JP6190286B2 - 基板保持装置および研磨装置 - Google Patents
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Description
本発明の好ましい態様は、前記液面検知ラインはチューブからなり、前記センサは前記チューブを挟むように設けられた投受光部を備えることを特徴とする。
本発明の第二の態様は、上記基板保持装置と、研磨面を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルとを備えたことを特徴とする研磨装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板保持装置を備えた研磨装置の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨パッド101を支持する研磨テーブル100と、研磨対象物であるウェハ等の基板Wを保持して研磨パッド101に押圧する基板保持装置としてのトップリング1とを備えている。
図2に示すように、トップリング1は、基板Wを研磨パッド101に対して押圧するトップリング本体(キャリアとも称する)2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体(キャリア)2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。トップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体2の下面には、半導体ウエハの裏面に当接する弾性膜(メンブレン)4が取り付けられている。弾性膜(メンブレン)4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
図3は、図2に示す気水分離槽35、気水分離槽35に接続された各ラインを示す概略図である。図3に示すように、気水分離槽35には、真空吸着ラインL1(太い実線矢印で示す)、加圧ラインL2(白抜き矢印で示す)および排水ラインL3(点線矢印で示す)が接続されている。各ラインについて図2との関係で説明すると、真空吸着ラインL1はトップリング1のリプル室6と真空源131とを接続するラインであって、真空吸着ラインL1には真空バルブV2−2が設けられている。トップリング1の弾性膜(メンブレン)4にはリプル室6のエリアに真空吸着用の貫通孔が形成されており、真空バルブV2−2を開くことにより真空吸着ラインL1を介してリプル室6と真空源131とを連通させてリプル室6に負圧を形成し、基板Wを真空吸着用の貫通孔(図示せず)を介して弾性膜4で真空吸着するように構成している。加圧ラインL2はトップリング1のリプル室6と圧力調整部30とを接続するラインであって、加圧ラインL2には加圧バルブV2−1が設けられている。加圧バルブV2−1を開くことにより加圧ラインL2を介してリプル室6と圧力調整部30とを連通させてリプル室6に圧力流体(圧縮空気等)を供給し、基板Wを研磨パッド101に押圧するように構成している。排水ラインL3は、気水分離層35の槽内を圧力調整部30に接続するとともに気水分離槽35の底部に設けられた排水バルブV2−3を開くことにより、槽内を加圧して槽内の液体(水)を排水するラインである。
図5は、図3および図4に示すように構成された気水分離槽35の稼働時の状態を示す概略図である。図5において、真空バルブV2−2を開くことにより真空吸着ラインL1を介して基板Wを弾性膜(メンブレン)4に真空吸着する際、または加圧バルブV2−1を開くことにより加圧ラインL2を介して基板Wを弾性膜(メンブレン)4で加圧する際、または排水バルブV2−3を開くことにより排水ラインL3を介して気水分離槽35に貯まった液体を外部に排出(ドレイン)する際に、液面計36の上側のコネクタ38Uまたは下側のコネクタ38Lからチューブ37内に水滴が浸入する場合がある。チューブ37内に水滴が浸入すると、気水分離槽35の槽内の液位が下側のコネクタ38Lの近傍までしか上昇しないにも拘わらず、チューブ37内に浸入した水滴が満水センサSの光軸を遮光するため満水センサSが作動し、満水の誤検知をしてしまうという問題点がある。
改善策1では、図6に示すように、チューブ37を上側のコネクタ38Uから外して上方に延ばし、チューブ37の上端を加圧バルブV2−1の直下の位置で加圧ラインL2に接続している。チューブ37を気水分離槽35に接続する下側のコネクタ38Lは、図5と同様である。チューブ37を加圧ラインL2に接続して液面検知ラインL4を構成することにより、加圧バルブV2−1を開くことにより加圧ラインL2を介して基板Wを加圧する際に、チューブ37内の水滴および液体を気水分離槽35の槽内に排出するようにしている。上側のコネクタ38Uはプラグにて閉止している。また、満水センサSの位置を上方に変更している。
図7(a)は、図6に示すように構成された気水分離槽35の稼働時の状態を示す概略図である。図7(b)は、図7(a)に示す気水分離槽35内の流路を示す模式的断面図である。なお、図7(a),(b)では気水分離槽35の上端に設けられた真空圧センサVSが図示されている。
図7(b)に示すように、気水分離槽35には、内部に液体を貯留する空間であるチャンバー35CHと、チャンバー35CHから上方に延びる縦方向流路35vpと、縦方向流路35vpに連通する上下の横方向流路35up,35lpとが形成されている。また、気水分離槽35には、チャンバー35CHとトップリング1のリプル室6とを接続するための吸引・加圧ポート35Pが形成されている。吸引・加圧ポート35Pからトップリング1のリプル室6に真空吸着ラインL1(加圧ラインL2)が延びている(図7(a)参照)。図7(b)に示す気水分離槽35内の各部分のうち、吸引・加圧ポート35P,チャンバー35CH,縦方向流路35vp,上側の横方向流路35upは真空吸着ラインL1を構成する。また、吸引・加圧ポート35P,チャンバー35CH,縦方向流路35vp,下側の横方向流路35lpは加圧ラインL2を構成する。
改善策2では、加圧ラインL2の一部であるラインL2−1を気水分離槽35に接続するためのコネクタ42の位置を下げて、コネクタ42がチャンバー35CHに直接連通するようにしている。また、図7においてコネクタ42を接続していた下側の横方向流路35lpはプラグ43にて閉止している。液面検知ラインL4の構成は図7と同様であるが、満水センサSは図7の位置よりやや下方に下げている。
2 トップリング本体(キャリア)
3 リテーナリング
4 弾性膜(メンブレン)
4a 隔壁
5 センター室
6 リプル室
7 アウター室
8 エッジ室
9 加圧室
11 流路
12 流路
13 流路
14 流路
16 トップリングシャフト
18 トップリングヘッド
21 流路
23 流路
24 流路
25 ロータリージョイント
26 流路
30 圧力調整部
31 真空源
35 気水分離槽
35CH チャンバー
35lp 横方向流路
35P 吸引・加圧ポート
35up 横方向流路
35vp 縦方向流路
36 液面計
37 チューブ
38L コネクタ
38U コネクタ
41 コネクタ
42 コネクタ
43 プラグ
101 研磨パッド
100a テーブル軸
101 研磨パッド
101a 研磨面
105 研磨液供給機構
131 真空源
F1,F2,F3,F4,F5 流量センサ
L1 真空吸着ライン
L1−1 ライン
L2 加圧ライン
L2−1 ライン
L3 排水ライン
L4 液面検知ライン
P1,P2,P3,P4,P5 圧力センサ
R1,R2,R3,R4,R5 圧力レギュレータ
S 満水センサ
V2−1 加圧バルブ
V2−2 真空バルブ
VS 真空圧センサ
Claims (5)
- 流体が供給される圧力室を形成する弾性膜を有し、前記圧力室を真空源に連通させることにより基板を真空吸着して保持するとともに前記圧力室を圧力流体を供給する圧力調整部に連通させることにより基板を研磨面に押圧するトップリングと、前記圧力室と前記真空源とを接続する真空吸着ラインに設けられた気水分離槽とを備えた基板保持装置であって、
前記気水分離槽は、内部に液体を貯留する空間であるチャンバーと、前記チャンバーの外部に設けられチャンバーの下部から上方に延設されるとともにチャンバー内に連通してチャンバー内に貯留された液体の液面を検知する液面検知ラインと、前記液面検知ライン内の液面を検知して前記チャンバーが満水であることを検知するセンサとを備え、
前記圧力室と前記真空源とを接続する前記真空吸着ラインおよび前記圧力室と前記圧力調整部とを接続する加圧ラインを前記気水分離槽のチャンバーを経由させるように設け、
前記液面検知ラインの上端を、前記加圧ラインの一部であって前記圧力調整部と前記チャンバーとを接続しているラインに接続するようにしたことを特徴とする基板保持装置。 - 前記圧力調整部と前記チャンバーとを接続している前記ラインは開閉バルブを備え、
前記液面検知ラインの上端は、前記開閉バルブの下流側に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。 - 前記液面検知ラインはチューブからなり、前記センサは前記チューブを挟むように設けられた投受光部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の基板保持装置。
- 前記真空吸着ラインは、該ラインに設けられたコネクタおよび前記気水分離槽の内部に形成された流路を介して前記チャンバーに接続され、
前記加圧ラインは、該ラインに設けられたコネクタを介して前記チャンバーに直接に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項の基板保持装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板保持装置と、
研磨面を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルとを備えたことを特徴とする研磨装置。
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