JP6207173B2 - 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6207173B2
JP6207173B2 JP2013030889A JP2013030889A JP6207173B2 JP 6207173 B2 JP6207173 B2 JP 6207173B2 JP 2013030889 A JP2013030889 A JP 2013030889A JP 2013030889 A JP2013030889 A JP 2013030889A JP 6207173 B2 JP6207173 B2 JP 6207173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
processing
geometric distortion
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013030889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014160958A (ja
Inventor
佳朗 阿波谷
佳朗 阿波谷
伊藤 靖
靖 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013030889A priority Critical patent/JP6207173B2/ja
Publication of JP2014160958A publication Critical patent/JP2014160958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6207173B2 publication Critical patent/JP6207173B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、信号処理装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、撮影の際に画像を表示する場合の表示時間の遅延を低減する信号処理装置に関する。
一般に、デジタルビデオカメラ又はデジタルカメラなどの撮像装置では、撮影の際に被写体を確認するため、液晶又は有機ELなどのディスプレイ(パネル)又は電子ビューファインダー(EVF)などの表示装置を備えている。
パネルには、ユーザーが目視する被写体が記録される画像の画質でリアルタイムに表示されることが望ましい。一方、近年、記録画像の多画素化、そして、画質改善機能が多機能化したことに起因して信号処理に時間が掛かり、パネルに表示する際に表示遅延が生じている。表示遅延があると、パン、チルト、又はズームなどの操作の際にユーザーに違和感を与えてしまい、構図およびフォーカスなどの確認が困難となってしまう。
また、表示遅延量(遅延時間)は撮影フレームレートにも依存するので、フレームレートが遅いと表示遅延量は大きくなる。撮像装置の構成にもよるが、例えば、フレームレートが24Hzであると、フレームレートが60Hzの場合に比べても表示遅延量が2.5倍大きくなることが知られている。
ところで、テレビジョンにおいても画質改善機能の多機能化に起因して、同様の問題が存在する。例えば、テレビにゲーム機器を接続してゲームを行う際、テレビにおいて画質改善処理を行うと表示遅延が生じてしまう。この結果、ユーザーの操作が遅れてしまい、当該操作遅延がゲームの結果に影響することがあるばかりでなく、ユーザーに違和感を与えることがある。
このような表示遅延を低減するため、例えば、映像信号を信号処理して、表示映像信号を表示パネルに出力する際、映像信号に対する表示映像信号の遅延時間が短い低遅延処理の動作を選択的に行って、表示モジュールに合わせてスケーリング処理を行うようにしたものがあり、ここでは、画質改善処理などの信号処理を簡略化して表示遅延を低減するようにしている(特許文献1参照)。
特開2011−223457号公報
ところが、特許文献1に記載の手法は、テレビなどの受像機において生じる映像信号と表示映像信号との遅延を低減するものであり、ここでは、少なくとも1フレーム分の遅延が不可避的に生じてしまう。このため、デジタルカメラなどの撮像装置で当該手法を用いたとしても、撮影の際に、つまり、撮像装置の操作の際に生じる違和感を低減して構図およびフォーカスなどの確認を良好に行うことは困難である。
従って、本発明の目的は、撮影の際に表示部に表示される画像の表示遅延時間を低減して撮影操作の際の違和感を低減するとともに構図およびフォーカスなどの確認を良好に行うことのできる信号処理装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による信号処理装置は、撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理手段と、前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理手段によって前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理手段とを有し、前記第2の画像処理手段は、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする。
本発明による制御方法は、信号処理装置の制御方法であって、撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理ステップと、前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理ステップで前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理ステップとを有し、前記第2の画像処理ステップでは、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、信号処理装置で用いられる制御プログラムであって、前記信号処理装置が備えるコンピュータに、撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理ステップと、前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理ステップで前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理ステップとを実行させ、前記第2の画像処理ステップでは、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、撮影の際に表示部に表示される画像の表示遅延時間を低減して撮影操作の際の違和感を低減するとともに構図およびフォーカスなどの確認を良好に行うことができる。
本発明の第1の実施形態による信号処理装置を備える撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。 従来の信号処理装置を備える撮像装置の一例を示すブロック図である。 図1に示す撮像装置の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 図2に示す撮像装置の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 図1に示すリサイズ回路で行われる歪曲補正を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による信号処理装置を備える撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態による信号処理装置の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による信号処理装置を備える撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、ビデオカメラであり、撮像センサー100を有している。当該撮像センサー100はCCD又はCMOSなどの撮像素子を備えている。撮像センサー100には、撮影レンズ群(図示せず)において入射光量の調整および合焦が行われた光学像(被写体像)が結像する。なお、撮像センサー100および撮影レンズ群は撮像部を構成する。
そして、撮像センサー100は光電変換によって光学像に応じたアナログ信号を生成し、さらに、当該アナログ信号をA/D変換によってデジタル信号(画像信号)に変換して出力する。つまり、撮像部による撮像の結果得られた撮像画像がデジタル信号である。
撮像素子はマトリックス状に配列された複数の画素を有しており、画素にはR(赤)、G(緑)、およびB(青)のいずれかのカラーフィルタが所定の配列、例えば、ベイヤー配列又はハニカム配列で配置されている。これによって、撮像素子は色毎にRGB画像信号を出力する。また、高速出力(高速読み出し)のため、複数の画素の出力を加算して1つの出力とする画素加算処理を行ってRGB画像信号を出力する場合もある。
リサイズ回路101は、撮像センサー100から出力されたRGB画像信号をR(赤)、G(緑)、およびB(青)の色毎に重心を補正しつつ、信号処理回路102において処理可能な大きさ(サイズ)に縮小する。
信号処理回路102は、リサイズ回路101でリサイズされたRGB画像信号を受けて、まず、RGBのオフセット調整、ゲイン調整、およびガンマ補正処理を行う。次に、信号処理回路102はRGB画像信号を輝度信号(Y)と色差信号(Cb、Cr)とに変換して、当該YCC画像信号を記憶メモリ(例えば、DRAM)103に一旦書き込む。
信号処理回路102の後段には信号処理回路104が配置されている。信号処理回路104は、DRAM103からYCC画像信号を読み出して、例えば、撮影レンズ群の歪曲収差の補正処理を行う。さらに、信号処理回路104は被写体の動きベクトルに応じて撮像装置のブレに起因するYCC画像信号のブレを低減する防振処理などを行って、第1の処理済みYCC画像信号としてDRAM105に書き込む。
信号処理回路106は、DRAM105から第1の処理済みYCC画像信号を読み出し、例えば、ノイズリダクション処理を行って、第2の処理済みYCC画像信号としてDRAM107に書き込む。
このようにして、信号処理回路104および106はDRAMに記憶されたYCC画像信号に対して画像処理を順次行うことになる。
圧縮伸長回路108はDRAM107から第2の処理済みYCC画像信号を読み出して、記録フォーマットに合わせて第2の処理済みYCC画像信号を圧縮符号化して、圧縮画像信号として記録メディア109に記録する。
外部出力回路110は、DRAM107から第2の処理済みYCC画像信号を読み出して、第2の処理済みYCC画像信号をHDMI、SDI、コンポーネント、又はコンポジットなどの画像信号伝送フォーマットに合わせてフォーマット変換して、撮像装置の外部に出力する。
図示の撮像装置はリサイズ回路111を備えており、リサイズ回路111はプレフィルタ120、補間回路121、および補間係数演算回路122を有している。
リサイズ回路111は信号処理回路102の出力であるYCC信号を受ける。そして、リサイズ回路111は、後述するようにして、YCC画像信号を表示装置(例えば、パネル)の表示サイズに縮小してリサイズYCC画像信号とする。なお、リサイズ回路111は後述するように、歪曲補正および縮小処理を行う。
リサイズ回路111の出力であるリサイズYCC画像信号はパネル用信号処理回路112に与えられる。パネル用信号処理回路112は、リサイズYCC画像信号に対してパネルに合わせて色の調整処理および解像度調整処理など信号処理を行ってパネル用YCC信号として出力する。
パネル出力回路113は、パネル用YCC画像信号をパネルの受信フォーマットに合わせてフォーマット変換して、表示装置(表示部又はパネル)114に送ってパネル114に画像表示を行う。
CPU130は、撮像装置全体の制御を司る。図1においては、制御信号線は示されていないが、CPU130は上述の各ブロックを制御する。特に、CPU130は信号処理回路192、104、106、およびパネル用信号処理回路112の設定調整などを行う。
ここで、図1に示す撮像装置における信号処理を容易に理解するため、従来の撮像装置における信号処理について説明する。
図2は、従来の信号処理装置を備える撮像装置の一例を示すブロック図である。なお、図2において、図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。また、図2においてはCPUが省略されている。
図2に示す撮像装置では、信号処理回路106の出力である第2の処理済みYCC画像信号がリサイズ回路211に与えられる。そして、リサイズ回路211は第2の処理済みYCC信号を表示装置の表示サイズに縮小してリサイズYCC画像信号とし、当該リサイズYCC信号をDRAM212に書き込む。
パネル出力回路213は、DRAM212からリサイズYCC画像信号を読み出してパネルの受信フォーマットに合わせてフォーマット変換して、表示装置(パネル)114に送ってパネル114に画像を表示する。
このように、従来の撮像装置においては、リサイズ回路211は圧縮伸長処理以外の全ての信号処理が行われたYCC画像信号を受けて、リサイズ処理を行って得られたリサイズYCC画像信号をDRAM212に記憶する。
続いて、図1および図2に示す撮像装置の動作タイミングについて説明する。
図3は、図1に示す撮像装置の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートであり、図4は、図2に示す撮像装置の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
ここでは、撮像センサー100の駆動周期とパネル114の駆動周期がともに60Hzで同期しており、撮像センサー100の画素数は水平4096ピクセル×垂直2160ライン=8847360ピクセルである。また、パネル114の画素数は水平960ピクセル×垂直540ライン=518400ピクセルであるとする。そして、図3および図4に示す動作タイミング制御はCPUの制御下で行われる。
まず、図3を参照して、ステップS310において、撮像センサー100からRGB画像信号(水平4096ピクセル×垂直2160ライン)が出力される。続いて、ステップS311において、リサイズ回路101は、撮像センサー101から出力されたRGB画像信号を信号処理回路102において処理可能な大きさ(水平2048ピクセル×垂直1080ライン)に縮小する。
ステップS312において、信号処理回路102は、リサイズ回路101でリサイズされたRGB画像信号を輝度信号(Y)および色差信号(Cb、Cr)に変換する信号処理を行う。そして、信号処理回路102はYCC画像信号をDRAM103に記憶しつつ、リサイズ回路111に送る。
ステップS313において、信号処理回路104はDRAM103に記憶されたYCC画像信号を、ステップS312の処理から1フレーム時間の後に読み出す。そして、信号処理回路104はYCC信号に対して信号処理を行って第1の処理済みYCC画像信号をDRAM105に書き込む。
続いて、ステップS314において、信号処理回路106はDRAM105に記憶された第1の処理済みYCC画像信号を、ステップS313処理から1フレーム時間の後に読み出す。そして、信号処理回路106は第1の処理済みYCC画像信号に対して信号処理を行って第2の処理済みYCC画像信号をDRAM107に書き込む。
ステップS315において、外部出力回路110は、DRAM107に記憶された第2の処理済みYCC画像信号を、ステップS314の処理から1フレーム時間の後に読み出す。そして、外部出力回路110は、前述のように、フォーマット変換を行って撮像装置の外部に出力する。
一方、ステップS312の処理の後、ステップS316の処理が行われて、リサイズ回路111はYCC画像信号を縮小処理してリサイズYCCパネル画像信号とする。ここでは、パネル114の表示サイズ(水平960ピクセル×垂直540ライン)とするため、YCC画像信号を水平15/32倍、垂直1/2倍に縮小する。
次に、ステップS317において、パネル用信号処理回路112はリサイズYCC画像信号に対してパネルに合わせて色の調整処理および解像度調整処理など信号処理を行ってパネル用YCC信号として出力する。
続いて、ステップS318において、パネル出力回路113はパネル用YCC画像信号をパネル114の受信フォーマットに合わせてフォーマット変換して、パネル114に送って画像を表示する。
図4を参照して、図3に示すステップと同一のステップについて同一の参照符号を付して説明を省略する。図2に示す撮像装置では、ステップS314における信号処理回路106による信号処理の後、ステップS416でリサイズ回路211による縮小処理が行われることになる。つまり、リサイズ回路211は信号処理回路106の出力である第2の処理済みYCC画像信号を縮小処理してリサイズYCC画像信号としてDRAM212に記憶する。
続いて、ステップS417において、パネル出力回路213はDRAM212に記憶されたリサイズYCC画像信号を、ステップS314の処理から1フレーム時間の後に読み出す。そして、パネル出力回路213はリサイズYCC画像信号をパネル114の受信フォーマットに合わせてフォーマット変換して、パネル114に送って画像を表示する。
このように、リサイズ回路211は信号処理回路206から第2の処理済みYCC画像信号を受けて縮小処理して得られたリサイズYCC画像信号をDRAM212に記憶する。
このため、ステップS315の処理とともに、ステップS417においてパネル出力処理を行うことになって、ステップS310から数えると、ステップS417の処理では3フレーム時間分の表示遅延時間が生じることになる。フレームレートが60Hzであるから、この表示遅延時間は約50[m秒]となる。
前述の図3に示すタイミングチャートでは、ステップS310の処理の後、ステップS318の処理は1フレーム時間以内で行われており、撮影の際に画像をパネル114に表示する際の表示遅延時間を1フレーム時間以内とすることができる。
このように、図1に示す撮像装置では、リサイズ回路111が信号処理回路102からYCC画像信号を受けて、パネル用信号処理回路112およびパネル出力回路113を介して画像をパネル114に表示するようにしたので、撮像センサー100で撮像した画像を1フレーム時間以内でパネル114に表示することができる。
ところで、前述のように、図1に示すリサイズ回路111は、プレフィルタ120、補間回路121、および補間係数演算回路122を有しており、YCC画像信号に対して画像縮小処理を行うとともに、撮影レンズ群などで生じる歪曲補正を行う。
ここで、歪曲歪みは撮像センサーの撮像面(結像面)に集光するためのレンズが有する歪曲収差によって引き起こされる光学的な幾何学的歪みである。この歪曲歪みは、画像の中心付近とその周辺部とにおける結像倍率が異なるために発生する。
一般に、歪曲収差には外枠が膨らんだように見える樽型の歪曲収差と外枠が凹んだように見える糸巻き型の歪曲収差とがあり、レンズのズーム倍率によって歪曲収差が変化する。
歪曲収差が低減するようにレンズを設計することが望ましいものの、歪曲収差を完全になくすことは困難であって、歪曲収差を抑えたレンズ群は複雑でしかも高価となる。このため、安価な撮像装置を提供するためには、レンズ群で生じる歪曲収差を画像処理により補正する必要がある。
前述のように、図1に示す撮像装置では、信号処理回路104において歪曲収差の補正処理が行われている。一方、図1に示す撮像装置では、信号処理回路102の出力であるYCC画像信号をリサイズ回路111に入力して、パネル用信号処理回路112およびパネル出力回路113を介してパネル114に画像を表示しているので、パネル114に至る経路において歪曲補正を行うことが望ましい。
つまり、歪曲補正されない画像がパネル114に表示されると、当該表示画像ら応じて、ユーザーが撮像を行った場合には、ユーザーが意図した画像と記録メディア109に記録される画像との間で差異が発生してしまう。このため、パネル114に至る経路において歪曲補正を行う必要がある。
図5は、図1に示すリサイズ回路111で行われる歪曲補正を説明するための図である。
いま、歪曲がない時の画像面に対して、糸巻き型歪又は樽型歪が生じたとする。糸巻き型歪および樽型歪は2次元の歪であるので、垂直および水平方向の2次元逆極性の歪曲補正率を用いて歪補正を行えば、歪曲歪補正を行うことができる。
なお、撮像センサー100で撮像された画像をパネル114に表示するために行うリサイズ処理(縮小処理)も垂直および水平方向の2次元画像変形処理である。よって、ここでは、リサイズ回路111が歪曲補正および縮小処理を行う。
リサイズ回路111において、プレフィルタ120は画像処理回路102の出力であるYCC画像信号の帯域を制限して、縮小処理による折り返し(エイリアシング)を防止するためのものである。プレフィルタ120は、例えば、高次のFIRフィルタであり、垂直方向および水平方向に帯域を制限する。
補間回路121はリサイズ後のYCC信号において所定の注目画素に対して、その周囲の複数画素から補間を行う。補間回路121では、例えば、既知のバイリニア法又はバイキュービック法が用いられる。
補間係数演算回路122はCPU130の制御下で、補間回路121で行われる補間演算、例えば、バイキュービック法における重みづけ演算の係数を制御する。歪曲補正を行わない場合には、補間係数演算回路122は重心位置に応じた係数演算を行い、歪曲補正を行う際には図5に示す歪曲補正率に応じて係数演算を行う。
なお、リサイズ111は、信号処理回路102からYCC画素信号とともに、当該YCC画像信号に係る画素の水平および垂直のアドレス位置情報を受ける。そして、アドレス位置情報は補間係数演算回路122に与えられる。補間係数回路122はアドレス位置情報に応じて補間係数を算出して、当該補間係数によって補間回路121を制御する。
例えば、図5に示すように、糸巻き型歪又は樽型歪が生じた際には、歪曲補正率(補正係数)はその周辺に行く程補正率が大きくなる。補間係数演算回路122はアドレス位置情報に応じて歪みの補正係数を近似計算によって求める。また、補間係数演算回路122は内蔵するLUT(ルックアップテーブル)を参照して、アドレス位置情報に応じてLUTから補正係数を読み出すようにしてもよい。このようにして、リサイズ回路111において歪曲補正を行うと、歪曲補正後画像であるリサイズYCC画像信号が得られる。
図1に示す撮像装置(カメラ)がレンズ交換を行うことができる場合には(つまり、カメラがレンズ交換可能であると)、交換レンズによってその歪み率が異なる。この場合には、図1に示すCPU130は、カメラに装着された交換レンズの種類を認識する。そして、CPU130はカメラに装着された交換レンズの種類に応じて、補間係数演算回路122における演算処理を変更する。
なお、前述のように、LUTを参照して補正係数を算出する際には、CPU130はカメラに装着された交換レンズの種類に応じてLUTのテーブルデータを書き替えることになる。この際には、交換レンズが装着された際に、CPU130はLUTのテーブルデータを書き替える。
さらに、カメラに実装されたレンズが光学ズーム式レンズである場合には、焦点距離によってその歪み率が異なる。この場合には、図1に示すCPU130はズームレンズのズーム状態を検出して、当該ズーム状態に応じて補間係数演算回路122における演算処理を変更する。なお、前述のように、LUTを参照して補正係数を算出する際には、CPU130はズームレンズのズーム率に応じてLUTのテーブルデータを書き替えることになる。
なお、外部出力回路110に送られる第2の処理済みYCC画像信号は8ビット、10ビット、又はそれ以上のビット数であるのに対して、パネル114に送られる画像信号は8ビット又はそれ以下のビット数である。よって、信号処理回路102は、リサイズ回路110にYCC画像信号を出力する際には、必要なビット数にデータ量を低下させて、リサイズ回路111における処理量を軽減させるようにしてもよい。
また、1つのDRAMをアドレス制御によってDRAM103、105、および107として用いるようにしてもよい。
なお、撮像センサー100の駆動周期とパネル114の駆動周期は同一の周期でなくてもよい。この場合、撮像センサー100の駆動周期とパネル114の駆動周期とを同期制御する際には、CPU130は撮像センサー100とパネル114の同期信号の遅延量を計測して、センサーの駆動周期を基準としてパネル114の同期信号の遅延量が所定の範囲に入るように調節する。
このように、本発明の第1の実施形態では、信号処理回路102の出力であるYCC画像信号をリサイズ回路111に入力して、表示装置114に画像を表示するようにしたので、撮影の際に表示装置114に表示される画像の表示遅延時間を低減して撮影操作の際の違和感を低減するとともに構図およびフォーカスなどの確認を良好に行うことができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態による信号処理装置を備える撮像装置について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態による信号処理装置を備える撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。なお、図6において、図1に示す撮像装置と同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図示の撮像装置(カメラ)は、ジャイロセンサー131、アナログデジタル変換回路(ADC)132、およびDRAM115を有している。図示のジャイロセンサー131は撮像面に対して水平2軸方向についてカメラの揺れを検出する。なお、カメラの揺れとは、例えば、手ブレである。
ジャイロセンサー131はカメラの揺れを検出して、そのブレ量をADC132に送る。ADC132はブレ量をA/D変換してブレ量を示すデジタル信号(以下ブレ検出信号と呼ぶ)をCPU130に送る。
図1で説明したように、信号処理回路104はYCC画像信号に対して防振処理を行うが、第2の実施形態では、信号処理回路104はCPU130の制御下でブレ検出信号に応じてYCC画像信号に対して防振処理を行う。
図示のように、リサイズ回路111の出力であるリサイズYCC画像信号はDRAM115に一旦記憶される。パネル用信号処理回路112はDRAM115に対して読み出しアドレス制御を行って、DRAM115に記憶されたYCC画像信号を選択的に読み出す切り出し読みを行う。
この際、パネル用信号処理回路112はCPU130の制御下でブレ検出信号に応じてDRAM115の読み出しアドレスを変更して、ブレ量をキャンセルするようにYCC画像信号の切り出し読みを行って防振処理を実行する。
DRAM115の挿入によって若干の遅延が生じることになるが、DRAM115に記憶される画像信号はそのサイズが小さいので問題はない。つまり、前述のように、DRAM103、105、および107に記憶される画像信号は、例えば、水平2048ピクセル×垂直1080ラインであるが、DRAM115に記憶される画像信号はパネル表示用に縮小処理された画像信号であって、例えば、水平960ピクセル×垂直540ラインである。従って、DRAM115に記憶されるピクセル総数は、DRAM103、105、および107に記憶されるピクセル総数の約1/4であり、DRAM115による遅延時間は1フレーム時間に対して十分小さい。
なお、1つのDRAMをアドレス制御によってDRAM115、DRAM103、105、および107として用いるようにしてもよい。
このように、本発明の第2の実施形態においても、撮影の際に表示装置に表示される画像の表示遅延時間を低減して撮影操作の際の違和感を低減するとともに構図およびフォーカスなどの確認を良好に行うことができる。さらに、表示装置に表示される画像におけるブレを低減することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、少なくともリサイズ回路101および111、信号処理回路102、104、および106、DRAM103、105、および107、圧縮伸長回路108、CPU130、パネル用信号処理回路112、およびパネル出力回路113が信号処理装置を構成する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を信号処理装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを信号処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 撮像センサー
101,111 リサイズ回路
102,104,106 信号処理回路
103,105,107,115 DRAM
108 圧縮伸長回路
109 記録メディア
110 外部出力回路
112 パネル用信号処理回路
113 パネル出力回路
114 表示装置(パネル)

Claims (8)

  1. 撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理手段と、
    前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理手段によって前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理手段とを有し、
    前記第2の画像処理手段は、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする信号処理装置。
  2. レを検出してブレ検出信号を出力するブレ検出手段と、
    前記ブレ検出信号に応じて、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪の補正処理が行われた画像信号に対してブレ補正を行うブレ補正手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記ブレ補正手段は、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理が行われた画像信号を記憶する記憶手段と、
    前記ブレ検出信号に応じて前記記憶手段における読み出しアドレスを変更する切り出し読みを行ってブレ補正を行う読み出し手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記第2の画像処理手段は、前記幾何学的歪の補正を行う際、前記レンズのズーム率に応じて前記幾何学的歪を補正するための補正率を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  5. 記レンズは前記撮像素子を備えた撮像部に対して交換可能であり、
    前記第2の画像処理手段は、前記撮像部に装着されたレンズの種類に応じて、前記幾何学的歪を補正するための補正率を変更することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記撮像素子で生成された画像信号のビット数を予め定められたビット数に低減する第3の画像処理手段を有し、
    前記第3の画像処理手段から出力された画像信号が、前記第2の画像処理手段に入力されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 信号処理装置の制御方法であって、
    撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理ステップと、
    前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理ステップで前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理ステップとを有し、
    前記第2の画像処理ステップでは、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする制御方法。
  8. 信号処理装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記信号処理装置が備えるコンピュータに、
    撮像素子で生成された画像信号に対して、前記撮像素子の撮像面に集光するためのレンズに基づく光学的な幾何学的歪みを補正して、記録のための画像信号を生成する第1の画像処理ステップと、
    前記撮像素子で生成され、かつ前記第1の画像処理ステップで前記幾何学的歪みが補正される前の画像信号について、前記撮像素子よりも画素数の少ない表示部の表示サイズに合わせるためのリサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行って、前記表示部に表示するための画像信号を生成する第2の画像処理ステップとを実行させ
    前記第2の画像処理ステップでは、リサイズ処理後の画像信号の注目画素に対して、該注目画素の周辺の複数の画素と、前記幾何学的歪みに応じた補間係数とを用いて演算処理を行うことによって、前記リサイズ処理および前記幾何学的歪みの補正処理を行うことを特徴とする制御プログラム。
JP2013030889A 2013-02-20 2013-02-20 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム Expired - Fee Related JP6207173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030889A JP6207173B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030889A JP6207173B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014160958A JP2014160958A (ja) 2014-09-04
JP6207173B2 true JP6207173B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=51612366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013030889A Expired - Fee Related JP6207173B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6207173B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4378994B2 (ja) * 2003-04-30 2009-12-09 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法ならびに撮像装置
JP4901314B2 (ja) * 2006-06-05 2012-03-21 富士フイルム株式会社 ディジタル・カメラおよびその制御方法
JP5195818B2 (ja) * 2010-06-01 2013-05-15 セイコーエプソン株式会社 表示制御装置
CN103563359B (zh) * 2011-06-08 2016-11-09 松下知识产权经营株式会社 图像处理装置及图像处理方法以及数码相机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014160958A (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8072511B2 (en) Noise reduction processing apparatus, noise reduction processing method, and image sensing apparatus
JP4596986B2 (ja) 画像撮像装置
US9432582B2 (en) Image signal processing apparatus and a control method thereof, and an image pickup apparatus and a control method thereof
JP2006345056A (ja) 画像撮像装置
JP4553798B2 (ja) 画像撮像装置
JP2009164778A (ja) 撮像装置
JP4596987B2 (ja) 画像撮像装置
JP4608436B2 (ja) 画像撮影装置
JP2007096588A (ja) 画像撮影装置および画像表示方法
JP5829122B2 (ja) 撮像装置および評価値生成装置
JP4853434B2 (ja) 画像処理装置
JP2000307938A (ja) カメラにおける画像を予見する方法及びディジタルカメラ
US11032463B2 (en) Image capture apparatus and control method thereof
WO2017104102A1 (ja) 撮像装置
JP5535099B2 (ja) カメラモジュール及び画像記録方法
JP5446955B2 (ja) 撮像装置
US20120229667A1 (en) Image-shooting device
JP6857006B2 (ja) 撮像装置
JP2016076771A (ja) 撮像装置
JP6207173B2 (ja) 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2019080261A (ja) 撮像装置
JP6157274B2 (ja) 撮像装置、情報処理方法及びプログラム
JP5112154B2 (ja) 撮像装置
JP6049481B2 (ja) 撮像装置
JP2014154999A (ja) 信号処理装置、その制御方法、および制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170905

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6207173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees