JP6213178B2 - 傾斜機能部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、傾斜機能部品製造方法に関し、例えばエンジンバルブに好適な傾斜機能部品製造方法に関する。
エンジンバルブとして、肉盛を施すことなく、弁フェース部の摩耗性を向上させるようにしたものが知られている(下記特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたエンジンバルブでは、バルブ基材としてSUH3,SUH11,SUH36等の耐熱鋼を使用し、トーチからプラズマアークを発生させることにより(溶加材は不使用)、弁フェース部の表面をその耐熱鋼の融点以上(例えば1500℃以上)に局部的に加熱して溶融させ、その加熱部を冷却水により強制的に冷却する。これにより、結晶方向がフェース表面に向かって延びる樹枝状組織が形成される。また、加熱部の溶融時には、Nガス及びCOガスの両方又は一方を供給するようにする。これにより、加熱された弁フェースの表層に窒素及び/又は炭素が侵入するため、窒化及び/又は浸炭処理を施したのと同様の作用が生じ、硬質の窒化物及び/又は炭化物が生成される。このように、肉盛を施さなくても、弁フェース部の表面に硬化層を形成することができる。
特開平8−121125号公報
ところで、従来のエンジンバルブに比べて、より一層高いレベルの硬度を求める場合、上記した耐熱鋼とは異なる組成の時効析出硬化型合金を用いることが考えられる。しかしながら、上記特許文献1には、そのような時効析出硬化型合金における時効硬化の特性を効果的に利用する考え方は開示されていないため、時効処理によって、全体的に硬いか(靭性の点で劣る)、あるいは柔らかいか(硬さの点で劣る)のいずれかの性質のものしか得られなかった。
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、靭性が要求される部分はそれに応じて柔らかく、硬さが要求される部分はそれに応じて硬くなっている傾斜機能部品の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するために本発明の傾斜機能部品の製造方法は、時効析出硬化型合金により形成された傾斜機能部品の製造方法であって、
傾斜機能部品の全体が、最高硬さであるピーク時効硬さよりも低い第1硬さとなるように該ピーク時効硬さを過ぎるまで軟化させる第1時効処理を行った後、傾斜機能部品の一部を溶融する溶融処理を行い、その一部が第1硬さよりも高く、かつピーク時効硬さ以下の第2硬さとなるように該ピーク時効硬さに達するか又は達しない程度に硬化させる第2時効処理を行い、溶融処理では、第2時効処理後の溶融部において硬さにバラツキが生じないような入熱量で溶融させることを特徴とする。
本発明の傾斜機能部品の製造方法では、傾斜機能部品の全体に対して、ピーク時効硬さを過ぎるまで第1時効処理が行われる。このため、傾斜機能部品の全体が最高硬さであるピーク時効硬さよりも低い第1硬さとなる。さらに、傾斜機能部品の一部が溶融処理により溶融され、その一部に対してピーク時効硬さに達するか又は達しない程度に第2時効処理が行われる。そして、溶融処理では、第2時効処理後の溶融部において硬さにバラツキが生じないような入熱量で溶融される。このため、傾斜機能部品の一部は、第1硬さよりも高く、かつピーク時効硬さ以下の第2硬さとなる。すなわち、傾斜機能部品の全体を第1時効処理することによって、まず全体として所定の靭性が得られるようにした上で、一部のみを第2時効処理することによって、その一部について所定の硬さが得られるようになる。これにより、全体が靭性を有する一方で、その一部のみが必要な硬さとなった傾斜機能部品を得ることができる。
本発明の傾斜機能部品を適用したエンジンバルブの部分破断正面図。 本発明の傾斜機能部品の製造方法を示す工程図。 第1及び第2時効処理を説明するための時効処理温度−硬さの関係を示すグラフ。 一部が溶融層であることを模式的に示した試験片の正面図。 (A)、(B)は、試験片への入熱量をパラメータとして、表面からの深さ位置と硬さの関係を示したグラフ。
最初に、図1を用いて本発明の傾斜機能部品を適用したエンジンバルブについて説明する。
エンジンバルブ10は、その全体が時効析出硬化型合金からなり、具体的にはNi−Cr−Al系合金で形成され、軸部11と傘部12とを有している。傘部12は、図示を省略する弁座に当接する弁フェース部13を有し、弁フェース部13は、軸部11の自由端側からの平面視にて円環形状をなすように配置された硬化層13aを含んでいる。
軸部11及び傘部12は、Ni固溶体からなるマトリクス相に、NiAlの微細粒子とα−Crの微細粒子を均一に分散させた組織を有する。硬化層13aについても同様であるが、硬化層13aの組織は、軸部11及び硬化層13aを除く傘部12の組織(以下、ベースともいう。)に比べて、より微細なNiAl及びα−Crがより多く析出した組織となっている。つまり、エンジンバルブ10は、靭性に優れたベースと、硬さに優れた硬化層13aとからなる傾斜機能部品として構成されている。
次に、図2及び3を用いてエンジンバルブ10の製造方法について説明する。
まず、軸部11を有する段付き丸棒形状のワーク等を用いて、鍛造加工により軸部11及び傘部12を有するバルブ体(時効処理前のエンジンバルブ10に相当)を形成する。ステップS1では、鍛造による加工歪みを取り除くとともに、軸部11及ぶ傘部12の全領域にわたって析出物をマトリックス相に固溶させるように、バルブ体を高い温度に加熱し保持する固溶化処理を行う。例えば、1050℃に加熱して3時間保持した後に水冷する。
ステップS2では、バルブ体が予め定められた靭性となるように第1時効処理を行う。具体的には、図3に示されるように、バルブ体が最高硬さであるピーク時効硬さPよりも低い第1硬さAとなるようにピーク時効硬さPを過ぎるまで軟化させる処理である過時効処理を行う。例えば、第1硬さAとなるように時効処理温度T1である750℃に加熱して16時間保持した後に空冷する。
ステップS3では、バルブ体の傘部12において、硬化層13aに対応する弁フェース部13の表面を溶融(メルトラン)させる。例えば、ティグ溶接のトーチを用いて溶加材(溶接棒)をアーク内に挿入しないようにすることで、弁フェース部13の表面のみを効率よく溶融させることができる。
ステップS4では、溶融した弁フェース部13の表面が予め定められた硬さとなるように第2時効処理を行う。具体的には、図3に示されるように、溶融した弁フェース部13の表面が第1硬さAよりも高く、かつピーク時効硬さP以下の第2硬さCとなるようにピーク時効硬さPに達するか又は達しない程度に硬化させる通常の時効処理を行う。例えば、溶融した弁フェース部13の表面が第2硬さCとなるように時効処理温度T2である650℃に加熱して16時間保持した後に空冷する。
この場合、溶融した弁フェース部13の表面は、上記通常の時効処理に伴い、硬さBから次第に硬化し、最終的に第2硬さCの硬化層13aとなる。他方、溶融されなかったバルブ体の硬さは、理論上ほぼ第1硬さAに維持される。第2硬さCは、第1硬さAよりも硬い。換言すれば、硬化層13aはバルブ体におけるベースに比して硬く、そのベースは硬化層13aに比して柔らかい(靭性がある)。
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、表1に示す組成(残部はNi及び不可避不純物)のNi−Cr−Al系合金1〜9をそれぞれ小型溶解炉を用いて真空溶解し、インゴットに鋳造した。次に、分塊鍛造・圧延により直径が70mm、長さが100mmの円柱形状の試験片20(図4参照)に成形した後、各試験片(表2の実施例1〜8、比較例1〜15)に対して1050℃に加熱し3時間保持後に水冷する固溶化処理を行った。
Figure 0006213178
Figure 0006213178
ここで、表1に示したNi−Cr−Al系合金の必須添加元素について説明しておく。
(1)Cr:34〜45%
Crは、α−Crの微細粒子を形成して硬さを高くする。また、所定の範囲内の添加により、耐Vアタック性及び耐Sアタック性など耐高温腐食性を向上させる。これらの効果を得るために、Crは、質量%で34〜45%の添加が必要である。好ましくは35.0%超〜40.0%未満である。
(2)Al:2.5〜5.5%
Alは、NiAlの微細粒子を形成して高温機械強度を高める。また、所定の範囲内の添加により、耐高温腐食性を向上させる。一方、NiAlの過剰な析出は脆化を生じさせる要因となりやすい。これらを考慮に入れると、Alは、質量%で2.5〜5.5%の添加が必要である。好ましくは3.4〜4.2%である。
(3)Fe:0.1〜10.0%
Feは、Niに比較して安価であることから、材料コストの低減を目的として添加される。一方、Feの添加量が多すぎると、耐高温腐食性を低下させる。そこで、Feは、質量%で0.1〜10.0%の範囲内で添加する。好ましくは0.2〜3.0%である。
(4)Si:1%以下
Siは、Alと同様、高温機械強度を向上させる微細粒子状の金属間化合物を形成する。また、所定の範囲内の添加により、耐高温腐食性を向上させる。一方、金属間化合物の過剰な析出は脆化を生じさせる要因となりやすい。これらを考慮に入れて、Siは、質量%で1%以下の含有とする。
(5)C:0.1%以下
Cは、耐高温腐食性に影響を与える。Cは、質量%で0.1%以下の含有とする。好ましくは0.05%以下である。
(6)B:0.01%以下
Bは、結晶粒界の機械強度を向上させるのに有効な元素である。他方、過度の含有は効果が飽和する。そこで、Bは、質量%で0.01%以下の含有とする。好ましくは0.0005〜0.0050%である。
(7)Cu:5%以下
Cuは、マトリックス相に固溶して機械強度に影響を与える。Cuは、質量%で5%以下の含有とする。好ましくは0.1〜1.0%である。
(8)Ti,Nb,Ta,V:0.1%以下
Ti+Nb+Ta+V:0.1%以下
Ti,Nb,Ta,Vは、Cと結合して炭化物を形成するものであり、機械強度及び耐高温腐食性に影響を与える。そこで、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下、Ta:0.1%以下、V:0.1%以下の含有とし、かつTi+Nb+Ta+V:0.1%以下とすることが好ましい。なお、Zrを含ませるようにしてもよく、その場合は、Zr:0.1%以下、Ti+Nb+Ta+V+Zr:0.1%以下に設定されることとなる。
(9)Mo:2.0%以下
Moは、耐食性を向上させることに加え、時効硬化を促進する効果があり、その添加によって第1時効処理の処理時間を短縮することができる。これらの効果を得るためには、0.05%以上の添加が必要である。他方、2.0%以上としても上記効果は上がらず、却ってコスト上昇を招くに過ぎないので、2.0%を上限とする。
固溶化処理後、各試験片20に対して表2で示される第1時効処理を行った。この第1時効処理のうち、実施例1〜7に対して行った時効処理(750℃×16時間)と実施例8に対して行った時効処理(750℃×12時間)、比較例2,4,6,8,10,12,14に対して行った時効処理(750℃×16時間)、及び比較例15に対して行った時効処理(850℃×18時間)が過時効処理に該当するのに対し、比較例1,3,5,7,9,11,13に対して行った時効処理(525℃×16時間)は通常の時効処理に該当する。
第1時効処理後、各試験片20のビッカース硬さ(HV)を測定した。測定場所は端部中央から任意に5つの場所を選択し、それらの平均値を硬さの測定値とした。
硬さを測定した後、図4に示されるように、各試験片20の一端部表面21をティグ溶接のトーチを用いて溶融させた(溶融層の形成)。この溶融では溶加材は使用せず、溶接電流を150A程度に設定した。この場合、実施例1〜8と比較例2,4,6,8,10,12,14とで入熱量(kJ)を変えた。具体的には、図5に示されるように、トーチの溶接速度(移動速度)を実施例では7.1cm/min(入熱量78kJ)に設定したのに対し、比較例では5.5cm/min(入熱量100kJ)に設定した。このように入熱量を変えたのは、入熱量に応じてα−Crの析出量に違いが生じることが分かっており、ひいてはNiAl相の成長抑制に起因して溶融部全域の硬さに影響を与えるからである。すなわち、溶融部において硬さにバラツキが生ずると、硬化層としての機能を果たさなくなる。
続いて、各試験片20に対して表2で示される第2時効処理を行った。この第2時効処理は、過時効処理ではなく、各試験片20の硬さをピーク時効硬さ以下に設定することが可能な処理である。具体的には、実施例1〜8及び比較例1〜14に対してそれぞれ650℃×16時間の時効処理を行った。なお、比較例15に対してのみ、例外的に750℃×18時間の過時効処理を行った。
第2時効処理後、各試験片20に対してビッカース硬さ試験を行なった。硬さの測定箇所として、表面21の中央と非溶融側表面22の中央からそれぞれ5点を選び、各平均値を溶融部の硬さの測定値、非溶融部の硬さの測定値とした。
次に、実施例1〜8、及び比較例15に対応する試験片20から、耐Vアタック性試験及び耐Sアタック性試験用の高さ15mm、幅10mm、厚さ4mmの略直方体形状の耐食性試験片を切り出した。そして、耐Vアタック性試験及び耐Sアタック性試験をJIS Z 2292に準拠して行った。耐Sアタック性試験では、上記耐食性試験片に90%Na+10%NaClを20mg/cmで塗布し、800℃で20時間保持し、形成したスケールを除去した後の重量を測定し、試験前後の腐食減量で耐Sアタック性の評価を行った。また、耐Vアタック性試験では、塗布する液剤を85%V+15%Naに代えて、耐Sアタック性試験と同様の方法で耐Vアタック性の評価を行った。
表2に示されるように、実施例1〜8のいずれにおいても、第2時効処理後の溶融部の硬さが非溶融部の硬さ(測定誤差を考慮に入れた第1時効処理後の硬さとほぼ同じ)に比べて高くなることが分かる。なお、比較例1,3,5,7,9,11,13においては、第1時効処理が過時効処理でないため、第2時効処理によって、溶融部のみならず非溶融部も650℃×16時間の通常の時効処理に対応した高い硬さとなることが分かる。また、比較例15は、第1及び第2時効処理のいずれも過時効処理としたものであり、第1及び第2時効処理時の温度条件に応じて第2時効処理後の溶融部の硬さが非溶融部の硬さに比べて高くなっているものの、溶融部の硬さはピーク時効硬さに比べてかなり低くなっている。
さらに、図5(A)及び5(B)に示されるように、合金組成が同じ場合には、入熱量が大きいほど溶融部の硬さにバラツキが生じるようになり、実施例1〜8では、硬さが安定化するが、比較例2,4,6,8,10,12,14では、硬さが不均一となることが分かる。
耐Vアタック性試験及び耐Sアタック性試験によると、実施例1〜8のいずれも低い腐食減量であった。つまり、実施例1〜8は、従来材と比較して耐Vアタック性及び耐Sアタック性のいずれにも優れている。
上記実施例では、時効析出硬化型合金としてNi−Cr−Al系合金を用いたが、本発明はこれに限らず、表3に示されるような合金を用いて実施することもできる。表3のうち、合金10はSUS630であり、合金11はNimonic80Aであり、合金12はInconel718である(「Nimonic」、「Inconel」は、いずれも登録商標)。
表4に、合金10〜12のそれぞれにおける固溶化処理条件、第1時効処理条件及び第2時効処理条件を示す。そして、合金10〜12においても、上記実施例と同様、試験片20(実施例9〜11、比較例16〜18)を作成し、図2に示される工程に従って第1及び第2時効処理を行い、各時効処理後に硬さを測定した。
Figure 0006213178
Figure 0006213178
表4に示されるように、実施例9〜11のいずれにおいても、上記実施例1〜8と同様、第2時効処理後の溶融部の硬さが非溶融部の硬さ(測定誤差を考慮に入れた第1時効処理後の硬さとほぼ同じ)に比べて高くなることが確認された。なお、比較例16〜18は、上記比較例1,3,5,7,9,11,13と同様、第1時効処理が過時効処理でないため、第2時効処理によって、溶融部のみならず非溶融部も第2時効処理に対応した高い硬さとなった。
以上の説明からも明らかなように、本発明のエンジンバルブ10(傾斜機能部品)によれば、エンジンバルブ10の全体について過時効処理(第1時効処理)を行うことによって、まず全体として所定の靭性が得られるようにした上で、弁フェース部13の一部のみを溶融させた状態でエンジンバルブ10の全体について通常の時効処理(第2時効処理)を行うことによって、弁フェース部13の硬化層13aについて所定の硬さが得られるようになる。これにより、全体が靭性を有する一方で、弁フェース部13の硬化層13aのみが必要な硬さとなったエンジンバルブ10を得ることができる。
10 エンジンバルブ
11 軸部
12 傘部
13 弁フェース部
13a 硬化層
20 試験片

Claims (4)

  1. 時効析出硬化型合金により形成された傾斜機能部品の製造方法であって、
    前記傾斜機能部品の全体が、最高硬さであるピーク時効硬さよりも低い第1硬さとなるように該ピーク時効硬さを過ぎるまで軟化させる第1時効処理を行った後、前記傾斜機能部品の一部を溶融する溶融処理を行い、その一部が前記第1硬さよりも高く、かつ前記ピーク時効硬さ以下の第2硬さとなるように該ピーク時効硬さに達するか又は達しない程度に硬化させる第2時効処理を行い、前記溶融処理では、前記第2時効処理後の溶融部において硬さにバラツキが生じないような入熱量で溶融させることを特徴とする傾斜機能部品の製造方法。
  2. 記時効析出硬化型合金は、Ni−Cr−Al系合金であり、
    質量%で、
    Cr:34〜45%、
    Al:2.5〜5.5%、
    Fe:0.1〜10.0%、
    を含有し、残部がNi及び不可避不純物からなることを特徴とする請求項1に記載の傾斜機能部品の製造方法
  3. らに質量%で、
    Si:1%以下、
    C:0.1%以下、
    B:0.01%以下、
    Cu:5%以下、
    Ti:0.1%以下、
    Nb:0.1%以下、
    Ta:0.1%以下、
    V:0.1%以下、
    Mo:2.0%以下を含有し、
    Ti+Nb+Ta+V:0.1%以下であることを特徴とする請求項2に記載の傾斜機能部品の製造方法
  4. 前記傾斜機能部品は、エンジンバルブであることを特徴とする請求項2又は3に記載の傾斜機能部品の製造方法
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