JP6194127B2 - グルコース検出体及びグルコース検出方法 - Google Patents

グルコース検出体及びグルコース検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6194127B2
JP6194127B2 JP2016571444A JP2016571444A JP6194127B2 JP 6194127 B2 JP6194127 B2 JP 6194127B2 JP 2016571444 A JP2016571444 A JP 2016571444A JP 2016571444 A JP2016571444 A JP 2016571444A JP 6194127 B2 JP6194127 B2 JP 6194127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
hydrophilic
group
range
glucose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016571444A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017026044A1 (ja
Inventor
桂史 塚本
桂史 塚本
モウアッド ラムラニ
モウアッド ラムラニ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Menicon Co Ltd filed Critical Menicon Co Ltd
Publication of JPWO2017026044A1 publication Critical patent/JPWO2017026044A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6194127B2 publication Critical patent/JP6194127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/483Physical analysis of biological material
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes

Description

本発明は、グルコース検出体及びグルコース検出方法に関する。
従来、グルコース検出体としては、例えば、シス型ジオール部含有検体を検出するためのセンサーであって、ボロン酸基を含むホログラフィック素子を有し、グルコースと反応し光学特性が変化するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、グルコース検出体としては、ボロン酸基を含むホログラフィック素子を有し、グルコースと反応し光学特性が変化するコンタクトレンズが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このグルコース検出体では、光学的変化を、可視光の光源を利用してピーク波長の変化として検出するとしている。
特表2006−519979号公報 特開2007−506999号公報
しかしながら、上述の特許文献1、2の検出体では、ボロン酸基を含むホログラフィック素子の媒体として用いられるポリマーの構成成分については十分検討がなされておらず、ボロン酸基とグルコースの作用を、当該ポリマーの物性変化に十分に活用できていない。また、上述した特許文献1、2の検出体では、当該ポリマーの重合後に、ホログラムを発現させるような特殊なポリマー構造を形成する必要があった。また、例えば、このポリマーをコンタクトレンズに用いる場合などには、滅菌処理などを行う場合があるが、そのような外的要因によってポリマー構造が変性する可能性があり、その機能を十分に発現することができないおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、ボロン酸基とグルコースの作用をポリマーの物性変化により効果的に活用し、グルコースの検出をすることができるグルコース検出体及びグルコース検出方法を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、親水性モノマーと、疎水性モノマーと、ボロン酸含有モノマーとにより構成されるポリマーを用い、ボロン酸基とグルコースの作用と、ポリマー全体の親水疎水バランスを組み合わせることにより、ボロン酸基とグルコースの作用をポリマーの物性変化により効果的に活用し、グルコースを検出することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のグルコース検出体は、
少なくとも親水性モノマーと、疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより構成されるポリマーを含み、グルコースの存在量に応じて前記ポリマーの濁度が変化するものである。
また、本発明のグルコース検出方法は、
少なくとも親水性モノマーと、疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより構成されグルコースの存在量に応じて濁度が変化するポリマーを含むグルコース検出体を用い、前記ポリマーの濁度変化に基づいてグルコースを検出するものである。
Figure 0006194127
本発明のグルコース検出体及びグルコース検出方法は、ボロン酸基とグルコースの作用をポリマーの物性変化により効果的に活用し、グルコースの検出をすることができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推測される。図1は、フェニルボロン酸基とグルコースとの平衡関係の一例を表すスキームである。ボロン酸基とグルコースとの結合及び解離に関しては、図1の平衡関係があり、ボロン酸基のホウ素原子は、四面体構造(図1(2))をとるときに、グルコースと最も結合しやすい資質を有する(例えば、非特許文献1:Tetrahedron 2002,58,5291-5300参照)。本発明では、例えば、親水性モノマーと、疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとを組み合わせてポリマーにすることで、ポリマー鎖中の親水性モノマーや疎水性モノマーの側鎖がボロン酸基のホウ素原子に影響を与え、四面体構造で安定化することができると推察される。さらには、ボロン酸基とグルコースの結合及び解離に伴うポリマー鎖の親水疎水性の変化を、ポリマー全体の親水疎水性に影響を及ぼすように、その親水疎水バランスを適当に調整することで、ボロン酸基とグルコースの作用の検出感度をより高めることができると推察される。また、本発明のグルコース検出体は、ポリマー調製後に特殊な処理(ホログラムの形成等)が必要ないため、調製がより容易に行え、量産時の効率化につながる。
フェニルボロン酸とグルコースとの平衡関係の一例を表すスキーム。
本発明のグルコース検出体は、少なくとも(A)親水性モノマーと、(B)疎水性モノマーと、(C)化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより構成されるポリマーを含むものである。なお、本願において親水性モノマーとは、オクタノール/水−分配係数(LogPow値)が1.0以下のモノマーをいい、疎水性モノマーとは、オクタノール/水−分配係数(LogPow値)が1.0より大きいモノマーをいうものとする。
Figure 0006194127
親水性モノマーは、LogPow値が1.0以下のモノマーであるが、LogPow値は、−1.0以上であることが好ましく、−0.8以上であることがより好ましい。また、親水性モノマーのLogPow値は、0.8以下であることが好ましく、0.6以下であることがより好ましい。親水性モノマーは、例えば、親水性基としての含窒素基(例えばアミノ基)やヒドロキシ基などのうち1以上を有すると共に、結合基としてのアクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基などのうち1以上を有するものとしてもよい。この親水性モノマーとしては、例えば、アクリルアミド(AA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N’−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、N−ビニル−2−ピロリドン、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノンなどから選ばれる1以上が挙げられる。このうち、AA,HEA,DMAAなどが好ましい。
疎水性モノマーは、LogPow値が1.0を超えるモノマーであるが、LogPow値は、1.1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましい。また、疎水性モノマーのLogPow値は、5.0以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましい。疎水性モノマーは、例えば、疎水性であるアルキル基やアルキレン基、フェニル基などのうち1以上を有すると共に、結合基としてのアクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基などのうち1以上を有するものとしてもよい。この疎水性モノマーとしては、例えば、エチルアクリレート(EA)、N−フェニルアクリルアミド(NPA)などから選ばれる1以上が挙げられる。
ボロン酸含有モノマーとしては、化学式(1)のものが挙げられる。また、ボロン酸含有モノマーとしては、例えば、化学式(2)のモノマーとしてもよい。あるいは、ボロン酸含有モノマーは、化学式(3)に示すZ−アクリルアミドフェニルボロン酸(Z−APB:但しZは2〜4)などが挙げられる。
Figure 0006194127
Figure 0006194127
親水性モノマーの含有率Miは、例えば、30(mol%)以上80(mol%)以下の範囲が好ましい。疎水性モノマーの含有率Moは、例えば、10(mol%)以上60(mol%)以下の範囲が好ましい。ボロン酸含有モノマーの含有率Mbは、例えば、4(mol%)以上30(mol%)以下の範囲が好ましい。なお、各含有率は、親水性モノマーと疎水性モノマーとボロン酸含有モノマーとの総量(mol)に対する含有率をいうものとする。また、ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する親水性モノマーの含有率Mi(mol%)であるモル比Mi/Mbは、1以上であることが好ましく、3.2以上であることがより好ましい。また、モル比Mi/Mbは、10以下であることが好ましく、7.6以下であることがより好ましい。モル比Mi/Mbが1〜10の範囲では、グルコースの存在量に対する濁度の変化が明瞭であり、好ましい。また、ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する疎水性モノマーの含有率Mo(mol%)であるモル比Mo/Mbは、1以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましい。また、モル比Mo/Mbは、15以下あることが好ましく、11.4以下であることがより好ましい。モル比Mo/Mbが1〜15の範囲では、グルコースの存在量に対する濁度の変化が明瞭であり、好ましい。
なお、親水性モノマーがアクリルアミドであるときには、モル比Mi/Mbが3.2以上7.6以下の範囲で且つモル比Mo/Mbが5以上11.4以下の範囲であることが特に好ましい。また、親水性モノマーが2−ヒドロキシエチルアクリレートであるときには、モル比Mi/Mbが5以上7.5以下の範囲で且つモル比Mo/Mbが1.5以上4以下の範囲であることが特に好ましい。また、親水性モノマーがN,N−ジメチルアクリルアミドであるときには、モル比Mi/Mbが4.5以上5以下の範囲で且つモル比Mo/Mbが4以上4.5以下の範囲であることが特に好ましい。
本発明のグルコース検出体は、親水疎水バランス値HHBが25以上であることが好ましく、33以上であることがより好ましい。また、この親水疎水バランス値HHBが75以下であることが好ましく、69以下であることがより好ましい。親水疎水バランス値HHBが25〜75の範囲では、グルコースの存在量に対する濁度の変化が明瞭であり、好ましい。この親水疎水バランス値HHBは、親水性モノマーの分配係数Li及び含有率Mi(mol%)と、疎水性モノマーの分配係数Lo及び含有率Mo(mol%)と、ボロン酸含有モノマーの分配係数Lb及び含有率Mb(mol%)とにより、数式(1)を用いて求められる値である。なお、親水性モノマーの分配係数Liは、親水性モノマーのオクタノール/水−分配係数(LogPow値)であり、疎水性モノマーの分配係数Loは、疎水性モノマーのオクタノール/水−分配係数(LogPow値)であり、ボロン酸含有モノマーの分配係数Lbは、ボロン酸含有モノマーのオクタノール/水−分配係数(LogPow値)である。なお、LogPow値は、例えば、オンラインソフトウエアであるALGOPSなどのソフトウエアを利用した計算値を使用することができる。また、公知文献から得られる実験値を使用することもできる。
(数1)
親水疎水バランス値HHB=Li×Mi+Lo×Mo+Lb×Mb … 数式(1)
このグルコース検出体は、親水性モノマーとしてアクリルアミド(AA)、疎水性モノマーとしてエチルアクリレート(EA)、ボロン酸含有モノマーとしてZ−フェニルアクリルアミドボロン酸(Z−APB)を含有する場合、モル比Mi/Mbは、3.2以上7.6以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは、5以上11.4以下の範囲が好ましい。また、このグルコース検出体において、親水疎水バランス値HHBは、41以上56以下の範囲が好ましい。
このグルコース検出体は、親水性モノマーとして2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、疎水性モノマーとしてエチルアクリレート(EA)、ボロン酸含有モノマーとしてZ−フェニルアクリルアミドボロン酸(Z−APB)を含有する場合、モル比Mi/Mbは、5以上7.5以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは、1.5以上4以下の範囲が好ましい。また、このグルコース検出体において、親水疎水バランス値HHBは、33以上57以下の範囲が好ましい。
このグルコース検出体は、親水性モノマーとしてN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、疎水性モノマーとしてエチルアクリレート(EA)、ボロン酸含有モノマーとしてZ−フェニルアクリルアミドボロン酸(Z−APB)を含有する場合、モル比Mi/Mbは、4.5以上5以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは、4以上4.5以下の範囲が好ましい。また、このグルコース検出体において、親水疎水バランス値HHBは、63以上69以下の範囲が好ましい。
本発明のグルコース検出体は、ボロン酸含有モノマーのボロン酸基とグルコースとの作用により、グルコースの存在量に応じてポリマーの濁度が変化するものである。グルコース検出体の濁度変化は、例えば、無色透明、一部に濁りがある状態、全体に濁りがある状態など目視で判断することができる。ここでは、濁度Tは、グルコース検出体を撮像し、画像処理により求めた値とする。濁度Tは、以下のようにして求めるものとする。まず、所定の溶液に浸漬させたあとのグルコース検出体を撮像し、撮像した画像に対してパブリックドメインの画像処理ソフトであるImageJを使用し、撮像した画像のグレー値Gを測定する。濁度Tは、グルコース検出体のグレー値をGs、試料の置かれた背景のグレー値をGbとし、数式(2)により求めるものとする。濁度Tが1.0のとき、グルコース検出体は無色透明であり、値が大きくなるに従い濁度は高くなる。
(数2)
濁度T=Gs/Gb … 数式(2)
グルコース検出体は、グルコース存在量による濁度変化(Turbidity Change Ratio:TCR)をその指標とすることができる。濁度変化TCRは、例えば、グルコースの第1濃度での濁度をT(+)、第1濃度より低い第2濃度での濁度をT(−)とした場合に、数式(3)により求めるものとする。濁度T(+)は、第1濃度として1Mグルコースリン酸緩衝溶液中での値とし、濁度T(−)は、第2濃度としてリン酸緩衝溶液中での値とし、これらを基準として濁度変化TCRを求めるものとしてもよい。この濁度変化TCRは、1.3以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましく、2.0以上であることが更に好ましい。濁度変化TCRの値が大きいほど濁度Tの変化が明瞭であり、好ましい。なお、リン酸緩衝液は、リン酸水素二ナトリウム・12水和物0.6w/v%、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.05w/v%、塩化ナトリウム0.83w/v%から構成される。
(数3)
濁度変化TCR=T(−)/T(+) … 数式(3)
グルコース検出体に含まれるポリマーは、ハイドロゲルであるものとしてもよい。また、グルコース検出体は、眼科用部材に組み込まれているものとしてもよく、眼科用部材は、コンタクトレンズであるものとしてもよい。例えば、涙液に含まれるグルコース濃度は、血糖値と相関があることが知られている(非特許文献2参照:Current Eye Research,2006,Vol.31,No.11,895-901)。また、唾液に含まれるグルコース濃度は、血糖値と相関があることが知られている(非特許文献3参照:Journal of Biomedicine and Biotecnology,Vol2009,Article ID430426)。したがって、このグルコース検出体では、例えば、涙液や唾液などから血糖値を求めることが可能である。このため、本発明のグルコース検出体は、眼科用部材に組み込まれることにより、採血を要さずに血糖値の変化を把握することができる。
また、本発明のグルコース検出体は、架橋剤を更に含むものとしてもよい。架橋剤としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基及びアリル基のうち複数の重合基を有する化合物が挙げられる。また、本発明のグルコース検出体は、重合性色素を更に含むものとしてもよいし、紫外線吸収剤を更に含むものとしてもよいし、光重合開始剤を更に含むものとしてもよいし、光増感剤を更に含むものとしてもよい。そのほか、グルコース検出体は、非重合性である、水溶性有機溶媒、界面活性剤、清涼化剤、粘稠化剤などの添加剤を含むものとしてもよい。
グルコース検出体が組み込まれた眼科用部材は、グルコース検出体の濁度の変化が確認できるものであれば特にその様態は限定されないが、コンタクトレンズが好ましい。
グルコース検出体が組み込まれたコンタクトレンズは、酸素透過性ハードコンタクトレンズ、ハイドロゲルレンズ、シリコーンハイドロゲルレンズなど従来公知のコンタクトレンズであることが好ましく、ハイドロゲルレンズであることが更に好ましい。また、おしゃれ用コンタクトレンズに代表されるような着色部を有するコンタクトレンズと組合せ、濁度の変化をより効果的に確認できるようにすることも可能である。
酸素透過性ハードコンタクトレンズとは、フッ素含有メタクリレート系化合物、ケイ素含有メタクリレート系化合物、ケイ素含有スチレン系化合物等を主成分として少なくとも1種以上含む非含水性コンタクトレンズである。また、ハイドロゲルレンズとは、(メタ)アクリレート系化合物、ビニル系化合物等を主成分として少なくとも1種以上含む含水性コンタクトレンズであり、より具体的には、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メタクリル酸、DMAA、N−ビニル−2−ピロリドン、エチレングリコールジメタクリレート、グリセロールメタクリレート等を主成分として少なくとも1種以上含むコンタクトレンズである。シリコーンハイドロゲルレンズとは、ケイ素含有(メタ)アクリレート系化合物、ケイ素含有マクロモノマー等を主成分として少なくとも1種以上含む含水性コンタクトレンズである。
本発明のグルコース検出体が組み込まれた眼科用部材を眼用レンズ用材料として用いる場合は、例えば、本発明のグルコース検出体をそのままレンズ形状とすることもできる。また、予め作製した本発明のグルコース検出体をコンタクトレンズ作製時に組み込むこともできる。更に、予め作製しておいたコンタクトレンズ上で、本発明のグルコース検出体を作製し組み込むこともできる。本発明のポリマーをそのまま成形する場合は、上記モノマーの組成物を鋳型法にて硬化させることができる。モノマー組成物に光を照射して重合させる場合には、所望の眼用レンズ材料の形状に対応した鋳型内に、上記光重合開始剤を含むモノマー組成物を充填した後、この鋳型に光を照射して重合を行えばよい。光照射による重合に用いられる鋳型の材質は、重合・硬化に必要な光を透過しうる材質である限り特に限定されるものではなく、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステルなどの汎用樹脂が好ましく、ガラスであってもよい。これらの材料を成形、加工することによって、所望の形状を有する鋳型とすることができる。
本発明のグルコース検出方法は、少なくとも親水性モノマーと、疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより構成されグルコースの存在量に応じて濁度が変化するポリマーを含むグルコース検出体を用い、ポリマーの濁度変化に基づいてグルコースを検出するものである。このポリマーの濁度変化は、ボロン酸含有モノマーのボロン酸基とグルコースとの作用により生じるものとしてもよい。このグルコース検出方法において、グルコースの検出は、上述したグルコース検出体を検出対象である溶液に浸漬させ、濁度Tを測定することにより行うことができる。なお、濁度は、目視で確認することもできる。例えば、グルコース検出体の濁りが大きくなるとグルコース量が増加したことがわかり、透明になるとグルコース量が減少したことがわかる。グルコース検出体の大きさと検査対象の溶液の量は、その濃度などに応じて適宜設定すればよい。また、このグルコース検出方法では、上述した濁度Tや濁度変化TCRにより、グルコースの有無のほか、グルコースの濃度、含有量などを検出することができる。また、例えば、濁度の可視的観察だけでなく、電極上に本発明のポリマーを重合させ、電気的シグナル(電導度等)を検出することでグルコースを定量する方法も採用可能である。
以上詳述した本実施形態のグルコース検出体及びグルコース検出方法では、ボロン酸基とグルコースの作用をポリマーの物性変化により効果的に活用し、グルコースの検出をすることができる。このような効果が得られる理由は、例えば、親水性モノマーと、疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとを組み合わせてポリマーにすることにより、ポリマー鎖中の親水性モノマーや疎水性モノマーの側鎖がボロン酸基のホウ素原子に影響を与え、四面体構造で安定化することができると推察される。さらには、ボロン酸基とグルコースの作用に伴うポリマー鎖の親水疎水性の変化を、ポリマー全体の親水疎水性に影響を及ぼすように、その親水疎水バランスを適当に調整することで、ボロン酸基とグルコースの作用の検出感度をより高めることができると推察される。このグルコース検出体は、眼科用部材、例えば、コンタクトレンズなどの眼用レンズに用いることが好適である。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
以下には、本発明の重合性組成物を具体的に作製した例を実験例として説明する。なお、実験例20〜23、26〜28、30〜32、34、37、39〜41が本発明の実施例に相当し、実験例1〜19、24、25、29、33、35、36、38が比較例に相当する。
[使用成分]
実験例で用いた化合物の略称を以下に示す。
3APB:3−アクリルアミドフェニルボロン酸
4APB:4−アクリルアミドフェニルボロン酸
AA:アクリルアミド
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
DMAA :N,N−ジメチルアクリルアミド
EA:エチルアクリレート
NPA:N−フェニルアクリルアミド
MBA:N,N’−ジメチレンビスアクリルアミド
[試験体の作製:実験例1〜18]
親水性モノマーであるアクリルアミド(AA)と2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)とN−ジメチルアクリルアミド(DMAA)とのうちいずれかと、ボロン酸含有モノマーである3−アクリルアミドフェニルボロン酸(3APB)とを任意の配合比(表1参照)になるよう量りとり、ジメチルスルホキシドに溶解した。また、架橋剤としてN,N’−ジメチレンビスアクリルアミド(MBA)をモノマー総量に対して1.5mol%、重合開始剤として2,2−メトキシ−2−アミノフェニルアセトフェノンをモノマー総量に対して2.0mol%添加した。この配合液をモールド型に流し込み、室温で紫外光(UV,365nm)を30分間照射し、重合させた。重合後、モールド型からポリマーを取り出し、直径6mmの円形に切り出したあと、エタノールに浸漬し、未重合モノマー及び溶媒を抽出した。その後、1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液にポリマーを12時間以上浸漬し、ポリマーの写真を撮影した。その後、各ポリマーをリン酸緩衝溶液に移し、3〜4分後に再度ポリマーの写真を撮影した。
[実験例19〜36]
親水性モノマーであるAAとHEAとDMAAとのうちいずれかと、疎水性モノマーであるエチルアクリレート(EA)と、ボロン酸含有モノマーである3APBとを任意の配合比(表2参照)になるようにした以外は実験例1と同様の工程を経て、得られたポリマーを実験例19〜36とした。
[実験例37,38]
親水性モノマーであるAAとHEAとDMAAとのうちいずれかと、疎水性モノマーであるN−フェニルアクリルアミド(NPA)と、ボロン酸含有モノマーである3APBとを任意の配合比(表2参照)になるようにした以外は実験例1と同様の工程を経て、得られたポリマーを実験例37,38とした。なお、各モノマーのLogPow値は、オンラインソフトウエアのALGOPS2.1による計算値によれば、3APBが0.51、AAが−0.65、HEAが0.04、DMAAが0.17、EAが1.24、NPAが1.67である。
[実験例39〜41]
親水性モノマーであるAAとHEAとDMAAとのうちいずれかと、疎水性モノマーであるEAと、ボロン酸含有モノマーである4APBとを任意の配合比(表2参照)になるようにした以外は実験例1と同様の工程を経て、得られたポリマーを実験例39〜41とした。なお、4APBのLogPow値は、オンラインソフトウエアのALGOPS2.1による計算値によれば、0.48である。
(親水疎水バランス値HHB:Hydrophilic/Hydrophobic Balance Value)
親水疎水バランス値HHBは、親水性モノマーのLogPow値をLi、親水性モノマーの含有率をMi(mol%)、疎水性モノマーのLogPow値をLo、疎水性モノマーの含有率をMo(mol%)、ボロン酸含有モノマーのLogPow値をLb、ボロン酸含有モノマーの含有率をMb(mol%)とし、上記数式(1)により算出した。なお、各含有率は、親水性モノマーと疎水性モノマーとボロン酸含有モノマーとの総量(mol)に対する含有率である。
(濁度)
濁度は、パブリックドメインの画像処理ソフトであるImageJを使用し、測定対象の写真からグレー値を測定し、試料のグレー値をGs、試料の置かれた背景のグレー値をGbとし、上記数式(2)により算出した。濁度Tが1.0のとき、試料は無色透明であり、値が大きくなるに従い濁度は高くなる。また、グルコースの有無による濁度の変化(Turbidity Change Ratio:TCR)は、1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液中での濁度をT(+)、リン酸緩衝溶液中での濁度をT(−)とし、上記数式(3)により算出した。なお、表1,2には、目視により濁度T(+)及び濁度変化TCRを確認した結果も示した。濁度T(+)は、濁度の低い順に、A(T≦1.2;目視でほぼ無色透明)、B(1.2<T≦1.5;目視で確認できる濁り)、C(T>1.5;目視で明らかに確認できる濁り)として評価した。また、濁度変化TCRは、1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液に浸漬させたのち、グルコースを含まないリン酸緩衝溶液に浸漬させた際の濁度変化において、濁度の変化が大きい順に、A(TCR≧2.0;目視で明確に確認できる濁度の変化)、B(1.2<TCR<2.0;目視で確認できる濁度の変化)、C(TCR≦1.2;目視でほぼ確認できない濁度の変化)として評価した。
(結果と考察)
実験例1〜18のモノマーのモル比と親水疎水バランス値HHB、1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液中での濁度T(+)、リン酸緩衝溶液中での濁度T(−)及び濁度変化TCRをまとめて表1に示した。同様に、実験例19〜38の結果をまとめて表2に示した。表1に示すように、疎水性モノマーを用いない実験例1〜18では、濁度変化TCRがほとんどなかったのに対し、実験例19〜38では、比較的良好な濁度変化が起きていることがわかった。なかでも、親水疎水バランス値HHBが25以上75以下の範囲、より好ましくは、33以上69以下の範囲において濁度変化が明確にわかりやすい結果であった。また、実験例19〜23,33〜36,39では、モル比Mi/Mbは3.2以上7.6以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは5以上11.4以下の範囲が好ましく、親水疎水バランス値HHBは41以上56以下の範囲が好ましかった。また、実験例24〜28,37,38,40では、モル比Mi/Mbは5以上7.5以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは1.5以上4以下の範囲が好ましく、親水疎水バランス値HHBは33以上57以下の範囲が好ましかった。実験例29〜32,41では、モル比Mi/Mbは4.5以上5以下の範囲が好ましく、モル比Mo/Mbは4以上4.5以下の範囲が好ましく、親水疎水バランス値HHBは63以上69以下の範囲が好ましかった。
Figure 0006194127
Figure 0006194127
[実験例42]
本発明のポリマーをコンタクトレンズに組み込んだものを作製し、これを実験例42とした。1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液に浸した実験例26のポリマーを、レンズ型モールドの中心部に置き、その上から1mol%の2,2−メトキシ−2−アミノフェニルアセトフェノン及びMBAを含む2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)のモノマー溶液を注入した。その後、室温で紫外光(UV,365nm)を30分間照射し、重合させた。重合後、レンズモールド型からコンタクトレンズを取り出し、1Mのグルコースを含むリン酸緩衝溶液に浸漬した。このコンタクトレンズのポリマー部分のグルコース応答性を確認したところ、T(+)は1.2、T(−)は3.7であった。また、濁度変化TCRは3.1であり、HEMAを主成分とするコンタクトレンズ中において良好なグルコース応答性を得た。
本発明のグルコース検出体は、グルコースの検出をする分野に利用することができ、コンタクトレンズなどの用途に用いることができる。

Claims (7)

  1. 親水性基としての含窒素基及びヒドロキシ基のうち1以上を有すると共に結合基としてのアクリロイル基とメタクリロイル基とビニル基とのうち1以上を有する親水性モノマーと、疎水性であるアルキル基とアルキレン基とフェニル基とのうち1以上を有すると共に結合基としてのアクリロイル基とメタクリロイル基とビニル基とのうち1以上を有する疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより構成されるポリマーを少なくとも含み、
    前記親水性モノマーは、アクリルアミド(AA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N’−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、N−ビニル−2−ピロリドン、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノンから選ばれる1以上であり、
    前記疎水性モノマーは、エチルアクリレート(EA)及びN−フェニルアクリルアミド(NPA)から選ばれる1以上であり、
    前記親水性モノマーのオクタノール/水−分配係数Li(LogPow値)及び含有率Mi(mol%)と、前記疎水性モノマーのオクタノール/水−分配係数Lo(LogPow値)及び含有率Mo(mol%)と、前記ボロン酸含有モノマーのオクタノール/水−分配係数Lb(LogPow値)及び含有率Mb(mol%)とにより数式(1)を用いて求められる親水疎水バランス値HHBが25以上75以下の範囲であり、
    前記ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する前記親水性モノマーの含有率Mi(mol%)であるモル比Mi/Mbが1以上10以下の範囲を満たし、前記ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する前記疎水性モノマーの含有率Mo(mol%)であるモル比Mo/Mbが1以上15以下の範囲を満たし、
    グルコースの存在量に応じて前記ポリマーの濁度が変化する、グルコース検出体。
    Figure 0006194127
    Figure 0006194127
  2. 下記(1)〜(3)のいずれか1つの条件を満たす、請求項1に記載のグルコース検出体。
    (1)前記親水性モノマーがアクリルアミド(AA)であり、前記モル比Mi/Mbが3.2以上7.6以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが5以上11.4以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが41以上56以下の範囲である。
    (2)前記親水性モノマーが2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)であり、前記モル比Mi/Mbが5以上7.5以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが1.5以上4以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが33以上57以下の範囲である。
    (3)前記親水性モノマーがN,N’−ジメチルアクリルアミド(DMAA)であり、前記モル比Mi/Mbが4.5以上5以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが4以上4.5以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが63以上69以下の範囲である。
  3. 前記ポリマーは、ハイドロゲルである、請求項1又は2に記載のグルコース検出体。
  4. 眼科用部材に組み込まれている、請求項1〜のいずれか1項に記載のグルコース検出体。
  5. 前記眼科用部材は、コンタクトレンズである、請求項1〜のいずれか1項に記載のグルコース検出体。
  6. 親水性基としての含窒素基及びヒドロキシ基のうち1以上を有すると共に結合基としてのアクリロイル基とメタクリロイル基とビニル基とのうち1以上を有する親水性モノマーと、疎水性であるアルキル基とアルキレン基とフェニル基とのうち1以上を有すると共に結合基としてのアクリロイル基とメタクリロイル基とビニル基とのうち1以上を有する疎水性モノマーと、化学式(1)で表されるボロン酸含有モノマーとにより少なくとも構成され、前記親水性モノマーのオクタノール/水−分配係数Li(LogPow値)及び含有率Mi(mol%)と、前記疎水性モノマーのオクタノール/水−分配係数Lo(LogPow値)及び含有率Mo(mol%)と、前記ボロン酸含有モノマーのオクタノール/水−分配係数Lb(LogPow値)及び含有率Mb(mol%)とにより数式(1)を用いて求められる親水疎水バランス値HHBが25以上75以下の範囲であり、前記ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する前記親水性モノマーの含有率Mi(mol%)であるモル比Mi/Mbが1以上10以下の範囲を満たし、前記ボロン酸含有モノマーの含有率Mb(mol%)に対する前記疎水性モノマーの含有率Mo(mol%)であるモル比Mo/Mbが1以上15以下の範囲を満たし、グルコースの存在量に応じて濁度が変化するポリマーを含むグルコース検出体を用い、前記ポリマーの濁度変化に基づいてグルコースを検出
    前記親水性モノマーは、アクリルアミド(AA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N,N’−ジメチルアクリルアミド(DMAA)、N−ビニル−2−ピロリドン、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノンから選ばれる1以上であり、
    前記疎水性モノマーは、エチルアクリレート(EA)及びN−フェニルアクリルアミド(NPA)から選ばれる1以上である、
    グルコース検出方法。
    Figure 0006194127
    Figure 0006194127
  7. 下記(1)〜(3)のいずれか1つの条件を満たす、請求項6に記載のグルコース検出方法。
    (1)前記親水性モノマーがアクリルアミド(AA)であり、前記モル比Mi/Mbが3.2以上7.6以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが5以上11.4以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが41以上56以下の範囲である。
    (2)前記親水性モノマーが2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)であり、前記モル比Mi/Mbが5以上7.5以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが1.5以上4以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが33以上57以下の範囲である。
    (3)前記親水性モノマーがN,N’−ジメチルアクリルアミド(DMAA)であり、前記モル比Mi/Mbが4.5以上5以下の範囲であり、前記モル比Mo/Mbが4以上4.5以下の範囲であり、前記親水疎水バランス値HHBが63以上69以下の範囲である。
JP2016571444A 2015-08-10 2015-08-10 グルコース検出体及びグルコース検出方法 Active JP6194127B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/072700 WO2017026044A1 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 グルコース検出体及びグルコース検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017026044A1 JPWO2017026044A1 (ja) 2017-08-10
JP6194127B2 true JP6194127B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=57983028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016571444A Active JP6194127B2 (ja) 2015-08-10 2015-08-10 グルコース検出体及びグルコース検出方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6194127B2 (ja)
WO (1) WO2017026044A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102133980B1 (ko) * 2019-01-31 2020-07-14 세종대학교산학협력단 유무기 복합 수화겔 글루코스 센서

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019221135A1 (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 大阪有機化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物
EP4017478A1 (en) 2019-09-18 2022-06-29 Alcon Inc. Wet-packed soft hydrogel ocular inserts
CN115746196A (zh) * 2022-11-15 2023-03-07 电子科技大学长三角研究院(湖州) 一种异丙基甲基丙烯酰胺-氟基苯硼酸共聚葡萄糖响应微凝胶的制备方法及其应用

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0305587D0 (en) * 2003-03-11 2003-04-16 Smart Holograms Ltd Sensor
JP4566996B2 (ja) * 2003-09-25 2010-10-20 スマート ホログラムズ リミテッド ホログラフィックセンサを含む眼科装置
US7446157B2 (en) * 2004-12-07 2008-11-04 Key Medical Technologies, Inc. Nanohybrid polymers for ophthalmic applications
EP2318443A4 (en) * 2008-07-09 2011-12-07 Agency Science Tech & Res INTEGRATION OF GLUCOSE SODE IN POLYMER PORES
US8133960B2 (en) * 2009-06-16 2012-03-13 Bausch & Lomb Incorporated Biomedical devices
CN102597854B (zh) * 2009-09-22 2015-07-01 库柏维景国际控股公司 用于眼科应用和方法的材料
EP2513711B1 (en) * 2009-12-14 2017-07-12 Novartis AG Methods for making silicone hydrogel lenses from water-based lens formulations
JP2015151436A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 セイコーエプソン株式会社 刺激応答性ゲル材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102133980B1 (ko) * 2019-01-31 2020-07-14 세종대학교산학협력단 유무기 복합 수화겔 글루코스 센서

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017026044A1 (ja) 2017-02-16
JPWO2017026044A1 (ja) 2017-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6194127B2 (ja) グルコース検出体及びグルコース検出方法
KR101002147B1 (ko) (세미)상호침입 메쉬 구조 하이드로겔 및 그의 제조 방법
CA2859696C (en) Silicone hydrogel contact lens modified using lanthanide or transition metal oxidants
JP7160350B2 (ja) 生体組織透明化法及びその試薬
Kotsmar et al. Aqueous solute partitioning and mesh size in HEMA/MAA hydrogels
JP5707843B2 (ja) コンタクトレンズ用ケア製剤及びパッケージング溶液
Kiritoshi et al. Preparation of cross-linked biocompatible poly (2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine) gel and its strange swelling behavior in water/ethanol mixture
JP6856018B2 (ja) 眼用レンズおよびその製造方法
JP2015507761A (ja) コンタクトレンズ改質のためのレドックス法
EP2318443A1 (en) Trapping glucose probe in pores of polymer
JP2015508425A (ja) 表面改質したコンタクトレンズ
JP2015502438A (ja) コンタクトレンズ改質のための高イオン強度プロセス
WO2013128633A1 (ja) コンタクトレンズ用ケア製剤及びパッケージング溶液
JP2017513596A (ja) コンタクトレンズおよび眼内レンズのための(メタ)アクリルアミドポリマー
AU2016203263B2 (en) Macroinitiator containing hydrophobic segment
Paţachia et al. Study of the PVA hydrogel behaviour in 1-butyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate ionic liquid.
AU2012351991A1 (en) Multistep UV process to create surface modified contact lenses
JP2017026680A (ja) 3dプリンタ用ゲル材料
JP6540316B2 (ja) 医療デバイスおよびその製造方法
JP2012088525A (ja) コンタクトレンズ用ケア製剤及びパッケージング溶液
Pero et al. Reliability of a method for evaluating porosity in denture base resins
Kasák et al. A polysulfobetaine hydrogel for immobilization of a glucose-binding protein
JP6856019B2 (ja) 眼用レンズおよびその製造方法
Siddiqa et al. Preparation of letrozole dispersed pHEMA/AAm-g-LDPE drug release system: In-vitro release kinetics for the treatment of endometriosis
JP7468699B2 (ja) ポリジメチルアクリルアミド粉体、ポリジメチルアクリルアミド溶液およびポリジメチルアクリルアミド粉体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6194127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250