JP6213231B2 - エンジンのポンピング制御方法及びポンピング制御装置 - Google Patents

エンジンのポンピング制御方法及びポンピング制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、標排気再循環率における低圧再循環回路と高圧再循環回路での、各排気再循環量を制御するためのエンジンのポンピング制御方法及びポンピング制御装置に関するものである。
ディーゼルエンジンの排気再循環(EGR)システムに関しては、EGRガスをタービン下流側からコンプレッサ上流側へ環流させる低圧ループ排気再循環(LowPressureLoopEGR(LPL−EGR))システムとタービンの上流側からコンプレッサ下流側へ環流させる高圧ループ排気再循環(HighPressureLoopEGR(HPL−EGR))システムとが知られている。
LPL−EGRシステムは、EGRガスを環流させた場合でもタービンにおける膨張比が低下しないため、ターボを好条件下で作動させることが可能である。
また、HPL−EGRシステムは、EGRガスを環流することでエンジン出口における圧力が低下するため、ポンピングロスを増加させることなくEGRガスを環流することができる。
特開2009−47130号公報
しかしながら、LPL−EGRシステムは、エンジン運転条件が高回転高負荷時のようにエンジン作動ガス流量が多くなる条件の場合、エンジンの排気圧力が増加し、ポンピングロスが上昇し、正味熱効率を低下させるという課題があった。
また、HPL−EGRシステムは、高EGR条件下においてはタービン膨張比が低下してターボでの仕事が低下するため吸入空気量が減少し、燃焼悪化を招き、正味熱効率を低下させるという課題があった。
本発明の目的は、エンジン作動ガス流量が多くなるときや高EGR条件のときであってもエンジン熱効率を高くできるエンジン制御方法及びエンジンを提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、エンジンの吸排気路に接続されたターボチャージャと、そのタービンからの排出ガスをコンプレッサの吸気側に戻す低圧再循環回路と、前記タービンの入口側の排ガスを前記コンプレッサの吐出側へ戻す高圧再循環回路とを備え、目標排気再循環率における前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での、各排気再循環量を制御するためのエンジンのポンピング制御方法において、前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共に前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測し、これらの酸素濃度から排気再循環率を算出し、その算出した排気再循環率から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を算出し、その算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節して、エンジン吸排気圧力差を最適に制御するものである。
前記コンプレッサと前記タービンの各出入口圧力を計測し、その計測値と前記算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を基に、コンプレッサとタービンのマップにより適正な圧力比と膨張比を求め、その求めた圧力比と膨張比となるように、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節してもよい。
前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共に前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測するとき、エンジン排気側の酸素濃度を計測し、これら3つの酸素濃度から排気再循環率を算出してもよい。
また、エンジンの吸排気路に接続されたターボチャージャと、そのタービンからの排出ガスをコンプレッサの吸気側に戻す低圧再循環回路と、前記タービンの入口側の排ガスを前記コンプレッサの吐出側へ戻す高圧再循環回路とを備え、目標排気再循環率における前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での、各排気再循環量を制御するためのエンジンのポンピング制御装置において、前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測する低圧側酸素濃度センサと、前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測する高圧側酸素濃度センサと、これら酸素濃度センサの計測値から排気再循環率を算出し、その算出した排気再循環率から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を算出し、その算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節して、エンジン吸排気圧力差を最適に制御する制御部とを備えたものである。
前記コンプレッサの入口圧を計測するコンプレッサ入口圧力センサと、前記コンプレッサの出口圧を計測するコンプレッサ出口圧力センサと、前記タービンの入口圧を計測するタービン入口圧力センサと、前記タービンの出口圧を計測するタービン出口圧力センサとを備え、前記制御部が、前記コンプレッサ入口圧力センサ、前記コンプレッサ出口圧力センサ、前記タービン入口圧力センサ及び前記タービン出口圧力センサの計測値と前記コンプレッサと前記タービンの各出入口圧力と前記算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を基に、コンプレッサとタービンのマップにより適正な圧力比と膨張比を求め、その求めた圧力比と膨張比となるように、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節してもよい。
エンジン排気側の酸素濃度を計測する排気側酸素濃度センサを備え、前記制御部が、前記低圧側酸素濃度センサ、前記高圧側酸素濃度センサ及び前記排気側酸素濃度センサの計測値から排気再循環率を算出するように形成されてもよい。
本発明のエンジンのポンピング制御方法及び制御装置によれば、エンジン作動ガス流量が多くなるときや高EGR条件のときであってもエンジン熱効率を高くできる。
本発明の一実施の形態に係るエンジンの説明図である。 エンジンの体積効率マップの一例を示す説明図である。 コンプレッサマップの一例を示す説明図である。 タービンマップの一例を示す説明図である。 処理の流れを示す流れ図である。 制御装置のブロック図である。 EGR率等の算出に用いるパラメータの説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1に示すように、エンジンEのポンピング制御装置1は、ターボチャージャ2と、低圧再循環回路(低圧EGR回路)3と、高圧再循環回路(高圧EGR回路)4とを備える。エンジンEは、ディーゼルエンジンからなる。
ターボチャージャ2は、エンジンEの排気路6に設けられたタービン7と、エンジンEの吸気路8に設けられたコンプレッサ9とを備える。タービン7は、排ガスの流れを受けて回転するタービンホイール(図示せず)を有する。タービンホイールは、ベーン開度が調節できるように形成されており、ベーン開度を調節することでタービン効率を調節できるようになっている。コンプレッサ9は、タービン7からの動力を受けて駆動されるようになっている。
低圧EGR回路3は、タービン7からの排ガスをコンプレッサ9の吸気側に戻すべくタービン7より下流側の排気路6とコンプレッサ9より上流側の吸気路8とを接続する低圧再循環路(低圧EGR路)10と、低圧EGR路10に設けられたEGRクーラ11と、EGRクーラ11よりも吸気路8側の低圧EGR路10に設けられ低圧EGR路10内のEGRガスの流量を調節するための低圧EGRバルブ12とを備える。
高圧EGR回路4は、タービン7の入口側の排ガスをコンプレッサ9の吐出側へ戻すべくタービン7より上流側の排気路6とコンプレッサ9より下流側の吸気路8とを接続する高圧再循環路(高圧EGR路)13と、高圧EGR路13に設けられたEGRクーラ14と、EGRクーラ14よりも吸気路8側の高圧EGR路13に設けられ高圧EGR路13内のEGRガスの流量を調節するための高圧EGRバルブ15とを備える。
また、ポンピング制御装置1は、制御部(ECU:エンジンコントロールユニット)16を備える。図6に示すように、ECU16は、エンジンEの体積効率マップ17と、ターボチャージャ2のコンプレッサマップ18と、ターボチャージャ2のタービンマップ19とを備える。
図2に示すように、体積効率マップ17は、エンジン回転数Ne(rpm)と体積効率ηvol(%)との関係を表したものである。
図3に示すように、コンプレッサマップ18は、コンプレッサ9の作動ガス流量MFcmpと、コンプレッサ出入口の圧力比PRcmpとの関係を表したものである。コンプレッサマップ18は、例えば、環状の効率線31の中心に近づくほど高効率を示すようになっている。紙面の左右において最も左側に位置する効率線はサージライン32である。
図4に示すように、タービンマップ19は、タービン7の作動ガス流量MFtrbと、タービン出入口圧の圧力比ERtrbとの関係を表したものである。タービンマップ19においてその効率は図のような等値線で表される(ここでの各効率線は等値線を表しており、流量と膨張比に対して連続して効率が変化していることを表現している。つまりこの場合は、任意の可変翼開度1条件に対して図4の様なマップが割当てられる。したがって異なる可変翼の開度ごとには、それぞれ別のこのようなマップが割当てられる)。
また、ECU16には、コンプレッサ9に吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測する低圧側酸素濃度センサ23と、コンプレッサ9の出口側の吸気の酸素濃度を計測する高圧側酸素濃度センサ24と、コンプレッサ入口圧を計測するコンプレッサ入口圧力センサ25と、コンプレッサ出口圧を計測するコンプレッサ出口圧力センサ26と、タービン入口圧を計測するタービン入口圧力センサ27と、タービン出口圧を計測するタービン出口圧力センサ28と、吸気路8に吸い込まれる空気の流量を計測する空気流量センサ29と、エンジン回転数を検出する回転数センサ30と、低圧EGRバルブ12と、高圧EGRバルブ15と、タービン7のベーン36とが信号線を介して接続されている。
ECU16は、NOxの排出量が少なくなるように目標EGR率を設定すると共に、目標EGR率における低圧EGR回路3と高圧EGR回路4での、各排気再循環量を制御する。ECU16は、モデルベースにより目標EGR率における最適な吸入空気量とエンジン吸排気圧力となるような各EGRガス流量(EGR回路3、4のEGRガス流量)を算出し,酸素濃度センサ23、24からの値を基にEGRガス流量を変化させるように(EGRバルブ開度を駆動するアクチュエータなどに対して)フィードバック制御を行う。
かかるフィードバック制御を行うとき、ECU16は、まず、低圧EGR回路3及び高圧EGR回路4におけるそれぞれのEGRガスの酸素濃度をコンプレッサ9入口前およびエンジンE入口前の酸素濃度センサ23、24で調べる。このとき、エンジン排ガスの酸素濃度は、燃料流量と吸入空気量とEGRガス流量から計算により求める。なお、エンジン排ガスの酸素濃度は酸素濃度センサで計測するものとしてもよい。すなわち、ポンピング制御装置1が、エンジン排気側の酸素濃度を計測する排気側酸素濃度センサ40(図1参照)を備えるものとし、ECU16が、低圧側酸素濃度センサ23、高圧側酸素濃度センサ24及び排気側酸素濃度センサ40の計測値から排気再循環率を算出するものとしてもよい。このように、コンプレッサ9に吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共にエンジンE入口の吸気の酸素濃度を計測するとき、エンジンE排気側の酸素濃度を計測し、これら3つの酸素濃度から排気再循環率を算出するものとすると、ECU16の負荷を低減でき、より正確な排気再循環率を得ることができる。
次にECU16は、実験結果などによるエンジン体積効率と前述の酸素濃度の計測値及び吸入空気量の計測値から各EGR回路3、4を環流するガス流量を算出する。
この後、ECU16は、ターボチャージャ2のコンプレッサ9入口圧、エンジンE入口圧、コンプレッサマップ及びタービンマップからタービン及びコンプレッサの効率を求め、エンジン吸排気圧力を求め、タービン及びコンプレッサの効率とエンジン吸排気圧力とが適正となるようにフィードバック制御を行う。
次にEGR率の計算方法を図7に基づいて説明する。
図7記載のパラメータは、
MN_air:吸入空気の単位時間当たりのモル数[kmol/s]
MN_egr:EGRガスの単位時間当たりのモル数[kmol/s]
MN_exh:エンジンの排ガスの単位時間当たりのモル数[kmol/s]
MN_int:エンジンに吸入される吸気ガスの単位時間当たりのモル数
VP_O2air:吸入空気中の酸素体積濃度(体積分率又はモル分率)[%]
VP_O2exh:排ガス中の酸素体積濃度(体積分率又はモル分率)[%]
VP_O2int:エンジン入口の酸素体積濃度
(体積分率又はモル分率)[%]
である。
図7に示すように、エンジンの吸入空気、EGRガス及び排気ガスに関して、各点における酸素のモル数とそれぞれの点の関係を考える。
このとき以下の関係が成り立つ。
[エンジン吸気ガス中の酸素モル数]=
[吸入空気中の酸素モル数]+[環流されるEGRガス中の酸素モル数]
したがって、
VP_O2air+VP_O2exh=VP_O2int
各点において計測される酸素濃度により表すと、
となる。これをMN_egrについて解くと、
これにより、エンジン作動ガス全体についてのEGRガス流量のモル数が求まる。なお、VP_O2exhは、燃料流量とMN_exhから求まる。MN_exhは、回転数センサ30で計測されるエンジン回転数と、体積効率マップ17と、MN_intとから求まる。MN_intは、エンジンEのインテークマニホールド35の圧力P及び温度Tと、エンジンEの単位時間当たりの体積Vとに基づいて気体の状態方程式(PV=mRT)から求められる。
次に同様にしてLPL−EGRのみより環流されるEGRガスのモル数を求めると、式(3)となる。
ここで、
MN_egrlp:LPL−EGRガスの単位時間当たりのモル数
[kmol/s]
VP_O2cmp:コンプレッサ入口での酸素体積濃度
(体積分率又はモル分率)[%]
これにより、LPL−EGRによるEGRガスとエンジン作動ガス全体についてのモル数が求まったので、HPL−EGRにおけるEGRガスのモル数は式(4)のように求まる。
したがって、モル数すなわちガス体積に基づくEGR率EGRRν[%]は、式(5)となる。
ガス質量に基づくEGR率EGRRmを求める場合、簡易的に式(6)として求めることができる。
詳細なガス質量に基づくEGR率を求める場合は、主要なガス成分N2、O2、CO2、H2Oなどを仮定した組成により、はじめに空気について便覧などを参照して質量割合を調べ、これを初期条件として、以上で求めたモル数に基づくEGR率の結果をもとに燃焼後のガス組成を繰り返し計算により求めることができる。
また、EGR率と吸入空気量及びEGRガス流量の関係は、式(7)により定義される。
ここで、
MF_air:吸入空気質量流量
MF_egr:EGRガス質量流量
このため、以上にて求めたEGR率と計測される吸入空気量からEGRガス流量は上式を変形して式(8)として求められる。
エンジン吸入ガスMF_int[kg/s]は、以下の式(9)として求められる。
次に、ECU16が行うエンジンEのポンピング制御方法を流れ図に基づいて説明する。
ECU16は、目標EGR率を設定し、EGR率が目標EGR率となるようにEGR制御をするとき、エンジンEのポンピング制御を行う。
図5に示すように、ポンピング制御を行う場合、先ず、ステップS1でコンプレッサ9に吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共に、コンプレッサ9の出口側の吸気の酸素濃度を計測する。このとき、酸素濃度の計測は、吸気路8のそれぞれの位置に設けられた低圧側酸素濃度センサ23及び高圧側酸素濃度センサ24で行う(図1及び図6参照)。
この後、ステップS2で、EGR率を算出し、ステップS3でEGRガス流量とエンジン作動流量とを算出する。
また、ステップS1〜ステップS3と並行してステップS4を行っておく。ステップS4では、コンプレッサ入口圧、コンプレッサ出口圧、タービン入口圧及びタービン出口圧を計測する。これらの計測は、それぞれの位置の吸気路8及び排気路6に設けられたコンプレッサ入口圧力センサ25、コンプレッサ出口圧力センサ26、タービン入口圧力センサ27及びタービン出口圧力センサ28で行う。
ステップS5では、ステップS3の算出値とステップS4の計測値とに基づいてコンプレッサマップ18及びタービンマップ19により適正な圧力比及び膨張比を算出する。
この後、ステップS6にて、EGR率及びエンジン吸排気圧力差をコントロールする。これらのコントロールは、高圧EGRバルブ15、低圧EGRバルブ12及びタービン7のベーン開度をモデルベース制御・協調制御することにより行う。
このように、コンプレッサ9に吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共にエンジンE入口の吸気の酸素濃度を計測し、これらの酸素濃度から排気再循環率を算出し、その算出した排気再循環率から、低圧EGR回路3と高圧EGR回路4での各EGRガス流量とエンジン作動流量を算出し、その算出した各EGRガス流量とエンジン作動流量から、低圧EGR回路3と高圧EGR回路4の各EGRガス流量を調節して、エンジン吸排気圧力差を最適に制御するものとしたため、エンジン作動ガス流量が多くなるときには、低圧EGR回路3のEGRガス流量に対する高圧EGR回路4のEGRガス流量の比を大きくしてポンピングロスを防ぐことができ、高EGR条件のときには、逆に低圧EGR回路3のEGRガス流量の比を大きくしてタービン膨張比が低下するのを防ぐことができ、任意のEGR条件下でのエンジンEのポンピングを最適にでき、高いエンジン熱効率を実現することができる。
また、コンプレッサ9とタービン7の各出入口圧力を計測し、その計測値と前記算出した各EGRガス流量とエンジン作動流量を基に、コンプレッサ9とタービン7のマップ18、19により適正な圧力比と膨張比を求め、その求めた圧力比と膨張比となるように、低圧EGR回路3と高圧EGR回路4の各EGRガス流量を調節するものとしたため、簡易な構造で安価にエンジンEの熱効率を高くできる。
1 ポンピング制御装置
2 ターボチャージャ
3 低圧EGR回路(低圧再循環回路)
4 高圧EGR回路(高圧再循環回路)
6 排気路
7 タービン
8 吸気路
9 コンプレッサ
16 ECU(制御部)
17 体積効率マップ
18 コンプレッサマップ(コンプレッサのマップ)
19 タービンマップ(タービンのマップ)
23 低圧側酸素濃度センサ
24 高圧側酸素濃度センサ
40 排気側酸素濃度センサ
E エンジン

Claims (6)

  1. エンジンの吸排気路に接続されたターボチャージャと、そのタービンからの排出ガスをコンプレッサの吸気側に戻す低圧再循環回路と、前記タービンの入口側の排ガスを前記コンプレッサの吐出側へ戻す高圧再循環回路とを備え、
    目標排気再循環率における前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での、各排気再循環量を制御するためのエンジンのポンピング制御方法において、
    前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共に前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測し、これらの酸素濃度から排気再循環率を算出し、その算出した排気再循環率から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を算出し、
    その算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節して、エンジン吸排気圧力差を最適に制御することを特徴とするエンジンのポンピング制御方法。
  2. 前記コンプレッサと前記タービンの各出入口圧力を計測し、その計測値と前記算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を基に、コンプレッサとタービンのマップにより適正な圧力比と膨張比を求め、その求めた圧力比と膨張比となるように、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節する請求項1記載のエンジンのポンピング制御方法。
  3. 前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測すると共に前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測するとき、エンジン排気側の酸素濃度を計測し、これら3つの酸素濃度から排気再循環率を算出する請求項1又は請求項2に記載のエンジンのポンピング制御方法。
  4. エンジンの吸排気路に接続されたターボチャージャと、そのタービンからの排出ガスをコンプレッサの吸気側に戻す低圧再循環回路と、前記タービンの入口側の排ガスを前記コンプレッサの吐出側へ戻す高圧再循環回路とを備え、
    目標排気再循環率における前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での、各排気再循環量を制御するためのエンジンのポンピング制御装置において、
    前記コンプレッサに吸い込まれる吸気の酸素濃度を計測する低圧側酸素濃度センサと、前記エンジン入口の吸気の酸素濃度を計測する高圧側酸素濃度センサと、これら酸素濃度センサの計測値から排気再循環率を算出し、その算出した排気再循環率から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路での各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を算出し、
    その算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量から、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節して、エンジン吸排気圧力差を最適に制御する制御部とを備えたことを特徴とするエンジンのポンピング制御装置。
  5. 前記コンプレッサの入口圧を計測するコンプレッサ入口圧力センサと、前記コンプレッサの出口圧を計測するコンプレッサ出口圧力センサと、前記タービンの入口圧を計測するタービン入口圧力センサと、前記タービンの出口圧を計測するタービン出口圧力センサとを備え、
    前記制御部が、前記コンプレッサ入口圧力センサ、前記コンプレッサ出口圧力センサ、前記タービン入口圧力センサ及び前記タービン出口圧力センサの計測値と前記コンプレッサと前記タービンの各出入口圧力と前記算出した各排気再循環ガス流量とエンジン作動流量を基に、コンプレッサとタービンのマップにより適正な圧力比と膨張比を求め、その求めた圧力比と膨張比となるように、前記低圧再循環回路と前記高圧再循環回路の各排気再循環量を調節する請求項4記載のエンジンのポンピング制御装置。
  6. エンジン排気側の酸素濃度を計測する排気側酸素濃度センサを備え、前記制御部が、前記低圧側酸素濃度センサ、前記高圧側酸素濃度センサ及び前記排気側酸素濃度センサの計測値から排気再循環率を算出するように形成された請求項4又は5記載のエンジンのポンピング制御装置。
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