JP6219381B2 - インク組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット印刷プロセスでの使用に好適なインク組成物に関する。
EP2233309 A2は、インクの合計重量に基づき、20乃至90重量%の量の水と、顔料と、水分散性樹脂(即ちラテックス)であってよい樹脂とを含有するインク組成物を開示する。WO2011/021591は、水分散性着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、浸透剤、水及び好ましくは水分散性樹脂を含有するインクジェットインクを開示する。前述の先行技術文献はいずれも、プロセス印刷もしくはオフセット印刷で通常使用される媒体(例えば機械塗工(MC)媒体もしくはオフセット塗工媒体)上に前記インクを印刷する方法を開示する。
高生産性インクジェット印刷において、印刷モジュールからさらなるプロセス装置(例えばプリンタにおけるヒューザステーション)へ搬送する際、高速で取り扱え、且つダメージを受けないままでいられる、(ほぼ)すぐに乾いて、堅牢な(robust)プリントを得ることが好ましい。
公知の水性インク組成物の不都合な点は、高生産性インクジェット印刷プロセスで好適に使用されるには、低すぎる乾燥速度を示すこと、及び/もしくは比較的高いヒューズ(fuse)エネルギーを必要とするである。
分散された成分(例えば分散樹脂及び/又は分散染料もしくは顔料)からなる公知の水性インク組成物の不都合な点は、特に高生産性インクジェット印刷に使用した場合、そのようなインクは、水溶性有機共溶媒脂肪族多価アルコール)の実質的に非蒸発もしくはほとんど非蒸発分散安定化極性画分(例えば、合計インク組成に対して20重量%以上)を、通常は、インクジェット印刷デバイス(プリントヘッド)について確かな噴射とクリーニング挙動を提供するよう、比較的低蒸気圧を有する脂肪族多価アルコールを含有する必要がある。このような非蒸発もしくはほとんど非蒸発分散安定化極性画分は、その上に印刷されるべき媒体の性質に依存して、プリントの乾燥速度及び/又は必要なヒューズエネルギーに対して否定的な影響を有し得る。従って、より具体的乾燥及び/又はヒューズ挙動を有するインク組成物を提供するため、堅牢さが印刷品質のために有利かもしれない。特に光線産生インクジェット印刷プロセスで使用される場合、より高い乾燥速度及び比較的低い必要ヒューズエネルギーを有するインク組成物が好ましい。
アルキレンもしくはジアルキレングリコールモノ−及びジ−エーテル(例えばプロピレングリコールモノ−メチルエーテル)は、乾燥挙動を調整するため、時には印刷中の媒体の加熱(〜50℃)と組み合わせて、インク配合物内の共溶媒として通常使用される。しかしながら、高いHS&E(即ち、健康・安全・環境)リスクのこともあって、グリコールのこのクラスからの好適な共溶媒の選択は限られる。
従って、本発明の一目的は、印刷品質と印刷堅牢性とを損なうことなく、改善された乾燥及びヒューズ挙動を有する水性インク組成物を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、分散された成分からなり、インク組成物の分散安定性と印刷品質と印刷堅牢性とを損うことなく、改善された乾燥及びヒューズ挙動を有する水性インク組成物を提供することである。
本発明のさらにもう一つ別の目的は、低い及び特にないに等しいHS&Eリスク有する水性インク組成物を提供することである。
発明の概要
これらの目的は、
水分散性樹脂1乃至40重量%;
着色剤0.5乃至15重量%;
水20乃至80重量%;
アセタール共溶媒1乃至30重量%;
を有するインク組成物を提供することにより、少なくとも部分的に達成される。組成物中全ての量は、合計インク組成に対する。
水中、水分散性樹脂の安定分散液として、水分散性樹脂をインク組成物に添加してよい。水中水分散性樹脂の安定分散液は、ラテックス組成物と称してもよい。水分散樹脂を有するインク組成物を、ラテックスインク組成物と称してもよい。
着色剤は、染料、顔料、染料混合物、顔料混合物、もしくは顔料と染料との混合物であってよい。好ましくは、着色剤は、水分散性着色剤、より好ましくは水分散性顔料からなる。
アセタールは、同一の炭素原子に結合した2つの単結合酸素原子を有する分子の化合物である。
驚くべきことに、発明者は、インク組成物内に含まれる水との相溶性を特徴とするアセタール共溶媒のクラスは、印刷品質を損なうことなく、広範な媒体の上、特にほとんど非吸収性もしくは非吸収性媒体(例えば機械塗工(MC)媒体)上でのインク組成物の乾燥及びヒューズ挙動を著しく改善可能であることを見出した。本発明によるインク組成物は、改善された速乾性及びプリントの堅牢性を提供する。いずれの理論に束縛されることを望まないが、化学構造に依存して、アセタールは、(吸収性媒体への)浸透剤として、もしくは水の蒸発促進剤として(弱められた水素結合もしくは水との共沸を介して)、もしくはその両方の組合せとして機能してよい。
その上に印刷されるべき、当該媒体タイプは、良い吸収性の普通紙及びインクジェット塗工媒体だけでなく、遅い吸収性のオフセット塗工媒体(機械塗工(MC)媒体とも称する)及び非吸収性媒体(例えば、PE,PP,PET,PVCもしくはコンポジットもしくはこれらの混合物のフィルム)でもある。
好適なアセタール共溶媒の使用の特徴は、既に周囲温度における、より完全な及び/もしくはより速い水除去による、吸収及び/もしくは蒸発による、水性インク組成物のより早い(セミドライ)フィルム形成、特に上述の媒体上の水性顔料ラテックスインク組成物である。アセタール共溶媒の追加の利点は、これらは一般に、部分的にバイオ系の(即ちバイオ原料由来の)、環境に優しい溶媒であることである。
ラテックスインク組成物は、記録媒体上の印刷画像の堅牢性を改善するのに主として使用される、水分散樹脂を含有する。印刷画像に改善された堅牢性を提供するため、インク組成物に含まれるラテックス組成物は、記録基板上にフィルムを形成可能でなければならない。従って、インク組成物及び特にラテックス組成物は、印刷中の記録基板の温度より低い最小膜形成温度(MFFT)を必ず有する。従って、低い(例えば室温)MFFTを有するラテックス組成物を使用するのが好ましい。これの不都合な点は、インクジェット印刷デバイス内部、特にインクジェット印刷デバイスのノズルオリフィス内部の噴射温度において、膜形成が生じるに違いないことであり、このことはノズルオリフィスの目詰まりをもたらし、従って噴射プロセスの障害となり得ることである。この理由のため、噴射温度より上のMFFTを有するラテックス組成物が好ましい。
このようなラテックスインクジェットインクの不都合な点は、記録媒体上の膜形成が印刷された記録基板を加熱することにより誘導及び/又はアシストされる櫃があるかもしれないことである。よって、一般に、インクジェット印刷デバイスにおける安定性を向上するため、インク組成物内のより高いMFFTを有するラテックス組成物を選択すること及び使用することにより、記録基板上のインク組成物を定着する(即ち溶解させる(fuse))ためのエネルギー消費は、増大する。プリントの所望の堅牢性を得るため、高温で(インク組成物のMFFTより上)作動する、個別のヒューザステーションが必要かもしれない。
水分散性樹脂とアセタール共溶媒とを含有する本実施形態によるインク組成物は、改善された乾燥挙動と、記録基板にインクを定着する(溶解する)するため減少したエネルギー消費とを示すかもしれない。
一実施形態において、ラテックス組成物のMFFTは、噴射温度よりも上で、特に30℃より上、好ましくは35℃乃至95℃、より好ましくは40℃乃至90℃である。
一実施形態において、水分散性樹脂は、30℃より上の、好ましくは50℃乃至120℃、より好ましくは60℃乃至100℃のガラス転移温度(T)を有する。水分散性樹脂のTは、ラテックス組成物のMFFTをかなりの程度まで決定する。一般に、分散樹脂のTが高いほど、ラテックス組成物のMFFTは高くなる。しかしながら、本発明によるアセタール共溶媒の存在下、比較的高いTを有する樹脂からなるラテックス組成物のMFFTは、顕著に低下し得る。これの利点は、比較的穏やかな温度条件で、膜形成、及び記録基板への印刷画像の溶解が生じ得ることであり、従ってプリントの堅牢性は損なわれずに、減少したエネルギー消費が示される。いずれの理論に束縛されることを望まないが、上述の吸収及び/もしくは蒸発促進効果の他に、アセタール共溶媒は、ある程度まで水分散性樹脂の可塑剤として機能すると思われる。可塑化効果は、比較的高いT(例えば70℃より上)を有する水分散性樹脂からなるラテックス組成物のMFFTの減少をもたらし、及び従って記録基板へインクを定着する(溶解する)ため減少したエネルギー消費をもたらす。一度インクが記録基板に定着されたら、アセタール共溶媒の不在下、同様なTを有する水分散性樹脂からなるインク組成物と比べて、堅牢性に有意な差は存在しない。
一実施形態において、インク組成物は、分散安定共溶媒1乃至75重量%、特に水溶性有機溶媒を有する。本実施形態において、分散安定共溶媒及びアセタール共溶媒は、両者が水と混和性であり且つ互いに混和性であるように選択される。
一実施形態において、インク組成物は、合計インク組成に対して0.01重量%乃至3重量%の量で界面活性剤を有する。記録媒体の表面のジェット安定性及び/もしくは湿潤性を改善するため、インク組成物の表面張力を調整するよう、1以上の界面活性剤をインク組成物に添加してよい。改善された湿潤性は、受像基板の表面上のインク液滴の広がりを改善するかもしれず、これは形成された画像について改善された画像密度と彩度とをもたらし得、及び印刷画像におけるホワイトスポットを減らし得る。
一実施形態において、アセタール共溶媒は、グリセロール−ホルマール(5−ヒドロキシ−1,3−ジオキサンと4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソランとの混合物);ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン(2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン: TOUとも称する);1,3−ジオキソラン;アルキル−アセタール及び前記複数の組合せからなるグループから選択される。
グリセロール−ホルマール;ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン(2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン:TOU)及び1,3−ジオキソランは、合計インク組成に対して1重量%乃至20重量%、好ましくは2重量%乃至15重量%、より好ましくは3重量%乃至10重量%の量で、好ましくは存在する。
1,3−ジオキソランは、合計インク組成に対して1重量%乃至10重量%、好ましくは2重量%乃至10重量%、より好ましくは3重量%乃至8重量%の量で、好ましくは存在する。
一実施形態において、アセタール共溶媒は、メチラール,エチラール及びブチラールからなるグループから選択されるアルキル−アセタールであってよい。アルキル−アセタールは、合計インク組成に対して1重量%乃至10重量%、好ましくは3重量%乃至10重量%、より好ましくは5重量%乃至8重量%の量で存在してよい。
一実施形態において、アセタール共溶媒はエーテルアセタール、好ましくはジエーテルアセタールである。
一実施形態において、アセタール共溶媒は直鎖エーテルアセタールもしくは直鎖ジエーテルアセタールである。
一実施形態において、アセタール共溶媒は、式1:
−O−R−O−CH−O−R−O−R
による分子構造を有する。式中、
及びRは、−H、分岐鎖でも直鎖でもよいC−C一価のアルキル基、特に−CH、−C、及び−Cからなるグループから互いに独立して選択される;
及びRは、分岐鎖でも直鎖でもよいC−C二価のアルキル基、特に−C−,−C,−C−からなるグループから互いに独立して選択される。
一実施形態において、アセタール共溶媒はビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン(2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン: TOUとも称する)である。
本発明は、本書の以下に記載の詳細説明及び付属の模式的な図面からより十分に理解される。図面は、もっぱら説明目的の提供されるのであって、発明の制限するものではない。
図1は、インクジェット印刷システムの略図である。 図2A及び2Bは、インクジェットヘッドのアセンブリの略図である。 図2A及び2Bは、インクジェットヘッドのアセンブリの略図である。 図3は、Ricohヒューザ設定と、そのようなヒューザ何含まれるヒューズドラムの回転速度との相関を表す。
詳細な説明:
インク組成物:
本発明によるインク組成物は、
溶媒、特に水;
着色剤、好ましくは水分散性着色剤、
水分散性樹脂、及び
アセタール共溶媒を有する。任意には、インク組成物は共溶媒、好ましくは少なくとも1個の分散安定共溶媒を有してよい。本発明の文脈において、用語「共溶媒」は広義に解釈されるべきである。即ち、共溶媒は、液体共溶媒及び/又は水溶性(固体)化合物、特に水に溶かした場合、分散安定化効果を有する水溶性(固体)化合物を有してよい。インク組成物は、界面活性剤及び任意には他の添加剤をさらに有してよい。インクの成分は、以下のセクションで詳細に説明される。
溶媒:
環境に優しい、従って望ましい溶媒として水が挙げられる。本発明において、全インクに対する含水量は、好ましくは20重量%乃至80重量%である。含水量30重量%乃至75重量%がより好ましく、40重量%乃至70重量%がさらにより好ましい。
水分散性着色剤:
本発明によるインクジェットインクにおいて、水分散性着色剤として、耐候性の観点から、及び色調制御の目的で、顔料が主として使用されるが;耐候性を損わない範囲内で、染料を含有してもよい。顔料は、特に制限されないし、意図された使用に従って好適に選択されてよい。
本発明で使用可能な顔料の例は、いずれの制限なしに普通に知られているものを包含する。例えば、有機顔料(例えば不溶性顔料もしくはレーキ顔料)、並びに無機顔料(例えばカーボンブラック)を使用してよい。
不溶性顔料の例は特に制限されないが、アゾ,アゾメチン,メチン,ジフェニルメタン,トリフェニルメチン,キナクリドン,アントラキノン,ペリレン,インジゴ,キノフタロン,イソインドリノン,イソインドリン,アジン,オキサジン,チアジン,ジオキサジン,チアゾール,フタロシアニン,もしくはジケトピロロピロールが好ましい。
例えば、黒及びカラーインク用無機顔料及び有機顔料が例として挙げられるこれらの顔料は、単独でもしくは組み合わせて使用されてよい。無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド及びクロム黄に加えて、公知の方法(例えば接触方法、ファーネス方法及びサーマル方法)で製造されるカーボンブラックを使用可能である。
有機顔料として、アゾ顔料(アゾレーキ,不溶性アゾ顔料,縮合顔料,キレートアゾ顔料、等),多環式顔料(例えばフタロシアニン顔料,ペリレン顔料,ペリノン顔料,アントラキノン顔料,キノクリドン顔料,ジオキサジン顔料,インジゴ顔料,チオインジゴ顔料,イソインドリノン顔料,及びキノフタロン顔料),染料キレート(例えば、塩基性染料タイプキレート、及び産生染料タイプキレート),ニトロ顔料,ニトロソ顔料,アニリンブラックを使用可能である。中でも特に、水との高い親和性を有する顔料が好ましくは使用される。
好ましく使用可能な具体的な顔料が、下に列挙される。
マゼンタもしくは赤用顔料の例は:
C.I. Pigment Red 1, C.I. Pigment Red 2, C.I. Pigment Red 3, C.I. Pigment Red 5, C.I. Pigment Red 6, C.I. Pigment Red 7, C.I. Pigment Red 15, C.I. Pigment Red 16, C.I. Pigment Red 17, C.I. Pigment Red 22, C.I. Pigment Red 23, C.I. Pigment Red 31, C.I. Pigment Red 38, C.I. Pigment Red 48:1, C.I. Pigment Red 48:2(パーマネントレッド2B(Ca)), C.I. Pigment Red 48:3, C.I. Pigment Red 48:4, C.I. Pigment Red 49:1, C.I. Pigment Red 52:2; C.I. Pigment Red 53:1, C.I. Pigment Red 57:1 (ブリリアントカーミン6B), C.I. Pigment Red 60:1, C.I. Pigment Red 63:1, C.I. Pigment Red 64:1, C.I. Pigment Red 81. C.I. Pigment Red 83, C.I. Pigment Red 88, C.I. Pigment Red 101(ベンガラ), C.I. Pigment Red 104, C.I. Pigment Red 106, C.I. Pigment Red 108(カドミウム赤), C.I. Pigment Red 112, C.I. Pigment Red 114, C.I. Pigment Red 122 (キノクリドンマゼンタ), C.I. Pigment Red 123, C.I. Pigment Red 139, C.I. Pigment Red 44, C.I. Pigment Red 146, C.I. Pigment Red 149, C.I. Pigment Red 166, C.I. Pigment Red 168, C.I. Pigment Red 170, C.I. Pigment Red 172, C.I. Pigment Red 177, C.I. Pigment Red 178, C.I. Pigment Red 179, C.I. Pigment Red 185, C.I. Pigment Red 190, C.I. Pigment Red 193, C.I. Pigment Red 209, C.I. Pigment Red 219及びC.I. Pigment Red 222, C.I. Pigment Violet 1 (ローダミンレーキ), C.I. Pigment Violet 3, C.I. Pigment Violet 5:1, C.I. Pigment Violet 16, C.I. Pigment Violet 19, C.I. Pigment Violet 23及びC.I. Pigment Violet 38を包含する。
オレンジもしくは黄色用顔料の例は:
C.I. Pigment Yellow 1, C.I. Pigment Yellow 3, C.I. Pigment Yellow 12, C.I. Pigment Yellow 13, C.I. Pigment Yellow 14, C.I. Pigment Yellow 15, C.I. Pigment Yellow 15:3, C.I. Pigment Yellow 17, C.I. Pigment Yellow 24, C.I. Pigment Yellow 34, C.I. Pigment Yellow 35, C.I. Pigment Yellow 37, C.I. Pigment Yellow 42 (黄色酸化鉄), C.I. Pigment Yellow 53, C.I. Pigment Yellow 55, C.I. Pigment Yellow 74, C.I. Pigment Yellow 81, C.I. Pigment Yellow 83, C.I. Pigment Yellow 93, C.I. Pigment Yellow 94, C.I. Pigment Yellow 95, C.I. Pigment Yellow 97, C.I. Pigment Yellow 98, C.I. Pigment Yellow 100, C.I. Pigment Yellow 101, C.I. Pigment Yellow 104, C.I. Pigment Yellow 408, C.I. Pigment Yellow 109, C.I. Pigment Yellow 110, C.I. Pigment Yellow 117, C.I. Pigment Yellow 120, C.I. Pigment Yellow 128, C.I. Pigment Yellow 138, C.I. Pigment Yellow 150, C.I. Pigment Yellow 151, C.I. Pigment Yellow 153 and C.I. Pigment Yellow 183; C.I. Pigment Orange 5, C.I. Pigment Orange 13, C.I. Pigment Orange 16, C.I. Pigment Orange 17, C.I. Pigment Orange 31, C.I. Pigment Orange 34, C.I. Pigment Orange 36, C.I. Pigment Orange 43及びC.I. Pigment Orange 51を包含する
緑色もしくはシアン用顔料の例は:
C.I. Pigment Blue 1, C.I. Pigment Blue 2, C.I. Pigment Blue 15, C.I. Pigment Blue 15:1, C.I. Pigment Blue 15:2, C.I. Pigment Blue 15:3 (フタロシアニンブルー), C.I. Pigment Blue 16, C.I. Pigment Blue 17:1, C.I. Pigment Blue 56, C.I. Pigment Blue 60, C.I. Pigment Blue 63, C.I. Pigment Green 1, C.I. Pigment Green 4, C.I. Pigment Green 7, C.I. Pigment Green 8, C.I. Pigment Green 10, C.I. Pigment Green 17, C.I. Pigment Green 18及びC.I. Pigment Green 36を包含する。
さらに、黒用顔料の例は:
C.I. Pigment Black 1, C.I. Pigment Black 6, C.I. Pigment Black 7及びC.I. Pigment Black 11を包含する。本発明で使用可能な黒色インク用顔料の具体例は、カーボンブラック(例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック及びチャネルブラック);(C.I. Pigment Black 7)もしくは金属系顔料(例えば銅,鉄(C.I. Pigment Black 11),及び酸化チタン;及び有機顔料(例えばアニリンブラック(C.I. Pigment Black 1)を包含する。
水分散性顔料の平均粒子直径(D50)は、好ましくは0.01μm(10nm)乃至0.25μm(250nm),より好ましくは20nm乃至200nmであり、及びさらにより好ましくは、分散安定性及び吐出信頼性に鑑みインクジェットインク中40nm乃至150nmである。
インクジェットインクに含まれる水不溶性顔料の量は、固形分として好ましくは0.5重量%乃至15重量%,より好ましくは0.8重量%乃至10重量%,及びさらにより好ましくは1重量%乃至6重量%である。水不溶性顔料の量がが0.5重量%未満である場合、インクの発色能力と画像濃度が劣化し得る。水不溶性顔料の量がが15重量%より上である場合、不都合にも、インクの粘度が増大し、インク吐出安定性の劣化を起こす。
水分散性樹脂(ラテックス樹脂):
本発明によるインクジェットインクは、記録媒体への顔料定着性に鑑み、水分散性樹脂を含有する。水分散性樹脂として、成膜性(画像形成性)に優れ、高撥水性と、高耐水性と、高耐候性とを有する水分散性樹脂が、高耐水性と高画像濃度(高い発色能力)を有する画像を記録するのに有用である。水分散性樹脂の例は、合成樹脂及び天然高分子化合物を包含する。
合成樹脂の例は、ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリエポキシ樹脂,ポリアミド樹脂,ポリエーテル樹脂,ポリ(メタ)アクリル酸樹脂,アクリル−シリコーン樹脂,フッ素系樹脂,ポリオレフィン樹脂,ポリスチレン系樹脂,ポリブタジエン系樹脂,ポリ酢酸ビニル系樹脂,ポリビニルアルコール系樹脂,ポリビニルエステル系樹脂,ポリ塩化ビニル系樹脂,ポリアクリル酸系樹脂,不飽和カルボン酸系樹脂及びコポリマー、例えばスチレン−アクリレートコポリマー樹脂,スチレン−ブタジエンコポリマー樹脂,及び前記複数の組合せを包含する。
天然高分子化合物の例は、セルロース,ロジン及び天然ゴムを包含する。
市販の水分散性樹脂エマルションの例は:
Joncryl537及び7640(スチレン−アクリル樹脂エマルション,JohnsonPolymerCo.,Ltd.製),Microgel E−1002及びE−5002(スチレン−アクリル樹脂エマルション,NipponPaintCo.,Ltd.製),Voncoat4001(アクリル樹脂エマルション,Dainippon Ink and ChemicalsCo.,Ltd.製),Voncoat5454(スチレン−アクリル樹脂エマルション,Dainippon Ink and ChemicalsCo.,Ltd.製),SAE−1014(スチレン−アクリル樹脂エマルション,ZeonJapanCo.,Ltd.製),JurymerET−410(アクリル樹脂エマルション,NihonJunyakuCo.,Ltd.製),Aron HD−5及びA−104(アクリル樹脂エマルション,ToaGoseiCo.,Ltd.製),Saibinol SK−200(アクリル樹脂エマルション,SaidenChemicalIndustryCo.,Ltd.製),及びZaikthene L(アクリル樹脂エマルション,SumitomoSeikaChemicalsCo.,Ltd.製)、DSM Neoresinsのアクリル系コポリマーエマルション、例えばNeoCryl商品ライン、特にアクリル系スチレンコポリマーエマルションNeoCryl A−662,NeoCryl A−1131,NeoCryl A−2091,NeoCryl A−550,NeoCryl BT−101,NeoCryl SR−270,NeoCryl XK−52,NeoCryl XK−39,NeoCryl A−1044,NeoCryl A−1049,NeoCryl A−1110,NeoCryl A−1120,NeoCryl A−1127,NeoCryl A−2092,NeoCryl A−2099,NeoCryl A−308,NeoCryl A−45,NeoCryl A−615,NeoCryl BT−24,NeoCryl BT−26,NeoCryl BT−26,NeoCryl XK−15,NeoCryl X−151,NeoCryl XK−232,NeoCryl XK−234,NeoCryl XK−237,NeoCryl XK−238,NeoCryl XK−86,NeoCryl XK−90及びNeoCryl XK−95を包含する。ただし、水分散性樹脂エマルションは、これらの例に限定されない。
水分散性樹脂は、ホモポリマー、コポリマーもしくは複合樹脂の形態で使用してよい。単一相構造もしくはコア−シェル構造を有する水分散性樹脂の全て及び動力供給エマルション授業により製造されたものを使用してよい。
本発明のインク中に添加された水分散性樹脂の含有量は、好ましくはインクの合計重量に基づき1乃至40重量%であり、より好ましくは1.5乃至30重量%、及びさらにより好ましくは2乃至25重量%である。さらにより好ましくは、固形分として、インクジェットインクに含まれる水分散性樹脂の量は、合計インク組成に対して2.5重量%乃至15重量%、及びより好ましくは3重量%乃至7重量%である。
水分散性樹脂の平均粒子直径(D50)は、好ましくは10nm乃至1μmであり、より好ましくは10乃至500nmであり、及びさらにより好ましくは20乃至200nm、及び特に好ましくは50乃至200nmである。加えて、ポリマー粒子の粒子サイズ分布に対する具体的な制限はない。ポリマ―粒子が広い粒子サイズ分布を有すること、もしくはポリマー粒子が単分散型の粒子サイズ分布を有することが可能である。
一実施形態において、本発明によるインク組成物は、互いの混合物中における前述の合成樹脂、合成コポリマー樹脂及び天然高分子化合物から選択される2以上の水分散性樹脂を有する。
アセタール共溶媒:
本発明によるインク組成物はアセタール共溶媒を有する。アセタール共溶媒の好適な例は:
グリセロール−ホルマール(即ち5−ヒドロキシ−1,3−ジオキサンと4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソランとの混合物);ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン(2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン: TOUとも称する);1,3−ジオキソラン;アルキル−アセタール(例えばメチラール,エチラール及びブチラール)である。
アセタールは、単独でも、前記複数の組合せで使用してよい。
グリセロール−ホルマール;ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン(2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン: TOU)及び1,3−ジオキソランは、好ましくは合計インク組成に対して1重量%乃至20重量%、好ましくは2重量%乃至15重量%、より好ましくは3重量%乃至10重量%の量で存在する。
1,3−ジオキソランは、好ましくは合計インク組成に対して、1重量%乃至10重量%、好ましくは2重量%乃至10重量%、より好ましくは3重量%乃至8重量%の量で存在する。
アルキル−アセタール(例えばメチラール,エチラール及びブチラール)は、好ましくは合計インク組成に対して、1重量%乃至10重量%、好ましくは3重量%乃至10重量%、より好ましくは5重量%乃至8重量%の量で存在する。
共溶媒:
インクの溶媒として、インクの吐出特性を改善するもしくはインク部塵特性を調節する目的で、インクは、好ましくは分散安定溶媒、特に水に加えて水溶性有機溶媒を含有する。本発明の効果が損なわれない限り、水溶性有機溶媒のタイプに特に制限は存在しない。
水溶性有機溶媒の例は、多価アルコール,多価アルコールアルキルエーテル,多価アルコールアリールエーテル,窒素含有ヘテロ環式化合物,アミド,アミン,アンモニウム化合物,硫黄含有化合物,炭酸プロピレン及び炭酸エチレンを包含する。
溶媒の例は:
グリセリン(グリセロールとも称する),プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,トリプロピレングリコール,テトラプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール,エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,テトラエチレングリコール,好ましくは200gram/mol乃至1000gram/molの分子量を有するポリエチレングリコール(例えばPEG200,PEG400,PEG600,PEG800,PEG1000),グリセロールエトキシレート,ペンタエリスリトールエトキシレート,好ましくは200gram/mol乃至1000gram/molの分子量を有するポリエチレングリコール(ジ)メチルエーテル、トリ−メチロール−プロパン,ジグリセロール(diグリセリン),トリメチルグリシン(ベタイン),N−メチルモルホリン N−オキシド,デカグリセロール,1,4−ブタンジオール,1,3−ブタンジオール,1,2,6−ヘキサントリオール,2−ピロリジノン,ジメチルイミダゾリジノン,エチレングリコールモノ−ブチルエーテル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチレングリコールモノ−プロピルエーテル,ジエチレングリコールモノ−ブチルエーテル,トリエチレングリコールモノメチルエーテル,トリエチレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコールモノ−プロピルエーテル,トリエチレングリコールモノ−ブチルエーテル,テトラエチレングリコールモノメチルエーテル,テトラエチレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコールモノ−ブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノメチルエーテル,トリプロピレングリコールモノエチルエーテル,トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールジエチルエーテル,ジエチレングリコールジブチルエーテル,トリエチレングリコールジエチルエーテル,トリエチレングリコールジブチルエーテル,ジプロピレングリコールジブチルエーテル,トリプロピレングリコールジブチルエーテル,3−メチル2,4−ペンタンジオール,ジエチレン−グリコール−モノエチルエーテルアセタート,1,2−ヘキサンジオール,1,2−ペンタンジオール及び1,2−ブタンジオールを包含する。
多価アルコールの具体例は、ジプロピレングリコール,1,5−ペンタンジオール,3−メチル−1,3−ブタンジオール,プロピレングリコール,2−メチル−2,4−ペンタンジオール,エチレングリコール,トリプロピレングリコール,ヘキシレングリコール,ポリエチレングリコール,polyプロピレングリコール,1,6−ヘキサンジオール,1,2,6−ヘキサントリオール,トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパンを包含する。
多価アルコールアルキルエーテルの例は、エチレングリコールモノエチルエーテル,エチレングリコールモノブチルエーテル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル,エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル及びプロピレングリコールモノエチルエーテルを包含する。
多価アルコールアリールエーテルの例は、エチレングリコールモノフェニルエーテル及びエチレングリコールモノベンジルエーテルを包含する。
窒素含有ヘテロ環式化合物の例は、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、及びγ−ブチロラクトンを包含する。
アミドの例は、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、及びN,N−ジエチルホルムアミドを包含する。
アミンの例は、モノエタノールアミン,ジメタノールアミン,トリエタノールアミン,N,N−ジメチルモノエタノールアミン,N−メチルジエタノールアミン,N−メチルエタノールアミン,N−フェニルエタノールアミン,3−アミノプロピルジエチルアミン,N−エチルジエタノールアミン,N,N−ジエチルモノエタノールアミン,トリプロパノールアミン,2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール,N−エチル−モノエタノールアミン,N,N−ジ−n−ブチルモノエタノールアミン,ジ−イソプロパノールアミン,N−n−ブチルモノエタノールアミン,N−n−ブチルジエタノールアミン及びジグリコールアミンを包含する。
硫黄含有化合物の例は、ジメチルスルホキシド、スルホラン及びチオジグリコールを包含する。
一実施形態において、水溶性有機溶媒の混合物は、本発明によるインク組成物に含まれてよい。個々の有機溶媒は、好ましくは合計インク組成に対して、1重量%乃至50重量%の量、より好ましくは1重量%乃至40重量%の量、さらにより好ましくは1重量%乃至25重量%の量で存在する。
インク組成物に含まれる水溶性有機溶媒の合計量は、特に制限されない。しかしながら、水溶性有機溶媒の合計量は、好ましくは合計インク組成に対して1重量%乃至75重量%、より好ましくは10重量%乃至70重量%、さらにより好ましくは15重量%乃至60重量%である。水溶性有機溶媒の量が80重量%より大の場合、インク組成物の乾燥時間は長すぎる。水溶性有機溶媒の量が10重量%未満の場合、インク組成物中の水はより迅速に蒸発するかもしれない。これはインク組成物の安定性をかなり減ずるかもしれない。
界面活性剤:
界面活性剤の例は、具体的に限定されない。以下のものが挙げられる。
界面活性剤の例は、非イオン性界面活性剤,カチオン性界面活性剤,アニオン性界面活性剤,両性界面活性剤,特にベタイン界面活性剤,シリコーン界面活性剤,及びフッ素系界面活性剤を包含する。特に、表面張力を30mN/m以下に減ずることができる、アセチレン界面活性剤、シリコーン界面活性剤及びフッ素系界面活性剤から選択される少なくとも1個が好ましくは使用される。
カチオン性界面活性剤の例は:
脂肪族アミン塩、脂肪族第4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩を包含する。
アニオン性界面活性剤の例は:
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩,ドデシルベンゼンスルホン酸塩,ラウリン酸塩,及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸石鹸,N−アシル−N−メチルグリシン塩,N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩,N−アシルグルタミン酸塩,アシル化ペプチド,アルキルスルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩,ジアルキルスルホコハク酸塩(例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(DSS);別名: ドクサートナトリウム,Aerosol OT及びAOT),アルキルスルホ酢酸塩,α−オレフィンスルホン酸塩,N−アシル−メチルタウリン,スルホン化油,高級アルコール硫酸塩,第2級高級アルコール硫酸塩,アルキルエーテル硫酸塩,第2級高級アルコールエトキシ硫酸塩,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩,モノグリサルフェート,脂肪酸アルキロールアミド硫酸塩,アルキルエーテルリン酸塩及びアルキルリン酸塩を包含する。
両性界面活性剤の例は:
カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、アミノカルボン酸塩及びイミダゾリウムベタインを包含する。
非イオン性界面活性剤の例は:
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン第2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、水素化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキシド、アセチレングリコール、エトキシル化アセチレングリコール、アセチレンアルコールを包含する。
非イオン性フッ素系界面活性剤の例は、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、及び側鎖としてパーフルオロアルキルエーテル基を有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物を包含する。これらの内、側鎖としてパーフルオロアルキルエーテル基を有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が好ましい。なぜなら、これらは起泡性が低いからである。
フッ素系界面活性剤として、市販の製品を使用してよい。市販の製品の例は、SURFLONS−Hl、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141及びS−145(これらは全てAsahiGlassCo.,Ltd.により製造)、FLUORADFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430及びFC−431(これらは全てSumitomo 3M Limitedにより製造)、MEGAFACF−470、F−1405及びF−474(これらは全てDainippon Ink Chemical Industries Co.,Ltd.により製造)、ZONYLTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300及びUR(これらは全てE.I.du Pont de Nemours and Companyにより製造)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150andFT−400SW(これらは全てNeos Company Limitedにより製造)、及びPOLYFOXPF−136A、PF−156A、PF−151N、PF−154、及びPF−159(これらは全てOMNOVA Solutions Inc.により製造)を包含する。これらの内、ZONYLFS−300(E.I. du Pont de Nemours and Companyにより製造)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(Neos Company Limitedにより製造)、及びPOLYFOX PF−151N(OMNOVA Solutions Inc.により製造)は、印刷品質、特に発色能力と染料レベリング特性に優れるので、好ましい
シリコーン界面活性剤は、特に限定されず、意図された用途に従い好適に選択されてよい。シリコーン界面活性剤の例は、側鎖変性ポリジメチルシロキサン,両末端変性ポリジメチルシロキサン,片末端変性ポリジメチルシロキサン、及び側鎖/両末端変性ポリジメチルシロキサンを包含する。変性基としてポリオキシエチレン基もしくはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル−変性シリコーン界面活性剤が特に好ましい。なぜならばこれらは、水系界面活性剤として優れた物理的特性を示すからである。シリコーン界面活性剤は、好適に合成されてもよく、もしくは市販品を使用してもよい。市販品は、BYK Chemie GmbH、Shin−Etsu Chemical Co., Ltd.、TORAY Dow Corning Silicone Co., Ltd.、Nihon Emulsion Co., Ltd.、Kyoeisha Chemical Co., Ltd.その他から容易に入手可能である。
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤として、市販品を使用してよい。市販品の例は、KF−618,KF−642及びKF−643(Shin−Etsu Chemical Co., Ltd.製造);EMALEX−SS−5602及びSS−1906EX(Nihon Emulsion Co.,Ltd.製造);FZ−2105,FZ−2118,FZ−2154,FZ−2161,FZ−2162,FZ−2163及びFZ−2164(TORAY Dow Corning Silicone Co., Ltd.製造);及びBYK−33,BYK331,BYK341,BYK348,BYK349,BYK3455,BYK−387(BYK Chemie GmbH製造);Tegowet240,Tegowet245,Tegowet250,Tegowet260(Evonik製造);Silwet L−77(Sabic製造)を包含する。
一実施形態において,界面活性剤は、ジアルキルスルホコハク酸塩(例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(AOT))、エトキシル化アセチレングリコール(例えばDynol 607(Air Products))及びこれらの組合せからなるグループから選択してよい。エトキシル化アセチレングリコールの具体例は、エトキシル化3−メチル−1−ノニン−3−オール、エトキシル化7,10−ジメチル8−ヘキサデシン−7,10−ジオール、エトキシル化4,7−ジメチル5−デシン−4,7−ジオール、エトキシル化2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、及びエトキシル化2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオールである。これらは、互いに組み合わせて使用できる。
このセクションで述べた界面活性剤全ては、単独で使用してもよいし、前記複数の組み合わせて使用してもよい。
受像(receiving)媒体:
本発明による1種類のインクもしくはインクのセット(シアン、マゼンタ、黄色及び黒、CMYK)を使用する印刷プロセスにおける使用のための好適な受像媒体は、特にいずれのタイプに限定されない。受像媒体は、意図した用途に依存して好適に選択してよい。好適な受像媒体は、強い吸水性媒体(例えば普通紙(例えばOce Red Label))から非吸水性媒体(例えばプラスチックシート(例えばPE,PP,PVC及びPETフィルム))にまで及んでよい。印刷品質を最適化するため、高い吸水性コーティングを有するインクジェット塗工媒体が知られている。
本発明の文脈で特に興味深いのは、機械塗工(MC)媒体(オフセット塗工媒体としても知られる)及び光沢(塗工)媒体である。MC媒体は、慣用の印刷プロセス(例えばオフセット印刷)での使用のために設計され、このような印刷プロセスで使用されるインクに使用される溶媒(これらの溶媒は、通常有機溶媒である)に対して良好な吸収特性を示す。MC媒体及び光沢媒体は、水に対して、従って水性インクに対して、劣った吸収挙動を示す(普通紙よりも悪く、プラスチックシートよりも良い)。
機械塗工もしくはオフセット塗工媒体は、基層とコーティング層とを有する。基層は、主として木質繊維又は合成繊維と組み合わせた木質繊維を有する不織布材料からなる紙のシートであってよい。基層は、木質パルプもしくは再生紙パルプからなり、漂白されてよい。基層は、内添填料、例えば慣用の白色顔料(沈降炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化ああ延、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイト、ケイ酸アルミニウム、珪藻土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リソフォン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、もしくはマグネシウム水和物を有してよい。基層は、ベースを製造する際使用される内添サイズ剤、例えば中性抄紙に使用される中性ロジンサイズ、アルケニルコハク酸無水物(ASA)、アルキルケテンダイマー、もしくは石油樹脂静を使用してよい。
ベースの厚さは特に限定されず、意図された用途に従い好適に選択されてよい。ただし、ベースの厚さは、好ましくは50μm乃至300μmである。ベースの坪量は、好ましくは45g/m乃至290g/mである。
コーティング層は、(白色)有機及び/又は無機顔料、バインダを有してよく、さらに界面活性剤及び適宜他の成分を含有してよい。
無機顔料の例は、カオリン、タルク、重炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、非晶質シリカ、チタン白、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛及び亜塩素酸亜鉛を包含する。
有機顔料の例は、例えば,スチレン−アクリル系コポリマー粒子、スチレン−ブタジエンコポリマー粒子、ポリスチレン粒子もしくはポリエチレン粒子の(水性)分散液を包含する。
バインダは、好ましくは水性樹脂、例えばポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール変性生成物、例えばアニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコールもしくはアセタール変性ポリビニルアルコール;ポリウレタン;ポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドン変性生成物、例えばポリビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、ビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー、4級化ビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマーもしくはビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩化物とのコポリマー;セルロース、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルセルロース;セルロース変性生成物、例えばカチオン化ヒドロキシエチルセルロース;合成樹脂、例えばポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂もしくはその変性生成物もしくはポリエステルとポリウレタンとのコポリマー;及びポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、酸化デンプン、リン酸−エステル化デンプン、自己修飾デンプン、カチオン化デンプン、様々なタイプの変性デンプン、酸化ポリエチレン、ポリアクリル酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムを有する。これら水溶性樹脂は、単独でもしくは組み合わせて使用してよい。
印刷プロセス:
本発明によるインクを好適に使用してよい印刷プロセスは、図1及び図2で表される付属の図面を参照することにより説明される。図1及び図2は、インクジェット印刷システム及びインクジェットマーキング装置の略図をそれぞれ表す。
図1は、受像媒体のシート、特に機械塗工媒体、Pが、矢印50及び51で示される運搬方向に、搬送機構12の助けにより搬送されることを表す。搬送機構12は、(図1に示される)1のベルトもしくは1以上のベルトを有する駆動ベルトシステムであってよい。あるいは、これらベルトの1以上を、1以上のドラムと交換してよい。搬送機構は、印刷プロセスの各ステップにおけるシート搬送の条件(例えばシート位置合わせ精度)に応じて好適に配置してよい。従って搬送機構は、1以上の駆動ベルト及び/又は1以上のドラムを有してよい。受像媒体のシートの適切な搬送のために、シートは、搬送機構に固定される必要がある。固定の方法は特に限定されないが、静電固定、機械的固定(例えばクランプ)及び真空固定から選択してよい。これらの内、真空固定が好ましい。
以下に記載の印刷プロセスは、以下のステップ:
媒体前処理、画像形成、乾燥と定着、及び任意に後処理
を有する。
媒体前処理:
受像媒体上で、特に遅い吸収媒体上でインクの広がり及ピニング(即ち顔料と水分散ポリマー粒子との定着)を改善するため、受像媒体は、媒体上に画像を印刷する前に、前処理されてよい。前処理ステップは、以下の1以上のステップを有してよい:
−受像媒体上の使用インクの広がりを強化するよう、及び/又は受像媒体中への使用インクの吸収を強化するよう、受像媒体を予備加熱するステップ;
―使用インクによる受像媒体の湿潤性を向上するため、及びインク組成物の分散固形分率(即ち、顔料及び分散ポリマー粒子)の安定性を制御するため、受像媒体の表面張力を大きくするためのプライマー処理ステップ。プライマー処理ステップは、気相内で、例えばガス状の酸、例えば塩酸、硫酸、酢酸、リン酸及び乳酸により、又は受像媒体にプライマー溶液を塗布することにより液相内で、実施してよい。プライマー溶液は、溶媒としての水、1以上の共溶媒、添加剤、例えば界面活性剤、及び多価金属塩、酸及びカチオン性樹脂から選択される少なくとも1の化合物;
−コロナもしくはプラズマ処理ステップ。
図1は、受像媒体Pは第1の前処理モジュール13へ搬送され、それを通過してよいことを表し、モジュール13は、プレヒータ、例えば輻射ヒータ、コロナ/プラズマ処理ユニット、ガス状酸処理ユニットもしくは上記のいずれかの組合せを有してよい。任意には及び引き続き、水性プライマー塗布部材14における受像媒体Pの表面上に、水性プライマー溶液の所定量を塗布する。具体的には、水性プライマー溶液は、水性プライマー溶液の貯蔵タンク15から水性プライマー溶液塗布部材14へ提供される。部材14は、ダブルロール16及び17からなる。ダブルロールの各表面は、多孔質樹脂材料、例えばスポンジで被覆されてよい。まず補助ロール16に水性プライマー溶液を提供した後、水性プライマー溶液をメインロール17に搬送し、所定量を受像媒体Pの表面に塗布する。その後、水性プライマー溶液の含水量を所定範囲まで減らすため、上に水性プライマー溶液が塗られた塗工印刷用紙Pは、任意に加熱され、乾燥部材18により乾燥されてよい。乾燥部材18は、水性プライマー溶液塗布部材14より下流位置に設置された乾燥ヒータからなる。受像媒体Pの上に塗布された提供プライマー溶液中の合計含水率に基づき、1.0重量%乃至30重量%の量で含水率を減らすのが好ましい。
搬送機構12がプライマー溶液で汚染されるのを防ぐため、洗浄ユニット(図示せず)を設置してもよい、及び/又は搬送機構は、上述の複数のベルトもしくはドラムから構成されてよい。後者の措置は、搬送機構の上流部分、特に印刷領域における搬送機構の汚染を防ぐ。
画像形成:
画像形成は、インクジェットインクを搭載したインクジェットプリンタを使用して行われる。インク液滴は、デジタル信号に基づきインクジェットヘッドから印刷媒体上に吐出される。
シングルパスインクジェット印刷及びマルチパス(即ち、走査)インクジェット印刷のいずれも画像形成に使用してよいが、シングルパスインクジェット印刷が高速印刷を実施するのに効果的なので、そちらが好ましくは使用される。シングルパスインクジェット印刷は、インクジェットマーキングモジュールの下部を受像媒体が単一通過することにより、画像の全ピクセルを形成するため、インク液滴が受像媒体上に付着する、インクジェット記録方法である。
図1において、11は、111,112,113及び114で示される4個のインクジェットマーキング装置からなるインクジェットマーキングモジュールを表す。各装置は、異なる色のインク(例えば、シアン、マゼンタ、黄色及び黒)を吐出するように配置される。各ヘッドのノズルピッチは、好ましくは約360dpiである。本発明において「dpi」は、2.54当たりのドット数を示す。
シングルパスインクジェット印刷で使用するためのインクジェットマーキング装置111,112,113,114は、二方向矢印52で示される、所望の印刷範囲の少なくとも幅の長さLを有する。前記印刷範囲は、矢印50及び51で示される媒体搬送方向に直角である。インクジェットマーキング装置は、前記所望の印刷範囲の少なくとも幅の長さを有する単一プリントヘッドを有してよい。インクジェットマーキング装置はまた、個々のインクジェットヘッドの組み合わせた長さは、印刷範囲の幅全体に及ぶように、2以上のインクジェットヘッドを組み合わせることにより構成されてよい。このように構成されたインクジェットマーキング装置はまた、プリントヘッドのページワイドアレイ(PWA)とも称する。図2Aは、2本の平行な列に配置された7個の個別のインクジェットヘッド(201,202,203,204,205,206,207)からなるインクジェットマーキング装置111(112,113,114は同一であってよい)を表す。第1の列は、4個のインクジェットヘッド(201乃至204)からなり、第2の列は3個のインクジェットヘッド(205乃至207)からなる。第2の列のインクジェットヘッドは、第1の列のインクジェットヘッドに対して互い違いに少しずつずらして配置されている。この互い違いの配置は、インクジェットマーキング装置の長さ方向に実質的に等距離であるノズルのページワイドアレイを提供する。互い違いの配置はまた、第1の列と第2の列とのインクジェットヘッドが重複する領域内で、ノズルの過剰を与えるかもしれない。図2Bの70を参照。
インク吐出による画像形成において、使用されるインクジェットヘッド(即ち、プリントヘッド)は、オンデマンド型もしくは連続型インクジェットヘッドのいずれかであってよい。インク吐出システムとして、電気機械変換システム(例えば、シングルキャビティ式、ダブルキャビティ式、ベンダー式、ピストン式、共用モード式、もしくは共有壁式)、又は電気熱変換システム(例えば、サーマルインクジェット式、もしくはBubble Jet式(登録商標))のいずれかが使用可能かもしれない。中でも、電流画像形成方法における30μm以下の直径のノズルを有するピエゾ式インクジェット記録ヘッドを使用するのが好ましい。
図1は、前処理の後、受像媒体Pはインクジェットマーキングモジュール11の上流部分に搬送される。次いで、受像媒体Pの幅全体が覆われるように配置された各インクジェットマーキングモジュール111,112,113及び114からの各カラーインク吐出により、画像形成が実施される。
任意には、受像媒体が温度制御されながら、画像形成を実施してよい。この目的のため、インクジェットマーキングモジュール11の下部の搬送機構(例えば、ベルト若しくはドラム)の表面の温度を制御するよう、温度制御装置19を配置してよい。
乾燥及び定着:
画像が受像媒体上に形成された後、プリントは乾燥され、画像は受像媒体上に定着されなければならない。乾燥ステップは、溶媒、特に選択された受像媒体に対して少ない吸収特性を有する溶媒の蒸発を有する。
図1は、ヒータ、例えば輻射ヒータを有してよい乾燥定着ユニット20を模式的に表す。画像が形成された後、プリントを乾燥定着ユニット20に搬送、及び通過させる。印刷された画像内に存在する溶媒、大部分が水、を蒸発させるように、プリントを加熱する。乾燥定着ユニット20内の空気リフレッシュレートを増やすことにより、蒸発、従って乾燥のスピードは、向上され得る。同時に、インクの膜形成が生じる。なぜならプリントが、最低膜形成温度(MFFT)より上の温度に加熱されるからである。乾燥定着ユニット20内のプリントの滞留時間、及び乾燥定着ユニット20が動作する温度は、プリントが乾燥定着ユニット20を離れる場合、乾いた堅牢なプリントが得られているように、最適化される。上述のように、定着乾燥ユニット20内の搬送機構12は、印刷装置の前処理及び印刷セクションの搬送機構から分離されてよく、ベルトもしくはドラムを有してよい。
画像形成が前処理ステップ(例えば水性プライマー溶液の適用)及び乾燥定着ステップに沿って実施され、全ステップは同一の装置により実施された(図1参照)ように、ここまで印刷プロセスを説明した。しかしながら、印刷プロセスは、上に記載の実施形態に限定されない。2以上の機械がベルトコンベア、ドラムコンベアもしくはローラにより接続される方法、並びに水性プライマー溶液を塗布するステップ、コーティング溶液を乾燥する(任意の)ステップ、画像を形成するためのインクジェットインクを吐出するステップ、及び印刷された画像を乾燥もしくは定着するステップが実施される。しかしながら、上に定義したインライン画像形成方法による画像形成を実施するのが好ましい。
実験及び測定方法:
溶解実験:
溶解実験をRicohヒューザ(Ricoh company LTD.のモデル592)で実施する。Ricohヒューザは、20cmの直径を有する回転ドラム(ヒューズドラム)及び約750Wのパワーを有するページワイドハロゲンヒューズランプを備える。ヒューズランプは、3cmの距離でヒューズドラムに対向した位置に配置される。Ricohヒューザは、設定1乃至10において動作できる。各設定は、ヒューズドラムの回転速度に対応する。図3は、Ricohヒューズ設定(x軸)と、ヒューズドラムの回転速度(y軸)(毎分回転数、RPM)との相関を表す。ヒューズドラムの回転速度は、増大するRicohヒューズ設定により増大する。ヒューズドラムにより搬送された記録媒体のシートのヒューズ照射への曝露時間は、増大するRicohヒューズ設定により減少する。従って適用されたヒューズエネルギーは、増大するRicohヒューズ設定により減少する。本発明によるインクで実施される全溶解実験は、同一条件下で実施された。
記録媒体のシートにインク画像を溶解した直後、インク層を普通紙(Oce Red label)の1枚でこする。プリントの堅牢性を、インク層に与えられたダメージに基づき判定し、1乃至5に評価する。評価において、
5は優れたプリント堅牢性、インク層にダメージが加えられていないこと、を表す;
4は良好なプリント堅牢性、こすった領域にいくらかマット効果、を表す: ;
3は十分なプリント堅牢性、インク層に加えられた小さな視覚的ダメージ、を表す;
2は脆弱なプリント堅牢性、インク層に加えられた実質的な視覚的ダメージ、を表す;
1は不十分なプリント堅牢性、こすった後完全に除去されたインク層、を表す。
ガラス転移温度(T
ASTM E 1356−03に従い、示差操作熱量測定により、Tを決定し、TA Instruments Q2000で測定した。調製したサンプルを、10℃/minの速度で加熱した。第2の試行中に(即ち、測定を開始する前に、まずサンプルを加熱及び冷却した)Tの開始を決定した。Tは二次転移であり、DSC曲線のたわみ点を分析することにより決定できる。
最低膜形成温度(MFFT)
本発明の文脈において、製造業者により記載されたMFFTに基づき、ラテックス組成物が選択される。
最低膜形成温度を、ASTM D−2354に従い、例えばSheen Instruments Ltd, MFFTバー SS−3000において決定できる。湿潤ラテックス組成物を、前もって課された平衡温度勾配と乾燥空気フローとにより、バーもしくはプレート上に(装置構成に依存する)流延する。転移点(温度)(転移点において形成膜が濁った白及び/又はひび割れた膜から透明かつ首尾一貫した膜に変化する)の視覚的観察によりMFFTを決定する。
インク組成物の製造
比較実施例A
NeoCrylA−662ラテックス(DSMから入手、40重量%ラテックス、±100nmの平均粒子直径D50を有するラテックス粒子;ラテックス樹脂は、97℃のT及びMFFT>90℃を有する。)の170グラム、Pro−Jet Cyan APD 1000顔料分散液(14重量%顔料分散液、Fuji Film Imaging Colorantsから入手)の285.7グラム、PEG600(Sigma Aldrichから入手)の215グラム、1,2−プロパンジオール(Sigma Aldrichから入手)の50グラム、Dynol 607(Air Productsから入手)の8.7グラム、BYK348(BYKから入手)の3.5グラム、Tegowet 240(Sabicから入手)の3.5グラム及びの脱ミネラル水の263.6グラムを、容器内で混合し、約60分間撹拌し、1μmのポアサイズを有するPall Profile Star絶対ガラスフィルタで濾過した。得られたインク組成物は表1に示す。このインク組成物を、実施例1乃至3において実証されるアセタール共溶媒を有するインク組成物の乾燥/硬化挙動に関する参照として使用した。
比較実施例B
比較実施例Aの作業方法を繰り返した。ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(DPGME;Sigma Aldrichから入手)を、合計インク組成に対して3wt%の量添加した。比較実施例Aの参照インクと匹敵するインク組成物の粘度を維持するため、水の量を減らすことによりDPGMEの量を補正した。得られたインク組成物を表1に示す。
実施例1
比較実施例Aの作業方法を繰り返した。2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン(TOU;Lambiotte&Cie製造、及びICSから入手)を、合計インク組成に対して3wt%の量で添加した。比較実施例Aの参照インクと匹敵するインク組成物の粘度を維持するため、水の量を減らすことにより、アセタール(本実施例におけるTOU)の量を補正した。得られたインク組成物を表1に示す。
実施例2乃至3
実施例1を繰り返した。アセタール共溶媒TOUとして、それぞれメチラール(実施例2)及びグリセロール−ホルマール(実施例3)に置き換えた。両者ともにLambiote&Cieにより製造、ICSから入手した。得られたインク組成物を表1に示す。
比較実施例C
Neocryl A−662ラテックスの代わりに、NeoCryl A−1127ラテックス(DSMから入手、40重量%ラテックス、ラテックス樹脂は−13℃及び110℃にT及び7℃のMFFTを有する)で、比較実施例Aの作業方法を繰り返した。得られたインク組成物を表1に示す。このインク組成物を、実施例4乃至6において実証されるアセタール共溶媒を有するインク組成物の乾燥/硬化挙動に関する参照として使用した。
実施例4乃至6
比較実施例Cの作業方法を繰り返した。2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン(TOU;実施例4)、メチラール(実施例5)及びグリセロール−ホルマール(実施例6)をそれぞれ合計インク組成に対して3wt%の量、添加した。比較実施例Aの参照インクと匹敵するインク組成物の粘度を維持するため、水の量を減らすことによりアセタールの量を補正した。得られたインク組成物を表1に示す。
比較実施例D
Neocryl A−662ラテックスの代わりにCarboset PC 27ラテックス(Lubrizolから入手)を使用して、比較実施例Aの作業方法を繰り返した。Carboset PC 27 ラテックスは、約90℃のMFFTを有する。得られたインク組成物を表1に示す。このインク組成物を、実施例7において実証されるアセタール共溶媒を有するインク組成物の乾燥/硬化挙動に関する参照として使用した。
実施例7
比較実施例Dの作業方法を繰り返した。2,5,7,10−テトラ−オキサ−ウンデカン(TOU)を、合計インク組成に対して3wt%の量で添加した。比較実施例Aの参照インクと匹敵するインク組成物の粘度を維持するため、水の量を減らすことによりアセタールの量を補正した。得られたインク組成物を表1に示す。
表1: 比較実施例A乃至C及び実施例1乃至7のインク組成。量は合計インク組成に対する重量%である。
Figure 0006219381

1) ラテックスと顔料との量は、合計インク組成に対しする固形分の量である。
2) DSM Neocrylシリーズ
3) Lubrizol Carboset PC 27 ラテックス
4) Pro−jet Cyan APD 1000顔料(FujiFilm Imaging Colorants)
6) 本発明によるアセタール共溶媒
ヒューズ挙動/(ヒューズ)エネルギー消費
実施例8
比較実施例A乃至D及び実施例1乃至7によるインクを、8μmの厚さを有するインク層のロッド塗工により、Helloから入手した機械塗工媒体Hello Gloss(115 g/m)に塗布した。湿潤塗工サンプルを、上記のRicohヒューザを受けさせ、それぞれ20RPM,25RPM,30RPM及び35RPMのヒューズドラム回転速度に対応するヒューズ設定4,4.5,5及び5.5で処理した。
基板上のインク層の堅牢性を、上述の方法に従って決定した。この評価の結果は表2に要約してある。
表2:堅牢性の結果4)
Figure 0006219381

1) 全インク組成は、共溶媒としてPEG600(21.5wt%)及び1,2−プロパンジオール(5wt%)を有した。
2) 決定されなかった
3) DSM Neocrylシリーズ
4) Lubrizol Carbosetシリーズ
4) プリントの堅牢性を、1乃至5に評価する。評価において、
5は優れたプリント堅牢性、インク層にダメージが加えられていないこと、を表す;
4は良好なプリント堅牢性、こすった領域にいくらかマット効果、を表す: ;
3は十分なプリント堅牢性、インク層に加えられた小さな視覚的ダメージ、を表す;
2は脆弱なプリント堅牢性、インク層に加えられた実質的な視覚的ダメージ、を表す;
1は不十分なプリント堅牢性、こすった後完全に除去されたインク層、を表す。
表2は、アセタール共溶媒を、比較的高いMFFTラテックス組成(実施例1乃至3と比較実施例Aとを比較、実施例7と比較実施例Dとを比較)を有するインク組成物に添加することにより、堅牢なインク層を得るために必要とされるヒューズエネルギーは、大幅に減少する(即ち、より低いヒューズエネルギー(より高いRicohヒューズ設定)において、実施例1乃至3におけるプリント堅牢性は、比較実施例Aにおける堅牢性よりも高い)。
ヒューズ設定4.5及び5において(それぞれ25RPM及び30RPMのヒューズドラムの回転速度に対応する)、実施例1乃至3(例えばアセタール共溶媒を有する)と比較実施例B(DPGMEを有する)との間で、堅牢性レベルに微妙な違いが存在する。前記設定において溶解したロッド塗工サンプルの堅牢性の順序は、以下の通りである:
実施例1(TOU)>>比較実施例B(DPGME)>実施例3(グリセロールホルマール)>実施例2(メチラール)
総合的に、アセタール共溶媒を有するインク組成物は、DPGMEを有するインクの堅牢性レベルに匹敵する堅牢性レベルを示すこと、特にTOUは改善された堅牢性レベルを示すことと結論できる。
表2はまた、アセタール共溶媒を比較的低いMFFTラテックス組成を有するインク組成物に添加することにより(実施例4乃至6と、比較実施例Cとを比較)、堅牢性に対して有意な影響は存在しないこと、及びヒューズエネルギー利得は得られないことを示す。ラテックス組成物のガラス転移温度/MFFTは、最終堅牢性とヒューズエネルギー消費において優勢であるように見える。しかしながら、インク組成物内のアセタールの存在は、形成膜がべとつくもしくはざらつくという意味において、形成膜を邪魔しない。
本発明の詳細な実施形態が本書に開示される。しかしながら、開示された実施形態は単に発明の典型的な例であり、発明は様々な形態に具体化されると理解すべきである。従って、本書に開示される具体的構造的及び機能的詳細を、限定するものとして解釈すべきではなく、単に請求項の根拠として、及び実質的に且つ適切に詳細な構造において本発明を様々に利用することを当業者に教示するための代表的な根拠として、解釈すべきである。特に、別々の従属項に表示及び記載された特徴事項を、組み合わせて適用してよく、このような請求項のいずれかの組合せが本書に開示される。さらに、本書で使用される用語及びごくは、限定を意図しているのではなく、むしろ発明についてわかりやすい記載を提供するためのものである。本書で使用される用語「a」もしくは「an」は、1以上として定義される。本書で使用される用語「前記の組合せ(combination of the plural)」は、2以上として定義される。

Claims (13)

  1. 水分散性アクリル樹脂エマルション 1乃至40重量%;
    着色剤0.5乃至15重量%;
    水20乃至80重量%;
    アセタール共溶媒であって、グリセロールホルマール、アルキルアセタール及び線形ジエーテルアセタールからなるグループから選択される少なくとも1つである、アセタール共溶媒1乃至30重量%;
    を有するインク組成物であって、
    全ての量は、合計インク組成に対する、インク組成物。
  2. 前記アセタール共溶媒は、式1:
    −O−R−O−CH−O−R−O−R
    (式中、
    及びRは、−Hと、分岐鎖でも直鎖でもよいC−C一価のアルキル基とからなるグループから互いに独立して選択される;
    及びRは、分岐鎖でも直鎖でもよいC−C二価のアルキル基からなるグループから互いに独立して選択される)
    による分子構造を有する、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 及びRは、−H,−CH、−C及び−Cとからなるグループから互いに独立して選択される、請求項2に記載のインク組成物。
  4. 及びRは、−C−と、−Cと、−C−とからなるグループから互いに独立して選択される、請求項2及び3のいずれか一項に記載のインク組成物。
  5. 前記アセタール共溶媒は、ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタンである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク組成物。
  6. 前記着色剤は、染料、顔料、染料混合物、顔料混合物、もしくは顔料と染料との混合物である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 前記水分散性アクリル樹脂エマルションが、NeoCryl(登録商標)A−662、NeoCryl(登録商標)A−1127及びCarboset(登録商標)PC 27から選択される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインク組成物。
  8. 多価アルコール,多価アルコールアルキルエーテル,多価アルコールアリールエーテル,窒素含有ヘテロ環式化合物,アミド,アミン,アンモニウム化合物,硫黄含有化合物,炭酸プロピレン,炭酸エチレン及び前記複数の組合せからなるグループから選択される水溶性有機溶媒である、分散安定共溶媒15乃至75重量%をさらに有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のインク組成物。
  9. 前記インク組成物は、合計インク組成に対して0.01重量%乃至3重量%の量で界面活性剤をさらに有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインク組成物。
  10. 前記アセタール共溶媒は、グリセロール−ホルマール;ビス(2−メトキシ−エトキシ)メタン;アルキル−アセタール及び前記複数の組合せからなるグループから選択される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のインク組成物。
  11. 前記アセタール共溶媒は、グリセロール−ホルマール及びビス(2−メトキシ−エトキシ)メタンからなるグループから選択される、及び
    前記アセタール共溶媒は、合計インク組成に対して1重量%乃至20重量%の量で存在する、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載のインク組成物。
  12. 前記アセタール共溶媒は、メチラール,エチラール及びブチラールからなるグループから選択されるアルキル−アセタールである、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のインク組成物。
  13. 前記アルキル−アセタールは、合計インク組成に対して1重量%乃至10重量%の量で存在する、請求項12に記載のインク組成物。


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