JP6201540B2 - 細胞の遺伝子発現量の定量方法 - Google Patents

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Description

本発明は、核酸増幅の分野に関する。さらに詳しくは、細胞の遺伝子発現量あるいは、導入遺伝子などの発現量を定量する方法に関する。
組換えタンパク質を生産する発現システムの開発は、研究または治療に供されるタンパク質の供給源を提供するうえで重要である。発現システムとしては、大腸菌などの原核生物、ならびに酵母(Saccharomyces属,Pichia属、Kluyveromyces属など)および哺乳類細胞を含む真核細胞の両者が用いられている。これらの中で、動物細胞、特に哺乳類細胞における発現システムが治療用タンパク質の製造には好ましい。なぜなら、ヒトをはじめとする哺乳類動物において起こるタンパク質の翻訳後修飾は、時にその生物活性に深く寄与し、タンパク質の投与対象と類似した翻訳後修飾が可能な哺乳類細胞発現システムを利用した方が、研究用及び治療用タンパク質の有効性を増強しうるからである。
しかしながら、哺乳類細胞を宿主とした場合、他の発現系に比べ生産性が低いという問題がある。そのため、高いタンパク質の生産性が要求される場合では、目的タンパク質をコードする導入遺伝子のコピー数を遺伝子増幅法により増幅させる方法が一般的に行われている。例えば、CHO−dhfr遺伝子増幅システムなどが挙げられ、導入遺伝子を数百から数千コピーに増幅することにより、高生産性を実現している。
高発現株を取得するためには、多サンプルからスクリーニングを実施する必要性がある。その一つとして、導入遺伝子の増幅後のコピー数を測定する方法が挙げられ、リアルタイムPCRによる定量が行われている(特許文献1)。遺伝子増幅した目的遺伝子の定量を実施することで、導入遺伝子の増幅率が高い株を選択することができる。
リアルタイムPCRを行うことにより、短時間で、遺伝子増幅した目的遺伝子のコピー数を定量することができる。しかしながら、測定自体は短時間であるにも関わらず、リアルタイムPCRを行う前に培養細胞からゲノムDNAを抽出・精製等の前処理を行う必要があるため、前処理方法の簡便性、迅速性において改善の余地が残されている。
WO2009/022656
高発現株のスクリーニングは、多サンプルの解析が必要であることが多いため、操作が簡便で迅速であることが重要となっている。特に、細胞に含まれる遺伝子をリアルタイムPCRで定量する上では、前処理に時間を要してしまう点に問題がある。
そのため、本発明が解決しようとする課題は、細胞からゲノムの抽出・精製を行うことなく、迅速に遺伝子発現量あるいは、導入遺伝子などの発現量を定量する方法を提供することである。
本発明者は、上記事情を鑑み、鋭意研究の結果、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼを使用することで、細胞からDNAの抽出・精製を行うことなく、直接、細胞を反応溶液に添加するだけで、遺伝子の発現量を定量することができることを見出し、本発明を開発させるに至った。
従来のTaq DNAポリメラーゼを代表とするファミリーAに属するDNAポリメラーゼを用いた検出では、細胞の前処理が必要であり、細胞をそのまま添加しただけでは、遺伝子の定量が困難であった。これに対し、本発明では新たに、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼを使用することにより、細胞からのDNA抽出・精製を行うことなく、細胞から直接定量することが可能となった。
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
[1]細胞の遺伝子発現量の定量方法であって、細胞の核酸抽出もしくは精製を行わず、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼを用いてリアルタイムPCRを行うことを特徴とする、細胞の遺伝子発現量の定量方法。
[2]培養細胞の導入遺伝子量を定量する方法である、[1]に記載の定量方法。
[3]DNA検出剤、もしくはQProbeを用いて定量することを特徴とする、[1]または[2]に記載の定量方法。
[4]DNA検出剤が、インターカレーターである[3]に記載の定量方法。
[5]ファミリーBに属するDNAポリメラーゼが、Thermococcus kodakaraensis(KOD)由来である[1]−[4]のいずれかに記載の定量方法。
本発明により、細胞からDNAを抽出・精製することなく、細胞の遺伝子発現を定量することを可能としている。これにより、従来よりも短時間で定量が可能となった。本発明は、細胞の発現遺伝子解析等の研究分野での応用に始め、導入遺伝子の定量によるスクリーニングなどにおいて広く使用することができる。また、短時間で定量が可能になったことから、特に多サンプルの処理が必要な産業用途での利用が特に期待できる。
ファミリーAに属するポリメラーゼを用いたリアルタイムPCRにおける細胞耐性能を調べた結果の図である。 ファミリーBに属するポリメラーゼを用いたリアルタイムPCRにおける細胞耐性能を調べた結果の図である。 細胞の水懸濁液から直接、宿主DNAを検出した結果の図である。 CHO細胞に遺伝子導入したKOD3G8LCを検出した結果の図である
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の細胞の遺伝子発現の定量方法は、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼを使用することで、細胞から直接定量することに大きな特徴がある。
本発明におけるファミリーB(α型)に属するDNAポリメラーゼとして、KOD DNAポリメラーゼ(TOYOBO)、Pfu DNAポリメラーゼ(ストラタジーン、プロメガなど)、Pwo DNAポリメラーゼ(ロッシュ・アプライド・サイエンス)、Ultima DNAポリメラーゼ(ライフテクノロジーズ)、PrimeSTAR(登録商標) DNAポリメラーゼ(タカラバイオ)、MightyAmp DNAポリメラーゼ(タカラバイオ)などが挙げられる。本発明において使用する酵素は、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼであればよく、上記のDNAポリメラーゼに特に限定されるものではないが、なかでもKOD DNAポリメラーゼが特に好ましい。
本発明で使用するDNAポリメラーゼは、アミノ酸配列に1もしくは数個のアミノ酸が置換、欠損、付加もしくは挿入されたアミノ酸配列を有する変異体であってもよく、特に限定されない。該変異体は、公知の技術方法による特定部位への変異導入により改変されたものであってもよい。
本発明における細胞から直接定量するとは、細胞からDNAを抽出・精製することなく、PCR反応液に細胞を添加し、リアルタイムPCRを行うことである。細胞の種類は限定されるものではないが、CHO細胞、NS0細胞、HEK293細胞、COS7細胞、HeLa細胞、MOCK細胞、3T3細胞、MDCK細胞、A459細胞、HepG2細胞などが挙げられる。
また、細胞の反応系への添加は、細胞培養液を直接添加してもよく、細胞培養液から細胞を回収し、直接添加、または水やバッファー、アルカリ溶液等で懸濁して添加してもよい。
さらに、PCRの増幅効率の観点から、簡易的な前処理を実施してもよい。具体的には、加熱処理する方法、ホモジナイズする方法が挙げられる。
加熱処理する方法では、回収した細胞をそのまま加熱処理してもよいが、前記細胞を水やバッファー、アルカリ溶液等で懸濁・希釈後、加熱処理することが好ましい。加熱処理工程における加熱温度は特に制限されないが、例えば80℃以上であり、好ましくは80℃〜99℃、より好ましくは、90℃〜99℃である。また、処理時間も制限されるものではないが、例えば30秒以上であり、好ましくは1分以上〜30分、より好ましくは5分〜15分である。加熱処理後の生体試料はそのままPCR反応液に添加してもよいが、pHの中和を行った後に添加してもよく、水やバッファー等で希釈した後に添加してもよい。また、添加割合は特に制限されることはなく、PCR反応による増幅が認められる範囲で添加すればよい。
細胞をホモジナイズする工程は、前記細胞をそのままホモジナイズしてもよいが、前記細胞を水やバッファー、アルカリ溶液等で懸濁・希釈後、ホモジナイズすることが好ましい。ホモジナイズは、細胞を磨り潰せばよく、乳鉢等を用いて磨り潰しでもよく、商業的に入手可能なホモジナイザーやペッスル等を用いてホモジナイズを行ってもよい。ホモジナイズを実施した細胞は、そのままPCR反応液に添加してもよいが、pHの中和を行った後に添加してもよく、水やバッファー等で希釈した後に添加してもよい。また、添加割合は特に制限せれることはなく、PCR反応による増幅が認められる範囲で添加すればよい。
本発明におけるリアルタイムPCRの検出は、DNA検出剤、もしくはQProbeを用いて定量することを特徴とする。リアルタイムPCRによる検出法は特に限定されるものではないが、なかでもDNA検出剤が望ましい。
本発明に用いるDNA検出剤は特に限定されず、DNA表面のリン酸基に結合する色素や塩基間にインターカレートする色素(インターカレーター)などが挙げられるが、インターカレーターを用いることが好ましい。
インターカレーターとは、二本鎖DNAに挿入(インターカレート)することによって、可逆的な、非共有結合的な様式で核酸と結合し、それによって核酸の存在および量を示す任意の分子を指す。一般に、インターカレーターは、二本鎖DNAに挿入して蛍光を発する色素である。
多数のインターカレーターが当技術分野で公知である。例えば、Ethidium bromide、シアニン色素(例えば、TOTO(登録商標)、YOYO(登録商標)、BOBOおよびPOPO)、SYBR(登録商標) Green I、SYBR(登録商標) Green ER、SYBR(登録商標) Green Gold、SYBR(登録商標) DX、PicoGreen(登録商標)、LCGeen(登録商標)、EvaGreen(登録商標)、SYTOX(登録商標) Green、ResoLight、ヨウ化プロピジウム、Acridine orange、7−アミノ−アクチノマイシン D、CyQUANT(登録商標) GR、SYTO(登録商標)9, SYTO(登録商標)10、SYTO(登録商標)13、SYTO(登録商標)14、SYTO(登録商標)82、FUN−1などが挙げられるが、特に限定されるものではない。
本発明におけるPCR反応液は、前記DNA検出剤あるいはQProbe、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼ以外に、目的遺伝子の増幅用プライマー、テンプレートとして細胞を含む。さらに、これ以外の成分は特に限定されず、従来公知の成分が挙げられ、その割合も限定されるものではない。前記組成成分として、1種類以上のデオキシヌクレオチド三リン酸または、デオキシヌクレオチド三リン酸の誘導体、緩衝剤、及び塩よりなる群のうち少なくとも1つを含有することが好ましい。
緩衝剤としては、例えば、トリス(TRIS)、トリシン(TRICINE)、ビス−トリシン(BIS−TRICINE)、へペス(HEPES)、モプス(MOPS)、テス(TES)、タプス(TAPS)、ピペス(PIPES)、及びキャプス(CAPS)などが挙げられるが、特に限定されない。
また、反応バッファー中には、1.0〜5mM、好ましくは1.5〜2.5mM程度の濃度でMg2+を含むことが好ましい。更には、KClを含んでいてもよい。
また、必要に応じて、界面活性剤を含んでいてもよい。
さらに、反応バッファー中には、アルブミン、グリセロール、ヘパリン、トレハロース、ベタイン等を含んでいてもよい。これらの添加割合は、PCR反応を阻害しない範囲で添加すればよい。
本発明における細胞の遺伝子の定量は、リアルタイムPCR機器が使用される。その具体例としては、ロッシュ・ダイアグノスティック社のライトサイクラー(登録商標)、アプライドバイオシステム社のABI PRISM(登録商標)7000 / 7700、7500 / 7500 FAST リアルタイムPCRシステム、7900HT Fast リアルタイムPCRシステム、StepOne / StepOnePlusリアルタイムPCRシステム、キアゲン社のRotor Gene、タカラバイオ社のThermal Cycler Dice(登録商標) Real Time System、バイオ・ラッド社のMiniOpticon、CFX384 Touch、CFX96 Touch、アジレント・テクノロジー社のMx3000P、Mx3005P、Mx4000等が挙げられるが、限定されるものではない。
リアルタイムPCRを用いた定量方法として、絶対定量と相対定量がある。どちらを用いて定量しても構わないが、濃度既存のプラスミド等による検量線からコピー数を算出する絶対定量を使用することが望ましい。また、1細胞あたりのコピー数を求めるために、宿主細胞に含まれる内在性コントロール遺伝子のコピー数も測定し、一細胞あたりの目的遺伝子のコピー数を算出することが好ましい。
以下、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
実施例1:細胞による阻害の確認
従来から使用されているファミリーAに属するDNAポリメラーゼを使用した場合と、本発明であるファミリーBに属するDNAポリメラーゼを使用した場合で、細胞による阻害の違いを確認した。
ファミリーAに属するポリメラーゼとしては、Taq DNAポリメラーゼを使用した。具体的には、Taq DNAポリメラーゼをベースとしたリアルタイムPCR試薬であるTHUNDERBIRD(登録商標) SYBR(登録商標) qPCR Mix(TOYOBO)を使用した。
ファミリーBに属するDNAポリメラーゼとして、KOD DNA polymerase (TOYOBO)を使用し、PCRバッファーとして、KOD −Plus− Ver.2(TOYOBO)に添付のものを使用した。また、インターカレーターは、1/30,000倍希釈のSYBR(登録商標) Green I を使用した。
本実施例では、細胞に対する阻害効果を確認するために、HeLa細胞の10細胞から10細胞までの1/10段階懸濁液に2×10コピーのプラスミド(pBR322)を添加した。この添加したpBR322特異的プライマーにてリアルタイムPCRを行い、立ち上がり(Ct値)を評価することで、細胞の阻害効果を確認することとした。
具体的には、ファミリーAに属するDNAポリメラーゼを使用した場合のPCR反応液、反応条件を表1、表2に示す。また、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼを使用した場合の条件を表3、表4に示す。リアルタイムPCRは、リアルタイムPCR装置(Applied Biosystems 7500 Fast リアルタイムPCRシステム)にて実施した。
これらの結果を図1、図2に示す。図1は、ファミリーAに属するポリメラーゼを用いたリアルタイムPCRにおける細胞耐性能を調べた結果である。その結果、1細胞〜10細胞までは、細胞添加なしと同じ立ち上がりであったが、100細胞以上添加すると立ち上がり(Ct値)が低下した。つまり、10細胞以下でないと定量できないことを意味していた。
図2は、ファミリーBに属するポリメラーゼを用いたリアルタイムPCRにおける細胞耐性能を調べた結果である。その結果、10細胞まで立ち上がり(Ct値)が同じであり、細胞耐性能が高いことを確認することができた。つまり、従来のファミリーAに属するDNAポリメラーゼでは、細胞による阻害により細胞から直接定量できないが、使用するDNAポリメラーゼをファミリーBに属するDNAポリメラーゼにすることで、細胞から直接、細胞の遺伝子の定量が可能であることが示された。
実施例2:細胞の導入遺伝子の直接検出
本実施例では、細胞の導入遺伝子の直接定量が可能であるかを確認するために、細胞の段階希釈懸濁液を鋳型とし、増幅曲線から求められるCt値と添加細胞量から作成した検量線の直線性が保たれるか確認した。用いた細胞は、特開2013−34474の実施例に記載された方法に従って取得した遺伝子増幅を行った細胞株である。詳細には、特開2013−34474の実施例2−1で構築したpELH2−Puro・dhfr・N4(KOD 3G8)を実施例2−2に記載の方法で準備しておいたCHO/dhfr−細胞にトランスフェクションし、ピューロマイシンで選択後に高発現株を取得し、この細胞株をMTXで選択培養することで得た細胞株である。このCHO細胞を用いて、導入された抗KOD抗体の検出を行った。検出のターゲットは、KOD3G8LC、宿主DNAとしてEF1αプロモーターとした。
本実施例では、ファミリーBに属するDNAポリメラーゼとして、KOD DNA polymerase (TOYOBO)を使用し、PCRバッファーとして、KOD −Plus− Ver.2(TOYOBO)に添付のものを使用した。また、インターカレーターは、1/30,000倍希釈のSYBR(登録商標) Green I を使用した。具体的には、表5に記載の反応組成、表6に記載のPCRサイクルにて、リアルタイムPCR装置(Applied Biosystems 7500 Fast リアルタイムPCRシステム)を用いて実施した。
これらの結果を図3、図4に示す。図3は、細胞の水懸濁液から直接、宿主DNAを検出した結果である。その結果、10細胞から10細胞まで、定量的で特異性の高い増幅が認められた。つまり、増幅曲線から求められるCt値と添加した細胞数から検量線を作成すると直線となるため、10細胞までの範囲において、細胞から直接定量が可能であることが示されたことになる。
図4は、細胞の水懸濁液から直接、CHO細胞に遺伝子導入したKOD3G8LCを検出した結果である。その結果、宿主DNAと同様に10細胞から10細胞まで、定量的で特異性の高い増幅が認められた。つまり、増幅曲線から求められるCt値と添加した細胞数から検量線を作成すると直線となるため、10細胞までの範囲において、細胞から直接定量が可能であることが示されたことになる。
本発明により、細胞からDNAを抽出・精製することなく、細胞の遺伝子発現を定量することを可能としている。これにより、従来よりも短時間で定量が可能となった。本発明は、細胞の発現遺伝子解析等の研究分野での応用に始め、導入遺伝子の定量によるスクリーニングなどにおいて広く使用することができる。また、短時間で定量が可能になったことから、特に多サンプルのスクリーニングが必要な産業用途での利用が特に期待できる。

Claims (4)

  1. 細胞の遺伝子発現量の定量方法であって、細胞の核酸抽出もしくは精製を行わず、Thermococcus kodakaraensis(KOD)由来のDNAポリメラーゼを用いてリアルタイムPCRを行うことにより求められるCt値と細胞数との検量線を作成することを特徴とする、細胞の遺伝子発現量の定量方法。
  2. 細胞が培養細胞である、請求項1に記載の定量方法。
  3. DNA検出剤もしくはQProbeを用いて定量することを特徴とする、請求項1または2に記載の定量方法。
  4. DNA検出剤が、インターカレーターである請求項3に記載の定量方法。
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