JP6185257B2 - 衛生器具 - Google Patents

Description

本発明は衛生器具に関する。

浴槽、シャワートレイまたは洗面器に使用される衛生器具は、通常、２つの作動要素および出口を有する。衛生器具は、洗面器自体に、さもなければ壁部に、具体的には、後壁に、さらに例えばアルコーブ内の側壁にも締結することができる。

多くの場合、作動要素は右側および左側に配置され、一方、出口は中央の衛生器具から通じる。

本発明は、突出部を必要としない、空間を節約した細い衛生器具を提供することを目的とする。

この目的を達成するために、本発明は、請求項１に記載の特徴を有する衛生器具を提案する。本発明の発展形態は従属請求項の対象物である。

管状出口本体には、突出部を必要としない非常に簡単な基本形状が使用される。出口本体の一端において、出口は面側に配置されるので、出口本体は、従来技術では通常行なわれている水平配置の代わりに、垂直平面に配置される。出口本体に配置された弁装置はそれぞれ１つの作動要素によって作動される。これらの作動要素の一方は出口端部に配置され、これらの作動要素の他方は出口端部の反対側の出口本体の当該端部に配置される。

同様に管状である締結取付具は、出口本体を壁部に、すなわち垂直面に、または洗面器または洗面台自体に、すなわち水平面に締結するのに役立つ。また、器具本体の第１の弁装置への供給ラインは締結取付具を通る。

衛生器具が洗面器のために構成される場合、本発明による発展形態では、締結取付具がスタンドパイプの形態であることが意図され得る。正確に垂直な構成が意図される場合、その構成の自由端側、すなわち締結端部はスタンドパイプの軸線に対して直角に延びる。当然、スタンドパイプを僅かに傾斜させて配置することもできる。実際の締結は通常公知の締結方法で行うことができる。

本発明によれば、締結端部が出口本体の作動端部の反対側の締結取付具の当該端部に形成されることが意図され得る。このタイプの形態は、洗面台に取り付けられた衛生器具としての構成に特に適切である。

しかし、同様に、衛生器具が後壁に取り付けられることが意図される場合、締結端部が出口本体の出口端部の反対側の締結取付具の当該端部に形成されることが可能である。この場合、締結取付具は実質的に水平に延びる。

しかし、同様に、衛生器具が後壁に取り付けられることが意図される場合、締結取付具も前記後壁で傾斜して、特に底部から頂部に傾斜して延びることが可能であり、そのことが本発明によって提案される。

特に、発展形態では、締結取付具および出口本体は互いの間が鋭角をなすことが意図され得る。このことは、供給ラインが、例えば、締結取付具の取付位置で非常に小さな湾曲を有するだけで済むことを可能にする。

本発明による発展形態では、当然管状である出口本体が、直線状に形成され、すなわち、真っ直ぐな中心軸線を有することが意図され得る。

同様に、締結取付具が直線状に形成されることが意図され得る。

しかし、同様に、管状出口本体のそれぞれの端部が相互の軸方向に配置されないように、出口本体が僅かな湾曲を有することが可能であり、そのことが本発明によって提案される。

締結取付具にも僅かな湾曲を設けることができる。

湾曲は凹状湾曲および凸状湾曲の両方であることができる。

出口本体の湾曲形態を、締結取付具の同様に湾曲した形態および直線形態の両方と組み合わせることができる。

出口本体の直線形態も出口本体の直線形態および湾曲形態と組み合わせることができる。

本発明による発展形態では、締結取付具の締結端部の軸線が出口本体の反対側端部の軸線から最大４５°、好ましくは最大１５°だけ逸れることが意図され得る。

同様に、発展形態では、出口本体の出口端部の軸線が出口本体の作動端部の軸線から最大４５°、好ましくは最大１５°だけ逸れることが意図され得る。

本発明の発展形態では、作動要素が出口本体の作動端部に、回転可能なキャップを有し、前記キャップの外側が出口本体のほぼ円筒状の連続部として形成されることが意図され得る。このことは衛生器具の細い形状に寄与する。特に、この場合、キャップが、出口本体の長手方向軸線に対して横方向に延びる平面端面を有することが有利であり得る。

本発明の別の発展形態では、作動要素が出口本体の出口端部において、回転可能なスリーブの形態であり、前記回転可能なスリーブの外側が、好ましくは出口本体のほぼ円筒状の連続部として形成されることが意図され得る。

特に、作動要素のスリーブが衛生器具からの出口を囲み、この場合、例えば、出口がスリーブ内に凹んで配置されるようにスリーブの端面が形成されることが意図され得る。

本発明によれば、衛生器具の弁装置が、作動端部の作動要素によって作動され、出口に流れる水の温度を決定する混合弁であることが意図され得る。次に、１つのみのラインがこの混合弁から出口に通じる。出口端部の作動要素によって作動される弁装置は、発展形態において、容量調整弁の形態であってもよく、前記弁装置は、選択的に、別の機能を備えることが可能である。

しかし、同様に、出口本体の作動端部の弁装置が、冷水および温水の両方に対して応答することができかつ両方の水流の容量を調整する容量調整弁の形態であることが可能であり、そのことは本発明の範囲内にある。この場合、出口端部の弁装置は混合弁であることができる。

本発明のさらなる特徴、詳細および利点は、特許請求の範囲および要約書（これらの両方の記載は参照により説明の内容に援用される）から、本発明の好ましい実施例の以下の説明から、および図面によって明らかになるであろう。

本発明によって提案された衛生器具の第１の実施例の縦断面図を示している。 図１の右側から見た衛生器具の側面図を示している。 図２に対応する、衛生器具の第２の実施例の図面を示している。 図１に対応する、衛生器具のさらに他の実施例の図面を示している。

図１の断面図に示した衛生器具は、洗面器または洗面台の頂側に取り付けられる洗面器具である。衛生器具を締結するために、管状に形成される締結取付具１が使用される。締結取付具１の下部端面２は締結端部を意味する。この端面２によって、締結取付具１は水平面に配置され、具体的には、洗面器の孔を通して嵌め込まれかつねじ付きリングによって裏側から固定されるスリーブ３を用いて、前記水平面に締結される。温水および冷水用の供給ライン４、５はこのスリーブ３を通る。

締結取付具１は、同様に管状に形成される出口本体６に合流する。僅かに湾曲して延びる出口本体６は、図１のその上端に、ミキサーカートリッジ８用の作動要素７を有する。この上端９は締結取付具１の締結端部の反対側の端部である。この上端９は同時に管状出口本体６の一端である。出口端部１０は、作動端部９から離れた出口本体６の当該端部に形成される。

出口１１は出口本体６の出口端部１０の端側に形成される。この出口１１はある程度旋回させることができるので、結果として、出口１１の噴霧角を変更することができる。

作動要素７は、ミキサーカートリッジ８から、具体的には出口本体６の作動端部９の端側から突出する。回転シャンク形状の作動要素７にはキャップ１２の形状のグリップが配置され、このキャップ１２の外側１３は出口本体６の外側に同一平面に合流する。キャップ１２の端側末端は末端平面１４である。

ミキサーカートリッジ８は容器に収容され、この容器の底部１５は複数のチャンネルを有する。２つの供給ライン４、５はこの底部１５に通じ、そこで、対応するチャンネルに接続される。出口本体６の作動端部９が締結取付具の軸線からほんの僅かに逸れているため、供給ラインを湾曲させる必要がないかまたは湾曲させる必要がほとんどない。

底部１５から、チャンネルは、同様にカートリッジ形状の遮断弁１７用の別の容器１６に通じる。カートリッジは、スリーブ１９を用いて回転させることができる作動要素１８を含む。スリーブ１９はカートリッジ１７用の作動要素を形成する。スリーブ１９は、出口１１よりもさらに延びる自由端縁２０を有する。結果として、衛生器具からの出口１１は、スリーブ１９に対して出口端部に凹んで配置される。スリーブ１９を１つの位置により短く形成することができる（図２参照）。

締結取付具１および出口本体６の両方は僅かに湾曲して形成される。結果として、作動端部９のおよび出口端部１０の軸線は相互に延びて配置されず、約１５°〜約２０°の範囲の角度だけ互いに逸れる。同じことが、作動端部９の軸線、および端面２に対面する締結取付具１の締結端部２１の軸線にも適用される。

締結取付具１および出口本体６の出口端部１０は互いの間が約３０°〜約４５°の角度をなす。したがって、図１および図２に示した実施形態の場合、作動端部９は締結端部２１および出口端部１０の両方の反対側に配置されると述べることができる。細い有機形態の衛生器具が作成される。

次に、図３に示す第２の実施例について説明する。

衛生器具のこの図に示した実施形態は、垂直に延びる壁部に締結されるように意図される。出口本体２６は、この場合直線に延びるが、さもなければ、図１および図２の実施形態の出口本体６と同様に構成される。これに対して、図１および図２による実施形態では、締結取付具１は出口端部１０と共に鋭角をなし、この場合、締結取付具３１は出口本体２６の作動端部９と共にほぼ同じ大きさの鋭角をなし、したがって、締結取付具３１の端面３２は取り付け状態で垂直に向けられる。図示されていない供給ラインは、中空の締結取付具３１を通り、次に、適切なアダプタによってミキサーカートリッジ８用の容器の底部１５のチャンネルに接続される。

この実施形態でも、分裂する突出部を有さず、そして２つのカートリッジ８、１７を管状出口本体２６に収容できるようにするために管状出口本体２６の直径が少し大きければ十分である細い衛生器具が作成される。

図４は、出口本体３６および締結取付具４１の両方が図１および図２による実施例と同様に構成される別の実施形態を示している。しかし、この実施形態が、垂直に延びる壁部４３に取り付けるのに適切であるように、締結取付具４１はその締結端部で斜めに切断される。締結取付具４１と出口本体３６との間の角度Ｘは図１に示す実施形態とほぼ同じである。出口本体３６のおよびそこに含まれた弁装置の両方の内部構造とそれらの作動要素とが、図２による実施形態と比較して変化がないので、説明は繰り返さない。

図４に示す実施例でも、出口本体３６が垂直平面に配置されるか、または言い換えれば、出口本体３６の中心軸線が垂直平面に配置される。出口本体３６はこの垂直平面から僅かに逸れることもできる。出口自体は洗面器４２内に下方に導かれる。

図１および図２に示した実施形態ではおよび図４に示した実施形態では、出口本体の湾曲は、凹側がユーザの方向を向くように選択されている。対照的に、締結取付具の湾曲は、凹側がユーザとは反対方向を向くようになっている。

湾曲を逆にすることもでき、すなわち、出口本体の凹側を壁部に向かう方向にし、締結取付具の凹側をユーザに向かう方向にすることもできる。これらのタイプの湾曲の任意の所望の組み合わせは全ての実施形態で本発明の範囲内にある。

図４の図面を用いて、個々の軸線の間の角度について説明する。この場合、この説明は図１および図２に示した実施形態にも適用される。締結取付具の締結端部の軸線はＡ１で示されている。出口本体３６の出口端部１０の軸線はＡ３で示されている。出口本体３６の作動端部９の軸線はＡ２で示されている。

図示した実施例では、分かりやすくするために、全ての軸線が１つの平面、この場合垂直平面に配置されることを前提としている。

出口本体３６の作動端部の軸線Ａ２と出口本体３６の出口端部１０の軸線Ａ３との間の角度Ｚは、図示した実施例では約１５°である。角度Ｚは４５°の最大値をとることができるが、図示した大きさが好ましい大きさである。

出口本体３６の作動端部の軸線Ａ２と締結取付具４１の締結端部の軸線Ａ１との間の角度Ｙは、図示した実施形態では同様に１５°の範囲にある。角度Ｙも、より大きな値をとることができる。

結果として、締結端部の軸線Ａ１と出口端部１０の軸線Ａ３との間の角度Ｘは、図示した実施例では約３０°の鋭角である。

図４の実施例の説明では、分かりやすくするために、上記の軸線が１つの平面に配置されることを前提とした。しかし、この平面からの逸脱が存在する可能性がある。このため、図２について再び説明する。図２には、スタンドパイプの締結端部の軸線Ａ１が示されており、同様に、出口本体６の作動端部の軸線Ａ２が示されている。この正面図において、２つの軸線は同様に約１５°の角度だけ逸れる。しかし、正面図のこれらの２つの軸線の逸脱は、同様に、より大きくすることができ、最大約９０°にすることができる。

１ 締結取付具
２ 下部端面
３ スリーブ
４ 供給ライン
５ 供給ライン
６ 出口本体
７ 作動要素
８ ミキサーカートリッジ
９ 上端
９ 作動端部
１０ 出口端部
１１ 出口
１２ キャップ
１３ キャップ１２の外側
１４ 末端平面
１５ 容器の底部
１６ 別の容器
１７ 遮断弁
１７ カートリッジ
１８ 作動要素
１９ スリーブ
２０ 自由端縁
２１ 締結端部
２６ 出口本体
３１ 締結取付具
３２ 締結取付具３１の端面
３６ 出口本体
４１ 締結取付具
４２ 洗面器
４３ 垂直に延びる壁部
Ａ１ 締結取付具の締結端部の軸線
Ａ２ 出口本体３６の作動端部９の軸線
Ａ３ 出口本体３６の出口端部１０の軸線
Ｘ 角度
Ｙ 角度
Ｚ 角度

Claims (15)

1. 衛生器具であって、
   −前記衛生器具からの出口（１１）と前記衛生器具の第１の弁装置用の作動要素（１８）とを出口端部（１０）の面側に有し、前記衛生器具の別の弁装置用の作動要素（７）を前記出口端部（１０）の反対側の作動端部（９）の面側に有する管状出口本体（６、２６、３６）と、
   −前記衛生器具を締結するための管状締結取付具（１、３１）であって、前記管状締結取付具（１、３１）が、前記出口本体（６、２６、３６）の両端部の間で前記出口本体（６、２６、３６）に合流し、前記出口本体（６、２６、３６）から離れた前記管状締結取付具（１、３１）の端部に締結端部（２１）を有する管状締結取付具（１、３１）と、
   前記衛生器具用の供給ライン（４、５）であって、前記管状締結取付具（１、３１）を通り、前記２つの弁装置の間で前記出口本体（６、２６、３６）に開通する供給ライン（４、５）と、を有する管状締結取付具（１、３１）と、
   を備える衛生器具。
2. 前記締結取付具（１）がスタンドパイプの形態である請求項１に記載の衛生器具。
3. 前記締結取付具（１、３１）および前記出口本体（６、２６）は互いの間が鋭角（Ｘ）をなす請求項１又は２に記載の衛生器具。
4. 前記出口本体（２６）および／または前記締結取付具が、管状をなす形態における長さ方向において直線状に形成される請求項１〜３のいずれか１項に記載の衛生器具。
5. 前記出口本体および／または前記締結取付具（３１）が、管状をなす形態における長さ方向において湾曲して形成される請求項１〜４のいずれか１項に記載の衛生器具。
6. 前記締結端部（２１）の軸線が、前記出口本体（６、２６）の反対側端部の軸線から最大４５°、好ましくは最大１５°だけ逸れる請求項１〜５のいずれか１項に記載の衛生器具。
7. 前記出口本体（６、２６、３６）の前記作動端部（９）の軸線が、前記出口本体（６、２６、３６）の前記出口端部（１０）の軸線から最大４５°、好ましくは最大１５°だけ逸れる請求項１〜６のいずれか１項に記載の衛生器具。
8. 前記作動要素（７）が前記出口本体（６、２６）の前記作動端部に、回転可能なキャップ（１２）を有し、前記回転可能なキャップ（１２）の外側（１３）が前記出口本体（６、２６）の近似する連続部として形成される請求項１〜７のいずれか１項に記載の衛生器具。
9. 前記キャップ（１２）が、前記出口本体（６、２６）の長手方向軸線に対して横方向に延びる平面端面（１４）を有する請求項８に記載の衛生器具。
10. 前記作動要素が前記出口本体（６、２６）の前記出口端部（１０）に、回転可能なスリーブ（１９）を有し、前記回転可能なスリーブ（１９）の外側が好ましくは前記出口本体（６、２６）の近似する連続部として形成される請求項１〜９のいずれか１項に記載の衛生器具。
11. 前記スリーブ（１９）が前記出口（１１）を囲む請求項１０に記載の衛生器具。
12. 前記出口本体（６、２６）の前記作動端部（９）の前記作動要素（７）によって作動される前記弁装置が温度設定を実現する請求項１〜１１のいずれか１項に記載の衛生器具。
13. 前記出口本体（６、２６）の前記出口端部（１０）の前記作動要素（１８）によって作動される前記弁装置が容量調整を実現する請求項１〜１２のいずれか１項に記載の衛生器具。
14. 前記衛生器具が嵌め込まれた状態で、前記出口本体（６、２６、３６）の中心軸線が少なくともほぼ垂直平面に配置される請求項１〜１３のいずれか１項に記載の衛生器具。
15. 前記出口（１１）の噴霧角が変更可能かつ設定可能である請求項１〜１４のいずれか１項に記載の衛生器具。

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