JP6209120B2 - 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム - Google Patents

戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6209120B2
JP6209120B2 JP2014074264A JP2014074264A JP6209120B2 JP 6209120 B2 JP6209120 B2 JP 6209120B2 JP 2014074264 A JP2014074264 A JP 2014074264A JP 2014074264 A JP2014074264 A JP 2014074264A JP 6209120 B2 JP6209120 B2 JP 6209120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weapon
enemy
friendly
defense
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014074264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015197232A (ja
Inventor
淳 小向井
淳 小向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014074264A priority Critical patent/JP6209120B2/ja
Priority to US14/670,594 priority patent/US9400158B2/en
Publication of JP2015197232A publication Critical patent/JP2015197232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6209120B2 publication Critical patent/JP6209120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41HARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
    • F41H11/00Defence installations; Defence devices
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Navigation (AREA)

Description

本発明は、戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラムに関し、特に、味方兵器の配置を行う戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラムに関する。
近年、比較的短時間で我側に向かってくる脅威(例えばミサイル)に対して、どの迎撃手段に対応させるかを自動的に決定するシステムが開発されてきた。例えば、特開平11−183091には、初弾発射待ち時間あたりの発射回数を最多とするミサイル発射装置を、目標に割り当てる武器スケジューリング装置が記載されている(特許文献1参照)。
このような装置の攻撃目標は、ミサイルや航空機に例示される飛しょう体であり、比較的短時間で接近する。このため、当該目標を迎撃するためのミサイル発射装置は、予め固定的に配置(展開)されていることが前提であり、目標に近接して対応する必要はない。すなわち、飛しょう体の迎撃する装置を割り当てるシステムでは、当該迎撃装置自体の配置を決定することはできず、その必要もなかった。
一方、艦船等に例示される移動兵器は、移動にある程度の時間がかかるため、当該移動兵器が目標(我側陸島)へ到達するまで待機する必要はなく、迎撃のため、味方の移動兵器(例えば艦船)を、事前に展開配置することが可能である。このとき、部隊運用者は、味方の移動兵器の展開位置や火器の目標を定めた運用要領を立案する。
例えば、艦隊の運用要領を立案する際、敵艦船や味方艦船の現在の配置位置や、それぞれの能力(攻撃、防御、役割)及び目的を考慮して、敵艦船の予想経路や、敵を迎撃する味方艦船の配置位置の決定や、火砲(例示:火器、ロケット弾)や誘導武器(ミサイル、誘導爆弾)の射弾の配分が決定される。このような、艦隊の運用要領の立案は、全て人の手によって行われてきた。
人の手によって艦隊の運用要領を全て決定する場合、多くの時間を要するとともに、運用要領を立案する人の熟練度が高いことが要求される。しかし、艦船の高速化や、誘導武器等の進歩に伴い、敵艦船等の検出から味方艦隊の展開までの時間を短縮化する必要性が高まってきた。
特開平11−183091 飯田耕司著、"戦闘の科学 軍事ORの理論"、三恵社、2010年6月19日
以上のことから、本発明の目的は、短時間に移動兵器の運用要領を立案する戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラムを提供することにある。
又、本発明の他の目的は、人の能力に大きく影響されずに、最適な移動兵器の運用要領を立案する戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラムを適用することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号が付加されている。ただし、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明による戦術支援装置(10)は、演算装置(11)と出力装置(14)を具備する。演算装置(11)は、配置された敵及び味方の移動兵器(20、70)の定量化された総兵力に基づいて、敵(20)と敵の目標(30)との間に設定された複数の防衛エリア(40)のそれぞれに必要な味方の兵力を算出する。又、演算装置(11)は、算出した味方の必要兵力に基づいて、複数の防衛エリア(40)のそれぞれに配置する味方の移動兵器(70)を決定する。出力装置(14)は、味方の移動兵器(70)の配置位置を視認可能に出力する。本発明によれば、定量化された兵力に基づいて、限定された領域である防衛エリア(40)のそれぞれに配置する移動兵器(70)を決定するため、多数のパラメータの利用や、広大な領域に対する計算を排除することができる。
本発明による戦術支援方法は、コンピュータによって実行され、配置された敵及び味方の移動兵器(20、70)の定量化された総兵力に基づいて、敵(20)と敵の目標(30)との間に設定された複数の防衛エリア(40)のそれぞれに必要な味方の兵力を算出するステップと、算出した味方の必要兵力に基づいて、複数の防衛エリア(40)のそれぞれに配置する味方の移動兵器(70)を決定するステップを具備する。
本発明による戦術支援方法は、コンピュータによって実行されるプログラムによって実現されることが好ましい。
本発明によれば、短時間に移動兵器の運用要領を立案することが可能となる。
又、人の能力に大きく影響されずに、最適な移動兵器の運用要領を立案することが可能となる。
図1は、本発明による戦術支援装置の構成の一例を示す図である。 図2は、本発明に係る方針情報の一例を示す図である。 図3は、本発明に係る味方兵力情報の一例を示す図である。 図4は、本発明に係る敵兵力情報の一例を示す図である。 図5は、本発明に係る地理情報の一例を示す図である。 図6は、本発明による戦術支援装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 図7は、本発明による戦術支援方法の一例を示すフロー図である。 図8は、本発明による戦術支援装置に設定されるパラメータの一例を示す概念図である。 図9は、本発明による戦術支援装置に設定されるパラメータの他の一例を示す概念図である。 図10は、本発明による戦術支援装置による防衛エリア毎の必要兵力の算出方法の一例を示す図である。 図11は、本発明による戦術支援装置によって算出される防衛エリア毎の必要兵力の一例を示す図である。 図12は、本発明による戦術支援装置によって算出される防衛エリア毎の配置兵力の一例を示す図である。 図13は、本発明による戦術支援装置によって算出される使用領域毎の配置兵器及び配置兵器の一例を示す図である。 図14は、本発明による戦術支援装置によって得られた移動兵器の展開位置(配置位置)の一例を示す図である。 図15は、本発明に係る射弾配分方法の一例を示すフロー図である。 図16は、本発明に係る射弾配分方法の一例を示す概念図である。 図17は、本発明に係る射弾配分方法の一例を示す図である。 図18は、本発明に係る射弾配分方法の他の一例を示すフロー図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図面において同一、又は類似の参照符号は、同一、類似、又は等価な構成要素を示している。構成要素を区別する場合、参照符号に追番を付し、区別しない場合、追番を付さずに説明する。本実施の形態では、海上において、陸島を目標として侵攻する敵の艦船に対して、迎撃する味方艦船及び航空機の配置位置を決定する戦術支援装置について説明する。以下では、少なくとも1つの誘導弾発射装置、又はロケット弾発射装置を有し、自律的又は人間の操作によって移動可能な兵器(例えば艦船、戦闘機、潜水艦、地対艦ミサイル発射装置)を移動兵器と称し、敵の移動兵器を敵兵器、味方の移動兵器を味方兵器と称す。
(概要)
本発明による戦術支援装置10は、定量化された彼我の兵力と、複数の防衛エリアのそれぞれに設定された所望効果(敵の減算率)に基づいて、複数の防衛エリアのそれぞれに味方の兵力を配分する。戦術支援装置10は、配分した兵力及び味方兵器の配置位置(例えば初期配置)等に基づいて味方兵器を配置する使用領域を決定する。その後、戦術支援装置10は、目標となる敵兵器の脅威度や防護力と、配置した味方兵器の位置や射弾(例えば誘導武器、ロケット弾)の能力に応じて、射弾の目標を決める(射弾配分)。本発明による戦術支援装置10は、定量的な兵力を利用するとともに、味方兵器の配置可能な領域を限定することで、味方兵器の配置に要する計算量を低減している。又、味方兵器の配置後、移動兵器に搭載される射弾配分を詳細に行うことで、実用性のある部隊運用が可能となる。
(戦術支援装置10の構成)
図1から図6を参照して、本発明による戦術支援装置10の構成の詳細を説明する。
図1は、本発明による戦術支援装置10の構成の一例を示す図である。図1を参照して、戦術支援装置10は、それぞれがバス16を介して接続されたCPU11(演算装置とも称す)、メモリ12、入力装置13、出力装置14、及び記憶装置15を具備する。入力装置13は、キーボードやマウス等のユーザによって操作されることで、各種データをCPU11や記憶装置15に出力する。出力装置14は、モニタやプリンタに例示され、CPU11から出力される部隊運用結果(例えば、味方兵器の配置や射弾の配分)をユーザに対し視認可能に出力する。記憶装置15はハードディスクやメモリ等に例示される外部記憶装置である。
記憶装置15には、戦術支援プログラム100、方針情報200、味方兵力情報300、敵兵力情報400、及び地理情報500が記録される。CPU11は、記憶装置15内の戦術支援プログラム100を実行することで、図6に示す兵力計算部101、兵力配分部102、兵器配置部103、及び射弾配分部104の各機能を実現する。この際、記憶装置15からの各種データやプログラムはメモリ12に一時格納され、CPU11は、メモリ12内のデータを用いて各種処理を実行する。
方針情報200は、味方兵器70を配置するための条件となる行動方針(連携方針とも称す)を示す情報を含む。図2は、本発明に係る方針情報200の一例を示す図である。図2を参照して、方針情報200は、使用領域情報201と所望効果条件202を含む。使用領域情報201は、戦闘領域として使用する領域(以下、使用領域60と称す)を特定する情報を含む。詳細には、図8に示すような敵兵器20と敵の目標(ここでは一例として陸島30)との間に設定される防衛ライン31や、防衛ライン31間に設定される防衛エリア40、あるいは、図9に示すような使用可能領域50や使用領域60を特定する情報が使用領域情報201として記録される。防衛ライン31、防衛エリア40、使用可能領域50、使用領域60の詳細は後述する。所望効果条件202は、防衛エリア40における所望効果(逓減量)を計算するための条件を含む。例えば、使用領域60を変数として所望効果を算出するための計算式(例えばランチェスターモデルの3次則)や、所望効果を計算する際に利用される計算条件(例えば撤退条件)が所望効果条件202として登録される。あるいは所望効果そのものが所望効果条件202として登録されてもよい。尚、所望効果とは、例えば、味方兵器70の攻撃によって減算される敵兵力の損耗条件(損耗率又は損耗数)を示す。
味方兵力情報300は、味方兵器70に対して定量的に設定された兵力や当該味方兵器70に搭載された装備品(武器)を特定する情報を含む。図3は、本発明に係る味方兵力情報300の一例を示す図である。図3を参照して味方兵力情報300は、それぞれが対応付けられた兵器種情報301、武器情報302、兵力情報303、及び配置情報304を備える。兵器種情報301は味方兵器70の種類や個体を特定する名称や識別子である。例えば、兵器種情報301は、艦船名、潜水艦名、戦闘機名やその個体の識別番号を含むことが好ましい。武器情報302は、兵器種情報301によって特定された味方兵器70に搭載される武器を特定する情報を含む。例えば、味方兵器70が艦船である場合、そこに搭載される速射砲、対艦誘導弾発射装置、魚雷発射装置、対空ミサイル、近距離防空システム等の種類やその数が武器情報302として記録される。あるいは、味方兵器70が戦闘機である場合、対空ミサイルの種類やその数が武器情報302として記録される。
兵力情報303は、兵器種情報301によって特定される兵器種や武器情報302によって特定される搭載武器に対応した兵力を示す。兵力は、兵器の種類やその搭載武器に応じて予め決められており、定量化された数値によって示されることが好ましい。兵力は、兵器の種類に応じた攻撃力や防御力、搭載武器に応じた攻撃力を考慮した値が、評価集(図示しないデータベース)に予め設定されていることが好ましい。
ここで、定量化された兵力の規定方法の一例を示す。例えば、戦闘機や艦船に搭載された武器(例えば誘導弾やロケット弾)の射程や飛しょう速度に基づいた性能値を用いた演算結果を正規化し、当該武器の搭載数分積分した値が兵力として算出され得る。具体的には、SSM(Surface−to−Ship Missile:地対艦ミサイル)の兵力B_weapon[0][X1]が(1)式により求められ、戦闘機の兵力B_weapon[2][X3]が(2)式により求められ、戦闘艦の兵力B_weapon[1][X2]が(3)式により求められる。ここでは、戦闘機には、ASM(Air−to−Ship Missile:空対艦ミサイル)が搭載され、戦闘艦には、SSM(Ship−to−ship Missile:対艦ミサイル)とSAM(Ship‐to−Air Missile:対空ミサイル)が搭載されているものとする。
Figure 0006209120
Figure 0006209120
Figure 0006209120
(1)式を参照して、SSMに搭載された射弾種毎に射弾の弾数、射程、飛しょう速度の積が算出され、これらの総和が、現在知られている(又は使用されている)全てのSSMの平均射程と平均飛しょう速度の積で除算されることで正規化され、当該SSMの兵力として規定される。同様に(2)式を参照して、戦闘機に搭載されたASM種毎に射弾の弾数、射程、飛しょう速度の積が算出され、これらの総和が、現在知られている(又は使用されている)全てのASMの平均射程と平均飛翔速度の積で除算されることで正規化され、当該戦闘機の兵力として規定される。更に(3)式を参照して、戦闘艦に搭載されたSSM種毎に射弾の弾数、射程、飛しょう速度の積が算出され、これらの総和が、現在知られている(又は使用されている)全てのSSMの平均射程と平均飛翔速度の積で除算されることで正規化され、SSMによる兵力として規定される。又、戦闘艦に搭載されたSAM種毎に射弾の弾数、射程、飛しょう速度の積が算出され、これらの総和が、現在知られている(又は使用されている)全てのSAMの平均射程と平均飛翔速度の積で除算されることで正規化され、SAMによる兵力として規定される。出力されたSSMの兵力とSAMの兵力の総和が、戦闘艦の兵力として規定される。正規化に利用されるSSM、ASN、SAMのそれぞれの平均射程及び平均飛しょう速度は、図示しないデータベースに予め登録された全てのSSM、ASN,SAMの平均射程及び平均飛しょう速度や、その仮定値であることが好ましい。世に知られている射弾や一般的に使用されている射弾の平均射程や平均飛しょう速度によって搭載火器のパラメータを正規化することで、一般的な射弾によって正規化された兵力を兵力配分や兵器配分に利用することが可能となる。尚、兵力の定量化や正規化方法は、上述の方法に限らず、適宜変更し得る。
配置情報304は、味方兵器70の配置位置を特定する情報を含む。配置情報304は、味方兵器70の位置を示す情報であれば、どのような形式でもよく、例えば、地図上の座標、配置される使用領域60を特定する情報、自身が属する味方兵器群90(例えば船団)を示す情報が配置情報304として利用され得る。
敵兵力情報400は、敵兵器20に対して定量的に設定された兵力を特定する情報を含む。図4は、本発明に係る敵兵力情報400の一例を示す図である。図4を参照して敵兵力情報400は、それぞれが対応付けられた兵器種情報401、兵力情報402、及び特性条件403を備える。兵器種情報401は敵兵器20の種類や個体を特定する名称や識別子である。例えば、兵器種情報401は、艦船名、潜水艦名、戦闘機名やその個体の識別番号を含むことが好ましい。兵力情報402は、兵器種情報401によって特定される兵器種に対応した兵力を示す。兵力は、兵器の種類やその搭載武器に応じて予め決められており、定量化された数値によって示されることが好ましい。兵力は、兵器の種類に応じた攻撃力や防御力、搭載武器に応じた攻撃力を考慮した値が、評価集(図示しないデータベース)に予め設定されていることが好ましい。敵兵器20に搭載される武器については、予め兵器種に応じて設定された武器が搭載されているものとみなされ、これに応じた兵力が設定されることが好ましい。
特性条件403は、敵兵器20の特性を決める条件を示す。例えば、敵兵器20の初期配置位置、侵攻方向21(予想接近経路)、当該敵兵器20が属する敵兵器群80(例えば船団)を特定する条件が特性条件403として記録される。
図5は、本発明に係る地理情報500の一例を示す図である。図5を参照して、地理情報500は、地図情報501及び気象情報502を含む。地図情報501は、地形図、海図、航空路図、水深データ等に例示される、兵器の移動や武器の使用に影響する地理的状況に関する情報や、機雷等の障害物の位置を示す情報を含む。気象情報502は、天候、風向、風力、波高、気温、干満等の兵器の移動や武器の使用に影響を及ぼす気象状況に関する情報を含む。
方針情報200、味方兵力情報300、敵兵力情報400、地理情報500のそれぞれは、ユーザの操作に応じた入力装置13によって設定されてもよいし、図示しない他の装置によって設定されてもよい。又、方針情報200、味方兵力情報300、敵兵力情報400、地理情報500は、動的に変更されてもよい。例えば、敵兵器20に関する情報は、レーダ等によって検出された情報に基づいて自動的に敵兵力情報400として登録、変更されてもよい。あるいは、気象や味方配置についても、他の装置から入手した情報が、気象情報502や味方兵力情報300として登録、変更されてもよい。
図6は、本発明による戦術支援装置10の機能の一例を示す機能ブロック図である。図6を参照して、本発明に係る兵力計算部101、兵力配分部102、兵器配置部103、及び射弾配分部104の各機能を説明する。兵力計算部101は、味方兵力情報300、敵兵力情報400に基づいて、彼我の総兵力を彼我兵力601として算出する。詳細には、兵力計算部101は、配置情報304に基づいて、現在使用可能な味方兵器70を特定し、兵力情報303に基づいて当該味方兵器70の総兵力を算出する。又、兵力計算部101は、敵兵力情報400として登録された敵兵器20を特定し、兵力情報402に基づいて敵兵器20の総兵力を算出する。
兵力配分部102は、方針情報200及び彼我兵力601に基づいて、味方兵力を配分し、配分結果を兵力配分情報602として出力する。詳細には、兵力配分部102は、使用領域情報201に基づいて防衛エリア40の範囲を特定し、所望効果条件202に基づいて防衛エリア40毎の所望効果を計算(又は決定)する。続いて、兵力配分部102は、当該所望効果と彼我兵力601に基づいて防衛エリア40毎に必要な味方兵力を配分し、配分結果(防衛エリア必要兵力とも称す)を兵力配分情報602として出力する。
兵器配置部103は、方針情報200、味方兵力情報300、敵兵力情報400、地理情報500に基づいて、味方兵器70の配置位置を決定し、配置兵器情報603として出力する。詳細には、兵器配置部103は、配置情報304及び特性条件403に基づいて味方兵器70の現在の位置(例えば初期配置位置)や、敵兵器20の位置、侵攻方向21(予想接近経路)を把握するとともに、兵力配分情報602及び兵力情報303、402に基づいて、防衛エリア40毎に配置する味方兵器70を決定する。又、兵器配置部103は、使用領域情報201や敵兵器の位置、進行方向に基づいて、使用領域60毎に配置する味方兵器70を決定する。例えば、兵器配置部103は、敵兵器群80の兵力を算出し、当該敵兵器群80の近傍の使用領域60に配分する味方兵力を見積もり、その見積結果に応じた兵力以上の味方兵器70を当該使用領域60に配置する。尚、防衛エリア40毎の味方兵器70の配分や、使用領域60毎の味方兵器70の配分は、地理情報500や、味方兵器70の移動能力(例示:航続距離)が考慮されて決められることが好ましい。
射弾配分部104は、味方兵力情報300、敵兵力情報400、地理情報500、及び配置兵器情報603に基づいて味方兵器70に搭載された火器や射弾の目標となる敵兵器20を決定する。詳細には、武器情報302に基づいて味方兵器70の火器や射弾の攻撃力や射距離、あるいは目標割り当ての優先順と特定するとともに、配置情報304及び特性条件403に基づいて敵兵器20と味方兵器70との間の距離、あるいは地理情報500に基づいて地形や気象を把握し、火器や射弾の目標となる敵兵器20を決定する。射弾と、その目標となる敵兵器20との組み合わせは射弾配分情報604として出力される。
以上のように、本発明による戦術支援装置10は、敵兵器20及び味方兵器70の現状(位置、数、種類)及び、方針情報200として、使用領域60が指定されることで、味方兵器70(例えば艦船や戦闘機)の配置や、その射弾の目標割り当てを自動的に出力することができる。
(戦術支援方法)
以下、図7から図16を参照して、海上において、陸島30−1、30−2に侵攻する敵兵器20に対し、味方兵器70を配置し、味方兵器70に搭載される射弾の目標を割り当てる場合を一例に、本発明による戦術支援装置10の動作の詳細について説明する。
図7は、本発明による戦術支援方法の一例を示すフロー図である。図7を参照して、ユーザは、戦術支援装置10に、味方兵器70の配置や射弾配分を行うための条件を設定する(ステップS101)。ここでは、方針情報200、味方兵力情報300、敵兵力情報400、地理情報500が設定される。具体的には、図8に示す敵兵器20(兵器種や配置位置)、敵兵器20の侵攻方向21−1、21−2(予想接近経路とも称す)、陸島30−1、30−2(地形や位置)、防衛ライン31−1〜31−4、防衛エリア40−1〜40−3や、図9に示す使用可能領域50、使用領域60、味方兵器70(兵器種や配置位置)が設定される。又、地形や気象に関する情報も設定される。敵兵器20の配置位置は、レーダ等によって検出された位置が自動的に設定されてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。侵攻方向21、防衛ライン31、防衛エリア40、使用可能領域50、使用領域60はユーザによって任意に設定される。
例えば、図8を参照して、敵兵器20が配置されると、敵兵器20とその目標となり得る陸島30−1、30−2の間に、侵攻方向21−1、21−2(予想接近経路)がユーザによって任意に設定される。又、敵兵器20と陸島30の間の領域(例えば海域)に、防衛ライン31−1〜31−4が敵側から順に所定の間隔でユーザによって設定され、隣接する防衛ライン31間の領域は、防衛エリア40−1〜40−3として設定される。この際、図9に示すような複数の領域を有する使用可能領域50が設定される。例えば、使用可能領域50は、隣接する防衛ライン31の間隔に応じた大きさで区切られた複数の領域を有し、味方兵器70と敵兵器20が戦闘する可能性のある領域を示す。例えば、使用可能領域50は、防衛ライン31の間隔を縦横の長さとした矩形領域を複数有し、侵攻方向21に対する矩形領域の数は、防衛エリア40の数に対応することが好ましい。すなわち、使用可能領域50全体の侵攻方向21における幅は、防衛ライン31−1から31−4までの幅に応じて決まることが好ましい。又、使用可能領域50全体の侵攻方向21を横切る方向の幅は、配置された敵兵器20の規模(例えば、総船団規模)、又は敵兵器20の展開幅(侵攻方向を横切る方向の幅)に応じて設定されることが好ましい。特に、使用可能領域50は、配置された敵兵器20の侵攻方向21の全て(ここでは侵攻方向21−1、21−2)を包含するような大きさに設定されることが好ましい。尚、使用可能領域50は、自動的に設定されても、ユーザによって任意に設定されてもどちらでもよい。
又、使用可能領域50内には、味方兵器70を配置する使用領域60が設定される。使用領域60として、味方兵器70と敵兵器20が交戦する可能性の高い領域が設定されることが好ましい。このため、侵攻方向21(侵攻経路)と使用可能領域50が交差する領域から、使用領域60が選択されることが好ましい。通常、ユーザによって、使用領域60は設定されるが、所定のアルゴリズムに従い、自動的に設定されても構わない。又、図示しないが、地理情報500に基づいて、使用可能領域50のうち、使用領域60として設定できない領域が設定されてもよい。例えば、風が強い領域や波が高く戦闘に向いていない領域は、使用領域60として設定できない領域として設定され得る。
ステップS101における条件設定において、設定された情報は、図8又は図9のように視認可能に出力されることが好ましい。又、ステップS101において、各種条件は、同時的に設定される必要はなく、必要の都度、あるいは定期的に設定・変更され得る。例えば、後述するステップS102〜S108の処理中に、動的に変更されてもよい。
味方兵器70及び敵兵器20の兵器種、搭載武器、数が設定されると、兵力計算部101は、彼我の兵力を計算する(ステップS102)。ここでは、配置された敵兵器20や、利用可能な味方兵器70の兵器種、数、搭載武器等から定量的な兵力が算出される。兵力計算には、兵器種や搭載武器に応じて予め定量的に設定された兵力が利用される。当該兵力は、データベース化され、これを利用することが好ましい。図9は、本発明による戦術支援装置10に設定されるパラメータの一例を示す概念図である。図9を参照して、ここでは、一例として、敵の総兵力が“1000”、味方の総兵力が“1400”と算出される。
彼我兵力が算出されるとともに、防衛エリア40及び使用領域60が設定されると、兵力配分部102は、防衛エリア40毎における味方の必要兵力を計算する(ステップS103)。詳細には、兵力配分部102は、防衛エリア40毎の所望効果を計算し、当該所望効果に基づいたランチェスターモデル(例えば3次則)を利用して防衛エリア40毎の所望効果を導出する。例えば、所望効果条件202として、「使用領域60の面積に比例して所望効果を設定」が設定されている場合、兵力配分部102は、防衛エリア40毎に設定された使用領域60の面積に基づいて所望効果を設定する。図11は、本発明による戦術支援装置10によって算出される防衛エリア毎の必要兵力の一例を示す図である。図9及び図11を参照して、防衛エリア40−1に設定された使用領域60−11、60−12の総面積が“2”、防衛エリア40−2に設定された使用領域60−21の総面積が“1”、防衛エリア40−3に設定された使用領域60−31の総面積が“1”に設定されている。この場合、所望効果は、防衛エリア40−1、40−2、40−3に対して2:1:1の割合で設定される。一例として、敵兵力の損耗率が、防衛エリア40−1において30%、防衛エリア40−2において15%、防衛エリア40−3において15%となるように所望効果が設定される。ここで所望効果には、所定のマージンの付与や防衛エリア40に対応する重みづけがなされてもよい。例えば、最前線となる防衛エリア40−1や、最終防衛ラインとなる防衛エリア40−3に対する重みづけが大きく設定され、使用領域60の設定条件が上記と同じ場合、所望効果は、防衛エリア40−1、40−2、40−3に対して2.5:1:1.5の割合で設定される。
続いて、兵力配分部102は、例えば、ランチェスターモデル(3次則)を利用して、彼我の総兵力から、所望効果に応じた防衛エリア40毎の必要兵力を算出する。ランチェスターモデルを利用した必要兵力の算出方法は、例えば、戦闘の科学 軍事ORの理論(三恵社、飯田耕司著)に記載されている方法を利用できる(非特許文献1参照)。図Aを参照して、ランチェスターモデル(3次則)を利用した防衛エリア40毎の必要兵力の算出方法の一例を説明する。ここでは、我側兵力Bの初期値(使用可能な全兵力)が“B”、敵側兵力(彼側兵力R)の初期値が“R”に設定されるものとする。先ず一の防衛エリア40における所望効果(例えば損耗率)に応じて、当該防衛エリア40において所望する損耗後の彼側兵力Rを算出する。ここでは、損耗後の彼側兵力Rは“Re”として算出される。一方、我側兵力“B”に基づき、撤退条件から撤退する閾値Tが算出されるとともに、ランチェスターモデルによるモデル曲線Mが算出される。このとき、彼側兵力Rが“Re”のときのモデル曲線M上の点“N”が、彼側兵力を“Re”に損耗したときの我側の残存兵力を示す。残存兵力“N”が閾値Tより大きい場合、彼側兵力Rが“Re”のときのモデル曲線M上の点“N”が、閾値Tと一致するまで、我側兵力Bを減少させる。ここでは、我側兵力Bが“Bn”のときのランチェスターモデルによるモデル曲線Mn上において、彼側兵力Rが“Re”のときの残存兵力“Nn”と、我側兵力Bが“Bn”のときの閾値Tnが等しくなる。このときの我側兵力“Bn”が、当該防衛エリア40における我側の必要兵力として算出される。尚、我側兵力Bの初期値“Bo”に基づく残存兵力“N”が閾値Tを下回る場合、撤退条件や所望効果を変更して計算をやり直すことが好ましい。図11に示す一例では、防衛エリア40−1における必要兵力は“500”、防衛エリア40−2における必要兵力は“300”、防衛エリア40−3における必要兵力は“200”と算出される。
次に、兵器配置部103は、防衛エリア40毎に味方兵器70を配分する(ステップS104)。詳細には、防衛エリア40毎に設定された必要兵力と、現在の味方兵器70の配置位置(例えば初期配置位置)、航続可能距離、射程(例えば最大射程)に基づいて、防衛エリア40に展開させる味方兵器70を決定する。例えば、図12を参照して、防衛エリア40に割り当てられる味方兵器70の総兵力が、当該防衛エリア40における必要兵力以上となるように、当該防衛エリア40に展開させる味方兵器70が決められる。例えば、必要兵力が“500”に設定された防衛エリア40−1に対し、味方兵器70−1〜70−5(総兵力“550”)が割り当てられ、必要兵力が“300”に設定された防衛エリア40−2に対し、味方兵器70−6、70−7(総兵力“315”)が割り当てられ必要兵力が“200”に設定された防衛エリア40−3に対し、味方兵器70−8(総兵力“200”)が割り当てられる。防衛エリア40に分配される味方兵器70は、現在位置から当該防衛エリア40又はそこに設定される使用領域60に至るまでの距離や、味方兵器の航続距離、あるいは、味方兵器70の射程距離(例えば最大射程)を考慮して、所定のアルゴリズムに従い決定されることが好ましい。現在位置から当該防衛エリア40又はそこに設定される使用領域60に至るまでの距離は、地理的条件や気象条件を考慮して決められることが好ましい。例えば、移動不能な地形を回避したときの距離が最短となる味方兵器70が、当該防衛エリア40又は使用領域60に割り当てられる。又、防衛エリア40における複数の領域の幅(例えば、使用領域60の幅)は、射弾の射距離に相当するように設定されることが好ましい。この場合、使用領域60の幅よりも射弾の射程距離が長い味方兵器70が、当該使用領域60が属する防衛エリア40に割り当てられることが好ましい。
次に、戦術支援装置10は、射弾の配分が終了していない防衛エリア40のうち、最も敵側の防衛エリア40から順に、味方兵器70の目標となる敵兵器群80の割り当て、及び射弾の配分を行う(ステップS105〜S108)。
詳細には、先ず、兵器配置部103は、射弾の配分が終了していない防衛エリア40のうち、最も敵側の防衛エリア40を兵器配分の対象エリアとして選択する(ステップS105)。図14に示す一例では、最前線の防衛エリア40−1が配分対象エリアとして選択される。続いて兵器配置部103は、選択された防衛エリア40において、使用領域60に対して味方兵器70を配分する(ステップS106)。ここでは、敵兵器群80(例えば船団)に対して交戦する味方兵器群90が割り当てられる。詳細には、兵器配置部103は、侵攻方向21や、敵兵器群80に応じた兵力やその位置に基づいて、防衛エリア40内における使用領域60に味方の兵力を配分し、当該兵力に対応する味方兵器群90を決定する。ここで、使用領域60は、敵兵器20の侵攻方向21に応じて設定されているため、使用領域60に配置する味方兵器群90を決定することで、当該味方兵器群90の交戦相手となる(目標となる)敵兵器群80が決まる。又、使用領域60に複数の味方兵器群90が配置される場合、それぞれに近い(例えば、移動可能な経路上で最も近い)敵兵器群80が、それぞれの交戦相手として設定されることが好ましい。尚、味方兵器群90(例えば船団)は、少なくとも1つの味方兵器70(例えば艦船)を含み、敵兵器群80(例えば船団)は、少なくとも1つの敵兵器20(例えば艦船)を含む。
図13及び図14を参照して、ステップS106における兵器配分処理の具体的な方法について説明する。防衛エリア40−1には、2つの使用領域60−11、60−12が設定されている。使用領域60−11に配置される味方兵器70は、敵兵器群80−1と交戦することとなり、使用領域60−12に配置される味方兵器70は、敵兵器群80−2と交戦することとなる。このため、戦術支援装置10は、交戦相手となる敵兵器群80の兵力に応じて、使用領域60に配置する味方兵器70の種類及び数を決定する。例えば、使用領域60−11に対応する敵兵力は、敵兵器群80−1に属する敵兵器20の総兵力“300”となる。又、使用領域60−21に対応する敵兵力は、敵兵器群80−2に属する敵兵器20の総兵力“200”となる。兵器配置部103は、敵兵力の比率から、使用領域60−11、60−12に配置する味方兵器70の種類及び数を決定する。この際、使用領域60に分配される味方兵器70は、現在位置から当該使用領域60に至るまでの距離や、味方兵器70の航続距離、あるいは、味方兵器70の射程距離(例えば最大射程)を考慮して、所定のアルゴリズムに従い決定されることが好ましい。現在位置から使用領域60に至るまでの距離は、地理的条件や気象条件を考慮して決められることが好ましい。例えば、移動不能な地形を回避したときの距離が最短となる味方兵器70が、その使用領域60に割り当てられる。ここでは、使用領域60−1に、味方兵器70−1〜70−3による味方兵器群90−1(総兵力“350)が配置され、使用領域60−21に、味方兵器70−4、70−5による味方兵器群90−2(総兵力“200)が配置される。
これにより、使用領域60−1において、味方兵器70−1〜70−3による味方兵器群90−1が、敵兵器群80−1と交戦し、使用領域60−21において、味方兵器70−4、70−5による味方兵器群90−2が、敵兵器群80−2と交戦するように設定される。すなわち、ステップS106の処理により、味方兵器70の配置領域のみならず、味方兵器70の攻撃目標となる敵兵器群80が設定される。尚、上記では、味方兵器70毎に配置する領域を割り当てる一例を示したが、これに限らず、予め決まった兵器群単位(例えば船団単位)で、防衛エリア40や使用領域60を割り当ててもよい。又、使用領域60に割り当てられる味方兵器群90の数は1つに限らず複数でもよい。更に、味方兵器群90が交戦する敵兵器群80の数は1つに限らず複数でもよいし、複数の味方兵器群90が、1つ又は複数の敵兵器群80と交戦するように設定されてもよい。
次に、射弾配分部104は、交戦相手として設定された味方兵器群90と敵兵器群80の組毎に、味方兵器70の射弾を配分する(ステップS107)。詳細には、射弾配分部104は、射弾の配分対象となる敵兵器群80と、当該敵兵器群80を攻撃目標(交戦相手)として設定された味方兵器群90に属する味方兵器70の射弾(例えば誘導武器)を選択する。このとき選択される味方兵器群90や敵兵器群80が複数ある場合、そのすべてが射弾の割り当て対象として選択されることが好ましい。続いて、射弾配分部104は、選択した敵兵器20の脅威(例えば、搭載武器の能力(弾数、射程、射速))や防護力(例えば防空火器性能)に基づいて設定された評価指標、及び味方兵器70の搭載武器(誘導武器や火砲)の性能(例えば弾数、飛翔速度)に基づいて設定された射弾スコアに応じて射弾配分(誘導武器や火砲の目標配分)を設定する。例えば、脅威(攻撃力)が大きく、防護力が小さい敵兵器20が優先して射弾の目標として割り当てられる。
図15から図17を参照して、ステップS107における射弾配分処理の具体的な方法について説明する。図15は、本発明に係る射弾配分方法の一例を示すフロー図である。図16及び図17は、使用領域60−1に配置された味方兵器群90−1における射弾A〜Hの目標を、敵兵器群80−1における敵兵器20−12〜20−13のいずれかに割り当てる処理を示す図である。ここでは、評価指数が高い敵兵器20を優先して射弾を割り当てる態様について説明する。又、味方兵器70−1に射弾A、B、C、Dが搭載され、味方兵器70−2に射弾E、Fが搭載され、味方兵器70−3に射弾G、Hが搭載されているものとする。
射弾配分部104は、射弾の割り当てる対象となる敵兵器20を選択する(ステップS201)。詳細には、敵兵器20に射弾割り当てに関する優先順位が付与され、射弾配分部104は、この優先順位に従って、射弾割り当て対象となる敵兵器20を選択することが好ましい。ここでは、一例として敵評価指数の大きさに応じて優先順位が決められ、敵評価指数の最も高い敵兵器20が、射弾割り当て対象として選択される。図17を参照して、当初における敵兵器20−11、20−12、20−13のそれぞれの敵評価指数は、“400”、“600”、“200”である。この場合、敵評価指数の最も高い敵兵器20−12(評価指数“600”)が射弾の割り当て対象として選択される。
続いて、射弾配分部104は、選択した敵兵器20に射弾を割り当てる(ステップS202)。詳細には、射弾には、割り当てに関する優先順位が付与され、射弾配分部104は、この優先順位に従って、射弾割り当て対象となる射弾を選択することが好ましい。ここでは、一例として射弾スコアの大きさに応じて優先順位が決められ、射弾スコアの絶対値が最も大きい順に目標となる敵兵器20が割り当てられる。図16及び図17を参照して、射弾名がE(−150)、G(−120)、A(−100)、D(−100)、B(−80)、F(−80)、C(−50)、H(−50)の順に、優先順位1、2、3、4、5、6、7、8が付与されている(ただし、括弧内は射弾スコアを示す)。この際、射弾スコアが同じ値の射弾については、割り当て対象として選択された敵兵器20との距離や、命中精度等に基づいて優先順位が決められることが好ましい。又、射弾と敵兵器との距離は、使用領域60や陸島30を通過しない飛しょう経路を考慮して算出されることが好ましい。ステップS202においては、当初、最も優先順位の高い射弾“E”が割り当て対象として選択される。
射弾配分部104は、ステップS201において選択された敵兵器20−12に対し、S202において選択された射弾“E”を割り当てる。すなわち、味方兵器70−1に搭載された射弾“E”の目標が敵兵器20−12に設定される。
射弾の割り当てが完了すると、射弾配分部104は、目標として割り当てられた敵兵器20の敵評価指標から、当該射弾の射弾スコアを減算する(ステップS203)。例えば、敵兵器20−12の敵評価指数“600”から射弾“E”の射弾スコア“−150”の絶対値を減算する。これにより、敵兵器20−11、20−12、20−13のそれぞれの評価指数は、“400”、“450”、“200”となる。
敵兵器群80において、評価指数が残存する敵兵器20があり、目標となる敵兵器20が割り当てられていない射弾が存在する場合、ステップS201からステップS203の処理に移行する(ステップS204Yes、ステップS205No)。一方、敵兵器群80における全ての敵兵器20の評価指数がなくなった場合(ステップS204No)、あるいは、全ての味方兵器群90内の全ての射弾に目標が割り当てられた場合(ステップS205Yes)、選択された味方兵器群90と敵兵器群80の組における射弾配分処理は終了する。
射弾“E”が敵兵器20−12に割り当てられた後、敵評価指数は存在するため、ステップS201に移行する。ここでは、射弾スコアによる削減後の敵評価指数が最も大きい敵兵器20−12が選択される。続いて優先度の高い射弾“G”が、敵兵器20−12に割り当てられ、敵兵器20−12の敵評価指数“450から射弾“G”の射弾スコア“−120”の絶対値が減算される(ステップS202、S203)。これにより、敵兵器20−11、20−12、20−13のそれぞれの評価指数は、“400”、“330”、“200”となる。
同様に、射弾“G”が敵兵器20−12に割り当てられた後、敵評価指数は存在するため、ステップS201に移行する。ここでは、射弾スコアによる削減後の敵評価指数が最も大きい敵兵器20−11が選択される。続いて優先度の高い射弾“A”が、敵兵器20−11に割り当てられ、敵兵器20−11の敵評価指数“400から射弾“A”の射弾スコア“−100”の絶対値が減算される(ステップS202、S203)。これにより、敵兵器20−11、20−12、20−13のそれぞれの評価指数は、“300”、“330”、“200”となる。
以下、同様にして、射弾“D”、“B”、“F”、“C”、“H”の目標が、それぞれ敵兵器20−12、20−11、20−12、20−11、20−13に割り当てられる。ここで、全ての射弾の割り当てが完了すると、敵評価指数が残存していても、味方兵器群90−1と敵兵器群80−1の組に対する射弾配分処理は終了する。すなわち、本発明では、敵の殲滅が目的ではなく、敵の兵力を損耗させることが目的であるため、敵評価指標を全てなくす必要はない。尚、敵評価指標は上述の兵力とは同一のパラメータであってもよいが、異なるパラメータであることが好ましい。
ここで、防衛エリア40−1に他の味方兵器群90と敵兵器群80の組が存在している場合も同様に、ステップS201からステップS205の処理を実行する。
図7を参照して、ステップS107における射弾配分処理が終了し、全ての防衛エリア40について射弾配分が完了していない場合、ステップS105に移行し、戦術支援装置10は、射弾の配分が終了していない防衛エリア40のうち、最も敵側の防衛エリア40から順に、味方兵器70の目標となる敵兵器群80の割り当て、及び射弾の配分を行う(ステップS105〜S108)。例えば、防衛エリア40−1について射弾配分が終了すると、戦術支援装置10は、次の前線となる防衛エリア40−2について味方兵器の配置及び射弾の配分を行う。同様にして、防衛エリア40−2について射弾配分が終了すると、次の前線となる防衛エリア40−3について味方兵器の配置及び射弾の配分を行う。
以上の処理により、本発明による戦術支援装置10は、味方兵器70の配置、及びそれぞれの射弾の配分を決定する。射弾の配分の際、射弾方向や射弾航路(例えば誘導弾の航路)も併せて決まる。味方兵器70の配置結果は、敵兵器20の配置状況や周辺地形とともに出力装置14によって視認可能に出力される。これにより、運用者は、味方兵器70の配置結果を確認でき、部隊運用に利用することができる。
本発明による戦術支援装置10によれば、連携方針(例えば使用領域60)をユーザが決めることで、簡易に短時間で味方兵器70の配置や、射弾の配分を行うことができる。これにより、敵兵器20を発見してから短時間で、味方兵器70の運用要領を決定することができる。又、運用者の練度によらず、初心者でも味方兵器70の運用が容易に行うことが可能となる。又、本発明では、敵兵器20と、敵の目標となる陸島30との間の領域を所定の範囲に制限し、分割するとともに、それぞれの領域(防衛エリア40)に対してランチェスターモデルによって兵力を割り当てている。これにより、広大な領域において味方兵器70の配置位置を検討する必要なくなり、兵器配分のための計算量が大幅に低減される。又、兵力割り当てをランチェスターモデルにより大まかに設定した後に、細部の配置や射弾配分を計算しているため、実行性のある最適な兵器運用要領を立案することが可能となる。
本発明による戦術支援装置10によれば、味方兵器70の配置位置を、最適解に近似したレベルで短時間に求めることができる。このため、敵が接近している間に、早急な対応が可能となる。又、海上兵器(艦艇、潜水艦)のみならず、地上兵器(砲、戦車、歩兵)や、港、滑走路(発射可能地域)、移動可能領域を考慮して兵力の連携を自動立案することが可能となる。特に、船や航空機は地形によらず広域的に展開できるため、火力の大きさ、射程を考慮して展開位置を決定できる、本発明は有効である。更に、細部計算において、艦船規模、敵脅威、敵の防御力に応じて射弾配分を行うとともに、ミサイルの経路を地形や展開位置、味方の位置を回避するように決めることも可能である。本発明では、地理的条件や飛行経路、敵の接近経路等を加味して設定された使用領域60に味方兵器70を配置し、その後に射弾配分しているため、射撃方向、ミサイル航路までを考慮した実行性の高い運用要領を立案することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
上述の一例では、評価指標と射弾スコアを利用して射弾配分を行ったがこれに限らず、評価指標が射弾の配分数に応じた関数によって示され、射弾の配分数に応じて評価指標が減算されながら、射弾の配分が行われてもよい。例えば、評価指標f(i)が、(4)式でわされる場合、図18のフローに従って射弾配分が行われる。ここで、iは兵器を識別する番号(例えば艦船番号)であり、1から兵器数の最大値まで順に付与される。V(i)は、番号iで特定される兵器の定量化された兵力を示す。p(i)は、番号iで特定される兵器に対して発射される射弾(例えばミサイル)1発に対する防御成功確率を示す。q(i)は、1−p(i)を示す。x(i)は、番号iで特定される兵器に対して配分された射弾数を示す。
Figure 0006209120
図18は、本発明に係る射弾配分方法の他の一例を示すフロー図である。図18を参照して、先ず、射弾配分部104は、全ての敵兵器20に対する配分数x(i)を初期化してから、射弾配分処理を開始する(ステップS301)。以下では、ステップS106における兵器配分処理によって割り当てられた全ての味方兵器70に搭載される全て射弾数“N_MSL”を配分するまで、ステップS303からS306の射弾配分処理が行われる。詳細には、射弾配分部104は、(4)式で示されるf(i)を計算し、最も大きい評価指数f(i)となる番号“i”を抽出する(ステップS303〜S305)。続いて、射弾配分部104は、抽出した番号“i”で特定される敵兵器20に射弾1発を配分する(ステップS306)。ここで配分される射弾は、予め優先順位が決められていてもよいし、配分される敵兵器20との距離や方向に基づいて決められてもよい。射弾配分により、当該番号“i”の敵兵器20の評価指数f(i)の値は減少する。同様に、ステップS303〜S306の射弾配分処理が全ての射弾数(N_MSL)だけ繰り返される。このように、射弾スコアによらず、定量化された兵力を利用した評価指標によって射弾配分が行われてもよい。
10 :戦術支援装置
20 :敵兵器
21 :侵攻方向
30 :陸島
31 :防衛ライン
40 :防衛エリア
50 :使用可能領域
60 :使用領域
70 :味方兵器
80 :敵兵器群
90 :味方兵器群
100 :戦術支援プログラム
101 :兵力計算部
102 :兵力配分部
103 :兵器配置部
104 :射弾配分部
200 :方針情報
201 :使用領域情報
202 :所望効果条件
300 :味方兵力情報
301 :兵器種情報
302 :武器情報
303 :兵力情報
304 :配置情報
400 :敵兵力情報
401 :兵器種情報
402 :兵力情報
403 :特性条件
500 :地理情報
501 :地図情報
502 :気象情報
601 :彼我兵力
602 :兵力配分情報
603 :配置兵器情報
604 :射弾配分情報

Claims (13)

  1. 配置された敵及び味方の移動兵器の定量化された総兵力に基づいて、前記敵と前記敵の目標との間に設定された複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出し、前記算出した味方の必要兵力に基づいて、前記複数の防衛エリアのそれぞれに配置する味方の移動兵器を決定する演算装置と、
    前記味方の移動兵器の配置位置を視認可能に出力する出力装置と
    を具備する
    戦術支援装置。
  2. 請求項1に記載の戦術支援装置において、
    前記複数の防衛エリアのそれぞれには、味方の移動兵器が配置される予定の使用領域が設定され、
    前記演算装置は、敵及び味方の移動兵器の現在の位置に基づいて、前記味方の移動兵器を配置する使用領域を決定する
    戦術支援装置。
  3. 請求項2に記載の戦術支援装置において、
    前記演算装置は、前記使用領域に配置された味方の移動兵器と、少なくとも1つの敵の移動兵器を含む敵兵器群の組に対し、前記味方の移動兵器の射弾を配分し、
    前記演算装置は、前記敵兵器群に含まれる敵の移動兵器の評価指標に基づいて、前記射弾を配分する
    戦術支援装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の戦術支援装置において、
    前記演算装置は、前記複数の防衛エリアのそれぞれに設定された敵の兵力の損耗条件に基づき、ランチェスターモデルを利用して前記複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出する
    戦術支援装置。
  5. 請求項4に記載の戦術支援装置において、
    前記演算装置は、前記複数の防衛エリアのそれぞれに設定された味方の撤退条件に基づき、ランチェスターモデルを利用して前記複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出する
    戦術支援装置。
  6. 請求項4又は5に記載の戦術支援装置において、
    前記複数の防衛エリアのそれぞれには、味方の移動兵器が配置される予定の使用領域が設定され、
    前記損耗条件は、前記使用領域の大きさに応じて設定される
    戦術支援装置。
  7. コンピュータによって実行される戦術支援方法であって、
    配置された敵及び味方の移動兵器の定量化された総兵力に基づいて、前記敵と前記敵の目標との間に設定された複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出するステップと、
    前記算出した味方の必要兵力に基づいて、前記複数の防衛エリアのそれぞれに配置する味方の移動兵器を決定するステップと
    を具備する
    戦術支援方法。
  8. 請求項7に記載の戦術支援方法において、
    前記複数の防衛エリアのそれぞれには、味方の移動兵器が配置される予定の使用領域が設定され、
    敵及び味方の移動兵器の現在の位置に基づいて、前記味方の移動兵器を配置する使用領域を決定するステップを更に具備する
    戦術支援方法。
  9. 請求項8に記載の戦術支援方法において、
    前記使用領域に配置された味方の移動兵器と、少なくとも1つの敵の移動兵器を含む敵兵器群の組に対し、前記味方の移動兵器の射弾を配分するステップを更に具備し、
    前記射弾を配分するステップは、前記敵兵器群に含まれる敵の移動兵器の評価指標に基づいて、前記射弾を配分するステップを含む
    戦術支援方法。
  10. 請求項7から9のいずれか1項に記載の戦術支援方法において、
    前記必要な兵力を算出するステップは、前記複数の防衛エリアのそれぞれに設定された敵の兵力の損耗条件に基づき、ランチェスターモデルを利用して前記複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出するステップを含む
    戦術支援方法。
  11. 請求項10に記載の戦術支援方法において、
    前記必要な兵力を算出するステップは、前記複数の防衛エリアのそれぞれに設定された味方の撤退条件に基づき、ランチェスターモデルを利用して前記複数の防衛エリアのそれぞれに必要な味方の兵力を算出するステップを含む
    戦術支援方法。
  12. 請求項10又は11に記載の戦術支援方法において、
    前記複数の防衛エリアのそれぞれには、味方の移動兵器が配置される予定の使用領域が設定され、
    前記損耗条件は、前記使用領域の大きさに応じて設定される
    戦術支援方法。
  13. 請求項7から12のいずれか1項に記載の戦術支援方法をコンピュータに実行させる戦術支援プログラム。
JP2014074264A 2014-03-31 2014-03-31 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム Active JP6209120B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014074264A JP6209120B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム
US14/670,594 US9400158B2 (en) 2014-03-31 2015-03-27 Tactics support apparatus and tactics support method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014074264A JP6209120B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015197232A JP2015197232A (ja) 2015-11-09
JP6209120B2 true JP6209120B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=54189830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014074264A Active JP6209120B2 (ja) 2014-03-31 2014-03-31 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9400158B2 (ja)
JP (1) JP6209120B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3073439A1 (en) * 2015-03-23 2016-09-28 Thales Method for determining tactical actions
US9793883B2 (en) 2015-09-28 2017-10-17 Cypress Semiconductor Corporation Valley detection circuit and drive circuit
US10408574B2 (en) * 2016-08-24 2019-09-10 The Boeing Company Compact laser and geolocating targeting system
DE102016015689A1 (de) 2016-12-23 2018-06-28 Mbda Deutschland Gmbh Flugpfadbestimmungsvorrichtung und Flugpfadbestimmungsverfahren
WO2018229869A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 三菱電機株式会社 火力分配装置
CN110232518B (zh) * 2019-06-11 2023-07-14 西北工业大学 一种基于三支决策的威胁评估方法
KR102266178B1 (ko) * 2020-06-10 2021-06-17 엘아이지넥스원 주식회사 지능형 무장할당 제어시스템 및 그 제어방법
CN112070418B (zh) * 2020-09-21 2024-06-14 大连大学 一种多目标鲸鱼优化算法的武器目标分配方法
CN116150944B (zh) * 2022-11-15 2024-10-01 中国人民解放军海军航空大学 两栖联合登陆体系中航空装备体系贡献率评估方法和装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5404516A (en) * 1992-12-18 1995-04-04 Hughes Aircraft Company System for allocating resources and method
JPH11183091A (ja) 1997-12-24 1999-07-06 Mitsubishi Electric Corp 武器スケジューリング装置
US6497169B1 (en) * 2001-04-13 2002-12-24 Raytheon Company Method for automatic weapon allocation and scheduling against attacking threats
US7519569B1 (en) * 2004-11-10 2009-04-14 Raytheon Company System, apparatus, and method to dynamically allocate resources
JP4473787B2 (ja) * 2005-06-09 2010-06-02 株式会社東芝 防空システム
US7912631B2 (en) * 2006-01-19 2011-03-22 Raytheon Company System and method for distributed engagement
US7757595B2 (en) * 2006-04-14 2010-07-20 Raytheon Company Methods and apparatus for optimal resource allocation
US8468112B2 (en) * 2009-06-03 2013-06-18 Palo Alto Research Center Incorporated Factored envisioning for decision support
IL205526A0 (en) * 2010-05-04 2011-02-28 David Myr Automatic military real time command and control system
US8396730B2 (en) * 2011-02-14 2013-03-12 Raytheon Company System and method for resource allocation and management

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015197232A (ja) 2015-11-09
US9400158B2 (en) 2016-07-26
US20150276355A1 (en) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6209120B2 (ja) 戦術支援装置、戦術支援方法、及び戦術支援プログラム
CN109472043B (zh) 一种随伴炮兵连的自主射击决策方法
CN109408877B (zh) 一种反坦克导弹分队的智能射击决策方法
KR20120126511A (ko) 대공 표적에 대한 위협평가 시스템과 방법 및 이를 수행하는 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
US20150199623A1 (en) Method for resource allocation in mission planning
KR20220134342A (ko) 함대공 유도탄의 교전거리 및 발사 대기시간 산출 방법 및 함대공 유도탄의 교전거리 및 발사 대기시간 산출 장치
Le Menec et al. Cooperative allocation and guidance for air defence application
Pryluk et al. Shoot–shoot–look for an air defense system
CN114357742A (zh) 一种干扰机配合下的多机空中突击协同行为模拟方法
Dutta Probabilistic analysis of anti-ship missile defence effectiveness
CN114357741B (zh) 一种电子干扰掩护下的多机空战协同行为模拟方法
RU2634659C1 (ru) Способ маневрирования высокоскоростного беспилотного летательного аппарата в зоне возможного действия средств противоракетной и противовоздушной обороны
KR102496737B1 (ko) 몬테칼로 시뮬레이션 기반의 최적 조준점 산출 방법, 시스템 및 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
RU2315940C2 (ru) Способ обстрела боевой машиной групповой цели с закрытых огневых позиций неуправляемыми снарядами и система для его реализации
CN109447398B (zh) 一种炮兵团的智能射击决策方法
Suseno et al. Development of air combat effectiveness simulation and analysis scheme for beyond visual range (BVR) case
Pryluk et al. Guidance-Based missile allocation algorithm against a salvo attack
Taghavi et al. Weapon scheduling in naval combat systems for maximization of defense capabilities
Liu et al. Mathematic model of key-point anti-air position ring-deployment and optimization
Le Ménec et al. Cooperative allocation and guidance for air defence application
Jankovic et al. On application of discrete event simulation in armoured and mechanized units research
RU2794300C2 (ru) Способ получения вероятностной оценки возможности преодоления зон поражения зенитных управляемых ракет маневрирующим беспилотным летательным аппаратом
Licci et al. SYSTEMS ENGINEERING CAPSTONE REPORT
Zeng et al. Research on anti-saturation attack model of ship formation for anti-ship missile targets
Toshev et al. SIMULATION MODEL OF A MISSILE STRIKE

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6209120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150