JP6213133B2 - Mems構造体、角速度センサ及びバネ定数調整方法 - Google Patents
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Description
図1は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造した本実施例に係るMEMS構造体を備える静電容量型の角速度センサを示す図であり、当該角速度センサの概略構成を示す平面図である。同図1に示すように、静電容量型の角速度センサ(以下、「センサ」という)10は、錘部11と、錘部11の外縁を取り囲むように設けられた枠状錘部12とが基板14上に設けられている。枠状錘部12は、平面視形状が長方形枠状に形成され、当該枠状錘部12に囲まれた領域の平面視における中央部分に錘部11が設けられている。なお、以下の説明では、図1に矢印で示すように、枠状錘部12の長手方向に沿った方向をX方向、X方向に対して直角で枠状錘部12の短手方向に沿った方向をY方向、X方向とY方向との両方に直角となる方向をZ方向と称し、説明する。
センサ10は、角速度の検出動作において、例えば駆動用固定電極34に外部回路から交流の駆動信号が入力されると、駆動用固定電極34と駆動用可動電極44との間にX方向の静電気力が発生し検出用可動電極46を含む枠状錘部12が振動する。センサ10は、例えば、振動体である枠状錘部12がX方向に対して周波数f、振幅Aで振動するものとする。この場合、枠状錘部12のX方向の変位xと、X方向への速度vは、時間tを用いて次式で表される。
x=Asin(2πft)
v=2πfAcos(2πft)
Fc=2*m*Ω*v
ここで、センサ10の感度SをS=Fc/Ωとすると、上記した式から感度Sが周波数fに比例することがわかる。一般的に、角速度を検出するセンサ10は、振動体である枠状錘部12がX方向に振動するときの周波数fが共振周波数fc(=√(Kt/m)/(2*π))で振動しているときに感度が向上する。このバネ定数Ktは、枠状錘部12をX方向に変位可能に保持する弾性部材のバネ定数の合計値である。本実施例のセンサ10では、トーションバー25のX方向のバネ定数をK1、第2バネ41のX方向のバネ定をK2とすると、バネ定数Ktが次式で表される。
Kt=2K1+4K2
なお、第1バネ21は、X方向に対する剛性を高めて伸縮が規制される構造とされるため、X方向に対するバネ定数Ktには影響を与えないものとする。
<効果1>本実施例のセンサ10は、トーションバー25の第1端部25Aに接続された錘部11に調整用可動電極23が形成されている。錘部11は、調整用可動電極23と、それに対向する調整用固定電極31との間に外部回路から調整電圧が供給されることによって生じる静電気力が外力として加えられる。トーションバー25は、錘部11に接続される第1端部25Aとは反対側の第2端部25Bが枠状錘部12に接続されている。センサ10は、錘部11のX方向への変位が規制されている一方で、枠状錘部12がY方向への移動が規制されつつX方向に揺動可能に保持されている。枠状錘部12は、外力(モーメント)が作用する錘部11に対してY方向に向かった変位が規制された状態のままX方向に向かって変位することとなる。その結果、トーションバー25は、X方向の移動が規制された第1端部25Aに対し、第2端部25BがX方向に変位し全体の長さLが伸びるように弾性変形しバネ定数K1が大きくなる。つまり、センサ10は、調整用固定電極31及び調整用可動電極23の間に供給する調整電圧を制御してトーションバー25のバネ定数K1を調整することが可能となる。これにより、この構成では、トーションバー25の長さLを変更するなどの構造的な変更をする必要がなくトーションバー25に外力を加えて弾性変形させバネ定数K1の調整を図ることが可能となる。また、この構成では、バネ定数K1の調整を図るためにトーションバー25に直接行う電気的な処理、例えばトーションバー25に対して直流電圧を印加するなどの処理が必要なく、スティッキングなどの不具合が発生する可能性が低減される。従って、この構成では、トーションバー25の構造的な変更及びトーションバー25に対する電気的な処理を必要とせずに、バネ定数K1を好適に調整することができる。
例えば、上記実施例では、錘部11のX方向への移動を規制する一方で、枠状錘部12をX方向に移動可能に保持したが、逆に、枠状錘部12のX方向への移動を規制し錘部11を移動可能にした構成としてもよい。また、バネ定数K1を調整する可動電極としての調整用可動電極23を錘部11に設けたが、枠状錘部12にバネ定数K1を調整する可動電極を設けた構成としてもよい。また、上記実施例では、Y方向に沿って延設されるトーションバー25をX方向に捻るようにして変形させたが、トーションバー25をY方向(延設される方向)に伸ばして変形させる構成でもよい。要は、弾性部材(トーションバー25)に直接電圧を印加せず、静電気力に起因した外力を加えて弾性変形させる構成であれば適宜変更してもよい。
また、バネ定数を調整する対象となる弾性部材は、棒状のトーションバー25に限らず、他の形状、例えば、第2バネ41のように蛇行した形状のバネでもよい。
また、上記実施例では、導電性を有するトーションバー25に調整用可動電極23への調整電圧を印加する構成としたが、トーションバー25を電気的に絶縁した構成でもよい。例えば、上記したセンサ10の構成において、調整用可動電極23に対する調整電圧の供給を第1アンカー22から供給する構成でもよい。これにより、バネ定数を調整するトーションバー25(弾性部材)を絶縁状態とし、静電気力に起因したスティッキングがトーションバー25に発生するのを防止することが可能となる。
Claims (5)
- 両端部の一方側の端部が第1保持部により保持され、他方側の端部が第2保持部により保持される弾性部材と、
前記第1保持部に設けられる可動電極と、
前記可動電極との間に調整電圧が印加され静電気力によって前記第1保持部に外力を加える固定電極と、
前記第1保持部に加えられる前記外力に抗して前記弾性部材の前記一方側の端部及び前記他方側の端部のどちらか一方の移動を規制する規制手段とを備え、
前記弾性部材は、前記第1保持部に加えられる前記外力により、前記一方側の端部及び前記他方側の端部のどちらか他方が前記外力の作用する方向に移動し変形することを特徴とするMEMS構造体。 - 前記可動電極は、前記第1保持部に接続される基端部分から延設されてなり、
前記固定電極は、前記可動電極の先端部分と対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造体。 - 前記可動電極は、前記第1保持部に対して互いに反対の方向に延設されてなる一対の可動電極であり、
前記固定電極は、前記一対の可動電極の各々の先端部分と対向する位置に設けられ、前記一対の可動電極との間で、前記第1保持部に回転モーメントを加える静電気力を印加することを特徴とする請求項2に記載のMEMS構造体。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されており、前記規制手段により前記第1保持部の移動を規制するMEMS構造体と、
前記第2保持部を含み、前記第1保持部の移動が規制された第1方向に前記弾性部材のバネ定数に応じて可動する可動部と、
前記可動部を前記第1方向に振動させた状態で、角速度が加わることによって作用するコリオリ力に応じた前記可動部の変化量を検出する検出部と、
を有することを特徴とする角速度センサ。 - 両端部の一方側の端部が第1保持部により保持され他方側の端部が第2保持部により保持される弾性部材に対し、前記第1保持部に設けられる可動電極と、前記可動電極と対向する固定電極との間に印加される調整電圧により生ずる静電気力によって前記第1保持部に外力を加え、
前記第1保持部に加えられる前記外力に抗して前記弾性部材の前記一方側の端部及び前記他方側の端部のどちらか一方の移動を規制し、
前記第1保持部に加えられる前記外力により、前記一方側の端部及び前記他方側の端部のどちらか他方が前記外力の作用する方向に移動することにより、
前記弾性部材を変形させてバネ定数を調整することを特徴とするバネ定数調整方法。
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JP2013213485A JP6213133B2 (ja) | 2013-10-11 | 2013-10-11 | Mems構造体、角速度センサ及びバネ定数調整方法 |
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