JP6211751B2 - シャワーナットおよびこれを用いたシャワー器具 - Google Patents
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Description
シャワーヘッドとナットは、ネジ式によって固定されており、市販のシャワーヘッドへの交換は、簡単にはできなかった。
そのため、シャワーヘッドに交換する際には、硬く締められたネジを開放する必要がある。
また、浴室清掃をするときにシャワーを利用して流水するが、シャワーヘッドの角度は下向きであり、かつ、ホース長にも限界があるため、遠方(浴室の四隅)や上方(天井近くの壁)へ流水するのは困難である。
(イ)シャワーヘッドを交換する場合
現在、市販されているシャワーヘッドは、流水停止型、水量調整型、節水型、塩素除去カートリッジ付型、カラフルなタイプなどがあった。
多種多様な形状が販売されているが、ヘッド部とナット部がネジ式によって固定されており、容易に脱着できなかった。
一人暮らしであれば好みのシャワーヘッドに交換して、それをずっと利用すればよいが、世帯で利用するお風呂では、個人の好みのシャワーヘッドを交換することは容易ではなく、利用するには制限があった。
(ロ)浴室清掃をする場合
通常、シャワーヘッドの角度は下向きであり、噴水部が下部に向いて散水するようになっている。
そのため、浴室内遠方を流す場合や、壁を流す場合は、シャワーヘッドを反らすようにして、噴水部を上向きにしないと流水が到達しなかった。
その際、ヘッドを反らし過ぎると、ホースが折れて止水状態になっていた。
ホースが折れない程度に反らす方法では、ヘッドを高い位置に持ち上げることになり、同時にヘッドが後方(シャワーホースの根元)に戻ることになるため、流水が到達しなかった。
また、ホースの長さも固定であるため、浴室遠方や壁面を流すのにホースの延長もできず、流水を到達させることができなかった。
(ハ)浴槽下部を清掃する場合
浴槽下は非常に汚れが溜まりやすい。
浴槽のカバーを取り外すことで浴槽下の前面の清掃は、ある程度、可能だが、浴槽下部、奥側、側面に対しては、手前側から散水しても流水が到達せず清掃は困難であった。
また、既存のシャワーヘッドを壁面と浴槽、あるいは浴槽下部と床との間に挿入したくとも、ヘッド部が大きいため挿入できず、下部、奥側、側面を散水することが困難であった。
(ニ)営業用浴室を清掃する場合
温泉地の大浴場や、ラブホテル等、ある程度広い浴室では、清掃用に専用の蛇口を設けており、それにホースを接続することで清掃を行っていた。
そのため、専用蛇口設置の設備費用が必要になる。
また、清掃用の専用蛇口の多くは冷水であるため、温水利用による汚れ落としほどの効果が出ない。
(ホ)シャワーヘッドの雑菌
シャワーヘッド部で発生するレジオネラ菌等を除菌する場合、ヘッド部をナット部から取り外して、除菌液に漬け置きし殺菌作業するが、ヘッド部とナット部がネジ式によって固定されているため、脱着作業に手間が掛かかり効率が悪い状態である。
凹状のコネクターの上部はニップルが接続できる形状であり、下部の外側はシャワーフックにセットできる形状でかつ内部はホース押さえ部品を締め付ける形状で、
シャワーナット(ホース側)のネジ溝を利用して接続できる凹状を設けたコネクター、接続部を凸状のニップルを設けたシャワーヘッド。
以上を特徴とするシャワーカチット。
流水停止型、水量調整型、節水型、塩素除去カートリッジ付型、カラフルなタイプなど、好みのタイプに簡単にシャワーヘッドを交換できる。
家族で利用する場合も、使用する個人の好みに応じて、簡単にシャワーヘッドを交換することができる。
(ロ)シャワーヘッドを庭散水用ノズルに交換する。
浴室を清掃する場合において、ヘッドを庭の散水用ノズルに交換することで、噴水部の角度が上部に向くため、シャワーヘッドを反らすことなく、浴室遠方や壁面を流すことができる。
また、ほとんどの散水用ノズルはシャワー機能だけでなく、直噴機能も付いており、直噴機能を利用することで、散水距離を補ったり、勢いのある流水により洗浄効果を上げることができる。
(ハ)シャワーホースを延長する。
延長ホースを用意し、その延長ホースもカチットにすることで、容易にシャワーホースを延長することができる。
それにより、浴室遠方、壁面、上部に近づくことが可能となり、流水の勢いを落とすことなく散水することができる。
(ニ)浴槽下の清掃
浴槽下は壁面との間が狭く、シャワーヘッドや散水用ノズルでは奥まで入らないので、ヘッド部を細長ノズルに交換する。
それにより、浴槽下の狭い部分に入り散水することができる。
こすり洗いができなくても、風呂洗浄剤を散布し、しばらく置いてから、細長ノズルにて、散水するだけで相当汚れを除去することが可能である。
また、上記(ハ)によりホースを延長することで、奥まで細長ノズルを突っ込むことができるので、流水の勢いを落とすことなく汚れを除去することができる。
(ホ)カチット式デッキブラシの活用
浴室をデッキブラシで清掃する際、シャワーで流水しながらデッキブラシでブラッシングすることは困難であった。
ところが、シャワーヘッドをカチット式デッキブラシに変更することで、温水がヘッド部から流水すると同時にブラッシングが可能となり、洗浄効果を上げることができる。
(ヘ)営業用浴室の清掃
大浴場では、一般客が利用するシャワーをカチット式にし、延長ホースと散水用ノズルを用いることで、浴室全体を洗浄できる。
浴室清掃用蛇口はほとんどが冷水であり、一般客が利用するシャワーを利用すれば温水を利用することが可能となり、洗浄効果が高まる。
ラブホテル等ある程度広い浴室でも、延長ホースと散水用ノズルを用い広範囲に流水でき、かつ温水洗浄が可能となる。
また、いずれも浴室清掃専用蛇口の設置が不要となり、設備面でコスト削減は図れる。
(ト)病院、福祉施設の個室用ユニットバスへの利用
最近の病院や施設の個室では、ユニットバスのトイレ側に、トイレ清掃用のシャワーが取り付けてある。
病人や老人がトイレでの汚染率が高いからである。
そのトイレ側のシャワーについても、バス側のシャワーをカチット式にすることで延長ホースとトイレ(汚物)専用シャワーに取り替えることで、コスト削減が図れる
(チ)シャワーヘッドの除菌
シャワーヘッド部で発生するレジオネラ菌などを除菌する場合にも、カチット式で容易に脱着できることから、除菌作業も迅速に行うことができる。
これにより、ホテルや公衆浴場なども簡単に除菌作業が行え、環境衛生の保全を確保することが可能となる。
シャワーヘッド(1)とシャワーホース(6)の接続を簡単に行えるようにするため、シャワーヘッド(1)側の下方部をニップル(2)型とし、シャワーナット側(ホース側)をコネクター型としたシャワーカチット(5)にすることにより、シャワーヘッド(1)の脱着を容易に可能とする。
(イ)シャワーヘッド(1)側の接続部をニップル(2)型にする。
または、通常のシャワーヘッドの下方部のネジに接続するニップル型のナットを取 り付ける。
(ロ)シャワーナット側をコネクター型としたシャワーカチット(5)とする。
つまり、シャワーナット側の下部をシャワーフックの形状に合わせたカチット下部 (4)とする。
または、通常のシャワーナットに接続するカチット上部(3)とする。
(ハ)通常の散水用カチットは、シャワーフック直径より太く、シャワーフックに引っか けることができないので、スリム化する。
(ニ)シャワーナットにシャワーカチット(5)を追加した形状にすると、シャワーフッ ク位置からシャワーヘッドまでの距離が高くなり、バランスが悪くなるので、なるべ く高さを抑えた形状とする。
(ホ)通常のシャワーヘッドの下方部のネジにニップル型のナットを取り付ける場合も、 シャワーフック位置からシャワーヘッドまでの距離が高くなり、バランスが悪くなる ので、シャワーヘッド(1)側の接続部をニップル(2)型にする。
(ヘ)上記構造体を全て購入すると費用がかさむこともあり、経済性と汎用性を考慮し、 通常のシャワーヘッドの下方部のネジに取り付けるニップル型のナットと、通常のシ ャワーナット側のネジに取り付けるカチット上部(3)との組み合わせも同様の効果 が期待できる。
ただし、シャワーナットからシャワーヘッドまでの距離が高くなるためバランスは 悪くなる。
本発明は以上のような構成である。
本発明の使い方を説明する。
カチット上部(3)のカチットスライダー(7)を上下にスライドさせることで、ストッパーの役割である鋼球(10)が移動する。
カチットスライダー(7)を下げた場合は、鋼球(10)が外側に移動し、ストッパー機能を解除する。
また、カチットスライダー(7)を上げた場合は、鋼球(10)が内側に移動し、ストッパー機能が有効となる。
カチットスライダー(7)とカチット内側部(11)との間にスプリング(8)を設けているので、カチットスライダー(7)は上方で待機することになる。
シャワーヘッド(1)のニップル(2)をシャワーカチット(5)に差し込み接続する。
シャワーヘッド(1)を取り外すときは、シャワーカチット(5)のカチットスライダー(7)を下方にスライドさせ取り外す。
2 ニップル
3 カチット上部
4 カチット下部
5 シャワーカチット
6 シャワーホース
7 カチットスライダー
8 スプリング
9 リング
10 鋼球
11 カチット内側部
12 ホース押さえ部品
Claims (2)
- シャワーヘッドとシャワーホースを接続することができるシャワーナットであって、
前記シャワーナットは、
その下部外側形状が、シャワーフックにセットできる、下方に向かって狭くなるすり鉢形状であり、
凸状のニップル形状の接続具を脱着自在に接続することができる凹状のコネクターと、シャワーホースを接続することができるホース接続部とを具備し、
前記凹状のコネクターは、その内側部の外周上部に位置し、上下方向にスライドできるスライダーを具備し、
前記シャワーナットの上下方向に伸びる中心軸を含む任意の垂直断面において、前記凹状のコネクターの内側外周と前記スライダーの内側壁とによって画される空間が存し、
前記空間内部を画している前記凹状のコネクターの内側外周には、前記スライダーを下方にスライドさせたときに当接する水平方向に伸びる突起が具備され、
前記空間内部を画している前記スライダーの内側壁は、中心側から周側に向かって下方に伸びる段差を有する階段形状であり、
前記空間内部に、前記スライダーに上方向の付勢力を与えるスプリングが配されている
シャワーナット。 - 請求項1記載のシャワーナットと、前記シャワーナットの凹状のコネクターに脱着自在に接続できる凸状のニップル形状の接続部を具備するシャワーヘッドとを少なくとも含むシャワー器具であって、
前記シャワーナットと前記シャワーヘッドとは、前記付勢力によって前記スライダーが上方向に位置するときには前記シャワーヘッドへのストッパー機能が働き、前記付勢力に抗して前記スライダーを下方向にスライドさせると前記シャワーナットへのストッパー機能が解除されることで脱着自在に接続されるものである、
シャワー器具。
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JP2012136326A JP6211751B2 (ja) | 2012-05-30 | 2012-05-30 | シャワーナットおよびこれを用いたシャワー器具 |
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