JP6197390B2 - オーディオ信号処理装置 - Google Patents
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Description
また、所在位置の検出については、例えば、GPS(Global Positioning System)などを用いることができる。一方、モーションについては、速度、加速度または角度の時間的な変化等から判別することができる。なお、位置の微分で速度になり、速度の微分で加速度になる一方で、加速度を積分すると速度になり、速度を積分すると位置になる。このため、所在位置を検出する際に、速度、加速度の検出結果を補完的に用いても良いし、逆に、モーションを判別する際に、所在位置の検出結果を補完的に用いても良い。
図1は、第1実施形態に係るオーディオシステム1の構成を示すブロック図である。この図に示されるように、オーディオシステム1は、オーディオ信号処理装置40のほか、端末装置10と、再生部20と、モニタ30と、スピーカ51〜54、61、62とを含む。
オーディオ信号処理装置40は、いわゆるAVアンプであり、複数のチャンネルのオーディオ信号に対して後述する様々な処理を施す。この処理には、スピーカ51〜54、61、62の各々に対するチャンネルの割り当てを変更することが含まれる。
端末装置10には、特定の配信サイトからダウンロードされた所定のアプリケーションプログラムが予めインストールされている。利用者が表示装置に表示されたアイコン等を操作するなどして当該アプリケーションプログラムが実行されたときに、端末装置10では、部屋特定部12や、モーション判別部13aの機能ブロックが構築される一方、メモリの記憶領域には、作業領域Wa、部屋情報登録テーブルTB1および処理内容登録テーブルが構築される。なお、部屋情報登録テーブルTB1および処理内容登録テーブルTB2の詳細については後述する。
一方、モーション判別部13aは、作業領域Waに記録されたセンサ11による出力情報から、当該端末装置10を携帯する利用者のモーション(身体動作)を判別するとともに、利用者の所在位置を領域内とする部屋の情報と、判別したモーションとに対応付けられた処理内容を、処理内容登録テーブルTB2を参照して読み出し、送信部18に供給する。なお、モーション判別部13aは、利用者の所在位置がいずれの部屋の領域内でないとき、後述するようにオーディオ信号処理装置40に対してメイン電源のオフを指示する処理内容を、送信部18に供給する。
送信部18は、モーション判別部13aから供給された処理内容をオーディオ信号処理装置40に、例えば短距離無線通信により送信する。
なお、端末装置10は、携帯電話機に限られず、タブレット型のコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などでも良い。
この図に示されるように、リビングルームは、部屋Aに対応しており、モニタ30と、当該モニタ30を利用者が視聴する際に着席するソファ72とが設置されている。このため、ソファ72からモニタ30に向かって左側の地点には、FL端子に接続されたスピーカ51が設置され、同右側の地点には、FR端子に接続されたスピーカ52が設置される一方、ソファ72の後方左側の地点には、SL端子に接続されたスピーカ53が設置され、同後方右側の地点には、SR端子に接続されたスピーカ54が設置されている。なお、リビングルームにおいてソファ72の例えば右側には作業用のパーソナルコンピュータ(PC)74が卓上に設けられている。
この図に示されるように、部屋情報登録テーブルTB1は、スピーカが設置された部屋の領域情報を部屋A、B毎に登録したものである。領域情報には、部屋の領域を特定する情報が記憶される。一般に、平面視したときの部屋の形状は簡易的に多角形で規定されるので、領域情報としては、当該多角形を規定する各頂点の座標(経度、緯度)が登録される。図2の例でいえば、部屋Aであるリビングルームの隅の座標「★1」〜「★4」が領域情報として登録され、部屋Bであるベッドルームの隅の座標「★5」〜「★8」が領域情報として登録される。このため、利用者の所在位置が判明したときに、部屋情報登録テーブルTB1を参照することによって、当該所在位置が当該領域情報で示される部屋の領域内にあるか否かを判別することができる。
この図に示されるように、処理内容登録テーブルTB2は、部屋A、B毎に用意されたテーブルの集合体となっており、各テーブルには、その部屋において想定される利用者のモーション毎に、オーディオ信号処理装置40の処理内容を規定するパラメータなどの情報が登録されている。
このうち、ベッドルームにおける「横(臥位)になる」は、具体的には端末装置10を携帯する利用者がベッド82に対して寝姿、すなわち臥位に変化するモーションである。臥位には、仰向けや、側向き、うつぶせなどを含む。「状態を起こす」は、端末装置10を携帯する利用者が臥位から上体を起こすモーションである。なお、「部屋AからBへ移動」は、具体的には端末装置10を携帯する利用者が、部屋Aから部屋Bに移動することをいう。
音量の規定値とは、オーディオ信号処理装置40の制御に際し、音量つまみ等で既に設定された値を用いることを意味し、倍率とは、当該規定値に対する比率の値を用いることを意味する。D圧縮には、出力するオーディオ信号のダイナミックレンジを圧縮する機能のOn、Offが登録される。なお、全体処理において「−」は、その設定内容を変更しない、または、無効であることを意味する。
図5は、端末装置10およびオーディオ信号処理装置40における動作を示すフローチャートである。
ここでは、端末装置10を携帯する利用者が、オーディオ信号処理装置40の至近に存在して、当該端末装置10(の送信部18)とオーディオ信号処理装置40(の受信部41)との間で近距離無線通信がすでに確立されるものとする。なお、端末装置10においては、上記アプリケーションプログラムによって以下のステップSa11〜Sa18の一連の処理を、例えば1秒間に4回繰り返して実行する。また、この動作は、オーディオ信号処理装置40のメイン電源がオンされている状態だけでなく、オフされている状態であっても、実行される。
直近の所在位置がいずれかの部屋の領域内になければ(ステップSa12の判別結果が「No」であれば)、部屋特定部12は、その旨の情報をモーション判別部13aに供給する。モーション判別部13aは、利用者の所在位置がいずれの部屋の領域内でない、という情報の供給を受けたとき、オーディオ信号処理装置40に対しメイン電源のオフを指示する処理内容を、送信部18に供給する(ステップSa18)。
そして、モーション判別部13aは、当該判別したモーション(端末装置10を携帯する利用者のモーション)が、利用者が所在する部屋において想定されているモーションのいずれかであるか否かを判別する(ステップSa15)。
なお、このようにセンサ11によって検出される高さがΔHだけ低下する現象は、階段や梯子を降りる場合や屈伸運動などでも現れると考えられる。ただし、階段等を降りる場合にセンサ11によって検出される高さは、例えば図7(b)で示されるように、階段1段分の高さ低下がほぼ周期的に繰り返される。また、屈伸運動の場合、検出される高さは、例えば図7(c)で示されるように、膝の屈曲に伴う高さ低下と伸長に伴う高さ上昇とがほぼ周期的に繰り返される。
なお、センサ11の出力情報のうち、高さについては、GPSの高度情報や、着席に伴う下降を開始した瞬間に発生する重力方向の加速度(下向加速度)、 着席した瞬間に発生する重力方向とは反対方向の加速度(上向加速度)、上記下向加速度から上向加速度までの時間などから求めることができる。
また、「部屋BからAへ移動」については、 センサ11による出力情報のうち、所在位置が部屋Bの領域内から部屋Aの領域内に変化することによって判別することができる。
したがって、モーション判別部13aは、このような角度の変化をセンサ11の出力から、「横(臥位)になる」というモーションを判別することができる。また、利用者が端末装置10の表示装置(タッチパネル)を操作していたが、当該操作を所定期間以上しなくなったことを検出して、「横(臥位)になる」というモーションの判別条件に加重しても良い。
なお、「上体を起こす」は「横になる」とは、逆の関係にある。また、「部屋AからBへ移動」については、 センサ11による出力情報のうち所在位置が部屋Aの領域内から部屋Bの領域内に変化することによって判別することができる。
送信部18は、ステップSa16で供給された処理内容、または、ステップSa18で供給されたオフ指示をオーディオ信号処理装置40に送信する(ステップSa17)。この後、端末装置10における処理手順はステップSa11に戻って、次の実行タイミングまで待機する。
このようにして端末装置10においては、ステップSa11〜Sa18の一連の処理が、所定の操作によって上記アプリケーションプログラムが終了されるまで、繰り返し実行される。
受信部41は、端末装置10から処理内容を受信すれば(ステップSb11の判別結果が「Yes」になれば)、処理部44に転送し、処理部44は、当該処理内容に応じた処理を実行する(ステップSb12)。なお、受信部41は、端末装置10からオフ指示を受信したときにメイン電源が既にオフであるとき、または、端末装置10からオン指示を受信したときにメイン電源が既にオンであるとき、当該指示を無視する。
この後、処理手順は、ステップSb11に戻る。
したがって、オーディオ信号処理装置40では、受信部41が端末装置10から処理内容の受信する毎にステップSb12が実行される。
したがって、モーションの「着席回転」によって、PC74での作業に支障を与えない程度に音量が下げられるとともに、回転方向に合わせてスピーカの割当が変更されるので、ステレオのチャンネルを正しく聴取させることができる。なお、この場合、スピーカ52、54以外のスピーカについてはノンアクティブである。
さらには、スピーカの設置地点に対する利用者(端末装置10)の所在位置および方位に応じて音場を規定するパラメータを演算して設定するようにしても良い。
当該オーディオ信号処理装置40においては、メイン電源の状態、D圧縮は変更されない一方で、スピーカについては、部屋Bに対応した2チャンネルのステレオで出力される。すなわち、スピーカの割当については、図10においてハッチングで示されるようにスピーカ61、62がアクティブとなって、順番にレフト、ライトの各チャンネルのオーディオ信号が出力される。なお、この場合、スピーカ61、62以外のスピーカについてはノンアクティブである。
したがって、モーションの「部屋AからBへ移動」によって、オーディオ信号の出力先は、スピーカ51〜54からスピーカ61、62に切り替わるので、端末装置10を携帯する利用者は、引き続き音楽等を視聴することができる。
また逆に、利用者が部屋Bから部屋Aに移動した場合、部屋Aのリビングルームにおいて利用者のモーションが「部屋BからAへ移動」と判別されるので、オーディオ信号の出力先は、スピーカ61、62からスピーカ51〜54に切り替わる。このため、同様に利用者は、引き続き音楽等を視聴することができる。なお、部屋Bに居たときにオーディオ信号処理装置40のメイン電源がオフであれば、部屋Aに移動してもオフである。
当該オーディオ信号処理装置40においては、スリープタイマがセットされるとともに、音量が規定値の1/4に設定され、D圧縮がオンに設定される。また、スピーカについては、モーションが「部屋BからAへ移動」から引き続いて、部屋Bに対応した2チャンネルのステレオで出力される。
したがって、モーションの「横(臥位)になる」によって、ベッドルームにおいて横になった利用者の睡眠を妨げない程度にまで、音量が下げられるとともに、D圧縮によって突発的な大音量の発生が抑えられる。また、横になった状態がセットされたスリープタイマの時間経過したときにメイン電源がオフにされる。
なお、端末装置10を携帯する利用者が部屋A、Bのいずれにも居なくなった場合、ステップSa18によるオフ指示がオーディオ信号処理装置40に送信されるので、当該オーディオ信号処理装置40においてはメイン電源がオフされる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においてモーション判別部13aは、センサ11によって出力された情報から当該端末装置10を携帯する利用者のモーションを判別して、利用者の所在位置(部屋)と当該所在位置におけるモーションとで規定される処理内容を、オーディオ信号処理装置40が実行する構成である。これに対して、第2実施形態では、利用者の所在位置と当該所在位置の周辺環境とで規定される処理内容を実行する構成としたものである。なお、第2実施形態では、周辺環境の例として、明るさ、すなわち照度の変化をとりあげる。
第2実施形態において照度判別部13bは、センサ11によって出力された情報を処理して、当該端末装置10における周辺の照度変化を判別する。また、照度判別部13bは、利用者の所在位置や照度変化に対応付けられた処理内容を、処理内容登録テーブルTB2を参照して読み出し、送信部18を介してオーディオ信号処理装置40に供給する。
なお、センサ11による出力情報が、逐一、作業領域Waに記録される点については第1実施形態と同様である。
この図に示されるように、このテーブルでは、部屋Bにおいて想定される照度(の変化)毎に、オーディオ信号処理装置40の処理内容を規定するパラメータなどの情報が登録されている。詳細には、図の例では、照度変化として例えば「やや暗」、「暗」が想定されている。
このうち、「やや暗」は、具体的には端末装置10のセンサ11で検出される照度が、所定時間(例えば1秒間)に1/2程度に減少する変化をいう。「暗」は、センサ11で照度がほとんど検出できない状態(部屋が消灯される状態)の変化や、検出される照度が所定時間に1/4程度に減少する変化をいう。
また、第2実施形態では、照度に対する処理内容として周波数特性制御(以降「f特」と略称する)がある。このf特には、周波数特性を制御する場合に、その制御内容が登録される。図13の例において、高低カットとは、高音域と低温域とを所定量だけ減衰させる周波数制御のオンを指定する。なお、第2実施形態における処理内容として第1実施形態におけるD圧縮を設けても良い。
したがって、第2実施形態では、照明の減灯に応じて、音量が低下するとともに、高域成分と低域成分とがカットされて出力されるので、利用者に耳障りと感じさせないようにすることができる。なお、D圧縮を設けた場合には、発音量が抑えられるので、音量変化の少ない出力となる。このため、D圧縮を設けると、f特と同様に、利用者に耳障りと感じさせないようにすることができる。
また、ここでは部屋Bのみを例示したが、部屋Aでも同様に照度変化で処理内容を規定しても良い。
上述した第1実施形態では利用者の所在位置とモーションとによって、第2実施形態では利用者の所在位置と照度変化のような環境変化とによって、それぞれメイン電源のオンまたはオフが制御される内容である。このような制御において、センサ11における誤検出やモーション等の推定ミス等によって、利用者の意図に反してオーディオ信号処理装置40のメイン電源がオンオフしてしまう場合が考えられる。そこで、利用者の意図に反してオーディオ信号処理装置40のメイン電源がオンオフしてしまう点を改善した第3実施形態について説明する。
ここで、蓄積部46は、図示省略した内部メモリで構築されて、メイン電源のオンまたはオフされた場合に、それが利用者による直接的な指示でなされたものか、あるいは、端末装置10におけるセンサ11の検出結果に応じてなされたものであるか、を時系列的に記録した電源操作履歴を格納する。
なお、このような電源操作履歴は、メイン電源がオフまたはオフについて時系列的な記録したものではなく、メイン電源のオン、オフについて、利用者による直接的な指示回数およびセンサ11の検出結果による回数で分類して記録したものであっても良い。いずれにしても、電源操作履歴は、メイン電源がオフまたはオフされる毎に処理部44によって更新される構成となっている。また、この電源操作履歴の詳細については図示省略する。
このモード設定・変更処理は、メイン電源のオンオフとは無関係であって、例えば利用者による特定の操作、例えば図示省略したリセットボタンの操作された場合に起動される。
初めに、オーディオ信号処理装置40において処理部44は、デフォルトとしてフルオートモードに設定する(ステップSc11)。次に、処理部44は、モードを次に変更するまでの所定時間(例えば24時間)が経過するまで、このモード設定・変更処理の動作を待機状態にする(ステップSc12)。
なお、モード設定・変更処理の動作が待機状態になっていても、メイン電源は、利用者による直接的な指示、または、センサ11の検出結果に応じた端末装置10が指示によってオンオフされる。メイン電源がオンまたはオフされたとき、処理部44は、それが利用者による直接的な指示でなされたものか、あるいは、センサ11の検出結果に応じてなされたものであるか、を蓄積部46に時系列的に記録する。これにより、蓄積部46では、上述した電源操作履歴が記録されることになる。
利用者によるメイン電源の頻繁なオンおよびオフの双方の操作が頻繁ではなかった、という状態は、センサ11による検出結果に応じてメイン電源オンオフが適切になされて、すなわち、利用者が自らマニュアルでオンオフする操作を不要とするほどに、利用者の意図が適切に反映されている、ということを意味している。そこで、処理部44は、当該状態を継続すべく電源モードとしてフルオートモードに再設定する。
利用者によるメイン電源のオフの操作が頻繁にあったという状況は、センサ11による検出結果に応じてメイン電源がオンされた後、利用者自身がメイン電源を頻繁にオフさせたということを意味し、いわば利用者が望まないメイン電源のオンが頻出した、という状況にある。
そこで、動作モードをマニュアルオンモードに変更し、以降、メイン電源のオンについては、センサ11による検出結果を用いることを禁止し、利用者の直接的な指示によることにする一方、メイン電源のオフについては、センサ11による検出結果を用いることにする。これにより、以降、センサ11の検出結果によって、意図しないメイン電源がオンしてしまう状況を防ぐことができる。
利用者によるメイン電源のオンの操作が頻繁にあったという状況は、センサ11による検出結果に応じてメイン電源がオフされた後、利用者自身がメイン電源を再度オンにしたということを意味し、いわば利用者が望まないメイン電源のオフが頻出した、という状況にある。
そこで、動作モードをマニュアルオフモードに変更し、以降、メイン電源のオフについては、センサ11による検出結果を用いることを禁止し、利用者の直接的な指示によることにする一方、メイン電源のオンについては、センサ11による検出結果を用いることにする。これにより、以降、センサ11の検出結果によって、意図しないメイン電源がオフしてしまう状況を防ぐことができる。
利用者によるメイン電源の頻繁なオンおよびオフの双方の操作が頻繁にあった、という状態は、センサ11による検出結果に応じてメイン電源オンオフがともに適切になされず、すなわち、利用者が自らマニュアルでオンオフする操作を必要とするほどに、利用者の意図が反映されていない、ということを意味している。
そこで、動作モードを電源操作なしモードに変更し、以降、メイン電源のオンオフについては、センサ11による検出結果を用いることを禁止し、利用者の直接的な指示によることにする。これにより、以降、センサ11の検出結果によって意図しないメイン電源がオンおよびオフしてしまう状況を防ぐことができる。
電源モードは、上記4モードに限られず、別のモードを用意しても良いし、利用者が動作モードを直接設定しても良い。
また、第3実施形態については、利用者の所在位置とモーションとに対応した処理内容を実行させる第1実施形態への適用を想定して説明したが、利用者の所在位置と環境変化とに対応した処理内容を実行させる第2実施形態に適用しても良い。
本発明は、上述した第1乃至第3実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の応用・変形が可能である。また、次に述べる応用・変形の態様は、任意に選択された一または複数を適宜に組み合わせることもできる。
なお、オーディオ信号処理装置40における処理部44とともに、作業領域Wa、部屋特定部12、モーション判別部13a、部屋情報登録テーブルTB1および処理内容登録テーブルTB2については、例えばファームウェアの制御によって構築される。
また、応用・変形例(その1、その2)については、利用者の所在位置とモーションとに対応した処理内容を実行させる第1実施形態への適用を想定して説明したが、利用者の所在位置と環境変化とに対応した処理内容を実行させる第2実施形態に適用しても良いのは勿論である。
例えば、図18に示されるように、スピーカを部屋A、Bのほか、C、Dに設置しても良い。なお、この例において、部屋Cは、部屋Aのリビングルームに隣接するとともに当該リビングルームに設置されたモニタ30を見通せるキッチンルームとし、部屋Dは、利用者が部屋Aのリビングルームから移動可能な書斎としている例である。
また、この例では、オーディオ信号処理装置40からモニタ30に対して再生するソースの選択や、モニタ30における電源のオンオフの制御が可能な構成となっている。
また、(5)は、利用者がベッドルームに所在している場合であって、就眠のために照明を消しているが、少なくとも上半身を起こした状態であると推定されるので、部屋Bに設置されたスピーカに対応するチャンネルのみをアクティブにするとともに、再生ソースを音楽とし、音量を小さくし、かつ、スリープタイマをセットする内容である。(6)は、利用者が睡眠のために仰向けになった推定されるので、メイン電源をオフにする内容である。(7)は、起床直前の明るい状態にあると推定されるので、メイン電源をオンとし、再生 ソースを音楽とし、音量を徐々に大きくする内容である。(8)は、起床した状態であると推定されるので、音量を規定値とする内容である。
(11)は、利用者が書斎に所在し、机に向かって着座していると推定されるので、部屋Dに設置されたスピーカに対応するチャンネルのみをアクティブにするとともに、再生ソースを音楽としている内容である。(12)は、着座状態から起立して、部屋Aへの移動のために消灯してドアに向かっていると推定されるので、再生ソースを音楽として、移動予定先である部屋Aに設置されたスピーカに対応したチャンネルをアクティブとしている内容である。
このように、スピーカについては、2部屋以上であっても良いし、利用者の所在位置と、当該利用者のモーションと、照度のような環境変化とを組み合わせて、オーディオ信号処理装置40における制御内容を様々に決定するようにしても良い。
Claims (4)
- 利用者によって携帯される端末装置であって、所在位置と、少なくとも速度、加速度または角度のいずれかとを検出する機能を有する端末装置から、情報を受信する受信部と、
前記利用者の所在位置に予め対応付けられた複数のモーションのうち、前記少なくとも速度、加速度または角度のいずれかの検出結果から判別された利用者のモーションに対応付けられた処理であって、入力したオーディオ信号に対する処理または電源に対する処理を実行する処理部と、
を具備することを特徴とするオーディオ信号処理装置。 - 前記処理部は、
前記利用者の所在位置が第1の部屋内にあって、前記利用者のモーションが当該第1の部屋において予め定められた複数のモーションのいずれかであったとき、当該第1の部屋と前記利用者のモーションとに対応付けられた処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号処理装置。 - 前記処理部は、
前記利用者の所在位置が前記第1の部屋とは異なる第2の部屋内にあって、前記利用者のモーションが当該第2の部屋において予め定められた複数のモーションのいずれかであったとき、当該第2の部屋と前記利用者のモーションとに対応付けられた処理を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載のオーディオ信号処理装置。 - 前記処理には、メイン電源のオンおよびオフの動作が含まれ、
前記処理部は、
前記利用者の所在位置と、当該所在位置における利用者のモーションまたは当該所在位置における周辺環境とに対応付けられた処理が前記メイン電源のオンまたはオフである場合、当該メイン電源のオンまたはオフを動作モードに応じて禁止または実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号処理装置。
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