JP6183676B1 - レコード時計およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性が高く、動的な鑑賞性にも優れたレコード時計およびその製造方法を提供する。【解決手段】盤面に意匠16が表現されたレコード11を文字盤とし、ムーブメント12の出力部13の回転力により時を刻むレコード時計10において、レコード11は、意匠16を3分割するように、センターホール15を中心にして同心円状に円環カットした秒針用部分レコード11A、時針用部分レコード11B、分針用部分レコード11Cからなり、出力部13は、分針用筒軸29、時針用筒軸30、秒針用細軸31を有し、時針用部分レコード11Bと時針用筒軸30とは、時針用支持枠45と時針用連結板46により連結され、分針用部分レコード11Cと分針用筒軸29とは、分針用支持枠47、分針用連結板48により連結され、秒針用部分レコード11Aと秒針用細軸31とは、秒針用連結板44により連結されたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、レコードを文字盤に採用したレコード時計およびその製造方法に関する。
合成樹脂製の円盤の面に音響情報を刻み込んで記録するメディアの一種として、レコードが知られている。レコードには、レコード針の機械的な接触により音を再生するアナログレコードと、1980年代から普及し、針を使わずレーザー光により非接触で音を再生するコンパクトディスク(CD、デジタルレコード)とがある。
何れのレコードにあっても、その再生音楽を聴きながら生活をしてきた年齢層にとって、愛着のあるレコードは存在するものである。
ところで、近年、アナログレコードのレトロ感がお洒落として、レコードを所望のデザインにレーザーカットして文字盤としたレコード時計が市販されている(例えば、非特許文献1など)。文字盤に刻まれたレコード溝や、中央部に貼られたレコードレーベルは、アナログレコードが全盛だった頃を思い出させるため、インテリアとしての商品価値も高い。
また、掛け時計や置時計の一種として、時針が各インデックス(時字)を指し、分針がインデックスの“12”を指した正時(1時、2時、3時〜12時)を、音により知らせる時報機能付きのものも知られている。
[平成29年5月2日検索]、インターネット<URL:http://item.rakuten.co.jp/eto−company/4526060/>
しかしながら、従来のレコード時計は、所望のデザインにカットしたレコードを文字盤に用いただけのものであった。そのため、お洒落なインテリア時計としての価値はあるが、動的な鑑賞性に乏しいものであった。
また、上述した時報機能付きの掛け時計や置時計は、時針が各インデックスを指し、分針が“12”を指す正時のみに、チャイム音やオルゴール音等を鳴らしていた。仮に、時針や分針がインデックスを指さない時刻で時報音が鳴った場合、時報機能が故障したと判断され、修理の対象となっていた。
そこで、発明者は、お気に入りのレコードを聴きながら生活をしてきた年齢層が、そのレコードのレーベル等を観ながら、動的な鑑賞性にも優れた、良き時代のモニュメントとしてのレコード時計はできないものか、しかもそのレコードに記録された愛着のある音楽も同時に楽しめないかという点について、長年にわたり鋭意研究を行ってきた。
その結果、レーザー加工等により盤面に所望の意匠が表現されたレコードを、意匠が複数に分割されるように、センターホールを中心として複数の同心円状の部分レコードに円環カットし、これらの部分レコードを時計の針(時針、分針等)として利用すれば、約1時間毎に時計回りに所定ピッチ(約32.7°ピッチ)で角度位置を変えながらカット前の意匠(略同一意匠を含む)が現出することを知見し、この発明を完成させた。
また、従来のように毎正時(時針が時計回りに30°ずつ移動した時)に時報音を鳴らすのではなく、このようにカット前の意匠の完成と同時に、例えば愛聴レコードの音楽を再生するように構成すれば、視覚的な刺激と聴覚的な刺激との相乗効果により、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができることを知見し、この発明を完成させた。
すなわち、本発明は、デザイン性が高く、動的な鑑賞性にも優れたレコード時計およびその製造方法を提供することを目的としている。
また、これらの効果に加えて、毎正時ではなく、時計の針が重なる時刻毎に、円環カット前のレコードに表現された意匠を再現するとともに、その意匠が再現されたことを音により報知することができるレコード時計を提供することを目的としている。
さらに、毎正時ではなく時計の針が重なる時刻毎に、円環カット前のレコードに表現された意匠と音楽とを同時に現出させ、これにより、毎正時ではなく時計の針が重なる時刻毎に、視覚的な刺激と聴覚的な刺激との相乗効果によって、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができるレコード時計およびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、盤面に意匠が表現されたレコードを文字盤とし、ムーブメントの出力部の回転力により時を刻むレコード時計において、前記レコードは、前記意匠を2分割するように、センターホールを中心として同心円状に円環カットした時針用部分レコードと分針用部分レコードとを有し、前記ムーブメントの出力部は、時針用出力軸と分針用出力軸とを有し、前記時針用部分レコードと前記時針用出力軸とは、時針用連結部材により連結され、前記分針用部分レコードと前記分針用出力軸とは、分針用連結部材により連結されたことを特徴とするレコード時計である。
レコード時計とは、レコードを文字盤に採用した時計である。時計の種類は任意である。例えば、壁掛け時計や置時計を採用することができる。また、標準電波を受信して誤差を自動修正する機能を有した電波時計でもよい。
ここでいう“レコード”とは、音楽、音声、各種音(鳥の鳴き声、川のせせらぎ、波の音等)を盤面に記録した音盤(ディスク)をいう。すなわち、アナログレコードだけでなく、コンパクトディスク(Compact Disc:CD(シーディー))、DVD(ディー・ブイ・ディー)などを含む。このうち、アナログレコードとしては、LP(Long Play)レコード、シングルレコード、EP(Extended Play)レコード、12インチシングル、SP(Standard Play)レコード、ビニール盤(ヴァイナル盤)、ソノシート、ピクチャー盤、100%pureLPを採用することができる。
レコードは、新品(未使用品)でも、中古品(使用済み、破損品)でもよい。
ここでいう“レコードを同心円状に円環カットする”とは、レコードのセンターホール(中心穴)を中心にして、その直径(半径)方向に離間した位置で、レコードをドーナツ状に切断することをいう。円環カットされる領域は、レコードレーベルが貼られたレコードの中央部を含んでも、含まなくてもよい。
レコードを同心円状に2分割すれば、時針用部分レコードと分針用部分レコードとが形成される。
時針用部分レコードとは、時計の時針を構成するドーナツ状(円環状)のレコード部分である。
分針用部分レコードとは、時計の分針を構成するドーナツ状のレコード部分である。
時針用および分針用部分レコードには、針先に該当する任意の目印(凸部、凹部、マーク部、貼着シール部等)を付けてもよい。
時針用および分針用部分レコードの配置(センターホールからの離間位置)は任意である。例えば、レコードの半径方向外側に向かって、順に時針用部分レコード、分針用部分レコードでも、その反対でもよい。
時針用および分針用部分レコードの幅(レコード半径方向の幅)は任意である。均等幅でもよいし、そうでなくてもよい。
“意匠”の種類は限定されない。例えば、レコードの盤面に現出される立体的な意匠(例えば、レコードの一部をレーザーカットして表現した意匠、盤面に造形品を固定して表現した意匠等)を採用することができる。その他、レコードの盤面に現出される平面的な意匠(例えば、レーザー加工やサンドブラスト加工などの彫刻、ペイント、貼着シールによって現出した意匠等)でもよい。
“意匠を2分割する”とは、レコードの円環カット時、意匠の一部が各部分レコードに含まれるように、センターホールを中心として意匠を2つにカットすることをいう。すなわち、時針用部分レコードには時針用部分意匠、分針用部分レコードには分針用部分意匠が配される。
ムーブメントとは、時計の動力機構部(歯車式動力伝達部を含む)である。例えば、電池を電源とした自動式のムーブメント(クォーツ時計用)でも、手巻き式のムーブメントでもよい。
出力部とは、動力機構により発生した回転力を外部へ取り出すための部分である。
このうち、時針用出力軸とは、時針用部分レコードに動力機構の回転力を出力する部材である。
分針用出力軸とは、分針用部分レコードに動力機構の回転力を出力する部材である。レコードが2分割される場合(秒針用部分レコードおよび秒針用出力軸は省略)、分針用出力軸は必ずしも筒軸でなく、中実の軸(シャフト)でもよい。
時針用連結部材の素材および形状は、他の部分レコードの回転に支障がなく、時針用出力軸と時針用部分レコードとを連結できれば任意である。時針用連結部材の形状としては、例えば、線状部材、板状部材、環状部材などでもよい。
分針用連結部材の素材および形状は、他の部分レコードの回転に支障がなく、分針用出力軸と分針用部分レコードとを連結できれば任意である。分針用連結部材の形状としては、例えば、線状部材、板状部材、環状部材などでもよい。
請求項2に記載の発明は、前記レコードは、前記意匠を3分割するように、前記センターホールを中心として同心円状に円環カットした前記時針用部分レコードと前記分針用部分レコードと秒針用部分レコードとを有し、前記ムーブメントの出力部は秒針用出力軸を有し、前記秒針用部分レコードと前記秒針用出力軸とは、秒針用連結部材により連結されたことを特徴とする請求項1に記載のレコード時計である。
レコードを、センターホールを中心にして同心円状に3分割すれば、時針用部分レコード、分針用部分レコードおよび秒針用部分レコードが形成される。
秒針用部分レコードとは、時計の秒針を構成するドーナツ状のレコード部分である。
秒針部分レコードには、針先に該当する任意の目印(凸部、凹部、マーク部、シール部等)を付けてもよい。
3つの部分レコードの配置は任意である。例えば、レコードの半径方向外側に向かって、順次、秒針用部分レコード、時針用部分レコード、分針用部分レコードとすることができる。その他、時針用部分レコード、分針用部分レコード、秒針用部分レコードとしても、その反対でもよい。
3つの部分レコードの幅(レコード半径方向の幅)は任意である。均等幅でもよいし、そうでなくてもよい。
“意匠を3分割する”とは、レコードの円環カット時、意匠の一部が各部分レコードに含まれるように、センターホールを中心として意匠を3つにカットすることをいう。すなわち、時針用部分レコードの時針用部分意匠、分針用部分レコードの分針用部分意匠とは外に、秒針用部分レコードに秒針用部分意匠が配される。
秒針用出力軸とは、秒針用部分レコードに動力機構の回転力を出力する部材である。
秒針用連結部材の素材、形状などは、他の部分レコードの回転に支障がなく、秒針用出力軸と秒針用部分レコードとを連結できれば任意である。秒針用連結部材の形状としては、例えば、線状部材、板状部材、環状部材などでもよい。
請求項3に記載の発明は、音データを記憶する記憶部と、前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音データを再生する音再生回路と、該音再生回路により再生された音を出力するスピーカーとを有するオーディオ手段を具備した請求項1または請求項2に記載のレコード時計である。
ここでいう“レコードの盤面上で意匠が再現される時刻”とは、カット前の意匠と完全一致の意匠が再現される時刻だけでなく、カット前の意匠と略同一意匠が再現される時刻を含むものとする。例えば、意匠が時針用部分レコードと分針用部分レコードとに2分割されている場合、時計の針における時針と分針とが重なる、午前と午後とにそれぞれ約32.7°ピッチで11回ずつ、時針用部分意匠と分針用部分意匠とのズレ角が0°となって、分割前の意匠が再現(現出)される。具体的な時刻は、0時0分(12時0分)、1時5分、2時10分、3時16分、4時21分、5時27分、6時32分、7時38分、8時43分、9時49分、10時54分である。
また、この意匠が、時針用部分レコードと分針用部分レコードと秒針用部分レコードとに3分割されている場合にも、同じように時針と分針とが重なる午前と午後とに11回ずつ、カット前の時針用部分意匠と分針用部分意匠と秒針用部分意匠とが再現される(略再現される状態を含む)。それらの時刻とは、0時0分0秒(12時0分0秒)、1時5分27秒、2時10分54秒、3時16分21秒、4時21分49秒、5時27分16秒、6時32分43秒、7時38分10秒、8時43分38秒、9時49分5秒、10時54分32秒である。
なお、時針用部分意匠と分針用部分意匠との間でカット前の意匠が再現された時、残った秒針用部分意匠は、0時0分0秒の時刻を除き、2つの部分意匠とは異なる角度位置に在る。そのため、この場合、3つの部分意匠にカットされる前の意匠の完全な再現ではない。しかしながら、時針用部分意匠と分針用部分意匠とのズレ角が0°となる時刻の1分前または1分後には、秒針用部分意匠と、隣り合う時針用部分意匠または分針用部分意匠とのズレ角が0°となる時刻が存在する。これらの時刻において、カット前の意匠と、3つの部分意匠からなる意匠(略同一意匠)との違いは、凝視しなければ判別できない程度である。
この点を踏まえて、本発明では、0時0分0秒だけでなく、残った10の時刻(1時5分前後、2時10分前後等)を含めて、3分割した場合であっても、午前および午後に11回ずつ、約32.7°ピッチで円環カット前の意匠が現出されるということとする。
ここで、意匠が時針用部分意匠と分針用部分意匠と秒針用部分意匠とに3分割されている場合において、時計の針における時針と分針とが重なる時刻との計算式は、以下の通りである。
すなわち、分針(分針用部分レコード)が30分を刻むとき、時針(時針用部分レコード)が0.5時間を刻む場合、つまり1秒で、時針が(360/12)/3600=(1/120)°傾き、分針が360/3600=(1/10)°傾く。この場合、時針と分針が重なるのは、時針がk時の時、k時間+α秒経った時とすると
30°k+(1/120)°α=(1/10)°α
α=3600k/11(秒)
α秒経ったときの秒針の角度βは
6°×α
=6°×3600k/11
=(360×M)+βである。
ここで、Mはα秒間に秒針がM回転(M分間)した数値である。
なお、意匠を3分割する場合、“レコードの盤面上で円環カット前の意匠(略同一意匠を含む)が再現される”のは、1秒〜数秒である。そのため、スピーカーから音が発せられた後、レコード時計を見ても、秒針用部分意匠がいくらか角度ズレしているおそれがある。そこで、例えば、円環カット前の意匠(略同一意匠を含む)が再現された後、秒針用部分レコードが1回転する時間(1分間)だけ、時針用出力軸および分針用出力軸への回転力の伝達には支障なく、秒針用部分レコードの回転を停止するように構成してもよい。また、この停止している1分間だけ、音(例えば音楽等)を継続して出力するようにしてもよい。1分経過直後、秒針用部分レコードの回転を再開しても、時針用出力軸および分針用出力軸が通常通りに回転していれば、時間の遅れは生じない。
秒針用部分レコードの回転を停止する構成(秒針レコード回転停止手段)としては、例えば、秒針用出力軸の途中部にクラッチ、トルクリミッタ、歯車歯合・脱合機構を設け、1分間だけ秒針用出力軸の空回りを許容するものが考えられる。このうち、クラッチまたはトルクリミッタを使用する際には、例えばソレノイドのシャフト等をストッパとして採用し、これを秒針用連結部材や秒針用部分レコードに当接して、秒針用出力軸を1分間または歌唱曲約1曲分の3分間だけ空回りさせるようにしてもよい。
ここでいう音データとは、音全般のデジタルデータである。例えば、ブザー音データ、ベル音データ、チャイム音データ、オルゴール音データ、各種の楽器演奏データ、各種の歌唱データ、これらの複合データを含む。なお、鳥の鳴き声、川のせせらぎ、波の音といったデジタル形式の他の音データでもよい。
ここでいうオーディオ手段とは、記憶部に記憶された音データ(デジタルデータ)を音再生回路により再生し、再生された音信号を物理振動に変換して、スピーカーから音を出力するものであれば、その種類は限定されない。なお、就寝中など、音を出力したくない場合には、消音するように構成してもよい。
記憶部としては、例えば、読み出し専用のROM(Read Only Memory)や、読み書きが自在なRAM(Random Access Memory)などを採用することができる。
音再生回路とは、記憶部に記憶された音データを音信号に再生する回路である。
スピーカーとは、音信号を物理振動に変えて、音楽や音声などの音を生み出す音発生器である。スピーカーの種類は任意である。
請求項4に記載の発明は、前記レコードは、前記レコード時計の使用者から提供されたもので、前記意匠は、前記使用者から提供されたレコードまたはこの使用者に纏わるもので、前記レコードを音源とした音楽データを記憶する記憶部と、前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音楽データを再生する音楽再生回路と、該音楽再生回路により再生された音楽を出力するスピーカーとを有するオーディオ手段を具備した請求項1または請求項2に記載のレコード時計である。
“使用者から提供されたレコード”とは、レコード時計の使用者が文字盤用として提供したレコードで、長年愛聴したものを含む。
ここでいう“使用者”とは、レコード時計の購入者、それを譲り受けた者、レコード時計を実際に使用する者などである。
ここでいう“レコードに纏わる意匠”とは、文字盤に採用されたレコードに記録された音楽等に関連した平面的または立体的意匠などが挙げられる。例えば、レコードが映画のサウンドトラック盤の場合、その映画の一場面などを表現した意匠を採用することができる。その他、そのレコードが歌手の楽曲の場合、その歌手やその曲が流行った時代を表現した意匠などが挙げられる。
ここでいう“使用者に纏わる意匠”とは、例えば、使用者自身(使用者の写真、使用者の想い出の一場面等)、家族(家族の写真、家族との想い出の一場面等)、友人または知人(友人または知人の写真、友人または知人との想い出の一場面等)、使用者が印象深い時代等を平面的に表現した意匠、またはそれらを立体的に表現した意匠などが挙げられる。
ここでいう“レコードの盤面上で意匠が再現される時刻に音楽データを再生する”とは、上述した午前と午後の各11回の時刻に、各部分意匠の位置ズレが0°となって、分割前の意匠を再現することをいう。
ここでいう音楽データとは、音楽全般のデジタルデータである。例えば、各種の演奏データ、各種の歌唱データ、これらの複合データを含む。
ここでいう“レコードを音源とした音楽データ”とは、使用者が提供した(音溝の傷も愛着がある)レコードをレコードプレーヤーにより再生したデジタル音楽データをいう。なお、使用者からの提供レコードではないレコードを音源としてもよい。
ここでいうオーディオ手段とは、記憶部に記憶された音楽データ(デジタルデータ)を音楽再生回路により再生し、再生された音楽信号を物理振動に変換して、スピーカーから音楽を出力するものであれば、その種類は限定されない。
音楽再生回路とは、記憶部に記憶された音楽データを音楽信号に再生する回路である。音楽再生回路は音再生回路の一種である。
請求項5に記載の発明は、盤面に意匠が表現されたレコードを文字盤とし、ムーブメントの出力部の回転力により時を刻むレコード時計の製造方法において、前記レコードは使用者から提供されたもので、前記レコードをレコードプレーヤーにより再生し、該レコードプレーヤーから得られた音楽データを、前記レコード時計が具備するオーディオ手段の記憶部に記憶し、前記音楽データの記憶後、前記レコードを加工して、その盤面に使用者またはこのレコードに纏わる意匠を表現し、該意匠を2分割するように、センターホールを中心とした同心円状に前記レコードを円環カットして、時針用部分レコードと分針用部分レコードとを形成し、前記レコードの中央部の裏側に、時針用出力軸と分針用出力軸とを出力部に有した前記ムーブメントを配置し、前記時針用部分レコードと前記時針用出力軸とを、時針用連結部材により連結し、前記分針用部分レコードと前記分針用出力軸とを、分針用連結部材により連結し、前記オーディオ手段は、前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音楽データを再生する音楽再生回路と、該音楽再生回路により再生された音楽を出力するスピーカーとを有したものであることを特徴とするレコード時計の製造方法である。
レコードプレーヤーは、対応するレコード(アナログレコード、CD、DVD等)を再生することができるものであれば任意である。
円環カットの前処理として、意匠が表現されたレコードの裏面に、レコードと略同一直径の裏当て板を分離不能に固着(貼着)してもよい。固着後、裏当て板と一体的にレコードをカットすれば、仮にレコードカット時に、対応する部分レコードから島状に離間した片部分が現出しても、その片部分が、対応するドーナツ状の裏当て部分板に止まり、離散しない。すなわち、裏当て板を使用することで、レーザーカットによるレコードの意匠表現が拡大する。
また、ムーブメントの出力部により回転するレコードの軽量化を図るとともに、レコードと裏当て板との接着性を高めるため、裏当て板を接着する前に、レコードの裏面をポリッシングして肉薄としてもよい。
請求項6に記載の発明は、前記レコードの円環カット時には、前記意匠を3分割するように、前記センターホールを中心とした同心円状に前記レコードを円環カットして、前記時針用部分レコードと前記分針用部分レコードと秒針用部分レコードとを形成し、前記ムーブメントは、出力部に秒針用出力軸を有するもので、前記秒針用部分レコードと前記秒針用出力軸とを、秒針用連結部材により連結したことを特徴とする請求項5に記載のレコード時計の製造方法である。
請求項1に記載のレコード時計によれば、意匠を2分割するように、盤面に意匠が表現されたレコードを、センターホールを中心にして同心円状に時針用部分レコードと分針用部分レコードとに円環カットし、これらを時計の時針、分針として利用する。そのため、ムーブメントの時針用出力軸が半日毎(12時間毎)に1回転することで、時針用連結部材を介して時針用部分レコードが同じ速度で回転する。また、分針用出力軸が毎時1回転することで、分針用連結部材を介して分針用部分レコードが同じ速度で回転する。これにより、約1時間毎、時計回りに所定ピッチ(約32.7°ピッチ)で角度位置を変えながら、カット前の意匠が現出する。その結果、レコードを文字盤としたお洒落なインテリア時計としての高いデザイン性を有するだけでなく、動的な鑑賞性にも優れたレコード時計を提供することができる。
特に、請求項2に記載のレコード時計によれば、レコードを円環カットする際には、意匠を3分割するように、センターホールを中心にした同心円状に、レコードを時針用部分レコードと分針用部分レコードと秒針用部分レコードとにカットし、これらを時計の時針、分針、秒針として利用する。また、ムーブメントの出力部と各部分レコードとの連結に際しては、秒針用連結部材を介して、秒針用出力軸と秒針用部分レコードとの連結も行う。これにより、時針用出力軸が半日毎に1回転することで、時針用連結部材を介して時針用部分レコードが同じ速度で回転する一方、分針用出力軸が毎時1回転することで、分針用連結部材を介して分針用部分レコードが同じ速度で回転する。また、ムーブメントの秒針用出力軸が毎分1回転することで、秒針用連結部材を介して、秒針用部分レコードが同じ速度で回転する。
そのため、時針用部分意匠と分針用部分意匠との間でカット前の意匠が再現された時、残った秒針用部分意匠は、0時0分0秒の時刻を除き、2つの部分意匠とは異なる角度位置に在るが、時針用部分意匠と分針用部分意匠とのズレ角が0°となる時刻の1分前または1分後には、秒針用部分意匠と、隣り合う時針用部分意匠または分針用部分意匠とのズレ角が0°となる時刻が存在する。これにより、これらの時刻において、カット前の意匠と、3つの部分意匠からなる意匠とは、凝視しなければ判別できない程度の形状変形しか発生しない。
その結果、3分割された意匠であっても、約1時間毎、時計回りに所定ピッチで角度位置を変えながら、カット前の意匠(略同一意匠を含む)を現出することができる。
また、請求項3に記載のレコード時計によれば、レコードの盤面上で円環カット前の意匠(略同一意匠を含む)が再現された時刻に、オーディオ手段の記憶部に記憶された音データを音再生回路により再生し、スピーカーにより出力する。これにより、毎正時ではなく、時計の針が重なる時刻毎に、円環カット前のレコードに表現された意匠を再現するとともに、その意匠が再現されたことを音により報知することができる。
さらに、請求項4に記載のレコード時計によれば、使用者から提供された(愛聴)レコードの盤面上で、円環カット前の“使用者またはレコードに纏わる意匠(略同一意匠を含む)”が再現された時刻に、オーディオ手段の記憶部に記憶された“使用者からのレコードを音源とした音楽データ”を音楽再生回路により再生し、スピーカーにより出力する。これにより、毎正時ではなく時計の針が重なる時刻毎に、視覚的な刺激と聴覚的な刺激との相乗効果によって、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができる。
また、請求項5に記載のレコード時計の製造方法によれば、まず使用者から提供された(愛聴)レコードをレコードプレーヤーにより再生し、得られた音楽データをオーディオ手段の記憶部に記憶する。その後、このレコードを加工して、使用者またはこのレコードに纏わる意匠をレコードの盤面に表現する。次いで、意匠を2分割するように、このレコードをセンターホールを中心にして同心円状に円環カットし、時針用部分レコードと分針用部分レコードとを形成する。その後、レコードの中央部の裏側に、時針用出力軸と分針用出力軸とを出力部に有したムーブメントを配置する。
次いで、時針用部分レコードと時針用出力軸とを時針用連結部材により連結するとともに、分針用部分レコードと分針用出力軸とを、分針用連結部材により連結する。これにより、レコード時計が製造される。
ムーブメントの作動により、時針用出力軸が半日毎に1回転することで、時針用連結部材を介して時針用部分レコードが同じ速度で回転する一方、分針用出力軸が毎時1回転することで、分針用連結部材を介して分針用部分レコードが同じ速度で回転する。これにより、約1時間毎、時計回りに約32.7°ピッチで角度位置を変えながら、カット前の意匠が現出する。その結果、レコードを文字盤としたお洒落なインテリア時計としての高いデザイン性を有するだけでなく、動的な鑑賞性にも優れたレコード時計を提供することができる。
また、使用者から提供された(愛聴)レコードの盤面上で、円環カット前の“使用者またはレコードに纏わる意匠”が再現された時刻に、オーディオ手段の記憶部に記憶された“使用者からのレコードを音源とした音楽データ”を音楽再生回路により再生し、再生した音楽をスピーカーにより出力する。これにより、毎正時ではなく時計の針が重なる時刻毎に、視覚的な刺激と聴覚的な刺激との相乗効果によって、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができる。
さらに、請求項6に記載のレコード時計の製造方法によれば、盤面に所定の意匠が表現されたレコードの円環カット時には、意匠を3分割するように、センターホールを中心にしてレコードを時針用部分レコードと分針用部分レコードと秒針用部分レコードとにカットする。また、ムーブメントの各出力軸と各部分レコードとの連結時には、秒針用連結部材を介して、秒針用出力軸と秒針用部分レコードとの連結も行う。
これにより、ムーブメントの作動により、時針用出力軸が半日毎に1回転することで、時針用連結部材を介して時針用部分レコードが同じ速度で回転する一方、分針用出力軸が1時間毎に1回転することで、分針用連結部材を介して分針用部分レコードが同じ速度で回転するとともに、ムーブメントの秒針用出力軸が1分間毎に1回転することで、秒針用連結部材を介して、秒針用部分レコードが同じ速度で回転する。
これにより、使用者から提供された(愛聴)レコードの盤面上で、円環カット前の“使用者またはレコードに纏わる意匠(略同一意匠を含む)”が再現された時刻に、オーディオ手段の記憶部に記憶された“使用者からのレコードを音源とした音楽データ”を音楽再生回路により再生し、スピーカーにより出力する。
その結果、3分割された意匠であっても、毎正時ではなく時計の針が重なる時刻毎に、視覚的な刺激と聴覚的な刺激との相乗効果によって、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができる。
本発明の実施例1に係るレコード時計で、意匠を3分割し、かつ0時0分0秒に意匠が再現された状態を示す正面図である。 本発明の実施例1に係るレコード時計を示す要部横断面図である。 本発明の実施例1に係るレコード時計を示すムーブメントの内部構造を示す模式図である。 本発明の実施例1に係るレコード時計の製造方法を示すフローシートである。 本発明の実施例1に係るレコード時計で、意匠の図柄が大きく位置ズレした状態を示す正面図である。 本発明の実施例1に係るレコード時計で、略同一意匠が再現された状態を示す正面図である。 本発明の実施例1に係るレコード時計で、秒針用部分レコードの回転停止構造を示す要部横断面図である。 本発明の実施例1に係る別の形態のレコード時計で、意匠を2分割し、盤面に立体モニュメントが搭載されたものを示す要部横断面図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して具体的に説明する。ここでは時刻を時分秒により表示する壁掛け時計を例にする。
図1および図2において、10は本発明の実施例1に係るレコード時計で、盤面の音溝領域aに意匠16が表現されたレコード11を文字盤とし、ムーブメント12の出力部13の回転力により時を刻む壁掛け式のものである。
以下、このレコード時計10を詳しく説明する。
レコード11は、使用者から提供され、使用者の愛聴曲である“バタフライ”が収録された黒色の塩化ビニル樹脂製のLP盤である。レコード11の中央部分にはレーベル14が貼着され、その中心部に小さなセンターホール15が形成されている。レコード11の音溝領域aの全体には、レーザーカットにより、蝶と花とをモチーフにした意匠16が表現されている。すなわち、この意匠16は、レコード11および使用者に纏わるものである。
レコード11は、意匠16をレコード11の半径方向に3等分割するように、センターホール15を中心とした同心円状に円環カットされている。これにより、レコード11の半径方向の外側へ向かって順に、レーベル14が貼着されたレコード11の中央部分と一体化した円板状の秒針用部分レコード11Aと、ドーナツ状の時針用部分レコード11Bと、この時針用部分レコード11Bと同一幅のドーナツ状の分針用部分レコード11Cとが配される。このうち、秒針用部分レコード11Aには秒針用部分意匠16Aが形成され、時針用部分レコード11Bには時針用部分意匠16Bが形成され、分針用部分レコード11Cには分針用部分意匠16Cが形成されている。
また、各部分レコード11A〜11Cの裏面全域には、対応する部分レコード11A〜11Cと同一形状・同一サイズとなる、円板状の秒針用裏当て部分板17Aと、ドーナツ状の時針用裏当て部分板17Bと、ドーナツ状の分針用裏当て部分板17Cとがそれぞれ固定されている。各部分裏当て板17A〜17Cは、透明または白色のプラスチックからなる軽量な薄板である。
秒針用裏当て部分板17Aの表面の一部には、秒針の針先を示す金色等の秒針先マークM1が付されている。また、時針用部分レコード11Bの表面の一部には、時針の針先を示す金色等の時針先マークM2が付されている。同様に、分針用部分レコード11Cの表面の一部には、分針の針先を示す金色等の分針先マークM3が付されている。なお、各針先マークM1〜M3は、異なる色としてもよい。各針先マークM1〜M3は、0時0分0秒、12時0分0秒の時刻のみ、仮想の垂線上に配される。
次に、図2および図3を参照して、ムーブメント12を説明する。
図2および図3に示すように、ムーブメント12は、レコード11の中央部分に連結される外殻としてのケーシング19を有している。ケーシング19の内部空間には、電池20と、水晶の振動を演算し、1秒間に1回の電気信号を発生させるICチップ21(CPU)が搭載された制御部22と、制御部22からの電気信号に基づき、駆動歯車23を1秒間に1回転させるステップモータ24と、駆動歯車23の回転力により、3つの部分レコード11A〜11Cを所定の回転速度で回転させる前記出力部13とを有している。
制御部22には、使用者が提供したレコード11を音源とした愛聴曲の“バタフライ“の音楽データ(音データ)を記憶する記憶部25と、レコード11の盤面上で円滑カットする前の意匠(略同一意匠16Dを含む(図6を参照))16が再現された時刻に、記憶部25に記憶された音楽データを再生する音楽再生回路(音再生回路)26と、音楽再生回路26により再生された音楽(音)を出力するスピーカー27とが配設されている。これらの記憶部25、音楽再生回路26およびスピーカー27により、オーディオ手段28が構成される。
図2に示すように、出力部13は、短尺で大径な分針用筒軸(分針用出力軸)29と、分針用筒軸29に挿入されて、分針用筒軸29より長尺な時針用筒軸(時針用出力軸)30と、時針用筒軸30に挿入されて、時針用筒軸30より長尺な秒針用細軸(秒針用出力軸)31とを有している。これらの分針用筒軸29、時針用筒軸30および秒針用細軸31は、歯車式動力伝達構造体32を介して、所定の回転速度で回転する(図3を参照)。
以下、歯車式動力伝達構造体32による基本的な回転力の伝達概念を、実際の歯車の配置を無視した図3を参照して説明する。
すなわち、ステップモータ24の駆動歯車23には大径な第1の歯車33が歯合されている。第1の歯車33の裏側には小径な第2の歯車34が同軸配置され、第2の歯車34には、秒針用細軸31の基端部が連結されて、1分間に1回転する大径な第3の歯車35が歯合している。また、第3の歯車35の表側には、小径な第4の歯車36が同軸配置されている。この第4の歯車36には大径な第5の歯車37が歯合されている。第5の歯車37の表側には、小径な第6の歯車38が同軸配置されている。この第6の歯車38には、分針用筒軸29の基端部が連結された1時間に1回転する大径な第7の歯車39が歯合されている。
第7の歯車39の表側には、小径な第8の歯車40が同軸配置されており、第8の歯車40には大径な第9の歯車41が歯合されている。この第9の歯車41の表側には、小径な第10の歯車42が同軸配置されている。また、この第10の歯車42には、時針用筒軸30の基端部が連結され、かつ12時間に1回転する大径な第11の歯車43が連結されている。分針用筒軸29には、これより長尺な時針用筒軸30が回転自在に挿通されている。また、時針用筒軸30にはこれより長尺な秒針用細軸31が回転自在に挿通されている。
ステップモータ24により駆動歯車23が毎秒1回転することで、その回転力により第1〜第3の歯車33〜35を介して秒針用細軸31を1分間に1回転させる。これと同時に、第4〜第7の歯車36〜39を介して、分針用筒軸29が1時間に1回転するとともに、第8〜第11の歯車40〜43を介して、時針用筒軸30が12時間に1回転する。
図2および図3に示すように、秒針用細軸31の先端部には、大径な円板状の秒針用連結板(秒針用連結部材)44の中心部が固定されている。秒針用連結板44の外周部の表側には、秒針用裏当て部分板17Aが固定されている。また、秒針用連結板44の中心部の表側には、レコード11のセンターホール15に嵌入される短尺なセンターピンPが立設されている。さらに、秒針用連結板44の外周縁には、レコード11の裏側へ段差状に屈曲して、時針用裏当て部分板17Bの内周部を裏側から支持する時針用支持フランジ44aが一体形成されている。
時針用筒軸30の先端部には、周方向へ90°ピッチで、時針用筒軸30を中心として放射状に延びる4本の時針用支持枠(時針用連結部材)45の基端リング部45aが外嵌されている。各時針用支持枠45の先端部はレコード11の表側へ屈曲している。これらの屈曲部の先端には、表側に時針用裏当て部分板17Bが固定されたドーナツ状の時針用連結板(時針用連結部材)46の裏側が固定されている。時針用連結板46の外周縁には、レコード11の裏側へ段差状に屈曲して、分針用裏当て部分板17Cの内周部を裏側から支持する分針用支持フランジ46aが一体形成されている。
分針用筒軸29の先端部には、周方向へ90°ピッチで、分針用筒軸29を中心として放射状に延びる4本の分針用支持枠(分針用連結部材)47の基端リング部47aが外嵌されている。各分針用支持枠47の先端部はレコード11の表側へ屈曲している。これらの屈曲部の先端には、表側に分針用裏当て部分板17Cが固定されたドーナツ状の分針用連結板(分針用連結部材)48の裏側が固定されている。
次に、図4のフローシートを参照して、レコード時計10の製造方法について説明する。
図4のフローシートに示すように、まず、使用者から提供されたレコード11を図示しないレコードプレーヤーにより再生する。このとき、レコードプレーヤーから出力された音楽データをオーディオ手段28の記憶部25に記憶する。
音楽データの記憶後、レコード11の盤面の音溝領域a全体に、使用者の愛聴曲“バタフライ”に纏わる蝶と花とをモチーフにした意匠16をレーザーカットする(図1を参照)。
その後、レコード11の裏面に、レコード11と同一直径の透明または白色の薄肉なプラスチック製の円板である裏当て板17を接着する。なお、レコード11の軽量化およびレコード11と裏当て板17との接着性を高めるため、レーザーカット前のレコード11の裏面全体をポリッシングし、薄肉にしてもよい。また、裏当て板17は省略してもよい。
次に、秒針用裏当て部分板17Aの表面の一部と、時針用部分レコード11Bの表面の一部と、分針用部分レコード11Cの表面の一部とに、対応する秒針先マークM1、時針先マークM2、分針先マークM3を金色等のペンキによって表示する。
次いで、意匠16を音溝領域aを半径方向に3等分割するように、センターホール15を中心とした同心円状に、裏当て板17ごとレコード11を円環カットする。これにより、レーベル14が貼着されたレコード11の中央部分と一体化し、かつ裏側に秒針用裏当て部分板17Aが接着された秒針用部分レコード11Aと、裏側に時針用裏当て部分板17Bが接着された時針用部分レコード11Bと、裏側に分針用裏当て部分板17Cが接着された分針用部分レコード11Cとが形成される。
次に、図2に示すように、レコード11の中央部分の裏側にムーブメント12を装着する。
具体的には、まず、秒針用細軸31の先端部に秒針用連結板44の中心部の裏側を連結する。その後、センターピンPをレコード11のセンターホール15に嵌入し、この状態で、秒針用連結板44の表側にレコード11の中央部分の裏側を接着する。
次いで、時針用筒軸30の先端部に、基端リング部45aを介して、4本の時針用支持枠45を連結するとともに、時針用裏当て部分板17Bを介して、時針用連結板46の表側に時針用部分レコード11Bを接着する。また、分針用筒軸29の先端部に、基端リング部47aを介して、4本の分針用支持枠47を連結するとともに、分針用裏当て部分板17Cを介して、分針用連結板48の表側に分針用部分レコード11Cを接着する。このとき、各部分レコード11A〜11Cは、それぞれの針先マークM1〜M3が基準となる0時0分0秒の時刻に、仮想の垂線上に並ぶようにセットされる(図1を参照)。
図2および図3に示すように、この実施例1のレコード時計10のムーブメント12において、電池20の電圧により水晶が所定の周波数で振動し、それを制御部22のICチップ(CPU)21が演算して、1秒間に1回の電気信号を発生させる。この電気信号に基づき、ステップモータ24の駆動歯車23を1秒間に1回転させ、駆動歯車23の回転力により、出力部13の秒針用細軸31を1分間で1回転させるとともに、分針用筒軸29を1時間に1回転させ、かつ時針用筒軸30を12時間で1回転させる。
これに伴い、秒針用細軸31に固定された秒針用連結板44を介して、秒針用部分意匠16A付きの秒針用部分レコード11Aが1分間毎に1回転する。さらに、分針用筒軸29に連結された分針用支持枠47と分針用連結板48とを介して、分針用部分意匠16C付きの分針用部分レコード11Cが1時間毎に1回転する。さらにまた、時針用筒軸30に連結された時針用支持枠45と時針用連結板46とを介して、時針用部分意匠16B付きの時針用部分レコード11Bが12時間毎に1回転する。例えば、3時43分52秒の時刻における各部分意匠16A〜16Cの配置は、図5となる。
そのため、約1時間毎、時計回りに所定ピッチ(約32.7°ピッチ)で角度位置を変えながら、午前と午後において、0時0分(12時0分)、1時5分、2時10分、3時16分、4時21分、5時27分、6時32分、7時38分、8時43分、9時49分、10時54分に、時針用部分意匠16Bと分針用部分意匠16Cとの間でカット前の意匠16の一部が現出する。
だたし、残った秒針用部分意匠16Aは、0時0分0秒(12時0分0秒)の時刻を除き、2つの部分意匠16B,16Cとは異なる角度位置に在る。すなわち、1時5分に秒針用部分意匠16Aの秒針先マークM1は27秒を指し、2時10分に秒針先マークM1は54秒を指し、同様にして3時16分には21秒を指し、4時21分には49秒を指し、5時27分には16秒を指し、6時32分には43秒を指し、7時38分には10秒を指し、8時43分には38秒を指し、9時49分には5秒を指し、10時54分には32秒を指す。
しかしながら、時針用部分意匠16Bと分針用部分意匠16Cとのズレ角が0°となる時刻の1分前または1分後(ここでは1分前を略同一意匠16Dの現出時とする)には、秒針用部分意匠16Aと、隣り合う時針用部分意匠16Bとのズレ角が0°となる時刻が存在する(図6を参照)。これにより、これらの時刻において、カット前の意匠16と、3つの部分意匠16A〜16Cからなる意匠16Dとは、凝視しなければ判別できない程度の形状変形しか発生しない。
その結果、レコード11を文字盤としたお洒落なインテリア時計としての高いデザイン性を有するだけでなく、動的な鑑賞性にも優れたレコード時計10を提供することができる。しかも、このように3分割された意匠16A〜16Cであっても、約1時間毎、時計回りに所定ピッチで角度位置を変えながら、カット前の意匠(略同一意匠16Dを含む)16を現出することができる。
また、実施例1のレコード時計10においては、使用者から提供された愛聴レコード11の盤面上で、円環カット前の“使用者およびレコード11に纏わる意匠16,16D”が再現された時刻に、オーディオ手段28の記憶部25に記憶された“使用者からのレコード11を音源とした”バタフライの“音楽データ”を音楽再生回路26により再生し、再生した音楽をスピーカー27により出力する。これにより、毎正時ではなく、時計の針が重なる時刻毎に、円環カット前のレコード11に表現された意匠16,16Dを再現するとともに、その意匠16,16Dが再現されたことを音楽により報知することができる。しかも、毎正時ではなく、3本の時計の針が重なる時刻毎に、愛聴したレコード11や使用者の古き良き時代に纏わる意匠16を観ての視覚的な刺激と、愛聴曲による聴覚的な刺激との相乗効果によって、より強く使用者の想い出を呼び覚ますことができる。
なお、意匠16を3分割する場合、“レコード11の盤面上で円環カット前の意匠16,16Dが再現される”のは、1秒〜数秒間のみである。そのため、スピーカー27から愛聴曲が出力された後、レコード時計10を見ても、秒針用部分意匠16Aはすでに時計回りに角度ズレしているおそれがある。そこで、図7に示すように、秒針用細軸31の途中部にクラッチ49を設け、円環カット前の意匠16,16Dが再現された後、秒針用部分レコード11Aが1回転する時間(1分間)だけ、秒針用部分レコード11Aの回転を停止するように構成してもよい。ただし、時針用筒軸30および分針用筒軸29への回転力の伝達には支障がないように構成しなければならない。また、この停止している間、愛聴曲を継続してスピーカー27から出力した方がより効果的である。さらには、0時0分0秒と12時0分0秒とには、愛聴曲(別の曲でもよい)を略1曲全部聞ける3分間だけ、スピーカー27からその曲を出力してもよい。1分(または3分)経過直後、クラッチ49を連結して秒針用部分レコード11Aの回転を再開しても、時針用筒軸30および分針用筒軸29が通常通りに回転していれば、時間の遅れは生じない。
また、秒針用部分レコード11Aの回転を停止させる構成としては、例えばレノイド50の移動シャフト51をストッパとして秒針用連結板44に当接し、図示しないクラッチを介して、秒針用細軸31を空回りさせるものを採用してもよい。
以上、この発明の実施例を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲での設計変更も含むものである。
例えば、制御部22からの指令により、正時(1時0分0秒、2時0分0秒等)に時報を鳴らすようにしてもよい。
また、図8に示すレコード時計10Aのように、音溝領域aに形成された意匠16を、3分割ではなく、時針用部分意匠16Bと分針用部分意匠16Cに2分割(ここでは2等分割)するように、レコード11を時針用部分レコード11Bと、分針用部分レコード11Cとに円環カットしてもよい。
このとき、秒針用細軸31の先端は、レコード11の中央部分に連結されていない。そこで、レコード11の中央部分を内側から支持するため、時針用連結板46の内周部には、中央部分用支持フランジ46bが一体的に形成されている。一方、秒針用裏当て部分板17Aに代わってレコード11の中央部分の裏側には、薄肉なプラスチック製の中央部分用裏当て部分板17Dが接着されている。また、中央部分用裏当て部分板17Dの外周部の裏側には、段差状に屈曲して、中央部分用支持フランジ46bを包み込むように支持する裏当て板用支持フランジ17aが一体形成されている。これにより、時計作動時、レコード11の中央部分は、回転することなく文字盤の中央部に配される。
また、同じく図8に示すように、このレコード11の盤面には、その中央部分と、時針用部分レコードと、分針用部分レコードに跨って3分割された蝶、花、山等の任意の立体モニュメント18を接着してもよい(ここでは山)。すなわち、立体モニュメント18は、中央部分用部分モニュメント18A、時針用部分モニュメント18B、分針用部分モニュメント18Cからなる。このように構成すれば、さらに動的および立体的な鑑賞性に優れたレコード時計10となる。この場合、1日のうちにモニュメント18が完成する時刻は、0時0分0秒と12時0分0秒とする。
本発明は、レコードを文字盤に採用したレコード時計の技術として有用である。
10,10A レコード時計
11 レコード
11A 秒針用部分レコード
11B 時針用部分レコード
11C 分針用部分レコード
12 ムーブメント
13 出力部
15 センターホール
16 意匠
16A 秒針用部分意匠
16B 時針用部分意匠
16C 分針用部分意匠
25 記憶部
26 音楽再生回路(音再生回路)
27 スピーカー
28 オーディオ手段
29 分針用筒軸(分針用出力軸)
30 時針用筒軸(時針用出力軸)
31 秒針用細軸(秒針用出力軸)
44 秒針用連結板(秒針用連結部材)
45 時針用支持枠(時針用連結部材)
46 時針用連結板(時針用連結部材)
47 分針用支持枠(分針用連結部材)
48 分針用連結板(分針用連結部材)

Claims (6)

  1. 盤面に意匠が表現されたレコードを文字盤とし、ムーブメントの出力部の回転力により時を刻むレコード時計において、
    前記レコードは、前記意匠を2分割するように、センターホールを中心として同心円状に円環カットした時針用部分レコードと分針用部分レコードとを有し、
    前記ムーブメントの出力部は、時針用出力軸と分針用出力軸とを有し、
    前記時針用部分レコードと前記時針用出力軸とは、時針用連結部材により連結され、
    前記分針用部分レコードと前記分針用出力軸とは、分針用連結部材により連結されたことを特徴とするレコード時計。
  2. 前記レコードは、前記意匠を3分割するように、前記センターホールを中心として同心円状に円環カットした前記時針用部分レコードと前記分針用部分レコードと秒針用部分レコードとを有し、
    前記ムーブメントの出力部は秒針用出力軸を有し、
    前記秒針用部分レコードと前記秒針用出力軸とは、秒針用連結部材により連結されたことを特徴とする請求項1に記載のレコード時計。
  3. 音データを記憶する記憶部と、
    前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音データを再生する音再生回路と、
    該音再生回路により再生された音を出力するスピーカーとを有するオーディオ手段を具備した請求項1または請求項2に記載のレコード時計。
  4. 前記レコードは、前記レコード時計の使用者から提供されたもので、
    前記意匠は、前記使用者から提供されたレコードまたはこの使用者に纏わるもので、
    前記レコードを音源とした音楽データを記憶する記憶部と、
    前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音楽データを再生する音楽再生回路と、
    該音楽再生回路により再生された音楽を出力するスピーカーとを有するオーディオ手段を具備した請求項1または請求項2に記載のレコード時計。
  5. 盤面に意匠が表現されたレコードを文字盤とし、ムーブメントの出力部の回転力により時を刻むレコード時計の製造方法において、
    前記レコードは使用者から提供されたもので、
    前記レコードをレコードプレーヤーにより再生し、
    該レコードプレーヤーから得られた音楽データを、前記レコード時計が具備するオーディオ手段の記憶部に記憶し、
    前記音楽データの記憶後、前記レコードを加工して、その盤面に使用者またはこのレコードに纏わる意匠を表現し、
    該意匠を2分割するように、センターホールを中心とした同心円状に前記レコードを円環カットして、時針用部分レコードと分針用部分レコードとを形成し、
    前記レコードの中央部の裏側に、時針用出力軸と分針用出力軸とを出力部に有した前記ムーブメントを配置し、
    前記時針用部分レコードと前記時針用出力軸とを、時針用連結部材により連結し、
    前記分針用部分レコードと前記分針用出力軸とを、分針用連結部材により連結し、
    前記オーディオ手段は、前記レコードの盤面上で前記意匠が再現される時刻に、前記記憶部に記憶された音楽データを再生する音楽再生回路と、該音楽再生回路により再生された音楽を出力するスピーカーとを有したものであることを特徴とするレコード時計の製造方法。
  6. 前記レコードの円環カット時には、前記意匠を3分割するように、前記センターホールを中心とした同心円状に前記レコードを円環カットして、前記時針用部分レコードと前記分針用部分レコードと秒針用部分レコードとを形成し、
    前記ムーブメントは、出力部に秒針用出力軸を有するもので、
    前記秒針用部分レコードと前記秒針用出力軸とを、秒針用連結部材により連結したことを特徴とする請求項5に記載のレコード時計の製造方法。
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