JP6217597B2 - ウェイストゲートバルブの駆動機構 - Google Patents

ウェイストゲートバルブの駆動機構 Download PDF

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Description

本発明は、ターボチャージャに取り付けられたウェイストゲートバルブの駆動機構に関するものである。
ターボチャージャとして、タービンホイールを迂回するバイパス通路と同通路を開閉するウェイストゲートバルブとを有するものが知られている。
ウェイストゲートバルブの駆動機構は、特許文献1に記載のように、駆動ロッドを有するアクチュエータや、ウェイストゲートバルブの弁体が揺動可能な状態で固定された回転シャフト、一端が回転シャフトに固定されるとともに他端がアクチュエータの駆動ロッドに相対回転可能に連結されたリンクプレートを備えている。回転シャフトは、タービンハウジングの貫通孔に挿通されて同タービンハウジングに支持されており、その回転中心がウェイストゲートバルブ(詳しくは、その弁体)の揺動軸になっている。また、上記回転シャフトは、タービンハウジングの内部から外部まで延びて、その内部側の端部が弁体に固定されるとともに、外部側の端部がリンクプレートに固定されている。リンクプレートは、回転シャフトの回転軸と直交する方向に延びている。
こうした駆動機構では、アクチュエータの駆動ロッドを進退させると、リンクプレートおよび回転シャフトを介して弁体が揺動して、同弁体の開度が変更される。
ここで、ウェイストゲートバルブが開かれると、これに伴い通過する排気の衝突によって、弁体が振動するようになる。そして、この振動は回転シャフトを介してリンクプレートに伝達されるため、リンクプレートとタービンハウジングの外面(詳しくは、貫通孔の周縁)との間や、リンクプレートと駆動ロッドとの連結部分に隙間があると、その隙間において騒音(いわゆるびびり音)が発生してしまう。特に、ウェイストゲートバルブの開度が大きいときほど、排気の衝突による振動が大きくなる傾向があるため、騒音も大きくなる。
そこで従来、リンクプレートと同プレートに対向する対向部材(タービンハウジング、または駆動ロッド)との隙間に、皿ばねを介設することや(特許文献2参照)、圧縮コイルばねを介設すること(特許文献3参照)が提案されている。これら駆動機構によれば、リンクプレートと対向部材との隙間(いわゆるガタ)がなくなるため、リンクプレートの振動に起因する騒音の発生が抑えられる。
特開2013−2296号公報 米国特許出願公開第2012/0317975号明細書 特開2013−185552号公報
従来の駆動機構のように、リンクプレートと対向部材との間にばね部材(皿ばねや圧縮コイルばね)を設けると、ばね部材が常にリンクプレートや対向部材に押し付けられた状態になる。そのため、ばね部材とリンクプレートとの間やばね部材と対向部材との間に作用する摩擦力によって、リンクプレートの円滑な回転動作、ひいてはウェイストゲートバルブの円滑な開閉動作が損なわれるおそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、騒音の発生抑制と開閉機能の低下抑制との両立を図ることのできるウェイストゲートバルブの駆動機構を提供することにある。
上記課題を達成するためのウェイストゲートバルブの駆動機構は、駆動ロッドを有し、同駆動ロッドを変位させるアクチュエータと、タービンハウジングの貫通孔に挿通された状態で同タービンハウジングの内部から外部まで延びて、その内部側の端部に回転中心がウェイストゲートバルブの弁体の揺動軸になるように同弁体が固定された回転シャフトと、前記回転シャフトの回転軸と交差する方向に延びて、同回転シャフトにおける前記タービンハウジングの外部側の端部に固定され、且つ、前記アクチュエータの駆動ロッドに対して相対回転可能な態様で同駆動ロッドに連結されたリンクプレートと、を備える。そして、前記リンクプレートと同プレートに対向する対向部材との間に、前記リンクプレートおよび前記対向部材の相対回転における回転軸周りにおいて螺旋の一部をなすように捩れた形状で延びる弾性部材が設けられる。前記弾性部材における前記リンクプレートとの接触面は、前記弁体が開かれるときの前記対向部材に対する前記リンクプレートの回転方向を開方向とすると、開方向側の部位ほど前記対向部材から離れるように形成される。前記弾性部材は、前記リンクプレートの回転位置が開方向側の回転位置になるほど前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸方向での弾性変形の度合いが大きくなるものであり、且つ前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸周りでの回転を妨げるように回り止めされている。
上記駆動機構では、アクチュエータの駆動によって弁体が開かれる際に、回転シャフトともどもリンクプレートが開方向に回動すると、リンクプレートと対向部材との間に配置された弾性部材の弾性変形の度合いが大きくなるため、弾性部材からリンクプレートや対向部材に作用する弾性力が大きくなる。そのため、この弾性部材の弾性力によってリンクプレートの振動を抑えることができ、リンクプレートが他の部材を叩くことによる騒音を抑えることができる。このように上記駆動機構によれば、弁体の開度が大きいときには、弁体の振動に起因する騒音の発生を抑えることができる。しかも、弁体の開度が小さいときには、弾性部材の弾性変形の度合いが比較的小さく、弾性部材とリンクプレートとの接触部分に作用する摩擦力が小さいために、ウェイストゲートバルブの弁体が円滑に開閉するようになる。このように上記駆動機構によれば、弁体の開度が小さいときにおける同弁体の開閉機能の低下を抑えることができる。
上記駆動機構において、前記弾性部材は、合口を有するリング形状であることが好ましい。
上記駆動機構によれば、合口を介して、弾性部材の取り付けと取り外しとを容易に行うことができる。
上記駆動機構において、前記弾性部材の一方の端部と前記対向部材との接触面、および前記弾性部材の他方の端部と前記リンクプレートとの接触面のうちの少なくとも一方は、前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸と直交する方向に延びる平面形状であることが好ましい。
上記駆動機構によれば、弾性部材の端部が面接触するようになるため、弾性部材の姿勢を安定させることができ、同弾性部材の付勢力を安定して作用させることができる。
ウェイストゲートバルブの駆動機構の概略構成を示す略図。 タービンの部分断面図。 図2の3−3線に沿ったタービンの断面図。 ウェイストゲートバルブの駆動機構の可動部分を示す斜視図。 介設リングおよびその周辺部分を拡大して示すタービンの側面図。 図5の矢印6方向から見た介設リングおよびその周辺部分を拡大して示すタービンの側面図。 介設リングの(a)平面図および(b)側面図。 リンクプレートの回転位置と介設リングの回転軸方向における高さとの関係を示すグラフ。
以下、ウェイストゲートバルブの駆動機構の一実施形態について説明する。
図1に示すように、排気駆動式のターボチャージャ20は、吸気通路11に設けられるコンプレッサ21と、排気通路12に設けられるタービン24とを備えている。コンプレッサ21は内部にコンプレッサインペラ22を備えており、タービン24は内部にタービンホイール25を備えている。これらコンプレッサインペラ22とタービンホイール25とは、シャフト23を介して一体回転可能に連結されている。こうしたターボチャージャ20において、タービンホイール25に排気が吹き付けられると、同タービンホイール25およびコンプレッサインペラ22が一体回転し、これにより吸気通路11を流れる吸気が加圧されてエンジンの燃焼室に強制的に送り込まれるようになる。すなわち、吸入空気の過給が行われるようになる。また、排気通路12には、タービンホイール25を迂回するバイパス通路26が設けられている。
図2に示すように、タービン24のハウジング24aにおける上記タービンホイール25よりも排気上流側の部分には排出孔28が貫通している。そして、バイパス通路26は、その排気上流側が排出孔28を介してタービン24の内部と連通可能になっており、排気下流側が上記ハウジング24aにおけるタービンホイール25よりも排気下流側の部分および排気通路12に連通されている。また、バイパス通路26には、その通路断面積を調節するウェイストゲートバルブ30が設けられている。ウェイストゲートバルブ30は、駆動源としてのアクチュエータ27をエンジンの運転状態に応じて駆動させることによって開閉駆動される。アクチュエータ27は、駆動ロッド27aを有し、供給された負圧に応じて駆動ロッド27aを変位させる負圧アクチュエータである。アクチュエータ27に供給される負圧は、電子制御装置によってエンジンの運転状態に応じた量に制御される。これにより、駆動ロッド27aの進退量がエンジンの運転状態に応じて変更される。
図3および図4に示すように、ウェイストゲートバルブ30は、バイパス通路26に設けられて排出孔28を開閉する弁体31を備えている。そして、この弁体31を開閉駆動するための駆動機構は、支持ピン32によって弁体31に連結された揺動アーム35や、揺動アーム35に一体に連結された回転シャフト36、回転シャフト36とアクチュエータ27の駆動ロッド27aとを連結するリンクプレート37を備えている。
揺動アーム35は、支持ピン32に連結された延設部33と、延設部33に接合されて同延設部33に一体化された湾曲部34とを備えている。延設部33は角柱状をなし、支持ピン32と略垂直をなす状態で同支持ピン32と連結されている。また、湾曲部34は、その一方の端部から他方の端部にかけて湾曲する円柱状をなし、その一方の端部が延設部33に接合されている。揺動アーム35は、支持ピン32を介して弁体31を開閉可能に支持している。
バイパス通路26を区画形成するハウジング40は、その内部と外部とを連通する貫通孔41と、同貫通孔41の周縁を始点に外面から円筒状で突出するボス部42とを備えている。ボス部42には円筒状のブッシュ43が固定されている。そして、上記回転シャフト36は、貫通孔41およびボス部42(詳しくは、ブッシュ43)に挿通されることにより、ハウジング40の内部から外部まで延びるように同ハウジング40に回転可能に支持されている。回転シャフト36における上記ハウジング24aの内部側の端部は、揺動アーム35の湾曲部34に接合されている。これにより、回転シャフト36は、その回転中心が弁体31の揺動軸になるように、揺動アーム35と一体回転可能に連結されている。
リンクプレート37は、回転シャフト36の回転軸L1と直交する方向に延びる平板状である。リンクプレート37は、その一方の端部37aが回転シャフト36における上記ハウジング24aの外部側の端部に接合(固定)されるとともに、他方の端部37bが連結ピン38によって駆動ロッド27aに連結されている。これにより、リンクプレート37は、一方の端部37aが回転シャフト36に一体回転可能になっており、他方の端部37bが連結ピン38を回転中心として駆動ロッド27aと相対回転可能になっている。
本実施形態のターボチャージャ20には、開弁時におけるウェイストゲートバルブ30の弁体31の振動に起因する騒音の発生を抑えるために、弾性部材としての介設リング50が設けられている。以下、この介設リング50について詳細に説明する。
図5および図6に示すように、介設リング50は、リンクプレート37と同プレート37に対向する対向部材としてのハウジング40のボス部42との間に配置されている。介設リング50は、ハウジング40に対するリンクプレート37の相対回転における回転軸L1周りにおいて、前記ブッシュ43の外面に沿う方向に、螺旋の一部をなすように捩れた形状で延びている。介設リング50は、弾性を有する金属材料(例えばステンレス鋼)により形成されている。
図7(a)および図7(b)に示すように、介設リング50は、合口を有するリング形状である。そのため、介設リング50の取り付けを、その合口を一旦拡げて同介設リング50の内部にブッシュ43および回転シャフト36を入れた後に合口を閉じるといったように容易に行うことができる。また介設リング50の取り外しを、その合口を拡げて同介設リング50の内部からブッシュ43および回転シャフト36を脱出させるといったように容易に行うことができる。しかも、そうした介設リング50の取り付けや取り外しを、回転シャフト36にリンクプレート37が接合された状態で容易に行うことができる。
なお本実施形態では、タービン24に取り付けられていない状態の介設リング50の内径が、ブッシュ43の外径よりも小さい。そのため、タービン24に介設リング50が取り付けられると、ブッシュ43の中心軸に対して介設リング50の中心軸が上記合口から離間する方向にずれる。これにより、タービン24に介設リング50が取り付けられた状態で、介設リング50の弾性力のうちの上記合口を閉じるように作用する力をブッシュ43の外面に作用させることができるため、その力によって介設リング50がブッシュ43から脱落し難い構造になっている。
ここで、図5および図6に示すように、ウェイストゲートバルブ30の弁体31が開かれるときのハウジング40(ボス部42)に対するリンクプレート37の回転方向(図5中に矢印Aで示す方向)を開方向とする。本実施形態では、介設リング50が螺旋の一部をなすように捩れた形状であるため、介設リング50の開方向側の部位ほど、上記回転軸L1方向における上記リンクプレート37側の端部(リンクプレート37との接触面)がボス部42の先端から離れる形状になる。
図8に、介設リング50が弾性変形していないと仮定した場合におけるリンクプレート37の接触部分での同介設リング50の回転軸L1方向の高さ(詳しくは、ボス部42の先端から介設リング50の上記リンクプレート37側の端部までの距離)と、リンクプレート37の回転位置との関係を示す。なお図8中の一点鎖線はリンクプレート37とハウジング40のボス部42との間隙の距離を示している。
図8から明らかなように、リンクプレート37の回転位置がその回転範囲における最も閉方向側の回転位置(全閉位置、図5に一点鎖線で示す位置)であるときには、リンクプレート37とボス部42との間隙の距離よりも、弾性変形していない状態での介設リング50の回転軸L1方向における高さが高い。そのため、介設リング50は、リンクプレート37とボス部42との間に配置された状態では、弾性変形した状態になっている。
また、弁体31を開くべくリンクプレート37が開方向に回転して、リンクプレート37と介設リング50との接触部分が開方向側に変化すると、上記間隙の距離と弾性変形していない状態での介設リング50の回転軸L1方向における高さとの差が大きくなるため、介設リング50の弾性変形の度合いが大きくなる。そして、この弾性変形の度合いは、リンクプレート37の回転位置が開方向の回転位置になるほど大きくなる。
介設リング50は、その合口がリンクプレート37の回転範囲における最も開方向側の回転位置(全開位置、図5に実線で示す位置)よりも開方向側の位置になるように配置されている。リンクプレート37が開方向に回転して介設リング50の開方向側の端部50aを超えてしまうと、同介設リング50の弾性変形の度合いが小さくなってしまう。本実施形態では、介設リング50の合口をリンクプレート37の全開位置よりも開方向側に配置することにより、同リンクプレート37が介設リング50の開方向側の端部50aを超えないようになっている。
また、ボス部42の先端において、介設リング50の開方向側の端部50aに隣接する位置には、回転軸L1方向に突出する形状のストッパ部材51が取り付けられている。このストッパ部材51に介設リング50の端部50aが突き当たることにより、回転軸L1周りにおける回転を妨げるように介設リング50が回り止めされている。
図7(a)および図7(b)に示すように、介設リング50におけるハウジング40側の端部50aにおいて同ハウジング40に対向する対向面には、表面が回転軸L1と略直交する方向に延びる平面である平面部52が形成されている。また、介設リング50におけるリンクプレート37側の端部50bにおいて、同リンクプレート37に対向する対向面には、表面が回転軸L1と略直交する方向に延びる平面である平面部53が形成されている。なお、図7(b)中の破線は、平面部52,53が形成されずに同一の断面形状で延びる場合における介設リングの形状を示している。
なお本実施形態では、ボス部42の先端が回転軸L1と略直交する平面形状であり、リンクプレート37の介設リング50側の面が平面形状である。そのため、介設リング50の一方の端部50aとボス部42との接触面、および介設リング50の他方の端部50bとリンクプレート37との接触面の全てが上記回転軸L1と略直交する方向に延びる平面である。
本実施形態によれば、介設リング50の一方の端部50aとハウジング40のボス部42とが面接触するようになる。また、リンクプレート37が全開位置(または全開位置に近い位置)なったときには、介設リング50の上記リンクプレート37側の端部50bと同リンクプレート37とが面接触するようになる。そのため、平面部52,53が形成されない場合と比較して、介設リング50の姿勢を安定させることができ、同介設リング50の付勢力をリンクプレート37やボス部42に安定して作用させることができる。
以下、介設リング50を設けることによる作用について説明する。
アクチュエータ27の駆動によって弁体31が開かれる際に、回転シャフト36ともどもリンクプレート37が開方向に回動すると、同リンクプレート37とハウジング40のボス部42との間に配置された介設リング50の弾性変形の度合いが大きくなる。そのため、介設リング50からリンクプレート37やハウジング40のボス部42に作用する弾性力が大きくなる。これにより、弁体31の開度が大きいときには、介設リング50の弾性力によってリンクプレート37が強く押圧されるようになり、この押圧力によってリンクプレート37の振動を抑えることができる。したがって、リンクプレート37がブッシュ43の外面を叩くことによる騒音や回転シャフト36がブッシュ43の内面を叩くことによる騒音など、弁体31の振動に起因する騒音の発生を抑えることができる。
しかも、弁体31の開度が小さいときには、介設リング50の弾性変形の度合いが比較的小さいため、介設リング50からリンクプレート37やハウジング40のボス部42に作用する弾性力も小さくなる。これにより、介設リング50とリンクプレート37との接触部分に作用する摩擦力が小さくなるため、リンクプレート37が円滑に回動するようになり、ひいてはウェイストゲートバルブ30の弁体31が円滑に開閉するようになる。したがって本実施形態によれば、介設リング50が設けられているとはいえ、弁体31の開度が小さいときにおける同弁体31の開閉機能の低下を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)介設リング50を、リンクプレート37とハウジング40のボス部42との間に配置するようにした。そのため、弁体31の開度が大きいときには、弁体31の振動に起因する騒音の発生を抑えることができる。しかも、弁体31の開度が小さいときにおける同弁体31の開閉機能の低下を抑えることもできる。
(2)介設リング50を、合口を有するリング形状にした。そのため、合口を介して、介設リング50の取り付けと取り外しとを容易に行うことができる。
(3)介設リング50の一方の端部50aとボス部42との接触面、および介設リング50の他方の端部50bとリンクプレート37との接触面の全てを、上記回転軸L1と略直交する方向に延びる平面にした。そのため、介設リング50の姿勢を安定させることができ、同介設リング50の付勢力をリンクプレート37やボス部42に安定して作用させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ストッパ部材51を設けることに代えて、ボス部42の先端に形成した凹部と介設リング50の端部とを係合させたり、ボス部42の先端に介設リング50の端部を溶接(あるいは接着)したりしてもよい。また、介設リング50の配設に際して同介設リング50の端部がボス部42の先端面に食い込むなど、リンクプレート37の回動に際して介設リング50が回動しないのであれば、ストッパ部材51を省略することも可能である。要は、介設リング50が、ハウジング40に対するリンクプレート37の相対回転における回転軸L1周りでの回転を妨げるように回り止めされていればよい。
・介設リング50を形成する材料としては、金属材料を採用することに限らず、リンクプレート37の回動に伴う押圧によって介設リング50が適度に弾性変形するのであれば、樹脂材料などの任意の材料を採用することができる。
・介設リング50の平面部52,53の一方または両方を省略してもよい。
・介設リング50の周方向における長さは、ブッシュ43の周囲を1.5周する長さにする等、任意に変更することができる。
・介設リング50を、ブッシュ43とリンクプレート37との連結部分におけるそれらの間に設けてもよい。その他、介設リング50を、リンクプレート37と駆動ロッド27aとの間に設けることも可能である。この場合には、駆動ロッド27aがリンクプレート37に対向する対向部材になり、連結ピン38の中心軸が、リンクプレート37および駆動ロッド27aの相対回転における回転軸になる。
11…吸気通路、12…排気通路、20…ターボチャージャ、21…コンプレッサ、22…コンプレッサインペラ、23…シャフト、24…タービン、24a…ハウジング、25…タービンホイール、26…バイパス通路、27…アクチュエータ、27a…駆動ロッド、28…排出孔、30…ウェイストゲートバルブ、31…弁体、32…支持ピン、33…延設部、34…湾曲部、35…揺動アーム、36…回転シャフト、37…リンクプレート、37a,37b…端部、38…連結ピン、40…ハウジング、41…貫通孔、42…ボス部、43…ブッシュ、50…介設リング、50a,50b…端部、51…ストッパ部材、52,53…平面部。

Claims (3)

  1. 駆動ロッドを有し、同駆動ロッドを変位させるアクチュエータと、
    タービンハウジングの貫通孔に挿通された状態で同タービンハウジングの内部から外部まで延びて、その内部側の端部に回転中心がウェイストゲートバルブの弁体の揺動軸になるように同弁体が固定された回転シャフトと、
    前記回転シャフトの回転軸と交差する方向に延びて、同回転シャフトにおける前記タービンハウジングの外部側の端部に固定され、且つ、前記アクチュエータの駆動ロッドに対して相対回転可能な態様で同駆動ロッドに連結されたリンクプレートと、を備えるウェイストゲートバルブの駆動機構において、
    前記リンクプレートと同プレートに対向する対向部材との間に、前記リンクプレートおよび前記対向部材の相対回転における回転軸周りにおいて螺旋の一部をなすように捩れた形状で延びる弾性部材が設けられ、
    前記弾性部材における前記リンクプレートとの接触面は、前記弁体が開かれるときの前記対向部材に対する前記リンクプレートの回転方向を開方向とすると、開方向側の部位ほど前記対向部材から離れるように形成され、
    前記弾性部材は、前記リンクプレートの回転位置が開方向側の回転位置になるほど前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸方向での弾性変形の度合いが大きくなるものであり、且つ前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸周りでの回転を妨げるように回り止めされている
    ことを特徴とするウェイストゲートバルブの駆動機構。
  2. 前記弾性部材は、合口を有するリング形状である
    請求項1に記載のウェイストゲートバルブの駆動機構。
  3. 前記弾性部材の一方の端部と前記対向部材との接触面、および前記弾性部材の他方の端部と前記リンクプレートとの接触面のうちの少なくとも一方は、前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸と直交する方向に延びる平面形状である
    請求項1または2に記載のウェイストゲートバルブの駆動機構。
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