JP6192232B2 - チューブ容器入り口腔用製品 - Google Patents

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Description

本発明は、チューブ容器入り製品に関する。
本願は、2012年7月6日に、日本に出願された特願2012−152885号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
練歯磨剤やハンドクリーム等のペースト状製剤は、チューブ容器に収容されて、チューブ容器入り製品として流通されるのが一般的である。このチューブ容器においては、可撓性チューブの一方の端部に注出口を有する注出体が設けられると共に、他方の端部に偏平に圧着封止されたシール部が形成されている。このチューブ容器入り製品は、胴部が押圧されることで、注出口から内容物を容易に注出できるものである。
ペースト状製剤で対象部位を処理する際には、手の平や歯ブラシ等のアプリケーターにチューブ容器からペースト状製剤を注出し、これを対象部位に塗布したり、アプリケーターで対象部位を擦掃(brushing)したりする。
チューブ容器入り製品には、アプリケーターに容易に注出でき、かつアプリケーターから垂れ落ちたり、飛散したりしにくいという良好な取り扱い性が求められる。加えて、注出された内容物には、効果発現を速めるための分散性が要求される。ペースト状製剤は、粘度が高められると、アプリケーターから垂れ落ちにくくなるものの、チューブ容器から注出されにくくなる。また、分散性が低くなって、効果発現までの時間が長くなる。一方、粘度が低められると、分散性が高められるものの、ペースト状製剤はアプリケーターから垂れ落ちやすくなる。また、ペースト状製剤を注出する際に飛散しやすくなる。
従来、こうした問題に対し、ペースト状製剤に、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸のアルカリ金属塩、火成性シリカ(fumed silica)、カルボキシビニルポリマー又は低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを配合して、チューブ容器入り製品の取り扱い性と、内容物の分散性との両立を図る試みがなされている。しかしながら、ペースト状製剤の組成に関する技術では、各成分の相溶性の問題から有効成分が制限されたり、保存安定性が損なわれる等の問題があった。
また、チューブ容器の注出口の工夫により、チューブ容器入り製品の取り扱い性や内容物の分散性の向上を図った発明が提案されている。例えば、ノズル内部の軸方向に沿った所定の位置に、軸方向に対して傾斜した羽根を周方向に沿って複数設けてなり、製剤が各羽根間の流路を通過して、吐出方向に対して製剤が弧を描くように吐出されるノズル構造が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の発明では、高粘度の製剤を容器からスムーズかつ均一に注出することが図られている。また、チューブの内蔵物を搾るための排出口に細かい穿設(hole)を設けた構造と、チューブ排出口に細かい穿設を設けた補助キャップとを備える排出口が付いたチューブが提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の発明によれば、注出された内容物を早く溶かすことが図られている。
特開2007−253953号公報 特開2003−261154号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、粘度を低くして分散性を高めた内容物を用いることが考慮されていない。特許文献1の技術では、例えば、分散性を高めるために、内容物の粘度を低くすると、各流路から注出された内容物が重なり合って1つの塊となってしまい、内容物の分散性を高められない。
また、特許文献2の技術では、内容物の分散性を高められるものの、内容物の物性によっては、内容物が様々な方向に注出され、取り扱い性に劣る。
そこで、本発明は、取り扱い性が良好で、内容物の分散性を高められるチューブ容器入り製品を目的とする。
本発明のチューブ容器入り製品は、チューブ本体及び該チューブ本体の先端に設けられた注出体を備えるチューブ容器に、ペースト状の内容物が収容されてなり、前記注出体には、先端に向かって延び、前記チューブ本体の内部と外部とを連通する2つ以上の注出流路が形成され、前記注出流路の軸線は、互いに平行であり、任意の前記注出流路Aの開口径Rと、前記注出流路Aと前記注出流路Aに最も近接する他の前記注出流路Bとの距離Dとの関係は、R/D=0.1〜5を満たし、前記内容物は、[コーンプレート型粘度計でずり応力を測定した際に描かれるヒステリシスループで囲まれた面積α(Pa/s)]/[回転式粘度計で測定された粘度β(Pa・s)]=20〜70を満たす。
本発明のチューブ容器入り製品は、取り扱い性が良好で、内容物の分散性を高められる。
本発明の一実施形態にかかるチューブ容器の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるチューブ容器の平面図である。 口腔用組成物Iのずり応力の測定結果を示すグラフである。 口腔用組成物IIのずり応力の測定結果を示すグラフである。 口腔用組成物IIIのずり応力の測定結果を示すグラフである。 口腔用組成物IVのずり応力の測定結果を示すグラフである。
本発明のチューブ容器入り製品に係る一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
本実施形態のチューブ容器入り製品は、チューブ容器にペースト状の内容物が収容されたものである。
図1〜2のチューブ容器1は、チューブ本体10とチューブ本体10の先端に設けられた注出体20とを備えるものである。チューブ本体10は、円筒状の胴部12と、胴部12の一端に形成された肩部14とを備え、肩部14の反対側の端部(不図示)が封止されたものである。肩部14は、先端に向かうに従い縮径し、その先端には注出体20が設けられている。
注出体20は、流路形成部22と、この下端に設けられた円筒状の接続筒部24とを備え、接続筒部24は、肩部14と接続されている。注出体20の先端面21は、平面とされている。流路形成部22は、円柱状の部材に、第一の注出流路30a、第二の注出流路30b、第三の注出流路30cが形成されたものである。
第一の注出流路30aは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から注出体20の先端に延びて注出体20の先端面21に開口し、かつ接続筒部24の内部を介してチューブ本体10内と連通するものである。
第二の注出流路30bは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から注出体20の先端に延びて注出体20の先端面21に開口し、かつ接続筒部24の内部を介してチューブ本体10内と連通するものである。
第三の注出流路30cは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から注出体20の先端に延びて注出体20の先端面21に開口し、かつ接続筒部24の内部を介してチューブ本体10内と連通するものである。
即ち、第一〜第三の注出流路は、チューブ本体10の内部と外部とを連通するものである。
胴部12の材質は、可撓性を有するものであればよく、例えば、ポリプロピレン若しくはポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、又はポリアミド等の樹脂からなる単層フィルム、及びこれらの単層フィルムを積層した多層フィルム等が挙げられる。多層フィルムは、アルミニウム等の金属製の薄膜又は蒸着膜を備えていてもよい。このような単層フィルム又は多層フィルムでチューブ本体10が形成されていれば、胴部12を押圧することで内容物を注出し、胴部12の押圧を解除することで胴部12の形状が復元するため、チューブ本体10内の内容物を繰り返し容易に注出できる。
チューブ本体10の幅w1は、チューブ容器1の容量等を勘案して決定され、例えば、1〜6cmとされる。幅w1は、チューブ本体10における胴部12と肩部14との境界部分の幅、即ち、肩部14の直径である。
チューブ本体10の長さは、チューブ容器1の容量等を勘案して決定でき、例えば、3〜20cmとされる。
チューブ本体10の厚みは、チューブ本体10の材質等を勘案して決定され、例えば、100〜700μmとされる。上記下限値未満であると、チューブ本体10の強度が不十分になるおそれがあり、上記上限値超であると、胴部12が硬くなりすぎて内容物を注出しにくくなるおそれがある。
肩部14と注出体20とは、射出成形等により一体成形されたものである。肩部14及び注出体20の材質は、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン、又はポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等の樹脂等が挙げられる。
肩部14の厚さは、肩部14に求める剛性等を勘案して決定され、例えば、0.3〜3mmとされる。
注出体20の直径r1は、第一〜第三の注出流路の開口径やチューブ本体10の幅w1等を勘案して決定され、例えば、5〜50mmとされる。
接続筒部24の内径は、内容物の物性等を勘案して決定され、例えば、3〜45mmとされる。
流路形成部22の高さh1は、内容物の物性等を勘案して決定され、例えば、1〜8mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。上記下限値未満では、内容物の注出方向を制御しにくくなって、内容物が様々な方向に注出され、取り扱い性を良好にできないおそれがある。上記上限値超では、取り扱い性のさらなる向上が図れない場合があり、内容物を注出する際の圧力が高くなりすぎて、内容物を注出しにくくなるおそれがある。
第一の注出流路30aは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から先端面21にかけて同一径とされ、先端面21における第一の注出流路30aの第一の開口面32aは、平面視真円形とされている。
第一の注出流路30aの軸線P1は、先端面21に垂直である。垂直とは、軸線P1と先端面21とのなす劣角が87〜90°であることをいう。軸線P1と先端面21とのなす劣角は、89.5°超90°以下が好ましい。
第一の注出流路30aの開口径R1は、内容物の物性等を勘案して決定され、例えば、0.3〜6mmが好ましく、1〜5mmがより好ましく、1〜4mmがさらに好ましい。開口径R1が上記下限値未満では、内容物を注出する際の圧力が高くなりすぎて、内容物を注出しにくくなるおそれがある。上記上限値超では、注出された内容物の分散性が低下したり、内容物の注出方向を制御しにくくなって、取り扱い性が低下するおそれがある。
第一の開口面32aの周縁から第二の開口面32bの周縁までの距離、即ち、第一の注出流路30aと第二の注出流路30bとの距離D1は、例えば、0.5〜6mmが好ましく、1〜5mmがより好ましい。距離D1が上記下限値未満では、注出された内容物の分散性が低下するおそれがある。距離D1が上記上限値超であると、内容物の注出方向を制御しにくくなって、取り扱い性が低下するおそれがある。
第一の開口面32aの周縁から第三の開口面32cの周縁までの距離、即ち、第一の注出流路30aと第三の注出流路30cとの距離D3は、距離D1と同様である。
第二の注出流路30bは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から先端面21にかけて同一径とされ、先端面21における第二の注出流路30bの第二の開口面32bは、平面視真円形とされている。
第二の注出流路30bの軸線P2は、先端面21に垂直である。軸線P2と先端面21とのなす劣角は、軸線P1と先端面21とがなす劣角と同様である。
第二の注出流路30bの開口径R2は、開口径R1と同様である。
第二の開口面32bの周縁から第三の開口面32cの周縁までの距離、即ち、第二の注出流路30bと第三の注出流路30cとの距離D2は、距離D1と同様である。
第三の注出流路30cは、チューブ本体10側(接続筒部24側)から先端面21にかけて同一径とされ、先端面21における第三の注出流路30cの第三の開口面32cは、平面視真円形とされている。
第三の注出流路30cの軸線P3は、先端面21に垂直である。軸線P3と先端面21とのなす劣角は、軸線P1と先端面21とのなす劣角と同様である。
第三の注出流路30cの開口径R3は、開口径R1と同様である。
第一〜第三の注出流路は、任意の前記注出流路Aの開口径Rと、前記注出流路Aと前記注出流路Aに最も近接する他の前記注出流路Bとの距離Dとの関係が、R/D=0.1〜5を満たすものである。即ち、第一〜第三の注出流路は、[注出流路Aの開口径R]/[注出流路Aと注出流路Bとの距離D](以下、R/D比ということがある)が0.1〜5となるように形成されている。
本実施形態において、第一の注出流路30aが注出流路Aであり、第二の注出流路30bが注出流路Bである場合、R1/D1は、0.1〜5であり、0.3〜3であることが好ましい。R1/D1が上記下限値未満では、第一の開口面32aと第二の開口面32bとが離れすぎて、内容物の注出方向を制御できず、取り扱い性が不十分になる。R1/D1が上記上限値超では、第一の開口面32aと第二の開口面32bとが近づきすぎて、注出された内容物が1つの塊となって、内容物の分散性が不十分になる。
第一の注出流路30aが注出流路Aであり、第三の注出流路30cが注出流路Bである場合、R1/D3は、R1/D1と同様である。
第二の注出流路30bが注出流路Aであり、第一の注出流路30aが注出流路Bである場合、R2/D1は、R1/D1と同様である。
第二の注出流路30bが注出流路Aであり、第三の注出流路30cが注出流路Bである場合、R2/D2は、R1/D1と同様である。
第三の注出流路30cが注出流路Aであり、第二の注出流路30bが注出流路Bである場合、R3/D2は、R1/D1と同様である。
第三の注出流路30cが注出流路Aであり、第一の注出流路30aが注出流路Bである場合、R3/D3は、R1/D1と同様である。
なお、本実施形態においては、第一〜第三の注出流路は、互いにR/D=0.1〜5となるように形成されている。
開口径R1〜R3は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。第一〜第三の注出流路から均一に内容物を注出でき、内容物の注出方向をより良好に制御できる観点から、開口径R1〜R3は、同じであることが好ましい。
距離D1〜D3は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。第一〜第三の注出流路から均一に内容物を注出でき、内容物の注出方向をより良好に制御できる観点から、距離D1〜D3は、同じであることが好ましい。
軸線P1、軸線P2及び軸線P3は、互いに平行である。軸線P1〜P3が互いに平行であることで、内容物を注出する際の取り扱い性が良好で、かつ注出された内容物の分散性を高められる。
平行であるとは、目視で平行と認識できる関係を意味する。例えば、2つの軸線が同一平面上にある場合には、2つの軸線のなす劣角が10°以下であり、3°以下であることが好ましく、0.5°以下であることがより好ましい。あるいは、2つの軸線がねじれの位置にある場合には、2つの軸線が交差するように見た時に、2つの軸線のなす劣角が10°以下であり、3°以下であることが好ましく、0.5°以下であることがより好ましい。
本実施形態において、第一の開口面32a、第二の開口面32b及び第三の開口面32cは、先端面21の中心Oの周りに、環状に配置されている。即ち、軸線P1、軸線P2及び軸線P3は、中心Oを中心とした仮想円C1に位置している。
仮想円C1の半径r2は、第一〜第三の開口面の大きさを勘案して決定され、例えば、2〜5mmが好ましい。半径r2が上記下限値未満である場合は、各々の注出流路から注出された内容物同士が1つの塊になりやすく、注出された内容物の分散性が低くなるおそれがある。半径r2が上記上限値超である場合は、内容物の注出方向を制御しにくくなるおそれがある。
軸線P1と中心Oとを結ぶ線Q1と、軸線P2と中心Oとを結ぶ線Q2とのなす角度θ1は、100〜140°が好ましく、110〜130°がより好ましい。
線Q2と、軸線P3と中心Oとを結ぶ線Q3とのなす角度θ2は、100〜140°が好ましく、110〜130°がより好ましい。
線Q1と、線Q3とのなす角度θ2は、100〜140°が好ましく、110〜130°がより好ましい。
角度θ1〜θ3は、互いに同じであることが好ましい。角度θ1〜θ3が同じであれば、内容物を注出する際の取り扱い性が良好で、かつ注出された内容物の分散性を高められる。角度θ1〜θ3が互いに同じであるとは、角度θ1〜θ3から選択される任意の2つの角度の差が、−10°〜10°の範囲内であることを意味する。
本実施形態のチューブ容器1は、従来公知のチューブ容器の製造方法に準じて製造される。例えば、まず、肩部14と注出体20とが一体成形された部材(以下、「注出部材」という。)を射出成形等により得る。シート状の基材を筒状に成形して胴部12とし、又はインフレーション成形で得られた筒状の基材を胴部12とし、胴部12の一端に、注出部材を熱融着し又は接着する。注出体20に蓋体(不図示)を装着することにより、チューブ本体10の先端に注出体20が設けられ、後端が開口したチューブ容器1を得る。蓋体は、特に限定されず、注出体20に外嵌合する(externally fit)ものであってもよいし、注出体20に螺合するものであってもよい。
内容物は、ペースト状のものであればよく、例えば、歯磨剤等の口腔用組成物、化粧品、食品等が挙げられる。内容物の組成は、後述するα/β比が20〜70であれば特に限定されない。
例えば、口腔用組成物の組成としては、清掃剤、界面活性剤、粘結剤、湿潤剤、香料、色素、pH調整剤、甘味剤、その他の有効成分等の従来公知の材料を組み合わせたものが挙げられる。
清掃剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。これらの清掃剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
口腔用組成物中の清掃剤の含有量は、特に限定されないが、0〜60質量%の範囲で適宜決定される。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両イオン性界面活性剤等が挙げられる。アニオン界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストリルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム又はN−メチル−N−アシルアラニンナトリウム等が挙げられる。カチオン界面活性剤の具体例としては、塩化ジステアリルメチルアンモニウム又は塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が挙げられる。非イオン性界面活性剤の具体例としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル若しくはショ糖脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル若しくはポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル若しくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のエーテル型の活性剤、ラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド類等が挙げられる。両イオン性界面活性剤の具体例としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシン若しくはN−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
口腔用組成物中の界面活性剤の含有量は、界面活性剤の種類を勘案して決定でき、例えば、0.1〜10質量%の範囲で適宜決定される。
粘結剤としては、セルロース系粘結剤、カラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、モンモリロナイト、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、寒天、ジェランガム又はペクチン等が挙げられる。セルロース系粘結剤の具体例としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルエチルセルロース、メチルセルロース又はカチオン化セルロース等が挙げられる。これらの粘結剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
口腔用組成物中の粘結剤の含有量は、粘結剤の種類等を勘案して決定でき、例えば、0.1〜5質量%の範囲で適宜決定される。
湿潤剤としては、例えば、多価アルコール等が挙げられる。多価アルコールの具体例としては、プロピレングリコ−ル、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、分子量200〜6000のポリエチレングリコ−ル、エチレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、還元でんぷん糖化物、ソルビット、グリセリン、キシリトール、エリスリトール等が挙げられる。これらの湿潤剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
口腔用組成物中の湿潤剤の含有量は、湿潤剤の種類等を勘案して決定でき、例えば、5〜70質量%の範囲で適宜決定される。
本発明に係る内容物においては、チキソトロピー性と粘度とが所定の関係を有する。
内容物のチキソトロピー性は、コーンプレート型粘度計でずり応力を測定した際に描かれるヒステリシスループで囲まれた面積(以下、ヒステリシス面積ということがある)α(Pa/s)で評価される。ヒステリシスループは、ずり速度に対するずり応力の関係で示されるものであり、ずり速度を任意の値で高めた際に描かれる上昇カーブと、ずり速度を任意の値で低めた際に描かれる下降カーブとからなる。チキソトロピー性を有する内容物は、上昇カーブと下降カーブとが重なり合わず、ヒステリシス面積αが測定される。
本明細書において、ヒステリシス面積αは、コーンプレート型粘度計(Rheo Stress RS50、HAAKE社製)を用い、下記測定条件で測定されたものである。
<ヒステリシス面積αの測定条件>
センサーC35/4度(コーンプレート型センサー35φ、角度4度)。
ずり速度γ=0〜50(1/s)。
測定時間:120s。
測定温度:25℃。
ヒステリシス面積αは、200〜5000Pa/sであることが好ましく、500〜3000Pa/sであることがより好ましい。ヒステリシス面積αが上記下限値未満では、内容物の分散性が低下し、内容物が垂れ落ちやすくなって取り扱い性を高められないおそれがある。ヒステリシス面積αが上記上限値超であると、内容物の注出方向を制御しにくくなり、取り扱い性を高められないおそれがある。
ヒステリシス面積αは、内容物中の粘結剤の種類や含有量により調節される。
内容物の粘度βは、特に限定されないが、15〜65Pa・sが好ましく、20〜60Pa・sがより好ましい。粘度βが上記下限値未満では、内容物の流動性が高まりすぎて、内容物の注出方向を制御しにくくなり、アプリケーターから垂れ落ちやすくなる。上記上限値超では、内容物の流動性が低くなりすぎて、注出された内容物の分散性が低下し、内容物の注出方向を制御しにくくなる。
本明細書において、粘度βは、BH型回転式粘度計(TVB−10、東機産業株式会社製)により、下記条件で測定された値である。
粘度βは、内容物中の粘結剤の種類や含有量により調節される。
<測定条件>
ローター:No.7。
回転数:20rpm。
測定温度:25℃。
数値の読み取り:ローター回転開始から180秒後。
内容物におけるヒステリシス面積α/粘度β(以下、α/β比ということがある)は、20〜70であり、25〜50であることが好ましい。α/β比が上記下限値未満では、内容物の粘度が高すぎて、内容物の分散性を高めることが困難となり、内容物を注出しにくくなる。α/β比が上記上限値超では、内容物の粘度が低くなりすぎて、内容物を注出する際に、内容物が飛散し、注出方向を制御しにくくなり、取り扱い性を高められない。
チューブ容器入り製品は、従来公知のチューブ容器入り製品の製造方法に準じて製造される。例えば、開口した後端から内容物をチューブ本体10に充填した後、チューブ本体10の後端を封止して、内容物入りのチューブ容器1(チューブ容器入り製品)を得る。
次に、チューブ容器入り製品の使用方法を説明する。
注出体20から蓋体を外し、先端面21をアプリケーター(例えば、歯ブラシ)に近接させ、胴部12を押圧する。胴部12を押圧すると、内容物が接続筒部24内と第一〜第三の注出流路とを順に流通し、第一〜第三の開口面から注出される。そして、内容物は、第一〜第三の注出流路の開口径と略同等の太さのものが部分的に接触した形状となって、アプリケーター上に載せられる。アプリケーター上に載せられた内容物は、体積に対する表面積が大きいため、例えば、口腔内を清掃する際には、内容物が速やかに分散し、効果発現を速められる。
本実施形態によれば、第一〜第三の注出流路は互いに平行とされているため、内容物は、外方に広がらずに注出される。このため、取り扱い性が良好となる。
加えて、第一〜第三の注出流路のR/D比が0.1〜5であり、かつ内容物のα/β比が20〜70であるため、第一〜第三の開口面から注出された内容物は、1つの塊になることなく、アプリケーター上に載せられる。このため、内容物の分散性が高まる。
本実施形態のチューブ容器入り製品は、容器入りの口腔用組成物、化粧品又は食品に有用である。中でも、歯ブラシの植毛部等の狭小な場所に注出され、その後、口腔内で速やかに分散することが求められる歯磨剤製品に、特に有用である。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。上述の実施形態では、注出体に3つの注出流路が形成されているが、本発明はこれに限定されず、注出流路の数が2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。ただし、取り扱い性をより良好なものとし、内容物の分散性をより高める観点から、注出流路の数は、3〜8が好ましく、3〜5がより好ましい。
図2では、注出体の先端面の中心から描かれる仮想円に、第一〜第三の注出流路の軸線が位置している、即ち、先端面の中心と、注出流路の開口面の中心を頂点とする図形の重心とが一致している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、先端面の中心と、注出流路の開口面の中心を頂点とする図形の重心とがずれていてもよい。ただし、各注出流路から注出される内容物の太さや量をできるだけ同じにする観点から、先端面の中心と、注出流路の開口面の中心を頂点とする図形の重心とは、一致していることが好ましい。
図2では、第一〜第三の開口面が環上に配置されているが、本発明はこれに限定されず、第一〜第三の開口面が直線上に配置されていてもよい。また、注出流路が4つ以上形成されている場合、先端面の中心に1つの開口面が形成され、この開口面を囲むように他の開口面が配置されていてもよい。
上述の実施形態では、第一〜第三の注出流路が、チューブ本体側から先端面にかけて同一径とされているが、本発明は、これに限定されず、チューブ本体側から先端面に向かい漸次縮径するものでもよいし、チューブ本体側から先端面に向かい漸次拡径するものでもよい。ただし、内容物の注出方向をより良好に制御する観点から、注出流路は、チューブ本体側から先端面にかけて同一径であるか、チューブ本体側から先端面に向かい漸次縮径することが好ましい。
上述の実施形態では、第一〜第三の開口面が平面視真円形とされているが、本発明はこれに限定されず、第一〜第三の開口面が三角形、四角形等の平面視多角形であってもよいし、平面視楕円形であってもよい。開口面が平面視真円形以外の場合、開口径は、開口面に外接する円の直径である。
上述の実施形態では、第一〜第三の注出流路が、互いにR/D=0.1〜5となるように形成されているが、本発明は、これに限定されず、最も近接する注出流路同士の関係において、R/D=0.1〜5であればよい。例えば、第一の注出流路に最も近接する注出流路が第二の注出流路である場合、第一の注出流路は、第二の注出流路との関係においてR/D=0.1〜5であれば、第三の注出流路との関係においてR/D=0.1〜5を満たしていなくてもよい。
上述の実施形態では、チューブ本体に肩部が形成されているが、本発明は、これに限定されず、例えば、チューブ本体に肩部が形成されず、胴部先端の内径と同一径の注出体が胴部先端に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、注出体と肩部とが一体成形されているが、本発明はこれに限定されず、注出体と肩部とをそれぞれ成形し、これらを胴部に設けてもよいし、胴部と肩部とを一体成形し、これに注出体を設けてもよい。
上述の実施形態では、注出体の先端面が平面とされているが、本発明はこれに限定されず、先端面が凸面であってもよいし、凹面であってもよい。
上述の実施形態では、流路形成部が、円柱状の部材に注出流路が形成されたものであるが、本発明はこれに限定されず、流路形成部は、多角柱状の部材に注出流路が形成されたものであってもよい。
上述の実施形態では、流路形成部の下端に接続筒部が設けられているが、本発明はこれに限定されず、接続筒部が設けられていなくてもよい。
上述の実施形態では、接続筒部が円筒状とされているが、接続筒部は、流路形成部の形状に応じて決定されればよく、例えば、多角筒状であってもよい。
上述の実施形態では、胴部が円筒状とされているが、本発明はこれに限定されず、胴部が多角筒状であってもよいし、横断面が楕円等の扁平形状であってもよい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(調製例1〜4)口腔用組成物I〜IVの調製
表1に示す組成に従い、各成分をスリーワンモーターで混合して、口腔用組成物を内容物として得た。各口腔用組成物について、ずり応力を測定し、その結果からヒステリシス面積αを求めた。各口腔用組成物のずり応力の測定結果を図3〜6に示す。図3〜6は、縦軸にずり応力τ(Pa)、横軸にずり速度γ(1/s)を取ったグラフである。図3は口腔用組成物Iの測定結果、図4は口腔用組成物IIの測定結果、図5は口腔用組成物IIIの測定結果、図6は口腔用組成物IVの測定結果である。
別途、各口腔用組成物について、粘度βを測定した。ヒステリシス面積αと粘度βの測定結果を表1に示す。
Figure 0006192232
(実施例1〜4、比較例1〜2)
以下の手順によって、図1〜2に示すチューブ容器1と同様のチューブ容器に、口腔用組成物が収容されたチューブ容器入り製品を得た。
射出成形によって、表2及び表5に示す仕様の注出体と、肩部とが一体となった注出部材(注出体の直径r1:14mm、流路形成部の高さh1:2mm、ポリプロピレン製)を成形した。この注出体は、図2における開口径R1〜R3が同じであり、距離D1〜D3が同じものである。
直径38mmの円筒状のラミネートチューブ(低密度ポリエチレン72μm/エチレン・アクリル酸共重合体樹脂90μm/アルミニウム10μm/エチレン・アクリル酸共重合体樹脂35μm/直鎖状低密度ポリエチレン50μm、厚み257μm、大日本印刷株式会社製)で胴部を形成し、この胴部の一方の開口端に注出部材を溶着させた。表2及び表5に従い、胴部の他方の開口端から、表2及び表5に示す口腔用組成物100gを充填し、前記の他方の開口端を封止して、各例のチューブ容器入り製品を得た。
得られたチューブ容器入り製品について、口腔内分散性、注出制御性及び取り扱い性について評価し、その結果を表2及び表5に示す。
(実施例5〜11、比較例3〜4)
表3〜5に示す仕様に従い、5つの注出流路を環状に配置した以外は、実施例1と同様にしてチューブ容器入り製品を得た。得られたチューブ容器入り製品について、口腔内分散性、注出制御性及び取り扱い性について評価し、その結果を表3〜5に示す。
(実施例12)
開口径R1を1mm、開口径R2を2mm、開口径R3を3mm、距離D1を2mm、距離D2を1mm、距離D3を3mmとした以外は、実施例1と同様にしてチューブ容器入り製品を得た。このチューブ容器において、第一の注出流路におけるR/D比(R1/D1)は0.5、第二の注出流路におけるR/D比(R2/D2)は2、第三の注出流路におけるR/D比(R3/D2)は3である。
得られたチューブ容器入り製品について、口腔内分散性、注出制御性及び取り扱い性について評価し、その結果を表4に示す。
(評価方法)
<口腔内分散性>
10名のモニタが、各例のチューブ容器入り製品から口腔用組成物を歯ブラシに注出し、口腔内を清掃した際の感触を下記評価基準により評価した。10人の評価点の平均を下記判定基準に分類した。
≪評価基準≫
4点:口腔内で口腔用組成物が分散する感触を非常に感じる。
3点:口腔内で口腔用組成物が分散する感触を感じる。
2点:口腔内で口腔用組成物が分散する感触をやや感じる。
1点:口腔内で口腔用組成物が分散する感触を感じない。
≪判定基準≫
A:平均点3.5点以上。
B:平均点3.0点以上3.5点未満。
C:平均点2.0点以上3.0点未満。
D:平均点2.0点未満。
<注出制御性>
紙に2本の平行な線(離間距離:1cm)を描いて、これを測定用紙とした。各例のチューブ容器入り製品から、測定用紙に描かれた2本の平行な線の間に、前記の平行な線に沿って口腔用組成物を2cmの長さで注出した。その際、前記の平行な線から口腔用組成物がはみ出していれば、はみ出した口腔用組成物と、これと近接する線までの距離(はみ出し距離)を測定した。前記の平行な線から口腔用組成物がはみ出していない場合には、はみ出し距離を0mmとした。この操作を3回繰り返し、その平均値を求めた。はみ出し距離の平均値が0に近づくほど、注出方向が良好に制御されていると判断できる。
<取り扱い性>
10名のモニタが、各例のチューブ容器入り製品から口腔用組成物を歯ブラシに注出した際の感触を下記評価基準により評価した。10人の評価点の平均を下記判定基準に分類した。
≪判定基準≫
4点:口腔用組成物を歯ブラシに非常に載せやすい。
3点:口腔用組成物を歯ブラシに載せやすい。
2点:口腔用組成物を歯ブラシにやや載せやすい。
1点:口腔用組成物を歯ブラシに載せにくい。
≪判定基準≫
A:平均点3.5点以上。
B:平均点3.0点以上3.5点未満。
C:平均点2.0点以上3.0点未満。
D:平均点2.0点未満。
Figure 0006192232

Figure 0006192232
Figure 0006192232

Figure 0006192232
表2〜5に示すように、本発明を適用した実施例1〜12は、口腔内分散性が「B」又は「A」、注出制御性が0.6mm以下、取り扱い性が「B」又は「A」であった。中でも、注出流路の数が3つで、R/D比が0.3〜1である実施例2〜3は、注出流路が3つで、R/D比が0.1である実施例1に比べて、取り扱い性が良好なものであった。
実施例2〜3は、注出流路が3つで、R/D比が5である実施例4に比べて、口腔内分散性が良好なものであった。
R/D比が0.04である比較例1は、取り扱い性が「D」であった。α/β比が20未満である口腔用組成物を用いた比較例3、α/β比が70超である口腔用組成物を用いた比較例4は、口腔内分散性が「C」、取り扱い性が「D」であった。
これらの結果から、本発明を適用することで、チューブ容器入り製品の取り扱い性を良好にでき、かつ内容物の分散性を高められることが判った。
1 チューブ容器
10 チューブ本体
20 注出体
21 先端面
30a 第一の注出流路
30b 第二の注出流路
30c 第三の注出流路
32a 第一の開口面
32b 第二の開口面
32c 第三の開口面
R1、R2、R3 開口径
D1、D2、D3 距離
P1、P2、P3 軸線

Claims (1)

  1. チューブ本体及び該チューブ本体の先端に設けられた注出体を備えるチューブ容器に、ペースト状の内容物が収容されてなるチューブ容器入り口腔用製品であって、
    前記注出体には、先端に向かって延び、前記チューブ本体の内部と外部とを連通する2つ以上の注出流路が形成され、
    前記注出流路の軸線は、互いに平行であり、
    前記注出流路の開口径は0.3〜6mmであり、
    任意の前記注出流路Aの開口径Rと、前記注出流路Aと前記注出流路Aに最も近接する他の前記注出流路Bとの距離Dとの関係は、R/D=0.1〜5を満たし、
    前記内容物は、[コーンプレート型粘度計でずり応力を測定した際に描かれるヒステリシスループで囲まれた面積α(Pa/s)]/[回転式粘度計で測定された粘度β(Pa・s)]=20〜70を満たし、前記粘度βが15〜65Pa・sであるチューブ容器入り口腔用製品。
    ただし、前記面積α及び前記粘度βは、下記測定条件で測定された値である。
    <面積αの測定条件>
    測定機器:コーンプレート型粘度計。
    センサー:コーンプレート型センサー35φ、角度4度。
    ずり速度γ:0〜50(1/s)。
    測定時間 :120s。
    測定温度 :25℃。
    <粘度βの測定条件>
    測定機器:BH型回転粘度計。
    ローター:No.7。
    回転数:20rpm。
    測定温度:25℃。
    数値の読み取り:ローター回転開始から180秒後。
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