JP6200309B2 - バルブ異常検出装置および方法 - Google Patents

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Description

この発明は、流体の流れを調節するバルブ(調節弁)の異常を検出するバルブ異常検出装置および方法に関するものである。
従来より、石油,化学系のプラントでは多数のバルブが使用されており、これらのバルブにはその開度を制御するポジショナが装着されている。
図4にポジショナを装着したバルブの一例を示す。同図において、100はバルブであり、弁101と、この弁101を駆動する操作器102とを有している。200はポジショナであり、弁101の実開度と設定開度との差に応じた空気圧を操作器102に与えて、弁101の開度を制御する。設定開度は開度指示値として上位装置よりポジショナ200へ送られてくる。
ポジショナ200は、その制御機能を正しく働かせるために、バルブ100の特性に合わせて制御パラメータがチューニングされる必要がある。例えば、PID制御のPIDパラメータが制御パラメータに相当し、このPIDパラメータがバルブ100の特性に合わせてチューニングされる必要がある。
このため、ポジショナ200では、起動時に、PIDパラメータの自動チューニングが行われる(例えば、特許文献1,2参照)。例えば、起動時、ポジショナ200によりバルブ100を試験的に動作させ、PIDパラメータを決定するためのバルブ特性値(操作器サイズとヒステリシスレベル)を測定し、PIDパラメータテーブルを参照して、バルブ特性値に応じたPIDパラメータを選択して設定する。
特開平7−269505号公報 特開平11−166655号公報 特許第3205925号公報 特許第3007587号公報
このポジショナ200を搭載したバルブ100では、制御対象であるバルブ100との相性、制御対象であるバルブ100の特性変化などが原因で、ポジショナ200におけるPIDパラメータが適正な状態ではなくなることがある。
このために、バルブが不適切な状態で継続的に使用されることを削減するような改善が求められ、例えば特許文献3,4などにバルブの不適切な状態を改善する手法が開示されている。この特許文献3,4などに開示された手法では、PIDパラメータが適正な状態ではなくなると弁の開度が振動的に変化するハンチングが生じることに着目し、ハンチングが生じないようにPIDパラメータを適正な状態に戻すようにしている。
しかしながら、特許文献3,4などに開示された手法では、バルブのハンチング状態を複雑な処理によって判定するようにしている。例えば、特許文献3では、制御量の極大値又は極小値を検出してこれをピーク制御量とし、検出されたピーク制御量に基づいて制御量の振動状態(ハンチング状態)を判定するようにしている。この場合、制御量の極大値又は極小値を検出する際に、目標値と制御量に基づいて制御が整定状態に向かっているか否か判定するなどしている。このような複雑な処理は、処理能力の高いCPUやメモリを必要とするため、またバルブやポジショナから複雑な情報を必要とするため、コストアップに繋がり、好ましくない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、複雑な処理を伴わず、単純な情報を基に、オンラインで使用中に、バルブのハンチング状態を判定することが可能なバルブ異常検出装置および方法を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、所定時間TXにおけるバルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する変動量累積値算出部と、所定時間TXにおけるバルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する摺動量累積値算出部と、変動量累積値Aと摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する距離差算出部と、距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、バルブがハンチング状態にあると判定するハンチング判定部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、所定時間TXにおけるバルブへの開度指示値の変動量の累積値が変動量累積値Aとして算出され、所定時間TXにおけるバルブの実開度値の変動量の累積値が摺動量累積値Bとして算出され、変動量累積値Aと摺動量累積値Bとの差が距離差Cとして算出され、この算出された距離差Cが判定指標とされ、この判定指標が予め定められている閾値(α)を超えると、バルブがハンチング状態にあると判定される。
バルブポジショナのデータを収集するシステムが実用化されている。このようなシステムは、バルブメンテナンスの要否を判断することを主目的として、複雑な処理を伴わずに単純な情報を累積するものであり、バルブやポジショナのコストアップには繋がらない。そして、ポジショナに送られる開度指示値やバルブステム(弁軸)の摺動距離(開度指示値に対する追従制御側の変動量累積値(バルブの実開度値の変動量の累積値))をデータ収集対象としている。
そこで、本発明では、開度指示値自体の変動量累積値(開度指示値の変動量の累積値)Aに対してバルブステムの摺動量累積値(バルブの実開度値の変動量の累積値)Bが異常に大きい場合は、限られた動作範囲内を常にハンチング動作している可能性が高いことに着眼した。
そして、規定された時間TX内における摺動量累積値Bの実績から開度指示値自体の変動量累積値Aの実績を引いた差を距離差Cとした場合、この距離差Cが予め規定された閾値(α)を超えたときに、ハンチング状態にあるものと判定できることに想到した。これにより、累積情報(バルブへの開度指示値の変動量の累積値、バルブの実開度値の変動量の累積値)のみを用いて、ハンチング状態の判定が行える。
本発明(請求項1)では、さらに、ハンチング判定部によってバルブがハンチング状態にあると判定された場合、バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正部と、制御パラメータ自動修正部によって制御パラメータが修正された後と修正される前の判定指標を比較する判定指標比較部と、判定指標比較部での比較結果に基づいて判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、ハンチング判定部で判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認部と、ハンチング確認部によってハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、制御パラメータ自動修正部によって修正された制御パラメータを元の値に復帰させる制御パラメータ自動復帰部とを備えるものとする。
ハンチング状態にあると判定されたときに、制御パラメータを自動修正(制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正)することで、ハンチング状態を自動解消できる。ただし、バルブは常に一定の開度付近でのみ運用されるとは限らないので、バルブの設置場所や用途によっては、累積情報のみを用いる距離差Cによる判定ではハンチングが発生してなくてもハンチング状態と判定されてしまうこともあり得る。例えば、開度指示値自体が想定を大きく超えて変化するときに、若干のオーバシュートが高頻度で累積して距離差Cが想定以上に大きくなるケースなどがある。ハンチングが発生していなかった場合、制御パラメータを自動修正した後も、距離差Cに大きな変化は現れないはずなので、そのような状況であったら制御パラメータを元の値に自動復帰させる。これにより、ハンチング状態の判定の確度が向上する。
本発明(請求項2)では、さらに、ハンチング判定部によってバルブがハンチング状態にあると判定された場合、バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正部と、制御パラメータ自動修正部によって制御パラメータが修正された後と修正される前の判定指標を比較する判定指標比較部と、判定指標比較部での比較結果に基づいて判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、ハンチング判定部で判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認部と、ハンチング確認部によってハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、ハンチング判定部で用いられる閾値をハンチング状態と判定され難い側に修正する閾値自動修正部とを備えるものとする。
ハンチング状態にあると判定されたときに、制御パラメータを自動修正(制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正)することで、ハンチング状態を自動解消できる。ただし、バルブは常に一定の開度付近でのみ運用されるとは限らないので、バルブの設置場所や用途によっては、累積情報のみを用いる距離差Cによる判定ではハンチングが発生してなくてもハンチング状態と判定されてしまうこともあり得る。例えば、開度指示値自体が想定を大きく超えて変化するときに、若干のオーバシュートが高頻度で累積して距離差Cが想定以上に大きくなるケースなどがある。ハンチングが発生していなかった場合、制御パラメータを自動修正した後も、距離差Cに大きな変化は現れないはずなので、そのような状況であったら閾値(α)をハンチング状態と判定され難い側に修正する。これにより、ハンチング状態の判定の確度が向上する。
なお、本発明において、ハンチング確認部によってハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、制御パラメータ自動修正部によって修正された制御パラメータを元の値に復帰させる制御パラメータ自動復帰部と、ハンチング確認部によってハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、ハンチング判定部で用いられる閾値をハンチング状態と判定され難い側に修正する閾値自動修正部とは、何れか一方のみではなく、両方を設けるようにしてもよい。
本発明によれば、所定時間TXにおけるバルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出し、所定時間TXにおけるバルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出し、変動量累積値Aと摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出し、この算出した距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、バルブがハンチング状態にあると判定するようにしたので、複雑な処理を伴わず、単純な情報を基に、オンラインで使用中に、バルブのハンチング状態を判定することが可能となる。
本発明に係るバルブ異常検出装置の一実施の形態の要部を示すブロック図である。 この異常検出装置においてバルブの実開度値の変動量が累積されて行く様子を示す図である。 バルブへの開度指示値と実開度値の変動例を示す図である。 ポジショナを装着したバルブの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るバルブ異常検出装置の一実施の形態の要部を示すブロック図である。このバルブ異常検出装置300は、図4に示したポジショナ200が装着されたバルブ100に対して適用されるコンピュータ上のソフトウェアツールであり、ポジショナ100に対する上位装置に設けられ、バルブ100の異常としてハンチング状態を検出する。
図1において、1は変動量累積値算出部、2は摺動量累積値算出部、3は距離差算出部、4は判定指標出力部、5はハンチング判定部、6はハンチング通知部、7は制御パラメータ自動修正部、8はハンチング確認部、9は判定指標比較部、10は制御パラメータ自動復帰部、11は閾値自動修正部である。
このバルブ異常検出装置300における各部の処理動作は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。具体的には、コンピュータにプログラムがインストールされ、このインストールされたプログラムに従うCPU(Central Processing Unit)の処理動作として実現される。
変動量累積値算出部1は、バルブ100への開度指示値θsp(ポジショナ200への開度指示値θsp)を入力とし、所定時間TXにおける開度指示値θspの変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する。
摺動量累積値算出部2は、バルブ100の実開度値θpv(ポジショナ200からのバルブ100の実開度値θpv)を入力とし、所定時間TXにおける実開度値θpvの変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する。図2に実開度値θpvの変動量が累積されて行く様子を示す。
距離差算出部3は、変動量累積値算出部1において算出された変動量累積値Aと、摺動量累積値算出部2において算出された摺動量累積値Bとを入力とし、変動量累積値Aと摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する。この例では、C=B−Aとして距離差Cを算出するが、C=|A−B|として算出するようにしてもよい。
判定指標出力部4は、距離差算出部3において算出された距離差Cを入力とし、この距離差Cを判定指標Cとして出力する。ハンチング判定部5は、判定指標出力部4からの判定指標Cを入力とし、予め設定されている閾値αと比較する。
図3に開度指示値θspと実開度値θpvの変動例を示す。特性Iは開度指示値θspの変化を示し、特性IIはハンチングが生じていない場合の実開度値θpvの変化を示し、特性IIIはハンチングが生じている場合の実開度値θpvの変化を示す。
開度指示値θspは理想的な動作を指示するものであるので、所定時間TXにおける開度指示値θspの変動量の累積値である変動量累積値Aと所定時間TXにおける実開度値θpvの変動量の累積値である摺動量累積値Bとの差として算出される距離差C(C=B−A)は、原則的にC≧0.0(B≧A)となる。
また、バルブ100にハンチングが生じていない場合は、実開度値θpvが特性IIで示されるように開度指示値θspの変化に追従して変化するので、距離差Cは小さくなり、バルブ100にハンチングが生じている場合は、実開度値θpvが特性IIIで示されるように開度指示値θspに対して振動的に変化するので、距離差Cが大きくなる。
ハンチング判定部5における閾値αは、この距離差Cの変化に着目し、バルブ100にハンチングが生じているか否かの判定基準として定められたものである。ハンチング判定部5は、距離差Cが閾値αを超えた場合(C>α)、すなわち判定指標出力部4からの判定指標Cが閾値αを超えた場合(C>α)、バルブ100にハンチングが発生したと判定する。
ハンチング通知部6は、ハンチング判定部5からの判定結果を入力とし、ハンチング判定部5がバルブ100にハンチングが発生したと判定した場合、その旨を制御パラメータ自動修正部7に通知する。
制御パラメータ自動修正部7は、ハンチング通知部6からバルブ100にハンチングが発生した旨の通知を受けた場合、ポジショナ200におけるPIDパラメータの比例帯を大きな値に修正(自動修正)する。例えば、PIDパラメータの比例帯を1.5倍にする。
また、制御パラメータ自動修正部7は、PIDパラメータの比例帯を修正したことをハンチング確認部8へ知らせる。ハンチング確認部8は、制御パラメータ自動修正部7からのPIDパラメータの比例帯を修正した旨の知らせを受けると、判定指標比較部9に比較動作の開始指令を送る。
判定指標比較部9は、ハンチング確認部8からの比較動作の開始指令を受けて、制御パラメータ自動修正部7によってPIDパラメータの比例帯が修正された後と修正される前の判定指標Cを比較する。すなわち、制御パラメータ自動修正部7によってPIDパラメータの比例帯が修正される前の判定指標出力部4からの判定指標CをCBFとし、制御パラメータ自動修正部7によってPIDパラメータの比例帯が修正された後の判定指標出力部4からの判定指標CをCAFとし、すなわちPIDパラメータの比例帯が修正された後の所定時間TXにおける変動量累積値Aと摺動量累積値Bとから求められる判定指標CをCAFとし、この判定指標CBFとCAFとを比較する。そして、その比較結果をハンチング確認部8へ返す。
ハンチング確認部8は、判定指標比較部9からの比較結果に基づいて、判定指標Cが改善されたか否かを判断する。ここで、ハンチング確認部8は、判定指標Cが改善されなかった場合、ハンチング判定部5で判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定する。例えば、開度指示値θsp自体が想定を大きく超えて変化するときに、若干のオーバシュートが高頻度で累積して距離差Cが想定以上に大きくなるケースが発生したような場合、ハンチング判定部5でハンチング状態と誤判定してしまうことがある。このようなケースをハンチング確認部8で検出する。
ハンチング確認部8は、ハンチング判定部5で判定されたハンチング状態を誤判定と判定した場合、制御パラメータ自動復帰部10および閾値自動修正部11にその旨を知らせる。
制御パラメータ自動復帰部10は、ハンチング確認部8からのハンチング状態が誤判定であった旨の知らせを受けると、制御パラメータ自動修正部7によって修正されたPIDパラメータの比例帯を元の値に復帰(自動復帰)させる。
また、閾値自動修正部11は、ハンチング確認部8からのハンチング状態が誤判定であった旨の知らせを受けると、ハンチング判定部5で用いられる閾値αをハンチング状態と判定され難い側に修正(自動修正)する。例えば、閾値αを1.1倍にする。
この制御パラメータ自動復帰部10によるPIDパラメータの比例帯の元の値への復帰により、また閾値自動修正部11による閾値αのハンチング状態と判定され難い側への修正により、ハンチング状態の判定の確度が向上する。
以上の説明から分かるように、本実施の形態のバルブ異常検出装置300を用いることにより、複雑な処理を伴わず、単純な情報(開度指示値θspの変動量の累積値、実開度値θpvの変動量の累積値)を基に、オンラインで使用中に、バルブ100のハンチング状態を判定することができ、このバルブ100のハンチング状態の判定結果から、バルブ100にハンチングが生じないように、ポジショナ200におけるPIDパラメータを適正な状態とすることができるようになる。
なお、上述した実施の形態では、バルブ異常検出装置300に制御パラメータ自動復帰部10と閾値自動修正部11の両方を設けたが、何れか一方のみを設けるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、ポジショナ200における制御パラメータをPIDパラメータとしたが、制御パラメータをPIパラメータとし、このPIパラメータの比例帯を大きな値(ハンチングが生じ難い側)に修正するようにしてもよい。また、制御パラメータは、PIDパラメータやPIパラメータに限られるものではなく、修正するパラメータも比例帯に限られるものでもない。
また、上述した実施の形態では、バルブ異常検出装置300に判定指標出力部4を設けたが、距離差算出部3からの距離差Cを判定指標として直接、ハンチング判定部5や判定指標比較部9へ送るようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、バルブ異常検出装置300をポジショナ200に対する上位装置に設けているが、ポジショナ200に設けるようにしてもよく、上位装置とポジショナ200とにバルブ異常検出装置300の機能を分担させるようにしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…変動量累積値算出部、2…摺動量累積値算出部、3…距離差算出部、4…判定指標出力部、5…ハンチング判定部、6…ハンチング通知部、7…制御パラメータ自動修正部、8…ハンチング確認部、9…判定指標比較部、10…制御パラメータ自動復帰部、11…閾値自動修正部、100…バルブ、101…弁、102…操作器、200…ポジショナ、300…バルブ異常検出装置。

Claims (4)

  1. 流体の流れを調節するバルブの異常を検出するバルブ異常検出装置において、
    所定時間TXにおける前記バルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する変動量累積値算出部と、
    前記所定時間TXにおける前記バルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する摺動量累積値算出部と、
    前記変動量累積値Aと前記摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する距離差算出部と、
    前記距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、前記バルブがハンチング状態にあると判定するハンチング判定部と
    前記ハンチング判定部によって前記バルブがハンチング状態にあると判定された場合、前記バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正部と、
    前記制御パラメータ自動修正部によって前記制御パラメータが修正された後と修正される前の前記判定指標を比較する判定指標比較部と、
    前記判定指標比較部での比較結果に基づいて前記判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、前記ハンチング判定部で判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認部と、
    前記ハンチング確認部によって前記ハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、前記制御パラメータ自動修正部によって修正された前記制御パラメータを元の値に復帰させる制御パラメータ自動復帰部と
    を備えることを特徴とするバルブ異常検出装置。
  2. 流体の流れを調節するバルブの異常を検出するバルブ異常検出装置において、
    所定時間TXにおける前記バルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する変動量累積値算出部と、
    前記所定時間TXにおける前記バルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する摺動量累積値算出部と、
    前記変動量累積値Aと前記摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する距離差算出部と、
    前記距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、前記バルブがハンチング状態にあると判定するハンチング判定部と、
    前記ハンチング判定部によって前記バルブがハンチング状態にあると判定された場合、前記バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正部と、
    前記制御パラメータ自動修正部によって前記制御パラメータが修正された後と修正される前の前記判定指標を比較する判定指標比較部と、
    前記判定指標比較部での比較結果に基づいて前記判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、前記ハンチング判定部で判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認部と、
    前記ハンチング確認部によって前記ハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、前記ハンチング判定部で用いられる前記閾値をハンチング状態と判定され難い側に修正する閾値自動修正部と
    を備えることを特徴とするバルブ異常検出装置。
  3. 流体の流れを調節するバルブの異常を検出するバルブ異常検出方法において、
    所定時間TXにおける前記バルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する変動量累積値算出ステップと、
    前記所定時間TXにおける前記バルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する摺動量累積値算出ステップと、
    前記変動量累積値Aと前記摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する距離差算出ステップと、
    前記距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、前記バルブがハンチング状態にあると判定するハンチング判定ステップと、
    前記ハンチング判定ステップによって前記バルブがハンチング状態にあると判定された場合、前記バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正ステップと、
    前記制御パラメータ自動修正ステップによって前記制御パラメータが修正された後と修正される前の前記判定指標を比較する判定指標比較ステップと、
    前記判定指標比較ステップでの比較結果に基づいて前記判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、前記ハンチング判定ステップで判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認ステップと、
    前記ハンチング確認ステップによって前記ハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、前記制御パラメータ自動修正ステップによって修正された前記制御パラメータを元の値に復帰させる制御パラメータ自動復帰ステップと
    を備えることを特徴とするバルブ異常検出方法。
  4. 流体の流れを調節するバルブの異常を検出するバルブ異常検出方法において、
    所定時間TXにおける前記バルブへの開度指示値の変動量の累積値を変動量累積値Aとして算出する変動量累積値算出ステップと、
    前記所定時間TXにおける前記バルブの実開度値の変動量の累積値を摺動量累積値Bとして算出する摺動量累積値算出ステップと、
    前記変動量累積値Aと前記摺動量累積値Bとの差を距離差Cとして算出する距離差算出ステップと、
    前記距離差Cを判定指標とし、この判定指標が予め定められている閾値を超えているときに、前記バルブがハンチング状態にあると判定するハンチング判定ステップと
    前記ハンチング判定ステップによって前記バルブがハンチング状態にあると判定された場合、前記バルブの開度制御に際して用いられる制御パラメータをハンチングが生じ難い側に修正する制御パラメータ自動修正ステップと、
    前記制御パラメータ自動修正ステップによって前記制御パラメータが修正された後と修正される前の前記判定指標を比較する判定指標比較ステップと、
    前記判定指標比較ステップでの比較結果に基づいて前記判定指標が改善されたか否かを判断し、改善されなかったと判断した場合、前記ハンチング判定ステップで判定されたハンチング状態は誤判定であったと判定するハンチング確認ステップと、
    前記ハンチング確認ステップによって前記ハンチング状態が誤判定であったと判定された場合、前記ハンチング判定ステップで用いられる前記閾値をハンチング状態と判定され難い側に修正する閾値自動修正ステップと
    を備えることを特徴とするバルブ異常検出方法。
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