JP6205707B2 - 無線通信システム、無線通信制御方法、アクセス制御装置、及び、無線基地局 - Google Patents

無線通信システム、無線通信制御方法、アクセス制御装置、及び、無線基地局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信制御方法、アクセス制御装置、及び、無線基地局に関する。
無線通信システムの一つとして、特許文献1に記載の無線通信システムは、無線基地局と固定アクセスノードとを備える。無線基地局は、ユーザ端末との間で無線通信を行なう。固定アクセスノードは、下位側にて無線基地局と接続されるとともに上位側にて上位網と接続される。更に、固定アクセスノードは、無線基地局による上位網へのアクセスを制御する。
この種の無線通信システムによれば、固定アクセスノードによって、アクセスが許可された無線基地局のみを、上位網へアクセスさせることができる。
また、特許文献2に記載の無線通信システムにおいて、第1の無線基地局が接続されたアクセスサーバは、第1の無線基地局からのヘルシー信号を第2の無線基地局へ転送する。ヘルシー信号は、第1の無線基地局からアクセスサーバへ、PPP(Point to Point Protocol)に従って送信される。更に、アクセスサーバは、第1の無線基地局からのヘルシー信号の受信が遅延したとき、ヘルシー信号を受信しない場合であっても、ヘルシー信号を第2の無線基地局へ送信する。
また、特許文献3に記載の無線通信システムは、基地局とリモートホストとの間の通信品質を測定する。この無線通信システムは、リモートホストにおいてキューの過負荷が検出された場合、基地局とリモートホストとの間でフロー制御メッセージを送信する。この無線通信システムは、基地局においてキューの過負荷が検出された場合、パケットを破棄する。
また、特許文献4に記載の無線通信システムは、電子機器と無線データ通信カードとの間のデータ通信量に応じて、無線データ通信カードと基地局との間の通信速度を切り替える。電子機器と無線データ通信カードとの間は、PPPに従ったデータ通信が行なわれる。また、特許文献5に記載のコンテンツ配送ネットワークは、通信品質を推定し、推定された通信品質に基づいて、コンテンツの配送の可否を決定する。
特開2010−41260号公報 特開2003−169373号公報 特開平11−289351号公報 特開2004−7601号公報 特開2004−48565号公報
ところで、上記特許文献1乃至5に記載の無線通信システムにおいては、複数の種類の異常が発生し得る。しかしながら、上記特許文献1乃至5のいずれにも、そのような異常への効率的な対処方法は提示されていない。即ち、上記特許文献1乃至5に記載の無線通信システムにおいては、発生した異常に効率的に対処することができない場合がある。
そこで、本発明の目的の一つは、発生した異常に効率的に対処することにある。なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
かかる目的を達成するため、この無線通信システムは、ユーザ端末との間で無線通信を行なう無線基地局と、下位側にて上記無線基地局と接続されるとともに上位側にて上位網と接続され、且つ、当該無線基地局による当該上位網へのアクセスを制御するアクセス制御装置と、を備える。
上記アクセス制御装置は、上記無線基地局との間でPoint−to−Point Protocol(PPP)に従ってセッションを確立するように構成され、
上記無線基地局は、上記確立された上記セッションを介して上記上位網へアクセスするとともに、PPPにより定められ且つ上記無線基地局と上記ユーザ端末との間の通信の異常に関する情報を含むLink Quality Report(LQR)を含む信号を送信するように構成される。
更に、上記アクセス制御装置は、上記無線基地局から送信された上記信号を受信する受信部と、複数の異常の種類のうちの、自装置よりも下位側にて発生した異常の種類であり、且つ、上記受信された上記信号に基づいて特定される異常の種類に応じた処理を実施する処理部と、を備える。
開示の無線通信システムによれば、発生した異常に効率的に対処することができる。
関連技術に係る無線通信システムにおいて異常が発生した場合の作動の概要を示したシーケンス図である。 第1実施形態の一例としての無線通信システムの構成を表す図である。 第1実施形態の一例としての無線基地局の構成を表す図である。 第1実施形態の一例としてのアクセス制御装置の構成を表す図である。 第1実施形態の一例としてのデータ送信装置の構成を表す図である。 第1実施形態の一例としての無線通信システムの機能を表す図である。 第1実施形態の一例としてのPPPに従ったパケットを表す図である。 第1実施形態の一例としてのLQRを表す図である。 第1実施形態の一例としての無線通信システムの作動を表すシーケンス図である。 第1実施形態の一例としての無線基地局が基地局流量異常を検出するための処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としての無線基地局が領域毎流量異常を検出するための処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としての無線基地局が第1通信異常を検出するための処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としての無線基地局が第2通信異常を検出するための処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としてのアクセス制御装置が第3通信異常を検出するための処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としてのアクセス制御装置が、検出された異常の種類に応じた処理を実施するための処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の一例としての無線通信システムの機能を表す図である。 第2実施形態の一例としてのLQRを表す図である。 第3実施形態の一例としての無線基地局が基地局流量異常からの回復を検出するための処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の一例としてのアクセス制御装置が、検出された回復の種類に応じた処理を実施するための処理を表すフローチャートである。
<関連技術の課題の一例>
先ず、関連技術に係る無線通信システムにおける課題の一例について説明する。
関連技術に係る無線通信システムは、図1に示したように、無線基地局1001と、固定アクセスノード1002と、上位装置としてのデータ送信装置1003と、を備える。無線基地局1001は、図示しないユーザ端末と無線通信を行なう。
本例では、データ送信装置1003が、パケットを、固定アクセスノード1002、及び、無線基地局1001の順に経由して、無線基地局1001と無線通信可能な領域内に位置するユーザ端末へ送信している場合を想定する。更に、無線基地局1001とユーザ端末との間の無線通信の異常(無線通信区間における異常)が発生した場合を想定する。
先ず、無線通信区間にて異常が発生した場合、無線基地局1001は、例えば、パケットの送信に対する応答をユーザ端末から受信しなかった回数が、所定の閾値以上となることを検出することにより、当該異常を検出する(ステップSS101)。これにより、無線基地局1001は、固定アクセスノード1002から受信したパケットのうちの、ユーザ端末が送信先であるパケットの破棄を開始する(ステップSS102)。
その後、固定アクセスノード1002は、例えば、Open Systems Interconnection(OSI)参照モデルにおけるアプリケーション層にて、無線基地局1001へのパケットの送信に対する異常を検出する(ステップSS103)。これにより、固定アクセスノード1002は、データ送信装置1003から受信したパケットのうちの、無線基地局1001が送信先であるパケットの破棄を開始する(ステップSS104)。
その後、データ送信装置1003は、例えば、OSI参照モデルにおけるアプリケーション層にて、固定アクセスノード1002へのパケットの送信に対する異常を検出する(ステップSS105)。このように、上記無線通信システムにおいては、異常の検出が、無線基地局1001からデータ送信装置1003へ向かって順に行なわれる。
その結果、異常が発生してから、データ送信装置(上位装置)1003が異常を検出するまでに比較的大きな遅延が生じる。即ち、上記無線通信システムにおいては、上位装置が異常の発生を知るまでに要する時間が長期化することがあった。その結果、例えば、上位装置が、異常の発生に応じた処理を実行するまでに、比較的多くのパケットが破棄されてしまっていた。
更に、上記無線通信システムにおいては、上位装置は、ユーザ端末と無線基地局1001との間の通信の異常、又は、無線基地局1001と固定アクセスノード1002との間の通信の異常のいずれが発生したのかを特定することができない。従って、発生した異常の種類に応じた適切な制御を実行することができないことがあった。
上述した課題の少なくとも1つに対処するため、以下、本発明に係る、無線通信システム、無線通信制御方法、アクセス制御装置、及び、無線基地局、の各実施形態について図2〜図19を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図2に示したように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、複数のユーザ端末(移動局)11,…と、複数の無線基地局(基地局)21,…と、アクセス制御装置31と、データ送信装置41と、管理装置42と、を備える。
無線基地局21とアクセス制御装置31とは、第1の通信網NW1に接続されている。即ち、無線基地局21とアクセス制御装置31とは、第1の通信網NW1を構成している。本例では、第1の通信網NW1は、イーサネット(登録商標)規格に従った通信網(例えば、Local Area Network(LAN))である。
また、アクセス制御装置31とデータ送信装置41と管理装置42とは、第2の通信網NW2に接続されている。即ち、アクセス制御装置31とデータ送信装置41と管理装置42とは、第2の通信網NW2を構成している。本例では、第2の通信網NW2は、IP(Internet Protocol)に従った通信網である。なお、第2の通信網NW2は、上位網(上位通信網)の一例である。
即ち、本例では、アクセス制御装置31は、下位側にて無線基地局21,…と接続されるとともに、上位側にて上位網NW2と接続されている。
本例では、無線通信システム1は、Long Term Evolution(LTE)を構成している。従って、無線基地局21は、evolutional Node B(eNB)とも呼ばれる。また、ユーザ端末11は、User Equipment(UE)とも呼ばれる。また、アクセス制御装置31は、固定アクセスノード、又は、Access Concentrator(AC)とも呼ばれる。
本例では、データ送信装置41は、Mobility Management Entity(MME)、及び、Serving Gateway(S−GW)を構成している。また、管理装置42は、Operation Equipment(OPE)とも呼ばれる。なお、データ送信装置41及び管理装置42のそれぞれは、上位装置の一例である。また、データ送信装置41及び管理装置42は、上位装置群を構成している。
なお、無線通信システム1は、LTE以外の無線通信システムを構成していてもよい。また、管理装置42は、第2の通信網NW2に接続された通信網であり且つ第1の通信網NW1以外の通信網に接続されていてもよい。また、無線通信システム1は、データ送信装置41及び管理装置42以外の上位装置を更に備えていてもよい。
次に、各装置の具体的な構成の一例について説明する。
図3に示したように、各無線基地局21は、複数(本例では、3つ)のアンテナ210,…と、複数(本例では、3つ)のMHA(Mast Head Amplifier)220と、TPA(Transmit Power Amplifier)230と、RE(Radio Equipment)240と、REC(Radio Equipment Controller)250と、を備える。
各無線基地局21には、セルが割り当てられる。各無線基地局21は、自局(自装置)に割り当てられたセル内に位置するユーザ端末11,…と無線通信を実行可能に構成される。
アンテナ210及びMHA220は、セクタ毎に1つずつ設けられている。セクタは、セルを分割した領域である。各アンテナ210は、ユーザ端末11,…との間で無線信号を送受信する無線インターフェースである。各アンテナ210は、自アンテナに対応付けられたセクタ内に位置するユーザ端末11,…との間で無線信号を送受信可能に構成される。例えば、各アンテナ210は、指向性アンテナである。
各MHA220は、アンテナ210とTPA230との間で伝達される信号を増幅する。TPA230は、MHA220とRE240との間で伝達される信号を増幅する。
RE240は、複数(本例では、3つ)のTRX(Transmitter Receiver)241と、複数(本例では、3つ)のBB(Baseband Unit)242と、を備える。
各TRX241は、BB242からの送信ベースバンド信号(ユーザ端末11を宛先とするダウンリンク信号)を無線周波数に周波数変換(アップコンバージョン)し、周波数変換後の信号をTPA230へ出力する。
また、各TRX241は、TPA230からの無線信号(アップリンク信号)をベースバンド周波数に周波数変換(ダウンコンバージョン)し、周波数変換後の信号をBB242へ出力する。
各BB242は、REC250のSW251(後述)からの送信信号に対してベースバンド処理を行ない、ベースバンド処理後の信号をTRX241へ出力する。このベースバンド処理は、符号化、及び、変調等の処理を含む。
また、各BB242は、TRX241からのベースバンド信号に対してベースバンド処理を行ない、ベースバンド処理後の信号をREC250のスイッチ251へ出力する。このベースバンド処理は、復号、及び、復調等の処理を含む。
REC250は、SW(Switch)251と、HWIF(High Way Interface)252と、CM(Common Memory)253と、CPU(Call Processing Unit)254と、DB(Data Base Unit)255と、を備える。
SW251は、CPU254からの制御に従って、BB242とHWIF252との間の接続を切り替える。具体的には、SW251は、BB242からの信号をHWIF252へ出力し、一方、HWIF252からの信号をいずれかのBB242へ出力する。
HWIF252は、他の装置(ノード)と通信するための、S1インターフェース、及び、X2インターフェースである。他のノードは、例えば、他の無線基地局21,…、データ送信装置41、及び、管理装置42等である。例えば、HWIF252は、S1インターフェース、及び、X2インターフェースの少なくとも一方を介して、制御プレーン(Control−Plane)における信号、及び、ユーザプレーン(User−Plane)における信号を送受信する。
CM253は、CPU254が動作するために用いるデータを保持する。例えば、CM253は、DB255が保持するデータの少なくとも一部を一時的に保持する。なお、CM253は、HWIF252によって取得される情報(例えば、時刻を表す情報、又は、処理に要した時間を表す情報等)を保持してもよい。
CPU254は、CM253、及び、DB255の少なくとも一方に保持されたデータに基づいて、SW251を制御することにより、ユーザ端末11,…と他のノードとの間で送受信される信号の経路を制御する。上記データは、例えば、呼制御を行なうための、アプリケーションデータ及び設定データ等を含む。
DB255は、無線基地局21が動作するために必要なデータを保持する。本例では、DB255は、他の無線基地局21,…との間で確立されるアソシエーションを管理するための情報を保持する。
DB255が保持する情報は、例えば、アソシエーション番号、自局が使用するエンドポイント、SCTP(Stream Control Transmission Protocol)パラメータ(例えば、送信元ポート番号、及び、宛先ポート番号等)、自局に割り当てられたIPアドレス、及び、他のノードに割り当てられたIPアドレス等である。
なお、本例では、無線基地局21は、アンテナ210及びMHA220等を複数備えていたが、1つずつ備えていてもよい。
図4に示したように、アクセス制御装置31は、第1HWIF310と、第2HWIF320と、PPP(Point to Point Protocol)処理部330と、CPU340と、を備える。
第1HWIF310は、第2の通信網NW2に接続される。即ち、第1HWIF310は、第2の通信網NW2に接続されたノード(上位装置41,42)と通信するためのインターフェースである。
第2HWIF320は、第1の通信網NW1に接続される。即ち、第2HWIF320は、第1の通信網NW1に接続されたノード(無線基地局21,…)と通信するためのインターフェースである。
PPP処理部330は、PPPに従って、無線基地局21,…との間でセッションを確立する。具体的には、PPP処理部330は、無線基地局21が正当であるか否かを認証し、無線基地局21が正当であると認証された場合に、IPアドレスをその無線基地局21に割り当てることにより、その無線基地局21との間でセッションを確立する。
無線基地局21は、PPP処理部330によって確立されたセッションを介して、第2の通信網NW2に接続可能に構成される。即ち、無線基地局21は、アクセス制御装置31によって確立されたセッションを介して、第2の通信網NW2へアクセスする(例えば、第2の通信網NW2に接続されたノードと通信する)。換言すると、アクセス制御装置31は、無線基地局21,…による上位網NW2へのアクセスを制御する。
PPP処理部330は、第1HWIF310からのデータをカプセル化し(パケットにPPPヘッダを付加し)、カプセル化したデータを第2HWIF320へ出力する。更に、PPP処理部330は、第2HWIF320からのデータをデカプセル化し(パケットからPPPヘッダを除去し)、デカプセル化したデータを第1HWIF310へ出力する。
CPU340は、PPP処理部330における、カプセル化、及び、デカプセル化のポリシーを管理する。更に、CPU340は、PPP処理部330において無線基地局21,…に割り当てるIPアドレスを管理する。
図5に示したように、データ送信装置41は、第1HWIF410と、第2HWIF420と、MA(Mobility Anchoring)430と、を備える。MA430は、CPU431を備える。
第1HWIF410は、第2の通信網NW2に接続される。第1HWIF410は、第2の通信網NW2に接続されたアクセス制御装置31と通信するためのインターフェースである。
第2HWIF420は、第1HWIF410と同様に、第2の通信網NW2に接続される。第2HWIF420は、第2の通信網NW2に接続された他のノード(例えば、図示しない、P−GW(Packet Gateway)を構成する装置等)と通信するためのインターフェースである。
MA430は、ユーザ端末11,…のモビリティを管理する。例えば、MA430は、ユーザ端末11,…の位置を管理するとともに、無線基地局21,…間のハンドオーバを管理する。
データ送信装置41は、無線基地局21に割り当てられた領域毎に、当該領域に対するデータ(即ち、領域と対応付けられたデータ)を、当該無線基地局21へ送信する。本例では、上記領域は、セクタである。なお、上記領域は、セルであってもよい。
管理装置42は、アクセス制御装置31とデータ送信装置41との間の通信を中継する、図示しない中継装置(ルータ、又は、スイッチ等)のリセットを実行可能に構成される。本例では、リセットは、異常状態を引き起こした、データ及び命令等が破棄されるように、中継装置の状態を変更し(例えば、中継装置を初期の設定状態に戻し)、その後、中継装置を再起動させることである。
(機能)
図6は、上記のように構成された無線通信システム1の機能の少なくとも一部を表すブロック図である。
無線基地局21の機能は、第1検出部511と、送信部512と、を含む。更に、アクセス制御装置31の機能は、受信部521と、第2検出部522と、処理部523と、を含む。
第1検出部511は、アクセス制御装置31よりも下位側にて発生した、複数の種類の異常のそれぞれを検出する。
本例では、第1検出部511により検出される異常の種類は、基地局流量異常型、領域毎流量異常型、第1通信異常型、及び、第2通信異常型である。なお、第1検出部511により検出される異常の種類は、基地局流量異常型、領域毎流量異常型、第1通信異常型、及び、第2通信異常型の一部であってもよい。
基地局流量異常型は、基地局受信データ流量が所定の基地局異常閾値以上である、という異常の種類である。ここで、基地局受信データ流量は、無線基地局21がデータ送信装置41から単位時間あたりに受信するデータの量(本例では、各領域に対するデータの量の総和)である。なお、基地局流量異常型の異常は、基地局流量異常とも呼ばれる。
領域毎流量異常型は、いずれかの領域に対する領域毎受信データ流量が所定の領域毎異常閾値以上である、という異常の種類である。ここで、領域毎受信データ流量は、無線基地局21がデータ送信装置41から単位時間あたりに受信する、各領域に対するデータの量である。なお、領域毎流量異常型の異常は、領域毎流量異常とも呼ばれる。
第1通信異常型は、無線基地局21とユーザ端末11,…との間(第1区間)の通信の異常である、という異常の種類である。ここでは、通信の異常は、第1区間の通信の品質(通信品質)の異常である。具体的には、通信品質を表すパラメータ(通信品質パラメータ)は、ACK率、誤り率、及び、SNR(Signal to Noise Ratio)等である。
例えば、ACK率は、肯定応答(ACK;Acknowledgement)を受信した数と、否定応答(NACK;Negative Acknowledgement)を受信した数と、の和に対する、肯定応答を受信した数の比である。また、例えば、誤り率は、ビット誤り率(BER;Bit Error Ratio(Rate))、ブロック誤り率(BLER;BLock Error Ratio)、フレーム誤り率(FER;Frame Error Ratio)、パケット誤り率(PER;Packet Error Ratio)、又は、シンボル誤り率(SER;Symbol Error Ratio)等である。
なお、ACK率、及び、誤り率は、所定の機能(例えば、RRC(Radio Resource Control)等)において測定されてもよい。
本例では、通信品質の異常は、第1区間に対する通信品質パラメータが所定の第1通信異常条件を満足する、という異常である。本例では、ACK率が所定の閾値以下である、という第1要素条件と、誤り率が所定の閾値以上である、という第2要素条件と、SNRが所定の閾値以下である、という第3要素条件と、の少なくとも1つの要素条件が満足されることは、通信品質パラメータが第1通信異常条件を満足することに対応している。なお、2つ以上の要素条件、又は、すべての要素条件が満足されることが、通信品質パラメータが第1通信異常条件を満足することに対応していてもよい。
なお、第1通信異常型の異常は、第1通信異常とも呼ばれる。
第2通信異常型は、無線基地局21とアクセス制御装置31との間(第2区間)の通信の異常である、という異常の種類である。ここでは、通信の異常は、第2区間の通信品質の異常と、通信網(第1の通信網NW1)の異常と、を含む。第2区間に対する通信品質パラメータは、ACK率、及び、誤り率等である。
ここでは、通信品質の異常は、第2区間に対する通信品質パラメータが所定の第2通信異常条件を満足する、という異常である。本例では、ACK率が所定の閾値以下である、という第1要素条件と、誤り率が所定の閾値以上である、という第2要素条件と、の少なくとも1つの要素条件が満足されることは、通信品質パラメータが第2通信異常条件を満足することに対応している。なお、すべての要素条件が満足されることが、通信品質パラメータが第2通信異常条件を満足することに対応していてもよい。
また、通信網の異常は、異常パケット発生率が所定の発生率閾値以上である、という異常である。ここで、異常パケット発生率は、単位時間あたりに受信されたパケットの数に対する、単位時間あたりに受信された異常パケットの数の比である。
例えば、異常パケットは、下記(1)〜(4)のパケット等である。
(1)無線基地局21に割り当てられたアドレスと異なるアドレスが、宛先アドレス(例えば、宛先MAC(Medium Access Control)アドレス)として設定されているパケット
(2)ヘッダ又はタグ等のフィールドに、当該フィールドに対して予め定められたサイズと異なるサイズのデータが設定されているパケット
(3)ヘッダ又はタグ等のフィールドに、当該フィールドに対して予め定められた値と異なる値のデータが設定されているパケット
(4)データが分割されている場合において、分割前のデータを復元できないパケット
なお、第2通信異常型の異常は、第2通信異常とも呼ばれる。
具体的には、第1検出部511は、複数の種類の異常のそれぞれを検出するためのパラメータ(異常検出用パラメータ)を取得する。本例では、異常検出用パラメータは、基地局受信データ流量、領域毎受信データ流量、第1区間に対する通信品質パラメータ、第2区間に対する通信品質パラメータ、及び、異常パケット発生率である。第1検出部511は、取得された異常検出用パラメータに基づいて、複数の種類の異常のそれぞれを検出する。
送信部512は、PPPに従ったセッションがアクセス制御装置31との間に確立されている場合、所定の送信周期が経過する毎に、アクセス制御装置31へ通知信号を送信する。本例では、通知信号は、エコー要求(Echo Request)メッセージである。なお、通知信号は、他のメッセージであってもよい。
本例では、通知信号は、図7に示したように、PPPに従ったパケットである。通知信号は、PPPにより定められた、Link Quality Report(LQR)を含む。LQRは、図7に示した、「Options」フィールドに格納される。なお、LQRは、RFC(Request For Comments)1989にて規定されている。
LQRは、図8に示したように、「Magic−Number」フィールド〜「SaveInOctets」フィールドと、「無線通信品質パラメータ#1」フィールド〜「無線通信品質パラメータ#n」フィールドと、「異常種類情報」フィールドと、を含む。
「Magic−Number」フィールド〜「SaveInOctets」フィールドには、無線基地局21とアクセス制御装置31との間の通信における、パケットの送受信数、パケットの破棄数、及び、異常パケットの受信数、等を表す情報が格納される。
また、「無線通信品質パラメータ#1」フィールド〜「無線通信品質パラメータ#n」フィールドには、無線基地局21とユーザ端末11,…との間の通信における、パケットの送受信数、パケットの破棄数、及び、異常パケットの受信数、等を表す情報が格納される。
「異常種類情報」フィールドには、第1検出部511により検出された異常の種類を表す情報が格納される。なお、検出された異常の種類を表す情報は、いずれかの異常が検出された旨も表している。また、第1検出部511が、いずれの異常も検出していない場合には、「異常種類情報」フィールドには、いずれの異常も検出されていない旨を表す情報が格納される。
即ち、通知信号は、検出された異常の種類を表す情報(異常種類情報)を含む。なお、通知信号は、LQR以外の情報として、異常種類情報を含んでいてもよい。
本例では、第1検出部511のうちの、無線基地局21とユーザ端末11,…との間の通信品質を表すパラメータを取得する機能は、BB242に実装される。また、第1検出部511のうちの、アクセス制御装置31と無線基地局21との間の通信品質を表すパラメータを取得する機能と、基地局受信データ流量、領域毎受信データ流量、及び、異常パケット発生率を取得する機能と、は、HWIF252に実装される。また、第1検出部511のうちの異常を検出する機能、及び、送信部512の機能は、CPU254に実装される。
受信部521は、無線基地局21(具体的には、送信部512)により送信された通知信号を受信する。
第2検出部522は、第2の通信網NW2に接続された上位装置(ここでは、データ送信装置41)により送信された信号に基づいて、アクセス制御装置31よりも上位側にて発生した、少なくとも1つの種類の異常のそれぞれを検出する。本例では、第2検出部522により検出される異常の種類は、第3通信異常型である。
第3通信異常型は、アクセス制御装置31とデータ送信装置41との間の通信の異常である、という異常の種類である。なお、通信の異常は、通信品質の異常を含んでいてもよい。この場合、第2検出部522は、第1検出部511と同様に、ACK率、及び、誤り率等に基づいて異常を検出することが好適である。
なお、第3通信異常型の異常は、第3通信異常とも呼ばれる。
本例では、第2検出部522は、装置受信データ流量に基づいて、第3通信異常型の異常を検出する。ここで、装置受信データ流量は、アクセス制御装置31が、データ送信装置41から単位時間あたりに受信したデータの量である。第2検出部522は、装置受信データ流量が所定の第3通信異常条件を満足する場合、第3通信異常型の異常を検出する。
本例では、装置受信データ流量が所定の流量閾値以下である、という条件が満足されることは、装置受信データ流量が第3通信異常条件を満足することに対応している。なお、装置受信データ流量が所定の流量閾値以上である、という条件が満足されることが、装置受信データ流量が第3通信異常条件を満足することに対応していてもよい。
また、第2検出部522は、装置受信データ流量の時間に対する変化率が所定の閾値以下である場合、又は、当該変化率が所定の閾値以上である場合、第3通信異常型の異常を検出するように構成されていてもよい。
処理部523は、受信部521により受信された通知信号に含まれる異常種類情報が、無線基地局21により(アクセス制御装置31よりも下位側にて)いずれかの異常が検出された旨を表す場合、検出された異常の種類に応じた処理を実施する。ここで、処理部523は、検出された異常の種類を、異常種類情報に基づいて特定する。
本例では、処理部523は、検出された異常の種類に応じた情報を、検出された異常の種類に応じた送信先へ送信する。本例では、処理部523は、SNMP(Simple Network Management Protocol)に従って上記情報を送信する。なお、処理部523は、SNMP以外の方式に従って上記情報を送信するように構成されていてもよい。
具体的には、処理部523は、検出された異常の種類が基地局流量異常型である場合、基地局流量低減指示を、送信先としてのデータ送信装置41へ送信する処理を実施する。基地局送信データ流量は、無線基地局21へ単位時間あたりに送信されるデータの量である。基地局流量低減指示は、基地局送信データ流量を低減する旨を指示する情報である。本例では、基地局流量低減指示は、基地局送信データ流量を低減する対象となる無線基地局21を特定するための情報を含む。
また、処理部523は、検出された異常の種類が領域毎流量異常型である場合、領域毎流量低減指示を、送信先としてのデータ送信装置41へ送信する処理を実施する。領域毎送信データ流量は、無線基地局21へ単位時間あたりに送信される、各領域に対するデータの量である。領域毎流量低減指示は、領域毎送信データ流量を低減する旨を指示する情報である。本例では、領域毎流量低減指示は、領域毎送信データ流量を低減する対象となる、無線基地局21及び領域を特定するための情報を含む。
更に、処理部523は、第2検出部522により異常が検出された場合、当該検出された異常の種類に応じた処理を実施する。
具体的には、処理部523は、検出された異常の種類が第3通信異常型である場合、リセット指示を、送信先としての管理装置42へ送信する処理を実施する。リセット指示は、中継装置をリセットする旨を指示する情報である。ここで、中継装置は、上述したように、アクセス制御装置31とデータ送信装置41との間の通信を中継する装置である。
更に、処理部523は、検出された異常の種類がいずれであっても、異常検出通知を、送信先としての管理装置42へ送信する。異常検出通知は、異常が検出された旨を通知する情報である。
本例では、受信部521の機能と、第2検出部522のうちの装置受信データ流量を取得する機能と、は、PPP処理部330に実装される。また、第2検出部522のうちの異常を検出する機能と、処理部523の機能と、は、CPU340に実装される。
データ送信装置41の機能は、無線基地局21,…へデータを送信する送信部を含む。送信部は、アクセス制御装置31から基地局流量低減指示を受信した場合、基地局流量低減指示により特定される無線基地局21へ単位時間あたりに送信されるデータの量を低減する。
更に、送信部は、アクセス制御装置31から領域毎流量低減指示を受信した場合、領域毎流量低減指示により特定される無線基地局21へ単位時間あたりに送信される、領域毎流量低減指示により特定される領域に対するデータの量を低減する。
管理装置42の機能は、無線通信システム1を管理する管理部を含む。管理部は、アクセス制御装置31からリセット指示を受信した場合、アクセス制御装置31とデータ送信装置41との間の通信を中継する中継装置のリセットを実行する。また、管理部は、アクセス制御装置31から異常検出通知を受信した場合、異常検出通知を受信した日時と対応付けて異常検出通知を記憶する。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について説明する。
先ず、無線基地局21は、PPPに従って、アクセス制御装置31との間でセッションを確立する。具体的には、図9に示したように、無線基地局21は、PPPoE(PPP over Ethernet(登録商標))に従って、PPPoEセッションを確立する(ステップS101〜ステップS104)。
その後、無線基地局21は、確立されたPPPoEセッションを介して、PPPセッションを確立する(ステップS105〜ステップS118)。このとき、アクセス制御装置31は、無線基地局21が正当であるか否かを認証し(ステップS109〜ステップS110)、無線基地局21が正当であると認証された場合(ステップS111)に、IPアドレスをその無線基地局21に割り当てる(ステップS115)ことにより、その無線基地局21との間でセッションを確立する(ステップS118)。
なお、アクセス制御装置31は、無線基地局21が正当であるか否かを認証し(ステップS109〜ステップS110)、無線基地局21が正当であると認証されなかった場合、IPアドレスをその無線基地局21に割り当てない。従って、この場合、無線基地局21とアクセス制御装置31との間にセッション(PPPセッション)は確立されない。
PPPセッションが確立されている間、無線基地局21は、所定の送信周期が経過する毎に、アクセス制御装置31へエコー要求(Echo Request)を送信する(ステップS119)。アクセス制御装置31は、エコー要求を受信する(受信工程)と、エコー応答(Echo Response)を無線基地局21へ送信する(ステップS120)。即ち、ステップS119及びステップS120の処理は、上記送信周期が経過する毎に繰り返し実行される。
上述したように、エコー要求は、異常種類情報を含む。本例では、無線基地局21は、いずれかの種類の異常を検出した時、直後に送信されるエコー要求に、検出された異常の種類を表す異常種類情報を含ませる。
ここで、無線基地局21が異常を検出する作動について説明する。
無線基地局21は、図10にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に実行する。
具体的に述べると、無線基地局21は、基地局受信データ流量を取得する(ステップS201)。そして、無線基地局21は、取得された基地局受信データ流量が、所定の基地局異常閾値以上であるか否かを判定する(ステップS202)。取得された基地局受信データ流量が基地局異常閾値以上である場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して基地局流量異常を検出する(ステップS203)。なお、取得された基地局受信データ流量が基地局異常閾値よりも小さい場合、無線基地局21は、「No」と判定して基地局流量異常を検出しない。
また、無線基地局21は、図11にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に、無線基地局21に割り当てられた領域のそれぞれに対して独立に実行する。
具体的に述べると、無線基地局21は、領域毎受信データ流量を取得する(ステップS301)。そして、無線基地局21は、取得された領域毎受信データ流量が、所定の領域毎異常閾値以上であるか否かを判定する(ステップS302)。取得された領域毎受信データ流量が領域毎異常閾値以上である場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して領域毎流量異常を検出する(ステップS303)。なお、取得された領域毎受信データ流量が領域毎異常閾値よりも小さい場合、無線基地局21は、「No」と判定して領域毎流量異常を検出しない。
また、無線基地局21は、図12にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に実行する。
具体的に述べると、無線基地局21は、第1区間に対する通信品質パラメータを取得する(ステップS401)。そして、無線基地局21は、取得された通信品質パラメータが、所定の第1通信異常条件を満足するか否かを判定する(ステップS402)。取得された通信品質パラメータが第1通信異常条件を満足する場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して第1通信異常を検出する(ステップS403)。なお、取得された通信品質パラメータが第1通信異常条件を満足しない場合、無線基地局21は、「No」と判定して第1通信異常を検出しない。
また、無線基地局21は、図13にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に実行する。
具体的に述べると、無線基地局21は、第2区間に対する通信品質パラメータを取得する(ステップS501)。そして、無線基地局21は、取得された通信品質パラメータが、所定の第2通信異常条件を満足するか否かを判定する(ステップS502)。取得された通信品質パラメータが第2通信異常条件を満足する場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して第2通信異常を検出する(ステップS503)。
一方、取得された通信品質パラメータが第2通信異常条件を満足しない場合、無線基地局21は、「No」と判定してステップS504へ進み、異常パケット発生率を取得する。そして、無線基地局21は、取得された異常パケット発生率が所定の発生率閾値以上であるか否かを判定する(ステップS505)。
取得された異常パケット発生率が発生率閾値以上である場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して第2通信異常を検出する(ステップS503)。なお、取得された異常パケット発生率が発生率閾値よりも小さい場合、無線基地局21は、「No」と判定して第2通信異常を検出しない。
次に、アクセス制御装置31が異常を検出する作動について説明する。
アクセス制御装置31は、図14にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に実行する。
具体的に述べると、アクセス制御装置31は、装置受信データ流量を取得する(ステップS601)。そして、無線基地局21は、取得された装置受信データ流量が、所定の第3通信異常条件を満足するか否かを判定する(ステップS602)。取得された装置受信データ流量が第3通信異常条件を満足する場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して第3通信異常を検出する(ステップS603)。なお、取得された装置受信データ流量が第3通信異常条件を満足しない場合、無線基地局21は、「No」と判定して第3通信異常を検出しない。
次に、アクセス制御装置31が検出された異常の種類に応じた処理を実施する作動について説明する。
アクセス制御装置31は、図15にフローチャートにより示した処理を、無線基地局21からエコー要求を受信する毎に、無線基地局21,…のそれぞれに対して独立に実行する(処理工程)。
具体的に述べると、アクセス制御装置31は、異常が検出されたか否かを判定する(ステップS701)。即ち、アクセス制御装置31は、直前に受信したエコー要求に含まれる異常種類情報が、いずれかの異常が検出された旨を表す場合、又は、当該処理の前回の実行時から今回の実行時までの間に、第3通信異常を検出した場合、「Yes」と判定する。
先ず、第3通信異常が検出された場合から説明する。この場合、アクセス制御装置31は、ステップS701にて「Yes」と判定してステップS702に進み、検出された異常が第3通信異常であるか否かを判定する。上記仮定に従えば、アクセス制御装置31は、「Yes」と判定してステップS706へ進み、リセット指示を管理装置42へ送信する。
これにより、管理装置42は、中継装置のリセットを実行する。この結果、無線通信システム1を正常に動作させることができる可能性を高めることができる。
次いで、アクセス制御装置31は、異常検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS707)。これにより、管理装置42が異常の発生を知るまでに要する時間を短縮することができる。
次に、領域毎流量異常が検出された場合について説明する。この場合、アクセス制御装置31は、ステップS701にて「Yes」と判定した後、ステップS702にて「No」と判定し、ステップS703へ進み、検出された異常が領域毎流量異常であるか否かを判定する。上記仮定に従えば、アクセス制御装置31は、「Yes」と判定してステップS704へ進み、領域毎流量低減指示をデータ送信装置41へ送信する。
これにより、データ送信装置41は、領域毎送信データ流量を低減する。この結果、無線基地局21における領域毎受信データ流量を低減することができる。従って、無線通信システム1を正常に動作させることができる可能性を高めることができる。
次いで、アクセス制御装置31は、異常検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS707)。
次に、基地局流量異常が検出された場合について説明する。この場合、アクセス制御装置31は、ステップS701にて「Yes」と判定した後、ステップS702及びステップS703にて「No」と判定し、ステップS705へ進む。そして、アクセス制御装置31は、基地局流量低減指示をデータ送信装置41へ送信する。
これにより、データ送信装置41は、基地局送信データ流量を低減する。この結果、無線基地局21における基地局受信データ流量を低減することができる。従って、無線通信システム1を正常に動作させることができる可能性を高めることができる。
次いで、アクセス制御装置31は、異常検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS707)。
次に、第1通信異常又は第2通信異常が検出された場合について説明する。この場合も、アクセス制御装置31は、基地局流量異常が検出された場合と同様に作動する。即ち、アクセス制御装置31は、基地局流量低減指示をデータ送信装置41へ送信し(ステップS705)、その後、異常検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS707)。
なお、アクセス制御装置31は、異常が検出されなかった場合、ステップS701にて「No」と判定して、ステップS702〜ステップS707の処理を実行することなく、図15の処理を終了する。
以上、説明したように、第1実施形態に係る無線通信システム1において、アクセス制御装置31は、無線基地局21,…から送信された信号を受信する受信部521と、複数の異常の種類のうちの、自装置よりも下位側にて発生した異常の種類であり、且つ、上記受信された上記信号に基づいて特定される異常の種類に応じた処理を実施する処理部523と、を備える。
これによれば、アクセス制御装置31は、発生した異常に応じた処理を実施することができる。この結果、無線通信システム1は、発生した異常に対して適切な制御を実行することができる。即ち、発生した異常に効率的に対処することができる。
更に、第1実施形態に係る無線通信システム1において、処理部523は、上記発生した異常の種類に応じた情報を、当該異常の種類に応じた送信先へ送信するように構成される。
これによれば、発生した異常の種類に応じた送信先へ、その異常の種類に応じた情報が送信される。この結果、例えば、無線基地局21,…、又は、上位網NW2に接続された上位装置41,42は、受信した情報に応じた制御を実行することができる。
更に、第1実施形態に係る無線通信システム1において、アクセス制御装置31は、無線基地局21,…との間でPPPに従ってセッションを確立するように構成される。加えて、無線基地局21,…は、上記確立された上記セッションを介して上位網NW2へアクセスするように構成される。更に、無線基地局21,…は、PPPにより定められたLQRを含む上記信号を送信するように構成される。
これによれば、アクセス制御装置31によるアクセスの制御と、無線基地局21,…による上記信号の送信と、の両方を容易に実現することができる。
更に、第1実施形態に係る無線通信システム1において、アクセス制御装置31は、上位網NW2に接続された上位装置41,42により送信された信号に基づいて、少なくとも1つの種類の異常のそれぞれを検出する第2検出部522を備える。加えて、処理部523は、第2検出部522により異常が検出された場合、当該検出された異常の種類に応じた処理を実施するように構成される。
これによれば、アクセス制御装置31から下位(無線基地局21,…)側にて発生した異常と、アクセス制御装置31から上位側(上位網NW2側)にて発生した異常と、のいずれが発生した場合であっても、発生した異常に応じた処理を実施することができる。
更に、第1実施形態に係る無線通信システム1において、第2検出部522は、アクセス制御装置31が、データ送信装置41から単位時間あたりに受信したデータの量である装置受信データ流量に基づいて、アクセス制御装置31とデータ送信装置41との間の通信の異常を検出するように構成される。
ところで、複数の上位装置が上位網NW2に接続されている場合、複数の上位装置のそれぞれは、互いに異なる管理者(例えば、移動体通信事業者)により管理されることが多い。従って、各上位装置に、同一の形式に従った、通信品質を表す情報等を送信するように要求できない場合がある。このような場合であっても、上記のように構成された無線通信システム1によれば、上位装置とアクセス制御装置31との間の通信の異常を容易に検出することができる。
なお、第1実施形態において、アクセス制御装置31は、PPPに従って、無線基地局21との間でセッションを確立するように構成されていたが、PPP以外の方式に従って、無線基地局21との間でセッションを確立するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、無線基地局21及びアクセス制御装置31は、異常を検出するための処理を実行する周期として、異常の種類に依存することなく、同一の検出周期を用いていたが、異常の種類毎に異なる周期を用いてもよい。
また、第1実施形態において、第1通信異常が検出された場合、アクセス制御装置31は、基地局流量低減指示をデータ送信装置41へ送信するように構成されていたが、基地局流量低減指示を送信しないように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、いずれかの異常が検出された場合、アクセス制御装置31は、管理装置42へ異常検出通知を送信するように構成されていたが、異常検出通知を送信しないように構成されていてもよい。また、アクセス制御装置31は、検出された異常の種類が所定の種類である場合にのみ、管理装置42へ異常検出通知を送信するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、第2通信異常が検出された場合、アクセス制御装置31は、無線基地局21,…とアクセス制御装置31との間の通信を中継する中継装置のリセットを実行可能な装置へリセット指示を送信するように構成されていてもよい。また、第2通信異常が検出された場合、アクセス制御装置31は、無線基地局21,…とアクセス制御装置31との間の通信を中継する中継装置のリセットを実行するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、無線基地局21,…、及び、アクセス制御装置31のそれぞれが自装置(自局)の異常(例えば、ハードウェアの故障等)を検出するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、無線通信システム1は、所定の回数だけ繰り返して異常が検出された場合にのみ、異常の種類に応じた処理を実施するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態において、実行される処理の順序は、変更されてもよい。例えば、図13の処理において、ステップS501及びステップS502の処理は、ステップS504及びステップS505の後に実行されてもよい。また、図15の処理において、ステップS702及びステップS706の処理は、ステップS703及びステップS704の後に実行されてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第2実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、アクセス制御装置が自装置よりも下位側にて発生した異常も検出する点において相違している。以下、かかる相違点を中心として説明する。
(機能)
図16に示したように、第2実施形態に係る無線基地局21の機能は、第1実施形態に係る無線基地局21の機能から第1検出部511を削除した機能である。更に、第2実施形態に係る送信部512は、複数の種類の異常のそれぞれを検出するためのパラメータ(異常検出用パラメータ)を取得する。加えて、送信部512は、取得された異常検出用パラメータを表す通知信号を、アクセス制御装置31へ送信する。
本例では、異常検出用パラメータは、基地局受信データ流量、領域毎受信データ流量、第1区間に対する通信品質パラメータ、第2区間に対する通信品質パラメータ、及び、異常パケット発生率である。即ち、送信部512は、LQRが異常検出用パラメータを含むようにエコー要求を生成し、生成されたエコー要求をアクセス制御装置31へ送信する。
本例では、LQRは、図17に示したように、「Magic−Number」フィールド〜「SaveInOctets」フィールドと、「無線通信品質パラメータ#1」フィールド〜「無線通信品質パラメータ#n」フィールドと、「異常検出用パラメータ#1」フィールド〜「異常検出用パラメータ#n」フィールドと、を含む。
「異常検出用パラメータ#1」フィールド〜「異常検出用パラメータ#n」フィールドには、異常検出用パラメータが格納される。従って、本例では、LQRは、異常種類情報を含まない。
また、図16に示したように、第2実施形態に係るアクセス制御装置31の機能は、第1実施形態に係るアクセス制御装置31の機能に第1検出部524を追加した機能である。
第1検出部524は、受信部521により受信されたエコー要求に基づいて、複数の種類の異常のそれぞれを検出する。具体的には、第1検出部524は、エコー要求に含まれる異常検出用パラメータに基づいて、第1実施形態に係る第1検出部511と同様に、複数の種類の異常のそれぞれを検出する。
以上、説明したように、第2実施形態に係る無線通信システム1によれば、第1実施形態に係る無線通信システム1と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第3実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、発生した異常の回復を検出する点において相違している。以下、かかる相違点を中心として説明する。
(機能)
図6に示したように、第3実施形態に係る第1検出部511は、アクセス制御装置31よりも下位側にて発生した、複数の種類の異常のそれぞれの回復を検出する。本例では、第1検出部511により検出される回復の基となった異常の種類は、基地局流量異常型、領域毎流量異常型、第1通信異常型、及び、第2通信異常型である。
第1検出部511は、基地局受信データ流量が所定の基地局回復閾値よりも小さくなった場合、基地局流量異常の回復を検出する。本例では、基地局回復閾値は、基地局異常閾値以下の値である。
同様に、第1検出部511は、領域毎流量異常が検出された領域に対する領域毎受信データ流量が所定の領域毎回復閾値よりも小さくなった場合、当該領域毎流量異常の回復を検出する。本例では、領域毎回復閾値は、領域毎異常閾値以下の値である。
同様に、第1検出部511は、第1区間に対する通信品質パラメータが所定の第1通信回復条件を満足する場合、第1通信異常の回復を検出する。本例では、ACK率が所定の閾値以上であり、且つ、誤り率が所定の閾値以下であり、且つ、SNRが所定の閾値以上であることは、通信品質パラメータが第1通信回復条件を満足することに対応している。
同様に、第1検出部511は、第2区間に対する通信品質パラメータが所定の第2通信回復条件を満足し、且つ、異常パケット発生率が所定の発生率閾値よりも小さい場合、第2通信異常の回復を検出する。本例では、ACK率が所定の閾値以上であり、且つ、誤り率が所定の閾値以下であることは、通信品質パラメータが第2通信回復条件を満足することに対応している。
第3実施形態に係る送信部512は、LQRが回復種類情報を更に含むようにエコー要求を生成し、生成されたエコー要求をアクセス制御装置31へ送信する。回復種類情報は、第1検出部511により検出された回復の基となった異常の種類(回復の種類)を表す情報が格納される。なお、検出された回復の種類を表す情報は、いずれかの回復が検出された旨も表している。また、第1検出部511が、いずれの回復も検出していない場合には、回復種類情報は、いずれの回復も検出されていない旨を表す。
第3実施形態に係る第2検出部522は、アクセス制御装置31よりも上位側にて発生した、少なくとも1つの種類の異常のそれぞれの回復を検出する。具体的には、第2検出部522は、装置受信データ流量が所定の第3通信回復条件を満足する場合、第3通信異常の回復を検出する。本例では、装置受信データ流量が所定の流量閾値よりも大きいことは、装置受信データ流量が第3通信回復条件を満足することに対応している。
第3実施形態に係る処理部523は、受信部521により受信された通知信号に含まれる回復種類情報が、無線基地局21により(アクセス制御装置31よりも下位側にて)いずれかの回復が検出された旨を表す場合、及び、第2検出部522により回復が検出された場合、検出された回復の種類に応じた処理を実施する。ここで、処理部523は、検出された回復の種類を、回復種類情報に基づいて特定する。
本例では、処理部523は、検出された回復の種類に応じた情報を、検出された回復の種類に応じた送信先へ送信する。
具体的には、処理部523は、検出された回復が基地局流量異常からの回復である場合、基地局流量増大指示を、送信先としてのデータ送信装置41へ送信する処理を実施する。基地局流量増大指示は、基地局送信データ流量を増大する旨を指示する情報である。本例では、基地局流量増大指示は、基地局送信データ流量を増大する対象となる無線基地局21を特定するための情報を含む。
また、処理部523は、検出された回復が領域毎流量異常からの回復である場合、領域毎流量増大指示を、送信先としてのデータ送信装置41へ送信する処理を実施する。領域毎流量増大指示は、領域毎送信データ流量を増大する旨を指示する情報である。本例では、領域毎流量増大指示は、領域毎送信データ流量を増大する対象となる、無線基地局21及び領域を特定するための情報を含む。
更に、処理部523は、検出された回復の種類がいずれであっても、回復検出通知を、送信先としての管理装置42へ送信する。回復検出通知は、異常からの回復が検出された旨を通知する情報である。
(作動)
次に、無線基地局21が回復を検出する作動について説明する。
無線基地局21は、図18にフローチャートにより示した処理を、所定の検出周期が経過する毎に実行する。
具体的に述べると、無線基地局21は、基地局受信データ流量を取得する(ステップS801)。そして、無線基地局21は、取得された基地局受信データ流量が、所定の基地局回復閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS802)。取得された基地局受信データ流量が基地局回復閾値よりも小さい場合、無線基地局21は、「Yes」と判定して基地局流量異常からの回復を検出する(ステップS803)。なお、取得された基地局受信データ流量が基地局回復閾値以上である場合、無線基地局21は、「No」と判定して基地局流量異常からの回復を検出しない。
更に、無線基地局21は、同様に、他の種類の異常からの回復を検出するための処理を実行する。また、アクセス制御装置31も、同様に、第3通信異常からの回復を検出するための処理を実行する。
次に、アクセス制御装置31が検出された回復の種類に応じた処理を実施する作動について説明する。
アクセス制御装置31は、図19にフローチャートにより示した処理を、無線基地局21からエコー要求を受信する毎に、無線基地局21,…のそれぞれに対して独立に実行する。
具体的に述べると、アクセス制御装置31は、回復が検出されたか否かを判定する(ステップS901)。即ち、アクセス制御装置31は、直前に受信したエコー要求に含まれる回復種類情報が、いずれかの回復が検出された旨を表す場合、又は、当該処理の前回の実行時から今回の実行時までの間に、第3通信異常からの回復を検出した場合、「Yes」と判定する。
先ず、領域毎流量異常からの回復が検出された場合について説明する。この場合、アクセス制御装置31は、ステップS901にて「Yes」と判定した後、ステップS902へ進み、検出された回復が領域毎流量異常からの回復であるか否かを判定する。上記仮定に従えば、アクセス制御装置31は、「Yes」と判定してステップS903へ進み、領域毎流量増大指示をデータ送信装置41へ送信する。
これにより、データ送信装置41は、領域毎送信データ流量を増大する。この結果、無線基地局21における領域毎受信データ流量を増大することができる。従って、領域毎受信データ流量が無駄に小さくされることを防止することができる。
次いで、アクセス制御装置31は、回復検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS905)。
次に、基地局流量異常からの回復が検出された場合について説明する。この場合、アクセス制御装置31は、ステップS901にて「Yes」と判定した後、ステップS902にて「No」と判定し、ステップS904へ進む。そして、アクセス制御装置31は、基地局流量増大指示をデータ送信装置41へ送信する。
これにより、データ送信装置41は、基地局送信データ流量を増大する。この結果、無線基地局21における基地局受信データ流量を増大することができる。従って、基地局受信データ流量が無駄に小さくされることを防止することができる。
次いで、アクセス制御装置31は、回復検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS905)。
次に、第1通信異常、第2通信異常、又は、第3通信異常からの回復が検出された場合について説明する。この場合も、アクセス制御装置31は、基地局流量異常からの回復が検出された場合と同様に作動する。即ち、アクセス制御装置31は、基地局流量増大指示をデータ送信装置41へ送信し(ステップS904)、その後、回復検出通知を管理装置42へ送信する(ステップS905)。
なお、アクセス制御装置31は、回復が検出されなかった場合、ステップS901にて「No」と判定して、ステップS902〜ステップS905の処理を実行することなく、図19の処理を終了する。
以上、説明したように、第3実施形態に係る無線通信システム1において、無線通信システム1は、発生した異常の回復を検出するように構成される。更に、処理部523は、上記回復が検出された場合、上記検出された回復の基となった異常の種類に応じた処理を実施するように構成される。
これによれば、異常の回復が検出された(無線通信システム1が異常から回復した)場合、アクセス制御装置31は、検出された回復の基となった異常の種類に応じた処理を実施することができる。この結果、無線通信システム1は、異常の回復に対して効率的に対処することができる。
また、第3実施形態において、無線通信システム1は、所定の回数だけ繰り返して回復が検出された場合にのみ、回復の種類に応じた処理を実施するように構成されていてもよい。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上記各実施形態において無線通信システムの各機能は、回路等のハードウェアにより実現されていた。ところで、無線通信システムが備える各装置は、処理装置と、プログラム(ソフトウェア)を記憶する記憶装置と、を備えるとともに、処理装置がそのプログラムを実行することにより、各機能を実現するように構成されていてもよい。この場合、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
1 無線通信システム
11,… ユーザ端末
21,… 無線基地局
210 アンテナ
220 MHA
230 TPA
240 RE
241 TRX
242 BB
250 REC
251 SW
252 HWIF
253 CM
254 CPU
255 DB
31 アクセス制御装置
310 第1HWIF
320 第2HWIF
330 PPP処理部
340 CPU
41 データ送信装置
42 管理装置
410 第1HWIF
420 第2HWIF
430 MA
431 CPU
511 第1検出部
512 送信部
521 受信部
522 第2検出部
523 処理部
524 第1検出部
NW1 第1の通信網
NW2 第2の通信網

Claims (13)

  1. ユーザ端末との間で無線通信を行なう無線基地局と、
    下位側にて前記無線基地局と接続されるとともに上位側にて上位網と接続され、且つ、当該無線基地局による当該上位網へのアクセスを制御するアクセス制御装置と、
    を備える無線通信システムにおいて、
    前記アクセス制御装置は、前記無線基地局との間でPoint−to−Point Protocol(PPP)に従ってセッションを確立するように構成され、
    前記無線基地局は、前記確立された前記セッションを介して前記上位網へアクセスするとともに、PPPにより定められ且つ前記無線基地局と前記ユーザ端末との間の通信の異常に関する情報を含むLink Quality Report(LQR)を含む信号を送信するように構成され、
    前記アクセス制御装置は、
    前記無線基地局から送信された前記信号を受信する受信部と、
    複数の異常の種類のうちの、自装置よりも下位側にて発生した異常の種類であり、且つ、前記受信された前記信号に基づいて特定される異常の種類に応じた処理を実施する処理部と、
    を備える無線通信システム。
  2. 前記処理部が、
    前記発生した異常の種類に応じた情報を、当該異常の種類に応じた送信先へ送信するように構成された、請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記無線基地局は、
    複数の種類の異常のそれぞれを検出する第1検出部と、
    前記検出された異常の種類を表す前記信号を前記アクセス制御装置へ送信する送信部と、
    を備える、請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記無線基地局は、前記アクセス制御装置へ、複数の種類の異常のそれぞれを検出するためのパラメータを表す前記信号を送信する送信部を備え、
    前記アクセス制御装置は、前記無線基地局により送信された前記信号に基づいて前記複数の種類の異常のそれぞれを検出する第1検出部を備える、請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  5. 前記アクセス制御装置は、
    前記上位網に接続された上位装置により送信された信号に基づいて、少なくとも1つの種類の異常のそれぞれを検出する第2検出部を備え、
    前記処理部は、前記第2検出部により異常が検出された場合、当該検出された異常の種類に応じた処理を実施するように構成された、請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の無線通信システム。
  6. 前記第2検出部は、前記アクセス制御装置が、前記上位装置から単位時間あたりに受信したデータの量である装置受信データ流量に基づいて、当該アクセス制御装置と当該上位装置との間の通信の異常を検出するように構成された、請求項5記載の無線通信システム。
  7. 前記無線通信システムは、前記上位網に接続され、且つ、前記無線基地局へデータを送信するデータ送信装置を備え、
    前記複数の異常の種類は、前記無線基地局が前記データ送信装置から単位時間あたりに受信するデータの量である基地局受信データ流量が所定の基地局異常閾値以上である、という基地局流量異常型を含み、
    前記処理部は、前記発生した異常の種類が前記基地局流量異常型である場合、前記無線基地局へ単位時間あたりに送信されるデータの量である基地局送信データ流量を低減する旨を指示する情報を前記データ送信装置へ送信する処理を実施するように構成された、請求項1乃至請求項6のいずれか一項記載の無線通信システム。
  8. 前記無線通信システムは、前記上位網に接続され、且つ、前記無線基地局に割り当てられた領域に対するデータを、当該無線基地局へ送信するデータ送信装置を備え、
    前記複数の異常の種類は、前記無線基地局が前記データ送信装置から単位時間あたりに受信する、前記領域に対するデータの量である領域毎受信データ流量が所定の領域毎異常閾値以上である、という領域毎流量異常型を含み、
    前記処理部は、前記発生した異常の種類が前記領域毎流量異常型である場合、前記無線基地局へ単位時間あたりに送信される、前記領域に対するデータの量である領域毎送信データ流量を低減する旨を指示する情報を前記データ送信装置へ送信する処理を実施するように構成された、請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の無線通信システム。
  9. 前記無線通信システムは、
    前記上位網に接続され、且つ、前記無線基地局へデータを送信するデータ送信装置と、
    前記上位網に接続され、且つ、前記アクセス制御装置と前記データ送信装置との間の通信を中継する中継装置のリセットを実行可能な管理装置と、
    を備え、
    前記処理部は、前記発生した異常の種類が、前記アクセス制御装置と前記データ送信装置との間の通信の異常である、という通信異常型である場合、前記中継装置をリセットする旨を指示する情報を前記管理装置へ送信する処理を実施するように構成された、請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載の無線通信システム。
  10. 前記無線通信システムは、前記発生した異常の回復を検出するように構成され、
    前記処理部は、前記回復が検出された場合、前記検出された回復の基となった異常の種類に応じた処理を実施するように構成された、請求項1乃至請求項9のいずれか一項記載の無線通信システム。
  11. ユーザ端末との間で無線通信を行なう無線基地局と、
    下位側にて前記無線基地局と接続されるとともに上位側にて上位網と接続され、且つ、当該無線基地局による当該上位網へのアクセスを制御するアクセス制御装置と、
    を備える無線通信システムに適用される無線通信制御方法において、
    前記アクセス制御装置が、前記無線基地局との間でPoint−to−Point Protocol(PPP)に従ってセッションを確立する確立工程と、
    前記無線基地局が、前記確立された前記セッションを介して前記上位網へアクセスするアクセス工程と、
    前記無線基地局が、PPPにより定められ且つ前記無線基地局と前記ユーザ端末との間の通信の異常に関する情報を含むLink Quality Report(LQR)を含む信号を送信する送信工程と、
    前記アクセス制御装置が、前記無線基地局から送信された前記信号を受信する受信工程と、
    複数の異常の種類のうちの、自装置よりも下位側にて発生した異常の種類であり、且つ、前記受信された前記信号に基づいて特定される異常の種類に応じた処理を実施する処理工程と、
    を備える無線通信制御方法。
  12. ユーザ端末との間で無線通信を行なう無線基地局と下位側にて接続されるとともに上位側にて上位網と接続され、且つ、当該無線基地局による当該上位網へのアクセスを制御するアクセス制御装置において、
    前記無線基地局との間でPoint−to−Point Protocol(PPP)に従ってセッションを確立する確立部と、
    前記確立された前記セッションを介して前記上位網へアクセスする前記無線基地局から送信された、PPPにより定められ且つ前記無線基地局と前記ユーザ端末との間の通信の異常に関する情報を含むLink Quality Report(LQR)を含む信号を受信する受信部と、
    複数の異常の種類のうちの、自装置よりも下位側にて発生した異常の種類であり、且つ、前記受信された前記信号に基づいて特定される異常の種類に応じた処理を実施する処理部と、
    を備えるアクセス制御装置。
  13. ユーザ端末との間で無線通信を行なうように構成され、且つ、アクセス制御装置の下位側にて当該アクセス制御装置と接続された無線基地局において、
    前記アクセス制御装置は、上位側にて上位網と接続され、且つ、当該無線基地局による当該上位網へのアクセスを制御するように構成されるとともに、前記無線基地局との間でPoint−to−Point Protocol(PPP)に従ってセッションを確立するように構成され、
    前記無線基地局は、
    前記確立された前記セッションを介して前記上位網へアクセスするとともに、PPPにより定められ且つ前記無線基地局と前記ユーザ端末との間の通信の異常に関する情報を含むLink Quality Report(LQR)を含む信号であって、複数の異常の種類のうちの前記アクセス制御装置よりも下位側にて発生した異常の種類を特定する基となり、当該特定される異常の種類に応じた処理を当該アクセス制御装置が実施するために用いられる前記信号を当該アクセス制御装置へ送信する送信部を備える無線基地局。
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