JP6193508B2 - ワーク位置決め装置 - Google Patents

ワーク位置決め装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6193508B2
JP6193508B2 JP2016557096A JP2016557096A JP6193508B2 JP 6193508 B2 JP6193508 B2 JP 6193508B2 JP 2016557096 A JP2016557096 A JP 2016557096A JP 2016557096 A JP2016557096 A JP 2016557096A JP 6193508 B2 JP6193508 B2 JP 6193508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
support frame
frame
hole
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016557096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017042853A1 (ja
Inventor
通 中田
通 中田
猛志 古田
猛志 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keylex Corp
Original Assignee
Keylex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keylex Corp filed Critical Keylex Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6193508B2 publication Critical patent/JP6193508B2/ja
Publication of JPWO2017042853A1 publication Critical patent/JPWO2017042853A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/04Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups for holding or positioning work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

本発明は、例えば、溶接を行う際にプレス成形により得たワーク等を把持して位置を決めるワーク位置決め装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されている自動車生産ラインには、ワークの位置決めを行う治具と、該治具を取付・取外可能に支持する架台と、アーム先端に溶接ガンが取り付けられた溶接ロボットと、複数の治具を格納する治具格納棚とが配置され、架台に支持された治具が複数のワークを位置決めするとともに、当該複数のワークを上記溶接ロボットで一体に組み立てるようになっている。そして、組み立てるワークを変更する際、溶接ロボットから溶接ガンを取り外すとともに溶接ロボットで架台から治具を取り外して治具格納棚まで運搬し、その後、治具格納棚に格納された他の治具を溶接ロボットが架台まで運搬して当該架台に取り付けた後、再び溶接ロボットのアーム先端に溶接ガンを取り付けてワークを組み立てるようになっている。
また、ワークを位置決めする装置として、特許文献2には、上下方向に延びる回転軸を有する回転テーブルと、回転テーブル上面の外周部分に設けられ、且つ、ワークの位置決めを行う複数の治具とを備えたものが開示され、該各治具は、回転テーブルの径方向と交差する水平方向に延びる回動軸回りに回動することによって傾斜するようになっている。そして、作業者が治具にワークをセットする作業を行うときや、或いは、溶接ロボットが治具にセットされたワークの溶接作業を行うときに上記各治具を傾斜させることにより、作業者によるワークのセット作業や溶接ロボットによるワークの溶接作業を行い易くすることができるようになっている。
特開2002−1626号公報 国際公開第2014/049637号
ところで、特許文献1,2に開示されている治具は、ワークの位置決めを行うための把持具等が多数取り付けられているので、その重量は非常に重い。したがって、治具を取付・取外可能な特許文献1の如き装置の治具を特許文献2の如き傾動可能な構造にすると、もし誤って治具が傾いた状態のまま治具の取外作業を行った場合、治具が装置から滑り落ちてしまうおそれがあり、非常に危険である。
これを回避するために、電気的な制御による安全装置を備え付けることが考えられるが、費用が嵩むことになってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、治具を装置本体側に取付・取外可能で、且つ、治具が水平方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されたワーク位置決め装置において、治具が回動軸周りに回動して傾いた状態になると、治具を装置本体側から取り外すことができなくなる低コストなワーク位置決め装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、治具の回動動作を利用することにより、傾いた状態の治具が治具を支持する支持体から外れないように工夫したことを特徴とする。
具体的には、ワークの位置決めを行う治具と、該治具を取付・取外可能に支持し、且つ、水平方向に延びる第1水平軸周りに回動可能な支持体とを備えたワーク位置決め装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記治具及び上記支持体の一方には、嵌合穴が設けられ、上記治具及び上記支持体の他方には、上記第1水平軸の軸心方向と平行に延びる第2水平軸周りに回動自在に吊り下げられ、且つ、上記第1水平軸の軸心方向と同方向に貫通する貫通孔を有する吊下プレートと、上記第1水平軸の軸心方向と同方向にスライド可能に設けられ、一方側へのスライド動作で上記嵌合穴に嵌合する一方、他方側へのスライド動作で上記嵌合穴から外れる嵌合部と、上記治具が上記第1水平軸周りの所定の基準位置に位置する際、他方側へのスライド動作で上記貫通孔に挿通する一方、一方側へのスライド動作で上記貫通孔から外れる挿通部とを有するスライド手段とが設けられていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記治具及び上記支持体の他方には、上記吊下プレートにおける上記第2水平軸周りの一方側への回動を阻止する回動阻止手段が設けられていることを特徴とする。
第1の発明では、治具が第1水平軸周りに回動して傾いた状態になると、吊下プレートがその自重によって第2水平軸の下方に位置するよう当該第2水平軸周りに回動する。すると、吊下プレートの貫通孔がスライド手段の挿通部に対応しなくなり、スライド手段が他方側にスライドしようとしても挿通部が吊下プレートの貫通孔周りに接触してしまう。したがって、スライド手段は他方側にスライドすることができず、スライド手段の嵌合部が嵌合穴から外れないので、支持体から治具を取り外すことができず安全である。また、治具が傾いた際、電気的な制御による安全装置を取り付けることなく治具を支持体から取り外せないようにできるので、製造コストを低く抑えることができる。
第2の発明では、吊下プレートが第2水平軸周りの一方側に回動するように治具が第1水平軸周りに回動すると、吊下プレートは回動阻止手段に接触して第2水平軸周りに回動しない。したがって、治具が第1水平軸周りに回動して傾斜した状態であっても、吊下プレートの貫通孔がスライド手段の挿通部に対応した位置となり、本願発明の如き安全取外機構を備えた装置において、例えば、治具を溶接ロボットに近づけると溶接ロボットが治具取外作業時において作業のし易い姿勢をとることができて治具の取外作業にかかる時間を短くすることができるような場合に治具を溶接ロボット側に傾けて溶接ロボットに近づけることができる。
本発明の実施形態に係るワーク位置決め装置が配置された溶接ラインの正面図である。 図1のA矢視相当図である。 治具を交換している途中の図1相当図である。 図3のB矢視図である。 治具交換時の治具中央下部において、支持フレームに対する治具の位置決めを行う直前の状態を示す概略平面図である。 図5のC矢視図である。 治具交換時の治具中央下部において、支持フレームに対する治具の位置決めを行った直後の状態を示す概略平面図である。 図7のD矢視図である。 治具交換時の治具の長手方向端部において、支持フレームに対する治具の位置決めを行う直前の状態を示す概略平面図である。 図9のE矢視図である。 治具交換時の治具の長手方向端部において、支持フレームに対する治具の位置決めを行った直後の状態を示す概略平面図である。 図10のF矢視図である。 支持フレームに対して治具を固定する直前又は取り外した直後の状態を示す図2のG矢視図である。 支持フレームに対して治具を固定した直後の状態を示す図2のG矢視図である。 支持フレームに対して治具を固定する直前又は取り外した直後の状態を示す図2のH矢視図である。 支持フレームに対して治具を固定した直後の状態を示す図2のH矢視図である。 図13のI矢視図である。 治具が溶接ロボットから離れるように傾いたときの図17相当図である。 図15のJ矢視図である。 治具が溶接ロボットから離れるように傾いたときの図19相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る生産ライン1を示す。この生産ライン1は、プレス成形した2つのワークW1,W2をスポット溶接により一体に組み立てるようになっていて、ワークW1,W2の位置決めを行うワーク位置決め装置2と、溶接作業を行う溶接ロボット3とを備え、上記ワーク位置決め装置2における上記溶接ロボット3の反対側において、作業者H1が上記ワーク位置決め装置2にワークW1,W2をセットするようになっている。
上記ワーク位置決め装置2は、図2にも示すように、上下に延びる回転軸4aを有する第1モータ4と、上記回転軸4aに支持された矩形枠状の回転フレーム5と、上記ワークW1,W2を位置決めする4つの治具6とを備え、上記回転フレーム5は、上記溶接ロボット3に対応する位置(以下、ワーク溶接領域X1と呼ぶ)と上記作業者H1に対応する位置(以下、ワークセット領域X2と呼ぶ)との間でR1方向の回転(正転)とR2方向の回転(逆転)とを交互に行うようになっている。
上記治具6は、図1及び図4に示すように、水平方向に延びるアルミニウム合金製の本体フレーム61と、該本体フレーム61の上面に固定され、当該本体フレーム61に沿って延びる板状の鉄製支持台62とを備え、該支持台62には、上記ワークW1,W2の重ね合わせた部分を把持する複数の把持具62aが取り付けられている。
上記本体フレーム61は、下方に開口する断面U字状の細長い第1アルミフレーム61aと、該第1アルミフレーム61aの長手方向に所定の間隔をあけて該第1アルミフレーム61a内に複数配設され、当該第1アルミフレーム61aに一体に固定された板状の第2アルミフレーム61bとを備え、該各第2アルミフレーム61bには、配管や配線等の配索部材68を挿通可能な挿通孔61cが形成されている。
また、上記第1アルミフレーム61aの長手方向中央の側面には、図示しないツールチェンジャーを取り付ける略ブロック形状のツールチェンジャー取付部60が設けられている。
上記第1アルミフレーム61aの長手方向中央下部には、図5乃至図8に示すように、上記第1アルミフレーム61aと直交する水平方向に延びる固定フレーム64が取り付けられている。
該固定フレーム64は、平面視でそれぞれT字状をなす突出部65及び係合部66が上記第1アルミフレーム61aと直交する水平方向に延びる直線状の連結部67によって連結された形状をなしている。
上記突出部65は、上記第1アルミフレーム61aと直交する水平方向に当該第1アルミフレーム61aから飛び出すように突出する突出爪65aと、該突出爪65aの基端側から水平方向両側に張り出す一対の張出部65bとを有している。
上記係合部66は、上記突出部65における突出方向の反対側に所定の間隔をあけて設けられ、上記突出爪65aと同方向に突出する係合爪66aと、該係合爪66aの基端側から水平方向両側に張り出す一対の張出部66bとを有している。
上記係合爪66aにおける上記第1アルミフレーム61aの長手方向の長さは、上記連結部67における上記第1アルミフレーム61aの長手方向の長さより長くなっている。
上記第1アルミフレーム61aの長手方向一端側及び他端側には、図4に示すように、上記第1アルミフレーム61aと直交する水平方向に延びる一対の固定補助フレーム63が設けられている。すなわち、当該両固定補助フレーム63は、上記突出部65の突出方向と直交する方向の両側に上記突出部65を中心に対称となるように設けられている。
上記固定補助フレーム63は、図9乃至図12に示すように、細長い板状をなし、上記固定補助フレーム63における上記第1アルミフレーム61aの長手方向内側には、上記突出爪65aと同方向に突出する固定補助爪63aが設けられている。
上記第1アルミフレーム61aの長手方向両端には、一対のL字フレーム69が取り付けられている。
一方のL字フレーム69の下方に突出する部分には、図13及び図14に示すように、第1嵌合穴69aが本体フレーム61の長手方向内側に開口するように設けられている。
また、他方のL字フレーム69の下方に突出する部分には、図15及び図16に示すように、第2嵌合穴69bが本体フレーム61の長手方向内側に開口するように設けられている。
さらに、他方のL字フレーム69の下方に突出する部分には、矩形状に窪む第1コネクタ69cが上記第2嵌合穴69bに並設され、上記第1コネクタ69cは、治具6側の配線に繋がっている。
上記回転フレーム5は、上記回転軸4aを挟んで対称となるよう当該回転軸4aから水平方向両側に延びる第1水平フレーム51と、該第1水平フレーム51を挟んで対称となるよう当該第1水平フレーム51の長手方向両端からそれぞれ当該第1水平フレーム51と直交する水平方向に延びる一対の第2水平フレーム52と、該各第2水平フレーム52の長手方向一端の間及び上記各第2水平フレーム52の長手方向他端の間をそれぞれ橋絡するとともに上記治具6をそれぞれ上下に2つずつ取付・取外可能に支持する一対の支持フレーム53(支持体)とを備えている。
上記各第2水平フレーム52は、水平方向に真っ直ぐに延びる直線フレーム52aと、該直線フレーム52aの長手方向両端からそれぞれ斜め上方に向かって延びる傾斜フレーム52bとを備えている。
該各傾斜フレーム52bの上端側内方には、それぞれクロスローラーベアリングB1が設けられている。
上記支持フレーム53の長手方向両端部分には、当該支持フレーム53の長手方向に沿って延びる一対の第1水平軸53bが設けられ、上記各クロスローラーベアリングB1は、上記支持フレーム53を上記第1水平軸53b周りに回転可能に支持している。
上記各直線フレーム52aの中央上面には、水平方向に延びる矩形板状の取付台54が設けられている。
該各取付台54には、回転軸55aが上記第1水平フレーム51の長手方向に向く第2モータ55が取り付けられ、上記回転軸55aには、第1プーリ55bが回転一体に取り付けられている。
一方、上記各支持フレーム53の長手方向一端側の第1水平軸53bには、第2プーリ53aが回転一体に取り付けられ、一方の第2モータ55に取り付けられた第1プーリ55bと一方の支持フレーム53の第2プーリ53aとの間、及び、他方の第2モータ55に取り付けられた第1プーリ55bと他方の支持フレーム53の第2プーリ53aとの間には、それぞれ無端状のチェーンベルト56が掛け回されている。
上記チェーンベルト56及び当該チェーンベルト56が掛け回された第1プーリ55b及び第2プーリ53aは、保護カバー57で覆われている。
そして、上記第2モータ55の回転動作により、上記第1プーリ55b、上記チェーンベルト56、及び、上記第2プーリ53aを介して上記支持フレーム53がR3方向とR4方向とにそれぞれ回転するようになっている。そして、上記支持フレーム53に取り付けられている各治具6の上下の位置が交互に切り替わるようになっている。
上記支持フレーム53は、角筒状をなし、その隣り合う2つの外周面は、上記L字フレーム69に対応する形状になっている。
上記各支持フレーム53の長手方向中央の上面及び下面には、当該各支持フレーム53に対して上記各治具6を固定するための第1治具固定部7aがそれぞれ設けられている。
上記各支持フレーム53の上面に位置する第1治具固定部7aは、図5乃至図8に示すように、第1水平フレーム51側に位置する第1ブロック71と、該第1ブロック71における第1水平フレーム51の反対側に上記第1ブロック71から所定の間隔をあけて位置する第2ブロック72とを備えている。
上記第1ブロック71と上記第2ブロック72との間の長さは、上記突出部65の突出方向の長さより長く設計されている。
上記第1ブロック71の中央には、上記支持フレーム53の長手方向と直交する水平方向に貫通して第1水平フレーム51側とその反対側とにそれぞれ開口する固定穴71aが形成され、該固定穴71aは、上記支持フレーム53に対して上記突出部65の突出方向に上記治具6を移動させることにより上記突出部65の突出爪65aが嵌挿されるようになっている。
上記第2ブロック72は、上記固定穴71aにおける突出部65の嵌挿側に所定の間隔をあけて設けられている。
また、上記第2ブロック72には、上記支持フレーム53の長手方向と直交する水平方向に亘って延び、その両端部分がそれぞれ開放する係合凹条部72aが形成されている。
該係合凹条部72aは、上記支持フレーム53の長手方向と直交する水平方向に延び、且つ、上記連結部67の形状に対応するスリット状の開口部72bと、該開口部72bに連続して上記支持フレーム53の長手方向に広がる幅広部72cとを備え、その断面形状は略T字状をなしている。
上記幅広部72cには、上記突出部65の上記固定穴71aへの嵌挿動作に伴って上記係合部66の係合爪66aが係合するようになっている。
上記第2ブロック72における上記第1アルミフレーム61aと直交する水平方向の長さは、上記連結部67の長手方向の長さより短く設定され、上記開口部72bの幅は、上記連結部67の幅より広く設定されている。
尚、上記各支持フレーム53の下面に位置する第1治具固定部7aは、各支持フレーム53の回転軸心方向に見て、上記各支持フレーム53の上面に位置する第1治具固定部7aと点対称に配置されているだけであるので、詳細な説明は省略する。
上記各支持フレーム53における長手方向両端寄りの上面及び下面には、当該各支持フレーム53に対して上記各治具6を固定するための第2治具固定部7bが設けられ、上記各支持フレーム53の長手方向一端側の両第2治具固定部7bと上記各支持フレーム53の長手方向他端側の両第2治具固定部7bとは、上記第1治具固定部7aを中心に対称に位置している。
上記各支持フレーム53の上面に位置する各第2治具固定部7bは、図9乃至図12に示すように、ブロック形状をなし、且つ、上記第1水平フレーム51側に位置しており、上記治具6を上記支持フレーム53に取り付ける際、上記第1治具固定部7aに上記突出部65を対応させると、上記各第2治具固定部7bは、上記各固定補助フレーム63に対応する位置となっている。
上記各第2治具固定部7bの中央には、上記支持フレーム53の長手方向と直交する水平方向に貫通して第1水平フレーム51側とその反対側とにそれぞれ開口する固定補助穴7cが形成され、該固定補助穴7cには、上記突出部65の上記固定穴71aへの嵌挿動作に伴って上記固定補助フレーム63の固定補助爪63aが嵌挿されるようになっている。
尚、上記各支持フレーム53の下面に位置する第2治具固定部7bは、各支持フレーム53の回転軸心方向に見て、上記各支持フレーム53の上面に位置する第2治具固定部7bと点対称に配置されているだけであるので、詳細な説明は省略する。
上記各支持フレーム53の長手方向一端寄りの両側面には、図13及び図14に示すように、上記治具6を上記支持フレーム53に固定するための第1固定ユニット8が一対設けられている。
該第1固定ユニット8は、上記支持フレーム53の長手方向に沿って延びる略直方体形状のユニット本体81と、該ユニット本体81の内部に当該ユニット本体81の長手方向に貫通するように設けたスライド棒82(スライド手段)とを備え、該スライド棒82は、上記ユニット本体81の長手方向(第1水平軸53bの軸心方向)に沿ってスライド可能となっている。
上記スライド棒82は、細長い細棒部82a(挿通部)と、軸心が上記細棒部82aの軸心と一致するように当該細棒部82aの軸心方向一端に取り付けられた太棒部82b(嵌合部)とを備え、上記ユニット本体81の長手方向一端側に上記太棒部82bが、上記ユニット本体81の長手方向他端側に上記細棒部82aが位置している。
上記ユニット本体81の長手方向他端には、治具6を支持フレーム53から安全な状態で取り外すための安全取外機構12が設けられている。
該安全取外機構12は、上記ユニット本体81の長手方向他端の上部及び下部に並設された一対の突条壁12aと、該両突条壁12aの突出端を橋絡する矩形プレート12bとを備え、該矩形プレート12bの中央には、図17及び図18に示すように、矩形状の切抜部12cが形成されている。
また、上記突条壁12aの間で、且つ、上記矩形プレート12bの切抜部12cに対応する位置には、中央部分に貫通孔12eを有する略菱型状の吊下プレート12dが配設され、上記貫通孔12eは、上記スライド棒82における細棒部82aの断面の形状に対応する形状をなしている。
上記吊下プレート12dは、上記第1水平軸53bの軸心方向と平行に延びる第2水平軸12f周りに回動自在に吊り下げられ、上記貫通孔12eは、上記支持フレーム53に治具6が固定されていない状態で上記スライド棒82の細棒部82aが挿通した状態となっている。
また、上記ユニット本体81の長手方向他端下部における上記支持フレーム53から遠い側には、回動阻止ピン12g(回動阻止手段)が上記第2水平軸12fの軸心方向と同方向に突設されている。
上記回動阻止ピン12gは、上記支持フレーム53がR3方向に回動した際、上記吊下プレート12dの一方側への回動を阻止するようになっている。
そして、上記支持フレーム53の上面に治具6を取り付ける際、上記治具6の両L字フレーム69を上記支持フレーム53の外周面に当接させると、上記スライド棒82の太棒部82bが上記第1嵌合穴69aに対応するようになっていて、この状態で上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向外側(一方側)へスライドさせると、図14に示すように、上記太棒部82bが上記第1嵌合穴69aに嵌合するようになっている。また、上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向外側にスライドさせると、上記スライド棒82の細棒部82aは、吊下プレート12dの貫通孔12eから外れるようになっている。
また、上記スライド棒82の太棒部82bが上記第1嵌合穴69aに嵌合した状態から、上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向内側(他方側)へスライドさせると、図13に示すように、太棒部82bが上記第1嵌合穴69aから外れるようになっている。また、上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向内側にスライドさせると、上記スライド棒82の細棒部82aは、上記吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通するようになっている。
さらに、支持フレーム53がR3方向に回動して治具6が傾いた状態であると、上記吊下プレート12dが第2水平軸12f周りの一方側に回動しようとするが回動阻止ピン12gによって回動しないので、上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向内側へスライドさせると、上記スライド棒82の細棒部82aは、上記吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通するようになっている。
それに加えて、支持フレーム53がR4方向に回動して治具6が傾いた状態であると、図18に示すように、上記吊下プレート12dが第2水平軸12f周りの他方側(R5方向)に回動するようになっている。この状態で上記スライド棒82を支持フレーム53における長手方向内側へスライドさせようとすると、細棒部82aが吊下プレート12dの貫通孔12e周縁に接触するので、上記スライド棒82の太棒部82bが第1嵌合穴69aから外れないようになっている。
一方、上記各支持フレーム53の長手方向他端寄りの両側面には、図15及び図16に示すように、上記治具6を上記支持フレーム53に固定するための第2固定ユニット9(スライド手段)が一対設けられている。
該第2固定ユニット9は、上記支持フレーム53に固定されたブロック状の固定台91と、上記支持フレーム53における上記固定台91に隣接した位置に固定され、上記支持フレーム53の長手方向に延びるスライドレール92とを備えている。
該スライドレール92には、上記支持フレーム53の長手方向にスライド可能なスライド板93が嵌合していて、該スライド板93の表面には、連結フレーム95が一体に固定されている。
上記固定台91には、上記支持フレーム53の長手方向にスライドするスライドロッド94a(挿通部)を有する流体圧シリンダ94が取り付けられ、上記スライドロッド94aの軸心方向一端は、連結フレーム95に繋がっている。
上記スライド板93における上記固定台91の反対側の端部には、矩形プレート96が取り付けられ、該矩形プレート96における上記固定台91の反対側の面には、治具固定用ピン97(嵌合部)と回転フレーム5側の配線に繋がるとともに上記第1コネクタ69cと接続可能な矩形板状の第2コネクタ98とが並設されている。
上記流体圧シリンダ94におけるスライドロッド94aの軸心方向他端には、図17及び図18にも示すように、上記安全取外機構12が設けられている。
尚、上記第2固定ユニット9の安全取外機構12は、上記支持フレーム53の長手方向において上記第1固定ユニット8の安全取外機構12と対称に配置されており、矩形プレート12bが上下に細長い点、及び、貫通孔12eがスライドロッド94aの断面形状に対応する形状をなしている点を除いて上記第1固定ユニット8の安全取外機構12と同一の構造をしているので、上記第1固定ユニット8の安全取外機構12と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
そして、上記支持フレーム53の上面に治具6を取り付ける際、上記治具6の両L字フレーム69を上記支持フレーム53の外周面に当接させると、上記治具固定用ピン97が上記第2嵌合穴69bに対応し、且つ、上記第2コネクタ98が上記第1コネクタ69cに対応するようになっていて、この状態で上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向外側(一方側)へスライドさせると、図16に示すように、上記治具固定用ピン97が上記第2嵌合穴69bに嵌合するとともに、上記第2コネクタ98が上記第1コネクタ69cに接続されるようになっている。また、上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向外側にスライドさせると、当該スライドロッド94aは、吊下プレート12dの貫通孔12eから外れるようになっている。
また、上記治具固定用ピン97が上記第2嵌合穴69bに嵌合し、且つ、上記第2コネクタ98が上記第1コネクタ69cに接続された状態から、上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向内側(他方側)へスライドさせると、図15に示すように、治具固定用ピン97及び上記第2コネクタ98が上記第2嵌合穴69b及び上記第1コネクタ69cからそれぞれ外れるようになっている。また、上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向内側にスライドさせると、上記スライドロッド94aは、上記吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通するようになっている。
さらに、支持フレーム53がR3方向に回動して治具6が傾いた状態であると、上記吊下プレート12dが第2水平軸12f周りの一方側に回動しようとするが回動阻止ピン12gによって回動しないので、上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向内側へスライドさせると、上記スライドロッド94aは、上記吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通するようになっている。
それに加えて、支持フレーム53がR4方向に回動して治具6が傾いた状態であると、図20に示すように、上記吊下プレート12dが第2水平軸12f周りの他方側(R6方向)に回動するようになっている。この状態で上記スライドロッド94aを支持フレーム53における長手方向内側へスライドさせようとすると、スライドロッド94aが吊下プレート12dの貫通孔12e周縁に接触するので、上記治具固定用ピン97及び上記第2コネクタ98が第2嵌合穴69b及び第1コネクタ69cから外れないようになっている。
上記溶接ロボット3は、アーム3aの先端に溶接ガン3bが取り付けられた産業用多軸ロボットであり、上記溶接ガン3bの姿勢を自由に変えて溶接が行えるようになっている。
上記第1モータ4には、制御盤10が接続され、該制御盤10は、上記各治具6がワーク溶接領域X1及びワークセット領域X2に移動するよう上記第1モータ4に作動信号を出力するようになっている。
また、上記制御盤10は、上記各第2モータ55に接続され、上記各支持フレーム53に取り付けられた2つの治具6が上側の位置と下側の位置とにそれぞれ移動するよう上記各第2モータ55に作動信号を出力するようになっている。
次に、生産ライン1の生産について説明する。
図1は、R1方向に回転する回転フレーム5が停止した直後であり、ワークW1,W2を一体に組み立てた組立体11を把持する2つの治具6がワークセット領域X2まで移動し、且つ、ワークW1,W2がセットされて位置決めされた2つの治具6がワーク溶接領域X1まで移動した状態を示す。
この図1に示す状態から、まず、溶接ロボット3は、上記溶接ガン3bの姿勢を変えてワーク溶接領域X1の上側の治具6に位置決めされたワークW1,W2の溶接箇所を溶接する。
ワーク溶接領域X1の上側の治具6に位置決めされたワークW1,W2の溶接が終了すると、上記制御盤10は、ワーク溶接領域X1に位置する上下2つの治具6が入れ替わるように一方の第2モータ55に作動信号を出力する。すると、組立体11を把持した治具6が下側に、溶接前のワークW1,W2がセットされて位置決めされた治具6が上側に移動する。
次いで、溶接ロボット3は、ワーク溶接領域X1において上下の位置が入れ替わった上側の治具6におけるワークW1,W2の溶接箇所を溶接する。
一方、溶接ロボット3がワーク溶接領域X1において溶接作業を行っている間に、ワークセット領域X2では、作業者H1が上側に位置する治具6から組立体11を取り出す。
次いで、作業者H1は、上側に位置する治具6にワークW1,W2をセットする。
しかる後、作業者H1は、図示しない治具切替ボタンを押す。すると、上記制御盤10は、ワークセット領域X2に位置する上下2つの治具6が入れ替わるように他方の第2モータ55に作動信号を出力する。そして、ワークW1,W2をセットした治具6が下側に、組立体11が把持された治具6が上側に移動する。
その後、作業者H1は、上側に位置する治具6から組立体11を取り出すとともに、上側に位置する治具6にもワークW1,W2をセットする。
そして、ワーク溶接領域X1に位置する2つの治具6にセットされたワークW1,W2の溶接が終了し、2つの組立体11が完成するとともに、ワークセット領域X2に位置する2つの治具6にワークW1,W2のセットが終了すると、上記制御盤10は、上記回転フレーム5がR2方向に回転を開始するよう第1モータ4に作動信号を出力する。
R2方向に回転した回転フレーム5が停止した後、上述の手順を繰り返してワークW1,W2の組み立てが順次行われる。
次に、基準位置P1に位置する治具6をワーク位置決め装置2から取り外す手順について説明する。
まず、制御盤10は、溶接ロボット3に作動信号を出力して、溶接ロボット3のアーム3aの先端から溶接ガン3bを切り離すとともに、支持フレーム53から取り外す治具6のツールチェンジャー取付部60のツールチェンジャー(図示せず)にアーム3aの先端を接続させる。
次いで、制御盤10は、第1固定ユニット8に作動信号を出力する。すると、スライド棒82が支持フレーム53の長手方向内側にスライドし、図13に示すように、太棒部82bが第1嵌合穴69aから外れる。このとき、スライド棒82の細棒部82aは、第1固定ユニット8の吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通する。
また、制御盤10は、第2固定ユニット9に作動信号を出力する。すると、スライドロッド94aが支持フレーム53の長手方向内側にスライドし、それに伴ってスライド板93がスライドすることによって、図15に示すように、治具固定用ピン97及び第2コネクタ98が第2嵌合穴69b及び第1コネクタ69cからそれぞれ外れる。このとき、スライド棒82のスライドロッド94aは、第2固定ユニット8の吊下プレート12dの貫通孔12eに挿通する。
上記第1及び第2固定ユニット8,9を作動させる際、もし仮に、支持フレーム53がR4方向に回動して治具6が傾いていたとすると、図18及び図20に示すように、第1及び第2固定ユニット8,9の各吊下プレート12dが自重によって各第2水平軸12fの下方に位置するよう各第2水平軸12f周りの他方側(R5,R6方向)に回動する。すると、各吊下プレート12dの貫通孔12eがスライド棒82の細棒部82a及びスライドロッド94aに対応しなくなり、この状態で制御盤10が第1及び第2固定ユニット8,9に作動信号を出力することによってスライド棒82及びスライドロッド94aはそれぞれ支持フレーム53の長手方向内側へスライドしようとしても、スライド棒82の細棒部82a及びスライドロッド94aが各吊下プレート12dの貫通孔12e周りに接触してしまう。したがって、スライド棒82及びスライドロッド94aがそれぞれ支持フレーム53の長手方向内側へスライドすることができず、上記スライド棒82の太棒部82b、上記治具固定用ピン97、及び、第2コネクタ98が上記第1嵌合穴69a、第2嵌合穴69b、及び、第1コネクタ69cから外れないので、支持フレーム53から治具6を取り外すことができず安全である。また、治具6が傾いた状態のときに電気的な制御による安全装置を取り付けることなく治具6を支持フレーム53から取り外せないようにできるので、製造コストを低く抑えることができる。
一方、上記第1及び第2固定ユニット8,9を作動させる際、支持フレーム53をR3方向に回動させて治具6を傾けた状態にすると、第1及び第2固定ユニット8,9の各吊下プレート12dがその自重によって各第2水平軸12fの下方に位置するよう各第2水平軸12f周りの一方側に回動しようとするが、各吊下プレート12dは各回動阻止ピン12gによって回動しない。したがって、各吊下プレート12dの貫通孔12eがスライド棒82の細棒部82a及びスライドロッド94aにそれぞれ対応した位置となり、本願発明の如き安全取外機構12を備えたワーク位置決め装置2において、治具6を溶接ロボット3に近づけると溶接ロボット3が治具取外作業時において作業のし易い姿勢をとることができて治具6の取外作業にかかる時間を短くすることができるような場合に治具6を溶接ロボット3側に傾けて溶接ロボット3に近づけることができる。
しかる後、溶接ロボット3が治具6を溶接ロボット3側に水平方向に引っ張る。すると、固定穴71aから突出爪65aが外れるとともに係合凹条部72aから係合爪66aが外れ、且つ、連結部67が係合凹条部72aの開口部72bに対応する。
また、溶接ロボット3が治具6を溶接ロボット3側に水平方向に引っ張った際、各固定補助穴7cから各固定補助爪63aが外れる。
そして、溶接ロボット3が治具6を上方に持ち上げる。すると、連結部67が開口部72bから上方に抜け出て治具6が支持フレーム53から完全に切り離される(図3参照)。
尚、もし仮に、治具6が支持フレーム53の下方に位置する状態において、太棒部82b及び治具固定用ピン97が第1嵌合穴69a及び第2嵌合穴69bから外れたとしても、固定穴71a及び各固定補助穴7cは水平方向に延びているので、突出爪65a及び各固定補助爪63aが固定穴71a及び各固定補助穴7cに引っ掛かり、治具6が支持フレーム53から脱落しないようになっている。
次に、ワーク位置決め装置2に治具6を取り付ける手順について説明する。
まず、制御盤10は、溶接ロボット3に作動信号を出力して、溶接ロボット3のアーム3aの先端から溶接ガン3bを切り離すとともに、図示しない治具格納棚に格納された治具6におけるツールチェンジャー取付部60のツールチェンジャー(図示せず)にアーム3aの先端を接続させる。
次いで、制御盤10は、溶接ロボット3に作動信号を出力して、アーム3a先端に接続された治具6を支持フレーム53の上方まで移動させる。
次に、溶接ロボット3におけるアーム3a先端に接続された治具6の固定フレーム64における連結部67を係合凹条部72aの開口部72bに対応させるとともに、治具6を下降させる。すると、連結部67が開口部72bを通過する。
しかる後、溶接ロボット3が当該溶接ロボット3から離れるように治具6を水平に押す。すると、図5乃至図8に示すように、固定穴71aに突出爪65aが嵌挿されるとともに、係合凹条部72aの幅広部72cに係合爪66aが係合する。このように、治具6を支持フレーム53に向かって移動させて固定穴71aに突出爪65aを嵌挿させる際、固定穴71aに突出爪65aが嵌挿するだけでなく、固定穴71aの溶接ロボット3側に位置する係合凹条部72aの幅広部72cにも係合爪66aが係合するので、治具6が勢い余って固定穴71aを中心に溶接ロボット3の反対側に回動して支持フレーム53から落ちてしまうのを防ぐことができる。
また、溶接ロボット3が当該溶接ロボット3から離れるように治具6を水平に押した際、図9乃至図12に示すように、各固定補助穴7cにも各固定補助爪63aが嵌挿される。
固定穴71aに突出爪65aが嵌挿されるとともに、係合凹条部72aの幅広部72cに係合爪66aが係合し、且つ、各固定補助穴7cに各固定補助爪63aが嵌挿されると、治具6の両L字フレーム69が支持フレーム53の隣り合う2つの外周面に当接する。すると、上記スライド棒82の太棒部82bが上記第1嵌合穴69aに対応するとともに上記治具固定用ピン97が上記第2嵌合穴69bに対応し、且つ、上記第1コネクタ69cが上記第2コネクタ98に対応する。
しかる後、制御盤10は、第1固定ユニット8に作動信号を出力する。すると、図13及び図14に示すように、スライド棒82が支持フレーム53の長手方向外側にスライドして太棒部82bが第1嵌合穴69aに嵌合する。
また、制御盤10は、第2固定ユニット9に作動信号を出力する。すると、図15及び図16に示すように、スライドロッド94aが支持フレーム53の長手方向外側にスライドし、それに伴うスライド板93のスライド動作によって治具固定用ピン97が第2嵌合穴69bに嵌合するとともに、第1コネクタ69cに第2コネクタ98が接続される。
そして、治具6のツールチェンジャー取付部60のツールチェンジャー(図示せず)からアーム3aの先端を切り離して、治具6の取付作業を終了する。
このように、本発明の実施形態によると、治具6が基準位置P1に位置せずに溶接ロボット3から遠くなるように傾いた状態で治具6を支持フレーム53から取り外そうとしても、支持フレーム53から治具6を取り外すことができないので、安全である。
尚、本発明の実施形態では、支持フレーム53に取り付ける2つの治具6を同じ治具6としたが、種類の異なる治具6を取り付けるようにしてもよい。
また、溶接ロボット3や作業者H1が作業する際、各第2モータ55を回転させて治具6を傾けることで溶接ロボット3や作業者H1の作業がし易くなるようにしてもよい。
また、ワーク溶接領域X1に設置する溶接ロボット3を複数にしてもよい。
また、本発明の実施形態では、作業者H1は一人であるが、複数の作業者H1がワークセット領域X2で作業するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、ワークW1,W2の組み立てをスポット溶接で行っているが、これに限らず、アーク溶接やレーザ溶接で行ってもよいし、その他の接合方法で行ってもよい。
また、本発明の実施形態では、支持フレーム53が水平方向に延びる回転軸心周りに回転するようになっているが、支持フレーム53が回転することは必須ではない。
また、本発明の実施形態では、第1嵌合穴69a及び第2嵌合穴69bを治具6に設けるとともに、スライド棒82及び第2固定ユニット9を支持フレーム53に設けているが、これに限らず、第1嵌合穴69a及び第2嵌合穴69bを支持フレーム53に設けるとともに、スライド棒82及びび第2固定ユニット9を治具6に設けて当該治具6を支持フレーム53に取り付けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、固定穴71aや固定補助穴7cが水平方向に延びる姿勢で突出部65や固定補助フレーム63を嵌挿させているが、固定穴71aや固定補助穴7cが垂直方向に延びる姿勢で突出部65や固定補助フレーム63を嵌挿させる構造であってもよい。
本発明は、例えば、溶接を行う際にプレス成形により得たワーク等を把持して位置を決めるワーク位置決め装置に適している。
2 ワーク位置決め装置
6 治具
9 第2固定ユニット(スライド手段)
12d 吊下プレート
12e 貫通孔
12f 第2水平軸
12g 回動阻止ピン(回動阻止手段)
53 支持フレーム(支持体)
53b 第1水平軸
69a 第1嵌合穴
69b 第2嵌合穴
82 スライド棒
82a 細棒部(挿通部)
82b 太棒部(嵌合部)
94a スライドロッド(挿通部)
97 治具固定用ピン(嵌合部)
W1,W2 ワーク

Claims (2)

  1. ワークの位置決めを行う治具と、
    該治具を取付・取外可能に支持し、且つ、水平方向に延びる第1水平軸周りに回動可能な支持体とを備えたワーク位置決め装置であって、
    上記治具及び上記支持体の一方には、嵌合穴が設けられ、
    上記治具及び上記支持体の他方には、上記第1水平軸の軸心方向と平行に延びる第2水平軸周りに回動自在に吊り下げられ、且つ、上記第1水平軸の軸心方向と同方向に貫通する貫通孔を有する吊下プレートと、上記第1水平軸の軸心方向と同方向にスライド可能に設けられ、一方側へのスライド動作で上記嵌合穴に嵌合する一方、他方側へのスライド動作で上記嵌合穴から外れる嵌合部と、上記治具が上記第1水平軸周りの所定の基準位置に位置する際、他方側へのスライド動作で上記貫通孔に挿通する一方、一方側へのスライド動作で上記貫通孔から外れる挿通部とを有するスライド手段とが設けられていることを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 請求項1に記載のワーク位置決め装置において、
    上記治具及び上記支持体の他方には、上記吊下プレートにおける上記第2水平軸周りの一方側への回動を阻止する回動阻止手段が設けられていることを特徴とするワーク位置決め装置。
JP2016557096A 2015-09-11 2015-09-11 ワーク位置決め装置 Active JP6193508B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/004643 WO2017042853A1 (ja) 2015-09-11 2015-09-11 ワーク位置決め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6193508B2 true JP6193508B2 (ja) 2017-09-06
JPWO2017042853A1 JPWO2017042853A1 (ja) 2017-09-07

Family

ID=58239221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016557096A Active JP6193508B2 (ja) 2015-09-11 2015-09-11 ワーク位置決め装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6193508B2 (ja)
WO (1) WO2017042853A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0344383Y2 (ja) * 1987-03-06 1991-09-18
MX353892B (es) * 2012-09-25 2018-02-01 Keylex Corp Aparato para soldadura.

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017042853A1 (ja) 2017-03-16
JPWO2017042853A1 (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5949182B2 (ja) 工作機械
JP5858887B2 (ja) 加工装置
WO2014049637A1 (ja) 溶接装置
KR101416386B1 (ko) 스핀들 지그와 이를 구비한 자동 팔레트 교환형 머시닝 센터
KR101540317B1 (ko) 용접용 지그
JP6174272B1 (ja) ワーク位置決め装置
JP6193508B2 (ja) ワーク位置決め装置
WO2017051508A1 (ja) ワーク位置決め装置
JP6180656B2 (ja) ワーク位置決め装置
JP2003094263A (ja) 複合加工装置および摩擦攪拌接合方法
JP2017019053A (ja) ロボット接合システム
JP2019038010A (ja) レーザー加工装置、レーザー加工装置の制御方法
JP6224267B2 (ja) ワーク位置決め装置
WO2019077726A1 (ja) 溶接装置
JP6559034B2 (ja) ワーク位置決め装置
CN113751868A (zh) 一种焊接生产线
JP2014030874A (ja) 交換装置
JP2012192501A (ja) ワーク加工用固定治具の交換装置
CN114226927B (zh) 一种电动支架焊接装置及其焊接方法
JP7448680B2 (ja) ハンド、ハンドシステム、及びその制御方法
KR101537951B1 (ko) 크레인 결합핀 교체용 장치
JP6924331B2 (ja) ワークステーションの運転方法
KR100588942B1 (ko) 선체 용접용 용접기
CN113251066A (zh) 一种法兰座及其制造方法、起重机械

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6193508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250