JP6198163B2 - エアーマッサージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、下肢をエアーバッグによりマッサージするエアーマッサージ装置に関する。
従来のエアーマッサージ装置は、下肢をエアーバッグによりマッサージすることにより、脚のむくみを解消する等の効果をユーザーに提供する。特許文献1は、そのようなエアーマッサージ装置の一例を開示している。
特開2014−8227号公報
下肢に対して好ましいマッサージを施すため、例えば下肢におけるマッサージの対象部位に与えられるマッサージ感が強調されるようにその部位をマッサージすることが考えられる。
本発明の目的は、下肢に対して好ましいマッサージを施すことができるエアーマッサージ装置を提供することである。
本発明に従うエアーマッサージ装置の一形態は、下肢に装着されるアタッチメントと、前記アタッチメントに取り付けられ、少なくとも下肢をマッサージするエアーバッグと、を有し、前記エアーバッグは、前記アタッチメントが下肢に装着された状態において、踵の上方と対向する共通の部分と、踵と対向する部分を避けるように前記共通の部分から分岐する外側足エアーバッグおよび内側足エアーバッグとを含み、前記外側足エアーバッグは、足の外側に配置されるように構成され、前記内側足エアーバッグは、足の内側に配置されるように構成され、前記共通の部分、前記外側足エアーバッグ、および、前記内側足エアーバッグは、一体的に構成された1つのエアーバッグである
本エアーマッサージ装置によれば、下肢に対して好ましいマッサージを施すことができる。
実施形態のエアーマッサージ装置の斜視図。 実施形態のエアーマッサージ装置のブロック図。 実施形態のブーツの展開図。 実施形態のブーツの底面図。 展開されたブーツの背面側の斜視図。 展開されたブーツの正面側の斜視図。 展開されたブーツの背面図。 実施形態の第2の複合エアーバッグの平面図。 実施形態の第2の複合エアーバッグおよび関連する部品の平面図。 実施形態の補助具の斜視図。 実施形態の補助具の使用状態を示す模式図。 実施形態のエアーマッサージ装置の第1の使用形態を示す斜視図。 実施形態のエアーマッサージ装置の第2の使用形態を示す斜視図。
(本エアーマッサージ装置が取り得る形態の一例)
本発明に従うエアーマッサージ装置の一形態は、下肢に装着されるアタッチメントと、前記アタッチメントに取り付けられ、少なくとも下肢をマッサージするエアーバッグと、を有し、前記エアーバッグは、前記アタッチメントが下肢に装着された状態において、踵の上方と対向する共通の部分と、踵と対向する部分を避けるように前記共通の部分から分岐する外側足エアーバッグおよび内側足エアーバッグとを含み、前記外側足エアーバッグは、足の外側に配置されるように構成され、前記内側足エアーバッグは、足の内側に配置されるように構成され、前記共通の部分、前記外側足エアーバッグ、および、前記内側足エアーバッグは、一体的に構成された1つのエアーバッグである
本エアーマッサージ装置によれば、踵の背面がマッサージされないため、ユーザーが対象部位において覚えるマッサージ感が強調される。このため、対象部位のマッサージ感を強調することを意図せずに単に下肢をマッサージする場合と比較して、より好ましいマッサージ感をユーザーに与えることができる。
前記エアーマッサージ装置の一例によれば、前記エアーバッグは、前記アタッチメントのうちの腓腹筋と対応する部分に配置される第1のエアーバッグ、および、前記アタッチメントのうちの少なくともヒラメ筋と対応する部分に配置される前記1つのエアーバッグである第2のエアーバッグを含む。
(実施形態)
図1および図2を参照して、エアーマッサージ装置1の構成について説明する。
図1は、エアーマッサージ装置1の外観を示している。エアーマッサージ装置1は、下肢をマッサージするエアーバッグが取り付けられた一対のアタッチメントである一対のブーツ20、および、エアーバッグの動作を制御するコントローラー10を有する。エアーマッサージ装置1は、さらに、ブーツ20とコントローラー10とを互いに接続する2本のワイヤーハーネス70、および、ブーツ20と下肢との間に挿入される一対の補助具90を有する。一対のブーツ20の一方である右下肢用のブーツ20、および、一対のブーツ20の他方である左下肢用のブーツ20は、左右対称の関係を有する。
図2は、エアーマッサージ装置1のブロック構成を示している。エアーマッサージ装置1は、各ブーツ20等に加えてさらに次の構成要素を有する。エアーマッサージ装置1は、主として下腿の背面および足の側部をマッサージする第1の複合エアーバッグ100、および、主として足裏および足の甲をマッサージする第2の複合エアーバッグ200を有する。エアーマッサージ装置1は、さらに、ワイヤーハーネス70と第1の複合エアーバッグ100とを互いに接続するための接続部品80、および、足裏を温めるためのヒーターユニット50(図7B参照)を有する。
コントローラー10は、各エアーバッグ100,200にエアーを供給するエアーポンプ11、ならびに、各エアーバッグ100,200に関するエアーの供給および排出の状態を切り替える制御弁12を有する。コントローラー10は、さらに、エアーポンプ11および制御弁12を制御する制御部13、および、エアーマッサージ装置1に搭載される各電動装置に電力を供給する電源回路14を有する。コントローラー10は、さらに、ワイヤーハーネス70を接続するためのコネクター15(図1参照)、および、電源回路14に電力を供給するACアダプターを接続するための電源コネクター16(図1参照)を有する。コントローラー10は、さらに、コントローラー10の電源をオンおよびオフするためのスイッチ、および、マッサージの内容等に関するユーザーの要求を入力するためのスイッチを含む操作部17を有する。
制御部13は、各エアーバッグ100,200に下腿をマッサージさせるためにエアーポンプ11および制御弁12を制御するマッサージ制御を、操作部17から受信した信号に基づいて実行する。
図3および図4を参照して、ブーツ20の構成について説明する。
ブーツ20は、その形状を保持することに適した剛性を有する強い主生地21、下肢にソフトな肌触りを提供する内張22、および、主生地21と同じ性質を有し、主生地21と別に形成された副生地23を有する。ブーツ20は、さらに、ブーツ20の各部分を下肢にフィットさせるための複数の締部、すなわち、第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41を有する。
主生地21は、ブーツ20のうちの下腿を被覆する部分である脚被覆部分30、および、ブーツ20のうちの足を被覆する部分である足被覆部分40を含み、ブーツ20の骨格を形成する主要な部分に該当する。脚被覆部分30は、下腿のおおよそ全体を被覆するように構成されている。足被覆部分40は、足のうちの足指を除く部分を被覆するように構成されている。すなわち、ブーツ20はオープントゥの形状を有する。
内張22は、主生地21の内面のおおよそ全体を覆うように、その縁が主生地21の縁に縫い付けられている。副生地23は、その一部分がブーツ20の外観を形成し、他の部分が内張22の内面側に配置されるように主生地21および内張22に縫い付けられている。
第1の脚締部31は、脚被覆部分30のうちの下腿の腓腹筋まわりに対応する部分に形成されている。第1の脚締部31の形態の一例である面ファスナーは、内張22の内面に縫い付けられたループ31A(図3参照)、および、主生地21の外面に縫い付けられたフック31B(図4参照)により構成されている。なお、下腿は、一例として、腓腹筋が主として存在する上方側の部分と、ヒラメ筋が主として存在する下方側の部分とに区分される。下腿のうちの腓腹筋まわりの部分は、そのうちの上方側の部分であり、脚被覆部分30のうちの腓腹筋まわりに対応する部分は、その上方側の部分に対応する部分である。
第2の脚締部32は、脚被覆部分30のうちの下腿のヒラメ筋まわりに対応する部分に形成されている。第2の脚締部32の形態の一例である面ファスナーは、副生地23の内面に縫い付けられたループ32A(図3参照)、および、主生地21の外面に縫い付けられたフック32B(図4参照)により構成されている。なお、下腿のうちのヒラメ筋まわりの部分は、そのうちの下方側の部分であり、脚被覆部分30のうちのヒラメ筋まわりに対応する部分は、下腿の下方側の部分に対応する部分である。
足締部41は、足被覆部分40のうちの足の甲と対向する部分から踵の側部に対向する部分までにわたり形成されている。また、足締部41は、足の甲側から足首側に向かうにつれて足の甲の内側から甲の外側に向かうように足締部41の縁が形成されている。足締部41の形態の一例である面ファスナーは、内張22の内面に縫い付けられたループ41A(図3参照)、および、主生地21の外面に縫い付けられたフック41B(図3参照)により構成されている。
第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41は、下肢の対応する部分を締める強さを個別に調整できるように形成されている。すなわち、脚被覆部分30のうちの腓腹筋まわりに対応する部分を締める強さと、脚被覆部分30のうちのヒラメ筋まわりに対応する部分を締める強さとを個別に調整できるように、第1の脚締部31および第2の脚締部32が互いに独立して形成されている。また、脚被覆部分30の各部分を締める強さと、足被覆部分40を締める強さとを個別に調整できるように、第1の脚締部31および第2の脚締部32と足締部41とが互いに独立して形成されている。
第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41がそれぞれ締められているとき、ブーツ20は、下肢を被覆するためのブーツ20としての形状が保持される。一方、第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41がそれぞれ開けられているとき、ブーツ20は、おおよそ正面側が脚被覆部分30の端部から足被覆部分40の端部までにわたり開放される。
図3は、ブーツ20がそのように開放された状態を示している。脚被覆部分30のうちの脛と対向する部分に、脚被覆部分30の高さ方向に伸びるように脚被覆部分30を縦断する切れ目である脚開き口33が形成されている。足被覆部分40のうちのおおよそ足の内側と対向する部分に、足被覆部分40の前後方向に伸びるように足被覆部分40を縦断する切れ目である足開き口42が形成されている。図3に示される一例によれば、足被覆部分40のうちの足首の外側に対応する部分から足親指の付け根付近と対応する部分までにわたり足開き口42が形成されている。また、脚開き口33および足開き口42は、互いに連続するように形成されている。
図4に示されるとおり、ブーツ20のアウトソール25に、ブーツ20の前後方向に伸びるように主生地21の縁の一部分が互いに縫い合わせられた部分である縫合部26が形成されている。
図5Aおよび図5Bを参照して、ブーツ20の展開構造について説明する。なお、図5Aによれば、主生地21が透過して表示されていることにより、主生地21および内張22に覆われた第1の複合エアーバッグ100等が示されている。また、図5Bによれば、内張22が透過して表示されていることにより、主生地21および内張22に覆われた第1の複合エアーバッグ100等が示されている。
主生地21のうちの足被覆部分40の下方の縁は、中央部分から2方向に分岐している。その一方の縁と他方の縁とが互いに縫い合わせられることにより、縫合部26(図4参照)が形成される。第2の複合エアーバッグ200は、この縫合部26上に取り付けられる。ヒーターユニット50、および、踵を支持する踵支持部品60が、第2の複合エアーバッグ200上に取り付けられている。
ワイヤーハーネス70は、脚被覆部分30のうちの背面側の部分をその高さ方向に沿うように引き回されている。ワイヤーハーネス70は、コントローラー10(図1参照)と第1の複合エアーバッグ100、第2の複合エアーバッグ200、および、ヒーターユニット50とを互いに接続する。
図6を参照して、第1の複合エアーバッグ100の構成について説明する。なお、図6によれば、主生地21が透過して表示されていることにより、主生地21および内張22に覆われた第1の複合エアーバッグ100等が示されている。
第1の複合エアーバッグ100は、互いに溶着された一対のシートにより構成されている。第1の複合エアーバッグ100によれば、一対のシートの一部が互いに溶着された部分である溶着部150が形成され、その溶着部150に囲まれた領域に複数のエアーバッグが形成されている。さらに、第1の複合エアーバッグ100における溶着部150の周囲にブランク140が形成されている。なお、図6に示されるドットは、溶着部150を示している。
第1の複合エアーバッグ100に形成された複数のエアーバッグは、2つの脚エアーバッグ110、および、2つの足側部エアーバッグ120である。脚エアーバッグ110の一方である第1の脚エアーバッグ111は、下腿のうちの腓腹筋をマッサージする。脚エアーバッグ110の他方である第2の脚エアーバッグ112は、下腿のうちのヒラメ筋をマッサージする。
足側部エアーバッグ120の一方である外側足エアーバッグ121は、足のくるぶしの下側かつ足の外側の部分をマッサージする。足側部エアーバッグ120の他方である内側足エアーバッグ122は、足のくるぶしの下側かつ足の内側の部分をマッサージする。このため、外側足エアーバッグ121および内側足エアーバッグ122は、足のくるぶしの下側の部分を足の外側および内側から挟み込んでマッサージする。なお、足側部エアーバッグ120のより好ましい形態によれば、足のつぼである金門、崑崙、および、太谿をマッサージする。
ブランク140の一部である非膨張部分130が、外側足エアーバッグ121と内側足エアーバッグ122とを足の幅方向において互いに区画するように第2の脚エアーバッグ112の下方に形成されている。
このような第1の複合エアーバッグ100がブーツ20の脚被覆部分30に取り付けられることにより、そのエアーバッグ100の各部分がそれぞれ次のとおり脚被覆部分30のうちの所定の位置に配置される。
第1の脚エアーバッグ111は、脚被覆部分30のうちの腓腹筋と対応する部分に配置される。第2の脚エアーバッグ112は、脚被覆部分30のうちのヒラメ筋と対応する部分に配置される。外側足エアーバッグ121は、脚被覆部分30のうちの足のくるぶしの下側かつ足の外側の部分と対向する部分に配置される。内側足エアーバッグ122は、脚被覆部分30のうちの足のくるぶしの下側かつ足の内側の部分と対向する部分に配置される。外側足エアーバッグ121および内側足エアーバッグ122は、脚被覆部分30のうちの踵の背面と対向する部分を避けるように第2の脚エアーバッグ112から分岐する。
ブランク140の一部である挿入空間34が、第1の脚エアーバッグ111が形成されている部分の中央部分に形成されている。接続部品80のうちのベース81の先端部分が、挿入空間34の内部に挿入されている。ベース81は、ワイヤーハーネス70が固定されている。ベース81は、ブーツ20の形状を保持するための形状保持部品としての役割を持ち、硬質の樹脂材料により形成されている。接続部品80のうちのカバー82(図5A参照)が、ベース81の一部と嵌合されることにより、ベース81に固定される。
図7Aを参照して、第2の複合エアーバッグ200の構成について説明する。
第2の複合エアーバッグ200は、互いに溶着された一対のシートにより構成されている。第2の複合エアーバッグ200によれば、一対のシートの一部が互いに溶着された部分である溶着部280が形成され、その溶着部280に囲まれた領域に複数のエアーバッグおよび複数の連通部分が形成されている。さらに、第2の複合エアーバッグ200における溶着部280の周囲にブランク270が形成されている。なお、図7Aおよび図7Bに示されるドットは、溶着部280を示している。
第2の複合エアーバッグ200に形成された複数のエアーバッグは、2つの足裏エアーバッグ210、1つの内側エアーバッグ220、および、1つの甲エアーバッグ230である。足裏エアーバッグ210の一方である第1の足裏エアーバッグ211は、足裏のうちの足指の付け根をマッサージする。足裏エアーバッグ210の他方である第2の足裏エアーバッグ212は、足裏のうちの足の土踏まずをマッサージする。内側エアーバッグ220は、第2の足裏エアーバッグ212と連続して形成され、足の土踏まずを足の内側からマッサージする。甲エアーバッグ230は、足の甲をマッサージする。
第2の複合エアーバッグ200に形成された複数の連通部分は、足裏連通部分240および側部連通部分250である。足裏連通部分240は、第1の足裏エアーバッグ211の内部の空間と第2の足裏エアーバッグ212の内部の空間とを互いに繋げている。側部連通部分250は、第1の足裏エアーバッグ211の内部の空間と甲エアーバッグ230の内部の空間とを互いに繋げている。
ブランク270の一部である非膨張部分260が、第1の足裏エアーバッグ211と第2の足裏エアーバッグ212とを足の甲の前後方向において互いに区画するように形成されている。
このような第2の複合エアーバッグ200がブーツ20(図1参照)の足被覆部分40(図1参照)に取り付けられることにより、そのエアーバッグ200の各部分がそれぞれ次のとおり足被覆部分40のうちの所定の位置に配置される。
第1の足裏エアーバッグ211は、足被覆部分40のうちの足指の付け根と対向するブーツ20のインソール24(図3参照)に配置される。第2の足裏エアーバッグ212は、足被覆部分40のうちの足の土踏まずと対向するブーツ20のインソール24に配置される。内側エアーバッグ220は、足被覆部分40のうちの足の土踏まずの内側と対向する部分に配置される。甲エアーバッグ230は、足被覆部分40のうちの足の甲と対向する部分に配置される。
足裏連通部分240は、足被覆部分40のうちの足の内側と対向する部分であって、足指の付け根と足の土踏まずとの間と対向するブーツ20のインソール24に配置される。側部連通部分250は、足被覆部分40のうちの足の甲の外側と対向する部分であって、足の小指と接触しないように配置される。非膨張部分260は、足被覆部分40のうちの足指の付け根と足の土踏まずとの間と対向する部分に配置される。
足裏連通部分240内の流路面積、および、側部連通部分250内の流路面積は、それぞれ、足裏エアーバッグ210内の流路面積、内側エアーバッグ220内の流路面積、および、甲エアーバッグ230内の流路面積よりも狭い。このため、足裏連通部分240および側部連通部分250のそれぞれが膨張したときのそれらの部分の厚さは、足裏エアーバッグ210、内側エアーバッグ220、および、甲エアーバッグ230と比較して十分に小さい。
図7Bを参照して、ヒーターユニット50の構成について説明する。
足裏を温めるためのヒーターユニット50が、非膨張部分260(図7A参照)上に設置され、足被覆部分40(図1参照)のうちの非膨張部分260に対応する部分とねじ留めされることにより固定されている。ヒーターユニット50は、厚みを有する形状である。ヒーターユニット50は、ヒーターユニット50を温めるヒーター素子51、および、ヒーター素子51からの熱を足裏に伝達する伝熱部品52を含む。ヒーターユニット50は、ヒーターユニット50の周囲を取り囲む支持台53と一体的に構成されている。
伝熱部品52は、ヒーターユニット50の天面に形成され、支持台53により固定されている。ヒーター素子51は電線74と接続されて、ヒーターユニット50の底面に固定されたばね(図示略)に取り付けられている。このため、ヒーター素子51はばねの反力により伝熱部品52に押し付けられている。コントローラー10からヒーター素子51に電力が供給されることによりヒーター素子51が熱を出力し、その熱が伝熱部品52に伝達し、伝熱部品52の熱が足裏に与えられる。電線74は、第2の足裏エアーバッグ212と側部連通部分250との間を通過するように引き回されている。
踵支持部品60は、足被覆部分40のうちの踵と対向する部分に取り付けられている。踵支持部品60の一例によれば、ねじにより足被覆部分40に固定される。
図6を参照して、ワイヤーハーネス70の構成について説明する。
ワイヤーハーネス70は、第1のエアーチューブ71、第2のエアーチューブ72、第3のエアーチューブ73、電線74、第1の被覆チューブ75、第2の被覆チューブ76、および、コネクター77(図1参照)を有する。コネクター77は、コントローラー10(図1参照)のコネクター15(図1参照)に接続される。
第1のエアーチューブ71は、制御弁12(図2参照)と第1の複合エアーバッグ100の第1の供給口101とを互いに接続する。第2のエアーチューブ72は、制御弁12と第1の複合エアーバッグ100の第2の供給口102とを互いに接続する。第3のエアーチューブ73は、制御弁12と第2の複合エアーバッグ200の供給口201(図7B参照)とを互いに接続する。電線74は、コントローラー10に内蔵された電源回路14(図2参照)とヒーター素子51(図2参照)とを互いに接続する。
第1の被覆チューブ75および第2の被覆チューブ76は、個別に形成され、それぞれ接続部品80に固定されている。第1の被覆チューブ75は、第1のエアーチューブ71、第2のエアーチューブ72、第3のエアーチューブ73のうちの接続部品80よりも上流側の部分、および、電線74のうちの接続部品80よりも上流側の部分を束ねて被覆している。第2の被覆チューブ76は、第3のエアーチューブ73のうちの接続部品80よりも下流側の部分、および、電線74のうちの接続部品80よりも下流側の部分を束ねて被覆している。
図2を参照して、制御部13による制御弁12の制御の内容について説明する。
制御弁12は、エアーポンプ11と各エアーチューブ71〜73のそれぞれとを相互に接続するための回路、各エアーチューブ71〜73を閉鎖するための回路、および、各エアーチューブ71〜73を大気に開放するための回路を有する。
制御部13は、制御弁12内の回路を切り替えることにより、第1の脚エアーバッグ111と、第2の脚エアーバッグ112および足側部エアーバッグ120と、第2の複合エアーバッグ200とのそれぞれに関するエアーの供給および排出の状態を変化させる。
制御部13は、第1の脚エアーバッグ111を膨張させるとき、エアーポンプ11と第1のエアーチューブ71とが互いに接続されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、エアーポンプ11から吐出された空気が、第1のエアーチューブ71および第1の供給口101を介して第1の脚エアーバッグ111に流れ込む。このため、第1の脚エアーバッグ111が膨張する。制御部13は、第1の脚エアーバッグ111を収縮させるとき、第1のエアーチューブ71と繋がる通路が大気に開放されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、第1の脚エアーバッグ111内のエアーが第1の供給口101および第1のエアーチューブ71を介して大気に排出される。このため、第1の脚エアーバッグ111が収縮する。
制御部13は、第2の脚エアーバッグ112および足側部エアーバッグ120を膨張させるとき、エアーポンプ11と第2のエアーチューブ72とが互いに接続されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、エアーポンプ11から吐出された空気が、第2のエアーチューブ72および第2の供給口102を介して第2の脚エアーバッグ112に流れ込み、さらに、第2の脚エアーバッグ112から足側部エアーバッグ120に流れ込む。このため、第2の脚エアーバッグ112および足側部エアーバッグ120が膨張する。制御部13は、第2の脚エアーバッグ112および足側部エアーバッグ120を収縮させるとき、第2のエアーチューブ72と繋がる通路が大気に開放されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、第2の脚エアーバッグ112内および足側部エアーバッグ120内のエアーが第2の供給口102および第2のエアーチューブ72を介して大気に排出される。このため、第2の脚エアーバッグ112および足側部エアーバッグ120が収縮する。
制御部13は、足裏エアーバッグ210および甲エアーバッグ230を膨張させるとき、エアーポンプ11と第3のエアーチューブ73とが互いに接続されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、エアーポンプ11から吐出された空気が、第3のエアーチューブ73および供給口201を介して第2の足裏エアーバッグ212に流れ込む。さらに、第2の足裏エアーバッグ212内のエアーが、足裏連通部分240を介して第1の足裏エアーバッグ211に流れ込む。さらに、第1の足裏エアーバッグ211内のエアーが、側部連通部分250を介して甲エアーバッグ230に流れ込む。このため、足裏エアーバッグ210および甲エアーバッグ230が膨張する。制御部13は、足裏エアーバッグ210および甲エアーバッグ230を収縮させるとき、第3のエアーチューブ73と繋がる通路が大気に開放されるように制御弁12内の回路を設定する。このため、足裏エアーバッグ210内および甲エアーバッグ230内のエアーが供給口201および第3のエアーチューブ73を介して大気に排出される。このため、足裏エアーバッグ210および甲エアーバッグ230が収縮する。
図8を参照して、補助具90の構成について説明する。
補助具90は、第1の脚エアーバッグ111(図6参照)および第2の脚エアーバッグ112(図6参照)が下肢に与えるマッサージ感よりもさらに強いマッサージ感を局所的に与えるために用いられる。補助具90は、下肢に充てられる突起91、突起91が取り付けられる基盤92、および、基盤92に形成されている取っ手93を有する。突起91は、基盤92の中央部分に形成されている。
図9を参照して、補助具90の使用状態について説明する。なお、図9に示されるハッチングは、ユーザーの下肢を示している。
補助具90は、ブーツ20と下肢との間に挿入される。取っ手93の幅は、基盤92の幅よりも狭い。また、基盤92の天面から取っ手93の天面までの高さは、基盤92の天面から突起91の天面までの高さよりも低い。このため、補助具90がブーツ20と下肢との間に挿入されたとき、基盤92の天面と突起91の天面との間にスペースが形成される。
図6、図7B、および、図10を参照して、第1の使用形態について説明する。
ユーザーは、操作部17を操作することにより、予めプログラムされたマッサージの形態のうちの1つを選択する。ここでは、一例として、予めプログラムされたマッサージの形態の1つである絞り上げマッサージパターンについて説明する。
はじめに、足裏エアーバッグ210、内側エアーバッグ220、および、甲エアーバッグ230へのエアーの供給を開始し、ヒーターユニット50が熱を出力する。このため、足裏エアーバッグ210のうちの第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212が膨張することにより、足指の付け根および足の土踏まずがマッサージされる。
第1の足裏エアーバッグ211は、ヒーターユニット50と一体的に構成されている支持台53と接触している部分、および、支持台53と接触していない部分が存在する。支持台53と接触している部分は、第1の足裏エアーバッグ211の膨張にともない、支持台53を傾かせる。このため、足のうちの支持台53と接触している部分である足指の付け根と足の土踏まずとの間の部分が支持台53によりマッサージされる。また、支持台53と接触していない部分は、第1の足裏エアーバッグ211の膨張にともない、支持台53と接触している部分よりも大きく膨張する。このとき、第1の足裏エアーバッグ211のうちの支持台53と接触していない部分は、支持台53の天面よりも高い位置まで膨張する。このため、足裏エアーバッグ210の膨張により、足指の付け根と足の土踏まずが足指の付け根と足の土踏まずとの間の部分よりも強くマッサージされる。
また、内側エアーバッグ220が膨張することにより、足の土踏まずが内側からマッサージされる。さらに、甲エアーバッグ230が膨張することにより、足の甲がマッサージされる。このとき、甲エアーバッグ230が足裏を第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212に押し付けることにより、第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212により与えられるマッサージ感が向上する。
そして、足裏エアーバッグ210、内側エアーバッグ220、および、甲エアーバッグ230へのエアーの供給が開始されてから所定の時間が経過した後、第2の脚エアーバッグ112、および、足側部エアーバッグ120へのエアーの供給が開始される。このため、足側部エアーバッグ120のうちの外側足エアーバッグ121と内側足エアーバッグ122とが膨張することにより、足のくるぶしの下側の部分を足の外側および内側から挟み込むようにマッサージされる。外側足エアーバッグ121および内側足エアーバッグ122は、脚被覆部分30のうちの踵の背面と対向する部分を避けるように第2の脚エアーバッグ112から分岐している。このため、踵の背面は実質的にマッサージされない。また、踵の裏側は、踵支持部品60が配置されているため、実質的にマッサージされない。このため、足のくるぶしの下側の部分が、踵の背面および踵の裏側よりも強くマッサージされる。また、第2の脚エアーバッグ112が膨張することにより、下腿のうちのヒラメ筋がマッサージされる。
そして、第2の脚エアーバッグ112、および、足側部エアーバッグ120へのエアーの供給が開始されてから所定の時間が経過した後、第1の脚エアーバッグ111へのエアーの供給が開始される。このため、第1の脚エアーバッグ111が膨張することにより、下腿のうちの腓腹筋がマッサージされる。
このようにして、ユーザーの足から腓腹筋にかけて絞り上げるようにマッサージされる。この絞り上げマッサージパターンによれば、血液および血液中の老廃物等を心臓側に押し上げることにより、脚のむくみを効果的に解消することに貢献する。
図6、図7B、および、図11を参照して、第2の使用形態について説明する。
ユーザーは、操作部17を操作する前に、ブーツ20と下肢との間に補助具90を挿入する。補助具90を挿入する位置は、ユーザーにより任意に設定される。補助具90を挿入する位置の一例は、脛の窪みである。ユーザーは、補助具90を挿入した後、操作部17を操作することにより、予めプログラムされたマッサージの形態のうちの1つを選択する。
マッサージが開始されたとき、脚エアーバッグ110、足側部エアーバッグ120、足裏エアーバッグ210、内側エアーバッグ220、および、甲エアーバッグ230のうちの少なくとも1つのエアーバッグが膨張する。これにともない、ブーツ20に引っ張る力が加えられる。このため、ブーツ20と下腿との間に補助具90が挿入された状態において、そのような力がブーツ20に作用したとき、補助具90が下肢に強く押しつけられる。このため、押し付けられた部分が補助具90によりマッサージされる。
エアーマッサージ装置1によれば、以下の作用および効果が得られる。
(1)エアーマッサージ装置1を装着したユーザーによれば、足側部エアーバッグ120により、足のくるぶしの下側の部分の内側および外側である対象部位が、踵の背面および踵の裏側のよりも強くマッサージされる。このように、エアーマッサージ装置1によれば、強くマッサージすることを意図した対象部位をマッサージするとき、その対象部位の近くの部位が弱くマッサージされる、または、その対象部位の近くの部位がマッサージされない。このため、対象部位とその近くの部分とを含む部位が全体的に強くマッサージされる場合と比較して、ユーザーが対象部位において覚えるマッサージ感が強調される。このため、対象部位のマッサージ感を強調することを意図せずに単に足をマッサージする場合と比較して、より好ましいマッサージ感をユーザーに与えることができる。
(2)エアーマッサージ装置1によれば、内側足エアーバッグ122、外側足エアーバッグ121、および、第2の脚エアーバッグ112にエアーを供給するための供給口の数が1つに設定されている。このため、上記各エアーバッグ112,121,122が互いに独立している場合と比較して、装置の構成を簡略化しやすい。
(3)外側足エアーバッグ121、内側足エアーバッグ122、および、第2の脚エアーバッグ112が互いに独立している場合には、それらの相対的な位置関係がエアーマッサージ装置1の設計時に設計された関係からずれるおそれがある。そのような問題は、例えば、エアーマッサージ装置1の製造時において各エアーバッグ112,121,122がブーツ20に取り付けられるとき、または、エアーマッサージ装置1が使用されているときに生じることが考えられる。一方、エアーマッサージ装置1では、各エアーバッグ112,121,122がそれぞれ1つのエアーバッグの一部を構成している。このため、上記各エアーバッグ112,121,122の相対的な位置関係がエアーマッサージ装置1の設計時に設計された関係からずれにくい。
(4)エアーマッサージ装置1によれば、甲エアーバッグ230と足側部エアーバッグ120とを互いに独立して膨張させることができるため、より多様なマッサージ感をユーザーに与えることができる。また、対象部位をマッサージするときにおいて、甲エアーバッグ230により足の甲をマッサージする力を弱めること、または、甲エアーバッグ230により足の甲をマッサージしないことにより、対象部位のマッサージ感を強調することができる。
(5)エアーマッサージ装置1によれば、第2の足裏エアーバッグ212と足側部エアーバッグ120とを互いに独立して膨張させることができるため、より多様なマッサージ感をユーザーに与えることができる。また、対象部位をマッサージするときにおいて、第2の足裏エアーバッグ212により土踏まずをマッサージする力を弱めること、または、第2の足裏エアーバッグ212により土踏まずをマッサージしないことにより、対象部位のマッサージ感が強調される。
(6)脚エアーバッグ110、足側部エアーバッグ120、足裏エアーバッグ210、内側エアーバッグ220、および、甲エアーバッグ230のうちの少なくとも1つのエアーバッグが膨張することにともない、ブーツ20に引っ張る力が加えられる。このため、ブーツ20と下肢との間に補助具90が挿入された状態において、そのような力がブーツ20に作用したとき、補助具90が下肢に強く押し付けられる。このため、ユーザーは、エアーバッグに加えて、補助具90が押し付けられた部分においてもマッサージ感を覚える。また、補助具90を挿入する位置は、ユーザーが任意に設定できるため、エアーマッサージ装置1によれば、補助具90により下肢の様々な部位をマッサージすることができる。
(7)本エアーマッサージ装置1によれば、補助具90が取っ手93を有する。このため、ユーザーは、下肢に装着されたブーツ20と下肢との間に補助具90を挿入した後にその位置を移動させるとき、または、挿入した補助具90をブーツ20と下肢との間から取り出すとき、取っ手93を利用して補助具90を取り扱える。このため、補助具90の取り扱いにともないユーザーが煩わしさを覚えるおそれが低減される。
(8)エアーマッサージ装置1を使用するユーザーは、自身の下肢とブーツ20とのフィット感を確認しながら脚締部により脚被覆部分30を締める強さ、および、足締部41により足被覆部分40を締める強さを個別に調整することができる。このため、複数のユーザーがエアーマッサージ装置1を使用する場合において、それぞれのユーザーが自身の下肢にブーツ20のおおよそ全体をフィットさせ、その状態によりエアーバッグによるマッサージを受けることができる。このため、ユーザー毎の下肢の形状の違いに起因してマッサージの効果が低下するおそれが低減される。
(9)エアーマッサージ装置1によれば、第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41が面ファスナーである。このため、例えば、各脚締部31,32および足締部41が紐により形成される場合と比較して、脚被覆部分30および足被覆部分40を締める強さをユーザーが容易に調整することができる。
(10)脚締部の構成の一例として、脚被覆部分30における下腿の腓腹筋まわりの部分に対応する部分、および、脚被覆部分30における下腿のヒラメ筋まわりの部分に対応する部分を1つの脚締部により締める構成が挙げられる。一方、下腿の腓腹筋まわりの部分、および、下腿のヒラメ筋まわりの部分は、太さの違いが顕著に現れる。また、腓腹筋まわりの部分の太さが標準的な太さよりも太いユーザーによれば、上記各部分の太さの違いが一層顕著に現れる。このため、ユーザーが、上記一例の脚締部を有するブーツを装着する場合には、その脚締部を十分に締めても、脚被覆部分と下腿のヒラメ筋まわりの部分とが適切にフィットしないおそれがある。また、上記各部分の太さの違いが特に大きいユーザーによれば、脚被覆部分と下腿のヒラメ筋まわりの部分とのフィット感が一層低下するおそれがある。
エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえ、第1の脚締部31および第2の脚締部32が構成されている。このため、エアーマッサージ装置1を使用するユーザーは、下腿の腓腹筋まわりの部分と脚被覆部分30とのフィット感、および、下腿のヒラメ筋まわりの部分と脚被覆部分30とのフィット感を確認しながら各脚締部31,32により脚被覆部分30を締める強さを個別に調整することができる。このため、複数のユーザーがエアーマッサージ装置1を使用する場合において、それぞれのユーザーが自身の下腿に脚被覆部分30をより確実にフィットさせ、その状態によりエアーバッグによるマッサージを受けることができる。
(11)ブーツ20によれば、脚被覆部分30の高さ方向に伸びるように脚開き口33が形成されている。このため、ユーザーは、脚開き口33を開放することによりブーツ20を容易に装着することができる。
(12)ブーツ20によれば、足被覆部分40の前後方向に伸びるように足開き口42が形成されている。このため、ユーザーは、足開き口42を開放することによりブーツ20を容易に装着することができる。
(13)ブーツ20によれば、脚開き口33および足開き口42が互いに連続するように形成されている。このため、ユーザーは、脚被覆部分30の上縁から足被覆部分40の前縁までにわたりブーツ20を開放することができる。このため、ブーツ20の装着性が一層高められる。
(14)エアーマッサージ装置1によれば、ブーツ20の骨格を形成する主要な部分が主生地21により構成されている。このため、多数の生地を縫い合わせてブーツ20の主要な部分が形成される場合と比較して、生地を立体縫製するときの縫い合わせ部分が少なくなる。このため、ブーツ20の意匠性が高められる。
(15)エアーマッサージ装置1によれば、ブーツ20の他の部分と比較してユーザーにより比較的視認されにくいアウトソール25に縫合部26が形成されているため、ブーツ20の意匠性がより高められる。
(16)各脚締部31,32が脚被覆部分30を締める強さ、および、足締部41が足被覆部分40を締める強さは、それぞれ、個別に好ましい強さに設定されることが好ましい。一方、各脚締部31,32が脚被覆部分30を締める強さは、各脚締部31,32の面積に応じて変化し、足締部41が足被覆部分40を締める強さは、足締部41の面積に応じて変化する。このため、それぞれの強さを好ましい強さに設定しようとした場合には、各脚締部31,32が形成される領域、および、足締部41が形成される領域が互いに干渉することがある。このため、各脚締部31,32および足締部41を含むブーツの主要な部分を同じ生地により形成する場合には、上記のような干渉を回避するために、各脚締部31、32および足締部41の一方または両方の面積を、好ましい面積よりも狭く設定する必要が生じることがある。
一方、エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえて主生地21と別に形成された副生地23が用いられるため、各脚締部31,32および足締部41のそれぞれの面積を好ましい面積に設定することができる。このため、各脚締部31,32が脚被覆部分30を締める強さ、および、足締部41が足被覆部分40を締める強さを、それぞれ好ましい強さに設定することができる。
(17)エアーマッサージ装置1によれば、足側部エアーバッグ120がくるぶしの下側の部分をマッサージするため、ユーザーにより好ましいマッサージ感を与えることができる。また、足被覆部分40のうちの足の甲と対向する部分から足側部エアーバッグ120が取り付けられている部分である踵の側部に対向する部分までにわたり足締部41が形成されている。このため、足側部エアーバッグ120の全部が足締部41によりしっかりと足に押し付けられるため、足側部エアーバッグ120が足に与えるマッサージ感が一層向上する。
(18)エアーマッサージ装置1によれば、足の甲側から足首側に向かうにつれて足の甲の内側から甲の外側に向かうように足締部41の縁が形成されている。エアーマッサージ装置1によれば、上記のとおり足締部41の縁が形成されていることにより、足締部41のうちの足首側の部分が足のより外側の部分に存在するため、ユーザーが足締部41を締めるときにその部分を掴みやすい。このため、足締部41を締めるときの作業性が向上する。
(19)足指の付け根および足の土踏まずを強調してマッサージすることにより、足の土踏まずだけを強調してマッサージする場合と比較して足裏に好ましいマッサージ感を与えることができるとはいえ、次の点をさらに考慮することが好ましい。すなわち、足指の付け根、足の土踏まず、および、足指の付け根と足の土踏まずとの間の部分を含む部分を、足裏の他の部分よりも強調してマッサージしたとしても、その間の部分が強くマッサージされることにより、足指の付け根および足の土踏まずのマッサージ感が相対的に強調されにくくなる。
エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえて、足指の付け根および足の土踏まずを足指の付け根と足の土踏まずとの間の部分よりも強くマッサージする足裏エアーバッグ210が構成されている。このため、足指の付け根および足の土踏まずのマッサージ感が強調されやすくなる。このため、足裏により好ましいマッサージ感を与えることができる。
(20)エアーマッサージ装置1によれば、足裏連通部分240が、第1の足裏エアーバッグ211の内部の空間と第2の足裏エアーバッグ212の内部の空間とを互いに繋げている。このため、第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212が個別に形成される場合と比較して、足裏エアーバッグ210の構造が簡略化される。このため、足裏エアーバッグ210に関する生産性が向上する。
(21)エアーマッサージ装置1によれば、非膨張部分260が、足被覆部分40のうちの足指の付け根と足の土踏まずとの間と対向する部分に配置されている。このため、非膨張部分260に相当する部分が、膨張し得る部分として形成されると仮定した場合と比較して、足指の付け根および足の土踏まずのマッサージ感が一層強調されやすくなる。
(22)エアーマッサージ装置1によれば、ヒーター素子51が非膨張部分260上に設置されている。このため、ヒーター素子51により足裏を温めながら足裏エアーバッグ210により足裏をマッサージすることができる。このため、人の手によるマッサージ感に類似したマッサージ感を足裏に与えることができる。また、足裏エアーバッグ210が膨張することによりヒーター素子51に及ぼす影響を実質的に考慮する必要が生じないため、ヒーター素子51の構成を様々な選択肢から選択することができる。
(23)エアーマッサージ装置1によれば、甲エアーバッグ230が足裏を第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212に押し付ける。このため、足裏エアーバッグ210が足裏を押す力が甲エアーバッグ230により支持されるため、足裏がより強くマッサージされる。このため、足裏により好ましいマッサージ感を与えることができる。
(24)エアーマッサージ装置1によれば、足裏連通部分240が、第1の足裏エアーバッグ211の内部の空間と第2の足裏エアーバッグ212の内部の空間とを互いに繋げている。また、側部連通部分250が、第1の足裏エアーバッグ211の内部の空間と甲エアーバッグ230の内部の空間とを互いに繋げている。このため、足裏エアーバッグ210および甲エアーバッグ230が個別に形成される場合と比較して、エアーバッグの構造が簡略化される。このため、エアーバッグに関する生産性が向上する。
(25)足指の爪先がエアーバッグにより押される場合には、ユーザーが覚える足指の圧迫感が強くなり、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえ、足の小指と接触しないように足の外側に側部連通部分250が形成されている。このため、足指の爪先が側部連通部分250により圧迫されることが回避され、ユーザーが不快感を覚えにくくなる。
(26)エアーマッサージ装置1によれば、電線74が第2の足裏エアーバッグ212と側部連通部分250との間を通過するように引き回されている。このため、第2の足裏エアーバッグ212と側部連通部分250との境界が形成される。このため、第2の足裏エアーバッグ212と側部連通部分250とが直接的に繋げられる場合と比較して、第2の足裏エアーバッグ212による足裏のマッサージが強調されやすくなる。また、第2の足裏エアーバッグ212の後方側に電線74が引き回れるため、その電線74を電源回路14と接続するためにブーツ20の後方側において電線74を引き回すことができる。このため、ユーザーがエアーマッサージ装置1を使用する場合に、電源回路14と接続される電線74がユーザーの動作を阻害しにくい。
(27)本願発明者が実施した試験によれば、土踏まずを足裏側からマッサージすることに加え、土踏まずを足の内側からさらにマッサージすることにより、ユーザーがより心地よいマッサージ感を覚えることが確認されている。エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえ、足の土踏まずを足の内側からマッサージする内側エアーバッグ220がさらに含められている。このため、ユーザーにより心地よいマッサージ感を与えることができる。
(28)足指がエアーバッグにより内側から押される場合には、足の親指が足の人差し指に強く押し付けられることがある。さらには、足の人差し指、足の中指、および、足の薬指が、それぞれの足指の外側に存在する足指に強く押し付けられることがある。また、足指がエアーバッグにより外側から押される場合には、足の小指が足の薬指に強く押し付けられることがある。さらには、足の薬指、足の中指、および、足の人差し指が、それぞれの足指の内側の足指に強く押し付けられることがある。このように、足指が隣り合う足指に強く押し付けられた場合、ユーザーが覚える足指の圧迫感が強くなり、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。
エアーマッサージ装置1によれば、このような事項を踏まえ、ブーツ20のうちの足の親指の内側と対向する部分、および、足の小指の外側と対向する部分にエアーバッグが存在していない。このため、足指の内側、足指の外側、または、その両方が、エアーバッグにより圧迫されない。このため、ユーザーが不快感を覚えにくくなる。
(29)硬質の樹脂材料により形成されたベース81が、第1の脚エアーバッグ111に取り付けられることにより、脚被覆部分30のうちの背面側の部分に配置されている。このため、ブーツ20のうちの背面側の部分の形状がベース81により保持されるため、ブーツ20の形状が崩れにくくなり、その意匠性が高められる。
(30)ワイヤーハーネス70が、脚被覆部分30のうちの背面側の部分をその高さ方向に沿うように引き回されている。このため、ブーツ20のうちの背面側の部分の形状がワイヤーハーネス70により保持されるため、ブーツ20の形状が崩れにくくなり、その意匠性が高められる。
(その他の実施形態)
本エアーマッサージ装置が取り得る具体的な形態は、上記実施形態に例示された形態に限定されない。本エアーマッサージ装置は、本発明の目的が達成される範囲において、上記実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記実施形態の変形例は、本エアーマッサージ装置が取り得る各種の形態の一例である。
・脚の高さ方向における第1の脚締部31の幅、および、脚まわりにおける第1の脚締部31の長さは、任意の選択事項である。
・脚の高さ方向における第2の脚締部32の幅、および、脚まわりにおける第2の脚締部32の長さは、任意の選択事項である。
・足の幅方向における足締部41の幅、および、足の前後方向における足締部41の長さは、任意の選択事項である。変形例の足締部41によれば、足の甲側から足裏側までまわりこむように足締部41が形成される。この変形例によれば、甲エアーバッグ230がより強く甲に押し付けられるため、甲エアーバッグ230が足に与えるマッサージ感が一層向上する。
・変形例のブーツ20によれば、第2の脚締部32に代えて、または、第2の脚締部32に加えて、第1の脚締部31および足締部41の少なくとも一方が、主生地21とは別の生地により形成される。この別の生地は、副生地23に準じて主生地21に縫い付けられる。
・変形例のブーツ20は、その全体が1枚の主生地により形成される。なお、この変形例においても上記実施形態と同様に主生地に内張を縫い合わせることができる。
・変形例のブーツ20によれば、足被覆部分40のうちのおおよそ足の甲の中心と対向する部分において、足首に対応する部分から足指の付け根部分に対応する部分までにわたり足開き口42が形成される。
・変形例のブーツ20によれば、脚被覆部分30のうちの下腿の側面と対向する部分において脚被覆部分30の高さ方向に伸びるように脚開き口33が形成される。
・ブーツ20に脚開き口33を形成するか否かは、任意の選択事項である。
・ブーツ20に足開き口42を形成するか否かは、任意の選択事項である。
・変形例のブーツ20によれば、第1の脚締部31、第2の脚締部32、および、足締部41のうちの少なくとも1つが、面ファスナーに代えて、紐またはボタンにより構成される。
・ブーツ20に第1の脚締部31を形成するか否かは、任意の選択事項である。
・ブーツ20に第2の脚締部32を形成するか否かは、任意の選択事項である。
・変形例のブーツ20は、第1の脚締部31および第2の脚締部32に代えて、大型の脚締部を有する。この脚締部は、第1の脚締部31および第2の脚締部32を結合した構造に相当する構造を有する。
・第2の複合エアーバッグ200に内側エアーバッグ220を形成するか否かは、任意の選択事項である。
・甲エアーバッグ230が膨張したときの形状は、任意の選択事項である。変形例の甲エアーバッグ230は、甲エアーバッグ230のうちの爪先側の部分が膨張したときの厚さが、甲エアーバッグ230のうちの足首側の部分が膨張したときの厚さよりも厚くなるように形成される。この変形例によれば、上記2箇所の厚さが同じ厚さに設定される場合と比較して、甲エアーバッグ230が足の爪先側の部分を押す力が強くなる。このため、甲エアーバッグ230が足の爪先側の部分を押す力と、甲エアーバッグ230が足の足首側の部分を押す力との差が生じにくくなり、足の甲の広い範囲が均一な強さでマッサージされやすくなる。
・第2の複合エアーバッグ200において電線74を引き回す位置は、任意の選択事項である。変形例のブーツ20によれば、内側エアーバッグ220の縁に沿うように電線74が引き回される。
・側部連通部分250を足の外側と対向する部分に形成するか否かは、任意の選択事項である。変形例の第2の複合エアーバッグ200によれば、足の内側と対向する部分に側部連通部分250が形成される。
・甲エアーバッグ230を第2の複合エアーバッグ200に含めるか否かは、任意の選択事項である。
・甲エアーバッグ230を第1の足裏エアーバッグ211と繋げるか否かは、任意の選択事項である。変形例のエアーマッサージ装置1によれば、甲エアーバッグ230が第1の足裏エアーバッグ211から独立している。
・ヒーター素子51を非膨張部分260に配置するか否かは、任意の選択事項である。変形例のブーツ20によれば、ヒーター素子51の少なくとも一部が第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212の少なくとも一方の上に配置される。
・ヒーターユニット50に支持台53を含めるか否かは、任意の選択事項である。
・ヒーターユニット50がヒーター素子51および伝熱部品52により足裏を温めるか否かは、任意の選択事項である。変形例のヒーターユニット50は、ヒーター素子51および伝熱部品52に代えて、例えばPTCヒーターを有する。
・非膨張部分260を第2の複合エアーバッグ200に形成するか否かは、任意の選択事項である。変形例の第2の複合エアーバッグ200によれば、実施形態の非膨張部分260に相当する部分が膨張できるように形成される。ただし、その部分は、土踏まずおよび足指の付け根の部分よりも弱い力で土踏まずと足指の付け根の部分との間の部分をマッサージするように構成される。これは、土踏まずおよび足指の付け根の部分のマッサージ感を強調することを意図している。
・足裏連通部分240を第2の複合エアーバッグ200に含めるか否かは、任意の選択事項である。
・第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212を第2の複合エアーバッグ200に含めるか否かは、任意の選択事項である。
・外側足エアーバッグ121および内側足エアーバッグ122を第1の複合エアーバッグ100に含めるか否かは、任意の選択事項である。
・第1の足裏エアーバッグ211等とは別のエアーバッグを第2の複合エアーバッグ200に含めるか否かは、任意の選択事項である。変形例の第2の複合エアーバッグ200によれば、外側足エアーバッグ121および内側足エアーバッグ122が第1の複合エアーバッグ100に含まれず、第2の複合エアーバッグ200に含まれる。
・第1の足裏エアーバッグ211および第2の足裏エアーバッグ212と甲エアーバッグ230とを1つのエアーバッグとして形成するか否かは、任意の選択事項である。
・足側部エアーバッグ120と甲エアーバッグ230とを個別に形成するか否かは、任意の選択事項である。
・足側部エアーバッグ120および第2の脚エアーバッグ112を1つのエアーバッグとして形成するか否かは、任意の選択事項である。変形例のブーツ20によれば、足側部エアーバッグ120が第1の複合エアーバッグ100とは個別に形成され、かつ、その足側部エアーバッグ120がエアーチューブにより第2の脚エアーバッグ112と接続される。
・エアーマッサージ装置1により踵の背面および踵の裏側の少なくとも一方をマッサージするか否かは、任意の選択事項である。ただし、踵の背面および踵の裏側の一方または両方をマッサージする変形例によれば、それらのマッサージされる部分は、足のくるぶしの下側の部分よりも弱くマッサージされる。これは、足のくるぶしの下側の部分のマッサージ感を強調することを意図している。
・エアーマッサージ装置1に補助具90を含めるか否かは、任意の選択事項である。
・補助具90に取っ手93を含めるか否かは、任意の選択事項である。
・ブーツ20がオープントゥの形態を持つか否かは、任意の選択事項である。変形例のブーツ20によれば、足の全体を被覆するように足被覆部分40が構成される。
・ブーツ20に踵支持部品60を取り付けるか否かは、任意の選択事項である。変形例のエアーマッサージ装置1によれば、踵支持部品60が省略される。このエアーマッサージ装置1の変形例によれば、ユーザーが踵を置くための目印が内張22に形成される。この目印は、例えば、内張22にプリントすること、または、内張22にシートを貼り付けることにより形成される。
・変形例のブーツ20は、足指の付け根を支持する付根支持部品をさらに有する。この付根支持部品は、アウトソール25のうちの足指の付け根と対向する部分に取り付けられる。この変形例によれば、ユーザーがブーツ20を装着したとき、ブーツ20に対する足指の付け根の位置が付根支持部品により決められる。
・変形例のブーツ20は、その形状を保持するための別の形状保持部品をさらに有する。この形状保持部品は、例えば、硬質の樹脂材料により形成され、脚被覆部分30の高さ方向に伸びる形状を有し、脚被覆部分30のうちの脹脛と対向する部分に配置される。この変形例によれば、ブーツ20の形状が一層崩れにくくなり、その意匠性がさらに高められる。また、第1の複合エアーバッグ100が下腿を押す力が形状保持部品により受けられるため、下腿がより強くマッサージされ、下腿に与えられるマッサージ感が一層向上する。
・変形例のブーツ20は、脚被覆部分30の上縁およびその付近の形状を保持するための別の形状保持部品をさらに有する。この形状保持部品は、例えば、軟質の樹脂材料により形成され、脚被覆部分30の周方向に伸びる形状を有し、脚被覆部分30の上縁およびその付近に配置される。軟質の樹脂材料の一例は、ポリプロピレンである。この変形例によれば、ブーツ20の形状が一層崩れにくくなり、その意匠性がさらに高められる。
(課題を解決するための手段に関する付記)
課題を解決するための手段は、下記の〔付記1〕〜〔付記9〕を含む。なお、〔付記1〕〜〔付記9〕に記載された事項は、実施形態において開示された事項と対応している。
〔付記1〕ブーツ、ならびに、前記ブーツに取り付けられ、脚および足の少なくとも一方をマッサージするエアーバッグを有するエアーマッサージ装置であって、脚および足の形状に合わせて立体縫製された生地により前記ブーツが構成され、前記ブーツのうちの脚の正面と対向する部分が開放されるように前記ブーツの高さ方向に伸びる開口である脚開き口が形成され、前記脚開き口を閉じて前記ブーツを脚にフィットさせるための脚締部が前記ブーツに形成されているエアーマッサージ装置。
〔付記2〕前記ブーツのうちの足の甲および側部の少なくとも一方と対向する部分が開放されるように前記ブーツの前後方向に伸びる足開き口が前記脚開き口と連続して形成され、前記足開き口を閉じて前記ブーツを足にフィットさせるための足締部が前記ブーツに形成されている前記付記1に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記3〕前記足開き口の一部が前記ブーツのインソールに予め固定されていることにより、足の指先を通すための空間が形成されている前記付記2に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記4〕前記ブーツのうちの脚の背面と対向する部分に、その形状を保持するための形状保持部品が取り付けられている前記付記1〜3のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記5〕前記ブーツのインソールのうちの踵と対向する部分に、踵を支持するための踵支持部品が取り付けられている前記付記1〜4のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記6〕前記ブーツのインソールのうちの足指の付け根と対向する部分に、足指の付け根を支持するための付根支持部品が取り付けられている前記付記1〜5のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記7〕
前記ブーツの形状がオープントゥである前記付記1〜6のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記8〕前記ブーツのうちの脚の正面と対向する部分を含む前記ブーツの主要な部分、または、前記ブーツの全部が1枚の生地により形成され、その生地のうちの前記ブーツのアウトソールに前記ブーツの前後方向に伸びる縫い目が形成されている前記付記1〜7のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
〔付記9〕前記脚締部および前記足締部が前記脚開き口および前記足開き口を閉じて、前記ブーツが保持されているとき、前記脚締部の縁および前記足締部の縁の少なくとも一方が、脚または足の外側に形成される前記付記1〜8のいずれか一項に記載のエアーマッサージ装置。
1…エアーマッサージ装置
110…脚エアーバッグ
111…第1の脚エアーバッグ
112…第2の脚エアーバッグ
120…足側部エアーバッグ
121…外側足エアーバッグ
122…内側足エアーバッグ
210…足裏エアーバッグ
230…甲エアーバッグ

Claims (2)

  1. 下肢に装着されるアタッチメントと、
    前記アタッチメントに取り付けられ、少なくとも下肢をマッサージするエアーバッグと、を有し、
    前記エアーバッグは、前記アタッチメントが下肢に装着された状態において、踵の上方と対向する共通の部分と、踵と対向する部分を避けるように前記共通の部分から分岐する外側足エアーバッグおよび内側足エアーバッグとを含み、
    前記外側足エアーバッグは、足の外側に配置されるように構成され、
    前記内側足エアーバッグは、足の内側に配置されるように構成され、
    前記共通の部分、前記外側足エアーバッグ、および、前記内側足エアーバッグは、一体的に構成された1つのエアーバッグである
    エアーマッサージ装置。
  2. 前記エアーバッグは、前記アタッチメントのうちの腓腹筋と対応する部分に配置される第1のエアーバッグ、および、前記アタッチメントのうちの少なくともヒラメ筋と対応する部分に配置される前記1つのエアーバッグである第2のエアーバッグを含む
    請求項1に記載のエアーマッサージ装置。
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