JP6217597B2 - ウェイストゲートバルブの駆動機構 - Google Patents
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Description
ウェイストゲートバルブの駆動機構は、特許文献1に記載のように、駆動ロッドを有するアクチュエータや、ウェイストゲートバルブの弁体が揺動可能な状態で固定された回転シャフト、一端が回転シャフトに固定されるとともに他端がアクチュエータの駆動ロッドに相対回転可能に連結されたリンクプレートを備えている。回転シャフトは、タービンハウジングの貫通孔に挿通されて同タービンハウジングに支持されており、その回転中心がウェイストゲートバルブ(詳しくは、その弁体)の揺動軸になっている。また、上記回転シャフトは、タービンハウジングの内部から外部まで延びて、その内部側の端部が弁体に固定されるとともに、外部側の端部がリンクプレートに固定されている。リンクプレートは、回転シャフトの回転軸と直交する方向に延びている。
ここで、ウェイストゲートバルブが開かれると、これに伴い通過する排気の衝突によって、弁体が振動するようになる。そして、この振動は回転シャフトを介してリンクプレートに伝達されるため、リンクプレートとタービンハウジングの外面(詳しくは、貫通孔の周縁)との間や、リンクプレートと駆動ロッドとの連結部分に隙間があると、その隙間において騒音(いわゆるびびり音)が発生してしまう。特に、ウェイストゲートバルブの開度が大きいときほど、排気の衝突による振動が大きくなる傾向があるため、騒音も大きくなる。
上記駆動機構によれば、合口を介して、弾性部材の取り付けと取り外しとを容易に行うことができる。
図1に示すように、排気駆動式のターボチャージャ20は、吸気通路11に設けられるコンプレッサ21と、排気通路12に設けられるタービン24とを備えている。コンプレッサ21は内部にコンプレッサインペラ22を備えており、タービン24は内部にタービンホイール25を備えている。これらコンプレッサインペラ22とタービンホイール25とは、シャフト23を介して一体回転可能に連結されている。こうしたターボチャージャ20において、タービンホイール25に排気が吹き付けられると、同タービンホイール25およびコンプレッサインペラ22が一体回転し、これにより吸気通路11を流れる吸気が加圧されてエンジンの燃焼室に強制的に送り込まれるようになる。すなわち、吸入空気の過給が行われるようになる。また、排気通路12には、タービンホイール25を迂回するバイパス通路26が設けられている。
アクチュエータ27の駆動によって弁体31が開かれる際に、回転シャフト36ともどもリンクプレート37が開方向に回動すると、同リンクプレート37とハウジング40のボス部42との間に配置された介設リング50の弾性変形の度合いが大きくなる。そのため、介設リング50からリンクプレート37やハウジング40のボス部42に作用する弾性力が大きくなる。これにより、弁体31の開度が大きいときには、介設リング50の弾性力によってリンクプレート37が強く押圧されるようになり、この押圧力によってリンクプレート37の振動を抑えることができる。したがって、リンクプレート37がブッシュ43の外面を叩くことによる騒音や回転シャフト36がブッシュ43の内面を叩くことによる騒音など、弁体31の振動に起因する騒音の発生を抑えることができる。
(1)介設リング50を、リンクプレート37とハウジング40のボス部42との間に配置するようにした。そのため、弁体31の開度が大きいときには、弁体31の振動に起因する騒音の発生を抑えることができる。しかも、弁体31の開度が小さいときにおける同弁体31の開閉機能の低下を抑えることもできる。
(3)介設リング50の一方の端部50aとボス部42との接触面、および介設リング50の他方の端部50bとリンクプレート37との接触面の全てを、上記回転軸L1と略直交する方向に延びる平面にした。そのため、介設リング50の姿勢を安定させることができ、同介設リング50の付勢力をリンクプレート37やボス部42に安定して作用させることができる。
・ストッパ部材51を設けることに代えて、ボス部42の先端に形成した凹部と介設リング50の端部とを係合させたり、ボス部42の先端に介設リング50の端部を溶接(あるいは接着)したりしてもよい。また、介設リング50の配設に際して同介設リング50の端部がボス部42の先端面に食い込むなど、リンクプレート37の回動に際して介設リング50が回動しないのであれば、ストッパ部材51を省略することも可能である。要は、介設リング50が、ハウジング40に対するリンクプレート37の相対回転における回転軸L1周りでの回転を妨げるように回り止めされていればよい。
・介設リング50の周方向における長さは、ブッシュ43の周囲を1.5周する長さにする等、任意に変更することができる。
Claims (3)
- 駆動ロッドを有し、同駆動ロッドを変位させるアクチュエータと、
タービンハウジングの貫通孔に挿通された状態で同タービンハウジングの内部から外部まで延びて、その内部側の端部に回転中心がウェイストゲートバルブの弁体の揺動軸になるように同弁体が固定された回転シャフトと、
前記回転シャフトの回転軸と交差する方向に延びて、同回転シャフトにおける前記タービンハウジングの外部側の端部に固定され、且つ、前記アクチュエータの駆動ロッドに対して相対回転可能な態様で同駆動ロッドに連結されたリンクプレートと、を備えるウェイストゲートバルブの駆動機構において、
前記リンクプレートと同プレートに対向する対向部材との間に、前記リンクプレートおよび前記対向部材の相対回転における回転軸周りにおいて螺旋の一部をなすように捩れた形状で延びる弾性部材が設けられ、
前記弾性部材における前記リンクプレートとの接触面は、前記弁体が開かれるときの前記対向部材に対する前記リンクプレートの回転方向を開方向とすると、開方向側の部位ほど前記対向部材から離れるように形成され、
前記弾性部材は、前記リンクプレートの回転位置が開方向側の回転位置になるほど前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸方向での弾性変形の度合いが大きくなるものであり、且つ前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸周りでの回転を妨げるように回り止めされている
ことを特徴とするウェイストゲートバルブの駆動機構。 - 前記弾性部材は、合口を有するリング形状である
請求項1に記載のウェイストゲートバルブの駆動機構。 - 前記弾性部材の一方の端部と前記対向部材との接触面、および前記弾性部材の他方の端部と前記リンクプレートとの接触面のうちの少なくとも一方は、前記対向部材に対する前記リンクプレートの相対回転における回転軸と直交する方向に延びる平面形状である
請求項1または2に記載のウェイストゲートバルブの駆動機構。
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