JP6213287B2 - 光伝送装置および光伝送装置の信号処理方法 - Google Patents

光伝送装置および光伝送装置の信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送装置と光伝送装置の信号処理方法に関する。
ディジタルコヒーレント方式の受信機では、伝送路の微分群遅延差(DGD:Differential Group Delay)補償のために、適応等化器が用いられる。40GBPSや100GBPSの伝送システムでは、振動や温度変化といった伝送路上の外的条件の変動によって、伝送路の偏波回転状態が変化する。
適応等化器は、引き込み(立ち上げ)時の偏波状態によって収束状態が異なり、信号品質の劣化を引き起こすような収束状態を持つ場合がある。立ち上げ時の収束状態によっては適応等化器のDGD耐力が低下し、最終的な信号品質(BER:Bit Error Rate)が劣化する。
適応等化器は、それ自体では信号品質の劣化を引き起こす収束状態であるかどうかを判断することができない。一般に、BERを観測しなければ収束状態の良し悪しを判断することはできず、全体的なシステムの立ち上げに時間がかかるという問題がある。
適応等化器のDGD耐力を向上するための一つの手段として、FIR(Finite Impulse Response)フィルタのタップ数を増やすことが考えられる。しかし、実際には回路規模の制限によりタップ数を際限なく増やすことはできない。そのため、適応フィルタのタップ数を増大させることなく、適応等化器の信号品質の劣化を引き起こす収束状態(タップ係数の位置の偏り)を補正し、安定した等化性能を得ることが求められる。
なお、適応等化器の等化残を低減するために、タップ係数の重心をできるだけタップの中心に寄せる補正方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012−119923号公報
適応フィルタのタップ数を増大させることなく、適応等化器の収束状態を最適化することのできる光伝送装置と、光伝送装置の信号処理方法を提供することを課題とする。
一つの態様では、光伝送装置は、
光信号を受信して電気信号を出力する受信部と、
前記電気信号をディジタル信号に変換する変換部と、
前記ディジタル信号を適応的に等化する適応等化部と、
前記適応等化を受けた前記ディジタル信号に含まれる第1の偏波と、前記第1の偏波に直交する第2の偏波を同期させる同期部と、
前記同期部から供給される前記第1の偏波と前記第2の偏波のシンボル同期情報に基づいて前記第1の偏波と前記第2の偏波の間のシンボルずれ量を判断し、前記シンボルずれ量が最小になるまで前記適応等化器に再立ち上げ指示を出力するシンボルずれ量判定部と
を有する。
光伝送装置において、適応フィルタのタップ数を増やすことなく、適応等化器の収束状態を最適化することができる。
X偏波とY偏波の時間変動を示す模式図である。 X偏波とY偏波のシンボルずれ量とQ値(BER)との関係を示す図である。 実施形態の光伝送装置の概略構成図である。 適応等化器の再立ち上げによるシンボルずれ量補正の基本動作を示す図である。 サンプリング位相同期部での引き込み点の状態を示す図である。 2倍オーバーサンプリングを用いたときに適応等化器でとり得る状態を示す図である。 タップ係数の初期基準値と、適応等化器立ち上げ時の偏波角の関係を説明する図である。 実施例1の適応等化器再立ち上げ時の最適化方法を示すフローチャートである。 図8の適応等化器の最適化方法の変形例である。 実施例2の適応等化器再立ち上げ時の最適化方法の別の例を示すフローチャートである。 図10の適応等化器の最適化方法の変形例である。 実施例3の適応等化器再立ち上げ時の最適化方法のさらに別の例を示すフローチャートである。 図12の最適化方法の変形例である。 実施形態の方法による効果を示す図である。
発明者らは、適応等化器の収束状態とトレーニングシーケンス同期部でのシンボルずれ量の間に相関関係があることを見出した。X偏波とY偏波の間のシンボルずれは、Q値(BER)に影響する。そうであれば、X偏波とY偏波のシンボルずれを解消する方向に適応等化器のタップ係数の初期基準値(初期基準位置)を設定することで、偏波角の変動による信号劣化を防止できるはずである。これについて、説明する。
適応等化器では、タップ係数の計算を開始するために、最初の起点となる初期基準値を与える必要がある。一般に、タップ係数の状態がタップの中心付近に収束するように、初期基準値としてはタップの中心(たとえば13タップの場合は7)を選択し、このタップに係数1を設定し、その他のタップに係数セロを設定しておく。DGDが大きくなると、適応等化器内のX偏波側の重心位置と、Y偏波側の重心位置が、タップ係数の初期基準値7からずれたところに位置する。重心位置がタップ中心からずれると、吸収できるDGDの幅が低下する。
図1は、DGDによって発生するX偏波成分とY偏波成分の時間的な位置変動を示す。伝送路のDGDの影響でX偏波とY偏波の間に遅延が生じ、これを適応等化器で補償する場合を考える。偏波角の変化によってX偏波とY偏波の成分が時間的に変化し、重心位置は対称に変化している。その中でDGDの大きさは、図1において、振れ幅として見えている。適応等化器は、X偏波とY偏波の現在位置をタップの中心(13タップの場合はタップ番号7の位置)にもっていこうとするが、その結果、X偏波の変動の中心とY偏波の変動の中心がずれている場合、トレーニングシーケンスの同期をとる段階で、X偏波とY偏波の間にシンボルずれが生じる。このずれ量は偏波角などの初期状態によって図1(A),図1(B)のように変化する。適応フィルタで2タップごとに1シンボルの信号を引き込む場合、図1(A)のようにX偏波の変動中心とY偏波の変動中心の間に数タップのずれがあると、トレーニングシーケンス同期の段階で、1シンボルまたは2シンボルのずれ量が観測される。
図1(B)では、FIRフィルタに引き込まれる信号のX偏波とY偏波の間の遅延量が図1(A)よりもさらに大きくなっている。この場合、トレーニングシーケンス同期の段階で、数シンボル以上のずれが観察される。
図2は、シンボルずれ量とQ値(BER)の関係を示すグラフである。条件として、DGDを90psとし、二次偏波モード分散を「0ps2」として付加した。その他のレーザー周波数オフセットや受信機帯域といったDGD以外の負荷条件も付加されている。Q値のベスト値だけをみると、シンボルずれによる影響は少ないように見える。しかしワースト値でみると、シンボルずれ量が2シンボルを超えるとDGD耐力は急激に低下し、BERが劣化する。ワーストのQ値が劣化すると信頼性に影響するから、シンボル差のない状態、または最小になった状態が望ましい。逆にいうと、シンボルずれ量をなるべくゼロに近づけることにより適応等化器のDGD耐力が向上しBERが改善される。
以上の考察から、光伝送装置のトレーニングシーケンス同期部でX偏波とY偏波のシンボルずれ量を監視し、シンボルずれ量がゼロまたは最小になるまで、すなわち適応等化器の収束状態ができる限り最適な状態に落ち着くまで、適応等化器での再引き込みを実行する。伝送路上の偏波角は常に変化するため、立ち上げごとに適応等化器の収束状態は変化する。ある特定の偏波角のときに再立ち上げがなされて適応等化器の収束状態が最適になると、シンボルずれ量はゼロまたは最小になる。
この方法によると、BERを観測しなくても適応等化器の収束状態の良否を判断することができる。早い段階で適応等化器を安定させてシステムを立ち上げ、DGD耐力を向上することができる。
図3は、実施形態の光伝送装置1の構成例である。光伝送装置1は、光ディジタルコヒーレント受信機である。光伝送装置1では、ディジタル信号処理回路10により波形歪みの補償や適応等化が行われる。便宜上、アナログ/ディジタル変換器(ADC)11a〜11dをディジタル信号処理回路10に組み入れているが、別回路としてもよい。
光伝送装置1で受信された光信号は、偏光ビームスプリッタ2で互いに直交する2つの偏波成分に分離され、90°光ハイブリッド(光ミキサ)5,6にそれぞれ導かれる。局発光源3からの局発光は、偏光ビームスプリッタ4で分離され、90°光ハイブリッド(光ミキサ)5,6に導かれる。90°光ハイブリッド5、6の各々で、対応する偏波成分が局発光で検波され、同相(I)干渉成分と直交(Q)干渉成分が光検出器7a〜7bで検出される。受信部の例として、変更ビームスプリッタ2、4、局発光源3、90°光ハイブリッド5,6、光検出器7a〜7bを用いたが、この例に限定されない。
光検出器7a〜7dで検出され、電圧信号に変換された信号は(トランスインピーダンスアンプは不図示)、ADC11a〜11dでディジタル信号に変換される。ADC11a〜11dは、たとえば2倍オーバーサンプリングレートで、ディジタルサンプリングを行う。
サンプリング位相同期部12は、ADC11a〜11dでサンプリングされた信号の位相を同期させる。適応等化器13は、たとえば公知のバタフライ型フィルタであり、受信光からHH、HV,VH,VVという4つの系列を取り出して、送信時点でのX成分とY成分を分離するとともに、波形歪を適応的に等化する。周波数オフセット補償部14a、14bは、送信側の信号光源と光伝送装置1の局発光源3の周波数オフセットを除去する。キャリア位相オフセット補償部15a、15bは、送信側の信号光源と局発光源3との位相オフセットを補償する。トレーニングシーケンス同期部21は、適応等化器13から出力されるXI、XQ、YI、YQの各チャネルの同期用のトレーニング系列を検出し、チャネル間の同期をとる。トレーニングシーケンス同期部21の出力は、図示しない誤り訂正符号復号器に供給され、誤り訂正の後、音声・画像の復号が行われる。
光伝送装置1は、シンボルずれ量判定部20を有する。トレーニングシーケンス同期部21は、X偏波の同期時刻とY偏波の同期時刻を、シンボルずれ量判定部20にフィードバックする。X偏波の同期時刻とY偏波の同期時刻が異なる場合、その時間差がX偏波とY偏波の間のシンボル差として観察される。X偏波が先に同期するか、Y偏波が先に同期するかによって、シンボルずれのプラス符号とマイナス符号が変わるが、実施形態ではシンボルずれの大きさ(絶対値)で収束状態を判断するので符号は影響しない。
シンボルずれ量判定部は、トレーニングシーケンス同期部21の出力から偏波間のシンボルずれ量を判断し、判断結果に基づいて、適応等化器13の最適化処理を行なう。
図4は、シンボルずれ量判定部20の基本的な動作を示すフローチャートである。シンボルずれ量判定部20は、適応等化器13に立ち上げ指示(リセット信号)を出力する(S11)。適応等化器13は立ち上げ指示に基づいて信号の引き込みを開始し、適応等化処理を行なう。適応等化結果は、周波数オフセット補償部14a、14bと、キャリア位相オフセット補償部15a、15bを経て、トレーニングシーケンス同期部21に供給される(図3参照)。
シンボルずれ量判定部20は、トレーニングシーケンス同期部21からのフィードバック信号に基づいて、シンボルずれ量を判断する(S12)。シンボルずれ量がゼロである場合は、今回の引き込み時に適応等化器13のタップ係数位置が最適な状態に収束していると判断して、最適化処理を終了する。
シンボルずれ量がゼロでない場合は、シンボルずれ量の判定回数をインクリメントして(S13)、適応等化器13に再立ち上げ指示を出力する(S11)。これに応じて、適応等化器13は再引き込みを行い、適応等化処理を行なう。シンボルずれ量判定部は、今回のトレーニングシーケンス同期部21からのフィードバック信号に基づいて、シンボルずれ量を判断する(S12)。これを繰り返し、シンボルずれがゼロになった時点で処理を終了する。適応等化器13に対する再立ち上げ指示を所定の回数(N回)繰り返してもシンボルずれ量がゼロにならない場合は、シンボルずれが残っていても処理を終了する(S14)。この場合、適応等化器13が最後に立ち上げられた状態で、光伝送装置1の運用が行われる。
図4のバリエーション(応用例)には2通りの場合がある。1つ目は、シンボルずれ量が小さいとき(たとえば±1シンボルのとき)、図2に示すようにQ値が満足のいく値であることが多い。そこで、所定回数繰り返した時点でシンボルずれ量が残るが、一定量以下である場合は、その状態で最適化処理を終了して運用を開始する。2つ目は、処理をN回繰り返しても、シンボルずれ量が小さくならない場合である。この場合、伝播路上でH偏波とV偏波の時間的位置がずれたまま変化しにくい状態になっていると考えられる。そこで、後述するように適応等化器のタップ係数の初期基準値を変更して、最適化処理を試みる。後者の動作の詳細は後述する。
次にサンプリング位相同期部12の動作を説明する。図5は、サンプリング位相同期部12でとり得る引き込み点の状態を示す。サンプリング位相同期部12は、位相誤差がゼロとなるように引き込みを行なう。ADコンバータで2倍オーバーサンプリングがされているときは、シンボルを確定するサンプル引き込み点と、シンボル変化点を示すサンプル引き込み点とが交互にくる。適応等化器13の立ち上げ時に、サンプリング位相同期部12の引き込み点がどの状態にあるかに応じて、適応等化器13がとる状態が分かれる。
図6は、2倍オーバーサンプリングが行われているときに、適応等化器13で取り得る2つの状態を示す。タップ総数が13の場合を例にとっている。図6(A)では、奇数タップ位置にシンボル確定点がくる。図6(B)では、偶数タップ位置にシンボル確定点がくる。2倍オーバーサンプリングの場合、2タップ単位で適応等化器13のタップ係数の重心位置をシフトさせてタップ位置の偏りを補正する。2タップ単位、すなわち1シンボル単位でH側の全てのタップ係数(あるいはV側の全てのタップ係数)を一度に移動させても、絶対時間が変わるだけで収束状態は変わらないからである。
図6(A)の場合、X偏波またはY偏波の現在の時間位置が、タップ5または9の位置にあるとする。この場合、2タップ(すなわち1シンボル)シフトさせることにより、初期基準値7への収束が適切に行われ、シンボルずれ量がゼロになりやすい。
図6(B)の場合、X偏波(あるいはY偏波)の現在の時間位置がタップ4または8の位置にあるとする。この場合、タップの中心に向けて2タップシフトさせても、初期基準値7への収束がわずかにずれ、シンボルずれ量はゼロになりにくい。
そこで、図4の基本フローで、N回処理を繰り返してもシンボルずれ量がゼロにならない場合(S13でYES)に、適応等化器13のタップ係数の初期基準値を、7から6または8に変更することが考えられる。これにより、シンボルずれ量がゼロになる(適応等化器13で最適な収束状態をとり得る)確率を高くすることができる。
最適な収束状態となる確率の高低は、タップ係数の初期基準値のほかに立ち上げ時の偏波角にも依存する。
図7は、一例として、適応等化器のタップ係数の初期基準値と、立ち上げ時の偏波角の関係を示す。図7で、「大」は、再立ち上げ時に最適な収束状態になる確率が高いことを示す。「極小」は、再立ち上げ時に最適な収束状態になる確率が低いことを示す。
タップ総数が13の適応等化器13で、タップ係数の初期基準値が7に設定されている場合を考える。適応等化器13の立ち上げ時に偏波角が30°、あるいは90°の場合、最適な収束状態になる確率が高い。この場合は、タップ係数の初期基準値を変更する必要はない。
適応等化器13の立ち上げ時に偏波角が0°あるいは60°である場合、最適な収束状態になる確率が極めて低い。偏波角が0°の場合、タップ係数の初期基準値を7から6に変えることによって、収束状態を最適化できる確率(シンボルずれをゼロにできる確率)を高くすることができる。同様に、偏波角が60°の場合、タップ係数の初期基準値を7から8に変えることによって、収束状態を最適化できる確率(シンボルずれ量をゼロにできる確率)を高くすることができる。
そこで、再立ち上げを所定回数繰り返してもシンボルずれ量がゼロにならない場合に、適応等化器13のタップ係数の初期基準値を変えて、再度立ち上げを試みる。
図8は、タップ係数の初期基準値の変更処理も含めたシンボルずれ量判定部20の動作フローである。図8では、タップ係数の初期基準値の変更範囲を、タップ中心近傍に限定する例を示す。一例として、13タップの適応等化器13において、タップ番号6〜8の範囲で初期基準値を変更する。
タップ係数の初期基準値Yは、任意の初期値(たとえば7)に設定されている。タップ係数の初期基準値Yの変更回数をiとすると、6,7,8の範囲で初期基準値を変更する場合、iは3未満(i<3)という制限をかける。Y(i)は第i回目に変更されたタップ係数の初期基準値、kはシンボルずれ量、nは再立ち上げの回数である。
まず、iを初期化する(S101)。次に、iが所定の範囲内にあるか否かを判断する(S102)。この例では、上述のように、初期基準値を6,7,8の範囲で変更するので、iが3未満(i<3)であるか否かを判断する。iが所定範囲内にある場合(i<3)、再立ち上げ回数nを初期化して(S103)、適応等化器13に立ち上げ指示を出力する(S104)。
立ち上げ後、トレーニングシーケンス同期部21からの信号に基づいて、シンボルずれ量kを判定する(S105)。シンボルずれ量がゼロであれば、動作を終了する(S106)。
シンボルずれ量がゼロでない場合は、適応等化器13に対する立ち上げ指示をn回繰り返したかを判断し(S107)、n回になるまで、適応等化器13に対する再立ち上げ指示(S104)と、シンボルずれ量の判定(S105)を繰り返す。シンボルずれ量がゼロになった時点で処理を終了する。
再立ち上げ指示の回数がn回に達してもシンボルずれ量がゼロにならない場合(Y107でYES)、シンボルずれ量判定部20は、適応等化器13に対してタップ係数の初期基準値Yの変更指示を出す(S108)。変更回数iの値を1大きくして(S109)、S102に戻る。
適応等化器13のタップ係数の初期値を6、7、8の範囲で変更してもなお、シンボルずれ量がゼロにならない場合は(S102でNO)、シンボルずれ量判定部20は、シンボルずれが残った状態でも処理を終了する(S110)。シンボルずれ量が1シンボル、あるいは2シンボルならば、適応等化器13は特性の劣化は見られるが適正に動作する。
図9は、図8の変形例を示す。図9では、適応等化器13のタップ係数の初期基準値Yの変更範囲を制限せずに、全てのタップ、たとえばタップ番号1から13までを順に判断し、シンボルずれ量がゼロになったところで処理を終了する。
図8と相違する部分だけを説明すると、変更回数iをi=0に初期化した後(S201)、iが13未満であるか否か(i<13)を判断する(S202)。あらかじめ設定された初期基準値(たとえばY=7)で、立ち上げ動作がn回以内にシンボルずれ量がゼロになった場合は、そのまま処理を終了する(S206)。適応等化器13に対する再立ち上げ指示をn回繰り返してもシンボルずれ量がゼロにならない場合(S207でNO)、タップ係数の初期基準値Yを、Y=1、…、12,13の順に変更して(S208)、iの値をインクリメントする(S209)。これをi<13の範囲で繰り返し、シンボルずれ量がゼロになった時点で(S205でYES)、処理を終了する。
図8および図9の方法で、タップ係数の初期基準値の変更をどの範囲で行うか(S101、S201)、どの値から処理を開始するか等は、タップ総数、オーバーサンプリングレート等に応じて適宜選択することができる。
図10は、適応等化器13の最適化方法の別の例を示す。図8および図9では、シンボルずれ量がゼロになるまで処理を繰り返していた。これに対して、図10では、一定程度のシンボルずれ量を許容する。シンボルずれ量が一定の許容範囲内にある場合は、信号品質に対する影響が小さいからである。
図10では、図8と同様に、タップ係数の初期基準値Yの初期値をタップ中心(Y=7)に設定し、Y値の変更範囲を所定の範囲(たとえば、Y=6,7,8)に限定する。また、シンボルずれ量の判定基準値aの初期値をゼロに設定し、a=1までシンボルずれを許容する。
まず、Y値の変更回数iを初期化する(S301)。次に、iが所定の範囲内にあるか否かを判断する(S302)。この例では、iが3未満(i<3)であるか否かを判断する。iが所定範囲内にある場合(i<3)は、再立ち上げ回数nを初期化して(S303)、適応等化器13に立ち上げ指示を出す(S304)。
立ち上げ後、トレーニングシーケンス同期部21からの信号に基づいて、シンボルずれ量(k)を判定する(S305)。シンボルずれ量が判定基準a以下の場合(|k|≦a)は適応等化器13の収束状態は良好として、動作を終了する(S306)。
シンボルずれ量が判定基準値aよりも大きい場合(|k|>a)は、立ち上げ動作をn回繰り返したかを判断し(S307)、n回になるまで、適応等化器の再立ち上げ(S304)とシンボルずれ量の判定(S305)を繰り返す。
立ち上げ回数(n)がn回に達してもシンボルずれ量が判定基準値a以下にならない場合(Y307でYES)は、タップ係数の初期基準値Yを変更するために(S308)、iの値を1大きくして(S309)、S302の処理に戻る。
タップ係数の初期基準値を6,7,8の範囲で変更してもなお、シンボルずれ量が判定基準値a以下にならない場合は、(S302でNO)、判定基準値aの見直しを行う(S311)。判定基準値aが1より小さい場合は、aの値を大きくしてシンボルずれ量の許容範囲を広げる(S313)。図10の例では、判定基準値aをゼロから1に変更する。判定基準値aの変更後に、S301に戻って処理を繰り返す。判定基準値aが1以上の場合は(S311でNO)、シンボルずれが残っていても処理を終了する(S312)。
この方法では、シンボルずれ量の許容範囲を調整してシンボルずれ量を最小にすることで、適応等化器13のタップ係数の収束状態をできる限り最適化する。
図11は、図10の方法の変形例である。図11は、図9と同様に、タップ係数の初期基準値Yの変更範囲をタップ中心近傍に限定せずに、全てのタップ(タップ番号1〜13)で判断し、シンボルずれ量が判定基準値aより小さくなったところで処理を終了する。
図10との相違点だけを説明すると、すべてのタップ1〜13をスィープして最適化を試みたにもかかわらずシンボルずれ量が判定基準値a以下にならない場合は(S402でNO)、判定基準値aの見直しを行う。すなわち、aが1未満(a<1)であるならば(S411でYES)、判定基準値aを1にして、シンボルずれ量の許容範囲を広げる(S413)。その後、S401に戻って、シンボルずれ量が、変更後の基準値a以下になるまで処理を繰り返す。この方法でも、シンボルずれ量を最小にすることができる。
図12は、適応等化器13の最適化方法のさらに別の例を示す。図10および図11の方法で、判定基準値aを変更してもなおシンボルずれ量が補正できない場合がある。この場合、図12の方法ではカウント数を利用して、最終的に所定値「a+1」が最も出現しやすいタップ番号を初期基準値に選択する。
まず、タップ係数の初期基準値Yの初期値をY=7、判定基準値をa=0に設定し、Y値の変更回数iを初期化する(S501)。iが所定の範囲内にあるか否かを判断する(S502)。この例では、所期基準値Yは6,7,8の範囲で変更されるので、iが3未満(i<3)であるか否かを判断する。iが所定範囲内にある場合(i<3)は、再立ち上げ回数nを初期化して(S503)、適応等化器13を立ち上げる(S504)。
立ち上げ後、トレーニングシーケンス同期部21からの信号に基づいて、シンボルずれ量(k)を判定する(S505)。シンボルずれ量が判定基準a以下の場合(|k|≦a)は動作を終了する(S506)。
シンボルずれ量kが判定基準値aよりも大きい場合(|k|>a)は、シンボルずれ量kがa+1であるか否か、すなわちk=1であるか否かを判断する(S507)。シンボルずれ量kがa+1でない場合は(k≠a+1)、立ち上げ動作をn回繰り返したか否かを判断する(S509)。シンボルずれ量kがa+1の場合、すなわちk=1の場合は、k=1となったカウント数を1インクリメントしてから(S508)、立ち上げ動作をn回繰り返したか否かを判断する(S509)。
立ち上げ動作がn回繰り返されるまで、適応等化器13の再立ち上げとシンボルずれ量の判定を繰り返す。立ち上げ動作がn回繰り返されても(S509でYES)シンボルずれ量が判定基準値a以下にならない場合は、判定基準値aの見直しを行う(S510)。判定基準値aが2以上の場合はシンボルずれが残っていても処理を終了する(S511)。判定基準値が2より小さいときは、k=1であったカウント数をそのときのYの値ととともに保存して(S512)、タップ係数の初期基準値Yを変更する(S513)。iの値をインクリメントして(S514)、S502に戻る。
iの値が3以上になった場合、すなわち、初期基準値Yを6,7,8の範囲で変更してもなお、シンボルずれ量が判定基準値a以下にならない場合は、aの値を見直す(S515)。判定基準値aが1より小さいときは、aの値をa+1に変更して(S518)、S501に戻る。判定基準値aが1以上のときは、直前のn回の再立ち上げ動作において保存したカウント値から、シンボルずれ量kがa+1(すなわちk=1)であったカウント値がもっとも大きいY値を選択する(S516)。その後、aの値をa+1に変更して(S517)、S503以降を繰り返す。なお、カウント値がもっとも大きいY値が複数個あった場合は、タップ係数の中心にいちばん近いY値を選択する(S516)。
この方法によると、Y値の変更を所定の範囲内で行ってもシンボルずれ量が所定値以下にならない場合に、シンボルずれ量kがa+1、すなわちk=1が最も出やすいタップ番号を初期基準値Yに選択する。これにより、シンボルずれ量をできる限り最小にして適応等化器を最適化することができる。
図13は、図12の変形例である。図13は、Y値の変更範囲を制限する替わりに、全タップでシンボルずれ量の判断を行う。したがって、i値の判断でi<13か否かを判断し(S602)、所定回数の立ち上げでシンボルずれ量がa以下にならない場合に、Y値を1,2,3…の順でインクリメントする(S613)。それ以外の動作は図12と同様であり、重複する説明を省略する。
図14は、実施形態の適応等化器の最適化方法の効果を示す図である。図14(A)は適応等化の最適化のために考えられ得る方法を示す。この方法では、BER値に基づいて適応等化器の再立ち上げの要否を判断する。この方法では、適応等化器の収束状態の良否は、トレーニングシーケンス同期を取ったあと、マルチレーン分配(MLD)同期をとり、さらに誤り訂正符号を復号してBERを判定することによって判断される。BER判定結果が悪い場合、A/Dコンバータを再立ち上げし、波長分散補償、サンプリング位相制御(同期)を行い、BER値が適切な値になるまで、全工程を繰り返す。
図14(B)は、実施形態の方法を示す。実施形態ではA/Dコンバータの立上げ、波長分散補償、サンプリング位相制御(同期)を行った後、適応等化後のトレーニングシーケンス同期の結果から、直接適応等化器の再立ち上げの要否を判断する。また、再立ち上げ後の結果に応じて、タップ係数の初期基準値を変更する。したがって、全体的なシステムの立ち上げ時間を短縮することができる。
なお、図4の基本動作に、図8〜図13の処理の任意の部分を組み合わせてもよい。たとえば、図10および図11で、適応等化器13のタップ係数の初期基準値Yを変更してもなおシンボルずれが残る場合に、シンボルずれ量の判定基準値aを大きくしたが、図4で、適応等化器13の再立ち上げをN回繰り返してもシンボルずれ量がゼロにならない場合に、判定基準値aを1に設定して、判定を繰り返してもよい。また、タップ番号が一番小さいところから順に全タップを判断する変わりに、タップの中心(たとえばタップ番号7)から両側にタップの端部(タップ番号1、13)まで交互に判断してもよい。
以上の説明に対して、以下の付記を提示する。
(付記1)
光信号を受信して電気信号を出力する受信部と、
前記電気信号をディジタル信号に変換する変換部と、
前記ディジタル信号を適応的に等化する適応等化部と、
前記適応等化を受けた前記ディジタル信号に含まれる第1の偏波と、前記第1の偏波に直交する第2の偏波を同期させる同期部と、
前記同期部から供給される前記第1の偏波と前記第2の偏波のシンボル同期情報に基づいて前記第1の偏波と前記第2の偏波の間のシンボルずれ量を判断し、前記シンボルずれ量が最小になるまで前記適応等化器に再立ち上げ指示を出力するシンボルずれ量判定部と
を有することを特徴とする光伝送装置。
(付記2)
前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を所定の回数行っても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合は、前記適応等化器に設定されているタップ係数の初期基準値を変更することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記3)
前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記4)
前記シンボルずれ量判定部は、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下でない場合に、前記シンボルずれ量が前記第1の値より大きい第2の値か否かを判断し、前記シンボルずれ量が前記第2の値である場合はこのイベントをカウントし、
前記適応等化器の前記タップ係数の初期基準値を変更するときに、変更前の前記初期基準値を前記第2の値のカウント値とともに保存し、
前記タップ係数の初期基準値を所定の範囲で変更してもなお、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第2の値のカウント値が最大である前記初期基準値を選択することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記5)
前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。(付記6)
前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に設定されている前記タップ係数の初期基準値を、前記適応等化器のタップ中心を含む一定範囲内で変更することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記7)
前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に設定されている前記タップ係数の初期基準値を、前記適応等化器の全タップの範囲で変更することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記8)
前記シンボルずれ量判定部は、前記タップ係数の初期基準値を、前記タップ中心のタップ番号から両側に交互に変更することを特徴とする付記6または7に記載の光伝送装置。
(付記9)
受信した光信号をディジタル信号に変換し、
適応等化器により前記ディジタル信号を適応的に等化し、
前記適応等化を受けた前記ディジタル信号に含まれる第1の偏波と、前記第1の偏波に直交する第2の偏波のシンボル同期時刻を取得し、
前記シンボル同期時刻に基づいて、前記第1の偏波と前記第2の偏波の間のシンボルずれ量を判断し、
前記シンボルずれ量が最小になるまで前記適応等化器の再立ち上げを繰り返す、
ことを特徴とする光伝送装置の信号処理方法。
(付記10)
前記適応等化器の前記再立ち上げを所定の回数行っても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合は、前記適応等化器に設定されているタップ係数の初期基準値を変更することを特徴とする付記9に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記11)
前記適応等化器の前記再立ち上げを前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記12)
前記シンボルずれ量が前記第1の値以下でない場合に、前記シンボルずれ量が前記第1の値より大きい第2の値か否かを判断し、
前記シンボルずれ量が前記第2の値である場合はこのイベントをカウントし、
前記適応等化器の前記タップ係数の初期基準値を変更するときに、変更前の前記初期基準値を前記第2の値のカウント値とともに保存し、
前記タップ係数の初期基準値を所定の範囲で変更してもなお、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第2の値のカウント値が最大である前記初期基準値を選択することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記13)
前記適応等化器の前記再立ち上げを前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする付記9に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記14)
前記適応等化器に設定されている前記タップ係数の初期基準値を、前記適応等化器のタップ中心を含む一定範囲内で変更することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記15)
前記適応等化器に設定されている前記タップ係数の初期基準値を、前記適応等化器の全タップの範囲で変更することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置の信号処理方法。
(付記16)
前記タップ係数の初期基準値を、前記タップ中心のタップ番号から両側に交互に変更することを特徴とする付記14または15に記載の光伝送装置の信号処理方法。
1 光伝送装置
10 ディジタル信号処理部
11 ADC
12 サンプリング位相同期部
13 適応等化器
20 シンボルずれ量判定部
21 トレーニングシーケンス同期部

Claims (10)

  1. 光信号を受信して電気信号を出力する受信部と、
    前記電気信号をディジタル信号に変換する変換部と、
    前記ディジタル信号を適応的に等化する適応等化部と、
    前記適応等化を受けた前記ディジタル信号に含まれる第1の偏波と、前記第1の偏波に直交する第2の偏波を同期させる同期部と、
    前記同期部から供給される前記第1の偏波と前記第2の偏波のシンボル同期情報に基づいて前記第1の偏波と前記第2の偏波の間のシンボルずれ量を判断し、前記シンボルずれ量が最小になるまで前記適応等化器に再立ち上げ指示を出力するシンボルずれ量判定部と
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を所定の回数行っても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合は、前記適応等化器に設定されているタップ係数の初期基準値を変更することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
  4. 前記シンボルずれ量判定部は、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下でない場合に、前記シンボルずれ量が前記第1の値より大きい第2の値か否かを判断し、前記シンボルずれ量が前記第2の値である場合はこのイベントをカウントし、
    前記適応等化器の前記タップ係数の初期基準値を変更するときに、変更前の前記初期基準値を前記第2の値のカウント値とともに保存し、
    前記タップ係数の初期基準値を所定の範囲で変更してもなお、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第2の値のカウント値が最大である前記初期基準値を選択することを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
  5. 前記シンボルずれ量判定部は、前記適応等化器に対する前記再立ち上げ指示を所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  6. 受信した光信号をディジタル信号に変換し、
    適応等化器により前記ディジタル信号を適応的に等化し、
    前記適応等化を受けた前記ディジタル信号に含まれる第1の偏波と、前記第1の偏波に直交する第2の偏波のシンボル同期時刻を取得し、
    前記シンボル同期時刻に基づいて、前記第1の偏波と前記第2の偏波の間のシンボルずれ量を判断し、
    前記シンボルずれ量が最小になるまで前記適応等化器の再立ち上げを繰り返す、
    ことを特徴とする光伝送装置の信号処理方法。
  7. 前記適応等化器の前記再立ち上げを所定の回数行っても、前記シンボルずれ量が第1の値以下にならない場合は、前記適応等化器に設定されているタップ係数の初期基準値を変更することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置の信号処理方法。
  8. 前記適応等化器の前記再立ち上げを前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする請求項7に記載の光伝送装置の信号処理方法。
  9. 前記シンボルずれ量が前記第1の値以下でない場合に、前記シンボルずれ量が前記第1の値より大きい第2の値か否かを判断し、
    前記シンボルずれ量が前記第2の値である場合はこのイベントをカウントし、
    前記適応等化器の前記タップ係数の初期基準値を変更するときに、変更前の前記初期基準値を前記第2の値のカウント値とともに保存し、
    前記タップ係数の初期基準値を所定の範囲で変更してもなお、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第2の値のカウント値が最大である前記初期基準値を選択することを特徴とする請求項7に記載の光伝送装置の信号処理方法。
  10. 前記適応等化器の前記再立ち上げを前記所定の回数行なっても、前記シンボルずれ量が前記第1の値以下にならない場合に、前記第1の値を前記第1の値より大きい第2の値に変更することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置の信号処理方法。
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