JP2016138407A - 排水管の洗浄器具 - Google Patents
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Description
取付用金具は、後述する洗浄用管体を前記水栓の蛇口に取り付ける為の金具であって、締め付け用の金具製ベルトと、当該ベルトの締め付け部から成る。
洗浄用管体は、内部に水を通過させるための可撓性を有した管体であり、一端に上記取付用金具を備え、他端に後述するヘッドノズルを備える。当該洗浄用管体を槽体の排水口から排水管内部に挿入させ、排水管内部の清掃を行う。
ヘッドノズルは、洗浄用管体の先端に接続される部品であり、洗浄用管体内の径より小径の噴出口を備え、洗浄用管体内部の水を加圧して排出することができる部材である。
コックは逆止め弁付きの止水装置であり、当該コックを開閉することによって洗浄用管体への通水/止水状態を制御することが可能となる。
まず、水栓に洗浄器具を接続する。具体的には、水栓の蛇口外周に洗浄器具の洗浄用管体の一端を挿入する。この時、取付用金具の締め付け部を予め緩めておき、締め付け用ベルトを蛇口の周囲に配置し、締め付け部を締め付ける。そうすると、締め付け用ベルトが洗浄用管体を介して蛇口を締め付け、結果的に洗浄用管体が蛇口に水密的に取り付けることができる。
また、その後、洗浄用管体の他端(ヘッドノズル)を台所の流し台等、清掃を行う槽体の排水口から排水管内部に挿入する。そして、水栓及びコックを開栓すると、蛇口から水が吐水され、当該吐水が洗浄用管体内を通過し、洗浄用管体の先端に配置しているヘッドノズルにより高圧の水が噴出する。ヘッドノズルの開口は洗浄用管体よりも小径な為、洗浄用管体内の水が圧縮され、高圧の水がヘッドノズルより噴出する。
そして、使用者が適宜洗浄用管体を操作し、排水管内、そして排水トラップより下流を通過させて排水管内の汚れやヌメリ、詰まりを下流へ洗い流すことができる。
水栓は、意匠性の問題や、吐水形態(シャワー水栓等)により、非常に多種多様な形状が市場に存在し、蛇口の口径・形状の種類によっては洗浄器具を取り付けることが不可能なことがあった。特に、洗面台に備え付けられている水栓においては顕著であり、洗浄器具を取り付けることができない場合が多かった。又、洗濯機などの設備機器に給水する水栓には、設備機器と連結するための専用の継ぎ手が取り付けられており、洗浄器具を取り付ける場合、わざわざ専用工具等を使用して水栓と継ぎ手を分離せねばならず、一般の使用者にとって、非常に手間であるばかりか、分離作業が不可能な場合もあった。
ここで、洗面所の水栓に代えて、洗面所と隣接する浴室の蛇口に洗浄器具を取り付けて洗面所内の排水管の洗浄を行おうとしても、浴室の蛇口から洗面所の排水管までは相当な距離があり、洗浄器具が届かない、又は排水管内に十分に挿入できない場合があった。又、浴室の蛇口を利用して洗面所内の排水管の洗浄を行う場合、作業手順は以下のように、
1.浴室の蛇口と洗浄器具を接続する。
2.洗面所にて、洗浄器具を排水口より排水管内に挿入する。
3.浴室にて浴室の水栓を開き、蛇口より吐水を行う。
4.洗面所にて、排水管内の洗浄を行う。
となる。しかし、浴室の水栓と洗面所の排水管までには距離があることから、作業者は洗浄器具が外れないように洗浄器具を押さえ付けながら浴室の水栓を開くことができない。そのため、上記手段によって洗浄を行った場合、手順3において浴室の水栓を開いた際に、洗浄器具からの湯水の噴射の勢いによって、洗浄器具が排水管より外れてしまい、洗面所内が水浸しになってしまうという新たな問題が生じた。
a.洗浄器具が取り付け困難な箇所においても容易に排水管内の清掃を行うことができる。
b.一般人でも排水管の洗浄器具を簡単に水栓に取り付けることができる。
c.水栓を開いた際等に洗浄器具が排水口から外れてしまうこと防ぐ。
洗浄対象の排水管の開口に挿入される洗浄用管体と、
一方の端部にシャワーホース、他方の端部に洗浄用管体をそれぞれ接続するジョイント部材と、
前記水栓を開いた際に洗浄用管体が排水管から外れることを防ぐ外れ防止機構から成る排水管の洗浄器具である。
洗浄対象の排水管の開口に挿入される洗浄用管体と、
一方の端部に前記水栓若しくは当該水栓から連続するホース、他方の端部に洗浄用管体をそれぞれ接続するジョイント部材と、
前記水栓を開いた際に洗浄用管体が排水管から外れることを防ぐ外れ防止機構から成る排水管の洗浄器具である。
請求項3に記載の本発明によれば、止水装置によって、水栓を開いた際に洗浄用管体から湯水が噴出することを防ぐため、洗浄用管体が排水管から外れてしまうことがない。又、使用者は洗浄用管体が排水管から外れない様、押さえながら湯水の噴出を行うことができる。
請求項4に記載に記載の本発明によれば、固定部によって洗浄器具が排水管の開口近傍に固定され、洗浄用管体が排水管から外れてしまうことを防ぐ。
尚、本実施形態において、止水装置2は上流側においてアダプター14と螺合され、下流側において洗浄器具本体4と螺合されているが、洗浄機本体4よりも下流側に配置される等、止水装置2の位置は特に限定されるものではない。
給水側接続口5は、洗浄器具本体4の上流側端部に構成された接続口であって、雄螺子が螺刻されている。尚、第一実施形態において、洗浄器具1は当該給水側接続口5により、アダプター14及び後述する止水装置2を介してシャワーホース23に接続される。
洗浄用管体接続口6は、洗浄器具本体4の下流側端部に構成された接続口であって、後述する洗浄用管体8と螺合する雄螺子部が螺刻されている。
逆止め弁7は洗浄器具本体4内部に着脱自在に配置され、上流側(給水側接続口5側)から吐水された湯水は通過させるが、下流側(洗浄用管体接続口6側)からの排水等の逆流を防ぐ弁部材であり、筒状のケーシング、弁体、当該弁体を上流側へと付勢するスプリングより構成されている。又、本実施形態における逆止め弁7は、上流側及び下流側に開口を備えた筒体であって、外周に止水用のOリング等の水密化を図る部材が配置されている。上記筒状のケーシングの中心にはガイド軸が備えられ、弁体が当該ガイド軸に沿って軸方向に移動可能となっている。そして、当該弁体はスプリングにより上流側に付勢されており、上流側から湯水の吐水が生じていない際において上流側の開口を閉口している。尚、当該逆止め弁7は、上流側からの湯水の侵入があった際には、当該湯水によって弁体が下流側へ押圧されることによって上流開口が開口し、逆止め弁7内を通過させて下流開口から排出する。一方、下流側より排水等が侵入しようとした場合には、弁体が上流開口を閉口しているため、洗浄用管体8側からの排水等が逆流することはない。
ヘッドノズル9は、洗浄用管体8の先端に接続される部材であり、洗浄用管体8の内径よりも小径の噴出口10を4箇所有し、洗浄用管体8からの湯水を加圧して排出する部材である。ヘッドノズル9に設けられた噴出口10は、ヘッドノズル9の軸方向に形成された主噴出口11と、主噴出口11の周囲に三箇所形成された副噴出口12より構成されており、主噴出口11は副噴出口12よりも大径に形成されている。又、図3に示すように、ヘッドノズル9内部であって主噴出口11の上流側端部近傍には段部13が形成されており、当該段部13はヘッドノズル9に侵入した湯水が副噴出口10からも均等に噴出されるように流体を分流させる機能を奏する。
図5に示すように、上記浴室17に配置された浴室水栓19はレバー20、蛇口21、シャワー22から構成されており、蛇口21及びシャワー22からの吐水を切換可能な水栓であって、レバー20を操作して開閉及び水量の調節を行う。尚、本実施形態において浴室水栓19は浴室17の壁面に配置構成されている。
レバー20は、浴室水栓19の開閉を行うものであって、本実施形態においてはレバー20を上下に回動させることで浴室水栓19内部の管路(図示せず)を開閉し、蛇口21又はシャワー22から湯水を吐水することができる。尚、本実施形態におけるレバー20は、閉栓位置より下方にレバー20を回動させることで蛇口21より吐水し、上方にレバー20を動かすことでシャワー22からの吐水を行うことができる。
蛇口21は浴室水栓19の吐水を行う管体であって、上記レバー20を下方に回動させることで湯水の吐水を行うことができる。
シャワー22は図6に示すように、シャワーホース23、シャワーヘッド接続口24、シャワーヘッド25より構成され、上記レバー20を上方に回動させることで湯水の吐水を行うことができる。
シャワーホース23は可撓性を有し、その内部に流路を形成する管体であって、浴室水栓19から延出して配置されている。又、シャワーホース23はその端部に雌螺子が螺刻されたシャワーヘッド接続口24を有しており、シャワーヘッド25が接続されている。
シャワーヘッド25は、シャワーホース23端部のシャワーヘッド接続口24に接続される、水を分散して噴射する器具であり、無数の小穴が開口している。シャワーヘッド25端部には、シャワーヘッド接続口24の雌螺子と螺合する雌螺子が形成されている。
槽体31は、洗面台30に用いられる箱体、所謂洗面ボウルであって、底面に後述する排水管16が接続される排水口15が開口されている。又、槽体31はその天面に洗面水栓32が配置されているとともに、キャビネット33に載置されている。
洗面水栓32は、その近傍に設けられたレバーによって、蛇口からの吐水をシャワー状に切り替えることが可能となっている。 尚、洗面水栓32はその端部が取り外し不可能であり、後述する洗浄器具1を取り付けることができない形状となっている。
キャビネット33は内部に収納空間を有する箱体であり、その内部に上記排水管16が配置されている。
排水管16は槽体31底面の排水口15から連続する配管であり、内部に排水流路を形成する管体である。尚、洗面台30の排水管16はその流路の途中において略S字状に屈曲しており、内部に排水を貯留可能な形状となっている。そして、内部に貯留された排水によってその排水流路の一部を排水で満たすことで下流側からの臭気や害虫の逆流を防止する封水を形成する。
次に、図9に示すように、洗浄用管体8(ヘッドノズル9)を洗面所29内の排水管16内部に挿入する。前述の通り、浴室水栓19から洗面所29内の排水管16までは相当な距離があるが、シャワーホース23と洗浄器具1を接続したことにより、当該距離を横断するに足る長さが確保されている。
そして、作業者は一端浴室17へと戻り、浴室水栓19を操作し、シャワーホース23へ吐水するようレバー20を上方へと回動させる。この時、浴室水栓19より湯水が排出され、シャワーホース23へと流入するが、上記止水装置2が止水状態となっているため、ヘッドノズル9から吐水は噴出しない。
最後に、作業者は洗面所29内へと戻り、排水口15近傍にて洗浄用管体8を押さえつつ、止水装置2の操作部3に引っ張り操作を加えることで止水装置2を通水状態にし、排水管内の洗浄を行う。尚、止水装置2を通水状態にした瞬間にヘッドノズル9からは勢い良く湯水が噴出するが、使用者は排水口15近傍にて洗浄用管体8を押さえているため、洗浄用管体8端部(ヘッドノズル9)が排水管16より外れてしまうようなことはない。即ち、シャワーホース23に洗浄器具1が取り付けられていることにより、止水装置2は洗面台30の近傍に位置し、作業者は洗浄用管体8を押さえつつ止水装置2の操作が可能となっている。
図4に示す屋外に設けられた水栓である屋外水栓34は、庭やガレージ等、建家の外に設けられた散水用の水栓であり、図10に示すとおり、レバー201、蛇口211から構成され、蛇口211には水栓から連続するホースであるシャワーホース231が取り付けられている。
シャワーホース231は可撓性を有し、その内部に流路を形成する管体であって、一端が蛇口211に固定されており、その大部分がホースリール35によって巻き取られている。又、図11に示すように、シャワーホース231はその端部に雌螺子が螺刻されたシャワーヘッド接続口241を有しており、散水用のシャワーヘッド251が接続されている。
シャワーヘッド251は、シャワーホース231端部のシャワーヘッド接続口241に接続される、水を分散して噴射する器具であり、無数の小穴が開口している。シャワーヘッド251端部には、シャワーヘッド接続口241の雌螺子と螺合する雄螺子が形成されている。
ホースリール35は上記シャワーホース231の余剰部分を巻き取る装置であり、ハンドルを回動させることによりシャワーホース231の巻き取り/引き出しを行うことが可能となっている。
次に、図13に示すように、屋外から洗面所29の窓を通じてヘッドノズル9を洗面所29内の排水管16内部に挿入する。この時、屋外水栓34から洗面所29内の排水管16までは相当な距離があるが、シャワーホース231と洗浄器具1を接続したことにより、当該距離を横断するに足る長さが確保されている。
そして、作業者は一端屋外へと戻り、屋外水栓34を操作し、蛇口211からの吐水を行うようレバー201を回動させる。この時、屋外水栓34より吐水が行われ、シャワーホース231へと流入するが、上記止水装置2が止水状態となっているため、ヘッドノズル9から吐水は噴出しない。
最後に、作業者は洗面所29内へと戻り、排水口15近傍にて洗浄用管体8を押さえつつ、止水装置2の操作部3に引っ張り操作を加え、止水装置2を通水状態にし、排水管内の洗浄を行う。尚、止水装置2を通水状態にした瞬間にヘッドノズル9からは勢い良く湯水が噴出するが、使用者は排水口15近傍にて洗浄用管体8を押さえているため、洗浄用管体8端部(ヘッドノズル9)が排水管16より外れてしまうようなことはない。即ち、シャワーホース231に洗浄器具1が取り付けられていることにより、止水装置2は洗面台30の近傍に位置し、作業者は洗浄用管体8を押さえつつ止水装置2の操作が可能となっている。
次に、アダプター14の雌螺子に洗浄器具1上流側端部の雄螺子を螺合させる。
最後に、固定部26の穴28に洗浄用管体8を挿通することで、洗浄器具1の取り付けが完了する。
そして、作業者は一端浴室17へと戻り、浴室水栓19を操作し、シャワーホース23へ吐水するようレバー20を上方へと回動させる。この時、浴室水栓19より湯水が排出され、シャワーホース23へと流入するが、上記固定部26によって洗浄器具1が排水口15近傍にて固定されているため、ヘッドノズル9から勢い良く水が噴出されても洗浄器具1が排水管16から外れてしまうことはない。
最後に、作業者は洗面所29内へと戻り、排水口15近傍にて洗浄用管体8を押さえつつ、固定部26の固定を解除し、排水管内の洗浄を行う。
洗濯機水栓38は洗濯機36へ接続するための継手が取り付けられており、当該継手によって洗濯機36から伸びるホースと連結している。
ここで、洗濯機水栓38に取り付けられている継手は螺子等によって水栓に対して強固に取り付けられており、当該継手を取り外すためにはドライバー等の工具を必要とする。
又、上記実施形態において、外れ防止機構としての止水装置2の操作部3は押し引き操作が可能なボタン部であったが、当該操作部3は回動可能なバルブ部である等、止水装置2の形状・構成は発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
同様に、上記実施形態において、外れ防止機構としての固定部26は吸盤であったが、当該固定部26は磁石や適当な重さを有する重りである等、固定部26の形状・構成は発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
又、上記各実施形態において、外れ防止機構は止水装置2又は固定部26より構成されていたが、本発明の洗浄器具1は外れ防止機構として止水装置2及び固定部26のどちらか一方のみを有していても良く、その両方を有していても良い。
2 止水装置
3 操作部
4 洗浄器具本体
5 給水側接続口
6 洗浄用管体接続口
7 逆止め弁
8 洗浄用管体
9 ヘッドノズル
10 噴出口
11 主噴出口
12 副噴出口
13 段部
14 アダプター
15 排水口
16 排水管
17 浴室
19 浴室水栓
20,201 レバー
21,211 蛇口
22 シャワー
23,231 シャワーホース
24,241 シャワーヘッド接続口
25,251 シャワーヘッド
26 固定部
27 吸盤部
28 穴
29 洗面所
30 洗面台
31 槽体
32 洗面水栓
33 キャビネット
34 屋外水栓
35 ホースリール
36 洗濯機
37 洗濯機用防水パン
38 洗濯機水栓
Claims (4)
- 水栓から連続するシャワーホースに取り付けられ、
洗浄対象の排水管の開口に挿入される洗浄用管体と、
一方の端部にシャワーホース、他方の端部に洗浄用管体をそれぞれ接続するジョイント部材と、
前記水栓を開いた際に洗浄用管体が排水管から外れることを防ぐ外れ防止機構から成る排水管の洗浄器具。 - 屋外に設けられた水栓、若しくは当該水栓から連続するホースに取り付けられ、
洗浄対象の排水管の開口に挿入される洗浄用管体と、
一方の端部に前記水栓若しくは当該水栓から連続するホース、他方の端部に洗浄用管体をそれぞれ接続するジョイント部材と、
前記水栓を開いた際に洗浄用管体が排水管から外れることを防ぐ外れ防止機構から成る排水管の洗浄器具。 - 前記外れ防止機構が、水栓よりも洗浄用管体側に設けられた止水装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水管の洗浄器具。
- 前記外れ防止機構が、洗浄器具を排水管の開口近傍に固定する固定部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水管の洗浄器具。
Priority Applications (1)
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- 2015-01-28 JP JP2015014274A patent/JP2016138407A/ja active Pending
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