JP6187648B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
遊技機の一種として回胴式遊技機、例えばスロットマシンがある。一般に、スロットマシンは、前面が開放された箱状の筐体と、当該筐体の前面側に開閉可能に枢支された前面扉とを備え、この内部に、複数の図柄が付された複数の回胴体よりなる可変表示装置、遊技制御を行う制御装置(制御基板)、メダルを払い出すホッパ装置などが収容されている。
そして、遊技を行う遊技者は、前面扉に設けられたレバーやボタンなど各種操作手段を操作して遊技を進行する。具体的に、スロットマシンは、遊技者がメダルを投入する又はベットボタンを操作して所定数のメダルをベットした後、スタートレバーを操作することで各回胴体が回転を開始し、各回胴体が回転を開始した後、ストップスイッチを操作したり所定時間が経過したりすることで、各回胴体が順次停止する。そして、メダルの投入とスタートレバーの操作を条件として抽選を行い、その抽選結果が当選でありかつ予め設定された有効ライン上に遊技者が当選した図柄を停止させることを条件として所定枚数のメダルが払い出されたり、遊技者に有利なボーナスゲーム等の特別遊技状態が発生する。
スロットマシン等の遊技機では、スタートレバーやストップスイッチ等の各種電気機器が接続ケーブル(ハーネス)によって直接的に又は中継基板等を介して各種制御基板と電気的に接続されている。
通常、制御基板や中継基板は、基板ボックスと呼ばれるケース部材に格納された状態で筐体内部に装着されている。基板ボックスには、内部の基板に設けられた端子部(以下、基板側コネクタという)に対応して開口部が形成されており、当該開口部を介してボックス外部に露出した基板側コネクタに対し、接続ケーブルのコネクタ(以下、ケーブル側コネクタという)が着脱自在に接続される(例えば特許文献1参照)。
特開2008−148853号公報
しかしながら、近年では、ケーブル側コネクタを基板側コネクタから取外し、当該ケーブル側コネクタ又は基板側コネクタに対し不正機器を接続する等の不正行為が問題となっている。
このような問題は、スロットマシンに限らず、パチンコ機など他の遊技機にも内在するものである。
本発明は、上記例示した問題点などを解決するためになされたものであり、その目的は、不正行為の抑止を図ることのできる遊技機を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
所定の電気機器との間で信号の送信又は受信を行うための端子部を具備してなる基板と、
前記端子部を露出させた状態で前記基板を被包する被包部材とを備え、
前記端子部に対し、前記電気機器と電気的に接続された接続ケーブルのコネクタが接続される遊技機において、
前記端子部を覆うように前記被包部材に着脱自在に取付けられ、前記端子部に接続された前記接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する第1被覆部材と、
前記被包部材に着脱自在に取付けられる第2被覆部材と、
前記第1被覆部材に突出形成された第1突起部と、
前記第2被覆部材において、前記第1突起部と並行するように突出形成された第2突起部と、
前記第1突起部及び前記第2突起部の双方を包むように、当該両突起部に対し取外し不能に取付けられる蓋部材とを備え、
前記蓋部材の取付状態において、前記第1被覆部材及び前記第2被覆部材が前記被包部材から取外し不能となる構成において、
前記第1突起部及び前記第2突起部に切欠き部を形成したことをその要旨としている。
本発明の遊技機によれば、不正行為の抑止を図ることができるという優れた効果を奏する。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの斜視図である。 前面扉の背面図である。 前面扉を取外した状態の筐体の正面図である。 各リールを構成する帯状ベルトの展開図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 基板ボックス、コネクタカバー及び封印キャップを示す分解斜視図である。 (a)はコネクタカバーを示す側面図であり、(b)はコネクタカバーを示す底面図である。 図7のL−L線部分断面図である。 封印キャップを示す斜視図である。 封印キャップを示す平面図である。 封印キャップを示す正面図である。 封印キャップを示す背面図である。 封印キャップを示す側面図である。 図11のK−K線断面図である。 封印キャップの変形例1を示す斜視図である。 封印キャップの変形例1を示す平面図である。 封印キャップの変形例1を示す正面図である。 封印キャップの変形例1を示す背面図である。 封印キャップの変形例1を示す側面図である。 封印キャップの変形例2を示す斜視図である。 封印キャップの変形例2を示す平面図である。 封印キャップの変形例2を示す正面図である。 封印キャップの変形例2を示す背面図である。 封印キャップの変形例2を示す側面図である。 別の実施形態におけるコネクタカバー等を示す部分断面図である。 別の実施形態における突起部等を示す部分断面図である。 別の実施形態における封印キャップ等を示す部分断面図である。
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の斜視図、図3は前面扉12の背面図、図4は前面扉12を取外した状態の筺体11の正面図である。
図1〜図4に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筺体11を備えている。筐体11は、木製板状に形成された天板11a、底板11b、背板11c、左側板11d及び右側板11eからなり、隣接する各板11a〜11eが接着等の固定手段によって固定されることにより、全体として前面を開放した箱状に形成されている。なお、各板11a〜11eは木製のパネルによって構成する以外に、合成樹脂製パネル又は金属製パネルによって構成してもよいし、合成樹脂材料又は金属材料によって一体の箱状に形成することによって構成してもよい。以上のように構成された筺体11は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取付けられる。
筺体11の前面側には前面扉12が設けられている。前面扉12は、上下一対のヒンジ機構25a、25bにより、筺体11の左側板11dにて回動可能に支持されている。
また、前面扉12は、その裏側に設けられた施錠装置600と、筐体11側に設けられた支持金具800との係合によって施錠状態とされる。前面扉12の閉鎖状態においては、施錠装置600のうち、シリンダ錠700だけが前面扉12の前面側に露出した状態となる。そして、このシリンダ錠700に鍵を挿入し、スロットマシン10の正面側から見て時計回り方向に回動操作することで、施錠装置600と支持金具800とが解錠状態となり、前面扉12の開放が許容される。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル30が設けられている。遊技パネル30には、縦長の3つの表示窓31L,31M,31Rが横並びとなるように形成されている。表示窓31L,31M,31Rは透明又は半透明な材質により構成されており、各表示窓31L,31M,31Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓31L,31M,31Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図4に示すように、筺体11は仕切り板40によりその内部が上下2分割されており、仕切り板40の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット41が取付けられている。
リールユニット41は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された回転体としての左リール42L,中リール42M,右リール42Rを備えている。各リール42L,42M,42Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール42L,42M,42Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール42L,42M,42Rが各表示窓31L,31M,31Rと1対1で対応している。従って、各リール42L,42M,42Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓31L,31M,31Rを通じて視認可能な状態となっている。各リール42L,42M,42Rの外周面には帯状のベルトが巻かれており、このベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。そして、リール42L,42M,42Rが正回転すると、各表示窓31L,31M,31Rを通じてリール42L,42M,42Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映しだされる。
なお、これら各リール42L,42M,42Rは、それぞれが駆動手段としてのステッピングモータ61L,61M,61R(図6参照)に連結されており、各ステッピングモータ61L,61M,61Rの駆動により各リール42L,42M,42Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。そして、各ステッピングモータ61L,61M,61Rの駆動軸が回転することによりその駆動軸を中心として各リール42L,42M,42Rが自転するように回転する。
また、リールユニット41には、リールインデックスセンサ55L,55M,55R(図6参照)が設置されている。本実施形態では、各リールインデックスセンサ55L,55M,55Rとして、発光素子と受光素子とが所定間隔をおいて保持された透過型フォトセンサが採用されている。そして、各リールインデックスセンサ55L,55M,55Rは、各リール42L,42M,42Rがほぼ1周するごとに図示しないセンサカットバンが両素子間を通過するのを検出し、その都度、後述する主制御装置131に対し検出信号を出力する。主制御装置131は、この検出信号に基づいて各リール42L,42M,42Rの回転位置をほぼ1周するごとに確認し補正できる。
例えば、本実施形態では、ステッピングモータ61L,61M,61Rは504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転されるように設定されている。つまり、7パルスの駆動信号で各リール42L,42M,42Rが5°角度変化するというように、駆動信号の数に応じた回転量で各リール42L,42M,42Rを回転させるように構成されている。さらに、この駆動信号によってステッピングモータ61L,61M,61Rの回転位置、すなわち各リール42L,42M,42Rの回転位置が制御される。
上述した各リール42L,42M,42Rの各ベルト上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置においてある図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。そして、各リール42L,42M,42Rの回転位置が検出された時点からのパルス数により、どの図柄が各表示窓31L,31M,31Rから視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を各表示窓31L,31M,31Rから視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
各リール42L,42M,42Rに付された図柄のうち、表示窓31L,31M,31Rを介して全体を視認可能な図柄数は、主として表示窓31L,31M,31Rの上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施形態では各リール3個ずつとされている。このため、各リール42L,42M,42Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
ここで、各リール42L,42M,42Rに付される図柄について説明する。図5には、左リール42L,中リール42M,右リール42Rのそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール42L,42M,42Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。各リール42L,42M,42Rに対応して番号が1〜21まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、リール42L,42M,42Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、ビッグボーナスゲームに移行するための第1特別図柄としての「赤7」図柄(例えば、左ベルト第20番目)と「白7」図柄(例えば、左ベルト第19番目)とがある。また、レギュラーボーナスゲームに移行するための第2特別図柄としての「BAR」図柄(例えば、左ベルト第14番目)がある。また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト第11番目)がある。また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、左ベルト第9番目)、「ベル」図柄(例えば、左ベルト第8番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト第4番目)がある。そして、図5に示すように、各リール42L,42M,42Rに巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
遊技パネル30には、各表示窓31L,31M,31Rを結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。これら各組合せラインに対応して、表示窓31L,31M,31R群の正面から見て左側には有効ライン表示部32,33,34が設けられている。第1有効ライン表示部32は組合せラインのうち中央の横ライン(中央ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第2有効ライン表示部33は組合せラインのうち上下の横ライン(上ライン及び下ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第3有効ライン表示部34は組合せラインのうち一対の斜めライン(右下がりライン及び右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められたメダル払出処理や特定遊技への移行処理などが実行される。
ここで、入賞となった場合の各図柄に関する払出枚数について説明する。小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には8枚のメダル払出、左リール42Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には2枚のメダル払出が行われる。即ち、中リール42M及び右リール42Rの「チェリー」図柄はメダル払出と無関係である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係にメダル払出が行われるため、左リール42Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では4枚のメダル払出が行われる。
また、その他の図柄に関しては、第1特別図柄(ビッグボーナス図柄)の組合せである「赤7」図柄又は「白7」図柄が同一図柄にて有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、第2特別図柄(レギュラーボーナス図柄)の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にも15枚のメダル払出が行われる。なお、本実施形態においては、例えば「赤7」図柄と「チェリー」図柄とが同時に成立する場合が生じ得るが、かかる場合におけるメダル払出は15枚である。これは、1回のメダル払出における上限枚数が15枚に設定されているためである。
更に、第3特別図柄の組合せである「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にはメダル払出は行われない。その他の場合、即ち有効ライン上に左リール42Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に左・中・右と同一図柄が揃わない場合には、一切メダル払出は行われない。
ここで本実施形態におけるボーナスゲームについて説明する。レギュラーボーナス(以下「RB」という)ゲームは、12回のJACゲームで構成さえている。JACゲームは、1枚ベットのみ許されるゲームであり、JAC図柄(ここではリプレイ図柄で代用)が有効ライン上に揃う確率つまりJAC図柄成立の確立が非常に高いゲームである。JACゲームでJAC図柄が成立すると最大枚数(ここでは15枚)のメダルが払い出される。そして、JAC図柄が8回成立すると、JACゲームが12回に達する前であってもRBゲームが終了する。一方、ビッグボーナス(以下「BB」という)ゲームは、30回の小役ゲームと3回のJACインとから構成されている。小役ゲームとは高確率で小役が当選する(有効ライン上に「ベル」図柄などが揃う)ゲームであり、JACインとは12回のJACゲームに突入することを意味し、小役ゲーム中にJAC図柄が有効ライン上に揃うとJACインが成立する。JACゲームはRBゲームの場合と同様である。また、3回目のJACインによるJACゲームが終了すると小役ゲームが30回に達する前であってもBBゲームは終了し、30回の小役ゲームが終了するとJACインが3回に達する前であってもBBゲームは終了する。ボーナスゲームの形態は上記形態に限定されるものではなく、異なる形態であってもよい。
さて、遊技パネル30の下方には操作エリア51が設けられている。操作エリア51は、遊技パネル30の下端から手前側に向かって延在する平面パネル部51aと、その平面パネル部51aの手前側の端部から下方に向かって垂下する縦壁部51bを有している。
縦壁部51bの左側には、各リール42L,42M,42Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー71が設けられている。スタートレバー71はリール42L,42M,42Rを回転開始、すなわち可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。スタートレバー71は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが投入されているときにこのスタートレバー71が操作されると、各リール42L,42M,42Rが一斉に回転を始める。
スタートレバー71の右側には、回転している各リール42L,42M,42Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ72,73,74が設けられている。各ストップスイッチ72,73,74は停止対象となるリール42L,42M,42Rに対応する表示窓31L,31M,31Rの略直下にそれぞれ配置されている。ストップスイッチ72,73,74はリール42L,42M,42Rの回転に基づく可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ72,73,74は、左リール42Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
操作エリア51の平面パネル部51aの右側には、メダルを投入するためのメダル投入口75が設けられている。メダル投入口75から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ84によって貯留用通路81か排出用通路82のいずれかへ導かれる。すなわち、セレクタ84にはメダル通路切替ソレノイド83(図6参照)が設けられ、そのメダル通路切替ソレノイド83の非励磁時には排出用通路82側とされ、励磁時には貯留用通路81側に切り替えられるようになっている。貯留用通路81に導かれたメダルは、筺体11の内部に収納されたホッパ装置91へと導かれる。一方、排出用通路82に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口17からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返還される。
メダルを遊技者に付与する払出手段としてのホッパ装置91は、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とにより構成されている。払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、排出用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
メダル投入口75の下方には、ボタン状の返却スイッチ76が設けられている。返却スイッチ76は、メダル投入口75に投入されたメダルがセレクタ84内に詰まった際に押されるスイッチであり、このスイッチが押されることによりセレクタ84が機械的に連動して動作され、当該セレクタ84内に詰まったメダルがメダル排出口17より返却されるようになっている。
操作エリア51の平面パネル部51aの左側には、第1クレジット投入スイッチ77が設けられている。第1クレジット投入スイッチ77は、クレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するためのものである。また、第1クレジット投入スイッチ77の左方には当該スイッチ77よりも小さなボタン状のスイッチとして、第2クレジット投入スイッチ78が設けられている。第2クレジット投入スイッチ78はクレジットされた仮想メダルを一度に1枚投入するためのものである。
尚、第1クレジット投入スイッチ77は、最大のメダルベットを1回の操作で行う、いわゆるマックスベットボタンと称されるものである。従って、第1クレジット投入スイッチ77は、比較的頻繁に遊技者によって操作されるため、ストップスイッチ72〜74等、他のスイッチよりも操作ボタンが大きく形成され、遊技者が操作しやすいようになっている。
さて、スタートレバー71の左側には、ボタン状の切換スイッチ80が設けられている。切換スイッチ80は、1度押されるとオン状態になり、もう1度押されるとオフ状態になり、その後押下操作が行われるごとにオンオフが切り替わるトグル式に構成されている。切換スイッチ80は、メダル投入口75に必要量より多く投入された投入メダルや、所定の遊技の結果、遊技者に返還される獲得メダルの取扱形式を変更するために操作される。
切換スイッチ80がオン状態のときには、所定の最大値(例えばメダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルがクレジットメダルとして貯留記憶されるように設定された「クレジットモード」となる。切換スイッチ80がオフ状態のときには、余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを現実のメダルとして払い出すように設定された「ダイレクトモード」となる。なお、クレジットモードからダイレクトモードに切り換えられた際にクレジットメダルがある場合には、その分のクレジットメダルが現実のメダルとして払い出される。このように、遊技者はクレジットモードとダイレクトモードとを切り換えることにより自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ80は取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。また、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、切換スイッチ80は貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。なお、切換スイッチ80の操作により「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とを切り換えるように構成する他、常に「クレジットモード」としておき切換スイッチ80が操作されると貯留記憶された仮想メダルを払い出すだけの精算スイッチとして機能させてもよい。
スタートレバー71、ストップスイッチ72〜74、クレジット投入スイッチ77,78、切換スイッチ80等の各種操作スイッチは、操作ボタンやその動作を検知するセンサ等の各種部材がケースに収容され、ユニット化された状態で操作エリア51に取付けられる。これら各操作スイッチは、それぞれ接続ケーブルを介して後述する操作中継基板112と接続され、当該操作中継基板112は接続ケーブルを介して後述する主制御装置131と接続されている。但し、本実施形態における上記各操作スイッチは、そのケース内で接続ケーブルとコネクタ接続されており、当該ケースを開けない限り、接続ケーブルの取外しができない構成となっている。
遊技パネル30の表示窓31L,31M,31R下方には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたメダル数を表示する残数表示部35と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部36と、獲得メダルの枚数を表示する獲得枚数表示部37とがそれぞれ設けられている。これら表示部35〜37は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
ここで、メダルがベットされる手順について説明する。ダイレクトモード、クレジットモードのいずれのモードにおいても、遊技の開始時にメダル投入口75からメダルが投入されるとベットとなる。
すなわち、1枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、第1有効ライン表示部32が点灯し、そしてこれに対応する中央ラインが有効ラインとなり、2枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第2有効ライン表示部33が点灯すると共に、これに対応する上ライン及び下ラインを含む合計3本の組合せラインがそれぞれ有効ラインとなり、3枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第3有効ライン表示部34が点灯し、そしてこれに対応する一対の斜めラインを含む合計5本の組合せライン全てが有効ラインとなる。
また、4枚以上のメダルがメダル投入口75に投入されると、3枚を超える余剰メダルは、そのときのモードがダイレクトモードであればセレクタ84により排出用通路82への切替がなされてメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。一方、クレジットモードであればスロットマシン内部に貯蓄されると共に残数表示部35に貯蓄枚数が表示される。この貯留枚数には上限枚数が決められており(例えば50枚)、それを超える枚数のメダルが投入されたときにはメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。
また、クレジットモードにて遊技が行われ且つ残数表示部35に貯留枚数が表示されている場合には、第1,2クレジット投入スイッチ77,78のいずれかが押された際にも仮想メダルが投入されたこととなりベットとなる。
例えば、第2クレジット投入スイッチ78が押された際には、仮想メダルが1枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が1つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32が点灯して中央ラインが有効ラインとなる。また、第1クレジット投入スイッチ77が押された際には、仮想メダルが3枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が3つディクリメントされ、全ての有効ライン表示部32〜34が点灯して合計5本の組合せラインが有効ラインとなる。
なお、第1,2クレジット投入スイッチ77,78のいずれかが押された際に投入されるべき仮想メダルが貯留されていない場合、例えば残数表示部35の表示が2のときに第1クレジット投入スイッチ77が押された場合等には、残数表示部35の数値が全てディクリメントされて0となり、投入可能な仮想メダル分だけベットされる。
さて、前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ14Aと、遊技者に各種情報を与える補助表示部15とが設けられている。補助表示部15は、本実施形態では表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図して液晶表示器によって構成されているが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。補助表示部15は、遊技に進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール42L,42M,42Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部15と称している。補助表示部15の背面には上部ランプ13やスピーカ14A、補助表示部15を駆動させるためのサブ制御装置111が設けられている。なお、上部ランプ13及びスピーカ14Aの位置や数は特に以上説明したものに限られない。
サブ制御装置111は、上部ランプ13やスピーカ14A,14B、補助表示部15を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等を具備した基板を備えている。
サブ制御装置111は、後述する主制御装置131からの信号に基づき、独自に上部ランプ13、スピーカ14A,14B及び補助表示部15を駆動制御する構成となっている。このように遊技に関する音声やランプ、表示などの間接的な制御について、サブ制御装置111が実行することにより、主制御装置131の負担軽減を図ることができる。つまり、サブ制御装置111は、遊技を統括管理するメイン基板たる主制御装置131との関係では補助的な制御を実行するサブ基板に相当する。勿論、各種表示部32〜37をサブ制御装置111が制御する構成としてもよい。
サブ制御装置111は、基板(サブ基板)200が透明樹脂材料等よりなる被包部材としての基板ボックス201に収容されて構成されている(図9参照)。基板ボックス201は、略直方体形状のボックスベース202と、該ボックスベース202の開口部を覆うボックスカバー203とを備えている。基板ボックス201は封印構造(いわゆる、カシメ構造)を有しおり、これによりボックスベース202とボックスカバー203とが開封不能に連結されている。
封印構造はボックスベース202とボックスカバー203とを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、本実施形態では図7等に示すように、複数の連結部205が連結された構成となっており、この連結部205の穴部に破断ねじ、ワンウェイねじ等といったカシメ部材を挿入することでボックスベース202とボックスカバー203とが開封不能に連結される構成となっている。
基板ボックス201の封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数の連結部205のうち、少なくとも一つの連結部205の穴部にカシメ部材を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した基板200の不具合などにより基板ボックス201を開封する場合には、カシメ部材が挿入された連結部205と他の連結部205との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の連結部205の穴部にカシメ部材を挿入する。基板ボックス201の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス201に残しておけば、基板ボックス201を見ることで不正な開封が行われた旨を容易に発見できる。
但し、後述するように、基板200には、各種接続ケーブルのコネクタを接続するための端子部401等が設けられ、基板ボックス201には、これら端子部401等に対応するコネクタ用開口部405等が設けられている(図7参照)。これにより、端子部401等は、基板ボックス201から露出状態となっている。
メダル受け皿18の上方には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示された下段プレート16が装着されている。また、メダル受け皿18の左方には、手前側下方に反転可能な灰皿19が設けられている。さらに、メダル受け皿18の奥方には、上記スピーカ14Aと同様の左右一対のスピーカ14Bが設けられている。
筺体11の内部においてホッパ装置91の左方には、電源ボックス121が設けられている。電源ボックス121は、電源スイッチ122や設定キー挿入孔124などを備えている。電源スイッチ122は、主制御装置131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。設定キー挿入孔124は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔124へ挿入して操作することにより、スロットマシン10の設定状態(当選確率設定処理)を「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
リールユニット41の上方には、主制御装置131が筺体11の背板11cに取付けられている。主制御装置131は、遊技を統括管理するメイン基板を構成するものであり、後述するように、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む基板(主基板)を具備しており、上記サブ制御装置111と同様、この基板が封印構造を有した基板ボックスに収容されて構成されている。
ここで、本実施形態の特徴的構成について説明する。本実施形態では、主制御装置131やサブ制御装置111等において接続ケーブルのコネクタが接続される部位に関連して特徴的な構成を有している。以下、サブ制御装置111を例にして詳しく説明する。
サブ制御装置111の基板200には、配線パターンを介してCPU等と電気的に接続された端子部401,402,403,404が設けられている(図7参照)。
端子部401には、主制御装置131から制御信号を受信するための接続ケーブルのコネクタが接続され、端子部402には、上部ランプ13へ制御信号を出力するための接続ケーブルのコネクタが接続され、端子部403には、スピーカ14A,14Bへ制御信号を出力するための接続ケーブルのコネクタが接続され、端子部404には、補助表示部15へ制御信号を出力するための接続ケーブルのコネクタが接続される(図9参照)。
一方、基板ボックス201(ボックスカバー203)の凹部203aには、上記端子部401〜404に対応して、複数のコネクタ用開口部(以下、単に開口部という)405〜408が設けられている(図7参照)。そして、各開口部405〜408から各端子部401〜404がそれぞれ突出し、基板ボックス201の外部に露出した状態となっている。
さらに、基板ボックス201には、これら端子部401〜404(端子部401〜404に接続された接続ケーブルのコネクタ)を覆うようにして、透明樹脂素材よりなる被覆部材としてのコネクタカバー411が取付けられている(図9参照)。
図8(a),(b)は、それぞれコネクタカバー411を示す側面図、底面図であるが、コネクタカバー411は、接続ケーブルのコネクタの抜け方向側の面を覆う略矩形状のカバー壁部412と、カバー壁部412に対し、直交する方向に突出する天壁部413と、天井壁413両端に一体的に延びカバー壁部412に対し直交する方向に突出する一対のアーム部414と、アーム部414の先端部に一体的に設けられ、下方に突出する係止爪415と、カバー壁部412の下辺から前記アーム部414と同方向に向かって延びる支持壁部416と、前記支持壁部416及びアーム部414間を連結する側壁部417と、カバー壁部412の下辺の長手方向中央部から支持壁部416と反対方向へ突出した突起部418とを具備しており、これら各部412〜418が一体成形されている。
コネクタカバー411は、図7に示す向きで、基板ボックス201に対し、ボックスカバー203の正面側から取付けられる。
より具体的には、コネクタカバー411は、アーム部414を基板ボックス201の側面に沿って案内しつつ、側壁部417及び支持壁部416の先端が基板ボックス201の凹部203aに当接するまで移動させることにより、係止爪415が基板ボックス201の裏側(ボックスベース202)に引っかかり、係止状態となる(図9参照)。
図9に示すように、コネクタカバー411の取付状態にあっては、接続ケーブルCCのコネクタCNとカバー壁部412との距離が、コネクタCNの取外しに必要な距離(差込量)よりも短くなる。また、支持壁部416がボックスカバー203の段差部203bと面当接することで、コネクタカバー411の傾動が規制されている。さらに、コネクタカバー411のカバー壁部412と、それに隣接するボックスカバー203の正面壁203cが略面一となる。
併せて、コネクタカバー411の取付状態にあっては、天壁部413と基板ボックス201との間には開口419が形成され、当該開口419から接続ケーブルCCのケーブルCAが導出されている。かかる開口419の存在により、接続ケーブルCCの接続状態に支障を来すことがなく、また、ケーブルCAへの悪影響が抑制されている。
さらに、コネクタカバー411のカバー壁部412と面一に連接するボックスカバー203の正面壁203cの縁部には、コネクタカバー411の突起部418に対応して、突起部204が設けられている。突起部418が本実施形態における第1突起部に相当し、突起部204が第2突起部に相当する。
本実施形態における突起部418と突起部204は、その突出長や幅、厚み等が略同一となるように形成されている。そして、コネクタカバー411の取付状態にあっては、両突起部418,204は、その厚み方向(図9の左右方向)に重なり、面当接した状態となる。
また、各突起部418,204の付根部には、その厚み方向へ貫通した貫通孔418a,204aが形成されている。貫通孔418a,204aに代えて、後述する係止片513,514の係止爪513a,514aが入り込む凹部としてもよい。
そして、図9に示すように、コネクタカバー411の取付後、当該コネクタカバー411の突起部418と、ボックスカバー203の突起部204とを覆うように、当該突起部418,204に対し封印キャップ500が取着される。つまり、コネクタカバー411及びボックスカバー203の双方に跨るように、封印キャップ500が取付けられる。封印キャップ500が本実施形態における蓋部材に相当する。
ここで、封印キャップ500について図10〜15を参照して詳しく説明する。図10〜図14は、それぞれ封印キャップ500を示す斜視図、平面図、正面図、背面図、側面図である。図15は、図11のK−K線断面図である。
封印キャップ500は、例えばポリカーボネート等の樹脂材料により、その全体が一体形成されている。
封印キャップ500は、正面側が開口した略箱状の本体部501を備えている。本体部501は、上壁部502、下壁部503、左壁部504、右壁部505及び背壁部506とから構成されている。これら壁部502〜506によって本実施形態における周壁部が構成される。
左壁部504及び右壁部505には、それぞれ上下方向中央部において外方に向け段差状に膨出した膨出部507,508が前後方向に沿って形成されると共に、その内側には、前後方向に沿って溝部509,510が形成されている。両溝部509,510間の間隔X1は、上記突起部418,204の幅に相当する大きさに設定されている。また、溝部509,510の上下幅X2は、上記突起部418,204の厚みに相当する大きさに設定されている。溝部509,510が本実施形態における案内溝に相当する。
背壁部506には、溝部509,510の上下区間に対応した範囲で、左右方向全域に開口した矩形状の開口部511が形成されている。
本体部501の内側には、開口部511の上下辺部からそれぞれ前方に向けて舌片状に延出した一対の係止片513,514が設けられている。両係止片513,514の先端部には、それぞれ相対向する側において係止爪513a,514aが突出形成されている。
封印キャップ500の係止片513と上壁部502との間隔X3、及び、係止片514と下壁部503との間隔X4は、それぞれ封印キャップ500が突起部418,204に取着される際に、係止片513,514が弾性変形するのに必要な間隔よりも大きく設定されている。これにより、後述するように封印キャップ500を取外す際には、ニッパー等の工具によって、上壁部502や下壁部503を本体部501から切断しやすくなる。
本体部501の後方には把持部としてのタブ部515が設けられている。より詳しくは、左右の膨出部507,508の後端上部から後方に向け一対の連接部517,518が突出形成され、当該連接部517,518の後端部を結ぶように略平板状のタブ部515が連接されている。タブ部515は、上壁部502と平行に延在しており、その左右端部は、膨出部507,508よりもさらに外方へ突出している。タブ部515には、メーカー名や機種名、製造番号等、所定の識別標識が付されている(図示略)。
続いて、封印キャップ500の取付手順について説明する。
基板ボックス201へのコネクタカバー411の取付後、重畳状態となったコネクタカバー411の突起部418と、ボックスカバー203の突起部204とに向けて、図7に示す向きで封印キャップ500を取付ける。
突起部418,204を封印キャップ500の正面側から、溝部509,510に沿わせて、本体部501内へ差し込んでいくと、当該突起部418,204は係止爪513a,514aと接触し、係止片513,514を弾性変形させつつ、奥方へ差し込まれていく。
両突起部418,204の先端が開口部511を通過し、背壁部506の外面と略面一となると、係止爪513a,514aが貫通孔418a,204aに達し、係止片513,514が元の状態に戻る。つまり、係止爪513a,514aが貫通孔418a,204a内へ入り込み、両突起部418,204に係止されて、封印キャップ500の取付けが完了する(図9参照)。
封印キャップ500の取付けが完了すると、係止爪513a,514aの周囲が封印キャップ500の本体部501によって囲まれた状態となる。このため、係止片513,514が外部から直接操作できなくなり、封印キャップ500が両突起部418,204から取外し不能な状態となる。結果として、コネクタカバー411の取外し方向(図9の上方向)への動きが規制され、コネクタカバー411が基板ボックス201に対して取外し不能に取付けられた状態となる。
上述したとおり、コネクタカバー411が取付状態となると、その傾動が規制されるため、アーム部414の係止爪415による係止を一時的に解除できたとしても、封印キャップ500の封印を解除しない限りは、接続ケーブルCCのコネクタCNを取外すことができなくなる。
そこで、基板ボックス201の交換時など正当な理由から、接続ケーブルCCのコネクタCNを抜かなければならない状況となった場合には、以下の手順で行うこととなる。
まずニッパー等の工具を用いて、封印キャップ500の上壁部502を本体部501から切断する(図15の切断線S参照)。これにより、本体部501の上方が開放され、係止片513が操作可能な状態となる。
そして、タブ部515を摘み、図9の左斜め上方向へ引っ張りつつ、係止片513の係止爪513aと突起部418との係合状態を解除することで、封印キャップ500が取外される。勿論、上壁部502に代えて又は加えて、下壁部503を切断し、封印キャップ500の取外しを行うようにしてもよい。
封印キャップ500が取外されると、コネクタカバー411の取外しが可能となり、コネクタカバー411を取外すことで、接続ケーブルCCのコネクタCNの取外しが可能となる。
一方、未使用の封印キャップ500を用いることで、再度、コネクタカバー411を取外し不能に取着することができる。
尚、サブ制御装置111と同様、主制御装置131や操作中継基板112にも、上記コネクタカバー411や封印キャップ500と同様の構成を有するコネクタカバー411A,411Bや封印キャップ500A,500Bがそれぞれ取付けられている(図3,4参照)。
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置131には、CPU151を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU151には、電源ボックス121の内部に設けられた電源装置161の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路154や、入出力ポート155などが内部バスを介して接続されている。
主制御装置131の入力側には、スタートレバー71の操作を検出するスタート検出センサ71a、各ストップスイッチ72,73,74の操作を個別に検出するストップ検出センサ72a,73a,74a、メダル投入口75から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ75a、各クレジット投入スイッチ77,78の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ77a,78a、切換スイッチ80の操作を検出する切換検出センサ80a、各リール42L,42M,42Rの回転位置を個別に検出するリールインデックスセンサ55L,55M,55R、ホッパ装置91から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ91a、リセット操作を検出するリセット検出センサ640、設定キー挿入孔124に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ124a、前面扉12の開放を検出するための開放検知スイッチ820(図4参照)等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート155を介してCPU151に出力されるようになっている。なお、スタート検出センサ71a、ストップ検出センサ72a,73a,74a、投入メダル検出センサ75a、クレジット投入検出センサ77a,78a、切換検出センサ80aに関しては、上述したとおり、上記操作中継基板112を介して主制御装置131と接続されているが、図6のブロック図においては、便宜上、操作中継基板112は省略している。
なお、投入メダル検出センサ75aは実際には複数個のセンサより構成されている。即ち、メダル投入口75からホッパ装置91に至る貯留用通路81は、その上流部において、メダルが1列で通行可能なように構成されている。そして、貯留用通路81の上流部には第1センサが設けられるとともに、それよりメダルの幅以上離れた下流側に第2センサ及び第3センサが近接(少なくとも一時期において同一メダルを同時に検出する状態が生じる程度の近接)して設けられており、これら第1乃至第3の各センサによって投入メダル検出センサ75aが構成されている。主制御装置131は、第1センサから第2センサに至る時間を監視し、その経過時間が所定時間を越えた場合にはメダル詰まり又は不正があったものとみなしてエラーとする。エラーになると、エラー報知が行われるとともにエラー解除されるまでの遊技者による操作が無効化される。また、主制御装置131は第2センサと第3センサとがオンオフされる順序をも監視し、第2,第3センサが共にオフ、第2センサのみオン、第2,第3センサが共にオン、第3センサのみオン、第2,第3センサが共にオフという順序通りになった場合で、かつ各オンオフ切換に移行する時間が所定時間内である場合にのみメダルが正常に取り込まれたと判断し、それ以外の場合はエラーとする。このようにするのは、貯留用通路81でのメダル詰まりの他、メダルを投入メダル検出センサ75a付近で往復動させてメダル投入と誤認させる不正を防止するためである。
また、主制御装置131の入力側には、入出力ポート155を介して電源装置161に設けられた停電監視回路161bが接続されている。なお、電源装置161には、主制御装置131を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部161aや、上述した停電監視回路161bなどが搭載されている。
停電監視回路161bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ122による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。この例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電圧が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU151と入出力ポート155のそれぞれに供給され、CPU151ではこの停電信号を認識することにより所定の停電時処理が実行される。
電源部161aからは出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置131などの制御系における駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されており、この安定化電圧が出力されている時間としては、主制御装置131による停電時処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置131の出力側には、各有効ライン表示部32,33,34、残数表示部35、ゲーム数表示部36、獲得枚数表示部37、各リール42L,42M,42Rを回転させるための各ステッピングモータ61L,61M,61R、セレクタ84に設けられたメダル通路切替ソレノイド83、ホッパ装置91、サブ制御装置111、遊技ホールのホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板171等が入出力ポート155を介して接続されている。
サブ制御装置111は、上述したように主制御装置131からの信号を受け取った上で、独自に上部ランプ13、スピーカ14A,14B及び補助表示部15を駆動制御する。
上述したCPU151には、このCPU151によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM152と、このROM152内に記憶されている制御プログラムを実行するに当たって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM153のほかに、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM152とRAM153によって記憶手段としてのメインメモリが構成され、各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM152に記憶されている。
RAM153は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源ボックス121内に設けられた電源装置161からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM153には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電などの発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ122の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ122の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電時処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。なお、CPU151のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路161bからの停電信号が入力されるように構成されており、停電等の発生に伴うNMI割込み処理が即座に実行される。
従って、遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、例えばリセット操作を行いつつ電源スイッチ122をオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。リセット操作は、シリンダ錠700に鍵を挿入し、スロットマシン10の正面側から見て反時計回り方向に回動させることにより行う。そして、この操作に関連した施錠装置600の動作をリセット検出センサ640(図3参照)が検出し、主制御装置131に対し検出信号を出力する。主制御装置131は、この検出信号に基づいて、リセット操作があったことを把握することができる。これにより、例えばホッパーエラー等のエラー状態のリセットを、前面扉12を開放することなく行うことも可能となる。
なお、電源装置161の電源部161aは、上述したNMI割込み処理及び停電時処理を実行するのに十分な時間、制御系の駆動電圧として使用される安定化電圧(5ボルト)の出力が保持されるように構成されている。本実施形態では、30msecの間、駆動電圧が出力され続けるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、サブ制御装置111の端子部401等に接続された接続ケーブルCCのコネクタCNの抜け方向への動きを規制するコネクタカバー411が基板ボックス201に取付けられる。このため、コネクタカバー411の取付状態においては、接続ケーブルCCのコネクタCNを不正に取外した上で悪質な行為を行おうとしても、コネクタCNの取外しが困難となっていることから、そのような行為を抑止することができる。
しかも、コネクタカバー411の突起部418と、ボックスカバー203の突起部204との双方に跨るようにして封印キャップ500が取外し不能に取付けられ、コネクタカバー411が基板ボックス201から取外し不能となっていることから、万が一コネクタカバー411や封印キャップ500を強引に取外すような不正行為が行われた場合には、一部が破損するなど何らかの痕跡が残るとともに、コネクタカバー411や封印キャップ500を再び元の状態のように適正に取付けることができなくなるため、それを確認することで当該不正行為を早期かつ容易に発見することができる。そのため、不正行為の直接的な防止はもとより、不正行為を早期発見できるという側面からも不正行為の抑止を図ることができる。結果として、痕跡を残さずに打ち込み機などの不正機器を接続することが困難となる。
本実施形態の構成とは異なり、突起部に形成した孔部に対しワンウェイねじ等のカシメ部材を内部挿入して、両突起部を締結する構成も考えられるが、かかる構成では、カシメ部材の取付作業に手間がかかると共に、カシメ部材が適正に取付けられているか否かを確認するのにも手間がかかるおそれがある。
また、両突起部に貫通孔を設け、両突起部を結束バンド等により締結することも考えられるが、かかる構成では、両突起部の貫通孔に結束バンドのバンド部分を挿通させるといった非常に細かく面倒な作業を要するため、作業効率が悪くなるおそれがある。
この点、本実施形態では、突出形成された突起部418,204を包むように封印キャップ500を取付ける構成であるため、取付け及び取外し作業が容易となると共に、取付状態の確認作業も容易に行うことができる。
結果として、本実施形態によれば、不正行為に対する十分な防御性能の確保と、メンテナンス性の向上との両立を図ることができる。
また、封印キャップ500の取付け完了時には、両突起部418,204の先端が開口部511を通過し、背壁部506の外面と略面一となる。これにより、封印キャップ500が適正に取付けられているか否かを本体部501の外部から容易に確認することができる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)封印キャップ500の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図15の切断線Sに沿って、破断部としての切除用のスリットや薄肉部を形成した構成としてもよい。かかる構成によれば、上壁部502等の切断作業が行いやすくなる。
ここで、封印キャップ500の変形例1について図16〜図20を参照して説明する。図16〜図20は、それぞれ封印キャップ500の変形例1を示す斜視図、平面図、正面図、背面図、側面図である。なお、便宜上、上記実施形態の封印キャップ500と同一構成部分については、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
変形例1では、本体部501の左壁部504、右壁部505及び背壁部506のうち膨出部507,508よりも上部位置において、上壁部502に沿ってスリット610が間欠的に設けられると共に、上記タブ部515に代えて、上壁部502の上部の前後方向略中央部にタブ部612が設けられている。さらに、変形例1では、左壁部504、右壁部505及び背壁部506と、上壁部502とを繋ぐ連結部613の一部に切欠き部614が設けられている。勿論、切欠き部614が省略された構成としてもよい。タブ部612は、その左右端部が膨出部507,508よりもさらに外方へ突出し、その厚み(前後幅)が連結部613の太さよりも大きく構成されている。
かかる構成の下、タブ部612を把持し、捻るようにして、連結部613を切断することにより、上壁部502を本体部501から切離し可能となる。このようにすれば、ニッパー等の工具を用いることなく、素手で力を加える等するだけで、上壁部502を本体部501から切断することができる。
タブ部612の大きさは図16等に示すものに限定されるものではないが、上壁部502を切断することを考慮して、より力を加えやすい比較的大きなものを採用することが好ましい。
また、連結部613の数も特に限定されないが、上壁部502を切断する観点から見れば、少なくとも左壁部504、右壁部505及び背壁部506に対応してそれぞれ1本ずつ計3本設けることが好ましい。その中でも、不正行為防止の観点から見れば、図16等に示すように、係止爪513a,514aのある側である左壁部504及び右壁部505の前端部にそれぞれ1本ずつ連結部613を設ける構成が好ましい。このようにすれば、上壁部502をめくり上げ、係止片513(係止爪513a)の解除操作を行う不正行為を抑止することができる。逆に、係止片513の付根側である背壁部506においては、必ずしも連結部613が左右に2箇所(左壁部504及び右壁部505とのコーナー部)に設けられている必要はなく、上壁部502の切断し易さからすれば、背壁部506の左右方向略中央部に連結部613が1つだけ設けられた構成としてもよい。
また、上記実施形態では、図15の切断線Sに沿って、上壁部502を本体部501から完全に切離す構成となっているが、これに限らず、上壁部502の一部が本体部501と連結された状態のまま、本体部501が開放される構成としてもよい。
ここで、封印キャップ500の変形例2について図21〜図25を参照して説明する。図21〜図25は、それぞれ封印キャップ500の変形例2を示す斜視図、平面図、正面図、背面図、側面図である。なお、便宜上、上記実施形態の封印キャップ500と同一構成部分については、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
変形例2では、係止片513の左右側辺に沿うようにして、上壁部502及び背壁部506において、一対のスリット631,632が形成されている。かかる構成では、タブ部515を引っ張ることにより、連接部635を介して、上壁部502及び背壁部506のうち、一対のスリット631間,632間に挟まれた部分502a,506aを切り取ることができる。このようにすれば、上記変形例1と同様、ニッパー等の工具を用いることなく、素手で力を加える等するだけで、上壁部502の一部を本体部501から切断することができる。結果として、本体部501の上方が開放され、係止片513が操作可能な状態となる。加えて、上壁部502等と同時に、係止片513が本体部501から切り取られる構成としてもよい。さらに、タブ部515から連接部635を介して、上壁部502及び背壁部506の切り取られる部分502a,506aや係止片513等にかけて金属片636(図22参照)等が埋設された構成としてもよい。これにより、当該部分をより切断しやすくなる。
なお、変形例1,2では、ニッパー等の工具を用いる必要がないため、係止片513と上壁部502との間隔X3は、封印キャップ500が突起部418,204に取着される際に、係止片513が弾性変形するのに必要な間隔よりも特段大きく設定されている必要はない。
(b)コネクタカバー411の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、係止爪415が基板ボックス201の裏側(ボックスベース202)に係止される構成となっているが、これに代えて、基板ボックス201が所定の取付台を介して前面扉12に取付けられる構成とするとともに、コネクタカバー411の係止爪415が当該取付台に係止される構成としてもよい。かかる構成では、コネクタカバー411と取付台との間に、基板ボックス201が存在することから、コネクタカバー411を取外さない限りは取付台から基板ボックス201を取外すことができない。そのため、基板ボックス201を別途の改造品に取り替えるといった不正行為をも防止する効果がある。
また、図26に示すように、第1被覆部材としてのコネクタカバー600と、第2被覆部材としてのベースカバー601とにより、基板ボックス201の凹部203aを挟み込むような構成としてもよい。かかる構成では、コネクタカバー600に設けられた突起部600aと、ベースカバー601に設けられた突起部601aに対し封印キャップ500が取付けられる。これにより、上記実施形態と同様、コネクタカバー600等が取外し不能となる。かかる構成によれば、封印キャップ500の取付け及び取外しに際し基板ボックス201が傷つくおそれが低減される。
さらに、図27に示すように、突起部600a,601aの付根部に切欠き部600b,601bを設けた構成としてもよい。これにより、封印キャップ500を取外す際には、封印キャップ500を取付けたまま、工具等を用いることなく、突起部600a,601aごと圧し折ることにより、コネクタカバー600等が取外し可能となる構成としてもよい。かかる構成においては、コネクタカバー600及びベースカバー601にそれぞれ複数の突起部600a,601aを設けておくことが好ましい。このようにすれば、複数回、封印キャップ500の取付け及び取外しを行うことができる。
また、封印キャップ500の取付け前に、係止片513,514の係止爪513a,514aが入り込む突起部600a,601aの貫通孔600c,601cに対し、予め接着材や硬化性樹脂材料等の接着手段700を注入しておくことにより、封印キャップ500の取付け後に取外し不能となる構成としてもよい。かかる構成では、封印キャップ500の上壁部502等を切断等したとしても、係止片513等を係止解除操作することができなくなる。
勿論、図27に示す構成に限らず、上述した突起部600a,601aの付根部に切欠き部600b,601bを設ける構成や、突起部600a,601aの貫通孔600c,601cに接着手段700を注入しておく構成のいずれか一方のみを採用することとしてもよい。
また、突起部600aの付根部上面及び突起部601aの付根部下面に形成した上記切欠き部600b,601bに代えて又は加えて、突起部600a,601aの付根部側面に切欠き部を形成した構成としてもよい。
かかる構成において、さらに図28に示す変形例のように、本体部501の上壁部502及び下壁部503に突出片701を突出形成した構成としてもよい。これにより、封印キャップ500を取外す際には、封印キャップ500を取付けたまま、工具等を用いることなく、突出片701に指をかけ、突起部600a,601aの突出方向を軸心として封印キャップ500を回動させ、突起部600a,601aごと圧し折ることにより、コネクタカバー600等が取外し可能となる構成としてもよい。勿論、突出片701を上壁部502又は下壁部503の一方にのみ設けた構成としてもよし、突出片701を左壁部504、右壁部505、膨出部507,508等に設けた構成としてもよい。
さらに、封印キャップ500の取付け後に、係止片513と上壁部502との隙間、及び、係止片514と下壁部503との隙間に対し、背壁部506に貫通形成した注入孔704を介して、接着材や硬化性樹脂材料等の接着手段705を注入する構成としてもよい。これにより、係止片513,514が弾性変形不能となり、封印キャップ500が取外し不能となる。かかる構成では、封印キャップ500の上壁部502等を切断することすら困難となる。
勿論、図28に示す構成に限らず、上述した上壁部502等に突出片701を突出形成した構成や、係止片513と上壁部502との隙間等に接着手段705を注入する構成のいずれか一方のみを採用することとしてもよい。
(c)上記実施形態では、スタートレバー71(スタート検出センサ71a)等の操作手段が操作中継基板112を介して主制御装置131と接続されているが、これに限らず、スタートレバー71等の操作手段が所定の接続ケーブルを介して主制御装置131と直接接続される構成としてもよい。
(d)図27に示す構成において、係止片513,514を省略し、接着材や硬化性樹脂材料等の接着手段のみにより、封印キャップ500を突起部600a,601aに対し接着固定する構成としてもよい。
(e)タブ部515を省略した構成としてもよい。
(f)メーカー名等の識別標識をタブ部515とは異なる本体部501に付した構成としてもよい。
(g)上記実施形態では、封印キャップ500の取付け完了時には、両突起部418,204の先端が開口部511を通過し、背壁部506の外面と略面一となる。これに限らず、封印キャップ500の取付け完了時に、両突起部418,204の先端が背壁部506の外面よりも突出する構成としてもよい。
(h)上記実施形態とは異なるタイプのスロットマシン(回胴式遊技機)として実施してもよい。また、スロットマシン以外にも、パチンコ機、アレンジボール機、それに類する雀球等の各種遊技機などとして実施してもよい。また、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機などとして実施してもよい。
以下、特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施形態から把握できる技術的思想について、その効果とともに記載する。
手段1.所定の電気機器との間で信号の送信又は受信を行うための端子部(基板側コネクタ)を具備してなる基板と、
前記端子部を露出させた状態で前記基板を被包する被包部材(基板ボックス)とを備え、
前記端子部に対し、前記電気機器と電気的に接続された接続ケーブルのコネクタ(ケーブル側コネクタ)が接続される遊技機において、
前記端子部を覆うように前記被包部材に着脱自在に取付けられ、前記端子部に接続された前記接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する被覆部材(コネクタカバー)と、
前記被覆部材に突出形成された第1突起部と、
前記被包部材又は当該被包部材に組付けられる所定部材から、前記第1突起部と並行するように突出形成された第2突起部と、
前記第1突起部及び前記第2突起部の双方を包むように、当該両突起部に対し取外し不能に取付けられる蓋部材(封印キャップ)とを備え、
前記蓋部材の取付状態において、前記被覆部材が前記被包部材から取外し不能となることを特徴とする遊技機。
ここで、「被覆部材」や「蓋部材」が「取外し不能」とあるのは、例えば被覆部材や蓋部材等を切断、破壊等しない限り、被覆部材や蓋部材等を取外すことができない又は極めて困難であるといった意味である。
上記手段1によれば、端子部に接続された接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する被覆部材が被包部材に取付けられる。このため、被覆部材の取付状態においては、接続ケーブルのコネクタを不正に取外した上で悪質な行為を行おうとしても、コネクタの取外しが困難となっていることから、そのような行為を抑止することができる。
しかも、被覆部材(第1突起部)と被包部材(第2突起部)等との双方に跨るようにして蓋部材が取外し不能に取付けられ、被覆部材が被包部材から取外し不能となっていることから、万が一被覆部材や蓋部材を強引に取外すような不正行為が行われた場合には、一部が破損するなど何らかの痕跡が残るとともに、被覆部材や蓋部材を再び元の状態のように適正に取付けることができなくなるため、それを確認することで当該不正行為を早期かつ容易に発見することができる。そのため、不正行為の直接的な防止はもとより、不正行為を早期発見できるという側面からも不正行為の抑止を図ることができる。
従来、スロットマシン等の遊技機が設置されている遊技ホールにおいては、集客の手段として、いわゆる「モーニング」と呼ばれるサービスを実施している店がある。
スロットマシンにおける「モーニング」サービスとは、営業開始前に予めホール側にてスロットマシンを内部当選状態としておき、ホール開店時から遊技者がボーナスゲームを行える状態で営業を行うものである。こうすることで、遊技者は初期投資を抑えてボーナスゲームを獲得することができる。
このような「モーニング」サービスは、予め定められた当選確率など遊技機の性能に影響を及ぼすおそれがあると共に、遊技者間又は遊技ホール間における公平性が損なわれるおそれがある。さらに、遊技者の射幸心を煽り、遊技資金の過剰な投資を招く一因にもなる。
内部当選状態を意図的に作り出す装置として、「打ち込み機」と称される不正な装置が知られている。打ち込み機は、本来であればゲームの進行に応じて遊技者が操作する各種操作手段から出力される信号を擬似的に主基板へ入力させ、操作手段を操作することなく、ボーナスフラグが立つまで(内部当選するまで)自動的にゲームを進行させるものである。
スロットマシンに対する打ち込み機の接続は、まずスタートレバー、ストップスイッチ等の操作手段から延びる接続ケーブルのコネクタを主基板(又は中継基板)の端子部から外し、これに代えて、打ち込み機のコネクタを制御基板の端子部に接続することにより行われる。さらに、主基板からサブ基板等へ延びる接続ケーブルのコネクタを打ち込み機に接続しておくことにより、内部当選した場合には、本来であればサブ基板等へ出力される当選信号等が打ち込み機へ入力され、打ち込み機が内部当選したことを認識することができる。
これに対し、本手段によれば、痕跡を残さずに打ち込み機などの不正機器を接続することが困難となるため、上述したような不正行為を抑止することができる。勿論、これに限らず、不正機器等を接続する他の不正行為、例えば接続ケーブルや端子部に別途の基板を取付ける、所謂「ぶら下げ」と称される不正行為等に対しても、本手段は有効である。
一方、故障など正当な理由により基板ボックスを交換する場合には、蓋部材を破壊等して取外せばよい。蓋部材を取外した後、被覆部材を被包部材から取外し、接続ケーブルのコネクタを抜き取ることで、基板ボックスの交換が可能となる。基板ボックスの交換後、再度封印処理する場合は、被覆部材を被包部材へ取付けた後、突起部へ新たな蓋部材を取付ければよい。
本手段の構成とは異なり、突起部に形成した孔部に対しワンウェイねじ等のカシメ部材を内部挿入して、両突起部を締結する構成も考えられるが、かかる構成では、カシメ部材の取付作業に手間がかかると共に、カシメ部材が適正に取付けられているか否かを確認するのにも手間がかかるおそれがある。
また、両突起部に貫通孔を設け、両突起部を結束バンド等により締結することも考えられるが、かかる構成では、両突起部の貫通孔に結束バンドのバンド部分を挿通させるといった非常に細かく面倒な作業を要するため、作業効率が悪くなるおそれがある。
この点、本手段では、突出形成された突起部を包むように蓋部材を取付ける構成であるため、取付け及び取外し作業が容易となると共に、取付状態の確認作業も容易に行うことができる。
例えば、スロットマシンにおいては、ストップスイッチ等の操作手段が設けられる前面扉の裏側にサブ基板や中継基板等が設けられる。このため、筐体側に設けられる主基板等に比べ、サブ基板等には、遊技者が操作手段を強打した場合など操作時の振動等の影響により不具合が発生しやすくなる。つまり、接続ケーブルのコネクタを取外し、さらにサブ基板等を前面扉から取外した上での検査や交換等を行う頻度が多くなる可能性があるため、本手段の構成がより奏効することとなる。
蓋部材の取付状態において、当該蓋部材は突出状態にあり、上述したカシメ部材を内部挿入するような構成に比べて、不正な封印解除も行われやすくなるおそれはあるが、万が一蓋部材を強引に取外すような不正行為が行われた場合には、一部が破損するなど何らかの痕跡が残り、当該不正行為を早期かつ容易に発見することができるため、特段の不具合は生じにくい。
結果として、本手段によれば、不正行為に対する十分な防御性能の確保と、メンテナンス性の向上との両立を図ることができる。
尚、「電気機器」としては、例えば上記「基板」との間で信号の送信又は受信を行う他の基板(サブ基板や中継基板等)や、スタートレバー、ストップスイッチ等の操作手段などが一例に挙げられる。
また、第2突起部が突出形成される「被包部材に組付けられる所定部材」としては、例えば被包部材を所定位置に取付けるためのベース部材や、コネクタカバーと共に被包部材に組付けられる第2のカバー部材等が挙げられる。
手段2.前記蓋部材は、
その取付け方向に向け並行して延出し、前記第1突起部及び前記第2突起部に対しそれぞれ係止される一対の係止片と、
前記係止片を囲む周壁部とを備えていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
上記手段2によれば、蓋部材を取付け方向へ動かし、一対の係止片の間に両突起部を差し込んでいくことにより、両係止片が弾性変形して、所定位置に到達することで両突起部に係止されるといったように、ワンタッチでの取付けが可能で取付作業の簡素化を図ることができる。さらに、蓋部材の取付状態においては、周壁部により係止片の周りが囲まれ、係止片の係止解除操作を行うことができなくなるため、取外し不能となる。
手段3.前記係止片とこれに対向する前記周壁部との間隔が、前記蓋部材が前記突起部に取着される際に当該係止片が弾性変形するのに必要な間隔よりも大きく設定されていることを特徴とする手段2に記載の遊技機。
上記手段3によれば、係止片とこれに対向する周壁部との間をニッパー等の工具等を用いて容易に切断することができるようになる。結果として、突起部を傷つけることなく、周壁部を開封することができ、比較的簡単に係止片の係止解除を行うことができる。
手段4.前記係止片に対向する前記周壁部の一部を本体部から切離し又は切開き可能なように破断部を備えていることを特徴とする手段2又は3に記載の遊技機。
上記「切離し」とは、周壁部の本体部からその一部が取り除かれること(切除)を意味し、「切開き」とは、一部が周壁部の本体部と連結された状態のまま開口部が形成されることを意味している(以下、同じ)。また、「破断部」には、例えばミシン目状に並んだスリットや、他の部位よりも厚みが薄くなった薄肉部などが挙げられる(以下、同じ)。
上記手段4によれば、ニッパー等の工具を用いて又は素手で力を加える等して、周壁部の一部を本体部から切離し等することにより、周壁部を開封することができ、比較的簡単に係止片の係止解除を行うことができる。
手段5.前記周壁部の一部に、前記突起部の先端が挿通する開口部を備え、
前記突起部への前記蓋部材の取付状態において、当該突起部の先端が前記周壁部の外面と面一又はそれよりも突出した状態となることを特徴とする手段2乃至4のいずれかに記載の遊技機。
上記手段5によれば、蓋部材が適正に取付けられているか否かを周壁部の外部から容易に確認することができる。
手段6.前記周壁部の内側に、前記係止片に沿って前記突起部を案内する案内溝を備えていることを特徴とする手段2乃至4のいずれかに記載の遊技機。
上記手段6によれば、蓋部材の取付け時における位置ズレ防止を図るとともに、取付け作業性の向上を図ることができる。
手段7.前記蓋部材は把持部(タブ部)を備えていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
上記手段7によれば、取付け及び取外しにおける作業性の向上を図ることができる。さらに、不正行為を抑止するため、蓋部材(周壁部)の大きさを比較的小さめに設計した場合でも、蓋部材の取扱いが容易となる。
特に、上記係止片に対向する周壁部の一部に把持部を設けた場合には、当該把持部を摘んで捻る等することにより、工具を用いることなく、周壁部の一部を切断等することができる。結果として、蓋部材の取外し作業をより簡単に行うことができる。さらに、把持部を周壁部よりも大きく形成しておけば、周壁部の一部を切断等する際に、より力を加えやすくなる。
一方、把持部の付根部を幅狭又は薄肉に形成しておけば、係止片を係止解除することなく不正に、把持部を摘んで強引に蓋部材を取外そうとした場合には、把持部がちぎれる等する。その結果、その後、周壁部を傷つけずに蓋部材を取外すことができたとしても、再度、蓋部材を取付けた際、不正行為が行われた痕跡が残るため、早期発見につながる。
手段8.前記蓋部材に、所定の識別標識を付したことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
上記手段8によれば、メーカー名や機種名、製造番号等の所定の識別標識を付すことにより、仮に当該蓋部材が切断等され、汎用品など別の蓋部材に取り替えられたとしても、標識の有無を確認することで不正行為が行われたか否かを確認することができる。
手段9.所定の電気機器との間で信号の送信又は受信を行うための端子部を具備してなる基板と、
前記端子部を露出させた状態で前記基板を被包する被包部材とを備え、
前記端子部に対し、前記電気機器と電気的に接続された接続ケーブルのコネクタが接続される遊技機において、
前記端子部を覆うように前記被包部材に着脱自在に取付けられ、前記端子部に接続された前記接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する第1被覆部材と、
前記被包部材に着脱自在に取付けられる第2被覆部材と、
前記第1被覆部材に突出形成された第1突起部と、
前記第2被覆部材において、前記第1突起部と並行するように突出形成された第2突起部と、
前記第1突起部及び前記第2突起部の双方を包むように、当該両突起部に対し所定の接着手段により取外し不能に取付けられる蓋部材とを備え、
前記蓋部材の取付状態において、前記第1被覆部材及び前記第2被覆部材が前記被包部材から取外し不能となることを特徴とする遊技機。
上記手段9によれば、蓋部材が所定の接着手段により両突起部に取外し不能に接着固定される構成となっている。これにより、手段1と同様の作用効果が奏される。
なお、接着手段としては、接着材や硬化性樹脂材料等が挙げられる。ここで、硬化性樹脂とあるのは、当初液状又はペースト状をなし、充填後、硬化する性質を有する樹脂をいう。硬化性樹脂としては、レーザ光等の光を照射することで硬化する光硬化性樹脂や、紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化性樹脂などが挙げられる。
また、突起部に蓋部材を係止するための孔や、接着手段を充填するための孔を設けた場合においても、当該孔に接着手段が注入・硬化されることで、突起部の強度を確保することができる。
尚、上記「両突起部に対し所定の接着手段により取外し不能に取付けられる蓋部材」とあるのは、両突起部と蓋部材とが接着手段により直接的に接着される構成が含まれるのは勿論のこと、蓋部材に設けられた所定の係止片が弾性変形して両突起部に係止される構成において、蓋部材の取着後、当該係止片が接着手段により弾性変形(係止解除操作)不能となり、蓋部材が取外し不能となるといった構成等を含む趣旨である。
手段10.前記第1突起部及び前記第2突起部の付根部に切欠き部を形成したことを特徴とする手段9に記載の遊技機。
蓋部材を両突起部に接着固定する構成では、工具等により両突起部ごと切断等しなければ、被覆部材等を取外すことができないが、上記手段10によれば、工具等を用いることなく、蓋部材を把持して、比較的容易に両突起部を被覆部材から切断することができるため、蓋部材や被覆部材の取外し作業を比較的容易に行うことができる。
手段11.前記第1突起部及び前記第2突起部を複数備えたことを特徴とする手段9又は10に記載の遊技機。
前記第1突起部及び前記第2突起部を複数備えることで、複数回、蓋部材の取付け及び取外しを行うことができる。
例えば、蓋部材が取付けられた突起部を破壊することで被覆部材を開封した場合であっても、未使用の突起部を利用して、再度、被覆部材を封印することができる。従って、複数回、コネクタの取外し、及び基板ボックスの取外しを行うことができる。
手段12.前記蓋部材は、前記第1突起部及び前記第2突起部の突出方向と交わる方向へ突出形成された突出片を備えていることを特徴とする手段9乃至11のいずれかに記載の遊技機。
上記手段12によれば、例えば工具等を用いることなく、突出片に指をかけ、両突起部の突出方向を軸心として蓋部材を回動させ、両突起部ごと圧し折るといったように、蓋部材や被覆部材の取外し作業を比較的容易に行うことができる。
手段13.所定の電気機器との間で信号の送信又は受信を行うための端子部を具備してなる基板と、
前記端子部を露出させた状態で前記基板を被包する被包部材とを備え、
前記端子部に対し、前記電気機器と電気的に接続された接続ケーブルのコネクタが接続される遊技機において、
前記端子部を覆うように前記被包部材に着脱自在に取付けられ、前記端子部に接続された前記接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する被覆部材と、
前記被覆部材に突出形成された第1突起部と、
前記被包部材又は当該被包部材に組付けられる所定部材から、前記第1突起部と並行するように突出形成された第2突起部と、
前記第1突起部及び前記第2突起部の双方を包むように、当該両突起部に対し取外し不能に取付けられる蓋部材とを備え、
前記蓋部材の取付状態において、前記被覆部材が前記被包部材から取外し不能となる構成において、
前記蓋部材の一部を他の部位から切離し又は切開き可能な把持部(タブ部)を備えたことを特徴とする遊技機。
上記手段13によれば、上記手段1や手段7と同様の作用効果が奏される。加えて、ニッパー等の工具を用いることなく、素手で力を加える等して、蓋部材の一部を他の部位から切離し等することができる。結果として、蓋部材を開封し、当該蓋部材の取外し作業を比較的容易に行うことができる。
手段14.前記切離し又は切開きされる部位(蓋部材の一部)を画定する破断部を備えていることを特徴とする手段13に記載の遊技機。
上記手段14によれば、上記手段13の作用効果がより確実に奏されることとなる。
手段15.前記切離し又は切開きされる部位に前記把持部を設けたことを特徴とする手段13又は14に記載の遊技機。
上記手段15によれば、把持部を摘んで捻る等することにより、直接的に蓋部材の一部を切断等することができる。結果として、蓋部材の一部の切断作業等をより確実に行うことができ、ひいては蓋部材の取外し作業をより簡単に行うことができる。
手段16.前記把持部の厚みが、少なくとも前記切離し又は切開きされる部位と他の部位とを繋ぐ連結部の太さよりも大きくなっていることを特徴とする手段13乃至15のいずれかに記載の遊技機。
上記手段16によれば、蓋部材の一部をより確実に切断等することができる。
手段17.前記連結部に切欠き部を形成したことを特徴とする手段16に記載の遊技機。
上記手段17によれば、上記手段16の作用効果がより確実に奏されることとなる。
手段18.前記把持部から前記切離し又は切開きされる部位にかけてインサート部材(金属片等)が埋設されていることを特徴とする手段13乃至17のいずれかに記載の遊技機。
上記手段18によれば、蓋部材の一部をより確実に切断等することができる。
手段19.前記蓋部材は、
その取付け方向に向け並行して延出し、前記第1突起部及び前記第2突起部に対しそれぞれ係止される一対の係止片と、
前記係止片を囲む周壁部とを備えていることを特徴とする手段13乃至18のいずれかに記載の遊技機。
上記手段19によれば、上記手段2と同様の作用効果が奏される。
手段20.前記係止片に対向する周壁部の一部が切離し又は切開きされることを特徴とする手段19に記載の遊技機。
上記手段20によれば、周壁部を開封し、係止片の係止解除操作を行うことができるようになり、容易に蓋部材の取外し作業を行うことができる。
手段21.前記切離し又は切開きされる部位と他の部位とを繋ぐ連結部を、前記係止片の先端側に対応して2箇所、前記係止片の付根側に対応して1箇所設けたことを特徴とする手段19又は20に記載の遊技機。
上記手段21によれば、連結部の数が必要最小限となり、周壁部の一部の切断作業等をより容易に行うことができる。また、係止片の先端側に対応して、連結部を2箇所設けることで、切離し等される周壁部の一部をめくり上げ、係止片の解除操作を行うといった不正行為を抑止することができる。
以下に、上記各手段が適用される遊技機の基本構成の一例を示す。
A.上記各手段における前記遊技機は弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内される遊技領域と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備えた弾球遊技機」が挙げられる。
B.上記各手段における前記遊技機は略鉛直方向に延びる遊技領域を備えた弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内され、略鉛直方向に沿って延びる所定の遊技領域(例えば遊技領域は遊技盤面等により構成される)と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備え、前記遊技領域を流下する遊技球の挙動を視認可能に構成されてなる弾球遊技機」が挙げられる。
C.上記各手段における前記遊技機、又は、上記各弾球遊技機は、パチンコ機又はパチンコ機に準ずる遊技機であること。
D.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
E.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む取込手段と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出手段とを備え、前記取込手段により遊技球が取り込まれることにより遊技の開始条件が成立するように構成した遊技機」が挙げられる。
10…スロットマシン、11…筐体、12…前面扉、71…スタートレバー、72〜74…ストップスイッチ、77,78…クレジット投入スイッチ、80…切換スイッチ、111…サブ制御装置、200…基板、201…基板ボックス、202…ボックスベース、203…ボックスカバー、203a…凹部、204…突起部、204a…貫通孔、401〜404…端子部、405〜408…コネクタ用開口部、411(411A,411B)…コネクタカバー、418…突起部、418a…貫通孔、500(500A,500B)…封印キャップ、501…本体部、502…上壁部、503…下壁部、504…左壁部、505…右壁部、506…背壁部、507,508…膨出部、509,510…溝部、511…開口部、513,514…係止片、513a,514a…係止爪、515…タブ部、CC…接続ケーブル、CN…コネクタ、CA…ケーブル。

Claims (2)

  1. 所定の電気機器との間で信号の送信又は受信を行うための端子部を具備してなる基板と、
    前記端子部を露出させた状態で前記基板を被包する被包部材とを備え、
    前記端子部に対し、前記電気機器と電気的に接続された接続ケーブルのコネクタが接続される遊技機において、
    前記端子部を覆うように前記被包部材に着脱自在に取付けられ、前記端子部に接続された前記接続ケーブルのコネクタの抜け方向への動きを規制する第1被覆部材と、
    前記被包部材に着脱自在に取付けられる第2被覆部材と、
    前記第1被覆部材に突出形成された第1突起部と、
    前記第2被覆部材において、前記第1突起部と並行するように突出形成された第2突起部と、
    前記第1突起部及び前記第2突起部の双方を包むように、当該両突起部に対し取外し不能に取付けられる蓋部材とを備え、
    前記蓋部材の取付状態において、前記第1被覆部材及び前記第2被覆部材が前記被包部材から取外し不能となる構成において、
    前記第1突起部及び前記第2突起部に切欠き部を形成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、パチンコ機、回胴式遊技機、又は、球使用式遊技機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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