以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1〜図3を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す平面図である。図3は、図1における表示器4の拡大図である。
図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
パチンコ遊技機1は、上皿28と、上皿28の下方に設けられた下皿29とを備えている。上皿28は、発射装置(不図示)へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。下皿29は、パチンコ遊技機1から払い出された賞球としての遊技球を溜めるものである。この下皿29には取り出しボタン23が近接配置されており、取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。なお、他の実施形態では、上皿28及び下皿29が1つの皿で構成されてもよい。
パチンコ遊技機1では、遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28から発射装置へと案内された遊技球がレバー21の回転角度に応じた打球力で遊技領域10における上部位置へと発射される。遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
遊技者がレバー21を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で発射装置から発射される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー21を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で発射装置から発射される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、第1大入賞口13、2つの普通入賞口14、ゲート16、上記電動チューリップ17、及び第2大入賞口19が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、第1大入賞口13、普通入賞口14、及び第2大入賞口19のいずれかに入球して入賞し得る。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定を総称して「特別図柄判定」と呼ぶものとする。
第1大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される。この第1大入賞口13の開口部には、第1大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。第1大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて第1大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。大当たり遊技中は、所定条件(本実施形態では、第1大入賞口13への9個の遊技球の入賞、又は第1大入賞口13が開放されてから29.5秒の経過)を満たすまで第1大入賞口13が開放状態に維持されてから閉塞されるラウンド遊技が所定回数実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
第2大入賞口19は、特別図柄判定の結果に応じて開放される。この第2大入賞口19の開口部には、図1及び図4に例示されるように、第2大入賞口19を開閉する第1羽根部材191が設けられている。後に詳述するが、大当たり遊技中は、上述した第1大入賞口13を開放するラウンド遊技に続いて、第2大入賞口19を短開放する短開放ラウンド遊技、又は第2大入賞口19を長開放する長開放ラウンド遊技が実行される。
短開放ラウンド遊技では、例えば第2大入賞口19が開放されてから0.1秒が経過するといった所定条件が満たされるまで、第2大入賞口19が開放状態に維持されてから閉塞される。一方の長開放ラウンド遊技では、例えば、第2大入賞口19が開放されてから29.5秒が経過するか、又は第2大入賞口19に9個の遊技球が入賞するといった所定条件が満たされるまで、第2大入賞口19が開放状態に維持されてから閉塞される。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1の実線を参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(図1の破線を参照)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球がゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定を「普通図柄判定」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定が行われることはない。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、液晶表示装置5、スピーカ24、盤ランプ25、センターランプ30等が設けられている。また、図1には示されていないが、遊技盤2には、演出役物71(図6参照)が設けられており、枠部材3には、枠ランプ37(図6参照)が内蔵されている。
液晶表示装置5は、演出画像を表示する画像表示装置であり、液晶表示装置5の表示画面は、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。この表示画面には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留画像(保留アイコン)等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
スピーカ24は、液晶表示装置5で行われる表示演出と同期するように、或いは非同期に、楽曲や音声、効果音等の演出音を出力して音による演出を行う。
演出役物71は、遊技盤2に対して可動に構成されており、演出役物71自体の動きと光との両方或いは一方によって各種の演出を行う。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出ボタン26は、その上面が枠部材3の上面と略同じ高さにある通常位置と、その上面が枠部材3の上面に対して所定の高さ(例えば10センチ)だけ上方に突出した突出位置との間でその高さを変更可能に構成されている。なお、演出ボタン26は、通常位置と突出位置との間におけるどの高さにあっても押下が可能である。
演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーであり、上を指示するための上キーと、下を指示するための下キーと、左を指示するための左キーと、右を指示するための右キーとから構成されている。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。また、演出ボタン26や演出キー27は、各種の設定操作にも使用される。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技中における第1大入賞口13及び第2大入賞口19の開放パターンを表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[第2大入賞口19の内部構成例]
図4は、第2大入賞口19の構成例について説明するための概略図である。図1及び図4に例示されるように、第2大入賞口19の開口部には、第2大入賞口19を開閉する第1羽根部材191が設けられている。第2大入賞口19は、通常はこの第1羽根部材191によって閉塞されている。これに対して、大当たり遊技中の所定ラウンドにおいて、第1羽根部材191を動作させて第2大入賞口19を短開放する短開放ラウンド遊技、又は第1羽根部材191を動作させて第2大入賞口19を長開放する長開放ラウンド遊技が行われる。
また、第2大入賞口19の内部には、第2大入賞口スイッチ116、V入賞口スイッチ117、排出スイッチ118、第2羽根部材192等が設けられている。
第2大入賞口スイッチ116は、第2大入賞口19に入賞した遊技球を検知するものである。V入賞口スイッチ117は、V領域195への遊技球の進入を検知するものである。排出スイッチ118は、ハズレ領域196への遊技球の進入を検知するものである。第2羽根部材192は、第2大入賞口スイッチ116を通過した遊技球をV領域195またはハズレ領域196へと案内するものである。なお、V入賞口スイッチ117とV領域195とが同じ位置に設けられ、V入賞口スイッチ117とV領域195とが同一のもの(領域)として構成されてもよい。すなわち、V入賞口スイッチ117とV領域195とは別々に設けられる必要はない。また、排出スイッチ118とハズレ領域196とが同じ位置に設けられ、排出スイッチ118とハズレ領域196とが同一のもの(領域)として構成されてもよい。すなわち、排出スイッチ118とハズレ領域196とは別々に設けられる必要はない。
大当たり遊技が行われていないときには、第2大入賞口19が第1羽根部材191によって閉塞されると共に、V領域195が第2羽根部材192によって閉塞されている(図4(A)参照)。これに対して、大当たり遊技が開始されて第1大入賞口13を開放する所定回数のラウンド遊技が行われた後に、まず、第1羽根部材191が回動して第2大入賞口19が開放される(図4(B)参照)。これにより、第2大入賞口19が、遊技球が進入し難い進入困難状態から進入し易い進入容易状態へと一時的に変化する。図4(B)に示される状態では、V領域195が第2羽根部材192によって閉塞されている。このため、第2大入賞口19内に進入した遊技球は、第2羽根部材192によってハズレ領域196へと案内される。
これに対して、第2大入賞口19の開放開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると、第2羽根部材192が設定時間(例えば10秒)だけV領域195を開放した開姿勢(図4(C)参照)を維持した後にV領域195を閉塞する閉姿勢(図4(B)参照)に戻る。このため、第2大入賞口19が第1羽根部材191によって開放されると共にV領域195が第2羽根部材192によって開放されている間に、遊技球のV領域195への進入(以下「V入賞」ともいう。)が可能となる。
このように、本実施形態では、V領域195は、第1羽根部材191及び第2羽根部材192の両方が同時期に動作することによって、V領域195に対して遊技球が通過し難い通過困難状態から通過し易い通過容易状態へと一時的に変化する。
図4に例示されるように、V領域195に進入する遊技球は、V入賞口スイッチ117によって検知される。このV入賞口スイッチ117は、確変スイッチとしての機能を有している。このため、第2大入賞口19に入賞した遊技球がこのV入賞口スイッチ117によって検知されると、大当たり遊技が終了した後に、大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い低確率状態からその確率が相対的に高い高確率状態へと移行する。また、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、この高確率状態への移行に伴い、第2始動口12に遊技球が入賞し易くなるいわゆる電チューサポート機能が付与される。
なお、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、V領域195への遊技球の進入が困難な動作態様で第1羽根部材191及び第2羽根部材192を動作させる「短開放当たり(以下では、「通常大当たり」ともいう)」と、V領域195への遊技球の進入が容易な動作態様で第1羽根部材191及び第2羽根部材192を動作させる「長開放当たり(以下では、「特典大当たり」ともいう)」との2種類の大当たりが用意されており、基本的には、後者の大当たりに当選した場合にのみ、上述した高確率状態への移行が可能となる。
また、ハズレ領域196に進入する遊技球は、排出スイッチ118によって検知される。この排出スイッチ118を通過した遊技球は、必ずハズレ領域196を通過する。
なお、他の実施形態では、V入賞口スイッチ117がV領域195の下流或いはV領域195内に設けられていてもよいし、排出スイッチ118がハズレ領域196の下流或いはハズレ領域196内に設けられていてもよい。
ここまで、図1〜図4に基づいてパチンコ遊技機1の構成について説明したが、図1〜図4に示す構成は単なる一例であって、他の構成であってもよい。例えば、第2羽根部材192に代えて、V領域195を閉塞する位置とV領域195を開放する位置との間でスライド可能なスライド部材を設けるといった構成変更が一例として挙げられる。
[遊技の流れについて]
図5は、遊技の流れについて説明するための説明図である。図5に例示されるように、本実施形態におけるパチンコ遊技機1は、「通常遊技状態」、「確変遊技状態」、又は「時短遊技状態」で遊技が制御される。
「通常遊技状態」は、大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い低確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与されない通常の遊技状態である。すなわち、通常遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/200)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に長い時間(例えば25秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に短い時間(例えば0.1秒×1回)に設定される。
「確変遊技状態」は、大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に高い高確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与される遊技状態である。すなわち、確変遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば1/110)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば12/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に短い時間(例えば2秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に長い時間(例えば1.6秒×3回)に設定される。
「時短遊技状態」は、上述した低確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与される遊技状態である。すなわち、時短遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/200)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば12/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に短い時間(例えば2秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に長い時間(例えば1.6秒×3回)に設定される。
なお、以下の説明では、電チューサポート機能が付与されていることによって第2始動口12への遊技球の入賞が容易な状態を「高ベース状態」と呼び、電チューサポート機能が付与されていないことによって第2始動口12への遊技球の入賞が容易ではない状態を「低ベース状態」と呼ぶものとする。
遊技者が右打ちした遊技球は、第1始動口11及び第2始動口12のうち、基本的には、第2始動口12にしか入賞しない。そして、低ベース状態のときには、高ベース状態のときに比べて第2始動口12に遊技球が入賞し難くなっており、第1始動口11の方が第2始動口12よりも遊技球が入賞し易くなっている。このため、低ベース状態(通常遊技状態がこれに該当する)で遊技が制御されているときには、遊技者は、第1始動口11を狙った左打ちにより遊技を行うことになる。
これに対して、通常遊技状態のときに第1始動口11に遊技球が入賞すると、第1特別図柄判定が実行され、第1特別図柄表示器41において特別図柄が変動表示されてから第1特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示される。その際、大当たり遊技を実行しないと判定された場合には、ハズレ図柄が停止表示される。一方、大当たり遊技を実行すると判定された場合には、大当たり図柄が停止表示される。
上述した短開放当たり(通常大当たり)を示す大当たり図柄が第1特別図柄表示器41に停止表示された場合(図5(A)参照)、大当たり遊技中における所定ラウンドにおいて第2大入賞口19を短開放する短開放ラウンド遊技が行われる。この短開放ラウンド遊技が行われる場合、基本的には遊技球がV入賞口スイッチ117を通過してV領域195に進入することはないため、大当たり遊技が終了した後は、特別図柄判定が例えば100回行われるまでの間、時短遊技状態で遊技が制御されることになる(図5(B)参照)。
一方、上述した長開放当たり(特典大当たり)を示す大当たり図柄が第1特別図柄表示器41に停止表示された場合(図5(C)参照)、大当たり遊技中における所定ラウンドにおいて第2大入賞口19を長開放する長開放ラウンド遊技が行われる。この長開放ラウンド遊技が行われる場合、遊技者は、遊技球をV領域195に容易に進入させることが可能である。このため、遊技球がV入賞口スイッチ117を通過(V入賞)してV領域195に進入すると、大当たり遊技が終了した後は、特別図柄判定が例えば160回行われるまでの間、確変遊技状態で遊技が制御されることになる(図5(D)参照)。
ここで、第1始動口11に遊技球が入賞して第1特別図柄判定が行われた場合において大当たりと判定された場合には、50%の確率で通常大当たり(図5(A))を示す大当たり図柄が停止し、50%の確率で特典大当たり(図5(C))を示す大当たり図柄が停止する。また、第2始動口12に遊技球が入賞して第2特別図柄判定が行われた場合において大当たりと判定された場合には、100%の確率で特典大当たり(図5(F))を示す大当たり図柄が停止する。
なお、長開放ラウンド遊技中に遊技球がV入賞口スイッチ117を通過(V入賞)しなかった場合には、大当たり遊技が終了した後は、時短遊技状態で遊技が制御されることになる(図5(E)参照)。
このように、遊技状態が通常遊技状態から確変遊技状態(又は時短遊技状態)に移行した場合、すなわち、低ベース状態から高ベース状態に移行した場合、第1始動口11よりも第2始動口12の方が、遊技球が入賞し易くなる。このため、高ベース状態(確変遊技状態と時短遊技状態がこれに該当する)で遊技が制御されているときには、遊技者は、第2始動口12を狙った右打ちにより遊技を行うことになる。
確変遊技状態のときに遊技球がゲート16を通過すると、普通図柄判定が行われる。上述したように、確変遊技状態における普通図柄判定では、12/12の割合で第2始動口12を開放すると判定され、その上、第2始動口12の開放時間が相対的に長い(本実施形態では1.6秒×3回)。このため、遊技領域10の右側領域に打ち出された遊技球が第2始動口12に容易に入賞して、高確率状態で第2特別図柄判定が行われることになる。このため、確変遊技状態においては、通常遊技状態のときに比べて、大当たりを容易に引き当て易い。
右打ちされた遊技球が第2始動口12に入賞すると、第2特別図柄判定が行われ、第2特別図柄表示器42に特別図柄が変動表示された後にその第2特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示される。ここで、第2特別図柄判定によって大当たり遊技を実行しないと判定された場合には、ハズレ図柄が停止表示される。一方、大当たり遊技を実行すると判定された場合には、長開放当たりを示す大当たり図柄が第2特別図柄表示器42に停止表示され(図5(F)参照)、長開放ラウンド遊技中のV入賞を条件として、大当たり遊技終了後は、再び確変遊技状態で遊技が制御されることになる。
一方、確変遊技状態に移行してから160回の第2特別図柄判定(又は第1特別図柄判定)が行われても1度も大当たり遊技を実行すると判定されなかった場合には、160回目の特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示された後に、遊技状態が確変遊技状態から通常遊技状態に戻されることになる(図5(G)参照)。
大当たり遊技が終了した後に時短遊技状態に移行した場合、確変遊技状態と同様に高ベース状態であるため、遊技者は、第2始動口12を狙った右打ちにより遊技を行うことになる。右打ちされた遊技球が第2始動口12に入賞すると、第2特別図柄判定が行われ、第2特別図柄表示器42に特別図柄が変動表示された後にその第2特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示される。ここで、大当たり遊技を実行すると判定された場合には、長開放当たりを示す大当たり図柄が第2特別図柄表示器42に停止表示され(図5(H)参照)、長開放ラウンド遊技中のV入賞を条件として、大当たり遊技終了後は、確変遊技状態で遊技が制御されることになる。一方、100回の特別図柄判定(主には第2特別図柄判定)が行われても1度も大当たり遊技を実行すると判定されなかった場合、100回目の特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示された後に、遊技状態が時短遊技状態から通常遊技状態に戻されることになる(図5(I)参照)。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、上皿28又は下皿29へと送り出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。図6は、パチンコ遊技機1が備える制御装置の構成例を示すブロック図である。図6に例示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、各種判定やコマンドの送信といった遊技の進行を制御する遊技制御基板100、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御基板130、画像や音による演出を制御する画像音響制御基板140、各種のランプや可動体による演出を制御するランプ制御基板150等から構成されている。なお、制御装置の構成はこれに限定されるものではなく、例えば演出制御基板130、画像音響制御基板140、及びランプ制御基板150が1つの基板で構成されていてもよい。
[遊技制御基板100の構成例]
遊技制御基板100は、メインCPU101、メインROM102、及びメインRAM103を備えている。メインCPU101は、メインROM102に記憶されたプログラム等に基づいて、判定や払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。メインRAM103は、メインCPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御基板100には、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、電動チューリップ制御部113、ゲートスイッチ114、第1大入賞口スイッチ115、第2大入賞口スイッチ116、V入賞口スイッチ117、排出スイッチ118、第1大入賞口制御部119、第2大入賞口制御部120、V入賞口制御部121、普通入賞口スイッチ122、及び表示器4を構成する各表示器41〜48が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。電動チューリップ制御部113は、遊技制御基板100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。ゲートスイッチ114は、遊技球がゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
第1大入賞口スイッチ115は、第1大入賞口13に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2大入賞口スイッチ116は、第2大入賞口19に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。V入賞口スイッチ117は、V領域195に進入する遊技球を検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。排出スイッチ118は、ハズレ領域196に進入する遊技球を検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
第1大入賞口制御部119は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、第1大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第1大入賞口13を開閉する。第2大入賞口制御部120は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、第2大入賞口19を閉塞する第1羽根部材191(図4参照)に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2大入賞口19を開閉する。V入賞口制御部121は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、V領域195を開閉する第2羽根部材192(図4参照)に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、V領域195を開閉する。普通入賞口スイッチ122は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
遊技制御基板100のメインCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、第1大入賞口スイッチ115、第2大入賞口スイッチ116、又は普通入賞口スイッチ122からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御基板(不図示)に指示し、払出制御基板からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。詳細な説明は省略するが、払出制御基板は、球タンクから遊技球を送り出す駆動モータを制御することによって、上皿28又は下皿29に遊技球を供給する。なお、本実施形態におけるパチンコ遊技機1は4つの普通入賞口14を有しているため、4つの普通入賞口スイッチ122を備えているが、図6においては、普通入賞口スイッチ122を1つだけ表記している。
メインCPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、大当たりであると判定した場合には、第1大入賞口制御部119及び第2大入賞口制御部120を介して第1大入賞口13及び第2大入賞口19を開閉して大当たり遊技を実行する。また、第2大入賞口19に係るラウンド遊技に伴って、V入賞口制御部121を介してV領域195を開閉する。そして、V入賞口スイッチ117からの検知信号が入力された場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態を確変遊技状態に設定し、V入賞口スイッチ117からの検知信号が入力されなかった場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態を時短遊技状態に設定する。
また、メインCPU101は、ゲートスイッチ114からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、第2始動口12を開放すると判定した場合、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17に連結された電動ソレノイドを作動させることにより、第2始動口12を一時的に開放する。
また、メインCPU101は、表示器4を構成する各表示器41〜48に図3に基づいて上述した処理を実行させる。
[演出制御基板130の構成例]
演出制御基板130は、サブCPU131、サブROM132、サブRAM133、及びRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。サブCPU131は、サブROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。サブRAM133は、サブCPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。
サブCPU131は、遊技制御基板100から送信される特別図柄判定や普通図柄判定、大当たり遊技等に関する遊技情報に基づいて演出内容を設定する。その際、演出ボタン26又は演出キー27からの操作情報の入力(ランプ制御基板150から送信された入力情報)を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。サブCPU131は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信する。
[ランプ制御基板150の構成例]
ランプ制御基板150は、ランプCPU151、ランプROM152、及びランプRAM153を備えている。ランプCPU151は、ランプROM152に記憶されたプログラムに基づいて、演出役物71、遊技盤2に設けられた盤ランプ25、枠部材3に内蔵された枠ランプ37、演出ボタン26に内蔵されたボタンランプ等を制御する際の演算処理を行う。ランプRAM153は、ランプCPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。なお、演出役物71は複数設けられてもよい。
ランプROM152には、発光パターンデータ及び動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、演出役物71に内蔵されているLED等の発光素子、盤ランプ25、枠ランプ37、演出ボタン26に内蔵されたボタンランプ等のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、演出役物71の動作パターンを示すデータである。
ランプCPU151は、ランプROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをランプRAM153に読み出して、演出役物71の発光素子、盤ランプ25、枠ランプ37、演出ボタン26のボタンランプ等の各発光素子の発光を制御する。
また、ランプCPU151は、ランプROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをランプRAM153に読み出して、演出役物71を動作させるステッピングモータの駆動を制御する。
[画像音響制御基板140の構成例]
画像音響制御基板140は、液晶表示装置5の画像表示制御部と、音声制御部とを有する。図示は省略するが、この画像音響制御基板140は、CPU、VDP(Video Display Processor)、音響DSP(Digital Signal Processor)、ROM、RAM等を備える。CPUが、所定のプログラムに従って画像を表示するための処理、および、音声を出力するための処理を行うことで、画像表示制御部および音声制御部を構成する。
CPUは、ROMに記憶されているプログラムやディスプレイリスト作成テーブルなどの各種テーブル、演出制御基板130から受信したコマンド等に基づいて、VDPに対して、ROMに記憶されている画像データを液晶表示装置5に表示させる指示を行う。
CPUは、DSPに対しても、ROMに記憶されている音響データをスピーカ24から出力させる指示を行う。
なお、本実施形態では、VDPが描画制御を担うと共に音響DSPがサウンド制御を担う場合について説明するが、他の実施形態では、VDPが描画制御とサウンド制御との両方を担うような構成を採用してもよい。この場合、音響DSPを別途設ける必要はない。
[本実施形態のパチンコ遊技機1の演出]
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の演出について説明する。図7は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の液晶表示装置5において表示される画像の一例を示す図である。図7に示すように、液晶表示装置5の画面には、装飾図柄51と、保留画像52と、変動中保留画像53とが表示される。また、液晶表示装置5の画面には、変動中保留画像53を表示するための変動中表示領域55が設けられる。
装飾図柄51は、特別図柄判定の結果を報知するための演出用の図柄である。装飾図柄51は、特別図柄表示器(41又は42)に表示される特別図柄の変動開始に応じて変動開始し、特別図柄の変動停止に応じて変動停止する。装飾図柄51は、左領域に表示される装飾図柄(左装飾図柄51a)、中領域に表示される装飾図柄(中装飾図柄51b)、および、右領域に表示される装飾図柄(右装飾図柄51c)によって構成される。3つの装飾図柄が変動表示されることで、特別図柄が変動中であることを示し、その停止態様によって特別図柄判定の結果が報知される。例えば、特別図柄の変動中に装飾図柄51を用いたリーチ演出(2つの同種の装飾図柄が停止して1つの装飾図柄が変動した状態)が行われ、リーチ演出の結果、3つの装飾図柄が同種の図柄で揃って停止した場合は、大当たりとなる。
特別図柄の変動中に遊技球が第1始動口11に入賞すると、第1特別図柄判定の権利が保留される。すると、当該権利の保留を示す保留画像52が表示される。具体的には、第1特別図柄判定の権利は最大で4つ保留されることが可能であり、第1特別図柄判定の権利を示す保留画像52は最大で4つ表示され得る。変動中の特別図柄が停止すると、保留された権利は、始動口に入賞した順に1つずつ消化され(図7では右から順に消化される)、当該保留に対応する特別図柄の変動が開始される。なお、図7では、説明のために、消化される順番を示す数字が保留画像内に表示されているが、実際には保留画像内の数字は表示されない。また、図示は省略するが、第2始動口12への入賞に係る第2特別図柄判定の権利が保留された場合、その権利に対応する保留画像も液晶表示装置5に表示される。なお、保留画像52および変動中保留画像53はLED等により表示されてもよい。
図7に示すように、保留画像52は、その保留画像に対応する特別図柄の変動が開始された後も、変動中保留画像53(図7では、数字「0」が書かれた画像)として変動中表示領域55に表示される。すなわち、変動中保留画像53は、保留画像52と同様の画像であり、現在の特別図柄の変動に対応する画像である。なお、変動中保留画像53と、保留画像52とは異なる態様(形状、色、模様等が異なる)であってもよい。変動中保留画像53は、特別図柄の変動開始から変動終了まで表示されてもよいし、特別図柄の変動開始から所定のタイミング(変動開始から所定時間が経過したタイミングや所定のリーチ演出が開始されるタイミング等)となるまで表示されてもよい。
保留画像52および変動中保留画像53は、その表示態様が変化し得る。図8は、保留画像52および変動中保留画像53の表示態様の一例を示す図である。図8に示すように、保留画像(52,53)は、大当たり遊技が行われる可能性(大当たり期待度(信頼度)ともいう)に応じて、青色、緑色、赤色、金色、虹色の何れかに変化することがある。保留画像は、通常、大当たり期待度を示唆しない白色で表示される。詳細は後述するが、保留画像52は、遊技球が始動口に入賞したことに応じて行われる事前判定の結果に基づいて、変化する。保留画像52が変化する際には、保留画像が変化することを示す音声が出力される。同様に変動中保留画像53も変化することがある。
例えば、保留画像(52,53)が青色に変化した場合は、その保留画像に係る特別図柄の変動において大当たりとなる可能性(大当たり期待度)が2%以上であることを示す。また、保留画像が緑色に変化した場合は、その保留画像に係る特別図柄の変動において大当たりとなる可能性が8%以上であることを示し、保留画像が赤色に変化した場合は、大当たりの可能性が30%以上であることを示し、保留画像が金色に変化した場合は、大当たりの可能性が40%以上であることを示す。また、保留画像が虹色に変化した場合は、大当たりの可能性が100%(あるいは99%以上などの極めて高い値)であることを示す。
なお、保留画像52が変化するタイミングは、例えば、その保留画像に係る遊技球の始動口への入賞時であってもよいし、入賞後の所定のタイミングであってもよい。例えば、特別図柄の変動中に遊技球が始動口に入賞して保留画像52が通常色で表示された後、変動中の特別図柄が停止して次の特別図柄の変動開始時にその保留画像52が変化してもよい。例えば、次の特別図柄の変動開始に応じて各保留画像52が右方向に移動する際に、保留画像52の表示態様が変化してもよい。また、変化した保留画像52は、その後の所定のタイミング(例えば、変動開始から所定時間経過後や、その変動が終了してさらにその次の変動が開始された時)でさらに変化してもよい。また、変動中保留画像53は、特別図柄の変動開始時に変化してもよく、変動開始後の所定のタイミング(例えば、後述する疑似変動演出が行われる際やリーチ演出が行われる前の所定期間、後述するSPSPリーチ演出又はSPリーチ演出の発展時等)で変化してもよい。
図9は、本実施形態の遊技機1において用いられる装飾図柄の種類を示す図である。図9に示すように、装飾図柄は、青図柄、緑図柄、赤図柄、および金図柄に分類される。これらは装飾図柄の色を示している。青図柄には「2、4、6、8」の数字が書かれた青色の図柄があり、緑図柄には「1、5、9」の数字が書かれた緑色の図柄があり、赤図柄には「3、7」の数字が書かれた赤色の図柄がある。また、金図柄には「金」の文字が書かれた金色の図柄がある。
本実施形態では、遊技球が第1始動口11に入賞すると、後述する各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等)が取得され、当該取得された乱数に基づいて大当たりか否か、大当たりの種類(大当たり図柄)、特別図柄の変動パターン等が判定され、当該判定結果に基づいて特別図柄の変動が行われる。特別図柄の変動中に、新たに遊技球が第1始動口11に入賞して各種乱数が取得されると、入賞時に大当たりか否か等の事前判定が行われ、事前判定の結果に基づいて各種先読み演出が行われる。保留画像52が変化する演出も先読み演出の一種である。本実施形態では、保留画像52が変化する演出の他に、装飾図柄を用いた先読み演出が行われる。
図10〜図12を参照して、装飾図柄を用いた先読み演出について説明する。図10は、特別図柄の変動中に遊技球が第1始動口11に入賞したことによって特別図柄判定の権利が保留され、当該権利に対して行われた事前判定の結果に基づいて装飾図柄を用いた先読み演出が行われる場合の先読み演出の一例を示す図である。図11は、図10に続いて行われる演出の一例を示す図である。図12は、図11に続いて行われる演出の一例を示す図である。
図10(A)に示すように、液晶表示装置5には、装飾図柄51と、3つの保留画像52とが表示されており、装飾図柄(特別図柄)が変動中である。なお、図10〜図12では、保留画像52の中に数字が記載されているが、この数字は、図10(A)の時点を基準として特別図柄の変動が開始されるまでの順番を意味するものとする。すなわち、「1」と書かれた保留画像52は、図10(A)の時点を基準として1番目に(次に)消化される特別図柄判定の権利を示し、「2」と書かれた保留画像52は、図10(A)の時点を基準として2番目に消化される特別図柄判定の権利を示し、「3」と書かれた保留画像52は、図10(A)の時点を基準として3番目に消化される特別図柄判定の権利を示す。
図10(B)に示すように、特別図柄の変動中に第1始動口11に遊技球が入賞したことに応じて、4つ目の保留画像52が、追加表示される。この4つ目の保留に対する事前判定の結果に基づいて、装飾図柄を用いた先読み演出を実行すると判定される。以下では、図10(B)の時点で追加された4つ目の保留を「先読み対象」と呼ぶ。ここでは、4つ目の保留に対する事前判定の結果が大当たりであり、それ以外の1つ目〜3つ目の保留および図10(B)の時点で変動中の特別図柄に係る特別図柄判定の結果がハズレであると仮定する。図10(B)の後、図10(C)に示すように、特別図柄の変動が終了して通常のハズレを示す態様(例えば、左から「145」)で装飾図柄51が停止表示される。
その後、図10(D)に示すように、1つ目の保留が消化され(「1」と書かれた保留画像52に係る特別図柄判定が行われ)、当該1つ目の保留に係る特別図柄の変動が開始する。この1つ目の保留に係る変動においては特別図柄判定の結果がハズレであり、例えば、左領域、右領域の順に停止され、最後に中領域に装飾図柄が停止される(図10(E))。そして、ハズレの態様(例えば、左から順に「248」)で3つの装飾図柄51が停止される(図10(F))。ここで、図10(F)に示すように、3つの装飾図柄51は、全て青図柄で停止されるとともに、通常とは異なる特定の態様で表示される。例えば、図10(F)に示すように、各装飾図柄に青色のエフェクトが加えられる。例えば、各装飾図柄に重畳して又は各装飾図柄の周囲あるいは背面に青色の画像が付加される。3つの装飾図柄51が特定の態様で停止する際には、当該特定の態様で停止することを示す所定の音声が出力される。また、この所定の音声の出力とともにLED等を発光させることで光による演出が行われてもよい。この青図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止する演出は、先読み演出であり、その後の特別図柄の変動において大当たりになる可能性を示唆している。
なお、3つの装飾図柄51が停止する際には、3つの装飾図柄51は、完全には停止しておらず例えば上下方向に微変動した状態になった後に、完全に停止する。この3つの装飾図柄51が完全には停止せずに微変動した状態を「仮停止」といい、完全に停止した状態を「確定停止」という。例えば、図10(E)に示すように、2つの装飾図柄が左右に停止した状態で3つ目の装飾図柄が上から下方にゆっくりと移動して中領域に停止し、3つの装飾図柄51が仮停止する(図10(F))。この時点では、特別図柄表示器においては特別図柄は変動中である。そして、図10(F)に示す仮停止の後、特別図柄表示器において特別図柄が停止したことに応じて、仮停止した3つの装飾図柄51は確定停止する。なお、図示は省略するが、本実施形態では、3つの装飾図柄51の確定停止時には図10(F)に示すようなエフェクトは加えられないものとする。また、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止する際にも、特定の態様ではなく通常のハズレの態様で停止する際にも、大当たりの態様で停止する際にも、3つの装飾図柄51は仮停止した後に確定停止する。なお、他の実施形態では、3つの装飾図柄51の確定停止時にも図10(F)に示すようなエフェクトが加えられるとともに、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止したことを示す所定の音声が出力されてもよい。
図10(F)の後、図11(A)に示すように、2つ目の保留(「2」と書かれた保留画像52)に係る特別図柄の変動が開始し、3つの装飾図柄51が順に停止する(図11(B))。この2つ目の保留に係る変動において、3つの装飾図柄51は、ハズレを示す態様(例えば、左から順に「195」)であって特定の態様で停止する。具体的には、図11(C)に示すように、3つの装飾図柄51は、全て緑図柄で停止されるとともに、各装飾図柄には例えば緑色のエフェクトが加えられる。この図11(C)に示す状態は、3つの装飾図柄51が仮停止した状態である。この緑図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することは、青図柄と同様に、先読み演出を意味する。緑図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止する際にも、所定の音声が出力される。そして、図11(C)に示す仮停止の状態の後、特別図柄の変動終了に応じて、3つの装飾図柄51が確定停止する。この場合も、上述のように3つの装飾図柄51の確定停止時には、エフェクトは加えられない。
さらにその後、図11(D)に示すように、3つ目の保留(「3」と書かれた保留画像52)に係る特別図柄の変動が開始し、3つの装飾図柄51が順に停止する(図11(E))。この3つ目の保留に係る変動において、3つの装飾図柄51は、ハズレを示す態様(例えば、左から順に「733」)であって特定の態様で停止する。具体的には、図11(F)に示すように、3つの装飾図柄51は、全て赤図柄で停止されるとともに、各装飾図柄には例えば赤色のエフェクトが加えられる。この図11(F)に示す状態は、3つの装飾図柄51が仮停止した状態である。この赤図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することは、青図柄と同様に、先読み演出を意味する。赤図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止する際にも、所定の音声が出力される。そして、図11(F)に示す仮停止の状態の後、特別図柄の変動終了に応じて、3つの装飾図柄51が確定停止する。この場合も、上述のように3つの装飾図柄51の確定停止時には、エフェクトは加えられない。
図11(F)に続いて、図12(A)に示すように、4つ目の保留(先読み対象)に係る特別図柄の変動が開始する。そして、図12(B)に示すように、左右に同種の装飾図柄(例えば、「2」図柄)が停止してリーチが成立し、所定のリーチ演出が行われる(図12(C))。そして、所定のリーチ演出の結果、中領域に「2」図柄が停止して大当たりが報知される(図12(D))。なお、特別図柄判定の結果がハズレの場合には、リーチ演出の結果、中領域に「2」図柄とは異なる「3」図柄が停止し、ハズレが報知される(図12(E))。
なお、金図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止する場合もある。図13は、金図柄を含む特定の態様で装飾図柄が停止する様子を示す図である。図13に示すように、3つの領域のうちの少なくとも1の領域に金図柄が停止し、他の領域においては異なる図柄が停止する場合がある。この図13に示す状態は、3つの装飾図柄51が仮停止した状態である。この金図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することは、青図柄と同様に、先読み演出を意味する。例えば、右領域に金図柄が停止した場合には、各装飾図柄(金図柄のみでもよい)に金色のエフェクトが加えられるとともに、所定の音声が出力される。図13に示す仮停止状態の後、特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄51は確定停止する。この確定停止時には、各装飾図柄には金色のエフェクトは加えられない。
ここで、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止する際に出力される音声は、停止する図柄の色によって異なる。図14は、各色の図柄が特定の態様で停止する際に出力される音声の種類を示す図である。図14に示すように、3つの青図柄が特定の態様で停止する際には、3つの青図柄が特定の態様で停止することを示す音声1が出力される。また、3つの緑図柄が特定の態様で停止する際には、音声1とは異なる音声2が出力される。また、3つの赤図柄が特定の態様で停止する際には、音声1及び2とは異なる音声3が出力される。また、金図柄を含む3つの図柄が特定の態様で停止する際には、音声1〜3とは異なる音声4が出力される。なお、音声2は音声1よりも演出効果の高い音であり(遊技者にとって派手に聞こえるような音であり)、例えば、音量が大きかったり、音程が高かったりする。また、音声3は音声2よりも演出効果の高い音であり(遊技者にとって派手に聞こえるような音であり)、例えば、音量が大きかったり、音程が高かったりする。青図柄、緑図柄、赤図柄が順に特定の態様で停止する場合には、音声1、音声2、音声3が順に出力され、徐々に遊技者にとって派手な音が出力され、演出効果を徐々に高めることができる。
上述のように、3つの青図柄が特定の態様で停止すること、3つの緑図柄が特定の態様で停止すること、3つの赤図柄が特定の態様で停止すること、及び、金図柄を含む3つの図柄が特定の態様で停止することは、先読み演出を意味し、その後に大当たりとなる可能性を示唆している。なお、装飾図柄を用いた先読み演出として、3つの同色の図柄が特定の態様で停止する演出に限らず、3つの装飾図柄が通常のハズレの態様とは異なる特定のハズレの態様で停止する演出が行われてもよい。例えば、3つの装飾図柄のうち少なくとも1つが青図柄であり、当該青図柄を含む特定の態様(例えば青色のエフェクトが加わった態様)で3つの装飾図柄が停止してもよい。また、3つの装飾図柄のうち少なくとも1つが緑図柄であり、当該緑図柄を含む特定の態様(例えば緑色のエフェクトが加わった態様)で3つの装飾図柄が停止してもよい。また、3つの装飾図柄のうち少なくとも1つが赤図柄であり、当該赤図柄を含む特定の態様(例えば赤色のエフェクトが加わった態様)で3つの装飾図柄が停止してもよい。
以下では、青図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することを「青図柄チャンス目」といい、そのような演出を「青図柄チャンス目演出」という。同様に、緑図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することを「緑図柄チャンス目」(緑図柄チャンス目演出)といい、赤図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することを「赤図柄チャンス目」(赤図柄チャンス目演出)という。また、金図柄を含む特定の態様で3つの装飾図柄51が停止することを「金図柄チャンス目」(金図柄チャンス目演出)という。また、このような先読み演出として3つの装飾図柄51を特定の態様で停止させることを総称して「チャンス目」(チャンス目演出)という。
チャンス目演出は、その後の特別図柄の変動(先読み対象の変動)において大当たりとなる可能性を示唆する。本実施形態では、チャンス目演出において停止される図柄の種類(青図柄、緑図柄、赤図柄、金図柄)によって、その後に大当たりとなる可能性(期待度)がそれぞれ異なる。
図15は、チャンス目演出で停止される図柄の色による期待度の違いを示す図である。
図15に示すように、青図柄チャンス目演出が行われた場合、それ以降の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性(期待度)は、例えば、2%である。また、緑図柄チャンス目演出が行われた場合、それ以降の特別図柄の変動における大当たり期待度は、例えば、10%である。また、赤図柄チャンス目演出が行われた場合、それ以降の特別図柄の変動における大当たり期待度は、例えば、35%である。また、金図柄チャンス目演出が行われた場合、それ以降の特別図柄の変動における大当たり期待度は、例えば、45%である。
なお、上述したチャンス目演出が行われない場合でも、ハズレが報知される際に、3つの装飾図柄51が全て青図柄、緑図柄、あるいは赤図柄で停止する場合があってもよい。例えば、ハズレが報知される際に、左から順に「248」の3つの青図柄が停止することがあってもよい。この場合、3つの装飾図柄は仮停止時および確定停止時に通常の態様で表示される(通常のハズレ演出が行われる)。すなわち、各装飾図柄にはエフェクトは加えられず、また所定の音声も出力されない。3つの装飾図柄が停止する際に、各装飾図柄にエフェクトが加えられたり、音声が出力されたりすることによって、通常のハズレ演出と、上記チャンス目演出とが区別される。なお、通常のハズレ演出では同色の図柄が停止することはなく、必ず2つ以上の色の図柄が停止するようにしてもよい。この場合、3つの装飾図柄51が全て青図柄、緑図柄、あるいは赤図柄で停止するのは、上記チャンス目演出のときだけとなる。すなわち、この場合、同じ色の図柄がハズレの態様で停止する場合には、必ずエフェクトが加えられる。
このように、チャンス目演出では、チャンス目演出で用いられる装飾図柄の色によってその後に大当たりとなる期待度が異なり、青、緑、赤、金の順に期待度が高くなる。また、図8を参照して説明したように、保留画像52の色には、青、緑、赤、金等があり、この順に期待度が高い。すなわち、チャンス目演出で用いられる装飾図柄の色と保留画像52の色とは、少なくとも一部が一致している。また、チャンス目演出においても、保留画像52においても、青、緑、赤、金の順に期待度が高く、色と期待度の関係(期待度の順)も一致している。このような保留画像52を用いた先読み演出と、装飾図柄を用いた先読み演出とで、色と大当たり期待度との関係性を一致させることにより、全く異なる2種類の演出に関連性を持たせることができ、遊技者にとってわかり易い演出にすることができる。
また、上記チャンス目演出と、保留画像52が変化する演出とが同時に行われることがある。チャンス目演出において停止する図柄の色と保留画像52の色とは期待度を示しており、チャンス目演出において赤図柄が停止する場合には、保留画像52も赤になり易い。すなわち、チャンス目演出における図柄の色は青、緑、赤の順に期待度が高く、保留画像52の色も青、緑、赤の順に期待度が高い。このため、大当たりとなる可能性が比較的高い演出が行われる場合には、保留画像52は比較的期待度の高い色に変化し易く、チャンス目演出においても比較的期待度の高い色の図柄が停止し易い。例えば、大当たりとなる特別図柄判定の権利が保留された場合には、その権利が消化される前のチャンス目演出では青図柄よりも赤図柄が停止し易く、その権利に対応する保留画像52も青よりも赤に変化し易い。したがって、結果として、チャンス目演出において赤図柄が停止した場合には、保留画像52は青よりも赤に変化しやすい。同様に、保留画像52が赤に変化した場合には、チャンス目演出において青図柄よりも赤図柄が停止しやすい。保留画像52が変化する演出とチャンス目演出とはどちらが先に行われてもよいし、同じタイミングで行われてもよい。なお、事前判定の結果に基づくチャンス目演出、および保留画像52を変化させる演出の制御の詳細については後述する。
次に、各図柄を用いたチャンス目演出とその後の演出の一例について説明する。図16は、青図柄チャンス目演出およびその後の演出の一例を示す図である。図17は、赤図柄チャンス目演出およびその後の演出の一例を示す図である。図18は、金図柄チャンス目演出およびその後の演出の一例を示す図である。
図16に示すように、先読み対象の1つ前の特別図柄の変動において、青図柄チャンス目演出が行われる(図16(A))。図16(A)では3つの装飾図柄51は仮停止した状態であり、その後、特別図柄の変動停止に応じて3つの装飾図柄51は確定停止する。次に、先読み対象に係る特別図柄の変動が開始される(図16(B))。この特別図柄の変動開始時には、特別図柄判定として、大当たりか否か、大当たりの種類(大当たり図柄)、変動パターン等の判定が行われる。当該特別図柄判定の結果に基づいて、装飾図柄51を変動させる変動演出が行われる。変動演出においては、リーチが成立する場合(図16(C))と、リーチが成立せずにハズレが報知される場合(図16(D))とがある。リーチが成立しなかった場合は、図16(D)に示すように、異なる3つの装飾図柄51が仮停止した後に確定停止され、ハズレが報知される。一方、図16(C)のように、リーチが成立する場合は、例えば「2」図柄が左右に停止して、中領域において装飾図柄が変動するリーチ演出が行われる。
ここで、リーチ演出には、大当たり期待度の異なる複数のリーチ演出がある。具体的には、本実施形態では、ノーマルリーチ演出と、SPリーチ演出と、SPSPリーチ演出とがある。ノーマルリーチ演出は、通常のハズレ演出(リーチにならずに3つの異なる装飾図柄が停止してハズレが報知される演出)よりは大当たり期待度が高いものの大きな期待を抱けない演出であり、例えば、大当たり期待度が1%未満程度である。SPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出よりも期待度の高いリーチ演出であり、例えば、大当たり期待度が数%程度である。SPSPリーチ演出は、SPリーチ演出よりも期待度の高いリーチ演出であり、例えば、大当たり期待度が35%以上程度である。なお、後述するように、リーチ演出が行われる際のリーチ図柄によって大当たり期待度は異なる。また、実行されるリーチ演出の種類は、特別図柄の変動パターン(変動時間)によって定められる。
特別図柄の変動開始時には、大当たりか否かが判定され、大当たりと判定された場合には、大当たり用の変動パターンテーブルと変動パターン乱数とに基づいて、特別図柄の変動パターンが決定される。一方、ハズレと判定された場合には、リーチの有無が判定され、リーチ有りと判定された場合にはリーチ用の変動パターンテーブルと変動パターン乱数とに基づいて、変動パターンが決定される。変動パターンの一例については後述する。
図16に戻り、青図柄チャンス目演出の後には、期待度の比較的低いノーマルリーチ演出が行われやすい。そして、図16(C)のリーチ演出の結果、「2」図柄が中領域に停止して大当たりが報知される場合と(図16(E))、「2」図柄が中領域に停止せずにハズレが報知される場合と(図16(F))がある。ノーマルリーチ演出が行われた場合には、大抵の場合は図16(F)のようにハズレが報知される。なお、青図柄チャンス目演出の後においても、先読み対象の変動において、ノーマルリーチ演出よりも期待度の高いSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われることはある。
また、図17に示すように、先読み対象の1つ前の特別図柄の変動において、赤図柄チャンス目演出が行われる(図17(A))。図17(A)では3つの装飾図柄51は仮停止した状態であり、その後、特別図柄の変動停止に応じて3つの装飾図柄51は確定停止する。次に、先読み対象に係る特別図柄の変動が開始され(図17(B))、その後、リーチが成立する(図17(C))。赤図柄チャンス目演出が行われた場合には、青図柄チャンス目演出が行われた場合とは異なり、先読み対象の変動において必ずリーチが成立する。なお、赤図柄チャンス目演出が行われた場合でも、先読み対象の変動においてリーチが成立せずにそのままハズレが報知されることがあってもよい。
図17(C)のように、例えば「2」図柄が左右に停止して、中領域に装飾図柄が変動するリーチ演出が行われる。このとき、上記ノーマルリーチ演出よりも期待度の高いリーチ演出(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出)が、青図柄チャンス目演出が行われる場合と比較して、行われやすい。例えば、SPリーチ演出が行われる。そして、図17(C)のリーチ演出の結果、「2」図柄が中領域に停止して大当たりが報知される場合と(図17(D))、「2」図柄が中領域に停止せずにハズレが報知される場合と(図17(E))がある。SPリーチ演出が行われた場合には、ノーマルリーチ演出が行われる場合よりも高い確率で、図17(D)のように大当たりが報知される。
また、図18に示すように、先読み対象の1つ前の特別図柄の変動において、金図柄チャンス目演出が行われる(図18(A))。図18(A)では3つの装飾図柄51は仮停止した状態であり、その後、特別図柄の変動停止に応じて3つの装飾図柄51は確定停止する。次に、先読み対象に係る特別図柄の変動が開始され(図18(B))、その後、リーチが成立する(図18(C))。金図柄チャンス目演出が行われた場合には、先読み対象の変動において必ずリーチが成立する。
図18(C)のように、例えば「2」図柄が左右に停止して、中領域に装飾図柄が変動するリーチ演出が行われる。このとき、期待度が最も高いSPSPリーチ演出が行われやすい。そして、図18(C)のリーチ演出の結果、「2」図柄が中領域に停止して大当たりが報知される場合と(図18(D))、「2」図柄が停止せずにハズレが報知される場合と(図18(E))がある。SPSPリーチ演出が行われた場合には、SPリーチ演出が行われる場合よりも高い確率で、大当たりが報知される。
なお、図16(C)、図17(C)、図18(C)において、リーチ演出が行われた場合において、リーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される際に、演出役物71が作動する場合がある。
図19は、リーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される際に演出役物が作動する場合と作動しない場合の演出の一例を示す図である。
図19(A)に示すようにリーチ演出が行われた場合、当該リーチ演出の終盤において、例えば、演出ボタン26を遊技者に押下させるためのボタン表示画像56と、ボタン押下の有効期間を示す有効期間表示画像57とが表示される(図19(B))。このボタン表示画像56が表示されている間に演出ボタン26が押下されると、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合には、当該ボタンの押下に応じて、演出役物71が作動する(図19(C))。演出役物71は、作動していない間は例えば遊技盤2と液晶表示装置5との間の遊技者が視認できない位置に収納されている。演出役物71が作動すると、図19(C)に示すように液晶表示装置5の画面の前面に演出役物71が出現する。この演出役物71の作動によって、大当たりが報知される。演出役物71が作動する際には、演出役物71の作動を示す所定の音声が出力される。そして、演出役物71は、収納位置に戻り、図19(D)に示すように、大当たりの態様で3つの装飾図柄51が確定停止される。なお、特別図柄判定の結果が大当たりの場合には、演出ボタン26が押下されなくても、ボタン押下の有効期間が経過すると、演出役物71は作動する。一方、特別図柄判定の結果がハズレの場合には、演出ボタン26が押下されても、演出役物71は作動せず、3つの装飾図柄51がハズレの態様で仮停止し(図19(E))、その後、特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄51は確定停止する(図19(F))。
図19に示すように、大当たりか否かが報知される際に、演出役物71が動作する場合があり、演出役物71が作動した場合は大当たり確定となる。すなわち、大当たりか否かが報知される際に演出役物71が作動した場合(図19(C))、その後は100%の確率で大当たりが報知される(図19(D))。なお、大当たりか否かが報知される際に限らず、リーチ演出が行われる際やリーチ演出の中盤において、演出役物71を作動させてもよい。この場合、演出役物71の作動は大当たりの確定を示すものではなく、大当たりとなる可能性を示す。すなわち、リーチ演出が行われる際やリーチ演出の中盤において演出役物71が作動した場合でも、その後に大当たりが報知される場合と、ハズレが報知される場合とがある。リーチ演出が行われる際やリーチ演出の中盤において演出役物71の作動した場合は作動しない場合よりも、大当たり期待度は高い。
以上のように、本実施形態では、事前判定の結果に基づいて、装飾図柄を用いたチャンス目演出が行われる。チャンス目演出は、次変動以降の大当たりの可能性を示唆している。次変動以降で大当たりとなる可能性は、青図柄チャンス目演出、緑図柄チャンス目演出、赤図柄チャンス目演出、金図柄チャンス目演出の順に高くなる。本実施形態では、図10〜図12で示したように、チャンス目演出は段階的に期待度が高くなる方向に変化し、低くなる方向に変化することはない。すなわち、先読み対象の変動よりも少なくとも2回前の変動において青図柄チャンス目演出が行われた場合は、その後の変動(先読み対象の変動よりも前の変動)において、青図柄チャンス目演出以上の演出(青図柄、緑図柄、赤図柄、金図柄チャンス目のうちの何れか)が行われる。先読み対象の変動よりも少なくとも2回前の変動において緑図柄チャンス目演出が行われた場合は、その後の変動(先読み対象の変動よりも前の変動)において、青図柄チャンス目演出は行われず、緑図柄チャンス目演出以上の演出(緑図柄、赤図柄、金図柄チャンス目のうちの何れか)が行われる。また、先読み対象の変動よりも少なくとも2回前の変動において赤図柄チャンス目演出が行われた場合は、その後の変動において、青図柄および緑図柄チャンス目演出は行われず、赤図柄チャンス目演出以上の演出(赤図柄、又は金図柄チャンス目)が行われる。また、先読み対象の変動よりも少なくとも2回前の変動において金図柄チャンス目演出が行われた場合は、その後の変動において、青図柄、緑図柄、および赤図柄チャンス目演出は行われず、金図柄チャンス目演出が行われる。
なお、連続する複数の特別図柄の変動においてどのようなシナリオでチャンス目演出を行うかは、遊技球の始動口への入賞時に決定される。チャンス目演出のシナリオについては後述する。
また、図16〜図18で示したように、例えば、赤図柄チャンス目演出が行われた場合は、青図柄チャンス目演出が行われた場合よりも、先読み対象の変動において、期待度の高いリーチ演出が行われやすく、演出役物71も作動しやすい。また、金図柄チャンス目演出が行われた場合は、赤図柄チャンス目演出が行われた場合よりも、先読み対象の変動において、期待度の高いリーチ演出が行われやすく、演出役物71も作動しやすい。
このように、本実施形態では、装飾図柄が色別に分類され、分類された色の図柄を用いてチャンス目演出が行われる。チャンス目演出において用いられる図柄の種類によって、その後の変動において大当たりとなる可能性が異なり、期待度の高い演出が行われる可能性が異なる。したがって、チャンス目演出が行われた場合には、その後の変動における大当たりに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技者に、どの色の図柄でチャンス目演出が行われるかについて高い関心を抱かせることができる。
なお、例えば青図柄チャンス目演出が行われた場合や緑図柄チャンス目演出が行われた場合には、その後の変動においてリーチ演出が行われずに通常のハズレ演出が行われる場合があってもよいが、赤図柄チャンス目演出が行われた場合には、その後の変動においてノーマルリーチ演出以上の演出が必ず行われてもよい。ここで、ノーマルリーチ演出以上の演出は、大当たり期待度がノーマルリーチ演出以上である演出であり、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出等であってもよい。また、ノーマルリーチ演出以上の演出は2回以上の疑似変動演出であってもよい。すなわち、青図柄(又は緑図柄)チャンス目演出が行われた場合には、その後の変動において、ノーマルリーチ演出以上の演出が行われることが確定でない一方で、赤図柄チャンス目演出が行われた場合には、ノーマルリーチ演出以上の演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出等)が行われることが確定であってもよい。
(変動パターンの一例)
次に、各リーチ演出に対応する特別図柄の変動パターンの一例について説明する。図20は、特別図柄の変動パターンと変動パターンに応じたリーチ演出の種類の一例を示す図である。図20(A)は、特別図柄判定において大当たりと判定された場合に選択可能な変動パターンの一例を示し、図20(B)は、特別図柄判定においてハズレであってリーチ有りと判定された場合に選択可能な変動パターンの一例を示す。
図20(A)に示すように、大当たりと判定された場合、ノーマルリーチ演出に対応する変動パターンOHP1は1%の確率で選択され、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2は15%の確率で選択され、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3は84%の確率で選択される。変動パターンOHP1が選択された場合には、ノーマルリーチ演出が行われ、最終的に大当たりが報知される。変動パターンOHP2が選択された場合には、SPリーチ演出が行われ、最終的に大当たりが報知される。また、変動パターンOHP3が選択された場合には、SPSPリーチ演出が行われ、最終的に大当たりが報知される。なお、変動パターンOHP2が選択された場合には、ノーマルリーチ演出が行われた後にSPリーチ演出に発展し、SPリーチ演出の結果として大当たりが報知されてもよい。同様に、変動パターンOHP3が選択された場合には、ノーマルリーチ演出が行われた後にSPSPリーチ演出に発展し、SPSPリーチ演出の結果として大当たりが報知されてもよい。また、変動パターンOHP3が選択された場合には、ノーマルリーチ演出が行われた後にSPリーチ演出が行われ、さらにSPSPリーチ演出が行われてもよい。また、変動パターンOHP2が選択された場合には、SPリーチ演出が行われる前に、後述する疑似変動演出が第1回数行われてもよい。また、変動パターンOHP3が選択された場合には、SPSPリーチ演出が行われる前に、後述する疑似変動演出が第1回数よりも多い第2回数行われてもよい。逆に、SPSPリーチ演出が行われる場合よりも、SPリーチ演出が行われる方が、疑似変動演出の回数が多くてもよい。すなわち、変動パターンOHP2が選択された場合には、N回の疑似変動演出が行われた後にSPリーチ演出が行われ、変動パターンOHP3が選択された場合には、M回(M<N)の疑似変動演出が行われた後にSPSPリーチ演出が行われてもよい。
また、疑似変動演出が行われた後に、ノーマルリーチ演出が行われ、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われずに、ノーマルリーチ演出の結果として大当たりか、ハズレかが報知されるパターンがあってもよい。疑似変動演出が行われた場合には、ノーマルリーチ演出まで行われる場合よりも、SPリーチ演出以上(SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出)に発展する確率の方が高くてもよい。すなわち、疑似変動演出が行われた場合は、ノーマルリーチ演出で当落の結果が報知される確率よりも、SPリーチ演出以上に発展する確率の方が高くてもよい。
一方、図20(B)に示すように、ハズレかつリーチ有りと判定された場合、ノーマルリーチ演出に対応する変動パターンRHP1は50%の確率で選択され、SPリーチ演出に対応する変動パターンRHP2は35%の確率で選択され、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンRHP3は15%の確率で選択される。図20(B)に示す各変動パターンが選択された場合も、大当たりか否かが報知されるまでは図20(A)を参照して上述した演出と同様の演出が行われる。しかしながら、図20(B)に示すハズレ判定時の変動パターンが選択された場合には、図20(A)に示す大当たり判定時の変動パターンとは異なり、最終的にハズレが報知される。具体的には、変動パターンRHP1が選択された場合には、変動パターンOHP1と同様のノーマルリーチ演出が行われるが、最終的にハズレが報知される。また、変動パターンRHP2が選択された場合には、変動パターンOHP2と同様のSPリーチ演出が行われるが、最終的にハズレが報知される。また、変動パターンRHP3が選択された場合には、変動パターンOHP3と同様のSPSPリーチ演出が行われるが、最終的にハズレが報知される。
なお、図20では、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンをそれぞれ1つだけ例示したが、各リーチ演出に対応する変動パターンがそれぞれ複数あってもよい。この場合、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出にはそれぞれ複数種類の演出があってもよく、種類毎に期待度が異なっていてもよい。例えば、SPSPリーチ演出として、中期待度SPSPリーチ演出と、中期待度SPSPリーチ演出よりも期待度の高い高期待度SPSPリーチ演出とがあってもよい。
(リーチ図柄、大当たり確定停止図柄の選択)
ここで、リーチ演出においてリーチ成立時に停止する2つの装飾図柄、および、大当たり報知時に停止する3つの装飾図柄について説明する。以下では、リーチ成立時に停止する2つの装飾図柄を「リーチ図柄」といい、確定停止される3つの装飾図柄を「確定停止図柄」と呼ぶ。図16で示したように、先読み対象の変動の1変動前において青図柄チャンス目演出が行われた場合、先読み対象の変動において、青図柄(図では「2」図柄)でリーチが成立し、青図柄で大当たりが報知されることがある。また、図17で示したように、先読み対象の変動の1変動前において赤図柄チャンス目演出が行われた場合も、先読み対象の変動において、青図柄(図では「2」図柄)でリーチが成立し、青図柄で大当たりが報知されることがある。一方、緑図柄(「1」、「5」、「9」図柄)でリーチが成立して緑図柄で大当たりが報知される場合もあれば、赤図柄(「3」、「7」図柄)でリーチが成立して赤図柄で大当たりが報知される場合もある。また、金図柄でリーチが成立して金図柄で大当たりが報知される場合もある。何れの図柄でリーチが成立するか、何れの図柄で大当たりを報知するかは、大当たりか否か、変動パターン等に基づいて決定される。
以下では、リーチ演出が行われる場合のリーチ図柄および確定停止図柄の選択について説明する。まず、図20に示すSPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3が選択された場合の確定停止図柄およびリーチ図柄について説明する。
図21は、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3が選択された場合の確定停止図柄およびリーチ図柄の選択割合の一例を示す図である。
図21に示すように、特別図柄判定において通常大当たりと判定された場合には、大当たり報知時に確定停止される図柄として、青図柄(「2」、「4」、「6」、「8」図柄)が選択される割合は、例えば60%である。また、通常大当たりと判定された場合には、大当たり報知時に確定停止される図柄として、緑図柄(「1」、「5」、「9」図柄)が選択される割合は、例えば40%である。また、通常大当たりと判定された場合には、大当たり報知時に確定停止される図柄として、赤図柄(「3」、「7」図柄)が選択される割合は、例えば0%である。すなわち、通常大当たりと判定された場合には、大当たり報知時に確定停止される図柄として、赤図柄が選択されることはない。同様に、通常大当たりと判定された場合には、大当たり報知時に確定停止される図柄として、金図柄は選択されない。
また、通常大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として青図柄が選択された場合には、SPSPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば100%の割合で選択される。すなわち、大当たり報知時に青図柄が確定停止する場合には、青図柄でリーチが成立し、青図柄でSPSPリーチ演出が行われる。また、通常大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として緑図柄が選択された場合には、SPSPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば10%の割合で選択され、緑図柄が例えば90%の割合で選択される。ここで、青図柄でリーチが成立した場合でも、後述する再抽選演出が行われて、3つの装飾図柄51が青図柄とは異なる図柄で確定停止する場合がある。このため、確定停止図柄として緑図柄が選択された場合でも、リーチ図柄としては青図柄が選択されることがある。
一方、特別図柄判定において特典大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として、青図柄が選択される割合は例えば30%であり、緑図柄が選択される割合は例えば35%であり、赤図柄が選択される割合は例えば20%であり、金図柄が選択される割合は、例えば15%である。
また、特典大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として青図柄が選択された場合には、SPSPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば100%の割合で選択される。また、特典大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として緑図柄が選択された場合には、SPSPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば10%の割合で選択され、緑図柄が例えば90%の割合で選択される。
また、特典大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として赤図柄が選択された場合には、SPSPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば20%の割合で選択され、緑図柄が例えば20%の割合で選択され、赤図柄が例えば60%の割合で選択される。確定停止図柄として赤図柄が選択された場合において、リーチ図柄として青図柄、緑図柄、赤図柄の何れかが選択された場合には、選択されたリーチ図柄でSPSPリーチ演出が行われる。そして、リーチ演出の結果としてリーチ図柄で用いられた装飾図柄が大当たりの態様で仮停止し、後述する再抽選演出を経由して、最終的に赤図柄が確定停止される。
また、特典大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として金図柄が選択された場合には、リーチ図柄として、青図柄が例えば14%の割合で選択され、緑図柄が例えば16%の割合で選択され、赤図柄が例えば0%の割合で選択され、金図柄が例えば70%の割合で選択される。確定停止図柄として金図柄が選択された場合において、リーチ図柄として青図柄、および緑図柄の何れかが選択された場合には、選択されたリーチ図柄でSPSPリーチ演出が行われる。そして、リーチ演出の結果としてリーチ図柄で用いられた装飾図柄が大当たりの態様で仮停止し、後述する再抽選演出を経由して、最終的に金図柄が確定停止される。
遊技制御基板100において特別図柄判定が行われた場合、当該判定結果として、大当たりか否かの情報、大当たりの場合の大当たり図柄(大当たりの種類)の情報、特別図柄の変動パターン等が演出制御基板130に送信される。演出制御基板130は、これら判定結果に基づいて、図21に示す割合にしたがって確定停止図柄およびリーチ図柄を選択し、選択した図柄でリーチ演出等を行う。
図22は、図21に示すテーブルにしたがって確定停止図柄およびリーチ図柄が選択される場合の確定停止図柄およびリーチ図柄の選択割合を示す図である。図22(A)は、大当たりと判定された場合の確定停止図柄の選択割合を示し、図22(B)は、大当たりと判定された場合のリーチ図柄の選択割合を示す。また、図22(C)は、ハズレと判定された場合においてSPSPリーチ演出に対応する変動パターンRHP3が選択された場合のリーチ図柄の選択割合を示す。
図22(A)に示すように、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3が選択された場合には、確定停止図柄として青図柄が選択される割合は、45%である。すなわち、大当たりと判定された場合は、1/2の確率で通常大当たりと判定され、残り1/2の確率で特典大当たりと判定される。図21に示すように、通常大当たりと判定された場合において青図柄が確定停止図柄として選択される確率は60%であり、特典大当たりと判定された場合において青図柄が確定停止図柄として選択される確率は30%であるため、大当たり(通常大当たり又は特典大当たり)と判定された場合において青図柄が確定停止図柄として選択される確率は、合計で45%(1/2×60%+1/2×30%)である。また、特別図柄判定において大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として緑図柄が選択される割合は、合計で37.5%(1/2×40%+1/2×35%)である。また、特別図柄判定において大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として赤図柄が選択される割合は、10%(1/2×20%)である。また、特別図柄判定において大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として金図柄が選択される割合は、7.5%(1/2×15%)である。
また、図22(B)に示すように、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合には、リーチ図柄として青図柄が選択される割合は、51.8%である。すなわち、リーチ図柄として青図柄が選択されるのは、図21において、通常大当たりで確定停止図柄として青図柄が選択された場合(1/2×60%×100%=30%)、通常大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×40%×10%=2%)、特典大当たりで確定停止図柄として青図柄が選択された場合(1/2×30%×100%=15%)、特典大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×35%×10%=1.75%)、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択された場合(1/2×20%×20%=2%)、及び、特典大当たりで確定停止図柄として金図柄が選択された場合(1/2×15%×14%=1.05%)である。このため、それぞれの確率を合計すると、青図柄がリーチ図柄として選択される確率は、30%+2%+15%+1.75%+2%+1.05%=51.8%である。同様に、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3と判定された場合には、リーチ図柄として緑図柄が選択される割合は、通常大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択される場合と(1/2×40%×90%=18%)、特典大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択される場合と(1/2×35%×90%=15.75%)、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択される場合と(1/2×20%×20%=2%)、特典大当たりで確定停止図柄として金図柄が選択される場合と(1/2×15%×16%=1.2%)の合計であり、36.95%である。また、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3と判定された場合には、リーチ図柄として赤図柄が選択される割合は、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択される場合(1/2×20%×60%=6%)であり、6%である。また、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3と判定された場合には、リーチ図柄として金図柄が選択される割合は、特典大当たりで確定停止図柄として金図柄が選択される場合(1/2×15%×70%=5.25%)であり、5.25%である。
一方、図22(C)に示すように、特別図柄判定においてハズレかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンRHP3が判定された場合、リーチ図柄として青図柄が選択される確率は例えば52.3%であり、緑図柄が選択される確率は例えば39.5%であり、赤図柄が選択される確率は例えば6.7%であり、金図柄が選択される確率は例えば1.5%である。特別図柄判定においてハズレと判定された場合は、確定停止図柄はリーチ図柄によって定められる。例えば、ハズレの場合においてリーチ図柄として青図柄(例えば、「2」図柄)が選択された場合、確定停止図柄としては、左から順に「232」となる。すなわち、ハズレの場合には、左右の領域にリーチ図柄(例えば「2」図柄)が停止するとともに、中領域に左右の領域とは異なる図柄(例えば「3」図柄)が停止するパターンが、確定停止図柄として決定される。
図20で示したような割合でSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択され、かつ、図21および図22に示すような割合でリーチ図柄が選択されるとすると、リーチが成立した場合に大当たりが報知される可能性(大当たり期待度)が、リーチ図柄の種類によって異なる。また、SPSPリーチ演出の結果、3つの同種の装飾図柄が揃って大当たりが報知された場合において、大当たりの種類が特典大当たりである可能性(特典大当たり期待度)が、装飾図柄の種類によって異なる。
図23は、SPSPリーチ演出が行われる場合のリーチ図柄による大当たり期待度の違いを示す図である。図24は、大当たりになったときの確定停止図柄による特典大当たり期待度の違いを示す図である。
図23に示すように、SPSPリーチ演出が行われる場合において、リーチ図柄として青図柄が用いられた場合、大当たり期待度は例えば約36%である。また、リーチ図柄として緑図柄が用いられた場合、大当たり期待度は例えば約35%であり、リーチ図柄として赤図柄が用いられた場合、大当たり期待度は例えば約34%である。また、リーチ図柄として金図柄が用いられた場合、大当たり期待度は例えば約66%である。このように、青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度にはあまり差異はないが、赤図柄よりも緑図柄の方が若干期待度が高く、緑図柄よりも青図柄の方が若干期待度が高い。これに対して、金図柄の期待度は青図柄、緑図柄、赤図柄と比べて高く、金図柄でリーチが成立した場合は高い確率で大当たりとなる。
なお、SPSPリーチ演出には複数の種類があり、SPSPリーチ演出の種類によってリーチ図柄の選択率を異ならせ、大当たり期待度を異ならせてもよい。例えば、SPSPリーチ演出1とSPSPリーチ演出2とが用意され、青図柄でリーチが成立する場合において、SPSPリーチ演出1が行われる場合と、SPSPリーチ演出2が行われる場合とで大当たり期待度が異なってもよい。
また、金図柄を他の図柄と差別化するために、金図柄専用のSPSPリーチ演出が用意されてもよい。この場合、金図柄専用のSPSPリーチ演出が行われる場合にのみ、金図柄でリーチが成立する。このように金図柄専用のSPSPリーチ演出が用意されることで、金図柄でリーチになったときの遊技者の期待感を高めることができ、専用のSPSPリーチ演出により興趣性を高めることができる。
ここで、図15と図23とを比較すると、事前判定の結果に基づくチャンス目演出では、先読み対象の変動において大当たりとなる期待度は、青図柄、緑図柄、赤図柄、金図柄の順に高い。これに対して、図23に示すように、特別図柄判定の結果に基づく変動(先読み対象の変動)においては、青図柄、緑図柄、赤図柄の何れでリーチが成立しても期待度はほとんど変わらない。具体的には、図23に示すように、リーチ図柄としての青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度はほぼ同じであり、むしろ、青図柄、緑図柄、赤図柄の順に若干期待度は下がっている。また、リーチ図柄としての青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度の差異は、図15で示したチャンス目演出における青図柄、緑図柄、赤図柄の期待度の差異よりも小さい。なお、リーチ図柄としての青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度の差異が、図15で示したチャンス目演出における青図柄、緑図柄、赤図柄の期待度の差異よりも大きくてもよい。例えば、リーチ図柄としての青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度が、順に40%、30%、20%となるように設定され、チャンス目演出における青図柄、緑図柄、赤図柄の期待度が、順に3%、7%、15%となるように設定されてもよい。
このように、本実施形態では、チャンス目演出においては青図柄よりも赤図柄の方が大当たり期待度は高い。一方、そのチャンス目演出の実行契機となった先読み対象の変動においてリーチ演出が行われる場合のリーチ図柄としては、赤図柄よりも青図柄の方が大当たり期待度は高い。したがって、青図柄、緑図柄、赤図柄が順にチャンス目で停止したことによって期待感が高まった後、先読み対象の変動において青図柄でリーチが成立しても遊技者は期待を持つことができる。
また、図24に示すように、SPSPリーチ演出が行われた後に大当たりとなった場合には、その大当たりが特典大当たりである期待度は、青図柄の場合は約33.3%であり、緑図柄の場合は約46.7%、赤図柄の場合は100%であり、金図柄の場合は100%である。すなわち、図21で示したように、青図柄および緑図柄は、通常大当たりでも特典大当たりでも確定停止図柄として選択され得る。このため、例えば、青図柄が3つ揃って停止した場合(例えば、「222」)、通常大当たりの可能性もあれば、特典大当たりの可能性もある。図21で示したように、通常大当たりと判定された場合には、緑図柄よりも青図柄が確定停止図柄として選ばれやすく、かつ、特典大当たりと判定された場合には、青図柄よりも緑図柄が確定停止図柄として選ばれやすい。このため、3つの装飾図柄51が大当たりの態様で確定停止した場合には、図24に示すように、青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たりの可能性が高い。これに対して、赤図柄および金図柄は、特典大当たりと判定されたときにしか確定停止図柄として選択されないため、赤図柄又は金図柄で大当たりが報知された場合は、特典大当たりが確定となる。なお、他の形態では、赤図柄は特典大当たりの確定を示すものではなく、赤図柄の特典大当たり期待度は、緑図柄よりも高い90%でもよい。
以下では、特典大当たりの確定を示す赤図柄又は金図柄を「特典確定図柄」ということがある。
次に、図20に示すSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合の確定停止図柄およびリーチ図柄について説明する。
図25は、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合の確定停止図柄およびリーチ図柄の選択割合の一例を示す図である。SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合においても、図21と同様に、予め定められた選択率で確定停止図柄およびリーチ図柄が選択される。
具体的には、図25に示すように、通常大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として、青図柄が選択される割合は60%であり、緑図柄が選択される割合は40%であり、赤図柄および金図柄が選択される割合は0%である。また、確定停止図柄として青図柄が選択された場合において、SPリーチ演出を行う際のリーチ図柄として青図柄が選択される割合は100%である。また、確定停止図柄として緑図柄が選択された場合において、青図柄がリーチ図柄として選択される割合は10%であり、緑図柄がリーチ図柄として選択される割合は90%である。
また、図25に示すように、特典大当たりと判定された場合には、確定停止図柄として、青図柄が選択される割合は30%であり、緑図柄が選択される割合は45%であり、赤図柄が選択される割合は25%である。また、確定停止図柄として青図柄が選択された場合には、SPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が100%の割合で選択される。また、確定停止図柄として緑図柄が選択された場合には、SPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば10%の割合で選択され、緑図柄が例えば90%の割合で選択される。
また、特典大当たりと判定された場合において、確定停止図柄として赤図柄が選択された場合には、SPリーチ演出を行う際のリーチ図柄としては、青図柄が例えば20%の割合で選択され、緑図柄が例えば20%の割合で選択され、赤図柄が例えば60%の割合で選択される。ここで、図25に示すように、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合には、特典大当たりの場合でも金図柄が確定停止図柄として選択されることはない。すなわち、SPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合には、金図柄でリーチが成立することはなく、3つの金図柄が揃って確定停止されることはない。図示は省略するが、同様に、ノーマルリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合にも、金図柄でリーチが成立することはなく、金図柄で3つの装飾図柄51が確定停止されることはない。言い換えると、金図柄でリーチが成立した場合には、必ずSPSPリーチ演出が行われることになる。
図26は、図25に示すテーブルにしたがって確定停止図柄およびリーチ図柄が選択される場合の確定停止図柄およびリーチ図柄の選択割合を示す図である。図26(A)は、大当たりと判定された場合の確定停止図柄の選択割合を示し、図26(B)は、大当たりと判定された場合のリーチ図柄の選択割合を示す。また、図26(C)は、ハズレと判定された場合においてSPリーチ演出に対応する変動パターンRHP2が選択された場合のリーチ図柄の選択割合を示す。
図26(A)に示すように、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合には、確定停止図柄として青図柄が選択される割合は45%であり、緑図柄が選択される割合は、42.5%であり、赤図柄が選択される割合は12.5%である。また、特別図柄判定において大当たりと判定された場合でも、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合には、確定停止図柄として金図柄は選択されない。
また、図26(B)に示すように、特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合には、上記と同様の計算によりリーチ図柄として青図柄が選択される割合は51.75%であり、リーチ図柄として緑図柄が選択される割合は40.75%であり、リーチ図柄として赤図柄が選択される割合は7.5%である。また、大当たりと判定された場合でも、SPリーチ演出に対応する変動パターンOHP2が選択された場合には、金図柄がリーチ図柄として選択されることはない。
具体的には、リーチ図柄として青図柄が選択されるのは、図25において、通常大当たりで確定停止図柄として青図柄が選択された場合(1/2×60%×100%=30%)、通常大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×40%×10%=2%)、特典大当たりで確定停止図柄として青図柄が選択された場合(1/2×30%×100%=15%)、特典大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×45%×10%=2.25%)、及び、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択された場合(1/2×25%×20%=2.5%)である。このため、それぞれの確率を合計すると、SPリーチ演出において青図柄がリーチ図柄として選択される確率は、30%+2%+15%+2.25%+2.5%=51.75%である。
また、リーチ図柄として緑図柄が選択されるのは、図25において、通常大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×40%×90%=18%)、特典大当たりで確定停止図柄として緑図柄が選択された場合(1/2×45%×90%=20.25%)、及び、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択された場合(1/2×25%×20%=2.5%)である。このため、それぞれの確率を合計すると、SPリーチ演出において青図柄がリーチ図柄として選択される確率は、18%+20.25%+2.5%=40.75%である。
また、リーチ図柄として赤図柄が選択されるのは、図25において、特典大当たりで確定停止図柄として赤図柄が選択された場合(1/2×25%×60%=7.5%)のみである。
一方、図26(C)に示すように、特別図柄判定においてハズレかつSPリーチ演出に対応する変動パターンRHP2が判定された場合、確定停止図柄として青図柄が選択される確率は例えば51.5%であり、緑図柄が選択される確率は例えば40.8%であり、赤図柄が選択される確率は例えば7.7%である。また、SPリーチ演出に対応する変動パターンRHP2が選択された場合には、金図柄がリーチ図柄として選択されることはない。なお、上述のように、特別図柄判定においてハズレと判定された場合は、リーチ図柄によって確定停止図柄が定められる。
図20で示したような割合でSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択され、かつ、図25および図26に示すような割合でリーチ図柄が選択されると、装飾図柄による大当たり期待度および特典大当たり期待度が定められる。図27は、SPリーチ演出が行われる場合のリーチ図柄による大当たり期待度の違いを示す図である。図27は、SPリーチ演出が行われて大当たりになったときの確定停止図柄による特典大当たり期待度の違いを示す図である。
図27に示すように、SPリーチ演出が行われる場合において、リーチ図柄として青図柄が用いられた場合の大当たり期待度は例えば約4.1%であり、リーチ図柄として緑図柄が用いられた場合の大当たり期待度は例えば約4.1%であり、リーチ図柄として赤図柄が用いられた場合の大当たり期待度は例えば約4.0%である。また、SPリーチ演出が行われる場合は、リーチ図柄として金図柄が用いられことはない。SPリーチ演出が行われる場合は、SPSPリーチ演出が行われる場合と比較して大当たり期待度は低い。また、SPSPリーチ演出が行われる場合と同様に、青図柄、緑図柄、赤図柄の大当たり期待度はほぼ同じである。より具体的には赤図柄よりも青図柄の方が若干期待度が高い。なお、図27に示す大当たり期待度(大当たりとなる可能性)は、単なる例示に過ぎず、赤図柄と青図柄との期待度の差異は図27に示す場合よりも大きくてもよい。
また、図28に示すように、SPリーチ演出が行われた後に大当たりとなった場合には、その大当たりが特典大当たりである期待度は、青図柄の場合は約33%であり、緑図柄の場合は約53%、赤図柄の場合は100%である。図24と同様に、SPリーチ演出が行われた後に大当たりとなった場合にも、青図柄、緑図柄、赤図柄の順に特典大当たり期待度が高い。
なお、図21又は図25では特別図柄判定の結果が大当たりであり、かつ、SPSPリーチ演出に対応する変動パターン又はSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合におけるリーチ図柄、確定停止図柄の選択割合について説明した。本実施形態のパチンコ遊技機1には、図示した他にも、リーチ図柄、確定停止図柄の選択割合を定めたテーブルが、変動パターンごとに記憶されている。例えば、ノーマルリーチ演出に対応する変動パターン(OHP1、RHP1)が選択された場合に用いられるテーブルがある。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機では、各装飾図柄は色で分類されており、青図柄、緑図柄、赤図柄、及び、金図柄がある。これら装飾図柄の色には、2つの意味がある。1つは、事前判定の結果に基づく演出において、装飾図柄の色は、次変動以降の大当たり期待度を示す。もう1つは、特別図柄判定の結果に基づく演出において、装飾図柄の色は、大当たりが報知された場合の特典大当たり期待度を示している。
すなわち、本実施形態では、事前判定の結果に基づいて、青図柄、緑図柄、赤図柄、金図柄を用いたチャンス目演出が行われ、このチャンス目演出では、停止する装飾図柄の色によって次変動以降において大当たりとなる期待度が異なる。具体的には、チャンス目演出では、青図柄、緑図柄、赤図柄、および、金図柄の順に大当たり期待度が高くなる。ここで、チャンス目演出においては、装飾図柄の色は、大当たり期待度を示すが、特典大当たり期待度は示さない。すなわち、チャンス目演出においては、装飾図柄の色は、単に大当たりか否かを示し、大当たりの種類(通常大当たり又は特典大当たり)については示さない。
一方、特別図柄判定の結果に基づく変動演出においては、リーチ成立時の装飾図柄の色によっては、金図柄を除いて大当たり期待度に大差はない。すなわち、変動演出においては、青図柄、緑図柄、赤図柄の何れでリーチとなっても、大当たりになる可能性はほぼ同じである。しかしながら、リーチ演出の後、3つの同種の装飾図柄が揃って大当たりが報知された場合は、その3つの装飾図柄の色によって、特典大当たりの可能性が異なる。すなわち、変動演出においては、大当たり報知時の装飾図柄の色は、通常大当たりおよび特典大当たりのうち、特典大当たりに対する期待度を示している。具体的には、SPSPリーチ演出が行われて青図柄で大当たりが報知された場合には、その大当たりが特典大当たりである可能性は、上述のように約28%であり、緑図柄で大当たりが報知された場合には、その大当たりが特典大当たりである可能性は、約48%である。
なお、金図柄は、事前判定の結果に基づく演出、及び、特別図柄判定の結果に基づく変動演出の何れにおいても大当たり期待度が最も高い。具体的には、特別図柄判定の結果に基づく変動演出において、金図柄でリーチが成立した場合は、他のどの図柄でリーチが成立する場合よりも大当たり期待度が高い。また、3つの金図柄が揃って停止して大当たりが報知された場合には、特典大当たり期待度は100%である。
このように、本実施形態では、装飾図柄の色に異なる2つの意味を持たせることで、遊技者は、どの色の装飾図柄がいつ、どのような態様で停止するかについて興味を抱くようになり、装飾図柄を用いた演出の興趣性を向上することができる。
(示唆演出)
次に、上述したチャンス目演出が行われることを示唆する示唆演出について説明する。図29は、チャンス目演出が行われることを示唆する示唆演出の一例を示す図である。
図29(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて、左装飾図柄51a、中装飾図柄51bおよび右装飾図柄51cがそれぞれ変動する。装飾図柄51が変動開始すると、変動中の各装飾図柄に重畳して示唆画像58が表示される(図29(B))。具体的には、左装飾図柄51aに重畳して示唆画像58aが、中装飾図柄51bに重畳して示唆画像58bが、右装飾図柄51cに重畳して示唆画像58cがそれぞれ表示される。示唆画像58には、それぞれ数字が書かれており、数字の順に装飾図柄が停止する。例えば、示唆画像58aには、1番目に左装飾図柄51aが停止することを示す「1」が書かれ、示唆画像58cには、2番目に右装飾図柄51cが停止することを示す「2」が書かれ、示唆画像58bには、3番目に中装飾図柄51bが停止することを示す「3」が書かれている。
図29(B)に示すような示唆画像58が表示された後、例えば、遊技者による演出ボタン26の押下に応じて、各装飾図柄が停止する。具体的には、図29(B)に示す状態において、演出ボタン26が1回押下されると、示唆画像58aが画面から消えるとともに、例えば「2」図柄が左装飾図柄51aとして停止する(図29(C))。なお、示唆画像58aの近傍には、当該示唆画像58aに対応するボタン操作が有効な期間を示す画像が表示されてもよい。例えば、残りの有効期間の減少に応じて、当該画像が変化してもよい。また、ボタン操作が有効な期間を示す画像に加えて、遊技者にボタン操作を促す画像が表示されてもよい。
さらに演出ボタン26が押下されると(2回目の押下)、示唆画像58cが画面から消えるとともに、例えば「8」図柄が右装飾図柄51cとして停止する(図29(D))。さらに演出ボタン26が押下されると(3回目の押下)、示唆画像58bが画面から消えるとともに、中装飾図柄51bが停止する(図29(E))。このとき、中装飾図柄51bとして「4」図柄が停止した場合、3つの装飾図柄は全て青図柄となり、各青図柄にはエフェクトが付加され、青図柄チャンス目となる。この装飾図柄の停止の際には、上述のように所定の音声1が出力される。図29(E)に示す状態は、3つの装飾図柄51が仮停止した状態であり、その後、特別図柄の変動停止に応じて3つの装飾図柄51は確定停止する(図29(F))。3つの装飾図柄51の確定停止時には、図29(F)に示すように、各装飾図柄にはエフェクトは加えられない(エフェクトは消える)。なお、図29(F)に示す3つの装飾図柄51の確定停止時において、各装飾図柄にエフェクトが加えられるとともに、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止したことを示す所定の音声1が出力されてもよい。
なお、図29では、装飾図柄が左、右、中の順で停止する例について説明したが、装飾図柄の停止順はこれに限らず、例えば、左、中、右の順に停止する場合があってもよいし、右、中、左の順に停止する場合があってもよい。また、演出ボタン26が押下されなくても、3つの装飾図柄は、時間経過に応じて示唆画像54によって示唆された順に(又は一度に)停止してもよい。
装飾図柄51に重畳して示唆画像58が表示された場合には、図29に示したように、チャンス目となる場合と、チャンス目にならずに通常のハズレ演出が行われる場合とがある。通常のハズレ演出が行われる場合は、例えば、図29(E)において青図柄とは異なる図柄(例えば、「1」図柄)が中領域に停止する。
ここで、示唆画像58には、複数の表示態様がある。例えば、通常色の示唆画像58と、赤色の示唆画像58とがある。赤色の示唆画像58は、通常色の示唆画像58よりも期待度が高いことを示す。
図30は、チャンス目演出が行われることを示唆する示唆演出のうち期待度の高い示唆演出の一例を示す図である。
図30(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄51がそれぞれ変動すると、変動中の各装飾図柄に重畳して赤色の示唆画像58が表示される(図30(B))。上述のように、赤色の示唆画像58が表示された後、遊技者が演出ボタン26を2回押下すると、左および右の装飾図柄が停止する(図30(C)、図30(D))。このとき、左領域に「3」図柄が停止され、右領域に「7」図柄が停止される。
さらに3回目の演出ボタン26の押下が行われると、示唆画像58bが画面から消えるとともに、例えば「7」図柄が中領域に停止する(図30(E))。これにより、3つの装飾図柄は全て赤図柄となり、各赤図柄にはエフェクトが付けられ、赤図柄チャンス目となる。この装飾図柄の停止の際には、上述のように所定の音声3が出力される。図30(E)に示すように赤図柄チャンス目で3つの装飾図柄が仮停止した後、3つの装飾図柄は確定停止される(図30(F))。3つの装飾図柄51の確定停止時には、図30(F)に示すように、各装飾図柄にはエフェクトは加えられない(エフェクトは消える)。なお、図30(F)に示す3つの装飾図柄51の確定停止時において、各装飾図柄にエフェクトが加えられるとともに、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止したことを示す所定の音声3が出力されてもよい。
このように、示唆画像58には通常色の示唆画像と、赤色の示唆画像とがあり、赤色の示唆画像は、通常色の示唆画像よりも期待度が高い。具体的には、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示される場合よりも、チャンス目になりやすい。また、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示される場合よりも、より大当たり期待度の高いチャンス目になりやすい。例えば、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示される場合よりも、赤図柄チャンス目になりやすい。
なお、示唆画像58には、通常色および赤色に限らず、他の色があってもよい。また、色に限らず、示唆画像自体の形状や模様等によって表示態様を異ならせてもよい。また、示唆画像58に限らず、他の画像や音声、LED等の光、演出役物を用いて、チャンス目演出を示唆する示唆演出が行われてもよい。
また、示唆画像58が表示された後に、上記チャンス目演出とともに(又は代えて)、ゾーン演出が行われる場合がある。図31は、示唆画像が表示された後にゾーン演出が行われる様子を示す図である。
図31(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて、3つの装飾図柄51がそれぞれ変動すると、各装飾図柄に重畳して赤色の示唆画像58が表示される(図31(B))。上述のように、赤色の示唆画像58が表示された後、遊技者が演出ボタン26を押下するごとに、示唆画像58によって示された順に装飾図柄が停止する(図31(C)、図31(D))。例えば、図31(D)に示すように、左領域に「2」図柄が停止され、中領域に「4」図柄が停止される。
次に、3回目の演出ボタン26の押下が行われると、示唆画像58cが画面から消えるとともに、例えば金図柄が右領域に停止する(図31(E))。このとき、各図柄にはエフェクトが付けられ、金図柄チャンス目となる。また、3つの装飾図柄51が金図柄チャンス目で仮停止される際に、ゾーン演出が行われることを示すゾーン突入画像59が表示される。
ここで、ゾーン演出とは、先読み演出の一種であって、連続する複数の特別図柄の変動にわたって行われる演出である。ゾーン演出中は、例えば、通常の背景画像から特殊背景画像に切り替わる。また、ゾーン演出中は、ゾーン演出が行われていることを示す文字や画像が表示されたり、専用の音声が出力されたりする。ゾーン演出は、事前判定の結果に基づいて行われる演出であり、ゾーン演出の最終変動(当該事前判定の対象の権利に係る特別図柄の変動)において大当たりとなる可能性が比較的高いことを示す演出である。例えば、ゾーン演出には、強ゾーン演出と、弱ゾーン演出とがあり、強ゾーン演出が行われた場合の大当たり期待度は40%であり、弱ゾーン演出が行われた場合の大当たり期待度は10%程度である。
図31(E)で示した例では、大当たり期待度が比較的高い強ゾーン演出が行われることを示すゾーン突入画像59が、金図柄チャンス目とともに表示されている。図31(E)に示す状態は、3つの装飾図柄51は仮停止しており、その後、特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄51が確定停止する(図31(F))。3つの装飾図柄51の確定停止時には、図31(F)に示すように、各装飾図柄にはエフェクトは加えられない(エフェクトは消える)。なお、図31(F)に示す3つの装飾図柄51の確定停止時において、各装飾図柄にエフェクトが加えられるとともに、3つの装飾図柄51が特定の態様で停止したことを示す音声が出力されてもよい。
そして、図31(G)に示すように、次の特別図柄の変動が開始される。このとき、強ゾーン演出中であることを示すゾーン表示画像60が表示される。以降では、強ゾーン演出が行われ、強ゾーン演出が行われる期間の最終変動において、比較的高い確率で大当たりとなる。
このように、示唆画像58は、チャンス目演出のみならず、ゾーン演出が行われることも示唆する。具体的には、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示された場合よりも、ゾーン演出が実行されやすい。また、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示された場合よりも、ゾーン演出における強ゾーン演出が行われやすい。なお、図31では、示唆演出の後、チャンス目演出とゾーン演出の開始を示す演出とを同時に行ったが、同様の示唆演出の後にゾーン演出の開始を示す演出のみが行われる場合があってもよい。
さらに、他の演出においては、示唆画像58が表示された後に、上記チャンス目演出に代えて、リーチ演出が行われる。図32は、示唆画像が表示された後にリーチ演出が行われる様子を示す図である。
図32(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄51がそれぞれ変動すると、各装飾図柄に重畳して通常色の示唆画像58が表示される(図32(B))。示唆画像58が表示された後、遊技者が演出ボタン26を押下すると、例えば「2」図柄が左領域に停止する(図32(C))。遊技者がさらに演出ボタン26を押下すると、例えば、「2」図柄が右領域に停止する(図32(D))。このとき、左右に同種の装飾図柄が停止するため、リーチが成立し、中装飾図柄58bに重畳して表示された示唆画像58bが消えてリーチ演出が行われる(図32(E))。そして、リーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される。なお、図32(D)の状態になった時点で、示唆画像58bが自動的に消去されてもよいし、遊技者の演出ボタン26の押下に応じて示唆画像58bが消去されてもよい。
なお、図32(D)において、「2」図柄ではなく、かつ何れの青図柄でもない図柄が停止した場合は、青図柄チャンス目にもならず、リーチにもならないため、通常のハズレ演出が行われる。
なお、図32(B)において、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示された場合よりもリーチになりやすい。また、赤色の示唆画像58が表示された場合には、通常色の示唆画像58が表示された場合よりも、金図柄でリーチになりやすい。金図柄でリーチになった場合は、上述のように比較的高い確率で大当たりとなる。
次に、示唆演出の他の例について以下に説明する。図33は、チャンス目演出が行われることを示唆する示唆演出の他の例を示す図である。
図33(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて、左装飾図柄51a、中装飾図柄51bおよび右装飾図柄51cがそれぞれ変動する。装飾図柄51が変動開始すると、左領域、中領域、右領域の何れかの領域に示唆画像68が表示される(図33(B))。具体的には、左領域には、停止する左装飾図柄51aを示唆する示唆画像68aが表示される。示唆画像68aは、装飾図柄を半透明にした画像であり、例えば、「2」図柄を半透明にした画像である。示唆画像68aは、高速変動中の左装飾図柄51aに重畳して表示され、その後に、左装飾図柄51aとして「2」図柄が停止されることを示唆するものである。
図33(B)に示すような示唆画像68aが表示されてから所定時間が経過すると、図33(C)に示すように、示唆画像68aによって示唆された「2」図柄が、左装飾図柄51aとして左領域に停止する。さらに、所定時間が経過すると、図33(D)に示すように、「2」図柄と同種の青図柄である「8」図柄が、右装飾図柄51cとして右領域に停止する。そして、さらに所定時間が経過すると、図33(E)に示すように、「4」図柄が中装飾図柄51bとして中領域に停止する。具体的には、中装飾図柄51bとして「4」図柄が停止した場合、3つの装飾図柄は全て青図柄となり、各青図柄にはエフェクトが付加され、青図柄チャンス目となる。図33(E)に示す状態は、3つの装飾図柄51が仮停止した状態であり、その後、特別図柄の停止に応じて3つの装飾図柄51は確定停止する(図33(F))。3つの装飾図柄51の確定停止時には、図33(F)に示すように、各装飾図柄にはエフェクトは加えられない。なお、図33(E)において、青図柄とは異なる図柄(例えば、緑図柄、赤図柄)が中装飾図柄51bとして停止した場合は、青図柄チャンス目とはならず、通常のハズレ演出となる。
さらに次の特別図柄の変動においても、装飾図柄を半透明にした示唆画像68が表示され、チャンス目演出を示唆してもよい。例えば、次の変動において、緑図柄を半透明にした示唆画像68が表示され、緑図柄チャンス目演出が示唆されてもよい。さらにその次の変動において、赤図柄を半透明にした示唆画像68が表示され、赤図柄チャンス目演出が示唆されてもよい。
このように、装飾図柄を半透明にした示唆画像68を用いて、チャンス目演出が行われることを示唆してもよい。なお、図33では、左領域に示唆画像68aが表示される例について示したが、左、中、右領域のうちの少なくとも何れか1つの領域に装飾図柄を半透明にした示唆画像68が表示されてもよい。また、示唆画像68が表示されるタイミングは、図33に示した例に限らない。例えば、左、右、中領域の順に装飾図柄が停止する場合に、左領域において装飾図柄が変動しているときに右領域に示唆画像68が表示されて右領域に停止する装飾図柄が示唆されてもよい。また、例えば、左領域に示唆画像68aが表示されずに、左領域に左装飾図柄51a(例えば、青図柄)が停止した後、当該左領域に停止した図柄と同色の図柄(青図柄)を示唆する示唆画像68cが右領域に表示されてもよい。このとき、チャンス目を示唆する例えば「8」図柄の半透明画像とともに、後述するリーチ演出も示唆するように、「2」図柄の半透明画像も表示されてもよい。そして、示唆画像68cが表示された後に、その示唆画像68cによって示唆された図柄(青図柄)が停止した後に青図柄チャンス目になってもよい。さらに、中領域に左右と同色の図柄(青図柄)が停止することを示唆する示唆画像68bが表示されて、示唆された図柄が中領域に停止してチャンス目になってもよい。
また、チャンス目演出を示唆することが可能な示唆画像68を用いて、リーチ演出を示唆してもよい。図34は、示唆画像68を用いてリーチ演出を示唆する様子を示す図である。
図34(A)に示すように、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄51がそれぞれ変動すると、左領域、中領域、右領域の何れかの領域に示唆画像68が表示される(図34(B))。具体的には、左領域には、「2」図柄を半透明にした示唆画像68aが表示される。示唆画像68aは、高速変動中の左装飾図柄51aに重畳して表示される。
図34(B)に示すような示唆画像68aが表示されてから所定時間が経過すると、図34(C)に示すように、示唆画像68aによって示唆された「2」図柄が、左装飾図柄51aとして左領域に停止する。さらに、所定時間が経過すると、図34(D)に示すように、「2」図柄が、右装飾図柄51cとして右領域に停止する。これにより、リーチが成立して、「2」図柄を用いたリーチ演出が行われる(図34(E))。そして、リーチ演出の結果として、大当たり又はハズレが報知される。なお、リーチ演出中には、装飾図柄が変動表示されるとともに所定の動画が画面に表示される。また、リーチ演出において、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展してもよいし、さらにSPSPリーチ演出に発展してもよい。
なお、図34では、左領域に示唆画像68aが表示される例について示したが、左、中、右領域のうちの少なくとも何れか1つの領域に装飾図柄を半透明にした示唆画像68が表示されてもよい。例えば、左領域に加えて、右領域にも示唆画像68cが表示されてもよい。また、左領域に示唆画像68が表示されずに、左領域に「2」図柄が停止し、その後に、右領域に「2」図柄が停止することを示唆する示唆画像68が表示され、「2」図柄を用いたリーチ演出が行われることを示唆してもよい。このとき、チャンス目を示唆する例えば「8」図柄の半透明画像と、リーチ演出を示唆する「2」図柄の半透明画像とが表示されてもよい。
また、上述した示唆画像68に加えて、又は代えて、チャンス目演出あるいはリーチ演出が行われることを示唆する演出として、所定の音声が出力されてもよい。例えば、青図柄が停止することを示唆する音声、赤図柄が停止することを示唆する音声、青図柄のうちの「2」図柄が停止することを示唆する音声等が出力されてもよい。
図33及び図34に示したように、停止される図柄が事前に示唆されることにより、その後にチャンス目演出又はリーチ演出が行われることを遊技者に期待させることができる。すなわち、図33及び図34の(B)において「2」図柄が停止されることが示唆されることによって、その後に、チャンス目演出が行われるのか、あるいは、リーチ演出が行われるのかについて、遊技者の期待感を高めることができる。なお、示唆画像68は、青図柄に限らず、緑図柄や赤図柄が停止することを示唆してもよい。例えば、左領域に「7」図柄が停止することが示唆画像68(「7」図柄の半透明画像)によって示唆された場合には、その後に、赤図柄チャンス目になることを遊技者に期待させることができるとともに、「7」図柄でリーチになることを遊技者に期待させることができる。
(変動演出および大当たり報知後の遊技の流れ)
次に、特別図柄判定の結果に基づく変動演出の流れおよび大当たり報知後の遊技の流れについて説明する。図35は、特別図柄判定の結果に基づく変動演出の流れおよび大当たり報知後の遊技の流れの概要を示す図である。
図35に示すように、特別図柄判定が行われると(A)、特別図柄表示器において特別図柄が変動開始するとともに、特別図柄の変動開始に応じて、3つの装飾図柄51が変動開始する(B)。装飾図柄51の変動開始後、左、中、右の3つの領域のうちの左右の領域において同種の装飾図柄(リーチ図柄)が停止してリーチが成立し、リーチ演出が行われる(C)。具体的には、上述したようにしてリーチ図柄が決定され、決定されたリーチ図柄にてリーチ演出が行われる。リーチ演出が行われる前には、大当たりを予告する予告演出(例えば後述する疑似変動演出)が行われる場合がある。リーチ演出中には、中領域において装飾図柄が変動し、左右に停止した装飾図柄と同種の装飾図柄が停止するか否かの演出が行われる。また、所定の動画や音声、演出役物等を用いた演出が行われてもよい。リーチ演出中に用いられる動画等はリーチ演出の種類(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)によって異なる。また、リーチ演出中には、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合もある。また、リーチ演出中には、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展してもよい。
リーチ演出が行われた後、当該リーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される。具体的には、特別図柄判定の結果がハズレであった場合には、図35(D)に示すように、リーチ演出の結果として左右の装飾図柄とは異なる装飾図柄が中領域に停止し、ハズレが報知される(リーチハズレ)。具体的には、中領域に装飾図柄が停止してから所定時間、3つの装飾図柄は仮停止した状態となり、その後、特別図柄の変動停止に応じて、3つの装飾図柄は確定停止される。
一方、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合には、図35(E)に示すように、リーチ演出の結果として左右に停止した装飾図柄と同種の装飾図柄が中領域に停止し、大当たりが報知される(リーチ当たり)。具体的には、リーチ演出においてリーチ図柄として用いられた装飾図柄が青図柄、緑図柄、又は赤図柄であった場合には、当該リーチ図柄として用いられた装飾図柄と同種の青図柄、緑図柄、又は赤図柄が中領域に停止する(E)。例えば、「2」図柄でリーチが成立して「2」図柄にてリーチ演出が行われた場合には、中領域に「2」図柄が停止する。このとき、3つの「2」図柄は仮停止した状態であり、その後、再抽選演出が行われる(F)。
ここで、再抽選演出とは、大当たりを示す態様で3つの装飾図柄が仮停止した後、3つの装飾図柄の種類を切り替える演出である。切り替わった後の装飾図柄の種類によって、大当たりの種類が示唆あるいは報知される。具体的には、再抽選演出の結果として、青図柄、又は緑図柄で確定停止される場合(G)と、赤図柄又は金図柄で確定停止される場合(H)とがある。再抽選演出の詳細については後述する。
なお、上記から明らかなように、再抽選演出によって装飾図柄は特典大当たり期待度が下がる方向には変化しない。例えば、リーチ当たり時において緑図柄が仮停止した場合には再抽選演出が行われることによって青図柄に変化することはない。同様に、リーチ当たり時において赤図柄が仮停止した場合には再抽選演出が行われることによって青図柄や緑図柄に変化することはない。すなわち、図35の(E)において、赤図柄が大当たりの態様で仮停止した場合には、再抽選演出が行われても、再抽選演出の結果として赤図柄が必ず確定停止する(H)。また、赤図柄が大当たりの態様で仮停止した場合には、再抽選演出が行われることなく、図35の(H)において赤図柄が確定停止してもよい。なお、赤図柄が大当たりの態様で仮停止した場合に、再抽選演出が行われて金図柄が確定停止してもよい。また、青図柄又は緑図柄が大当たりの態様で仮停止した場合においても、再抽選演出を経由することなく、図35の(E)の後に図35の(G)の演出が行われてもよい。すなわち、リーチ演出の結果として青図柄又は緑図柄が3つ揃って仮停止した後に、再抽選演出が行われず、仮停止した図柄がそのまま確定停止される場合があってもよい。
また、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合において、金図柄でリーチ演出が行われた場合には、金図柄を用いたリーチ演出の結果として、3つの金図柄が停止して大当たりが報知される(I)。具体的には、3つの金図柄が仮停止した後に、特別図柄の停止に応じて3つの金図柄は確定停止される(J)。
一方、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合において、図35(K)に示すように、リーチ演出の結果として、左右に停止した装飾図柄とは異なる装飾図柄が中領域に停止して、3つの装飾図柄がハズレの態様で仮停止することがある(リーチハズレ(仮停止))。この時点では、3つの装飾図柄は仮停止した状態である。3つの装飾図柄がハズレの態様で仮停止された後、復活演出が行われる(L)。詳細は後述するが、復活演出は、ハズレの態様で仮停止した3つの装飾図柄が切り替わって大当たりの態様で停止する演出である。具体的には、復活演出が行われると、ハズレの態様で仮停止した3つの装飾図柄は、全て赤図柄又は金図柄(特典確定図柄)に切り替わり、その後、特別図柄の停止に応じて3つの図柄は確定停止される(M)。
図35の(G)、(H)、(J)、又は(M)において装飾図柄が大当たりの態様で確定停止された後、大当たり遊技が開始される。
具体的には、青図柄、又は緑図柄が大当たりの態様で確定停止された場合(G)、大当たり遊技中に、成否演出が行われる(O)。ここで、成否演出とは、その後に成功演出が行われるか失敗演出が行われるかを煽る演出であり、実行中の大当たり遊技が特典大当たり遊技か否か(大当たり遊技後に遊技者に有利な遊技状態に移行するか否か)を煽る演出である。例えば、成否演出は、所定のキャラクタと敵キャラクタとが格闘するバトル演出であってもよいし、あるミッションに成功するか否かの演出であってもよし、演出役物71が動作するか否かの演出であってもよい。なお、成否演出は、所定ラウンド目(例えば、4R目)のラウンド遊技が行われると開始される。所定ラウンド目が行われる前(例えば、1R目〜3R目)は、現在何ラウンド目かを示す演出や払い出された遊技球の数を報知する演出が行われ、この間は現在行われている大当たり遊技が、特典大当たり遊技か通常大当たりかは示されない。
成否演出の結果、失敗演出が行われると(P)、大当たり遊技中にV領域195が長開放せず、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する。具体的には、失敗演出が行われた後、V領域195が短開放され、ほぼ遊技球がV領域195を通過しないため、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する。例えば、成否演出としてバトル演出が行われる場合には、失敗演出では所定のキャラクタが敵キャラクタに敗北する演出が行われる。また、成否演出として演出役物71が動作するか否かの演出が行われる場合には、失敗演出として演出役物71が動作しない演出(演出役物71が動作する代わりに失敗を示す画像が表示されたり、演出役物71が所定の位置に戻ったりする演出)が行われる。
成否演出の結果、成功演出が行われると(Q)、大当たり遊技中にV領域195が長開放され、遊技球がV領域195を通過して大当たり遊技後に遊技者に有利な確変遊技状態に移行する。例えば、成否演出としてバトル演出が行われる場合には、成功演出では所定のキャラクタが敵キャラクタに勝利する演出が行われる。また、成否演出として演出役物71が動作するか否かの演出が行われる場合には、成功演出として演出役物71が動作する演出が行われる。そして、成功演出が行われた後、長開放報知演出を伴ってV領域195が長開放される(R)。具体的には、成功演出が行われた後、V領域195が長開放するラウンド遊技が開始される直前又はそのラウンド遊技中に、長開放報知演出が行われる。長開放報知演出は、V領域195が長開放されることを報知する演出であり、遊技者に右打ちを促す演出である(例えば、右打ちを促す画像(例えば、「Vを狙え!」)が表示される)。V領域195が長開放している間に遊技球がV領域195を通過すると、遊技球がV領域195を通過したことを示す演出が行われる。遊技者が右打ちを行っている限り遊技球はV領域195を通過し、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する。
なお、成否演出には、複数の演出態様があり、抽選によって何れかの演出態様が選択されてもよい。この場合、成否演出の演出態様によって、その後に成功演出が行われる可能性を示唆してもよい。例えば、成否演出中に表示される画像によって成功演出が行われる可能性を示唆してもよい。例えば、成否演出中に表示される画像には、第1の画像と第2の画像とがあり、第2の画像は第1の画像よりも成功演出が行われる可能性が高いことを示してもよい。また、成否演出中に所定の画像が表示された場合には、所定の画像が表示されない場合よりも成功演出が行われる可能性が高いことを示してもよい。このように、成否演出に複数の演出態様がある場合、特別図柄の変動停止時に確定停止された装飾図柄によって、選択される演出態様が異なってもよい。例えば、成否演出には、第1の態様と、第1の態様よりも成功演出が行われる可能性が高いことを示す第2の態様とがあり、特別図柄の変動停止時に緑図柄が確定停止された場合には、青図柄が確定停止された場合よりも、第2の態様が選択されやすくてもよい。すなわち、緑図柄が確定停止された場合には、その後の成否演出において成功演出が行われることを示唆する第2の態様の演出が行われやすくてもよい。
一方、図35の(H)又は(M)において特典確定図柄(赤図柄又は金図柄)が大当たりの態様で確定停止された場合、あるいは、図35(J)において金図柄が大当たりの態様で確定停止された場合、大当たり遊技中に、特典確定演出が行われる(N)。特典確定演出は、V領域195が長開放されることを示す演出(大当たり遊技後に確変遊技状態に移行することを示す演出)であり、上記成否演出、失敗演出、および成功演出とは異なる演出である。具体的には、V領域195が長開放されるラウンド遊技の前のラウンド遊技中は、特典確定演出が行われる。そして、V領域195が長開放されるラウンド遊技Vの直前又はそのラウンド遊技中に、上記長開放報知演出が行われる(R)。そして、長開放報知演出が行われるとともにV領域195が長開放され、遊技者が右打ちを行っている限り遊技球はV領域195を通過し、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する。
以下、図35の(F)の再抽選演出、(L)の復活演出、及び、(I)の金図柄を用いたリーチ演出の一例について説明する。
(再抽選演出)
図36は、大当たりを示す態様で装飾図柄が仮停止した後に再抽選演出が行われる様子を示す図である。図36では、特別図柄が特別図柄表示器において変動開始してから変動停止するまでの間に行われる演出が示されている。
図36に示すように、特別図柄が変動開始して3つの装飾図柄51が変動開始した後(図36(A))、例えば、「2」図柄が左右の領域に停止してリーチが成立する(図36(B))。そして、「2」図柄を用いたリーチ演出が行われ、当該リーチ演出の結果として、中領域に「2」図柄が停止し、3つの装飾図柄51が揃ったまま仮停止する(図36(C))。この図36(C)に示す状態では、3つの装飾図柄51は、例えば上下方向に微変動している。そして、装飾図柄を用いた再抽選演出が行われる(図36(D))。具体的には、図36(D)に示すように、3つの同種の装飾図柄51が横方向に並んだ状態で、画面の上方向から下方向に移動する演出が行われる。そして、再抽選演出の結果、3つの同種の装飾図柄51が停止し、特別図柄の変動停止に応じてこれら3つの装飾図柄51が確定停止される(図36(E))。例えば、図36(E)に示すように、特典大当たりの確定を示す「7」図柄が3つ揃った状態で大当たりが報知される。
このように、再抽選演出では、一旦大当たりの態様で装飾図柄が停止された後に、異なる又は同じ種類の装飾図柄に切り替える演出が行われる。具体的には、図21や図25を参照して説明したように、リーチ図柄および確定停止図柄が決定され、決定されたリーチ図柄にてリーチ演出が行われ(図36(B))、当該リーチ演出の結果として、大当たりの態様で3つの装飾図柄51が仮停止される(図36(C))。そして、再抽選が行われた後に(図36(D))、決定された確定停止図柄にて大当たりが報知される(図36(E))。
(復活演出)
図37は、ハズレを示す態様で装飾図柄が仮停止した後に復活演出が行われる様子を示す図である。図37では、特別図柄が特別図柄表示器において変動開始してから変動停止するまでの間に行われる演出が示されている。
図37に示すように、特別図柄が変動開始して3つの装飾図柄51が変動開始した後(図37(A))、例えば、「2」図柄が左右の領域に停止してリーチが成立する(図37(B))。そして、リーチ演出が行われ、当該リーチ演出の結果として、中領域に例えば「3」図柄が停止し、3つの装飾図柄51がハズレの態様で仮停止する(図37(C))。この図37(C)に示す状態では、3つの装飾図柄51は、例えば上下方向に微変動している。図37(C)に続いて、液晶表示装置5の画面に、演出ボタン26を遊技者に押下させるためのボタン表示画像56と、ボタン押下の有効期間を示す有効期間表示画像57とが表示される(図37(D))。このボタン表示画像56が表示されている間に演出ボタン26が押下されると、当該ボタンの押下に応じて、図19(C)と同様に、演出役物71が作動する(図37(E))。演出役物71が作動した後、演出役物71は収納位置に戻り、図37(F)に示すように、3つの特典確定図柄(図では金図柄)が大当たりの態様で確定停止される。なお、演出ボタン26が押下されなくても、ボタン押下の有効期間が経過すると、演出役物71は作動する。
このように、復活演出では、リーチ演出の結果として一旦ハズレの態様で3つの装飾図柄51が仮停止された後に、仮停止した3つの装飾図柄51が全て特典確定図柄に切り替えられ、特典確定図柄にて大当たりが報知される。復活演出では、最終的には必ず特典確定図柄(赤図柄又は金図柄)が大当たりの態様で確定停止される。なお、復活演出が行われる場合において、リーチ演出に用いられるリーチ図柄として、特典確定図柄が用いられ、そのリーチ演出の結果として一旦ハズレの態様で3つの装飾図柄51が仮停止(例えば、左から順に「S1S」)された後、復活演出が行われて特典確定図柄にて大当たりが報知されてもよい。
なお、復活演出が行われる前に、復活演出が行われるか否かを示唆する復活示唆演出が行われてもよい。このような復活示唆演出が行われた後、復活演出が行われると、上述のように3つの特典確定図柄が揃って大当たりが報知される一方、復活演出が行われなければ、図37(C)の状態の後に3つの装飾図柄51がハズレの態様で確定停止する。
上述のように、特典確定図柄が大当たりの態様で停止することは、特典大当たりの確定を示し、大当たり遊技後に遊技者に有利な確変遊技状態に移行することを示す。このため、復活演出が行われることで、遊技者に有利な大当たり遊技が行われることを認識させることができ、遊技者に満足感を与え、興趣性を向上させることができる。
なお、復活演出を行うか、再抽選演出を行うかは、演出乱数を用いた抽選により決定されてもよい。すなわち、遊技制御基板100が、例えば、特別図柄判定において特典大当たりと判定し、特別図柄の変動パターンとしてSPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3を選択した場合に、変動パターンOHP3の情報が演出制御基板130に送信される。演出制御基板130は、変動パターンOHP3を受信した場合において、復活演出を行うかの抽選を行う。演出制御基板130が復活演出を行うと決定した場合には、上記復活演出が行われ、復活演出を行うと決定しなかった場合には、再抽選演出を行う。
また、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3が複数用意され、変動パターンに対応して復活演出が行われてもよい。例えば、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンOHP3として、再抽選演出を伴う変動パターンOHP3aと、復活演出を伴う変動パターンOHP3bとが用意されてもよい。遊技制御基板100は、特別図柄判定において特典大当たりと判定し、特別図柄の変動パターンとして、変動パターンOHP3bを選択可能である。変動パターンOHP3bが選択された場合には、演出制御基板130は、当該変動パターンOHP3bに基づいてリーチ演出および復活演出を行う。
なお、上記では、復活演出を経由した場合は特典確定図柄が大当たりの態様で確定停止するとした。すなわち、復活演出が行われた場合には、特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が必ず確定停止され、大当たり遊技中には100%の確率でV領域195が長開放する(大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する)ものとした。他の実施形態では、遊技状態によって、復活演出の後に確定停止される装飾図柄が異なってもよい。
例えば、通常遊技状態においては、復活演出を経由した場合であっても特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が必ず確定停止されなくてもよい。すなわち、通常遊技状態において特別図柄判定が行われた場合、上記復活演出の後、特典大当たりの確定を示さない青図柄や緑図柄が確定停止される場合と、特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止される場合とがあってもよい。この場合において、復活演出が行われた後に青図柄や緑図柄が確定停止される場合には、リーチ演出ではリーチ図柄として特典確定図柄は用いられず、青図柄や緑図柄がリーチ図柄として用いられる。すなわち、特典大当たりを期待させる特典確定図柄を用いてリーチ演出が行われて一旦ハズレとなり、復活演出によって青図柄や緑図柄が確定停止した場合は、遊技者は大当たりとなったことに対して満足感を得ることができるものの、特典大当たりでないかもしれないという不安感を持つことになり、復活演出の興趣性を損ねてしまう。このため、特典確定図柄でリーチが成立した場合には、復活演出の後、必ず特典確定図柄が確定停止される。これに対して、青図柄や緑図柄でリーチが成立した場合には、復活演出の後、そのリーチ図柄にて大当たりが報知される場合もあれば、特典確定図柄で大当たりが報知される場合もある。ここで、復活演出の後に青図柄や緑図柄が確定停止された場合は、大当たり遊技中に上述した特典確定演出は行われず、成否演出が行われる。この場合、復活演出を経由して成否演出が行われる場合と、復活演出を経由せずに成否演出が行われる場合(すなわち、図35の(E)を経由して(G)が行われた場合)とで、成否演出において成功演出が行われる可能性が異なってもよい。例えば、復活演出を経由して成否演出が行われた場合の方が、復活演出を経由せずに成否演出が行われた場合よりも、成功演出が行われる可能性が高くてもよい。
一方、確変遊技状態又は時短遊技状態においては、復活演出を経由した場合は、必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止される。すなわち、確変遊技状態又は時短遊技状態において特別図柄判定が行われた場合、上記復活演出の後、必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止される。
このように、通常遊技状態では、復活演出の後に特典確定図柄以外の図柄が停止することがある一方で、確変遊技状態又は時短遊技状態では、復活演出の後に特典確定図柄が必ず停止するようにしてもよい。このような制御を行うためには、通常遊技状態で復活演出が行われる場合には、例えば図21のテーブルを用いて、確定停止図柄として特典確定図柄(赤図柄又は金図柄)以外の図柄を決定可能とし、確変遊技状態又は時短遊技状態で復活演出が行われる場合には、確定停止図柄として特典確定図柄のみを選択可能にする。あるいは、特別図柄の変動パターンとして、復活演出を伴う変動パターンが用意される場合には、通常遊技状態において通常大当たりと判定された場合でも特典大当たりと判定された場合でも、復活演出を伴う変動パターンを選択可能にする。一方、確変遊技状態又は時短遊技状態においては、特典大当たりと判定された場合にのみ復活演出を伴う変動パターンを選択可能にする。特別図柄判定の結果に基づいて、復活演出を伴う変動パターンが決定された場合には、リーチハズレとなった後に復活演出が行われ、当該復活演出の後に特典確定図柄が確定停止する。なお、このような遊技機では、第2特別図柄判定において大当たりと判定された場合においても、通常大当たりと判定される場合があった方がより好適である。すなわち、第2始動口12への入賞に基づいて通常大当たり又は特典大当たりと判定される場合がある遊技機において、確変遊技状態又は時短遊技状態では、特典大当たりと判定された場合のみ復活演出が行われ、必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止される。一方、確変遊技状態又は時短遊技状態において、通常大当たりと判定された場合には、復活演出は行われない。すなわち、このような遊技機では、確変遊技状態又は時短遊技状態において、復活演出が行われると必ず特典確定図柄が停止し、特典大当たりの確定が報知される。一方、通常遊技状態では、復活演出が行われても必ず特典確定図柄が停止するとは限らず、特典大当たりの確定ではない。なお、上述とは逆に、確変遊技状態又は時短遊技状態では、復活演出の後に特典確定図柄以外の図柄が停止することがある一方で、通常遊技状態では、復活演出の後に特典確定図柄が必ず停止するようにしてもよい。
また、復活演出において特定の演出が行われるか否かによって、復活演出後に確定停止される図柄が異なってもよい。例えば、復活演出において演出ボタン26を押下させる演出が行われた場合(あるいは演出ボタン26を押下した後に演出役物71が動作した場合)は、必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止されるようにしてもよい。この場合、復活演出において演出ボタン26を押下させる演出が行われなかった場合(あるいは演出ボタン26を押下した後に演出役物71が動作しなかった場合)は、特典大当たりの確定を示さない青図柄又は緑図柄が大当たりの態様で確定停止される。
また、図35で説明したように、本実施形態では、復活演出を経由しなかった場合には(図35(E)から(F)を経て(G))、大当たり遊技中に確変遊技状態に移行するか否かを煽る成否演出が行われる一方で、復活演出を経由した場合には、成否演出とは異なる演出(特典確定演出)が行われる。すなわち、復活演出では必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄が確定停止するため、復活演出によって大当たりが報知された後は、大当たり遊技中には、特典大当たりを煽る成否演出は行われず、特典大当たりの確定を示す特典確定演出が行われる。
また、本実施形態では、復活演出が行われる場合は、大当たりであることが報知される際に、図37(D)及び(E)に示すように、必ずボタン表示画像56が表示されるとともに演出役物71を動作させた。これに対して、復活演出を経由せずに大当たりが報知される場合には(すなわち、図35の(E)又は(I)の場合)、大当たりであることが報知される際に演出役物71が動作するときもあれば(図19(C)参照)、大当たりであることが報知される際に演出役物71が動作しないときもある。他の実施形態においては、復活演出を経由せずに大当たりが報知される場合には、大当たりであることが報知される際に演出役物71が動作するときもあれば動作しないときもある一方で、復活演出が行われる場合は、必ず演出役物71が動作しないようにしてもよい。
すなわち、復活演出を経由せずに大当たりが報知される場合は、大当たりが報知される際に特定の演出(演出役物71の作動、その他画像や音声の出力)が行われるときと行われないときとがある一方で、復活演出が行われる場合には、大当たりが報知される際に当該特定の演出は必ず行われる(又は、必ず行われない)ようにしてもよい。
また、復活演出が行われる場合には、復活演出が行われずに大当たりとなるときには発生しない(又は発生し難い)特定の演出が、必ず(又は高い確率で)行われてもよい。例えば、復活演出が行われることが決定されていた場合、大当たりを報知する前の所定の期間(リーチ演出中やリーチ演出前の予告演出)において、特定の演出が行われる。一方、大当たりと判定され、復活演出を行わないことが決定されていた場合には、大当たりを報知する前の所定の期間において、特定の演出は行われない(又は行われ難い)。
また、復活演出専用の装飾図柄があり、復活演出を経由して大当たりが報知される場合には、この専用の装飾図柄を用いて大当たりが報知されてもよい。このような専用の装飾図柄は、復活演出を経由せずに大当たりが報知される際には出現しない図柄であり、特典大当たりの確定を示す図柄である。例えば、専用の装飾図柄として、通常の図柄(復活演出以外で用いられる図柄)とは異なる形状や色の図柄が用意されてもよい。具体的には、特別図柄判定において特典大当たりと判定された場合において、復活演出を行うと決定された場合には、確定停止図柄として復活演出専用の装飾図柄が選択される。この場合、リーチ図柄としては、通常の青図柄や緑図柄、赤図柄等が選択される。そして、選択されたリーチ図柄にてリーチ演出が行われ、リーチ演出の結果、3つの装飾図柄がハズレの態様で仮停止する。その後、復活演出が行われ、復活演出において仮停止した3つの装飾図柄が、復活演出専用の装飾図柄に切り替えられて、確定停止される。
また、復活演出が行われて大当たりが報知された場合と、復活演出が行われずに大当たりが報知された場合とで、付与される遊技履歴ポイントの数が異なってもよい。例えば、復活演出が行われて大当たりが報知された場合には、復活演出が行われずに大当たりが報知された場合よりも多くの遊技履歴ポイントが付与されてもよい。ここで、遊技履歴ポイントとは、特別図柄判定の結果に基づいて行われる演出や大当たり遊技が実行されたことに基づいて付与されるポイントである。遊技履歴ポイントは所定の演出や大当たり遊技が行われるごとに蓄積される。所定の演出が行われた場合には、ポイントが付与されたことを示す演出が行われる。ポイントが付与されること自体、および、ポイントが付与されたことを示す演出自体は、大当たり期待度を示唆するものではない(あるいは大当たり遊技が行われないことを示すものである)。すなわち、遊技履歴ポイントが付与されること自体は、大当たりに対する期待感を抱かせるものではない。しかしながら、遊技履歴ポイントによって遊技者に様々な特典が与えられる。例えば、蓄積されたポイントに応じて、特別図柄の変動中あるいは大当たり中に特殊な画像が出力されてもよいし、大当たり遊技中に選択される楽曲の種類が異なってもよい。具体的には、例えば、遊技者が遊技を開始する際に、演出ボタン26を用いて所定の操作を行うことで遊技履歴ポイントを蓄積するための設定を行う。遊技履歴ポイントを蓄積するための設定が行われると、遊技履歴ポイントの蓄積が開始され、特別図柄判定の結果に基づく所定の演出が行われた場合には、実行された演出に応じた遊技履歴ポイントが蓄積される。
また、リーチ図柄の色によって復活演出が行われる期待度が異なってもよい。例えば、金図柄とは異なる図柄にてリーチ演出が行われてリーチハズレ(仮停止)となった場合よりも、金図柄にてリーチ演出が行われてリーチハズレ(仮停止)となった方が、復活演出が行われる可能性が高くてもよい。また、例えば、青図柄でリーチ演出が行われリーチハズレ(仮停止)となった場合よりも、緑図柄、又は赤図柄でリーチ演出が行われリーチハズレ(仮停止)となった場合の方が、復活演出が行われ易くてもよい。すなわち、リーチハズレ(仮停止)となった場合でも、リーチ図柄の色によって復活演出が行われる期待度、すなわち、特典大当たりとなる期待度が異なってもよく、青図柄、緑図柄、赤図柄、金図柄の順に復活演出が行われる期待度が高くてもよい。
(金図柄を用いたリーチ演出)
次に、金図柄を用いたリーチ演出の例について説明する。図38は、金図柄を用いたリーチ演出が行われた後に大当たりが報知される演出の一例を示す図である。
図38(A)に示すように、特別図柄の変動に応じて3つの装飾図柄51が変動開始し、所定時間が経過すると、金図柄が例えば左領域に停止する(図38(B))。次に、右領域において金図柄が上方からゆっくりと下方に移動して、金図柄が右領域に停止するか否かを煽る演出が行われる(図38(C))。この煽り演出の結果、右領域に金図柄が停止しなければ、その後、ハズレとなる。一方、煽り演出の後、右領域に金図柄が停止すると、リーチが成立する(図38(D))。上述のように、金図柄でリーチ演出が行われる場合は、他の図柄でリーチ演出が行われる場合よりも大当たり期待度が高い。このため、金図柄が左領域に停止して、さらに右領域に停止した場合、遊技者の期待感が高まる。
上述のように、金図柄でリーチが成立した場合は、必ずSPSPリーチ演出に発展する(図38(E))。そして、SPSPリーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される。金図柄を用いたリーチ演出が行われた場合は、例えば、64%の確率で中領域に金図柄が停止して大当たりが報知される(図38(F))。なお、金図柄でリーチ演出が行われ、3つの金図柄が揃って停止した場合(リーチ当たり)でも、上記再抽選演出が行われてもよい。この場合は、再抽選演出の結果として、金図柄が必ず停止する。
図39は、金図柄を用いたリーチ演出が行われた後に復活演出が行われ大当たりが報知される演出の一例を示す図である。
図39に示すように、図38と同様に金図柄でリーチが成立してリーチ演出が行われた後(図39(A)〜(D))、金図柄とは異なる図柄が中領域に停止し、3つの装飾図柄51がハズレの態様で仮停止する(図39(E))。その後、上述した復活演出が行われる(図39(F),(G))。そして、3つの金図柄が揃って大当たりが報知される(図39(H))。
このように、金図柄にてリーチ演出が行われた場合にも一旦ハズレの態様で装飾図柄が仮停止し、復活演出が行われて、最終的に金図柄が大当たりの態様で確定停止する場合がある。金図柄でリーチ演出が行われた場合において、復活演出が行われた場合には、復活演出の後には必ず特典大当たりの確定を示す特典確定図柄(ここでは金図柄)が確定停止する。
(金図柄の停止による演出の発展)
次に、金図柄を用いた演出について説明する。上述のように、チャンス目演出として金図柄が用いられた場合は、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性が比較的高いことを示す。また、金図柄が左右の領域に停止してリーチが成立した場合は、他の図柄でリーチが成立した場合よりも大当たり期待度が高いことを示す。本実施形態のパチンコ遊技機では、上述したチャンス目演出の他にも、金図柄が3つの領域のうちの何れかの領域に停止した場合は期待度の高い他の演出に発展する。
図40は、金図柄が所定の領域に仮停止した後に疑似変動演出に発展する様子を示す図である。
図40(A)に示すように、特別図柄の変動に応じて3つの装飾図柄51が変動開始する。装飾図柄51が変動開始してから、所定時間経過後に、金図柄を含む3つの装飾図柄51が仮停止する(図40(B))。例えば、右領域に金図柄が仮停止する。すると、仮停止した3つの装飾図柄51は再び変動する(図40(C))。このように、3つの装飾図柄51が再変動する演出を疑似変動演出という。図40(C)のように2回目の疑似変動演出が開始してから所定時間が経過すると、再び、右領域に金図柄が停止して3つの装飾図柄51が仮停止する(図40(D))。すると、仮停止した3つの装飾図柄51は再び変動する(図40(E))。図40(E)のように3回目の疑似変動が開始してから所定時間が経過すると、リーチが成立し、リーチ演出が行われる(図40(F))。図40(A)〜図40(F)が行われている間、特別図柄表示器においては特別図柄は継続して変動している。
このように、例えば右領域に金図柄が仮停止すると、疑似変動演出が行われる。疑似変動演出は、1回の特別図柄の変動において3つの装飾図柄51が擬似的に変動する演出であり、疑似変動演出が行われる回数が多いほど、大当たりの可能性が高くなる。すなわち、右領域に金図柄が仮停止した場合は、疑似変動演出が行われ、右領域に金図柄が仮停止する回数が多いほど、大当たりの期待度が高くなる。例えば、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合には、SPSPリーチ演出の前に、疑似変動演出が3回行われる(この場合、金図柄が右領域に2回停止する)。また、例えば、SPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合には、SPリーチ演出の前に、疑似変動演出が2回行われる(この場合、金図柄が右領域に1回停止する)。このように、金図柄が右領域に仮停止した場合には、大当たり期待度が比較的高い疑似変動演出に発展する。
図41は、金図柄が所定の領域に仮停止した後にSPSPリーチ演出に発展する様子を示す図である。
図41(A)に示すように、特別図柄の変動に応じて3つの装飾図柄51が変動開始し、所定時間が経過すると、例えば「2」図柄が左右の領域に停止してリーチが成立する(図41(B))。リーチが成立すると、例えば、ノーマルリーチ演出が行われたり、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展したりする。ここでは、SPリーチ演出が行われるものとする。SPリーチ演出が行われている間に、図41(C)に示すように、中領域に金図柄が停止し、一旦ハズレが遊技者に仮報知される。このとき、3つの装飾図柄51は、仮停止した状態である。図41(D)に示すように、中領域に金図柄が停止すると、さらに期待度の高いSPSPリーチ演出に発展する。その後、SPSPリーチ演出の結果として大当たり又はハズレが報知される。上述したように、SPSPリーチ演出は大当たり期待度が比較的高い演出であるため、比較的高い確率で大当たりとなる。このように、例えば中領域に金図柄が仮停止した場合は、大当たり期待度が比較的高いSPSPリーチ演出に発展する。すなわち、SPSPリーチ演出に対応する変動パターンが選択された場合には、中領域に金図柄が仮停止して、SPSPリーチ演出に発展する。中領域に金図柄が仮停止してSPSPリーチ演出に発展する場合、金図柄とは異なる図柄でリーチ演出が行われる。
図18、図38、図40、図41で示したように、左、中、右の3つの領域のうちの少なくとも1つの領域に金図柄が停止(仮停止)した場合は、大当たりに対する期待度が通常のハズレ演出よりも高い種々の演出に発展する。
図38のように左右の領域に金図柄が停止した後に(すなわち、金図柄を用いたリーチ演出が行われた後に)大当たりとなる場合は、特典大当たりの確定を示す3つの金図柄が必ず確定停止する。これに対して、図40に示したように、右領域において金図柄が停止して疑似変動演出が行われた場合は、金図柄以外の図柄でもリーチが成立し、金図柄以外の図柄で大当たりが報知されることがある。すなわち、右領域において金図柄が停止して疑似変動演出が行われた場合において、大当たりとなった場合でも特典大当たりは確定ではない。同様に、図41に示したように、中領域に金図柄が停止してSPSPリーチ演出が行われる場合も、金図柄以外の図柄で大当たりが報知されることがある。このため、中領域に金図柄が停止してSPSPリーチ演出が行われた場合において大当たりとなった場合でも、特典大当たりは確定ではない。すなわち、特定の図柄列で金図柄が停止した後に大当たりになった場合は、特典大当たりが確定である一方で、特定の図柄列以外で金図柄が停止した後に大当たりになった場合は、特典大当たりは確定ではない。ここで、「特定の図柄列で金図柄が停止する」とは、例えば上述のように3つの領域のうちの左右の領域に金図柄が停止することである。
また、上述から明らかなように、本実施形態のパチンコ遊技機1では、装飾図柄の色には意味がある。例えば、事前判定の結果に基づいて、赤図柄チャンス目演出が行われた場合は、青図柄チャンス目演出が行われた場合よりも、当該事前判定の対象の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性が高く、疑似変動演出やSPSPリーチ演出が行われやすい。また、金図柄は他の図柄と比較して特別な図柄である。例えば、金図柄が3つの領域の何れかに仮停止した場合には、その変動において期待度の高い他の演出(疑似変動演出、SPSPリーチ演出)に発展する。
このような関係から、以下のことが言える。すなわち、事前判定の結果に基づいて、赤図柄チャンス目演出が行われた場合は、青図柄チャンス目演出が行われた場合よりも、当該事前判定の対象の特別図柄の変動において、金図柄が3つの領域の何れかに停止しやすい。すなわち、事前判定の結果に基づくチャンス目演出において青図柄が停止した場合には、その事前判定の対象の変動において金図柄が何れかの領域に停止し難く、チャンス目演出において赤図柄が停止した場合には、その事前判定の対象の変動において金図柄が何れかの領域に停止し易いといえる。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機1では、装飾図柄の色に様々な演出上の意味があり、これらの装飾図柄を用いて種々の演出を行うことで興趣性を向上させることができる。
(音声制御)
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機1における音声制御について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機1では、上述のように事前判定の結果に基づくチャンス目演出において装飾図柄の種類に応じた音声が出力されたり、保留画像(52,53)が変化する際に音声が出力されたり、演出役物71が作動する際に音声が出力されたりする。その他にも、特別図柄の変動中の変動演出や大当たり遊技中においても種々の音声が出力される。これらの音声は、演出のための音声であり、このような演出のための音声を演出音という。本実施形態のパチンコ遊技機1では、これら演出音とは異なるエラー報知等のためのエラー報知音がある。例えば、パチンコ遊技機1は、遊技者の不正を検知した場合(磁気を検知した場合等)や下皿29に遊技球が溜まって満タン状態となり、これ以上遊技球を払い出せない場合にエラー報知音を出力する。
図42は、画像音響制御基板140による演出音およびエラー報知音の出力制御の概要を示す図である。図42に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機1は、システムチャネルと演出用可変チャネルとを用いて、出力すべき音声の制御を行う。例えば、システムチャネルは6つのチャネル(CH1〜CH6)を有する。また、演出用可変チャネルは24のチャネル(CH1〜CH24)を有する。画像音響制御基板140の音声制御部は、音声を出力する命令を受信した場合、当該音声を1のチャネルを用いて出力する。2つの音声は、同時に1のチャネルを使用することはできず、1の音声は1のチャネルを用いて出力される。
具体的には、エラー報知音を出力する命令が発生した場合、当該エラー報知音は、6つのシステムチャネルのうちの何れかのチャネルを用いて出力される。例えば、エラー報知音1およびエラー報知音2の出力命令が発生した場合、エラー報知音1はシステムチャネルのCH1を用いて出力されるとともに、エラー報知音2はシステムチャネルのCH2を用いて出力される。
一方、演出音の出力命令が発生した場合、当該演出音は、24の演出用可変チャネルのうちの何れかのチャネルを用いて出力される。例えば、演出音1および演出音2の出力命令が発生した場合において、演出用可変チャネルのCH1及びCH2が空いている場合、演出音1は演出用可変チャネルのCH1を用いて出力されるとともに、演出音2は演出用可変チャネルのCH2を用いて出力される。
なお、各音声には音声番号が付与されており、同じ音声番号の音声は同じチャネルを用いて出力される。例えば、あるタイミングでは演出音1は演出用可変チャネルのCH1を用いて出力され、別のタイミングで演出音1が出力される際も、基本的には(CH1が空いている場合は)CH1を用いて演出音1が出力される。
なお、演出用可変チャネルを用いて出力される演出音は、遊技者の操作に基づいて、その音量が調整可能となっている。例えば、大当たり遊技が行われておらず、特別図柄が変動していない間(客待ち中)に演出キー27が押下された場合、演出音の音量が調整される。これに対して、システムチャネルを用いて出力されるエラー報知音は、遊技者による音量調整が行われていた場合でも、所定の音量(最大音量)にて出力される。これは、エラー報知音はエラーを報知するための音声であり、演出音よりも重要な音声のため、遊技者によって調整されるべきではないからである。
エラー報知音は、エラーが発生した場合に出力される音声であるため、一般的には頻繁に出力されるものではない。しかしながら、演出音に比べて重要な音声であるため、その発生頻度に対して十分な数のチャネル数が確保される。これに対して、演出音は頻繁に出力される音声であり、多数の演出音が同時に出力される場合がある。このため、システムチャネルよりも演出用可変チャネルの方が数は多いが、同時に出力される演出音が多数の場合には、演出用可変チャネルの数が足らなくなることがある。
図43は、全ての演出用可変チャネルが使用されているときに新規の演出音の出力命令が発生した場合の演出音の制御を示す図である。
図43に示すように、CH1〜CH24の全ての演出用可変チャネルが使用されている間、すなわち、演出音1〜24の演出音が出力されている間に、新たに演出音の出力命令が発生した場合、出力中の何れかの演出音がキャンセルされて、当該キャンセルされた演出音の出力に用いられたチャネルが、新たに発生した演出音の出力のために用いられる。具体的には、各演出音には優先度が付与されている。優先度は、遊技機1の設計者が予めその音声に対して付与するものである。演出音の優先度は、例えば1〜5の範囲で設定され、演出上最も重要と考えられる演出音の優先度は「5」、最も重要でないと考えられる演出音の優先度は「1」に設定される。
図43に示すように、全ての演出用可変チャネルが使用中であって最も優先度の低い演出音3がCH3を用いて出力されているときに新たに演出音25の出力命令が発生した場合、当該最も優先度の低い演出音3の出力は、途中でキャンセルされる。そして、キャンセルされた演出音3のために使用されていたCH3を用いて、新たに発生した演出音25が出力される。このとき、新たに発生した演出音の優先度が、キャンセルされる演出音3の優先度よりも低い場合であっても、演出音3はキャンセルされ、新たな演出音25がCH3を用いて出力される。すなわち、出力中の演出音の中で最も優先度の低い演出音は、新たな演出音に取って代わられる。新たな演出音と、取って代わられる演出音とは、優先度に関係なく、新たな演出音が優先的に出力される。
なお、全ての演出用可変チャネルが使用中である場合に新たな演出音の出力命令があった場合において、新たな演出音が、現在出力中の全ての演出音の何れよりも優先度が低い場合、当該新たな演出音は出力されなくてもよい。例えば、図43において、全ての演出用可変チャネルCH1〜CH24が使用中であり、CH1〜CH24から出力されている演出音の優先度は、何れも「2」以上である。このとき、新たに優先度が「1」の演出音25の出力命令が発生したとする。この場合、新たな演出音25は出力されず、当該演出音25はキャンセルされる。なお、この新たな演出音25の優先度が現在出力中の演出音3と同じ「2」の場合は、演出音3がキャンセルされて、新たな演出音25が出力されてもよい。
図44は、全ての演出用可変チャネルが使用されているときに新規の演出音の出力命令が発生した場合において、出力中の演出音の中で最も優先度の低い演出音が複数ある場合の音声制御を示す図である。
図44に示すように、出力中の演出音の中で最も優先度の低い演出音が複数ある場合は、残り時間の短い方がキャンセルされる。例えば、演出音1〜演出音24のうち、最低の優先度が「2」であり、最低の優先度「2」に対応する演出音として演出音2および演出音3があるとする。この場合、演出音2および演出音3のうち、残り時間が短い方がキャンセルされる。例えば、演出音2の再生時間が10秒であって、再生開始から8秒が経過している場合、演出音2の残り時間は、2秒である。また、演出音2の再生時間が6秒であって、再生開始から1秒が経過している場合、演出音2の残り時間は、5秒である。この場合、残り時間が短い演出音2がキャンセルされる。そして、演出音2の出力のために用いられていたチャネルCH2が、新たな演出音25の出力のために用いられ、当該チャネルCH2を用いて、新たな演出音25が出力される。
このように、演出用可変チャネルを用いて出力される演出音は、出力中であっても、新たな演出音に取って代わられることがある。具体的には、各演出音はそれぞれ優先度を有し、優先度に応じて、出力中の演出音が新たな演出音に取って代わられる。各演出音に優先度が設けられるため、演出上比較的重要な演出音を優先して出力することができるとともに、新たな演出音を出力することができる。例えば、上述した演出役物71が作動する際に出力される演出音は演出上、比較的重要な音声であるため、優先度は「5」に設定される。また、保留画像52が変化する際に出力される音声、3つの装飾図柄がチャンス目で停止する際に出力される音声等も比較的重要であるため、「5」や「4」など比較的高い優先度が設定されてもよい。
なお、全ての演出用可変チャネルが使用されているときに新たな演出音の出力命令が発生した場合において、出力中の演出音の中で最も優先度の低い演出音が複数ある場合(同じ優先度の演出音が複数出力中の場合)、これら最も優先度の低い複数の演出音のうち、最も古い演出音がキャンセルされてもよい。ここで、最も古い演出音とは、出力命令が発生したタイミングが最も古い音声であり、出力開始からの経過時間が最も長いものである。例えば、図44に示すように、最も優先度の低い演出音として演出音2と演出音3とが出力中である場合において、演出音2は、1秒前に発生し、演出音3は5秒前に発生したとする。この場合、2つの演出音のうち、最も古い演出音3の出力がキャンセルされる。演出音3の出力がキャンセルされると、CH3が空き状態となり、新たな演出音25は、このCH3を用いて出力される。
[本実施形態のパチンコ遊技機1の処理の詳細]
次に、パチンコ遊技機1の各制御部において実行される処理の詳細について、フローチャートを用いて説明する。
[遊技制御基板100によるタイマ割込み処理]
次に、図45を参照しつつ、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図45は、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御基板100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図45に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図45以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御基板100の処理は、メインROM102に記憶されているプログラムに基づいてメインCPU101が発行する命令に従って行われる。
まず、メインCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。
大当たり乱数は、大当たりか否かを判定するための乱数である。図柄乱数は大当たりの種類(大当たり図柄)を判定するための乱数であり、大当たり乱数を用いて大当たりと判定された場合に、通常大当たりか特典大当たりかを判定するための乱数である。リーチ乱数は、リーチ演出を行うか否かを判定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定するための乱数である。普通図柄乱数は、第2始動口12を開放するか否かを決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数は、このステップS1の処理が行われる毎に「1」加算される。なお、このステップS1の処理を行うカウンタとしてはループカウンタが使用されており、各乱数は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻されて更新される。
ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に、スイッチ処理を実行する(ステップS2)。このスイッチ処理については、図46に基づいて後に詳述する。
ステップS2の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄を停止表示させる処理等を含む特別図柄処理を実行する(ステップS3)。この特別図柄処理については、図50に基づいて後に詳述する。
ステップS3の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる処理等を含む普通図柄処理を実行する(ステップS4)。普通図柄判定処理では、メインCPU101は、普通図柄乱数を用いて、第2始動口12を開放するか否かを判定する。
ステップS4の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を行った結果、第2始動口12を開放すると判定した場合に、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17を動作させる電動チューリップ処理を実行する(ステップS5)。
ステップS5の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS3の処理で大当たりであると判定した場合に、第1大入賞口制御部119、第2大入賞口制御部120、及びV入賞口制御部121を制御して第1大入賞口13、第2大入賞口19、及びV領域195を開放する大入賞口開放制御処理(大当たり遊技)を実行する(ステップS6)。具体的には、メインCPU101は、大当たり遊技を開始する際に、大当たり図柄に応じて、大当たり遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン等を設定し、大当たり遊技を開始する。例えば、大当たりの種類が通常大当たり(短開放当たり)の場合には、所定のラウンド(例えば5R目)においてV領域195を遊技球が通過困難なように、V領域195が短開放される。また、特典大当たりの場合には、所定のラウンド(例えば5R目)においてV領域195を遊技球が通過容易なように、V領域195が長開放される。大入賞口開放制御処理では、大当たり遊技が終了する際に、遊技状態設定処理が行われる。遊技状態設定処理では、大当たり遊技中に遊技球がV領域195を通過した場合は、確変遊技状態が設定され、遊技球がV領域195を通過しなかった場合は、通常遊技状態が設定される。より具体的には、メインCPU101は、大当たり遊技中に遊技球がV領域195を通過した場合は、高確率状態を示す確変遊技フラグをONに設定するとともに、時短遊技フラグをONに設定する。このとき、確変遊技状態にて特別図柄判定が行われる回数として160回が設定される。これにより、大当たり遊技の終了後、特別図柄が160回変動するまで、確変遊技状態が維持される。その間に大当たり遊技が行われた場合は、その大当たり遊技の終了時に新たに遊技状態が設定される。一方、大当たり遊技中に遊技球がV領域195を通過しなかった場合は、時短遊技フラグをONに設定する。このとき、時短遊技状態にて特別図柄判定が行われる回数として100回が設定される。これにより、大当たり遊技の終了後、特別図柄が100回変動するまで、時短遊技状態が維持される。その間に大当たり遊技が行われた場合は、その大当たり遊技の終了時に新たに遊技状態が設定される。また、メインCPU101は、大入賞口開放制御処理において大当たり遊技を終了する際に、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを設定する。
ステップS6の処理に続いて、メインCPU101は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS7)。
ステップS7の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS7以前の処理ステップにおいてメインRAM103にセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板130に送信する送信処理を実行する(ステップS8)。
[遊技制御基板100によるスイッチ処理]
図46は、図45のステップS2におけるスイッチ処理の詳細フローチャートである。ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、図46に例示されるように、第1始動口スイッチ111からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第1始動口スイッチ処理を実行する(ステップS21)。この第1始動口スイッチ処理については、図47に基づいて後に詳述する。
次に、メインCPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数について、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第2始動口スイッチ処理を実行する(ステップS22)。この第2始動口スイッチ処理については、図48に基づいて後に詳述する。
そして、メインCPU101は、ゲートスイッチ114からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される普通図柄乱数について、ゲートスイッチ114からの検知信号が入力された時点の値を取得するゲートスイッチ処理を実行する(ステップS23)。ここで取得された普通図柄乱数を用いて、上記普通図柄判定が行われる。
[遊技制御基板100による第1始動口スイッチ処理]
図47は、図46のステップS21における第1始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図47に例示されるように、メインCPU101は、ステップS1の乱数更新処理に続いて、第1始動口スイッチ111からの検知信号(具体的には第1始動口スイッチ111が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否かを判定する(ステップS210)。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS210:YES)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、メインROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS211)。
メインCPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS211:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新し(ステップS212)、第1特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得して、これらの乱数を対応付けてメインRAM103に格納する(ステップS213〜ステップS216)。具体的には、メインRAM103には、第1特別図柄判定の保留を記憶するための保留記憶領域が4つ設けられており、メインCPU101は、取得情報を4つの保留記憶領域の何れかに格納する。
ステップS216の処理に続いて、メインCPU101は、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判断する(ステップS217)。メインRAM103には、時短遊技フラグが記憶されている。この時短遊技フラグは、第2始動口12に遊技球が入賞し難い状態に電動チューリップ17を制御する場合に「OFF」に設定され、逆に、第2始動口12に遊技球が入賞し易い状態に電動チューリップ17を制御する場合に「ON」に設定されるフラグである。メインCPU101は、ステップS217において、メインRAM103に記憶されている時短遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判断する。
メインCPU101は、現在の状態が高ベース状態ではないと判断した場合(ステップS217:NO)、すなわち時短遊技フラグが「OFF」に設定されている場合、事前判定処理を実行する(ステップS218)。具体的には、後述する大当たり判定処理(図51参照)や変動パターン選択処理(図52参照)に先立って、ステップS213〜S216の処理によってメインRAM103に格納された情報に基づいて、大当たりとなるか否かを事前判定すると共に、第1特別図柄判定が実行される際に実際に選択される特別図柄の変動パターンを取得する事前判定を実行する。この事前判定処理については、図49に基づいて後に詳述する。
メインCPU101は、ステップS218の処理を実行した場合、又は高ベース状態である(時短遊技フラグが「ON」に設定されている)と判断した場合(ステップS217:YES)、第1特別図柄判定に係る保留コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS219)。この保留コマンドは、第1特別図柄判定が保留されたことを通知するコマンドであって、ステップS218の処理で得られた事前判定情報を含むものであり、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による第2始動口スイッチ処理]
図48は、図46のステップS22における第2始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図48に例示されるように、メインCPU101は、ステップS21の第1始動口スイッチ処理に続いて、第2始動口スイッチ112からの検知信号(具体的には第2始動口スイッチ112が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否かを判定する(ステップS220)。
メインCPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS220:YES)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、メインROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS221)。
メインCPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS221:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新し(ステップS222)、第2特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得して、これらの乱数を対応付けてメインRAM103に格納する(ステップS223〜ステップS226)。具体的には、メインRAM103には、第2特別図柄判定の保留を記憶するための保留記憶領域が4つ設けられており、メインCPU101は、取得情報を4つの保留記憶領域の何れかに格納する。
ステップS226の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS217の処理と同様に、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判断する(ステップS227)。ここで、現在の状態が高ベース状態であると判断した場合(ステップS227:YES)、すなわち時短遊技フラグが「ON」に設定されている場合、事前判定処理を実行する(ステップS228)。この事前判定処理については、図49に基づいて後に詳述する。
メインCPU101は、ステップS228の処理を実行した場合、又は高ベース状態ではない(時短遊技フラグが「OFF」に設定されている)と判断した場合(ステップS227:NO)、第2特別図柄判定に係る保留コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS229)。この保留コマンドは、第2特別図柄判定が保留されたことを通知するコマンドであって、ステップS228の処理で得られた事前判定情報を含むものであり、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による事前判定処理]
以下、図49を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される事前判定処理について説明する。ここで、図49は、図47,図48のステップS218,S228における事前判定処理の詳細フローチャートである。
メインCPU101は、図47のステップS217の処理で高ベース状態ではないと判断した場合、又は図48のステップS227の処理で高ベース状態であると判断した場合、大当たり判定処理を実行する(ステップS2181)。具体的には、確変遊技フラグがOFF(本実施形態では通常遊技状態または時短遊技状態)である場合には、低確率時用大当たり乱数テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする。一方、確変遊技フラグがON(本実施形態では確変遊技状態)である場合には、高確率時用大当たり乱数テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする。そして、図47のステップS213の処理(又は図48のステップS223の処理)で取得した大当たり乱数が、メインRAM103にセットした大当たり乱数テーブルに格納されている当選値のいずれかと一致するか否かに基づいて、取得した乱数に基づく特別図柄の変動開始時(当該変動開始時)に大当たりと判定されることになるか否かを判定する。
次に、メインCPU101は、ステップS2181の判定結果に基づいて、当該変動開始時に大当たりであると判定されるか否かを判断する(ステップS2182)。ここで、当該変動開始時に大当たりであると判定されると判断した場合(ステップS2182:YES)、大当たり用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS2183)。
一方、メインCPU101は、当該変動開始時に大当たりではないと判定されると判断した場合(ステップS2182:NO)、当該変動中にリーチ演出が行われるか否かを判定する(ステップS2184)。具体的には、ステップS2181の大当たり判定処理に使用された大当たり乱数と一緒に取得されたリーチ乱数が、メインROM102に記憶されているリーチ乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、当該変動中にリーチ演出が行われるか否かを判定する。
メインCPU101は、リーチ演出が行われると判定した場合(ステップS2184:YES)、リーチ用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS2185)。
ところで、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であり、且つ当該変動中にリーチ演出が行われない場合、当該変動開始時における第1特別図柄判定の保留数に基づいて第1特別図柄の変動パターンが決定される。そして、保留されている第1特別図柄判定が消化される前と後とでは第1特別図柄判定の保留数が相異なる場合がある。このため、第1特別図柄判定が消化される前に取得した特別図柄の変動パターンが、その第1特別図柄判定が実際に消化される際に選択される特別図柄の変動パターンとは異なる場合がある。すなわち、当該変動中にリーチ演出が行われない第1特別図柄判定の権利に対しては、その第1特別図柄判定に先立って正確な特別図柄の変動パターンを取得できない場合がある。
このため、リーチ演出が行われないと判定された場合には(ステップS2184:NO)、後述するステップS2186の変動パターン乱数判定処理が行われることなくステップS2187に処理が進められる。
メインCPU101は、大当たり用変動パターンテーブル又はリーチ用変動パターンテーブルをセットすると、変動パターン乱数判定処理を実行する(ステップS2186)。具体的には、ステップS2181の処理で使用された大当たり乱数と一緒に始動口入賞時に取得された変動パターン乱数が、メインRAM103にセットされている変動パターンテーブルに規定されている乱数値のうちのどの乱数値と一致するかに基づいて、当該変動開始時に行われる第1特別図柄判定で選択されることになる第1特別図柄の変動パターンを特定する。
メインCPU101は、ステップS2186の処理を実行した場合、又はリーチ演出が行われないと判定した場合(ステップS2184:NO)、事前判定情報を生成してメインRAM103に格納する(ステップS2187)。
このように、メインCPU101は、遊技球が第1始動口11(又は第2始動口12)に入賞したことを契機として取得された大当たり乱数等の取得情報に基づいて、この取得情報に基づく大当たり判定や変動パターン選択処理が行われるのに先立って、大当たりか否かや第1特別図柄(又は第2特別図柄)の変動パターン(すなわち変動時間)を取得する。
[遊技制御基板100による特別図柄処理]
次に、図50を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図50は、図45のステップS3における特別図柄処理の詳細フローチャートである。
図50に例示されるように、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている大当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、大当たり遊技中であるか否かを判定する(ステップS301)。この大当たり遊技フラグは、大当たり遊技の実行中であるか否かを示すフラグであり、大当たり遊技の開始時に「ON」に設定され、大当たり遊技の終了時に「OFF」に設定される。ここで、大当たり遊技中であると判定された場合(ステップS301:YES)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、大当たり遊技中ではないと判定した場合(ステップS301:NO)、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(ステップS302)。ここで、特別図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS302:NO)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS303)。ここで、保留数U2が「1」以上であると判定した場合(ステップS303:YES)、保留数U2を「1」減算した値に更新する(ステップS304)。
メインCPU101は、保留数U2が「1」以上ではないと判定した場合(ステップS303:NO)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、保留数U1が「1」以上であると判定した場合(ステップS305:YES)、メインCPU101は、保留数U1を「1」減算した値に更新する(ステップS306)。
ステップS304の処理又はステップS306の処理に続いて、メインCPU101は、メインRAM103の保留記憶領域に対するシフト処理を実行する(ステップS308)。具体的には、メインCPU101は、ステップS304の処理に続いてシフト処理を実行する場合には、第2特別図柄判定用の4つの保留記憶領域に記憶されている最先の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせる。また、ステップS306の処理に続いてシフト処理を実行する場合には、第1特別図柄判定用の保留記憶領域に記憶されている最先の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせる。
ステップS308の処理に続いて、メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶されている乱数に基づいて、大当たり判定処理を実行する(ステップS309)。この大当たり判定処理が実行されることによって、大当たりか否かが判定されると共に、大当たりであると判定された場合には大当たりの種類が決定される。そして、これらの処理の結果を示す特別図柄の設定情報がメインRAM103にセットされる。この大当たり判定処理については、図51に基づいて後に詳述する。
ステップS309の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択処理を実行する(ステップS310)。この変動パターン選択処理については、図52に基づいて後に詳述する。
ステップS310の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS309の処理で設定した特別図柄の設定情報、この特別図柄の設定情報が第1特別図柄判定に係るものであるか或いは第2特別図柄判定に係るものであるかを示す情報、ステップS310の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態に関する情報等を含む変動開始コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS311)。
この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の開始を指示するコマンドであって、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。これにより、液晶表示装置5における装飾図柄の変動表示等が開始されることになる。
ステップS311の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS311の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている変動パターンの設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始する(ステップS312)。その際、ステップS306に続いてステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には、第1特別図柄表示器41において特別図柄の変動表示を開始する。一方、ステップS3064ステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には、第2特別図柄表示器42において特別図柄の変動表示を開始する。
次に、メインCPU101は、ステップS312における変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測を開始する(ステップS313)。
メインCPU101は、ステップS313の処理を実行した場合、又は特別図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS302:YES)、ステップS313における変動時間の計測開始から、ステップS310の処理によって選択された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS315)。ここで、変動時間が経過していないと判定された場合(ステップS315:NO)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS315:YES)、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示されることを通知する図柄確定コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS316)。この図柄確定コマンドは、ステップS8における送信処理によって演出制御基板130に送信される。これにより、液晶表示装置5に変動表示されていた装飾図柄を特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示させる処理等が行われることになる。
ステップS316の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS312の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了させる(ステップS317)。具体的には、ステップS309の処理で設定した特別図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)を、特別図柄を変動表示していた特別図柄表示器に停止表示させる。なお、この特別図柄の停止表示は、少なくとも所定の図柄確定時間(例えば0.5秒)が経過するまで継続される。
このように、メインCPU101は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから大当たり判定処理の判定結果を示す特別図柄を第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示させる。
ステップS317の処理に続いて、メインCPU101は、上記ステップS313の処理で計測を開始した変動時間をリセットし(ステップS318)、大当たりである場合に大当たり遊技を開始させる処理等を含む停止中処理を実行する(ステップS319)。例えば大当たりである場合には、時短遊技フラグおよび確変遊技フラグをOFFに設定するとともに、停止中処理において大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドが設定される。設定されたオープニングコマンドはステップS8において演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による大当たり判定処理]
図51は、図50のステップS309における大当たり判定処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶された大当たり乱数に基づいて大当たり判定を実行する(ステップS3091)。具体的には、判定用記憶領域に記憶されている大当たり乱数が、予め設定された当選値と一致するか否かに基づいて、大当たりであるか否かを判定する。
ここでの当選値は、高確率時用大当たり乱数テーブル又は低確率時用大当たり乱数テーブルに規定されている大当たりの当選値である。確変遊技フラグがON(本実施形態では確変遊技状態)のときに大当たり判定が実行される場合には、高確率時用大当たり乱数テーブルに格納されている当選値が使用される。一方、確変遊技フラグがOFF(本実施形態では通常遊技状態または時短遊技状態)のときに大当たり判定が実行される場合には、低確率時用大当たり乱数テーブルに格納されている当選値が使用される。
このように、メインCPU101は、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞したことを契機として取得された大当たり乱数等の取得情報が判定用記憶領域1030に記憶されるといった始動条件が成立すると、その大当たり乱数に基づいて、遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定する。
ステップS3091の処理に続いて、メインCPU101は、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3092)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3092:YES)、メインROM102に記憶されている大当たり時の図柄決定テーブルを参照して大当たりの種類を決定する(ステップS3093)。
具体的には、ステップS3091の大当たり判定に使用された大当たり乱数と一緒に判定用記憶領域に記憶されている図柄乱数が第1特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第1始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類を決定する。一方、第2特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第2始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類を決定する。これにより、第1始動口11への入賞に基づく大当たり判定が行われた場合は、50%の確率で特典大当たりと判定され、50%の確率で通常大当たりと判定される。一方、第2始動口12への入賞に基づく大当たり判定が行われた場合は、100%の確率で特典大当たりと判定される。
このように、メインCPU101は、大当たりの種類を決定することによって、V領域195への遊技球の入賞が困難な短開放当たり(通常大当たり)、又はV領域195への遊技球の入賞が容易な長開放当たり(特典大当たり)を選択する。
そして、メインCPU101は、決定した大当たりの種類に応じた大当たり図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3094)。これにより、上記ステップS317の処理の際にここでセットされた大当たり図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示されて、その特別図柄に応じた大当たり遊技が行われることになる。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3092:NO)、ハズレ図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3095)。これにより、上記ステップS317の処理の際にここでセットされたハズレ図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示される。この場合、大当たり遊技は行われない。
[遊技制御基板100による変動パターン選択処理]
図52は、図50のステップS310における変動パターン選択処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、図50のステップS309における大当たり判定処理を実行した後、ステップS3091の判定結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3101)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3101:YES)、大当たり用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3102)。大当たり用変動パターンテーブルには、図20(A)に示すように複数の変動パターンが格納されている。例えば、変動パターンOHP1は変動時間が30秒の変動パターンであり、ノーマルリーチ演出が行われる変動パターンである。また、変動パターンOHP2は変動時間が60秒の変動パターンであり、SPリーチ演出が行われる変動パターンである。変動パターンOHP3は変動時間が90秒の変動パターンであり、SPSPリーチ演出が行われる変動パターンである。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3101:NO)、判定用記憶領域に記憶されているリーチ乱数がメインROM102に記憶されているリーチ乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、遊技者に対して大当たりを期待させるリーチ演出を行うか否かを判定する(ステップS3103)。ここで、リーチ演出を行うと判定した場合(ステップS3103:YES)、リーチ用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3104)。リーチ用変動パターンテーブルには、図20(B)に示すように複数の変動パターンが格納されている。例えば、変動パターンRHP1は変動時間が30秒の変動パターンであり、ノーマルリーチ演出が行われる変動パターンである。また、変動パターンRHP2は変動時間が60秒の変動パターンであり、SPリーチ演出が行われる変動パターンである。変動パターンRHP3は変動時間が90秒の変動パターンであり、SPSPリーチ演出が行われる変動パターンである。
リーチ演出を行わないと判定した場合(ステップS3103:NO)、ハズレ用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3105)。ハズレ用変動パターンテーブルには、例えば、変動時間が2秒、8秒、12秒の変動パターンがあり、これらが選ばれると、リーチ演出を伴わないハズレを報知する演出が行われる。
続いて、メインCPU101は、ステップS3102の処理、ステップS3104の処理、又はステップS3105の処理によってメインRAM103にセットされた変動パターンテーブルを参照して変動パターン乱数判定処理を実行する(ステップS3106)。具体的には、大当たり用変動パターンテーブル又はリーチ用変動パターンテーブルがメインRAM103にセットされた場合、判定用記憶領域1030に記憶されている変動パターン乱数に対応する変動パターンを、セットされている変動パターンテーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
また、ハズレ用変動パターンテーブルがメインRAM103にセットされた場合、ステップS308のシフト処理が行われる直前に各種情報が記憶されていた保留記憶領域の数に基づいて特別図柄判定の保留数を特定し、特定した保留数と現在の時短の有無とに対応する変動パターンをハズレ用変動パターンテーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
このようにして特別図柄の変動パターンが選択されることによって、特別図柄の変動時間が必然的に決定されることになる。
メインCPU101は、変動パターンを選択すると、選択した変動パターンの設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3107)。この変動パターンの設定情報は、上述したステップS309の大当たり判定処理によってメインRAM103にセットされた図柄の設定情報と共に変動開始コマンドに含まれて演出制御基板130に送信される。
[演出制御基板130によるタイマ割込み処理]
次に、上述した遊技制御基板100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図53〜図57を参照して説明する。
図53は、演出制御基板130によるタイマ割込み処理の詳細を示すフローチャートである。以下では、図53〜図57に示す処理を演出制御基板130が行うものとして説明するが、これらの処理の一部または全部は、演出制御基板130、画像音響制御基板140、およびランプ制御基板150の何れにおいて実行されてもよい。また、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御基板130のサブCPU131は、図53に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
図53に示すように、演出制御基板130のサブCPU131は、コマンド受信処理を実行する(ステップS1001)。コマンド受信処理は、遊技制御基板100からの各種コマンドを受信したことに応じて、演出を制御する処理である。具体的には、サブCPU131は、遊技制御基板100から遊技情報としてのコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に実行させるためのコマンドを生成する。これらコマンドが画像音響制御基板140及び/又はランプ制御基板150に送信されることで、コマンドに基づく演出が画像音響制御基板140及び/又はランプ制御基板150によって実行される。このコマンド受信処理の詳細については、図54に基づいて後に詳述する。
ステップS1001の処理に続いて、サブCPU131は、コマンド送信処理を実行する(ステップS1002)。具体的には、サブCPU131は、ステップS1001で生成したコマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信する。次に、サブCPU131は、データ転送処理を行う(ステップS1003)。例えば、サブCPU131は、ステップS1003において、ランプ制御基板150から送信された演出役物の作動に関するデータや演出ボタン26に対して行われた操作に関するデータを画像音響制御基板140に転送する。また、サブCPU131は、画像音響制御基板140から送信された演出役物を作動させるためのデータや演出ボタン26を作動させるためのデータをランプ制御基板150に転送する。このデータ転送処理が行われることで、液晶表示装置5に表示された画像と連動して演出役物が作動したり、演出ボタン26に対する操作に応じた画像が液晶表示装置5に表示されたりする。以上でサブCPU131は、図53に示す処理を終了する。
[演出制御基板130によるコマンド受信処理]
以下、図54を参照しつつ、演出制御基板130において実行されるコマンド受信処理について説明する。ここで、図54は、図53のステップS1001におけるコマンド受信処理の詳細フローチャートである。
まず、演出制御基板130のサブCPU131は、遊技制御基板100から保留コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1301)。保留コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1301:YES)、サブCPU131は、保留コマンド処理を実行する(ステップS1302)。保留コマンド処理の詳細については後述する。
ステップS1302の処理を実行した場合、又は、保留コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1301:NO)、サブCPU131は、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1303)。
変動開始コマンドを受信した場合(ステップS1303:YES)、サブCPU131は、変動開始コマンド処理を実行する(ステップS1304)。ここでは、サブCPU131は、特別図柄の変動に伴って行われる変動演出を決定して実行する。変動開始コマンド処理の詳細については、後述する。
ステップS1304の処理を実行した場合、又は、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1303:NO)、サブCPU131は、図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1305)。
図柄確定コマンドを受信した場合(ステップS1305:YES)、サブCPU131は、図柄確定コマンド処理を実行する(ステップS1306)。図柄確定コマンド処理では、ステップS1304で開始された変動演出を終了する処理が行われる。サブCPU131は、微変動している装飾図柄51を停止させて、変動演出を終了させる。これにより、変動開始コマンド処理において決定された確定停止図柄が確定停止される。
ステップS1306の処理を実行した場合、又は、図柄確定止コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1305:NO)、サブCPU131は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1307)。
オープニングコマンドを受信した場合(ステップS1307:YES)、サブCPU131は、オープニング処理を実行する(ステップS1308)。オープニング処理は、大当たり遊技が開始される際に行われるオープニング演出を実行するとともに、大当たり遊技中に行われる大当たり演出を決定する処理である。例えば、特典確定図柄が停止された場合には、大当たり遊技中に行われる大当たり演出として上記特典確定演出が行われる。また、青図柄又は緑図柄が確定停止された場合には、大当たり演出として上記成否演出が行われ、成否演出の結果として成功演出又は失敗演出が行われる。
ステップS1308の処理を実行した場合、又は、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1307:NO)、サブCPU131は、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1309)。
エンディングコマンドを受信した場合(ステップS1309:YES)、サブCPU131は、エンディング処理を実行する(ステップS1310)。エンディング処理は、大当たり遊技が終了する際に行われるエンディング演出を決定して実行する処理である。
ステップS1310の処理を実行した場合、又は、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1309:NO)、サブCPU131は、図54に示す処理を終了する。
[演出制御基板130による保留コマンド処理]
以下、図54のステップS1302の保留コマンド処理の詳細について説明する。図55は、図54のステップS1302の保留コマンド処理の詳細フローチャートである。なお、図55に示す処理は、第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定の権利が保留された場合に実行されてもよいし、第1特別図柄判定の権利が保留された場合のみ実行されてもよい。以下では、第1特別図柄判定の権利が保留された場合を想定した処理について説明する。
サブCPU131は、まず、RAM133に格納された保留数に「1」を加算する(ステップS1321)。具体的には、RAM133には第1特別図柄判定の保留数及び第2特別図柄判定の保留数がそれぞれ記憶されており、サブCPU131は、第1特別図柄判定の保留を示す保留コマンドを受信したことに応じて、第1特別図柄判定の保留数に1を加算する。
次に、サブCPU131は、受信した保留コマンドに基づいて先読み判定を行う(ステップS1322)。ここでは、サブCPU131は、受信した保留コマンドに含まれる事前判定情報に基づいて、その保留コマンドに係る特別図柄判定が大当たりか否かを判定したり、大当たりの種類(通常大当たり又は特典大当たりか)を判定したり、変動パターン等を判定したりする。なお、このステップS1322の先読み判定の結果は、今回受信した保留コマンドに対応する特別図柄の変動が行われるまで、RAM133に保存される。RAM133には、第1特別図柄判定の権利の保留に対する先読み判定の結果を保存する領域が4つ設けられており、第2特別図柄判定の権利の保留に対する先読み判定の結果を保存する領域も4つ設けられている。保存された先読み判定の結果は、保留画像を変化させるか否かの判定や、後述するチャンス目演出を実行するか否かの決定において用いられる。
続いて、サブCPU131は、受信した保留コマンドに対応する保留画像を通常とは異なる表示態様に変化させるか否かを判定する(ステップS1323)。具体的には、サブCPU131は、ステップS1322の先読み判定の結果(大当たりか否かの判定結果、大当たりの種類の判定結果、および、変動パターンの判定結果)と、所定の演出乱数とに基づいて、受信した保留コマンドに対応する保留画像52を変化させるか否かを判定する。
保留画像を変化させると判定した場合(ステップS1323:YES)、サブCPU131は、その保留画像の変化のシナリオを決定する(ステップS1324)。ここでは、変化させると判定された保留画像をどのタイミングでどの表示態様に変化させるかが決定される。演出制御基板130には、保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルが複数記憶されており、サブCPU131は、複数のテーブルのうちの何れかのテーブルと、演出乱数とに基づいて、保留画像の変化のシナリオを決定する。保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルは、大当たりか否か、変動パターン、および保留数に応じて、複数用意されている。保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルの一例については後に説明する。
ステップS1324の処理を行った場合、又は、保留画像を変化させないと判定した場合(ステップS1323:NO)、サブCPU131は、今回受信した保留コマンドに対応する保留画像を液晶表示装置5に追加表示する(ステップS1325)。このとき、ステップS1324の処理の結果に応じて、通常色とは異なる色の保留画像が表示されることがある。
ステップS1325の処理を行った場合、サブCPU131は、保留コマンド処理を終了する。
(保留変化のシナリオ)
次に、保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルの一例について説明する。図58は、保留数が4であって先読み判定において大当たりかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合の保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルの一例を示す図である。
図15において、最終的に保留画像(変動中保留画像53)が、青色で表示されるパターン(パターン1および2)と、緑色で表示されるパターン(パターン3〜6)と、赤色で表示されるパターン(パターン7〜10)と、金色で表示されるパターン(パターン11〜14)と、虹色で表示されるパターン(パターン15〜16)とがある。最終的に保留画像が青色で表示されるパターン(パターン1又は2)が選択される確率は、例えば5%である。また、最終的に保留画像が緑色で表示されるパターン(パターン3〜6)が選択される確率は、例えば9%である。最終的に保留画像が赤色で表示されるパターン(パターン7〜10)が選択される確率は例えば25%である。最終的に保留画像が金色で表示されるパターン(パターン11〜14)が選択される確率は例えば60%である。最終的に保留画像が虹色で表示されるパターン(パターン15又は16)が選択される確率は例えば1%である。
例えば、パターン1は、今回受信した保留コマンドに係る特別図柄の変動が開始される4変動前において、保留画像52が青色に変化するパターンである。すなわち、このパターン1は、今回受信した保留コマンドに対応する保留画像52が後述のステップS1327において追加表示される際に初期的に青色で表示されるパターンである。なお、青色の保留画像52が追加表示される際には、所定の音声が出力される。パターン1では、その後保留画像52は他の色に変化することはなく、保留画像52に係る特別図柄の変動が開始されるまで、および、開始された後も、保留画像は青色で表示される。
また、パターン3では、保留画像52が追加表示される際には青色の表示態様で保留画像52が表示され、その後、1変動前において、その保留画像52が、青色から緑色に変化する。保留画像が変化する際には、上述のように音声が出力される。
また、例えば、パターン8では、保留画像52が追加表示される際(4変動前)に青色で表示され、その後(2変動前)において青色から緑色に変化し、さらにその後(1変動前)において緑色から赤色に変化する。
また、例えば、パターン12では、保留画像52が追加表示される際(4変動前)に青色で表示され、次の変動(3変動前)において青色から緑色に変化し、さらに次の変動(2変動前)において緑色から赤色に変化し、さらにその後(1変動前)において赤色から金色に変化する。
また、パターン15では、保留画像52が追加表示される際(4変動前)に青色で表示され、次の変動(3変動前)において青色から緑色に変化し、さらにその次の変動(2変動前)において緑色から赤色に変化し、さらにその次の変動(1変動前)において赤色から金色に変化する。そして、その保留画像52に対応する特別図柄の変動が開始されると、その保留画像(変動中保留画像53)が、大当たりの確定を示す虹色に変化する。図58に示すテーブルでは、保留中には保留画像が虹色に変化するパターンはない。なお、保留中に保留画像52が大当たりの確定を示す虹色に変化するパターンがあってもよい。
図59は、保留数が4であって先読み判定においてハズレかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合の保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルの一例を示す図である。
図59に示すように、先読み判定においてハズレと判定された場合においては、図58と同様に、最終的に保留画像(変動中保留画像53)が、青色で表示されるパターン(パターン1および2)と、緑色で表示されるパターン(パターン3〜6)と、赤色で表示されるパターン(パターン7〜10)と、金色で表示されるパターン(パターン11〜14)とがある。なお、ハズレの場合には、保留画像(変動中保留画像53)が虹色に変化するパターンはない。
先読み判定においてハズレかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合、最終的に保留画像が青色で表示されるパターン(パターン1又は2)が選択される確率は、例えば25%である。また、最終的に保留画像が緑色で表示されるパターン(パターン3〜6)が選択される確率は、例えば35%である。最終的に保留画像が赤色で表示されるパターン(パターン7〜10)が選択される確率は例えば20%である。また、最終的に保留画像が金色で表示されるパターン(パターン11〜14)が選択される確率は例えば20%である。
図59に示す各パターンによる保留の変化は、図58に示すパターンと同様であるため詳細な説明を省略する。
なお、図58及び図59に示す各パターンの他にも保留画像の変化のパターンが複数用意されている。また、図58及び図59に示すテーブルの他にも、先読み判定の結果に応じて、保留画像の変化のシナリオを決定するためのテーブルが複数用意されている。例えば、先読み判定において大当たりかつSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブルと、先読み判定においてハズレかつSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブルとが用意されている。また、大当たりかつノーマルリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブル、先読み判定においてハズレかつノーマルリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブル、および、先読み判定においてハズレかつリーチ無しと判定された場合に用いられるテーブルも用意されている。
先読み判定の結果に応じて各パターンの選択率が定められることにより、保留画像の表示態様が変化したときの大当たり期待度が定められる。例えば、図8に示すように保留画像の表示態様別に大当たり期待度が定められる。
[演出制御基板130による変動開始処理]
以下、図54のステップS1304の変動開始コマンド処理の詳細について説明する。図56は、図54のステップS1304の変動開始コマンド処理の詳細フローチャートである。
図56に示すように、サブCPU131は、受信した変動開始コマンドを解析する(ステップS1331)。ここでは、サブCPU131は、受信した変動開始コマンドに基づいて、大当たりか否か、大当たりの場合の大当たり図柄(大当たりの種類)、変動パターン、遊技状態等を判別する。
次に、サブCPU131は、ステップS1331の判別結果に基づいて、変動演出決定処理を行う(ステップS1332)。変動演出決定処理の詳細については後述する。
ステップS1332の処理の後、サブCPU131は、ステップS1332の変動演出決定処理で決定した内容の変動演出を開始する(ステップS1333)。これにより、装飾図柄51が変動する変動演出が行われる。そして、サブCPU131は、RAM133に格納された保留数から「1」を減算する(ステップS1334)。なお、ステップS1334の処理が行われることで、画面に表示された各保留画像52が右方向にシフトされる。以上で、サブCPU131は、図56に示す処理を終了する。
[演出制御基板130による変動演出決定処理]
以下、図56のステップS1332の変動演出決定処理の詳細について説明する。図57は、図56のステップS1332の変動演出決定処理の詳細フローチャートである。
図57に示すように、サブCPU131は、今回の特別図柄の変動において、上記ステップS1323及びS1324の処理で保留画像を変化させることが決定されているか否かを判定する(ステップS1341)。ステップS1324で決定されたシナリオによって、今回の特別図柄の変動において保留画像を変化させると決定されている場合(ステップS1341:YES)、サブCPU131は、保留画像を変化させるための演出を決定する(ステップS1342)。ここでは、今回の変動において保留画像を変化させると決定されているため、その変化させると決定されている保留画像をどのような演出で変化させるかが決定される。具体的には、サブCPU131は、ステップS1331で判別した変動パターンに基づいて、保留画像を変化させるための演出の内容を決定する。例えば、特別図柄の変動時間が比較的長い場合には、サブCPU131は、保留画像が変化するか否かを煽る演出を決定する。また、例えば、特別図柄の変動時間が比較的短い場合には、サブCPU131は、保留画像が変化するか否かを煽る演出を行わずに、特別図柄の変動開始に応じて保留画像を変化させると決定する。
なお、ステップS1341においてNOと判定された場合でも、サブCPU131は、保留画像が変化するか否かを煽る演出を決定する場合がある。この場合は、保留画像が変化するか否かを煽る演出が行われた後、実際には保留画像は変化しない。
ステップS1342の処理を行った場合、又は、ステップS1341でNOと判定した場合、サブCPU131は、チャンス目演出を実行するか否かを判定する(ステップS1343)。具体的には、サブCPU131は、ステップS1322の先読み判定の結果(大当たりか否かの判定結果、大当たりの種類の判定結果、および、変動パターンの判定結果)と、所定の演出乱数とに基づいて、上述したチャンス目演出を実行するか否かを判定する。保留画像52を変化させると決定されているか否かにかかわらず、チャンス目演出を実行するか否かの判定が行われる。なお、サブCPU131は、保存されている複数の先読み判定の結果に基づいて、チャンス目演出を実行するか否かを判定する。具体的には、サブCPU131は、通常遊技状態の場合において、保存されている全ての第1特別図柄判定に係る先読み判定の結果と、演出乱数を用いた抽選の結果とに基づいて、チャンス目演出を行うか否かを判定する。例えば、サブCPU131は、保留に大当たりの可能性の高い所定の変動パターン(例えば、SPSPリーチ演出、SPリーチ演出に対応する変動パターン)が判定されたものがある場合、比較的高い確率でチャンス目演出を実行すると判定する。なお、サブCPU131は、保留に所定の変動パターンが判定されたものがある場合において、その保留(先読み対象)よりも前に消化される保留にリーチとなるものがある場合には、その先読み対象に基づいてチャンス目演出を実行しないと判定する。例えば、大当たりと判定された先読み対象の変動までにチャンス目演出を連続的に行うことで大当たりを期待させる場合、その途中の変動においてリーチが成立するとチャンス目演出を連続的に行うことができない。このため、サブCPU131は、途中の変動にリーチ演出が行われる変動パターンが判定されている場合にはチャンス目演出を行わないと判定する。また、サブCPU131は、保存されている全ての第1特別図柄判定に係る先読み判定の結果の中に所定の変動パターンが判定されたものがない場合でも、乱数を用いた抽選の結果、チャンス目演出を実行すると判定する場合もある。この場合は、サブCPU131は、次のステップS1344において、期待度の高い赤図柄チャンス目演出が行われないように、チャンス目演出のシナリオを決定する。
チャンス目演出を実行すると判定した場合(ステップS1343:YES)、サブCPU131は、チャンス目演出のシナリオを決定する(ステップS1344)。ここでは、連続する複数の特別図柄の変動にわたってどのようにチャンス目演出を行うかが決定される。演出制御基板130には、チャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルが複数記憶されており、サブCPU131は、複数のテーブルのうちの何れかのテーブルと、演出乱数とに基づいて、チャンス目演出のシナリオを決定する。チャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルは、大当たりか否か、変動パターン、および保留数に応じて、複数用意されている。チャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルの一例については後に説明する。
ステップS1344の処理を行った場合、又は、チャンス目演出を行わないと判定した場合(ステップS1343:NO)、サブCPU131は、ステップS1344の処理で今回の特別図柄の変動においてチャンス目演出を実行することが決定されているか否かを判定する(ステップS1345)。チャンス目演出を実行することが決定されている場合(ステップS1345:YES)、サブCPU131は、チャンス目演出を設定する(ステップS1346)。ここでは、サブCPU131は、チャンス目演出に用いられる装飾図柄、すなわち、ハズレが報知される際の装飾図柄の停止態様を設定する。
一方、チャンス目演出の実行が決定されていない場合(ステップS1345:NO)、サブCPU131は、変動パターンに基づいて、リーチ演出を行うか否かを判定する(ステップS1347)。リーチ演出を行うと判定した場合(ステップS1347:YES)、サブCPU131は、リーチ演出の内容を決定する(ステップS1348)。具体的には、サブCPU131は、ステップS1331の解析結果に基づいてリーチ演出の種類を決定するとともに、リーチ演出に用いられるリーチ図柄、変動終了時の確定停止図柄を決定する。ここでは、リーチ演出中にどのような画像を出力するか、演出役物71を動作させるか、どのような音声を出力するか等、具体的な演出の内容が決定される。
リーチ演出を行わないと判定した場合(ステップS1347:NO)、サブCPU131は、変動終了時の装飾図柄の停止態様を決定する(ステップS1349)。ここでは、装飾図柄の停止態様として、3つの同種の装飾図柄が揃わない態様であって、かつ、左右に同種の装飾図柄が停止しない態様が決定される。
ステップS1346、ステップS1348、又はステップS1349の処理を行った場合、サブCPU131は、その他の演出を決定する(ステップS1350)。例えば、サブCPU131は、リーチ演出が行われる前の予告演出としてどのような演出を行うかを決定する。以上でサブCPU131は、図57に示す処理を終了する。
(チャンス目演出のシナリオ)
次に、チャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルの一例について説明する。図60は、保留数が4であって最も後に保留された特別図柄判定の権利に対する先読み判定において大当たりかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合のチャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルの一例を示す図である。
特別図柄の変動開始時に行われる図57のステップS1344では、図60に示すようなテーブルを用いて、今回の変動を含む複数の特別図柄の変動にわたって連続的にチャンス目演出が行われる場合の演出のシナリオが決定される。ここでは、図56のステップS1334で減算される前の保留数が4であり、最も後に保留された第1特別図柄判定の権利が大当たりかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンと事前判定されたものとして、この最も後に保留された権利(「先読み対象」という)に対する先読み判定の結果に基づいて、チャンス目演出のシナリオが決定されるものとする。図60に示す「3変動前」は今回の特別図柄の変動を示し、「2変動前」は次の特別図柄の変動を示し、「1変動前」はさらにその次の特別図柄の変動(先読み対象の変動の直前の変動)を示す。
図60に示すように、先読み対象の変動の直前の変動において、青図柄チャンス目演出が行われるパターン1と、緑図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン2〜4)と、赤図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン5〜9)と、金図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン10〜14)とがある。青図柄チャンス目演出が行われるパターン1が選択される確率は、例えば5%である。また、緑図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン2〜4)が選択される確率は、例えば10%である。赤図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン5〜9)が選択される確率は例えば25%である。金図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン10〜14)が選択される確率は例えば60%である。
例えば、パターン1は、先読み対象の変動が開始される3変動前、2変動前、および1変動前において、青図柄チャンス目演出が行われるパターンである。すなわち、パターン1では、今回の特別図柄の変動から先読み対象変動の直前の変動にわたって連続して3回青図柄チャンス目演出が行われる。
また、例えば、パターン2は、今回の変動および次の変動において青図柄チャンス目演出が行われ、先読み対象変動の1変動前において緑図柄チャンス目演出が行われるパターンである。
また、例えば、パターン6は、今回の変動、次の変動、さらにその次の変動において、それぞれ、青図柄チャンス目演出、緑図柄チャンス目演出、赤図柄チャンス目演出が行われるパターンである。すなわち、このパターンは、連続する3回の特別図柄の変動にわたって段階的に期待度が高くなるチャンス目演出のパターンである。
図61は、保留数が4であって最も後に保留された特別図柄判定の権利に対する先読み判定においてハズレかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合のチャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルの一例を示す図である。
図61に示すテーブルには図60と同様のパターンが記憶されているが、各パターンの選択率が図60とは異なる。例えば、ハズレかつSPSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合、青図柄チャンス目演出が行われるパターン1が選択される確率は、30%である。緑図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン2〜4)が選択される確率は、35%である。赤図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン5〜9)が選択される確率は例えば20%である。金図柄チャンス目演出が行われるパターン(パターン10〜14)が選択される確率は例えば15%である。
なお、図60及び図61に示すチャンス目演出のシナリオを決定する際に用いられるテーブルの他にも、保留数と先読み判定の結果とに応じて、チャンス目演出のシナリオを決定するためのテーブルが複数用意されている。例えば、先読み判定において大当たりかつSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブルと、先読み判定においてハズレかつSPリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブルとが用意されている。また、大当たりかつノーマルリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブル、先読み判定においてハズレかつノーマルリーチ演出に対応する変動パターンが判定された場合に用いられるテーブル、および、先読み判定においてハズレかつリーチ無しと判定された場合に用いられるテーブルも用意されている。
先読み判定の結果に応じて各パターンの選択率が定められることにより、チャンス目演出が行われたときの大当たり期待度が定められる。例えば、図15に示すようにチャンス目演出に用いられる図柄の色によって大当たり期待度が定められる。
なお、上記では、特別図柄の変動開始時にチャンス目演出のシナリオが決定されるものとしたが、他の実施形態では、保留コマンドを受信したときに(すなわち、図55の保留コマンド処理において)チャンス目演出を実行するか否かと、そのシナリオが決定されてもよい。この場合、例えば特別図柄の変動中に保留コマンドを受信した場合、現在変動している特別図柄が停止した後、次以降の特別図柄の変動においてチャンス目演出が行われるようにシナリオが決定されてもよいし、現在の変動からチャンス目演出が行われるようにシナリオが決定されてもよい。この場合、現在の変動からチャンス目演出が行われる場合には、現在の特別図柄の変動開始時に決定された装飾図柄の停止態様が、決定されたチャンス目演出のシナリオに応じた態様に変更される。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ遊技機1では、装飾図柄を用いて先読み判定に基づくチャンス目演出を行うことができる。本実施形態では、装飾図柄が色別に分類されており、チャンス目演出における装飾図柄の色は大当たり期待度を示唆する。また、特別図柄判定の結果に基づく変動演出においては、大当たりが報知された場合の装飾図柄の色によって特典大当たり期待度が示唆される。これにより、装飾図柄を用いた演出の興趣性を向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。
例えば、上記実施形態では、同じ色の図柄が停止された場合にチャンス目演出を行った。他の実施形態では、ハズレを示す態様であって、ある図柄を含む特定の態様で装飾図柄を停止させることにより、チャンス目演出を行ってもよい。例えば、青図柄と緑図柄とを含む3つの装飾図柄を停止させる際に、青色のエフェクトを付加することで青図柄チャンス目演出を行い、青図柄と緑図柄とを含む3つの装飾図柄を停止させる際に、緑色のエフェクトを付加することで緑図柄チャンス目演出を行ってもよい。
また、上記実施形態では、大当たりの種類として、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する特典大当たりと、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する通常大当たりとがあることを想定した。すなわち、特別図柄判定において、遊技者に有利な確変遊技状態に移行させることが可能な大当たり遊技と、それよりも不利な時短遊技状態に移行させることが可能な大当たり遊技とのうちの何れを行うかを判定した。他の実施形態では、特別図柄判定において、第1特別遊技と、当該第1特別遊技よりも有利な第2特別遊技とのうちの何れを行うかを判定してもよい。例えば、第2特別遊技は、第1特別遊技よりもラウンド数の多い(獲得できる遊技球が多い)大当たり遊技であってもよい。また、第2特別遊技は、第1特別遊技よりも時短回数が多く付与される大当たり遊技であってもよい。
また、上記実施形態では、V領域195を遊技球が通過した場合に確変遊技状態に移行する遊技機を想定した。他の実施形態では、V領域195を備えないタイプの遊技機であってもよい。例えば、他の遊技機では、特別図柄判定の結果に応じて大当たり図柄が決定され、大当たり図柄に応じて確変遊技状態に移行し、確変遊技状態が所定期間(実質的に次の大当たり、又は、次の大当たりまでではない有限の期間)継続してもよい。他の形態では、また、いわゆる1種2種混合タイプのパチンコ遊技機であってもよい。このような遊技機は、通常遊技状態と時短遊技状態とがあり、通常遊技状態において第1始動口への入賞に基づいて大当たり遊技が行われると、時短遊技状態又は通常遊技状態に移行する。時短遊技状態に移行すると、第2始動口が開放しやすくなり、第2始動口に遊技球が入賞すると、たいてい小当たりとなる。小当たりとなると、特定の入賞口が開放し、特定の入賞口内に設けられたV入賞口に遊技球が入球可能となる。V入賞口に遊技球が入球すると、大当たり遊技が行われる。
また、上記実施形態において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明がパチンコ遊技機に適用された場合を例に説明したが、本発明は、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
以上のように、本発明では、以下に示す構成の遊技機であってもよい。なお、括弧書きは例示であって上記実施形態との対応を示す。
第1の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示す(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)。
上記によれば、第2演出図柄が特定の態様で停止した場合は第1演出図柄が特定の態様で停止した場合よりも特別遊技の期待度が高くなる。また、第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止した場合は、遊技者に有利な第2特別遊技が行われる期待度が高くなる。第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出によって、特別遊技が行われる期待度を示唆するとともに、特別遊技が行われることが報知された場合に特別遊技の種類を示唆することができる。
第2の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させるとともに、当該特定の態様で演出図柄が停止すること、又は、停止したことを示す音声を出力する事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段は、前記第1演出図柄を前記特定の態様で停止させるときと、前記第2演出図柄を前記特定の態様で停止させるときとでは、出力する音声の種類を異ならせる(例えば図14)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができ、音声によって第1演出図柄および第2演出図柄の何れが停止するかを示すことができる。
第3の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄)と、前記第1及び第2演出図柄とは異なる第3演出図柄(金図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段の複数の領域において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記複数の領域のうちの少なくとも何れか1の領域に前記第3演出図柄を停止させた後、特別遊技が行われる可能性が高いことを示す特定演出を実行可能な特定演出実行手段と(図18、図38、図40、図41等)、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示す(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)。
上記第3の構成の遊技機において、前記演出制御手段は、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段をさらに備え、前記停止演出実行手段は、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能であり、前記複数の演出図柄のうちの第3演出図柄を用いてリーチ演出が行われた場合には、前記第1及び第2演出図柄の何れの演出図柄を用いてリーチ演出が行われた場合よりも前記特別遊技が行われる可能性が高く、かつ、前記停止演出実行手段によって前記第3演出図柄が停止された場合には、前記第1及び第2演出図柄の何れの演出図柄が停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示してもよい(図23の金図柄の大当たり期待度、図24の特典大当たり期待度)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄に加えて第3演出図柄を用いて演出を行うことができる。第3演出図柄が停止すると特別遊技が行われる可能性の高い特定演出が行われるため、第3演出図柄が停止させることによって期待感を高めることができる。また、第3演出図柄は、特定の態様で停止した場合には最も特別遊技が行われる期待度が高く、かつ、特別遊技が行われることを示す態様で停止した場合は第2特別遊技の期待度が高い。これにより、第3演出図柄が停止することに対する期待感を高めることができる。
第4の構成の遊技機は、 所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記演出制御手段は、前記事前判定演出が行われることを示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段とを含む(図29の示唆画像58)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができるとともに、演出図柄が特定の態様で停止することを示唆する示唆演出を実行可能である。演出図柄が特定の態様で停止した場合は期待度が高くなり、このような演出を示唆する示唆演出を実行することで、遊技者の期待を高めることができる。
第5の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段と、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記演出制御手段は、前記特別遊技判定又は事前判定の結果に基づいて、停止される前記演出図柄を示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段(図29の示唆画像58、図33の示唆画像68)を含み、前記リーチ演出実行手段は、前記示唆演出実行手段によって示唆演出が行われた後、当該示唆演出で示唆された演出図柄を用いて前記リーチ演出を行うことが可能であり(図32、図34)、前記事前判定演出実行手段は、前記示唆演出実行手段によって示唆演出が行われた後、当該示唆演出で示唆された演出図柄を少なくとも含む態様であって特別遊技が行われないことを示す特定の態様で前記演出画像を停止させることにより、前記事前判定演出を行うことが可能である(図29、図30、図33)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができるとともに、停止する演出図柄を示唆する示唆演出によって、リーチ演出又は演出図柄が特定の態様で停止することを示唆することができる。
第6の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段と、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段は、複数の前記図柄の変動にわたって前記事前判定演出を実行可能であって、前記判定対象変動よりも少なくとも2回前の図柄の変動において前記第1演出図柄を特定の態様で停止させ、その後の図柄の変動であって前記判定対象変動よりも前の変動において前記第2演出図柄を特定の態様で停止させる第1制御(図60)と、前記判定対象変動よりも少なくとも2回前の図柄の変動において前記第2演出図柄を特定の態様で停止させ、その後の図柄の変動であって前記判定対象変動よりも前の変動において前記第1演出図柄を特定の態様で停止させることなく前記第2演出図柄を特定の態様で停止させる第2制御(図60)と、を行うことが可能であり、前記リーチ演出実行手段は、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特定の態様で停止された後の前記判定対象変動において、前記第1演出図柄を用いて前記リーチ演出を実行可能である(図17、図18)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができる。また、この構成では、第2演出図柄が特定の態様で停止した後は、それよりも期待度の低いことを示唆する第1演出図柄が特定の態様で停止することはない一方で、判定対象変動においては第1演出図柄でもリーチ演出が行われる。このため、連続して事前判定演出を行うことで遊技者の期待度を段階的に高めつつ、判定対象変動においては、第1演出図柄を用いてリーチ演出を行うことができる。
第7の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段と、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合には、前記第2演出図柄を用いたリーチ演出よりも前記第1演出図柄を用いたリーチ演出の方が行われ易い(図22(B))。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができる。この構成では、事前判定の結果に基づいて第2演出図柄が特定の態様で停止した場合は第1演出図柄が特定の態様で停止した場合よりも期待度が高い一方で、特別図柄判定の結果に基づくリーチ演出においては、第1演出図柄の方が期待度が高い。これにより演出図柄を用いる場面によって演出図柄が持つ意味を異ならせることができ、演出図柄を用いた演出の興趣性を向上させることができる。
第8の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1の色で示される第1演出図柄(青図柄)と、当該第1の色とは異なる第2の色で示される第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記保留記憶手段によって保留された前記特別図柄判定の権利を示す保留表示(52)を表示する保留表示手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、第1事前判定演出を行うか否かを判定する第1演出判定手段と、前記第1演出判定手段によって第1事前判定演出を行うと判定された場合、当該第1事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、第1判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる第1事前判定演出を実行することが可能な第1事前判定演出実行手段(S1346)と、前記事前判定の結果に基づいて、第2事前判定演出を行うか否かを判定する第2演出判定手段と、前記第2演出判定手段によって第2事前判定演出を行うと判定された場合、当該第2事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に対応する保留表示(以下、第2判定対象保留表示)を通常の色とは異なる前記第1の色又は前記第2の色で表示させる第2事前判定演出を実行することが可能な第2事前判定演出実行手段(S1342)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2の色で示される第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1の色で示される第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記第1事前判定演出実行手段によって前記第2の色で示される第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1の色で示される第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記第1判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記第2事前判定演出実行手段によって前記第2判定対象保留表示が前記第2の色で表示された場合の方が、前記第2判定対象保留表示が前記第1の色で表示された場合よりも、当該第2判定対象保留表示に係る前記図柄の変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示す(図8)。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができる。この構成では、第1演出図柄および第2演出図柄は色で分けられており、保留表示も演出図柄と同様の色に変化し得る。第2の色の演出図柄が特定の態様で停止した場合は、期待度が高いことを示し、保留画像が第2の色の変化した場合も期待度が高いことを示す。これにより、演出図柄と保留表示という全く異なる2つのものに共通性を持たせることができ、興趣性を向上させることができる。
第9の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記保留記憶手段によって保留された前記特別図柄判定の権利を示す保留表示(52)を表示する保留表示手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な停止演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、第1事前判定演出を行うか否かを判定する第1演出判定手段と、前記第1演出判定手段によって第1事前判定演出を行うと判定された場合、当該第1事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、第1判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる第1事前判定演出を実行することが可能な第1事前判定演出実行手段(S1346)と、前記事前判定の結果に基づいて、第2事前判定演出を行うか否かを判定する第2演出判定手段と、前記第2演出判定手段によって第2事前判定演出を行うと判定された場合、当該第2事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に対応する保留表示(以下、第2判定対象保留表示)を通常の表示態様(例えば白色の画像、通常形状の画像、通常柄の画像等)とは異なる第1の表示態様(例えば、青色の画像、通常形状とは異なる第1形状の画像、通常柄とは異なる第1柄の画像)又は第2の表示態様(例えば緑色や赤色の画像、通常形状及び第1形状とは異なる第2形状の画像、通常柄及び第1柄とは異なる第2柄の画像)で表示させる第2事前判定演出を実行することが可能な第2事前判定演出実行手段(S1342)と、を含み、前記停止演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記第1事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記第1判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記第2事前判定演出実行手段によって前記第2判定対象保留表示が前記第2の表示態様で表示された場合の方が、前記第2判定対象保留表示が前記第1の表示態様で表示された場合よりも、当該第2判定対象保留表示に係る前記図柄の変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(図8)、前記第1事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止される場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止される場合よりも、前記第2判定対象保留表示は前記第2の表示態様に変化し易い。
この構成では、第2演出図柄が特定の態様で停止する場合には保留表示は第2の表示態様(例えば、赤色の保留画像や第2形状の保留画像)に変化しやすい。すなわち、第2演出図柄が特定の態様で停止した場合は、保留表示が第2の表示態様に変化することに対する期待感が高まり、逆に、保留表示が第2の表示態様に変化した場合は、第2演出図柄が特定の態様で停止することに対する期待感が高まる。
第10の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(赤図柄、金図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第1演出実行手段と(図35(E))、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、特別遊技が行われれないことを示す態様で前記演出図柄を仮停止させ、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第2演出実行手段と(図35(M))、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記第1又は第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも赤図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示す(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも赤図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)(図35(M))。
上記によれば、第1の構成と同様の特徴を有する第1演出図柄および第2演出図柄を用いた演出を行うことができる。この構成では、リーチ演出の後に装飾図柄が特別遊技が行われないことを示す態様で仮停止した後、遊技者に有利な第2特別遊技を示唆する第2演出図柄を用いて、特別遊技が行われることが報知される。このため、リーチ演出の結果、遊技者に特別遊技が行われないと思わせた後に、特別遊技が行われることを報知するとともに、その特別遊技がより有利な特別遊技であることを示すことができ、遊技者の期待感、満足感を一気に高めることができる。
第11の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、第1遊技状態と、当該第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態とのうちの何れかの遊技状態を設定する遊技状態設定手段と(S6)、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(緑図柄、赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第1演出実行手段と(図35(E))、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、特別遊技が行われれないことを示す態様で前記演出図柄を仮停止させ、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第2演出実行手段と(図35(M))、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記第1又は第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも緑図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも緑図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記第2演出実行手段は、前記第1遊技状態が設定されているときに、前記特別遊技判定手段によって前記第1特別遊技を行うと判定された場合、前記第1演出図柄を用いて前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、特別遊技が行われれないことを示す態様で前記演出図柄を仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第1演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能であり(図35(M))、前記第1遊技状態が設定されているときに、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いて前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、特別遊技が行われれないことを示す態様で前記演出図柄を仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第1演出図柄又は前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能であり(図35(M))、前記第2遊技状態が設定されているときに、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いて前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、特別遊技が行われれないことを示す態様で前記演出図柄を仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能である(図35(M))。
上記によれば、第10の構成と同様の特徴を有し、第2演出実行手段による演出を、遊技状態によって異ならせることができる。具体的には、第1遊技状態では、第2演出実行手段による演出(復活演出)によって第1演出図柄が停止する場合もあれば第2演出図柄が停止する場合もある。一方で、第2遊技状態では、第2演出実行手段による演出(復活演出)が行われると第2演出図柄が停止する。これにより、第1遊技状態では何れの演出図柄が停止するかについて期待と不安の両方を遊技者に抱かせることができる一方で、第2遊技状態では第2演出図柄を停止させて遊技者に満足感を抱かせることができる。
第12の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(赤図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第1演出実行手段と(図35(E))、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われれないことを示す態様で仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第2演出実行手段と(図35(M))、前記特別遊技が行われている間に特別遊技演出を実行する特別遊技演出実行手段と、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記第1又は第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも赤図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも赤図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記特別遊技演出実行手段は、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合、前記特別遊技中に、当該実行中の特別遊技が前記第1特別遊技であるか前記第2特別遊技であるかを遊技者に示さない演出(成否演出前の演出や成否演出)を行った後、当該実行中の特別遊技が前記第1特別遊技か前記第2特別遊技かを示す演出(成功演出又は失敗演出)を実行可能であり、前記第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合、前記特別遊技中に、当該実行中の特別遊技が前記第2特別遊技であることを示す演出(特典確定演出)を実行可能である。
上記によれば、第10の構成と同様の特徴を有し、特別遊技中に第1特別遊技演出又は第2特別遊技演出を行うことができる。具体的には、第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止した場合には、実行中の特別遊技が遊技者に有利な第2特別遊技か否かを示さない演出を行った後、第2特別遊技か否かを示す演出を行い、第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止した場合には、実行中の特別遊技が第2特別遊技であることを示す演出を行うことができる。
第13の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(赤図柄、金図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第1演出実行手段と(図35(E))、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われれないことを示す態様で仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第2演出実行手段と(図35(M))、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記第1又は第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも赤図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも赤図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記第1演出実行手段は、特定演出(演出役物の作動)を伴って前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第1制御と、前記特定演出を伴わずに前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第2制御と、のうちの何れも実行可能であって、前記第1制御と前記第2制御とのうちの何れか一方を選択的に行い、前記第2演出実行手段は、前記特定演出を伴って前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第3制御のみを行う。
第14の構成の遊技機は、所定条件が成立すると、遊技情報を取得する取得手段(S213〜S216)と、始動条件が成立すると、前記遊技情報に基づいて、第1特別遊技(通常大当たり)と当該第1特別遊技よりも遊技者に有利な第2特別遊技(特典大当たり)とを含む複数の特別遊技のうちの何れかの特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(S309)と、前記始動条件の成立に応じて、図柄表示手段(41)において所定の図柄(特別図柄)を変動させてから停止させることにより、前記特別遊技判定の結果を報知する図柄表示制御手段(S312、S317)と、前記図柄表示制御手段によって特別遊技を行う旨の結果が報知されると、前記特別遊技判定手段によって判定された特別遊技を実行する特別遊技実行手段(S6)と、前記始動条件が成立する前に、前記遊技情報に基づいて、特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段(S218)と、前記図柄が変動されているときに前記遊技情報が取得されると、当該遊技情報を記憶して前記特別遊技判定の権利として保留する保留記憶手段(S213〜S216)と、第1演出図柄(青図柄)と、当該第1演出図柄とは異なる第2演出図柄(赤図柄、金図柄)とを含む複数の演出図柄を記憶する演出図柄記憶手段と、前記特別遊技判定又は前記事前判定の結果に基づいて、演出を制御する演出制御手段(130)とを備え、前記演出制御手段は、前記所定の図柄の変動に応じて、演出図柄表示手段において前記演出図柄を変動させ、前記所定の図柄の停止に応じて前記演出図柄を停止させることが可能であり、前記特別遊技判定手段によって特別遊技を行うと判定された場合、前記演出図柄を用いたリーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第1演出実行手段と(図35(E))、前記特別遊技判定手段によって前記第2特別遊技を行うと判定された場合、前記リーチ演出を実行し、当該リーチ演出の後、前記演出図柄を特別遊技が行われれないことを示す態様で仮停止させ(図35(K))、当該仮停止状態を維持したまま所定時間経過後に前記演出図柄を切り替えて、前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させることが可能な第2演出実行手段と(図35(M))、前記事前判定の結果に基づいて、事前判定演出を行うか否かを判定する演出判定手段と、前記演出判定手段によって事前判定演出を行うと判定された場合、当該事前判定演出を行うと判定される契機となった遊技情報に基づく前記図柄の変動(以下、判定対象変動)よりも前の図柄の変動において、特別遊技が行われないことを示す特定の態様(チャンス目)で前記演出図柄を停止させる事前判定演出を実行することが可能な事前判定演出実行手段(S1346)と、を含み、前記第1又は第2演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合には、前記第1演出実行手段によって前記第1演出図柄が特別遊技が行われることを示す態様で停止された場合よりも、前記第1及び第2特別遊技のうちの第2特別遊技が行われる可能性が高いことを示し(例えば図24のように青図柄よりも赤図柄の方が特典大当たり期待度が高い)、前記事前判定演出実行手段によって前記第2演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合には、前記第1演出図柄が特別遊技が行われないことを示す特定の態様で停止された場合よりも、前記判定対象変動において特別遊技を行う旨の結果が報知される可能性が高いことを示し(例えば図15のように青図柄チャンス目よりも赤図柄チャンス目の方が大当たり期待度が高い)、前記第1演出実行手段は、特定演出(演出役物の作動)を伴って前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第1制御と、前記特定演出を伴わずに前記演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第2制御と、のうちの何れも実行可能であって、前記第1制御と前記第2制御とのうちの何れか一方を選択的に行い、前記第2演出実行手段は、前記特定演出を伴わずに前記第2演出図柄を特別遊技が行われることを示す態様で停止させる第4制御のみを行う。
上記第13の構成によれば、第10の構成と同様の特徴を有し、第1演出実行手段による演出(リーチ当たり)の場合には特定演出が行われるときもあれば行われないときもある一方、第3演出実行手段による演出(復活演出)の場合には特定演出が必ず行われるようにすることができる。また、上記第14の構成によれば、第10の構成と同様の特徴を有し、第1演出実行手段による演出(リーチ当たり)の場合には特定演出が行われるときもあれば行われないときもある一方、第3演出実行手段による演出(復活演出)の場合には特定演出が必ず行われないようにすることができる。これにより、第3演出実行手段による演出を第1演出実行手段による演出とより区別して行うことができ、演出の多様性のある演出を行うことができる。