JP6212769B2 - シール構造、及び該シール構造を備えた破砕装置 - Google Patents

シール構造、及び該シール構造を備えた破砕装置 Download PDF

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Description

本発明は、シール構造、及び該シール構造を備えた破砕装置に関する。
事業系の生ゴミ等を処理する際には、被破砕物である生ゴミ等を所定の大きさに破砕する破砕装置が使用されている。このような破砕装置としては、回転軸に固定された破砕刃を回転させながら被破砕物を押し付けて削りとって破砕する一軸破砕機や、二つの回転軸に固定された破砕刃によってせん断されるように破砕する二軸破砕機が挙げられる。回転軸に破砕刃が設けられた破砕装置では、非破砕物が生ゴミのように水分を含んでいると、被破砕物が細かな破片に破砕されることによって被破砕物から飛散した水分が回転軸に沿って破砕装置内に浸入する。そのため、浸入した水分によって回転軸を支持する軸受部の劣化等の不具合が生じるおそれがある。そのため、回転軸を支持する破砕装置にはシール構造が備えられている。
このようなシール構造として、例えば、特許文献1には、線材を回転しながら順次細くする湿式伸線機に用いられるシール構造であって、一段ラビリンスシール及びオイルシール及びエアシールを組み合わせた構造が開示されている。このシール構造では、回転軸と回転軸を回転自在に固定する軸受部とを有する湿式伸線機において、軸受部付近にオイルシールを配置し、外部との境界に一段ラビリンスシールとを設ける。さらに、外部との境界に形成される隙間に圧縮空気を送り込んでエアシールを形成している。このような構造とすることで、潤滑油や金属粉等の侵入物が入り込むことを防いでいる。
特開平09−004722号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシール構造では、侵入物が一段ラビリンスシールやエアシールを越えて侵入してしまうと、一段ラビリンスシールやエアシールで外部との境界が閉塞されているため、これらの一段ラビリンスシールやエアシールを越えて侵入物を排出することが難しい。そのため、オイルシールに侵入物が到達してしまいオイルシールが侵入物に曝され続けることで劣化し、軸受部に侵入物が入り込む恐れがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、侵入物が入り込むことを確実に防止することが可能なシール構造及び該シール構造を備えた破砕装置を提供することを目的とする。
外周部に破砕刃を有した回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記回転軸を回転させることで、液分を含む被破砕物を前記破砕刃によって破砕処理する破砕装置のシール構造であって、前記軸受部を支持するとともに、鉛直方向に貫通して前記回転軸の破砕刃が配置される処理エリアを形成するハウジング部と、前記軸受部と前記処理エリアとの間に配置されて前記回転軸と前記ハウジング部との間の隙間をシールする第一のシールと、前記第一のシールと前記軸受部との間に配置されて前記回転軸と前記ハウジング部との間の隙間をシールするとともに、前記第一のシールとの間に排出空間を形成する第二のシールと、を備え、前記ハウジング部は、前記第一のシールを越えて前記排出空間に侵入した侵入物を、前記破砕刃によって破砕された破砕物が排出される排出側の前記処理エリアに排出する排出手段を備える。
このようなシール構造よれば、第一のシールが、被破砕物の処理エリア側に配置されていることで、侵入物が入り込むことを防止できる。そして、第一のシールを越えて第一のシールと第二のシールとの間に侵入物が入り込んでも、第二のシールが配置されていることで、第一のシールを越えて第一のシールと第二のシールとの間に残った侵入物がさらに奥まで入り込むことを防止することができる。さらに、第一のシールと第二のシールとの間の空間に排出手段を設けていることで、入り込んだ侵入物が外部に排出され、第二のシールが侵入物に長期にわたって触れ続けることがなくなり、第二のシールの劣化を防止できる。これにより、複数の段階に分けて侵入物が入り込むことを阻害することができ、侵入物が侵入を防止すべき側に入り込むことを確実に防止することができる。
また、排出路が、第一のシールと第二のシールとの間の空間から排出側まで侵入物を排出することで、被破砕物と共に侵入物を除去することができる。そのため、排出された侵入物を貯めておくための装置が不要となり、排出手段をコンパクトに形成することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様に係るシール構造は、前記排出手段は、前記排出空間から下方に向かって延びて、前記排出空間と前記ハウジング部の外部空間とを連通可能な鉛直孔部と、前記鉛直孔部の途中から分岐して斜め下方に向かって延び、前記鉛直孔部の内部空間と前記排出側の処理エリアとを連通させる斜方孔部と、前記鉛直孔部の前記外部空間側の開口部に取り付けられて、前記開口部を閉塞可能な蓋部と、を備える。
また、本発明の他の態様に係るシール構造は、前記排出手段は、前記侵入物を排出する排出路と、前記第一のシールと前記第二のシールとの間に排出用流体を供給する供給部とを有することを特徴とする。
このようなシール構造よれば、排出手段が第一のシールと第二のシールとの間に、供給部から排出用流体を供給することで、第一のシールと第二のシールとの間の空間に入り込んだ侵入物を排出路から外部に強制的に排出することができる。即ち、供給部から第一のシールと第二のシールとの間の空間を介して排出路まで、排出用流体の流路が形成される。そのため、第一のシールと第二のシールとの間に入り込んだ侵入物は、この流路を経由して排出用流体に押し出されるようにして強制的に排出路から排出される。これにより、入り込んでしまった侵入物を速やかに除去し、侵入物が入り込むことをより確実に防止することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様に係るシール構造は、前記供給部は、圧縮空気を前記排出用流体として供給することを特徴とする。
このようなシール構造によれば、供給部から供給される排出用流体を圧縮空気とすることで、第一のシールや第二のシールと接しても腐食等の影響を与えにくくなる。そのため、第一のシールや第二のシールに余計な負荷をかけることがなくなり、第一のシール及び第二のシールの性能を損なわせることなく侵入物の排出を行うことができる。さらに、供給部から供給される排出用流体を圧縮空気とすることで、排出用流体を容易に手配することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様に係るシール構造は、前記第一のシールは、非接触形シールを有しており、前記第二のシールは、接触形シールを有していることを特徴とする。
このようなシール構造によれば、排出側に配置される第一のシールに非接触形シールを設けることで、侵入物が入り込むことを防止しながら回転軸の回転を阻害することがない。そして、第二のシールに接触形シールを設けることで、液分等が入り込むことをより確実に防止できる。これにより、侵入物が入り込むことを確実に防止することができるシール構造を容易に形成することが可能となる。
また、本発明の一の態様に係る破砕装置は、前記シール構造と、前記回転軸を支持する前記軸受部と、を備えることを特徴とする。
このような破砕装置によれば、軸受部に侵入物が入り込むことを防止することができ、軸受部が劣化することを防ぐことができる。これにより、破砕装置自体を高寿命とすることができ、安定して継続的に使用することが可能となる。
本発明のシール構造によれば、複数の段階に分けて侵入物が入り込むことを阻害することができ、侵入物が入り込むことを確実に防止することが可能となる。
本発明の本実施形態に係るシール構造を備えた破砕装置を説明する全体図である。 本発明の本実施形態に係るシール構造を備えた破砕装置を説明する図1のX−X断面における断面図である。
以下、本発明に係る実施形態のシール構造10を備えた破砕装置1について図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態のシール構造10を備えた破砕装置1は、図1に示すように二軸破砕機であり、第一軸線O2回りに回転する第一回転軸2と、第二軸線O3回りに第一回転軸2と逆回りに回転する第二回転軸3とを備えている。そして、破砕装置1は、第一回転軸2と第二回転軸3とを逆回りに回転させることで、処理エリアにおいて第一回転軸2と第二回転軸3との間に液分を含む被破砕物を投入し、所定の大きさの破片に細かく破砕している。さらに、本実施形態の破砕装置1は、第一回転軸2及び第二回転軸3を回転可能に支持する軸受部4と、第一回転軸2及び第二回転軸3とにそれぞれ設けられ一体に回転するスリーブ部5と、軸受部4及びスリーブ部5を介して第一回転軸2及び第二回転軸3を固定するハウジング部6と、第一回転軸2及び第二回転軸3を連動させるギア部7と、ギア部7を介して第一回転軸2及び第二回転軸3を回転させる駆動部8と、第一回転軸2及び第二回転軸3からハウジング部6とスリーブ部5との間を封止して軸受部4まで侵入物が入り込むことを防止するシール構造10を備えている。
なお、本実施形態の破砕装置1で破砕される液分を含む被破砕物は、水分を含む事業系生ゴミやし渣等である。
第一回転軸2は、第一軸線O2回りに回転する第一回転軸本体2aと、第一回転軸本体2aから径方向に突出する第一破砕刃2bとを有している。
第一回転軸本体2aは、第一軸線O2に沿って延在する円柱状の回転軸であり、第一軸線O2回りに回転可能とされている。
第一破砕刃2bは、第一回転軸本体2aから径方向に突出するように設けられた破砕刃で、第一軸線O2方向に沿って一定の間隔で離間して配置されている。第一破砕刃2bは、第一回転軸本体2aに一体に固定されており、第一回転軸本体2aと共に第一軸線O2回りを回転している。
第二回転軸3は、第一回転軸2と平行に第一破砕刃2bの径方向の長さ分だけ離間して配置されており、第一軸線O2と第二軸線O3とが鉛直方向の位置が同じ位置で並列するよう配置されている。第二回転軸3は、第二軸線O3回りを第一回転軸2と逆回りに回転している第二回転軸本体3aと、第一破砕刃2bと第二軸線O3方向の位置が第一破砕刃2bに挟まれるようにずらして配置された第二破砕刃3bとを有している。
第二回転軸本体3aは、第二軸線O3に沿って延在する円柱状の回転軸であり、第二軸線O3回りに第一回転軸本体2aとは逆方向に回転可能とされている。
第二破砕刃3bは、第二回転軸本体3aから径方向に突出するように設けられた第一破砕刃2bと同形状の破砕刃で、第二軸線O3方向に沿って第一破砕刃2bに挟まれるように第二軸線O3方向の位置が第一破砕刃2bとずらされて一定間隔に配置されている。第二破砕刃3bは、第二回転軸本体3aに一体に固定されており、第二回転軸本体3aと共に第二軸線O3回りを回転している。
軸受部4は、第一回転軸本体2a及び第二回転軸本体3aをそれぞれハウジング部6内で潤滑油を供給しながら回転可能に支持しており、本実施形態では自動調心ころ軸受を有している。軸受部4は、ハウジング部6内で、第一回転軸本体2aでは第一破砕刃2b及び第二回転軸本体3aでは第二破砕刃3bをそれぞれ挟み込むように、回転軸毎に離間して両側に2か所に配置されている。
スリーブ部5は、第一回転軸本体2a及び第二回転軸本体3aの外周面にそれぞれ一体となって固定されており、ハウジング部6内に収容されるように第一軸線O2及び第二軸線O3を中心に配置される円筒状部材である。そして、スリーブ部5は、第一回転軸2の第一破砕刃2b及び第二回転軸3の第二破砕刃3bを挟んで両側で、軸受部4よりも第一破砕刃2b及び第二破砕刃3b側に配置されている。
ハウジング部6は、軸受部4及びスリーブ部5を介して第一回転軸本体2aと第二回転軸本体3aとを内部に挿通させて固定する破砕装置1の外装である。そして、ハウジング部6は、第一回転軸2の第一破砕刃2bと第二回転軸3の第二破砕刃3bとが配置され、第一軸線O2及び第二軸線O3に直交する方向である鉛直方向に連通して開放されている処理エリア61を有している。ここで、ハウジング部6の処理エリア61における第一回転軸2及び第二回転軸3の鉛直方向上方を被破砕物が投入される投入側61a、鉛直方向下方を第一回転軸2の第一破砕刃2bと第二回転軸3の第二破砕刃3bとによって被破砕物を細かく破砕された被破砕物を排出する排出側61bとしている。
ギア部7は、ハウジング部6に隣接して配置されており、第一回転軸本体2aと第二回転軸本体3aとが挿通されている。ギア部7は、第一回転軸本体2aと第二回転軸本体3aとにそれぞれ一体に固定された図示しないギアを内部に備えており、第一回転軸本体2aのギアと第二回転軸本体3aのギアとがギア部7内で噛み合っている。即ち、ギア部7は、第一回転軸本体2aのギアと第二回転軸本体3aのギアとがギア部7内で噛み合わせることで、第一回転軸本体2aを回転させた場合に第二回転軸本体3aを常に逆回りに回転させている。
駆動部8は、ギア部7のハウジング部6がある側とは逆側に隣接して配置されており、第一回転軸本体2aを内部に挿通させて接続されている。駆動部8は、内部に図示しないモータを内蔵しており、モータを駆動させることで、第一回転軸本体2aを所定の速度で回転可能としている。
シール構造10は、第一回転軸2及び第二回転軸3に対してそれぞれに設けられており、第一回転軸本体2a及び第二回転軸本体3aに沿って、被破砕物等が侵入して軸受部4に到達しないよう処理エリア61を挟んで両側に配置されている。そして、シール構造10は、処理エリア61の被破砕物が侵入物として、第一回転軸2及び第二回転軸3に沿ってハウジング部6とスリーブ部5との間から軸受部4まで入り込むことを防止している。シール構造10は、スリーブ部5とハウジング部6との間に配置されており、ハウジング部6の処理エリア61である投入側61a及び排出側61bに配置される第一のシール11と、ハウジング部6の内部で第一のシール11よりも軸受部4側に配置される第二のシール12と、第一のシール11と第二のシール12との間に配置される排出手段13とを有している。
なお、以下、シール構造10の詳細については、第一回転軸2に設けられたシール構造10のうち一端側のみについて詳細に説明するが、第一回転軸2の他端側及び第二回転軸3の両側に設けられたシール構造10も同様の構造を有している。
第一のシール11は、スリーブ部5とハウジング部6と間の空間内のハウジング部6の処理エリア61の投入側61a及び排出側61bに配置されている。そして、第一のシール11は、スリーブ部5を介して第一回転軸本体2aを外周側から囲むように第一軸線O2を中心にリング状に形成されている。第一のシール11は、第一回転軸本体2aの径方向に形成された凹凸を何段にも隙間を開けて組み合わせて形成される非接触形シールであるラビリンスシールである。
第二のシール12は、スリーブ部5とハウジング部6と間の空間内の第一のシール11よりも軸受部4側に配置されている。そして、第二のシール12は、スリーブ部5を介して第一回転軸本体2aを外周側から囲むように第一軸線O2を中心にリング状をなしている。第二のシール12は、接触形シールであり、スリーブ部5との接触部分に軸受部4から潤滑油を封止用流体として僅かに染み出させることで、スリーブ部5との摩擦をなくし、外部からの侵入物が入り込むことを防止する公知のオイルシールである。
排出手段13は、ハウジング部6内で第一のシール11と第二のシール12との間に設けられ、第一のシール11を越えてスリーブ部5とハウジング部6との間に入り込んだ侵入物を外部に除去している。排出手段13は、第一のシール11と第二のシール12との間に設けられた空間である排出空間Sと、排出空間Sから排出側61bまで延びる排出路131と、排出用流体として圧縮空気Aを排出空間Sに供給する供給部132とを有している。
排出空間Sは、スリーブ部5とハウジング部6によって形成された空間のうち、第一のシール11と第二のシール12との間の空間である。即ち、排出空間Sは、第一軸線O2及び第二軸線O3をそれぞれ中心軸としてスリーブ部5の外周面とハウジング部6の内周面とに囲まれて円筒状に形成される空間である。
排出路131は、排出空間Sから鉛直方向下方に延びてハウジング部6を外部まで貫通する鉛直孔部131aと、鉛直孔部131aの途中から排出側61bに向かって斜め下方にハウジング部6を貫通する斜方孔部131cとによって形成されている。
鉛直孔部131aは、排出空間Sからハウジング部6の鉛直方向下方まで垂直に貫通する断面円形状をなす貫通孔であり、ハウジング部6の鉛直方向下方の外部に面する開口部分には蓋部131bが設けられており、閉塞されている。
斜方孔部131cは、鉛直孔部131aの途中から鉛直方向斜め下方に向かってハウジング部6の処理エリア61である排出側61bまで貫通する断面円形状をなした貫通孔である。したがって、排出空間Sからは、鉛直孔部131aを介して斜方孔部131cを通ることで排出側61bまで貫通している。
供給部132は、ハウジング部6の鉛直方向上方から排出空間Sまで貫通する供給孔部132aと、供給孔部132aに接続されて図示しない供給源から排出用流体である圧縮空気Aを供給する供給管132bとを有している。供給部132が供給す排出用流体である圧縮空気Aは、大気圧より圧力が高ければ良く、使用される第一のシール11及び第二のシール12の耐圧性等(例えば、オイルシールの耐圧性等)を考慮して0.1MPa程度であることがより好ましい。
供給孔部132aは、ハウジング部6内の鉛直方向上方から排出空間Sまで垂直に貫通する断面円形状をなす貫通孔である。
供給管132bは、ハウジング部6の上方で供給孔部132aに接続される配管であり、図示しない供給源と接続されている。
次に、上記構成のシール構造10及びシール構造10を備えた破砕装置1の作用について説明する。
上記のような本実施形態の破砕装置1では、駆動部8のモータを回転させることで第一回転軸2を回転させる。第一回転軸2が回転するとギア部7のギアによって第二回転軸3も第一回転軸2と逆回りに回転し始める。そして、破砕装置1に水分等の液分を含む非破砕物を投入側61aから第一回転軸2と第二回転軸3との間に投入する。投入された被破砕物は、第一回転軸2の第一破砕刃2bと第二回転軸3の第二破砕刃3bとに挟まれることで、裁断されるように細かく破砕される。細かく破砕された非破砕物は、第一回転軸2と第二回転軸3との間から処理エリア61の排出側61bに排出される。そして、細かく破砕される際に、被破砕物が含有していた水分等の液分や破砕された後の被破砕物の小さな破片がハウジング部6の処理エリア61内で飛散する。飛散した液分や小さな破片は、第一回転軸本体2aや第二回転軸本体3aやハウジング部6等に付着し、スリーブ部5とハウジング部6との間から液分や細かな破片等が侵入物として入り込んでくる。そして、侵入物のうち小さな破片等の一定の大きさを有した異物は、スリーブ部5とハウジング部6との間に設けられたシール構造10の第一のシール11によって、侵入を阻害されて排出空間Sまで入り込むことがない。そして、侵入物のうち液分等の非常に小さな異物は、排出空間Sまで入り込んで到達すると、供給部132から圧縮空気Aが供給されているために、圧縮空気Aによって排出路131を介して外部の排出側61bまで排出される。さらに、圧縮空気Aで排出しきれなかった排出空間S内に残留する僅かな水滴等の液分は第二のシール12よって入り込めないようされていることで、軸受部4まで侵入物が到達することがない。これにより、破砕装置1は、軸受部4に侵入物が入り込むことなく、安定して運転し続ける。
上記のようなシール構造10によれば、第一のシール11であるラビリンスシールが、破砕装置1の被破砕物の処理エリア側であるハウジング部6の処理エリア61側に配置されていることで、小さな破片等の侵入物がスリーブ部5とハウジング部6との間に入り込むことを防止できる。そして、第一のシール11であるラビリンスシールを越えて第一のシール11と第二のシール12であるオイルシールとの間に侵入物が入り込んでも、第二のシール12であるオイルシールが配置されていること、排出空間Sに入り込んだ水滴等の液分を含んだ侵入物がさらに奥まで入り込むことを防止することができる。さらに、第一のシール11と第二のシール12との間の空間である排出空間Sに排出手段13を設けていることで、入り込んだ侵入物が外部に排出され除去され、第二のシール12であるオイルシールが侵入物に長期にわたって触れ続けることがなくなり、第二のシール12であるオイルシールの劣化を防止できる。これにより、複数の段階に分けて侵入物が入り込むことを阻害することができ、侵入物が入り込むことを確実に防止することができる。
また、排出手段13が第一のシール11と第二のシール12との間の空間である排出空間Sに、供給部132から圧縮空気Aを排出用流体として供給することで、排出空間Sに入り込んだ侵入物を排出路131から外部に強制的に排出することができる。即ち、供給部132から排出空間Sを介して排出路131まで、排出用流体である圧縮空気Aの流路が形成される。そのため、排出空間Sに入り込んだ侵入物は、この流路を通って圧縮空気Aに押し出されるようにして強制的に排出路131から排出される。これにより、入り込んでしまった侵入物を速やかに除去し、侵入物が入り込むことをより確実に防止することが可能となる。
さらに、供給部132から供給される排出用流体を圧縮空気Aとすることで、第一のシール11である非接触形シールのラビリンスシールや第二のシール12である接触形シールのオイルシールと接しても腐食等の影響を与えにくくなる。そのため、第一のシール11や第二のシール12に余計な負荷を与えることがなくなり、第一のシール11及び第二のシール12のシール性等の性能を損なわせることなく侵入物の排出を行うことができる。
また、ハウジング部6の外部の大気圧より圧力が高い圧縮空気Aであるために、第一のシール11と第二のシール12との間の空間である排出空間Sや排出路131の圧力が外部よりも高くなるため、侵入物が入り込もうとしても押し返され、侵入物がより入り込みにくくなる。
さらに、供給部132から供給される排出用流体を圧縮空気Aとすることで、排出用流体を容易に手配することが可能となる。
また、排出路131が、第一のシール11と第二のシール12との間の空間である排出空間Sからハウジング部6の処理エリア61である排出側61bまで貫通して形成されており、侵入物を排出側61bに排出することで、被破砕物を細かく破砕した破片と共に侵入物を除去することができる。そのため、排出された侵入物を貯めておくためのタンク等の貯蔵装置が不要となり、排出手段13をコンパクトに形成することが可能となる。
さらに、排出側61bに配置される第一のシール11に非接触形シールであるラビリンスシールを設けることで、スリーブ部5等の第一回転軸2及び第二回転軸3の回転を阻害することなく、侵入物が入り込むことを防止できる。そして、軸受部4に近い第二のシール12に接触形シールであるオイルシールを設けることで、液分等が入り込むことをより確実に防止できる。即ち、第一のシール11が非接触形シールであることで、一定の大きさの侵入物が入り込むことを防止し、第二のシール12が接触形シールであることで、封止用流体である潤滑油で封止され、液分を含む細かな侵入物が入り込むことを防止できる。これにより、侵入物が入り込むことを確実に防止することができるシール構造10を容易に形成することが可能となる。
また、被破砕物の処理エリア側であるハウジング部6の処理エリア61側に配置されており、より侵入物と接触し易い第一のシール11はより破損が起こりやすい。しかし第一のシール11を非接触形シールであるラビリンスシールとすることで、耐久性の高いシール構造とすることができる。
また、上記のようなシール構造10を備えた破砕装置1によれば、第一回転軸2及び第二回転軸3を支持する軸受部4に侵入物が入り込むことを防止することができ、軸受部4が劣化することを防ぐことができる。これにより、破砕装置1自体を高寿命とすることができ、安定して継続的に使用することが可能となる。
さらに、排出路131が、排出空間Sから鉛直方向下方に延びてハウジング部6を外部まで貫通する鉛直孔部131aを有していることで、ハウジング部6に対して排出路131を容易に設けることができる。また、蓋部131bで鉛直孔部131aを閉塞していることで、通常の運転時には侵入物等が漏れだすことがなく、排出路131及び排出空間Sを定期的に清掃することが容易にできる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態では、破砕装置1として二軸式破砕機を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、一軸式破砕機であっても良い。
また、シール構造10として本実施形態では、第一のシール11及び第二のシール12は一つずつ設けられているが、それぞれの場所に二つ以上設けても良い。即ち、二つ以上配置することで、シール性をより向上させることが可能となる。
1…破砕装置 2…第一回転軸 O2…第一軸線 2a…第一回転軸本体 2b…第一破砕刃 3…第二回転軸 O3…第二軸線 3a…第二回転軸本体 3b…第二破砕刃 4…軸受部 5…スリーブ部 6…ハウジング部 61…処理エリア 61a…投入側 61b…排出側 7…ギア部 8…駆動部 10…シール構造 11…第一のシール 12…第二のシール 13…排出手段 S…排出空間 131…排出路 131a…鉛直孔部 131b…蓋部 131c…斜方孔部 132…供給部 132a…供給孔部 132b…供給管 A…圧縮空気

Claims (6)

  1. 外周部に破砕刃を有した回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、
    前記回転軸を回転させることで、液分を含む被破砕物を前記破砕刃によって破砕処理する破砕装置のシール構造であって、
    前記軸受部を支持するとともに、鉛直方向に貫通して前記回転軸の破砕刃が配置される処理エリアを形成するハウジング部と、
    前記軸受部と前記処理エリアとの間に配置されて前記回転軸と前記ハウジング部との間の隙間をシールする第一のシールと、
    前記第一のシールと前記軸受部との間に配置されて前記回転軸と前記ハウジング部との間の隙間をシールするとともに、前記第一のシールとの間に排出空間を形成する第二のシールと、を備え、
    前記ハウジング部は、
    前記第一のシールを越えて前記排出空間に侵入した侵入物を、前記破砕刃によって破砕された破砕物が排出される排出側の前記処理エリアに排出する排出手段を備えるシール構造。
  2. 前記排出手段は、
    前記排出空間から下方に向かって延びて、前記排出空間と前記ハウジング部の外部空間とを連通可能な鉛直孔部と、
    前記鉛直孔部の途中から分岐して斜め下方に向かって延び、前記鉛直孔部の内部空間と前記排出側の処理エリアとを連通させる斜方孔部と、
    前記鉛直孔部の前記外部空間側の開口部に取り付けられて、前記開口部を閉塞可能な蓋部と、
    を備える請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記排出手段は、前記侵入物を排出する排出路と、
    前記排出空間に排出用流体を供給する供給部と
    を有する請求項1又は2に記載のシール構造。
  4. 前記供給部は、圧縮空気を前記排出用流体として供給する請求項に記載のシール構造。
  5. 前記第一のシールは、非接触形シールであり
    前記第二のシールは、接触形シールであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシール構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシール構造を備える破砕装置。
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