化方式を選択し、
選択された符号化方式に従ってステレオ・デコードを実行するよう構成されている、
請求項15記載のデコード装置。 - 請求項15または16記載のデコード装置を有するオーディオ・システム。
- 少なくとも四つのオーディオ・チャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるエンコード方法であって、
第一の対の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一の対の入力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力オーディオ・チャネルを第一のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第二の対の入力オーディオ・チャネルを第二のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルを第三のステレオ・エンコードにかけて第一の対の出力オーディオ・チャネルを得る段階と;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第四のステレオ・エンコードにかけて前記第一の対の出力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の出力オーディオ・チャネルを得る段階と;
前記第一および第二の対の出力オーディオ・チャネルの出力とを含み、
前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルである、または第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルの第五のステレオ・エンコードから帰結するオーディオ・チャネルであり、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコードのうち少なくとも二つは、少なくとも一つの周波数帯域および少なくとも一つの時間フレームについて、それぞれのステレオ・エンコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの重み付けされたまたは重み付けされない和と、それぞれのステレオ・エンコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの間の重み付けされたまたは重み付けされない差とを形成することを含む、
エンコード方法。 - 前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコードについて、
左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群から符号化方式を選択し、
選択された符号化方式に従ってステレオ・エンコードを実行することを含み、
当該エンコード方法はさらに、
選択された符号化方式を指示するサイド情報を出力することを含む、
請求項18記載のエンコード方法。 - 前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルである、請求項18または19記載のエンコード方法。
- 前記第五の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルを前記第五のステレオ・エンコードにかける段階とをさらに含み、
前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは前記第五のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルであり、
前記第五のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルが第五の出力オーディオ・チャネルとして出力される、
請求項18または19記載のエンコード方法。 - 第三の対の入力オーディオ・チャネルを受領する段階と;
前記第一の対の入力オーディオ・チャネルの第二のオーディオ・チャネルおよび前記第三の対の入力オーディオ・チャネルの第一のオーディオ・チャネルを第六のステレオ・エンコードにかける段階と;
前記第二の対の入力オーディオ・チャネルの第二のオーディオ・チャネルおよび前記第三の対の入力オーディオ・チャネルの第二のオーディオ・チャネルを第七のステレオ・エンコードにかける段階であって、
前記第六のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第一の対の入力オーディオ・チャネルの第一のオーディオ・チャネルは前記第一のステレオ・エンコードにかけられ、
前記第七のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第二の対の入力チャネルの第一のオーディオ・チャネルは前記第二のステレオ・エンコードにかけられる、段階と;
前記第六のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルおよび前記第七のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第八のステレオ・エンコードにかけて第三の対の出力オーディオ・チャネルを得る段階とを含む、
請求項18ないし21のうちいずれか一項記載のエンコード方法。 - 前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコードならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・エンコードは、左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群からの符号化方式に従ってステレオ・エンコードを実行することを含む、請求項18ないし22のうちいずれか一項記載のエンコード方法。
- 異なる周波数帯域について異なる符号化方式が使用される、請求項23記載のエンコード方法。
- 異なる時間フレームについて異なる符号化方式が使用される、請求項23または24記載のエンコード方法。
- 前記第一、第二、第三および第四ならびに該当する場合には前記第五、第六、第七および第八のステレオ・エンコードは、臨界サンプリングされた修正離散コサイン変換(MDCT)領域において実行される、請求項18ないし25のうちいずれか一項記載のエンコード方法。
- すべての入力オーディオ・チャネルが、同じ窓を使ってMDCT領域に変換される、請求項26記載のエンコード方法。
- 請求項18ないし27のうちいずれか一項記載の方法を実行するための命令をもつコンピュータ可読媒体を有するコンピュータ・プログラム・プロダクト。
- 少なくとも四つのチャネルをもつマルチチャネル・オーディオ・システムにおけるエンコード装置であって、
第一の対の入力オーディオ・チャネルおよび前記第一の対の入力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の入力オーディオ・チャネルを受領するよう構成された受領コンポーネントと;
前記第一の対の入力オーディオ・チャネルを第一のステレオ・エンコードにかけるよう構成された第一のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第二の対の入力オーディオ・チャネルを第二のステレオ・エンコードにかけるよう構成された第二のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルに関連付けられたオーディオ・チャネルを第三のステレオ・エンコードにかけて第一の対の出力オーディオ・チャネルを提供するよう構成された第三のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第二のオーディオ・チャネルを第四のステレオ・エンコードにかけて前記第一の対の出力オーディオ・チャネルとは異なる第二の対の出力オーディオ・チャネルを得るよう構成された第四のステレオ・エンコード・コンポーネントと;
前記第一および第二の対の出力オーディオ・チャネルを出力するよう構成された出力コンポーネントとを有しており、
前記第二のステレオ・エンコードから帰結する第一のオーディオ・チャネルに関連付けられた前記オーディオ・チャネルは、前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルである、または第五の入力オーディオ・チャネルおよび前記第二のステレオ・エンコードから帰結する前記第一のオーディオ・チャネルの第五のステレオ・エンコードから帰結するオーディオ・チャネルであり、
前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコードのうち少なくとも二つは、少なくとも一つの周波数帯域および少なくとも一つの時間フレームについて、それぞれのステレオ・エンコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの重み付けされたまたは重み付けされない和と、それぞれのステレオ・エンコードにかけられた二つのオーディオ・チャネルの間の重み付けされたまたは重み付けされない差とを形成することを含む、
エンコード装置。 - 前記第一、第二、第三および第四のステレオ・エンコード・コンポーネントについて、
左右符号化、和差符号化および向上された和差符号化を含む群から符号化方式を選択し、
選択された符号化方式に従ってステレオ・エンコードを実行するよう構成されており、
当該エンコード装置はさらに、
選択された符号化方式を指示するサイド情報を出力するよう構成されている、
請求項29記載のエンコード装置。 - 請求項30記載のエンコード装置を有するオーディオ・システム。
- 請求項2記載の方法であって、前記マルチチャネル・オーディオ・システムの前記少なくとも四つのチャネルは複数の構成に基づいて異なるグループに分割可能であり、各グループはジョイント・エンコードされるオーディオ・チャネルに対応し、前記サイド情報は、デコードするときに適用されるべき前記複数の構成の一つを指示する少なくとも二つのビットを有し、それぞれのステレオ・デコードの符号化方式は指示された構成に従って選択される、方法。
- 請求項19記載の方法であって、前記マルチチャネル・オーディオ・システムの前記少なくとも四つのチャネルは複数の構成に基づいて異なるグループに分割可能であり、各グループはジョイント・エンコードされるオーディオ・チャネルに対応し、当該方法は、前記複数の構成の一つを選択することを含み、それぞれのステレオ・エンコードの符号化方式は選択された構成に従って選択され、前記サイド情報は選択された構成を指示する少なくとも二つのビットを有する、方法。
- 前記少なくとも二つのビットは、前記複数の構成の一つの構成を、前記複数の構成の前記一つの構成の識別番号を指示することによって指示する、請求項32または33記載の方法。
- 前記マルチチャネル・オーディオ・システムは五つのオーディオ・チャネルを含み、前記複数の構成は、
五つのオーディオ・チャネルのジョイント符号化;
四つのオーディオ・チャネルのジョイント符号化および最後のオーディオ・チャネルの別個の符号化;
三つのオーディオ・チャネルのジョイント符号化および他の二つのオーディオ・チャネルの別個のジョイント符号化;および
二つのオーディオ・チャネルのジョイント符号化、他の二つのオーディオ・チャネルの別個のジョイント符号化および最後のオーディオ・チャネルの別個の符号化
に対応する、請求項32ないし34のうちいずれか一項記載の方法。 - 前記少なくとも二つのビットが二つのオーディオ・チャネルのジョイント符号化、他の二つのオーディオ・チャネルの別個のジョイント符号化および最後のオーディオ・チャネルの別個の符号化を指示する場合、前記少なくとも二つのビットは、どの二つのオーディオ・チャネルがジョイント符号化されるべきで、どの他の二つのオーディオ・チャネルがジョイント符号化されるべきかを指示するビットを含む、請求項35記載の方法。
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