JP6195708B2 - 磁気共鳴分光システムを用いた化学平衡比の測定 - Google Patents

磁気共鳴分光システムを用いた化学平衡比の測定 Download PDF

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Description

本開示は、化学的性質または相対濃度を測定するために磁気共鳴(MR)分光法を用いることに関する。
磁気共鳴分光法および(MRS)および磁気共鳴分光イメージング(MRSI)技術が、医療診断および医療診断イメージングの分野で知られている。磁気共鳴(MR)モダリティでは、均一磁場に1または複数の高周波(RF)パルスによる摂動を加えたものの中に、被検者を入れる。詳細には、均一磁場によって対象物内の応答材料のスピンが均質化されて、スピンが効果的に並べられるようになる。次に励起RFパルスを印加して応答材料のスピンを同期させることを、均一磁場を横断する平面内にスピンを方向的に「チッピングする」ことによって行なう場合がある。励起RFパルスを取り除くと、スピンは均一磁場と再び揃い、その過程で、共鳴信号が放出される。それぞれの核種に起因するこれらの共鳴信号の差は、イメージング・システムによって検出されて、MRSシステムを用いて分析される化学種に関する有用な情報が得られる。
詳細には、応答材料(たとえば水素(H)または炭素13(13C)原子)が分子の構成要素である場合、分子の電子雲が、応答材料が受ける磁場強度に影響を及ぼす。有効な磁場強度が変動することによって、応答材料の歳差周波数(またはスピン)に対して小さい変化が起きることになる。この歳差周波数の変動は、応答材料を含む異なる分子を互いと区別することを可能にする化学シフトとして示される。たとえば、この化学シフトによって、身体内の異なる化学物質を特定すること、およびこのような化学物質の濃度を決定することが可能になる場合がある。
化学的性質または相対濃度を測定する方法を提供する。
本開示には、平衡交換する2つ以上の化学種に対する磁気共鳴データを生成するための実施形態が含まれる。たとえば、一実施形態においては、交換する2つ以上のスペクトル的に識別可能な化学種の割合を測定するための方法が提供される。この方法によれば、第1の化学種を選択的に励起する30°以上の第1のチップ角を有するスペクトル選択RF励起パルスを発生させる。第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、少なくとも第2の化学種を励起する30°未満の第2のチップ角を有する非選択RF励起パルスを発生させる。スペクトル選択RF励起パルスを発生させるステップと非選択RF励起パルスを発生させるステップとを、設定した反復回数だけ繰り返す。交換する第1の化学種および第2の化学種の割合が、第1のチップ角および第2のチップ角の効果差に基づいて得られる。
さらなる実施形態においては、1または複数の実行可能ルーチンを物理的にエンコードするメモリ構造が提供される。実行されると、ルーチンは、第1の化学種を選択的に励起する30°以上の第1のチップ角を有するスペクトル選択RF励起パルスを発生させること;第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、少なくとも第2の化学種を励起する30°未満の第2のチップ角を有する非選択RF励起パルスを発生させること;スペクトル選択RF励起パルスを発生させるステップと非選択RF励起パルスを発生させるステップとを、設定した反復回数だけ繰り返すこと;第1のチップ角および第2のチップ角の効果差に基づいて、交換する第1の化学種および第2の化学種の割合を得ること、を含む行為を行なわせる。
別の実施形態においては、磁気共鳴分光システムが提供される。磁気共鳴分光システムは、少なくとも、容積内に一次磁場を発生させるように構成された一次場コイルと、RFパルスを発生させるように構成された高周波(RF)コイルと、一次場コイルおよびRFコイルの動作を制御するための1または複数の制御回路と、を含んでいる。磁気共鳴分光システムはまた、パルス・シーケンスを実施するために1または複数の制御回路によって実行されるべき命令を記憶するメモリを含んでいる。パルス・シーケンスは、実行されると、第1の化学種を選択的に励起する30°以上の第1のチップ角を有するスペクトル選択RF励起パルスを発生させること;第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、少なくとも第2の化学種を励起する30°未満の第2のチップ角を有する非選択RF励起パルスを発生させること;スペクトル選択RF励起パルスを発生させる行為と非選択RF励起パルスを発生させる行為とを、設定した反復回数だけ繰り返すこと、を行なわせる。
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および優位性は、以下の詳細な説明を添付図面を参照して読むことでより良好に理解される。なお図面の全体に渡って同様の文字は同様の部品を表わしている。
本明細書で説明したデータ取得を行なうように構成された磁気共鳴分光イメージング・システムの実施形態の概略図である。 従来のアプローチを用いて得られるH13CO3 -および13CO2に対する共鳴データを示す図である。 本開示による、インターリーブド・パルス・シーケンスを印加すること、および結果として生じる共鳴データをその後に取得して用いることに対する制御ステップまたはロジックのフローチャートを示す図である。 本開示による、インターリーブドRFパルス組を用いて生体外で得られた共鳴データを示す図である。 本開示による、インターリーブドRFパルスを用いて得られた共鳴データに基づいて計算されたpHを示す図である。 本開示による、インターリーブドRFパルス組を用いて生体内で得られた共鳴データを示す図である。
本明細書で説明する実施形態は、好適な磁気共鳴(MR)システム、たとえば磁気共鳴分光法(MRS)または磁気共鳴分光イメージング(MRSI)システムによって行なっても良い。本明細書で述べるように、このような磁気共鳴システムで構成される1つの使用方法は、患者(または他の好適な生存生物)内の局所環境(たとえば心臓環境または疑腫瘍内)のpHの測定を、13C重炭酸塩/13CO2の割合を測定することによって行なうことである。磁気共鳴モダリティを用いることによって、pH情報が非侵襲的におよび生体内で得られる場合がある。pH情報は、臨床または診断コンテキストにおいて特に関心が持たれる場合がある。なぜならば、pHの変化が、対象とする多くの疾患または他の状態に関係するからである。
このことを念頭において、図1を参照して、磁気共鳴分光学システム10が、スキャナ12、スキャナ制御回路14、およびシステム制御回路16を含むとして、概略的に例示されている。図示した実施形態では、MRSシステム10は、一般的に、分光イメージングを行なうように構成されている。分光イメージングでは、空間および時間分解の分光分析データが得られる。システム10はさらに、遠隔アクセスおよび記憶用のシステムまたは装置(たとえば、画像保存通信システム(PACS)18)または他の装置(たとえば、テレラジオロジー機器)を含んでいるかまたはこれらと通信して、システム10が取得したデータに現地または現地外でアクセスし得るようになっている。このように、取得データを取得し、その後に、現地または現地外で処理および評価を行なっても良い。MRSシステム10は、任意の好適なスキャナまたは検出器を含んでいても良いが、例示した実施形態では、システム10は、全身スキャナ12を含んでいる。全身スキャナ12は、ハウジング20を有し、ハウジング20を通して穴22が形成されている。テーブル24が、穴22内に移動可能となっていて、患者26を内部に配置して患者内の選択した生体構造を画像化することが図れるようになっている。好適なシステム10の一例は、3TGEMR750スキャナに多核分光(MNS)ハードウェア・パッケージを取り付けたものである(両方とも、GEヘルス・ケア(ウォーキシャー(Waukesha)、WI)から入手可能である)。
スキャナ12には、一連の関連付けられたコイルであって、制御された磁場を生成するため、および画像化する被検者の生体構造内の1または複数の磁気回転材料からの放出を検出するためのコイルが含まれている。一次電磁コイル28が、穴22と大まかに位置合わせされた一次磁場を発生させるために設けられている。取得信号が空間分解されるスキャナ12には(すなわち、分光イメージング・システムには)、制御された磁場勾配を検査シーケンス中に発生させることができる一連の傾斜磁場コイル30、32、および34が存在している。高周波(RF)コイル36が、磁気回転材料を励起する(たとえば、スピン摂動またはスライス選択用に励起する)ための高周波パルスを発生させるために設けられている。別個の受信コイルまたは同じRFコイル36によって、検査シーケンス中に磁気回転材料から磁気共鳴信号を受信しても良い。
スキャナ12の種々のコイルは、外部回路によって制御されて、所望の磁場およびパルスを発生させ、磁気回転材料からの放出を制御された方法で読み取る。例示した実施形態においては、主電源38が、一次場コイル28にパワー供給するために設けられている。駆動回路40が、傾斜磁場コイル30、32、および34をパルス状に駆動するために設けられている(このような傾斜磁場コイルが存在する場合に)。このような駆動回路40は通常、電流をコイルに供給するための増幅および制御回路を含んでいる。これはたとえば、スキャナ制御回路14によって出力されるデジタル化パルス・シーケンスに従って行なわれる。別の制御回路42が、RFコイル36の動作を調整するために設けられている。制御回路42は通常、能動および受動モードの動作(それぞれRFコイルが信号を送信し、受信する)の間で交互に代わるためのスイッチング素子を含んでいる。制御回路42はまた、RFパルスを発生させるとともに受信した磁気共鳴信号を処理するための増幅回路を含んでいる。本開示によれば、制御回路は、RFコイル36を、2つ以上の異なるターゲット材料を差をつけて刺激する(すなわち、チップさせる)インターリーブド・パルスまたは同時発生パルスを発生させるように動作させても良い。
スキャナ制御回路14は、インターフェース回路44を含んでいる。インターフェース回路44は、傾斜磁場コイル30、32、34、およびRFコイル36を駆動するため、および検査シーケンス中に生成された磁気共鳴信号を表わすデータを受信するための信号を出力する。インターフェース回路44は制御回路46に結合されている。制御回路46は、システム制御回路16を介して選択された規定されたプロトコルに基づいて回路42および回路40を駆動するためのコマンドを実行する。制御回路46はまた、磁気共鳴信号を受信して、以後の処理を、データをシステム制御回路16に送信する前に行なう働きをする。スキャナ制御回路14にはまた、構成パラメータ、パルス・シーケンス記述、検査結果などを動作中に記憶する1または複数のメモリ構造または回路48が含まれている。インターフェース回路50が制御回路46に結合されていて、データをスキャナ制御回路14とシステム制御回路16との間で交換することを図っている。このようなデータには通常、行なうべき特定の検査シーケンス(たとえば、本明細書で述べるように、インターリーブドまたは同時RFパルスを発生させるための検査シーケンスまたはルーチン)の選択、これらのシーケンスの構成パラメータ、および取得データ(たとえば、アンダーサンプリング・データ)が含まれており、これらは、スキャナ制御回路14から、未処理または処理済みの形態で、以後の処理、記憶、送信、および表示用に送信されても良い。
システム制御回路16には、データをスキャナ制御回路14から受信してデータおよびコマンドをスキャナ制御回路14に再び送信するインターフェース回路52が含まれている。インターフェース回路52は制御回路54に結合されている。制御回路54では、CPUが、汎用または特定用途向けコンピュータまたはワークステーションに含まれていても良い。制御回路54は、メモリ構造または回路56に結合されていて、MRSシステム10の動作用のプログラミング・コードを記憶するとともに、処理済みの画像データを、後で再構成、表示、および送信するために記憶している。たとえば、プログラミング・コードは、本明細書で述べるように、堅固なpH測定に適したインターリーブドRFパルス信号を実施することができる1または複数のアルゴリズムを実行しても良い。さらなるインターフェース回路58を、画像データ、構成パラメータなどを外部のシステム構成要素(たとえば、遠隔アクセスおよび記憶装置18)と交換するために設けても良い。最後に、システム制御回路54には、オペレータ・インターフェースを容易にするためおよび再現画像のハード・コピーを生成するための種々の周辺デバイスが含まれていても良い。例示した実施形態では、これらの周辺機器には、プリンタ60、モニタ62、およびユーザ・インターフェース64(たとえば、キーボードまたはマウスなどの装置)が含まれている。
スキャナ12およびそれに付随する制御回路46によって、磁場および高周波パルスが、制御された方法で生成され、患者26内の特定の磁気回転材料が励起されてエンコードされる。スキャナ12および制御回路46はまた、このような材料から発した信号を検知し、これらの信号に基づいて計算を行なって、たとえば生理学的に局在のpH測定値を2つ以上のターゲット材料の測定差に基づいて決定する。本明細書で説明するMRSシステムは単に好適なシステムの一例として示しており、他の磁気共鳴分光システムタイプを用いても良いことに注意されたい。同様に、このようなシステムを、その一次磁石の強度によって定格化しても良く、また後述するデータ取得および処理を行なうことができる任意の好適に定格化したシステムを用いても良い。
前述したMRSシステム10は、本明細書で説明するデータ取得技術を行なっても良く、いくつかの実施形態では、本明細書で説明するデータ処理技術を行なっても良い。本明細書で説明するデータ取得の後に、システム10は単に、取得データを、後で局所的および/または遠隔にアクセスするために、たとえばメモリ回路(たとえば、メモリ56)に記憶しても良いことに注意されたい。したがって、局所的および/または遠隔にアクセスされたら、取得データを、特定用途向けまたは汎用コンピュータ内に収容された1または複数のプロセッサによって操作しても良い。1または複数のプロセッサは、取得データにアクセスして、本明細書で説明したように、データの処理または分析に適したルーチンを実行しても良い。
前述した好適なシステム10の説明を念頭において、このようなMRベースの分光法システムを用いて、局在のpH測定を計算することについて以下に述べる。一例として、生理系では、局所環境のpHの計算は、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式に基づいて行なうことができる。
pH = pKa+log([HCO3 -]/[CO2])
これは、対象とする環境において観察された重炭酸塩(HCO3 -)と二酸化炭素(CO2)との割合を用いて行なう。このような生理的環境では、HCO3 -対CO2の割合は、炭酸脱水酵素の作用によって確立および維持される場合がある。このような酵素の平衡状態下では、[HCO3 -]/[CO2]の割合は、通常の生理学的pH(たとえば、pH7.0〜7.4)において約15〜20のオーダーの場合があり、重炭酸塩の方が、平衡状態で、10超〜1だけ多い。
pHを測定するための特定のアプローチでは、13C標識分子の測定(たとえば、過分極化されたH13CO3 -および13CO2の測定濃度)を、患者内の対象とする測定部位で行なうことができる磁気共鳴分光法システムを用いる。これらの分子は、静脈内投与され事前分極された溶解状態のH13CO3 -から得ることができるか、または事前分極された[1−13C]ヒルビン酸塩から身体中で生成しても良い。[1−13C]ヒルビン酸塩は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼの作用を通して、13CO2およびH13CO3 -に分解される。そして、システム内に存在する炭酸脱水酵素によって、H13CO3 -13CO2との平衡状態が、システムのpHに基づいて確立される。
過分極化されたH13CO3 -および13CO2の濃度の測定を、対象とする局在部位において、MRSまたはMRSIシステム(たとえば、前述したシステム10)を用いて行なっても良い。図2を参照して、共鳴測定値の組を示す。これは、従来の小チップ角RF励起パルス(たとえば、5°)を、pH7.4において、13CO3 -13CO2の割合が約20の状態で用いて、生成されたものである。このような測定プロトコルでは、13CO2共鳴80に起因する測定信号は、堅固で正確なpH測定には不適切な場合がある。なぜならば、測定を受ける13CO2のプールのサイズが小さいこと、ならびに時間および空間分解データを得るために使用されるRF励起パルスのチップ角が小さいこと(たとえば、5°〜10°または20°未満)の一方または両方があるからである。詳細には、従来の小チップ角RFパルスは非選択性の場合があり、したがって、両方の種(たとえば、H13CO3 -および13CO2)のスピンを等しくチップさせる場合がある。しかし、H13CO3 -および13CO2の対応するプールのサイズに差があるために、H13CO3 -共鳴82に対して観察される信号の方が、13CO2のより小さいプールの場合よりも実質的に大きい場合がある。このような実施において13CO2に対して観察される潜在的に小さい信号対雑音比によって、対象とする局所環境中でpHの正確で堅固な測定を行なうことが妨げられる場合がある。
このことを念頭において、また本アプローチによれば、測定を受ける個々の種を差をつけて励起する(たとえば、チップさせる)一続きのインターリーブドRF励起パルスを用いても良い。たとえば、図3のフローチャート100に示したように、さらした種において小チップ角(たとえば、5°〜30°)を誘起する第1の組のRF励起パルス102を発生させても良い(ブロック104)。この例で説明する1つの実施では、第1の組のRF励起パルスはスペクトル非選択性であっても良いが、他の実施では、RFパルスは、対象とする1または複数の化学種に対してスペクトル選択性であっても良い。たとえば、1つの実施においては、非選択RF励起パルス102はそれぞれ200μsハード・パルスであっても良い。本明細書で説明するpH測定の文脈では、第1の組のパルス102によって、より一般的な種であるH13CO3 -とともに、他の種を、小チップ角だけチップさせる。共鳴データの読み取り(ブロック106)を、各パルスの後に開始して、非選択パルスによって励起された種に対応する共鳴データ108を生成しても良い。
小チップ角RFパルス102の発生の間に、第2の組のRF励起パルス112を発生させる(ブロック110)。RF励起パルス112は、スペクトル選択性で、スペクトル選択された種において大チップ角(たとえば、約40°以上)を誘起する。たとえば、本明細書で説明するpH測定の文脈では、第2の組のパルス112によって、13CO2を大チップ角だけチップさせる。その結果、スペクトル選択された種に対する共鳴データ116が生成されて、取得される(ブロック114)。このような1つの実施形態では、スペクトル選択RFパルス112は、10msのガウス形状パルスであり、たとえば150Hzパスバンド(95%)と10-4ストップバンド(パスバンドの中心から400Hz)とを有するようにデザインされた10msのスペクトル選択RFパルスである。このような実施形態では、インターリーブドRF励起パルス112のチップ角が相対的に大きいために、13CO2感度が高まり(すなわち、13CO2共鳴に対する信号対雑音が大きくなり)、一方で、インターリーブド・パルスのスペクトル選択性によって、H13CO3 -プールの飽和が防止される。前述の例では、別個の離散的なインターリーブド・パルスを用いることについて説明しているが、他の実施形態においては、小チップ角RFパルス102およびスペクトル選択RFパルス112を、マルチバンドRFパルスを用いて同時に発生させても良い。
pH測定を対象とした生体内実施に関して、13HCO3 -および13CO2のプールの飽和が、取得中に、インターリーブドRFパルス間のチップ角の差に起因して異なる量で起きることが理解され得る。しかし、炭酸脱水酵素の存在下では、13HCO3 -13CO2との平衡状態が、共鳴データの取得間に(すなわち、次の時間点またはk空間点が取得される前に)復元される。したがって、安定な時間分解pH測定値または正確なpHマップを取得することが、この飽和差があるにもかかわらず、やはり可能である。すなわち、炭酸脱水酵素作用によって成立する平衡状態では、選択性CO2磁化による13HCO3 -および13CO2組み合わせプールの磁化の飽和は小さい。なぜならば、13CO2が相当しているのは、総13Cプールの10%未満であるからである。したがって、13HCO3 -の信号対雑音比は、実質的に影響を受けないであろう。
図3に戻って、RFパルス102とスペクトル選択RFパルス112とのインターリーブされた発生は、スキャン・プロトコルが終了したと判定される(ブロック118)まで続いても良い。このようにして、複数のインターリーブされた共鳴データ108、116の組を、対象とする対応する第1および第2の種に対して、収集しても良い。共鳴データ108、116の繰り返し測定値を取得することによって、より弱い信号の信号加算平均が可能となる場合があるか、または個々の種の化学交換比の時間分解測定または空間符号化を得ることができる場合がある。
前述のアプローチに従って収集されたMRSデータをその後に処理することを、たとえばSAGE(商標)ソフトウェア(GEヘルス・ケア)を用いて行なっても良い。1つの生体外実施においては、過分極化された13Cファントム・データを、FFTの前に時間ドメインにおいて5Hzガウシアン・フィルタによってアポダイズドしても良い。1つの生体内実施においては、13Cデータを、10Hzガウシアン・フィルタによってアポダイズドしても良い。ピーク高さの測定を、過分極化されたH13CO3 -13CO2ファントム・スペクトルおよび生体内スペクトルから行なっても良く、またこの共鳴データを用いて、対象とする診断パラメータを計算しても良く、たとえば、患者内の対象とする局所pH122を計算しても良い(ブロック120)。
前述したことを念頭に置いて、また図4および6を参照して、本アプローチにより取得される共鳴データの対応する生体外および生体内の実施例を示す。
実施例1−生体外測定。本生体外および生体内の実施例に関して、すべての検討を、3TGEMR750スキャナ(GEヘルス・ケア、ウォーキシャー、WI)に多核分光(MNS)ハードウェア・パッケージを取り付けたものを用いて行なった。マイクロ・ストリップ二重同調型の1H−13C容積コイル(内径8cm)を、ファントム測定(マグベール(Magvale)、サン・フランシスコ、CA)に対して用いた。ハイパーセンス(HyperSense)DNP偏光子(オックスフォード・インストゥルメンツ(OxfordInstruments)、アビンドン(Abingdon)、英国)を用いて、基板の分極を、3.35Tおよび1.4Kにおいて、既知の分極アプローチを用いて行なった。ナトリウム13C重炭酸塩(アイソテック(Isotec)、マイアミズバーグ(Miamisburg)、OH)を、グリセロール中で、OX063トリチルラジカル(オックスフォード・インストゥルメンツ)を用いて調製した。無希釈の[1,2−132]ピルビン酸(アイソテック)に、15mMのOX063トリチルラジカル(オックスフォード・インストゥルメンツ)と1mMのGdキレート(プロハンス(Prohance)(登録商標)、ブラッコ・インターナショナル(BraccoInternational))とを添加した。
13C重炭酸塩ファントム測定に対しては、〜30μlの13C重炭酸ナトリウム/グリセロール混合物を、〜80分間、分極して、4mlの脱イオン水/EDTA(100mg/)を用いて溶解した。溶解直後に、13C重炭酸塩溶液を、4mlの500mMナトリウムリン酸塩緩衝剤(pH7.25)と混合した。このナトリウムリン酸塩緩衝剤には、6μgの炭酸脱水酵素(アイソザイム(Isozyme)II、牛赤血球より、≧3,000W−A単位/mgタンパク質、シグマ・アルドリッジ(SigmaAldridge)、セント・ルイス、MO)が含まれていた。そして、約5mlのこの最終混合物を、各ファントム実験で用いた。
データ取得に関して、パルス取得パルス・シーケンスを変更して、励起RFパルスのトグリングができるようにした。150Hzパスバンド(95%)と10-4ストップバンド(パスバンドの中心から400Hz)とを有するようにデザインされた10msのスペクトル選択RFパルスを、過渡事象間に200μsハード・パルスとインターリーブした。読み取り(10,000Hz/4096pts)を各RFパルスの直後に開始した。ダイナミック磁気共鳴分光法(MRS)データをインターリーブドRFパルス方式を用いて取得することを、溶解状態の事前分極されたH13CO3 -をRFコイル内部に配置した後に行なった(n=4、TR=2s、96過渡事象)。RF送信部を、選択RFパルス使用時には13CO2共鳴の中心に合わせ、ハード・パルス使用時にはH13CO3 -13CO2との間の中心に合わせた。選択パルスおよびハード・パルスに対する公称上のチップ角を、それぞれ、40°および10°に設定した。ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を適用して、溶液中のpHを、pKa値6.15を用いて推定した。選択RFパルスからの13CO2信号を用いてpHを計算した際、チップ角およびエコー時間(有効なエコー時間として5msを用いた)の補正を行なった。またT1の補正を、H13CO3 -信号に対して行なった(H13CO3 -信号が測定された過渡事象と、選択13CO2信号が測定された次の過渡事象との間で生じるH13CO3 -の分極減衰を考慮するため)。エコー時間補正を、スペクトル中で測定された13CO2の線幅に基づいてT2*を用いて行なった。H13CO3 -1を、ハード・パルスのみを用いた実験から推定した。
前述の方法を念頭において、図4に、このような生体外実施で取得した共鳴データの図式表現を示す。図4に示したように、第1の組の取得された共鳴データ130は、非選択の小チップ角(たとえば、5°〜30°)RF励起パルス102(すなわち、200μsハード・パルス)に応答して読み取った共鳴データに対応する。サンプル共鳴データに示したように、第1の組の共鳴データ130には、H13CO3 -(共鳴82)に対する共鳴と13CO2に対応する微小な共鳴80とが含まれる。非選択RFパルスに応答して読み取ったデータとインターリーブして、第2の共鳴データ組132が、スペクトル選択の大チップ角(たとえば、30°〜90°)RF励起パルス112(すなわち、10msのスペクトル選択パルス)に応答して読み取られている。第2の組の共鳴データ132は、13CO2に対応する共鳴データ80が含まれているが、13CO2共鳴データに対する信号対雑音比は、非選択の取得に対して観察されたものよりも良好である。
図5を参照して、前述のようにして得られた生体外13CO2測定を用いて計算した2つの別個のpH測定値のグラフ138を示す。第1の測定値140の計算を、非選択RFパルスのみを用いて生成された13CO2測定値を用いて行なった。一方で、第2の測定値142の計算を、13CO2選択RFパルスを用いて生成された13CO2測定値を用いて行なった。ピーク共鳴測定値高さを計算で使用し、チップ角(T1、T2*)補正を、インターリーブされた取得からのデータに対して行なった。グラフ138に証明されるように、13CO2選択RFパルスを用いて生成された13CO2測定値を用いて計算した第2の測定値142は、長時間に渡って安定である。この例では、第2の測定値142は、7.38〜7.43の範囲のpH測定値に対応しており、pHメータによって測定したpH7.35に大まかに一致していた。
実施例2−生体内測定。豚に対して行なった生体内測定の組では、1Hブロッキングで直径が5”のカスタム・ビルドの13C送/受信表面コイルを使用した。使用する注入剤に関しては、105μlの[1,2−132]ピルビン酸/トリチル混合物を〜60分間、分極した後に、〜6mlの100mMTRIS/250mMNaOH溶液に溶解して、公称上のヒルビン酸塩濃度として250mMおよびpH7.4を得た。このヒルビン酸塩溶液を生理食塩水を用いて希釈して全体積を3倍にし、15mlの希釈ヒルビン酸塩溶液を各実験において動物に注入した。
13C表面コイルを豚の胸の上に配置して、心臓上で行なうその位置決めを3面1Hスカウト画像(身体コイルを用いて取得)によって確認した。このスカウト画像によって、コイル上に配置された基準マーカーが視覚化された。心電同期のダイナミックMRSデータを、3体の動物(〜20kg)から取得することを、実施例1で説明した13C重炭酸塩ファントム実験で用いたものと同じパルス・シーケンスおよびインターリーブドRFパルス方式を用いて行なった。データ取得の開始を、溶解状態にある15mlの事前分極された[1,2−132]ヒルビン酸塩(約0.06mmol/kgのドーズ)の〜15s注入の開始と同時に行なった。データ取得は心電同期で行なって、1つの過渡事象が2つのR−R間隔ごとに行なわれる(1つの完全なRFインターリーブ・サイクルが4つのR−Rごとに行なわれる)ようにし、その結果、TRは、心拍数に応じて約1〜1.3であった。
前述の方法を念頭において、図6に、このような生体内実施で取得した共鳴データの図式表現を示す。図6に示したように、第1の組の取得された共鳴データ152は、非選択の小チップ角(たとえば、10°)RF励起パルス102(すなわち、200μsハード・パルス)に応答して読み取った共鳴データに対応する。サンプル共鳴データに示したように、第1の組の共鳴データ152に含まれているのは、[1−132]ヒルビン酸塩に対する共鳴(共鳴150)、H13CO3 -に対する共鳴(共鳴82)、および13CO2に対応する微小な共鳴80である。非選択RFパルスに応答して読み取ったデータとインターリーブして、第2の共鳴データ組154が、スペクトル選択の大チップ角(たとえば、40°)RF励起パルス112(すなわち、10msのスペクトル選択パルス)に応答して読み取られている。第2の組の共鳴データ154は、13CO2に対応する共鳴データ80が含まれているが、13CO2共鳴データに対する信号対雑音比は、非選択の取得に対して観察されたものよりも良好である。
本開示の技術的効果には、磁気共鳴分光法において、非選択の小チップ角RFパルスをスペクトル選択の大チップ角RFパルスとインターリーブするインターリーブドRFパルス・シーケンスを用いることが含まれる。このようなインターリーブド・パルス・シーケンスを用いることの技術的効果は、2つの共鳴データが取得されることである。1つは、より弱い信号の選択種に特有のものであり、その選択種に対する共鳴データとして、信号対雑音比が、非選択RFパルスに応答して生成される共鳴データ中に観察されるものよりも高いデータを生成する。本開示のさらなる技術的効果は、生理的環境内での局在pHの非侵入性測定を改善することである。
この書面の説明では、実施例を用いて、本発明を、ベスト・モードも含めて開示するとともに、どんな当業者も本発明を実施できるように、たとえば任意の装置またはシステムを作りおよび用いること、ならびに取り入れた任意の方法を実行することができるようにしている。本発明の特許可能な範囲は、請求項によって規定されており、当業者に想起される他の例を含んでいても良い。このような他の例は、請求項の文字通りの言葉使いと違わない構造要素を有する場合か、または請求項の文字通りの言葉使いとの違いが非実質的である均等な構造要素を含む場合には、請求項の範囲内であることが意図されている。

Claims (20)

  1. 交換する2つ以上のスペクトル的に識別可能な化学種の割合を測定するための方法であって、
    第1のチップ角によって第1の化学種を選択的に励起する第1のRF励起パルスを発生させるステップと、
    前記第1の化学種を、前記第1のRF励起パルスに応答して生成される共鳴信号に基づいて定量化するステップと、
    前記第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、前記第1のチップ角とは異なる第2のチップ角によって少なくとも前記第2の化学種を励起する第2のRF励起パルスを発生させるステップであって、前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に又は前記第1のRF励起パルスと同時に発生させるステップと、
    前記第2の化学種を、前記第2のRF励起パルスに応答して生成される共鳴信号に基づいて定量化するステップと、
    設定した反復回数だけ、前記第1のRF励起パルスを発生させるステップ、前記第1の化学種を定量化するステップ、前記第2のRF励起パルスを発生させるステップ、および前記第2の化学種を定量化するステップを繰り返すステップと、
    前記第1のチップ角および前記第2のチップ角の効果差を補正して、交換する前記第1の化学種および前記第2の化学種の割合を得るステップと、を含む方法。
  2. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスを発生させるステップおよび前記第2のRF励起パルスを発生させるステップをインターリーブする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスと同時に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスを発生させるステップおよび前記第2のRF励起パルスを発生させるステップを、マルチバンドRFパルスを用いて同時に行なう請求項1に記載の方法。
  4. 前記割合に基づいてpHを決定するステップを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記繰り返すステップによって、前記第1の化学種に対して取得される共鳴信号が平均化される請求項1に記載の方法。
  6. 前記繰り返すステップによって、前記第1の化学種と前記第2の化学種との間の交換比の時間分解測定または空間符号化が得られる請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1のチップ角は、第1のチップ角が30°以上である請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の化学種と前記第2の化学種との平衡状態が共鳴データの取得の間に復元され、第2のチップ角が30°未満である請求項1に記載の方法。
  9. 1または複数の実行可能ルーチンを記憶するメモリ構造であって、前記実行可能ルーチンは、実行されると、
    第1のチップ角によって第1の化学種を選択的に励起する第1のRF励起パルスを発生させることと、
    前記第1の化学種を、前記第1のRF励起パルスに応答して生成される共鳴信号に基づいて定量化することと、
    前記第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、前記第1のチップ角とは異なる第2のチップ角によって少なくとも前記第2の化学種を励起する第2のRF励起パルスを発生させることであって、前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に又は前記第1のRF励起パルスと同時に発生させることと、
    前記第2の化学種を、前記第2のRF励起パルスに応答して生成される共鳴信号に基づいて定量化することと、
    設定した反復回数だけ、前記第1のRF励起パルスを発生させること、前記第1の化学種を定量化すること、前記第2のRF励起パルスを発生させること、および前記第2の化学種を定量化することを繰り返すことと、
    前記第1のチップ角および前記第2のチップ角の効果差を補正して、交換する前記第1の化学種および前記第2の化学種の割合を得ることと、を含む行為を行なわせるメモリ構造。
  10. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスおよび前記第2のRF励起パルスはインターリーブされる請求項9に記載のメモリ構造。
  11. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスと同時に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスおよび前記第2のRF励起パルスは、マルチバンドRFパルスを用いて同時に発生される請求項9に記載のメモリ構造。
  12. 前記1または複数の実行可能ルーチンは、実行されると、さらに、前記割合に基づいてpHを決定することを含む行為を行なわせる請求項9に記載のメモリ構造。
  13. 前記繰り返す行為によって、前記第1の化学種に対して取得される共鳴信号が平均化される請求項9に記載のメモリ構造。
  14. 前記繰り返す行為によって、前記第1の化学種と前記第2の化学種との間の交換比の時間または空間分解測定が得られる請求項9に記載のメモリ構造。
  15. 磁気共鳴分光システムであって、
    容積内に一次磁場を発生させるように構成された一次場コイルと、
    RFパルスを発生させるように構成された高周波(RF)コイルと、
    前記一次場コイルおよび前記RFコイルの動作を制御するための1または複数の制御回路と、
    パルス・シーケンスを実施するために前記1または複数の制御回路によって実行されるべき命令を記憶するメモリであって、
    前記パルス・シーケンスは、実行されると、
    第1のチップ角によって第1の化学種を選択的に励起する第1のRF励起パルスを発生させることと、
    前記第1の化学種と第2の化学種との間の平衡状態下で、前記第1のチップ角とは異なる第2のチップ角によって少なくとも前記第2の化学種を励起する第2のRF励起パルスを発生させることであって、前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に又は前記第1のRF励起パルスと同時に発生させることと、
    設定した反復回数だけ、前記第1のRF励起パルスを発生させる行為と前記第2のRF励起パルスを発生させる行為とを繰り返すことと、を行なわせるメモリと、を含む磁気共鳴分光システム。
  16. 前記RFコイルはまた、前記RFパルスに応答して生成される共鳴信号を検出する受信コイルとして機能するように構成されている請求項15に記載の磁気共鳴分光システム。
  17. 前記RFパルスに応答して生成される共鳴信号を検出する別個の受信コイルを含む請求項15に記載の磁気共鳴分光システム。
  18. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスの発生の間に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスおよび前記第2のRF励起パルスはインターリーブされる請求項15に記載の磁気共鳴分光システム。
  19. 前記第2のRF励起パルスを、前記第1のRF励起パルスと同時に発生させる場合、前記第1のRF励起パルスおよび前記第2のRF励起パルスは、マルチバンドRFパルスを用いて同時に発生される請求項15に記載の磁気共鳴分光システム。
  20. 前記メモリはさらに、交換する前記第1の化学種および前記第2の化学種の割合を前記第1のチップ角および前記第2のチップ角の効果差に基づいて決定するために前記1または複数の制御回路によって実行されるべき命令を記憶する請求項15に記載の磁気共鳴分光システム。
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